JPH11615A - 防食被覆方法 - Google Patents
防食被覆方法Info
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- JPH11615A JPH11615A JP15222897A JP15222897A JPH11615A JP H11615 A JPH11615 A JP H11615A JP 15222897 A JP15222897 A JP 15222897A JP 15222897 A JP15222897 A JP 15222897A JP H11615 A JPH11615 A JP H11615A
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Abstract
と防汚性にも優れる防食被覆方法を提供する。 【解決手段】 (A)被塗物上に、油性系錆止め塗料又
はアルキド樹脂錆止め塗料を下塗塗料として塗布し、常
温乾燥させて下塗塗膜を形成する工程、(B)下塗塗膜
上に、扁平状顔料を含有するフェノールアルキド樹脂系
塗料を塗布し、常温乾燥させてバインダーコート層を形
成する工程、(C)バインダーコート層上に加水分解性
ケイ素化合物を結合剤とする塗料を塗布し、常温乾燥さ
せてシーラーコート層を形成する工程、(D)シーラー
コート層上に加水分解性ケイ素化合物又は溶剤可溶型フ
ッ素樹脂、及び光触媒活性を有する酸化チタンを配合し
てなり、該酸化チタンのPWCが45〜85である上塗
塗料組成物を塗布し、常温乾燥させて上塗塗膜を形成す
る工程を有する防食被覆方法。
Description
去性と防汚性を有するとともに防食性、耐候性に優れた
塗膜を形成するための防食被覆方法に関する。
水分や腐食促進性物質の遮断性、金属面への付着性及び
錆止め顔料による腐食抑制を考慮した下塗塗料が塗装さ
れ、その上に下塗と上塗塗膜間の付着性改善、下塗と上
塗塗膜との物性の差異による影響の緩和、膜厚の付与等
の目的で必要により中塗塗料が塗布され、更に美観、耐
候性、機械的強度等を具備した上塗塗料を塗装するのが
一般的である。しかして、前記下塗塗料としては、被塗
物表面が2種ケレン程度の比較的悪い素地調整でも塗装
できるという利点があるため、油性錆止め塗料又はアル
キド樹脂錆止め塗料が広く使用されている。
塗料、塩化ゴム系塗料等が広く使用されているが、この
種の上塗塗料は長期間の防食性や耐候性が期待できない
ため、樹脂の種類にもよるが5〜6年、早ければ2〜3
年の周期で塗り替え塗装を行わなければならなかった。
に伴って、塗り替えのための費用、工数等が増大する傾
向にあり、従って長期間にわたる防食性や耐候性を有す
る塗膜、すなわち塗り替え周期の長い塗料に対する要望
は非常に強いものとなって来ている。
での塗装鋼構造物での腐食反応においては、酸素還元反
応が腐食におけるカソード反応を支配することから、塗
膜の酸素透過量が問題となるものと考えられている。
反応支配を考慮した場合、塗膜下での鋼の腐食速度に相
当する限界電流密度(Imax)は次式で表わされる。
せるためには、膜厚を非常に厚くするか、膜厚が一定な
らば拡散溶存酸素量又は酸素拡散係数、すなわち酸素透
過量を低減させることが必要である。又、チョーキング
等による膜厚の減少を長期間抑制することも必要であ
る。塗膜の酸素透過量が半減すれば、塗膜下での鋼の腐
食速度も半減することになり、従って塗膜の酸素透過性
は塗装鋼構造物の長期防食性にとって非常に大きな要因
となる。
れている展色剤としてのアルキド樹脂や塩化ゴムは、酸
素透過性が比較的大きいため、塗膜下での鋼の腐食が促
進され塗膜欠陥が生じ易いとともに、前記上塗り塗料は
紫外線等により樹脂及び顔料が劣化し易く、変色、チョ
