JPH1162994A - ころがり軸受装置 - Google Patents

ころがり軸受装置

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JPH1162994A
JPH1162994A JP9239142A JP23914297A JPH1162994A JP H1162994 A JPH1162994 A JP H1162994A JP 9239142 A JP9239142 A JP 9239142A JP 23914297 A JP23914297 A JP 23914297A JP H1162994 A JPH1162994 A JP H1162994A
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oil
peripheral surface
rolling bearing
inner peripheral
seal
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JP9239142A
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Yukio Sato
幸夫 佐藤
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Original Assignee
NSK Ltd
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Publication date
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C19/00Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement
    • F16C19/22Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing rollers essentially of the same size in one or more circular rows, e.g. needle bearings
    • F16C19/34Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing rollers essentially of the same size in one or more circular rows, e.g. needle bearings for both radial and axial load
    • F16C19/38Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing rollers essentially of the same size in one or more circular rows, e.g. needle bearings for both radial and axial load with two or more rows of rollers
    • F16C19/383Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing rollers essentially of the same size in one or more circular rows, e.g. needle bearings for both radial and axial load with two or more rows of rollers with tapered rollers, i.e. rollers having essentially the shape of a truncated cone
    • F16C19/388Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing rollers essentially of the same size in one or more circular rows, e.g. needle bearings for both radial and axial load with two or more rows of rollers with tapered rollers, i.e. rollers having essentially the shape of a truncated cone with four rows, i.e. four row tapered roller bearings
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C33/00Parts of bearings; Special methods for making bearings or parts thereof
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    • F16C33/66Special parts or details in view of lubrication
