JPH1165279A - 現像装置 - Google Patents

現像装置

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JPH1165279A
JPH1165279A JP9219658A JP21965897A JPH1165279A JP H1165279 A JPH1165279 A JP H1165279A JP 9219658 A JP9219658 A JP 9219658A JP 21965897 A JP21965897 A JP 21965897A JP H1165279 A JPH1165279 A JP H1165279A
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JP
Japan
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developer
developing
container
discharge
discharging
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JP9219658A
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English (en)
Inventor
Tomio Onuki
富夫 大貫
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 現像容器内の現像剤量の分布に偏りがでる場
合でも現像剤排出量を精度よく制御すること。 【解決手段】 新しい現像剤を内部へ補給する現像剤補
給口74および、前記現像剤の上面高さより下方位置で
あって前記現像剤が常時存在する位置に開口し且つ内部
の余剰現像剤を外部へ排出するための現像剤排出口68
とを有する現像容器61と、一端が前記現像剤排出口6
8と接続し他端が回収容器と連通する現像剤排出筒71
と、現像剤排出口68から排出されて排出口接続部71
aを塞ぐ状態で現像剤排出筒71内に蓄積されている現
像剤を前記回収容器連通部71bに向けて搬送すること
により前記現像容器61内の現像剤を現像剤排出口68
から前記排出口接続部71aを通って前記現像剤排出筒
71に排出させる排出用現像剤搬送部材72とを有する
現像剤排出装置とから構成される画像形成装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真複写機や
レーザープリンタ等の画像形成装置において、像担持体
上に形成された静電潜像をトナー像に現像する現像装置
に関し、特に、トナー及びキャリアからなる2成分現像
剤を使用する現像装置に関する。
【0002】
【従来の技術】複写機またはプリンター等の画像形成装
置において、トナーとキャリアから成る二成分系の現像
剤を用いる現像装置では、現像装置内のキャリアは消費
されないので、現像動作により消費されるトナーと異な
り、使用時間が長くなるに従い、攪拌による表面樹脂コ
ート層の剥がれや表面へのトナー付着等により帯電性能
が低下する。このキャリアの劣化によるコピー画質の低
下を防ぐため、従来定期的に現像剤を交換して画質の低
下を防いでいる。一方近年需要の高いカラー対応の画像
形成装置においては、複数の現像器に収納した複数色の
トナーを記録媒体上に重ね合わせる方法が一般的であ
る。このため、複数の現像器が装着された回転体を回転
させ、複数色の現像器を順次感光体に対向あるいは接触
させて現像するいわゆるロータリー方式のほか、リトラ
クト方式、タンデム方式等種々の方法が用いられてい
る。しかしこれらのカラー画像形成装置では、像担持体
周辺のスペースあるいは装置の大きさの制限上、1個当
たりの現像器の大きさが制限され、スペース上各現像器
内に十分な現像剤量を確保できない。そのため現像剤の
交換インターバルが短くなり、現像剤交換のためのサー
ビスコストが増大する、あるいは現像カートリッジ等の
頻繁な交換により1枚当りの単価が上昇する等の問題点
があった。
【0003】前記問題点を解決する技術として、従来下
記の技術(J01)が知られている。 (J01)トリクル現像方式 トリクル現像方式は、現像剤の帯電性能の低下を防止し
て現像剤交換のインターバルを延ばすために、現像容器
内に現像剤を徐々に補給する一方で過剰になった(劣化
したキャリアを多く含む)劣化現像剤を排出しながら現
像を行う現像方式である。このトリクル現像方式では、
現像容器内の劣化現像剤が少しずつ新しい現像剤に置換
され、現像器内現像剤の帯電性能を一定に維持し、複写
画質の低下を押さえることができる。このトリクル現像
方式では、現像器内の現像剤量を常に規定値に保持する
ように、現像剤の補給と排出を行う必要がある。
【0004】前記トリクル現像方式の技術としては、従
来下記の技術(J02)が知られている。 (J02)特公平2−21591号公報記載の技術 この公報には、現像剤交換インターバルを延ばすため、
現像剤を徐々に補給する一方で過剰になった劣化現像剤
をオーバーフローさせて排出する構成にしたトリクル現
像方式が提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
(前記(J02)の問題点)前記(J02)のように、余剰
の劣化現像剤をオーバーフローさせて排出する技術で
は、現像剤の流動性、トナー消費量の変動や現像器内の
現像剤の傾斜によって現像剤排出量が変化しやすく、そ
の結果現像剤の置換量が変動して、現像容器内の現像剤
量が変動する。その場合、現像剤のトナー濃度が変化し
て画像の濃度不良が発生することがある。特に前記(J
02)の技術を、移動式等の現像容器が移動する現像装置
に適用した場合には、現像容器の移動時等に現像剤の流
出が発生する。その結果、現像容器内の現像剤量が変動
し、画像の濃度不良が発生するので、この技術を移動式
の現像装置に適用することは困難である。前記(J02)
よりも現像容器内の現像剤量を正確に制御可能なトリク
ル現像方式の従来技術として、下記(J03)および(J
04)の技術が知られている。 (J03)特開平6−250517号公報記載の技術 この公報には、劣化現像剤の回収口に設置したシャッタ
をソレノイドにより駆動して劣化現像剤の流出量をコン
トロールする技術が記載されている。 (J04)特開平5−188781号公報記載の技術 この公報には、現像容器の重量を計測して現像剤の投入
と排出を制御する技術が記載されている。
【0006】(前記(J03)および(J04)の問題点)
前記(J03)の技術は、現像ロールの駆動に連動させて
シャッタを開閉する方式であるが、移動式現像装置に適
用する場合、現像器の移動や傾斜によって現像剤排出経
路における現像剤量の分布に偏りがでて現像剤排出量を
精度よく制御することは困難である。前記(J04)の技
術では、現像器の重量計測が補給、排出制御の基準であ
るので、現像剤量の大幅な変化に起因する画質低下の防
止には適用できるが精度が粗くて現像剤の補給、排出を
適確に制御することは困難である。また前記(J03)お
よび(J04)の技術ともに、画像処理装置のメンテナン
ス時や移動時に発生する不意の現像剤の流出を防止する
ことが目的で、本発明が問題とする画質維持のための現
像剤の精度の良い排出制御には適当でない。
【0007】本発明は、前記事情および検討に鑑み、下
記(O01)〜(O03)の記載内容を課題とする。 (O01)トリクル方式を採用した2成分現像剤を使用す
る現像装置において、現像剤の流動性、トナー消費量の
変動や現像容器内の現像剤の傾斜等によって現像剤排出
経路において現像容器内の現像剤量の分布に偏りがでる
場合でも現像剤排出量を精度よく制御すること。 (O02)現像剤の補給と排出を良好な精度で制御して、
現像装置内の現像剤量の変動を少なくし、安定した現像
性能を維持できるようにすること。 (O03)以上の機能がコンパクトに実現でき、小型複写
機等にも適用できるようにすること。
【0008】
【課題を解決するための手段】次に、前記課題を解決し
た本発明を説明するが、本発明の説明において本発明の
構成要素の後に付記したカッコ内の符号は、本発明の構
成要素に対応する後述の実施例の構成要素の符号であ
る。なお、本発明を後述の実施例の構成要素の符号と対
応させて説明する理由は、本発明の理解を容易にするた
めであり、本発明の範囲を実施例に限定するためではな
い。
【0009】(第1発明)前記課題を解決するために、
本出願の第1発明の現像装置は、下記の要件を備えたこ
とを特徴とする、(A01)像担持体(16)表面に隣接
する現像領域(Q2)にトナーおよびキャリアを含む2
成分現像剤を搬送して前記像担持体(16)表面の静電
潜像をトナー像に現像する現像ロール(R0)、(A0
2)前記現像剤を攪拌搬送して前記現像ロール(R0)に
供給する現像剤攪拌搬送部材(R1+R2)、(A03)前
記現像ロール(R0)、2成分現像剤および現像剤攪拌
搬送部材(R1+R2)を収容し且つ容器内に現像剤を補
給するための現像剤補給口(74)および容器内の現像
剤を排出するための現像剤排出口(68;68′;6
8″)が設けられた現像容器、(A04)前記現像剤の上
面高さより下方位置であって前記現像剤が常時存在する
位置に開口する前記現像剤排出口(68;68′;6
8″)、(A05)一端に前記現像剤排出口(68;6
8′;68″)と接続する排出口接続部(71a)が設
けられ他端に回収容器連通部(71b)が設けられた現
像剤排出筒(71)と、前記現像剤排出口(68;6
8′;68″)から排出されて前記排出口接続部(71
a)を塞ぐ状態で前記現像剤排出筒(71)内に蓄積さ
れている現像剤を前記回収容器連通部(71b)に向け
て搬送することにより前記現像容器(61)内の現像剤
を前記現像剤排出口(68;68′;68″)から前記
排出口接続部(71a)を通って前記現像剤排出筒(7
1)に排出させる排出用現像剤搬送部材(72)とを有
する現像剤排出装置(J)。
【0010】なお、前記「現像剤補給口(74)」は、
トナーおよびキャリアを含み且つトナー濃度の高い高濃
度現像剤を補給する1個の補給口により構成したり、ト
ナー補給口およびキャリア補給口の2個の補給口により
構成することが可能である。
【0011】(第1発明の作用)前述の特徴を備えた本
出願の第1発明の現像装置では、現像剤補給口(74)
および現像剤排出口(68;68′;68″)が設けら
れた現像容器は、前記現像ロール(R0)、2成分現像
剤および現像剤攪拌搬送部材(R1+R2)を収容する。
現像剤攪拌搬送部材(R1+R2)は、トナーおよびキャ
リアを含む2成分現像剤を攪拌搬送して現像ロール(R
0)に供給する。現像ロール(R0)は、像担持体(1
6)表面に隣接する現像領域(Q2)に前記現像剤を搬
送して前記像担持体(16)表面の静電潜像をトナー像
に現像する。前記現像により現像容器(61)内のトナ
ーは消費されて減少し、キャリアは劣化する。前記劣化
したキャリアを含む現像容器(61)内の現像剤(劣化
現像剤)は現像剤排出口から排出される。前記現像によ
り消費されたトナーおよび前記排出された劣化現像剤を
補給するために設けられた前記現像剤補給口(74)か
ら現像容器(61)内に現像剤が補給される。
【0012】前記現像容器(61)の現像剤排出口(6
8;68′;68″)には、現像剤排出装置(J)を構
成する現像剤排出筒(71)の一端に設けた排出口接続
部(71a)が接続している。前記現像剤排出口(6
8;68′;68″)は、前記現像容器(61)内の現
像剤の上面高さより下方位置であって前記現像剤が常時
存在する位置に開口するので、容器内の現像剤の上面の
位置が変動しても、常に容器内の現像剤は前記現像剤排
出口(68;68′;68″)から前記排出口接続部
(71a)を通って現像剤排出筒(71)内部に排出可
能な状態になっている。しかしながら、前記現像剤排出
口(68;68′;68″)から前記排出口接続部(7
1a)通って前記現像剤排出筒(71)内に排出された
現像剤が前記排出口接続部(71a)を塞ぐ状態で蓄積
されると、それ以上の排出は行われない。現像剤排出装
置(J)の排出用現像剤搬送部材(72)は、前記現像
剤排出口(68;68′;68″)から排出されて前記
排出口接続部(71a)を塞ぐ状態で前記現像剤排出筒
(71)内に蓄積されている現像剤を、前記現像剤排出
筒(71)他端の回収容器連通部(71b)に向けて搬
送する。このとき、前記排出口接続部(71a)を塞ぐ
状態で前記現像剤排出筒(71)内に蓄積されている現
像剤が移動し、その移動した後に前記現像容器(61)
内の現像剤が前記現像剤排出口(68;68′;6
8″)および排出口接続部(71a)を通って現像剤排
出筒(71)内に排出される。
【0013】したがって、前記排出用現像剤搬送部材
(72)を作動させることにより、現像容器(61)内
の現像剤を排出することができる。そして、現像容器
(61)内からの現像剤の排出量は、排出用現像剤搬送
部材(72)の回転速度、回転作動時間等を調節するこ
とにより正確に制御することができる。したがって、現
像容器(61)内の現像剤の流動性、トナー消費量の変
動や現像容器(61)内の現像剤の傾斜等によって現像
剤の排出経路において現像容器(61)内の現像剤量の
分布に偏りが発生して、容器内の現像剤の上面位置が変
動するような場合でも現像容器(61)内に補給された
現像剤量に応じた量の現像剤だけ正確に排出することが
できる。このため、現像容器(61)内は所定の現像剤
量が保持されるので、安定した帯電性能が得られ、安定
