JPH1164866A - 液晶表示装置の製造方法 - Google Patents

液晶表示装置の製造方法

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JPH1164866A
JPH1164866A JP24338697A JP24338697A JPH1164866A JP H1164866 A JPH1164866 A JP H1164866A JP 24338697 A JP24338697 A JP 24338697A JP 24338697 A JP24338697 A JP 24338697A JP H1164866 A JPH1164866 A JP H1164866A
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JP
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substrate
liquid crystal
crystal display
rigid plate
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JP24338697A
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Inventor
Sumio Kamoi
澄男 鴨井
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シールベーク時に、基板面内の圧力分布を均
一なものにすることができ、しかも、基板の汚染を回避
し、低コストで液晶表示素子用基板を作製することの可
能な液晶表示装置の製造方法を提供する。 【解決手段】 重ね合わされた一対の基板Aをエアバッ
グ焼成器50a,50bを用いて加圧,加熱し、シール
ベークする際、重ね合わされた一対の基板Aを金属製の
剛板B11,B12で挟持し、一対の基板Aを挟持する剛板
11,B12の面とは反対の側の剛板B11,B12の面には
弾性緩衝シートC1,C2を配置するようにしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プラスチックフィ
ルムを用いた一対の基板を重ね合せてシールベークし、
液晶表示素子用基板として作製する液晶表示素子の製造
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、PDA(携帯情報端末),携帯電話
等の携帯機器におけるマンマシンインタフェースとなる
ディスプレイとして、薄型、軽量、割れないなどの特徴
を有するポリマーフィルムを基板として用いた液晶表示
素子が注目を集めている。
【0003】すなわち、プラスチックフィルムを基板と
して用いる液晶表示素子(プラスチックフィルム基板を
用いる液晶表示素子)は、ガラス基板を用いる在来の液
晶表示素子に比較して、基板の厚さが0.1mm〜0.
3mmと薄く、軽くしかも柔らかいので割れないという
特徴を有している。
【0004】図5はこの種の液晶表示素子(液晶表示装
置)の一例を示す概略平面図、図6は図5のA−A線に
おける断面図である。
【0005】図5,図6を参照すると、第1のポリマー
フィルム基板21の表面には、一定の間隔を隔てて形成
されたストライプ状のITO電極(配線パターン)22
と、配向膜23とが形成され、また、第1のポリマーフ
ィルム基板21の裏面には、偏光板24,反射板25が
順次に形成されている。また、第2のポリマーフィルム
基板31の表面には、一定の間隔を隔てて形成されたス
トライプ状のITO電極(配線パターン)32と、配向膜
33とが形成され、第2のポリマーフィルム基板31の
裏面には偏光板34が形成されている。
【0006】ここで、第1のポリマーフィルム基板2
1,第2のポリマーフィルム基板31は、例えば、ポリ
カーボネート(PC),ポリエーテルサルフォン(PE
S),あるいはポリサルフォン(PS)などの材料によ
り、例えば、0.1〜0.2mmの厚さで形成されてい
る。
【0007】また、第1のポリマーフィルム基板21の
表面には、ギャップ材(スペーサ)26が配置され、ま
た、第2のポリマーフィルム基板31の表面には(配向
膜33の表面には)、シール材35が設けられている。
【0008】なお、ここで、第1のポリマーフィルム基
板21、および、この基板21に形成されているITO
電極22,配向膜23,ギャップ材26,偏光板24,
反射板25を、総称して、下側基板20と呼び、また、
第2のポリマーフィルム基板31、および、この基板3
1に形成されているITO電極32,配向膜33,シー
ル材35,偏光板34を、総称して、上側基板30と呼
ぶ。
【0009】図5,図6の例では、下側基板20と上側
基板30とを、ストライプ状のITO電極22の配線パ
ターンとITO電極32の配線パターンとが互いに直交
する仕方で、また、ITO電極22の一部,ITO電極
32の一部がそれぞれ露出するように、対面(対向)させ
て位置決めし、これらを重ね合わせて、圧着し、これを
液晶表示素子用基板としている。すなわち、下側基板2
0と上側基板30とは、互いにギャップ材(スペーサ)2
6の厚さによって定まる間隔を隔てて対向し、また、下
