JPH1164837A - 液晶表示装置 - Google Patents

液晶表示装置

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JPH1164837A
JPH1164837A JP9230691A JP23069197A JPH1164837A JP H1164837 A JPH1164837 A JP H1164837A JP 9230691 A JP9230691 A JP 9230691A JP 23069197 A JP23069197 A JP 23069197A JP H1164837 A JPH1164837 A JP H1164837A
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liquid crystal
display area
black matrix
crystal display
substrates
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JP9230691A
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Yukifumi Yoshida
往史 吉田
Noboru Hoshino
登 星野
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】液晶表示素子の周辺部の遮光性を向上し、か
つ、該周辺部を含めた両基板間のギャップを均一にする
ことにより、表示むらの発生を抑制し、表示品質を向上
する。 【解決手段】基板11に樹脂製ブラックマトリクス33
Dとカラーフィルタ33R、33G、33Bを設け、2
枚の絶縁基板11、12を配向膜21、22を設けた面
が互いに対向するように所定の間隙を隔てて重ね合わ
せ、シール材52により両基板11、12を接着すると
ともに、シール材52の内側の両基板11、12間に液
晶層50を封止してなる液晶表示素子62を有し、表示
領域66の外側の非表示領域67に、ブラックマトリク
ス33Dをベタ状に設け、その上にブラックマトリクス
33Dの分光透過率が高い波長領域を補う赤色カラーフ
ィルタ33Rをベタ状に設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、2枚の上下基板間
に液晶を封止してなる液晶表示素子の周辺部において高
遮光性が得られ、かつ、両基板間の液晶層の厚さ(すな
わち、セルギャップ)を均一にできる液晶表示装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来の液晶表示素子のツイステッドネマ
チックタイプと言われるものは、2枚の電極基板間に正
の誘電異方性を有するネマチック液晶による90°ねじ
れたらせん構造を有し、かつ両電極基板の外側には一対
の偏光板をその偏光軸(あるいは吸収軸)が、電極基板
に隣接する液晶分子の軸に対し直交あるいは平行になる
ように配置するものであった(特公昭51−13666
号公報)。
【0003】このようなねじれ角90°の液晶表示素子
では、液晶層に印加される電圧対液晶層の透過率の変化
の急峻性γ、視角特性の点で問題があり、時分割数(走
査電極の数に相当)は64が実用的限界であった。しか
し、近年の液晶表示素子に対する画質改善と表示情報量
増大要求に対処するため、一対の偏光板間に挟持された
液晶分子のねじれ角αを180°より大にし、この液晶
層への印加電圧による液晶層の複屈折効果の変化を検出
する構成とすることにより時分割駆動特性を改善して時
分割数を増大することがアプライド フィジクス レター
45,No.10,1021,1984(Applied Physics Letter,
T.J.Scheffer,J.Nehring:“A new,highly multip
lexable liquid crystal display”)に論じられ、スー
パーツイステッド複屈折効果型(SBE)液晶表示装置
が提案されている。
【0004】液晶表示装置(すなわち、液晶表示モジュ
ール)は、例えば、透明画素電極や配向膜等の各種層を
積層した面がそれぞれ対向するように所定の間隔を隔て
て2枚の透明ガラス等からなる絶縁基板を重ね合わせ、
該両基板間の縁周囲に枠状(ほぼ「ロ」の字状)に設けた
シール材により、両基板を貼り合わせるとともにシール
材の内側の両基板間に液晶を封止し、さらに両基板の外
側にそれぞれ偏光板を設けてなる液晶表示素子(すなわ
ち、液晶表示部、液晶表示パネル、LCD(リキッド ク
リスタル ディスプレイ))と、この液晶表示素子の下に
配置され、液晶表示素子に光を供給するバックライト
と、液晶表示素子の外周部の外側に配置した液晶表示素
子駆動用回路基板と、これらの各部材を保持するプラス
チックモールド成型品からなる枠状体と、これらの各部
材を収納し、液晶表示素子の周囲を覆い、その表示領域
を露出させる開口部を有する金属製シールドケース(メ
タルフレーム)等から構成されている。
【0005】なお、液晶表示素子と駆動用回路基板と
は、例えば、液晶表示素子駆動用の半導体集積回路チッ
プを搭載したテープキャリアパッケージ(以下、TCP
と記す)により電気的に接続される。また、液晶表示素
子とTCPとを電気的に接続するために、液晶表示素子
を構成する2枚の透明絶縁基板の端部には、透明画素電
極の引き出し配線および端子が形成されている。
【0006】また、液晶表示素子を構成する2枚の透明
