JPH08278489A - 液晶表示パネルの製造方法 - Google Patents

液晶表示パネルの製造方法

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JPH08278489A
JPH08278489A JP7082682A JP8268295A JPH08278489A JP H08278489 A JPH08278489 A JP H08278489A JP 7082682 A JP7082682 A JP 7082682A JP 8268295 A JP8268295 A JP 8268295A JP H08278489 A JPH08278489 A JP H08278489A
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substrate
polarizing plate
alignment
alignment film
film
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JP7082682A
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English (en)
Inventor
Eiichi Tajima
田島  栄市
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Citizen Watch Co Ltd
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Citizen Watch Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 プラスチックスからなる第1の基板11上に
保護膜15と第1の透明電極16と配向膜17を形成す
る工程と、ガラスからなる第2の基板12に第2の透明
電極14と配向膜17を形成する工程と、光硬化型接着
剤シール材18からなるシールパターンを第2の基板上
に形成し、さらに第2の基板にギャップ材を形成し、第
1の基板と第2の基板とを重ね合わせる工程と、さらに
光照射により光硬化型接着剤シール材を硬化させる工程
と、第1の基板の外側に偏光板を貼りつけ、その偏光板
上にギャップ材を形成し、第1の基板の周辺部には光硬
化型接着剤21を形成し、反射板13を第1の基板に貼
り合わせる工程と、第2の基板の外側に偏光板を貼りつ
ける工程とを有する。 【効果】 斜めから入射する光が液晶分子を通過し反対
側に出射光として出ていくときに液晶表示の影が低減で
きるため良好な表示品質が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は単純マトリクスあるいは
アクティブマトリクスの液晶表示パネルの製造方法に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の単純マトリクス型で反射型の液晶
表示パネルの製造方法を、図9の断面図を使用して説明
する。
【0003】図9に示すように、第1の基板11と第2
の基板12との材料には、ガラスを使用している。そし
てこれらの第1の基板11と第2の基板12を用いて単
純マトリクス型で反射型の液晶表示パネルを形成する処
理工程を説明する。
【0004】まずはじめに、ガラス材質からなる第1の
基板11上に透明導電膜を形成し、透明導電膜をフォト
エッチング処理によりパターニングを行って、第1の透
明電極16を形成する。その後、配向膜17を形成した
後、この配向膜17に配向処理を行う。
【0005】さらにに、第1の基板11と同様にガラス
材質からなる第2の基板12上に透明導電膜を形成し、
透明導電膜をフォトエッチング処理によりパターニング
を行って、第2の透明電極14を形成する。その後、配
向膜17を形成した後、この配向膜17に配向処理を行
う。
【0006】その後、熱硬化型接着剤からなるシール材
41を第1の基板11の表示領域の周辺領域に形成す
る。さらに第2の基板12にプラスチックスやガラス材
質からなるギャップ材(図示せず)を散布する。
【0007】さらに第1の基板11と第2の基板12と
の基板周辺領域に形成したアライメントマークを基準に
して、第1の基板11と第2の基板12とを貼り合わせ
て液晶表示パネルとする。
【0008】このとき、熱硬化型接着剤からなるシール
材41を硬化するための条件は、圧力として0.2kg
/cm2 〜0.9kg/cm2 の圧力を印加しながら、
温度120℃〜160℃の条件で1時間〜2時間加熱炉
の中で焼成する。
【0009】その後、第1の基板11と第2の基板12
との間にネマティク液晶25を注入し液晶表示パネルと
する。
【0010】さらに、この液晶表示パネルを駆動するた
めに、第1の基板11と第2の基板12から第1の透明
電極16と第2の透明電極14に接続する接続電極26
を表示領域の外側に形成する。
【0011】ここで、接続電極26をそのまま外部に設
けた駆動回路(図示せず)と接続するときは、この接続
電極26にポリエチレンテレフタレートからなる基板に
形成した可撓性基板(フレキシブル−パターン−サーキ
ット:FPC)28や、あるいは可撓性基板に半導体集
積回路を設けるテープ−オートメイキング−ボンディン
グ(TAB)などを接続する。
【0012】また、基板上に半導体集積回路27を直接
実装するチップオングラスによる接続方法では、図9に
示すように、半導体集積回路27を直接、第1の基板1
1と第2の基板12上に形成した接続電極30に実装す
る。
【0013】この実装方法では液晶表示パネルの第1の
基板11と第2の基板12からの第1の透明電極16と
第2の透明電極14を表示領域周辺に引き出すように接
続電極26を形成し、この接続電極26に、液晶表示パ
ネルを駆動する半導体集積回路27の出力ピン数毎にま
とめて、1つ1つの半導体集積回路27の下に集結させ
る。
【0014】このとき、半導体集積回路27の寸法は、
最大でも縦5mmから横15mmの大きさであり、かな
り高密度化の透明電極の接続電極26が半導体集積回路
27の下の領域に形成する。
【0015】また、第1の基板11と第2の基板12に
おける半導体集積回路27の実装領域は液晶表示パネル
構造上、反対側になりチップオングラス法の実装では、
おもて面に半導体集積回路27を実装後、裏面にもう一
度半導体集積回路27を実装するという、液晶表示パネ
ルをひっくり変えす作業が必要になる。
【0016】さらに、半導体集積回路27の素子形成面
に、この半導体集積回路27と接続電極26との接続を
行う突起電極を銅と金で形成する。
【0017】その後、半導体集積回路27の突起電極
と、第1の基板11上に形成した第1の透明電極16の
接続電極26の外部信号入力用に集結した電極配線部と
をアライメントマーク(図示せず)を基準にしてエポキ
シ樹脂と銀粉を等量に混ぜた銀ペースト接着剤で貼り合
わせる。
【0018】その後、半導体集積回路27を第2の基板
12上に実装する。さらにその後、半導体集積回路27
と、第1の基板11と第2の基板12との間に、モール
ド材としてエポキシ樹脂を流し入れて封入して、チップ
オングラス実装法による半導体集積回路の実装工程を終
了する。
【0019】その後、半導体集積回路27の下の外部信
号入力用に集結した電極配線部から基板エッジ側に電源
用と信号用の配線に可撓性基板28を、異方性導電フィ
ルム(図示せず)を用いて接着して、外部の駆動回路
(図示せず)と接続する。
【0020】つぎに、第1の基板11と第2の基板12
の外側に偏光板22、23を形成する。さらに、第1の
基板11の外側にポリエーテルスルフォン樹脂からなる
ベースの薄板にアルミニウム薄膜を形成した反射板13
を接着剤を用い貼り合わせるか、反射板13をそのまま
配置することにより、単純マトリクス型で反射型の液晶
表示パネルとする。
【0021】つぎにアクティブマトリクス型で反射型の
液晶表示パネルを形成する方法を説明する。
【0022】先の説明と同じように、第1の基板11と
第2の基板12とは、ともにガラスを使用している。そ
してまず、第1の基板11上に透明導電膜を設け、フォ
トエッチング処理によりパターニングを行って第1の透
明電極16を形成する。その後、その後、配向膜17を
形成した後、配向膜17の配向処理を行う。
【0023】アクティブ素子を形成する第2の基板12
には、図6と図7に示す薄膜ダイオード素子や、薄膜ト
ランジスタ素子からなるアクティブ素子29を形成す
る。
【0024】これらのアクティブ素子29の、形成のた
めにはアニール工程で薄膜ダイオード素子では温度30
0℃以上の処理が必要で、薄膜トランジスタでは400
℃以上の処理温度が必要である。この高温処理を行うた
めに、耐熱性に優れたガラス基板を、第2の基板12を
用いている。
【0025】この図6と図7とに示すアクティブ素子
は、薄膜ダイオードを示す。この図6と図7とを用いて
アクティブ素子の形成方法を示す。なお図7の断面図
は、図6のC−C線における断面を示す。
【0026】第1の基板11に信号電極35に接続する
タンタル膜34を形成し、その後、陽極酸化処理をおこ
ないタンタル膜34の表面に五酸化タンタル36を形成
し、さらに画素電極37となる透明導電膜を形成する。
そしてタンタル膜34と画素電極37とが交差した領域
に、アクティブ素子29が形成される。
【0027】さらに第1の基板11と第2の基板12を
張り合わせて液晶表示パネルを形成するとき、図9に示
すように熱硬化型接着剤からなるシール材41を用いて
張り合わせる。このとき、熱硬化型接着剤からなるシー
ル材41を硬化するために、0.2kg/cm2 〜0.
