JP3888007B2 - 冷蔵庫、冷蔵庫の運転方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、オゾン層破壊や地球温暖化などの地球環境に悪影響を与えることの少ない可燃性冷媒を用いた冷蔵庫に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
現在、冷凍冷蔵庫や空調機などの冷凍空調装置の冷媒には、フロン系の冷媒が用いられている。フロン系の中でもCFC系およびHCFC系冷媒は、オゾン層を破壊するため、HFC系フロン冷媒への移行が進められている。家庭用冷凍冷蔵庫ではHFC系冷媒では、HFC−134aが広く用いられている。
【0003】
従来、この種の冷媒循環サイクルとしては、特開平6−185838号公報に知られているように、膨張弁前後の温度差を使用して冷媒不足を検出し圧縮機の回転数を制御する例が開示されている。また、特開昭61−101781号公報に冷蔵庫の運転制御用に冷却器の出口と入り口の温度差を利用して圧縮機の運転を制御する例が開示されている。
【0004】
また、図14は特開平11−159942号公報や特願平11−10396号公報に示された従来の冷媒を用いた冷蔵庫を正面から見た風路構成図であり、図15は従来の冷蔵庫の側断面図である。図において100は冷蔵庫本体、1は冷蔵室、2は野菜室、3は冷凍室、20は冷凍室3から冷蔵室1へ冷気を送る風路ダクトであり冷凍室3から冷蔵室1への冷気の循環を入切するダンパー24が配置されている。9は冷蔵室1内の奥壁上部側に複数個設けられた冷気吹き出し穴であり、10は冷蔵室1内に設けられた庫内灯である。
【0005】
13は冷凍室3の奥壁内方に設置された庫内送風機であり、冷凍室3内の冷気循環やこの冷気の一部を風路ダクト20を通して冷蔵室1や野菜室2への送給を行っている。14は冷却器室12内に設けられ冷蔵庫本体100内を循環する冷気を冷却する冷却器、15は余剰冷媒を収納するアキュムレータの機能を有するヘッダー、16は冷却器14の入り口と毛細管などの減圧手段とを接続する冷却器入り口パイプ、17は冷却器14の出口とヘッダー15を介して圧縮機の吸入側とを接続する冷却器出口パイプである。
【0006】
18は冷却器14に設けられた霜取ヒータ、11は霜取ヒータ18の通電条件を決めるための代表温度検出センサーで、ヘッダー15に取付けられ冷却器14の温度を検出し、ある設定温度以上では霜取ヒータ18は通電されないように制御されている。19は底部に排水口19aを有し,霜取ヒータ18の下方に設けられて除霜水を受け流す凹状の桶、30は桶19の排水口19aに接続され、桶19から流れた除霜水を冷蔵庫本体100の底部に設けた蒸発皿31に排水する配水管である。なお、この排水管30の先端開口部は、蒸発皿31との間に若干の間隔を設けて取り付けられており、直接外気に触れている。
【0007】
上記のように構成された冷蔵庫においては、庫内送風機13により冷却器室12内の冷気が冷蔵室1内に送られて冷蔵室1内を所定の温度に維持する。また、排水管30の先端開口部から侵入した暖気が排水管30内を上昇し、冷却器室12の冷気によって冷却されている桶19により冷却され霜となり排水口19aが霜で閉塞され、冷却器室12への暖気の侵入が阻止されるようになっている。
【0008】
また、上記排水口19aを閉塞した霜は一定時間ごとに通電される霜取りヒータ18の熱により溶かされて霜取り水となり桶19から排水管30を通って蒸発皿31へ排水され、以後このサイクルを繰り返す。
【0009】
図16は例えば特開平5−87432号公報に示された従来の冷蔵庫の回路説明図、図17は圧縮機および送風機のON/OFFタイミング図である。図16において、40は電源、41は圧縮機25および庫内送風機13の電源供給のスイッチ42を動作させる電源供給駆動リレー、43は冷凍室内に設けられた冷凍室用庫内温度検出センサー、44はこれらの動作を制御する制御装置を構成するマイコンである。45はダンパー24を動作させるダンパー駆動リレー、46はダンパー24により風量制御された冷気により冷却された各貯蔵室(冷蔵室1や野菜室2)の温度を検出する庫内温度センサーである。
【0010】
冷凍室用庫内温度検出センサー43によって検出された冷凍室内の温度が所定値以上になると冷凍室内を冷却するために、マイコン44の制御によって電源供給駆動リレー41がONされ圧縮機25が駆動されると同時に、冷蔵庫本体100内に設けられた複数の貯蔵室へ冷気を循環させるために庫内送風機13が駆動される。すなわち電源供給駆動リレー41の動作によりスイッチ42がON/OFFして図7のごとく圧縮機25と送風機13の動作が同時に行われる。もちろんタイマーなどにより一方の動作を他方の動作とずらすことも可能であるが必要時以外は送風機13を停止させている。
【0011】
また同一電源供給スイッチ47によって並列に接続されたダンパ24は庫内温度センサー46によって検出された各貯蔵室内の温度が所定値以上になった場合、貯蔵室内を冷却するためにマイコン44の制御によってダンパの駆動用リレー45がONされる。この場合、電源供給駆動リレー41もONされた場合のみダンパ24は開かれ、冷気が冷蔵庫本体100内に設けられた複数の貯蔵室内に送られ冷却する。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
従来の冷蔵庫はHFC−134a冷媒を使用しており、HFC−134a冷媒はオゾン層の破壊はないが地球の温暖化を促進するという問題があった。また従来の冷蔵庫は可燃性でない冷媒を使用していたため、冷蔵庫内の各部温度を使用して冷媒不足を検出しても圧縮機の回転数制御や圧縮機停止を行うのみであり漏れた冷媒に対しての対応は何も行っていなかった。
【0013】
また、圧縮機が駆動している時には送風機も駆動しているため、万一冷却器室に冷媒が漏洩した場合にダンパーが開いた状態であれば、可燃性冷媒を使用している場合、漏れた冷媒は送風機によって、冷蔵庫本体内に設けられた複数の貯蔵室内に充満し、冷蔵庫本体内の庫内灯やスイッチなど着火源となりうる電気部品に引火する可能性があり装置に異常をきたす可能性があった。
【0014】
本発明は上記のような問題点を解消するためになされたもので、地球の温暖化を促進せず地球環境に悪影響を与えない可燃性冷媒を用いることを目的とする。また、可燃性冷媒を用いた場合でも安全な冷蔵庫を提供することを目的とする。
【0015】
また、本発明は圧縮機起動してからもすぐには冷却器を通過した冷気を冷蔵庫全体に循環させず、万一冷媒が漏洩した場合でも可燃性冷媒が、着火源となりうる電気部品付近へ充満しないようにしたことを目的とする。また、冷媒が漏れた場合、漏れたことを外部に連絡し早急なサービスを行うことを目的とする。また、漏れた冷媒を早急に収集あるいは排出し、引火させないようにしたものである。
また、本発明は可燃性冷媒を用いた場合でも安全な冷蔵庫の運転方法を提供することを目的とする。
【0016】
【0017】
【0018】
【0019】
【0020】
【0021】
【0022】
【0023】
【0024】
【0025】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る冷蔵庫は、可燃性冷媒を冷媒に用いた冷蔵庫において、冷蔵庫本体内に設けられ冷蔵庫本体内に冷気を循環させる冷気循環手段と、冷蔵庫本体内に設けられ、圧縮機が起動してから設定時間後に冷媒漏れを検出する漏れ検出手段と、凹状で底部に排水口を有し冷却器の下方に配設されて除霜水を受ける桶と、該桶の底部と前記冷却器との間に前記排水口を開閉する蓋部材と、を備え、前記漏れ検出手段により冷媒漏れ有りと判断した場合に前記蓋部材が前記排水口を閉じるようにしたものである。
【0026】
この発明に係る冷蔵庫は、漏れ検出手段により冷媒漏れを検出した場合、電灯線やインターネットを使用した通信手段により外部のサービスセンタなどへ通報するようにしたものである。
【0027】
この発明に係る冷蔵庫は、可燃性冷媒を使用した冷蔵庫において、冷媒漏れを検出する漏れ検出手段と、凹状で底部に排水口を有し冷却器の下方に配設されて除霜水を受ける桶と、該桶の底部と前記冷却器との間に前記排水口を開閉する蓋部材とを備え、前記漏れ検出手段により冷媒漏れ無しと判断した場合に前記蓋部材と前記排水口との間に隙間が得られるように前記蓋部材を開放させたものである。