ーキング、クラックの発生等により、光沢の減少、退色
が生じる。従って長期間にわたる防食性や耐候性は全く
期待出来なかった。
コン樹脂が開発され、上塗り塗料への適用が試みられて
いる。
脂やシリコンアクリル樹脂は、酸素透過性が比較的大き
いため、上塗り塗膜の耐候性が多少向上しても、塗膜下
での鋼の腐食抑制効果は期待出来ず、又上塗り塗膜が軟
らかく、汚れやキズが付き易いと同時に樹脂が白化する
という欠点があった。又、上記樹脂は長期間劣化せず光
沢を有していても、塗膜表層部の顔料が退色し、初期の
色調より大きく変化するため結局は長期間の使用には耐
えないものである。
解決し、防食性、耐候性に優れ、さらにNOx除去性と
防汚性にも優れる防食被覆方法を提供することを目的と
する。
を解決するため研究を行った結果、被塗物上に、油性系
錆止め塗料又はアルキド樹脂錆止め塗料を塗布後、扁平
状顔料を含有するフェノールアルキド樹脂塗料を塗布
後、加水分解性ケイ素化合物を結合剤とするシーラーコ
ートを塗布し、さらに、加水分解性ケイ素化合物又は溶
剤可溶型フッ素樹脂に光触媒活性を有する酸化チタンを
特定量配合した塗料を塗布することにより、NOx除去
性、防汚性、防食性、耐候性に優れるという知見を得
た。
油性系錆止め塗料又はアルキド樹脂錆止め塗料を下塗塗
料として塗布し、常温乾燥させて下塗塗膜を形成する工
程、(B)下塗塗膜上に、扁平状顔料を含有するフェノ
ールアルキド樹脂系塗料を塗布し、常温乾燥させてバイ
ンダーコート層を形成する工程、(C)バインダーコー
ト層上に加水分解性を有するシリル基含有ビニル系共重
合体、オルガノシランの加水分解物及びオルガノシラン
の加水分解物の部分縮合物からなる群より選ばれた少な
くとも1種の加水分解性ケイ素化合物を結合剤とする塗
料を塗布し、常温乾燥させてシーラーコート層を形成す
る工程、(D)シーラーコート層上に加水分解性を有す
るシリル基含有ビニル系共重合体、オルガノシランの加
水分解物及びオルガノシランの加水分解物の部分縮合物
からなる群より選ばれた少なくとも1種の加水分解性ケ
イ素化合物又は溶剤可溶型フッ素樹脂、及び光触媒活性
を有する酸化チタンを配合してなり、該酸化チタンのP
WCが45〜85である上塗塗料組成物を塗布し、常温
乾燥させて上塗塗膜を形成する工程を有することを特徴
とする防食被覆方法である。
料としての油性系錆止め塗料とは、例えばアマニ油、大
豆油、キリ油、サフラワー油等の乾性又は半乾性油、も
しくはこれらのボイル油等を展色剤とし、鉛丹、亜酸化
鉛、塩基性クロム酸鉛、シアナミド鉛、亜鉛末、ジンク
クロメート、鉛丹ジンククロメート、鉛酸カルシウム等
を防食顔料とした塗料であり、又本発明の方法に使用さ
れるアルキド樹脂錆止め塗料とは無水フタル酸、イソフ
タル酸、テレフタル酸、無水マレイン酸等の多塩基酸と
ペンタエリスリトール、ソルビトール、トリメチロール
プロパン、グリセリン、エチレングリコール等の多価ア
ルコールと、アマニ油、大豆油、キリ油、サフラワー油
等の油又は脂肪酸とを縮合して得られたアルキド樹脂を
展色剤とし、鉛丹、亜酸化鉛、塩基性クロム酸鉛、シア
ナミド鉛、亜鉛末、ジンククロメート、鉛丹ジンククロ
メート等を防食顔料とした塗料である。これらの油性錆
止め塗料又はアルキド樹脂錆止め塗料は、具体的には例
えば、JIS K 5621,JIS K 5622,
JIS K 5623,JIS K 5624,JIS
K 5625,JIS K 5626,JIS K
5627,JISK 5628等に記載されている。
錆止め塗料は、被塗物表面が2種ケレン程度の比較的悪
い素地調整であっても塗装出来るという利点がある。
コートとしてのフェノールアルキド樹脂塗料とは、無水
フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、無水マレイン
酸等の多塩基酸、ペンタエリスリトール、ソルビトー
ル、トリメチロールプロパン、グリセリン、エチレング
リコール等の多価アルコール、アマニ油、大豆油、キリ
油、サフラワー油等の油又は脂肪酸、及びフェノールホ
ルムアルデヒド等を共縮合して得られる樹脂を主たる展
色剤とし、例えば鱗片状酸化鉄、ガラスフレーク、アル
ミ粉等の扁平状顔料を主たる顔料とした塗料である。
状顔料の好ましい固形分重量比は、前者100重量部に
対し後者40〜200重量部程度の割合である。
塗料とシーラーコートとの間にあって、両塗膜間の付着
性を改善するとともに、シーラーコート中に含まれる溶
剤による下塗塗膜のリフティングを防止出来るのであ
る。加えて、他のバインダーコートではチョーキングや
塗膜劣化が早期に生成するため、バインダーコート層形
成後、遅くとも1〜2ケ月以内にはシーラーコートを塗
布しなければならないが、本発明の方法に使用されるバ
インダーコートは前記の如き欠点がないため、シーラー
コートの塗装間隔は12ケ月以上と大幅に改良される。
は、加水分解性を有するシリル基含有ビニル系共重合
体、オルガノシランの加水分解物及びオルガノシランの
加水分解物の部分縮合物からなる群より選ばれたもので
あって、これらを単独で、又は2種以上組み合わせて使
用することが出来る。
式(I):>C=C<の基を少なくとも1個含むエチレ
ン性不飽和単量体少なくとも1種と、下記一般式(II)
のシリル基含有量体少なくとも1種とを含む共重合体で
ある。
原子数1〜10個のアルキル基、アリール基又はアラル
キル基、Xはハロゲン、アルコキシ、アルコキシアルコ
キシ、アシロキシ、ケトキシメート、アミノ、酸アミ
ド、アミノオキシ、メルカプト、アルケニルオキシ基か
らなる群から選ばれる加水分解性基、nは1〜3の整数
である。)
γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、ビニ
ルトリエトキシシラン、ビニル−トリス(2−メトキシ
エトキシ)シラン等がある。
製造に適したエチレン性不飽和単量体の例を挙げると、
メチルアクリレート、エチルアクリレート、プロピルア
クリレート、ブチルアクリレート、ヘキシルアクリレー
ト、2−エチルヘキシルアクリレート、ブチルメタクリ
レート、2−メチルヘキシルメタクリレート、ラウリル
メタクリレート等のアルキルアクリレート;スチレン、
ビニルトルエン、α−メチルスチレン等のビニル芳香族
炭化水素;塩化ビニル等のハロゲン化ビニル;塩化ビニ
リデン等のハロゲン化ビニリデン;ブタジエン、イソプ
レン等の共役ジエン;炭素原子数1〜12個の飽和脂肪
酸のビニルエステル、酢酸ビニル及びプロピオン酸ビニ
ル等があり、これらを単独で、又は2種以上組み合わせ
て使用することが出来る。
製造する場合、前記エチレン性不飽和単量体とシリル基
含有単量体とを、任意の割合で用いることが出来るが、
シリル基含有単量体は0.5〜25モル%、エチレン性
不飽和単量体は99.5〜75モル%の割合で用いるの
が好ましい。この共重合体を製造する場合、従来から公
知の方法を用いることが出来る。該シリル基含有ビニル
系共重合体の分子量は、3,000〜1,000,00
0、特に、10,000〜300,000とするのが好
ましい。
物は、下記一般式(III-A) 、(III-B) 又は(IV)で示さ
れる化合物である。
3 は炭素原子数1〜4個のアルキル基であり、各R2 、
R3 は同一でも、異なっていてもよい。)
B) 又は(IV)で示される化合物の部分縮合化合物を使
用することが出来る。本発明においては、このオルガノ
シランの加水分解物又はその部分縮合物はバインダーの
