JPH1162755A - 燃料タンクの蓋体構造 - Google Patents

燃料タンクの蓋体構造

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Publication number
JPH1162755A
JPH1162755A JP22673597A JP22673597A JPH1162755A JP H1162755 A JPH1162755 A JP H1162755A JP 22673597 A JP22673597 A JP 22673597A JP 22673597 A JP22673597 A JP 22673597A JP H1162755 A JPH1162755 A JP H1162755A
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JP
Japan
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fuel
pump
filter
fuel pump
mounting wall
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Application number
JP22673597A
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English (en)
Inventor
Kazuhiko Matsumoto
和彦 松本
Hiroki Aoyama
太樹 青山
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Nissan Motor Co Ltd
Marelli Corp
Original Assignee
Kansei Corp
Nissan Motor Co Ltd
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Publication date
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Priority to US09/138,669 priority patent/US6293770B1/en
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  • Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】部品点数を削減して、作業工程数を減少させる
と共に、組み付け作業性が良好な燃料タンクの蓋体構造
を提供する。 【解決手段】蓋体本体15の内外を貫通して形成される
ポンプ配管接続部22の周囲に、蓋体本体15から燃料
タンク内側方向に向けて、略直交して延設されると共
に、断面形状を燃料ポンプ17の外側形状に合わせて略
円弧形状とする燃料ポンプ取付壁25を一体に形成して
いる。しかも、燃料ポンプ17を燃料ポンプ取付壁25
に沿わせて、挿入することにより、ポンプ配管接続部2
2に、燃料ポンプ17を接続するようにガイドするポン
プスリット25a及びガイド片27cを設けている。更
に、燃料ポンプ17がポンプ配管接続部22に、接続し
た状態で、燃料ポンプ17を抜け止めする係止孔25b
及び係止爪27bを設けている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、主に、車両に配
設される燃料タンクの蓋体構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の燃料タンクの蓋体構造と
しては、図12に示す実開平2−71231号公報に記
載されているようなものが知られている。
【0003】このようなものでは、燃料タンク1の開口
部1aに配設される密閉蓋2の内側に、樹脂成形された
スイッチケース3が、ボルト4,4及びナット5,5に
よって固着されている。
【0004】このスイッチケース3には、フロート6の
燃料液面変化による浮き沈みにより、アーム7を回動さ
せて、燃料残量を検出するポテンショメータ8が設けら
れている。
【0005】また、この密閉蓋2の内側には、金属製の
ブラケット9が配設されている。
【0006】このブラケット9は、略凹字状の側面形状
を呈して、上辺外側は、前記密閉蓋2の内側に固着させ
る固着部9aを形成すると共に、下辺内側に、受け部9
bが形成されている。
【0007】この受け部9bには、燃料ポンプ10が固
着されている。この燃料ポンプ10は、前記燃料タンク
1内の燃料を、この燃料タンク1内の底部近傍に配設さ
れるフィルタ11を介して吸い上げると共に、吐出口部
12に対して、ジョイント14を介して接続される燃料
パイプ13からエンジン配設方向へ、燃料を供給するよ
うに構成されている。
【0008】図13には、他の従来例の燃料タンクの蓋
体構造が示されている。この他の従来例では、燃料タン
ク蓋体本体100に、ポンプ101及びフィルタ102
を固定する配設用ブラケット103が一体に形成されて
いる。
【0009】この蓋体本体100には、アウトレットチ
ューブ104が、燃料タンク内外方向に向けて挿通され
ている。
【0010】このアウトレットチューブ104の一端部
104aには、前記フィルタ102の出口部102a
が、フューエルホース105を介して連結されると共
に、このフューエルホース105には、締結用ホースク
ランプ106,106が設けられて、前記一端部104
a及び出口部102aがこのフューエルホース105に
挿入された状態で、フューエルホース105外周から、
これらの一端部104a及び出口部102aが締結され
るようにしている。
【0011】また、このフィルタ102の入口部管体1
02bには、前記ポンプ101の出口部101aが、フ
ューエルホース107を介して連結されると共に、この
フューエルホース107には、締結用ホースクランプ1
06,106が設けられて、前記入口部管体102b及
び出口部101aがこのフューエルホース105に挿入
された状態で、フューエルホース107外周から入口部
管体102b及び出口部101aが締結されるようにし
ている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の燃料タンクの蓋体構造では、燃料ポンプ10
が、金属製のブラケット9を介して、前記密閉蓋2の内
側に取り付けられているので、このブラケット9の部品
の分、及びこのブラケット9の固着部9aを前記密閉蓋
2の内側に取り付けるボルト,ナット等の取付部品の
分、更に、この燃料ポンプ10を前記受け部9bに取り
付けるボルト,ナット等の取付部品の分、点数等が増大
してしまうといった問題があった。
【0013】また、取付作業工程も、前記燃料ポンプ1
0等を予め、前記ブラケット9の受け部9bに固着させ
ておいてから、前記密閉蓋2の内側に、このブラケット
9を固着するようにしている。
【0014】このため、前記燃料タンク1に、燃料ポン
プ10等を組み付けした密閉蓋2を配設しようとして
も、前記ポテンショメータ8及び燃料ポンプ10等を密
閉蓋2に一体化する作業工程数を減少させることは困難
であり、組み付け作業性が良好であるとは言い難かっ
た。
【0015】また、前記燃料パイプ13は、前記密閉蓋
2に挿通されて、前記突出口部12にジョイント14を
介して取り付けられているので、前記燃料ポンプ10を
予め、前記ブラケット9の受け部9bに固着させて、前
記突出口部12を位置決めしてから連結する必要があっ
た。この点においても、組み付け作業性が良好であると
は言い難かった。
【0016】そして、前記他の従来例では、燃料の流路
を形成するために、アウトレットチューブ104の一端
部104aと、前記フィルタ102の出口部102aと
の間には、フューエルホース105が設けられて、締結
用ホースクランプ106,106によって締結されると
共に、前記ポンプ101の出口部101aと、前記フィ
ルタ102の入口部102bとの間にも、フューエルホ
ース107が設けられて、締結用ホースクランプ10
6,106によって締結されている。
【0017】このため、部品点数が増大すると共に、組
み付け工程数も増大して、製造コストが上昇してしまう
といった問題があった。
【0018】そこで、この発明は、部品点数を削減し
て、作業工程数を減少させると共に、組み付け作業性が
良好な燃料タンクの蓋体構造を提供することを課題とし
ている。
