JPH1162133A - 雨樋及びその接続構造 - Google Patents

雨樋及びその接続構造

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JPH1162133A
JPH1162133A JP24619997A JP24619997A JPH1162133A JP H1162133 A JPH1162133 A JP H1162133A JP 24619997 A JP24619997 A JP 24619997A JP 24619997 A JP24619997 A JP 24619997A JP H1162133 A JPH1162133 A JP H1162133A
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Katsumi Yamaguchi
克己 山口
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 隣接する樋本体同士を、樋本体を長手方向に
移動操作することなく簡易に接続することができるとと
もに、接続位置で副雨水通路に受け止めた雨水を樋本体
に形成した雨水通路に円滑に排水することができるよう
にした雨樋の接続部構造を提供すること。 【解決手段】 断面角形の樋本体1の一方の上縁に形成
した耳部12aに接続部材2の係合部22aを係止し、
この係止点を中心にして接続部材2を回転しながら拡開
することにより、接続部材2を樋本体1に沿わせ、樋本
体1の他方の上縁に形成した耳部11cに接続部材2の
係合部21cを嵌合するようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、雨滴が雨樋の外側
面を伝って軒下に直接落下することを防止するようにし
た雨樋及びその接続構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年の住宅のデザインの多様化、近代化
に伴い、雨樋の形状も、従来の略半円形の断面形状を有
するものだけでなく、種々の形状のものが実用化されて
いる。このうち、特に、住宅の軒先の意匠性を向上する
ことを目的として、屋根からの雨水を導入するために雨
樋の外側面を後方に傾斜した異形の断面形状を有する雨
樋が提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記異形の
断面形状を有する雨樋の場合、意匠性の点では優れては
いるものの、雨樋に降りかかった雨滴が、雨樋の外側面
を伝って軒下に直接落下するとともに、雨樋の外側面を
伝わる雨水によって雨樋の外側面が汚れることによっ
て、外観が悪化するという問題点があった。
【0004】ところで、この問題点を解決するために、
例えば、特開平3ー217547号公報には、雨樋の樋
本体の前壁に凹字溝形又は段状の止水面を形成するとと
もに、この止水面の底部に透孔を形成して、止水面にお
いて受け止めた雨水を樋本体に形成した雨水通路に導入
するようにした雨樋が提案されている。この雨樋の場
合、樋本体の各壁の断面形状を直線状に形成しているた
め、樋本体の変形が大きく、また、各壁が撓むことによ
り樋本体と接続部材の密着性が悪く、漏水が発生しやす
いという問題点があった。また、止水面の底部に形成す
る透孔によって雨樋の強度が低下しないように、形成す
る透孔の数や大きさに制約があることから、透孔が詰ま
りやすく、止水面において受け止めた雨水が滞留した
り、大雨のときに雨水が溢れるおそれがあるとともに、
止水面より下方に樋本体の膨出部が存在し、雨樋の外側
面を伝わる雨水によって雨樋の外側面が汚れることを完
全には排除することができず、依然として、雨樋の外観
が悪化するという問題点があった。さらに、止水面の底
部に透孔を形成するために、雨樋の製造方法との関係で
雨樋の製造コストが上昇するという問題点があった。
【0005】本発明は、上記従来の雨樋の有する問題点
に鑑み、樋本体の変形(撓み)が小さく、漏水が発生し
にくい雨樋を提供することを第1の目的とする。
