JPH1163790A - 冷蔵庫 - Google Patents

冷蔵庫

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JPH1163790A
JPH1163790A JP21363797A JP21363797A JPH1163790A JP H1163790 A JPH1163790 A JP H1163790A JP 21363797 A JP21363797 A JP 21363797A JP 21363797 A JP21363797 A JP 21363797A JP H1163790 A JPH1163790 A JP H1163790A
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    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25DREFRIGERATORS; COLD ROOMS; ICE-BOXES; COOLING OR FREEZING APPARATUS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • F25D2317/00Details or arrangements for circulating cooling fluids; Details or arrangements for circulating gas, e.g. air, within refrigerated spaces, not provided for in other groups of this subclass
    • F25D2317/06Details or arrangements for circulating cooling fluids; Details or arrangements for circulating gas, e.g. air, within refrigerated spaces, not provided for in other groups of this subclass with forced air circulation
    • F25D2317/063Details or arrangements for circulating cooling fluids; Details or arrangements for circulating gas, e.g. air, within refrigerated spaces, not provided for in other groups of this subclass with forced air circulation with air guides

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  • Cold Air Circulating Systems And Constructional Details In Refrigerators (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 空冷凝縮器のファンによる温排風をダクトに
より断熱箱体外面下部に導き、断熱箱体内冷気に起因す
るベースパネル下面の結露発生を防止する冷蔵庫。 【解決手段】 冷凍ユニット16の冷却運転時に凝縮器
ファンにより排出される温排風の一部がカバー17の吸
排気孔から排気されるとともに、排気ダクト20の通路
21を介し、断熱箱体2のベースパネル5の下面と床面
Fとの空間Sに導びかれるよう排気ダクトをカバー17
から一体に形成し、箱体7のリアパネルに沿って設け、
ダクト20の幅をカバー17の幅と略同等幅に構成す
る。これにより冷凍ユニット16で発生した温排風の一
部を使用するのみで、空間Sに滞留する冷空気を排除し
つ温排気が箱体2のベースパネル5の下面に案内されて
箱体2内の冷気に起因してベースパネル5の下面に発生
する結露が有効に防止される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、断熱箱体のルーフ
パネル上に配設された冷凍ユニットを介して冷却器の冷
却制御を行うとともに、冷却器により冷却された冷気を
庫内ファンを介して断熱箱体内を循環させる冷蔵庫に関
し、特に、冷凍ユニットの凝縮器をファンにより冷却し
た際に発生する排気を断熱箱体のベースパネルの下面全
体に渡って案内することにより、断熱箱体内の冷気に起
因してベースパネルの下面に発生する結露を有効に防止
することが可能な冷蔵庫に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、各種の冷蔵庫が提案されてお
り、この種冷蔵庫は、一般に、断熱箱体のルーフパネル
上に配設された冷凍ユニットを介して冷却器の冷却制御
を行い、冷却器により冷却された冷気を庫内ファンを介
して断熱箱体内を循環させる構成を有し、また、冷凍ユ
ニットを構成する凝縮器(コンデンサ)にて発生する熱
をファンにて冷凍ユニットの外部に排出する際の排気を
各種用途に使用する冷蔵庫も存在する。
【0003】例えば、特開平8−247626号公報に
は、冷蔵庫本体の上面に冷凍サイクルユニットが配設さ
れ、また、冷凍サイクルユニットのエバポレータから発
生する除霜水を下方に案内する排水ホースが冷蔵庫本体
の背部断熱壁に埋設されるとともに、冷凍サイクルユニ
ットのCファンの作動時に温風を下方に案内する送風ダ
クトが排水ホースを包含するように背部断熱壁に埋設さ
れた冷蔵庫が記載されている。この冷蔵庫では、除霜水
が排水ホースを介して冷蔵庫本体の底部に配置された蒸
発皿に供給され、また、温風が蒸発皿収容室にて蒸発皿
の上面を前方に流されて外部に排出される。これによ
り、蒸発皿内の水が蒸発される。また、実開昭58−2
01897号公報には、ユニットクーラーにて発生する
温風を送風機により強制的に送風し、かかる送風を送風
管を介して温風吹出管兼水滴受樋まで送るように構成し
