JPH1162829A - 昇圧供給装置 - Google Patents

昇圧供給装置

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JPH1162829A
JPH1162829A JP23269397A JP23269397A JPH1162829A JP H1162829 A JPH1162829 A JP H1162829A JP 23269397 A JP23269397 A JP 23269397A JP 23269397 A JP23269397 A JP 23269397A JP H1162829 A JPH1162829 A JP H1162829A
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piston
piston ring
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Yoshihito Mizuno
善仁 水野
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シール機構の耐久性を向上させる。 【解決手段】 ピストンリング溝3に、底側から弾性体
製のOリング4、フッ素樹脂より硬質のバックアップリ
ング5、フッ素樹脂製のピストンリング6を装着し、ピ
ストンリング6の外周面がシリンダ10の内面に密着す
るようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シリンダ内を往復
動作するピストンによって天然ガスなどの気体を高い圧
力に圧縮する装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の装置としては、圧縮段数の増加
に従って往復圧縮部、すなわち、シリンダとピストンと
による圧縮部を高圧側になるほどシリンダとピストンの
直径を細くするとともに、L型・V型・W型・半星型・
星型・対向釣り合い型などに配置して、各圧縮部を所要
の位相にずらせた行程で動作するように、クランク軸に
連結して連動することにより多段階の圧縮動作を行う機
構を電動機などの駆動源により運転する構成が日本機械
学会昭和45年9月15日「機械工学便覧」第10編第
30図〜第32図などにより開示されている。
【0003】また、図4のように4つの往復圧縮部10
1・102・103・104を直交する軸105・10
6上で往復運動するように配置し、往復圧縮部101か
ら順次に高圧化して往復圧縮部104を最終段の高圧圧
縮部とした多段圧縮装置100が、例えば米国特許50
33940などで周知である。
【0004】上記多段圧縮装置100においては、往復
圧縮部101から往復圧縮部103までに使用するピス
トン2は、図5に示すように表面に環状に形成したピス
トンリング溝3に、潤滑性に優れた素材、例えばポリ四
フッ化エチレン樹脂などのフッ素樹脂から形成されたピ
ストンリング6を、その外周面がピストンリング溝3か
ら突出するように環装して、シリンダ10の内面との間
隙をシールする構成となっている。
【0005】しかし、図5に示したシール構造では、シ
リンダ10の内面とピストンリング6との間、およびピ
ストンリング溝3の底面とピストンリング6との間を通
って漏れるガスが実際には少なからずあり、十分に高い
圧力を得ることができないと云った問題点があったの
で、これを解決するものとして、ピストンリング6の下
側に弾性体からなるOリング4を設け、このOリング4
の弾性力によってピストンリング6をシリンダ10の内
面に押し付けてシール性を高めるようにした図6に示す
構造の圧縮装置を、本出願人は既に特願平8−7660
5において提案した。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、特願平8−7
6605において提案した圧縮装置では、長期間の使用
により、図7に示したようにピストンリング6の内周面
がOリング4の形状に沿って変形し、やがてピストンリ
ング6とOリング4との間に隙間が形成され、この隙間
からガスが漏れるようになると云った問題点があり、こ
の点の解決が課題となっていた。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上記従来技術の
課題を解決するため、シリンダ内を往復動作するピスト
ンにより気体を圧縮して高圧気体を得る昇圧供給装置に
おいて、
【0008】ピストン表面に環状に刻設したピストンリ
ング溝に、底側から弾性体製のOリング、バックアップ
リング、バックアップリングより軟質素材からなるピス
トンリングを装着し、ピストンリングの外周面が前記シ
リンダの内面に密着するようにした第1の構成の昇圧供
給装置と、
【0009】前記第1の構成の昇圧供給装置において、
ピストンリングをフッ素樹脂から形成するようにした第
