JPH1165203A - カラー画像形成装置 - Google Patents

カラー画像形成装置

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JPH1165203A
JPH1165203A JP9225310A JP22531097A JPH1165203A JP H1165203 A JPH1165203 A JP H1165203A JP 9225310 A JP9225310 A JP 9225310A JP 22531097 A JP22531097 A JP 22531097A JP H1165203 A JPH1165203 A JP H1165203A
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color image
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義孝 岡橋
Yasunobu Okawa
康信 大川
Shoichiro Yoshiura
昭一郎 吉浦
Osamu Fujimoto
修 藤本
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 通常の条件でデジタルカラー複写機で複写す
るとき、原稿と複写結果とが容易に識別可能となるよう
に、カラー画像の記録再生を行う。 【解決手段】 記録モード選択スイッチ46を操作し
て、通常の条件に従う第1のカラー画像記録モードと通
常とは異なる条件でカラー画像を記録再生する第2のカ
ラー画像記録モードとを選択する。チケットなどを発券
するときには第2のカラー画像記録モードを選択し、通
常とは異なるプロセス条件で画像データ出力部42から
カラー画像を出力する。このような通常とは異なるプロ
セス条件で出力されるカラー画像を、スキャナなどのC
CD40aで読取り、画像データ入力部40で画像デー
タ処理をして画像データ出力部42から出力する複写を
行うと、たとえば色が少なかったり余分な色が入ったり
して、一見して原稿と複写物との識別が可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機やプリンタ
などとして用いられるカラー画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、デジタルカラー複写機などのカラ
ー画像形成装置の製品開発が進み、商品として市場にも
流通するようになってきている。デジタルカラー複写機
においては、スキャナから入力される原稿の画像に対し
て、色分解画像処理を施した後、プリンタ部からカラー
原稿としての記録再生を行う。このようなデジタルカラ
ー複写機においては、カラー画像形成装置として、およ
びデジタル画像処理装置としての特徴を充分に活用すべ
く商品開発が進められている。
【0003】最近のデジタルカラー複写機では、カラー
原稿の画像をメモリに記憶させ、カラー画像を表現力豊
かなカラー画像に変換したり、複数のカラー画像を同時
に編集することができるような、多くの編集機能を備え
る高機能の装置となっている。たとえば、特公平1−1
4632には、カラー原稿の画像をカラーCCDによっ
て色分解して読取り、読取られたカラー原稿の色分解画
像をメモリに記憶させた後、順次読出しながら記録部で
カラー画像を再現するカラー画像形成装置の先行技術が
開示されている。この先行技術の公告特許公報のたとえ
ば第2図を参照すると、カラーCCDである固体受光素
子31a,31b,31cによって読取られるカラー原
稿の色分解画像は、いったん各色のバッファメモリ35
a,35b,35cに記憶され、その後、バッファメモ
リ35a,35b,35cから順次色分解画像情報を読
出し、この色分解画像情報に基づいて半導体レーザ36
によって感光体10上に各色のトナー像を形成する。最
終的に、転写ドラム16上の転写紙20上に各色のトナ
ー像を重ね合わせることによって、カラー画像を記録再
生する構成を有する。
【0004】最近では、スキャナの解像度アップ、高画
質化のための画像処理技術の向上、記録部の解像度アッ
プなどによって、特公平1−45632に示すような先
行技術と同様の構成でも、さらに表現力が向上してい
る。
【0005】しかし、表現力が向上している高性能なデ
ジタルカラー複写機では、有価証券などをコピーすると
き、コピー物であることがわかりにくくなって、原稿と
コピー物との取扱いが面倒になったり、コピー物を悪用
されたりする恐れが生じる。たとえば特開平1−316
783には、有価証券など複製が禁止されている特定原
稿を判別し、特定原稿と判別された場合には画像処理
で、色の変換、カラーバランスの変更、モノカラー化、
間引き、細線化、太線化、網かけ、文字の追加、色の切
換え順序のずらし、あるいはモアレを発生しやすくする
細点化処理などを行うようにしている。これによって特
定原稿の偽造を行おうとしても、原稿と全く異なる画像
が出力され、偽造を防止することができる。
【0006】また、特開平4−205272には、有価
証券などの特定原稿を予め登録しておき、読込まれる画
像と特定原稿との類似度が高い場合に、意図的に色味を
換え、空間フィルタ係数を変更し意図的に強いスムージ
ンズ処理を施し画像の先鋭さを落とす先行技術が開示さ
れている。この先行技術では、特定原稿に相当する部分
は、黒く塗りつぶされ、特定原稿の部分を複写すること
はできない。この先行技術では、特定原稿との類似度に
応じて画像処理の内容を換えるので、装置の高速化や複
数の特定原稿への同時処理を容易に行うことができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】特開平1−31678
3や特開平4−205272などの先行技術では、カラ
ー画像を有する原稿を複写するときに、特定原稿と判定
されれば、自動的に画像処理が変更され、特定原稿と容