    • F16C33/6637Special parts or details in view of lubrication with liquid lubricant
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
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    • F16C33/6637Special parts or details in view of lubrication with liquid lubricant
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ころがり軸受装置の潤滑性をよくして昇温を防
止する。 【解決手段】円錐ころがり軸受20の外輪26、26、
27における、小径部D1近傍に潤滑油の供給口A、
A、Aを設ける。また、大径部D2 近傍に潤滑油の排
出口B、Bを設けるる。これにより、内輪28、28の
回転中においても、供給口A、A、Aから供給された潤
滑油は、外輪26、26、27のテーパ面26a、26
a、27aに沿って供給口A、A、Aから排出口B、B
に向かって円滑に流れ、外輪26、26、27、ころ3
0、内輪28、28を十分に潤滑した後、排出口B、B
から排出される。潤滑油の供給、排出が円滑に行われ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、潤滑性及び水密性
に優れたころがり軸受装置、例えば、圧延機のワークロ
ール軸受として使用されるころがり軸受装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図2に、軸部材1の軸方向(長手方向)
両端部に装着されて、軸部材1を回動自在に支持する従
来のころがり軸受装置2、2の、軸を含む縦断面図を示
す。また、図3には、ころがり軸受装置2の拡大図を、
さらに図4には、そのX−X線矢視図を示す。
【0003】各ころがり軸受装置2は、図3及び図4に
示すように、チョック3、チョック3の内周面に嵌合さ
れたころがり軸受(4列円錐ころ軸受)4と、図3中の
チョック3の右端部の内周面に配置されたシール部材
5、6と、図3中のチョック3の左端部に装着されたリ
テーナ7と、リテーナ7の内周面に保持されたシール部
材8とを備えている。そして、軸部材1の外周面におけ
るころがり軸受4の両端部には、上述のシール部材5、
6に対応する位置にフィレットリンング9が、またシー
ル部材8に対応する位置にスリーブ10が嵌合されてい
る。なお、上述のチョック3とリテーナ7とによってハ
ウジングが構成される。
【0004】さらに、上述のころがり軸受装置4は、内
周側にテーパ面を有する単列の外輪11、11と、単列
の外輪11を2個つなげた形状の複列の外輪12と、こ
れら外輪11、11、12に対応する2個の複列の内輪
13、13と、外輪11、11、12と内輪13、13
との間に形成される空間(以下「軸受空間」という)に
保持器14によって回動自在に支持された4列のころ1
5、15…を有している。
【0005】上述構成のころがり軸受4が、例えば、圧
延機のワークロール軸受として使用される場合に、オイ
ルエア潤滑が行われることがある。通常この場合には、
ころがり軸受4は軸方向両端部が開放された形式が用い
られているが、軸方向両端部に軸受シールを設けて密封
型軸受を構成し、オイルエア潤滑が円滑に行われるよう
にしているものもある。
【0006】このような密封型軸受の例として、例え
ば、実用新案登録第2522930号が知られている。
【0007】このものにおいては、オイルエア潤滑は、
複列の外輪12と、単列の外輪11、11との間に介装
された外輪間座16、16を介して行われる。すなわ
ち、各外輪間座16に径方向の潤滑孔を穿設し、チョッ
ク3を介して供給した潤滑油を外輪間座16の潤滑孔か
ら軸受空間内に供給し、ころがり軸受4の内部全体、す
なわち外輪11、11、12の内周面、内輪13、13
の外周面、ころ15、15…の外周面等を潤滑するよう
にしている。
【0008】また、上述のシール部材5、6、8として
は、接触形のオイルシールが使用され、外部からの冷却
用の水やスケールのころがり軸受4への浸入を防止して
いる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ころがり軸受装置2によると、ころがり軸受4に対する
潤滑が十分ではなく、また、シール部材5、6、8のシ
ール性が低下するおそれがあるという問題があった。
【0010】まず、潤滑の問題は次のとおりである。
【0011】ころがり軸受4の外輪11、11、12
は、その内周面が小径部と大径部とを有するテーパ面に
形成されており、外輪間座16、16はいずれも大径部
近傍に配置されている。このため、外輪間座16、16
から行われる潤滑油の供給は、外輪11、11、12の
大径部近傍から行われることになる。したがって、内輪
13、13が回転しているときには、潤滑油は、テーパ
面に沿って大径部から小径部へは流れにくい。さらに、