働きをする一成分である。又、部分縮合化合物のポリス
チレン換算分子量は、1,000〜5,000、好まし
くは1,500〜3,000である。
する場合、固形分10〜80重量%を含有する溶剤溶液
とするのが好ましい。
における有機基R2 の具体例を挙げると、メチル基、エ
チル基、n−プロピル基、i−プロピル基、i−ブチル
基等のアルキル基、γ−クロロプロピル基、ビニル基、
3,3,3−トリフロロプロピル基、γ−グリシドキシ
プロピル基、γ−メタクリルオキシプロピル基、γ−メ
ルカプトプロピル基、フェニル基、3,4−エポキシシ
クロヘキシルエチル基等がある。又、アルキル基R3 の
具体例を挙げると、メチル基、エチル基、n−プロピル
基、i−プロピル基、n−ブチル基、sec−ブチル
基、tert−ブチル基等がある。
ランの具体例を挙げると次のとおりである:メチルトリ
メトキシシラン、メチルトリエトキシシラン、エチルト
リメトキシシラン、エチルトリエトキシシラン、n−プ
ロピルトリメトキシシラン、n−プロピルトリエトキシ
シラン、i−プロピルトリメトキシシラン、i−プロピ
ルトリエトキシシラン、γ−クロロプロピルトリメトキ
シシラン、γ−クロロプロピルトリエトキシシラン、ビ
ニルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、
3,3,3−トリフロロプロピルトリメトキシシラン、
3,3,3−トルフロロプロピルトリエトキシシラン、
γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、γ−グ
リシドキシプロピルトリエトキシシラン、γ−メタクリ
ルオキシプロピルトリメトキシシラン、γ−メタクリル
オキシプロピルトリエトキシシラン、γ−メルカプトプ
ロピルトリメトキシシラン、γ−メルカプトプロピルト
リエトキシシラン、フェニルトリメトキシシラン、フェ
ニルトリエトキシシラン、3,4−エポキシシクロヘキ
シルエチルトリメトキシシラン、3,4−エポキシシク
ロヘキシルエチルトリエトキシシラン、i−ブチルトリ
メトキシシラン、i−ブチルトリエトキシシラン等であ
り、特にメチルトリメトキシシラン及びメチルトリエト
キシシランが好ましい。
ラン(アルキルシリケート)の具体例を挙げると、テト
ラメチルシリケート、テトラエチルシリケート、テトラ
−n−プロピルシリケート、テトラ−i−プロピルシリ
ケート、テトラ−n−ブチルシリケート、テトラ−i−
ブチルシリケート、テトラ−sec−ブチルシリケート
等がある。又、前記(IV)のオルガノシランの具体例を
挙げると、ジメチルジメトキシシラン、ジメチルジエト
キシシラン、ジエチルジメトキシシラン、ジエチルジエ
トキシシラン、ジ−i−プロピルジメトキシシラン、ジ
−i−プロピルジエトキシシラン、ジ−i−プロピルジ
メトキシシラン、ジ−i−プロピルジエトキシシラン、
ジフェニルジメトキシシラン、ジフェニルジエトキシシ
ラン等があり、特にジメチルジメトキシシラン、ジエチ
ルジエトキシシランが好ましい。本発明では、これらの
加水分解性ケイ素化合物を、単独で、又は2種以上組み
合わせて使用することが出来る。
(IV)のオルガノシラン類を併用する場合、オルガノシ
ラン換算で(III-A) 対 (III-B)の混合比(重量比)を1
00:0〜30とし(すなわち、(III-B) を含有しない
場合もある)、オルガノシラン換算で (III-A)と(III-
B) との合計量対(IV)の混合比(重量比)を100:
5〜150、特に100:10〜120とするのが好ま
しい。一般式(IV)のオルガノシランの混合比が、前記
範囲よりも大きい場合には、形成された塗膜に亀裂が入
り易く、逆に前記範囲よりも小さい場合、硬化性が低下
し、かつ塗膜硬度が低下する傾向がある。
