JPH1163875A - 遠心式送風手段を用いた熱交換器 - Google Patents
遠心式送風手段を用いた熱交換器Info
- Publication number
- JPH1163875A JPH1163875A JP9216570A JP21657097A JPH1163875A JP H1163875 A JPH1163875 A JP H1163875A JP 9216570 A JP9216570 A JP 9216570A JP 21657097 A JP21657097 A JP 21657097A JP H1163875 A JPH1163875 A JP H1163875A
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- Japan
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- impeller
- heat exchanger
- air
- fins
- flow
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- Air Filters, Heat-Exchange Apparatuses, And Housings Of Air-Conditioning Units (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 熱交換が良好に行なわれ、圧力損失を伴わ
ず、しかも騒音の低減が図れる遠心式送風手段を用いた
熱交換器を提供する。 【解決手段】 室内ユニット1の筐体22に羽根車2が
設けられている。その羽根車2を周方向から取囲むよう
に熱交換器12が設けられている。その熱交換器12
は、羽根車2の回転軸5の方向と実質的に垂直な方向に
2分割され、それぞれの位置における回転軸に垂直な空
気の流れの成分の向きと実質的に平行に配置されたフィ
ン14a、14bを有している。
ず、しかも騒音の低減が図れる遠心式送風手段を用いた
熱交換器を提供する。 【解決手段】 室内ユニット1の筐体22に羽根車2が
設けられている。その羽根車2を周方向から取囲むよう
に熱交換器12が設けられている。その熱交換器12
は、羽根車2の回転軸5の方向と実質的に垂直な方向に
2分割され、それぞれの位置における回転軸に垂直な空
気の流れの成分の向きと実質的に平行に配置されたフィ
ン14a、14bを有している。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、遠心式送風手段を
用いた熱交換器に関し、特に、熱交換が良好に行なわ
れ、圧損が低く騒音の発生が抑制される遠心式送風手段
を用いた熱交換器に関するものである。
用いた熱交換器に関し、特に、熱交換が良好に行なわ
れ、圧損が低く騒音の発生が抑制される遠心式送風手段
を用いた熱交換器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】空調設備等において、熱交換器に空気を
送り込んで熱交換を行なうために種々の送風機が用いら
れている。そのような送風機の1つとして、遠心ファン
がある。そこで、遠心ファンを用いた従来の熱交換器に
ついて図7を用いて説明する。この熱交換器は、いわゆ
るセパレート型のルームエアーコンディショナーの室内
ユニットに相当する部分である。
送り込んで熱交換を行なうために種々の送風機が用いら
れている。そのような送風機の1つとして、遠心ファン
がある。そこで、遠心ファンを用いた従来の熱交換器に
ついて図7を用いて説明する。この熱交換器は、いわゆ
るセパレート型のルームエアーコンディショナーの室内
ユニットに相当する部分である。
【0003】室内ユニット1は、室外ユニット(図示せ
ず)と接続されて、一連の冷凍サイクルまたは暖房サイ
クルが構成される。室内ユニット1の筐体22内には、
回転駆動手段(図示せず)により回転軸5のまわりに回
転する羽根車2が設けられている。羽根車2は、回転軸
5により回転駆動力が伝達されるハブ6を有している。
そのハブ6と対向するように、中央付近に空気取入口1
0が開口され、平面形状がリング状のシュラウド4が設
けられている。そのシュラウド4とハブ6の間の外周部
においては、周方向に所定の間隔を隔てて配列された複
数の送風羽根8が設けられている。羽根車および回転駆
動手段を含めて遠心ファンと称す。
ず)と接続されて、一連の冷凍サイクルまたは暖房サイ
クルが構成される。室内ユニット1の筐体22内には、
回転駆動手段(図示せず)により回転軸5のまわりに回
転する羽根車2が設けられている。羽根車2は、回転軸
5により回転駆動力が伝達されるハブ6を有している。
そのハブ6と対向するように、中央付近に空気取入口1