潤滑油の排出が、上述のころがり軸受4の両端部の軸受
シールのリップ部と、内輪13、13のリップ摺動面と
の間から行われるため、潤滑油がころがり軸受4内に滞
留しがちであった。このように、潤滑油が流れにくく、
滞留しがちであるため、ころがり軸受の冷却を十分に行
うことができず、ころがり軸受が昇温しがちとなるとい
った問題があった。
【0012】次に、シール性の問題は、チョック3及び
リテーナ7(ハウジング)に装着するシール部材5、
6、8が接触形のオイルシールであり、かつ、シールリ
ップの向きを外向きにするため、チョック3を軸部材1
に組み込む際、シールリップを引っかけて、リップのめ
くれや損傷が発生したり、また、リップに緊迫力を持た
せるためのガータスプリングの外れが発生したりして、
シール性を低下させるという問題である。そしてシール
性が低下すると、冷却水やスケールが浸入する。
【0013】そこで、本発明は、潤滑剤の軸受各部への
供給を円滑に行って昇温を防止するとともに、シール部
材のシール性低下による冷却水やスケールの浸入を防止
するようにしたころがり軸受装置を提供することを目的
とするものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】上述目的を達成するた
め、請求項1に係る本発明は、ハウジングの内周面に密
封型の円錐ころ軸受を組み込んで軸部材の外周面に装着
するとともに、前記ハウジングの軸方向両端部における
内周面と前記軸部材における外周面との間にシール部材
を介装して前記円錐ころ軸受を密閉してなるころがり軸
受装置において、内周側が小径部と大径部とを有するテ
ーパ面に形成され、外周側が前記ハウジングの内周面に
嵌合される外輪と、外周側が前記外輪のテーパ面に対応
し、内周側が前記軸部材の外周面に嵌合される内輪と、
前記外輪と前記内輪との間の軸受空間に配置され、保持
器によって回動自在に支持された複数のころと、前記外
輪の前記小径部近傍に開口し、前記ハウジングを介して
前記軸受空間に供給される潤滑油の出口となる供給口
と、前記外輪の前記大径部近傍に開口し、前記軸受空間
から前記ハウジングを介して排出される潤滑油の出口と
なる排出口と、前記ハウジングの軸方向両端部のそれぞ
れに配置された前記シール部材のうちの少なくとも一方
として配置されたラビリンスシールと、を備える、こと
を特徴とする。
【0015】上述の請求項1の発明によると、ハウジン
グを介して円錐ころ軸受の軸受空間に供給される潤滑油
は、外輪の小径部近傍に開口する供給口から供給され、
大径部近傍に開口する排出口から排出される。したがっ
て、内輪が回転しているときでも、供給口から供給され
た潤滑油は、外輪の内周側のテーパ面に沿って小径部か
ら大径部に向けて円滑に流れ、排出口のオリフィスでオ
イルエアは絞られ軸受内部圧力を維持しながらこの外輪
のテーパ面、ころの外周面、及び内輪の外周側の面を十
分に潤滑した後に、排出口から排出される。さらに、シ
ール部材の少なくとも一方をラビリンスシールとするこ
とにより、組み込み時のめくれ、損傷、ガータスプリン
グの外れ等をなくして、シール性を向上させることがで
きる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、図面に沿って、本発明の実
施の形態について説明する。
【0017】図1に、本発明に係る圧延機のワークロー
ル軸受であるころがり軸受装置20を示す。なお、同図
は、軸部材1に装着した状態のころがり軸受装置20
の、軸を含む縦断面図を示している。
【0018】同図に示すころがり軸受装置20は、軸部
材1の外周面に嵌着される円錐ころ軸受21と、この円
錐ころ軸受21が内周側に嵌着されるチョック22と、
図1におけるチョック22の左方の端部(以下「先端
部」という)に装着され、チョック22とともにハウジ
ングを構成するリテーナ23と、リテーナ23の内周側
に装着されたシール部材としてのラビリンスシール24
と、図1におけるチョック21の右方の端部(以下「基
端部」という)の内周側に装着されたシール部材として
のラビリンスシール25と、を主要構成部材として構成
されている。
【0019】以下、円錐ころ軸受21から順に詳述す
る。なお、本発明の特徴である、潤滑油の油孔や油溝に
ついては、ラビリンスシール25の説明を終えた後に、
まとめて説明する。
【0020】円錐ころ軸受21は、外輪26、26、2
7と、内輪28、28と、保持器29、29…によって
回動自在に支持された多数のころ30、30…と、外輪
27と外輪26との間に配設された外輪間座31、31
と、外輪26、26の端部に配置されたシールホルダ3
2、32と、シールホルダ32、32によって支持され
たオイルシール33、33とを備えている。
【0021】外輪全体は、軸方向(図1の左右方向をい
う。以下同じ。)の両端部に配置された単列の外輪2
6、26と、これらの間に配置され、単列外輪を2個連
結した形状の複列の外輪27とによって構成されてい
る。各外輪26、27の内周側には、小径部D1 と大
径部D2 とを有するテーパ面26a、27aが形成さ
れている。また、各外輪26、27の外周面の全周にわ
たって形成された環状溝には、それぞれOリングRが装