易に見分けがつくような状態でカラー画像が再生記録さ
れる。しかしながら、特定原稿か否かは、予めカラー画
像形成装置識別用の画像データを記憶しておかなければ
判定することができない。紙幣などは種類が限られるけ
れども、各種チケットなどを含む特定原稿は非常に多種
類存在し、新たな種類のチケットなどは、日々追加して
発行されている。このように多種類の特定原稿を、複写
機のみで認識して偽造防止を図ることは、実際上不可能
に近い。
【0008】本発明の目的は、特定の画像を容易に複写
されないように再生記録することができるカラー画像形
成装置を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、予め定める条
件に従って、複数色を所定のプロセス順序で重ね合わせ
てカラー画像を記録再生するカラー画像形成装置におい
て、カラー画像を予め定める条件とは異なる条件で記録
再生するための異条件画像形成手段と、形成すべきカラ
ー画像に応じて、予め定める条件に従ってカラー画像を
記録再生する第1のカラー画像記録モード、または異条
件画像形成手段によってカラー画像を記録再生する第2
のカラー画像記録モードを選択する記録モード選択手段
とを含むことを特徴とするカラー画像形成装置である。
【0010】本発明に従えば、記録モード選択手段によ
って第1の記録モードを選択すると、予め定める条件に
従って、複数色を所定のプロセス順序で重ね合わせてカ
ラー画像が記録再生され、原稿と同等なカラー画像の記
録再生が可能となる。記録モード選択手段によって第2
のカラー画像記録モードが選択されるときには、異条件
画像形成手段による予め定める条件とは異なる条件でカ
ラー画像が記録再生されるので、記録再生されるカラー
画像が特定の画像であることを容易に認識することがで
きる。
【0011】また本発明で前記異条件画像形成手段は、
前記所定のプロセス順序とは異なる順序で、前記複数色
のカラー画像を重ね合わせることを特徴とする。
【0012】本発明に従えば、異条件画像形成手段は、
所定のプロセス順序とは異なる順序で複数色のカラー画
像を重ね合わせるので第2のカラー画像記録モードを選
択しておけば、その記録再生画像を通常の条件で複写し
ようとしても、原稿と複写結果とを容易に識別可能にす
ることができる。
【0013】また本発明で前記異条件画像形成手段は、
前記複数色のうち所定の色の画像について記録再生を行
わないことを特徴とする。
【0014】本発明に従えば、異条件画像形成手段は、
複数色のうち所定色の画像、たとえば黒色についての記
録再生を行わないので、イエロー色、マゼンタ色、シア
ン色を重ねて黒色の画像を表現しても、黒色を重ねた黒
色画像とは異なるように画像が記録再生され、さらにカ
ラー画像として複写するようなときには、原稿と複写結
果とを一見して見分けることが可能となる。
【0015】また本発明で前記異条件画像形成手段は、
前記所定のプロセスについての処理条件とは異なる処理
条件でカラー画像の記録再生を行うことを特徴とする。
【0016】本発明に従えば、異条件画像形成手段は、
所定のプロセスについての処理条件と異なる処理条件で
画像を形成し出力するので、形成されたカラー画像をさ
らに通常のデジタルカラー複写機などで複写しようとし
ても、原稿と複写結果とを容易に識別することが可能と
なる。
【0017】また本発明で前記異条件画像形成手段は、
黒色の画像を少なくとも2色を用いて記録再生すること
を特徴とする。
【0018】本発明に従えば、異条件画像形成手段は、
黒色の画像を少なくとも2色を用いて記録再生するの
で、形成されたカラー画像をさらにデジタルカラー複写
機で複写すれば、原稿と複写結果とは容易に識別可能と
なる。
【0019】また本発明で前記異条件画像形成手段は、
前記少なくとも2色を用いて記録再生される画像の位置
をずらすことを特徴とする。
【0020】本発明に従えば、黒色の画像が少なくとも
2色以上で記録再生され、画像の位置をずらして記録再
生されるのでデジタルカラー複写機で通常の複写を行う
と、原稿と複写結果との違いが一層明瞭となるようにす
ることができる。
【0021】また本発明で前記異条件画像形成手段は、
走査方式で読取ると、画像データにモアレが発生しやす
いパターンを付加して、カラー画像の記録再生を行うこ
とを特徴とする。
【0022】本発明に従えば、異条件画像形成手段はス
キャナなどの走査方式で画像を読取ると、読取られる画
像データにモアレが発生しやすいパターンを付加してカ
ラー画像の記録再生を行うので、通常のデジタルカラー
複写機が原稿として画像を読取る際に、モアレが発生
し、複写結果と原稿とがモアレによって容易に識別可能
とすることができる。
【0023】また本発明で前記異条件画像形成手段は、
部分的に異なる複数の条件でカラー画像の記録再生を行
うことを特徴とする。
【0024】本発明に従えば、異条件画像形成手段によ
って記録再生されるカラー画像は、部分的に異なる複数
の条件で形成されるので、デジタルカラー複写機で通常
の条件に従って複写するときの複写結果は、原稿と部分
的に異なり、容易に識別を行うことができるようにな
る。
【0025】また本発明で前記異条件画像形成手段は、
記録再生するカラー画像の一部が前記予め定める条件に
従う場合のカラー画像の成分とは異なる成分となるよう
に、画像の記録再生を行うことを特徴とする。
【0026】本発明に従えば、異条件画像形成手段は、
記録再生するカラー画像の一部を、他の部分とは異なる
成分となるようにしてカラー画像を形成するので、通常
のデジタルカラー複写機で複写した結果は、カラー画像
の成分まで再現することができず、たとえば磁性の有無
などによって容易に識別可能とすることができる。
【0027】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施の一形態で
あるカラー画像形成装置としてのデジタルカラー複写機