0が開口され、平面形状がリング状のシュラウド4が設
けられている。そのシュラウド4とハブ6の間の外周部
においては、周方向に所定の間隔を隔てて配列された複
数の送風羽根8が設けられている。羽根車および回転駆
動手段を含めて遠心ファンと称す。
【0004】その羽根車2を周方向から取囲むように熱
交換器12が設けられている。熱交換器12には、冷媒
を流すための冷媒パイプ16と複数のフィン14が設け
られている。また筐体22には、吸込グリル20と吹出
しグリル18が設けられている。この室内ユニット1は
天井に埋込設置されて用いられる。
交換器12が設けられている。熱交換器12には、冷媒
を流すための冷媒パイプ16と複数のフィン14が設け
られている。また筐体22には、吸込グリル20と吹出
しグリル18が設けられている。この室内ユニット1は
天井に埋込設置されて用いられる。
【0005】次に動作について説明する。羽根車2の矢
印3方向の回転により室内の空気が吸込グリル20より
室内ユニット1の内部に取入れられる。室内ユニット1
に取入れられた空気は、空気取入口10から羽根車2内
に取入れられ、送風羽根8によってハブ6とシュラウド
4との間から羽根車2の外周側に送り出される。羽根車
2の外周側に送り出された空気は、冷媒パイプ16に配
置された複数のフィン14の間を流れる。このとき、空
気と冷媒との間で熱交換が行なわれる。熱交換の行なわ
れた空気は、吹出しグリル18より室内に送り出され
る。以上のようにして、室内の冷房または暖房が行なわ
れる。
印3方向の回転により室内の空気が吸込グリル20より
室内ユニット1の内部に取入れられる。室内ユニット1
に取入れられた空気は、空気取入口10から羽根車2内
に取入れられ、送風羽根8によってハブ6とシュラウド
4との間から羽根車2の外周側に送り出される。羽根車
2の外周側に送り出された空気は、冷媒パイプ16に配
置された複数のフィン14の間を流れる。このとき、空
気と冷媒との間で熱交換が行なわれる。熱交換の行なわ
れた空気は、吹出しグリル18より室内に送り出され
る。以上のようにして、室内の冷房または暖房が行なわ
れる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た遠心ファンを用いた熱交換器においては以下に示すよ
うな問題があった。図8は、羽根車の回転軸に垂直な平
面における室内ユニットの断面構造を模式的に表わした
ものである。図8を参照して、羽根車2の矢印3に示す
回転により、羽根車2の外周のある1点から外側に送り
出される空気の流れは、その点における外周の接線とあ
る角度を持っている。したがって、羽根車2から送り出
され、熱交換器12に到達した空気の回転軸に垂直な流
れの成分は、それぞれ矢印23a〜23dに示す方向を
有している。
た遠心ファンを用いた熱交換器においては以下に示すよ
うな問題があった。図8は、羽根車の回転軸に垂直な平
面における室内ユニットの断面構造を模式的に表わした
ものである。図8を参照して、羽根車2の矢印3に示す
回転により、羽根車2の外周のある1点から外側に送り
出される空気の流れは、その点における外周の接線とあ
る角度を持っている。したがって、羽根車2から送り出
され、熱交換器12に到達した空気の回転軸に垂直な流
れの成分は、それぞれ矢印23a〜23dに示す方向を
有している。
【0007】一方、熱交換器12においては、複数のフ
ィン14がそれぞれ冷媒パイプ16に対しほぼ直角に配
置されている。このため、図9に示すように、たとえば
矢印23aに示す空気の流れの方向と、各フィン14が
配置されている方向とが一致しない。その結果、各フィ
ン14の近傍で流れの剥離が生じ熱交換が悪化すること
があった。
ィン14がそれぞれ冷媒パイプ16に対しほぼ直角に配
置されている。このため、図9に示すように、たとえば
矢印23aに示す空気の流れの方向と、各フィン14が
配置されている方向とが一致しない。その結果、各フィ
ン14の近傍で流れの剥離が生じ熱交換が悪化すること
があった。
【0008】また、空気がフィンに当たり、空気が流入
流出する熱交換器12において圧力損失が大きくなるこ
とがあった。さらに、空気がフィンに当たる際に騒音が
大きくなることがあった。
流出する熱交換器12において圧力損失が大きくなるこ
とがあった。さらに、空気がフィンに当たる際に騒音が
大きくなることがあった。
【0009】本発明は上記問題点を解決するためになさ
れたものであり、熱交換が良好に行なわれ、圧力損失を
抑制し、しかも騒音の低減が図られる遠心式送風手段を
用いた熱交換器を提供することを目的とする。
れたものであり、熱交換が良好に行なわれ、圧力損失を
抑制し、しかも騒音の低減が図られる遠心式送風手段を
用いた熱交換器を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の1つの局面にお