着されている。各外輪26、27の外周面は、後述のチ
ョック22の内周面に嵌合されている。
【0022】内輪全体は、軸方向に並べた2個の複列内
輪28、28によって構成されている。内輪28、28
の外周側は、上述の外輪26、27のテーパ面26a、
27aに対応し、これらテーパ面26a、27aとの間
に軸受空間Sを構成している。内輪28、28の内周側
は、軸部材1の外周面に嵌合されている。内輪28、2
8の軸方向の両端部は、外輪26、26のそれよりも長
く延設されており、この延設部には、オイルシール33
のリップが接触するリップ摺動面28a、28aが形成
されている。
【0023】保持器29、29…は、図1に示すもので
は、環状に形成された4本のものが上述の軸受空間Sに
配設されており、各保持器29ごとに、周方向に多数の
ころ30、30…を回動自在に支持している。
【0024】ころ30、30…は、上述の軸受空間Sに
配設されており、外輪26、27のテーパ面26a、2
7a及び内輪28、28の外周面に接触する。各ころ3
0は、軸部材1の回転に伴って内輪28、28が回転す
ると、所定の方向に回転し、これにより、外輪26、2
7に対して内輪28、28が円滑に回転するようにして
いる。
【0025】外輪間座31、31は、環状に形成された
部材であり、複列の外輪27と先端側の単列の外輪26
との間、及び複列の外輪27と基端側の単列の外輪26
との間に、それぞれ介装されている。各外輪間座31
は、油孔や油溝が設けてあるがこれらについては後に詳
述する。
【0026】シールホルダ32、32は、2個の外輪2
6、26のうちの先端側の外輪26の先端部(図1の左
方)と、基端側の外輪26の基端部(右方)にそれぞれ
配置されており、内周側においてオイルシール33、3
3を保持している。
【0027】オイルシール33、33は、上述のシール
ホルダ32、32の内周側に保持されており、それぞれ
のリップ33a、33aを、前述の内輪28、28のリ
ップ摺動面28a、28aに当接させている。これによ
り、円錐ころ軸受21の軸受空間Sが密封されている。
【0028】以上で、円錐ころ軸受21の説明を終え
る。
【0029】次に、チョック22は、上述の円錐ころ軸
受21の軸方向の長さよりも長い円筒状の内周面を有
し、この内周面に円錐ころ軸受21の外周面が嵌合され
る。チョック22の先端側には、リテーナ23が取り付
けられている。
【0030】リテーナ23は、チョック22の基端側と
の間に円錐ころ軸受21を挟み込むための円環状の部材
であり、内周面においてラビリンスシール24を支持し
ている。
【0031】ラビリンスシール24は、上述のリテーナ
23の内周面に装着され、円板状の固定部材34によっ
て抜け止めされている。ラビリンスシール24は、その
内周側を、軸部材1の外周面に嵌合されたスリーブ1a
の外周面に当接させている。
【0032】ラビリンスシール25は、上述のチョック
22の基端側における内周面に装着されている。ラビリ
ンスシール25は、その内周側を、上述の軸部材1の外
周面に嵌合されたフィレットリンング1bの外周面に当
接させている。
【0033】上述構成のころがり軸受装置20におい
て、円錐ころ軸受21のころ30、30…が回動自在に
配置されている軸受空間Sは、オイルシール33、33
によって密封されており、また、円錐ころ軸受21全体
は、チョック22及びリテーナ23によって構成される
ハウジングの内周面と、スリーブ1a及びフィレットリ
ンング1bを含む軸部材1の外周面との間に、ラビリン
スシール24、25によって密閉されている。
【0034】次に、本発明の特徴である、潤滑油の潤滑
について、初めに図1の上半部を参照して供給側を、つ
づいて同じく図1の下半部を参照して排出側を説明す
る。
【0035】図1の上半部に示すように、チョック22
の上部の基端側には、潤滑油の供給口aが形成されてお
り、供給口aには、リテーナ23を軸方向に貫通する供
給管35が接続されている。供給口aからは軸方向に沿
って基端側に向けてほぼ中央部まで太目の油穴bが穿設
されており、さらにこれに接続するようにして細めの油
穴cが、中央部から軸方向に沿って基端側に向けて穿設
されている。そして、油穴bの先端部と基端部、及び油
穴cの基端部には、チョック22をそれぞれ径方向に貫
通する油孔d、e、fが穿孔されている。なお、これら
油孔d、e、fの外周側にはプラグが嵌められている。
また、上述の油穴bには、基端部に分配器36が、中間
部にスリーブ37が、そして先端部に分配器38がそれ
ぞれ配置されており、これらは、中空の固定ねじ39に
よって固定されている。
【0036】上述の油孔dの内周側に対応する位置に
は、先端側のシールホルダ32の外周面の全周にわたっ
て環状に油溝gが形成されており、この油溝gの周方向
の数箇所には、シールホルダ32を径方向に貫通する油
孔hが穿孔されている。また、上述の油孔eの内周側に
対応する位置には、複列の外輪27の外周面の全周にわ
たって環状に油溝iが形成されており、この油溝iの周
方向の数箇所には、外輪27を径方向に貫通する油孔j
が穿孔されている。さらに、上述の油孔fの内周側に対
応する位置には、基端側のシールホルダ32の外周面の