たガラス扉付冷蔵庫が記載されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記特開平8−247
626号公報及び実開昭58−201897号公報に記
載された各冷蔵庫では、冷凍サイクルユニット(ユニッ
トクーラー)から発生する温風が、Cファン(送風機)
を介して冷蔵庫本体の背部に設けられた送風ダクト(送
風管)から冷蔵庫本体の底部にまで送られることから、
冷蔵庫本体内の冷気に起因して底部に結露が発生するこ
とをある程度は防止することが可能ではある。
【0005】しかし、前記特開平8−247626号公
報の冷蔵庫において、温風を冷蔵庫本体の底部にまで案
内する送風ダクトは、冷蔵庫本体の背部断熱壁に埋設さ
れる程度の送風面積しか有しておらず、従って、そのダ
クトスペースは非常に狭いものである。これより、温風
を効率的に下方に流すことができず、かかる構成からす
れば、冷蔵庫本体内部の冷気に起因して冷蔵庫本体の底
部にて発生する結露を有効に防止するにはまだまだ不充
分なものである。また、実開昭58−201897号公
報の冷蔵庫においても、前記の場合と同様、温風を冷蔵
庫の底部にまで案内する送風管は、その管径が極めて小
さいものであるから、送風スペースは非常に狭く、従っ
て、ユニットクーラーから発生する温風を冷蔵庫本体の
底部に十分送ることができない。これより、冷蔵庫本体
内部の冷気に起因して冷蔵庫本体の底部にて発生する結
露を有効に防止するにはまだまだ不充分なものである。
【0006】本発明は、前記従来の問題点を解消するた
めになされたものであり、冷凍ユニットの凝縮器をファ
ンにより冷却した際に発生する排気を断熱箱体のベース
パネルの下面全体に渡って案内することが可能であり、
もって断熱箱体内の冷気に起因してベースパネルの下面
に発生する結露を有効に防止することが可能な冷蔵庫を
提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
請求項1に係る冷蔵庫は、冷却器及び庫内ファンが配設
され、冷却器により冷却された冷気が庫内ファンを介し
て循環される断熱箱体と、前記断熱箱体のベースパネル
に設けられ、断熱箱体を床面から離間させてベースパル
の下面と床面との間に空間を形成する脚部材と、前記断
熱箱体のルーフパネル上に配設され、前記冷却器の冷却
制御を行う冷凍ユニットとを有する冷蔵庫において、前
記断熱箱体のリアパネルに設けられるとともに冷凍ユニ
ットの幅と同等の幅を有し、冷凍ユニットから排出され
る排気の一部を断熱箱体のベースパネルの下面と床面と
の空間に案内する排気ダクトを備えたことを特徴とす
る。
【0008】請求項1の冷蔵庫では、その冷却駆動を行
った際に、冷凍ユニットから排出される排気は、排気ダ
クトを介して、断熱箱体のベースパネルの下面と床面と
の空間に案内される。このとき、排気ダクトは、断熱箱
体のリアパネルに設けられるとともに、冷凍ユニットの
幅と同等の幅を有しているので、ベースパネルの下面と
床面との空間にて滞留する空気を排除して、排気を断熱
箱体のベースパネルの下面全体に渡って案内することが
可能であり、これより断熱箱体内の冷気に起因してベー
スパネルの下面に発生する結露を有効に防止することが
可能となる。また、排気ダクトは冷凍ユニットの幅と同
等の幅を有していることから、冷凍ユニットから発生す
る排気の一部を使用するのみで、排気をベースパネルの
下面全体に渡って案内することが可能である。
【0009】また、請求項2に係る冷蔵庫は、請求項1
の冷蔵庫において、前記排気ダクトの排出口近傍に、排
気ダクトから排出される排気をベースパネルの下面全体
に渡って送る整流板が配設されたことを特徴とする。か
かる請求項2の冷蔵庫では、排気ダクトの排出口近傍に
整流板が配設され、この整流板により排気ダクトからの
排気がベースパネルの下面全体に渡って分散されるの
で、ベースパネルの下面で排気を滞留させることなくベ
ースパネル全体に渡って結露の発生を有効に防止するこ
とが可能となる。
【0010】更に、請求項3に係る冷蔵庫は、請求項1
の冷蔵庫において、前記排気ダクトの吸入口の近傍に
て、冷凍ユニットから排出される排気を排気ダクト内に
送風する送風ファンが配置されたことを特徴とする。請
求項3の冷蔵庫では、排気ダクトの吸入口の近傍に送風
ファンが配置されているので、前記のように排気ダクト
が冷凍ユニットの幅と同等の幅を有していることとも相
まって、送風ファンを介して排気を更に効率的に断熱箱
体のベースパネルの下面全体に渡って案内してベースパ
ネルの下面に発生する結露を有効に防止することが可能
となる。これにより、冷蔵庫を過酷な条件下で使用する
場合においても、ベースパネルの下面への結露の発生を
防止することが可能となる。
【0011】また、請求項4に係る冷蔵庫は、請求項3
の冷蔵庫において、前記送風ファンの作動状態を切り換
える切換スイッチを備えたことを特徴とし、また、請求
項5に係る冷蔵庫は、請求項4の冷蔵庫において、前記
切換スイッチは、冷蔵庫のオン状態に連動させて送風フ
ァンを作動状態に切り換える第1モードと、前記冷凍ユ
ニットのオン・オフに連動させて送風ファンを作動させ
る第2モードとを切換可能であることを特徴とする。か
かる請求項4及び請求項5の冷蔵庫では、切換スイッチ
を介して送風ファンの作動状態を切り換えることが可能
であり、特に、送風ファンの作動状態を第1モードと第
2モードとに切り換えることにより、冷蔵庫の使用条件
に対応して送風ファンの節電を有効に行うことが可能と
なる。
【0012】更に、請求項6に係る冷蔵庫は、請求項3
の冷蔵庫において、前記ベースパネルの下面に配設され
た結露センサを有し、前記送風ファンは、結露センサか
らの検出出力に基づいて、そのオン・オフ制御が行われ
ることを特徴とし、また、請求項7に係る冷蔵庫は、請
求項6の冷蔵庫において、前記送風ファンは、結露セン
サを介してベースパネル下面に結露が発生したことが検
出された場合にオンされることを特徴とする。請求項6
及び請求項7の冷蔵庫では、ベースパネルの下面に結露
センサを配設し、その結露センサの検出出力に基づいて