の概略的な電気的構成を示す。画像形成部39には、画
像データ入力部40、画像処理部41、画像データ出力
部42、ハードディスク43、中央処理装置(以下「C
PU」と略称する)44、操作基板ユニット45、およ
び記録モード選択スイッチ46を含む。画像データは、
画像データ出力部42から再生記録されるばかりではな
く、画像データ通信ユニット47を介して、 PersonalD
igital Assistants からPDAと略称される携帯型情報
通信機器や、PCと略称されるパーソナルコンピュー
タ、さらにはFAXと略称されるファクシミリ装置など
との間で画像データを通信することもできる。画像形成
部39内には、画像データ記憶用としても使用されるメ
インメモリ48も含まれる。
【0028】CPU44は、デジタルカラー複写機とし
て動作させるためのカラーCCD40aを含むスキャナ
関係負荷51、プリンタ関係負荷52、自動原稿搬送装
置(以下「ADF]と略称する)関係負荷53およびデ
スク関係負荷54も制御する。スキャナ関係負荷51に
は、原稿読取りのためのモータやソレノイド等が含まれ
る。プリンタ関係負荷52には、電子写真方式でトナー
画像を記録紙上に形成し、記録紙の搬送を行うためのモ
ータ、ソレノイドあるいは高圧等が含まれる。ADF関
係負荷53には、原稿を自動的に搬送するためのモー
タ、クラッチあるいはスイッチ等が含まれる。デスク関
係負荷54には、複写が終了した記録紙を分類して収納
するためのモータ、クラッチあるいはソータ等が含まれ
る。画像データ入力部40には、スキャナに含まれるカ
ラーCCD41aが読取った画像データが電気的に入力
される。記録モード選択スイッチで、通常の記録再生モ
ードと、チケット発券モードとを選択することができ
る。
【0029】図2は、図1の画像データ入力部40およ
び画像処理部41などに関連する構成をより詳細に示
す。カラーCCD40aは、カラー原稿画像を読取り、
RGBの3色の色成分に色分解したラインデータを出力
する。カラーCCD40aによって読取られたラインデ
ータを処理する画像データ入力部40には、シェーディ
ング補正回路40b、ライン合わせ部40c、センサ色
補正部40d、MTF補正部40e、γ補正部40fお
よび圧縮処理部40gが含まれる。シェーディング補正
回路40bは、カラーCCD40aによって読取られた
ラインデータのライン画像レベルを補正する。ライン合
わせ部40cは、3色の画像ラインデータ間の時間的な
ずれを補正するために、ラインバッファなどを有する。
センサ色補正部40dは、カラーCCD40aから出力
される3色のラインデータ間の色データを補正する。M
TF補正部40eは、各画素の信号の変化にめりはりを
持たせるように補正する。γ補正部40fは、画像の明
暗を補正して、視感度補正を行う。圧縮処理部40g
は、3ライン分のデジタルラインデータを圧縮し、ビッ
ト数を縮める。
【0030】画像処理部41は、色空間補正回路41
a、マスキング回路41b、下色除去・黒点化(以下
「UCR・BP」と略称する)回路41d、濃度処理回
路41e、変倍処理回路41f、分離/スクリーン回路
41gおよび圧縮処理部41hを含む。色空間補正回路
41aは、画像データ入力部40あるいは画像データ通
信ユニット47を介して入力されるカラー画像信号の色
再現域を、デジタルカラー複写機が備えるカラートナー
による色再現域に補正する。マスキング回路41bは、
入力される画像データのRGB信号をデジタルカラー複
写機としての各記録部に対応するYMC信号に変換す
る。すなわち、赤緑青を表すRGB信号を、イエロー・
マゼンタ・シアンを表すYMC信号に変換する。黒検出
回路41cは、カラー画像のRGB信号から黒成分を検
出する。UCR/BP回路41dは、マスキング回路4
1bから出力されるYMC信号に基づいて、黒検出回路
41cから出力される黒成分信号を添加する黒添加処理
を行う。濃度処理回路41eは、濃度変換テーブルに基
づいてカラー画像信号の濃度を調整する。変倍処理回路
41fは、設定されている倍率に基づいて入力された画
像情報を倍率変換する。分離/スクリーン回路41g
は、入力画像データから画像情報中の文字・写真・網点
領域検出して領域分離するとともに、画像の出力パター
ンを決定する。圧縮処理部41fは、YMCKの各成分
で表されるデジタルデータを圧縮して、全体のビット数
を減少させる。画像データ出力部42は、各色毎に電子
写真法による画像を形成するためのレーザ記録を行うレ
ーザスキャナユニット(以下「LSU」と略称する)4
2a〜42dと、各LSU42a〜42dの出力に対
し、各色の画像データに基づいてパルス幅変調を行うレ
ーザコントロールユニット(以下「LSU CONT」
と略称する)42xとを含む。
【0031】ハードディスク43は、画像処理部41か
ら出力されるYMCKの4色で各色8ビットずつ合計3
2ビットの画像データを順次受取り、各色毎に記憶管理
する4基のハードディスク43a,43b,43c,4
3dと、画像処理部41で出力される32ビットの画像
データを順次受取り、バッファに一時的に蓄えながら3
2ビットのデータを8ビット4色の画像データに変換し
て4基のハードディスク43a,43b,43c,43
dに分割管理させるハードディスクコントロールユニッ
ト(以下「HD CONT」と略称する)43xとを含
む。
【0032】CPU44は、画像データ入力部40、画
像処理部41、画像データ出力部42、ハードディスク
43、画像データ通信ユニット47などを、BUS60
を介し所定のシーケンスに基づいて制御する。BUS6
0には、さらに画像データ入力部40、画像処理部41
あるいは画像データ通信ユニット47を経ていったんハ
ードディスク43やメインメモリ48に記憶された画像
データに対して、所定の画像編集を施すために画像編集
部70も設けられる。
【0033】画像データ通信ユニット47は、デジタル