【0028】
この発明に係る冷蔵庫は、可燃性冷媒を使用した冷蔵庫において、冷媒漏れを検出する漏れ検出手段と、凹状で底部に排水口を有し冷却器の下方に配設されて除霜水を受ける桶と、該桶の底部と前記冷却器との間に前記排水口を開閉する蓋部材とを備え、前記漏れ検出手段により冷媒漏れ有りと判断した場合には前記蓋部材が前記排水口を閉じるようにしたものである。
【0029】
この発明に係る冷蔵庫は、蓋部材を熱伝導性に優れた材料にしたものである。
【0030】
この発明に係る冷蔵庫は、蓋部材と排水口の隙間を冷蔵庫の組み立てに使用するねじの頭部寸法よりも小さくしたものである。
【0031】
この発明に係る冷蔵庫は、可燃性冷媒を冷媒に用いた冷蔵庫において、冷蔵庫本体内に設けられ、冷媒漏れを検出する漏れ検出手段と、前記漏れ検出手段よりの漏れ情報を受け取り冷媒漏れかどうかを判定する判定手段と、上記判定手段より冷媒漏れであることを識別する識別信号を受け取り電話回線や電灯線などを使用した通信手段に上記識別信号を送信するためのインターフェイスとを備え、前記漏れ検出手段により冷媒漏れを検出した場合、前記通信手段により検出した信号を外部のサービスセンタなどへ通報するようにしたものである。
【0032】
この発明に係る冷蔵庫は、通信手段を電灯線通信あるいはインターネットとしたものである。
【0033】
この発明に係る冷蔵庫は、可燃性冷媒を冷媒に用いた冷蔵庫において、漏れ検出手段により冷媒漏れを検出した場合、冷蔵庫本体内に漏れた冷媒を収集する冷媒収集設備を駆動するようにしたものである。
【0034】
この発明に係る冷蔵庫は、可燃性冷媒を冷媒に用いた冷蔵庫において、漏れ検出手段により冷媒漏れを検出した場合、漏れた冷媒を屋外へ排出する冷媒排出設備を駆動するようにしたものである。
【0035】
この発明に係る冷蔵庫は、可燃性冷媒を使用した冷蔵庫において、冷蔵庫本体内に冷媒が漏れたかどうかを圧縮機が起動してから設定時間後に検出する漏れ検出ステップと、冷却器の下方に配設されて除霜水を受ける除霜水受けステップと、除霜水受けステップにより受けた除霜水を排水口より冷蔵庫本体外に排出する除霜水排水ステップと、排水口を開閉する排水口開閉ステップとを備えたものである。
【0036】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態の一例を示す冷蔵庫を正面から見た風路構成図である。図において100は冷蔵庫本体、1は冷蔵室、2は野菜室、3は冷凍室、20は冷凍室3から冷蔵室1へ冷気を送る風路であり冷凍室3から冷蔵室1への冷気の循環を入切するダンパー24が配置されている。9は冷蔵室1内の奥壁上部側に複数個設けられた冷気吹き出し穴であり、10は冷蔵室1内に設けられた庫内灯である。
【0037】
13は冷凍室3の奥壁内方に設置された庫内送風機であり、冷凍室3内の冷気循環やこの冷気の一部の冷蔵室1や野菜室2への送給を行っている。また、庫内送風機13は巻き線部および外部との接続部をモールドしてあり、万一モータに異電圧など投入され巻き線部でレアショートなどが発生した場合でも着火源とはならないようにしてある。14は冷却器室12内に設けられ冷蔵庫本体100内を循環する冷気を冷却する冷却器、15は余剰冷媒を収納するアキュムレータの機能を有するヘッダー、16は冷却器14の入り口と毛細管などの減圧手段を介して凝縮器とを接続する冷却器入り口パイプ、17は冷却器14の出口とヘッダー15を介して圧縮機25の吸入側とを接続する冷却器出口パイプである。
【0038】
18は冷却器14に設けられた霜取ヒータ、11は霜取ヒータ18の通電条件を決めるための代表温度検出センサーで、ヘッダー15に取付けられ冷却器14の代表温度として検出し、ある設定温度以上では霜取ヒータ18は通電されないように制御されている。19は底部に排水口19aを有し,霜取ヒータ18の下方に設けられて除霜水を受け流す凹状の桶、30は桶19の排水口19aに接続され、桶19から流れた除霜水を冷蔵庫本体100の底部に設けた蒸発皿31に排水する配水管である。なお、この排水管30の先端開口部は、蒸発皿31との間に若干の間隔を設けて取り付けられており、直接外気に触れている。
【0039】
また、20は冷凍室3から冷蔵室1へ冷気を送る風路ダクトであり、この風路ダクト20には途中に冷凍室3から冷蔵室1への冷気の循環を入切するダンパ24が設けられている。ダンパ24を通過した冷気は冷蔵室1の奥壁上部側に複数設けられた吹き出し穴9より冷蔵室1内に吹き出される。冷凍室3内の冷気循環やこの冷気の一部の風路ダクト20を通して冷蔵室1や野菜室2への冷気の送風は庫内送風機13によって行われ、野菜室2への冷気循環は冷蔵室1の床面に設けられたスリットを通して行われる。
【0040】
また、50は冷却器入り口パイプ16に設けられ冷却器14の入り口温度を検出する冷却器入口温度検出センサー、51は冷却器出口パイプ17に設けられ冷却器14の出口温度を検出する冷却器出口温度検出センサーである。さらにこの冷凍冷蔵庫の冷凍サイクル内を循環する冷媒としては、例えば可燃性であるが地球温暖化への悪影響が非常に小さい炭化水素系冷媒R600a(イソブタン)を用いている。
【0041】
上記のように構成された冷蔵庫においては、庫内送風機13により冷却器室12内の冷気が冷蔵室1内に送られて冷蔵室1内を所定の温度に維持している。また、排水管30の先端開口部から侵入した暖気が排水管30内を上昇し、冷却器室12の冷気によって冷却されている桶19により冷却され霜となり排水口19aが霜で閉塞され、冷却器室12への暖気の侵入が阻止される。
【0042】
上記排水口19aを閉塞した霜は一定時間ごとに通電される霜取りヒータ18の熱により溶かされて霜取り水となり桶19から排水管30を通って蒸発皿31へ排水され、以後このサイクルを繰り返す。
【0043】
図2は本発明の冷蔵庫の回路説明図、図3は圧縮機および送風機の運転の流れを示すフローチャートである。図2において、42は圧縮機25および庫内送風機13等と電源40との接続を開閉する主電源供給スイッチ、41は主電源供給スイッチ42を動作させる主電源供給駆動リレー、43は冷凍室1内に設けられた冷凍室用庫内温度検出センサー、44はこれらの動作を制御する制御装置であるマイコンである。45はダンパー24を駆動すための電源を供給するダンパー電源供給スイッチ47を動作させるダンパー駆動リレー、46はダンパー24により風量制御された冷気により冷却された各貯蔵室(例えば冷蔵室1、野菜室2など)内の温度を検出する庫内温度センサーである。
【0044】
52は庫内送風機13を駆動するための電源を供給する送風機電源供給スイッチ53を動作させる送風機駆動リレー、50は冷却器14の入り口近傍の温度を検出する冷却器入口温度検出センサー、51は冷却器14の出口近傍の温度を検出する冷却器出口温度検出センサーである。冷凍室用庫内温度検出センサー43によって検出された冷凍室3内の温度が所定値以上になると冷凍室3内を冷却するために、マイコン44の制御によって主電源供給駆動リレー41がONされ圧縮機25が駆動される。
【0045】
また主電源供給スイッチ42に並列に接続されたダンパ24は庫内温度センサー46によって検出された各貯蔵室(例えば冷蔵室1および野菜室2)内の温度が所定値以上になると各貯蔵室内を冷却するために、マイコン44の制御によってダンパ駆動リレー45がONされ、さらに主電源供給駆動リレー41がONされた場合のみ駆動され、ダンパは開かれる。また、主電源供給スイッチ42に並列に接続された庫内送風機13も主電源供給駆動リレー41がONされ、さらに送風機駆動リレー52もONされた場合にのみ駆動される。
【0046】
図3において、STEP1は圧縮機ON、STEP2は冷却機入り口温度検出センサー50と冷却機出口温度検出センサー51の検出した温度差とあらかじめ設定された設定値とを比較するステップ、STEP3は庫内送風機ON、STEP4は冷媒漏れ時の制御を行うステップである。
【0047】