送風ファンのオン・オフ制御を行い、特に、結露センサ
によりベースパネルの下面における結露の発生が検出さ
れた場合に送風ファンをオンするので、送風ファンを効
率的に作動させることが可能となり、また、節電を有効
に行うことも可能となる。
【0013】また、請求項8に係る冷蔵庫は、請求項1
の冷蔵庫において、前記冷凍ユニットを収納するととも
に少なくとも背面側に排気孔が形成されたユニットカバ
ーを備え、前記排気ダクトは、ユニットカバー背面側の
排気孔を覆うようにユニットカバーに対して着脱自在に
構成されたことを特徴とする。請求項8の冷蔵庫では、
排気ダクトは、冷凍ユニットのユニットカバーに対して
着脱自在として断熱箱体とは別体に構成されていること
から、排気ダクトを断熱箱体の断熱壁内部に形成する場
合に比べて、断熱箱体の構造をシンプルにすることが可
能であるとともに、断熱性能を高く保持することが可能
である。また、排気ダクトは断熱箱体に対して着脱自在
であることから、冷蔵庫の使用状況に従い必要に応じて
排気ダクトを断熱箱体に簡単に増設することが可能とな
る。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る冷蔵庫につい
て、本発明を具体化した実施形態に基づき図面を参照し
つつ詳細に説明する。先ず、第1実施形態に係る冷蔵庫
について図1乃至図4に基づき説明する。図1は第1実
施形態に係る冷蔵庫の正面図、図2は冷蔵庫の側断面
図、図3は冷蔵庫のベースパネル下面における排気の流
れを模式的に示す説明図、図4は冷蔵庫の後側下部を拡
大して示す部分説明図である。
【0015】図1、図2において、冷蔵庫1は断熱箱体
2を有し、断熱箱体2の前方開放面には一対の扉3が開
閉可能に取り付けられている。断熱箱体2は、ルーフパ
ネル4、ベースパネル5、ルーフパネル4とベースパネ
ル5間に配置される一対のサイドパネル6(図2中に一
方が図示されている)、及び、リアパネル7から箱状に
組み立てられてなる。
【0016】前記断熱箱体2の内部において、ルーフパ
ネル4の下面には冷却ユニット8が取り付けられてお
り、かかる冷却ユニット8は、冷却ダクト9の前方位置
(図2中、左側位置)に配置された庫内ファン10、冷
却ダクト9内に配置された冷却器11、及び、冷却器1
1の下方にて冷却ダクト9の後方位置に配置された排水
パイプ12を有する。排水パイプ12の後端部は、リア
パネル7の内部に形成された排水路13(パイプ等が埋
設されて構成される)に接続されている。かかる排水路
13の下端部は、ベースパネル5の下面に取り付けられ
た排水部材14の上方に臨んでおり、また、排水部材1
4の前方端部は、ベースパネル5の下面に配置される排
水容器15の上方に臨んでいる。前記構成において、冷
却器11の除霜時に発生する除霜水は、冷却ダクト9上
に滴下するとともに排水パイプ12から排水路13を経
て排水部材14に集水され、また、排水部材14から排
水容器15内に排水される。また、断熱箱体2内におい
て、冷却器11により冷却された冷気は、庫内ファン1
0の作用により矢印にて示すように庫内を循環され、こ
の間に断熱箱体2内に収納された農産物等の被冷却物の
冷却が行われる。
【0017】また、断熱箱体2のルーフパネル4の上面
には、前記冷却器11を含んで公知の冷凍サイクルを構
成する冷凍ユニット16が配設されている。かかる冷凍
ユニット16のユニットカバー17内部には、公知の圧
縮機、凝縮器が配設されており、また、凝縮器を冷却す
る冷却ファン18(図1参照)が設けられている。ユニ
ットカバー17は、その両側及び後側に吸排気孔19
(図2中に、一側のみ示す)を有している。また、ユニ
ットカバー17の後方下部からは、リアパネル7に沿っ
て排気ダクト20が一体に設けられている。排気ダクト
20は、冷凍ユニット16のユニットカバー17の幅と
略同等の幅を有しており、また、その下端部は、前側方
向に曲折されている。かかる排気ダクト20を介してリ
アパネル7の後側には、排気通路21が形成される。
【0018】更に、断熱箱体2におけるベースパネル5
の下面には、複数の脚部材22、及び、キャスタ23が
取り付けられている。ここに、脚部材22は断熱箱体2
を床面F(冷蔵庫1の設置面)から離間させて、ベース
パネル5の下面と床面Fとの間に空間Sを形成する。ま
た、キャスタ23は、床面F上で冷蔵庫1を移動させる
際に使用される。
【0019】前記排気ダクト20の排出口25の近傍に
は、整流板24が配設されている。ここで、整流板24
の構成について図3、図4に基づき説明する。図3、図
4において、排気ダクト20の排出口25の近傍にて一
対の整流板24が、断熱箱体2の前側に向かって開くよ
うに、ビス26を介して「ハ」字状に取り付けられてい
る。これにより、排出口25において、3つの排出部2
5A、25B、25Cが形成されることとなり、従っ
て、排気ダクト20の排気通路21を下方に流れてきた
排気は、図3にて矢印で示すように、排出口25にて各
排出部25A乃至25Cから空間S内でベースパネル5
の下面全体に渡って流される。尚、断熱箱体2の外部か
ら空気が空間Sからベースパネル5の下面に流れ込む。
【0020】前記構成において、例えば、冷凍ユニット
16の冷却運転時に冷却ファン18が回転駆動されて、
図1に示すように右側の吸排気孔19から吸気した場
合、その排気(一般に、冷却ユニット16や冷蔵庫1の
周囲の温度よりも数℃高い)は、左側の吸排気孔19か
ら排気されるとともに、その一部が後側にも排気される
(図2参照)。このように、冷却ユニット16の後側に
排出された排気は、矢印にて示すように、排気ダクト2
0の排気通路21に沿って下方に案内され、排出口25
まで案内される。排出口25においては、各整流板24
を介して3つの排出部25A、25B、25Cが形成さ
れているので、排気は各排出部25A等を介して空間S
内でベースパネル5の下面の全体に渡って流される。
【0021】前記のように温度の高い排気がベースパネ
ル5の下面に流されると、排水部材14、排水容器1
5、ベースパネル5の下面等が加温される。更に、排気