した画質を維持していくことができる。
【0014】(第2発明)前記課題を解決するために、
本出願の第2発明の現像装置は下記の要件を備えたこと
を特徴とする、(B01)画像書込装置により画像情報に
応じた複数の色成分の潜像が書き込まれ且つ回転移動す
る像担持体(16)表面に隣接して配置されるととも
に、固定フレーム(F1,F2)により回転可能に支持さ
れた回転軸(Do)を有し、且つ、異なる色のトナーおよ
びキャリアから成る2成分現像剤を用いて前記像担持体
(16)表面の各色成分の潜像を各色のトナー像に現像
する複数の現像器(61)を支持する現像器支持部材
(H)、(B02)前記回転軸(Do)を回転移動および停
止させることにより、前記現像器支持部材(H)に支持
された複数の現像器(61)を第1停止位置(P1)に
順次停止させる支持部材回転制御装置(Hd)、(B0
3)容器内に現像剤を補給する現像剤補給口(74)お
よび容器内の現像剤を排出する現像剤排出口(68;6
8′;68″)を有し前記2成分現像剤を収容する現像
容器(61)と、前記現像剤補給口(74)へ前記新し
い現像剤を補給する現像器側現像剤補給部材(Th)
と、一端に前記現像剤排出口(68;68′;68″)
と接続する排出口接続部(71a)が設けられ他端に回
収容器連通部(71b)が設けられた現像剤排出筒(7
1)および前記現像剤排出口(68;68′;68″)
から排出されて前記排出口接続部(71a)を塞ぐ状態
で前記現像剤排出筒(71)内に蓄積されている現像剤
を前記回収容器連通部(71b)に向けて搬送すること
により前記現像容器(61)内の現像剤を前記現像剤排
出口(68;68′;68″)から前記排出口接続部
(71a)を通って前記現像剤排出筒(71)に排出さ
せる排出用現像剤搬送部材(72)を有する現像剤排出
装置(J)と、前記第1停止位置(P1)に移動したと
き前記像担持体(16)表面に隣接する現像領域(Q
2)に前記現像剤を搬送する現像ロール(R0)と、前記
現像ロール(R0)に現像剤を供給する現像剤攪拌搬送
部材(R1+R2)とをそれぞれ備えた前記複数の各現像
器(Dk,Dy,Dm,Dc)、(B04)前記第1停止位置
に停止した現像容器(61)内の現像剤の上面高さより
下方位置であって前記現像剤が常時存在する位置に開口
する前記現像剤排出口(68;68′;68″)。
【0015】(第2発明の作用)前述の特徴を備えた本
出願の第2発明の現像装置では、固定フレーム(F1,
F2)により回転可能に支持された回転軸(Do)を有す
る現像器支持部材(H)は、画像書込装置により画像情
報に応じた複数の色成分の潜像が書き込まれ且つ回転移
動する像担持体(16)表面に隣接して配置される。支
持部材回転制御装置(Hd)は、前記回転軸(Do)を回
転移動および停止させることにより、前記現像器支持部
材(H)に支持された複数の現像器(Dk,Dy,Dm,
Dc)を、前記像担持体(16)表面の各色成分の潜像
を各色のトナー像に現像する第1停止位置(P1)に順
次停止させる。複数の各現像器(61)は、前記第1停
止位置(P1)において、異なる色のトナーおよびキャ
リアから成る2成分現像剤を用いて前記像担持体(1
6)表面の各色成分の潜像を各色のトナー像に現像す
る。
【0016】前記第1停止位置(P1)に停止した現像
容器(61)の前記現像剤排出口(68;68′;6
8″)は、現像容器(61)内の現像剤の上面高さより
下方位置であって前記現像剤が常時存在する位置に開口
する。したがって、前記各現像器(Dk,Dy,Dm,D
c)の現像容器(61)内の各色の現像剤は、前記第1
停止位置(P1)において現像剤排出装置(J)によ
り、前記第1発明の現像容器(61)内の現像剤と同様
に排出される。この第2発明における前記各現像器(D
k,Dy,Dm,Dc)はそれぞれ、前記第1発明の現像装
置と同様に構成することができる。すなわち、前記各現
像器(Dk,Dy,Dm,Dc)はそれぞれ、後述する第1
発明の実施の形態1〜7と同様に構成を採用することが
可能であり、その場合、前記第1停止位置(P1)にお
いて、後述する第1発明の実施の形態1〜7の作用と同
様の作用を奏することが可能である。
【0017】
【発明の実施例の形態】
(第1発明の実施の形態1)本出願の第1発明の現像装
置の実施の形態1は、前記第1発明において下記の要件
(A06)を備えたことを特徴とする、(A06)回転可能
に支持された回転軸(72a)および前記回転軸(72
a)の周囲に固着されたスクリュー(72b)を有する排
出用現像剤搬送スクリュー(72)により構成された前
記排出用現像剤搬送部材。 (第1発明の実施の形態1の作用)本出願の第1発明の
現像装置の実施の形態1では、前記排出用現像剤搬送部
材を構成する排出用現像剤搬送スクリュー(72)の回
転軸(72a)の回転速度および回転時間を制御するこ
とにより、現像容器(61)からの現像剤の排出量を制
御することができる。
【0018】(第1発明の実施の形態2)本出願の第1
発明の現像装置の実施の形態2は、前記第1発明または
第1発明の実施の形態1において下記の要件(A07),
(A08)を備えたことを特徴とする、(A07)現像剤搬
送方向が水平方向に設定された前記現像剤攪拌搬送部材
(R1+R2)、(A08)前記現像剤攪拌搬送部材(R1
+R2)の現像剤搬送方向と平行に配置された前記現像
剤排出筒(71)。
【0019】(第1発明の実施の形態2の作用)本出願
の第1発明の現像装置の実施の形態2では、前記現像剤
攪拌搬送部材(R1+R2)の現像剤搬送方向(水平方
向)と平行に配置された前記現像剤排出筒(71)は、
水平方向に延びている。したがって、前記現像容器(6
1)の現像剤排出口(68;68′;68″)から前記
排出口接続部(71a)を通って水平な現像剤排出筒
(71)の一端部に排出された現像剤は、前記排出用現
像剤搬送部材(72)が作動しない限りは、前記水平な
現像剤排出筒(71)の一端部に蓄積される。そして、
前記現像剤排出筒(71)に形成された前記排出口接続
部(71a)の軸方向の長さと前記現像剤排出筒(7
1)の内側断面積とにより定まる空間を埋める量の現像
剤が排出された状態では、前記排出用現像剤搬送部材
(72)が前記現像剤排出筒(71)内を搬送した量の
現像剤が現像容器(61)から現像剤排出筒(71)内
に排出される。
【0020】(第1発明の実施の形態3)本出願の第1
発明の現像装置の実施の形態3は、前記第1発明または
第1発明の実施の形態1もしくは2において下記の要件
(A09)を備えたことを特徴とする、(A09)現像容器
(61)の底部に形成された前記現像剤排出口(6
8′;68″)。 (第1発明の実施の形態3の作用)本出願の第1発明の
現像装置の実施の形態3では、現像容器(61)の底部
に形成された前記現像剤排出口(68′;68″)か
ら、現像容器(61)内の現像剤が排出される。前記現
像容器(61)底部の現像剤排出口(68′;68″)
周囲には、現像容器(61)内の現像剤が必ず存在す
る。このため、前記現像剤排出口(68′;68″)か
ら前記現像剤排出筒(71)内に排出されて前記排出口
接続部(71a)を塞いでいた現像剤が排出用現像剤搬
送部材(72)により回収容器連通部(71b)側に搬
送されると、前記排出口接続部(71a)を塞いでいた
現像剤が搬送された量だけ前記現像剤排出口(68′;
68″)から現像容器(61)内の現像剤が排出され
る。したがって、容器内の現像剤の上面位置が変動して
も前記容器内の余剰現像剤は補給された現像剤量だけ排
出される。また、現像剤排出筒(71)は前記現像剤排
出口(68′;68″)が形成されている前記現像容器
(61)の底部に配置されることになるので、従来のよ
うに現像容器(61)の側壁に現像剤排出筒(71)を
配置した場合と異なり現像容器(61)の側壁側方の空
間を有効利用可能となる。
【0021】(第1発明の実施の形態4)本出願の第1
発明の現像装置の実施の形態4は、前記第1発明または
第1発明の実施の形態1ないし3のいずれかにおいて下
記の要件(A010)を備えたことを特徴とする、(A01
0)現像動作によるトナーの消費に応じて現像剤貯蔵容
器(111k,111y,111m,111c)に貯蔵され
た現像剤を前記現像剤補給口(74)へ補給する現像剤
補給装置(T)、(A011)前記現像剤排出装置(J)
の前記排出用現像剤搬送部材(72)を作動させて、前
記現像剤補給口(74)から現像容器(61)内に補給
された現像剤補給量に応じて定まる現像剤排出量を前記
現像容器(61)の現像剤排出口(68;68′;6
8″)から排出させる排出装置制御装置(Hc)。
【0022】前記第1発明の実施の形態4において、前
記「現像剤補給量」および「現像剤補給量に応じて定ま
る排出すべき現像剤量」は、現像剤排出装置(J)の作
動を制御するために使用される値であり、前記制御が可
能な値ならば種々の値を使用することが可能である。前
記「現像剤補給量」としては、例えば次の値を採用する
ことが可能である。 (a)前記現像剤貯蔵容器(111k,111y,111
m,111c)内から実際に補給された現像剤量。 (b)前記現像剤補給装置(T)の駆動時間。 (c)画像記録したときの記録画像ドット数に応じて現
像剤を補給するように構成された現像装置においては、
前記記録画像ドット数の積算値。また、前記「現像剤補
給量に応じて定まる排出すべき現像剤量」としては例え
ば次の値を採用することができる。 (d)前記現像剤排出筒(71)から実際に排出されて
回収された回収現像剤量。 (e)前記排出用現像剤搬送部材(72)を一定速度で
駆動する場合には前記排出用現像剤搬送部材(72)の
作動時間。 (f)前記排出用現像剤搬送部材(72)の作動速度が
可変の場合場合には前記排出用現像剤搬送部材(72)
の作動速度×作動時間の値。
【0023】(第1発明の実施の形態4の作用)本出願
の第1発明の現像装置の実施の形態4では、現像剤補給
装置(T)は、現像動作によるトナーの消費に応じて現
像剤貯蔵容器(111k,111y,111m,111c)
に貯蔵された現像剤を前記現像剤補給口(74)へ補給
する。排出装置制御装置(Hc)は、前記現像剤排出装
置(J)の前記排出用現像剤搬送部材(72)を作動さ
せて、前記現像剤補給口(74)から現像容器(61)
内に補給された現像剤補給量に応じて定まる現像剤排出
量を前記現像容器(61)の現像剤排出口(68;6
8′;68″)から排出させる。
【0024】(第1発明の実施の形態5)本出願の第1
発明の実施の形態5は、前記第1発明の実施の形態4の
現像装置において下記の要件(A012)〜(A013)を備
えたことを特徴とする、(A012)現像容器(61)内
のトナーの濃度である容器内トナー濃度(Tb)を検出
する容器内トナー濃度センサ(SNv)、(A013)前記
容器内トナー濃度センサ(SNv)により検出された容器
内トナー濃度(Tb)に応じて現像剤を前記現像剤補給
口(74)に補給する前記現像剤補給装置(T)。前記
容器内トナー濃度(Tb)に応じて前記現像剤補給口
(74)に現像剤を補給する場合、トナーおよびキャリ
アを混合した高濃度現像剤を補給したり、トナーのみを
補給することが可能である。トナーのみを補給する場合
には、トナー補給とは別にキャリア補給を行う。
【0025】(第1発明の実施の形態5の作用)本出願
の第1発明の実施の形態5では、現像容器内トナー濃度
センサ(SNv)は現像容器(61)内のトナーの濃度で
ある容器内トナー濃度(Tb)を検出する。前記現像容
器内トナー濃度センサ(SNv)により検出された容器内
トナー濃度(Tb)に応じて、現像剤補給装置(T)が
現像剤を現像剤補給口(74)に補給する。前記排出装
置制御装置(Hc)は、前記現像剤排出装置(J)の排
出現像剤搬送部材(72)を駆動して、前記現像剤補給
量に応じた量の現像剤を現像容器(61)からから排出
させる。したがって、現像容器(61)内の現像剤の上
面位置が変動するような場合でも前記現像容器(61)
内トナー濃度センサ(SNv)により検出された容器内ト
ナー濃度(Tb)に応じて補給された現像剤量だけ、現
像容器(61)内の現像剤が排出されることになる。こ
のため、現像容器(61)内は所定の現像剤量に保持さ
れるので、容器内の現像剤量が保持され、且つ、現像容
器(61)内トナー濃度(Tb)が一定に保持される。
【0026】(第1発明の実施の形態6)本出願の第1
発明の実施の形態6は、前記第1発明の実施の形態4に
おいて下記の要件(A014)〜(A015)を備えたことを
特徴とする、(A014)前記像担持体(16)上に現像
されたトナー像の濃度であるトナー像濃度(Ta)を検
出するトナー像濃度センサ(SNd)、(A015)前記ト
ナー像濃度センサ(SNd)により検出されたトナー像濃
度(Ta)に応じて現像剤を前記現像剤補給口(74)
に補給する前記現像剤補給装置(T)。前記トナー像濃
度(Ta)に応じて前記現像剤補給口(74)に現像剤
を補給する場合、トナーおよびキャリアを混合した高濃
度現像剤を補給したり、トナーのみを補給することが可
能である。トナーのみを補給する場合には、トナー補給
とは別にキャリア補給を行う。
【0027】(第1発明の実施の形態6の作用)前記本
出願の第1発明の現像装置の実施の形態6では、トナー
像濃度センサ(SNd)は像担持体(16)上に現像され
たトナー像の濃度であるトナー像濃度(Ta)を検出す
る。前記トナー像濃度センサ(SNd)により検出された
トナー像濃度(Ta)に応じて、現像剤補給装置(T)
が現像剤(キャリアに比較してトナー濃度の高い高濃度