側基板20と上側基板30とは、ITO電極22の一
部,ITO電極32の一部を露出させるような仕方で、
下側基板20と上側基板30の互いの周縁が、液晶注入
部40を除いて、シール材35によってシール(密封)さ
れ、これによって、液晶表示素子用基板として作製され
ている。なお、ギャップ材(スペーサ)26の厚さによっ
て定まる間隔は、セルギャップ(セルギャップ値)と称さ
れており、液晶表示素子において、表示むらなどを生じ
させないようにするためには、重ね合わせた一対の基板
全面にわたって、このセルギャップ値が均一であること
が必要である。
【0010】このようなプラスチックフィルム基板を用
いる液晶表示素子の製造工程は、次のようにしてなされ
る。すなわち、先ず、透明電極(ITO電極)22,32
が形成された一対の基板20,30上に、液晶分子を所
定の方向に配列させるための配向膜23,33を形成
し、一方の基板20には基板間隔を所定の値に保つため
のスペーサ26を配置し、他方の基板30にはシール材
35を印刷する。しかる後、各々の基板20,30をそ
れぞれに対応するステージ上に固定し(通気孔を有する
各ステージ上に、該通気孔を介して減圧することによっ
て各基板20,30を固定し、しかる後、基板20,3
0同士を重ね合わせ、加圧する。
【0011】その後、シールベーク工程を行なう。すな
わち、熱処理あるいは紫外線照射などによってシール材
26を硬化させ接着してセルを作製する(上記のように
加圧しながら重ね合わされた基板を、さらに、エアーバ
ッグ等で加圧した状態で、オーブン等により加熱してシ
ール材の硬化を行なう)。そして、このセルに真空注入
法等によって注入孔40から液晶を注入し(すなわち、
下側基板20と上側基板30との間のギャップ材26に
よって隔てられた間隙に、注入孔40から液晶材料を注
入し)、しかる後、注入孔40を封止剤で封止して液晶
表示素子を得ることができる。
【0012】なお、ここで、シール材35は、主に熱硬
化性のエポキシ樹脂が多く使われ、ディスペンサによる
塗布やスクリーン印刷法によって印刷されている。印刷
されたシール材35の高さは20μm〜50μm程度で
あるが、基板20,30同士を加圧して重ね合わせると
きにスペーサ26の直径に近い値までつぶされることに
なる。また、スペーサ26には、酸化珪素や樹脂からな
る直径が5〜10μmの球形のものがよく使われてい
る。
【0013】このように作製された液晶表示素子では、
ストライプ状のITO電極22とストライプ状のITO
電極32との交差部分(配線パターンの交差部分)を液晶
表示画面の1つのドットとして機能させることができ
る。すなわち、露出しているITO電極22,ITO電
極32の各部分に所定の駆動信号を印加することで、I
TO電極22,ITO電極32の交差部分の液晶の配向
状態を変化させ、上側基板30の側から見たときに、こ
の画面上に所定の文字や図形などを表示させたりするこ
とができる。
【0014】換言すれば、図5,図6の構成例におい
て、下側基板20上に露出しているITO電極22の部
分と、上側基板30上に露出しているITO電極32の
部分とは、それぞれ、外部引き出し用配線電極(下側電
極取り出し部)42,外部引き出し用配線電極(上側電極
取り出し部)43として機能し、通常は、これらの部分
42,43に、外部回路基板(駆動回路基板)をヒートシ
ール実装して接続し、外部回路基板からの駆動信号をこ
れらの部分42,43にそれぞれ与えることで、表示を
行なわせることができる。
【0015】なお、図5,図6の構成例では、外部引き
出し用配線電極(電極取り出し部)42,43が下側基板
20と上側基板30とのそれぞれに設けられた、所謂、
両側電極取り出し型式のものとなっているが、外部引き
出し用配線電極(電極取り出し部)42,43の両方を、
下側基板20あるいは上側基板30のいずれか一方にの
み設ける構成のものとすることもできる(すなわち、所
謂、片側電極取り出し型式のものとすることもでき
る)。
【0016】図7は片側電極取り出し型式の液晶表示素
子(液晶表示装置)の一例を示す概略平面図、図8は図7
のB−B線における断面図である。図7のように片側電
極取り出し型式のものとするときには、例えば、下側基
板20上のストライプ状のITO電極22の配線パター
ンを、例えばシール材35の直前で上側基板30上のス
トライプ状のITO電極32の配線パターンと平行とな
るように直角に曲げ、下側基板20上のITO電極22
のこの配線パターンを、シール材35中に穿設されてい
る上下導通部(スルーホール)29を介して上側基板30
上に延ばし(図8を参照)、上側基板30上において、I
TO電極32の配線パターンとともに露出させて、外部
引き出し用配線電極(電極取り出し部)42として構成す
ることができる。すなわち、上側基板30上に、外部引
き出し用配線電極(電極取り出し部)42,43の両方を
設けることができる。
【0017】図5,図6のような両側電極取り出し型式
のものであっても、また、図7,図8のような片側電極
取り出し型式のものであっても、重ね合わせた一対の基
板間のシール部を形成する工程,すなわちシールベーク
工程は、次のようになされる。すなわち、一対の基板2
0,30のうちの一方の基板,例えば30にシール材3
