JPH1161354A - 明度方向依存性の小さい防眩性粗面化ステンレス鋼板およびその製造方法 - Google Patents

明度方向依存性の小さい防眩性粗面化ステンレス鋼板およびその製造方法

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JPH1161354A
JPH1161354A JP23900397A JP23900397A JPH1161354A JP H1161354 A JPH1161354 A JP H1161354A JP 23900397 A JP23900397 A JP 23900397A JP 23900397 A JP23900397 A JP 23900397A JP H1161354 A JPH1161354 A JP H1161354A
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stainless steel
lmax
less
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JP23900397A
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Takeshi Shimizu
剛 清水
Masaji Hiraoka
正司 平岡
Masao Nagao
雅央 長尾
Masayoshi Tadano
政義 多々納
Yukio Uchida
幸夫 内田
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Nippon Steel Nisshin Co Ltd
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Nisshin Steel Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 見る角度による色調変化を小さくした防眩性
ステンレス鋼板を提供する。 【解決手段】 入射角45°で照射した光線の反射を試
料面の法線とのなす角度が0〜80°の間の5°刻みの
角度で受光して測定した一群の明度指数L*の最大値と
して表されるLmaxが70以下であり、必要に応じて、
上記一群のL*の最大値と最小値の差として表されるΔ
Lが20以下である明度方向依存性の小さい防眩性粗面
化ステンレス鋼板。この鋼板に特有の粗面化表面は、塩
化第二鉄水溶液中での特定条件下における交番電解処理
によって形成することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、明度方向依存性の
小さい、すなわち見る角度による色調の差が小さい防眩
性粗面化ステンレス鋼板およびその製造方法に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】ステンレス鋼板は、その特徴である高耐
食・高光沢・美麗さ・高級感等を有することから、建材
用途としても幅広い分野で使用されている。しかし、そ
の高光沢特性ゆえ、例えば大型建造物の外装材等に使用
された場合、太陽光線の照り返しによる周辺住民への害
や、航空機運航への支障がしばしば問題になる。また、
常時人の目に触れる部位に使用された場合、人に眩しさ
を感じさせ疲労感を与えることもある。そのため、従来
から種々の方法によるステンレス鋼板の防眩対策がとら
れてきた。
【0003】その代表的な例として、例えば特公平7−
90245号公報に示されるように、鋼板表面をダルロ
ール圧延することにより粗面化し、鋼板表面で光を意図
的に散乱させる方法がある。この方法は鋼板メーカーで
比較的簡単に実施でき大量生産にも向くが、圧延ロール
に施したピッチの細かい凹凸を鋼板表面に転写するだけ
であるため明度の低い外観を得るには無理があり、せい
ぜいL値で60程度までに下げるのが限界である。
【0004】また、サンドブラスト処理やショットブラ
スト処理、あるいはホーニング処理によって鋼板表面を
粗面化する方法もある。これらの方法では条件によって
はかなり明度を下げることも可能であるが、反面、次の
ような問題があり、連続生産性は高くない。すなわち、
処理むらが出やすい、薄ゲージ材に適用した場合に
鋼板形状が崩れる、削り取られた鋼粉の処理に手間が
かかる、鋼板本来の耐食性が得られない場合がある、
などの問題がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】こうした中、最近では