現像剤またはトナー)を前記現像剤補給口(74)に補
給する。前記排出装置制御装置(Hc)は、前記現像剤
排出装置(J)の排出現像剤搬送部材(72)を駆動し
て、前記現像剤補給量に応じた量の現像剤を現像容器
(61)からから排出させる。このため、現像容器(6
1)内は所定の現像剤量に保持される。また、前記トナ
ー像濃度(Ta)が一定に保持される。
【0028】(第1発明の実施の形態7)本出願の第1
発明の実施の形態7は、前記第1発明または前記第1発
明の実施の形態1のいずれかにおいて 下記の要件(A
016)〜(A017)を備えたことを特徴とする、(A01
6)現像動作により消費されたトナーの消費量を算出す
るトナー消費量算出手段、(A017)前記トナー消費量
算出手段により算出された前記トナーの消費量に応じて
現像剤を前記現像剤補給口に補給する前記現像剤補給装
置(T)、前記「トナー消費量算出手段」は、画像記録
したときの記録画像ドット数をカウントするカウンタ
や、記録用紙枚数(記録用紙サイズが異なる場合ば例え
ばA4サイズに換算した枚数)をカウントするカウンタ
等により構成することが可能である。前記トナーの消費
量に応じて前記現像剤補給口に現像剤を補給する場合、
トナーおよびキャリアを混合した高濃度現像剤を補給し
たり、トナーのみを補給することが可能である。トナー
のみを補給する場合には、トナー補給とは別にキャリア
補給を行う。
【0029】(第1発明の実施の形態7の作用)前記本
出願の第1発明の現像装置の実施の形態7では、トナー
消費量算出手段は現像動作により消費されたトナーの消
費量を算出する。前記トナー消費量算出手段により算出
された前記トナーの消費量に応じて、現像剤補給装置
(T)がトナーを現像剤補給口(74)に補給する。前
記排出装置制御装置(Hc)は、前記現像剤排出装置
(J)の排出現像剤搬送部材(72)を駆動して、前記
現像剤補給量に応じた量の現像剤を現像容器(61)か
らから排出させる。このため、現像容器(61)内は所
定の現像剤量に保持される。
【0030】(第2発明の実施の形態1)本出願の第2
発明の実施の形態1は、前記第2発明の現像装置におい
て、下記の要件(BA016)〜(A017)を備えたことを
特徴とする、(B05)現像動作によるトナーの消費に応
じて現像剤貯蔵容器(111k,111y,111m,1
11c)に貯蔵された現像剤を前記第1停止位置(P1)
で停止した前記各現像器(Dk,Dy,Dm,Dc)の現像
器側現像剤補給部材(Th)に補給するフレーム側現像
剤補給部材(Tf)と、前記現像器側現像剤補給部材
(Th)とを有し、前記現像剤補給口(74)へ前記現
像剤を補給する現像剤補給装置(T)、(B06)前記第
1停止位置(P1)で停止した前記各現像器(Dk,D
y,Dm,Dc)の前記現像器側現像剤補給部材(Th)を
作動させる現像器側補給部材駆動装置(TD)、(B0
7)前記第1停止位置(P1)で停止した前記各現像器
(Dk,Dy,Dm,Dc)の現像剤排出装置(J)の前記
排出用現像剤搬送部材(72)を作動させて、前記現像
剤補給口(74)から現像容器(61)内に補給された
現像剤補給量に応じて定まる現像剤排出量を前記第1停
止位置(P1)で停止した現像容器(61)の現像剤排
出口(68;68′;68″)から排出させる排出装置
制御装置(Hc)。
【0031】(第2発明の実施の形態1の作用)本出願
の第2発明の現像装置では、現像剤補給装置(T)のフ
レーム側現像剤補給部材(Tf)は、現像動作によるト
ナーの消費に応じて現像剤貯蔵容器(111k,111
y,111m,111c)に貯蔵された現像剤を前記第1
停止位置(P1)で停止した前記各現像器(Dk,Dy,
Dm,Dc)の現像器側現像剤補給部材(Th)に補給す
る。前記現像剤補給装置(T)の現像器側現像剤補給部
材(Th)は、前記現像容器(61)の現像剤補給口
(74)へ前記現像剤を補給する。現像器側補給部材駆
動装置(TD)は、前記第1停止位置(P1)で停止し
た前記各現像器(Dk,Dy,Dm,Dc)の前記現像器側
現像剤補給部材(Th)を作動させる。
【0032】排出装置制御装置(Hc)は、前記第1停
止位置(P1)で停止した前記各現像器(Dk,Dy,D
m,Dc)の現像剤排出装置(J)の前記排出用現像剤搬
送部材(72)を作動させて、前記現像剤補給口(7
4)から現像容器(61)内に補給された現像剤補給量
に応じて定まる現像剤排出量を前記第1停止位置(P
1)で停止した現像容器(61)の現像剤排出口(6
8;68′;68″)から排出させる。すなわち、前記
排出用現像剤搬送部材(72)は前記排出口接続部(7
1a)を塞ぐ状態で蓄積していた現像剤を回収容器連通
部(71b)側に搬送する。このとき、前記排出口接続
部(71a)を塞いでいた現像剤が搬送された量だけ前
記現像剤排出口(68;68′;68″)から現像容器
(61)内の現像剤が排出される。
【0033】前記現像剤排出口(68;68′;6
8″)の位置が現像容器(61)の下部に移動した状態
(第1停止位置)で、前記現像剤排出筒(71)内に排
出され蓄積した現像剤は、回転軸(Do)が回転して前
記現像容器(61)が前記第1停止位置(P1)から回
転移動し、別の停止位置に停止して前記現像剤排出口
(68;68′;68″)の位置が現像容器(61)の
上部に移動した場合には前記現像剤排出筒(71)から
再び現像容器(61)内へ戻される。したがって、現像
容器(61)内の現像剤は、前記回転軸(Do)の回転
により前記現像剤排出筒(71)内に排出されたり、逆
流して戻されたりするが、そのとき出入りする現像剤量
は前記現像剤排出筒(71)の排出口接続部(71a)
を塞ぐ状態で蓄積される量である。前記停止位置(P
1)に回転移動したとき現像剤は再び現像容器(61)
内へ戻されるので、結局、前記排出用現像剤搬送部材
(72)が作動した場合だけ現像容器(61)内の現像
剤を排出することができる。したがって、現像容器(6
1)内の現像剤量を正確に制御することができる。
【0034】
【実施例】次に図面を参照しながら、本発明の実施の形
態の例(実施例)を説明するが、本発明は以下の実施例
に限定されるものではない。以後の説明の理解を容易に
するために、図面において互いに直交する矢印X,Y,
Zの方向に直交座標軸X軸、Y軸、Z軸を定義し、矢印
X方向を前方、矢印Y方向を左方、 矢印Z方向を上方
とする。この場合、X方向(前方)と逆向き(−X方
向)は後方、Y方向(左方)と逆向き(−Y方向)は右
方、Z方向(上方)と逆向き(−Z方向)は下方とな
る。また、前方(X方向)及び後方(−X方向)を含め
て前後方向又はX軸方向といい、左方(Y方向)及び右
方(−Y方向)を含めて左右方向又はY軸方向といい、
上方(Z方向)及び下方(−Z方向)を含めて上下方向
又はZ軸方向ということにする。さらに図中、「○」の
中に「・」が記載されたものは紙面の裏から表に向かう
矢印を意味し、「○」の中に「×」が記載されたものは
紙面の表から裏に向かう矢印を意味するものとする。
【0035】(実施例1)図1は本発明の画像形成装置
の実施例の全体説明図である。図1において、画像形成
装置Uは、上面にプラテンガラス(透明な原稿台)A1
を有する画像形成装置本体としてのデジタル式の複写機
U1、前記プラテンガラスA1上に着脱自在に装着される
自動原稿搬送装置U2を備えている。前記自動原稿搬送
装置U2は、原稿給紙トレイTRkに収容された原稿Gi
(i=1,2,…)を順次取出して、前記プラテンガラ
スA1上の複写位置に搬送し、複写済みの原稿を原稿排
紙トレイTRhに排出するように構成されている。また、
自動原稿搬送装置U2は、前記原稿給紙トレイTRk上の
原稿の有無を検出する原稿有無センサS1、搬送される
原稿の通過を検出する原稿レジセンサS2等を有してい
る。
【0036】前記複写機本体U1は、その上面に配置さ
れたUI(ユーザインタフェース)、前記プラテンガラ
スA1の下方に順次配置された原稿読取装置としてのI
IT(イメージインプットターミナル)、IPS(イメ
ージプロセッシングシステム)、及び画像記録用作動部
としてのIOT(イメージアウトプットターミナル)を
有している。前記UI(ユーザインタフェース)は、画
像形成装置Uのユーザがコピースタート等の作動指令信
号を入力操作するコピースタートボタン、コピー設定枚
数入力キー等の入力操作部材(図示せず)と、画像形成
装置Uの現在の設定状態に関する情報の表示等が行われ
る表示部(図示せず)とを有している。
【0037】複写機本体U1上面の透明なプラテンガラ
スA1の下方に配置された原稿読取装置としてのIIT
は、プラテンレジ位置(OPT位置)に配置されたOP
Tレジセンサ(プラテンレジセンサ)Sp、および画像
読取装置としての露光光学系1を有している。この露光
光学系1は、フルレートキャリッジに搭載されたランプ
ユニット2を有し、ランプユニット2は、露光ランプ3
および第1ミラー4を有している。また、露光光学系1
は、前記フルレートキャリッジの移動速度の1/2の速
度で移動するハーフレートキャリッジに搭載されたミラ
ーユニット5を有し、ミラーユニット5は、第2ミラー
6および第3ミラー7を有している。また、露光光学系
1はレンズ8を有している。
【0038】そして、前記ランプユニット2が原稿に対
して平行に図1中左右方向に移動し、前記移動ミラーユ
ニット5が前記ランプユニット2の移動速度の1/2の
速度で1/2の距離だけ移動すると、原稿Giとレンズ
8との間の距離は一定に保たれるので、その間、前記ラ
ンプ3によって照明された原稿Giの反射光は、前記露
光光学系1を通ってCCD(固体撮像素子)上に収束さ
れるように構成されている。前記CCDは、その撮像面
上に収束された原稿反射光をR(Red、赤)G(Green、
緑)、B(Blue、青)の3色の成分の電気信号に変換す
る。
【0039】IPS(イメージプロセッシングシステ
ム)は、前記CCDで得られる前記3色の電気信号を読
出す読取画像データ出力手段11および書込画像データ
を出力する書込画像データ出力手段12を有している。
前記読取画像データ出力手段11は、従来公知のAGC
(オートゲインコントローラ)、AOC(オートオフセ
ットコントローラ)、およびADC(アナログデジタル
コンバータ)等により構成されている。前記読取画像デ
ータ出力手段11の出力する画像データが入力される書
込画像データ出力手段12は、入力されたR,G,B3
色の画像データにシエーディング補正を行ってから、Y
(イエロー),M(マゼンタ),C(シアン),K
(黒)の4色の画像データに変換し、さらに前記画像デ
ータに、拡大・縮小補正、濃度補正、等の従来公知の画
像処理を行う機能を有しており、画像データを一時的に
記憶する画像記憶メモリ13を有している。書込画像デ
ータ出力手段12は、処理が行われた画像データを書込
データとしてIOTのレーザ駆動信号出力装置14に出
力する。前記IOTのレーザ駆動信号出力装置14は、
入力された画像データに応じたレーザ駆動信号をROS
(光書込走査装置、すなわち、潜像書込装置)に出力す
る。
【0040】前記ROSは、入力された前記レーザ駆動
信号により変調されたレーザビームLにより、回転する
像担持体16の静電潜像書込位置Q1を走査する。前記
回転する像担持体16に沿って、像担持体16の移動方
向で前記潜像書込位置Q1の上流側に、像担持体16を
一様に帯電させる帯電器17が配置されている。像担持
体16は、前記帯電器17により一様に帯電された後、
前記潜像書込位置Q1において、前記レーザビームLに
より静電潜像が書き込まれるように構成されている。
【0041】前記像担持体16の移動方向に沿って、前
記潜像書込位置Q1の下流側の現像領域Q2には、前記静
電潜像をトナー像に現像するロータリ式の現像ユニット
(現像装置)Dが配置されている。前記現像ユニットD
は、回転軸Do周囲に装着した4色の各色の現像を行う
現像器Dk,Dy,Dm,Dcを有しており、各現像器D
k,Dy,Dm,Dcは、K,Y,M,Cの各色のトナーお
よびキャリアを有する2成分現像剤を用いて現像を行う
現像器である。前記各4色の現像器Dk,Dy,Dm,Dc
は、前記回転軸Doの回転に連れて、順次、図2に示す
第1停止位置(現像位置、すなわち、前記現像領域Q
2)P1、第2停止位置P2、第3停止位置P3、および第
4停止位置P4に停止するように構成されている。
【0042】図1において、前記回転する像担持体16
の表面に沿って前記現像領域Q2の下流側にはトナー像
濃度センサSNdが配置され、その下流側に設定された転
写位置Q3には、転写ドラム21および転写器22が配
置されている。また、回転する像担持体16に沿って、
転写位置Q3の下流側には、除電器23およびクリーナ
ユニット24が配置されている。前記トナー像濃度セン
サSNdは、前記像担持体16に近接配置された発光素子
および受光素子により構成され、前記像担持体16上に
形成したテスト用の静電潜像を現像したトナー像(パッ
チ)の光反射率を計測して、トナー像濃度を検出する。
前記転写ドラム21の回転方向に沿って前記転写器22
の下流側には、除電器26、クリーナ27、および吸着
コロトロン28が順次配置されている。前記吸着コロト
ロン28は吸着位置Q4に配置されている。
【0043】前記転写ドラム21の下方には、下方に向
かって順次、記録シートを収容する第1給紙トレイT
1、第2給紙トレイT2、両面複写時等に使用する一時ス
トック用の中間トレイT0、第3給紙トレイT3、第4給
紙トレイT4、大量記録シートを収容する第5給紙トレ
イT5が着脱自在に収納されている。中間トレイT0は両