9kg/cm2 の圧力を印加しながら、温度120℃〜
160℃で時間1時間〜2時間加熱炉の中で焼成する。
【0028】その後、第1の基板11と第2の基板12
との間にネマティック液晶25を注入して、液晶表示パ
ネルとする。
【0029】さらに、この液晶表示パネルを駆動するた
めの半導体集積回路27を第1の基板11と第2の基板
12上に実装する。この実装工程は先の説明と同じであ
るので、省略する。
【0030】その後、第1の基板11と第2の基板12
とのぞれぞれに、外部信号入力用の可撓性基板28を接
着して外部の駆動回路(図示せず)と接続する。
【0031】つぎに、第1の基板11と第2の基板12
との外側に偏光板22、23を形成し、さらに第1の基
板11の基板の外側に反射板13を接着剤などを用い貼
り合わせるか反射板13をそのまま配置することによ
り、アクティブマトリクス型で反射型の液晶表示パネル
とする。
【0032】さらに、第1の基板11と第2の基板12
にプラスチックスなどの有機材料を用いるときの製造方
法は、プラスチックス材料からなる第1の基板11と第
2の基板12とを液晶表示パネルの外形形状に、チェー
ンソーやカッターなどの切断工具で切断する。
【0033】その後、第1の基板11と第2の基板12
に第1の透明電極16と第2の透明電極14とを形成す
る。この酸化インジウムスズからなる透明電極は、低温
スパッタリング法の膜形成方法を用いる。
【0034】このとき、酸化インジウムスズとプラスチ
ックスからなる第1の基板11との密着力を上げるため
に、プラスチックスの基板にシランカップリング剤を回
転塗布法などで形成し、その後、低温スパッタリング法
で酸化インジウムスズを膜形成する。
【0035】この低温スパッタリング法で酸化インジウ
ムスズを膜形成するとき、スパッタリングチャンバー内
の温度は、プラスチックス材料からなる第1の基板11
のガラス転移温度(Tg)以下で行う。
【0036】その後、このプラスティックからなる第1
の基板11を洗浄した後、ホトレジストとしてZPP−
1700(日本ゼオン製)を基板上に形成し、温度85
℃で20分間プリベイク処理する。
【0037】その後、クロムにより電極パターンを形成
したホトマスクを用いて、酸化インジウムスズ上のホト
レジストを10秒〜30秒露光し、MF−312(シプ
レー・ファーイースト製)現像する。その後、温度13
0℃で20分間ポストベイク処理を行って、ホトレジス
トをパターニングする。
【0038】その後このパターニングしたホトレジスト
をエッチングマスクに用いて、エッチング液として塩化
第二鉄と塩酸と水をそれぞれ4:3:1の割合で混合し
たエッチング液中に入れ約1分間浸積し、揺動させホト
レジストの形成されていない領域の酸化インジウムスズ
をエッチング除去する。
【0039】その後、温度60℃に暖めた剥離液A−1
50(コダマ製)の中に第1の基板11を浸積してホト
レジストを除去して、プラスチックス材料からなる第1
の基板11上に第1の透明電極16を形成する。
【0040】以上の説明と同じ処理工程を行うことによ
り、プラスティック材料からなる第2の基板12に第2
の透明電極14を形成する。その後、第1の基板11と
第2の基板12とを熱硬化型接着剤からなるシール材4
1を用いて張り合わせる。
【0041】このとき、プラスチックスの熱による歪や
変形を考慮し熱硬化型接着剤からなるシール材41は、
温度100℃以下で硬化する低温硬化型接着剤を使用す
る。このため、室温でも硬化する二液型の熱硬化型接着
剤が一般的に使われている。
【0042】さらに、第1の基板11と第2の基板12
との間にネマティック液晶25を注入して、液晶表示パ
ネルとする。
【0043】さらに、第1の基板11と第2の基板12
の外側に偏光板22、23を配置し、さらにまた第1の
基板11の偏光板23の外側に反射板13を形成する。
【0044】さらに、この液晶表示パネルを駆動するた
めに、第1の基板11と第2の基板12の半導体集積回
路27を接続する。
【0045】ここで、半導体集積回路27を実装する第
1の透明電極16と第2の透明電極14は、半導体集積
回路27下に集結させるため高密度化する。このときプ
ラスチックス材料からなる基板と透明電極との密着力が
小さく、透明電極エッチング処理時に剥離してしまい、
という問題点があり、プラスティック材料からなる基板
は液晶表示パネルに使われた実績はない。
【0046】
【発明が解決しようとする課題】従来の液晶表示パネル
は、第1の基板11と第2の基板12との材質にはガラ
スを用いる。
【0047】このために、単純マトリクス型とアクティ
ブマトリクス型の反射型パネルを形成するとき、図9に
示す用に、第1の基板11の外側に偏光板23とその偏
光板23外側に反射板13とを設けている。
【0048】この図9に示すような構造では、観察者が
液晶表示パネル上面から垂直に覗いたときは、その光が
そのまま観察者側に返ってくる。
【0049】しかしながら、液晶表示パネルの斜め上方
から覗いたときには、斜め方向から光が入射し、その光
が第1の基板11を通り反射板13の表面層で反射し、
入射角とパネル垂線の角度と同じ角度だけ反対側に反射
する。さらに第1の基板11を通り出射光として出ると
き、画素電極37上の液晶画像は影ができてしまう。
【0050】このため、反射板側の基板である第1の基
板1の板厚寸法を、0.50mm〜0.70mmと薄い
ものを使用して、この光が通過するときに屈折する光量
を極力小さくして、液晶画像の陰がなるべく少なくなる
ように形成しなければならない。
【0051】さらにまた、液晶表示パネルの軽量化を行
うとき、ガラス材質からなる第1の基板11と第2の基
板12との板厚は薄くしなければならない。
【0052】しかし、第2の基板12を軽量化を図るた
め、板厚を薄くしたガラスは、第2の透明電極14のパ
ターニング処理工程において、エッチング液漕や現像液
漕を揺動しながら、もしくは超音波洗浄法などを通りな
がら処理する。
【0053】この処理工程で、液漕中で揺動時や、エッ
チング液や現像液の不均一な圧力が第2の基板12に加
わり、第2の基板12が割れてしまう。この割れを防止
するためには、特別な治工具が必要となる。
【0054】さらにまた、第2の基板12に用いる板厚
が薄いガラス基板では、ハンドリングを行う工程で、第
2の基板12周辺に治工具や装置との接触や洗浄工程の
液層内の超音波による不均一な圧力により、微小な傷や
カケが生じてしまう。したがって、第2の基板12に傷
を付けないように、細心な注意が必要であり、さらにこ
こでも特別の処理工程や治工具が必要である。
【0055】さらに、薄いガラス基板に微小な傷やカケ
が生じる、シール材41である熱硬化型接着剤を用いて
第2の基板12と第1の基板11を貼り合わせて、液晶
表示パネルを形成するとき、加熱炉中で熱硬化させたと
き、熱のために傷やカケの箇所から歪によりヒビが進行
して、ガラス基板が割れてしまい、液晶表示パネルが形
成不可能となる。
【0056】さらにまた、通常の厚さである1.1mm
〜0.55mmのガラス基板を第1の基板11と第2の
基板12に用いて形成した液晶表示パネルは、基板の貼
り合わせ時に熱硬化性樹脂からなるシール材41を用い
て、この第1の基板11と第2の基板12を貼り合わせ
ている。
【0057】このために、有機物であるシール材41と
無機物であるガラス基板の線膨張係数の差から生じるセ
ル貼り合わせ時の熱による収縮率、すなわち線膨張係数
が1桁異なる。このため、液晶表示パネルに液晶を注入
していないの空セル時において、周辺の熱硬化性樹脂の
方が先に硬化することによって収縮するため、ガラス基
板は周辺を固定され、しかも縮まないために中央が太鼓
形状になってしまう。
【0058】この中央が太鼓形状の状態の液晶セルに液
晶を真空注入して液晶表示パネルとすると、一般的に液
晶表示パネルのセルギャップを均一に出すとき、液晶表
示パネル中央をシール材41周辺のギャップに合わせ込
み加圧する方法が取られる。
【0059】このとき、1つ1つの液晶表示パネルの太
鼓状態は、基板の厚さの微妙な不均一や、ギャップ材で
あるビーズの単位面積当たりの個数の差により、ばらつ
きを生じる。
【0060】しかし、現状ではこの誤差を無視し、対に
なった基板を5〜10パネルづつまとめて重ね合わせ、
上下から加圧しながら液晶を出し封孔を行う。このと
き、同じ加圧力の封孔の条件でも液晶セル毎に太鼓状態
の歪量が異なることから、その太鼓状態になった歪を取
るための抑制量に差が生じ、すべてのパネルに所定ギャ
ップ寸法は得られない。
【0061】さらに、基板厚が薄くなると、基板そのも
のの反り量が基板厚に反比例して大きくなることから、
液晶注入後に開口部を封孔する時の加圧量の差がより顕
著に生じる。このため、すべての液晶表示パネルにおい
て所定のギャップ寸法が得られない。
【0062】さらにまた、封孔時に液晶表示パネルのガ
ラス基板表面に小さなゴミなどがあると、板厚薄いガラ
ス基板では液晶表示パネルが割れてしまい、不良品がで
きてしまう。
【0063】以上のような理由から、薄いガラス基板を
使用して液晶表示パネルを形成することは難しく、製造
歩留まり低下の要因を多数含んでいる。
【0064】また、第1の基板11と第2の基板12に
プラスチックス材料を用いて反射型の液晶表示パネルを
形成するとき、第1の基板11と第2の基板12とを貼
り合わせる。このとき、シール材41は、プラスチック
ス基板の耐熱温度がガラスより低いために、ガラスと同
じような接着材料は使用できない。
【0065】このとき、プラスチックス基板の熱変形温
度もしくはガラス転移点(Tg)より低い温度で硬化す
るシール材41を用いる。このシール材41材料は10