図に示すようにSTEP1にて圧縮機25が起動されるが、設定時間T(数秒〜数十秒)まではタイマー等で庫内送風機13はOFFされた状態を維持する。設定時間T(数秒〜数十秒)になればSTEP2にて冷却器入口温度検出センサー50と冷却器出口温度検出センサー51の検出した温度差を設定温度と比較し設定温度以上のときは冷媒漏れと判断し、STEP4に進み冷媒漏れ時の制御としてたとえば送風機駆動リレー52はOFFのままで庫内送風機13を運転しないようにする。また、STEP2にて冷却器入口温度検出センサー50と冷却器出口温度検出センサー51の検出した温度差が設定温度以下のときは冷媒漏れなしと判断し、STEP3にて送風機駆動リレー52を0Nさせて庫内送風機13を運転させる。
【0048】
従って冷媒が漏れた場合には冷媒を含んだ冷気は冷却器室12から冷凍室3内に充満するが庫内送風機13が駆動されていないため強制的に風路ダクト20内を循環しないので冷蔵庫本体100上部に配置されている冷蔵室1内の着火源となりうる庫内灯11部まで充満するのに時間がかかる。また、冷却室12および冷凍室3内に充満した冷媒を含んだ冷気を攪拌せず強制的に着火源近傍に冷媒を供給しないので引火することがなくなる。
【0049】
また、冷蔵室1を開閉ドアとし、冷凍室3を引き出しドアとすれば冷媒漏れ時に引き出しドアである冷凍室3内に漏れた冷媒が充満し万一冷蔵室1の開閉ドアを開けたとても漏れた冷媒が冷蔵室1内に充満するのに時間がかかるため冷蔵庫本体外へ漏れるのを防止できる。冷凍室3は引き出しドアのため、万一引き出しても冷媒は空気より重いため漏れた冷媒のほとんどが引き出しドア内に設けられたケース内部に充満し冷蔵庫本体100外にはほとんど流出しない。
【0050】
また、圧縮機起動から冷却器入口温度検出センサー50と冷却器出口温度検出センサー51の検出した温度差を計算する設定された時間T(数秒〜数十秒)まで、庫内送風機13を駆動しないので仮に冷媒漏れがあったとしても漏れた冷媒が庫内送風機13により冷蔵庫本体内全体に循環することがない。
【0051】
また、冷却器の入口と出口の温度差で冷媒漏れを検出するようにし、庫内送風機13を停止するようにしたので従来のように庫内の負荷量が多い場合など庫内送風機13を運転していると庫内温度が安定すまでに時間がかかっていたが、庫内送風機13を停止させる事によって負荷を軽くし、冷却器の入口と出口の温度が安定するまでの時間を短縮でき、冷媒漏れ検出を早く確実に行うことができる。
【0052】
また圧縮機が起動する1回毎に冷媒漏れ検出のための庫内送風機13の駆動を設定された時間T(数秒〜数十秒)まで待機させずに数回に1回の割合だけ庫内送風機13の駆動を設定された時間T(数秒〜数十秒)まで待機させるようにしても同様の効果が得られ、さらには庫内送風機13が停止している時間を短くできるため、冷蔵庫本体内各貯蔵室への冷気の循環の停止している時間を短くでき各貯蔵室の温度上昇も最低限に抑えることができる。
【0053】
また、本実施の形態においては貯蔵室として冷蔵室、野菜室、冷凍室の3室で構成される場合を示したが、別に3室でなくてもよく1ドア冷蔵庫のように貯蔵室が1つの場合でも同様の効果が得られる。
【0054】
実施の形態2.
図4はこの発明の実施の形態2を示す冷蔵庫の圧縮機および庫内送風機、ダンパーの運転の流れを示すフローチャート図である。図においてSTEP11は圧縮機ON、STEP12は庫内送風機ON、STEP13は冷却機入り口温度検出センサー50と冷却機出口温度検出センサー51の検出した温度差とあらかじめ設定された設定値とを比較するステップ、STEP14はダンパ駆動リレーON、STEP15はダンパON、STEP16は冷媒漏れ時の制御を行うステップである。
【0055】
冷凍室用庫内温度検出センサー43によって検出された冷凍室3内の温度が所定値以上になると冷凍室3内を冷却するために、マイコン44の制御によって主電源供給駆動リレー41がONされSTEP11にて圧縮機25が駆動され、STEP12にて庫内送風機13も駆動される。一方主電源供給スイッチ42によって並列に接続されたダンパ24は冷却器入口温度検出センサー50と冷却器出口温度検出センサー51の検出した温度差を計算する設定された時間T(数秒〜数十秒)までOFFされたままである。
【0056】
設定時間T(数秒〜数十秒)になればSTEP13にて冷却器入口温度検出センサー50と冷却器出口温度検出センサー51の検出した温度差を設定温度と比較し、設定温度以上のときは冷媒漏れと判断し、STEP16にて冷媒漏れ時の制御としてダンパ駆動リレー45はOFFのままでダンパ24を開かないようにする。またSTEP13にて冷却器入口温度検出センサー50と冷却器出口温度検出センサー51の温度差が設定温度以下のときは冷媒漏れなしと判断し、STEP14にてダンパ駆動リレー45がONされて、STEP15にてダンパ24が開かれ、冷気が冷蔵室1内に循環する。
【0057】
ダンパ駆動リレー45は庫内温度センサー46によって検出された各貯蔵室内の温度が所定値以上になると各貯蔵室内を冷却するために、マイコン44の制御によってONされるが、図4のごとくSTEP11にて圧縮機が起動されてから設定時間T(数秒〜数十秒)まではタイマー等でダンパ駆動リレー45はOFFされたままなので冷気が冷蔵室1内に循環しない。また、主電源供給駆動リレー41がONされSTEP11にて圧縮機が駆動されており、しかもSTEP13にて冷媒漏れ無しと判断した場合のみSTEP14にてダンパ駆動リレー45がONされてSTEP15にてダンパ24は開かれる。
【0058】
従って、圧縮機起動から冷却器入口温度検出センサー50と冷却器出口温度検出センサー51の検出した温度差を計算する設定された時間T(数秒〜数十秒)まで、ダンパー24を開かないようにしたので、仮に冷媒漏れがあったとしても冷媒を含んだ冷気はダンパ24が開いていないので風路ダクト20を通って冷蔵室1内に到達できず、着火元となる冷蔵庫本体100の上方に配置されている冷蔵室1内の庫内灯11付近へ充満することがない。
【0059】
また、設定された時間T(数秒〜数十秒)を経過後もSTEP13にて冷媒漏れ有りと判断した場合にはSTEP16にて冷媒漏れ時の制御となりダンパ24は開かないので漏れた冷媒は冷蔵室1内に到達できず、着火元となる庫内灯11付近へ充満することがない。よって、万一冷媒が漏れた場合でも可燃性のHC冷媒が、着火源となりうる冷蔵庫本体100の上方に配置されている冷蔵室1内の庫内灯などの電気部品付近へ充満しないので引火による装置の損傷を防止することができる。
【0060】
また、複数の貯蔵室が存在し各貯蔵室毎にダンパが設けられている場合には、着火源となりうる電気部品がある貯蔵室への冷気を流通・遮断するダンパのみ設定時間までのダンパ24のOFF制御を行うようにすれば冷気の循環しない貯蔵室が1つで済むので温度上昇を伴う貯蔵室も1つで済み圧縮機の運転時間を短くでき消費電力の増加を最小限に抑えられる。また庫内送風機13の場合と同様に圧縮機25を起動する毎に冷媒漏れ検出のための設定された時間T(数秒〜数十秒)までの間ダンパ24をOFFの状態で待機する必要がなければ頻度を減らしてもよい。さらに、漏れ検出手段にて冷媒漏れを検出した時に実施の形態1と実施の形態2を組み合わせて庫内送風機およびダンパの両方ともをOFFにするようにした方が良いのは言うまでもない。
【0061】
この実施の形態では冷凍室から冷蔵室への風路ダクトに冷気の流れを開閉するダンパを設け冷媒漏れ時にはこのダンパを閉じるようにしたが、冷蔵室や野菜室からの冷気の戻り風路(図示せず)にも冷気の流れを開閉する第二のダンパを設けて冷媒漏れ時にはこの第二のダンパも閉じるようにすれば、戻り風路よりの冷媒の流れも確実に止めることができ漏れた冷媒が冷蔵庫本体の上方に位置する冷蔵室内の着火源となりうる庫内灯などの電気部品付近へ充満することがなくなり引火による装置の損傷を防止することができる。
【0062】
また、本実施の形態においては貯蔵室として冷蔵室、野菜室、冷凍室の3室で構成される場合を示したが、別に3室でなくてもよく1ドア冷蔵庫のように貯蔵室が1つの場合でも貯蔵室への冷気の循環を入り切りするダンパー24を備えていれば同様の効果が得られる。
【0063】
実施の形態3.