5を印刷し、シール材35が印刷された基板30をプリ
ベークし、シール材35をある程度反応させた後に、一
対の基板20,30を重ね合わせ、圧力をかけながら、
150℃以上の高温でベークしてシール材35を硬化す
る方法が用いられる。あるいは、低温で一定時間ベーク
した後に高温でベークする所謂2段階ステップでのシー
ルベーク方法も用いられている。なお、いずれのシール
ベーク方法でも、エアバッグ焼成器を用いて、加圧,加
熱を行なうようにしている。
【0018】このとき、一対の基板への加圧を行なうの
に、従来では、エアバッグ焼成器のエアバッグで基板に
圧力を加える際に、エアバッグと基板との間に硬い剛板
を挿入し、硬い剛板を介して基板に圧力を加える方法
や、あるいは、エアバッグと基板との間に柔らかい材料
(例えば発泡材料)を挿入し、柔らかい材料(例えば発泡
材料)を介して基板に圧力を加える方法が知られてい
る。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、硬い剛
板を介して基板に圧力を加える方法では、基板にプラス
チックフィルム基板を用いる場合、基板の剛性が低いた
め、加圧の際、シール部(シール材形成部)とそれ以外の
部分(シール材非形成部)とでは、圧力値が変わってくる
(異なってくる)。すなわち、シール材形成部は、シール
材非形成部よりも高い圧力値を示し、シール部に圧力が
集中しやすくなる。このように、硬い剛板で、一対のプ
ラスチックフィルム基板に圧力を加える方法では、一対
の基板の面内での圧力分布均一性が確保できにくくなる
という問題があった。
【0020】一方、柔らかい材料(例えば発泡材料)を基
板に敷いて圧力を加える方法では、柔らかい材料のクッ
ション効果により、圧力分布の均一性が向上し、基板の
全面に均一に荷重が加わる利点がある。しかしながら、
この場合、基板に直接、柔らかい材料が触れるため、柔
らかい材料(例えばクッション性の高いゴムシートや発
泡ウレタンフォーム等の材料)によっては、基板のIT
O電極(特に、重ね合わされた基板20,30において
露出しているITO電極42,43)が柔らかい材料で
汚染され、例えば、外部回路基板との接続時のヒートシ
ール実装時の接着性が低下することがある。また、柔ら
かい材料として、基板汚染の問題のない材料,例えば発
泡PET等を用いる場合、この材料は一回の使用で変形
し、使い捨てのため、コスト高になるという問題があ
る。
【0021】本発明は、シールベーク時に、基板面内の
圧力分布を均一なものにすることができ、しかも、基板
の汚染を回避し、低コストで液晶表示素子用基板を作製
することの可能な液晶表示装置の製造方法を提供するこ
とを目的としている。
【0022】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明では、プラスチックフィルムを
用いた一対の基板を重ね合わせた後、シールベーク工程
を施して一対の基板間に設けられているシール材をシー
ルベークする液晶表示装置の製造方法において、シール
ベーク工程を行なうのに、重ね合わされた一対の基板を
金属製の剛板で挟持し、一対の基板を挟持する剛板の面
とは反対の側の剛板の面には弾性緩衝シートを配置し
て、加圧しながら、一対の基板間のシール材のベークを
行なうことを特徴としている。
【0023】また、請求項2記載の発明は、請求項1記
載の液晶表示装置の製造方法において、シールベーク工
程は、重ね合わされた一対の基板を複数個用意し、1個
の一対の基板を金属製の剛板で挟持する構成を1つの層
単位として、複数個の一対の基板を、上記層単位で繰り
返し層状に重ね合わせ、それらの層構成において、少な
くとも一部の剛板の層間に弾性緩衝シートを配置して行
なうことを特徴としている。
【0024】また、請求項3記載の発明は、請求項1ま
たは請求項2記載の液晶表示装置の製造方法において、
金属製の剛板で挟持された基板に対し、加圧を行ない、
シール材のベークを行なうのに、エアバッグ焼成器を用
いることを特徴としている。
【0025】また、請求項4記載の発明は、請求項1ま
たは請求項2記載の液晶表示装置の製造方法において、
弾性緩衝シートには、厚さが2mm以下であるが金属製
の剛板よりも厚い発泡性のプラスチック材料が用いられ
ることを特徴としている。
【0026】また、請求項5記載の発明は、請求項1ま
たは請求項2記載の液晶表示装置の製造方法において、
金属製の剛板には、厚さが50μm乃至1mmの剛板が
用いられ、該金属製の剛板は、少なくとも基板と接する
面の表面がフッ素系有機材料で被覆されていることを特
徴としている。
【0027】また、請求項6記載の発明は、請求項3記
載の液晶表示装置の製造方法において、基板とエアバッ
グ焼成器の加圧面との間に金属製の剛板を配置する場合
に、該剛板には、厚さが1mm以下のものを用いること
を特徴としている。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。図1は本発明に係る液晶表示装置の
製造装置の第1の構成例を示す図である。図1を参照す
ると、この第1の構成例では、重ね合わされた一対の基
板Aに対し、エアバッグ焼成器50a,50bを用い
て、加圧,加熱を行なうようになっている。なお、図1