0℃以下の温度で硬化するエポキシ樹脂の接着剤が使わ
れる。
【0066】このエポキシ樹脂の接着剤からなるシール
材41では、エーテル化合物とアミン化合物の等量反応
で調合が不充分だと、充分な硬化を得られないと言う欠
点がある。
【0067】またさらに、100℃以下の温度で硬化さ
せるため、液晶表示パネルでは温度100℃以上の温度
での信頼性が要求されるときがあるため、接着力や信頼
性が不充分であると言う欠点がある。
【0068】また、第1の基板11と第2の基板12と
を貼り合わせた後、所定の大きさに切り出せないと言う
欠点がある。これは、ガラスからなる基板ではスクライ
ブ装置を用いて、その先端に付いているダイヤモンドカ
ッターでガラスに応力歪を入れることにより切断する。
【0069】しかしながら、プラスチックス材料からな
る基板では、このダイヤモンドカッターによる歪を形成
することができないため、基板を貼り合わせた後では切
断できない。これにより、450mm×450mmなど
の大きなプラスチックス基板に液晶表示パネルの電極パ
ターンを多数個入れ一度に貼り合わせ、後から切断して
数個の液晶表示パネル取ることが不可能である。このた
め、量産性が得られなくコストが高いものになってしま
う。
【0070】さらに、プラスチックスからなる基板上の
透明電極のエッチング処理は、酸化インジウムスズ膜形
成時の基板加熱温度を高くすることができない。このた
めに酸化インジウムスズ膜の膜質に起因する抵抗値の上
昇と、プラスチックスの素材そのものが有機物であるた
め無機物の透明電極とプラスチックス基板との密着力が
ガラス基板より劣ってしまう。
【0071】これらの理由により、透明電極を形成する
ための酸化インジウムスズ膜のパターニング工程が難し
くなる。このため、従来の製造方法では被膜密着力の問
題から、エッチングマージンが狭く、大きなパターンは
エッチングは可能であるが、チップオングラス実装部の
ように微細パターンのエッチングは不可能である。
【0072】また、チップオングラス法を用いて半導体
集積回路の実装を行うとき、実装領域に接着剤の密着力
の差やゴミの混入により不良が生じたときや、駆動する
ために取り付けた半導体集積回路27に駆動動作不良が
発見されたとき、半導体集積回路27を取り外し、新し
い半導体集積回路27を取りつけるリペアーを試みる必
要が生じる。
【0073】このとき、プラスチックスからなる基板上
の透明電極は、ガラスからなる基板上の透明電極に比較
して、密着力が悪いために剥離してしまい、1度基板に
実装したら半導体集積回路27を取り外せないと言う欠
点がある。
【0074】さらに、第1の基板11の外側に偏光板2
3を配置し反射板13を設け重ね合わせるとき、接着材
を反射板13に形成し接着するか、反射板13をそのま
ま重ね合わせる方法が取られる。
【0075】しかし、接着剤を用いて反射板13を貼り
合わせると、この接着剤が反射層の凹凸面に形成される
ことにより、反射板13の反射効率が落ちてしまう。
【0076】さらに、反射板13をそのまま重ね合わせ
ると、その間に空気層が形成されることになる。この空
気層は20μmの〜100μmの隙間をもってしまい、
液晶に斜めから入射する光は第1の基板11と偏光板2
3と空気層との間で屈折し、液晶から出てくる出射光は
像の影を作り見栄えを悪い画像品質となる。
【0077】そこで本発明の目的は、上記課題を解決し
て、反射型の液晶表示パネルの観察方向による画像の影
をなくすことが可能な液晶表示パネルの製造方法を提供
することである。
【0078】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の液晶表示パネルの製造方法は、下記記載の手
段を採用する。
【0079】本発明の液晶表示パネルの製造方法は、プ
ラスチックス材料からなる第1の基板上に有機系高分子
材料の保護膜を形成し、さらにその保護膜上に第1の透
明電極を形成し、さらに配向膜を形成し、配向膜に配向
処理を行う工程と、ガラス材料からなる第2の基板に第
2の透明電極を形成し、さらに配向膜を形成し、配向膜
に配向処理を行う工程と、異方性導電粒子とビーズとギ
ャップ材とを混入した光硬化型接着剤シール材からなる
シールパターンを第2の基板上に形成し、さらに第2の
基板にギャップ材を形成し、アライメントマークを使用
して第1の基板と第2の基板とを重ね合わせる工程と、
さらに光照射により光硬化型接着剤シール材を硬化させ
る工程と、第1の基板の外側に偏光板を貼りつけ、偏光
板上にギャップ材を形成し、第1の基板の周辺部には光
硬化型接着剤を形成し、反射板を第1の基板に貼り合わ
せる工程と、第2の基板の外側に偏光板を貼りつける工
程とを有することを特徴とする。
【0080】本発明の液晶表示パネルの製造方法は、プ
ラスチックス材質からなる第1の基板上に有機系高分子
材料の保護膜を形成し、さらにその保護膜上に第1の透
明電極を形成し、さらに配向膜を形成し、配向膜に配向
処理を行う工程と、ガラス材質からなる第2の基板にア
クティブ素子を形成し、さらに配向膜を形成し、配向膜
に配向処理を行う工程と、異方性導電粒子とビーズとギ
ャップ材とを混入した光硬化型接着剤シール材を第2の
基板上に形成し、さらに第2の基板にギャップ材を形成
し、アライメントマークを用いて第1の基板と第2の基
板とを重ね合わせる工程と、さらに光照射により光硬化
型接着剤を硬化させる工程と、第1の基板の外側に偏光
板を貼りつけ、その偏光板上にギャップ材を形成し、第
1の基板の周辺部には光硬化型接着剤を形成し、反射板
を第1の基板に貼り合わせる工程と、第2の基板の外側
に偏光板を貼りつける工程とを有することを特徴とす
る。
【0081】本発明の液晶表示パネルの製造方法は、プ
ラスチックス材質からなる第1の基板上に有機系高分子
材料の保護膜を形成し、さらにその保護膜上に第1の透
明電極を形成し、さらに配向膜を形成し、配向膜に配向
処理を行う工程と、ガラス材質からなる第2の基板に薄
膜ダイオードからなるアクティブ素子を形成し、さらに
配向膜を形成し、配向膜に配向処理を行う工程と、異方
性導電粒子とビーズとギャップ材とを混入した光硬化型
接着剤シール材を第2の基板上に形成し、さらに第2の
基板にギャップ材を形成し、アライメントマークを用い
て第1の基板と第2の基板とを重ね合わせる工程と、さ
らに光照射により光硬化型接着剤を硬化させる工程と、
第1の基板の外側に偏光板を貼りつけ、その偏光板上に
ギャップ材を形成し、第1の基板の周辺部には光硬化型
接着剤を形成し、反射板を第1の基板に貼り合わせる工
程と、第2の基板の外側に偏光板を貼りつける工程とを
有することを特徴とする。
【0082】本発明の液晶表示パネルの製造方法は、プ
ラスチックス材質からなる第1の基板上に有機系高分子
材料の保護膜を形成し、さらにその保護膜上に第1の透
明電極を形成し、さらに配向膜を形成し、配向膜に配向
処理を行う工程と、ガラス材質からなる第2の基板に薄
膜トランジスタからなるアクティブ素子を形成し、さら
に配向膜を形成し、配向膜に配向処理を行う工程と、異
方性導電粒子とビーズとギャップ材とを混入した光硬化
型接着剤シール材を第2の基板上に形成し、さらに第2
の基板にギャップ材を形成し、アライメントマークを用
いて第1の基板と第2の基板とを重ね合わせる工程と、
さらに光照射により光硬化型接着剤を硬化させる工程
と、第1の基板の外側に偏光板を貼りつけ、その偏光板
上にギャップ材を形成し、第1の基板の周辺部には光硬
化型接着剤を形成し、反射板を第1の基板に貼り合わせ
る工程と、第2の基板の外側に偏光板を貼りつける工程
とを有することを特徴とする。
【0083】本発明の液晶表示パネルの製造方法は、プ
ラスチックス材質からなる第1の基板上に有機系高分子
材料の保護膜を形成し、さらにその保護膜上に第1の透
明電極を形成し、さらに配向膜を形成し、配向膜に配向
処理を行う工程と、ガラス材質からなる第2の基板に第
2の透明電極を形成し、さらに配向膜を形成し、配向膜
に配向処理を行う工程と、異方性導電粒子とビーズとギ
ャップ材とを混入した光硬化型接着剤シール材からなる
シールパターンを第2の基板上に形成し、さらに第2の
基板にギャップ材を形成し、アライメントマークを使用
して第1の基板と第2の基板とを重ね合わせる工程と、
さらに光照射により光硬化型接着剤シール材を硬化させ
る工程と、第1の基板の外側に偏光板を貼りつけ、偏光
板上にギャップ材を形成し、第1の基板の周辺部には光
硬化型接着剤を形成し、銀あるいはアルミニウムを形成
した反射板を第1の基板に貼り合わせる工程と、第2の
基板の外側に偏光板を貼りつける工程とを有することを
特徴とする。
【0084】本発明の液晶表示パネルの製造方法は、プ
ラスチックス材質からなる第1の基板上に有機系高分子
材料の保護膜を形成し、さらにその保護膜上に第1の透
明電極を形成し、さらに配向膜を形成し、配向膜に配向
処理を行う工程と、ガラス材質からなる第2の基板にア
クティブ素子を形成し、さらに配向膜を形成し、配向膜
に配向処理を行う工程と、異方性導電粒子とビーズとギ
ャップ材とを混入した光硬化型接着剤シール材を第2の
基板上に形成し、さらに第2の基板にギャップ材を形成
し、アライメントマークを用いて第1の基板と第2の基
板とを重ね合わせる工程と、さらに光照射により光硬化
型接着剤を硬化させる工程と、第1の基板の外側に偏光
板を貼りつけ、その偏光板上にギャップ材を形成し、第
1の基板の周辺部には光硬化型接着剤を形成し、銀ある
いはアルミニウムを形成した反射板を第1の基板に貼り
合わせる工程と、第2の基板の外側に偏光板を貼りつけ
る工程とを有することを特徴とする。
【0085】本発明の液晶表示パネルの製造方法は、プ
ラスチックス材質からなる第1の基板上に有機系高分子