全周にわたって環状に油溝kが形成されており、この油
溝kの周方向の数箇所には、シールホルダ32を径方向
に貫通する油孔lが穿孔されている。
【0037】ここで注目すべき点は、上述の3本の油孔
h、j、lは、内周側の潤滑油の出口となる供給口A、
A、Aが、いずれも、外輪26、26、27の小径部D
1近傍に開口する点にある。これにより後に詳述するよ
うに、潤滑油が軸受空間S内の広範囲に供給される。
【0038】つづいて、排出側について説明する。
【0039】図1の下半部に示すように、上述の2個の
外輪間座31、31には、その周方向の数箇所に、外輪
間座31、31を径方向に貫通する油孔m、mが穿孔さ
れている。ここで注目すべきは、これら油孔m、mは、
内周側の潤滑油の出口となる排出口B、Bが、いずれ
も、外輪26、26、27の大径部D2 近傍に開口す
る点にある。これにより後に詳述するように、潤滑油が
軸受空間S内に滞留することなく速やかに排出される。
【0040】各外輪間座31の外周面における油孔mの
外周側に対応する位置には、全周にわたって環状の油溝
nが形成されている。さらに、チョック22の下部にお
ける、油溝n、nに対応する位置には、チョック22を
径方向に貫通するオリフィス絞りである油孔o、oが穿
孔されている。これら油孔o、oは、チョック22の下
部に、軸方向に沿って先端側から基端側に向けて長く穿
設された油穴pに連通されている。なお、各油孔oの外
周側はプラグによって閉塞されており、また内周側は、
オリフィス絞りによって絞られている。この絞りによっ
て軸受内部圧力を維持しながら潤滑剤が排出される。油
穴pの先端側は、リテーナ23を軸方向に貫通する油孔
qに連通されており、この油孔qには、排出管40が接
続されている。
【0041】排出側には、潤滑油の排出のための油路が
外にも設けられている。
【0042】チョック22の先端側には、油孔r、sが
穿設されている。油孔rは、基端側のシールホルダ32
に隣接して設けてあるチョック空間22aと、上述の油
穴pの基端部とを連通させるべく径方向に穿設されたも
のであり、外周側がプラグによって閉塞されるととも
に、内周側はオリフィス絞りOによって絞られている。
また油孔sは、基端側のラビリンスシール25の軸方向
中間部と、チョック22の外周部とを連通させるべく径
方向に貫通されたものである。さらに、先端側のリテー
ナ23にも油孔tが穿設されている。油孔tは、先端側
のシールホルダ32に隣接して設けてあるリテーナ空間
23aと、上述の油孔qとを連通させるべくほぼ径方向
に穿設されたものであり、外周側がプラグによって閉塞
されるとともに、内周側は絞オリフィス絞りOによって
絞られている。
【0043】次に、上述構成のころがり軸受20におけ
る潤滑油の流れについて説明する。
【0044】スリーブ1a、フィレットリンング1bを
含む軸1が回転すると、内輪28、28及びころ30、
30…が回転し、これら及び外輪26、26、27の潤
滑が必要になる。
【0045】供給管35からチョック22の供給口aに
供給された潤滑油は、固定ねじ39、分配器38、スリ
ーブ37、分配器36を介して油穴b及び油穴cに供給
される。供給された潤滑油は、先端側にあっては、油孔
d、油溝g、油孔hを介して供給口Aから、また中央部
にあっては、油孔e、油溝i、油孔jを介して供給口A
から、さらに先端側にあっては、油孔f、油溝k、油孔
lを介して供給口Aからそれぞれ軸受空間S内に供給さ
れる。ここで、上述のように、3箇所の供給口A、A、
Aは、いずれも外輪26、26、27の小径部D1 近
傍に開口しているので、内輪28、28が回転している
場合であっても、供給口A、A、Aから供給された潤滑
油は、テーパ面26a、26a、27aに沿って流れ、
これらテーパ面を26a、26a、27aをはじめ、こ
ろ30、30…及び内輪28、28の内周面を万遍なく
潤滑することができる。
【0046】潤滑を終えた潤滑油は、上述の油孔m、m
の排出口B、Bが、外輪26、26、27の大径部D2
近傍、すなわち、軸受空間S内における潤滑油の流れ
の方向についての下流側に開口していることに基づき、
排出口B、Bから円滑に排出される。排出口B、Bから
排出された潤滑油は、油孔m、m、油溝n、n、油孔
o、o、油穴p、油孔qを介して排出管40から排出さ
れる。さらに、潤滑を終えた潤滑油の一部は、基端側の
オイルシール33のリップ部33aと基端側の内輪28
のリップ摺動面28aとの間を通って、チョック空間2
2aに至り、ここから油孔rを介して上述の油穴pに至
る。さらにまた、チョック空間22aから、チョック2
2の基端部内周と、フィレットリンング1bの外周の間
を通過し、ラビリンスシール25の中間部から油孔sを
介してチョック22の外周に排出されるものもある。
【0047】潤滑を終えた潤滑油の他の一部は、先端側
のオイルシール33のリップ部33aと先端側の内輪2
8のリップ摺動面28aとの間を通って、リテーナ空間
23aに至り、ここから油孔tを介して上述の油穴qに
至る。
【0048】図1の下半部に示すように、潤滑後の潤滑
油が滞留しやすい個所にはいずれにも油孔が、すなわ
ち、内輪28、28の大径部D2 近傍には油孔m、m
が、またチョック空間22aには油孔rが、そして、リ