【0006】また、本発明は、雨滴が雨樋の外側面を伝
って軒下に直接落下することを確実に防止することがで
きるとともに、樋本体に受け止めた雨水を樋本体に形成
した雨水通路に導入するための透孔を無くし、断面形状
を均一化することにより雨樋の製造コストを低廉化でき
るようにした雨樋を提供することを第2の目的とする。
【0007】また、本発明は、隣接する樋本体同士を、
樋本体を長手方向に移動操作することなく簡易に接続す
ることができるようにした雨樋の接続構造を提供するこ
とを第3の目的とする。
【0008】また、本発明は、接続位置で副雨水通路に
受け止めた雨水を樋本体に形成した雨水通路に円滑に排
水することができるようにした雨樋の接続構造を提供す
ることを第4の目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るため、本発明の雨樋は、前壁と、前壁と対向する後壁
と、底壁とからなり、雨水を導入するために上部の一辺
を開口し、内部に主雨水通路を形成した樋本体からなる
雨樋において、前記各壁のうち、少なくとも底壁を外側
に湾曲するように形成したことを特徴とする。この場
合、前壁の中程に外側に張り出す張出部を形成するとと
もに、前壁の下前壁を外側に湾曲するように形成するこ
とができ、また、底壁又は下前壁の湾曲の曲率半径は、
150〜500mmに設定することが望ましい。
【0010】これにより、樋本体の変形を小さくするこ
とができるとともに、各壁、特に、底壁の撓みをなくし
て、樋本体と接続部材の密着性を向上させ、漏水を確実
に防止することができる。また、前壁の中程に外側に張
り出す張出部を形成するとともに、前壁の下前壁を外側
に湾曲するように形成したり、底壁又は下前壁の湾曲の
曲率半径を、150〜500mmに設定することによ
り、樋本体の各壁の撓みをなくすことができ、樋本体と
接続部材の密着性をより一層向上することができる。
【0011】また、上記第2の目的を達成するため、本
発明の雨樋は、樋本体の前壁の中程を外側に張り出すよ
うに形成し、該前壁の下前壁を斜め上方に延出するよう
にして樋本体の長手方向に連続する突出壁を形成し、樋
本体の上前壁の上面と突出壁の内面とにより樋本体の端
部に向けて雨水を導く副雨水通路を形成したことを特徴
とする。
【0012】これにより、雨滴が雨樋の外側面を伝って
軒下に直接落下することを、樋本体に副雨水通路を形成
することにより確実に防止するとともに、副雨水通路に
受け止めた雨水を樋本体に形成した雨水通路に導入する
ための透孔を無くし、断面形状を均一化することにより
雨樋の製造コストを低廉化することができる。
【0013】また、上記第3の目的を達成するため、本
発明の雨樋の接続構造は、樋本体の一方の上縁に形成し
た耳部に接続部材の係合部を係止し、該係止点を中心に
して接続部材を回転して、接続部材を樋本体に沿わせ、
樋本体の他方の上縁に形成した耳部に接続部材の係合部
を嵌合するようにしたことを特徴とする。
【0014】これにより、樋本体の一方の上縁に形成し
た耳部に接続部材の係合部を係止し、この係止点を中心
にして接続部材を回転することにより、接続部材内に樋
本体を嵌入して、接続部材を樋本体に沿わせ、樋本体の
他方の上縁に形成した耳部に接続部材の係合部を嵌合す
ることにより、樋本体と接続部材を一体化することがで
きる。
【0015】また、上記第4の目的を達成するため、本
発明の雨樋の接続構造は、樋本体の副雨水通路を、樋本
体の端部に配設した接続部材の位置で、樋本体に形成し
た主雨水通路に連通するようにしたことを特徴とする。
この場合、樋本体の副雨水通路を、接続部材により隣接
する樋本体同士が接触しないように接続することにより
形成した、隣接する樋本体間の隙間を介して、樋本体に
形成した主雨水通路に連通するように構成することがで
きる。
【0016】これにより、副雨水通路にて受け止めた雨
水を主雨水通路に排水することができる。また、隣接す
る樋本体間の隙間を介して、樋本体に形成した主雨水通
路に連通するように構成することにより、雨樋の接続構
造を簡略化することができる。