は、周囲の温度差、及び、その風力に基づき、空間Sか
ら抜けて断熱箱体2の前面側から上昇流となって上昇
し、また、これに伴い、周囲の空気を引き込みつつ新た
な空気の流れを引き起こす。これにより、空間Sを含む
断熱箱体2の周囲で全体的に空気流が発生することとな
る。この結果、排水部材14、排水容器15、ベースパ
ネル5の下面等は、温度の高い空気流に晒されることと
なって、その加温状態が維持され、排水部材14等の温
度低下が防止される。従って、排水部材14等の温度低
下に起因して結露がベースパネル5の下面にて発生する
ことを確実に防止することができる。尚、排気ダクト2
0の排出口25からの排気量、及び、これに伴う空気流
量が多い程、排水部材14等の温度を高く維持してベー
スパネル5下面への結露を防止する効果があるが、かか
る排気量等については予め実験的に決定される。
【0022】以上説明した通り第1実施形態に係る冷蔵
庫1では、冷凍ユニット16の冷却駆動を行った際に、
冷凍ユニット16における凝縮器の冷却ファン18によ
り排出される排気は、その一部がユニットカバー17の
吸排気孔19から排出されるとともに、排気ダクト20
の排気通路21を介して、断熱箱体2のベースパネル5
の下面と床面Fとの空間Sに案内される。このとき、排
気ダクト20は、ユニットカバー17から一体に形成さ
れるとともに、断熱箱体2のリアパネル7に沿って設け
られており、また、ユニットカバー17の幅と略同等の
幅を有しているので、冷凍ユニット16にて発生し冷却
ファン18を介して排出される排気の一部を使用するの
みで、ベースパネル5の下面と床面Fとの空間Sにて滞
留する空気を排除して、排気を断熱箱体2のベースパネ
ル5の下面に案内することができる。これより断熱箱体
2内の冷気に起因してベースパネル5の下面に発生する
結露を有効に防止することができるものである。
【0023】また、前記のようにベースパネル5下面に
おける結露の発生を防止することができることから、排
水部材14等の腐食を防止することができ、また、結露
により床面Fを濡らしてしまうことがなく、特に床面F
が木材である場合にはその腐敗を防止することができる
ものである。
【0024】更に、排気ダクト20の排出口25近傍に
おいて、一対の整流板24を断熱箱体2の前側に向かっ
て開放するように配設し、排出口25にて3つの排出部
25A、25B、25Cを形成して排気ダクト20から
の排気がベースパネル5の下面全体に渡って分散される
ように構成したので、ベースパネル5の下面で排気を滞
留させることなくベースパネル5全体に渡って排気を流
すことができ、これによりベースパネル5の下面にて結
露の発生を有効に防止することができる。
【0025】次に、第2実施形態に係る冷蔵庫について
図5乃至図7に基づき説明する。図5は第2実施形態に
係る冷蔵庫の側断面図、図6は冷蔵庫を制御する制御回
路の回路図、図7は冷蔵庫の冷却運転時におけるタイミ
ングチャートである。
【0026】ここに、第2実施形態に係る冷蔵庫は、前
記第1実施形態の冷蔵庫1と基本的に同一の構成を有し
ており、排気ダクトの吸入口近傍にて送風ファンが配設
されている一方、排気ダクトの排出口近傍にて整流板が
設けられていない点で第1実施形態と異なるのみであ
る。従って、以下の説明においては、第1実施形態の冷
蔵庫1におけると同一の部材、要素等については同一の
番号を付するものとし、また、第2実施形態に特徴的な
構成に主眼を置いて説明することとする。
【0027】図5において、冷凍ユニット16のユニッ
トカバー17内にて、排気ダクト20の吸入口30の近
傍には、小型送風ファン31が配設されている。この小
型送風ファン31は、その取付板32の両側をビス33
にてユニットカバー17にかしめることにより、ユニッ
トカバー17の隅部にて傾斜した状態で取り付けられて
いる。ここに、小型送風ファン33は、ユニットカバー
17内に配設された凝縮器の冷却ファン18(図5中に
は図示せず)により後側に排出される排気を強制的に排
気ダクト20の排気通路21に送出する作用を行う。
【0028】このように、排気ダクト20の吸入口30
の近傍に小型送風ファン31を配置し、小型送風ファン
31を必要に応じて回転駆動させることにより、例え
ば、比較的地下水位が高く適切な防湿設備を有していな
い場所、或いは、周辺で水を使用することが多く常に湿
度の高い場所等で結露発生の条件が満たされ易く、ま
た、結露発生量の多い場所に冷蔵庫1を設置して使用す
る場合においても、小型送風ファン31を介して多量の
排気を強制的に断熱箱体2のベースパネル5の下面全体
に渡って案内することができ、ベースパネル5の下面に
発生する結露を有効に防止することができる。このよう
に、冷蔵庫1を過酷な条件下で使用する場合において
も、ベースパネル5の下面への結露の発生を防止するこ
とができる。
【0029】続いて、前記小型送風ファン31の回転制
御を含む冷蔵庫1の制御回路について図6に基づき説明
する。図6において、一対の電源ラインL1、L2間に
は、断熱箱体2の庫内温度を検知する庫内温度検知サー
モTH、リレースイッチX、起動コンデンサSC、起動
リレーSR、コンプレッサ(圧縮機)CM、及び、オー
バーロードリレーOLが直列に接続されている。また、
起動コンデンサSC、起動リレーSR等と並列に、リレ
ースイッチXには、冷却ファン18のファンモータFM
1、庫内ファン10のファンモータFM2、及び、切換
スイッチSWと小型送風ファン31のファンモータFM
3が、それぞれ両電源ラインL1、L2間に接続されて
いる。
【0030】ここに、切換スイッチSWは、3つのスイ
ッチ端子T1、T2、T3を有しており、切換スイッチ
SWがスイッチ端子T1に切り換えられるとファンモー
タF3は各電源ラインL1、L2間に直接接続され、ま
た、スイッチ端子T2に切り換えられるとファンモータ
F3に対する給電が遮断され、更に、スイッチ端子T3
に切り換えられるとファンモータF3は前記起動コンデ
ンサSC、起動リレーSR等と並列に各電源ラインL
1、L2に接続されることとなる。尚、切換スイッチS