物又はその部分縮合物が用いられるが、この加水分解及
び部分縮合を行うために水を添加する。水の添加量は一
般式(III-A) 、(III-B) 及び(IV)のオルガノシランの
アルコキシ基1当量に対して、通常0.1〜1.0モ
ル、特に0.15〜0.7モルとするのが好ましい。水
の添加モル数が前記範囲よりも小さいと貯蔵安定性が悪
くなる傾向があり、又水の添加モル数が前記範囲よりも
大きいと硬化乾燥が遅くなる傾向がある。又、このよう
なオルガノシランの縮合物を生成させるために生成促進
剤を用いてもよい。
(V):M(OR)x で表わされる化合物や鉱酸等を用
いることが出来る。一般式(V)において、MはTi,
Al,B,Zr等の金属であり、Rは炭素原子数2〜5
個のアルキル基であり、xは2〜4の整数である。
−i−プロポキシチタン、テトラ−n−ブトキシチタ
ン、トリ−i−プロポキシアルミニウム、モノ−sec
−ブトキシ−ジ−i−プロポキシアルミニウム、ジエト
キシホウ素、ジ−n−プロポキシホウ素、テトラ−n−
ブトキシジルコニウム等、及び鉱酸として塩酸、硫酸等
がある。その添加量はオルガノシラン100重量部に対
して0.05〜2.0重量部の範囲にするのが好まし
い。
ては、塗料用に通常使用される有機溶剤に溶解するもの
であれば特に制限なく、従来から公知の含フッ素共重合
体が使用出来、それらは硬化剤を使用しないで硬化する
ラッカータイプ、自己架橋タイプのもの、又硬化剤と併
用する常温硬化タイプ、焼付硬化タイプのもの等、特に
制限なく使用出来る。
7号、特開昭57−78270号、特開昭59−102
961号、特開昭59−120661号、特開昭59−
197471号、特開昭60−28458号、特開昭6
1−12760号、特開昭61−43667号、特開昭
61−57609号、特開昭61−115967号、特
開昭61−200145号、特開昭61−247727
号、特開昭61−258852号、特開昭62−841
37号等に記載の含フッ素共重合体、該共重合体の変性
物等が代表的な含フッ素共重合体として挙げられるが、
これらに限定されるものではない。
オレフィン、官能基を有するビニルエーテル、官能基を
含まないビニルエーテル及び/又はカルボン酸ビニルエ
ステルとその他共単量体を必須成分とした共重合体;フ
ルオロオレフィン、シクロアルキルビニルエーテル、ア
ルキルビニルエーテル、ヒドロキシアルキルビニルエー
テルを必須成分とする共重合体;フルオロオレフィン、
アルキルビニルエーテル及びヒドロキシビニルエーテル
の共重合体に二塩基酸無水物を反応させて一部をカルボ
キシル化した共重合体;テトラフルオロエチレン及びク
ロロトリフルオロエチレンから選ばれた少なくとも1種
のパーハロオレフィン、フッ化ビニリデン、ビニルエス
テル及び他の単量体との共重合体を加水分解した水酸基
含有共重合体;テトラフルオロエチレン及びクロロトリ
フルオロエチレンから選ばれた少なくとも1種のパーハ
ロオレフィン、α−オレフィン、ヒドロキシアルキルビ
ニルエーテル及び他の共単量体からなる共重合体;クロ
ロトリフルオロエチレン、テトラフルオロプロピルビニ
ルエーテル及び官能基として水酸基、グリシジル基又は
アミノ基を有するビニルエーテルの1種又は2種以上か
らなる共重合体;ジフルオロエチレンとヒドロキシル
基、グリシジル基又はカルボキシル基等の官能基を有す
る単量体とテトラフルオロエチレン又はクロロトリフル
オロエチレンの共重合体等が挙げられ、かかる市販品と
してはルミフロンLF100、ルミフロンLF200、
ルミフロンLF210、ルミフロンLF300、ルミフ
ロンLF400、ルミフロンLF500、ルミフロンL
F554、ルミフロンLF916(以上旭硝子社製商品