【0019】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
本願発明の請求項1に記載されたものでは、燃料タンク
の開口部に配設される蓋体本体の内側に、該燃料タンク
内の燃料を吸い上げて、外部へ供給する断面略円柱形状
の燃料ポンプを少なくとも一体に設ける燃料タンクの蓋
体構造であって、前記蓋体本体には、前記蓋体本体の内
外を貫通して形成されるポンプ配管接続部の周囲に、前
記蓋体本体から該燃料タンク内側方向に向けて、延設さ
れると共に、断面形状を前記燃料ポンプの外側形状に合
わせて略円弧形状とする燃料ポンプ取付壁を一体に形成
して、しかも、該燃料ポンプを該燃料ポンプ取付壁に沿
わせて、前記蓋体本体方向に向けて挿入することによ
り、前記ポンプ配管接続部に、前記燃料ポンプを接続す
るようにガイドするポンプガイド手段を設け、更に、該
燃料ポンプが前記ポンプ配管接続部に、接続した状態
で、該燃料ポンプを抜け止めするポンプ係止手段を設け
てなる燃料タンクの蓋体構造を特徴としている。
【0020】このように構成された請求項1記載のもの
では、該蓋体本体に延設される燃料ポンプ取付壁に沿わ
せて、前記蓋体本体方向に向けて、燃料ポンプを挿入す
る。該燃料ポンプ取付壁は、断面形状を前記燃料ポンプ
の外側形状に合わせて略円弧形状としているので、燃料
ポンプ外壁面は、該燃料ポンプ取付壁の内壁に沿って、
円滑に挿入される。
【0021】この際、前記ガイド部材が、前記ポンプ配
管接続部に、前記燃料ポンプを接続するように形成され
ているので、挿入するだけで、前記ポンプ配管接続部
に、前記燃料ポンプが接続される。
【0022】そして、接続された状態では、前記ポンプ
係止手段によって、該燃料ポンプが抜け止めされること
により、燃料ポンプの該蓋体本体に対する装着が完了す
る。
【0023】このため、従来のように、ブラケットを用
いずに、燃料ポンプを蓋体本体に一体に装着することが
出来るので、ブラケット及びボルト,ナット等の取付部
品の点数を減少させることが出来る。
【0024】しかも、燃料ポンプを蓋体本体に対して、
一方方向から前記各取付壁に沿わせて挿入するだけで、
燃料ポンプ等の組み付けのみならず、ポンプ配管まで完
了させることが出来るので、工程数を減少させると共
に、組み付け作業性を良好なものとすることが出来る。
【0025】また、請求項2に記載されたものでは、前
記蓋体本体は、前記燃料ポンプ取付壁と一体となるよう
に、合成樹脂製材料で形成されている請求項1記載の燃
料タンクの蓋体構造を特徴としている。
【0026】このように構成された請求項2記載のもの
では、前記燃料ポンプ取付壁が、蓋体本体に一体に形成
されているので、成形時、容易な型割り構造を採用し
て、製造コストの上昇を抑制することが出来る。
【0027】また、前記燃料ポンプ取付壁が、合成樹脂
製材料で形成されているので、更に、燃料ポンプ等の挿
入時には、前記燃料ポンプ取付壁が、撓んで拡開する事
により、抵抗を減少させると共に、装着後は、燃料ポン
プ等の外周面に、前記燃料ポンプ取付壁等の内面が密着
して、固着させることが出来る。
【0028】このため、安定した装着状態を保持させる
ことが出来る。
【0029】そして、請求項3に記載されたものでは、
前記ポンプガイド手段は、前記燃料ポンプ取付壁に、該
燃料ポンプ取付壁の延設方向に沿って形成されるスリッ
トを有する各請求項1又は2記載の燃料タンクの蓋体構
造を特徴としている。
【0030】このように構成された請求項3記載のもの
では、前記ポンプガイド手段として、スリットが、前記
燃料ポンプ取付壁に、該燃料ポンプ取付壁の延設方向に
沿って形成されている。
【0031】該スリットは、型抜き方向を該燃料ポンプ
取付壁の延設方向に沿わせることにより、前記成形時
に、容易に形成できる。
【0032】しかも、該スリットが、該燃料ポンプ取付
壁の延設方向に沿って形成されているので、断面略円弧
形状を呈する燃料ポンプ取付壁であっても、拡径方向へ
撓んで拡開し易い。このため、更に、取付作業性を良好
なものとすることが出来る。
【0033】また、請求項4に記載されたものでは、前
記ポンプ係止手段は、前記燃料ポンプに装着されるポン
プホルダの外側面に突設される係止爪及び、前記燃料ポ
ンプ取付壁に穿設されて、該係止爪を係止する係止孔と
を有して形成されている各請求項1又は2記載の燃料タ
ンクの蓋体構造を特徴としている。
【0034】このように構成された請求項4記載のもの
では、前記ポンプ係止手段が、前記燃料ポンプに装着さ
れるポンプホルダの外側面に突設される係止爪及び、前
記燃料ポンプ取付壁に穿設されて、該係止爪を係止する
係止孔とを有して形成されている。
【0035】このため、前記係止孔は、前記成形時に、
容易に穿設して形成できる。
【0036】また、前記燃料ポンプに前記係止爪を形成
しなくても、前記ポンプホルダに係止爪を形成すること
により、該ポンプホルダを燃料ポンプに装着して、容易
に、挿入させて、スライド移動させることにより、組み
付けられる。
【0037】しかも、該ポンプホルダを、合成樹脂製材
料で構成すれば、更に、円滑に、挿入が可能であると共
に、安定させて固着させることが出来る。
【0038】そして、請求項5に記載されたものでは、
前記ポンプ配管接続部と、前記燃料ポンプとの間には、
前記蓋体本体に一体に装着される燃料フィルタを介在さ
せている各請求項1〜4記載の燃料タンクの蓋体構造を
特徴としている。
【0039】このように構成された請求項5に記載され
たものでは、前記ポンプ配管接続部と、前記燃料ポンプ
との間に、前記蓋体本体に一体に装着される燃料フィル
タが介在されている。
【0040】このため、前記蓋体本体に燃料フィルタを
一体に装着してから、前記燃料ポンプを装着すれば、組
付けが完了する。
【0041】更に、請求項6に記載されたものでは、前
記蓋体本体には、前記燃料ポンプ取付壁形成位置に隣接
する位置に、該蓋体本体から該燃料タンク内側方向に向
けて、略直交して延設されると共に、断面形状を前記燃
料フィルタの外側形状に合わせて略円弧形状とする燃料
フィルタ取付壁を一体に形成して、しかも、該燃料フィ
ルタを該燃料フィルタ取付壁に沿わせて、前記蓋体本体
方向に向けて挿入することにより、前記ポンプ配管接続
部に、該燃料フィルタの突出口部を、接続すると共に、
前記燃料ポンプが装着された際に、燃料ポンプ突出口部
に対応する位置に、該燃料フィルタのポンプ接続部を位
置させるようにガイドするフィルタガイド手段を設け、
更に、該燃料フィルタが前記ポンプ配管接続部に、接続
した状態で、該燃料フィルタを抜け止めするフィルタ係
止手段を設けてなる請求項5記載の燃料タンクの蓋体構
造を特徴としている。
【0042】このように構成された請求項6のもので
は、前記蓋体本体には、前記燃料フィルタ取付壁形成位
置に隣接する位置に、該蓋体本体から該燃料タンク内側
方向に向けて、略直交して延設されると共に、断面形状
を前記燃料フィルタの外側形状に合わせて略円弧形状と
する燃料フィルタ取付壁が、一体に形成されている。
【0043】このため、前記燃料フィルタの高さを所定
高さ採用しても、燃料ポンプとは隣接して配設されるの
で、前記蓋体本体からの高さを抑制できる。
【0044】従って、内側の高さに制限のある燃料タン
クに用いて好適である。
【0045】また、前記フィルタガイド手段が、前記ポ
ンプ配管接続部に、該燃料フィルタの突出口部を、接続
すると共に、前記燃料ポンプが装着された際に、燃料ポ
ンプ突出口部に対応する位置に、該燃料フィルタの突出
口部と接続する入口孔部を位置させるようにガイドす
る。
【0046】このため、前記フィルタ係止手段によっ
て、該燃料フィルタが前記ポンプ配管接続部に、接続し
た状態で、該燃料フィルタが抜け止めされて、係止され
ると共に、該燃料フィルタの入口孔部は、該燃料ポンプ
の突出口部と接続する位置に配設される。
【0047】従って、前記燃料フィルタに続けて、同方
向から前記燃料ポンプを挿入すれば、装着が完了するの
で、組み付け作業性が良好である。
【0048】また、請求項7に記載されたものでは、前
記フィルタガイド手段は、前記燃料フィルタ取付壁に、
該燃料フィルタ取付壁の延設方向に沿って形成されるス
リットを有する請求項6記載の燃料タンクの蓋体構造を
特徴としている。
【0049】このように構成された請求項7記載のもの
では、前記フィルタガイド手段として、スリットが、前
記燃料フィルタ取付壁に、該燃料フィルタ取付壁の延設
方向に沿って形成されている。
