JPH116503A - 多段型複動式シリンダ装置 - Google Patents

多段型複動式シリンダ装置

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JPH116503A
JPH116503A JP15937897A JP15937897A JPH116503A JP H116503 A JPH116503 A JP H116503A JP 15937897 A JP15937897 A JP 15937897A JP 15937897 A JP15937897 A JP 15937897A JP H116503 A JPH116503 A JP H116503A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】部品点数が少なくてすみ、構造が複雑でなく、
しかも製造コストの低減を図ることのできる多段型複動
式のシリンダ装置を提供することを目的とする。 【解決手段】最も外側の基本シリンダチューブ11の内
側に可動シリンダチューブ12が装着されて構成される
多段型複動式のシリンダ装置1において、可動シリンダ
チューブ12には、当該可動シリンダチューブ12の外
周面側に形成される往動端側の空気室18と内周面側に
形成される往動端側の空気室20とを当該可動シリンダ
チューブ12が復動端側にあるときに連通する穴23が
設けられてなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は多段型複動式シリン
ダ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、最も外側の基本シリンダチュ
ーブと、この基本シリンダチューブの内側に順次装着さ
れた1つ又は複数の可動シリンダチューブとよりなる多
段型複動式のシリンダ装置が知られている。
【0003】可動シリンダチューブの復動(縮動)駆動
を行うことのできる多段型複動式のシリンダ装置とし
て、可動シリンダチューブ自体に復動用の圧縮空気を供
給するためのポートを設け、このポートに復動用の圧縮
空気を外部から供給する多段型複動式のシリンダ装置が
ある。
【0004】しかし、上述の多段型複動式のシリンダ装
置においては、使用のために配管材が可動シリンダチュ
ーブ自体に直接に取り付けられることとなる。可動シリ
ンダチューブは往復移動するので、配管材も可撓性のあ
るホースを撓んだ状態で取り付ける必要があり、広い設
置スペースを必要とする。また、ホースは、可動シリン
ダチューブの伸縮動とともに頻繁に動くので、取り付け
部分の緩みや劣化を招きやすくメンテナンスに多くの時
間を要する。ホースの数は可動シリンダチューブの段数
に比例して増加するため、段数が多くなるほど上述の問
題は一層大きくなる。
【0005】この問題を解決することを目的として、可
動シリンダチューブに配管材を取り付けることを必要と
しない多段型複動式のシリンダ装置が提案されている。
図5は従来における2段型複動式のシリンダ装置80の
正面断面図、図6は図5の要部を拡大して示す図であ
る。
【0006】図5において、最も外側の基本シリンダチ
ューブST0の内側に、可動シリンダチューブST1と
ピストンロッドPLとが順次装着されている。可動シリ
ンダチューブST1にはピストンPS1が、ピストンロ
ッドPLにはピストンPS2が、それぞれ取り付けられ
ている。
【0007】基本シリンダチューブST0に設けられた
ポートP2に圧縮空気を供給することによって、可動シ
リンダチューブST1及びピストンロッドPLが往動す
る。また、基本シリンダチューブST0に設けられたポ
ートP1に圧縮空気を供給することによって、可動シリ
ンダチューブST1及びピストンロッドPLが復動す
る。
【0008】図6によく示されているように、可動シリ
ンダチューブST1の内側には、これより若干外径の小
さいもう1本の固着シリンダチューブATが取り付けら
れ、可動シリンダチューブST1と固着シリンダチュー
ブATとの間には隙間ASが形成されている。
【0009】可動シリンダチューブST1の周面には、
ピストンPS1の往動端側の空気室AR1に面する部分
において貫通穴H1が設けられている。また、固着シリ
ンダチューブATの側壁には、ピストンPS2の往動端
側の空気室AR2に面する部分において貫通穴H2が設
けられている。
【0010】ピストンPS2を復動させるための圧縮空
気は、まず、空気室AR1に流入し、次いで貫通穴H
1、隙間AS、及び貫通穴H2を通ってピストンPS2
の往動端側の空気室に流入する。その結果、ピストンP
S2は復動する。
【0011】なお、上述の2段型複動式のシリンダ装置