ける遠心式送風手段を用いた熱交換器は、遠心式送風手
段と、熱交換手段とを備えている。遠心式送風手段は、
中央部から空気を取入れるとともに、取入れた空気を羽
根車の回転により周囲に送り出す。熱交換手段は、遠心
式送風手段を回転の周方向から取囲むようにして設けら
れ、冷媒を流すための配管および配管に設けられた複数
のフィン部を含んでいる。各フィン部は、各フィン部が
取付けられている位置における、遠心式送風手段から送
り出された空気の流れに対して、羽根車の回転軸に垂直
な流れの成分の向きと実質的に平行に配置されている。
ける遠心式送風手段を用いた熱交換器は、遠心式送風手
段と、熱交換手段とを備えている。遠心式送風手段は、
中央部から空気を取入れるとともに、取入れた空気を羽
根車の回転により周囲に送り出す。熱交換手段は、遠心
式送風手段を回転の周方向から取囲むようにして設けら
れ、冷媒を流すための配管および配管に設けられた複数
のフィン部を含んでいる。各フィン部は、各フィン部が
取付けられている位置における、遠心式送風手段から送
り出された空気の流れに対して、羽根車の回転軸に垂直
な流れの成分の向きと実質的に平行に配置されている。
【0011】この構成によれば、遠心式送風手段から送
り出され、熱交換器に到達した空気の流れの向きが、そ
の到達した位置におけるフィン部の向きと実質的に平行
になる。これにより、空気が各フィンの間をスムーズに
流れることができる。その結果、フィン部の近傍では層
流が形成され、熱交換が良好になる。また、空気が流入
流出する熱交換手段の前後において、圧力損失が低減す
るとともに、騒音の発生も抑制される。
り出され、熱交換器に到達した空気の流れの向きが、そ
の到達した位置におけるフィン部の向きと実質的に平行
になる。これにより、空気が各フィンの間をスムーズに
流れることができる。その結果、フィン部の近傍では層
流が形成され、熱交換が良好になる。また、空気が流入
流出する熱交換手段の前後において、圧力損失が低減す
るとともに、騒音の発生も抑制される。
【0012】好ましくは、フィン部は、羽根車の回転軸
と実質的に直交する方向に少なくとも2分割された第1
フィン部および第2フィン部を含んでいる。
と実質的に直交する方向に少なくとも2分割された第1
フィン部および第2フィン部を含んでいる。
【0013】羽根車の外周から送り出される空気は、羽
根車の外周の回転軸の方向の位置によって、その位置に
おける外周の接線と空気の流れのなす角度が連続的に変
化する。つまり、羽根車の外周のうち、空気を取入れる
側に近い方ではその角度が比較的小さく、空気を取入れ
る側から遠い方では、その角度が比較的大きい。そこ
で、第1フィン部と第2フィン部とに分割された熱交換
手段において、一方を羽根車の外周のうち、空気を取入
れる側に近い方を取込むように配置し、他方を空気を取
入れる側からより遠い方を取囲むように配置する。これ
により、羽根車の外周の回転軸方向の位置に対応して、
各フィン部の配置を変えて熱交換手段を製造する場合よ
りも、大幅にその生産性が向上する。その結果、生産性
を損なうことなく、熱交換等が良好な遠心式送風手段を
用いた熱交換器が得られる。
根車の外周の回転軸の方向の位置によって、その位置に
おける外周の接線と空気の流れのなす角度が連続的に変
化する。つまり、羽根車の外周のうち、空気を取入れる
側に近い方ではその角度が比較的小さく、空気を取入れ
る側から遠い方では、その角度が比較的大きい。そこ
で、第1フィン部と第2フィン部とに分割された熱交換
手段において、一方を羽根車の外周のうち、空気を取入
れる側に近い方を取込むように配置し、他方を空気を取
入れる側からより遠い方を取囲むように配置する。これ
により、羽根車の外周の回転軸方向の位置に対応して、
各フィン部の配置を変えて熱交換手段を製造する場合よ
りも、大幅にその生産性が向上する。その結果、生産性
を損なうことなく、熱交換等が良好な遠心式送風手段を
用いた熱交換器が得られる。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態にかかる遠心
ファンを用いた熱交換器について図を用いて説明する。
図1を参照して、熱交換器12は、羽根車2の回転軸5
の方向と実質的に垂直な方向にフィン14が2分割され
ており、フィン14a、14bを有している。フィン1
4aは、羽根車2のうち、空気取り入れ口10に近い部
分を周方向から取り囲み、フィン14bは、空気取り入
れ口10からより遠い部分を周方向から取り囲んでい
る。さらにフィン14a、14bは、いずれも回転軸5
方向に配置されている。
ファンを用いた熱交換器について図を用いて説明する。
図1を参照して、熱交換器12は、羽根車2の回転軸5