可燃性冷媒の冷媒漏れ検出の方法として実施の形態1あるいは実施の形態2では冷却器入口温度と冷却器出温度の温度差で判定しているが、冷却器入口温度の代わりに冷蔵庫据付け環境温度などの冷蔵庫外側に設置してある温度センサの温度と冷却器出口温度との温度差から判定を行ってもよい。
【0064】
図5は本発明の実施の形態3に係わる冷蔵庫を正面から見た図である。図において、60は冷蔵庫本体100の上部に設けられ冷蔵庫の外部の温度を検出する冷蔵庫据付環境温度検出センサー、51は冷却器14の出口近傍の温度を検出する冷却器出口温度検出センサーである。冷凍室用庫内温度検出センサー43によって検出された冷凍室3内の温度が所定値以上になると冷凍室3内を冷却するために、マイコン44の制御によって主電源供給駆動リレー41がONされ圧縮機25が駆動される。
【0065】
圧縮機25の起動からある設定時間T(数秒〜数十秒)まではタイマー等で送風機駆動リレー52はOFFされた状態を維持し、設定時間T(数秒〜数十秒)になれば冷蔵庫据付環境温度検出センサー60と冷却器出口温度検出センサー51の検出した温度差を設定温度と比較し、設定温度以上のときは冷媒漏れ有りと判断し設定温度以下の時は冷媒漏れ無しと判断すようにしたものである。冷媒漏れ時および冷媒漏れ無し時の庫内送風機13およびダンパ24の駆動制御は実施の形態1及び実施の形態2と同様である。
【0066】
従って、圧縮機起動から冷蔵庫据付環境温度検出センサー60と冷却器出口温度検出センサー51の検出した温度差を計算する設定された時間T(数秒〜数十秒)まで、庫内送風機13やダンパ24を駆動しないので仮に冷媒漏れがあったとしても漏れた冷媒が冷蔵庫本体内全体に充満することがない。よって、万一冷媒が漏れた場合でも可燃性のHC冷媒が、着火源となりうる庫内灯などの電気部品付近へ充満しないので引火による装置の損傷を防止することができる。
【0067】
また、冷蔵庫据付環境温度検出センサー60は、冷蔵庫本体外部の温度を検出し据付環境温度として圧縮機25の運転周波数制御などに利用しているため従来から設けられていることが多いので、本発明のように冷却器入口温度センサー50の代わりに用いれば、新たにセンサーを追加しなくて良いので部品点数を減らすことができ、低コストな冷蔵庫が得られる。
【0068】
実施の形態1〜3では漏れ検出手段として冷却器等の各部温度を使用して冷媒漏れを判断したが、別に温度で判断しなくてもよく冷媒漏れが検出できれば何でもよく冷却器室12の下方に可燃性冷媒を検出する可燃性冷媒検出センサーを設けても同様の効果が得られる。可燃性冷媒は空気よりも重いので冷却室12下方にまず充満する。従って可燃性冷媒検出センサーを冷却室12の下方近傍に設置すれば冷媒漏れ検出が早く行える。
【0069】
また、冷媒漏れを検出した場合は実施の形態1および実施の形態2で説明したのと同様な冷媒漏れ時の制御を行う。すなわち、実施の形態1で説明したように庫内送風機13を駆動しない、あるいは実施の形態2で説明したようにダンパ24を開かないなどの制御を行うようにすればよい。
【0070】
従って、冷媒検出センサーを使用すれば比較的簡単に購入でき、しかもセンサーが1つで良いので部品点数が少なく回路構成が簡単な信頼性の高い冷蔵庫が得られる。また、実施の形態1および実施の形態2で説明したように、冷媒が漏れた場合には冷媒を含んだ冷気は冷却器室12から冷凍室3内に充満するが庫内送風機13が駆動されていないため風路ダクト20内を即座に循環しないので冷蔵庫本体100上部に配置されている冷蔵室1内の着火源となりうる庫内灯11部まで充満するのに時間がかかるとともに冷蔵庫本体100内の容量分の冷気により冷媒濃度が薄められ引火による装置の損傷を防止できる効果や、万一冷媒が漏れた場合でも可燃性のHC冷媒が、着火源となりうる庫内灯などの電気部品付近へ充満しないので引火による装置の損傷を防止することができるなどの効果が得られる。
【0071】
実施の形態4
図6は、本発明の実施の形態4に係わる冷蔵庫の冷却器近傍を正面からみた図であり、図7は排水口蓋部材の説明図、図8は排水口蓋部材を排水口に挿入した状態を説明する斜視図である。図において、18は冷却器14の下部に設けられた霜取りヒータ、19は底部に排水口19aを有し、霜取りヒータ18の下方に設けられて除霜水を受け流す凹状の桶、30は桶19の排水口19aに接続され、桶19から流れた除霜水を冷蔵庫本体100の下部に設けられた蒸発皿31に排水する排水管である。なお、この排水管30の先端開口部は、蒸発皿31との間に若干の間隔を設けて取り付けられており、直接外気に触れている。
【0072】
65は排水管30上部の排水口19aを開閉する蓋部材、65aは蓋部材65の上部に位置する蓋部、65bは蓋部材65の足部、65cは蓋部材65を支持する蓋部材支持部、67は蓋部材支持部を支持して蓋部材65を上昇および下降させるワイヤ−であり、モータなどで駆動されている。
【0073】
図9は本発明の実施の形態4における冷蔵庫の回路説明図、図10本発明の実施の形態4における蓋部材の開閉の流れを示すフローチャートである。図9において、42は圧縮機25および庫内送風機13等と電源40との接続を開閉する主電源供給スイッチ、41は主電源供給スイッチ42を動作させる主電源供給駆動リレー、43は冷凍室3内に設けられた冷凍室用庫内温度検出センサー、44はこれらの動作を制御する制御装置であるマイコンである。45はダンパー24を駆動すための電源を供給するダンパー電源供給スイッチ47を動作させるダンパー駆動リレー、46はダンパー24により風量制御された冷気により冷却された各貯蔵室内の温度を検出する庫内温度センサーである。
【0074】
52は庫内送風機13を駆動するための電源を供給する送風機電源供給スイッチ53を動作させる送風機駆動リレー、50は冷却器14の入り口近傍の温度を検出する冷却器入口温度検出センサー、51は冷却器14の出口近傍の温度を検出する冷却器出口温度検出センサーである。冷凍室用庫内温度検出センサー43によって検出された冷凍室3内の温度が所定値以上になると冷凍室3内を冷却するために、マイコン44の制御によって主電源供給駆動リレー41がONされ圧縮機25が駆動される。
【0075】
また主電源供給スイッチ42に並列に接続されたダンパ24は庫内温度センサー46によって検出された各貯蔵室(例えば冷蔵室1および野菜室2)内の温度が所定値以上になると各貯蔵室内を冷却するために、マイコン44の制御によってダンパ駆動リレー45がONされるが、同時に主電源供給駆動リレー41がONされている場合のみ駆動され、ダンパは開かれる。さらに主電源供給スイッチ42に並列に接続された庫内送風機13も主電源供給駆動リレー41がONされ、さらに送風機駆動リレー52がONされた場合にのみ駆動される。
【0076】
さらに主電源供給スイッチ42に並列に接続された蓋部材65は漏れ検出手段により冷媒漏れなしと判断した場合にマイコン44の制御によって蓋部材駆動リレー69が駆動され蓋部材電源供給スイッチ68がONされることにより上昇して排水口19aを開く。
【0077】
従って、冷媒漏れ無しと判断するまでは排水口19aは閉じたままなので空気より重い冷媒が排水口19aを通って冷蔵庫本体100の外部に漏れることを防ぐことができ、冷蔵庫本体100の外部での冷媒への引火による冷蔵庫などの損傷を防止できる。
【0078】
図10においてSTEP21は圧縮機ON、STEP22は庫内送風機ON、STEP23は冷却機入り口温度検出センサー50と冷却機出口温度検出センサー51の検出した温度差とあらかじめ設定された設定値とを比較するステップ、STEP24は排水口閉、STEP25は蓋部材駆動リレーON,STEP26は排水口開である。
【0079】