【0017】この場合において、接続部材の各片のう
ち、少なくとも底片を外側に湾曲するように形成するこ
とができる。
【0018】これにより、樋本体、特に、樋本体の底壁
との密着性を向上して、漏水を確実に防止することがで
きる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の雨樋及びその接続
構造の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0020】本発明の雨樋の一実施例を図1に示す。こ
の雨樋の樋本体(軒樋)1は、住宅の軒先に設置して使
用されるもので、前壁11と、前壁11と対向する後壁
12と、底壁13とからなり、屋根からの雨水を導入す
るために上部の一辺を開口し、内部に主雨水通路10を
形成した、全体が略五角形の角形断面形状をしている。
そして、前壁11、後壁12、底壁13は、それぞれほ
ぼ平坦な面となった直線状をなしていて、角樋としての
外観を備えている。上記前壁11は、その中程が外側
(前方)に張り出すように形成されていて、その上半分
の上前壁11aは斜め後上方に延出され、また、下半分
の下前壁11bは斜め前上方に延出されていて、前壁1
1の中程に外側に張り出す張出部14が形成されてい
る。この樋本体1は、合成樹脂又はアルミニウム等の金
属を用いて押出成形や引抜き成形等の方法によって成形
することができるが、この場合、各壁11,12,13
の厚みは、雨樋として必要とされる所定の強度を有する
ように、材質等に応じて、1〜2mm程度に設定するよ
うにする。
【0021】この場合において、前壁11の下前壁11
bの上端を斜め上方に延出するようにして、樋本体1の
長手方向に連続する突出壁15を形成し、樋本体1の上
前壁11aの上面とこの突出壁15の内面とにより樋本
体1の端部に向けて雨水を導く、無孔の副雨水通路16
を形成するようにする。このように構成することで、上
前壁11aの上面に降りかかった雨水は、その上面を伝
って副雨水通路16にて受け止められる。そして、強風
等の際にも、樋本体1の上前壁11aの上面に降りかか
った雨水を確実に副雨水通路16にて受け止め、樋本体
1の端部に向けて雨水を導くことができるように、突出
壁15の先端15aを、樋本体1の上前壁11aの上面
と略平行となるように斜め後上方に屈曲させ、さらに、
その先端を水平に方向に屈曲させて、上前壁11aの上
面と平行で斜め上方向に向けて開放する副雨水通路16
を形成するようにする。
【0022】また、前壁11及び後壁12の上縁には、
樋本体1の強度を高め、剛性を向上させて蛇行を防止
し、さらに、樋吊金具及び接続部材2に係合、抱持され
る耳部11c,12aをそれぞれ形成するようにする。
【0023】このように、樋本体1の上前壁11aの上
面と下前壁11bを斜め上方に延出するようにして形成
した突出壁15の内面とにより樋本体1の端部に向けて
雨水を導く、無孔の副雨水通路16を形成することによ
り、前壁11の上前壁11aの上面に降りかかった雨水
を副雨水通路16にて受け止めるとともに、前壁11の
張出部14によって前壁11の下前壁11bの表面、す
なわち、下前壁11bの外面に雨滴が降りかかることを
阻止し、雨滴が樋本体1の前壁11の表面を伝って軒下
に直接落下することを確実に防止することができるとと
もに、樋本体1の断面形状を均一化することができる。
なお、副雨水通路16にて受け止められた雨水は、後述
するように、接続部材2の位置で、樋本体1の主雨水通
路10に排水される。
【0024】また、樋本体1の上前壁11a、下前壁1
1b及び底壁13、このうち、特に、底壁13は、それ
ぞれ所定の曲率半径R11a,R11b,R13を以て
外側に湾曲して形成することが好ましい。そして、湾曲
させる場合の曲率半径R11a,R11b,R13は、
樋本体1の大きさ等によって任意に設定することができ
るが、例えば、底壁13の長さLの2〜4倍、さらに好
ましくは、3倍程度に設定することが望ましく、通常の
住宅用角形樋であれば、150〜500mmの曲率半径
を有するように形成することが望ましいこととなる。こ