とくに大型建造物においては周辺環境との調和が重要視
されるようになり、単なる防眩性だけでなく明度的に落
ち着きのある景観、すなち太陽の位置や見る位置によっ
て色調があまり変化せず、明るさを常に低く抑えた景観
が好まれるようになってきた。この点、前記ダル圧延材
では太陽が直接写ることはないにしても、見る位置よっ
てはかなり眩しい外観を呈する。このため、大型建造物
に適用する場合、太陽方位と住宅あるいは航空進路との
位置関係を考慮に入れた施工を余儀なくされることもあ
り、それによって建造物自体の設計も束縛を受けること
になる。また前記ブラスト処理材やホーニング処理材で
も見る位置によって明るさが大きく変化し、明度的な落
ち着きは得られない。
【0006】このように、従来の防眩性ステンレス鋼板
では明度的に落ち着きのある建造物外観を得ることがで
きないにもかかわらず、その点の改善を図ったステンレ
ス鋼材料は未だ開発されていない。本発明は、ステンレ
ス鋼の肌を活かしながら明度の方向依存性を小さくする
とともに明度レベルもさらに低く抑えた、明度的に落ち
着きのあるステンレス鋼板を提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的は、下記(1)で
定義するLmaxが70以下であり、かつ必要に応じて下
記(2)で定義するΔLが20以下である明度方向依存性
の小さい防眩性粗面化ステンレス鋼板によって達成され
る。 (1)Lmax:JIS Z 8722 4.2に規定される分光測光器を用
いて、試料面の法線に対して光軸が45±2°の角度を
なす一つの光線束で試料を照明し、試料面の法線とのな
す角度が0°〜80°の間の5°刻みの各々の角度の方
向の反射光を受光して測定した一群の明度指数L*の中
で、最大の値をいう。ただし、照明光軸,試料の法線,
および受光する反射光軸は同一平面上にあるものとし、
明度指数L*はJIS Z 8729 4に規定されるCIE1976明度L
*を意味する。 (2)ΔL:請求項1の(1)でいう一群のL*の中で最小の
値をLminとするとき、Lmax−Lminで表される値をい
う。
【0008】これらLmaxおよびΔLは、鋼板の有する
明度の方向依存性を直接評価し得る指標であると同時
に、鋼板表面の粗面化形態を特定するための指標でもあ
る。後述するように本発明に係る粗面化鋼板の表面には
特殊な形態の凹凸が形成されている。この粗面化形態を
凹凸の形状やサイズによって明確に特定することは必ず
しも容易ではないが、LmaxおよびΔLが上記の規定範
囲にあるということをもって、本発明で対象とする粗面
化形態を特徴的に言い表すことができる。つまり本発明
では、目的達成のために必要な粗面化表面の特徴(凹凸
の形状・サイズ・密度等)をLmaxおよびΔLの規定に
よって特定する。
【0009】また本発明では特に、Lmaxが60以下
で、かつΔLが15以下である明度方向依存性の小さい
防眩性粗面化ステンレス鋼板を提供する。
【0010】また、上記LmaxおよびΔLに加え、さら
に詳しく粗面化形態を特定した鋼板として、鋼板表面
に、塩化第二鉄水溶液中での交番電解によって生成した
凹面状のピットが、ピット未発生部分の面積率が40%
以下であるように高密度に形成しており、必要に応じて
ピット開口部の平均径Dが5μm以下である明度方向依
存性の小さい防眩性粗面化ステンレス鋼板を提供する。
ここで、ピット未発生部分の面積率とは、鋼板表面の垂
直投影面積に占めるピット未発生部分の面積の割合
(%)をいう。また、ピットの開口部の平均径Dは、各
ピットの開口部の直径を平均したμm単位の値を意味す
る。したがって上記のようにDの値は0.5〜5μmの
範囲に規定されるが、開口部の直径が5μmを超えるピ
ットや0.5μm未満のピットが存在する場合も含まれ
る。Dの値は鋼板表面を真上から観察した顕微鏡写真に
よって求めることができ、具体的には垂直投影像におけ
る各ピットの最大径を一定面積内の全てのピットについ
て求め、その総和を測定ピット数で除した値をD(μm)
とする。その際、径が0.3μm未満のものは測定対象
から外す。そのような微少なものはピット未発生部分と
の見分けが付けにくいからである。
【0011】また本発明では、Fe3+濃度:1〜70g
/L(リットル)の塩化第二鉄水溶液中で、アノード電
解時の電流密度:1.0〜10.0kA/m2,カソード
電解時の電流密度:0.1〜3.0kA/m2とした周波
数:1〜10Hzの交番電解をフェライト系ステンレス
鋼板の少なくとも片面に、またはFe3+濃度:30〜1