80において、可動シリンダチューブST1の内側に、
固着シリンダチューブの取り付けられた可動シリンダチ
ューブを順次装着することによって、可動シリンダチュ
ーブの段数を増やすこともできる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】このように、上述の2
段型複動式のシリンダ装置80においては、圧縮空気が
固着シリンダチューブATと可動シリンダチューブST
1とによって形成される隙間ASを流路としてピストン
PS2の往動端側の空気室に流入することにより、ピス
トンPS2が復動する。
【0013】したがって、可動シリンダチューブST1
に配管材を取り付けることなく、可動シリンダチューブ
ST1を復動駆動することが可能である。しかしなが
ら、可動シリンダチューブST1の内側に固着シリンダ
チューブATを設けなければならないので、部品点数が
増加し構造が複雑となる。また、固着シリンダチューブ
ATの製造及び組立てに要するコストの分、装置の価格
が高くなる。また、段数を増加させた場合には構造は更
に複雑なものとなる。
【0014】本発明は、上述の問題に鑑みてなされたも
ので、部品点数が少なくてすみ、構造が複雑でなく、し
かも製造コストの低減を図ることのできる多段型複動式
シリンダ装置を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係る装
置は、最も外側の基本シリンダチューブの内側に可動シ
リンダチューブが装着されて構成される多段型複動式の
シリンダ装置において、前記可動シリンダチューブに
は、当該可動シリンダチューブの外周面側に形成される
往動端側の空気室と内周面側に形成される往動端側の空
気室とを当該可動シリンダチューブが復動端側にあると
きに連通する穴が設けられてなる。
【0016】請求項2の発明に係る装置は、圧縮空気が
供給及び排出される2つのポートを有する第1のシリン
ダチューブと、前記圧縮空気によって駆動され前記第1
のシリンダチューブ内を摺動する第1のピストンと、前
記第1のピストンに取り付けられ、前記第1のピストン
と一体となって前記第1のシリンダチューブ内を往復動
する第2のシリンダチューブと、前記圧縮空気によって
駆動され前記第2のシリンダチューブ内を摺動する第2
のピストンと、前記第2のピストンに連結されたピスト
ンロッドと、前記第1のシリンダチューブと前記第2の
シリンダチューブとの間の空間を密閉することによって
前記第1のピストンに関して往動端側の空気室である第
1の空気室を形成する第1のヘッドカバーと、前記第2
のシリンダチューブと前記ピストンロッドとの間の空間
を密閉することによって前記第2のピストンに関して往
動端側の空気室である第2の空気室を形成する第2のヘ
ッドカバーと、前記第1のシリンダチューブのキャップ
側の空間を密閉することによって前記第1のピストンに
関して復動端側の空気室である第3の空気室を形成する
キャップカバーと、を有し、前記第2のシリンダチュー
ブには、前記第1のピストンが復動端にあるときの前記
第2のシリンダチューブの外周面が前記第1の空気室に
面する部分の往動端側に、前記第2のシリンダチューブ
の内周面と外周面とを貫通する穴が設けられてなる。
【0017】請求項3の発明に係る装置は、前記第1の
ヘッドカバーの内周面に、少なくとも2つのパッキンが
前記第2のシリンダチューブの軸方向に沿って間隔をあ
けて設けられてなる。
【0018】次に、図を参照して本発明に係る多段型複
動式シリンダ装置の動作について説明する。はじめに往
動について説明する。
【0019】図1において、ピストンロッド13に負荷
が加わっている場合に、ポート21を通じて空気室19
に圧縮空気を供給すると、先ずピストン14が基本シリ
ンダチューブ11の内周面を往動方向に摺動し始める。
その結果、可動シリンダチューブ12及びピストン15
及びピストンロッド13が往動し、貫通穴23は外気に
開放される。
【0020】ピストン14が往動端に達すると、ピスト
ン15が可動シリンダチューブ12の内周面を往動方向
に摺動し始める。その結果、ピストンロッド13は更に
往動する。空気室20内の空気は貫通穴23を通して外
気中に排出される。
【0021】このようにして可動シリンダチューブ12
及びピストンロッド13がともに往動端まで移動し、図
3に示す状態となる。この状態においては、空気室20
内の圧力は外気の圧力に等しい。空気室19は圧縮空気
で満たされている。
【0022】次に復動について説明する。図3におい
て、ポート22を通じて空気室18内に圧縮空気を供給
すると、先ずピストン14が基本シリンダチューブ11