Wの切換は、手動切換であっても自動切換であってもよ
い。
【0031】また、電源ラインL1、L2間には、リレ
ーX及びカムタイマTMが接続されている。ここに、カ
ムタイマTMは、モータMを介して通常はリレーXと各
電源ラインL1、L2との接続を行ってリレースイッチ
XをオンさせることによりコンプレッサCM、各ファン
モータFM1、FM2を駆動して冷蔵庫1の冷却駆動を
行い、また、所定時間毎に冷却器11の除霜を行う時に
リレーXと各電源ラインL1、L2との接続を断ってリ
レースイッチXをオフさせることによりコンプレッサC
M、各ファンモータFM1、FM2の駆動を停止する作
用を行う。尚、各電源ラインL1、L2間には、漏電遮
断機ELBが接続されている。
【0032】次に、前記制御回路の動作について、図
6、図7に基づき説明する。ここでは、切換スイッチS
Wは先ずスイッチ端子T3に切り換えられているものと
する。冷蔵庫1の電源がオンされると、カムタイマTM
の作用によりリレーXがオンされる。かかるリレーXの
オンに基づきリレースイッチXがオンされ、コンプレッ
サCM、ファンモータFM1、ファンモータFM2がオ
ンされて駆動される。これにより、冷蔵庫1の冷却駆動
が行われる。この冷却駆動時に、冷蔵庫1の庫内温度が
低くなって庫内温度検知サーモTHがオフされると、各
電源ラインL1、L2からのコンプレッサCM、各ファ
ンモータFM1、FM2への給電が断たれ、これにより
コンプレッサCM等の駆動が停止されて冷蔵庫1の冷却
駆動が停止される。このように、冷蔵庫1の電源がオン
されている間、庫内温度検知サーモTHの作用に基づき
冷蔵庫1の冷却駆動とその停止が断続的に行われる。
【0033】このとき、切換スイッチSWがスイッチ端
子T3に切り換えられている場合には、小型送風ファン
31のファンモータFM3は、各電源ラテンL1、L2
に対して前記コンプレッサCM、各ファンモータFM
1、FM2と並列に接続されることとなるので、前記し
たコンプレッサCM、各ファンモータFM1、FM2の
動作と同期して断続的にその回転駆動が行われることと
なる。このように、切換スイッチSWをスイッチ端子T
3に切り換えた場合には、小型送風ファン31のファン
モータFM3は、コンプレッサCM、各ファンモータF
M1、FM2と同期して回転駆動されるので、例えば、
比較的湿度の低い梅雨時期以外の時期等において、電力
を無駄に消費することなく有効に節電を行うことができ
る。
【0034】また、切換スイッチSWがスイッチ端子T
2に切り換えられた場合には、図6から明らかなよう
に、各電源ラインL1、L2からのファンモータFM3
への給電は完全に断たれた状態になるので、ファンモー
タFM3の回転駆動は行われることなく小型送風ファン
31の送風は停止される。このように、切換スイッチS
Wをスイッチ端子T2に切り換えた場合には、小型送風
ファン31のファンモータFM3は回転駆動されないの
で、例えば、冷蔵庫1が湿度環境が良好な場所に設置さ
れてベースパネル5下面への結露が発生する虞がない場
合には、更に無駄な電力の消費を防止して節電を推進す
ることができる。
【0035】更に、切換スイッチSWがスイッチ端子T
1に切り換えられた場合には、図6から明らかなよう
に、各電源ラインL1、L2からのファンモータFM3
への給電が常時行われる状態になるので、冷蔵庫1の電
源がオンされている限りファンモータFM3は常時回転
駆動されて小型送風ファン31による送風が行われる。
このように、切換スイッチSWをスイッチ端子T1に切
り換えた場合には、小型送風ファン31のファンモータ
FM3は常時回転駆動されるので、例えば、比較的地下
水位が高く適切な防湿設備を有していない場所、或い
は、周辺で吸いを使用することが多く常に湿度の高い場
所等で結露発生の条件が満たされ易く、また、結露発生
量の多い場所に冷蔵庫1を設置して使用する場合に、小
型送風ファン31を介して排気ダクト20からベースパ
ネル5の下面に排気を常時強制的に送風することによ
り、ベースパネル5下面への結露の発生を防止すること
ができる。
【0036】以上説明した通り第2実施形態に係る冷蔵
庫1では、排気ダクト20の吸入口30の近傍に小型送
風ファン31を配置し、小型送風ファン31を必要に応
じて回転駆動させることにより、例えば、比較的地下水
位が高く適切な防湿設備を有していない場所、或いは、
周辺で水を使用することが多く常に湿度の高い場所等で
結露発生の条件が満たされ易く、また、結露発生量の多
い場所に冷蔵庫1を設置して使用する場合においても、
小型送風ファン31を介して多量の排気を強制的に断熱
箱体2のベースパネル5の下面全体に渡って案内するこ
とができ、ベースパネル5の下面に発生する結露を有効
に防止することができる。このように、冷蔵庫1を過酷
な条件下で使用する場合においても、ベースパネル5の
下面への結露の発生を防止することができる。
【0037】また、切換スイッチSWにおける3つのス
イッチ端子T1、T2、T3のいずれかに選択的に切り
換えることにより、小型送風ファン31のファンモータ
FM3をコンプレッサCM等と同期させて回転駆動する
モード(スイッチ端子T3に切り換えた場合)、ファン
モータFM3を回転駆動を停止するモード(スイッチ端
子T2に切り換えた場合)、及び、ファンモータFM3
を常時回転駆動するモード(スイッチ端子T1に切り換
えた場合)を選択することができ、これにより冷蔵庫1
の設置場所等を含む使用条件にフレキシブルに対応して
小型送風ファン31の節電を有効に行いつつベースパネ
ル5下面への結露の発生を効果的に防止することができ
る。
【0038】次に、第3実施形態に係る冷蔵庫について
図8乃至図10に基づき説明する。図8は第3実施形態
に係る冷蔵庫の側断面図、図9は冷蔵庫を制御する制御
回路の回路図、図10は冷蔵庫の冷却運転時におけるタ
イミングチャートである。
【0039】ここに、第3実施形態に係る冷蔵庫は、前
記第2実施形態の冷蔵庫1と基本的に同一の構成を有し
ており、断熱箱体におけるベースパネル下面の前方位置
に結露センサを配置した点で、第2実施形態と異なるの