20g/Lの塩化第二鉄水溶液中で、アノード電解時の
電流密度:1.0〜10.0kA/m2,カソード電解時
の電流密度:0.3〜3.0kA/m2とした周波数:1
〜10Hzの交番電解をオーステナイト系ステンレス鋼
板の少なくとも片面に、それぞれ20〜120秒間施し
て表面を粗面化する、明度方向依存性の小さい防眩性粗
面化ステンレス鋼板の製造方法を提供する。
【0012】また本発明では、鋼板が特に鋼帯である場
合の上記粗面化ステンレス鋼板またはその製造方法を提
供する。さらに、鋼板が特に外装用鋼板である場合の上
記粗面化ステンレス鋼板またはその製造方法をも提供す
る。
【0013】
【発明の実施の形態】図1に、本発明に係る粗面化ステ
ンレス鋼板の表面を真上から観察した電子顕微鏡(SE
M)写真を示す。鋼板表面に高密度に形成したピットの
開口部の形態が蜂の巣状に表れている。
【0014】図2に、このステンレス鋼板の断面の電子
顕微鏡(SEM)写真を示す。また、図3,図4に、そ
れぞれ本発明に係る別の例である粗面化ステンレス鋼板
の断面の電子顕微鏡(SEM)写真を示す。図2や図3
の例では半球状あるいは開口部が内部よりも狭くなった
ピットが多数観察され、これらは凹面状の内壁を有して
いる。またピット内壁は開口部付近で鋭く切り立ってお
り、オーバーハングしている部分も多く見られる。図4
の例では深さが開口径の1/2よりも浅いピットが大半
を占め、オーバーハング部分もあまり見られない。しか
し、各ピットの内壁は凹面状になっており、開口部で鋭
く立ち上がっている点は先の例と共通する。
【0015】このように、本発明に係る粗面化表面は、
ピット内壁の凹面形状と開口部付近での内壁の立ち上が
りに特徴を有する特殊な形態を呈するものである。本発
明で目的とする方向依存性の小さい低明度特性は、入
射光が凹面形状のピット内壁によっていわば凹面鏡的に
散乱される効果(以下、凹面鏡効果という)と、開口
部付近で立ち上がったピット壁がいわば遮光壁となって
入射光や散乱光を遮る効果(以下、遮光壁効果という)
によってもたらされるものと考えられる。このような効
果を生み出す本発明鋼板の特異な粗面化形態を、個々の
ピット形状やピットサイズのみで明確に特定することは
必ずしも容易ではない。ところが、特定の明度分布測定
法によって、このような粗面化形態を規定することがで
きた。そのパラメーターがLmaxとΔLである。
【0016】図5に、一般的な明度の測定方法を模式的
に示す。通常、視覚評価と対応させるために積分球を使
用してあらゆる方向から平均的に光を照射し、試料面の
法線方向に受光器を配置して明度を測定する。しかし、
このような方法で測定された明度(L値)では試料の表
面形態を特定することはできない。つまり、表面形態が
異なる試料であっても同等の測定値が得られることが考
えられ、測定値によって表面形態の相違を評価すること
は困難である。またこの方法では明度の方向依存性を評
価することもできない。
【0017】これに対し、本発明では請求項1の(1)に
示した方法によって明度を測定する。図6に、その方法
を模式的に示す。入射角45°で照射した光線の反射
を、図6に示すように受光角0〜80°の範囲で測定し
て得た明度分布によって、表面の凹凸形態を特定する。
前述の凹面鏡効果と遮光壁効果は、ピット径とピット深
さの関係(特にその比率)によって大きく影響される。
つまり、例えばピット径の割にピット深さが深いような
凹凸形態では凹面鏡効果と遮光壁効果が大きく発揮され
る傾向にある。入射角45°で照射した光線の反射を測
定するこの方法では、ピット径とピット深さの比率をよ
く反映した測定値が得られるので、凹面鏡効果と遮光壁
効果を大きく発揮し得る表面凹凸形態を特定することが
できるのである。本発明では、その反射光による明度分
布を受光角にして5°刻みで計測することとした。これ
によって計17個の明度値が得られ、凹面鏡効果と遮光
壁効果を十分に評価できる。
【0018】Lmaxは、これら17個の明度測定値の中
で最大のものを意味する。したがって、Lmaxが小さい
程、どの角度から見ても暗い外観を呈するようになる。
このLmaxが70以下となる粗面化形態を有する鋼板は
凹面鏡効果と遮光壁効果に優れる。その結果、高い防眩
効果が発揮され、外装材として使用したときには明度的
に落ち着いた外観を呈する。
【0019】一方、ΔLは、17個の明度測定値におけ
る最大値と最小値の差を意味する。したがって、ΔLが
小さい程、どの角度から見てもほぼ同じ色調に見えるよ