では、重ね合わされた一対の基板(20,30)が符号A
で示されている。ここで、基板20,30には、前述し
たと同様の構成のものが用いられる。
【0029】また、重ね合わされた一対の基板A(2
0,30)間のシール材35(図1には図示せず、例えば
図6を参照)としては、ビスフェノールA型エポキシ樹
脂,ビスフェノールF型エポキシ樹脂,アルキレングリ
コール型エポキシ樹脂,シリコン変性エポキシ樹脂,ポ
リサルファイド変性エポキシ樹脂等のエポキシ樹脂、お
よび、シランカップリング剤,金属酸化物充填剤および
アミン系硬化剤,チオール系硬化剤等の活性水素を含有
するエポキシ硬化剤等から構成される材料が用いられ
る。
【0030】また、図1の例では、エアバッグ焼成器5
0a,50bにおいて、50aは加圧側部分,50bは
受け側部分であり、加圧側部分50aには、エアバッグ
Dが設けられている。
【0031】ところで、本発明では、重ね合わされた一
対の基板Aをエアバッグ焼成器50a,50bを用いて
加圧,加熱し、シールベークする際、重ね合わされた一
対の基板Aを金属製の剛板B11,B12で挟持し、一対の
基板Aを挟持する剛板B11,B12の面とは反対の側の剛
板B11,B12の面には弾性緩衝シートC1,C2を配置す
るようにしている。
【0032】この第1の構成例では、プラスチックフィ
ルムを用いた一対の基板A(20,30)を重ね合わせた
後、これにシールベーク工程を施すため、エアバッグ焼
成器50a,50bに装着するが、その際、重ね合わさ
れた一対の基板Aを金属製の剛板B11,B12で挟持し、
一対の基板Aを挟持する剛板B11,B12の面とは反対の
側の剛板B11,B12の面には弾性緩衝シートC1,C2
配置する。すなわち、図1の例では、エアバッグ加圧側
部分50aから受け側部分50bに向けて、順に、剛板
0,弾性緩衝シートC1,剛板B11,基板A,剛板
12,弾性緩衝シートC2を配置する。このように配置
した後、エアバッグ焼成器50a,50bによって加圧
しながら、一対の基板A間のシール材35のベークを行
なう。
【0033】このような方法では、エアバッグDから加
えられる圧力は、弾性緩衝シートC1,C2と金属製の剛
板B11,B12とを介して、基板Aに均一に伝わる。
【0034】特に、図1の方法では、エアバッグ焼成器
50a,50bと一対の基板Aとの間において、一対の
基板Aを金属製の剛板B11,B12で挟持し、金属製の剛
板B11,B12を介して加圧するので、一対の基板A間の
シール部(シール材形成部)35に圧力を集中させ、低い
プレス圧でシール部の厚みの均一性を確保でき、所望の
シール厚さを得ることができる。また、弾性緩衝シート
1,C2を配置することにより、プレス圧の均一性を向
上させ、基板Aの全面にわたって圧力の均一性を確保す
ることができ、所望のセルギャップ値および高いセルギ
ャップ均一性を得ることができる。さらに、図1の方法
では、基板Aが直接、弾性緩衝シートC1,C2に触れな
いため、基板AのITO電極(例えば、図5の例で一対
の基板20,30において露出しているITO電極4
2,43)が汚染されたりすることがなく、外部回路基
板との接続時のヒートシール実装時の接着性低下の問題
が防止できる。
【0035】なお、図1の例では、基板Aとエアバッグ
焼成器50a,50bの受け側部分50bとの間にも、
弾性緩衝シートC2を介在させているが、弾性緩衝シー
トC2は必ずしも設けられていなくても良い。
【0036】また、図2,図3は本発明に係る液晶表示
装置の製造装置の第2の構成例を示す図である。この第
2の構成例では、1台のエアバッグ焼成器50a,50
bで、複数個の一対の基板A1〜Anを同時にシールベー
ク(加圧,加熱)することを意図している。すなわち、図
2,図3の各例では、重ね合わされた一対の基板を複数
個A1〜An用意し、1個の一対の基板を金属製の剛板で
挟持する構成を1つの層単位として、複数個の一対の基
板を、上記層単位で繰り返し層状に重ね合わせ、それら
の層構成において、少なくとも一部の剛板の層間に弾性
緩衝シートを配置して、エアバッグ焼成器50a,50
bによってシールベークを行なうようなっている。
【0037】具体的に、図2の例では、エアバッグ加圧
側部分50aから受け側部分50bに向けて、順に、剛
板B0,弾性緩衝シートC1,剛板B11,基板A1,剛板
12,弾性緩衝シートC2,剛板B22,基板A2,剛板B
23,…,弾性緩衝シートCn,剛板Bnn,基板An,剛板
mを配置する。
【0038】また、図3の例では、エアバッグ加圧側部
分50aから受け側部分50bに向けて、順に、剛板B
0,弾性緩衝シートC1,剛板B11,基板A1,剛板
12,弾性緩衝シートC2,剛板B22,基板A2,剛板B
23,…,弾性緩衝シートCn,剛板Bnn,基板An,剛板
mを配置する。
【0039】すなわち、図2の例では、複数個の一対の
基板A1〜Anに対し、それぞれの一対の基板を2枚の剛
板で挟み、さらに、この2枚の剛板のそれぞれに接して
弾性緩衝シートを設けた構成を1つの層単位とし、これ
を繰り返し積層している(但し、最下部の基板Anを挟む
2枚の剛板Bnm,Bmの剛板Bmの側には弾性緩衝シート
は設けられていない)。
【0040】一方、図3の例では、複数個の一対の基板