絶縁基板は、これら両基板間に多数個の小さな球状(ま
たは円柱状)のスペーサ(ビーズ)が介在され、両基板
は所定のギャップが隔てられ、前述のように、縁部に設
けたシール材により貼り合わせられる。なお、この後、
シール材が一部存在しない部分で構成される液晶封入口
から両基板間(のシール材の内側)に液晶を封入し、該
液晶封入口を樹脂により封止して液晶表示素子を作製す
る。
【0007】また、液晶表示装置には種々の駆動方式が
あるが、例えば、単純マトリクス方式の液晶表示素子で
は、2枚の透明絶縁基板の各対向面に、多数本の帯状の
表示用透明電極を互いに平行に配線し、該基板面と垂直
方向から見た場合に両基板の透明電極が互いに交差(直
交)するように、所定の間隙を隔てて重ね合わせて組み
立てる。両基板の透明電極の交差部により画素がそれぞ
れ構成される。なお、一方の基板の対向面には、画素以
外の領域に例えば格子状にブラックマトリクス(遮光
膜)が形成され、かつ、該交差部領域に合わせてカラー
フィルタが形成される。ブラックマトリクスは、遮光
し、各画素の輪郭をはっきりさせ、コントラストを向上
させる役目を有する。
【0008】基板の高平坦性のための薄膜性、ブラック
マトリクスの高遮光性という点で、金属製ブラックマト
リクスは有利であるが、反射率が高い。したがって、表
示領域内で広い面積を占めるブラックマトリクスを設け
た透明ガラス基板側が表示画面側(観察側)となる場合
は、表示画面側の外部の光が、該ブラックマトリクスで
外側(観察側)に反射し、画面が見にくくなり(鏡のよ
うになり)、コントラストが低下し、表示品質が低下す
る問題がある。また、金属製ブラックマトリクスは、非
常に高価でコスト面で劣る。これを解決するために、樹
脂製ブラックマトリクスが採用される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】図16は従来の液晶表
示素子のシール材近傍(すなわち、液晶表示素子の表示
領域を含む周辺部近傍)の概略断面図である。
【0010】図16において、62は液晶表示素子、1
1は上透明ガラス基板(コモン電極基板、カラーフィル
タ基板)、12は下透明ガラス基板(セグメント電極基
板、走査電極基板)、33Dは樹脂製ブラックマトリク
ス、33R、33G、33Bは赤色、緑色、青色カラー
フィルタ、23はカラーフィルタの保護膜、31は透明
電極(コモン電極)、32は透明電極(セグメント電
極)、65は絶縁膜、21、22は配向膜、52はシー
ル材、50は液晶層、66は表示領域(点灯領域)、6
7は表示領域66とシール材52との間の非表示領域
(非点灯領域)である。
【0011】図16に示すように、従来、液晶表示素子
62のカラーフィルタ基板11には、ブラックマトリク
ス33D、赤色、緑色、青色カラーフィルタ33R、3
3G、33B、およびこれらを保護するオーバーコート
(保護膜)23が形成されている。なお、両基板11、
12間のギャップ(すなわち、液晶層50の厚さ)を均
一にし、表示むらのない安定した均一な表示品質を得る
ために、非表示領域67においても表示領域66と全く
同様に、つまりブラックマトリクス33Dは格子状に形
成され、赤色、緑色、青色カラーフィルタ33R、33
G、33Bはドット状に順次配置されている。すなわ
ち、断面構造上、表示領域66と非表示領域67の境目
がない。
【0012】このため、非表示領域67の遮光性が悪
く、液晶表示素子62の背面から照射されるバックライ
ト(図13参照)の光が透過して、非表示領域67にお
いて高遮光性の枠を形成することができなかった。この
ように、従来、表示領域66の外側の非表示領域67で
は、バックライトの光が透過して、表示品質を劣化させ
ていた。
【0013】なお、従来、非表示領域67において高遮
光性を得るために、樹脂製ブラックマトリクス33Dを
ベタ状に形成することが提案されている。しかし、樹脂
製ブラックマトリクスは、固有の分光特性(分光透過
率、波長依存性)を持っており、ある特定の波長の光が
透過しやすいため、ブラックマトリクス自体の光学濃度
(オプティカル デンシティ(Optical Density):以下、
OD値と記す)がある程度高いことが望まれる。
【0014】本発明の目的は、液晶表示素子の周辺部
(非表示領域)の遮光性を向上し、かつ、該周辺部を含
めた両基板間のギャップを均一にし、該周辺部における
表示むらの発生を抑制し、表示品質を向上できる液晶表
示装置を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明では、表示領域とシール材との間の液晶表示
素子周辺部の非表示領域において、樹脂製ブラックマト
リクスをベタ状に設け、その上に、前記OD値を上げる
ため、カラーフィルタ、例えばブラックマトリクスの分
光特性を補う少なくとも1色のカラーフィルタをベタ
状、あるいは所定のパターンに重ねて設けるものであ
る。これにより、液晶表示素子の該非表示領域の遮光性
を向上できる。
【0016】表示画面上で均一な表示を得るために、非
表示領域の両基板間ギャップを、表示領域のギャップと
同じにすることが重要であり、このために、表示領域に
おけるカラーフィルタの膜厚と、非表示領域におけるベ
タ状ブラックマトリクスおよびその上に載せるベタ状カ
ラーフィルタの合計膜厚とを同じにするか、あるいは液
晶表示素子完成時に両領域のギャップが同じになるよう
に、ベタ状ブラックマトリクス上に載せる所定のパター
ンのカラーフィルタの面積を制御し、ギャップに寄与す