の場合、曲率半径が500mmより大きいと、湾曲の程
度が少なすぎて変形を小さくできず、また、各壁の撓
み、特に、内側への撓みが生じて接続部材2との密着性
に劣るものとなる。一方、曲率半径が150mmより小
さいと、樋本体1が丸味を帯びすぎて角形樋としての外
観を維持できなくなる。なお、後壁12も同様の曲率半
径を以て湾曲させてもよく、このように構成することに
より、さらに、樋本体1の強度と接続部材2との密着性
を向上することができる。これにより、樋本体1の変形
を小さくすることができ、さらには、樋本体1の各壁が
内側に撓むことがなくなり、樋本体1の外面と接続部材
2の内面の密着性を向上して、漏水を防止することがで
きる。
【0025】図1に示す樋本体1の端部に配設する接続
部材2の一例を図2〜図3に示す。この接続部材2は、
上記の樋本体1同士を接続するために使用される樋継手
と称せられるもので、上前片21aと下前片21bとか
らなる前片21と、前片21と対向する後片22と、底
片23とからなり、内部に樋本体1を密接して嵌入する
ことができるように、樋本体1と同様、上部の一辺を開
口した、全体が略五角形の角形断面形状をしている。こ
の接続部材2は、合成樹脂等を用いて射出成形等の方法
によって成形することができるが、この場合、各片2
1,22,23の厚みは、接続部材2として必要とされ
る所定の強度を有するように、材質等に応じて、1〜2
mm程度に設定するようにする。
【0026】この場合において、上前片21aと下前片
21bとが連接されている前片21の中程には、下前片
21bの上端から斜め前方に延出された延出片24a
と、これより上前片21aと略平行に斜め後方に連接さ
れた連接片24bと、さらに斜め下方に連接されたカバ
ー片24cとにより内側に開放したC形の係合部24を
形成するようにする。
【0027】また、前片21及び後片22の上縁には、
樋本体1の上縁に形成した耳部11c,12aと係合し
て、樋本体1との接続を強固に行うための係合部21
c,22aをそれぞれ形成するようにする。この係合部
21c,22aは、その長手方向の略中間位置に切欠部
21d,22bをそれぞれ形成することにより、必要に
応じて係合部21c,22aを変形できるようにし、後
述の接続作業を行いやすくするようにする。
【0028】また、後片22の内面には、その長手方向
の中央両側に、この接続部材2によって接続する、隣接
する樋本体1,1間の隙間を規定するためのストッパ2
5,25を突設する。このストッパ25,25は、前片
21又は底片23に設けることもできるが、雨水の流れ
と樋本体1との接続作業性の点から、好ましくは、本実
施例のように、後片22に設けるようにする。
【0029】また、接続部材2の上前片21a、下前片
21b及び底片23、このうち、特に、底片23は、そ
れぞれ所定の曲率半径R21a,R21b,R23を以
て外側に湾曲して形成することが好ましい。なお、湾曲
させる場合の曲率半径R21a,R21b,R23は、
湾曲して形成した樋本体1の上前壁11a、下前壁11
b及び底壁13の曲率半径R11a,R11b,R13
に合わせて設定するようにする。これにより、樋本体1
の外面と接続部材2の内面の密着性を向上して、漏水を
防止することができる。なお、樋本体1と接続部材2と
は、さらに、接着剤等により固着することができる。ま
た、樋本体1の後壁12を外側に湾曲して形成した場合
には、接続部材2の後片22も外側に湾曲して形成する
ようにする。
【0030】次に、上記の樋本体1と接続部材2の接続
方法について説明する。まず、2本の樋本体1,1を、
接続部材2の後片22の内面に形成したストッパ25の
間隔に合わせて、隣接する樋本体1,1間に隙間を形成
するようにして、軒先に設置する。そして、図4(a)
に示すように、接続部材2の後片22の内面に形成した
ストッパ25により位置合わせをしながら、樋本体1の
後壁12の上縁に形成した耳部12aに、接続部材2の
後片22の上縁に形成した係合部22aを係止する。そ
して、この係止点を中心にして接続部材2を上側に回転