カラー複写機とは別に設けられる外部の画像入力処理装
置からの画像データを受入れるための通信インタフェイ
スであり、赤外線インタフェイス(以下「IR I/
F」と略称する)47a、スキャナインタフェイス(以
下「Scanner I/F」と略称する)47b、ビ
デオインタフェイス(以下「Video I/F」と略
称する)47c、ファクシミリインタフェイス(以下
「Fax I/F」と略称する)47dおよびRIP/
NW I/F47eなどを含む。IR I/F47a
は、PDAなどと赤外線通信を行うことができる。Sc
anner I/F47bは、SCSI企画などに基づ
いてPCと接続することができる。Video I/F
47cは、CSと接続することができる。Fax I/
F47dは、ファクシミリ装置と公衆電話回線を介して
接続することができる。RIP/NW I/F47e
は、パーソナルコンピュータ(PC)、ネットワーク
(NW)あるいは携帯型情報通信機(PDA)などに接
続することができる。このような画像データ通信ユニッ
ト47を介して入力される画像データも、いったん画像
処理部41に入力して色空間補正などを行えば、デジタ
ルカラー複写機の画像記録部で取扱うことができるデー
タレベルに変換されて、ハードディスク43a〜43d
に記憶管理されることになる。
【0034】図1を参照して、CPU44には、操作パ
ネルなどを含む操作基板ユニット45が相互に通信可能
な状態で接続されており、操作者が設定入力した複写モ
ードに応じて制御信号をCPU44に転送し、デジタル
カラー複写機の動作モードなどを切換えることができる
ようになっている。またCPU44からは、デジタルカ
ラー複写機の動作状態を示す制御信号を操作基板ユニッ
ト45へ転送し、操作基板ユニット45側では、この制
御信号に基づいて、デジタルカラー複写機としての装置
が現在どのような状態になっているのかを操作者に示す
ように、表示部などで動作状態を表示する。
【0035】図3は、図1の操作基板ユニット45に関
連する操作パネル80を示す。この操作パネル80の中
央部分には、タッチパネル方式の液晶表示装置81が配
置され、その周囲に各種モード設定キー群が配置されて
いる。このタッチパネル方式の液晶表示装置81の画面
上には、常時画像編集機能を選択するための画面に切換
える画面切換エリアが設けられ、このエリアを指で直接
押圧操作すると、各種画像編集機能が選択可能となるよ
うに、液晶表示装置81の画面上に各種編集機能が一覧
表示される。そのようにして表示されている各種編集機
能の中から、操作者が所望する機能が表示されている領
域を指で直接触れることによって、編集機能が設定され
る。
【0036】操作パネル80上に配置される各種設定キ
ー群について簡単に説明すると、ダイヤル82は、液晶
表示装置81の画面の明るさを調整するために設けられ
る。倍率自動設定機83は、操作すると複写の倍率が自
動的に選択されるモードに設定される。ズームキー84
は、複写倍率を1%刻みで設定するために用いる。固定
倍率キー85,86は、固定倍率を読出して選択するた
めに設けられる。等倍キー87は、複写倍率を標準倍率
である等倍に戻すために設けられる。濃度切換キー88
は、濃度調整を自動から手動に、または写真モードに切
換えるために設けられる。濃度調整キー89は、手動モ
ードまたは写真モードの時に、濃度レベルを細かく設定
するために設けられる。トレイ選択キー90は、複写機
の給紙部にセットされている用紙サイズの中から希望す
る用紙サイズを選択するために設けられる。枚数設定キ
ー91は、複写枚数の設定を行うために設けられる。ク
リアキー92は、複写枚数をクリアしたり、連続コピー
モード動作中に複写を途中で止めるときに操作する。ス
タートキー93は、複写動作の開始を支持するために設
けられる。全解除キー94は、現在設定されているモー
ドの全てを解除して標準状態に復帰させるために設けら
れる。割込みキー95は、連続複写動作中に別の原稿に
対する複写を行いたいときに操作すると、一時的に連続
複写動作が中止され、別の原稿に対するコピーが終了す
ると再び元の連続複写動作に戻る。操作ガイドキー96
は、複写機の操作がわからないときなどに操作すれば、
液晶表示装置81を用いて、複写機の操作方法がメッセ
ージ表示される。メッセージ順送りキー97は、操作ガ
イドキー96の操作によって表示されるメッセージの続
きを表示させる。画面モード設定キー98は、両面複写
モードの設定を行う。後処理モード設定キー99は、複
写機から排出される複写物を仕分けるための後処理装置
の動作モードを設定する。メモリ送信モードキー100
は、送信原稿を読取った画像データをいったんメインメ
モリ48やハードディスク43などの画像メモリに蓄え
てから送信するために用いる。動作モード切換えキー1
01は、デジタルカラー複写機としての動作モードをコ
ピー、ファクシミリおよびプリンタの間で切換えるため
に用いる。ワンタッチダイヤルキー102は、ファクシ
ミリ装置として用いるときに、送信先の電話番号を予め
記憶させておいて、送信時にワンタッチ操作で送信先に
公衆電話網を介して接続させるために用いる。
【0037】本実施形態では、操作パネル80に、記録
モード選択スイッチ46も設けられる。記録モードの選
択スイッチ46は、デジタルカラー複写機が記録再生す
るカラー画像記録モードを通常の条件に従う第1のカラ
ー画像記録モードと、通常の条件とは異なる条件に従う
第2のカラー画像記録モードとしてのチケット発券モー
ドとから選択する。
【0038】図4は、本実施形態のデジタルカラー複写
機の機械的構成を概略的に示す。複写機本体109の上
面には、画像読取部110の原稿台111および操作パ
ネル80が設けられている。原稿台111の上面には、
原稿台111に対して開閉可能なADF装置112が装
着される。ADF装置112は、両面原稿に対応し、原
稿の一方の面が原稿台111の所定位置において対向す