面コピーの際に1回目のコピーが行われた記録シート
(以下シート)Sを循環させて前記転写位置Q3に再送
する時に使用される中間トレイである。前記第1給紙ト
レイT1の右側上方位置には手差トレイ31が設けられ
ている。手差トレイ31から給紙用のローラR6および
R7により搬送される記録シートおよび前記各給紙トレ
イT1〜T5から送り出される各記録シートは、第1シー
ト搬送路32を通って前記吸着位置Q4に搬送されるよ
うになっている。第1シート搬送路32を搬送される記
録シートは、レジセンサSNyによって検出され、レジロ
ール33で一旦停止してから所定のタイミングで吸着位
置Q4に搬送される。吸着位置Q4において、シートS
は、吸着用ロール34により前記転写ドラム21に吸着
される。
【0044】前記転写ドラム21に吸着されたシートS
は転写ドラム21の回転に伴って前記転写位置Q3に搬
送される。前記転写器22は、前記転写位置Q3を通過
するシートSに像担持体16のトナー像を転写させる。
前記転写位置Q3を通過した像担持体16は、表面に残
留した現像剤が前記クリーナユニット24により回収さ
れた後、再び、前記帯電器17により一様に帯電される
ようになっている。前記吸着位置Q4で転写ドラム21
に吸着されたシートSはフルカラーの場合は4回転し、
前記転写器22を通る毎にK(黒)、Y(イエロー)、
マゼンタ(M)、およびC(シアン)のトナー像が転写
される。4色のフルカラー画像が形成されたシートSは
剥離コロトロン36で転写ドラム21から剥離されて、
第2シート搬送路37を通って定着位置Q5に搬送され
る。
【0045】定着位置Q5には加熱ロール41および加
圧ロール42から構成される一対の定着ロール41,4
2を有する定着装置Fが配置されており、定着位置Q5
を通過するシートS上の未定着トナー像を加熱加圧によ
り定着するように構成されている。前記加熱ロール41
内部には定着用ヒータ41hが内蔵されている。前記第
2シート搬送路37には、前記定着位置Q5の下流側に
シート排出トレイTRにシートを排出するための排出ロ
ーラ43が設けられている。
【0046】前記第2シート搬送路37には前記排出ロ
ーラ43の上流側に切替ゲート44が配置されている。
切替ゲート44は、前記第2シート搬送路37上のシー
トSの搬送方向をシート循環路46または前記シート排
出トレイTRの方向に切り替える際に使用される。シー
ト循環路46は、シート反転路47および前記中間トレ
イT0に切替ゲート48を介して接続されている。前記
切替ゲート48は、両面コピーを行う場合にはシート循
環路46のシートSをシート反転路47に向かわせるよ
うに構成されている。前記シート反転路47に設けられ
たシート状且つ櫛の歯状のマイラーゲート49は、通過
するシートSが下方に搬送される際には弾性変形により
シートSの下方への移動を許し、マイラーゲート49を
通過したシートSがスイッチバックして上方に搬送され
る場合には中間トレイT0の方向に誘導するように構成
されている。中間トレイT0に一旦収容されたシートS
は、中間トレイT0から前記第1シート搬送路32によ
り前記吸着位置Q4に再搬送されるように構成されてい
る。
【0047】図2は本発明の現像装置の実施例1の拡大
断面図である。図3は本発明の現像装置の実施例の要部
の前記図2とは異なる部分の拡大断面図である。図4は
回転する現像器支持部材に現像器を装着した状態を示す
図である。図2〜図4において、前記現像ユニットDの
K,Y,M,Cの4色の現像器Dk,Dy,Dm,Dcを装
着した回転軸Doは、前側固定フレームF1に固定支持さ
れた固定円筒部材F1aの前壁部分および後側固定フレー
ムF2(図4参照)により回転自在に支持されている。
前記回転軸Doの後方(−X方向)外端部には駆動ギヤ
G0と噛み合う被駆動ギヤG1が固着されている。駆動ギ
ヤG0は、回転軸用モータM1(図22参照)により回転
駆動される。ギヤG0の回転時にはギヤG1および回転軸
Doも一体的に回転駆動されるように構成されている。
【0048】図4において、前記回転軸Doの前端部に
は前側回転プレート56、後端部には後側回転プレート
57が固定支持されており、各プレート56および後側
回転プレート57は前記回転軸Doと一体的に回転可能
に支持されている。前記回転軸Doには、前記前側回転
プレート56の後面側の隣接部分および前記後側回転プ
レート57の前面側の隣接部分に、回転軸Doの外周を
被覆するプラスチック製の連結ブロック58が設けられ
ている。前記連結ブロック58は前記現像器Dk,Dy,
Dm,Dcを連結支持するために使用する部材である。前
記連結ブロック58は断面略正方形であり(図2参
照)、軸方向に延びる4つの側面を有している。そし
て、各側面にはそれぞれ前後一対のピン挿入孔59,5
9が形成されている。前記ピン挿入孔59,59は、後
述の現像器Dk,Dy,Dm,Dcの突出ピンが挿入される
孔であり、現像器を位置決め固定するために使用される
孔である。前記符号Do,56〜59により現像器支持
部材Hが構成されている。また、前記回転軸用駆動モー
タM1、駆動ギヤG0、被駆動ギヤG1から支持部材回転
制御装置Hdが構成される。
【0049】図2、図3において、各現像器Dk,Dy,
Dm,Dcは、前記駆動ギヤG0の回転による回転軸Doの
回転に連れて回転移動し、順次、第1停止位置(現像位
置、現像剤補給位置、現像剤排出位置)P1、第2停止
位置P2、第3停止位置P3、および第4停止位置P4に
停止するように構成されている。本実施例1では前記第
1停止位置P1は、現像位置であると同時に、現像剤補
給位置、現像剤排出位置を兼ねており、この第1停止位
置で各現像器Dk,Dy,Dm,Dcの現像動作が行われ
る。前記各現像器Dk,Dy,Dm,Dcはそれぞれ現像容
器61を有しており、前記第1停止位置において、現像
剤補給装置(T)による各現像容器61内への新規現像
剤の補給、現像容器61からの余剰現像剤の排出および
排出された余剰現像剤の移動(後述)が行われるように
なっている。
【0050】各現像容器61はそれぞれその外側面に前
後一対の突出ピン62,62を有している。前記一対の
突出ピン62,62は、前記現像器支持部材Hのピン挿
入孔59,59に挿入され、現像容器61を位置決め固
定するために使用される。前記各現像器Dk,Dy,D
m,Dcはそれぞれ同様の構成を有しているので、以下、
現像器Dyについて説明する。図2において、現像器Dy
の現像容器61は、負極性に帯電されるトナーおよび正
極性に帯電される磁性キャリアから成る2成分現像剤を
収容している。前記現像容器61は、現像ロールR0を
収容する現像ロール収容部63、前記現像ロール収容部
63に隣接する第1の現像剤溜まり64および前記第1
の現像剤溜まり64に隣接する第2の現像剤溜まり65
を有している。前記現像ロール収容部63内には、前記
現像ロールR0上の現像剤の層厚を規制するための層厚
規制部材Sbが配置されている。また、前記第1の現像
剤溜まり64には第1搬送部材R1が配置され、前記第
2の現像剤溜まり65には第2搬送部材R2が配置され
ている。前記第1および第2の現像剤搬送部材R1,R2
により現像剤攪拌搬送部材(R1+R2)が構成されてい
る。
【0051】図5は前記図4の現像容器の後端部に設け
たギヤの配置を示す図である。図6は前記図4に示す現
像容器の斜視図である。図7は同実施例で使用する現像
容器の現像位置における要部説明図で、図7Aは図6の
VIIA−VIIA線断面図、図7Bは図6のVIIB−VII
B線断面図、図7Cは図6のVIIC−VIIC線断面図で
ある。図8は前記図7BのVIII−VIII線断面図であ
る。図8に示すように、前記第1の現像剤溜まり64お
よび第2の現像剤溜まり65の間にはそれらの両端部以
外の部分に仕切壁66が設けられており、第1の現像剤
溜まり64および第2の現像剤溜まり65はその前後方
向(X軸方向)両端部の接続部Eにおいて接続してい
る。
【0052】図2、図8に示す前記現像ロールR0は、
磁石ロールの外側にスリーブを設けた従来公知のもので
ある。そして前記第1の現像剤溜り64の現像剤は、前
記磁石ロールの磁力によって前記現像ロールR0の表面
上に吸着され、搬送されるようになっている。また前記
現像ロールR0の軸は、前記前側回転プレート56およ
び後側回転プレート57によって回転自在に支持されて
いる。前記第1現像剤搬送部材R1の回転軸の後端には
ギヤG6およびG7が装着されている。また、前記現像ロ
ールR0の回転軸の後端にはギヤG8が装着され、また前
記第2現像剤搬送部材R2の回転軸の後端にはギヤG9が
装着されている。前記ギヤG7は前記ギヤG8およびG9
と噛み合っている。
【0053】前記ギヤG6に回転力が伝達(伝達機構に
ついては後述)されるとギヤG7,G8,G9が回転し、
前記現像ロールR0および現像剤攪拌搬送部材(R1+R
2)が回転する。前記現像剤攪拌搬送部材(R1+R2)
の回転により、前記第1および第2現像剤溜り64,6
5内の現像剤は互いに逆方向に搬送されながら、循環す
る。前記第2の現像剤溜り65側の現像容器61の側壁
には現像剤排出口68が形成されており、本実施例にお
いて前記現像剤排出口68下端部は、前記現像容器61
内に最適量に収容された現像剤の位置において、前記現
像剤の上面高さh(図7B参照)より下方に形成されて
いる。前記現像剤排出口68には現像容器61の外側面
から外方に膨出する排出筒接続部69が設けられてい
る。排出筒接続部69には現像剤排出筒71の排出口接
続部71aが接続されており、現像剤排出口68から排
出された現像剤は排出筒接続部69、排出口接続部71
aを経て現像剤排出筒71内に排出されるようになって
いる。現像剤排出筒71の前端(X方向端)には回収容
器連通部71b(図8参照)が形成されている。図9に
示すように回収容器連通部71bから排出された現像材
は回収容器Vに排出されるように構成されている。すな
わち、回収容器連通部71bは回収容器Vと連通してい
る。
【0054】図7、図8に示すように前記現像剤排出筒
71内には回転自在に支持された回転軸72aおよびそ
の回転軸72a周囲に固着されたスクリュー72bを有す
る排出用現像剤搬送スクリュー(すなわち、排出用現像
剤搬送部材)72が回転可能に配置されている。現像剤
排出筒71内の排出用現像剤搬送スクリュー72の回転
軸72a後端部(−X方向端部)には、クラッチCr1
(図4、図5参照)を介してギヤG10(図4、図5参
照)が装着されている。前記ギヤG10は前記ギヤG9に
噛み合っている。前記ギヤG10の後側(−X方向)に
は、排出用現像剤搬送スクリュー72の回転量Rd(図
22参照)を検出するための排出用エンコーダEN1
(図6参照)が配置されている。そして、前記排出用現
像剤搬送スクリュー72の回転により、前記現像剤排出
筒71内の現像剤は、前方(X方向)に搬送され、前記
回収容器連通部71bから排出されるようになってい
る。
【0055】図2、図6〜図8に示すように、前記第2
の現像剤溜まり65の上面には現像剤補給口74が形成
されている。なお、現像剤補給口74から補給された新
規な現像剤が補給直後に前記現像剤排出口68から排出
されるのを防ぐため、前記現像剤補給口74は前記現像
剤排出口68の位置より搬送方向下流側に形成されてい
る。図3、図4、図6において、前記第1停止位置P1
に移動した現像容器61の上面外側には、前記現像剤補
給口74に接続する補給口接続部76aを有する現像剤
補給筒76が固着されている。前記現像剤補給筒76内
には、図6に示すように補給用現像剤搬送スクリュー
(すなわち、補給用現像剤搬送部材)77が回転可能に
配置されている。補給用現像剤搬送スクリュー77は回
転軸77aおよび回転軸77a周囲に固着されたスクリュ
ー77bを有している。前記現像剤補給筒76および補
給用現像剤搬送スクリュー77により現像器側現像剤補
給部材Th(図6参照)が構成されている。また、補給
用現像剤搬送スクリュー77は、前記現像剤補給筒76
の前端(X軸方向端)の開口(現像剤搬入口)76bよ
りも前方に延びており、図6に示すように前記補給用現
像剤搬送スクリュー77の軸77aの前端(X方向の
端)にはベアリング78が回転可能に支持されている。
【0056】そして、前記補給用現像剤搬送スクリュー
77の回転により、前記現像剤搬入口76bから現像剤
補給筒76内に搬入された現像剤は、後方(−X軸方
向)に搬送され、前記補給口接続部76aおよび現像剤
補給口74(図3、図4、図6参照)から前記第2の現
像剤溜まり65(図8参照)内に補給されるようになっ
ている。前記現像剤の補給は、現像容器61内に配置さ
れた容器内トナー濃度センサSNv(図7参照)が検出す
る容器内トナー濃度が基準値以下のときに行われる。ま
た前記トナー像濃度センサSNd(図1参照)に検出され
る現像トナー濃度が基準値以下のときにも現像剤の補給
が行われる。なお、これらについては、後で詳述する。
【0057】図4、図5において、現像剤補給筒76内
の補給用現像剤搬送スクリュー77の回転軸77a後端
部(−X軸方向端部)には、クラッチCr2を介してギヤ
G11が配置されている。前記ギヤG11は前記現像剤攪拌
搬送部材(R1+R2)のギヤG9に噛み合っている。前
記ギヤG11の後側(−X方向)には、補給用現像剤搬送
スクリュー77の回転量Rs(図22参照)を検出する
ための補給用エンコーダEN2が配置されている。図4
において、現像器モータM2(図22参照)により回転
駆動される駆動ギヤG12に噛み合う被駆動ギヤG13が前