1〜Anに対し、それぞれの一対の基板を2枚の剛板で
挟む構成を1つの層単位とし、これを繰り返し積層して
おり、弾性緩衝シートは、最上部の基板A1を挟む2枚
の剛板B11,B12の剛板B12の側と、最上部の基板A1
を挟む2枚の剛板B11,B12の剛板B12の側とにのみ設
けている。
【0041】このように、図2,図3の構成例では、重
ね合わされた一対の基板を複数個A1〜An用意し、1個
の一対の基板を金属製の剛板で挟持する構成を1つの層
単位として、複数個の一対の基板を、上記層単位で繰り
返し層状に重ね合わせ、それらの層構成において、少な
くとも一部の剛板の層間に弾性緩衝シートを配置して、
エアバッグ焼成器50a,50bによってシールベーク
を行なうようなっているので、1台のエアバッグ焼成器
50a,50bで複数の(多くの)基板A1〜Anのシール
ベークを同時に行なうことが可能となり、生産性を向上
させることができる。そして、この場合でも、複数個の
各基板を金属製の剛板で挟持し、金属製の剛板を介して
加圧するので、各基板間のシール部(シール材形成部)3
5に圧力を集中させ、低いプレス圧でシール部の厚みの
均一性を確保でき、所望のシール厚さを得ることができ
る。また、弾性緩衝シートを配置することにより、プレ
ス圧の均一性を向上させ、各基板について、その全面に
わたって圧力の均一性を確保することができ、所望のセ
ルギャップ値および高いセルギャップ均一性を得ること
ができる。さらに、各基板が直接、弾性緩衝シートに触
れないため、各基板のITO電極(例えば、図5の例で
一対の基板20,30において露出しているITO電極
42,43)が汚染されたりすることがなく、外部回路
基板との接続時のヒートシール実装時の接着性低下の問
題が防止できる。
【0042】なお、図2,図3は本発明の実施形態例を
示すものであり、重ね合わされた一対の基板を複数個A
1〜An用意し、1個の一対の基板を金属製の剛板で挟持
する構成を1つの層単位として、複数個の一対の基板
を、上記層単位で繰り返し層状に重ね合わせ、それらの
層構成において、少なくとも一部の剛板の層間に弾性緩
衝シートを配置して、エアバッグ焼成器50a,50b
によってシールベークを行なうようなっているものであ
れば、図2,図3に限らず、任意の構成の下でシールベ
ークを行なうことができる。例えば、図3の例では、圧
力均一性を得るために、基板の最上部(エアバッグ焼成
器の加圧側)および最下部に弾性緩衝シートを配置して
いるが、基板の個数に応じて弾性緩衝シートの個数を増
減することができる。すなわち、基板の個数が少ない場
合は、最上部だけに弾性緩衝シートを配置することも可
能である。また、基板の個数が多い場合には、基板の最
上部,最下部のみならず、さらに、中間部にも例えば1
枚の弾性緩衝シートを追加して、プレス圧の均一性を確
保することができる。
【0043】なお、上記各構成例において、エアバッグ
焼成器50a,50bの加圧法は、原理上、面内の加圧
力はどの場所でも一定で、均一に加圧できる方法で、現
在では、シールベーク工程で多く用いられている治工具
(シリコンゴム)による加圧が用いられている。この場
合、エアバッグ焼成器の下に厚い剛板を挿入すると、そ
の厚さの不均一性の影響が出て、プレス圧の均一性が劣
化するため、加圧部D直下の剛板B0には、厚い剛板(1
mm以上の厚さの剛板)が用いられないようにする必要
がある。すなわち、剛板B0の厚さは1mm以下にする
のが良い。
【0044】このように、基板とエアバッグ焼成器の加
圧面との間に剛板B0を設ける場合、剛板B0に厚さが1
mm以下のものを用いることにより、エアバッグ焼成器
のプレス圧が基板まで均一に伝わり、圧力の均一性を向
上させ、所望のセルギャップ値および高いセルギャップ
均一性を得ることができる。
【0045】また、上述の各構成例において、金属製の
剛板の厚さは、薄い方が好ましいが、薄くなり過ぎる
と、剛板ではなくなり、圧力が加わると変形してしま
う。従って、一対の基板間のシール部で圧力集中させる
ためには、1つの剛板には50μmの厚さが必要であ
る。一方、剛板の厚さが1mm以上になると、エアバッ
グ焼成器の圧力が基板に均一に伝わりにくくなる。これ
は平面性の問題であり、平面性が良い剛板、例えば表面
研磨した剛板であれば1mm以上の厚さでも問題はない
が、表面研磨のコストが高く、好ましくない。従って、
剛板の厚さの上限を1mmとするのが良く、1mm以下
では一般の成形加工での剛板でもプレス圧均一性を確保
できることがわかった。このように、金属製の剛板に、
厚さが50μm乃至1mmの剛板を用いることで、効果
的にシール部に圧力を集中させ、より低いプレス圧で、
シール厚さを所望の厚さに均一に形成できる。
【0046】また、金属製の剛板は、材質,表面性によ
っては、シールベーク時に、基板が剛板に密着し、剛板
の模様が転写したり、基板が剛板に接着して剥がれなく
なったりすることがある。このような問題を回避するた
め、金属製の剛板は、少なくとも基板と接する面の表面
がフッ素系有機材料で被覆されているのが好ましい。こ
のように、剛板の表面にフッ素系有機材料をコーティン
グすることで、ベーク時に基板が剛板に貼り付いたり剛
板の模様が転写したりするのを防止でき、基板表面が劣
化するのを有効に防止できる。