図10に示すように冷凍室内温度検出センサー43によって検出された冷蔵庫本体内の温度が所定値以上になると冷蔵庫本体内を冷却するために、マイコン44の制御によって電源供給駆動リレー41がONされSTEP21にて圧縮機25が駆動され、STEP22にて庫内送風機13も駆動される。一方電源供給スイッチ42によって並列に接続された蓋部材65は冷却器入口温度検出センサー50と冷却器出口温度検出センサー51の検出した温度差を計算する設定された時間T(数秒〜数十秒)まで蓋部材駆動リレー69はOFFされたままの状態を維持する。
【0080】
設定時間T(数秒〜数十秒)になればSTEP23にて冷却器入口温度検出センサー50と冷却器出口温度検出センサー51の検出した温度差を設定温度と比較し、設定温度以上のときは冷媒漏れと判断し、STEP24にて蓋部材駆動リレー69および蓋部材65はOFFのままで蓋部材65は上昇せず、排水口19aを閉塞したままである。STEP23にて冷却器入口温度検出センサー50と冷却器出口温度検出センサー51の温度差が設定温度以下のときは冷媒漏れなしと判断し、STEP25にて蓋部材駆動リレー69を0NさせてSTEP26にて蓋部材65が上昇し排水口19aとの間に隙間が生じ、除霜水が排水口19aより排水管30を通って冷蔵庫本体100の外部に排水される。
【0081】
従って、圧縮機起動から冷却器入口温度検出センサー50と冷却器出口温度検出センサー51の検出した温度差を計算する設定された時間T(数秒〜数十秒)まで、蓋部材駆動リレー69を駆動しないので仮に冷媒漏れがあったとしても漏れた冷媒が冷蔵庫本体外に漏れることがない。
【0082】
よって、万一冷媒が冷蔵庫内に漏れた場合でも可燃性のHC冷媒が、冷蔵庫本体外の着火源となりうるコンセントなどの電気部品付近へ充満しないので引火による装置の損傷を防止することができる。
【0083】
また、蓋部材65は、たとえば銅合金やアルミニウム合金などの熱伝導性に優れた部材を使用すれば、蓋部65aと足部65bにおける熱交換量が増え、排水管30を介しての冷蔵庫本体100内への暖気の侵入を効率よく抑制することができる。また、排水口19a周辺が氷結したときでも、熱伝導に優れているので、早く氷結を溶かすことができる効果を有する。
【0084】
また、蓋部材65の蓋部65aと排水口19aとの隙間の最大寸法を、冷蔵庫の組み立てに使用するねじのねじ頭寸法よりも小さくすれば冷蔵庫の組立て作業者が、ねじを落としたとしても、蓋部材65の蓋部65aと排水口19aの隙間にひっかかり排水管30内を落下していくことが防止でき、組み立て作業が効率良くできる。
【0085】
上記実施の形態では冷媒に可燃性のHC冷媒を使用した例について説明したが、別に可燃性冷媒でなくてもよく従来冷媒のHCFC−22、HFC−134aなどでもよく同等の効果が得られる。また、本実施の形態ではSTEP23にて冷媒漏れ無しと判断した場合のみ蓋部材65を上昇させ排水口19aとの隙間を得るようにしたが、逆にSTEP23にて冷媒漏れ有りと判断した場合のみ蓋部材65を下降させて排水口19aを閉塞するようにしても同様の効果が得られる。
【0086】
実施の形態5.
図11は本発明の実施の形態5における冷蔵庫の回路説明図、図12本発明の実施の形態5における冷媒回収装置のON/OFFの流れを示すフローチャートである。75は冷媒回収装置であり、冷蔵庫本体100内あるいは外部に設置されている。主電源供給スイッチ42に並列に接続された冷媒回収装置75は冷媒漏れを検出した場合にマイコン44の制御によって回収装置駆動リレー79が駆動され回収装置電源供給スイッチ78がONされる。
【0087】
図12において、STEP31は圧縮機ON、STEP32は庫内送風機ON、STEP33は冷却機入り口温度検出センサー50と冷却機出口温度検出センサー51の検出した温度差とあらかじめ設定された設定値とを比較するステップ、STEP34は冷媒回収装置OFF、STEP35は回収装置駆動リレーON,STEP36は冷媒回収装置ONである。
【0088】
図に示すように冷凍室内温度検出センサー43によって検出された冷凍室3内の温度が所定値以上になると冷凍室3内を冷却するために、マイコン44の制御によって電源供給駆動リレー41がONされSTEP31にて圧縮機25が駆動され、STEP32にて庫内送風機13も駆動される。一方電源供給スイッチ42によって並列に接続された冷媒回収装置75は冷却器入口温度検出センサー50と冷却器出口温度検出センサー51の検出した温度差を計算する設定された時間T(数秒〜数十秒)まで回収装置駆動リレー79はOFFされたままの状態を維持する。
【0089】
設定時間T(数秒〜数十秒)になればSTEP33にて冷却器入口温度検出センサー50と冷却器出口温度検出センサー51の検出した温度差を設定温度と比較し設定温度以上のときは冷媒漏れと判断し、STEP35にて回収装置駆動リレー79はONされるのでSTEP36にて冷媒回収装置75はONされ冷媒を回収する。また、STEP33にて冷却器入口温度検出センサー50と冷却器出口温度検出センサー51の温度差が設定温度以下のときは冷媒漏れなしと判断し、回収装置駆動リレー79はOFFのままでありSTEP34における冷媒回収装置75は起動しない。
【0090】
冷媒回収装置75は例えば圧縮機と熱交換器と回収容器とを直列に配管により接続した構成をしており冷蔵庫本体100内下方の冷却室12または冷凍室3と第一の電磁弁を介して圧縮機側と接続されており、熱交換器と回収容器との間には第二の電磁弁が設けられている。冷媒漏れ無しと判断した時は第一の電磁弁および第二の電磁弁は閉じている。また、冷媒漏れ有りと判断した場合には、冷媒回収装置75がONされると同時に第一の電磁弁および第二の電磁弁が開き冷媒が圧縮機、熱交換器を通って液化した冷媒が回収容器に回収される。冷蔵庫本体100と圧縮機との間の第一の接続配管および熱交換器と回収容器との間の第二の接続配管にはそれぞれ第一の圧力スイッチおよび第二の圧力スイッチが設けられており、第一の接続配管内部の圧力が設定された所定値に到達すると第一の圧力スイッチが作動して上記第一の電磁弁および第二の電磁弁は閉じられ、冷媒回収装置も電源OFFされる。また、同様に第二の接続配管内部の圧力が設定された所定値になった時は第二の圧力スイッチが作動して上記第一の電磁弁および第二の電磁弁は閉じられ、冷媒回収装置も電源OFFされる。
【0091】
したがって冷媒漏れ有りと判断した場合には冷媒回収装置75が駆動され冷蔵庫本体100内の冷媒が回収されるので冷媒が排水口19aを通って冷蔵庫本体100の外部に漏れることを防ぐことができ、冷蔵庫本体100の外部での冷媒への引火による冷蔵庫などの損傷を防止できる。
【0092】
さらに実施の形態4で説明したように冷媒漏れ有りと判断した場合に蓋部材65によって排水口19aを閉塞しするようにすれば、冷蔵庫本体100内部を略真空にすることができるので、各貯蔵室に設けられた開閉ドアや引出しドアは開かず、冷媒漏れであることが分かると同時に冷蔵庫本体内に漏れた冷媒が開閉ドアを開けることによって冷蔵庫本体外部に流出することも無くなる。サービスマンが冷媒回収装置を取り外し略真空になっている冷蔵庫本体内を大気に開放することによって各貯蔵室に設けられた開閉ドアや引出しドアは開けることができるようになる。また、冷媒漏れ有りと判断した場合に実施の形態1〜3で説明したような漏れ時の制御(庫内送風機のOFF、ダンパ24のOFFなど)を組み合わせれば実施の形態1〜3で説明した効果も得られる。
【0093】
また、冷媒回収装置75の替わりに冷蔵庫本体100が設置してある室内の空気を屋外に排出する冷媒排出設備として例えば換気扇(図示せず)と接続しておけば、漏れ検出手段により冷媒漏れ有りと判断した場合には換気扇がONされ冷蔵庫本体100が設置してある室内に漏れた冷媒が充満する前に換気扇により屋外へ排出されるので冷蔵庫本体100の外部で冷媒が充満して引火による冷蔵庫などの損傷を防止できる。また、冷蔵庫本体100が設置してある室内と屋外との間に別の部屋が存在する場合などには冷蔵庫本体100が設置してある室内と換気扇とをダクトなどで接続すればよい。
【0094】
実施の形態6.