るように搬送を行い、一方の面についての画像読取りが
終了した後に、他方の面が原稿台111の所定位置に対
向するように、原稿を反転して搬送する。1枚の原稿に
ついて両面の画像読取りが終了すると、その原稿を排出
し、次の原稿について両面搬送動作を行う。原稿の搬送
および表裏反転の動作は、複写全体の動作に関連して制
御される。ADF装置112を使用しない場合には、原
稿台111上に直接原稿を載置して複写を行う。
【0039】原稿台111上の原稿の画像を読取るため
に、原稿台111の下方には、原稿台111の下面に沿
って平行に往復移動する原稿走査体が配置されている。
原稿走査体は、第1の走査ユニット113と、第2の走
査ユニット114と、光学レンズ115と、光電変換素
子としてのCCD40aとを含む。第1の走査ユニット
113は、原稿台111の下面から一定の距離を保ちな
がら、所定の走査速度で平行に往復移動し、原稿画像面
を露光する露光ランプと、原稿からの反射光像を所定の
方向に向かって偏向させる第1ミラーとを搭載する。第
2の走査ユニット114は、第1ミラーによって偏向さ
れた原稿からの反射光像をさらに所定の方向に向かって
偏向させる第2および第3ミラーを搭載し、第1の走査
ユニット113と一定の速度関係をもって平行に往復移
動する。光学レンズ115は、第3ミラーによって偏向
された原稿からの反射光像を縮小して所定の位置に光像
として結像させる。CCD40aは、光学レンズ115
によって結像される光の像を順次光電変換して、原稿か
らの反射光像を電気信号に変換して記録する。
【0040】複写機本体109の下部側には、画像形成
部210が配置される。画像形成部210の下側には、
給紙機構211が設けられ、用紙トレー211a内の用
紙Pを再生記録用に供給する。1枚ずつ分離供給される
用紙Pは、画像形成部210の手前に配置されるレジス
トローラ対212によって搬送タイミングが制御され、
画像形成部210とタイミングが合うように供給搬送さ
れる。画像形成部210の下方には、大略的に平行に延
びる転写搬送ベルト機構213が配置されており、駆動
ローラ214および従動ローラ215などの複数のロー
ラ間に、転写搬送ベルト216が張架される。転写搬送
ベルト216は用紙Pを静電吸着させて搬送する。転写
搬送ベルト機構213の下流側には、用紙P上に転写形
成されるトナー像を用紙P上に定着させるための定着装
置217が配置されている。定着装置217の定着ロー
ラニップ間を通過した用紙Pは、搬送方向切換ゲート2
18を経て、排出ローラ219によって複写機本体10
9の外壁に取付けられている排出トレイ220上に排出
される。なお搬送方向切換ゲート218は、定着後の用
紙Pを複写機本体109外で排出するか、再び画像形成
部210に向かって再供給するか選択するために、用紙
Pの搬送経路を切換える。搬送方向切換ゲート218に
よって、再び画像形成部210に向かって搬送方向が切
換えられる用紙Pは、スイッチバック搬送経路221を
介して、表裏反転の後、画像形成部210へ再度供給さ
れる。駆動ローラ214および従動ローラ215などに
よって大略的に平行に張架される転写搬送ベルト216
の上側には、転写搬送ベルト216に近接し、搬送経路
上流側から順に、第1、第2、第3および第4の画像形
成ステーションPa,Pb,Pc,Pdが併設されてい
る。転写搬送ベルト216は、駆動ローラ214によっ
て、矢符Zで示す方向に摩擦駆動され、給紙機構211
を通じて給送される転写材である用紙Pと担持し、画像
形成ステーションPa,Pb,Pc,Pdへと順次搬送
する。
【0041】各画像ステーションPa,Pb,Pc,P
dは、実質的に同一の構成を有し、矢符F方向に回転駆
動される感光体ドラム222a,222b,222c,
222dをそれぞれ含む。各感光体ドラム222a,2
22b,222c,222dの周辺には、感光体ドラム
222a,222b,222c,222dを一様に帯電
させる帯電器223a,223b,223c,223d
と、感光体ドラム222a,222b,222c,22
2d上に形成される静電潜像を現像する現像装置224
a,224b,224c,224dと、現像されたトナ
ー像を転写材である用紙P上へ転写する転写用放電器2
25a,225b,225c,225dと、感光体ドラ
ム223a,223b,223c,223d上に残留す
るトナーを除去するクリーニング手段226a,226
b,226c,226dとが、回転方向Sに沿って順次
配置されている。各感光体ドラム222a,222b,
222c,222dの上方には画像データに応じて変調
されたドット光を発生する半導体レーザ素子と、半導体
レーザ素子からの光を走査方向に偏向させるための偏向
装置と、偏向装置によって偏向されたレーザ光を感光体
ドラム222a,222b,222c,222d表面上
に結像させるためのfθレンズなどから構成されるLS
U42a,42b,42c,42dがそれぞれ設けられ
ている。
【0042】LSU42a,42b,42c,42dに
は、カラー偏向画像のイエロー成分像、マゼンタ成分
像、シアン成分像およびブラック成分に対応する画素信
号がそれぞれ入力される。画像ステーションPa,P
b,Pc,Pdの感光体ドラム222a,222b,2
22c,222d上には、色変換された原稿画像に対応
する静電潜像が形成される。現像装置224a,224
b,224c,224dにはイエロー色、マゼンタ色、
シアン色およびブラック色のトナーがそれぞれ収容され
ているので、トナーによって静電潜像を現像すると、色
変換された原稿画像情報が各色のトナー像として再現さ
れる。駆動ローラ214は、モータ227によって回転
駆動され、第1の画像形成ステーションPaと、給紙機
構211との間には、用紙Pの吸着用にブラシ帯電器2
28が設けられる。吸着用帯電器228は、転写搬送ベ
ルト216の表面を帯電させ、給紙機構211から供給