テーナ空間23aには油孔tが配置されているので、軸
受空間S内の潤滑油は滞留することなく円滑に排出され
る一方、軸受内部の圧力は維持されている。
【0049】本発明に係るころがり軸受装置20による
と、前述のように供給側においては、軸受空間S内の広
範囲にわたって潤滑油を十分に供給することができ、ま
た排出側においては潤滑油を滞留させることなく円滑に
排出させることができるので、全体として良好な潤滑を
実現することができ、したがって、ころがり軸受装置2
0の昇温を有効に防止することが可能となる。
【0050】また、基端側と先端側とにそれぞれ配設し
たラビリンスシール24、25によって、外部からの冷
却水やスケールの侵入を有効に防止することができる。
【0051】さらに、チョック22及びリテーナ23に
装着してあるシール部材がラビリンスシール24、25
であることに基づき、円錐ころがり軸受21を組み込ん
だ状態のチョック22を軸部材1の外周面に組み付ける
際に、シール部材が一般のオイルシールである場合と異
なり、シールリップを引っかけてリップのめくれや損傷
が発生するといった不具合や、リップに緊迫力を付与す
るためのガータースプリングが脱落するといった不具合
が解消され、安定したシール性を長期にわたって保持す
ることができる。なお、前述では、双方のシール部材と
も、ラビリンスシール24、25としたが、一方のシー
ル部材をラビリンスシールとし、他方のシール部材を一
般的なオイルシールとしてもよいのはもちろんである。
【0052】加えて、潤滑剤の排出を行う排出側の油孔
m、m、r、tには、絞りを設けてあるので、これら油
孔m、m、r、tを介してころがり軸受装置20内部の
圧力は適宜維持されており、内部のエアはラビリンスシ
ール24、25を介して排出されるため、エアパージに
よるシール性の向上を図ることもできる。
【0053】上述の実施の形態では、円錐ころがり軸受
21として、4列のものを例に説明したが、本発明はこ
れに限らず、1列(単列)のものや、4列以外の複数列
の円錐ころがり軸受を使用してもよいのはいうまでもな
い。
【0054】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によると、
円錐ころがり軸受の外輪における、小径部近傍に潤滑油
の供給口を設け、また、大径部近傍に潤滑油の排出口を
設けることにより、軸受空間内の広範囲にわたって潤滑
油を供給することができ、また潤滑後の潤滑油を滞留さ
せることなく速やかに排出させることができるので、こ
ろがり軸受装置の昇温を防止することができる。
【0055】また、ハウジングの軸方向両端部に配置さ
れるシール部材のうちの少なくとも一方をラビリンスシ
ールとすることにより、従来の一般的なオイルシールを
用いた場合と異なり、シールリップを引っかけてリップ
のめくれや損傷が発生するといった不具合や、リップに
緊迫力を付与するためのガータースプリングが脱落する
といった不具合をなくして、安定したシール性を長期に
わたって保持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るころがり軸受装置の構成を示す縦
断面図。
【図2】軸部材に装着した状態の、従来のころがり軸受
装置の構成を示す縦断面図。
【図3】図2のころがり軸受装置の拡大図。
【図4】図3のX−X線矢視概略図。
【符号の説明】
1 軸部材 20 ころがり軸受装置 21 円錐ころがり軸受 22 ハウジング(チョック) 23 ハウジング(リテーナ) 24、25 ラビリンスシール 26、27 外輪 28 内輪 29 保持器 30 ころ A 供給口 B 排出口 D1 小径部 D2 大径部 S 軸受空間 T テーパ面 O 油孔(オリフィス絞り)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハウジングの内周面に密封型の円錐ころ
    軸受を組み込んで軸部材の外周面に装着するとともに、
    前記ハウジングの軸方向両端部における内周面と前記軸
    部材における外周面との間にシール部材を介装して前記
    円錐ころ軸受を密閉してなるころがり軸受装置におい
    て、 内周側が小径部と大径部とを有するテーパ面に形成さ
    れ、外周側が前記ハウジングの内周面に嵌合される外輪
    と、 外周側が前記外輪のテーパ面に対応し、内周側が前記軸
    部材の外周面に嵌合される内輪と、 前記外輪と前記内輪との間の軸受空間に配置され、保持
    器によって回動自在に支持された複数のころと、 前記外輪の前記小径部近傍に開口し、前記ハウジングを
    介して前記軸受空間に供給される潤滑油の出口となるオ
    リフィスを装備した供給口と、 前記外輪の前記大径部近傍に開口し、前記軸受空間から
    前記ハウジングを介して排出される潤滑油の出口となる
    排出口と、 前記ハウジングの軸方向両端部のそれぞれに配置された
    前記シール部材のうちの少なくとも一方として配置され
    たラビリンスシールと、を備える、 ことを特徴とするころがり軸受装置。
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