【0050】該スリットは、型抜き方向を該燃料フィル
タ取付壁の延設方向に沿わせることにより、前記成形時
に、容易に形成できる。
【0051】しかも、該スリットが、該燃料ポンプ取付
壁の延設方向に沿って形成されているので、断面略円弧
形状を呈する燃料ポンプ取付壁であっても、拡径方向へ
撓んで拡開し易い。このため、更に、取付作業性を良好
なものとすることが出来る。
【0052】そして、請求項8に記載されたものでは、
前記フィルタ係止手段は、前記燃料フィルタの外側面に
突設される係止爪及び、前記燃料フィルタ取付壁に穿設
されて、該係止爪を係止する係止孔とを有すると共に、
前記燃料フィルタの蓋体本体側の上面部周端縁に形成さ
れ、前記燃料ポンプの燃料突出口と接続する事により、
該燃料突出口に支持されるポンプ接続部とを有してなる
各請求項6〜7記載の燃料タンクの蓋体構造を特徴とし
ている。
【0053】このように構成された請求項8記載のもの
では、前記燃料フィルタが、前記係止爪を前記係止孔に
係止させると共に、前記ポンプ接続部が、前記燃料ポン
プの燃料突出口と接続される事により、該燃料突出口に
支持される。
【0054】このため、前記燃料フィルタ及び、燃料ポ
ンプの順序で、前記蓋体本体に挿入するだけで、該燃料
フィルタは、前記係止爪部分及び前記ポンプ接続口部分
の複数箇所で、抜け止めされて固着される。従って、組
み付け作業性が良好である。
【0055】また、請求項9に記載されたものでは、前
記燃料ポンプ取付壁は、該蓋体本体に、略直交するよう
に形成される各請求項1又は2記載の燃料タンクの蓋体
構造を特徴としている。
【0056】このように構成された請求項9記載のもの
では、前記燃料ポンプ取付壁が、前記蓋体本体に対し
て、略直交するように形成されているので、成形時、更
に、容易な型割り構造を採用して、製造コストの上昇を
抑制することが出来る。
【0057】そして、請求項10に記載されたもので
は、前記燃料ポンプと燃料フィルタとの間を連結するコ
ネクトチューブを、予め前記蓋体本体に一体に形成する
請求項5記載の燃料タンクの蓋体構造を特徴としてい
る。
【0058】このように構成された請求項10記載のも
のでは、前記燃料ポンプと燃料フィルタとの間を連結す
るコネクトチューブが、予め前記蓋体本体に一体に形成
されているので、前記燃料ポンプと燃料フィルタとを該
蓋体本体に配設するだけで接続が完了する。
【0059】このため、従来用いられていたフューエル
ホース等の接続に用いる部品が不要となり、部品点数が
削減されて、作業工程数を減少させることが出来ると共
に、組み付け作業性も良好なものとすることが出来る。
【0060】そして、請求項11に記載されたもので
は、前記燃料フィルタを前記蓋体本体に取り付けること
により、前記コネクトチューブの出口側端部を連通させ
るフィルタ配設空間部を前記蓋体本体と共にシールする
フィルタブラケット部材を有する請求項10記載の燃料
タンクの蓋体構造を特徴としている。
【0061】このように構成された請求項11に記載さ
れたものでは、前記フィルタブラケット部材を用いて、
前記燃料フィルタを前記蓋体本体に取り付けることによ
り、前記コネクトチューブの出口側端部が連通されるフ
ィルタ配設空間部が前記蓋体本体と共にシールされて水
密状態となる。
【0062】このため、該フィルタ配設空間部内に配設
されるフィルタが、フューエル流路内に位置して、該燃
料タンクから送り出される燃料の濾過を該フィルタによ
って確実に行うことが出来る。
【0063】また、請求項12に記載されたものでは、
前記フィルタ配設空間部内に一端部を臨ませて、前記燃
料フィルタを前記蓋体本体に取り付けることにより、該
燃料フィルタに該一端部が接続されるアウトレットチュ
ーブを、予め前記蓋体本体に一体に形成する請求項11
記載の燃料タンクの蓋体構造を特徴としている。
【0064】このように構成された請求項12記載のも
のでは、予め前記蓋体本体に一体に形成されたアウトレ
ットチューブが、前記フィルタ配設空間部内に一端部を
臨ませて、前記燃料フィルタが前記蓋体本体に取り付け
られることにより、該燃料フィルタが、該一端部に接続
される。
【0065】このため、従来のフューエルホース等の前
記アウトレットチューブと燃料フィルタとを接続してい
た部品が不要となり、部品点数が削減されて、作業工程
数を減少させることが出来ると共に、組み付け作業性も
良好なものとすることが出来る。
【0066】
【発明の実施の形態1】以下、本発明の具体的な実施の
形態について、図面を参照しつつ説明する。
【0067】図1乃至図5は、この発明の実施の形態1
を示すものである。なお、前記従来例と同一乃至均等な
部分については、同一符号を付して説明する。
【0068】まず、構成を説明すると、図1中符号14
は、この実施の形態1の燃料タンクの開口部に配設され
る密閉蓋で、この密閉蓋14は、略円板形状の蓋体本体
15と、この蓋体本体15の内側に一体に設けられ、燃
料残量を検出するポテンショメータ8を有するポテンシ
ョメータユニット16、燃料タンク内の燃料を吸い上げ
て、外部へ供給する断面略円柱形状の燃料ポンプ17、
及び吸い上げた燃料を濾過する断面略円柱形状の燃料フ
ィルタ18とから主に構成されている。
【0069】このうち、燃料ポンプ17には、図4に示
すように下面部17aに、燃料吸入口17bが設けられ
ると共に、上面部17cには、駆動電力の供給を受ける
コネクタ部17d及び、ポンプ駆動により、吸入した燃
料を突出する燃料突出口部17eが設けられている。こ
の燃料突出口部17eには、ゴム製のシールリング17
gを配設する環状のリング溝17fが、周面に形成され
ている。
【0070】また、前記燃料フィルタ18には、図5に
示す様に、上面部18aの略中央部に、突出口18bが
設けられると共に、この上面部18aの周端縁18cに
は、管軸方向に沿って、前記燃料突出口部17eを受け
入れるように下方に向けて開口を形成するポンプ接続口
部18dが設けられている。
【0071】そして、このポンプ接続口部18dから流
入した燃料は、この燃料フィルタ18内に略円筒形状に
配設されるフィルタ本体18eに外周面18fから浸透
して、濾過され、内周面18gより略中央に集められ
て、前記突出口18bから突出されるように構成されて
いる。この突出口部18bには、シールリング18lを
配設するリング溝18kが形成されている。
【0072】また、この燃料フィルタ18には、側面部
18hに、ガイド突起18i及び係止爪18jが突設さ
れている。
【0073】前記蓋体本体15には、この蓋体本体15
から燃料タンク内側方向に向けて、略直交して延設され
るポテンショメータ取付壁19が一体に形成されてい
る。
【0074】このポテンショメータ取付壁19には、前
記ポテンショメータユニット16から突設される係合爪
20,20と係合することにより、このポテンショメー
タユニット16を蓋体本体15に固着する係合孔21,
21が、壁面延設方向に略直交して穿設されて形成され
ている。
【0075】この蓋体本体15の前記ポテンショメータ
取付壁19に対応する外側位置には、コネクタ部15a
が、一体に形成されている。また、この蓋体本体15に
は、コネクタ部15aに隣接されて、前記燃料ポンプ1
7へ電力を供給するコネクタ部15bが一体に形成され
ている。
【0076】そして、この蓋体本体15には、ポンプ配
管接続部22が、前記蓋体本体15の内外を貫通して一
体に形成されている。このポンプ配管接続部22には、
前記燃料フィルタ18の突出口18bを挿入して嵌着す
るポンプ嵌着部23と、図示省略の燃料配管に先端を接
続して、前記ポンプ嵌着部23から流入した燃料を、エ
ンジン方向に導出する配管接続部24とが設けられてい
る。
【0077】この蓋体本体15のポンプ配管接続部22
の周囲には、燃料ポンプ取付壁25が、この蓋体本体1
5と一体となるように形成されている。
【0078】この燃料ポンプ取付壁25は、前記蓋体本
体15から燃料タンク内側方向に向けて、略直交して延
設されていると共に、断面形状を前記燃料ポンプ17の
外側形状に合わせて略円弧形状としている。
【0079】また、前記蓋体本体15には、前記ポンプ
配管接続部22を略中心とする周囲に、燃料フィルタ取
付壁26が一体に形成されている。
【0080】この燃料フィルタ取付壁26は、前記燃料
ポンプ取付壁25形成位置に隣接する位置に、蓋体本体
15から燃料タンク内側方向に向けて、略直交して延設
されると共に、断面形状が前記燃料フィルタ18の外側