図13は本発明の実施の形態6の一例を示す通信手段を表す回路図である。冷媒漏れ有りと判断した場合に、通信手段にて冷媒漏れを外部のサービスセンタへ通報可能としたものであり、図13には通信手段として電灯線を使用した場合の回路図の一例を示してある。マイコン44を第1の結合手段81を通して通信インターフェイス83に接続し、さらに第2の結合手段82を通して電灯線に接続している。第1の結合手段81は例えばフォトカプラなどによる絶縁回路であり、第2の結合手段82は例えばトランス、抵抗などによるフィルタ回路であり電灯線に情報を伝達するための回路であり、通信インターフェイス83は例えばデータを決められた変調方式により変調する変調回路である。
【0095】
漏れ検出手段により万一冷媒漏れ有りと判断した場合、実施の形態1〜5において説明した冷媒漏れ発生時の制御を行うと同時に、冷蔵庫本体外部あるいは内部に冷媒漏れを表示、もしくは音声にて警告し、さらにマイコン44が冷媒漏れであることを表す識別信号を出力する。この識別信号が第一の結合手段81、通信インターフェイス83および第二の結合手段82を介して電灯線に載って外部サービスセンタへ通報される。
【0096】
通報されたサービスセンタは直ちに客先と連絡確認の上、サービスを実施する。従って冷媒漏れ有りと判断された時には即座にサービスセンタよりのサービスが受けられるので冷蔵庫内の各貯蔵室に保存された食品等への影響も最小限に抑えられ、さらに可燃性冷媒が引火する前に対応することが可能となり信頼性の高い冷蔵庫が得られる。さらに通信手段として既存の電灯線を使用するようにしたので特別な配線を必要とせず安価にできる。
【0097】
冷媒漏れ以外の冷蔵庫の不具合(たとえば冷却不良など)においても同様に通信手段により通報すれば信頼性は一層向上し、安心して使える商品を提供できる。また本実施の形態では通信手段に電灯線を使用したが、既存の電話回線やISDN回線を使用したインターネットや無線通信、赤外線通信などでも同様の効果がえられる。
【0098】
通信手段としてインターネットを使用する場合はたとえば開閉ドアの内部にモデムなどのインターネット接続機器を内蔵し、開閉ドアに設けられ開閉ドアよりも出張っている取っ手近傍にインターネット接続の設定などを行うモニターを設けるようにすれば良い。モニターを取っ手近傍に設ければ開閉ドアを開けた時に取っ手の出っ張りがガードとなって万一開閉ドアが壁などの障害物に当たってもモニターを傷つけることが無くなり信頼性の高い冷蔵庫が得られる。また、電話回線やISDN回線との接続部はドアに無くても良く冷蔵庫本体100の背面や側面でも接続に支障がなければどこでもよい。
【0099】
【発明の効果】
以上説明したとおりこの発明に係る冷蔵庫は、可燃性冷媒を冷媒に用いた冷蔵庫において、冷蔵庫本体内に設けられ冷蔵庫本体内に冷気を循環させる冷気循環手段と、冷蔵庫本体内に設けられ、圧縮機が起動してから設定時間後に冷媒漏れを検出する漏れ検出手段と、を備え、冷媒漏れを検出する前記設定時間までは前記冷気循環手段を駆動しないようにして万一冷媒が漏れた場合でも冷媒を含んだ冷気を着火源近傍に供給しないようにしたので、仮に設定時間までの間に冷媒漏れがあったとしても圧縮機起動から設定時間までは漏れた冷媒が冷蔵庫本体内全体に充満することがなく引火による装置の損傷を防止することができる。また、万一可燃性冷媒が漏洩した場合でも、可燃性のHC冷媒が着火源となりうる電気部品付近や冷蔵庫本体内全体に充満することはなく、引火による冷蔵庫の損傷を防止することができる。またドアを開けたときの冷蔵庫本体外の着火源によるHC冷媒への引火を防止することができる。
【0100】
またこの発明に係る冷蔵庫は、可燃性冷媒を冷媒に用いた冷蔵庫において、前記冷蔵庫本体の上方に配置されて電気部品が配置されている冷蔵室と、前記冷蔵室へ冷気を送る風路に設けられ、前記冷蔵室への冷気の流通・遮断を行なうダンパと、前記冷蔵庫本体内に設けられ、圧縮機が起動してから設定時間後に冷媒漏れを検出する漏れ検出手段と、を備え、冷媒漏れを検出する前記設定時間までは前記ダンパを閉にして万一冷媒漏れがあった場合でも冷媒を含んだ空気が着火源となる前記冷蔵庫本体の上方に配置されている前記冷蔵室内の電気部品付近に充満しないようにしたので、仮に設定時間までの間に冷媒漏れがあったとしても圧縮機起動から設定時間までは漏れた冷媒が冷蔵庫本体内全体に充満することがなく引火による装置の損傷を防止することができる。
【0101】
またこの発明に係る冷蔵庫は、前記貯蔵室からの冷気の戻り風路に設けられて冷気の流れを開閉する第二のダンパを供え、前記漏れ検出手段により冷媒漏れ有りと判断された場合には前記第二のダンパを閉じるようにして冷媒漏れ時に戻り風路よりの冷媒の流れも止めるようにしたので、戻り風路よりの冷媒の流れも確実に止めることができ漏れた冷媒が冷蔵庫本体の上方に位置する冷蔵室内の着火源となりうる庫内灯などの電気部品付近へ充満することがなくなり引火による装置の損傷を防止することができる。
【0102】
またこの発明に係る冷蔵庫は、上部に開閉ドアを有する冷蔵室と、下部に引出しドアを有する冷凍室を備えた可燃性冷媒を冷媒に用いた冷蔵庫において、冷蔵庫本体内に循環する冷気を冷却する冷却器と、前記冷却器にて冷却された冷気を循環させる冷気循環手段と、前記冷却器の入り口近傍に設けられ前記冷却器入り口の温度を検出する入り口温度検出手段と、前記冷却器の出口近傍に設けられ前記冷却器出口の温度を検出する出口温度検出手段とを備え、圧縮機が起動してから設定時間後に前記入り口温度検出手段と前記出口温度検出手段より得られた温度の差をあらかじめ設定された設定値と比較して冷媒漏れを検出し、万一冷媒漏れがあった場合に漏れた冷媒が前記引出しドア内に充満するようにしたので、冷媒漏れ時に引き出しドアである冷凍室内に漏れた冷媒が充満し万一冷蔵室の開閉ドアを開けたとても漏れた冷媒が冷蔵室内に充満するのに時間がかかるため冷蔵庫本体外へ漏れるのを防止できる。また、冷凍室は引き出しドアのため、万一引き出しても冷媒は空気より重いため漏れた冷媒のほとんどが引き出しドア内に設けられたケース内部に充満し冷蔵庫本体外にはほとんど流出しない。
【0103】
またこの発明に係る冷蔵庫は、上部に開閉ドアを有する冷蔵室と、下部に引出しドアを有する冷凍室を備えた可燃性冷媒を冷媒に用いた冷蔵庫において、冷却器と、冷気循環手段と、冷蔵庫外に配置され庫外温度を検出する庫外温度検出手段と、前記冷却器の出口近傍に設けられ前記冷却器出口の温度を検出する出口温度検出手段とを備え、圧縮機が起動してから設定時間後に前記庫外温度検出手段と前記冷却器出口温度検出手段とによって得られた温度の差をあらかじめ設定された設定値と比較して冷媒漏れを検出し、万一冷媒漏れがあった場合に漏れた冷媒が前記引出しドア内に充満するようにしたので、冷媒漏れ時に引き出しドアである冷凍室内に漏れた冷媒が充満し万一冷蔵室の開閉ドアを開けたとても漏れた冷媒が冷蔵室内に充満するのに時間がかかるため冷蔵庫本体外へ漏れるのを防止できる。また、冷凍室は引き出しドアのため、万一引き出しても冷媒は空気より重いため漏れた冷媒のほとんどが引き出しドア内に設けられたケース内部に充満し冷蔵庫本体外にはほとんど流出しない。また、庫外温度検出センサーを冷却器入口温度センサーの代わりに用いれば、新たにセンサーを追加しなくて良く部品点数を減らすことができ、低コストな冷蔵庫が得られる。
