JPH1163556A - 空気調和機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ガードワイヤが取付け易い空気調和機を提供
する。 【解決手段】 送風ファン９の周囲を覆い、同送風ファ
ン９よりの空気を前記吹出口１１へ導くケーシング５を
設け、同ケーシング５の風下側に接続して前記吹出口１
１の上下左右の壁面を構成するヒンジプレート６を設
け、前記ケーシング５または前記ヒンジプレート６の一
側壁の端面５ｃに切欠孔５ｄを形成し、他の一側壁に前
記切欠孔５ｄに相対向する保持部５ｅを設け、前記ガー
ドワイヤ１０を略Ｕ字状に折曲形成し、同折曲側のガー
ドワイヤ１０を前記切欠孔５ｄに嵌合し、前記ケーシン
グ５とヒンジプレート６とで挟持し、前記ガードワイヤ
１０の先端を前記保持部５ｅで保持し、前記折曲部を前
記吹出口１１の一側壁に設けた突部５ｇと、同突部５ｇ
と相対向するストッパ１５とにより挟持する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、空気調和機の室内
機に係わり、より詳細には、吹出口に設けられるガード
ワイヤの取付構造に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来の空気調和機の室内機は、例えば図
５乃至図６にて示すように、本体１に形成した吸込口３
ａと吹出口１１とを結ぶ空気通路に、熱交換器８と送風
ファン９とを設け、同吹出口１１に左右風向板群１２と
上下風向板１３とを回動自在に軸支し、前記吹出口１１
の一側壁に複数の挿通孔２０を形成し、同挿通孔２０と
前記左右風向板群１２に設けた複数の挿通孔２１とに略
Ｕ字状に折曲形成したガードワイヤ１０を挿通し、同ガ
ードワイヤ１０の両先端を前記吹出口１１の他の一側壁
に設けた保持部で保持していた。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記構
成では、前記ガードワイヤ１０を取付けるために、同ガ
ードワイヤ１０の両先端を前記吹出口１１の一側壁に設
けた挿通孔２０と前記左右風向板群１２に設けた挿通孔
２１とに挿通しなければならず、組立て難いという問題
点があった。本発明においては、上記の問題点に鑑み、
ガードワイヤが取付け易い空気調和機を提供することを
目的とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するため、本体に形成した吸込口と吹出口とを結ぶ空
気通路に、熱交換器と送風ファンとを設け、前記吹出口
に左右風向板群を回動自在に軸支するとともにガードワ
イヤを設けてなる空気調和機において、前記送風ファン
の周囲を覆い、同送風ファンよりの空気を前記吹出口へ
導くケーシングを設け、同ケーシングの風下側に接続し
て前記吹出口の上下左右の壁面を構成するヒンジプレー
トを設け、前記ケーシングまたは前記ヒンジプレートの
一側壁の端面に切欠孔を形成し、他の一側壁に前記切欠
孔に相対向する保持部を設け、前記ガードワイヤを略Ｕ
字状に折曲形成し、同折曲側のガードワイヤを前記切欠
孔に嵌合し、前記ケーシングとヒンジプレートとで挟持
し、前記ガードワイヤの先端を前記保持部で保持し、同
保持部から先端が離脱しないように前記ガードワイヤの
折曲部に対向して前記吹出口の一側壁に設けた突部と、
同突部に相対向するストッパとにより前記ガードワイヤ
の折曲部を挟持することにより、前記ガードワイヤを取
り付けるようにした構成となっている。

【０００５】また、前記切欠孔を、前記ケーシングの一
側壁の端面に設けた構成となっている。

【０００６】また、前記切欠孔を、前記ヒンジプレート
の一側壁の端面に設けた構成となっている。

【０００７】また、前記左右風向板群を、前記ガードワ
イヤより前方に設けた構成となっている。

【０００８】また、前記保持部が、前記切欠孔に相対向
する有底筒状でなり、前記ケーシングまたはヒンジプレ
ートと一体に形成した構成となっている。

【０００９】また、前記突部を、前記ケーシングまたは
ヒンジプレートと一体に形成した構成となっている。

【００１０】更に、前記左右風向板群に、同左右風向板
群を往復的に回動するモータ等からなる駆動手段を設
け、同駆動手段のカバーが前記ストッパを兼ねるように
した構成となっている。