記後側固定フレームF2に支持されている。前記被駆動
ギヤG13と同軸のギヤG14は、ギヤG6と噛み合ってい
る。ギヤG6は、前記第1の現像剤搬送部材R1と一体的
に回転するギヤG7と同軸のギヤである。図4、図5か
ら分かるように、前記後側固定フレームF2に支持され
たギヤG14は、現像位置P1(図2、図3参照)に移動
してきた各現像器Dk,Dy,Dm,Dcに支持されたギヤ
G6と噛み合うように配置されている。
【0058】前記ギヤG14およびG6が噛み合った状態
で、前記駆動ギヤG12が回転駆動されると、その回転力
は、ギヤG13、G14、G6を介してギヤG7に伝達され
る。ギヤG7の回転により第1の搬送部材R1が回転す
る。ギヤG7の回転はギヤG8、ギヤG9に伝達されて、
現像ロールR0、第2の搬送ロールR2が回転する。ま
た、前記クラッチCr1がオンの時には前記ギヤG7の回
転はギヤG10に伝達されて前記現像剤排出筒71内の排
出用現像剤搬送スクリュー72が回転し、前記クラッチ
Cr2がオンの時には前記ギヤG7の回転はギヤG11に伝
達されて現像剤補給筒76内の補給用現像剤搬送スクリ
ュー77が回転する。前記ギヤG12〜G14,G6,G7、
G9、G10、現像器用モータM2およびクラッチCr1等に
より排出装置駆動装置JDが構成される。
【0059】図9は現像器の現像剤補給装置の説明図
で、図10のIX−IX線横断面図である。図10は前記
図9のX−X線断面図である。図11は前記図9のXI
−XI線断面図である。図12は前記図9のXII−XII
線断面図である。図13は前記図10のXIII−XIII線
断面図である。図4、図9において、前記現像剤補給筒
76の前方(X方向)側である前記前側固定フレームF
1の前面側(X側)には、固定円筒部材F1aが固定され
ている。
【0060】前記固定円筒部材F1aは、現像容器61へ
補給する各色のトナーが混色しないようにシールされた
複数のリング状の部材を前後方向に連結して構成されて
いる。すなわち、前記固定円筒部材F1aは、前側固定フ
レームF1の前面に接続されるフレーム固定用リング状
連結部材Lb、その前面側に順次接続される排出用リン
グ状連結部材Lh、前記現像容器61へ各色の現像剤を
補給するためのK(黒)用リング状連結部材Lk、Y
(イエロー)用リング状連結部材Ly、M(マゼンタ)
用リング状連結部材Lm、C(シアン)用リング状連結
部材Lc、および前壁用リング状連結部材Lfにより構成
されている。前記各Lk、Ly、Lm、Lcは同様の構成な
ので前記K用リング状連結部材Lkを代表して説明す
る。
【0061】図16は前記現像剤補給装置のリング状連
結部材の全体説明図で、図16Aはリング状連結部材の
部分断面図、図16Bは前記図16AのXVIB−XVI
B線断面図である。図17は前記リング状連結部材の詳
細説明図で、図17Aは前記図16Aの矢印XVIIAの
方向からみた図、図17Bは前記図16Bの矢印XVII
B部分を示す拡大図である。図16、図17において、
前記K用リング状連結部材Lkは、リング状連結部材本
体86を有している。
【0062】図17において、前記リング状連結部材本
体86の外周には他のリング状連結部材Lb、Lh、L
y、Lm、Lcと連結してネジN1a,N1b(図14参照)
およびN1cにより前記前側固定フレームF1に固定され
るための3つの連結固定部86a,86b,86cが形成
されている。また、前記リング状連結部材本体86外周
面の直径から外れた位置には、現像剤供給部86dが前
記リング状連結部材本体86外周面に一体成形されてお
り、前記現像剤供給部86dの内側には現像剤供給口8
6eが形成されている。また、前記リング状連結部材本
体86の内周面にはその両端側にシール部材嵌合部86
f,86f(図17B参照)が形成されている。前記現像
剤供給口86eの開口端面(上端面)にはスポンジ製の
筒状の搬送パイプ受け部材87(図16A参照)が接着
されている。
【0063】図16A、図17Bにおいて、前記シール
部材嵌合部86f,86fには弾性を有するリング状のシ
ール部材88がそれぞれ装着される。前記シール部材8
8はリング状のスペーサ当接面88aおよび内周側に突
出するリング状シール部88bを有する。前記K用リン
グ状連結部材Lkは、リング状連結部材本体86と、搬
送パイプ受け部材87と、前記リング状連結部材本体8
6の内周面に弾性により装着される一対のシール部材8
8、88とにより構成される。前記シール部材88のス
ペーサ当接面88aは前記各リング状連結部材87に前
記リング状連結部材Lb、Lh、Ly、Lm、Lcと連結し
て前記前側固定フレームF1に固定される際、各スペー
サ当接面88aが互いに対向するようになっている。前
記各スペーサ当接面88aの間にはリング状のスペーサ
89(図9、図13参照)が配置される。
【0064】図9、図10に示す前記排出用リング状連
結部材Lhは、前記リング状連結部材本体86と同様の
リング状連結部材本体86′を有している。前記リング
状連結部材本体86′には、K用リング状連結部材本体
86の前記現像剤供給部86dおよび現像剤供給口86e
の代わりに、回収容器接続口86g′が、前記回転軸Do
の下方側に形成されており、前記排出用リング状連結部
材Lhのリング状連結部材本体86′(図9、図10参
照)のその他の構成は、前記K用リング状連結部材本体
86と同様に構成されている。前記回収容器接続口86
g′の下方の位置には、回収容器Vが配置されている。
【0065】前記フレーム固定用リング状連結部材Lb
(図9参照)は、前記排出用リング状連結部材Lhの後
側面(−X側の面)に接合しており、前記リング状連結
部材本体86′とほぼ同様の形状をしているリング状連
結部材本体86″を有している。前記リング状連結部材
本体86″は、前記リング状連結部材本体86″は、前
記リング状連結部材本体86′に比べて全体的に軸方向
の長さが短く、約1/2程度に形成されており、前記回
収容器接続口86g′は省略されている。前記フレーム
固定用リング状連結部材Lbは、前記前側固定フレーム
に接合状態で固定される。
【0066】図9、図13において、前記前壁用リング
状連結部材Lfは、前記C(シアン)用リング状連結部
材Lcの前面側に接合されており、前記フレーム固定用
リング状連結部材Lbのリング状連結部材本体86″と
同様の円筒部Lf1を有し、前記円筒部Lf1の前端面には
平板部Lf2を有している。前記円筒部Lf1および平板部
Lf2は一体成形されている。前記円筒部Lf1の外側面に
は前記3つの連結固定部86a,86b,86cと同様の
連結固定部を有している。
【0067】図9に示す前記各リング状連結部材Lb,
Lh,Lk,Ly,Lm,Lc,Lfは、前記Lk,Ly,L
m,Lcの3つの連結固定部86a,86b,86cおよび
それらと同様の前記Lb,Lh,Lfの連結固定部がネジ
N1a,N1b(図14参照)およびN1cにより前記前側固
定フレームF1に固定される。また、前記前壁用リング
状連結部材Lfは、前記平板部Lf2の中心部に前記回転
軸D0を回転可能に支持している。前記各リング状連結
部材Lb,Lh,Lk,Ly,Lm,Lc,Lfにより前記固
定円筒部材F1aが構成されている。
【0068】図18は前記現像剤補給装置の円筒部材の
説明図で、図18Aは前記円筒部材の側面図、図18B
は前記図18Aの矢印XVIIIB方向から見た図、図1
8Cは前記図18Bの矢印XVIIIC方向から見た図、
図18Dは前記図18CのXVIIID−XVIIID線断面
図、図18Eは前記図18CのXVIIIE−XVIIIE線
断面図、図18Fは前記図18Cの矢印XVIIIF部分
を示す拡大図である。図19は前記現像剤補給装置の円
筒部材の断面図で、図19Aは前記18AのXIXA-X
IXA線断面図、図19Bは前記図18AのXIXB−X
IXB線断面図、図19Cは前記図18AのXIXC−X
IXC線断面図である。図20は前記円筒部材の要部拡
大説明図で、図20Aは前記図19Aの矢印XXA部分
拡大図、図20Bは前記図20Aの矢印XXB方向から
見た図、図20Cは前記図20AのXXC−XXC線断
面図、図20Dは前記図20Aの矢印XXD方向から見
た図、図20Eは前記図20BのXXE−XXE線断面
図である。
【0069】図9において、前記固定円筒部材F1aの内
側には複数の回転円筒部材Bh,Bk,By,Bm,Bc,
Bfにより構成される回転円筒部材Bが配置されてい
る。前記回転円筒部材Bは、その中心部が前記回転軸D
0に嵌合して支持され、前記回転軸D0と一体的に回転す
るようになっている。前記回転円筒部材Bは、前記回転
軸D0に沿って前記前側回転フレーム56から前方向へ
順に、前記各現像剤排出筒71の先端部を支持する排出
用円筒部材Bh、各トナー色の現像容器61の現像剤補
給筒76先端部を支持するK(黒)用円筒部材Bk、Y
(イエロー)用円筒部材By、M(マゼンタ)用円筒部
材Bm、C(シアン)用円筒部材Bcおよび前側円筒部材
Bfがそれぞれ連結されて構成されている。
【0070】前記各円筒部材Bk、By、Bm、Bcは同様
の構成なので前記K用円筒部材Bkを代表して説明す
る。図9および図18〜図20において、前記K用円筒
部材Bkは、円筒部材本体90を有している。円筒部材
本体90は、前記外筒部91を有し、外筒部91は後側
大径外筒部92と、前記後側大径外筒部92の前方側に
延びる前側小径外筒部93を有している。前記前側小径
外筒部93の外径は前記後側大径外筒部92の内径と同
じ大きさに形成されており、図9に示すように、前記K
用円筒部材Bkが他の円筒部材と前後に連結される際に
は、前側小径外筒部93が前記後側大径外筒部92内に
嵌合される。前記後側大径外筒部92の後端面(−X側
端面)92aにはリング固定凸部92b(図18D、図1
8F参照)が形成されている。図20において、前記前
側小径外筒部93の側面には、補給現像剤受入れ口93
aが形成されており、前記補給現像剤受入れ口93aの円
周方向の両側の位置には、図20Eに示すように先端が
中心方向に延びて屈曲している内側屈曲部93bおよび
先端が外側に延びて屈曲している外側屈曲部93cが形
成されている。
【0071】図19において、円筒部材本体90は、そ
の中心部に内筒部94を有し、内筒部94は円筒状の前
側大径内筒部96および後側小径内筒部97を有してい
る。前記後側小径内筒部97の外径は前記前側大径内筒
部96の内径と同じ大きさに形成されており、図9に示
すように、前記K用円筒部材Bkが他の円筒部材Bh,B
yと前後に連結される際には、後側小径内筒部97が前
記前側大径内筒部96内に嵌合して、内筒部94の端面
どうしが当接して前後方向の位置決めが行われる。ま
た、円筒部材本体90は、前記外筒部91お内筒部94
を連結するリング状の連結壁98および前記連結壁98
の前側面(X側の面)に、90°毎に合計4個形成され
た強度補強用の4枚のリブ99を有している。
【0072】前記内筒部94にはその後側部分に回転軸
嵌合孔94aが形成され、前側部分に小径内筒部嵌合孔
94bが形成されている。図9に示すように、前記回転
軸嵌合孔94aは前記回転軸Doに嵌合して装着されてお
り、前記小径内筒部嵌合孔94bは前記後側小径内筒部
97(図19B、図19C参照)と嵌合している。前記
内筒部94には、4本の固定ネジ貫通孔94cが中心軸
に沿って形成されている。前記連結壁98には、前記4
個の各リブ99により4個に分割される各壁部分には補
給部材貫通孔98aが形成されており、1個の壁部分に
はベアリング貫通孔(図18C参照)98bが形成され
ている。
【0073】前記連結壁98には、前記4個の各リブ9
9により4個に分割される各壁部分のうちの3個の壁部
分には補給部材貫通孔98aが形成されており、1個の
壁部分には前記3個の壁部分の補給部材貫通孔98aの
内径よりも1回り内径の小さな補給部材貫通孔98b
(図18C、図20C、図20E参照)が形成されてい
る。図20Cにおいて前記連結壁98の後面(−X側の
面)には、前記補給部材貫通孔98bの内径よりも大き
な内径を有する補給筒前端収容孔98cが形成されてい
る。この補給筒前端収容孔98cは前記補給部材貫通孔
98aの内径と同じ内径を有し、前記補給部材貫通孔9
8bおよび補給筒前端収容孔98cは同心に配置されてい
る。
【0074】図20において、前記円筒部材本体90
は、前記前側小径外筒部93の前記補給現像剤受入れ口
93aの内側に、前記前側小径外筒部93および連結壁
98等と一体的に形成された補給現像剤受入れ部100
(図20A、図20C、図20E参照)が形成されてい
る。前記補給現像剤受入れ部100は、図20Cに示す
ように前記連結壁98の前方に間隔を置いて配置された
平面壁101および前記連結壁98および平面壁101
間に設けられた曲面壁102により形成されている。前
記曲面壁102は図20Eに示すように、前記補給現像
剤受入れ口93aから下方に向かって狭くなるように形
成されている。前記平面壁101の前面には前方に延び
る補給部材支持円筒部101aが設けられており、補給
部材支持円筒部101aの内孔は前記補給部材貫通孔9
8bと同心で且つ同一の内径を有している。
【0075】図13において、前記補給部材支持円筒部
101a内には前記現像剤補給筒76の前端部が嵌合
し、現像剤補給筒76前端は前記連結壁98の後面(−
X側の面)に当接して位置決めされる。このとき、前記
現像剤補給筒76前端の現像剤搬入口76b(図6参
照)は前記補給部材貫通孔98bに接続する。前記現像
剤補給筒76の現像剤搬入口76bよりも前方に延びる