しながら、接続部材2内に樋本体1を嵌入して、接続部
材2を樋本体1に沿わせるために、接続部材2を拡開、
すなわち、接続部材2の後片22の上縁に形成した係合
部22aと前片21の上縁に形成した係合部21cの間
隔が拡がるように接続部材2を変形させる。この場合、
樋本体1の後壁12の上縁に形成した耳部12aと前壁
11の上縁に形成した耳部11cの間隔が狭まるように
樋本体1を変形させてもよい。これにより、図4(b)
及び図5に示すように、接続部材2内に樋本体1を嵌入
して、接続部材2を樋本体1に沿わせ、樋本体1の前壁
11の上縁に形成した耳部11cに接続部材2の前片2
1の上縁に形成した係合部21cを嵌合することによ
り、隣接する樋本体1,1と接続部材2を一体化する。
この際、樋本体1の各壁11a,11b,13が外側に
湾曲しているので、一体化する際に力が加わっても、各
壁11a,11b,13が内側に撓むことがなく、さら
に、樋本体1の各壁と接続部材2の各片との製造時の僅
かな曲率半径の誤差は吸収されるので、隣接する樋本体
1,1と接続部材2を密着状態で一体化することができ
る。
【0031】この接続部材2により、隣接する樋本体
1,1を接続すると、接続部材2の各片21,22,2
3が、樋本体1の各壁11,12,13に密着する一方
で、係合部24は突出壁15を抱持するようになる。そ
のため、樋本体1の上前壁11aの上面と、突出壁15
の内面と、接続部材2のカバー片24cの内面とにより
通水空間3が形成されるとともに、隣接する樋本体1,
1間には、ストッパ25,25の間隔の隙間が形成され
ることとなる。したがって、樋本体1の副雨水通路16
にて受け止めた雨水を、樋本体1の副雨水通路16の位
置に形成された通水空間3に流入させて通過させること
ができ、さらに、接続部材2の略中間位置において、隣
接する樋本体1,1間の隙間を介して、樋本体1に形成
した主雨水通路10に排水することができる。
【0032】なお、本実施例においては、接続部材とし
て樋継手を例示したが、本発明の構成は、このほか、樋
集水器、樋曲り、樋止り等にも適用することができる。
【0033】
【発明の効果】本発明の雨樋によれば、各壁のうち、少
なくとも底壁を外側に湾曲するように形成することによ
り、樋本体、特に、底壁の変形を小さくすることができ
るとともに、樋本体の各壁の撓みをなくすことができ、
樋本体と接続部材の密着性を向上して、漏水を確実に防
止することができる。また、前壁の中程に外側に張り出
す張出部を形成するとともに、前壁の下前壁を外側に湾
曲するように形成したり、底壁又は下前壁の湾曲の曲率
半径を、150〜500mmに設定することにより、樋
本体の変形や各壁の撓みをなくすことができ、樋本体と
接続部材の密着性をより一層向上することができる。ま
た、本発明の雨樋によれば、樋本体の前壁の中程を外側
に張り出すように形成し、前壁の下前壁を斜め上方に延
出するようにして樋本体の長手方向に連続する突出壁を
形成し、樋本体の上前壁の上面と突出壁の内面とにより
樋本体の端部に向けて雨水を導く副雨水通路を形成する
ことにより、樋本体の上前壁の上面に降りかかった雨水
を副雨水通路にて受け止めるとともに、前壁の中程の張
出部によって樋本体の下前壁の表面、すなわち、下前壁
外面に雨滴が降りかかることを阻止し、雨滴が樋本体の
前壁の表面を伝って軒下に直接落下することを確実に防
止することができ、さらに、受け止めた雨水を樋本体に
形成した雨水通路に導入するための透孔を無くし、断面
形状を均一化することにより雨樋の製造コストを低廉化
することができる。
【0034】また、本発明の雨樋の接続構造によれば、
樋本体の一方の上縁に形成した耳部に接続部材の係合部
を係止し、この係止点を中心にして接続部材を回転する
ことにより、接続部材内に樋本体を嵌入して、接続部材
を樋本体に沿わせ、樋本体の他方の上縁に形成した耳部
に接続部材の係合部を嵌合することにより、樋本体と接
続部材を一体化することができ、これにより、樋本体
を、接続部材に嵌挿するためにその長手方向に移動操作
する必要がなく、隣接する樋本体同士を、例えば、樋本