うになる。前記Lmaxが70以下で、かつこのΔLが2
0以下であるような鋼板は、外装材として使用したとき
に明度的に非常に落ち着いた外観を呈するが、むしろ、
どの角度からみても同じような明るさに見える点で、独
特の立体感を醸し出すものと言える。
【0020】防眩性粗面化ステンレス鋼板であって、L
maxが70以下となり、またΔLが20以下となるよう
な明度方向依存性の小さいものは、従来にはない新規な
外観を与えるものであり、そのような鋼板を外装材に適
用した公知例はない。本発明ではさらに、後述の実施例
で示すように、Lmaxが60以下、かつΔLが15以下
という、極めて色調の方向依存性が小さく常に低い明度
で安定して見える防眩性粗面化ステンレス鋼板を実現す
ることもできた。これは優れた意匠性を秘めており、外
装材にとどまらず今後多くの用途展開が期待されるもの
である。
【0021】先に述べた凹面鏡効果と遮光壁効果を発揮
する粗面化形態は、塩化第二鉄水溶液中での交番電解に
よって形成することができる。実験の結果、ピット未発
生部の面積率が40%以下であるように凹面状のピット
が高密度に形成しているとき、明度的に落ち着きのある
外観を実現することができる。また、ピット開口部の平
均径Dが小さくなる程Lmax,ΔLともに小さくなる傾
向が見られ、具体的にはピット開口部の平均径Dが5μ
m以下となるとき、凹面鏡効果と遮光壁効果の発揮によ
り外装材に適したものが得られることがわかった。ただ
し、Dが0.5μm未満となるような粗面化を工業的な
塩化第二鉄水溶液中での交番電解によって実現すること
は困難を伴う。
【0022】ちなみに、先に走査顕微鏡写真を示した例
におけるD,Lmax,およびΔLの値は次のとおりであ
る。 図1・図2の例:D=2(μm),Lmax=55,ΔL=
15 図3の例:D=3(μm),Lmax=43,ΔL=6 図4の例:D=3.5(μm),Lmax=66,ΔL=17
【0023】次に、塩化第二鉄水溶液中での交番電解条
件について説明する。 〔電解液〕本発明では、Fe3+を含む電解液を使用する
ことが必須要件である。これは、ピット内でFe3++3
OH-→Fe(OH)3の反応を起こしてピット内壁をF
e(OH)3で保護し、フラットな部分に新たなピット
を形成させるというメカニズムを利用するためである。
したがって、Fe3+を含まない塩化第一鉄,硝酸,塩
酸,硫酸等の電解液中での交番電解では、上記メカニズ
ムを利用した電解粗面化が行えない。さらに、本発明で
はステンレス鋼を対象とするので、電解液中にはステン
レスの酸化作用を促進するNO3 -,SO4 2-等のイオン
が含まれていないことも、孔食(ピット形成)を容易に
して処理時間を短縮するうえで重要である。
【0024】電解液のエッチング力と形成されるピット
形状との間には密接な関係がある。電解液のエッチング
力が弱いと浅めのピットが形成されやすく、エッチング
力が増すにつれて半球状あるいは鍵穴状といったピット
開口部の大きさの割には深さのあるピットが形成される
ようになる。これは、電解液のエッチング力を強めると
ステンレス鋼板の不動態化作用が低下し、その結果、深
さ方向へのピット成長が促進されるものと考えられる。
工業的に管理しやすい30〜70℃の液温範囲におい
て、フェライト系ステンレス鋼では電解液中に含まれる
Fe3+濃度が1〜70g/L、オーステナイト系ステン
レス鋼では30〜120g/Lとなるように塩化第二鉄
濃度をコントロールすることが望ましい。
【0025】電解処理中、Fe3+濃度は徐々に低下す
る。アノード電解時にステンレス鋼から溶出するFeは
Fe2+であり、一方、カソード電解時にはH2発生とと
もにFe3++e-→Fe2+なる還元反応が起こるからで
ある。したがって、工業的規模で連続生産する場合に
は、Fe3+濃度を常に適正範囲に保つような操作が必要
となる。例えば、Fe3+の消費に合わせて新液を添加す
る、あるいは電解液中に生成したFe2+をFe3+に酸化
する周知の方法を用いてFe3+濃度を調整すればよい。
【0026】〔アノード電解〕アノード電解の目的はス
テンレス鋼板表面にピットを形成させることである。ア
ノード電流密度が1.0kA/m2未満では活性溶解が起
こるだけでステンレス鋼板表面にピットを形成すること
ができない。一方、10.0kA/m2を超えるとCl-
イオンの分解反応をともなうようになり、作業効率と作
業環境がともに悪化する。したがって、アノード電流密
度は1.0〜10.0kA/m2の範囲とする。また、交