補給用現像剤搬送スクリュー77の軸77aの前端(X
方向の端)のベアリング78(図6参照)は前記補給部
材支持円筒部101a内周面に嵌合して支持される。し
たがって、前記補給現像剤受け入れ口93aから補給現
像剤受け入れ部100に供給された現像剤は、前記クラ
ッチCr2がオンのとき前記補給用現像剤搬送スクリュー
77が回転して前記補給用現像剤搬送スクリュー77の
回転により、前記現像剤搬入口76bから現像剤補給筒
76内に搬入される。この現像剤補給筒76の現像剤
は、後方(−X軸方向)に搬送され、前記補給口接続部
76aおよび現像剤補給口74(図3、図4、図6参
照)から前記第2の現像剤溜まり65(図8参照)内に
補給されるようになっている。前記K用円筒部材Bkの
円筒部材本体90は、前記符号91〜102で示された
要素により構成されている。
【0076】図18、図19において、前記円筒部材本
体90の後側大径外筒部92の外側面にはリングカバー
106が装着されている。リングカバー106は、断面
L字状の部材で、前記後側大径外筒部92の後端面92
aに接触する前端面接触面106aを有しており、前記前
端面接触面106aには被固定用凹部106b(図18
C、図18D、図18F参照)が合計3個形成されてい
る。前記被固定用凹部106bは前記後側大径外筒部9
2のリング固定凸部96bに固定される。
【0077】前記K(黒)用円筒部材Bkは、前記円筒
部材本体90およびリングカバー106により構成され
ている。また、前記Y(イエロー)用円筒部材By、M
(マゼンタ)用円筒部材Bm、C(シアン)用円筒部材
Bcは、前記K(黒)用円筒部材Bkと同様の前記円筒部
材本体90およびリングカバー106により構成されて
いる。そして、前記各円筒部材Bk、By、Bm、Bcの横
断面図である図11〜図12(すなわち、図9のXI−
XI線断面図〜XII−XII線断面図)から分かるよう
に、前記各円筒部材Bk、By、Bm、Bcの各補給現像剤
受け入れ部100の位置は、前記回転軸Do回りに90
°づつずれて配置されている。。
【0078】前記図4から分かるように、前記各円筒部
材Bk、By、Bm、Bcの各補給現像剤受入れ口93a
は、いずれも上向きに配置されている。したがって、例
えば前記円筒部材Bkの補給現像剤受け入れ部100が
前記補給現像剤受け入れ口93aに接続する状態では、
その他の各円筒部材By、Bm、Bcのは、補給現像剤受
け入れ部100は、それらの補給現像剤受け入れ口93
aに接続する位置から90°、180°、および270
°回転した位置に配置されている。そして、前記回転軸
Doが90°づつ回転するに伴い、前記各円筒部材By、
Bm、Bcの補給現像剤受け入れ部100が補給現像剤受
け入れ口93aに接続する位置に順次移動するようにな
っている。
【0079】図21は排出用円筒部材の説明図で、図2
1Aは前記排出用円筒部材の側面図、図21Bは前記図
21Aの矢印XXIB方向から見た図、図21Cは前記
図21Aの矢印XXIC方向から見た図、図21Dは前
記図21BのXXID−XXID線断面図、図21Eは前
記図21BのXXIE−XXIE線断面図である。図21
において、前記排出用円筒部材Bhは、前記K用円筒部
材Bkの円筒部材本体90に類似した形状の円筒部材本
体90′およびリングカバー106により構成されてい
る。図21において、前記円筒部材本体90′の構成要
素であって前記円筒部材本体90の構成要素91〜98
に対応する構成要素には、同一符号に「′」(ダッシ
ュ)を付して、説明は省略する。排出用円筒部材Bhの
円筒部材本体90′は、前記K用円筒部材Bkの円筒部
材本体90の4枚のリブ99、補給現像剤受入れ部10
0、および補給現像剤受入れ孔93a等を省略し、且つ
前記連結壁98の代わりに厚さの分厚い連結壁98′を
有している。前記厚さの分厚い連結壁98′には4個の
同一内径の補給部材貫通孔98a′と、4個の排出部材
貫通孔98b′が形成されている。
【0080】前記4個の補給部材貫通孔98a′は前記
現像剤補給筒76が貫通(図13参照)し、前記4個の
排出部材貫通孔98bは現像剤排出筒71の先端が貫通
(図9参照)している。また、前記前側小径外筒部93
には90°毎に合計4個の回収容器連通口93a′が形
成されている。なお、前記排出筒接続部69、現像剤排
出筒71、排出用現像剤搬送スクリュー72、排出用円
筒部材Bh、および排出用リング状連結部材Lhにより現
像剤排出装置J(J=69+71+72+Bh+Lh)が
構成される。
【0081】図9、図13において、前記前側円筒部材
Bfは、C用円筒部材Bcの前面に配置されており、4本
の固定ネジN2により前記Bc,Bm,By,Bk,Bhと一
体的に連結されている。固定ネジN2(図9参照)の先
端は前記前側回転フレーム56に固定したナット(図示
せず)に螺合している。
【0082】図9〜図12において、前記固定ネジN2
(図9参照)によって互いに連結された前記円筒部材B
k、By、Bm、Bcの各現像剤受入れ口93aは軸回りに
90°づつずれるように配置されている。すなわち、B
kの現像剤受入れ口93aは時計の9時から12時の間
(図11参照)に配置されており、Bcの現像剤受入れ
口93aは時計の12時から3時の間(図12参照)に
配置されている。また、図示しないがByおよびBmの現
像剤受入れ口93aはそれぞれ、6時から9時の間およ
び3時から6時の間に配置されている。前記各円筒部材
Bk、By、Bm、Bcの位置は回転軸Doに沿ってずれて
いるので、前記各現像剤受入れ口93aの位置も回転軸
Do方向にずれている。このため、前記各現像剤補給筒
76の先端部の現像剤搬入口76bは軸方向に位置が異
なるようになっているので、前記各現像剤補給筒76先
端部は軸方向に長さが異なるように形成されている。前
記各現像剤補給筒76の先端部に形成された現像剤搬入
口76b(図6参照)は前記各円筒部材Bk、By、Bm、
Bcの補給現像剤受入れ部100を介して現像剤受入れ
口93aと連通する。
【0083】例えば、前記K(黒)用円筒部材Bkの補
給現像剤受入れ部100から前記現像容器Dkに現像剤
を補給する現像剤補給筒76は、その前端部(X側端
部)が前記排出用円筒部材Bhの補給部材貫通孔98a′
(図21参照)を貫通して、その前端は前記K(黒)用
円筒部材Bkの補給現像剤受入れ部100に接続する前
記補給筒前端収容孔98c(図20C参照)内に収容さ
れている。また例えば、前記Y(イエロー)用円筒部材
Byの補給現像剤受入れ部100から前記現像容器Dyに
現像剤を補給する現像剤補給筒76は、その前端部(X
側端部)が前記排出用円筒部材Bhの補給部材貫通孔9
8a′(図21参照)および前記K(黒)用円筒部材Bk
の補給部材貫通孔98aを貫通して、その前端は前記Y
(イエロー)用円筒部材Byの補給現像剤受入れ部10
0に接続する前記補給筒前端収容孔98c(図20C、
図13参照)内に収容されている。M(マゼンタ)用お
よびC(シアン)用の円筒部材Bm,Bcについても現像
剤補給筒76は同様に配置されている。
【0084】前記各円筒部材Bk、By、Bm、Bcの現像
剤受入れ口93aは前記各リング状連結部材Lk、Ly、
Lm、Lc内で軸回りに回転して前記各リング状連結部材
Lk、Ly、Lm、Lcの現像剤供給口86e(図14A、
図14C参照)と連通している。前記現像剤搬入口76
b(図6参照)には各トナー色毎に前記現像剤受入れ口
93aから落下してくる新しい2成分現像剤が搬入され
るようになっている。前記回転する各円筒部材Bh、B
k、By、Bm、Bcおよび前記固定支持された各リング状
連結部材Lh、Lk、Ly、Lm、Lcの間の空間は、シー
ル部材88によって、各円筒部材Bh、Bk、By、Bm、
Bc毎にシールされているので、新しい2成分現像剤の
供給や余剰現像剤の排出の際前記各円筒部材Bh、Bk、
By、Bm、Bcおよび各リング状連結部材Lh、Lk、L
y、Lm、Lcの間の空間内に漏出した現像剤が他の円筒
部材の方へ移動しないようになっている。
【0085】図14は現像剤供給ケースと現像剤補給装
置の位置関係を示す説明図である。図15は前記図14
の矢印XV方向から見た図である。図14、図15にお
いて、前記固定円筒部材F1aの上方には現像剤供給ケー
スKが配置されている。前記現像剤供給ケースKは、K
(黒)、Y(イエロー)、M(マゼンタ)、およびC
(シアン)のトナーおよびキャリアを含む2成分現像剤
が貯蔵された現像剤貯蔵容器111k,111y,111
m,111cおよびその下方に設けた現像剤撹拌容器11
2k,112y,112m,112cを有している。前記現
像剤貯蔵容器111k,111y,111m,111cに貯
蔵された2成分現像剤は本実施例1ではトナー濃度の高
い2成分現像剤(以下「高濃度現像剤」という)を用い
ている。なお、前記高濃度現像剤のトナー濃度は使用す
る現像剤の帯電低下速度によって決められるが、現像剤
重量に占めるトナー重量が50%以上90%以下が好ま
しい。
【0086】前記現像剤貯蔵容器111k,111y,1
11m,111cから現像剤撹拌容器112k,112y,
112m,112cに供給された高濃度現像剤は、それぞ
れ現像剤撹拌容器112k,112y,112m,112c
内で循環しながら撹拌される。前記現像剤撹拌容器11
2k,112y,112m,112cで撹拌された高濃度現
像剤は、パイプ接続孔113k,113y,113m,1
13cから現像剤搬送パイプ114k,114y,114
m,114cに供給される。前記各現像剤搬送パイプ11
4k,114y,114m,114c内にはそれぞれ搬送ス
クリュー116が回転自在に配置されており、前記各現
像剤搬送パイプ114k,114y,114m,114cの
端部に配置されたモータユニット117k〜117cによ
って回転駆動される。前記各現像剤搬送パイプ114
k,114y,114m,114cの搬送スクリュー116
の回転によって現像剤貯蔵容器111k,111y,11
1m,111cの新しい現像剤を前記現像剤供給口86e
へ搬送するようになっている。前記符号86〜117,
Lk〜Lc,Lh,Bk〜Bc,Bf,Bh,Kで示された構
成要素からフレーム側現像剤補給部材Tfが構成され
る。前記符号76〜117,Lk〜Lc,Lh,Bk〜B
c,Bf,Bh,Kで示された構成要素(すなわち、前記
符号Th,Tfで示された構成要素)から前記現像剤補給
装置Tが構成される。また、前記ギヤG6,G7,G9、
G11〜G14、クラッチCr2により現像器側補給部材駆動
装置TDが構成される。
【0087】図14において、前記パイプ接続孔113
y,113m,113cは、1直線上に配置した前記4個
の現像剤供給孔86eの片側(右側)に直線状に配置さ
れており、前記パイプ接続孔113kのみ前記1直線上
の4個の現像剤供給孔86eの反対側(左側)に配置さ
れている。図14から分かるように、前記各現像剤貯蔵
容器111k,111y,111m,111cは同じ構成の
ものが使用され、現像剤貯蔵容器111kのみが他の現
像剤貯蔵容器111y,111m,111cに対してZ軸
回りに180°回転した状態で配置されている。したが
って、前記各パイプ接続孔113k,113y,113
m,113cから前記現像剤供給孔86eへの現像剤の搬
送方向は、現像剤搬送パイプ114kのみ右方向(−Y
方向)であり、他の現像剤搬送パイプ114y,114
m,114cは左方向(Y方向)である。また、前記現像
剤搬送パイプ114k,114y,114m,114cは互
いに平行に配置されている。
【0088】図22は本発明の実施例1のブロック線図
である。図22において、コントローラCは、CPU
(中央処理装置)、ROM(リードオンリーメモリ)、
RAM(ランダムアクセスメモリ)、I/O(入出力イ
ンタフェース)等を有するマイコンにより構成されてい
る。前記コントローラCには、UIから入力されるコピ
ースタート信号およびコピー設定枚数、補給用エンコー
ダ検出信号(現像剤補給量検出信号)Rs、排出用エン
コーダ検出信号(現像剤排出量検出信号)Rd、容器内
トナー濃度信号SNva、トナー像濃度信号SNdaや、その
他の入力信号が入力されている。前記コントローラC
は、入力された信号に応じて、以下に示す回路や、その
他の作動回路の制御信号を出力している。回転軸用モー
タ駆動回路E1は前記駆動ギヤG0を駆動させて前記駆動
ギヤG0と噛み合うギヤG1を介して前記回転軸D0を回
転させる前記回転軸用モータM1を駆動する。現像剤供
給ケース用モータ駆動回路E2は前記モータユニット1
17k〜117cを駆動する。現像器用モータ駆動回路E
3は前記現像ロールR0、現像剤攪拌搬送部材(R1+R
2)、補給用現像剤搬送スクリュー77、排出用現像剤
搬送スクリュー72を駆動させる現像器用モータM2を
駆動する。排出用搬送部材クラッチ作動回路E4は前記
現像器用モータM2の回転が伝達された前記ギヤG10か
ら排出用現像剤搬送スクリュー72へ前記現像器用モー
タM2の回転力を伝達または切断するクラッチCr1を作
動させる。補給用搬送部材クラッチ作動回路E5は前記
現像器用モータM2の回転が伝達された前記ギヤG11か
ら補給用現像剤搬送スクリュー77へ前記現像器用モー
タM2の回転力を伝達または切断するクラッチCr2を作
動させる。
【0089】また、前記コントローラCの前記ROMに
は、前記各入力信号に応じて作動するプログラムおよび
必要なデータが記憶されている。前記プログラムにより
作動するコントローラCは、現像剤補給手段C1、排出
用スクリュー回転量決定手段C2、排出用スクリュー制
