JPH1162023A - コンクリート系PCa部材の接合構造 - Google Patents

コンクリート系PCa部材の接合構造

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Publication number
JPH1162023A
JPH1162023A JP22770897A JP22770897A JPH1162023A JP H1162023 A JPH1162023 A JP H1162023A JP 22770897 A JP22770897 A JP 22770897A JP 22770897 A JP22770897 A JP 22770897A JP H1162023 A JPH1162023 A JP H1162023A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
concrete
strength bolt
fiber reinforced
steel plate
high strength
Prior art date
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Pending
Application number
JP22770897A
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English (en)
Inventor
Tetsushi Kanda
徹志 閑田
Shigeo Watanabe
茂雄 渡辺
Yasushi Akiyama
靖司 穐山
Tatsuo Yamada
辰雄 山田
C Lee Victer
ビクター・シー・リー
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kajima Corp
Original Assignee
Kajima Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高力ボルトによる摩擦接合という乾式接合方
法の利点を生かし、しかも簡便に実現できる。 【解決手段】 繊維補強コンクリートまたはモルタルで
作製したコンクリート系PCa部材としてのパネル1
a′,1b′を表裏組みとし、これら表裏パネル1
a′,1b′端間につなぎ鋼板3を挿んでこれらを貫通
する高力ボルト4′の張力で締結した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンクリート系P
Ca部材の接合構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】コンクリート構造物において、曲げせん
断力を受けるパネルおよびはり等のPCa部材を接合す
る方法としては、後打ちコンクリートによる湿式接合方
法が一般に用いられている。
【0003】一方、鋼構造物では、高力ボルトによる摩
擦接合が広く用いられている。
【0004】近年、建設構造物の施工ではPCa部材を
用いることによって施工の合理化が進んでいるが、コン
クリート系PCa部材同士の接合は、十分な接合耐力を
得るためには、前記のごとく後打ちコンクリートによる
湿式接合方法を用いざるを得ない場合が多い。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】後打ちコンクリートに
よる湿式接合方法は、接合部の配筋や後打ちコンクート
の打設の手間や養生時間の確保などでPCa部材を用い
た合理化を阻害する要因となっている。
【0006】これに対してPCa部材を用いて施工に乾
式接合方法を適用しようとする試みも無くはないが、か
かる乾式接合方法はPCa部材中に埋め込まれた鉄筋や
鋼板をカップラー、添え鋼板を介してボルトや溶接によ
り接合するもので、PCa部材端の接合部にアンカーを
埋め込んだり、接合用鋼材を溶接するなど多くの工程を
必要とし、コストアップの要因ともなっている。
【0007】図6、図7はその一例を示すもので、PC
a部材としてのパネル1a、1b端に耐力スタッドボル
ト(図示せず)付き埋め込み鉄板2を設けておき、この
鉄板2の部分でつなぎ鋼板3を挿み込み、高力ボルト4
で締結する鋼板同士の摩擦による接合である。
【0008】本発明の目的は前記従来例の不都合を解消
し、高力ボルトによる摩擦接合という乾式接合方法の利
点を生かし、しかも簡便に実現できるコンクリート系P
Ca部材の接合構造を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は前記目的を達成
するため、繊維補強コンクリートまたはモルタルで作製
したコンクリート系PCa部材を表裏組みとし、これら
表裏コンクリート系PCa部材端間につなぎ鋼板を挿ん
でこれらを貫通する高力ボルトの張力で締結したことを
要旨とするものである。
【0010】本発明によれば、表裏組みとしたコンクリ
ート系PCa部材は端間につなぎ鋼板を挿んでこれらを
貫通する高力ボルトの張力で締結するだけでつなぎ鋼板
を介して接合でき、接合部に作用する曲げせん断力はつ
なぎ鋼板とPCa部材間の摩擦力により最終的にPCa
部材本体へと伝えられる。
【0011】また、高力ボルトの張力の導入による反力
はPCa部材で直接支持され、PCa部材支圧部には大
きな支圧応力が発生するが、PCa部材を繊維補強コン
クリートまたはモルタルで作製することで通用のコンク
リートやモルタルと比べて高い引張強度および引張靱性
を有するものとして前記の非常に高い支圧応力に抵抗で
きる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面について本発明の実施
の形態を詳細に説明する。図1はコンクリート系PCa
部材の接合構造の1実施形態を示す横断平面図、図2は
同上正面図で、前記従来例を示す図6、図7と同一構成
要素には同一参照符号を付したものである。
【0013】図中1a′、1b′はコンクリート系PC
a部材としてのパネルを示すが、これらパネル1a′、
1b′は対として表裏組みをなす点は前記従来例と同じ
であるが、本発明はかかるパネル1a′、1b′を繊維