2の構成の昇圧供給装置と、
【0010】バックアップリングとピストンリングは共
に割りを備えて形成し、バックアップリングとピストン
リングとを割りの位置をずらしてピストンリング溝に装
着するようにした第3の構成の昇圧供給装置と、を提供
するものである。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の一
実施形態を説明する。なお、図1〜図3において前記図
4〜図7における符号と同一符号で示した部分は、図4
〜図7で説明した同一符号の部分と同じ機能を持つ部分
である。
【0012】図1に例示したピストン構造1は、ピスト
ン2の表面に環状に形成したピストンリング溝3に、弾
性体、例えば硬質の合成ゴムなどからなるOリング4を
内装し、さらにこのOリング4の上にバックアップリン
グ5、さらにこのバックアップリング5の上に、潤滑性
(低摩擦係数)・耐熱性・耐薬品性・強度などに優れた
フッ素樹脂、例えばポリ四フッ化エチレン樹脂からなる
ピストンリング6を被着して形成したものである。
【0013】バックアップリング5は、ピストンリング
6より硬質の素材、例えばガラス繊維入りナイロン、ス
テンレス鋼板などから形成する。
【0014】Oリング4は、その内径をピストンリング
溝3の直径、すなわち底面3aの直径と同じか、僅かに
小さく形成して、ピストンリング溝3の内部に蛇行しな
いように装着する。
【0015】ピストンリング6は、例えば図2に示した
ように、その幅方向中央部に円周方向に設ける切断面6
aと、切断面6aの一端から一方の端面6bの側に垂直
に延設する切断面6cと、切断面6aの他端から他方の
端面6dの側に垂直に延設する切断面6eと、からなる
割り6Zを備えて、切断面6c・6eそれぞれによって
形成される端面同士を密着させたときの外径が、例えば
シリンダ10の内径より僅かに小さくなるように形成す
る。
【0016】また、バックアップリング5も、例えば図
3に示したように、ピストンリング6と同様に割り5Z
を備えて形成する。また、切断面5c・5eそれぞれに
よって形成される端面同士を密着させたときの外径が、
同様にセットしたピストンリング6の内径より僅かに小
さくなるように形成する。
【0017】また、Oリング4の弾性力によって、バッ
クアップリング5の外周面がピストンリング6の内周面
に密着し、さらにピストンリング6の外周面がシリンダ
10の内面に密着して、それぞれの接触部分がシールで
きるように、バックアップリング5の内径をOリング4
の外径より小さくすると共に、シリンダ10の内径、ピ
ストンリング溝3の直径・深さ、バックアップリング5
・ピストンリング6の厚み、Oリング4の直径・太さ・
弾性係数などを適宜選定する。
【0018】このため、バックアップリング5は、割り
5Zの切断面5cと5eとが離間するよう拡径すればO
リング4に容易に被せることができるし、ピストンリン
グ6は、割り6Zの切断面6cと6eとが離間するよう
拡径すればバックアップリング5に容易に被せることが
できる。
【0019】また、ピストンリング溝3には、Oリング
4はその弾性を利用して拡径することで容易に装着でき
るし、バックアップリング5・ピストンリング6もそれ
ぞれ切断面5cと5e、切断面6cと6eとが離間する
よう拡径することで、ピストンリング溝3に容易に装着
できる。
【0020】なお、バックアップリング5の割り5Z
と、ピストンリング6の割り6Zとは接近しないよう
に、例えば割り5Zと6Zとがピストン2の直径方向の
対向する部位に位置するようにセットする。
【0021】このようにして、ピストンリング溝3にO
リング4・バックアップリング5・ピストンリング6を
装着したピストン2は、切断面5cと5e、切断面6c
と6eとが接近するように、バックアップリング5・ピ
ストンリング6をそれぞれ縮径することで、シリンダ1
0に容易に挿入することができる。
【0022】なお、7は、ピストン2をシリンダ10内
で摺動させる際に案内として機能するためのライダーリ
ングであり、ピストン2の外周面に環装されている。
【0023】上記構成になるピストン構造1において
は、ピストンリング溝3の底に装着され、底面3aによ
り移動が規制されたOリング4の弾性力によって、バッ
クアップリング5の外周面はピストンリング6の内周面
に、ピストンリング6の外周面はシリンダ10の内面に
それぞれ押し付けられて密着シールし、ピストンリング
溝3の底面3aとバックアップリング5の内周面との間
は、弾性体からなるOリング4によってシールされる。
【0024】また、バックアップリング5の割り5Z
と、ピストンリング6の割り6Zは、切断面5cと5
e、6cと6eの部分でそれぞれ僅かに開いているが、
切断面5a・6aはそれぞれに密着し、しかもOリング
4の弾性力によってバックアップリング5はピストンリ
ング6に、ピストンリング6はシリンダ10の内面に押