の方向と実質的に垂直な方向にフィン14が2分割され
ており、フィン14a、14bを有している。フィン1
4aは、羽根車2のうち、空気取り入れ口10に近い部
分を周方向から取り囲み、フィン14bは、空気取り入
れ口10からより遠い部分を周方向から取り囲んでい
る。さらにフィン14a、14bは、いずれも回転軸5
方向に配置されている。
【0015】なお、これ以外の構成については、従来の
技術の項において説明した遠心ファンを用いた熱交換器
と同様なので、同一部材には同一符号を付しその詳しい
説明を省略する。
技術の項において説明した遠心ファンを用いた熱交換器
と同様なので、同一部材には同一符号を付しその詳しい
説明を省略する。
【0016】次に、上述した遠心ファンを用いた熱交換
器の動作について説明する。まず、羽根車の外周から送
り出される空気の流れについて説明する。図2を参照し
て、羽根車2のシュラウド4のある外周端を原点Oとし
て、回転軸5と平行にハブ6側に空間に固定された座標
軸を取る。ハブ6の外周端の座標を−100(mm)と
する。羽根車2の外周のある1点から送り出される空気
の流れのうち、回転軸5に垂直な流れの成分24と、そ
の点における接線とのなす角を角度(接線角度)θと
し、シュラウド4の外周端近傍からハブ6の外周端近傍
にわたって、その角度を測定した。
器の動作について説明する。まず、羽根車の外周から送
り出される空気の流れについて説明する。図2を参照し
て、羽根車2のシュラウド4のある外周端を原点Oとし
て、回転軸5と平行にハブ6側に空間に固定された座標
軸を取る。ハブ6の外周端の座標を−100(mm)と
する。羽根車2の外周のある1点から送り出される空気
の流れのうち、回転軸5に垂直な流れの成分24と、そ
の点における接線とのなす角を角度(接線角度)θと
し、シュラウド4の外周端近傍からハブ6の外周端近傍
にわたって、その角度を測定した。
【0017】図3はその結果である。シュラウド4の外
周端近傍から20mm下がった位置までは、空気の流れ
の角度は約20°程度であった。シュラウド4から離れ
るにしたがい、その角度は徐々に大きくなり、ハブ6の
外周端近傍では約35°程度であった。この結果より、
原点Oから−20mmまでの範囲(範囲A)において
は、空気の流れの角度を20°とし、−20mmから−
100mmまでの範囲(範囲B)においては、その角度
を30°と近似した。
周端近傍から20mm下がった位置までは、空気の流れ
の角度は約20°程度であった。シュラウド4から離れ
るにしたがい、その角度は徐々に大きくなり、ハブ6の
外周端近傍では約35°程度であった。この結果より、
原点Oから−20mmまでの範囲(範囲A)において
は、空気の流れの角度を20°とし、−20mmから−
100mmまでの範囲(範囲B)においては、その角度
を30°と近似した。
【0018】次に図4を参照して、上記した近似により
範囲Aにおいては、羽根車2の外周のある点P1から接
線角度20°をもって空気が送り出されるものとする。
その送り出された空気が、熱交換器12のフィン14a
に到達する。フィン14aは、図5に示すように、その
位置における空気の流れ24aと実質的に平行になるよ
うに冷媒パイプ16に取付けられている。
範囲Aにおいては、羽根車2の外周のある点P1から接
線角度20°をもって空気が送り出されるものとする。
その送り出された空気が、熱交換器12のフィン14a
に到達する。フィン14aは、図5に示すように、その
位置における空気の流れ24aと実質的に平行になるよ
うに冷媒パイプ16に取付けられている。
【0019】また範囲Bにおいては、羽根車2の外周の
ある点P2から接線角度30°をもって空気が送り出さ
れるものとする。その送り出された空気が、熱交換器1
2のフィン14bに到達する。フィン14bは、図6に
示すように、その位置における空気の流れ24bと実質
的に平行になるように冷媒パイプ16に取付けられてい
る。なお、図5および図6は、図4に示す点線枠内を部
分的に拡大したものである。
ある点P2から接線角度30°をもって空気が送り出さ
れるものとする。その送り出された空気が、熱交換器1
2のフィン14bに到達する。フィン14bは、図6に
示すように、その位置における空気の流れ24bと実質
的に平行になるように冷媒パイプ16に取付けられてい
る。なお、図5および図6は、図4に示す点線枠内を部
分的に拡大したものである。
【0020】以上説明したように、熱交換器12には、
熱交換器12に到達した空気の流れに対して、回転軸5
に垂直な流れの成分の向きと実質的に平行にフィン14
a、14bが設けられている。これにより、羽根車2の
外周から送り出された空気は、各フィン14a、14b
の間をスムースに流れる。このため、フィン14a、1
4bの近傍で空気の流れに剥離が生じるようなことがな