番電解1サイクルあたりのアノード通電時間は、ステン
レス鋼板表面に形成されるピットの開口径と直接関係
し、1サイクルあたりのアノード通電時間が長くなるほ
どピット開口径はアノード電流密度とは無関係に増大す
る。先に述べた凹面鏡効果と遮光壁効果が十分に発揮さ
れる粗面化表面を得るためには、1サイクルあたりのア
ノード通電時間を0.05〜0.5secとすることが望
ましい。
【0027】〔カソード電解〕カソード電解の目的はス
テンレス鋼板表面でH2を発生させ、ピット内壁にFe
(OH)3の保護皮膜を形成させること、およびピット
未発生部分を活性化させることである。そのためカソー
ド電流密度の下限は、電解液中のFe3+の還元反応の限
界電流密度より高くしてH2発生領域の値となるように
設定しなければならず、塩化第二鉄濃度,液温あるいは
流速等によって多少変動するが、フェライト系ステンレ
ス鋼に適用する電解液であればほぼ0.1kA/m2
上、オーステナイト系ステンレス鋼の適用電解液であれ
ばほぼ0.3kA/m2以上あればよい。一方、過剰なH
2発生はピット内壁に形成したFe(OH)3の保護皮膜
をも取り去る恐れがあり、その場合にはステンレス鋼板
表面に良好な形状のピットを高密度に形成することが難
しい。このためカソード電流密度の上限は3.0kA/
2とし、H2発生量が過剰にならない程度にとどめる必
要がある。したがって、カソード電流密度は、フェライ
ト系ステンレス鋼では0.1〜3.0kA/m2、オース
テナイト系ステンレス鋼であれば0.3〜3.0kA/m
2とする。また、カソード電解の目的を達成するための
交番電解1サイクルあたりのカソード通電時間は0.0
1sec以上とすることが望ましい。
【0028】〔交番電解サイクル〕交番電解1サイクル
あたりの適正通電時間は、アノード電解で0.05〜0.
5sec、カソード電解では0.01sec以上とする
のがよいことを述べたが、工業的規模での交番電源を考
慮した場合、アノードとカソードの通電時間は1:1と
することがコスト的な面から望ましい。このことから、
交番電解のサイクルは1〜10Hzの範囲とするのがよ
い。
【0029】〔電解処理時間〕交番電解に要する処理時
間が20secに満たないと、ステンレス鋼板表面にピ
ット未発生箇所が多く残り、Lmaxを低く抑えることが
できない。一方、120secを超えて電解しても粗面
化形態に大きな差はなく、それ以上の処理は経済上不利
になる。したがって、本発明の交番電解に要する処理時
間は20〜120secとする。
【0030】以上のような交番電解による粗面化処理
は、工業的規模での連続生産に十分対応できるものであ
る。長尺が必要とされる屋根材などの用途には鋼帯とし
て提供することが好ましい。また、使用環境や用途に応
じて種々のステンレス鋼種に適用できる。さらに本発明
に係る防眩性粗面化ステンレス鋼板は、その粗面化表面
上にクリア塗装を施して用いることもできる。
【0031】
【実施例】以下の実施例において示すLmaxおよびΔL
は、請求項1の(1)に記載した方法で測定した測定値に
基づいて求めたものである。分光測光器は、株式会社村
上色彩技術研究所製の変角分光測色システムGCMS-4T型
装置を使用した。
【0032】〔実施例1〕各ステンレス鋼種において、
適正な電解液の条件を調べた。板厚0.6mmのSUS
430,SUS444,SUSXM27,SUS30
4,SUS316の各種2D仕上げステンレス鋼板に通
常の電解脱脂・酸洗を施した材料について、塩化第二鉄
水溶液の温度および電解液中に含まれるFe3+の濃度を
塩化第二鉄により種々変えた条件の電解液を使用して、
アノード電流密度を5.0kA/m2,カソード電流密度
を0.1〜3.0kA/m2,交番電解サイクルを2.5H
z,処理時間を60secとした条件で電解処理を行
い、それぞれの鋼種について適正な電解液の条件範囲を
調査した。
【0033】図7にその結果を示す。図7中、各鋼種ご
とに枠で囲まれた領域が、その鋼種についてLmaxを7
0以下にすることができる適正範囲を表す。一般的に不
動態化作用が強いとされる鋼種ほど適正範囲は高濃度・
高温度側となることがわかる。本発明者らの調査の結
果、主要なステンレス鋼種においては工業上管理しやす
い30〜70℃の液温範囲において適正な塩化第二鉄濃
度を設定することが可能であり、具体的にはフェライト
系鋼種では1〜70g/Lの範囲に、オーステナイト系
鋼種では30〜120g/Lの範囲に塩化第二鉄濃度を
それぞれ調整することが望ましい。
【0034】〔実施例2〕LmaxおよびΔLに及ぼすピ