るスペーサの単位面積当たりの数を制御する。これによ
り、液晶表示素子周辺部において、表示むらが発生する
のを抑制し、表示品質を向上できる。
【0017】すなわち、本発明では、2枚の絶縁基板を
それぞれ配向膜を設けた面が互いに対向するように所定
の間隙を隔てて重ね合わせ、表示領域の外側でかつ前記
両基板間の縁周囲に枠状に設けたシール材により、前記
両基板を接着するとともに、前記シール材の内側の前記
両基板間に液晶を封止し、いずれか一方の前記基板に樹
脂製ブラックマトリクスとカラーフィルタとを設けた液
晶表示素子を有する液晶表示装置において、前記表示領
域の外側の非表示領域に、前記ブラックマトリクスをベ
タ状に設け、かつ、その上に前記カラーフィルタをベタ
状に設けたことを特徴とする。
【0018】また、前記表示領域における前記カラーフ
ィルタの膜厚と、前記非表示領域における前記ベタ状ブ
ラックマトリクスおよびその上に載せる前記ベタ状カラ
ーフィルタの合計膜厚とをほぼ同じにしたことを特徴と
する。
【0019】また、前記非表示領域に、前記ブラックマ
トリクスをベタ状に設け、かつ、その上に少なくとも1
色の前記カラーフィルタを所定のパターンに設けたこと
を特徴とする。
【0020】また、前記カラーフィルタの所定のパター
ンは、例えばストライプ形状を組み合わせたパターンで
あることを特徴とする。
【0021】また、前記液晶表示素子の前記表示領域の
ギャップと前記非表示領域のギャップとが同じになるよ
うに、前記ベタ状ブラックマトリクス上に載せる前記所
定のパターンのカラーフィルタの面積を制御し、前記両
基板間に配置されるスペーサの単位面積当たりの数を制
御したことを特徴とする。
【0022】さらに、前記非表示領域において、前記ブ
ラックマトリクスの分光透過率が高い波長領域を補う少
なくとも1色のカラーフィルタをベタ状あるいは所定の
パターンに設けたことを特徴とする。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いて本発明の実施
の形態について詳細に説明する。なお、以下で説明する
図面で、同一機能を有するものは同一符号を付け、その
繰り返しの説明は省略する。
【0024】実施の形態1 図1(a)は本発明の実施の形態1の単純マトリクス方
式STN(スーパーツイステッド ネマチック)カラー
液晶表示素子の外観概略平面図、(b)は(a)のA−
A切断線断面図、すなわち、液晶表示素子のシール材近
傍(表示領域を含む周辺部近傍)の概略断面図である。
【0025】図1(a)において、62は液晶表示素
子、11は上透明ガラス基板(コモン電極基板、カラー
フィルタ基板)、12は下透明ガラス基板(セグメント
電極基板、走査電極基板)、52はシール材、51は液
晶封入口、68は液晶封入口51を封止する封止材、6
6は表示領域(点灯領域)、67は表示領域66とシー
ル材52との間の非表示領域(非点灯領域)、図1
(b)において、33Dは樹脂製ブラックマトリクス、
33R、33G、33Bは赤色、緑色、青色カラーフィ
ルタ、23はカラーフィルタの保護膜、31は透明電極
(コモン電極)、32は透明電極(セグメント電極)、
65は絶縁膜、21、22は配向膜、50は液晶層であ
る。
【0026】図1(a)、(b)に示すように、液晶表
示素子62のカラーフィルタ基板11には、樹脂製ブラ
ックマトリクス33D、赤色、緑色、青色カラーフィル
タ33R、33G、33B、およびこれらを保護するオ
ーバーコート(保護膜)23が形成されている。
【0027】本実施の形態では、図16に示した前記従
来技術と異なり、非表示領域67について、ブラックマ
トリクス33Dとカラーフィルタ33R、33G、33
Bの構造を変えてある。すなわち、図1(b)に示すよ
うに、表示領域66では樹脂製ブラックマトリクス33
Dを格子状に形成するのに対して、非表示領域67のみ
樹脂製ブラックマトリクス33Dをベタ状に形成する。
また、表示領域66ではカラーフィルタ33R、33
G、33Bをドット状に形成するのに対して、非表示領
域67のみベタ状に形成する。これにより、液晶表示素
子62周辺部の非表示領域67の遮光性を向上できる。
【0028】なお、表示領域66と非表示領域67とで
均一な表示を得るために、非表示領域67の両基板1
1、12間のギャップを、表示領域66のギャップと同
じにすることが重要である。本実施の形態では、樹脂製
ブラックマトリクス33Dの膜厚は、表示領域66およ
び非表示領域67とも、約0.9μmである。また、表
示領域66のカラーフィルタ33R、33G、33Bの
膜厚は、約1.3μmである。非表示領域67のベタ状
ブラックマトリクス33Dの上に、該ブラックマトリク
ス33Dの分光特性を補う所定の色(図5を用いて後
述)のカラーフィルタ、ここでは例えば赤色カラーフィ
ルタ33Rを、表示領域66のカラーフィルタ33R、
33G、33Bの膜厚約1.3μmより薄く、膜厚約
0.4μmに形成する。すなわち、保護膜23および透
明電極31形成後の、表示領域66のカラーフィルタ3
3R、33G、33Bの膜厚(1.3μm)と、非表示
領域67のベタ状ブラックマトリクス33D(0.9μ
m)とその上のベタ状赤色カラーフィルタ33Rの膜厚
(0.4μm)とが同じになるように形成した。これに
より、表示領域66と非表示領域67とで両基板11、
12間のギャップを均一にでき、液晶表示素子62周辺
部での表示むらの発生を抑制し、表示品質を向上でき
た。