される用紙P確実に吸着させた状態で、第1の画像形成
ステーションPaから第4の画像形成ステーションPd
の間に、ずれることなく搬送させる。第4の画像形成ス
テーションPdと定着装置217との間で、駆動ローラ
214のほぼ直上には、図示を省略する除電器が設けら
れており、転写搬送ベルト216に静電吸着されている
用紙Pを分離するための交流電界が発生される。
【0043】上述の構成デジタルカラー複写機において
は、転写材としての用紙Pはカットシート状のものが使
用され、用紙トレー211aから送出されて給紙機構2
11の給紙搬送経路のガイド内に供給されると、用紙P
の先端部分が図示を省略するセンサによって検知され
る。センサから出力される検知信号によって、いったん
用紙はレジストローラ対212によって停止され、各画
像形成ステーションPa,Pb,Pc,Pdの動作とタ
イミングをとって矢符Z方向に回転している転写搬送ベ
ルト216側に送られる。前述の吸着用帯電器228に
よって転写搬送ベルト216は所定の帯電が施されてい
るので、用紙Pは、各画像形成ステーションPa,P
b,Pc,Pdを通過する期間、安定して搬送供給され
る。各画像形成ステーションPa,Pb,Pc,Pdで
は、各色のトナー像がそれぞれ形成され、転写搬送ベル
ト216によって静電吸着搬送されている用紙Pの表面
上に重ね合わせられる。第4の画像形成ステーションP
dによる画像の転写が完了すると、用紙Pの先端部分か
ら除電され、転写搬送ベルト216上から剥離されて定
着装置217へと導かれる。最後にトナー画像が定着さ
れた用紙Pは、転写材排出口から排出トレイ220上に
排出される。
【0044】本発明の実施の第1形態として、出力モー
ド選択スイッチ46が通常の原稿複写で第1のカラー画
像記録モードを選択しているときには、画像形成ステー
ションPa,Pb,Pc,Pdを用いてカラー画像の出
力再生が行われる。チケット発券モードでは、特定の色
としてブラックの画像ステーションPdを使用せず、イ
エローの画像形成ステーションPa、マゼンタの画像形
成ステーションPbおよびシアンの画像形成ステーショ
ンPcの用いる第2カラー画像記録モードでカラー画像
の記録再生が行われる。
【0045】本発明の実施の第2形態としては、第2の
カラー画像記録モードで、通常の第1のカラー画像記録
モードと同様に、全ての画像形成ステーションPa,P
b,Pc,Pdを用いるけれども、画像再現方法である
プロセス条件を変更する。たとえば、通常は2画素のパ
ルス幅変調の再現法やディザ法または誤差拡散法による
ハーフトーンが用いられている。第2のカラー画像記録
モードでは、通常のプロセル条件とは異なる再現方法、
たとえば1画素のパワー変調法によるハーフトーンの再
生記録を行う。図5は、2画素のパルス幅変調の再現法
によって記録される通常の複写モード時の記録部分30
0を示す。図6は、チケット発券モード時で、1画素の
パワー変調方法によってハーフトーンで記録再生する部
分301を示す。図5および図6の差は実際上、肉眼で
見る限りあまり大きくは見えないけれども、ここでは模
式的に違いを強調するようにしている。しかしながらデ
ジタルカラー複写機を使用としてスキャナで読込み、通
常の画像記録モードで再生記録すると、記録結果の差が
大きくなって、肉眼でも容易に識別可能となる。
【0046】図7は、本発明の実施の第3形態として、
通常の原稿を複写する場合には画像再現パターンのプロ
セス条件として2画素のパルス幅変調再現法を使用し、
チケットの発券モード時には通常の原稿複写に使用され
る2画素のパルス幅変調再現法だけではなく、ディザ
法、誤差拡散法、1画素のパワー変調法など、複数の画
像再現パターンのうち少なくとも2つの画像再現パター
ンを用い、ハーフトーンで記録を行うようにしている。
2画素のパルス幅変調法によるハーフトーン部分302
と、1画素のパワー変調法によるハーフトーン部分30
3および誤差拡散法によるハーフトーン304に分けて
画像が形成される。
【0047】本発明の実施の第4形態としては、チケッ
ト発券モード時に、文字等のモノクロデータがデジタル
カラー複写器の外部のチケット発券システムの制御部な
どから出力される場合に、1色の画像ステーションだ
け、たとえばブラックの画像ステーションPdだけでな
く、イエロー、マゼンタまたはシアンの画像形成ステー
ションPa,Pb,Pcのうち、少なくともいずれかの
画像形成ステーションが選択され、少なくとも2色で記
録する。この場合に図8に示すように、ブラック部分3
05と、イエロー部分306との2色で記録し、しかも
一見してわかるようにそれぞれの色をわずかにずらして
記録する。
【0048】図9は、本発明の実施の他の形態として、
図5のデジタルカラー複写機の構成に、5つ目の画像形
成ステーションPeを加える構成を有している。画像形
成ステーションPeも実質的に他の画像形成ステーショ
ンPa,Pb,Pc,Pdと同一の構成であり、感光体
ドラム222e、帯電装置223e、現像装置224
e、クリーニング装置226eおよびLSU42eから
構成される。
【0049】本発明の実施の第5形態では、画像形成ス
テーションPeの現像装置224eには、画像形成ステ
ーションPdの現像装置224dと同一色で、異なった
種類の現像材であるトナーを収容する。通常の複写の場
合には、画像形成ステーションPa,Pb,Pc,Pd
が選択され、この順に記録動作が行われて電子写真法に
よる複写が行われる。チケット発券モードでは、プロセ
スの順序が変わり、画像形成ステーションPa,Pb,
Pcの次に画像形成ステーションPeが動作するように
選択され、チケットの記録が行われる。通常の記録の際
のトナーとチケット発券モードでのトナーとが、同じブ
ラック色でも異なる種類のトナーとなるので、複写を行
うと差が大きくなる。
【0050】さらに本発明の実施の第6形態として、図
9の画像ステーションPd,Peの現像装置224d,