体を軒に取り付けた状態で、簡易に接続することができ
る。また、本発明の雨樋の接続構造によれば、樋本体の
副雨水通路を、樋本体の端部に配設した接続部材の位置
で、樋本体に形成した主雨水通路に連通することによ
り、副雨水通路にて受け止めた雨水を主雨水通路に、雨
水が滞留したり、雨水が溢れることなく、円滑に排水す
ることができる。また、隣接する樋本体間の隙間を介し
て、樋本体に形成した主雨水通路に連通するように構成
することにより、雨樋の接続構造を簡略化することがで
きる。また、接続部材の各片のうち、少なくとも底片を
外側に湾曲するように形成することにより、樋本体、特
に、樋本体の底壁との密着性を向上して、漏水を確実に
防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の雨樋の一実施例を示す側面断面図であ
る。
【図2】本発明の雨樋及びその接続構造を適用した接続
部材の一例を示し、(a)は平面図、(b)は側面図で
ある。
【図3】(a)は図2(b)のA−A線断面図、(b)
は図2(b)のB−B線断面図である。
【図4】樋本体と接続部材の接続方法を示す説明図であ
る。
【図5】樋本体と接続部材を接続した状態を示す平面図
である。
【符号の説明】
1 樋本体 10 主雨水通路 11 前壁 11a 上前壁 11b 下前壁 11c 耳部 12 後壁 12a 耳部 13 底壁 14 張出部 15 突出壁 16 副雨水通路 2 接続部材 21 前片 21a 上前片 21b 下前片 22 後片 21c 係合部 23 底片 22a 係合部 24 係合部 3 通水空間

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前壁と、前壁と対向する後壁と、底壁と
    からなり、雨水を導入するために上部の一辺を開口し、
    内部に主雨水通路を形成した樋本体からなる雨樋におい
    て、前記各壁のうち、少なくとも底壁を外側に湾曲する
    ように形成したことを特徴とする雨樋。
  2. 【請求項2】 前壁の中程に外側に張り出す張出部を形
    成するとともに、前壁の下前壁を外側に湾曲するように
    形成したことを特徴とする請求項1記載の雨樋。
  3. 【請求項3】 底壁又は下前壁の湾曲の曲率半径を、1
    50〜500mmに設定したことを特徴とする請求項1
    又は2記載の雨樋。
  4. 【請求項4】 樋本体の前壁の中程を外側に張り出すよ
    うに形成し、該前壁の下前壁を斜め上方に延出するよう
    にして樋本体の長手方向に連続する突出壁を形成し、樋
    本体の上前壁の上面と突出壁の内面とにより樋本体の端
    部に向けて雨水を導く副雨水通路を形成したことを特徴
    とする請求項1、2又は3記載の雨樋。
  5. 【請求項5】 請求項1、2、3又は4項記載の雨樋の
    接続構造において、樋本体の一方の上縁に形成した耳部
    に接続部材の係合部を係止し、該係止点を中心にして接
    続部材を回転して、接続部材を樋本体に沿わせ、樋本体
    の他方の上縁に形成した耳部に接続部材の係合部を嵌合
    するようにしたことを特徴とする雨樋の接続構造。
  6. 【請求項6】 樋本体の副雨水通路を、樋本体の端部に
    配設した接続部材の位置で、樋本体に形成した主雨水通
    路に連通するようにしたことを特徴とする請求項5記載
    の雨樋の接続構造。
  7. 【請求項7】 樋本体の副雨水通路を、接続部材により
    隣接する樋本体同士が接触しないように接続することに
    より形成した、隣接する樋本体間の隙間を介して、樋本
    体に形成した主雨水通路に連通するようにしたことを特
    徴とする請求項6記載の雨樋の接続構造。
  8. 【請求項8】 接続部材の各片のうち、少なくとも底片
    を外側に湾曲するように形成したことを特徴とする請求
    項5、6又は7記載の雨樋の接続構造。
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