みである。従って、以下の説明においては、第2実施形
態の冷蔵庫1におけると同一の部材、要素等については
同一の番号を付するものとし、また、第3実施形態に特
徴的な構成に主眼を置いて説明することとする。
【0040】図8において、冷凍ユニット16のユニッ
トカバー17内にて、排気ダクト20の吸入口30の近
傍には、小型送風ファン31が配設されている。この小
型送風ファン31は、その取付板32の両側をビス33
にてユニットカバー17にかしめることにより、ユニッ
トカバー17の隅部にて傾斜した状態で取り付けられて
いる。ここに、小型送風ファン31は、ユニットカバー
17内に配設された凝縮器の冷却ファン18(図8中に
は図示せず)により後側に排出される排気を強制的に排
気ダクト20の排気通路21に送出する作用を行う。
【0041】また、断熱箱体2におけるベースパネル5
の下方に配置された排水容器15に対向して、ベースパ
ネル5の下面には結露センサ40が取り付けられてい
る。かかる結露センサ40は、ベースパネル5下面の空
間Sにおける相対湿度が100%近傍状態であるか、又
は、結露発生状態であるかを検出するセンサであり、か
かる状態を検出した場合には、後述するように、小型送
風ファン31の駆動を継続し、また、前記の状態を検出
しない場合には小型送風ファン31の駆動を停止する作
用を行うものである。尚、結露センサ40としては、湿
度センサを使用することができる。この場合には、相対
湿度値のスレッシホールド値(例えば、相対湿度値93
%)を予め設定しておき、検出された相対湿度値がスレ
ッシホールド値を越えた場合に結露が発生したものとし
て前記と同様の動作を行うように制御回路が構成され
る。
【0042】続いて、前記小型送風ファン31の回転制
御を含む冷蔵庫1の制御回路について図9に基づき説明
する。図9において、一対の電源ラインL1、L2間に
は、断熱箱体2の庫内温度を検知する庫内温度検知サー
モTH、リレースイッチX1、起動コンデンサSC、起
動リレーSR、コンプレッサ(圧縮機)CM、及び、オ
ーバーロードリレーOLが直列に接続されている。ま
た、起動コンデンサSC、起動リレーSR等と並列に、
リレースイッチX1には、冷却ファン18のファンモー
タFM1、庫内ファン10のファンモータFM2が、そ
れぞれ両電源ラインL1、L2間に接続されている。
【0043】また、各電源ラインL1、L2間には検出
出力回路DCOが接続されており、また、かかる検出出
力回路DCOには、前記結露センサ40及びリレーX2
が接続されている。ここに、検出出力回路DCOは、結
露センサ40からの検出出力に基づきリレーX2のオン
・オフを制御する作用を行い、例えば、結露センサ40
により結露状態が検出された場合には、その検出出力に
基づきリレーX2をオンし、また、結露センサ40によ
り結露状態が検出されていない場合には、リレーX2を
オフ状態に保持する。
【0044】更に、各電源ラインL1、L2間には、リ
レースイッチX2と小型送風ファン31のファンモータ
FM3が直列に接続されている。ここに、ファンモータ
FM3は、前記リレーX2のオン・オフに従ってオン・
オフされるリレースイッチX2を介して回転駆動制御さ
れる。
【0045】また、電源ラインL1、L2間には、リレ
ーX1及びカムタイマTMが接続されている。ここに、
カムタイマTMは、モータMを介して通常はリレーX1
と各電源ラインL1、L2との接続を行ってリレースイ
ッチX1をオンさせることによりコンプレッサCM、各
ファンモータFM1、FM2を駆動して冷蔵庫1の冷却
駆動を行い、また、所定時間毎に冷却器11の除霜を行
う時にリレーX1と各電源ラインL1、L2との接続を
断ってリレースイッチX1をオフさせることによりコン
プレッサCM、各ファンモータFM1、FM2の駆動を
停止する作用を行う。尚、各電源ラインL1、L2間に
は、漏電遮断機ELBが接続されている。
【0046】次に、前記制御回路の動作について、図
9、図10に基づき説明する。冷蔵庫1の電源がオンさ
れると、カムタイマTMの作用によりリレーX1がオン
される。かかるリレーX1のオンに基づきリレースイッ
チX1がオンされ、コンプレッサCM、ファンモータF
M1、ファンモータFM2がオンされて駆動される。こ
れにより、冷蔵庫1の冷却駆動が行われる。この冷却駆
動時に、冷蔵庫1の庫内温度が低くなって庫内温度検知
サーモTHがオフされると、各電源ラインL1、L2か
らのコンプレッサCM、各ファンモータFM1、FM2
への給電が断たれ、これによりコンプレッサCM等の駆
動が停止されて冷蔵庫1の冷却駆動が停止される。この
ように、冷蔵庫1の電源がオンされている間、庫内温度
検知サーモTHの作用に基づき冷蔵庫1の冷却駆動とそ
の停止が断続的に行われる。
【0047】前記のように冷蔵庫1の冷却駆動が断続的
に行われている間に、結露センサ40を介してベースパ
ネル5下面への結露状態が検出された場合、検出出力回
路DCOによりリレーX2がオンされ、これに基づきリ
レースイッチX2もオンされることとなる。そして、こ
のようにリレースイッチX2がオンされている間、各電
源ラインL1、L2からファンモータFM3に給電さ
れ、この結果、小型送風ファン31の回転駆動が行われ
て冷凍ユニット16からの排気が排気ダクト20を介し
てベースパネル5下面の空間Sに排出される。
【0048】以上説明した通り第3実施形態に係る冷蔵
庫1では、ベースパネル5の下面に結露センサ40を配
設し、その結露センサ40の検出出力に基づいてファン
モータFM3のオン・オフ制御を行い、特に、結露セン
サ40によりベースパネル5の下面における結露の発生
が検出された場合にファンモータFM3をオンして小型
送風ファン31により送風制御を行うようにしたので、
小型送風ファン31を効率的に作動させることができる
とともに、ベースパネル5下面における結露の発生状態
にフレキシブルに対応して節電を有効に行うこともでき
る。
【0049】次に、第4実施形態に係る冷蔵庫について
図11及び図12に基づき説明する。図11は第4実施
形態に係る冷蔵庫の側断面図、図12は冷蔵庫の背部に