くなり流れが改善される。その結果、空気と冷媒パイプ
16中の冷媒との熱交換が良好に行なわれる。また、空
気が流入流出する熱交換器12の前後において圧力損失
が低減する。その結果、羽根車の同じ回転数に対して熱
交換がさらに良好になる。さらに、空気とフィン14
a、14bとの衝突角度が改善されるので、騒音も低減
される。
熱交換器12に到達した空気の流れに対して、回転軸5
に垂直な流れの成分の向きと実質的に平行にフィン14
a、14bが設けられている。これにより、羽根車2の
外周から送り出された空気は、各フィン14a、14b
の間をスムースに流れる。このため、フィン14a、1
4bの近傍で空気の流れに剥離が生じるようなことがな
くなり流れが改善される。その結果、空気と冷媒パイプ
16中の冷媒との熱交換が良好に行なわれる。また、空
気が流入流出する熱交換器12の前後において圧力損失
が低減する。その結果、羽根車の同じ回転数に対して熱
交換がさらに良好になる。さらに、空気とフィン14
a、14bとの衝突角度が改善されるので、騒音も低減
される。
【0021】上記実施の形態では、フィンは2分割した
が、図3に示す角度に対応してさらに多く分割してもよ
い。その場合には、熱交換がさらに良好になり、また騒
音も低減する。しかしながら、むやみにフィンを分割す
ることはそれだけ熱交換器の製造を複雑化し、生産性が
阻害されるとともに、製造コストも上昇する。このた
め、市場のニーズやコスト等との関係で適切に分割する
ことが好ましい。
が、図3に示す角度に対応してさらに多く分割してもよ
い。その場合には、熱交換がさらに良好になり、また騒
音も低減する。しかしながら、むやみにフィンを分割す
ることはそれだけ熱交換器の製造を複雑化し、生産性が
阻害されるとともに、製造コストも上昇する。このた
め、市場のニーズやコスト等との関係で適切に分割する
ことが好ましい。
【0022】なお、今回開示された実施の形態はすべて
の点で例示であって制限的なものではないと考えられる
べきである。本発明の範囲は上記で説明した範囲ではな
く、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と
均等の意味および範囲でのすべての変更が含まれること
が意図される。
の点で例示であって制限的なものではないと考えられる
べきである。本発明の範囲は上記で説明した範囲ではな
く、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と
均等の意味および範囲でのすべての変更が含まれること
が意図される。
【0023】
【発明の効果】本発明の1つの局面における遠心式送風
手段を用いた熱交換器によれば、遠心式送風手段から送
り出され、熱交換器に到達した空気の流れの向きが、そ
の到達した位置におけるフィン部の向きと実質的に平行
になる。これにより、空気が各フィンの間をスムーズに
流れることができる。その結果、フィン部の近傍では層
流が形成され、熱交換が良好になる。また、空気が流入
流出する熱交換手段の前後において、圧力損失が低減す
るとともに、騒音の発生も抑制される。
手段を用いた熱交換器によれば、遠心式送風手段から送
り出され、熱交換器に到達した空気の流れの向きが、そ
の到達した位置におけるフィン部の向きと実質的に平行
になる。これにより、空気が各フィンの間をスムーズに
流れることができる。その結果、フィン部の近傍では層
流が形成され、熱交換が良好になる。また、空気が流入
流出する熱交換手段の前後において、圧力損失が低減す
るとともに、騒音の発生も抑制される。
【0024】好ましくは、フィン部は、羽根車の回転軸
と実質的に直交する方向に少なくとも2分割された第1
フィン部および第2フィン部を含む。これにより、羽根
車の外周の回転軸方向の位置に対応して、各フィン部の
配置を変えて熱交換手段を製造する場合よりも、大幅に
その生産性が向上する。その結果、生産性を損なうこと
なく、熱交換等が良好な遠心式送風手段を用いた熱交換
器が得られる。
と実質的に直交する方向に少なくとも2分割された第1
フィン部および第2フィン部を含む。これにより、羽根
車の外周の回転軸方向の位置に対応して、各フィン部の
配置を変えて熱交換手段を製造する場合よりも、大幅に
その生産性が向上する。その結果、生産性を損なうこと
なく、熱交換等が良好な遠心式送風手段を用いた熱交換
器が得られる。
【図1】本発明の実施の形態に係る遠心ファンを用いた
熱交換器の断面斜視図である。
熱交換器の断面斜視図である。
【図2】同実施の形態において、羽根車から送り出され
る空気の流れを説明するための断面斜視図である。
る空気の流れを説明するための断面斜視図である。
【図3】同実施の形態において、シュラウドからの高さ
と、羽根車の接線方向との流れのなす角度との関係を示