224eに、それぞれ異なる現像剤、たとえば非磁性ト
ナーを使用した1成分もしくは2成分の現像剤と、鉄粉
を有する磁性トナーより成る現像剤とをそれぞれ使用す
る。通常の原稿複写の場合には、イエロー、マゼンタ、
シアンの画像形成ステーションPa,Pb,Pcとブラ
ックの画像形成ステーションとしてPdを使用し、ブラ
ック成分画像は非磁性のブラックトナー再生記録が成さ
れる。一方、チケット発券モードでは、イエロー、マゼ
ンタ、シアンの画像形成ステーションPa,Pb,Pc
とブラックの画像形成ステーションとしてPeを使用
し、ブラック成分画像は磁性のブラックトナーで記録再
生が行われる。チケットのチェックを行う改札装置など
は、磁性の有無によって迅速かつ容易に複写されたチケ
ットであるか否かを判別することができる。
【0051】なお、実施の第5形態および実施の第6形
態では、ブラックの成分像の形成に使用する画像形成ス
テーションを2種類用いているけれども、他の色の画像
形成ステーションを2種類用いることもできる。
【0052】本発明の実施の第7形態としては、図10
に示すように記録する画像のパターンをチケット発券モ
ードでは、たとえば等間隔で細かいピッチで形成される
複数の細線パターン307で画像を形成する。また細線
パターン308,309に示すように、方向を少なくと
も2方向以上の異なる任意の角度となるように形成す
る。このような細線パターンを通常のスキャンモードで
読込むと、モアレが発生する。細線パターンの方向によ
ってはモアレが発生しにくくなるけれども、図10に示
すような複数の方向の細線パターン307,308,3
09を混ぜると、いずれかの方向ではモアレが発生し、
複写されたか否かを容易に判別することができる。
【0053】以上説明した実施の第1〜第4形態は、図
9に示すような形態でも実施することができる。実施の
第7形態も図4および図9に示すいずれの構成でも実施
することができる。図4に示す構成を用いるときには、
実施の第1形態から第4形態および第7形態を任意に組
合わせて実施することもできる。さらに図9に示す構成
を用いるときには、各実施形態を任意に組合わせて実施
することができる。また現像はトナーを用いる電子写真
方式で行っているけれども、液状のインクを噴射させる
などの他の方式でも可能である。また、カラー画像記録
モードの選択は、原稿を読取って自動的に行うようにし
てもよい。
【0054】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、記録モー
ド選択手段で第1のカラー画像記録モードを選択すれ
ば、通常のカラー画像形成を行うことができる。記録モ
ード選択手段で第2のカラー画像記録モードを選択すれ
ば、異条件画像形成手段によって予め定める条件とは異
なる条件でカラー画像の記録再生を行うことができる。
したがって、第2のカラー画像記録モードを選択してお
けば、記録再生されたカラー画像を通常のデジタルカラ
ー複写機などで複写しようとしても、同一の条件で記録
再生することができず、複写結果と原稿とを容易に識別
することが可能となる。そのため、チケットや有価証券
などを発行する際に、デジタルカラー複写機での複製に
対する対策を容易に行うことができる。
【0055】また本発明によれば、所定のプロセス順序
とは異なる順序で複数色のカラー画像を重ね合わせ、複
製の防止を図ることができる。たとえば、通常はイエロ
ー色、マデンタ色、シアン色およびブラック色の順に画
像を形成して重ね合わせによる色表現を行うのに対し、
重ね合わせる色の順序が変化するので、通常のデジタル
カラー複写機で複写しようとすると、複写結果が原稿と
容易に識別可能にすることができる。
【0056】また本発明によれば、複数色のうちの所定
の色、たとえば黒色の画像について記録再生を行わない
でカラー画像を記録再生するので、通常の重ね合わせで
は、イエロー色、マゼンタ色、シアン色およびブラック
色を重ねて黒色を表現するのに対し、イエロー色、マゼ
ンタ色およびシアン色で黒色が表現され、有価証券など
の黒色部分を複写の際に容易に識別し得るようにカラー
画像を形成することができる。
【0057】また本発明によれば、カラー画像の形成の
際に、プロセス条件を通常の所定のプロセスについての
処理条件と異なる処理条件で記録再生を行うので、デジ
タルカラー複写機で通常のプロセスの処理条件で複写す
ると、複写結果と原稿とを容易に識別可能にすることが
できる。
【0058】また本発明によれば、黒色の画像を少なく
とも2色を用いて記録再生するので、記録再生される画
像は黒色一色に見えても、デジタルカラー複写機で通常
の条件に従って複写するときには、黒色一色とは異なる
色に見えるように複写され、複写結果と原稿との識別を
容易に行うことができる。
【0059】また本発明によれば、黒色の画像に対応す
る少なくとも2色の画像は位置をずらして記録再生され
るので、デジタルカラー複写機で通常の条件に従って複
写した結果は、原稿に対して容易に識別可能にすること
ができる。
【0060】また本発明によれば、カラー画像として記
録再生された結果をデジタルカラー複写機で通常の条件
に従って複写すると、モアレが発生しやすくなり、複写
結果と原稿との識別がモアレに基づいて容易に行えるよ
うにすることができる。たとえば、チケットを発券する
場合に、発券されたチケット画像を再度スキャナで読取
ると、モアレが発生し、異複写物であることが容易に見
分けられ、チケットなどの有価証券の偽造防止を図るこ
とができる。
【0061】また本発明によれば、部分的に異なる複数
の条件でカラー画像の記録再生が行われるので、通常の
条件で複写しようとしても、複写結果は原稿とは異な
り、容易に識別可能となる。たとえば、チケットを発行
すると、部分的に異なる複数のプロセス条件の画像が記
録再生されているので、作成されたチケットを通常のデ
ジタルカラー複写機等で複写して偽造しようとしても、