排気ダクトカバーを取り付ける状態を模式的に示す分解
斜視図である。ここに、第4実施形態に係る冷蔵庫は、
前記第1実施形態の冷蔵庫1と基本的に同一の構成を有
しており、第1実施形態の冷蔵庫1では排気ダクト20
が冷凍ユニット16のユニットカバー17から連続的且
つ一体に形成されているのに対して、第4実施形態の冷
蔵庫では、排気ダクトカバーが冷蔵庫とは別体に構成さ
れるとともに、冷蔵庫の背部に対して着脱自在に構成さ
れている点、及び、排気ダクトカバーの排出口近傍にて
整流板が設けられていない点で第1実施形態と異なるの
みである。従って、以下の説明においては、第1実施形
態の冷蔵庫1におけると同一の部材、要素等については
同一の番号を付するものとし、また、第4実施形態に特
徴的な構成に主眼を置いて説明することとする。
【0050】図11、図12において、冷凍ユニット1
6におけるユニットカバー17の左右両側及び背面側に
は、吸排気孔19が形成されており、また、ユニットカ
バー17の背面側には、その吸排気孔19を覆うように
排気ダクトカバー50が着脱自在に取り付けられてい
る。かかる取付関係について具体的に説明する。ユニッ
トカバー17の背面にて吸排気孔19の周囲に複数個の
ネジ穴51(図12中、8個のネジ穴51)が形成され
ている。また、排気ダクトカバー50は、ユニットカバ
ー17の幅と同等の幅に形成され、ユニットカバー17
の背面側の吸排気孔19からの排気を導入する筒状の排
気導入部52、及び、排気導入部52から導入した排気
をリアパネル7に沿って下方に案内する筒状の排気案内
部53を一体に形成してなる。更に、排気導入部52の
入口周囲には、フランジ54が形成されており、また、
フランジ54には、前記各ネジ穴51に対応するよう
に、複数個のネジ挿通穴55(図12中、8個のネジ挿
通穴55)が形成されている。また、排気案内部53の
下端には、排気をベースパネル5下面の空間Sに向かっ
て排出する排出口56が設けられている。
【0051】そして、前記排気ダクトカバー50を冷蔵
庫1のリアパネル7に取り付けるには、ユニットカバー
17の背面に形成された各ネジ穴51と排気ダクトカバ
ー50における排気導入部52のフランジ54に形成さ
れた各ネジ挿通穴55とを位置決めし、この状態で、各
ネジ挿通穴55、ネジ穴51内にネジ57を締結固定す
る。これにより、排気ダクトカバー50は、リアパネル
7の背面に取り付けられる。尚、排気ダクトカバー50
をリアパネル7から取り外すには、ネジ57をリリース
して取り外せばよい。
【0052】前記構成において、冷凍ユニット16の冷
却運転時に冷却ファン18が回転駆動されて、図12に
示すように右側の吸排気孔19から吸気した場合、その
排気(一般に、冷却ユニット16や冷蔵庫1の周囲の温
度よりも数℃高い)は、左側の吸排気孔19から排気さ
れるとともに、その一部が後側の吸排気孔19から排気
される(図12参照)。このように、冷却ユニット16
の後側に排出された排気は、矢印にて示すように、排気
ダクトカバー50の排気導入部52から排気案内部53
に沿って下方に案内され、排出口56まで案内される。
そして、排気は排出口56から空間S内でベースパネル
5の下面の全体に渡って流される。
【0053】以上説明した通り第4実施形態に係る冷蔵
庫1では、排気ダクトカバー50は、ユニットカバー1
7に対して着脱自在として断熱箱体2とは別体に構成さ
れていることから、従来のように排気ダクトを断熱箱体
の断熱壁内部に形成する場合に比べて、断熱箱体の構造
をシンプルにすることができるとともに、断熱性能を高
く保持することができる。また、排気ダクトカバー50
は断熱箱体2に対して着脱自在であることから、冷蔵庫
1の使用状況に従い必要に応じて排気ダクトカバー50
を断熱箱体2に簡単に増設することができる。尚、本発
明は前記した各実施形態に限定されるものではなく、本
発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形が可
能であることは勿論である。
【0054】
【発明の効果】以上説明した通り請求項1の冷蔵庫で
は、その冷却駆動を行った際に、冷凍ユニットから排出
される排気は、排気ダクトを介して、断熱箱体のベース
パネルの下面と床面との空間に案内される。このとき、
排気ダクトは、断熱箱体のリアパネルに設けられるとと
もに、冷凍ユニットの幅と同等の幅を有しているので、
ベースパネルの下面と床面との空間にて滞留する空気を
排除して、排気を断熱箱体のベースパネルの下面全体に
渡って案内することが可能であり、これより断熱箱体内
の冷気に起因してベースパネルの下面に発生する結露を
有効に防止することが可能となる。また、排気ダクトは
冷凍ユニットの幅と同等の幅を有していることから、冷
凍ユニットから発生する排気の一部を使用するのみで、
排気をベースパネルの下面全体に渡って案内することが
可能である。
【0055】また、請求項2に係る冷蔵庫では、排気ダ
クトの排出口近傍に整流板が配設され、この整流板によ
り排気ダクトからの排気がベースパネルの下面全体に渡
って分散されるので、ベースパネルの下面で排気を滞留
させることなくベースパネル全体に渡って結露の発生を
有効に防止することが可能となる。
【0056】更に、請求項3に係る冷蔵庫では、排気ダ
クトの吸入口の近傍に送風ファンが配置されているの
で、前記のように排気ダクトが冷凍ユニットの幅と同等
の幅を有していることとも相まって、送風ファンを介し
て排気を更に効率的に断熱箱体のベースパネルの下面全
体に渡って案内してベースパネルの下面に発生する結露
を有効に防止することが可能となる。これにより、冷蔵
庫を過酷な条件下で使用する場合においても、ベースパ
ネルの下面への結露の発生を防止することが可能とな
る。また、請求項4及び請求項5に係る冷蔵庫では、切
換スイッチを介して送風ファンの作動状態を切り換える
ことが可能であり、特に、送風ファンの作動状態を第1
モードと第2モードとに切り換えることにより、冷蔵庫
の使用条件に対応して送風ファンの節電を有効に行うこ
とが可能となる。