の内周面を復動方向に摺動し始める。その結果、可動シ
リンダチューブ12、ピストン15、及びピストンロッ
ド13がともに復動する。空気室19内の圧縮空気はポ
ート21から排出される。可動シリンダチューブ12が
復動端まで移動すると図4に示す状態となる。
【0023】図4において、貫通穴23の開口部は空気
室18に面するので、空気室18内の圧縮空気は貫通穴
23を通って空気室20に流入し、ピストン15は可動
シリンダチューブ12の内周面を復動方向に摺動し始め
る。その結果、ピストンロッド13は更に復動する。空
気室19内の圧縮空気はポート21から排出される。
【0024】このように、復動時においては、ピストン
14が先に摺動し、ピストン14が復動端で停止すると
同時にピストン15が摺動を始める。
【0025】
【発明の実施の形態】図1は本発明に係る2段型複動式
のシリンダ装置1の構成を示す断面図である。
【0026】図1において、シリンダ装置1は、最も外
側の円筒状の基本シリンダチューブ11、その内側に順
次装着された円筒状の可動シリンダチューブ12及び円
柱状のピストンロッド13を備えている。基本シリンダ
チューブ11にはポート21及びポート22が設けられ
ており、図示しない配管材が接続されることにより、圧
縮空気の供給及び排出が行われる。なお、可動シリンダ
チューブ12にはピストン14が、ピストンロッド13
にはピストン15が、それぞれ取り付けられている。
【0027】基本シリンダチューブ11、可動シリンダ
チューブ12、及びピストン14によって囲まれる空間
は、ヘッドカバー16によって密閉され、ピストン14
に関して往動端側の空気室18を形成する。可動シリン
ダチューブ12、ピストンロッド13、及びピストン1
5によって囲まれる空間は、ヘッドカバー17によって
密閉され、ピストン15に関して往動端側の空気室20
を形成する。
【0028】基本シリンダチューブ11のキャップ側の
空間は、キャップカバー31によって密閉されることに
より、ピストン14に関して復動端側の空気室19を形
成する。
【0029】可動シリンダチューブ12には、ピストン
14が復動端にあるときの、シリンダチューブ12の空
気室18に面する部分の往動端側に、シリンダチューブ
12の内周面と外周面とを貫通する貫通穴23が設けら
れている。
【0030】ピストン14が復動端にあるときに、空気
室18内の圧縮空気は、この貫通穴23を通して、空気
室20内に流入する。ヘッドカバー17において、その
空気室20に面する端面にはリング状の緩衝材28が取
り付けられており、緩衝材28により、ピストン15が
ヘッドカバー17の端面において停止するときに生じる
衝撃が吸収される。また、ヘッドカバー17の内周面に
はパッキン26が取り付けられている。
【0031】ヘッドカバー16において、空気室18に
面する端面にはリング状の緩衝材27が取り付けられて
おり、緩衝材27により、ピストン14がヘッドカバー
16の端面において停止するときに生じる衝撃が吸収さ
れる。
【0032】ヘッドカバー16の内周面には、空気室1
8内の圧縮空気が外部に漏れることを防ぐために2つの
Uパッキン24、25が、可動シリンダチューブ12の
軸方向に沿って間隔をあけて設けられている。
【0033】2つのUパッキン24、25が設けられて
いる理由について説明する。図2は2段型複動式のシリ
ンダ装置1のUパッキン24、25の部分を拡大して示
す図である。
【0034】図2に示すように、可動シリンダチューブ
12の移動によって貫通穴23がUパッキン24を通過
するときには、貫通穴23の開口縁部とUパッキン24
との間に隙間33ができる。
【0035】可動シリンダチューブ12が復動している
とき、空気室18内の圧縮空気の一部は、流路34を経
てヘッドカバー16と可動シリンダチューブ12との間
の隙間30に流入する。
【0036】ここで、もしUパッキン25がないと仮定
した場合には、隙間30に流入した圧縮空気はヘッドカ
バー16と可動シリンダチューブ12との間の隙間35
を通ってシリンダ装置1の外部へ漏れてしまう。しか
し、本実施形態のシリンダ装置1においては、Uパッキ
ン25が設けられているため、隙間30に流入した圧縮
空気は外部へ漏れない。
【0037】なお、可動シリンダチューブ12が往動し
ているときにも、復動の場合と同様にUパッキン25が
設けられているため、空気室18内の圧縮空気が外部へ
漏れることはない。
【0038】以上のようにシリンダ装置1においては、
2つのUパッキン24、25を設けることによって、空
気室18内の圧縮空気がシリンダ装置1の外部へ漏れる
ことが防止されている。
【0039】なお、Uパッキン24とUパッキン25と