材料の保護膜を形成し、さらにその保護膜上に第1の透
明電極を形成し、さらに配向膜を形成し、配向膜に配向
処理を行う工程と、ガラス材質からなる第2の基板に薄
膜ダイオードからなるアクティブ素子を形成し、さらに
配向膜を形成し、配向膜に配向処理を行う工程と、異方
性導電粒子とビーズとギャップ材とを混入した光硬化型
接着剤シール材を第2の基板上に形成し、さらに第2の
基板にギャップ材を形成し、アライメントマークを用い
て第1の基板と第2の基板とを重ね合わせる工程と、さ
らに光照射により光硬化型接着剤を硬化させる工程と、
第1の基板の外側に偏光板を貼りつけ、その偏光板上に
ギャップ材を形成し、第1の基板の周辺部には光硬化型
接着剤を形成し、銀あるいはアルミニウムを形成した反
射板を第1の基板に貼り合わせる工程と、第2の基板の
外側に偏光板を貼りつける工程とを有することを特徴と
する。
【0086】本発明の液晶表示パネルの製造方法は、プ
ラスチックス材質からなる第1の基板上に有機系高分子
材料の保護膜を形成し、さらにその保護膜上に第1の透
明電極を形成し、さらに配向膜を形成し、配向膜に配向
処理を行う工程と、ガラス材質からなる第2の基板に薄
膜トランジスタからなるアクティブ素子を形成し、さら
に配向膜を形成し、配向膜に配向処理を行う工程と、異
方性導電粒子とビーズとギャップ材とを混入した光硬化
型接着剤シール材を第2の基板上に形成し、さらに第2
の基板にギャップ材を形成し、アライメントマークを用
いて第1の基板と第2の基板とを重ね合わせる工程と、
さらに光照射により光硬化型接着剤を硬化させる工程
と、第1の基板の外側に偏光板を貼りつけ、その偏光板
上にギャップ材を形成し、第1の基板の周辺部には光硬
化型接着剤を形成し、銀あるいはアルミニウムを形成し
た反射板を第1の基板に貼り合わせる工程と、第2の基
板の外側に偏光板を貼りつける工程とを有することを特
徴とする。
【0087】
【作用】本発明の液晶表示パネルの製造方法では、液晶
表示パネルを構成する第1の基板をプラスチックス材料
とし、第2の基板をガラス材料で構成する。
【0088】本発明の液晶表示パネルの製造方法では、
さらに第1の基板のプラスチックス基板材料の上にアク
リル系や、エポキシ系や、アクリル−エポキシ系からな
る樹脂を形成し、その樹脂上に低温スパッタリング法に
より透明電極膜を形成しエッチング処理を行うことによ
り、第1の透明電極をパターニングする。
【0089】第1の基板と第2の基板とを貼り合わせる
シール材としては、光硬化型接着剤を使用する。さらに
このシール剤に異方性導電粒子を混入し、この異方性導
電粒子を介してプラスチックス材料からなる基板の実装
部を、対になるガラスからなる第2の基板側に移す。
【0090】さらに本発明の液晶表示パネルの製造方法
では、プラスチックスからなる第1の基板は、実装部を
除いた配線部の大きさにあらかじめ切り出してから、ガ
ラスからなる第2の基板と貼り合わせる。
【0091】さらに本発明の液晶表示パネルの製造方法
では、プラスチックスからなる第1の基板の外側に偏光
板を配置し、ガラス基板を表面荒らしてその上に銀やア
ルミニウムを形成した反射板でギャップ材を通して押し
ながらシール材を用いて、第1の基板と第2の基板とを
貼り合わせ、その間を密閉する。
【0092】これらの処理工程により、プラスチックス
基板側の透明電極パターンの細かい実装部のエッチング
処理を省ける。
【0093】さらに液晶表示パネルの第1の基板上にア
クティブ素子を形成した第2の基板を貼り合わせ、さら
に半導体集積回路実装部をアクティブ素子を設けたガラ
ス基板上に移すことが可能になる。
【0094】このことから液晶表示パネルは、従来の基
板が2枚ともガラスにより構成するより軽量化を実現で
き、かつ反射効率と信頼性の高い反射構造の液晶表示パ
ネルを形成することが可能となる。
【0095】
【実施例】以下、本発明の実施例における液晶表示パネ
ルの製造方法を図面に基づいて詳細に説明する。図1は
本発明の実施例における反射型の液晶表示パネルの製造
方法を示す断面図である。
【0096】図1に示すように、プラスチックス材料か
ら構成する第1の基板11には、保護膜15を介して第
1の透明電極16を設け、この第1の透明電極16上に
は配向膜17を備える。
【0097】ガラス材料から構成する第2の基板12
は、第2の透明電極14を備え、その第2の透明電極1
4上に配向膜17を備える。
【0098】さらに第1の基板11と第2の基板12と
の外側には、それぞれ偏光板22と偏光板23を備え
る。
【0099】さらに光硬化型接着剤シール材18を用い
て貼り合わせる第1の基板11と第2の基板12との間
には、図示しないギャップ材とネマティク液晶25とを
備える。この光硬化型接着剤シール材18の中には、異
方性導電粒子19と分散球としてビーズ20とを備え
る。
【0100】さらに、第1の基板11の偏光板23の外
側に設けるギャップ材24を介して反射板13を設け
る。この反射板13と偏光板23との間には、光硬化型
接着剤21を設ける。そしてこの光硬化型接着剤21が
反射板13と偏光板23とを貼り合わせる役割をもつ。
【0101】さらに、第2の基板12の表示領域周辺
に、液晶表示パネルを駆動するための半導体集積回路2
7を備え、さらに外部の駆動回路と接続するための可撓
性基板28を備える。
【0102】図3の斜視図に本発明の実施例の液晶表示
パネルにおける透明電極の平面パターン構成を示す。
【0103】図3に示すように、ガラス材料から構成す
る第2の基板12上には、第2の透明電極14を備え、
さらに半導体集積回路27を実装するの接続電極26を
設ける。この接続電極26は第2の基板12の2辺の位
置に設ける。
【0104】さらに、接続電極26の外側領域の第2の
基板12のエッジ部には、図示しない外部の駆動回路と
接続する外部入力電極31を備える。この外部入力電極
31も第2の基板12の2辺の位置に設ける。
【0105】さらに、プラスチックス材料から構成する
第1の基板11上には、保護膜(図示せず)を介して、
第2の基板12の第2の透明電極14と直交するように
配置する第1の透明電極16を備える。
【0106】さらに、第1の基板11と第2の基板12
とには、この第1の基板11と第2の基板12とを所定
の位置で重ね合わせるためのアライメントマーク32を
備える。
【0107】図4の平面図には、本発明の実施例におけ
る液晶表示パネルの製造方法で使用する電極パターンの
構成を示す。
【0108】図4に示すように、第2の基板12には第
2の透明電極14と、半導体集積回路27を実装する接
続電極26とを有する。なおこの接続電極26は、第2
の基板12の隣あう2辺の位置に設ける。
【0109】さらに、接続電極26の外側領域の第2の
基板12のエッジ領域に、外部の駆動回路との外部入力
電極31を備える。なおこの外部入力電極31も第2の
基板12の隣あう2辺の位置に設ける。
【0110】さらに、プラスチックス材料から構成する
第1の基板11上には、第2の基板12に設ける第1の
透明電極16と直交するように配置する第1の透明電極
16を備える。
【0111】そして図3に示すアライメントマーク32
を位置あわせとして用い、異方性導電粒子19を混入し
た光硬化型接着剤シール材18を用いて、上側に配置す
る第1の基板11の第1の透明電極16と、下側に配置
された第2の基板12の第2の透明電極14の内側に配
置する引き出し配線電極30とを接続する。
【0112】すると、第2の基板12の長辺側に配置す
る引き出し配線電極30から異方性導電粒子19を介し
て、第1の基板11の第1の透明電極16に信号が伝達
することができる。
【0113】図5の平面図に、図4に示す異方性導電粒
子19を含む光硬化型接着剤シール材18による接続領
域を示す。
【0114】第2の基板12の第2の透明電極14と、
第1の基板11の第1の透明電極16に接続する引き出
し配線電極30とは、A部において光硬化型接着剤シー
ル材18を構成する異方性導電粒子19により相互に接
続することができる。
【0115】このとき、隣接する第1の透明電極16と
第1の透明電極16との間のB部では、異方性導電粒子
19が接続していないため、電気的に導通しない。
【0116】つぎに、図1と図3と図4と図5とを、交
互に用いて液晶表示パネルの製造方法を説明する。
【0117】まずはじめに第1の基板11からその製造
方法を説明する。材質がポリカーボネートやポリアリレ
ートなどのプラスチックスである高分子有機材料からな
る第1の基板11上にアクリル系樹脂材料からなる保護
膜15(JSS−715/日本合成ゴム製)を、回転塗
布法装置を用いて全面に形成する。
【0118】このとき、プラスチックスからなる第1の
基板11上への、後工程で形成する透明電極膜の密着性
を上げるためのシランカップリング剤の形成や、第1の
基板11表面を荒らすアルカリ溶液中の浸積などによる
表面処理の工程は必要としない。
【0119】そして、プラスチックス材料からなる第1
の基板11の外形寸法の大きさは、後に切断を行って液
晶表示パネルが複数個取れる大きさでもよい。
【0120】その後、保護膜15を硬化させるために加
熱炉中で焼成処理する。このときの保護膜15の膜厚
は、0.5μm〜2.5μmとする。
【0121】その後、図示しないが酸化シリコン膜(S
iO2 )を10nm程度の膜厚で、保護膜15上に形成
する。この酸化シリコン膜は、この上面に形成する透明
電極膜との密着力を上げるために真空蒸着法により、膜
形成する。
【0122】その後、第1の透明電極16を形成するた
めに、低温スパッタリング法により酸化インジウムスズ
(ITO)膜を形成する。このとき、スパッタリング装
置のチャンバー内の温度は、プラスチックス材料からな