【００１１】

【発明の実施の形態】前記構成により、ガードワイヤが
取付け易い空気調和機となる。

【００１２】

【実施例】図１乃至図４にて示す、本発明の一実施例に
ついて説明する。２は空気調和機の室内機本体１の後部
を構成するベースで、同ベース２はＡＢＳ（アクリルニ
トリルブタジエンスチレン）等の合成樹脂材料にて成形
され、空気通路の後壁面２ａ等が一体に形成され、室内
機を構成する部品を取付ける基礎部材である。９は前記
本体１の略後方中央に配設した送風ファンで、同送風フ
ァン９は同送風ファン９の下方を覆い、前記後壁面２ａ
と接続して前記送風ファン９の送出空気を後記吹出口１
１へ導く合成樹脂材料にて成形されたケーシング５の左
右壁面に形成した軸受部５ｈに軸支されている。前記ケ
ーシング５はネジ１８とネジ１９にて、前記ベース２と
後記前面パネル３に螺着する。前記送風ファン９の上方
から前方にかけて熱交換器８が配設され、同熱交換器８
の上方から前方にかけて覆い、前記ベース２の前方に被
せるように配設する合成樹脂材料にて成形された前面パ
ネル３を設け、同前面パネル３の上方と前面とに形成し
た吸込口３ａに吸込空気の塵埃等を除去するフィルタ７
を設け、前記前面パネル３の前方に前記フィルタ７を覆
うように合成樹脂材料にて成形された多数のルーバー状
の吸込口４ａを形成した吸込グリル４を設ける。前記ケ
ーシング５の下部前方にに接続し、室内への空気の吹出
口１１を構成する合成樹脂材料にて成形されたヒンジプ
レート６を設ける。前記ケーシング５の右側壁５ａの前
方端面５ｃに、後記ガードワイヤ１０の直径ｄと略同等
の切り込み深さの切欠孔５ｄを四箇所形成し、前記ケー
シング５の左側壁５ｂの前方端面５ｃの近傍の前記切欠
孔５ｄに対向する位置に、前記吹出口１１内へ突出し、
中央に後記ガードワイヤ１０の直径ｄと略同等の内径の
保持穴５ｆを備えた有底筒状の保持部５ｅを形成する。
前記保持穴５ｆに、Ｕ字状に折曲形成した二対のガード
ワイヤ１０の先端を挿入し、同ガードワイヤ１０の折曲
部の近傍を前記切欠孔５ｄに嵌合し、前記ヒンジプレー
ト６を前記前方端面５ｃに当接し、ネジ２２とネジ２３
にて前記ケーシング５に螺着する。前記ヒンジプレート
６の上方壁面に、左右風向板群１２を軸受部６ａにて回
動自在に軸支し、前記ヒンジプレート６の左右壁面に二
枚の上下風向板１３とディフューザ１４とを軸受部６ｂ
にて回動自在に軸支している。前記左右風向板群１２
は、前記ガードワイヤ１０より前方に配置することによ
り、同ガードワイヤ１０と干渉することなく回動する。
前記ガードワイヤ１０は、前記折曲部の内側を前記ケー
シング５の右側壁５ａの外側に一体成形にて突設した突
部５ｇに当接し、同折曲部の外側を合成樹脂材料にて成
形されたストッパ１５に当接することにより挟持し、前
記保持部５ｅからの脱落を防止している。前記ストッパ
１５は、前記左右風向板群１２をリンク機構１７にて往
復的に回動するモータ１６のカバーを兼ねた構成として
いる。

【００１３】上記の構成にて、前記ガードワイヤ１０の
組立手順を次に説明する。前記ケーシング５の保持部５
ｅの保持穴５ｆに、前記Ｕ字状に折曲形成した二対のガ
ードワイヤ１０の先端を挿入し、同ガードワイヤ１０の
折曲部の近傍を前記切欠孔５ｄに嵌合し、あらかじめ左
右風向板群１２と二枚の上下風向板１３とディフューザ
１４とを組み付けてある前記ヒンジプレート６を前記前
方端面５ｃに当接し、ネジ２２とネジ２３にて前記ケー
シング５に螺着する。

【００１４】なお、上記実施例では、前記切欠孔５ｄを
前記ケーシング５の右側壁５ａの端面５ｃに設けている
が、前記切欠孔５ｄを前記ヒンジプレート６の右側壁の
端面に設け、それに対応して前記保持部５ｅを前記ヒン
ジプレート６の右側壁の端面の近傍の前記切欠孔に５ｄ
対向した位置に設けても、上記同様の効果が得られる。