【0029】図5(a)は第1仕様の樹脂製ブラックマ
トリクス(33D)の光の波長(横軸。単位nm)と光
透過率(縦軸。単位%)との関係、すなわち、分光特性
を示す図、(b)は同様に第2仕様の樹脂製ブラックマ
トリクスの分光特性を示す図、(c)は同様に赤、緑、
青のカラーフィルタ(33R、33G、33B)の分光
特性を示す図である。
【0030】非表示領域67のベタ状樹脂製ブラックマ
トリクス33Dの上に形成する補色カラーフィルタの色
は、ブラックマトリクスの分光特性を補う、つまりブラ
ックマトリクスの分光透過率が高い波長領域を補うよう
に選択する。すなわち、(a)に示す仕様のブラックマ
トリクスの場合では、青色系の波長依存性があるため、
赤色カラーフィルタ33Rを上に載せる。(b)に示す
仕様のブラックマトリクスの場合では、青色、赤色系の
波長依存性があるため、緑色カラーフィルタ33Gを上
に載せる。また、図には示さないが、緑色系の波長依存
性があるブラックマトリクスの場合は、青色カラーフィ
ルタ33Bおよび赤色カラーフィルタ33R(順不同)
を上に重ねて載せる。これにより、非表示領域67のブ
ラックマトリクス33Dの分光特性を、その上に載せる
カラーフィルタによって補い、非表示領域67の遮光性
を向上できる。
【0031】なお、本実施の形態では、図1(a)に示
すように、連続して設けたシール材52と独立して、液
晶封入口51部内にシール材(ここでは2個図示)が設
けられている。
【0032】以下、図1(b)に示したカラーフィルタ
基板11の製造工程について説明する。
【0033】まず、透明ガラス基板11上の表示領域6
6と非表示領域67上に、ブラックマトリクス33Dを
0.9μmの膜厚に形成する。すなわち、基板11上
に、カーボンブラック、黒色顔料等を添加した例えばア
クリル、エポキシ、ポリイミド樹脂等の有機系樹脂から
なる膜を形成した後、フォトリソグラフィ技術により表
示領域66においては所定の例えば格子状のパターンに
形成し、非表示領域67においてはベタ状のパターンに
ブラックマトリクス33Dを形成する。
【0034】次に、非表示領域67にのみ、ベタ状ブラ
ックマトリクス33Dの上に、表示領域のカラーフィル
タ(33R、33G、33B)の膜厚1.3μmより薄
い膜厚0.4μmの赤色カラーフィルタ33Rを、ベタ
状ブラックマトリクス33Dとほぼ同じ大きさにベタ状
に形成する。すなわち、まず、非表示領域67のベタ状
ブラックマトリクス33Dの表面に、アクリル系樹脂等
の染色基材を形成し、フォトリソグラフィ技術で非表示
領域67のベタ状ブラックマトリクス33D上以外の染
色基材を除去する。この後、染色基材を赤色染料で染
め、固着処理を施し、膜厚0.4μmの赤色カラーフィ
ルタ33Rを形成する。なお、染色基材を塗布する際の
その膜厚の調整は、該染色基材を例えばロッドコートで
塗布する場合は、ワイヤ径の調整等で行なう。また、ス
ピンコートの場合は、塗布量とスピン条件等の調整で行
なう。
【0035】次に、表示領域66の各膜厚1.3μmの
赤色カラーフィルタ33R、緑色カラーフィルタ33
G、青色カラーフィルタ33Bを、非表示領域67の前
記赤色カラーフィルタ33Rと同様の形成方法により、
各色ごとに順次形成する。なお、非表示領域67および
表示領域66のカラーフィルタを形成するのに、染色基
材を形成した後、染料で染めるのではなく、各々の色調
に合わせた有機顔料を添加した例えば光硬化型ネガレジ
ストを用い、フォトリソグラフィ技術で順次パターニン
グしてもよい。
【0036】最後に、着色樹脂からの不純物の溶出防
止、および平坦性を確保するために、アクリル、エポキ
シ樹脂等をスピンコート、ロールコート、転写印刷法等
により塗布し、熱処理を施して硬化させ、カラーフィル
タの保護膜(平坦化膜)23を形成する。次いで、この
上に、酸化インジウムを主成分とする透明導電膜をスパ
ッタリング法により成膜して、透明電極31を形成し、
液晶表示素子を構成する2枚の基板の一方のカラーフィ
ルタ基板11を完成する。この後、この基板11の透明
電極31上に、配向膜21を形成し、配向膜21に配向
処理を施した。
【0037】他方の基板12は、透明ガラス基板上に透
明電極32、配向膜22等を形成したもので、これらの
2枚の基板11、12の一方にシール材を配置し、ま
た、一方の基板の対向表面に多数のスペーサ(図2の符
号69参照。図1(b)、図16については図示省略)
を分散した後、図1(b)に示すように、シール材52
を介して貼り合わせ、両基板間のシール材52の内側に
液晶50を封入し、封止材68(図1(a)参照)を用
いて封止する。
【0038】実施の形態2 図2は本発明の実施の形態2の液晶表示素子のシール材
近傍の概略断面図(実施の形態1の図1(b)と同様の
図)である。
【0039】本実施の形態は、前記実施の形態1とは、
非表示領域67において樹脂製ブラックマトリクス33
Dをベタ状に形成する構造までは全く同じである。本実
施の形態では、非表示領域67において、ベタ状ブラッ
クマトリクス33Dの上に重ねて形成するカラーフィル
タ33R、33G、33Bの膜厚を、製造ラインの都合
等で、前記実施の形態1のように薄く形成できない場合
に適用する。このような場合、つまり表示領域66のカ
ラーフィルタと同じ膜厚で非表示領域67にベタ状にカ
ラーフィルタを形成する場合は、非表示領域67の膜厚
が表示領域66の膜厚より厚くなり、非表示領域67に
おけるギャップが狭くなる。このため、非表示領域67
のベタ状ブラックマトリクス33Dの上に重ねて形成す