補強コンクリート(FRC)または繊維補強モルタル
(FRM)材料を用いて作製した。
【0014】繊維補強コンクリート(FRC)または繊
維補強モルタル(FRM)は、細径の高性能繊維(例え
ば、鋼繊維・ガラス繊維および炭素繊維等の無機繊維、
アラミド繊維・ビニロン繊維・ポリプロピレン繊維・ポ
リエチレン繊維等の合成繊維)を用いてコンクリートま
たはモルタルを補強したもので、通常のコンクリートや
モルタルと比べて高い引張強度および引張靱性を有す
る。
【0015】図3はモルタルとこのモルタルを繊維補強
した繊維補強モルタル(FRM)の支圧性状を比較した
もので、30×30×7.5cm のパネルにパネル面積の1%の
面積を持つ支圧盤で圧縮載荷した場合の見かけの応力
(支圧力/支圧面積)と変形量に関係を示している。
【0016】この図3からも明らかなように、モルタル
に比べて繊維補強モルタル(FRM)の支圧性状は強度
および変形量とも著しく改善されている。
【0017】図3の実験結果から繊維補強モルタル(F
RM)はモルタルに比べて高い支圧強度を負担できると
ともに、優れた靱性による高い材料信頼性から、設計上
の安全係数を低減することが可能である。
【0018】本発明はこれら繊維補強コンクリート(F
RC)または繊維補強モルタル(FRM)材料を用いて
作製した表裏のパネル1a′、1b′の端同士の間につ
なぎ鋼板3を挿んでこれらを貫通するように高力ボルト
4′を設置し、高力ボルト4′の張力で全体を締結し
た。この高力ボルト4′は従来例の高力ボルト4と比べ
て長いものでパネル1a′、1b′の外側から締め付け
が可能である。
【0019】本発明によれば、貫通孔のある単純なパネ
ル1a′、1b′とつなぎ鋼板3および高力ボルト4′
の3種類の建設部品により接合がなせる。
【0020】本発明の効果を確認するため、図5に示す
ような押し抜きせん断試験を実施した。図中αは試験部
分である。その結果、図4に示すように耐力スタッドボ
ルト付き埋め込み鉄板2を介した鋼板同士の摩擦による
接合方式と比べて、本発明方式は2倍近いせん断耐力を
有することが明らかとなった。
【0021】なお、前記実施形態ではコンクリート系P
Ca部材としてのパネルの場合を述べたが、はり部材や
その他のPCa部材でも同様に本発明は適用できる。
【0022】
【発明の効果】以上述べたように本発明のコンクリート
系PCa部材の接合構造は、高力ボルトによる摩擦接合
という乾式接合方法の利点を生かし、高い接合耐力を簡
便に実現できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】コンクリート系PCa部材の接合構造の1実施
形態を示す横断平面図である。
【図2】コンクリート系PCa部材の接合構造の1実施
形態を示す正面図である。
【図3】支圧試験の結果を示すグラフである。
【図4】接合部せん断性状の比較を示すグラフである。
【図5】押し抜きせん断試験の説明図である。
【図6】従来例を示す横断平面図である。
【図7】従来例を示す正面図である。
【符号の説明】
1a,1a′,1b,1b′…パネル 2…埋め込み鉄板 3…つなぎ鋼板梁 4,4′…高力ボルト
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山田 辰雄 東京都調布市飛田給二丁目19番1号 鹿島 建設株式会社技術研究所内 (72)発明者 ビクター・シー・リー アメリカ合衆国 48109−2125 ミシガン アナーバー ユニバーシティー オブ ミ シガン内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 繊維補強コンクリートまたはモルタルで
    作製したコンクリート系PCa部材を表裏組みとし、こ
    れら表裏コンクリート系PCa部材端間につなぎ鋼板を
    挿んでこれらを貫通する高力ボルトの張力で締結したこ
    とを特徴とするコンクリート系PCa部材の接合構造。
JP22770897A 1997-08-25 1997-08-25 コンクリート系PCa部材の接合構造 Pending JPH1162023A (ja)

Priority Applications (1)

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JP22770897A JPH1162023A (ja) 1997-08-25 1997-08-25 コンクリート系PCa部材の接合構造

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JP22770897A JPH1162023A (ja) 1997-08-25 1997-08-25 コンクリート系PCa部材の接合構造

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JPH1162023A true JPH1162023A (ja) 1999-03-05

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ID=16865116

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JP22770897A Pending JPH1162023A (ja) 1997-08-25 1997-08-25 コンクリート系PCa部材の接合構造

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100622935B1 (ko) 2005-05-04 2006-09-13 삼성물산 주식회사 수평 증축 접합구조 및 이를 이용한 접합공법

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100622935B1 (ko) 2005-05-04 2006-09-13 삼성물산 주식회사 수평 증축 접합구조 및 이를 이용한 접합공법

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