形状に合わせて略円弧形状となるように構成されてい
る。
【0081】しかも、この燃料フィルタ取付壁26に
は、フィルタガイド手段としてのフィルタスリット26
aが形成されている。
【0082】このフィルタスリット26aは、蓋体本体
15方向に向けて、前記燃料フィルタ18を挿入するこ
とにより、前記ポンプ配管接続部22に、この燃料フィ
ルタ18の突出口部18bを、接続すると共に、前記燃
料ポンプ17が装着された際に、燃料突出口部17eに
対応する位置に、この燃料突出口部17eと接続する入
口孔部としての前記ポンプ接続口部18dを位置させる
ように、前記ガイド突起18iをスライド自在に摺接さ
せて、ガイドするように構成されている。
【0083】更に、この燃料フィルタ取付壁26には、
燃料フィルタ18が、前記ポンプ配管接続部22に、接
続した状態で、前記係止爪18jを係止し、この燃料フ
ィルタ18を抜け止めするフィルタ係止手段としての係
止孔26bが、壁面に略直交する方向に穿設されて設け
られている。
【0084】しかも、前記燃料ポンプ取付壁25には、
前記燃料ポンプ17を前記燃料ポンプ取付壁25に沿わ
せて、前記蓋体本体15方向に向けて挿入することによ
り、前記ポンプ配管接続部22に、前記燃料フィルタ1
8を介して、前記燃料ポンプ17が接続されるようにガ
イドするポンプガイド手段としてのポンプスリット25
aが設けられている。
【0085】更に、この燃料ポンプ取付壁25には、燃
料ポンプ17が前記ポンプ配管接続部22に、前記燃料
フィルタ18を介して、接続した状態で、燃料ポンプ1
7を抜け止めするポンプ係止手段としての係止孔25b
が、壁面延設方向に略直交して穿設されて設けられてい
る。
【0086】また、前記燃料ポンプ17には、合成樹脂
製のポンプホルダ27が、周側面方向から嵌着されて装
着されている。このポンプホルダ27は、断面略半円形
状の略箱型形状を呈していて、上壁28及び下壁29を
上下端に形成することにより、前記燃料ポンプ17の下
面部17a及び上面部17cを当接させて保持し、脱落
を防止するようにしている。
【0087】このポンプホルダ27の外側面27aに
は、ポンプ係止手段としての前記係止孔25bに係止す
る係止爪27bが突設されている。
【0088】また、このポンプホルダ27の外側面27
aには、前記ポンプスリット25aとスライド自在に摺
接するガイド片27cが突設されている。
【0089】更に、前記蓋体本体15のコネクタ15b
と、前記燃料ポンプ17のコネクタ部17dとの間に
は、これらの両コネクタ15b及び、17dを接続する
中継コネクタ30が設けられている。この中継コネクタ
30は、一端部30aを前記コネクタ部15bのタンク
内側に嵌着すると共に、他端部30bを前記コネクタ部
17dに嵌着するように構成されている。
【0090】次に、この実施の形態1の作用について説
明する。
【0091】まず、ポテンショメータユニット16を、
前記蓋体本体15に装着する。
【0092】前記蓋体本体15に略直交して延設される
ポテンショメータ取付壁19に沿わせて、前記ポテンシ
ョメータユニット16を挿入すると、ポテンショメータ
取付壁19に形成された係合孔21,21に、前記ポテ
ンショメータユニット16から突設される係合爪20,
20が係合させられて、ポテンショメータユニット16
が、蓋体本体15に固着される。
【0093】次に、燃料フィルタ18を装着するため、
燃料フィルタ取付壁26に形成されたフィルタスリット
26aに、前記燃料フィルタ18のガイド突起18iを
摺接させて、この燃料フィルタ18をスライド挿入する
と、前記燃料フィルタ取付壁26の内壁に、前記燃料フ
ィルタ18の側面部18hが摺接しながら、燃料フィル
タ取付壁26延設方向へスライド移動させられる。
【0094】この燃料フィルタ取付壁26は、前記燃料
ポンプ取付壁25の形成されている位置に対して、隣接
する位置に、蓋体本体15から燃料タンク1の内側方向
に向けて、略直交して延設されると共に、断面形状を前
記燃料フィルタ18の外側形状に合わせて略円弧形状と
して一体に形成されている。
【0095】このため、樹脂製材料で、側面部18hを
構成する前記燃料フィルタ18は、同じく、樹脂製の燃
料ポンプ取付壁25に沿って、円滑にスライド移動す
る。
【0096】そして、前記フィルタスリット26aが、
このスライド移動をガイドして、前記ポンプ配管接続部
22に形成されるポンプ嵌着部23へ、燃料フィルタ1
8の突出口部17eを挿入させて、接続する。この接続
により、前記シールリング17gによって、ポンプ嵌着
部23及び、突出口部17e間がシールされる。
【0097】この際、フィルタスリット26aが、燃料
フィルタ取付壁26の延設方向に沿って形成されている
ので、断面略円弧形状を呈する燃料ポンプ取付壁26で
あっても、小片化され、拡径方向へ撓んで拡開し易い。
このため、前記係止爪18jが、燃料フィルタ18の側
面部18hから突設されていても、燃料ポンプ取付壁2
6が、この係止爪18jを当接させる部分で、拡開し
て、挿入を妨げることはない。
【0098】更に、この係止爪18jは、前記係止孔2
6b形成位置に到達すると、この係止孔26b内に挿入
されて、前記燃料ポンプ取付壁26の撓みは、基に戻ろ
うとして、内側方向へ縮径する。このため、前記係止爪
18jが、前記係止孔26bの周縁に係止され、燃料フ
ィルタ18が前記ポンプ配管接続部22に、接続された
状態で、この燃料フィルタ18が抜け止めされる。
【0099】この際、樹脂製材料で、側面部18hを構
成する前記燃料フィルタ18に、同じく、樹脂製の燃料
フィルタ取付壁26が密接する。燃料フィルタ取付壁2
6は、前記燃料フィルタ18形状に適合させて断面略円
弧形状としているので、ガタつきが最小限度に押さえら
れて、安定して装着される。
【0100】しかも、前記フィルタスリット26aのガ
イドによって、この燃料フィルタ18の前記突出口部1
8bを略中心軸とする回転方向の移動は阻止されて、燃
料ポンプ17が装着された際に、燃料突出口部17eに
対応する位置に、この燃料突出口部17eと接続するポ
ンプ接続口部18dが位置する。
【0101】このため、続けて、前記燃料フィルタ18
に続けて、同方向から前記燃料ポンプ17を挿入すれ
ば、装着が完了するので、組み付け作業性が良好であ
る。
【0102】また、前記燃料フィルタ18の高さを、所
定高さ採用しても、燃料ポンプ17とは隣接して配設さ
れるので、前記蓋体本体15から、前記燃料フィルタ1
8又は、燃料ポンプ17の下面部17aまでの高さを抑
制できる。
【0103】従って、内側の高さに制限のある燃料タン
ク1に用いて好適である。
【0104】また、前記フィルタスリット26aは、型
抜き方向を燃料フィルタ取付壁26の延設方向に沿わせ
ることにより、前記成形時に、容易に形成できる。更
に、係止孔26bも、燃料フィルタ取付壁26の延設方
向に略直交して形成されるものであるので、容易に穿設
できる。
【0105】次に、図1に示すように、燃料ポンプ17
に前記ポンプホルダ27を側面から嵌着して装着すると
共に、前記コネクタ部17dに中継コネクタ30の他端
部30bを嵌着する。前記ポンプホルダ27には、上壁
部28及び下壁部29が形成されているので、上下方向
への脱落が防止されている。
【0106】そして、前記蓋体本体15に略直交して延
設される燃料ポンプ取付壁25に沿わせて、前記蓋体本
体15方向に向けて、前記ポンプホルダ27等が装着さ
れた燃料ポンプ17を挿入する。
【0107】このように、燃料ポンプ17が挿入される
と、この燃料ポンプ取付壁25は、断面形状を前記燃料
ポンプ17のポンプホルダ27外側形状に合わせて略円
弧形状としているので、ポンプホルダ27外壁面は、燃
料ポンプ取付壁25の内壁に沿って、円滑に挿入され
る。
【0108】この際、前記ポンプスリット25aによっ
て、前記ポンプ配管接続部22と連通するポンプ接続口
部18dに対して、前記燃料ポンプ17の燃料突出口部
17eを接続するように、前記ガイド片27cがガイド
されて、挿入方向を軸とする回動は阻止されるので、挿
入するだけで、前記燃料突出口部17eに、前記燃料ポ
ンプ17の燃料突出口部17eが挿入されて接続され、
前記シールリング18lによってシールされると共に、
前記蓋体本体15のコネクタ15bに前記中継コネクタ
30の一端部30aが、挿入されて嵌着し、電気的に導
通する。
【0109】この際、ポンプスリット25aが、燃料ポ
ンプ取付壁25の延設方向に沿って形成されているの