る表示領域66と同一の膜厚のカラーフィルタ33R、
33G、33Bをベタ状でなく、所定のパターン、ここ
では、ストライプ形状を組み合わせたパターンに形成し
(図3、図4参照)、液晶表示素子62の完成時に、表
示領域66と非表示領域67とでギャップが均一となる
ように、該ギャップに寄与するスペーサ69の数(分
布)を、該非表示領域67の該所定のパターンのカラー
フィルタ33R、33G、33Bの単位面積を調整する
ことにより調整した。
【0040】これにより、液晶表示素子62の非表示領
域67の遮光性を向上するとともに、表示領域66と非
表示領域67とでギャップを均一にでき、表示むらの発
生を抑制し、表示品質を向上できた。
【0041】なお、本実施の形態では、非表示領域67
のベタ状樹脂製ブラックマトリクス33Dの上に重ねる
所定のパターンのカラーフィルタは、図2に示すよう
に、表示領域66と同様に、3色のカラーフィルタ33
R、33G、33Bを順次形成したが、該色は、前記実
施の形態1のところで図5を用いて説明したように、非
表示領域67におけるOD値を上げるため、ブラックマ
トリクス33Dの分光特性を補う色のカラーフィルタを
選択して形成してもよいことは勿論である。
【0042】実施の形態3 図3は本発明の実施の形態3のカラーフィルタ基板11
の非表示領域67の要部概略平面図である。
【0043】本実施の形態では、非表示領域67におい
てベタ状に形成した樹脂製ブラックマトリクス33Dの
上に、図2に示した前記実施の形態2と同様に、例えば
赤色カラーフィルタ33Rを、図3に示すごとく、所定
の線幅でストライプ状に複数本形成した。作用、効果は
前記実施の形態2と同様である。
【0044】実施の形態4 図4は本発明の実施の形態4のカラーフィルタ基板11
の非表示領域67の要部概略平面図である。
【0045】本実施の形態では、非表示領域67におい
てベタ状に形成した樹脂製ブラックマトリクス33Dの
上に、図2に示した前記実施の形態2と同様に、例えば
赤色カラーフィルタ33Rを、図4に示すごとく、所定
の線幅でストライプ形状を組み合わせた格子状に複数本
形成した。作用、効果は前記実施の形態2と同様であ
る。
【0046】以上本発明の実施の形態について説明した
が、これらはあくまで実施の形態例であり、種々の変化
があってもよいことは勿論である。例えば、図1(b)
に示す前記実施の形態1において、非表示領域67のベ
タ状ブラックマトリクス33Dの上に、1色や多色のカ
ラーフィルタを多層形成してもよい。また、図2に示す
前記実施の形態2において、非表示領域67のベタ状ブ
ラックマトリクス33Dの上に形成するカラーフィルタ
を多色で染色してもよい。
【0047】以下、本発明が適用可能な単純マトリクス
方式液晶表示素子および液晶表示モジュールについて図
6〜図15を用いて説明する。
【0048】図6は本発明が適用可能な液晶表示素子6
2を上側から見た場合の電極基板上における液晶分子の
配列方向(例えばラビング方向)、液晶分子のねじれ方
向、偏光板の偏光軸(あるいは吸収軸)方向、および複
屈折効果をもたらす部材の光学軸方向を示し、図6は液
晶表示素子62の要部斜視図を示す。
【0049】液晶分子のねじれ方向10とねじれ角θ
は、上電極基板11上の配向膜21のラビング方向6と
下電極基板12上の配向膜22のラビング方向7および
上電極基板11と下電極基板12の間に挟持される正の
誘電異方性を有するネマチック液晶層50に添加される
旋光性物質の種類と量によって規定される。
【0050】図7において、液晶層50を挟持する2枚
の上、下電極基板11、12間で液晶分子がねじれたら
せん状構造をなすように配向させるには、例えばガラス
からなる透明な上、下電極基板11、12上の、液晶に
接する、例えばポリイミドからなる有機高分子樹脂から
なる配向膜21、22の表面を、例えば布などで一方向
にこする方法、いわゆるラビング法が採られている。こ
のときのこする方向、すなわちラビング方向、上電極基
板11においてはラビング方向6、下電極基板12にお
いてはラビング方向7が液晶分子の配列方向となる。こ
のようにして配向処理された2枚の上、下電極基板1
1、12をそれぞれのラビング方向6、7が互いにほぼ
180度から360度で交叉するように間隙d1をもた
せて対向させ、2枚の電極基板11、12を液晶を注入
するための切欠け部、すなわち、液晶封入口51を備え
た枠状のシール材52により接着し、その間隙に正の誘
電異方性をもち、旋光性物質を所定量添加されたネマチ
ック液晶を封入すると、液晶分子はその電極基板間で図
中のねじれ角θのらせん状構造の分子配列をする。なお
31、32はそれぞれ例えば酸化インジウム又はITO
(Indium Tin Oxide)からなる透明な上、下電極であ
る。このようにして構成された液晶セル60の上電極基
板11の上側に複屈折効果をもたらす部材(以下複屈折
部材と称す。藤村他「STN−LCD用位相差フィル
ム」、雑誌電子材料1991年2月号第37−41頁)
40が配設されており、さらにこの部材40および液晶
セル60を挟んで上、下偏光板15、16が設けられ
る。
【0051】液晶50における液晶分子のねじれ角θは
180度から360度の範囲の値を採り得るが好ましく
は200度から300度であるが、透過率−印加電圧カ
ーブのしきい値近傍の点灯状態が光を散乱する配向とな
る現象を避け、優れた時分割特性を維持するという実用
的な観点からすれば、230度から270度の範囲がよ