名);フルオネートJZ−111−60、フルオネート
HZ−1148−60、フルオネートK−700、フル
オネートK−702、フルオネートK−703、フルオ
ネートK−704(以上大日本インキ化学工業社製商品
名);セントラル硝子社製セフラルコート;三菱レイヨ
ン社製ダイヤナールLR−2504、ダイヤナールAR
−2126;東レ社製コータックスFX−68、コータ
ックスFX−96、コータックスFX−145等が代表
的なものとして挙げられる。
トルエン等の単独で、かつ極性の低い有機溶剤に可溶で
あるが、必要によっては他の有機溶剤を混合して使用す
ることも可能である。他の有機溶剤としては、テトラヒ
ドロフラン、ジオキサン等の環状エーテル、ベンゼン、
トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素;酢酸エチル、
酢酸ブチル等のエステル類;アセトン、メチルエチルケ
トン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノン等の
ケトン類;ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミ
ド、ピリジン等の含窒素溶剤;1,1,1−トリクロロ
エタン、トリクロロエチレン等の含ハロゲン溶剤等が挙
げられる。
ラジカル開始剤の存在下、溶液重合により製造すること
が出来る。
タンとはTiO2 ゾルを基板材料に塗布して薄膜を形成
し、この薄膜に触媒機能を有する金属塩の水溶液又は金
属の塩基性水溶液中に平均粒径0.01〜0.05μm
程度のアナターゼ型TiO2がゾル状態で数%〜数十%
存在しているものである。触媒機能を有する金属として
は、Cu,Ag,Fe,Pd,Pt等が挙げられ、塩と
しては硝酸塩、硫酸塩、酢酸塩等でよい。
ンの10〜50重量%を活性炭、シリカゲル、ゼオライ
ト、リン酸カルシウムからなる群より選ばれた少なくと
も1種と置換えることが可能である。前記リン酸カルシ
ウムとしては、α−リン酸三カルシウム、β−リン酸三
カルシウム、リン酸四カルシウム、リン酸八カルシウ
ム、ハイドロキシアパタイト等が挙げられるが、特にハ
イドロキシアパタイトが好ましい。
換効果が認められない。逆に50重量%を越えると光触
媒効果を低下させることとなり好ましくない。
性を有するシリル基含有ビニル系共重合体、オルガノシ
ランの加水分解物及びオルガノシランの加水分解物の部
分縮合物から選ばれた少なくとも1種の加水分解性ケイ
素化合物を結合剤とする。
するシリル基含有ビニル系共重合体、オルガノシランの
加水分解物及びオルガノシランの加水分解物の部分縮合
物から選ばれた少なくとも1種の加水分解性ケイ素化合
物又は、前記溶剤可溶型フッ素樹脂及び光触媒活性を有
する酸化チタンを配合してなり、該酸化チタンのPWC
が45〜85、好ましくは50〜80になるように配合
する。
ight Concentration(顔料重量濃
度)のことであり、以下の式により算出される。
に発揮されない。逆に85を越えると成膜性が低下し、
割れ、剥離等が発生し、好ましくない。
組成物に、必要に応じ各種顔料、有機溶剤あるいは添加
剤等を配合し塗料として使用可能となる。
ている顔料がそのまま使用可能である。具体的には酸化
チタン、亜鉛華、酸化鉄、黄鉛等の着色無機顔料、フタ
ロシアニンブルー、ベンジジンイエロー等の着色有機顔
料、石英粉、酸化アルミナ、沈降性硫酸バリウム等の体
質顔料、ステンレス粉、亜鉛粉、アルミニウム粉、ブロ
ンズ粉、雲母粉等の金属粉等が代表的なものとして挙げ
られる。
ン等の炭化水素系溶剤;酢酸エチル、酢酸ブチル等のエ
ステル系溶剤;メチルエチルケトン、メチルイソブチル
ケトン、シクロヘキサノン、イソホロン等のケトン系溶