る第1の基板11のガラス転移温度(Tg)以下で行
う。本発明の実施例では温度100℃で5時間の条件で
行った。
【0123】その後、第1の基板11を洗浄した後、感
光性樹脂としてホトレジストZPP−1700(日本ゼ
オン製)を回転塗布法により形成する。その後、温度8
5℃で20分間のプリベイク処理する。
【0124】その後、クロムによりパターンを形成した
ホトマスクを用いて、酸化インジウムスズ上のホトレジ
ストを、時間10秒〜20秒露光処理し、MF−312
(シプレー・ファーイースト製)を使用して現像処理す
る。
【0125】その後、温度130℃で時間20分間のポ
ストベイク処理を行う。さらにその後、このパターニン
グしたホトレジウトをエッチングマスクに用い、塩化第
二鉄と塩酸と水をそれぞれ4:3:1の割合で混合した
エッチング液中に、第1の基板11を、約1分間浸積し
て、揺動させホトレジストを形成していない領域の酸化
インジウムスズをエッチング除去して、第1の透明電極
16を形成する。
【0126】その後、温度60℃に調整した剥離液A−
150(コダマ製)中に第1の基板11を浸積してレジ
ストを除去する。この結果、プラスチックス材料からな
る第1の基板11上に第1の透明電極16を形成するこ
とができる。
【0127】この第1の基板11上の第1の透明電極1
6の平面パターン形状は、図4の平面図に示す。
【0128】その後、あらかじめ決められた所定の大き
さである、半導体集積回路27を実装する接続電極26
と、外部の駆動回路への引き出し配線電極30を除いた
大きさに、チェーンソウやセラミック製のカッターを用
いて、第1の基板11を切断する。
【0129】つぎに第2の基板12の製造方法を説明す
る。第2の基板12はホウ珪酸ガラスや無アルカリガラ
スなどのガラス材料から構成する。そして、第2の基板
12の上面の全面に、第2の透明電極14と接続電極2
6と引き出し配線電極30材料として、酸化インジウム
スズ(ITO)膜を、スパッタリング装置を用いて形成
する。
【0130】その後、第2の基板12を洗浄した後、感
光性樹脂としてホトレジストZPP−1700(日本ゼ
オン製)を回転塗布法により形成する。その後、温度8
5℃で20分間のプリベイク処理する。
【0131】その後、クロムによりパターンを形成した
ホトマスクを用いて、酸化インジウムスズ上のホトレジ
ストを、時間10秒〜20秒露光処理し、MF−312
(シプレー・ファーイースト製)を使用して現像処理す
る。
【0132】その後、温度130℃で時間20分間のポ
ストベイク処理を行う。さらにその後、このパターニン
グしたホトレジウトをエッチングマスクに用い、塩化第
二鉄と塩酸と水をそれぞれ4:3:1の割合で混合した
エッチング液中に、第2の基板12を、約1分間浸積し
て、揺動させホトレジストを形成していない領域の酸化
インジウムスズをエッチング除去して、第2の透明電極
14と接続電極26と引き出し配線電極30とを形成す
る。
【0133】その後、温度60℃に調整した剥離液A−
150(コダマ製)中に第1の基板12を浸積してレジ
ストを除去する。この結果、プラスチックス材料からな
る第2の基板12上に、第2の透明電極14と接続電極
26と引き出し配線電極30とを形成することができ
る。
【0134】この第2の基板12上の第2の透明電極1
4と接続電極26と引き出し配線電極30との平面パタ
ーン形状は、図4の平面図に示す。
【0135】つぎに、第1の基板11と第2の基板12
とに、それぞれポリイミドやポリアミック酸やポリアミ
ドなどの有機系樹脂からなる配向膜17(オプトマーA
L3100/日本合成ゴム製)を印刷法により形成す
る。
【0136】その後、温度200℃で1時間加熱炉中で
焼成処理した後、配向膜17の表面を布で擦るラビング
処理を行って、第1の基板11と第2の基板12との配
向膜17に配向処理を行う。
【0137】さらに、第2の基板12と対第1の基板1
1との隙間寸法を一定の間隔に保つように、第2の基板
12上にガラスやプラスチックスからビーズ状のギャッ
プ材(図示せず)を形成する。こののギャップ材は、湿
式もしくは乾式スペーサー散布機を用いて一様な密度分
布になるよう散布する。
【0138】つぎに、第2の基板12の表示部の周辺領
域に、第1の基板11と第2の基板12とを貼り合わせ
るための光硬化型接着剤シール材18を、スクリーン印
刷機やディスペンサー装置を使用して形成する。
【0139】このとき、光硬化型接着剤シール材18と
して使用する接着剤は、紫外線硬化型接着剤(チバガイ
ギー製商品名NRT5613)や可視光硬化型接着剤
(東亜合成製)や光硬化型接着剤を使用する。
【0140】さらに光硬化型接着剤シール材18内に混
在させる異方性導電粒子19は、ミクロパールAu−2
055(積水ファインケミカル製)の粒径5.5μmの
ものを用いる。
【0141】光硬化型接着剤シール材18に対する異方
性導電粒子19の混入条件は、第1の基板11と第2の
基板12との間の隙間寸法であるセルギャップと、第1
の基板11と第2の基板12との導通部に設ける第1の
透明電極16と引き出し配線電極30の幅寸法とその配
線間のスペース幅寸法とにより制御する。
【0142】本発明の実施例では、5μmのセルギャッ
プ寸法をもつ液晶表示パネルでは、第1の透明電極16
と引き出し配線電極30の配線幅20μmで配線間のス
ペース幅20μmとしている。
【0143】そして光硬化型接着剤シール材18は、紫
外線硬化型を使用し、100重量部に対して異方性導電
粒子19は、直径5.5μmのものを1.5重量部混入
し、さらに異方性導電粒子19が良好に分離するように
するためにビーズ20を混入している。
【0144】このビーズ20としては、直径4.75μ
mのプラスチックスビーズ(SP−20475/積水フ
ァインケミカル製)を1重量部混入する。
【0145】さらに光硬化型接着剤シール材18の中に
は、図示していないがギャップ材を混入している。この
ギャップ材としては、直径5.1μmの円柱状ガラスフ
ァイバー(PS−51S/日本電気ガラス製)を1.5
重量部混入する。
【0146】そしてこれらの異方性導電粒子19とビー
ズ20とギャップ材とを混入した光硬化型接着剤シール
材18を、3本ロールを使用して、樹脂と混入物を5
回、回転混入と戻しを繰り返し混ぜ合わせることによ
り、光硬化型接着剤シール材18とした。
【0147】この光硬化型接着剤シール材18の形成方
法は、市販の羽型(スクリュー型)ミキサーを使用し約
10分以上の時間、混ぜ合わせてもよい。
【0148】この異方性導電粒子19の入った光硬化型
接着剤シール材18をネマティック液晶25のシール材
として使用して、第1の基板11と第2の基板12上に
酸化インジウムスズから形成されているアライメントマ
ーク32(図3参照)を用いて精度よく重ね合わせる。
【0149】その後、光硬化型接着剤シール材18が紫
外線硬化型のときは、紫外線の波長が365nmを、光
量約4000mJ/cm2 の条件で紫外線照射して、樹
脂硬化させてシール材とする。
【0150】このとき第1の基板11と第2の基板12
とを、0.4〜0.8kg/cm2程度の条件加圧しな
がら光照射する。
【0151】光硬化型接着剤シール材18が可視光硬化
型接着剤は、波長400nm以上の光を光量約4000
mJ/cm2 の条件で照射し、0.4〜0.8kg/c
2程度加圧を加えながら樹脂硬化させ、シール材とす
る。
【0152】これにより、第1の基板11の第1の透明
電極16は、異方性導電粒子19が入った光硬化型接着
剤シール材18を介在させて、第2の基板12の第2の
透明電極14の引き出し配線電極30と導通を得ること
が、シール材の形成と同時にできる。
【0153】さらに、第1の基板11の第1の透明電極
14は、第2の基板12に形成した引き出し配線電極3
0を通して半導体集積回路27を実装する接続電極26
に接続されることになり、外部の駆動回路に接続する外
部入力電極31に接続されることになる。
【0154】つぎに、真空注入法を用いてネマティック
液晶25を第1の基板11と第2の基板12との間に注
入し、さらに液晶注入孔を封孔処理して、液晶表示パネ
ルとする。
【0155】つぎに、偏光板23を第1の基板11の上
に貼り付ける。その後、さらにディスペンサーを用い第
1の基板11の外側領域に光硬化型接着剤21からなる
シールパターンを形成する。このとき、光硬化型接着剤
21からなるシールパターンは、偏光板23より一周り
大きく形成する。
【0156】つぎに、反射板13上にギャップ材24と
してビーズスペーサを散布し、すでに偏光板23が貼ら
れている第1の基板12と張り合わせ、光照射を行い光
硬化型接着剤21を硬化させる。
【0157】この反射板13は、ガラス基板の片面にホ
ーニング処理を行い、ガラス基板の表面あらさをあらく
して、その後クロムや銀など薄膜からなる反射層を膜形
成して反射板13する。あるいは市販のポリエーテルサ
ルホン上にアルミニウムを形成して形成した反射板(木
本製)を用いてもよい。
【0158】つぎに、第1の基板11と反射板13に挟
まれた中の反射膜をそれ以上の酸化が進み表面反射率が
低下しないように封孔を行う。
【0159】さらに、第2の基板12の外側に偏光板2
2を貼りつける。第1の基板11の偏光板23と第2の
基板12の偏光板22とは、その偏光軸が直行するよう
に構成して単純マトリクスで反射型の液晶表示パネルと
する。
【0160】つぎにアクティブマトリクッス型で反射型
の液晶表示パネルの製造方法を説明する。まじめに図2
を用いて液晶表示パネルの構成を説明する。図2は本発
明の実施例に用いたアクティブマトリクッス方式の反射
型液晶表示パネルのセル構造図である。