り好ましい。この条件は基本的には電圧に対する液晶分
子の応答をより敏感にし、優れた時分割特性を実現する
ように作用する。また優れた表示品質を得るためには液
晶層50の屈折率異方性Δn1とその厚さd1の積Δn1
・d1は好ましくは0.5μmから1.0μm、より好ま
しくは0.6μmから0.9μmの範囲に設定することが
望ましい。
【0052】複屈折部材40は液晶セル60を透過する
光の偏光状態を変調するように作用し、液晶セル60単
体では着色した表示しかできなかったものを白黒の表示
に変換するものである。このためには複屈折部材40の
屈折率異方性Δn2とその厚さd2の積Δn2・d2が極め
て重要で、好ましくは0.4μmから0.8μm、より好
ましくは0.5μmから0.7μmの範囲に設定する。
【0053】さらに、この液晶表示素子62は複屈折に
よる楕円偏光を利用しているので偏光板15、16の軸
と、複屈折部材40として一軸性の透明複屈折板を用い
る場合はその光学軸と、液晶セル60の電極基板11、
12の液晶配列方向6、7との関係が極めて重要であ
る。
【0054】図6で上記の関係の作用効果について説明
する。図6は、図7の構成の液晶表示素子を上から見た
場合の偏光板の軸、一軸性の透明複屈折部材の光学軸、
液晶セルの電極基板の液晶分子軸配列方向の関係を示し
たものである。
【0055】図7において、5は一軸性の透明複屈折部
材40の光学軸、6は複屈折部材40とこれに隣接する
上電極基板11の液晶分子軸配列方向、7は下電極基板
12の液晶配列方向、8は上偏光板15の吸収軸あるい
は偏光軸、9は下偏光板16の吸収軸あるいは偏光軸で
あり、角度αは上電極基板11の液晶配列方向6と一軸
性の複屈折部材40の光学軸5とのなす角度、角度βは
上偏光板15の吸収軸あるいは偏光軸8と一軸性の透明
複屈折部材40の光学軸5とのなす角度、角度γは下偏
光板16の吸収軸あるいは偏光軸9と下電極基板12の
液晶配列方向7とのなす角度である。
【0056】ここで本明細書における角α、β、γの測
り方を定義する。図11において、複屈折部材40の光
学軸5と上電極基板の液晶配列方向6との交角を例にと
って説明する。光学軸5と液晶配列方向6との交角は図
11に示す如く、φ1およびφ2で表わすことが出来る
が、本明細書においてはφ1、φ2のうち小さい方の角を
採用する。すなわち、図11(a)においてはφ1<φ2
であるから、φ1を光学軸5と液晶配列方向6との交角
αとし、図11(b)においてはφ1>φ2だからφ2
光学軸5と液晶配列方向6との交角αとする。勿論φ1
=φ2の場合はどちらを採っても良い。
【0057】液晶表示素子においては角度α、β、γが
極めて重要である。
【0058】角度αは好ましくは50度から90度、よ
り好ましくは70度から90度に、角度βは好ましくは
20度から70度、より好ましくは30度から60度
に、角度γは好ましくは0度から70度、より好ましく
は0度から50度に、それぞれ設定することが望まし
い。
【0059】なお、液晶セル60の液晶層50のねじれ
角θが180度から360度の範囲内にあれば、ねじれ
方向10が時計回り方向、反時計回り方向のいずれであ
っても、上記角α、β、γは上記範囲内にあればよい。
【0060】なお、図7においては、複屈折部材40が
上偏光板15と上電極基板11の間に配設されている
が、この位置の代りに、下電極基板12と下偏光板16
との間に配設しても良い。この場合は図7の構成全体を
倒立させた場合に相当する。
【0061】図8はねじれ角θ等の具体例を示す図であ
る。図に示すように、液晶分子のねじれ角θは240度
であり、一軸性の透明複屈折部材40としては平行配向
(ホモジェニアス配向)した、すなわちねじれ角が0度
の液晶セルを使用した。ここで液晶層の厚みd(μm)と
旋光性物質が添加された液晶材料のらせんピッチp(μ
m)の比d/pは0.67とした。配向膜21、22
は、ポリイミド樹脂膜で形成しこれをラビング処理した
ものを使用した。このラビング処理を施した配向膜がこ
れに接する液晶分子を基板面に対して傾斜配向させるチ
ルト角(pretilt角)は4度である。上記一軸性透明複屈
折部材40のΔn2・d2は約0.6μmである。一方液
晶分子が240度ねじれた構造の液晶層50のΔn1
1は約0.8μmである。
【0062】このとき、角度αを約90度、角度βを約
30度、角度γを約30度とすることにより、上、下電
極31、32を介して液晶層50に印加される電圧がし
きい値以下のときには光不透過すなわち黒、電圧がある
しきい値以上になると光透過すなわち白の白黒表示が実
現できた。また、下偏光板16の軸を上記位置より50
度から90度回転した場合は、液晶層50への印加電圧
がしきい値以下のときには白、電圧がしきい値以上にな
ると黒の、前記と逆の白黒表示が実現できた。
【0063】図9は図8の構成で角度αを変化させたと
きの1/200デューティで時分割駆動時のコントラス
ト変化を示したものである。角度αが90度近傍では極
めて高いコントラストを示していたものが、この角度か
らずれるにつれて低下する。しかも角度αが小さくなる
と点灯部、非点灯部ともに青味がかり、角度αが大きく
なると非点灯部は紫、点灯部は黄色になり、いずれにし
ても白黒表示は不可能となる。角度βおよび角度γにつ
いてもほぼ同様の結果となるが、角度γの場合は前記し
たように50度から90度近く回転すると逆転の白黒表
示となる。
【0064】図10はねじれ角θ等の他の具体例を示す