の間隔は貫通穴23の直径に対して充分に長く設定され
ており、貫通穴23がUパッキン24とUパッキン25
の両方を同時に通過することがないようになっている。
【0040】キャップカバー31において、その空気室
19に面する端面にはリング状の緩衝材29が取り付け
られており、緩衝材29により、ピストン14及びピス
トン15がキャップカバー27の端面において停止する
ときに生じる衝撃が吸収される。
【0041】なお、図示は省略したが、緩衝材29にお
いて、ピストン14及びピストン15と接する側の端面
には緩衝材29の内周面と外周面とを連絡する溝が設け
られている。
【0042】そのため、図1に示すようにピストン14
及びピストン15が復動端にあるときでも、ピストン1
5の復動端側に形成される空気室30a及び30bは、
その溝を通して空気室19及びポート21と連通してい
る。
【0043】次にシリンダ装置1の動作について説明す
る。はじめに往動について説明する。図1において、ピ
ストンロッド13に負荷が加わっている場合に、ポート
21を通じて空気室19に圧縮空気を供給すると、先ず
ピストン14が基本シリンダチューブ11の内周面を往
動方向に摺動し始める。その結果、可動シリンダチュー
ブ12及びピストン15及びピストンロッド13が往動
し、貫通穴23は外気に開放されることとなる。なお、
空気室18内の空気はポート22から排出される。この
段階では、ピストン15と可動シリンダチューブ12と
の相対位置関係に変化はない。
【0044】ピストン14が往動端に達すると、ピスト
ン15が可動シリンダチューブ12の内周面を往動方向
に摺動し始める。その結果、ピストンロッド13は更に
往動する。空気室20内の空気は貫通穴23を通して外
気中に排出される。
【0045】ピストン15が往動端に達するとピストン
15及びピストンロッド13は停止する。このように、
往動時においては、ピストン14が先に摺動し、ピスト
ン14が往動端で停止すると同時にピストン15が摺動
を始める。
【0046】また、ピストンロッド13に負荷が加わっ
ていない場合に、ポート21を通じて空気室19に圧縮
空気を供給すると、ピストン14、15がそれぞれ摺動
を始めるが、摺動の順序は各ピストン14、15とそれ
ぞれの摺動面との間の摩擦の状態などによって異なる。
【0047】図3は可動シリンダチューブ12及びピス
トンロッド13がともに往動端まで移動したときの状態
を示す図である。図3に示す状態においては、空気室2
0内の圧力は外気の圧力に等しい。空気室19は圧縮空
気で満たされている。
【0048】次に復動について説明する。図3におい
て、ポート22を通じて空気室18内に圧縮空気を供給
すると、先ずピストン14が基本シリンダチューブ11
の内周面を復動方向に摺動し始める。その結果、可動シ
リンダチューブ12、ピストン15、及びピストンロッ
ド13がともに復動する。空気室19内の圧縮空気はポ
ート21から排出される。
【0049】この段階では、空気室20内の圧力は外気
圧に等しく、且つ空気室19内には圧縮空気が存在して
いるので、ピストン15と可動シリンダチューブ12と
の相対位置関係に変化はない。
【0050】図4は可動シリンダチューブ12が復動端
まで移動したときの状態を示す図である。図4に示すよ
うに、可動シリンダチューブ12が復動端まで移動する
と、貫通穴23の開口部は空気室18に面する。このた
め、空気室18内の圧縮空気は貫通穴23を通って空気
室20に流入し、ピストン15は可動シリンダチューブ
12の内周面を復動方向に摺動し始める。その結果、ピ
ストンロッド13は更に復動する。空気室19内の圧縮
空気は緩衝材29に設けられた図示しない溝を通じてポ
ート21から排出される。ピストン15が復動端に達す
るとピストン15及びピストンロッド13は停止する。
【0051】このように、復動時においては、ピストン
14が先に摺動し、ピストン14が復動端で停止すると
同時にピストン15が摺動を始める。つまり、可動シリ
ンダチューブ12、ピストンロッド13の順序で復動駆
動される。
【0052】上述の実施形態のシリンダ装置1による
と、可動シリンダチューブ12に設けられた貫通穴23
が、空気室18と空気室20とを連通させるための流路
となっているので、流路を形成するための部品を別途設
ける必要がない。このため、装置の内部構造が簡単にな
り、製造コストが低減される。
【0053】上述の実施形態においては、2段型複動式
のシリンダ装置1について説明したが、可動シリンダチ
ューブ12とピストン15との間に、ピストンが取り付
けられ且つ貫通穴の設けられたシリンダチューブを順次
装着することによって、3段型以上の複動式のシリンダ