で、断面略円弧形状を呈する燃料ポンプ取付壁25であ
っても、小片化され、拡径方向へ撓んで拡開し易い。こ
のため、前記係止爪27bが、ポンプホルダ27の外側
面27aから突設されていても、前記燃料ポンプ取付壁
25が、この係止爪27bを当接させる部分で、拡開し
て、挿入を妨げることはない。
【0110】更に、この係止爪27bは、前記係止孔2
5b形成位置に到達すると、この係止孔25b内に挿入
されて、前記燃料ポンプ取付壁26の撓みは、基に戻ろ
うとして、内側方向へ縮径する。このため、前記係止爪
27bが、前記係止孔25bの周縁に係止され、燃料ポ
ンプ17の燃料突出口17eが前記ポンプ接続口部18
dに、接続された状態で、この燃料ポンプ17が抜け止
めされる。
【0111】この際、樹脂製材料で、外側面27aを構
成する前記ポンプホルダ27に、同じく、樹脂製の燃料
ポンプ取付壁25が密接する。燃料ポンプ取付壁25
は、前記ポンプホルダ27の形状に適合させて断面略円
弧形状としているので、ガタつきが最小限度に押さえら
れて、安定して装着される。
【0112】このように、接続された状態では、前記係
止孔25bに、係止爪27bが係止されているので、ポ
ンプホルダ27が抜け止めされることにより、燃料ポン
プ17の蓋体本体15に対する装着が完了する。
【0113】このため、従来のように、ブラケット等を
用いずに、ポテンショメータユニット16,燃料ポンプ
17及び,燃料フィルタ18を蓋体本体15に、一体と
なるように装着して、密閉蓋14を形成することが出来
るので、ブラケット,ボルト及び,ナット等の取付部品
の点数を減少させることが出来る。
【0114】しかも、ポテンショメータユニット16,
燃料ポンプ17及び,燃料フィルタ18を蓋体本体15
に対して、一方方向から前記各取付壁19,25,26
に沿わせて挿入するだけで、燃料ポンプ17等の組み付
けのみならず、ポンプ配管,更には、中継コネクタ30
等による電気的接続まで完了させることが出来るので、
工程数を減少させると共に、組み付け作業性を良好なも
のとすることが出来る。
【0115】しかも、この実施の形態1では、前記燃料
フィルタ18が、前記係止爪18jを前記係止孔26b
に係止させると共に、前記ポンプ接続口部18dが、前
記燃料ポンプ17の燃料突出口17eと接続される事に
より、この燃料突出口17eにも、前記燃料フィルタ取
付壁26延設方向への移動を防止されるように支持され
ている。
【0116】このため、前記燃料フィルタ18及び、燃
料ポンプ17の順序で、前記蓋体本体15に挿入するだ
けで、燃料フィルタ18は、前記係止爪18j部分及び
前記ポンプ接続口部18dの複数箇所で、抜け止めされ
て固着される。従って、更に、燃料フィルタ18を安定
させて、前記蓋体本体15に固着できると共に、組み付
け作業性が良好である。
【0117】また、前記ポテンショメータ取付壁19,
燃料ポンプ取付壁25及び,燃料フィルタ取付壁26
が、蓋体本体15に略直交して形成されているので、成
形時、容易な型割り構造を採用して、製造コストの上昇
を抑制することが出来る。
【0118】また、前記ポテンショメータ取付壁19,
前記燃料ポンプ取付壁25及び燃料フィルタ取付壁26
が、合成樹脂製材料で形成されているので、更に、燃料
ポンプ17等の挿入時には、前記燃料ポンプ取付壁25
等が、撓んで拡開する事により、抵抗を減少させると共
に、装着後は、燃料ポンプ17のポンプホルダ27等の
外周面に、前記燃料ポンプ取付壁25等の内面が密着し
て、固着させることが出来る。
【0119】このため、更に、取付作業性を良好なもの
としつつ、安定した装着状態を保持させることが出来
る。
【0120】そして、前記ポンプスリット25aは、型
抜き方向を燃料ポンプ取付壁25の延設方向に沿わせる
ことにより、前記成形時に、容易に形成できる。
【0121】しかも、このポンプスリット25aが、燃
料ポンプ取付壁25の延設方向に沿って形成されている
ので、断面略円弧形状を呈する燃料ポンプ取付壁25で
あっても、このポンプスリット25aによって、周方向
に分割されることにより断面略円弧形状である影響を受
けにくい略板状の大きさまで小片化出来、拡径方向へ撓
んで拡開し易い。このため、更に、取付作業性を良好な
ものとすることが出来る。
【0122】また、前記燃料ポンプ取付壁25には、壁
面延設方向に略直交する方向へ穿設されて、係止爪27
bを係止する係止孔25bが、形成されている。
【0123】このため、前記係止孔25bは、前記成形
時に、容易に穿設して形成できる。
【0124】また、前記燃料ポンプ17に前記係止爪2
7bを形成しなくても、前記ポンプホルダ27に係止爪
27bを形成することにより、ポンプホルダ27を燃料
ポンプ17に装着して、前記燃料ポンプ取付壁25に沿
わせて挿入させて、スライド移動させることにより、組
み付けを行うことが出来る。このため、燃料ポンプ17
外周面が、金属等で構成されていて加工が困難なもので
あっても、安定させて装着できる。
【0125】しかも、ポンプホルダ27を、合成樹脂製
材料で構成しているので、前記合成樹脂製材料で構成さ
れた燃料ポンプ取付壁25の内側に対して、更に、円滑
に、挿入が可能であると共に、装着後は、間隙を少なく
するように形成することにより、安定させて固着させる
ことが出来る。
【0126】また、この実施の形態1では、前記ポンプ
配管接続部22と、前記燃料ポンプ17との間に、前記
蓋体本体15に一体に装着される燃料フィルタ18が介
在されている。
【0127】このため、前記蓋体本体15に燃料フィル
タ18を一体に装着してから、前記燃料ポンプ17を装
着すれば、前記燃料吸込口17bから吸い込んだ燃料
を、燃料突出部17eを介して、前記燃料フィルタ18
に供給し、この燃料フィルタ18内で、フィルタ本体1
8eの外壁面18f側から内壁面18g側へ向けて濾過
して、前記突出口部18bから、燃料配管が接続される
ポンプ配管接続部22まで連通される蛇行した燃料路が
形成されて、組付けが完了する。
【0128】燃料フィルタ18内では、図5に示すよう
に円筒形状のフィルタ本体18eの外壁面18f側から
内壁面18g側へ向けて、燃料が濾過される。
【0129】このため、燃料フィルタ18のフィルタ本
体18eの面積を充分確保しつつ、燃料フィルタ18の
底部までの高さの増大を抑制して、前記蓋体本体15
に、燃料フィルタ18を、一体に装着する構成とする事
が出来る。
【0130】
【実施の形態2】図6乃至図8は、実施の形態2の燃料
タンクの蓋体構造を示すものである。
【0131】なお、前記実施の形態1と同一乃至均等な
部分については、同一符号を付して説明する。
【0132】この実施の形態2の燃料タンクの蓋体構造
では、前記燃料ポンプ17の燃料突出口部17eを直
接、前記蓋体本体115のポンプ配管接続部22に形成
されるポンプ嵌着部23に挿入して嵌着するように、断
面略円弧形状を呈する前記燃料ポンプ取付壁125が、
前記ポンプ配管接続部22を略中央として、この蓋体本
体115から略直交する方向へ延設されている。
【0133】尚、この実施の形態2のポンプ嵌着部23
は、実施の形態1のもののように下方に延長されてい
る。
【0134】また、燃料ポンプ17の外壁面には、図8
に示すように、直接、ガイド突起17i及び係止爪17
jが形成されている。
【0135】この様に構成された実施の形態2の燃料タ
ンクの蓋体構造では、蓋体本体115に略直交して延設
される燃料ポンプ取付壁125に沿わせて、前記蓋体本
体方向に向けて、燃料ポンプ17を挿入する。
【0136】この燃料ポンプ取付壁125は、断面形状
を前記燃料ポンプ17の外側形状に合わせて略円弧形状
としているので、燃料ポンプ外壁面は、燃料ポンプ取付
壁125の内壁に沿って、円滑に挿入される。
【0137】この際、前記ポンプスリット25aに沿っ
て、ガイド突起17iがガイドされ、前記ポンプ配管接
続部22に、前記燃料ポンプ17を接続するように形成
されているので、挿入するだけで、図6に示すように、
前記ポンプ配管接続部22に、前記燃料ポンプ17の燃
料突出口部17eが接続されて、シールリング17gに
よってシールされる。
【0138】そして、接続された状態では、前記係止爪
17jが、前記係止孔25bに係止して、該燃料ポンプ
17が抜け止めされることにより、燃料ポンプ17の蓋
体本体115に対する装着が完了する。
【0139】このため、実施の形態1のポンプホルダ2
7を用いずに、ポテンショメータユニット16及び燃料