チケット作成時のプロセスと異なる画像については、複
製される画像パターンは本物のチケットの画像パターン
とは異なり、一見して偽造チケットであることが認識さ
れ、偽造防止を図ることができる。
【0062】また本発明によれば、記録再生するカラー
画像の一部を異なる成分とすることができるので、通常
の複写を行っても、同一の成分でカラー画像を再現する
ことができず、原稿と複写結果との識別を容易に行うこ
とができる。たとえば、チケットを発行する場合に、画
像の一部に他の成分とは異なる成分として、磁性トナー
などを使用すれば、チケットのチェックを行う改札装置
等によって、チェックが本物であるか複製物であるかを
瞬時に認識することができ、容易に偽造防止を図ること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態の概略的な電気的構成を
示すブロック図である。
【図2】図1の画像データ入力部40および画像処理部
41に関連する構成を示すブロック図である。
【図3】図1の実施形態の操作基板ユニット45に含ま
れる操作パネル80を示す部分的な平面図である。
【図4】本発明の実施の第1形態としてのデジタルカラ
ー複写機の機械的構成を示す概略的な正面断面図であ
る。
【図5】本発明の第1カラー画像記録モードで記録再生
するカラー画像の例を示す図である。
【図6】本発明の実施の第2形態の第2カラー画像記録
モードで記録再生する画像の例を示す図である。
【図7】本発明の実施の第3形態の第2カラー画像記録
モードで記録再生する画像の例を示す図である。
【図8】本発明の実施の第4形態の第2カラー画像記録
モードで記録再生する画像の例を示す図である。
【図9】本発明の実施の他の形態の画像形成図の構成を
示す部分的な断面図である。
【図10】本発明の第7形態の第2カラー画像記録モー
ドで記録再生される像を示す図である。
【符号の説明】
39 画像形成部 40 画像データ入力部 40a カラーCCD 41 画像処理 41a 色空間補正回路 41b マスキング回路 41c 黒検出回路 41d UCR/BP回路 42 画像データ出力部 42a〜42d LSU 42x LSU CONT 43 ハードディスク 43a〜43d HDメモリ 43x HD CONT 44 CPU 45 操作基板ユニット 46 記録モード選択スイッチ 47 画像データ通信ユニット 48 メインメモリ 70 画像編集部 80 操作パネル 81 液晶表示装置 101 動作モード切換キー 109 複写機本体 110 画像読取部 210 画像形成部 211 給紙機構 216 転写搬送ベルト 217 定着装置 222a〜222d 感光体ドラム 224a〜224d 現像装置 301,302,303,304 ハーフトーン部分 305 ブラック部分 306 イエロー部分 307,308,309 細線パターン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤本 修 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 予め定める条件に従って、複数色を所定
    のプロセス順序で重ね合わせてカラー画像を記録再生す
    るカラー画像形成装置において、 カラー画像を予め定める条件とは異なる条件で記録再生
    するための異条件画像形成手段と、 形成すべきカラー画像に応じて、予め定める条件に従っ
    てカラー画像を記録再生する第1のカラー画像記録モー
    ド、または異条件画像形成手段によってカラー画像を記
    録再生する第2のカラー画像記録モードを選択する記録
    モード選択手段とを含むことを特徴とするカラー画像形
    成装置。
  2. 【請求項2】 前記異条件画像形成手段は、前記所定の
    プロセス順序とは異なる順序で、前記複数色のカラー画
    像を重ね合わせることを特徴とする請求項1記載のカラ
    ー画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記異条件画像形成手段は、前記複数色
    のうち所定の色の画像について記録再生を行わないこと
    を特徴とする請求項1または2記載のカラー画像形成装
    置。
  4. 【請求項4】 前記異条件画像形成手段は、前記所定の
    プロセスについての処理条件とは異なる処理条件でカラ
    ー画像の記録再生を行うことを特徴とする請求項1〜3
    のいずれかに記載のカラー画像形成装置。
  5. 【請求項5】 前記異条件画像形成手段は、黒色の画像
    を少なくとも2色を用いて記録再生することを特徴とす
    る請求項1〜4のいずれかに記載のカラー画像形成装
    置。
  6. 【請求項6】 前記異条件画像形成手段は、前記少なく
    とも2色を用いて記録再生される画像の位置をずらすこ
    とを特徴とする請求項5記載のカラー画像形成装置。
  7. 【請求項7】 前記異条件画像形成手段は、走査方式で
    読取ると、画像データにモアレが発生しやすいパターン
    を付加して、カラー画像の記録再生を行うことを特徴と
    する請求項1〜6のいずれかに記載のカラー画像形成装
    置。
  8. 【請求項8】 前記異条件画像形成手段は、部分的に異
    なる複数の条件でカラー画像の記録再生を行うことを特
    徴とする請求項1〜7のいずれかに記載のカラー画像形
    成装置。
  9. 【請求項9】 前記異条件画像形成手段は、記録再生す
    るカラー画像の一部が前記予め定める条件に従う場合の
    カラー画像の成分とは異なる成分となるように、画像の
    記録再生を行うことを特徴とする請求項1〜8のいずれ
    かに記載のカラー画像形成装置。
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