装置とすることができる。
【0054】上述の実施形態において、ヘッドカバー1
6の内周面に設けられるパッキンをUパッキン24、2
5としたが、OリングなどUパッキン以外のパッキンで
もよい。その他、シリンダ装置1の全体または各部の構
成、構造、寸法、形状、材質、個数などは、本発明の主
旨に沿って種々変更することができる。
【0055】
【発明の効果】本発明によると、部品点数が少なくてす
み、構造が複雑となることがなく、しかも製造コストの
低減を図ることができる。
【0056】また、多段型複動式シリンダ装置の復動時
において、外側の可動シリンダチューブから順に駆動さ
れることとなり、駆動順序を予め決定することができ
る。請求項3の発明によると、可動シリンダチューブの
移動にともなう漏れを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る2段型複動式のシリンダ装置の構
成を示す断面図である。
【図2】図1に示すシリンダ装置のUパッキンの部分を
拡大して示す図である。
【図3】可動シリンダチューブ及びピストンロッドがと
もに往動端まで移動したときの状態を示す図である。
【図4】可動シリンダチューブのみが復動端まで移動し
たときの状態を示す図である。
【図5】従来における2段型複動式のシリンダ装置の正
面断面図である。
【図6】図5に示すシリンダ装置の要部を拡大して示す
図である。
【符号の説明】
1 シリンダ装置(多段型複動式シリンダ装置) 11 基本シリンダチューブ(第1のシリンダチュー
ブ) 12 可動シリンダチューブ(第2のシリンダチュー
ブ) 13 ピストロッド 14 ピストン(第1のピストン) 15 ピストン(第2のピストン) 16 ヘッドカバー(第1のヘッドカバー) 17 ヘッドカバー(第2のヘッドカバー) 18 空気室(第1の空気室) 19 空気室(第3の空気室) 20 空気室(第2の空気室) 21 ポート 22 ポート 23 貫通穴(穴) 24 Uパッキン(パッキン) 25 Uパッキン(パッキン) 31 キャップカバー

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】最も外側の基本シリンダチューブの内側に
    可動シリンダチューブが装着されて構成される多段型複
    動式のシリンダ装置において、 前記可動シリンダチューブには、当該可動シリンダチュ
    ーブの外周面側に形成される往動端側の空気室と内周面
    側に形成される往動端側の空気室とを当該可動シリンダ
    チューブが復動端側にあるときに連通する穴が設けられ
    てなる、 ことを特徴とする多段型複動式シリンダ装置。
  2. 【請求項2】圧縮空気が供給及び排出される2つのポー
    トを有する第1のシリンダチューブと、 前記圧縮空気によって駆動され前記第1のシリンダチュ
    ーブ内を摺動する第1のピストンと、 前記第1のピストンに取り付けられ、前記第1のピスト
    ンと一体となって前記第1のシリンダチューブ内を往復
    動する第2のシリンダチューブと、 前記圧縮空気によって駆動され前記第2のシリンダチュ
    ーブ内を摺動する第2のピストンと、 前記第2のピストンに連結されたピストンロッドと、 前記第1のシリンダチューブと前記第2のシリンダチュ
    ーブとの間の空間を密閉することによって前記第1のピ
    ストンに関して往動端側の空気室である第1の空気室を
    形成する第1のヘッドカバーと、 前記第2のシリンダチューブと前記ピストンロッドとの
    間の空間を密閉することによって前記第2のピストンに
    関して往動端側の空気室である第2の空気室を形成する
    第2のヘッドカバーと、 前記第1のシリンダチューブのキャップ側の空間を密閉
    することによって前記第1のピストンに関して復動端側
    の空気室である第3の空気室を形成するキャップカバー
    と、 を有し、 前記第2のシリンダチューブには、前記第1のピストン
    が復動端にあるときの前記第2のシリンダチューブの外
    周面が前記第1の空気室に面する部分の往動端側に、前
    記第2のシリンダチューブの内周面と外周面とを貫通す
    る穴が設けられてなる、 ことを特徴とする多段型複動式シリンダ装置。
  3. 【請求項3】前記第1のヘッドカバーの内周面には、少
    なくとも2つのパッキンが前記第2のシリンダチューブ
    の軸方向に沿って間隔をあけて設けられてなる、 請求項2記載の多段型複動式シリンダ装置。
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