【0104】
またこの発明に係る冷蔵庫は、冷媒漏れを検出した場合に前記冷気の流れを停止させるので、万一可燃性冷媒が漏洩した場合でも、可燃性のHC冷媒が着火源となりうる電気部品付近や冷蔵庫本体内全体に充満することはなく、引火による冷蔵庫の損傷を防止することができる。またドアを開けたときの冷蔵庫本体外の着火源によるHC冷媒への引火を防止することができる。
【0105】
またこの発明に係る冷蔵庫は、冷媒漏れを検出した場合に冷蔵庫本体内の上方への冷気の流れを停止させたので、漏れた冷媒が冷蔵庫本体の上方に位置する冷蔵室内の着火源となりうる庫内灯などの電気部品付近へ充満することがなくなり引火による装置の損傷を防止することができる。
【0106】
またこの発明に係る冷蔵庫は、冷媒漏れを検出した場合に冷蔵庫本体内部に漏れた冷媒を冷蔵庫本体の外部に漏らさないように冷蔵庫本体の外部への開口部を塞いだので、万一冷媒が冷蔵庫内に漏れた場合でも可燃性のHC冷媒が、冷蔵庫本体外の着火源となりうるコンセントなどの電気部品付近へ充満せず引火による装置の損傷を防止することができる。
【0107】
またこの発明に係る冷蔵庫は、冷気循環手段が冷蔵庫内に配設された庫内送風機であるので、冷媒漏れと判断した場合に庫内送風機が駆動されていないため風路ダクト内を漏れた冷媒が即座に循環せず冷蔵庫本体上部に配置されている冷蔵室内の着火源となりうる庫内灯部まで充満するのに時間がかかり引火による装置の損傷を防止できる。
【0108】
またこの発明に係る冷蔵庫は、凹状で底部に排水口を有し冷却器の下方に配設されて除霜水を受ける桶と、該桶の底部と前記冷却器との間に前記排水口を開閉する蓋部材とを備え、前記漏れ検出手段により冷媒漏れ有りと判断した場合に前記蓋部材が前記排水口を閉じるようにしたので、万一冷媒が冷蔵庫内に漏れた場合でも可燃性のHC冷媒が、冷蔵庫本体外の着火源となりうるコンセントなどの電気部品付近へ充満しないので引火による装置の損傷を防止することができる。
【0109】
またこの発明に係る冷蔵庫は、可燃性冷媒を使用した冷蔵庫において、冷媒漏れを検出する漏れ検出手段と、凹状で底部に排水口を有し冷却器の下方に配設されて除霜水を受ける桶と、該桶の底部と前記冷却器との間に前記排水口を開閉する蓋部材とを備え、前記漏れ検出手段により冷媒漏れ無しと判断した場合に前記蓋部材と前記排水口との間に隙間が得られるように前記蓋部材を開放させたので、冷媒漏れ時には即座にサービスセンタよりのサービスが受けられ冷蔵庫内の各貯蔵室に保存された食品等への影響も最小限に抑えられ、さらに可燃性冷媒が引火する前に対応することが可能となり信頼性の高い冷蔵庫が得られる。
【0110】
またこの発明に係る冷蔵庫は、可燃性冷媒を使用した冷蔵庫において、冷媒漏れを検出する漏れ検出手段と、凹状で底部に排水口を有し冷却器の下方に配設されて除霜水を受ける桶と、該桶の底部と前記冷却器との間に前記排水口を開閉する蓋部材とを備え、前記漏れ検出手段により冷媒漏れ無しと判断した場合に前記蓋部材と前記排水口との間に隙間が得られるように前記蓋部材を開放させたので、除霜水を排水口より排水することが可能となり除霜水が冷蔵庫本体内に溜まるのを防止できる。
【0111】
またこの発明に係る冷蔵庫は、可燃性冷媒を使用した冷蔵庫において、冷媒漏れを検出する漏れ検出手段と、凹状で底部に排水口を有し冷却器の下方に配設されて除霜水を受ける桶と、該桶の底部と前記冷却器との間に前記排水口を開閉する蓋部材とを備え、前記漏れ検出手段により冷媒漏れ有りと判断した場合には前記蓋部材が前記排水口を閉じるようにしたので、万一冷媒が冷蔵庫内に漏れた場合でも可燃性のHC冷媒が、冷蔵庫本体外の着火源となりうるコンセントなどの電気部品付近へ充満しないので引火による装置の損傷を防止することができる。
【0112】
またこの発明に係る冷蔵庫は、蓋部材を熱伝導性に優れた材料にしたので、熱交換量が増え排水管よりの冷蔵庫本体外の暖気の侵入を効率よく抑制することができる。また、排水口周辺が氷結したときでも、熱伝導に優れているので、早く氷結を溶かすことができる効果を有する。
【0113】
またこの発明に係る冷蔵庫は、蓋部材と排水口の隙間を冷蔵庫の組み立てに使用するねじの頭部寸法よりも小さくしたので、冷蔵庫の組立て作業者が、ねじを落としたとしても、蓋部材の蓋部と排水口の隙間にひっかかり排水管内を落下していくことが防止でき、組み立て作業が効率良くできる。
【0114】
またこの発明に係る冷蔵庫は、可燃性冷媒を冷媒に用いた冷蔵庫において、冷蔵庫本体内に設けられ、圧縮機が起動してから設定時間後に冷媒漏れを検出する漏れ検出手段と、前記漏れ検出手段よりの漏れ情報を受け取り冷媒漏れかどうかを判定する判定手段と、上記判定手段より冷媒漏れであることを識別する識別信号を受け取り電話回線や電灯線などを使用した通信手段に上記識別信号を送信するためのインターフェイスとを備え、前記漏れ検出手段により冷媒漏れを検出した場合、前記通信手段により検出した信号を外部のサービスセンタなどへ通報するようにしたので、冷媒漏れ時には即座にサービスセンタよりのサービスが受けられ冷蔵庫内の各貯蔵室に保存された食品等への影響も最小限に抑えられ、さらに可燃性冷媒が引火する前に対応することが可能となり信頼性の高い冷蔵庫が得られる。
【0115】
またこの発明に係る冷蔵庫は、通信手段として電灯線通信やインターネットを使用して通報するようにしたので、既存の電話回線やISDN回線を使用することができ安価にできる。
【0116】
またこの発明に係る冷蔵庫は、可燃性冷媒を冷媒に用いた冷蔵庫において、漏れ検出手段により冷媒漏れを検出した場合、冷蔵庫本体内に漏れた冷媒を収集する冷媒収集設備を駆動するようにしたので、冷媒漏れを検出した時には冷媒回収装置が駆動され冷蔵庫本体内の冷媒が回収され冷媒が排水口を通って冷蔵庫本体の外部に漏れることを防ぐことができ、冷蔵庫本体の外部での冷媒への引火による冷蔵庫などの損傷を防止できる。
【0117】
またこの発明に係る冷蔵庫は、可燃性冷媒を冷媒に用いた冷蔵庫において、漏れ検出手段により冷媒漏れを検出した場合、漏れた冷媒を屋外へ排出する冷媒排出設備を駆動するようにしたので、漏れ検出手段により冷媒漏れと判断した場合には冷媒排出設備が駆動され冷蔵庫本体が設置してある室内に漏れた冷媒が充満する前に冷媒排出設備により屋外に排出され冷蔵庫本体の外部に漏れた冷媒が充満して引火による冷蔵庫などが損傷するのを防止できる。
【0118】