【0047】また、上述した各構成例において、弾性緩
衝シートC1,C2,…,Cnは、その厚さが厚い方が、
クッション効果が高く、プレス圧の均一性が向上する。
しかし、厚くなると、1台のエアバッグ焼成器の処理量
が少なくなり、生産性が低下する。従って、弾性緩衝シ
ートC1,C2,…,Cnの厚さは、クッション効果を維
持したまま、なるべく薄くしたい。
【0048】そこで、弾性緩衝シートには、金属製の剛
板の厚さよりも厚いが、2mm以下の厚さの材料(例え
ば、発泡性のプラスチック材料)が用いられるのが良
く、これにより、生産性の向上と圧力分布の均一性とを
同時に満たすことができる。
【0049】このように、剛板と弾性緩衝シートとを適
宜組み合わせて用い、剛板および弾性緩衝シートの厚さ
を上記のように設定することにより、エアバッグ焼成器
のプレス圧が基板まで均一に伝わり、圧力の均一性を向
上させ、所望のセルギャップ値および高いセルギャップ
均一性を得ることができる。
【0050】また、本発明の製造方法は、図5,図6の
ような両側電極取り出し型式のものであっても、また、
図7,図8のような片側電極取り出し型式のものであっ
ても、重ね合わせた一対の基板A(20,30),A1
nに対してシールベークを行なう場合に適用できる。
その際、本発明において、重ね合わされた一対の基板間
のシール材(前述したようなシール材)35に、さらに、
導通剤(例えば導電性粒子)を含有させることができる。
シール材35に導通剤を含ませる場合、このシール材3
5に、シール材本来の機能とともに、異方導電性接着材
としての機能をももたせることができる。例えば、上側
基板30上の電極と下側基板20上の電極とシール材3
5を介して互いに対向して位置決めし、シール材35を
シールベーク(加圧,加熱)することで、図4に示すよう
に、シール材35に含まれている導電性粒子を介して上
側基板30上の電極と下側基板20上の電極とを導電接
続することができる。
【0051】あるいは、これのかわりに、上側基板30
上の電極と下側基板20上の電極との導電接続を図りた
い位置において、シール材(導通剤を含有しないシール
材)35に導通剤を印刷し、このシール材35をシール
ベーク(加圧,加熱)することで、シール材35に印刷さ
れている導通剤をシール材35中に拡散させ、これを介
して上側基板30上の電極と下側基板20上の電極とを
導電接続することもできる。
【0052】
【実施例】本発明の一実施例について説明する。この実
施例では、図5,図6に示したとほぼ同様の片側電極取
り出し型式の液晶表示素子用基板を作製した。すなわ
ち、先ず、表面に40Ω/□のITO電極が形成された
総厚125μmのポリカーボネートベースのフィルム基
板を350×350mmの大きさに切り出し、周辺に加
工穴をトムソン刃で打ち抜き加工し、加工基板とした。
【0053】次いで、この加工基板に対し公知のフォト
リソグラフィ技術でITO電極のパターニングを行な
い、70個のセルが面内に形成されたパターン基板を得
た。しかる後、アルカリ洗剤を用いて基板を洗浄し、さ
らにUV/O3プロセッサで表面の有機物汚れを除去し
た後、配向剤をフレキソ印刷した。配向剤は溶媒可溶タ
イプのポリイミド材料を用い、プレチルト角5゜,ツイ
スト角240゜になるようにラビング処理した。配向剤
ベークは125℃の温度で60分間、クリーンオーブン
内で行なった。このようにして、上側基板30,下側基
板20をそれぞれ作製した。
【0054】しかる後、上側基板30の引き出し電極4
2に対応する下側基板20の位置にトムソン刃で打ち抜
き加工し、プレカット工程を実施した。次いで、ラビン
グで表面に付着した異物を洗浄するため、超音波洗浄,
シャワー洗浄,メガヘルツ帯周波数のシャワー洗浄等の
純水洗浄を実施し、異物除去を行なった。なお、ここま
での工程は、上側基板30,下側基板30の両基板と
も、全て、同様な処理を行なった。
【0055】しかる後、本実施例では、加圧を行なう。
すなわち、シール材35を加圧する。この際、本実施例
では、図8のようにシール材35に上下導通孔29を設
けるかわりに、シール材35自体に導通剤を含有させて
いることで、シール材35が加圧されるとき、導通剤に
よって下側基板20上の電極と上側基板30上の電極と
を導電接続する。図4はこの状態を示す図であり、図4
からわかるように、本実施例では、シール材35に上下
導通孔29を設ける必要がない。なお、導通剤には、銀
ペーストに導電性粒子(Au,Ni)がコーティングされ
たプラスチックビーズを混合した材料を用いた。ここ
で、導電性粒子には、粒径が6.3μm程度のものを用
いた。
【0056】次いで、印刷工程で帯電した基板の静電気
を除去するため、イオン化エア中で処理し、基板静電気
を10V以下にし、次工程のギャップ散布工程を行なっ
た。
【0057】ギャップ散布工程では、下側基板20に、
6.1μm程度の粒径のギャップ剤を300±50個/
mm2の密度で散布した。なお、このようなギャップ剤
には、一般に、プラスチックビーズあるいは金属酸化物
粒子が用いられ、本実施例では、固着性のプラスチック
ビーズを使用した。また、粒径精度は、平均粒径値を標
準偏差値で割った値(CV値)が大きいと、セルギャップ
バラツキが大きく、色ムラが見えやすくなるので、本実