ポンプ17を蓋体本体115に一体に装着することが出
来るので、更に、部品の点数を減少させることが出来
る。
【0140】しかも、ポテンショメータユニット16及
び燃料ポンプ17を蓋体本体115に対して、一方方向
から前記各取付壁に沿わせて挿入するだけで、燃料ポン
プ等の組み付けのみならず、前記ポンプ配管接続部22
に、燃料突出口部17eを接続するポンプ配管まで完了
させることが出来ると共に、前記中継コネクタ30によ
る電気的接続も行えるので、工程数を減少させると共
に、組み付け作業性を良好なものとすることが出来る。
【0141】他の構成及び作用については、前記実施の
形態1と略同一であるので、説明を省略する。
【0142】
【実施の形態3】図9乃至図10は、実施の形態3の燃
料タンクの蓋体構造を示すものである。
【0143】なお、前記実施の形態1,2と同一乃至均
等な部分については、同一符号を付して説明する。
【0144】この実施の形態3の燃料タンクの蓋体構造
では、前記燃料ポンプ17と、略円筒形状の燃料フィル
タ108との間を連結する樹脂製のコネクトチューブ部
材109が、予め前記蓋体本体110内にインサート成
形されて一体に形成されている。
【0145】このコネクトチューブ部材109は、側面
形状略L字状に形成されて、一端部には、前記燃料ポン
プ17の突出口部17eを、筒状ジョイント部材111
を介して嵌着する嵌着口部109aが形成されると共
に、他端部には、フィルタ配設空間112に臨むように
配設される出口側端部109bが形成されている。
【0146】そして、このコネクトチューブ109に
は、外周面から複数突設されることにより、前記インサ
ート成型時に溶融樹脂が、間隙に浸入して硬化し、前記
蓋体本体110との接合力を増大させる固着フランジ部
109cが設けられている。
【0147】また、この蓋体本体110には、筒状の燃
料フィルタ取付外側壁126が一体に形成されている。
この燃料フィルタ取付外側壁126外側面には、一対の
係止爪126a,126aが形成されている。
【0148】また、この燃料フィルタ取付外側壁126
の内側には、同心円状で、且つ、この燃料フィルタ取付
外側壁126よりも小径の燃料フィルタ取付内側壁12
7が、前記蓋体本体110に一体に形成されている。
【0149】更に、この蓋体本体110には、前記フィ
ルタ配設空間部112内に一端部116aを臨ませると
共に、他端部11bを外部に連通させるアウトレットチ
ューブ116が、予めインサート成形されることによ
り、一体となるように設けられている。
【0150】この蓋体本体110には、図10に示す金
属製のフィルタブラケット部材113によって、前記燃
料フィルタ108が配設されている。このフィルタブラ
ケット部材113には、下面側が有底で、且つ、略円筒
形状のフィルタ収納部113aと、このフィルタ収納部
113aの上部に一体に形成される一対の係止アーム部
113b,113bと、このフィルタ収納部113aの
内壁側に形成されて、シール用のOリング114を配設
するOリング配設用環状段部113cとから主に構成さ
れている。
【0151】このうち、前記係止アーム部113b,1
13bには、被係止孔113d,113dが各々形成さ
れていると共に、上部端縁部113e,113eが装着
が容易に行なわれるように、所定量傾斜させられて、両
上部端縁部113e,113e間を拡開方向へ弾性変形
可能としている。
【0152】また、前記燃料フィルタ108は、側面に
設けられたフィルタ本体108aから燃料を内部へ通過
させて、上部に形成された小径部108bに送るように
構成されている。この小径部108bの周囲には、Oリ
ング115を装着するOリング配設用環状溝部108c
が形成されている。
【0153】そして、このフィルタブラケット部材11
3によって前記燃料フィルタ108が前記蓋体本体11
0に取り付けられることにより、前記コネクトチューブ
部材109の出口側端部109bが連通されるフィルタ
配設空間部112が、前記Oリング配設用環状段部11
3cと、前記燃料フィルタ取付外側壁126との間をシ
ールするOリング114及び、前記小径部108bと、
燃料フィルタ取付内側壁127内側との間をシールする
Oリング115によって、水密状態に維持されるように
構成されている。
【0154】更に、この小径部108b上面には、チュ
ーブ孔108dが、形成されている。このチューブ孔1
08dには、前記燃料フィルタ108を前記蓋体本体1
10に取り付ける際に、前記一端部116aが、挿通さ
れて、燃料フィルタ108を通過した燃料をこのアウト
レットチューブ116から外部へ供給するように、アウ
トレットチューブ116が接続されるように構成されて
いる。
【0155】次に、この実施の形態3の作用について説
明する。
【0156】この実施の形態3では、前記燃料フィルタ
108の小径部108bに形成されたOリング配設用環
状溝部108cには、Oリング115が装着されて、前
記燃料フィルタ取付内側壁127の内側にこの小径部1
08bが挿入されると、小径部108bと、燃料フィル
タ取付内側壁127内側との間が、Oリング115によ
って、シールされる。
【0157】この際、前記アウトレットチューブ116
の一端部116aが、前記チューブ孔108dに挿通さ
れて、燃料フィルタ108を通過した燃料をこのアウト
レットチューブ116から外部へ供給出来るように、ア
ウトレットチューブ116が、燃料フィルタ108に接
続される。
【0158】また、前記フィルタブラケット部材113
のOリング配設用環状段部113cには、Oリング11
4が装着されて、前記フィルタ収納部113aに前記フ
ィルタ本体108aを収納して、係止アーム部113
b,113bを拡開しながら、前記係止爪126a,1
26aに前記被係止孔113dを係止することにより、
フィルタ配設空間部112が、Oリング114によっ
て、前記Oリング配設用環状段部113cと、前記燃料
フィルタ取付外側壁126との間をシールされる。
【0159】このように、前記燃料ポンプ17と燃料フ
ィルタ108との間を連結するコネクトチューブ部材1
09が、予め前記蓋体本体110に一体に形成されてい
るので、前記燃料ポンプ17と燃料フィルタ108とを
この蓋体本体110に配設するだけで接続が完了する。
【0160】このため、従来用いられていたフューエル
ホース等の接続に用いる部品が不要となり、部品点数が
削減されて、作業工程数を減少させることが出来ると共
に、組み付け作業性も良好なものとすることが出来る。
【0161】この際、前記フィルタブラケット部材11
3を用いて、前記燃料フィルタ108を前記蓋体本体1
10に取り付けることにより、前記コネクトチューブ部
材109の出口側端部109bが連通されるフィルタ配
設空間部112が前記蓋体本体110と共にシールされ
て水密状態となる。
【0162】このため、フィルタ配設空間部112内に
配設される燃料フィルタ108が、フューエル流路内に
位置して、燃料タンクから送り出される燃料の濾過をこ
の燃料フィルタ108によって確実に行うことが出来
る。
【0163】また、既存の略円筒形状の燃料フィルタ1
08を用いることが出来るので、前記実施の形態1,2
記載の燃料フィルタ18に比して、製造コストを更に、
削減することが出来る。
【0164】更に、予め前記蓋体本体110に一体に形
成されたアウトレットチューブ116が、前記フィルタ
配設空間部112内に一端部116aを臨ませているの
で、前記燃料フィルタ108が前記蓋体本体110に取
り付けられることにより、該燃料フィルタ108のチュ
ーブ孔108aが、一端部116aに接続される。
【0165】このため、従来のフューエルホース等の前
記アウトレットチューブ116と燃料フィルタ108と
を接続していた部品が不要となり、部品点数が削減され
て、作業工程数を減少させることが出来ると共に、組み
付け作業性も良好なものとすることが出来る。
【0166】また、この実施の形態3では、ポンプホル
ダ27によって燃料ポンプ17が、前記蓋体本体110
に取り付けられて、突出口部18bを、前記筒状ジョイ
ント部材111を介在させて嵌着口部109aに取り付
けられるので、燃料ポンプ17と燃料フィルタ108と
の取付順序が拘束されない。このため、前記実施の形態
1,2の密閉蓋14に比して更に、組立順序の自由度が
増して取付作業性が良好である。
【0167】
【実施の形態4】図11は、この発明の実施の形態4の
蓋体本体200の内部に予め、一体にインサート成形さ