図である。基本構造は図8に示した具体例と同様であ
る。ただし、液晶層50の液晶分子のねじれ角は260
度、Δn1・d1は約0.65μm〜0.75μmである点
が異なる。一軸性透明複屈折部材40として使用してい
る平行配向液晶層のΔn2・d2は前記具体例と同じ約
0.58μmである。液晶層の厚みd1(μm)と旋光性
物質が添加されたネマチック液晶材料のらせんピッチp
(μm)との比はd/p=0.72とした。
【0065】このとき、角度αを約100度、角度βを
約35度、角度γを約15度とすることにより、最初の
具体例と同様の白黒表示が実現できた。また下偏光板の
軸の位置を上記値より50度から90度回転することに
より逆転の白黒表示が可能である点もほぼ最初の具体例
と同様である。角度α、β、γのずれに対する傾向も最
初の具体例とほぼ同様である。
【0066】上記いずれの具体例においても一軸性透明
複屈折部材40として、液晶分子のねじれのない平行配
向液晶セルを用いたが、むしろ20度から60度程度液
晶分子がねじれた液晶層を用いた方が角度による色変化
が少ない。このねじれた液晶層は、前述の液晶層50同
様、配向処理が施された一対の透明基板の配向処理方向
を所定のねじれ角に交差するようにした基板間に液晶を
挟持することによって形成される。この場合、液晶分子
のねじれ構造を挟む2つの配向処理方向の挟角の2等分
角の方向を複屈折部材の光軸として取扱えばよい。ま
た、複屈折部材40として、透明な高分子フィルムを用
いても良い(この際一軸延伸のものが好ましい)。この
場合高分子フィルムとしてはPET(ポリエチレン テ
レフタレート)、アクリル樹脂フィルム、ポリカーボネ
イトが有効である。
【0067】さらに以上の具体例においては複屈折部材
は単一であったが、図7において複屈折部材40に加え
て、下電極基板12と下偏光板16との間にもう一枚の
複屈折部材を挿入することもできる。この場合はこれら
複屈折部材のΔn2・d2を再調整すればよい。
【0068】ただし、図12に示す如く、上電極基板1
1上に赤、緑、青のカラーフィルタ33R、33G、3
3B、各フィルタ同志の間に光遮光膜33Dを設けるこ
とにより、多色表示が可能になる。図10に前記具体例
における液晶分子の配列方向、液晶分子のねじれ方向、
偏光板の軸の方向および複屈折部材の光学軸の関係を示
す。
【0069】なお、図12においては、各フィルタ33
R、33G、33B、光遮光膜33Dの上に、これらの
凹凸の影響を軽減するため絶縁物からなる平滑層23が
形成された上に上電極31、配向膜21が形成されてい
る。
【0070】図13は液晶表示素子62と、この液晶表
示素子62を駆動するための駆動回路と、光源をコンパ
クトに一体にまとめた液晶表示モジュール63を示す分
解斜視図である。液晶表示素子62を駆動するIC34
は、中央に液晶表示素子62を嵌め込むための窓部を備
えた枠状体のプリント基板35に搭載される。液晶表示
素子62を嵌め込んだプリント基板35はプラスチック
モールドで形成された枠状体42の窓部に嵌め込まれ、
これに金属製フレーム41を重ね、その爪43を枠状体
42に形成されている切込み44内に折り曲げることに
よりフレーム41を枠状体42に固定する。
【0071】液晶表示素子62の上下端に配置される冷
陰極蛍光灯36、この冷陰極蛍光灯36からの光を液晶
表示セル60に均一に照射させるためのアクリル板から
なる導光体37、金属板に白色塗料を塗布して形成され
た反射板38、導光体37からの光を拡散する乳白色の
拡散板39が図13の順序で、枠状体42の裏側からそ
の窓部に嵌め込まれる。冷陰極蛍光灯36を点灯する為
のインバータ電源回路(図示せず)は枠状体42の右側
裏部に設けられた凹部(図示せず。反射板38の凹所4
5に対向する位置にある。)に収納される。拡散板3
9、導光体37、冷陰極蛍光灯36および反射板38
は、反射板38に設けられている舌片46を枠状体42
に設けられている小口47内に折り曲げることにより固
定される。
【0072】図14は液晶表示モジュール63を表示部
に使用したラップトップパソコンのブロックダイアグラ
ム、図15は液晶表示モジュール63をラップトップパ
ソコン64に実装した状態を示す図である。このラップ
トップパソコン64においては、マイクロプロセッサ4
9で計算した結果を、コントロール用LSI48を介し
て液晶駆動用半導体IC34で液晶表示モジュール63
を駆動するものである。
【0073】以上本発明を実施の形態に基づいて具体的
に説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるも
のではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々変
更可能であることは勿論である。例えば、本発明は、樹
脂製ブラックマトリクスとカラーフィルタを有する液晶
表示装置であれば、単純マトリクス方式の液晶表示装置
にも、縦電界方式や横電界方式のアクティブマトリクス
方式の液晶表示装置にも、あるいはCOG(チップオン
ガラス)方式の液晶表示装置にも適用可能なことは言う
までもない。さらに、様々な形状のブラックマトリクス
やカラーフィルタ、例えば格子状や帯状のブラックマト
リクス、ドット状や帯状のカラーフィルタ等を有する液
晶表示装置にも適用可能である。
【0074】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
液晶表示素子の周辺部におけるバックライトの遮光性を