【0161】プラスチックス材料からなる第1の基板1
1には、第1の透明電極16と、この第1の透明電極1
6上に配向膜17を備える。
【0162】ガラス材料からなる第2の基板12には、
薄膜ダイオード素子や薄膜トランジスタからなるアクテ
ィブ素子29を備え、さらにアクティブ素子29上に配
向膜17を備える。
【0163】第1の基板11と第2の基板12との外側
には、それぞれ偏光板23と偏光板22を備える。
【0164】さらに光硬化型接着剤シール材18を用い
て貼り合わせる第1の基板11と第2の基板12との間
には、図示しないギャップ材とネマティク液晶25とを
備える。この光硬化型接着剤シール材18の中には、異
方性導電粒子19と分散球としてビーズ20とを備え
る。
【0165】さらに、第1の基板11の偏光板23の外
側に設けるギャップ材24を介して反射板13を設け
る。この反射板13と偏光板23との間には、光硬化型
接着剤21を設ける。そしてこの光硬化型接着剤21が
反射板13と偏光板23とを貼り合わせる役割をもつ。
【0166】さらに、第2の基板12の表示領域周辺
に、液晶表示パネルを駆動するための半導体集積回路2
7を備え、さらに外部の駆動回路と接続するための可撓
性基板28を備える。
【0167】図6と図7とには、本発明に実施例におけ
る液晶表示パネルに使用したアクティブ素子29として
薄膜ダイオード素子を示す。この図6と図7とを用いて
薄膜ダイオード素子の構成を説明する。なお図7は、図
6の平面図のC−C線における断面を示す断面図であ
る。以下、図6と図7とを交互に参照して説明する。
【0168】まず、第2の基板12上に、下部電極層と
信号電極35となるタンタル膜34を設ける。さらにそ
のタンタル膜34表面に五酸化タンタル膜36を設け
る。さらに、薄膜ダイオード素子の上部電極層となり酸
化インジウムスズ膜からなる画素電極37を設ける。
【0169】そしてタンタル電極34と画素電極37と
が交差し、オーバーラップする領域が、薄膜ダイオード
となる。この薄膜ダイオードがアクティブ素子29とな
る。なおこの薄膜ダイオードのアクティブ素子29以外
に薄膜トランジスタも、本発明では適用することができ
る。
【0170】つぎに図8を用いて図6と図7とに示すア
クティブ素子29を適用する本発明の実施例における液
晶表示パネルの電極パターン構成を示す。
【0171】図8に示すように、第2の基板12上にア
クティブ素子29と信号電極35とを備える。そしてそ
の信号電極35は、半導体集積回路27の接続電極26
に接続し、さらに外部の駆動回路との接続領域である外
部入力電極31を備える。
【0172】さらに第2の基板12の長手方向に、引き
出し配線電極30と、半導体集積回路27を実装する接
続電極26と、外部駆動回路となる可撓性基板28と接
続する外部入力電極31とを設ける。
【0173】すなわち図8に示すように、第2の基板1
2の隣合う2辺に引き出し配線電極30と、接続電極2
6と、外部入力電極31とを設けている。
【0174】第1の基板11上には、第2の基板12の
配線電極38と直交するように、第2の透明電極16を
備える。さらに第1の基板11と第2の基板12とを重
ね合わせるときの位置決めの役割をもつ、アライメント
マーク32を設ける。
【0175】つぎにアクティブ素子を備える液晶表示パ
ネルの製造方法を、図2と図6と図7と図8とを用いて
説明する。以下の説明ではアクティブ素子として、薄膜
ダイオードを適用する実施例で説明する
【0176】まずはじめに第2の基板12の製造方法を
説明する。第2の基板12は、ガラス材料を用いる。そ
して第2の基板12上に、薄膜ダイオード素子の下部電
極層と信号電極35と引き出し配線電極30と接続電極
26と外部入力電極31となるタンタル膜をスパッタリ
ング装置を用いて形成する。
【0177】その後、タンタル膜の上に回転塗布法を用
いて感光性材料であるホトレジストを形成する。その
後、所定のホトマスクを用いて露光処理と現像処理とを
行い、ホトレジストを、図6に示すタンタル電極34と
信号電極35と、さらに図8に示す引き出し配線電極3
0と接続電極26と外部入力電極31に対応する形状に
パターニングする。
【0178】その後、このパターニングしたホトレジス
トをエッチングマスクに用いて、タンタル膜をエッチン
グする。タンタル膜のエッチング処理は、反応性イオン
エッチング装置を用い、エッチングガスとして六フッ化
イオウと酸素との混合ガスを使用しておこなう。
【0179】その後、エッチングマスクとして用いたホ
トレジストを除去する。この結果、タンタル電極34と
信号電極35と引き出し配線電極30と接続電極26と
外部入力電極31とを、第2の基板12上に形成するこ
とができる。このとき、好ましくはアライメントマーク
32もタンタル膜で形成するとよい。
【0180】その後、陽極酸化処理を行い、図7に示す
ようにタンタル電極34上に五酸化タンタル膜36を形
成する。この五酸化タンタル膜36を形成する陽極酸化
処理は、陽極酸化液としてクエン酸0.1%水溶液を用
い、40Vの電圧を印加しておこなう。
【0181】その後、全面に画素電極37材料と薄膜ダ
イオード素子の上部電極層として、酸化インジウムスズ
膜を形成する。
【0182】その後、酸化インジウムスズ膜の上に回転
塗布法を用いて感光性材料であるホトレジストを形成す
る。その後、所定のホトマスクを用いて露光処理と現像
処理とを行い、ホトレジストを、図6に示す画素電極3
7に対応する形状にパターニングする。
【0183】その後、このパターニングしたホトレジス
トをエッチングマスクに用いて、酸化インジウムスズ膜
をエッチングする。この酸化インジウムスズ膜のエッチ
ング処理は、塩化第二鉄と塩酸と水をそれぞれ4:3:
1の割合で混合したエッチング液を用いて行う。
【0184】その後、エッチングマスクとして用いたホ
トレジストを除去する。この結果、タンタル電極34と
五酸化タンタル膜36と画素電極37構造からなる薄膜
ダイオード素子のアクティブ素子29を形成することが
できる。
【0185】つぎに、第1の基板11の製造方法を説明
する。第1の基板11の材料はポリカーボネートやポリ
アリレートなどのプラスチックスから構成する。そして
第1の基板11上に、保護膜15としてアクリル系樹脂
からなる保護膜JSS715(日本合成ゴム製)を回転
塗布法装置を用い、全面に形成する。
【0186】このとき、プラスチックス材料からなる第
1の基板11の表面処理は必要とせず、さらに第1の基
板11の平面形状の大きさは、後工程で切断を行うた
め、液晶表示パネルが複数個取れる大きさでもよい。
【0187】その後、保護膜15を硬化させるために加
熱炉中で焼成処理する。このときの保護膜15膜厚は
0.5μm〜2.5μmとする。
【0188】その後、図示しないが酸化シリコン膜(S
iO2 )を10nm程度の膜厚で、保護膜15上に形成
する。この酸化シリコン膜は、この上面に形成する透明
電極膜との密着力を上げるために真空蒸着法により、膜
形成する。
【0189】その後、第1の透明電極16を形成するた
めに、低温スパッタリング法により酸化インジウムスズ
(ITO)膜を形成する。このとき、スパッタリング装
置のチャンバー内の温度は、プラスチックス材料からな
る第1の基板11のガラス転移温度(Tg)以下で行
う。本発明の実施例では温度100℃で5時間の条件で
行った。
【0190】その後、第1の基板11を洗浄した後、感
光性樹脂としてホトレジストZPP−1700(日本ゼ
オン製)を回転塗布法により形成する。その後、温度8
5℃で20分間のプリベイク処理する。
【0191】その後、クロムによりパターンを形成した
ホトマスクを用いて、酸化インジウムスズ上のホトレジ
ストを、時間10秒〜20秒露光処理し、MF−312
(シプレー・ファーイースト製)を使用して現像処理す
る。
【0192】その後、温度130℃で時間20分間のポ
ストベイク処理を行う。さらにその後、このパターニン
グしたホトレジウトをエッチングマスクに用い、塩化第
二鉄と塩酸と水をそれぞれ4:3:1の割合で混合した
エッチング液中に、第1の基板11を、約1分間浸積し
て、揺動させホトレジストを形成していない領域の酸化
インジウムスズをエッチング除去して、第1の透明電極
16を形成する。
【0193】その後、温度60℃に調整した剥離液A−
150(コダマ製)中に第1の基板11を浸積してレジ
ストを除去する。この結果、プラスチックス材料からな
る第1の基板11上に第1の透明電極16を形成するこ
とができる。
【0194】この第1の基板11上の第1の透明電極1
6の平面パターン形状は、図4の平面図に示す。
【0195】その後、あらかじめ決められた所定の大き
さである、半導体集積回路27を実装する接続電極26
と、外部の駆動回路への引き出し配線電極30を除いた
大きさに、チェーンソウやセラミック製のカッターを用
いて、第1の基板11を切断する。
【0196】つぎに第2の基板12の製造方法を説明す
る。第2の基板12はホウ珪酸ガラスや無アルカリガラ
スなどのガラス材料から構成する。そして、第2の基板
12の上面の全面に、第2の透明電極14と接続電極2
6と引き出し配線電極30材料として、酸化インジウム
スズ(ITO)膜を、スパッタリング装置を用いて形成
する。
【0197】その後、第2の基板12を洗浄した後、感
光性樹脂としてホトレジストZPP−1700(日本ゼ
オン製)を回転塗布法により形成する。その後、温度8
5℃で20分間のプリベイク処理する。
【0198】その後、クロムによりパターンを形成した
ホトマスクを用いて、酸化インジウムスズ上のホトレジ
ストを、時間10秒〜20秒露光処理し、MF−312
(シプレー・ファーイースト製)を使用して現像処理す