御手段C3等の機能を有している。前記現像剤補給手段
C1は、前記容器内トナー濃度信号SNva、トナー像濃度
信号SNdaに応じて高濃度現像剤を補給する。前記排出
用スクリュー回転量決定手段C2は、前記補給用エンコ
ーダ検出信号(現像剤補給量検出信号)Rsに応じて、
排出用現像剤搬送スクリュー72の回転量Rdoを決定す
る。なお、排出用スクリュー回転量決定手段C2は、前
記補給用エンコーダ検出信号Rsに対応して、あらかじ
め設定された排出用現像剤搬送スクリュー72の回転量
Rdoを記憶した排出用スクリュー回転量決定用のテーブ
ルC2Tを有している。前記排出用スクリュー回転量決定
手段C2により排出量算出手段を構成する。
【0090】前記排出用スクリュー制御手段C3は、前
記設定された排出用現像剤搬送スクリュー72の回転量
Rdoと前記排出用エンコーダ検出信号Rdとを比較し
て、RdoがRdより大きい場合には排出用現像剤搬送ス
クリュー72の後端のクラッチCr1をオンにして前記現
像器用モータM2の回転力を前記ギヤG10を介して伝達
して前記現像剤排出筒71の排出用現像剤搬送スクリュ
ー72を回転させて、現像剤排出筒71内の余剰現像剤
を現像剤排出筒71の前端に配置された回収容器Vへ排
出する。また、前記RdoがRdより小さいかまたは等し
い場合には排出用現像剤搬送スクリュー72の後端のク
ラッチCr1をオフにして前記排出用現像剤搬送スクリュ
ー72の回転を停止させて、現像剤排出筒71内の余剰
現像剤の排出動作を停止する。なお、前記排出用スクリ
ュー制御手段C3、現像器用モータM2、排出用搬送部材
クラッチ作動回路E4、クラッチCr1から排出装置制御
装置Hcを構成する。
【0091】(実施例1の作用)図1〜図3において、
潜像書込位置Q1においてROS(光書込走査装置、す
なわち、潜像書込装置)により静電潜像が書き込まれた
像担持体16は現像領域Q2に移動する。前側固定フレ
ームF1、後側固定フレームF2により回転可能に支持さ
れた現像器支持部材Hは、前記現像領域Q2において像
担持体16表面に隣接して配置される。前記現像器支持
部材Hに支持された複数の現像器Dk,Dy,Dm,Dc
は、前記現像器支持部材Hの回転および停止に伴って前
記像担持体16表面の潜像をトナー像に現像する第1停
止位置(現像位置、現像剤補給位置、現像剤排出位置)
P1、第2停止位置P2、第3停止位置P3、および第4
停止位置P4に順次移動停止する。
【0092】(第1停止位置P1における動作)図4、
図5において、前記第1停止位置P1(図2、図3参
照)に停止した現像器Dk,Dy,Dm,Dcの現像容器6
1に支持された前記ギヤG7と同軸のギヤG6は、固定フ
レームF2に支持されたギヤG14と噛み合う。ギヤG14
の回転により前記ギヤG6およびG7が回転し、それに連
れてギヤG7に噛み合うギヤG8、G9も回転し、さらに
前記ギヤG9に噛み合うギヤG10およびギヤG11も回転
する。前記ギヤG7,G8,G9の回転により、現像ロー
ルR0、第1搬送部材R1、第2搬送部材R3が回転す
る。また、前記現像剤排出筒71の排出用現像剤搬送ス
クリュー72の後端部に配置されたクラッチCr1がオン
の時には前記ギヤG7の回転はギヤG10に伝達されて前
記現像剤排出筒71の排出用現像剤搬送スクリュー72
が回転し、前記現像剤補給筒76内の補給用現像剤搬送
スクリュー77の後端部に配置されたクラッチCr2がオ
ンの時には前記ギヤG7の回転はギヤG11に伝達されて
補給用現像剤搬送スクリュー77が回転する。これらの
部材の回転によりこの第1停止位置P1では次の動作が
行われる。
【0093】(1)現像動作 前記現像容器61内において、現像剤攪拌搬送部材(R
1+R2)は、現像ロールR0に現像剤を供給する。現像
ロールR0は、前記像担持体16表面に対向する現像領
域Q2にトナーおよびキャリアから成る2成分現像剤を
搬送する。このとき搬送されるトナーにより前記像担持
体16表面の静電潜像がトナー像に現像される。この現
像動作により、現像容器61内のトナーは消費されて減
少しキャリアは汚れて劣化する。トナーの比率の高い高
濃度現像剤の補給が行われるが、キャリアは消費されな
いので、現像容器61内の現像剤量が増加していく。
【0094】(2)現像剤排出動作 前記第1搬送部材R1および第2搬送部材R2の回転によ
り第1、第2の現像剤溜まり64、65内の現像剤が搬
送され、前記第1、第2の現像剤溜まり64、65内で
循環して前記現像剤排出口68から余剰現像剤が排出さ
れる。この時、前記現像容器61の現像剤排出口68の
下端の位置は、前記現像容器61内に最適量に収容され
た現像剤の位置において前記現像剤の上面高さhより下
方に開口しているので容器内の現像剤の上面の位置に関
係なく容器内の現像剤が前記現像剤排出口68から排出
されて前記排出筒接続部69および前記現像剤排出筒7
1の排出口接続部71aに蓄積する。前記現像剤排出口
68は前記蓄積した現像剤によって塞がれて容器内の現
像剤は排出されなくなる。排出用現像剤搬送スクリュー
72によって現像剤排出筒71の前記排出口接続部71
aに蓄積している現像剤を回収容器連通部71b側へ搬送
すると、前記現像容器61の現像剤排出口68から現像
剤排出筒71の排出口接続部71aに現像剤が排出され
る。
【0095】前記現像剤排出筒71内を搬送された前記
現像剤は回収容器連通部71bから前記排出用円筒部材
Bh内へ排出される。図9において、排出用円筒部材Bh
内へ排出された余剰現像剤は、排出用円筒部材Bhに形
成された回収容器連通口93a′から前記排出用リング
状連結部材Lhの回収容器接続口86g′を経て前記回収
容器Vへ排出され、回収される。
【0096】(3)現像剤補給動作 現像剤供給ケースKの現像剤貯蔵容器111k,111
y,111m,111c(図14、図15参照)の現像剤
は、各現像剤搬送パイプ114k,114y,114m,
114cを介して前記リング状連結部材Lk、Ly、Lm、
Lcの各現像剤供給口86e(図14、図15参照)へ搬
送される。前記現像剤供給口86eは前記円筒部材Bk、
By、Bm、Bcの現像剤受入れ口93aのうちいずれか1
個と連通し、現像剤受入れ口93aから現像剤搬入口7
6b(図6参照)を通って現像剤補給筒76内に供給さ
れる。本実施例1では前記供給された現像剤は前記現像
剤補給筒76内の補給用現像剤搬送スクリュー77の回
転駆動により現像容器61の現像剤補給口74(図6参
照)へ搬送される。
【0097】(4)補給現像剤搬送動作 前記補給用現像剤搬送スクリュー77が回転すると、前
記現像剤補給筒76(図6参照)内の現像剤が後方(−
X方向)の現像剤補給口74へ搬送され、搬送されてき
た現像剤が前記現像剤補給口74から現像容器61内に
補給される。前記現像剤補給口74は前記現像剤排出口
68の下流側に隣接して配置されているので、現像剤補
給口74から補給された現像剤は現像剤排出口68から
離れる方向に搬送される。したがって、補給された新し
い現像剤がすぐに現像剤排出口68から排出されること
はない。すなわち、前記現像剤排出口68から排出され
る現像剤は劣化した現像剤を多く含む現像剤である。
【0098】次に図23により本実施例1の現像剤補給
および排出方法を説明する。図23は本実施例1の現像
剤補給および排出の動作制御フローである。図23に示
す処理は画像形成装置の電源がONされると同時にスタ
ートする。図23のST1(ステップ1)においてコピ
ースタートスイッチがオンされたか否か判断する。ノー
(N)の場合はST1を繰り返し実行する。前記ST1に
おいてイエス(Y)の場合は、ST2に移る。ST2にお
いて前記像担持体16上に濃度検出用のトナー像を現像
し、そのトナー像濃度(現像したトナー像の濃度)Ta
を前記トナー像濃度センサSNd(図1参照)により検出
する。次にST3においてトナー像濃度の検出値Taが、
設定された基準値Tao以上であるか否か判断する。前記
ST3においてノー(N)の場合はST4に移り、前記T
ao−Taの差に応じた量の現像剤(高濃度現像剤)補給
を実施してから前記ST1に戻る。
【0099】前記ST3においてイエス(Y)の場合は
ST5に移る。ST5において、容器内トナー濃度センサ
SNvにより現像容器61内のトナー濃度Tbを検出す
る。このときの前記検出値Tbは、前記トナー像濃度の
検出値Taが前記設定された基準値Tao以上ある場合の
容器内トナー濃度であるので、その検出値Tbを容器内
トナー濃度基準値Tboに設定する。ST6において、Tb
≧Tboか否か判断する。前記ST5においてTb=Tboに
設定したので、最初はイエス(Y)となる。イエス
(Y)の場合はST7においてコピーを実施する。ノー
(N)の場合はST8においてコピーを実施すると同時
にTbo−Tbの差に応じた量の現像剤を補給する。
【0100】次にST9においてコピー終了か否か判断
する。この判断はUIから入力された設定コピー枚数の
コピーが終了したか否かにより行う。ノー(N)の場合
はST10に移る。ST10において容器内トナー濃度Tb
を検出してから、前記ST6に戻る。前記ST9において
イエス(Y)の場合はST11に移る。ST11において補
給用エンコーダEN2の回転量Rsを読出す。ST12にお
いて補給用エンコーダEN2の回転量Rsに対応する排出
用現像剤搬送スクリュー72の回転量Rdoを決定する。
【0101】ST13において前記決定された回転量Rdo
が前記排出用現像剤搬送スクリュー72の回転量である
排出用エンコーダEN1の回転量Rdより小さいか否か判
断する。イエス(Y)の場合はST14に移る。ST14に
おいて排出動作を開始する。この動作では前記クラッチ
Cr1をオンにし前記現像剤排出筒71の排出用現像剤搬
送スクリュー72が回転する。前記排出用現像剤搬送ス
クリュー72の回転により前記現像剤排出筒71内およ
び前記現像剤排出筒71と接続する前記現像容器61の
現像剤排出口68の外側の排出筒接続部69に蓄積する
余剰現像剤が前記現像剤排出筒71前端の回収容器連通
部71bへ搬送され、回収容器Vへ排出する。ST15に
おいて排出用エンコーダEN1の回転量Rdを読出し、前
記ST13に移る。次に前記ST13においてノー(N)の
場合は排出動作を停止する。この動作では前記クラッチ
Cr1をオフにして前記現像剤排出筒71内の排出用現像
剤搬送スクリュー72の回転を停止して、前記ST1に
戻る。
【0102】前記現像容器61の現像剤排出口68は、
前記現像容器61内に最適量に収容された現像剤の位置
において前記現像剤の上面高さより下方に開口している
ので容器内の現像剤の上面の位置に関係なく容器内の現
像剤が前記現像剤排出口68から現像容器61の外側面
の排出筒接続部69、排出口接続部71aを経て前記現
像剤排出筒71内に排出されて、排出筒接続部69およ
び前記現像剤排出筒71内に蓄積して排出口接続部71
aを塞ぐ状態となる。この状態で排出用現像剤搬送スク
リュー72を作動させると、蓄積した現像剤は前記回収
容器Vへ搬送され、そのとき、同時現像容器61内の現
像剤が現像剤排出口68から現像剤排出筒71内に排出
される。したがって、容器内の現像剤の上面位置が変動
しても前記現像容器61内の現像剤は補給された現像剤
量に応じて排出される。さらに、前記現像器支持部材H
の回転移動に伴い、前記排出筒接続部69および現像剤
排出筒71内に蓄積した現像剤は再び現像容器61内へ
戻されるが、次に第1停止位置(現像位置)P1に停止
したときには、前記現像容器61に戻された現像剤は再
び現像剤排出筒71に排出される。したがって、現像容
器61内の現像剤量を正確に保持することができる。
【0103】(実施例2)図24は本発明の現像装置の
実施例2の拡大断面図である。図25は本発明の現像装
置の実施例2の要部の前記図24とは異なる部分の拡大
断面図である。図26は前記図25のXXVI−XXVI
線断面図である。図27は前記図24に示す現像容器の
斜視図である。図28は本発明の現像装置の実施例2に
備えられた現像器の現像剤補給装置の断面図で前記図1
0に対応する図である。図29は本発明の現像装置の実
施例2に備えられた現像器の現像剤補給装置の断面図で
前記図11に対応する図である。この実施例2におい
て、実施例1の要素に対応する要素には同一の符号を付
して重複する詳細な説明は省略する。
【0104】この実施例2では現像剤排出口68′が前
記現像容器61の底面で且つ前記仕切壁66の第2の現
像剤溜まり65側に開口するように形成されている。な
お、前記現像剤排出口68′は現像剤補給口74の搬送
方向上流側に形成されている。前記現像剤排出口68′
の外側である前記現像容器61の底壁の外側には円弧状
に凹んだ排出筒接続部69′が形成されており、前記排
出筒接続部69′には前記現像剤排出筒71の排出口接
続部71aが接続される。また、現像容器61は前記実
施例1よりも連結ブロック58の側面のほぼ中央に連結
されている。前記現像剤補給筒76および現像剤排出筒
71の位置に対応して、図28、図29に示すように前
記現像剤排出筒71および現像剤補給筒77の前端(X
方向端)側が貫通する排出用円筒部材Bhの円筒部材本
体90′の補給部材貫通孔98a′と排出部材貫通孔9
8b′とは、前記実施例1よりも時計まわり方向にやや
ずれて形成されている。
【0105】前記現像剤排出口68′は現像容器61の
底壁に形成されているので容器内の現像剤の上面の位置
に関係なく容器内の現像剤が前記現像剤排出口68′か
ら前記現像剤排出筒71内に排出されて前記現像剤排出
筒71内に蓄積する。蓄積した現像剤は前記回収容器V