【００１５】前記左右風向板群１２を、前記ガードワイ
ヤ１０より前方に配置することにより、同ガードワイヤ
１０の組立時、従来のように前記左右風向板群１２に形
成した挿通孔２１に前記ガードワイヤ１０を挿通する必
要がなくなるため、組立てが容易になるとともに、前記
ガードワイヤ１０の先端で前記左右風向板群１２を傷付
ける恐れもなくなる。

【００１６】前記突部５ｇおよび前記保持部５ｅは、前
記ケーシング５と一体に形成されたことにより、寸法形
状が精度よく仕上げられると共に、コスト的に有利にな
る。

【００１７】また、前記突部５ｇとストッパ１５とに
て、前記ガードワイヤ１０の折曲部を略隙間なく挟持す
ることにより、長手方向の動きを正確に規制することが
できる。

【００１８】なお、前記ストッパ１５は、前記モータ１
６のカバーを兼ねることにより、前記ストッパ１５を個
別に製作して設ける必要がなくなりコスト的に有利にな
る。

【００１９】

【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ガードワイヤが取付け易い空気調和機となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明による空気調和機の一実施例を示す、右
側面近傍の断面図である。

【図２】本発明による空気調和機の一実施例を示す、左
側面近傍の断面図である。

【図３】本発明による空気調和機の一実施例を示す、ケ
ーシングと吸込部材の要部分解図である。

【図４】本発明による空気調和機の一実施例を示す、正
面側から見た要部断面図である。

【図５】従来の空気調和機の断面図である。

【図６】従来の空気調和機の要部斜視図である。

【符号の説明】

１ 空気調和機本体 ３ａ 吸込口 ５ ケーシング ５ａ 右側壁 ５ｂ 左側壁 ５ｃ 端面 ５ｄ 切欠孔 ５ｅ 保持部 ５ｇ 突部 ６ ヒンジプレート ８ 熱交換器 ９ 送風ファン １０ ガードワイヤ １１ 吹出口 １２ 左右風向板群 １５ ストッパ １６ モータ

Claims (7)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 本体に形成した吸込口と吹出口とを結ぶ
   空気通路に、熱交換器と送風ファンとを設け、前記吹出
   口に左右風向板群を回動自在に軸支するとともにガード
   ワイヤを設けてなる空気調和機において、 前記送風ファンの周囲を覆い、同送風ファンよりの空気
   を前記吹出口へ導くケーシングを設け、同ケーシングの
   風下側に接続して前記吹出口の上下左右の壁面を構成す
   るヒンジプレートを設け、前記ケーシングまたは前記ヒ
   ンジプレートの一側壁の端面に切欠孔を形成し、他の一
   側壁に前記切欠孔に相対向する保持部を設け、前記ガー
   ドワイヤを略Ｕ字状に折曲形成し、同折曲側のガードワ
   イヤを前記切欠孔に嵌合し、前記ケーシングとヒンジプ
   レートとで挟持し、前記ガードワイヤの先端を前記保持
   部で保持し、同保持部から先端が離脱しないように前記
   ガードワイヤの折曲部に対向して前記吹出口の一側壁に
   設けた突部と、同突部に相対向するストッパとにより前
   記ガードワイヤの折曲部を挟持することにより、前記ガ
   ードワイヤを取り付けるようにしてなることを特徴とす
   る空気調和機。
2. 【請求項２】 前記切欠孔を、前記ケーシングの一側壁
   の端面に設けてなることを特徴とする請求項１記載の空
   気調和機。
3. 【請求項３】 前記切欠孔を、前記ヒンジプレートの一
   側壁の端面に設けてなることを特徴とする請求項１記載
   の空気調和機。
4. 【請求項４】 前記左右風向板群を、前記ガードワイヤ
   より前方に設けてなることを特徴とする請求項１または
   請求項３記載の空気調和機。
5. 【請求項５】 前記保持部が、前記切欠孔に相対向する
   有底筒状でなり、前記ケーシングまたはヒンジプレート
   と一体に形成してなることを特徴とする請求項１乃至請
   求項４記載の空気調和機。
6. 【請求項６】 前記突部を、前記ケーシングまたはヒン
   ジプレートと一体に形成してなることを特徴とする請求
   項１乃至請求項５記載の空気調和機。
7. 【請求項７】 前記左右風向板群に、同左右風向板群を
   往復的に回動するモータ等からなる駆動手段を設け、同
   駆動手段のカバーが前記ストッパを兼ねるようにしてな
   ることを特徴とする請求項１乃至請求項６記載の空気調
   和機。