る。
【0199】その後、温度130℃で時間20分間のポ
ストベイク処理を行う。さらにその後、このパターニン
グしたホトレジウトをエッチングマスクに用い、塩化第
二鉄と塩酸と水をそれぞれ4:3:1の割合で混合した
エッチング液中に、第2の基板12を、約1分間浸積し
て、揺動させホトレジストを形成していない領域の酸化
インジウムスズをエッチング除去して、第2の透明電極
14と接続電極26と引き出し配線電極30とを形成す
る。
【0200】その後、温度650℃に調整した剥離液A
−150(コダマ製)中に第1の基板12を浸積してレ
ジストを除去する。この結果、プラスチックス材料から
なる第2の基板12上に、第2の透明電極14と接続電
極26と引き出し配線電極30とを形成することができ
る。
【0201】この第2の基板12上の第2の透明電極1
4と接続電極26と引き出し配線電極30との平面パタ
ーン形状は、図4の平面図に示す。
【0202】つぎに、第1の基板11と第2の基板12
とに、それぞれポリイミドやポリアミック酸やポリアミ
ドなどの有機系樹脂からなる配向膜17(オプトマーA
L3100/日本合成ゴム製)を印刷法により形成す
る。
【0203】その後、温度200℃で1時間加熱炉中で
焼成処理した後、配向膜17の表面を布で擦るラビング
処理を行って、第1の基板11と第2の基板12との配
向膜17に配向処理を行う。
【0204】さらに、第2の基板12と対第1の基板1
1との隙間寸法を一定の間隔に保つように、第2の基板
12上にガラスやプラスチックスからビーズ状のギャッ
プ材(図示せず)を形成する。こののギャップ材は、湿
式もしくは乾式スペーサー散布機を用いて一様な密度分
布になるよう散布する。
【0205】つぎに、第2の基板12の表示部の周辺領
域に、第1の基板11と第2の基板12とを貼り合わせ
るための光硬化型接着剤シール材18を、スクリーン印
刷機やディスペンサー装置を使用して形成する。
【0206】このとき、光硬化型接着剤シール材18と
して使用する接着剤は、紫外線硬化型接着剤(チバガイ
ギー製商品名NRT5613)や可視光硬化型接着剤
(東亜合成製)や光硬化型接着剤を使用する。
【0207】さらに光硬化型接着剤シール材18内に混
在させる異方性導電粒子19は、ミクロパールAu−2
055(積水ファインケミカル製)の粒径5.5μmの
ものを用いる。
【0208】光硬化型接着剤シール材18に対する異方
性導電粒子19の混入条件は、第1の基板11と第2の
基板12との間の隙間寸法であるセルギャップと、第1
の基板11と第2の基板12との導通部に設ける第1の
透明電極16と引き出し配線電極30の幅寸法とその配
線間のスペース幅寸法とにより制御する。
【0209】本発明の実施例では、5μmのセルギャッ
プ寸法をもつ液晶表示パネルでは、第1の透明電極16
と引き出し配線電極30の配線幅20μmで配線間のス
ペース幅20μmとしている。
【0210】そして光硬化型接着剤シール材18は、紫
外線硬化型を使用し、100重量部に対して異方性導電
粒子19は、直径5.5μmのものを1.5重量部混入
し、さらに異方性導電粒子19が良好に分離するように
するためにビーズ20を混入している。
【0211】このビーズ20としては、直径4.75μ
mのプラスチックスビーズ(SP−20475/積水フ
ァインケミカル製)を1重量部混入する。
【0212】さらに光硬化型接着剤シール材18の中に
は、図示していないがギャップ材を混入している。この
ギャップ材としては、直径5.1μmの円柱状ガラスフ
ァイバー(PS−51S/日本電気ガラス製)を1.5
重量部混入する。
【0213】そしてこれらの異方性導電粒子19とビー
ズ20とギャップ材とを混入した光硬化型接着剤シール
材18を、3本ロールを使用して、樹脂と混入物を5
回、回転混入と戻しを繰り返し混ぜ合わせることによ
り、光硬化型接着剤シール材18とした。
【0214】この光硬化型接着剤シール材18の形成方
法は、市販の羽型(スクリュー型)ミキサーを使用し約
10分以上の時間、混ぜ合わせてもよい。
【0215】この異方性導電粒子19の入った光硬化型
接着剤シール材18をネマティック液晶25のシール材
として使用して、第1の基板11と第2の基板12上に
酸化インジウムスズから形成されているアライメントマ
ーク32(図3参照)を用いて精度よく重ね合わせる。
【0216】その後、光硬化型接着剤シール材18が紫
外線硬化型のときは、紫外線の波長が365nmを、光
量約4000mJ/cm2 の条件で紫外線照射して、樹
脂硬化させてシール材とする。
【0217】このとき第1の基板11と第2の基板12
とを、0.4〜0.8kg/cm2程度の条件加圧しな
がら光照射する。
【0218】光硬化型接着剤シール材18が可視光硬化
型接着剤は、波長400nm以上の光を光量約4000
mJ/cm2 の条件で照射し、0.4〜0.8kg/c
2程度加圧を加えながら樹脂硬化させ、シール材とす
る。
【0219】これにより、第1の基板11の第1の透明
電極16は、異方性導電粒子19が入った光硬化型接着
剤シール材18を介在させて、第2の基板12の第2の
透明電極14の引き出し配線電極30と導通を得ること
が、シール材の形成と同時にできる。
【0220】さらに、第1の基板11の第1の透明電極
14は、第2の基板12に形成した引き出し配線電極3
0を通して半導体集積回路27を実装する接続電極26
に接続されることになり、外部の駆動回路に接続する外
部入力電極31に接続されることになる。
【0221】つぎに、真空注入法を用いてネマティック
液晶25を第1の基板11と第2の基板12との間に注
入し、さらに液晶注入孔を封孔処理して、液晶表示パネ
ルとする。
【0222】つぎに、偏光板23を第1の基板11の上
に貼り付ける。その後、さらにディスペンサーを用い第
1の基板11の外側領域に光硬化型接着剤21からなる
シールパターンを形成する。このとき、光硬化型接着剤
21からなるシールパターンは、偏光板23より一周り
大きく形成する。
【0223】つぎに、反射板13上にギャップ材24と
してビーズスペーサを散布し、すでに偏光板23が貼ら
れている第1の基板12と張り合わせ、光照射を行い光
硬化型接着剤21を硬化させる。
【0224】この反射板13は、ガラス基板の片面にホ
ーニング処理を行い、ガラス基板の表面あらさをあらく
して、その後クロムや銀など薄膜からなる反射層を膜形
成して反射板13する。あるいは市販のポリエーテルサ
ルホン上にアルミニウムを形成して形成した反射板(木
本製)を用いてもよい。
【0225】つぎに、第1の基板11と反射板13に挟
まれた中の反射膜をそれ以上の酸化が進み表面反射率が
低下しないように封孔を行う。
【0226】さらに、第2の基板12の外側に偏光板2
2を貼りつける。第1の基板11の偏光板23と第2の
基板12の偏光板22とは、その偏光軸が直行するよう
に構成してアクティブマトリクスで反射型の液晶表示パ
ネルとする。
【0227】また、第2の基板12に薄膜トランジスタ
(TFT)素子(図示せず)を形成するときは、第1の
基板11上の第1の透明電極16の全面に形成すればよ
く、パターニングの必要なく全面ベタ電極でよいために
より簡単な構造になる。
【0228】
【発明の効果】以上説明から明らかなように、本発明の
製造方法による液晶表示パネルは、第1の基板のプラス
チックス基板上の第1の透明電極を第2の基板に設ける
第1の基板11用の半導体集積回路用の配線電極に異方
性導電粒子を介して接続する。このことにより、第1の
基板の第1の透明電極は、屈曲したところが無い直線の
みと単純化が可能となる。さらに、第1の基板1の第1
の透明電極のシート抵抗値が10Ω/□以上で膜厚が薄
いときでも、電極配線パターンの形状が簡単なことから
エッチング条件も容易で歩留まりも向上する。
【0229】さらに、あらかじめ第1の基板の大きさを
製品となる外形の大きさで切断した後、大判のガラス基
板上に数個、対になるパターンを形成した液晶表示パネ
ルと貼り合わせ、その後、ガラス裏面側からスクライウ
ブ装置などで切断することにより多数個取りも可能とな
り、量産性が向上する。
【0230】また、第1の基板のプラスチックス基板を
0.05mm〜0.1mmと薄くしその外側に偏光板と
反射板を2〜9μmの粒径のギャップ材を介して貼り合
わせる。このことにより斜めから入射する光が液晶分子
を通過し反対側に出射光として出ていくときに液晶表示
の影が低減できるため良好な表示品質を有する液晶表示
パネルが得られる。
【0231】以上のように、本発明のプラスチックスか
らなる第1の基板とガラス材料からなる第2の基板とを
異方性導電シールで張り合わせることにより、軽量かつ
表示品質のよい反射型の液晶表示パネルの製造方法が可
能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例における液晶表示パネルの製造
方法を示す断面図である。
【図2】本発明の実施例における液晶表示パネルの製造
方法を示す断面図である。
【図3】本発明の実施例における液晶表示パネルの製造
方法を示す斜視図である。
【図4】本発明の実施例における液晶表示パネルの製造
方法を示す平面図である。
【図5】本発明の実施例における液晶表示パネルの製造
方法における異方性導電シール領域の導通部を示す平面
図である。
【図6】本発明の実施例における液晶表示パネルの製造
方法における薄膜ダイオード素子を示す平面図である。
【図7】本発明の実施例における液晶表示パネルの製造
方法における薄膜ダイオード素子を示す断面図である。
【図8】本発明の実施例における液晶表示パネルの製造
方法における電極配置を示す斜視図である。
【図9】従来例における液晶表示パネルを示す断面図で