し付けられて動き難くなっているので、ピストン2をシ
リンダ10内で往復動作して天然ガスなどの気体を高圧
に圧縮する際にもガス漏れを起こすことがない。
【0025】しかも、フッ素樹脂製のピストンリング6
には、変形し難い硬質のバックアップリング5を介して
Oリング4の力が作用する構成であるので、ピストンリ
ング6が前記図7に示したように変形することはなく、
長期間に渡ってガス漏れを起こすことがない。
【0026】上記構成のピストン構造1を、図3に示し
た多段圧縮装置100における往復圧縮部101・10
2・103のピストン構造などとして組み込むと共に、
最終段の往復圧縮部104をラビリンスシール機構を備
えたピストン構造とすることによって、例えば図示しな
い都市ガス配管などから受け取る天然ガスを25MPa
程度まで圧縮する作業が、長期間に渡って安定して行え
るようになる。
【0027】なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のではないので、特許請求の範囲に記載の趣旨から逸脱
しない範囲で各種の変形実施が可能である。
【0028】例えば、バックアップリング5・ピストン
リング6の割りは、単に斜めカットした割りであっても
良い。
【0029】
【発明の効果】上記したように本発明は、ピストンリン
グを弾性体製のOリングによってシリンダの内面に密着
し、シールする際に、ピストンリングより硬いバックア
ップリングをピストンリングとOリングとの間に介在さ
せたので、ピストンリングがOリングの形状に変形する
ことが防止できるようになり、これにより長期間に渡っ
て高圧を得ることが可能であり、装置の耐久性が向上し
た。
【0030】また、ピストンリングをフッ素樹脂によっ
て形成するようにした請求項2の昇圧供給装置において
は、接触部の摩耗が少なく、摩擦熱の発生も抑えられ
る。
【0031】また、バックアップリングとピストンリン
グが共に割りを備えるようにした請求項3の昇圧供給装
置においては、ピストンへのバックアップリングおよび
ピストンリングの装着が容易にあると共に、弾性体から
なるOリングによりピストンリングのシリンダ内面への
密着性が向上してシール性が上がり、高圧が一層得易く
なると云った特長がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施形態の要部の説明図である。
【図2】ピストンリングの形状を示す説明図である。
【図3】バックアップリングの形状を示す説明図であ
る。
【図4】多段圧縮装置の説明図である。
【図5】従来技術の説明図である。
【図6】従来技術の説明図である。
【図7】従来技術の説明図である。
【符号の説明】
1 ピストン構造 2 ピストン 3 ピストンリング溝 3a 底面 4 Oリング 5 バックアップリング 5a 切断面 5b 端面 5c 切断面 5d 端面 5e 切断面 5Z 割り 6 ピストンリング 6a 切断面 6b 端面 6c 切断面 6d 端面 6e 切断面 6Z 割り 7 ライダーリング 10 シリンダ 100 多段圧縮装置 101・102・103・104 往復圧縮部 105・106 軸

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリンダ内を往復動作するピストンによ
    り気体を圧縮して高圧気体を得る昇圧供給装置におい
    て、ピストン表面に環状に刻設したピストンリング溝
    に、底側から弾性体製のOリング、バックアップリン
    グ、バックアップリングより軟質素材からなるピストン
    リングを装着し、ピストンリングの外周面を前記シリン
    ダの内面に密着させたことを特徴とする昇圧供給装置。
  2. 【請求項2】 ピストンリングがフッ素樹脂から形成さ
    れたことを特徴とする請求項1記載の昇圧供給装置。
  3. 【請求項3】 バックアップリングとピストンリングは
    共に割りを備えて形成され、バックアップリングとピス
    トンリングが割りの位置をずらしてピストンリング溝に
    装着されたことを特徴とする請求項1記載の昇圧供給装
    置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016142399A (ja) * 2015-02-05 2016-08-08 Kyb株式会社 シール装置
CN112012980A (zh) * 2020-09-03 2020-12-01 北京金自天成液压技术有限责任公司 一种活塞用一体式密封装置及其密封方法

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JP2016142399A (ja) * 2015-02-05 2016-08-08 Kyb株式会社 シール装置
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