ット開口部の平均径Dの影響を調べた。板厚0.5mm
のSUS304の2B仕上げ材に通常の電解脱脂・酸洗
を施した材料について、Fe3+を50g/L含み、液温
が50℃の塩化第二鉄水溶液を用いて、アノード電流密
度を3.0kA/m2,カソード電流密度を0.5kA/
2,処理時間を45secと一定にして、交番電解サ
イクルを0.5〜10Hzの範囲内で変えた条件で電解
処理を行い、ピット開口部の平均径Dが種々の段階にあ
るサンプルを作製した。いずれのサンプルも鋼板表面に
凹面状のピットが高密度に形成しており、ピット未発生
部分の面積率はいずれも5%以下であった。また、いず
れのサンプルにおいても形成している大部分のピットは
深さが開口径の1/4以上となる形状を有していた。
【0035】図8に、ピット開口部の平均径DとLmax
およびΔLの関係を示す。Dが小さくなればLmax,Δ
Lとも低くなる傾向が見られ、Lmaxを70以下にする
にはDを5μm以下とすることが望ましい。
【0036】〔実施例3〕電解処理条件と、Lmaxおよ
びΔLの関係を調べた。板厚0.3mmのSUS444
およびSUS304の2D仕上げ材に通常の電解脱脂・
酸洗を施した鋼板について種々の条件で液温50℃の塩
化第二鉄水溶中で液電解処理を行い、表面を粗面化し
た。水溶液中のFe3+濃度はSUS444では30g/
L,SUS304では75g/Lとした。得られたサン
プルについてピット開口部の平均径D,ピット未発生部
分の面積率,Lmax,ΔLを求めた。その結果を表1,
表2に示す。なお、表中に記載したアノード電流密度・
カソード電流密度は、台形波または正弦波(交流波)で
はその最大電流密度の値を示した。また、比較のため
に、塩化第二鉄以外の電解液を用いて電解処理したサン
プルについても同様の調査を行った。その結果を表3に
示す。
【0037】
【表1】
【0038】
【表2】
【0039】
【表3】
【0040】表1の本発明に係る電解条件で処理したN
o.1〜11は、Dが0.5〜5μmの範囲、かつピット未発
生部分の面積率が40%以下であり、Lmaxは70以
下,ΔLは20以下と、方向依存性の小さい低明度特性
を示すものであった。交番電源波形は矩形波,台形波,
正弦波(交流波)等の各種交番波形が利用できることが
わかる。これに対し、表2,表3に示す本発明規定範囲
外の電解条件で処理したものはLmaxが70を超えてい
た。なお、このうちNo.21, 24では形成している大部分
のピットは深さが開口径の1/4未満と浅い形状になっ
ていた。
【0041】〔実施例4〕ステンレス鋼板の表面仕上げ
と、Lmax,ΔL,および耐食性の関係を調べた。板厚
0.8mm,幅600mmのSUS304の2B仕上げ
鋼帯を、通常の電解脱脂・酸洗後、液温50℃,Fe3+
濃度70g/Lの塩化第二鉄水溶液を用いて、アノード
電流密度5.0kA/m2,カソード電流密度1.0kA
/m2,交番電解サイクル5Hzと一定にし、ライン速
度を変えることで処理時間を20,60,120秒とし
た条件で電解処理した3種類のサンプル(いずれも本発
明対象材)を準備した。また比較材として、同じSUS
304の2B仕上げ材の表面にJIS G 5903に準ずる粒度
30のスチールグリッドを用いて吹き付け圧:3kg/c
2としたブラスト加工を行い、Rmax:12.4μm,
Rz:8.2μm,Ra:2.2μmの表面粗度を有する
サンプルを準備した。さらに同じSUS304の2B仕
上げままのサンプル(粗面化処理していないもの)も準
備した。これらのサンプルについてピット開口部の平均
径D,ピット未発生部分の面積率,Lmax,ΔLを求め
るとともに、「JIS S 2371に従った塩水噴霧試験×2h
r→60℃乾燥×4hr→相対湿度100%,50℃の
湿潤試験×2hr」を1サイクルとするサイクル腐食試
験に供して5%赤錆発生までに要した腐食試験サイクル
数を求めた。その結果を表4に示す。また図9には受光
角0〜80°の範囲で5°刻みに測定した明度指数L*
の値をプロットした結果を示す。
【0042】
【表4】
【0043】図9からわかるように、本発明の電解粗面
化処理材ではいずれの受光角度においても明度指数L*
が70以下の低明度特性を示し、その変動幅もΔLが2
0以下と小さい。また、60秒処理材および120秒処
理材の例によって実証されるように、本発明に従えばL
maxが60以下で、かつΔLが15以下という、明度的
に極めて落ち着きのある材料を得ることが可能である。
これに対し、ブラスト加工材では受光角によって明度が