れるコネクトチューブ部材209を示すものである。
【0168】このコネクトチューブ部材209では、出
口側端部109bの内側面に、金属製の筒状補強材20
9aが配設されている。
【0169】このように構成された実施の形態4の燃料
タンクの蓋体構造では、前記実施の形態3の作用に加え
て、出口側端部109bの内側面が、金属製の筒状補強
材209aによって補強されているので、この出口側端
部109aの肉厚を前記実施の形態3に比して薄く設定
しても、インサート成形時に、潰れる虞が減少する。
【0170】他の作用,効果については、前記実施の形
態1〜3と略同様であるので、説明を省略する。
【0171】以上、この発明の実施の形態1〜4を図面
により詳述してきたが、具体的な構成はこの実施の形態
1に限らず、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の
変更等があってもこの発明に含まれる。
【0172】例えば、前記実施の形態1,2では、燃料
ポンプ17,117の挿入により、中継コネクタ30を
介して、前記蓋体本体15,115に形成されるコネク
タ15bに、コネクタ部17dを電気的に接続するよう
に構成されているが、特にこれに限らず、例えば、直
接、コネクタ部17dをコネクタ15bに、嵌着させ
て、電気的に接続するように構成してもよい。
【0173】
【発明の効果】以上説明してきたように、この発明の請
求項1記載のものによれば、前記蓋体本体に延設される
燃料ポンプ取付壁に沿わせて、前記蓋体本体方向に向け
て、燃料ポンプを挿入する。該燃料ポンプ取付壁は、断
面形状を前記燃料ポンプの外側形状に合わせて略円弧形
状としているので、燃料ポンプ外壁面は、該燃料ポンプ
取付壁の内壁に沿って、円滑に挿入される。
【0174】この際、前記ガイド部材が、前記ポンプ配
管接続部に、前記燃料ポンプを接続するように形成され
ているので、挿入するだけで、前記ポンプ配管接続部
に、前記燃料ポンプが接続される。
【0175】そして、接続された状態では、前記ポンプ
係止手段によって、該燃料ポンプが抜け止めされること
により、燃料ポンプの該蓋体本体に対する装着が完了す
る。
【0176】このため、従来のように、ブラケットを用
いずに、燃料ポンプを蓋体本体に一体に装着することが
出来るので、ブラケット及びボルト,ナット等の取付部
品の点数を減少させることが出来る。
【0177】しかも、燃料ポンプを蓋体本体に対して、
一方方向から前記各取付壁に沿わせて挿入するだけで、
燃料ポンプ等の組み付けのみならず、ポンプ配管まで完
了させることが出来るので、工程数を減少させると共
に、組み付け作業性を良好なものとすることが出来る。
【0178】また、請求項2に記載されたものでは、前
記燃料ポンプ取付壁が、蓋体本体に形成されているの
で、成形時、容易な型割り構造を採用して、製造コスト
の上昇を抑制することが出来る。
【0179】また、前記燃料ポンプ取付壁が、合成樹脂
製材料で形成されているので、更に、燃料ポンプ等の挿
入時には、前記燃料ポンプ取付壁が、撓んで拡開する事
により、抵抗を減少させると共に、装着後は、燃料ポン
プ等の外周面に、前記燃料ポンプ取付壁等の内面が密着
して、固着させることが出来る。
【0180】このため、安定した装着状態を保持させる
ことが出来る。
【0181】そして、請求項3に記載されたものでは、
前記ポンプガイド手段として、スリットが、前記燃料ポ
ンプ取付壁に、該燃料ポンプ取付壁の延設方向に沿って
形成されている。
【0182】該スリットは、型抜き方向を該燃料ポンプ
取付壁の延設方向に沿わせることにより、前記成形時
に、容易に形成できる。
【0183】しかも、該スリットが、該燃料ポンプ取付
壁の延設方向に沿って形成されているので、断面略円弧
形状を呈する燃料ポンプ取付壁であっても、拡径方向へ
撓んで拡開し易い。このため、更に、取付作業性を良好
なものとすることが出来る。
【0184】また、請求項4に記載されたものでは、前
記ポンプ係止手段が、前記燃料ポンプに装着されるポン
プホルダの外側面に突設される係止爪及び、前記燃料ポ
ンプ取付壁に穿設されて、該係止爪を係止する係止孔と
を有して形成されている。
【0185】このため、前記係止孔は、前記成形時に、
容易に穿設して形成できる。
【0186】また、前記燃料ポンプに前記係止爪を形成
しなくても、前記ポンプホルダに係止爪を形成すること
により、該ポンプホルダを燃料ポンプに装着して、容易
に、挿入させて、スライド移動させることにより、組み
付けられる。
【0187】しかも、該ポンプホルダを、合成樹脂製材
料で構成すれば、更に、円滑に、挿入が可能であると共
に、安定させて固着させることが出来る。
【0188】そして、請求項5に記載されたものでは、
前記ポンプ配管接続部と、前記燃料ポンプとの間に、前
記蓋体本体に一体に装着される燃料フィルタが介在され
ている。
【0189】このため、前記蓋体本体に燃料フィルタを
一体に装着してから、前記燃料ポンプを装着すれば、組
付けが完了する。
【0190】更に、請求項6に記載されたものでは、前
記蓋体本体には、前記燃料ポンプ取付壁形成位置に隣接
する位置に、該蓋体本体から該燃料タンク内側方向に向
けて、略直交して延設されると共に、断面形状を前記燃
料フィルタの外側形状に合わせて略円弧形状とする燃料
フィルタ取付壁が、一体に形成されている。
【0191】このため、前記燃料フィルタの高さを所定
高さ採用しても、燃料ポンプとは隣接して配設されるの
で、前記蓋体本体からの高さを抑制できる。
【0192】従って、内側の高さに制限のある燃料タン
クに用いて好適である。
【0193】また、前記フィルタガイド手段が、前記ポ
ンプ配管接続部に、該燃料フィルタの突出口部を、接続
すると共に、前記燃料ポンプが装着された際に、燃料ポ
ンプ突出口部に対応する位置に、該燃料フィルタの突出
口部と接続する入口孔部を位置させるようにガイドす
る。
【0194】このため、前記フィルタ係止手段によっ
て、該燃料フィルタが前記ポンプ配管接続部に、接続し
た状態で、該燃料フィルタが抜け止めされて、係止され
ると共に、該燃料フィルタの入口孔部は、該燃料ポンプ
の突出口部と接続する位置に配設される。
【0195】従って、前記燃料フィルタに続けて、同方
向から前記燃料ポンプを挿入すれば、装着が完了するの
で、組み付け作業性が良好である。
【0196】また、請求項7に記載されたものでは、前
記フィルタガイド手段として、スリットが、前記燃料フ
ィルタ取付壁に、該燃料フィルタ取付壁の延設方向に沿
って形成されている。
【0197】該スリットは、型抜き方向を該燃料フィル
タ取付壁の延設方向に沿わせることにより、前記成形時
に、容易に形成できる。
【0198】しかも、該スリットが、該燃料ポンプ取付
壁の延設方向に沿って形成されているので、断面略円弧
形状を呈する燃料ポンプ取付壁であっても、拡径方向へ
撓んで拡開し易い。このため、更に、取付作業性を良好
なものとすることが出来る、そして、請求項8記載のも
のでは、前記燃料フィルタが、前記係止爪を前記係止孔
に係止させると共に、前記ポンプ接続部が、前記燃料ポ
ンプの燃料突出口と接続される事により、該燃料突出口
にも支持される。
【0199】このため、前記燃料フィルタ及び、燃料ポ
ンプの順序で、前記蓋体本体に挿入するだけで、該燃料
フィルタは、前記係止爪部分及び前記ポンプ接続口部分
の複数箇所で、抜け止めされて固着される。従って、該
燃料フィルタを安定させて、前記蓋体本体に固着できる
と共に、組み付け作業性を良好なものとすることが出来
る。
【0200】また、請求項9に記載されたものでは、前
記燃料ポンプ取付壁が、前記蓋体本体に対して、略直交
するように形成されているので、成形時、更に、容易な
型割り構造を採用して、製造コストの上昇を抑制するこ
とが出来る。
【0201】そして、請求項10に記載されたもので
は、前記燃料ポンプと燃料フィルタとの間を連結するコ
ネクトチューブが、予め前記蓋体本体に一体に形成され
ているので、前記燃料ポンプと燃料フィルタとを該蓋体
本体に配設するだけで接続が完了する。
【0202】このため、従来用いられていたフューエル
ホース等の接続に用いる部品が不要となり、部品点数が
削減されて、作業工程数を減少させることが出来ると共
に、組み付け作業性も良好なものとすることが出来る。
【0203】そして、請求項11に記載されたもので
は、前記フィルタブラケット部材を用いて、前記燃料フ
ィルタを前記蓋体本体に取り付けることにより、前記コ
ネクトチューブの出口側端部が連通されるフィルタ配設