【0057】更に、請求項6及び請求項7の冷蔵庫で
は、ベースパネルの下面に結露センサを配設し、その結
露センサの検出出力に基づいて送風ファンのオン・オフ
制御を行い、特に、結露センサによりベースパネルの下
面における結露の発生が検出された場合に送風ファンを
オンするので、送風ファンを効率的に作動させることが
可能となり、また、節電を有効に行うことも可能とな
る。
【0058】また、請求項8に係る冷蔵庫では、排気ダ
クトは、冷凍ユニットのユニットカバーに対して着脱自
在として断熱箱体とは別体に構成されていることから、
排気ダクトを断熱箱体の断熱壁内部に形成する場合に比
べて、断熱箱体の構造をシンプルにすることが可能であ
るとともに、断熱性能を高く保持することが可能であ
る。また、排気ダクトは断熱箱体に対して着脱自在であ
ることから、冷蔵庫の使用状況に従い必要に応じて排気
ダクトを断熱箱体に簡単に増設することが可能となる。
【0059】以上の通り本発明は、冷凍ユニットの凝縮
器をファンにより冷却した際に発生する排気を断熱箱体
のベースパネルの下面全体に渡って案内することが可能
であり、もって断熱箱体内の冷気に起因してベースパネ
ルの下面に発生する結露を有効に防止することが可能な
冷蔵庫を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態に係る冷蔵庫の正面図である。
【図2】冷蔵庫の側断面図である。
【図3】冷蔵庫のベースパネル下面における排気の流れ
を模式的に示す説明図である。
【図4】冷蔵庫の後側下部を拡大して示す部分説明図で
ある。
【図5】第2実施形態に係る冷蔵庫の側断面図である。
【図6】冷蔵庫を制御する制御回路の回路図である。
【図7】冷蔵庫の冷却運転時におけるタイミングチャー
トである。
【図8】第3実施形態に係る冷蔵庫の側断面図である。
【図9】冷蔵庫を制御する制御回路の回路図である。
【図10】冷蔵庫の冷却運転時におけるタイミングチャ
ートである。
【図11】第4実施形態に係る冷蔵庫の側断面図であ
る。
【図12】冷蔵庫の背部に排気ダクトカバーを取り付け
る状態を模式的に示す分解斜視図である。
【符号の説明】
1・・・冷蔵庫、2・・・断熱箱体、3・・・扉、4・
・・ルーフパネル、5・・・ベースパネル、6・・・サ
イドパネル、7・・・リアパネル、8・・・冷却ユニッ
ト、9・・・冷却ダクト、10・・・庫内ファン、11
・・・冷却器、16・・・冷凍ユニット、17・・・ユ
ニットカバー、18・・・冷却ファン、19・・・吸排
気孔、20・・・排気ダクト、21・・・排気通路、2
2・・・脚部材、24・・・整流板、25・・・排出口 30・・・吸入口、31・・・小型送風ファン、32・
・・取付板、33・・・ビス、40・・・結露センサ、
50・・・排気ダクトカバー、51・・・ネジ穴、52
・・・排気導入部、53・・・排気案内部、54・・・
フランジ、55・・・ネジ挿通穴、56・・・排出口、
57・・・ネジ、F・・・床面、S・・・空間

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 冷却器及び庫内ファンが配設され、冷却
    器により冷却された冷気が庫内ファンを介して循環され
    る断熱箱体と、 前記断熱箱体のベースパネルに設けられ、断熱箱体を床
    面から離間させてベースパルの下面と床面との間に空間
    を形成する脚部材と、 前記断熱箱体のルーフパネル上に配設され、前記冷却器
    の冷却制御を行う冷凍ユニットとを有する冷蔵庫におい
    て、 前記断熱箱体のリアパネルに設けられるとともに冷凍ユ
    ニットの幅と同等の幅を有し、冷凍ユニットから排出さ
    れる排気の一部を断熱箱体のベースパネルの下面と床面
    との空間に案内する排気ダクトを備えたことを特徴とす
    る冷蔵庫。
  2. 【請求項2】 前記排気ダクトの排出口近傍に、排気ダ
    クトから排出される排気をベースパネルの下面全体に渡
    って送る整流板が配設されたことを特徴とする請求項1
    記載の冷蔵庫。
  3. 【請求項3】 前記排気ダクトの吸入口の近傍にて、冷
    凍ユニットから排出される排気を排気ダクト内に送風す
    る送風ファンが配置されたことを特徴とする請求項1記
    載の冷蔵庫。
  4. 【請求項4】 前記送風ファンの作動状態を切り換える
    切換スイッチを備えたことを特徴とする請求項3記載の
    冷蔵庫。
  5. 【請求項5】 前記切換スイッチは、冷蔵庫のオン状態
    に連動させて送風ファンを作動状態に切り換える第1モ
    ードと、前記冷凍ユニットのオン・オフに連動させて送
    風ファンを作動させる第2モードとを切換可能であるこ
    とを特徴とする請求項4記載の冷蔵庫。
  6. 【請求項6】 前記ベースパネルの下面に配設された結
    露センサを有し、前記送風ファンは、結露センサからの
    検出出力に基づいて、そのオン・オフ制御が行われるこ
    とを特徴とする請求項3記載の冷蔵庫。
  7. 【請求項7】 前記送風ファンは、結露センサを介して
    ベースパネル下面に結露が発生したことが検出された場
    合にオンされることを特徴とする請求項6記載の冷蔵
    庫。
  8. 【請求項8】 前記冷凍ユニットを収納するとともに少
    なくとも背面側に排気孔が形成されたユニットカバーを
    備え、前記排気ダクトは、ユニットカバー背面側の排気
    孔を覆うようにユニットカバーに対して着脱自在に構成
    されたことを特徴とする請求項1記載の冷蔵庫。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009257598A (ja) * 2008-04-11 2009-11-05 Toshiba Corp 冷却ユニット
JP2009276038A (ja) * 2008-05-19 2009-11-26 Panasonic Corp 冷蔵庫
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