大きく変化し、明度の方向依存性が大きいことがわか
る。
【0044】また、表4からわかるように、サイクル腐
食試験の結果、本発明に係る電解処理材(No.51〜53)で
は、電解処理を施す前の状態(No.55)よりも耐食性が向
上する傾向にあった。これは、本発明の粗面化処理は、
孔食領域とH2発生領域のあいだにある不動態化領域を
挟んだ交番電解によってなされるので粗面化処理中に若
干の不動態化皮膜の成長があるためと推察される。逆
に、ブラスト処理材(No.54)では耐食性の劣化がみられ
た。
【0045】なお、表4中には参考のために図5の方法
で測定した一般的な明度の値(L値)も併せて示してお
いた。
【0046】〔実施例5〕鋼板のLmaxおよびΔLと、
実際にその鋼板に太陽光を当てた場合の視覚的な色調の
均一さとの関係を確かめた。上記実施例で用いた各サン
プルに屋外で太陽光を種々の角度から当てながら、肉眼
で見たときの色調変化の程度を観察した。その際、太陽
が観察者の正面,側面,または背面となる各ポジション
で観察し、観察は従来の防眩性ダル圧延仕上げステンレ
ス鋼板との対比観察によって行った。その結果、太陽−
サンプル−観察者の位置関係があらゆる場合において、
Lmaxが小さいものほど明度的に暗い外観を呈し、また
ΔLが小さいものほど色調の方向依存性が小さいことが
確認された。そして、Lmax,ΔLが本発明の規定範囲
にあるものは、従来材と比較して見る角度による色調変
化が顕著に小さく暗い外観、すなわち明度的に落ち着い
た外観を呈するものであることが確かめられた。
【0047】
【発明の効果】本発明では、粗面化表面の明度の方向依
存性を評価し得る新たな明度指数LmaxおよびΔLを導
入して、防眩性の観点からステンレス鋼板の表面形態を
特定した。これらの明度指数によって規定される本発明
の防眩性ステンレス鋼板は、見る角度による色調変化が
小さくかつ防眩性も高いので、建造物の外装材として使
用したときにはステンレス鋼の肌を活かしながらも明度
的に落ち着いた、いわば周辺環境にやさしい景観を呈す
るようになる。このため、従来、ステンレス鋼外装材の
使用が受け入れられなかったところへの適用が可能にな
る。また、本発明に係る粗面化ステンレス鋼板は意匠性
が高くかつ耐食性にも優れるので、外装材のみならず多
くの用途への適用が期待される。加えて本発明鋼板は工
業的に大量生産することができる。したがって本発明
は、外装材をはじめとする多く用途においてステンレス
鋼板の普及に寄与するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の防眩性粗面化ステンレス鋼板の表面を
真上から見た電子顕微鏡(SEM)写真である。
【図2】図1のステンレス鋼板の断面の電子顕微鏡(S
EM)写真である。
【図3】本発明の別の例である防眩性粗面化ステンレス
鋼板の断面の電子顕微鏡(SEM)写真である。
【図4】本発明のさらに別の例である防眩性粗面化ステ
ンレス鋼板の断面の電子顕微鏡(SEM)写真である。
【図5】積分球を使用した一般的な明度の測定方法を示
す模式図である。
【図6】本発明に規定するLmaxおよびΔLを求めるた
めの明度の測定方法を示す模式図である。
【図7】各種ステンレス鋼についての、交番電解液とし
て使用する塩化第二鉄水溶液の温度と濃度の適正範囲を
表すグラフである。
【図8】ステンレス鋼板表面に形成したピットの開口部
の平均径DとLmaxおよびΔLの関係を表すグラフであ
る。
【図9】本発明の電解処理材および比較材について、本
発明で利用する明度測定方法における受光角とその角度
における明度指数L*の関係を表すグラフである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 多々納 政義 大阪府堺市石津西町5番地 日新製鋼株式 会社技術研究所内 (72)発明者 内田 幸夫 大阪府堺市石津西町5番地 日新製鋼株式 会社技術研究所内

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記(1)で定義するLmaxが70以下であ
    る明度方向依存性の小さい防眩性粗面化ステンレス鋼
    板。 (1)Lmax:JIS Z 8722 4.2に規定される分光測光器を用
    いて、試料面の法線に対して光軸が45±2°の角度を
    なす一つの光線束で試料を照明し、試料面の法線とのな
    す角度が0°〜80°の間の5°刻みの各々の角度の方
    向の反射光を受光して測定した一群の明度指数L*の中