剤;メタノール、エタノール、ブタノール等のアルコー
ル系溶剤等が代表的なものとして挙げられる。
剤、紫外線吸収剤、増粘剤、反応調整触媒等の通常塗料
用添加剤として知られている添加剤が挙げられる。
程度以上に素地調整した被塗物上に前記油性錆止め塗料
又はアルキド樹脂錆止め塗料を、乾燥膜厚が約50〜1
00μm程度になるよう、刷毛、スプレー塗装機、ロー
ラー等により1回又はそれ以上塗布し、常温で乾燥させ
る。通常1週間程度の常温乾燥により下塗塗膜が形成さ
れる。
アルキド樹脂塗料を、乾燥膜厚が約30〜80μm程度
になるよう、刷毛、スプレー塗装機、ローラー等により
1回又はそれ以上塗布し、常温で乾燥させる。通常3〜
7日間の常温乾燥によりバインダーコート層が形成され
る。
ポキシ樹脂を展色剤とするシーラーコートを、乾燥膜厚
が約10〜50μm程度になるよう、刷毛、スプレー塗
装機、ローラー等により1回又はそれ以上塗布し、常温
で乾燥させる。通常4時間〜5日間の常温乾燥でシーラ
ーコート層が形成される。
を、乾燥膜厚が約15〜70μm程度になるよう刷毛、
スプレー塗装機、ローラー等で1回又はそれ以上塗布
し、常温乾燥させる。通常2〜4日間の常温乾燥により
上塗塗膜は形成される。
しては、鉄、メタリコン(鋼板上に亜鉛あるいは亜鉛−
アルミニウム合金等を溶射したもの)、亜鉛メッキ鋼板
等の金属類、あるいはこれらの上に通常のウォッシュプ
ライマーを塗布したものなどが含まれる。
は、腐食因子の一つである酸素の透過性が極めて少ない
ため、非常に長期間にわたる防食性を保持して被塗物の
腐食を防ぐとともに、長期耐候性も優れるため、従来の
塗装系では考えられない程塗り替えの間隔が長くなり、
従って塗り替えに要する費用や工数の著しい削減が可能
となる。又、長期間のNOx除去性と防汚性を有する。
に説明する。
す。
し、下塗塗料(A)を得た。
し、バインダーコート(A)を得た。
後、撹拌しながら85℃に加熱した。次に、イソブチル
メタクリレート50部、2−エチルヘキシルメタクリレ
ート35部、γ−メタクリロキシプロピルメトキシシラ
ン15部とアゾビスイソバレロニトリル1.5部の混合
溶液を85℃で3時間かけて滴下し、その後90℃に昇
温し2時間維持し反応を終了させて不揮発分55%のシ
リル基含有ビニル系樹脂溶液〔以下ビニル系樹脂とい
う〕を得た。なお、該ビニル系樹脂は、重量平均分子量
は14,000であり、ポリマー1分子あたり平均約7
個のシリル基を有している。
し、得られた塗料に硬化促進剤(ジブチル錫ラウレー
ト)0.1部を添加してシーラーコート(A)を得た。
ルコール54部を40℃で撹拌混合し、次いでこれに
0.1N−塩酸0.3部と水5.7部からなる混合物を
90分間かけて滴下した。滴下後40℃でさらに4時間
撹拌し、不揮発分40%のメチルトリエトキシシリケー
トの加水分解縮合物溶液〔以下加水分解縮合物A−1と
いう〕を得た。
均分子量は10,000であった。
剤(ジブチル錫ラウレート)0.1部を添加して上塗塗
料(A)を得た。この塗料のPWCは80であった。
1 SS−400)に、サンドブラストにより黒皮、
錆、油分を完全に除去した後、まず前記下塗塗料(A)
を1日間隔で2回エアースプレー塗装し、1週間常温乾
燥せしめて膜厚80μmの下塗塗膜を得た。
ースプレー塗装し、3日間常温乾燥せしめて膜厚50μ
mのバインダーコート層を得た。
プレー塗装し、1日間常温乾燥せしめて膜厚30μmの
シーラーコート層を得た。
ー塗装し、2日間常温乾燥して膜厚50μmの上塗塗膜
を得た。
た。
し、下塗塗料(B)を得た。
し、バインダーコート(B)を得た。
(日本コルコート社製商品名)〕35部とイソプロピル
アルコール61部を40℃で撹拌混合し、次いでこれに
1N−塩酸1部と水3部からなる混合物を90分間かけ