またこの発明に係る冷蔵庫の運転方法は、可燃性冷媒を使用した冷蔵庫において、冷蔵庫本体内に冷媒が漏れたかどうかを圧縮機が起動してから設定時間後に検出する漏れ検出ステップと、冷却器の下方に配設されて除霜水を受ける除霜水受けステップと、除霜水受けステップにより受けた除霜水を排水口より冷蔵庫本体外に排出する除霜水排水ステップと、排水口を開閉する排水口開閉ステップとを備えたので、万一冷媒が冷蔵庫内に漏れた場合でも可燃性のHC冷媒が、冷蔵庫本体外の着火源となりうるコンセントなどの電気部品付近へ充満せず引火による装置の損傷を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1を示す冷蔵庫の正面からみた風路構成図。
【図2】 本発明の実施の形態1を示す冷蔵庫の回路説明図。
【図3】 本発明の実施の形態1を示す圧縮機および庫内送風機の運転フローチャート図。
【図4】 本発明の実施の形態2を示す圧縮機、庫内送風機およびダンパーの動作フローチャート図。
【図5】 本発明の実施の形態3を示す冷蔵庫の正面からみた風路構成図。
【図6】 本発明の実施の形態4を示す冷蔵庫の冷却器近傍を正面から見た図。
【図7】 本発明の実施の形態4を示す排水口蓋部材の説明図。
【図8】 本発明の実施の形態4を示す排水口蓋部材を排水口に挿入した図。
【図9】 本発明の実施の形態4を示す冷蔵庫の回路説明図。
【図10】 本発明の実施の形態4を示す蓋部材の開閉の流れを示すフローチャート図。
【図11】 本発明の実施の形態5を示す冷蔵庫の回路説明図。
【図12】 本発明の実施の形態5を示す冷媒回収装置のON/OFFの動作フローチャート図。
【図13】 本発明の実施の形態6を示す通信手段を表す回路図。
【図14】 従来の冷蔵庫の正面からみた風路構成図。
【図15】 従来の冷蔵庫の側断面図。
【図16】 従来の冷蔵庫の回路説明図。
【図17】 従来の冷蔵庫の圧縮機および送風機のON/OFFタイミング図。
【符号の説明】
1 冷蔵室、2 野菜室、3 冷凍室、9 冷気吹き出し穴、10 庫内灯、11 代表温度検出センサー、12 冷却器室、13 庫内送風機、14 冷却器、15 ヘッダー、16 冷却器入り口パイプ、17 冷却器出口パイプ、18 霜取りヒータ、19 凹状の桶、19a 排水口、20 風路、24 ダンパー、25 圧縮機、30 排水管、31 蒸発皿、40 電源、41 電源供給駆動リレー、42 電源供給スイッチ、43 冷凍室用庫内温度センサー、44 マイコン、45 ダンパー駆動リレー、46 庫内温度センサー、47 同一電源供給スイッチ、50 冷却器入り口温度検出センサー、51 冷却器出口温度検出センサー、52 送風機駆動リレー、53 送風機電源供給スイッチ、60 冷蔵庫据付環境温度検出センサー、65 蓋部材、65a 蓋部、65b 足部、65c 蓋部材指示部、67 ワイヤー、68 蓋部材電源供給スイッチ、69 蓋部材駆動リレー、75 冷媒回収装置、79 回収装置駆動リレー、81 第1の結合手段、82 第2の結合手段、83 通信インターフェイス、100 冷蔵庫本体。

Claims (11)

  1. 可燃性冷媒を冷媒に用いた冷蔵庫において、冷蔵庫本体内に設けられ冷蔵庫本体内に冷気を循環させる冷気循環手段と、冷蔵庫本体内に設けられ、圧縮機が起動してから設定時間後に冷媒漏れを検出する漏れ検出手段と、凹状で底部に排水口を有し冷却器の下方に配設されて除霜水を受ける桶と、該桶の底部と前記冷却器との間に前記排水口を開閉する蓋部材と、を備え、前記漏れ検出手段により冷媒漏れ有りと判断した場合に前記蓋部材が前記排水口を閉じるようにしたことを特徴とする冷蔵庫。
  2. 漏れ検出手段により冷媒漏れを検出した場合、電灯線やインターネットを使用した通信手段により外部のサービスセンタなどへ通報するようにしたことを特徴とする請求項1に記載の冷蔵庫。
  3. 可燃性冷媒を使用した冷蔵庫において、冷媒漏れを検出する漏れ検出手段と、凹状で底部に排水口を有し冷却器の下方に配設されて除霜水を受ける桶と、該桶の底部と前記冷却器との間に前記排水口を開閉する蓋部材とを備え、前記漏れ検出手段により冷媒漏れ無しと判断した場合に前記蓋部材と前記排水口との間に隙間が得られるように前記蓋部材を開放させたことを特徴とする冷蔵庫。
  4. 可燃性冷媒を使用した冷蔵庫において、冷媒漏れを検出する漏れ検出手段と、凹状で底部に排水口を有し冷却器の下方に配設されて除霜水を受ける桶と、該桶の底部と前記冷却器との間に前記排水口を開閉する蓋部材とを備え、前記漏れ検出手段により冷媒漏れ有りと判断した場合には前記蓋部材が前記排水口を閉じるようにしたことを特徴とする請求項1乃至請求項のいずれかに記載の冷蔵庫。
  5. 蓋部材を熱伝導性に優れた材料にしたことを特徴とする請求項または請求項に記載の冷蔵庫。
  6. 蓋部材と排水口の隙間を冷蔵庫の組み立てに使用するねじの頭部寸法よりも小さくしたことを特徴とする請求項ないし請求項のうちの少なくとも1に記載の冷蔵庫。
  7. 可燃性冷媒を冷媒に用いた冷蔵庫において、冷蔵庫本体内に設けられ、冷媒漏れを検出する漏れ検出手段と、前記漏れ検出手段よりの漏れ情報を受け取り冷媒漏れかどうかを判定する判定手段と、上記判定手段より冷媒漏れであることを識別する識別信号を受け取り電話回線や電灯線などを使用した通信手段に上記識別信号を送信するためのインターフェイスとを備え、前記漏れ検出手段により冷媒漏れを検出した場合、前記通信手段により検出した信号を外部のサービスセンタなどへ通報するようにしたことを特徴とする請求項1ないし請求項のうちの少なくとも1項に記載の冷蔵庫。
  8. 通信手段が電灯線通信あるいはインターネットによることを特徴とする請求項または請求項に記載の冷蔵庫。
  9. 可燃性冷媒を冷媒に用いた冷蔵庫において、圧縮機と熱交換器と回収容器とを備えた冷媒回収装置漏れ検出手段により冷媒漏れを検出した場合、冷蔵庫本体内に漏れた冷媒を収集する冷媒収集設備を駆動するようにしたことを特徴とする請求項1ないし請求項のうちの少なくとも1に記載の冷蔵庫。
  10. 可燃性冷媒を冷媒に用いた冷蔵庫において、漏れ検出手段により冷媒漏れを検出した場合、漏れた冷媒を屋外へ排出する冷媒排出設備を駆動するようにしたことを特徴とする請求項1ないし請求項のうちの少なくとも1に記載の冷蔵庫。
  11. 可燃性冷媒を使用した冷蔵庫において、冷蔵庫本体内に冷媒が漏れたかどうかを圧縮機が起動してから設定時間後に検出する漏れ検出ステップと、冷却器の下方に配設されて除霜水を受ける除霜水受けステップと、前記除霜水受けステップにより受けた除霜水を排水口より冷蔵庫本体外に排出する除霜水排出ステップと、前記排水口を開閉する排水口開閉ステップとを備え、前記漏れ検出ステップにより冷媒漏れを検出した場合には前記排水口を閉じるようにしたことを特徴とする冷蔵庫の運転方法。
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