へ搬送され、そのとき、同時現像容器61内の現像剤が
現像剤排出口68′から現像剤排出筒71内に排出され
る。したがって、本実施例2も前記実施例1と同様の作
用を奏する。さらに、前記現像容器61の側壁側には現
像剤排出筒71が配置されない。したがって前記回転軸
D0と前記現像容器61の前記回転軸D0側壁との距離を
短くすることができるので現像器の小型化が可能とな
る。
【0106】(実施例3)図30は本発明の現像装置の
実施例3の拡大断面図である。図31は本発明の現像装
置の実施例3の要部の前記図30とは異なる部分の拡大
断面図である。図32は前記図30のXXXII−XXX
II線断面図である。この実施例3において、実施例2の
要素に対応する要素には同一の符号を付して重複する詳
細な説明は省略する。本実施例3においては前記実施例
2の現像剤排出口68′が前記現像容器61の底壁で且
つ前記仕切壁66の第2の現像剤溜まり65側に開口す
るように形成された代わりに前記現像剤排出口68″は
現像剤補給口74の搬送方向上流側に形成されていて前
記仕切壁66を中央にして前記第2の現像剤溜まり44
と第1の現像剤溜まり43の両側に開口するように形成
されている。このため、現像剤排出口68″は現像剤補
給口74から補給された現像剤の搬送方向最下流に形成
されているので、前記現像剤排出口68″から排出され
る現像剤は劣化した現像剤を多く含む現像剤であり、補
給された新しい現像剤がすぐに現像剤排出口68″から
排出されない。また、本実施例3の排出用現像剤搬送ス
クリュー72の回転軸72a後端部(−X方向端部)に
配置されているギヤG10は、第2現像剤搬送部材R2の
回転軸後端のギヤ9と同軸のギヤG9′と噛み合ってい
る。この実施例3においても前記現像剤排出口68″は
現像容器61の底面に形成されているので容器内の現像
剤の上面の位置に関係なく容器内の現像剤が前記現像剤
排出口68″から前記現像剤排出筒71内に排出されて
前記現像剤排出筒71内に蓄積する。蓄積した現像剤は
前記回収容器Vへ搬送され、そのとき、同時現像容器6
1内の現像剤が現像剤排出口68″から現像剤排出筒7
1内に排出される。したがって、本実施例3も前記実施
例2と同様の作用を奏する。
【0107】(変更例)以上、本発明の実施例を詳述し
たが、本発明は、前記実施例に限定されるものではな
く、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内
で、種々の変更を行うことが可能である。本発明の変更
実施例を下記に例示する。 (H01)本発明は、デジタル複写機以外に、アナログ複
写機、プリンタ、ファクシミリ等に適用することが可能
である。 (H02)前記各実施例では複数の現像器を現像器支持部
材に支持して、回転軸の回転移動および停止に伴って像
担持体表面の各色成分の潜像を各色のトナー像に現像す
るロータリー方式の現像装置の場合を例示したが、前記
複数の現像器を一つの像担持体の回りに順次配列する場
合、一つの像担持体と一つの現像器からなるユニット複
数配列する場合など現像器の配列は変更可能である。 (H03)前記各実施例において現像剤貯蔵容器を各色ト
ナー濃度の高い高濃度現像剤を収容した1個の現像剤貯
蔵容器111k,111y,111m,111cにより構成
する代わりに、トナー貯蔵容器およびキャリア貯蔵容器
の2つの貯蔵容器により構成することが可能である。ま
た、前記現像剤貯蔵容器をトナー濃度の高い高濃度現像
剤を貯蔵した容器とトナー貯蔵容器の2個の容器により
構成することが可能である。 (H04)本発明はフルカラー画像形成装置の現像装置の
代わりに、単色画像形成装置の現像装置に適用すること
が可能である。 (H05)第1停止位置(現像位置)に停止した現像器の
現像ロールR0、現像剤攪拌搬送部材(R1+R2)およ
び排出用現像剤搬送スクリュー72等の回転駆動力を、
互いに噛み合う一対のギヤG14およびギヤ6を用いて伝
達する代わりに、前記排出用現像剤搬送スクリュー72
のみ、互いに噛み合う別の一対のギヤを用いて回転駆動
力を伝達するように構成することが可能である。
【0108】
【発明の効果】前述の本発明の現像装置は、下記の効果
を奏することができる。 (E01)トリクル方式を採用した2成分現像剤を使用す
る現像装置において、現像剤の流動性、トナー消費量の
変動や現像容器内の現像剤の傾斜等によって現像剤排出
経路において現像容器内の現像剤量の分布に偏りがでる
場合でも現像剤排出量を精度よく制御することができ
る。 (E02)現像剤の補給と排出を良好な精度で制御したの
で、現像装置内の現像剤量の変動が少なくなり、安定し
た現像性能が維持できる。 (E03)以上の機能がコンパクトに実現でき、小型複写
機等にも適用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は本発明の画像形成装置の実施例1の全
体説明図である。
【図2】 図2は本発明の現像装置の実施例1の拡大断
面図である。
【図3】 図3は本発明の現像装置の実施例1の要部の
前記図2とは異なる部分の拡大断面図である。
【図4】 図4は、同実施例の現像器を、回転する現像
器支持部材に装着した状態を示す図である。
【図5】 図5は前記図4の現像容器の後端部に設けた
ギヤの配置を示す図である。
【図6】 図6は前記図4に示す現像容器の斜視図であ
る。
【図7】 図7は同実施例で使用する現像容器の現像位
置における要部説明図で、図7Aは図6のVIIA−VII
A線断面図、図7Bは図6のVIIB−VIIB線断面図、
図7Cは図6のVIIC−VIIC線断面図である。
【図8】 図8は前記図7BのVIII−VIII線断面図で
ある。
【図9】 図9は現像器の現像剤補給装置の説明図で、
図10のIX−IX線横断面図である。
【図10】 図10は前記図9のX−X線断面図であ
る。
【図11】 図11は前記図9のXI−XI線断面図であ
る。
【図12】 図12は前記図9のXII−XII線断面図で
ある。
【図13】 図13は前記図10のXIII−XIII線断面
図である。
【図14】 図14は現像剤供給ケースと現像剤補給装
置の位置関係を示す説明図である。
【図15】 図15は前記図14の矢印XV方向から見
た図である。
【図16】 図16は前記現像剤補給装置のリング状連
結部材の全体説明図で、図16Aはリング状連結部材の
部分断面図、図16Bは前記図16AのXVIB−XVI
B線断面図である。
【図17】 図17は前記リング状連結部材の詳細説明
図で、図17Aは前記図16Aの矢印XVIIAの方向か
らみた図、図17Bは前記図16Bの矢印XVIIB部分
を示す拡大図である。
【図18】 図18は前記現像剤補給装置の円筒部材の
説明図で、図18Aは前記円筒部材の側面図、図18B
は前記図18Aの矢印XVIIIB方向から見た図、図1
8Cは前記図18Bの矢印XVIIIC方向から見た図、
図18Dは前記図18CのXVIIID−XVIIID線断面
図、図18Eは前記図18CのXVIIIE−XVIIIE線
断面図、図18Fは前記図18Cの矢印XVIIIF部分
を示す拡大図である。
【図19】 図19は前記現像剤補給装置の円筒部材の
断面図で、図19Aは前記18AのXIXA-XIXA線
断面図、図19Bは前記図18AのXIXB−XIXB線
断面図、図19Cは前記図18AのXIXC−XIXC線
断面図である。
【図20】 図20は前記円筒部材の要部説明図で、図
20Aは前記図19Aの矢印XXA部分を示す拡大図、
図20Bは前記図20Aの矢印XXB方向から見た図、
図20Cは前記図20AのXXC−XXC線断面図、図
20Dは前記図20Cの矢印XXD方向から見た図、図
20Eは前記図20BのXXE−XXE線断面図であ
る。
【図21】 図21は排出用円筒部材の説明図で、図2
1Aは前記排出用円筒部材の側面図、図21Bは前記図
21Aの矢印XXIB方向から見た図、図21Cは前記
図21Aの矢印XXIC方向から見た図、図21Dは前
記図21BのXXID−XXID線断面図、図21Eは前
記図21BのXXIE−XXIE線断面図である。
【図22】 図22は本発明の実施例1のブロック線図
である。
【図23】 図23は本実施例1の現像剤補給および排
出の動作制御フローである。
【図24】 図24は本発明の現像装置の実施例2の拡
大断面図である。
【図25】 図25は本発明の現像装置の実施例2の要
部の前記図24とは異なる部分の拡大断面図である。
【図26】 図26は前記図25のXXVI−XXVI線
断面図である。
【図27】 図27は前記図24に示す現像容器の斜視
図である。
【図28】 図28は本発明の現像装置の実施例2に備
えられた現像器の現像剤補給装置の断面図で前記図10
に対応する図である。
【図29】 図29は本発明の現像装置の実施例2に備
えられた現像器の現像剤補給装置の断面図で前記図11
に対応する図である。
【図30】 図30は本発明の現像装置の実施例3の拡
大断面図である。
【図31】 図31は本発明の現像装置の実施例3の要
部の前記図30とは異なる部分の拡大断面図である。
【図32】 図32は前記図30のXXXII−XXXII
線断面図である。
【符号の説明】
C2…排出量算出手段、Dk,Dy,Dm,Dc…現像器、
Do…回転軸、F1,F2…固定フレーム、H…現像器支
持部材、Hc…排出装置制御装置、Hd…支持部材回転制
御装置、J…現像剤排出装置、P1…第1停止位置、Q2
…現像領域、R0…現像ロール、R1+R2…現像剤攪拌
搬送部材、SNd…トナー像濃度センサ、SNv…現像容器
内トナー濃度センサ、T…現像剤補給装置、Ta…トナ
ー像濃度、Tb…容器内トナー濃度、TD…現像器側補
給部材駆動装置、Tf…フレーム側現像剤補給部材、Th
…現像器側現像剤補給部材、V…回収容器 16…像担持体、61…現像容器、68;68′;6
8″…現像剤排出口、71…現像剤排出筒、71a…排
出口接続部、71b…回収容器連通部、72…排出用現
像剤搬送部材、74…現像剤補給口、111k,111
y,111m,111c…現像剤貯蔵容器

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記の要件を備えたことを特徴とする現
    像装置、(A01)像担持体表面に隣接する現像領域にト
    ナーおよびキャリアを含む2成分現像剤を搬送して前記
    像担持体表面の静電潜像をトナー像に現像する現像ロー
    ル、(A02)前記現像剤を攪拌搬送して前記現像ロール
    に供給する現像剤攪拌搬送部材、(A03)前記現像ロー
    ル、2成分現像剤および現像剤攪拌搬送部材を収容し且
    つ容器内に現像剤を補給するための現像剤補給口および
    容器内の現像剤を排出するための現像剤排出口が設けら
    れた現像容器、(A04)前記現像剤の上面高さより下方
    位置であって前記現像剤が常時存在する位置に開口する
    前記現像剤排出口、(A05)一端に前記現像剤排出口と
    接続する排出口接続部が設けられ他端に回収容器連通部
    が設けられた現像剤排出筒と、前記現像剤排出口から排
    出されて前記排出口接続部を塞ぐ状態で前記現像剤排出
    筒内に蓄積されている現像剤を前記回収容器連通部に向
    けて搬送することにより前記現像容器内の現像剤を前記
    現像剤排出口から前記排出口接続部を通って前記現像剤
    排出筒に排出させる排出用現像剤搬送部材とを有する現
    像剤排出装置。
  2. 【請求項2】 下記の要件を備えたことを特徴とする現
    像装置、(B01)画像書込装置により画像情報に応じた
    複数の色成分の潜像が書き込まれ且つ回転移動する像担
    持体表面に隣接して配置されるとともに、固定フレーム
    により回転可能に支持された回転軸を有し、且つ、異な
    る色のトナーおよびキャリアから成る2成分現像剤を用
    いて前記像担持体表面の各色成分の潜像を各色のトナー
    像に現像する複数の現像器を支持する現像器支持部材、
    (B02)前記回転軸を回転移動および停止させることに
    より、前記現像器支持部材に支持された複数の現像器を
    第1停止位置に順次停止させる支持部材回転制御装置、
    (B03)容器内に現像剤を補給する現像剤補給口および
    容器内の現像剤を排出する現像剤排出口を有し前記2成
    分現像剤を収容する現像容器と、前記現像剤補給口へ前
    記新しい現像剤を補給する現像器側現像剤補給部材と、
    一端に前記現像剤排出口と接続する排出口接続部が設け
    られ他端に回収容器連通部が設けられた現像剤排出筒お
    よび前記現像剤排出口から排出されて前記排出口接続部
    を塞ぐ状態で前記現像剤排出筒内に蓄積されている現像
    剤を前記回収容器連通部に向けて搬送することにより前
    記現像容器内の現像剤を前記現像剤排出口から前記排出
    口接続部を通って前記現像剤排出筒に排出させる排出用
    現像剤搬送部材を有する現像剤排出装置と、前記第1停
    止位置に移動したとき前記像担持体表面に隣接する現像
    領域に前記現像剤を搬送する現像ロールと、前記現像ロ
    ールに現像剤を供給する現像剤攪拌搬送部材とをそれぞ
    れ備えた前記複数の各現像器、(B04)前記第1停止位
    置に停止した現像容器内の現像剤の上面高さより下方位
    置であって前記現像剤が常時存在する位置に開口する前
    記現像剤排出口。
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