ある。
【符号の説明】
11 第1の基板 12 第2の基板 13 反射板 14 第2透明電極 15 保護膜 16 第1の透明電極 17 配向膜 18 光硬化型接着剤シール材 21 光硬化型接着剤 27 半導体集積回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G02F 1/1339 505 G02F 1/1339 505

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プラスチックス材料からなる第1の基板
    上に有機系高分子材料の保護膜を形成し、さらにその保
    護膜上に第1の透明電極を形成し、さらに配向膜を形成
    し、配向膜に配向処理を行う工程と、ガラス材料からな
    る第2の基板に第2の透明電極を形成し、さらに配向膜
    を形成し、配向膜に配向処理を行う工程と、異方性導電
    粒子とビーズとギャップ材とを混入した光硬化型接着剤
    シール材からなるシールパターンを第2の基板上に形成
    し、さらに第2の基板にギャップ材を形成し、アライメ
    ントマークを使用して第1の基板と第2の基板とを重ね
    合わせる工程と、さらに光照射により光硬化型接着剤シ
    ール材を硬化させる工程と、第1の基板の外側に偏光板
    を貼りつけ、偏光板上にギャップ材を形成し、第1の基
    板の周辺部には光硬化型接着剤を形成し、反射板を第1
    の基板に貼り合わせる工程と、第2の基板の外側に偏光
    板を貼りつける工程とを有することを特徴とする液晶表
    示パネルの製造方法。
  2. 【請求項2】 プラスチックス材質からなる第1の基板
    上に有機系高分子材料の保護膜を形成し、さらにその保
    護膜上に第1の透明電極を形成し、さらに配向膜を形成
    し、配向膜に配向処理を行う工程と、ガラス材質からな
    る第2の基板にアクティブ素子を形成し、さらに配向膜
    を形成し、配向膜に配向処理を行う工程と、異方性導電
    粒子とビーズとギャップ材とを混入した光硬化型接着剤
    シール材を第2の基板上に形成し、さらに第2の基板に
    ギャップ材を形成し、アライメントマークを用いて第1
    の基板と第2の基板とを重ね合わせる工程と、さらに光
    照射により光硬化型接着剤を硬化させる工程と、第1の
    基板の外側に偏光板を貼りつけ、その偏光板上にギャッ
    プ材を形成し、第1の基板の周辺部には光硬化型接着剤
    を形成し、反射板を第1の基板に貼り合わせる工程と、
    第2の基板の外側に偏光板を貼りつける工程とを有する
    ことを特徴とする液晶表示パネルの製造方法。
  3. 【請求項3】 プラスチックス材質からなる第1の基板
    上に有機系高分子材料の保護膜を形成し、さらにその保
    護膜上に第1の透明電極を形成し、さらに配向膜を形成
    し、配向膜に配向処理を行う工程と、ガラス材質からな
    る第2の基板に薄膜ダイオードからなるアクティブ素子
    を形成し、さらに配向膜を形成し、配向膜に配向処理を
    行う工程と、異方性導電粒子とビーズとギャップ材とを
    混入した光硬化型接着剤シール材を第2の基板上に形成
    し、さらに第2の基板にギャップ材を形成し、アライメ
    ントマークを用いて第1の基板と第2の基板とを重ね合
    わせる工程と、さらに光照射により光硬化型接着剤を硬
    化させる工程と、第1の基板の外側に偏光板を貼りつ
    け、その偏光板上にギャップ材を形成し、第1の基板の
    周辺部には光硬化型接着剤を形成し、反射板を第1の基
    板に貼り合わせる工程と、第2の基板の外側に偏光板を
    貼りつける工程とを有することを特徴とする液晶表示パ
    ネルの製造方法。
  4. 【請求項4】 プラスチックス材質からなる第1の基板
    上に有機系高分子材料の保護膜を形成し、さらにその保
    護膜上に第1の透明電極を形成し、さらに配向膜を形成
    し、配向膜に配向処理を行う工程と、ガラス材質からな
    る第2の基板に薄膜トランジスタからなるアクティブ素
    子を形成し、さらに配向膜を形成し、配向膜に配向処理
    を行う工程と、異方性導電粒子とビーズとギャップ材と
    を混入した光硬化型接着剤シール材を第2の基板上に形
    成し、さらに第2の基板にギャップ材を形成し、アライ
    メントマークを用いて第1の基板と第2の基板とを重ね
    合わせる工程と、さらに光照射により光硬化型接着剤を
    硬化させる工程と、第1の基板の外側に偏光板を貼りつ
    け、その偏光板上にギャップ材を形成し、第1の基板の
    周辺部には光硬化型接着剤を形成し、反射板を第1の基
    板に貼り合わせる工程と、第2の基板の外側に偏光板を
    貼りつける工程とを有することを特徴とする液晶表示パ
    ネルの製造方法。
  5. 【請求項5】 プラスチックス材質からなる第1の基板
    上に有機系高分子材料の保護膜を形成し、さらにその保
    護膜上に第1の透明電極を形成し、さらに配向膜を形成
    し、配向膜に配向処理を行う工程と、ガラス材質からな
    る第2の基板に第2の透明電極を形成し、さらに配向膜
    を形成し、配向膜に配向処理を行う工程と、異方性導電
    粒子とビーズとギャップ材とを混入した光硬化型接着剤
    シール材からなるシールパターンを第2の基板上に形成
    し、さらに第2の基板にギャップ材を形成し、アライメ
    ントマークを使用して第1の基板と第2の基板とを重ね
    合わせる工程と、さらに光照射により光硬化型接着剤シ
    ール材を硬化させる工程と、第1の基板の外側に偏光板
    を貼りつけ、偏光板上にギャップ材を形成し、第1の基
    板の周辺部には光硬化型接着剤を形成し、銀あるいはア
    ルミニウムを形成した反射板を第1の基板に貼り合わせ
    る工程と、第2の基板の外側に偏光板を貼りつける工程
    とを有することを特徴とする液晶表示パネルの製造方
    法。
  6. 【請求項6】 プラスチックス材質からなる第1の基板
    上に有機系高分子材料の保護膜を形成し、さらにその保
    護膜上に第1の透明電極を形成し、さらに配向膜を形成
    し、配向膜に配向処理を行う工程と、ガラス材質からな
    る第2の基板にアクティブ素子を形成し、さらに配向膜
    を形成し、配向膜に配向処理を行う工程と、異方性導電
    粒子とビーズとギャップ材とを混入した光硬化型接着剤
    シール材を第2の基板上に形成し、さらに第2の基板に
    ギャップ材を形成し、アライメントマークを用いて第1
    の基板と第2の基板とを重ね合わせる工程と、さらに光
    照射により光硬化型接着剤を硬化させる工程と、第1の
    基板の外側に偏光板を貼りつけ、その偏光板上にギャッ
    プ材を形成し、第1の基板の周辺部には光硬化型接着剤
    を形成し、銀あるいはアルミニウムを形成した反射板を
    第1の基板に貼り合わせる工程と、第2の基板の外側に
    偏光板を貼りつける工程とを有することを特徴とする液
    晶表示パネルの製造方法。
  7. 【請求項7】 プラスチックス材質からなる第1の基板
    上に有機系高分子材料の保護膜を形成し、さらにその保
    護膜上に第1の透明電極を形成し、さらに配向膜を形成
    し、配向膜に配向処理を行う工程と、ガラス材質からな
    る第2の基板に薄膜ダイオードからなるアクティブ素子
    を形成し、さらに配向膜を形成し、配向膜に配向処理を
    行う工程と、異方性導電粒子とビーズとギャップ材とを
    混入した光硬化型接着剤シール材を第2の基板上に形成
    し、さらに第2の基板にギャップ材を形成し、アライメ
    ントマークを用いて第1の基板と第2の基板とを重ね合
    わせる工程と、さらに光照射により光硬化型接着剤を硬
    化させる工程と、第1の基板の外側に偏光板を貼りつ
    け、その偏光板上にギャップ材を形成し、第1の基板の
    周辺部には光硬化型接着剤を形成し、銀あるいはアルミ
    ニウムを形成した反射板を第1の基板に貼り合わせる工
    程と、第2の基板の外側に偏光板を貼りつける工程とを
    有することを特徴とする液晶表示パネルの製造方法。
  8. 【請求項8】 プラスチックス材質からなる第1の基板
    上に有機系高分子材料の保護膜を形成し、さらにその保
    護膜上に第1の透明電極を形成し、さらに配向膜を形成
    し、配向膜に配向処理を行う工程と、ガラス材質からな
    る第2の基板に薄膜トランジスタからなるアクティブ素
    子を形成し、さらに配向膜を形成し、配向膜に配向処理
    を行う工程と、異方性導電粒子とビーズとギャップ材と
    を混入した光硬化型接着剤シール材を第2の基板上に形
    成し、さらに第2の基板にギャップ材を形成し、アライ
    メントマークを用いて第1の基板と第2の基板とを重ね
    合わせる工程と、さらに光照射により光硬化型接着剤を
    硬化させる工程と、第1の基板の外側に偏光板を貼りつ
    け、その偏光板上にギャップ材を形成し、第1の基板の
    周辺部には光硬化型接着剤を形成し、銀あるいはアルミ
    ニウムを形成した反射板を第1の基板に貼り合わせる工
    程と、第2の基板の外側に偏光板を貼りつける工程とを
    有することを特徴とする液晶表示パネルの製造方法。
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