て滴下した。滴下後40℃でさらに4時間撹拌し、不揮
発分35%のテトラエトキシシリケートの加水分解縮合
物溶液〔以下加水分解縮合物A−2という〕を得た。な
お、該縮合物のポリスチレン換算重量平均分子量は、1
3,000であった。
剤(ジブチル錫ラウレート)0.1部を添加し、上塗塗
料(B)を得た。この塗料のPWCは80であった。
した後、比較実験に供した。
し、下塗塗料(C)を得た。
し上塗塗料用主剤を得た。使用直前に前記主剤に硬化剤
コロネートHX(日本ポリウレタン社製商品名;無黄変
型イソシアネート、不揮発分100%)5.4部を加え
て上塗塗料(C)を得た。この塗料のPWCは70であ
った。
した後、比較試験に供した。
し、下塗塗料(D)を得た。
した後、比較試験に供した。
り、実施例1の(v)と同一の方法により試験片を作成
した後、比較試験に供した。
し、硬化促進剤(ジブチル錫ラウレート)0.1部を添
加し、上塗塗料(D)を得た。この塗料のPWCは80
であった。
した後、比較試験に供した。
進剤(ジブチル錫ラウレート)0.1部添加し、上塗塗
料(E)を得た。この塗料のPWCは40であった。
した後、比較試験に供した。
剤を得た。使用直前に硬化剤コロネートHX5.4部を
加えて上塗塗料(F)を得た。PWCは70であった。
した後、比較試験に供した。
(G)を得た。この塗料のPWCは60であった。
した後、比較試験に供した。
り、実施例1の(v)と同一の方法により試験片を作成
した後、比較試験に供した。
れた試験片についてゴバン目不着試験、耐塩水噴霧試
験、耐塩水浸漬試験、サンシャインウエザオ試験及びN
Ox除去性の測定に供した。その結果を表3に示した。
500時間の噴霧 注2)3重量%の塩化ナトリウム水溶液中に20℃にて
30日間 注3)2mm間隔で行った 注4)光沢保持率は60°−60°鏡面光沢保持率 注5)NOx 除去率(%) =(1−出口NOx 濃度/入口NOx
濃度)×100 UV照射1時間後の測定値
Claims (1)
- 【請求項1】 (A)被塗物上に、油性系錆止め塗料又
はアルキド樹脂錆止め塗料を下塗塗料として塗布し、常
温乾燥させて下塗塗膜を形成する工程、 (B)下塗塗膜上に、扁平状顔料を含有するフェノール
アルキド樹脂系塗料を塗布し、常温乾燥させてバインダ
ーコート層を形成する工程、 (C)バインダーコート層上に加水分解性を有するシリ
ル基含有ビニル系共重合体、オルガノシランの加水分解
物及びオルガノシランの加水分解物の部分縮合物からな
る群より選ばれた少なくとも1種の加水分解性ケイ素化
合物を結合剤とする塗料を塗布し、常温乾燥させてシー
ラーコート層を形成する工程、 (D)シーラーコート層上に加水分解性を有するシリル
基含有ビニル系共重合体、オルガノシランの加水分解物
及びオルガノシランの加水分解物の部分縮合物からなる
群より選ばれた少なくとも1種の加水分解性ケイ素化合
物又は溶剤可溶型フッ素樹脂、及び光触媒活性を有する
酸化チタンを配合してなり、該酸化チタンのPWCが4
5〜85である上塗塗料組成物を塗布し、常温乾燥させ
て上塗塗膜を形成する工程を有することを特徴とする防
食被覆方法。
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---|---|---|---|
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- 1997-06-10 JP JP15222897A patent/JP3219136B2/ja not_active Expired - Lifetime
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