向上できるとともに、表示領域と非表示領域との両基板
間のギャップを均一にでき、これにより表示むらの発生
を抑制し、表示品質を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明の実施の形態1の単純マトリク
ス方式STNカラー液晶表示素子の外観概略平面図、
(b)は(a)のA−A切断線断面図である。
【図2】本発明の実施の形態2の液晶表示素子のシール
材近傍の概略断面図である。
【図3】本発明の実施の形態3のカラーフィルタ基板の
非表示領域の要部概略平面図である。
【図4】本発明の実施の形態4のカラーフィルタ基板の
非表示領域の要部概略平面図である。
【図5】(a)は第1仕様の樹脂製ブラックマトリクス
の光の波長と透過率との関係(分光特性)を示す図、
(b)は第2仕様の樹脂製ブラックマトリクスの分光特
性を示す図、(c)は同様に赤、緑、青のカラーフィル
タの分光特性を示す図である。
【図6】本発明が適用可能な単純マトリクス方式の液晶
表示素子における液晶分子の配列方向、液晶分子のねじ
れ方向、偏光板の軸の方向および複屈折部材の光学軸の
関係の一例を示した説明図である。
【図7】液晶表示素子の一例の要部分解斜視図である。
【図8】別の例の液晶表示素子における液晶分子のねじ
れ方向、偏光板の軸の方向および複屈折部材の光学軸の
関係を示した説明図である。
【図9】液晶表示素子の図6の例についてのコントラス
ト、透過光色−交角α特性を示すグラフである。
【図10】さらに別の例の液晶表示素子における液晶分
子の配列方向、液晶分子のねじれ方向、偏光板の軸の方
向および複屈折部材の光学軸の関係を示した説明図であ
る。
【図11】交角α、β、γの測り方を説明するための図
である。
【図12】液晶表示素子の上電極基板部の一例の一部切
欠斜視図である。
【図13】液晶表示モジュールの一例の分解斜視図であ
る。
【図14】ラップトップパソコンの一例のブロックダイ
アグラムである。
【図15】ラップトップパソコンの一例の斜視図であ
る。
【図16】従来の液晶表示素子のシール材近傍の概略断
面図である。
【符号の説明】
11…上透明ガラス基板(コモン電極基板、カラーフィ
ルタ基板)、12…下透明ガラス基板(セグメント電極
基板、走査電極基板)、21、22…配向膜、23…保
護膜、31…透明電極(コモン電極)、32…透明電極
(セグメント電極)、33D…樹脂製ブラックマトリク
ス、33R、33G、33B…赤色、緑色、青色カラー
フィルタ、50…液晶層、51…液晶封入口、52…シ
ール材、62…液晶表示素子、65…絶縁膜、66…表
示領域(点灯領域)、67…非表示領域(非点灯領
域)、68…封止材、69…スペーサ。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】2枚の絶縁基板をそれぞれ配向膜を設けた
    面が互いに対向するように所定の間隙を隔てて重ね合わ
    せ、 表示領域の外側でかつ前記両基板間の縁周囲に枠状に設
    けたシール材により、前記両基板を接着するとともに、
    前記シール材の内側の前記両基板間に液晶を封止し、 いずれか一方の前記基板に樹脂製ブラックマトリクスと
    カラーフィルタとを設けた液晶表示素子を有する液晶表
    示装置において、 前記表示領域の外側の非表示領域に、前記ブラックマト
    リクスをベタ状に設け、かつ、その上に前記カラーフィ
    ルタをベタ状に設けたことを特徴とする液晶表示装置。
  2. 【請求項2】前記表示領域における前記カラーフィルタ
    の膜厚と、前記非表示領域における前記ベタ状ブラック
    マトリクスおよびその上に載せる前記ベタ状カラーフィ
    ルタの合計膜厚とをほぼ同じにしたことを特徴とする請
    求項1記載の液晶表示装置。
  3. 【請求項3】2枚の絶縁基板をそれぞれ配向膜を設けた
    面が互いに対向するように所定の間隙を隔てて重ね合わ
    せ、 表示領域の外側でかつ前記両基板間の縁周囲に枠状に設
    けたシール材により、前記両基板を接着するとともに、
    前記シール材の内側の前記両基板間に液晶を封止し、 いずれか一方の前記基板に樹脂製ブラックマトリクスと
    カラーフィルタとを設けた液晶表示素子を有する液晶表
    示装置において、 前記表示領域の外側の非表示領域に、前記ブラックマト
    リクスをベタ状に設け、かつ、その上に少なくとも1色
    の前記カラーフィルタを所定のパターンに設けたことを
    特徴とする液晶表示装置。
  4. 【請求項4】前記カラーフィルタの所定のパターンが、
    ストライプ形状を組み合わせたパターンであることを特
    徴とする請求項3記載の液晶表示装置。
  5. 【請求項5】前記液晶表示素子の前記表示領域のギャッ
    プと前記非表示領域のギャップとが同じになるように、
    前記ベタ状ブラックマトリクス上に載せる前記所定のパ
    ターンのカラーフィルタの面積を制御し、前記両基板間
    に配置されるスペーサの単位面積当たりの数を制御した
    ことを特徴とする請求項3記載の液晶表示装置。
  6. 【請求項6】前記非表示領域において、前記ブラックマ
    トリクスの分光透過率が高い波長領域を補う少なくとも
    1色のカラーフィルタを設けたことを特徴とする請求項
    1または3記載の液晶表示装置。
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