施例では、CV値が3.0%の材料を用いた。
【0058】下側基板20に、可撓性エポキシ樹脂から
なる接着剤中に導電性粒子が分散されているシール材3
5をスクリーン印刷し、下側基板20と上側基板30と
の両基板を重ね合わせた。なお、両基板20,30の重
ね合わせ時の整合は、光学式アライメント装置によって
行なった。
【0059】このようにして、1つの下側基板20と1
つの上側基板30とが重ね合わされた一対の基板を、1
セットの一対の基板とし、このような一対の基板を複数
セットA1〜An用意し、これらを1台のエアバッグ焼成
器に重ねていき、シールベーク処理を施した。具体的
に、1台のエアバッグ焼成器当たり30セットの一対の
基板に対してシールベーク処理を施した。このときの重
ね構造は図3に示すように、加圧面から、剛板(0.1
mm厚テフロンコートステンレス板)/弾性緩衝シート
(ポロンU32、1.5mm厚:イノアックコーポレー
ション製)/剛板/基板/剛板/基板/剛板/…/剛板
/基板/剛板/弾性緩衝シート/剛板の構成にした。
【0060】このように重ねられた複数個の一対の基板
をエアバッグ焼成器で1.5kgf/cm2の圧力で加
圧し、各一対の基板内のシール材35をプレスした。
【0061】この際、エアーバッグ加圧での面内分布は
1.5kgf/cm2の加圧に対し、面内、基板間のプ
レス圧をニッタ(株)のタクタイルセンサーを用いて、定
量的に評価したところ、一対の基板面内のばらつき、基
板間のばらつきのいずれも、±15%以下であった。
【0062】このように複数個の一対の基板が設置され
たエアバッグ焼成器を上記のような加圧状態のままオー
ブン内で加熱した。加熱は、50℃の温度で120分
間、行なった。仮装着された一対の基板は、トムソン刃
版を用い、油圧プレス装置で打ち抜きカットし、個々の
セルに分割カットし、1シート当たり70個のセルを得
た。分断した個々のセルは保持治具に収納し、保持治具
ごと110℃のオーブン内で180分間、加熱し、シー
ルの本硬化を行なった。この本硬化工程は、次工程の注
入前処理工程も兼ねるものである。注入工程は、真空注
入方式で行なうため、セル内に水分が吸着されている
と、セル内の真空度が上がらないため、脱水工程が必要
となる。従って、シール本硬化終了後、セルが水分を吸
着しないように、低湿度環境で管理する必要がある。
【0063】本硬化後、セルは保持治具ごと25℃の温
度,20%の湿度の環境で一晩放置した。このようにし
て、複数個の液晶表示素子用基板を作製することができ
た。
【0064】しかる後、各液晶表示素子用基板の各注入
口部から基板内に液晶を注入した。ここで、注入は真空
注入で行なった。液晶を注入後、注入口を封止し、注入
口部の液晶を洗浄し、上下の偏光板を貼り合わせて、液
晶表示素子(液晶表示パネル)を完成した。分割カット工
程から洗浄工程までは、全て保持治具単位で行ない、生
産性を向上させた。
【0065】上記のように作製した液晶表示素子(液晶
表示パネル)は、シールプレス圧の均一性が向上したこ
とにより、シール厚さおよびセルギャップは同一値の
6.3μm±0.1μmとなり、色ムラもない良好な外
観品質を得た。また、シール幅の均一性を確保でき、上
下導通部の接触抵抗値のバラツキも小さく、動作品質上
の問題の全く無い、良好な液晶表示パネルを得ることが
できた。
【0066】このように、本発明では、硬度が50゜〜
70゜で厚みが1mm以下の弾性緩衝シートを用いて、
基板を加圧し、貼り合わせることで、液晶パネルのギャ
ップ均一性及びシール完全性を図ることができる。
【0067】なお、上述の実施例では、シール材35中
に導通剤を含有させたが、導通剤を、シール部の外周部
に配置する位置に印刷しても良い。
【0068】
【発明の効果】以上に説明したように、請求項1,請求
項3記載の発明によれば、金属製の剛板で加圧するの
で、シール部に圧力が集中し、低いプレス圧でシール厚
みが均一になり、所望のシール厚さを得ることができ
る。また、弾性緩衝シートを配置することにより、プレ
ス圧の均一性が向上し、所望のセルギャップ値および高
いセルギャップ均一性を得ることができる。さらに、基
板が直接、弾性緩衝シートに触れないため、ITO電極
が汚染されることがなく、外部回路基板との接続時のヒ
ートシール実装時の接着性低下の問題が防止できる。
【0069】また、請求項2,請求項3記載の発明によ
れば、金属製の剛板で加圧するので、シール部に圧力が
集中し、低いプレス圧でシール厚みが均一になり、所望
のシール厚さを得ることができる。また、弾性緩衝シー
トを配置することにより、プレス圧の均一性が向上し、
所望のセルギャップ値および高いセルギャップ均一性を
得ることができる。さらに、基板が直接、弾性緩衝シー
トに触れないため、ITO電極が汚染されることがな
く、外部回路基板との接続時のヒートシール実装時の接
着性低下の問題が防止できる。さらに、1台のエアーバ
ッグ焼成器で複数の(多くの)基板のシールベークが可能
となり、生産性を向上させることができる。
【0070】また、請求項4記載の発明によれば、弾性
緩衝シートには、厚さが2mm以下であるが金属製の剛
板よりも厚い発泡性のプラスチック材料を用いることに
より、効果的にプレス圧均一性を向上させ、さらに1台