すグラフである。
と、羽根車の接線方向との流れのなす角度との関係を示
すグラフである。
【図4】同実施の形態において、羽根車から送り出され
る空気の流れを示す断面模式図である。
る空気の流れを示す断面模式図である。
【図5】同実施の形態において、図4に示す点線枠内の
第1の部分拡大断面模式図である。
第1の部分拡大断面模式図である。
【図6】同実施の形態において、図4に示す点線枠内の
第2の部分拡大断面模式図である。
第2の部分拡大断面模式図である。
【図7】従来の遠心ファンを用いた熱交換器の断面斜視
図である。
図である。
【図8】従来の遠心ファンを用いた熱交換器の羽根車か
ら送り出される空気の流れを説明するための断面模式図
である。
ら送り出される空気の流れを説明するための断面模式図
である。
【図9】図8に示す点線枠内の部分拡大断面摸式図であ
る。
る。
1 室内ユニット 2 羽根車 3 回転方向 4 シュラウド 5 回転軸 6 ハブ 8 送風羽根 10 空気取入口 12 熱交換器 14、14a、14b フィン 16 冷媒パイプ 18 吹出しグリル 20 吸込グリル 22 筐体
Claims (2)
- 【請求項1】 中央部から空気を取入れるとともに、取
入れた空気を羽根車の回転により周囲に送り出す遠心式
送風手段と、 前記遠心式送風手段を回転の周方向から取囲むようにし
て設けられ、冷媒を流すための配管および前記配管に設
けられた複数のフィン部を含む熱交換手段とを備え、 各前記フィン部は、各前記フィン部が取付けられている
位置における、前記遠心式送風手段から送り出された空
気の流れに対して、前記羽根車の回転軸に垂直な流れの
成分の向きと実質的に平行に配置されている、遠心式送
風手段を用いた熱交換器。 - 【請求項2】 前記フィン部は、前記羽根車の回転軸と
実質的に直交する方向に少なくとも2分割された第1フ
ィン部および第2フィン部を含む、請求項1記載の遠心
式送風手段を用いた熱交換器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9216570A JPH1163875A (ja) | 1997-08-11 | 1997-08-11 | 遠心式送風手段を用いた熱交換器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9216570A JPH1163875A (ja) | 1997-08-11 | 1997-08-11 | 遠心式送風手段を用いた熱交換器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1163875A true JPH1163875A (ja) | 1999-03-05 |
Family
ID=16690503
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9216570A Withdrawn JPH1163875A (ja) | 1997-08-11 | 1997-08-11 | 遠心式送風手段を用いた熱交換器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1163875A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GR1004893B (el) * | 2003-06-06 | 2005-05-23 | Tecumseh Products Company | Εναλλακτης θερμοτητας με στοιχεια μεταφορας θερμοτητας που δεν ειναι καθετα μεταξυ τους |
CN110195892A (zh) * | 2018-02-23 | 2019-09-03 | 青岛海尔智能技术研发有限公司 | 一种用于空调的层流风扇及空调器 |
-
1997
- 1997-08-11 JP JP9216570A patent/JPH1163875A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GR1004893B (el) * | 2003-06-06 | 2005-05-23 | Tecumseh Products Company | Εναλλακτης θερμοτητας με στοιχεια μεταφορας θερμοτητας που δεν ειναι καθετα μεταξυ τους |
CN110195892A (zh) * | 2018-02-23 | 2019-09-03 | 青岛海尔智能技术研发有限公司 | 一种用于空调的层流风扇及空调器 |
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