空間部が前記蓋体本体と共にシールされて水密状態とな
る。
【0204】このため、該フィルタ配設空間部内に配設
されるフィルタが、フューエル流路内に位置して、該燃
料タンクから送り出される燃料の濾過を該フィルタによ
って確実に行うことが出来る。
【0205】また、請求項12に記載されたものでは、
予め前記蓋体本体に一体に形成されたアウトレットチュ
ーブが、前記フィルタ配設空間部内に一端部を臨ませ
て、前記燃料フィルタが前記蓋体本体に取り付けられる
ことにより、該燃料フィルタが、該一端部に接続され
る。
【0206】このため、従来のフューエルホース等の前
記アウトレットチューブと燃料フィルタとを接続してい
た部品が不要となり、部品点数が削減されて、作業工程
数を減少させることが出来ると共に、組み付け作業性も
良好なものとすることが出来る、という実用上有益な効
果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1の燃料タンクの蓋体構造
で、全体の構成を説明する分解斜視図である。
【図2】実施の形態1の燃料タンクの蓋体構造で、蓋体
本体の側面図である。
【図3】実施の形態1の燃料タンクの蓋体構造で、ポテ
ンショメータユニットの側面図である。
【図4】実施の形態1の燃料タンクの蓋体構造で、燃料
ポンプの一部断面を有する側面図である。
【図5】実施の形態1の燃料タンクの蓋体構造で、燃料
フィルタの側面図である。
【図6】本発明の実施の形態2の燃料タンクの蓋体構造
で、全体の構成を説明する側面図である。
【図7】実施の形態2の燃料タンクの蓋体構造で、蓋体
本体の側面図である。
【図8】実施の形態1の燃料タンクの蓋体構造で、燃料
ポンプの側面図である。
【図9】本発明の実施の形態3の燃料タンクの蓋体構造
で、全体の構成を説明する断面図である。
【図10】実施の形態3の燃料タンクの蓋体構造で、フ
ィルタブラケット部材113の斜視図である。
【図11】実施の形態4の燃料タンクの蓋体構造で、要
部の断面図である。
【図12】一従来例の燃料タンクの蓋体構造で、全体の
構成を説明する燃料タンクの部分断面図である。
【図13】他の従来例の燃料タンクの蓋体構造で、全体
の構成を説明するポンプユニットの側面図である。
【符号の説明】
14 密閉蓋 15,110,200 蓋体本体 17 燃料ポンプ 17i,18i ガイド突起(ポンプガイド手段) 17j,18j 係止爪(ポンプ係止手段) 18,108 燃料フィルタ 19 ポテンショメータ取付壁 22 ポンプ配管接続部 25 燃料ポンプ取付壁 25a ポンプスリット(ポンプガイド手段) 25b 係止孔(ポンプ係止手段) 26,108 燃料フィルタ 26a フィルタスリット(フィルタガイド手段) 26b 係止孔(フィルタ係止手段) 26 燃料フィルタ取付壁 27 ポンプホルダ 27b 係止爪(ポンプ係止手段) 27c ガイド片(ポンプガイド手段) 109,209 コネクトチューブ部材(コネクトチュ
ーブ) 109a 出口側端部 112 フィルタ配設空間 113 フィルタブラケット部材 フィルタ係止手段 113d 被係止孔 126a 係止爪

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃料タンクの開口部に配設される蓋体本
    体の内側に、該燃料タンク内の燃料を吸い上げて、外部
    へ供給する断面略円柱形状の燃料ポンプを少なくとも一
    体に設ける燃料タンクの蓋体構造であって、 前記蓋体本体には、前記蓋体本体の内外を貫通して形成
    されるポンプ配管接続部の周囲に、前記蓋体本体から該
    燃料タンク内側方向に向けて、延設されると共に、断面
    形状を前記燃料ポンプの外側形状に合わせて略円弧形状
    とする燃料ポンプ取付壁を一体に形成して、しかも、該
    燃料ポンプを該燃料ポンプ取付壁に沿わせて、前記蓋体
    本体方向に向けて挿入することにより、前記ポンプ配管
    接続部に、前記燃料ポンプを接続するようにガイドする
    ポンプガイド手段を設け、更に、該燃料ポンプが前記ポ
    ンプ配管接続部に、接続した状態で、該燃料ポンプを抜
    け止めするポンプ係止手段を設けてなることを特徴とす
    る燃料タンクの蓋体構造。
  2. 【請求項2】前記蓋体本体は、前記燃料ポンプ取付壁と
    一体となるように、合成樹脂製材料で形成されているこ
    とを特徴とする請求項1記載の燃料タンクの蓋体構造。
  3. 【請求項3】前記ポンプガイド手段は、前記燃料ポンプ
    取付壁に、該燃料ポンプ取付壁の延設方向に沿って形成
    されるスリットを有することを特徴とする各請求項1又
    は2記載の燃料タンクの蓋体構造。
  4. 【請求項4】前記ポンプ係止手段は、前記燃料ポンプに
    装着されるポンプホルダの外側面に突設される係止爪及
    び、前記燃料ポンプ取付壁に穿設されて、該係止爪を係
    止する係止孔とを有して形成されていることを特徴とす
    る各請求項1又は2記載の燃料タンクの蓋体構造。
  5. 【請求項5】前記ポンプ配管接続部と、前記燃料ポンプ
    との間には、前記蓋体本体に一体に装着される燃料フィ
    ルタを介在させていることを特徴とする各請求項1又は
    2記載の燃料タンクの蓋体構造。
  6. 【請求項6】前記蓋体本体には、前記燃料ポンプ取付壁
    形成位置に隣接する位置に、該蓋体本体から該燃料タン
    ク内側方向に向けて、略直交して延設されると共に、断
    面形状を前記燃料フィルタの外側形状に合わせて略円弧
    形状とする燃料フィルタ取付壁を一体に形成して、しか
    も、該燃料フィルタを該燃料フィルタ取付壁に沿わせ
    て、前記蓋体本体方向に向けて挿入することにより、前
    記ポンプ配管接続部に、該燃料フィルタの突出口部を、
    接続すると共に、前記燃料ポンプが装着された際に、燃
    料ポンプ突出口部に対応する位置に、該燃料フィルタの
    ポンプ接続部を位置させるようにガイドするフィルタガ
    イド手段を設け、更に、該燃料フィルタが前記ポンプ配
    管接続部に、接続した状態で、該燃料フィルタを抜け止
    めするフィルタ係止手段を設けてなることを特徴とする
    各請求項1又は2記載の燃料タンクの蓋体構造。
  7. 【請求項7】前記フィルタガイド手段は、前記燃料フィ
    ルタ取付壁に、該燃料フィルタ取付壁の延設方向に沿っ
    て形成されるスリットを有することを特徴とする請求項
    6記載の燃料タンクの蓋体構造。
  8. 【請求項8】前記フィルタ係止手段は、前記燃料フィル
    タの外側面に突設される係止爪及び、前記燃料フィルタ
    取付壁に穿設されて、該係止爪を係止する係止孔とを有
    すると共に、前記燃料フィルタの蓋体本体側の上面部周
    端縁に形成され、前記燃料ポンプの燃料突出口と接続す
    る事により、該燃料突出口に支持されるポンプ接続部と
    を有してなることを特徴とする請求項6記載の燃料タン
    クの蓋体構造。
  9. 【請求項9】前記燃料ポンプ取付壁は、該蓋体本体に、
    略直交するように形成されることを特徴とする各請求項
    1又は2記載の燃料タンクの蓋体構造。
  10. 【請求項10】前記燃料ポンプと燃料フィルタとの間を
    連結するコネクトチューブを、予め前記蓋体本体に一体
    に形成することを特徴とする請求項5記載の燃料タンク
    の蓋体構造。
  11. 【請求項11】前記燃料フィルタを前記蓋体本体に取り
    付けることにより、前記コネクトチューブの出口側端部
    を連通させるフィルタ配設空間部を前記蓋体本体と共に
    シールするフィルタブラケット部材を有することを特徴
    とする請求項10記載の燃料タンクの蓋体構造。
  12. 【請求項12】前記フィルタ配設空間部内に一端部を臨
    ませて、前記燃料フィルタを前記蓋体本体に取り付ける
    ことにより、該燃料フィルタに該一端部が接続されるア
    ウトレットチューブを、予め前記蓋体本体に一体に形成
    することを特徴とする請求項11記載の燃料タンクの蓋
    体構造。
JP22673597A 1997-08-22 1997-08-22 燃料タンクの蓋体構造 Pending JPH1162755A (ja)

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