    で、最大の値をいう。ただし、照明光軸,試料の法線,
    および受光する反射光軸は同一平面上にあるものとし、
    明度指数L*はJIS Z 8729 4に規定されるCIE1976明度L
    *を意味する。
  2. 【請求項2】 請求項1の(1)で定義するLmaxが70以
    下で、かつ下記(2)で定義するΔLが20以下である明
    度方向依存性の小さい防眩性粗面化ステンレス鋼板。 (2)ΔL:請求項1の(1)でいう一群のL*の中で最小の
    値をLminとするとき、Lmax−Lminで表される値をい
    う。
  3. 【請求項3】 請求項1の(1)で定義するLmaxが60以
    下で、かつ下記(2)で定義するΔLが15以下である明
    度方向依存性の小さい防眩性粗面化ステンレス鋼板。
  4. 【請求項4】 鋼板表面に、塩化第二鉄水溶液中での交
    番電解によって生成した凹面状のピットが、ピット未発
    生部分の面積率が40%以下であるように高密度に形成
    している請求項1,2または3に記載の明度方向依存性
    の小さい防眩性粗面化ステンレス鋼板。
  5. 【請求項5】 鋼板表面に、塩化第二鉄水溶液中での交
    番電解によって生成した凹面状のピットが、ピット未発
    生部分の面積率が40%以下であるように高密度に形成
    しており、ピット開口部の平均径Dが0.5〜5μmで
    ある請求項1または2に記載の明度方向依存性の小さい
    防眩性粗面化ステンレス鋼板。
  6. 【請求項6】 Fe3+濃度:1〜70g/Lの塩化第二
    鉄水溶液中で、アノード電解時の電流密度:1.0〜1
    0.0kA/m2,カソード電解時の電流密度:0.1〜
    3.0kA/m2とした周波数:1〜10Hzの交番電解
    をフェライト系ステンレス鋼板の少なくとも片面に20
    〜120秒間施して表面を粗面化する、請求項1,2,
    3,4または5に記載の明度方向依存性の小さい防眩性
    粗面化ステンレス鋼板の製造方法。
  7. 【請求項7】 Fe3+濃度:30〜120g/Lの塩化
    第二鉄水溶液中で、アノード電解時の電流密度:1.0
    〜10.0kA/m2,カソード電解時の電流密度:0.
    3〜3.0kA/m2とした周波数:1〜10Hzの交番
    電解をオーステナイト系ステンレス鋼板の少なくとも片
    面に20〜120秒間施して表面を粗面化する、請求項
    1,2,3,4または5に記載の明度方向依存性の小さ
    い防眩性粗面化ステンレス鋼板の製造方法。
  8. 【請求項8】 鋼板は鋼帯である請求項1,2,3,4
    または5に記載の明度方向依存性の小さい防眩性粗面化
    ステンレス鋼板。
  9. 【請求項9】 鋼板は鋼帯である請求項6または7に記
    載の明度方向依存性の小さい防眩性粗面化ステンレス鋼
    板の製造方法。
  10. 【請求項10】 鋼板は外装用鋼板である請求項1,
    2,3,4,5または8に記載の明度方向依存性の小さ
    い防眩性粗面化ステンレス鋼板。
  11. 【請求項11】 鋼板は外装用鋼板である請求項6,7
    または9に記載の明度方向依存性の小さい防眩性粗面化
    ステンレス鋼板の製造方法。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7296517B2 (en) 2003-11-11 2007-11-20 Fujifilm Corporation Roll for metal rolling, and support for lithographic printing plate
JP2008076399A (ja) * 2006-09-22 2008-04-03 Byk-Gardner Gmbh 間接的な照明を用いて表面の特性を解析する装置
JP2017222410A (ja) * 2016-06-16 2017-12-21 株式会社藤商店 自動充填包装機
JP2020059057A (ja) * 2018-10-12 2020-04-16 日鉄ステンレス株式会社 ステンレス鋼管の製造方法
JP2021038431A (ja) * 2019-09-03 2021-03-11 Jfeスチール株式会社 フェライト系ステンレス鋼板およびその製造方法

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