のエアバッグ焼成器で複数個の基板に対して同時にシー
ルベーク処理を行なうことができ、生産性を向上させる
ことができる。
【0071】また、請求項5記載の発明によれば、金属
製の剛板には、厚さが50μm乃至1mmの剛板を用い
ることにより、効果的にシール部に圧力が集中し、より
低いプレス圧で、シール厚さを所望の厚さに均一に形成
でき、また、剛板の表面にフッ素系材料がコーティング
されていることにより、ベーク時に基板が剛板に貼り付
いたり剛板の模様が転写したりするのを防止でき、基板
表面が劣化するのを有効に防止できる。
【0072】また、請求項6記載の発明によれば、基板
とエアバッグ焼成器の加圧面との間に金属製の剛板を配
置する場合に、該剛板には、厚さが1mm以下のものを
用いるので、エアバッグ焼成器のプレス圧が基板まで均
一に伝わり、圧力の均一性を向上させ、所望のセルギャ
ップ値および高いセルギャップ均一性を得ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る液晶表示装置の製造装置の第1の
構成例を示す斜視図である。
【図2】本発明に係る液晶表示装置の製造装置の第1の
構成例を示す斜視図である。
【図3】本発明に係る液晶表示装置の製造装置の第1の
構成例を示す斜視図である。
【図4】本発明の実施例で用いるシール材の構成を説明
するための図である。
【図5】液晶表示素子(液晶表示装置)の一例を示す概略
平面図である。
【図6】図5のA−A線における断面図である。
【図7】液晶表示素子(液晶表示装置)の他の例を示す概
略平面図である。
【図8】図7のB−B線における断面図である。
【符号の説明】
20 下側基板 30 上側基板 21 第1のポリマーフィルム基板 31 第2のポリマーフィルム基板 22,32 ITO電極 23,33 配向膜 24,34 偏光板 25 反射板 26 シール材

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プラスチックフィルムを用いた一対の基
    板を重ね合わせた後、シールベーク工程を施して一対の
    基板間に設けられているシール材をシールベークする液
    晶表示装置の製造方法において、前記シールベーク工程
    を行なうのに、重ね合わされた一対の基板を金属製の剛
    板で挟持し、一対の基板を挟持する剛板の面とは反対の
    側の剛板の面には弾性緩衝シートを配置して、加圧しな
    がら、一対の基板間のシール材のベークを行なうことを
    特徴とする液晶表示装置の製造方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の液晶表示装置の製造方法
    において、前記シールベーク工程は、重ね合わされた一
    対の基板を複数個用意し、1個の一対の基板を金属製の
    剛板で挟持する構成を1つの層単位として、複数個の一
    対の基板を、上記層単位で繰り返し層状に重ね合わせ、
    それらの層構成において、少なくとも一部の剛板の層間
    に弾性緩衝シートを配置して行なうことを特徴とする液
    晶表示装置の製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2記載の液晶表示
    装置の製造方法において、金属製の剛板で挟持された基
    板に対し、加圧を行ない、シール材のベークを行なうの
    に、エアバッグ焼成器を用いることを特徴とする液晶表
    示装置の製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項1または請求項2記載の液晶表示
    装置の製造方法において、弾性緩衝シートには、厚さが
    2mm以下であるが金属製の剛板よりも厚い発泡性のプ
    ラスチック材料が用いられることを特徴とする液晶表示
    装置の製造方法。
  5. 【請求項5】 請求項1または請求項2記載の液晶表示
    装置の製造方法において、前記金属製の剛板には、厚さ
    が50μm乃至1mmの剛板が用いられ、該金属製の剛
    板は、少なくとも基板と接する面の表面がフッ素系有機
    材料で被覆されていることを特徴とする液晶表示装置の
    製造方法。
  6. 【請求項6】 請求項3記載の液晶表示装置の製造方法
    において、基板とエアバッグ焼成器の加圧面との間に金
    属製の剛板を配置する場合に、該剛板には、厚さが1m
    m以下のものを用いることを特徴とする液晶表示装置の
    製造方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN1077155C (zh) * 1997-01-09 2002-01-02 阿克佐诺贝尔公司 纤维素纤维的制备方法
JP2002169156A (ja) * 2000-11-30 2002-06-14 Sony Corp 液晶表示素子の製造方法
JP2015127795A (ja) * 2013-11-29 2015-07-09 芝浦メカトロニクス株式会社 基板貼合装置、表示パネル製造装置及び表示パネル製造方法

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