JPH1161326A - 耐衝突安全性及び成形性に優れた自動車用高強度鋼板とその製造方法 - Google Patents

耐衝突安全性及び成形性に優れた自動車用高強度鋼板とその製造方法

Info

Publication number
JPH1161326A
JPH1161326A JP22300597A JP22300597A JPH1161326A JP H1161326 A JPH1161326 A JP H1161326A JP 22300597 A JP22300597 A JP 22300597A JP 22300597 A JP22300597 A JP 22300597A JP H1161326 A JPH1161326 A JP H1161326A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
weight
steel sheet
less
average
formability
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP22300597A
Other languages
English (en)
Inventor
Osamu Kono
治 河野
Junichi Wakita
淳一 脇田
Hidesato Mabuchi
秀里 間渕
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Steel Corp filed Critical Nippon Steel Corp
Priority to JP22300597A priority Critical patent/JPH1161326A/ja
Priority to AU50679/98A priority patent/AU711873B2/en
Priority to CA002273334A priority patent/CA2273334C/en
Priority to TW086117962A priority patent/TW384313B/zh
Priority to KR1019997004657A priority patent/KR100318213B1/ko
Priority to PCT/JP1997/004359 priority patent/WO1998023785A1/ja
Priority to EP97913471.5A priority patent/EP0952235B2/en
Priority to CN97180921A priority patent/CN1078623C/zh
Priority to EP10181458A priority patent/EP2314730B1/en
Priority to CA002278841A priority patent/CA2278841C/en
Priority to KR1019997006826A priority patent/KR100334948B1/ko
Priority to US09/355,435 priority patent/US6544354B1/en
Priority to EP10181439A priority patent/EP2312008B1/en
Priority to PCT/JP1998/000272 priority patent/WO1998032889A1/ja
Priority to AU55767/98A priority patent/AU716203B2/en
Priority to EP98900718.2A priority patent/EP0974677B2/en
Priority to CN98802157A priority patent/CN1072272C/zh
Priority to TW087101096A priority patent/TW349126B/zh
Publication of JPH1161326A publication Critical patent/JPH1161326A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P10/00Technologies related to metal processing
    • Y02P10/20Recycling

Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐衝突安全性及び成形性に優れた自動車用高
強度鋼板を低コストかつ安定的に提供する。 【解決手段】 鋼板のミクロ組織として、残留オ−ステ
ナイト占積率が5%〜50%であり、かつ、該残留オ−
ステナイトの平均結晶粒径が5μm以下であり、鋼板の
特性として、加工硬化指数が0.13以上、降伏比が8
5%以下、引張強さ×全伸びが20000以上、穴拡げ
比が1.2以上であることを特徴とする耐衝突安全性及
び成形性に優れた自動車用高強度鋼板。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は主に自動車の構造部
材や補強材に使用することを企図した優れた耐衝突安全
性と成形性を兼備した自動車用高強度鋼及びその製造方
法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動車の燃費規制を背景とした車体軽量
化を目的に、高強度鋼板の適用が拡大してきたが、直近
では自動車事故を想定した耐衝突安全性に関する法規制
が急速に拡大・強化されつつあり、高強度鋼への期待が
ますます高まっている。
【0003】しかし、従来の高強度鋼は成形性の向上を
主眼として開発されたものであり、耐衝突安全性の観点
では適用が疑問視されている。
【0004】耐衝撃性に優れた自動車用鋼板及びその製
造方法に係わる従来技術としては、特開平7−1837
2で耐衝突安全性の指標として鋼板の高歪速度下におけ
る降伏強度を高めることが提案されているが、自動車用
部材は成形加工時及び衝突変形時に歪を受けるため、耐
衝撃性の指標としては、これらによる加工硬化分を降伏
強度に加味することが必要であり、加工硬化を考慮して
いない上記従来技術では不十分であった。
【0005】さらに衝突安全用部材といえども優れた成
形性が要求されるが、優れた耐衝突安全性と優れた成形
性を兼ね備えるものがないのが実情である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、優れた耐衝
突安全性と成形性を兼備した自動車用高強度鋼板及びそ
の製造方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を達成
するためになされたものであり、その手段は以下の通り
である。
【0008】(1) 鋼板のミクロ組織として、残留オ
−ステナイトの占積率が5%〜50%であり、且つ該残
留オ−ステナイトの平均結晶粒径が5μm以下であり、
鋼板特性として、加工硬化指数が0.13以上、降伏比
が85%以下、引張強さ×全伸びが20000以上、穴
拡げ比が1.2以上であることを特徴とする耐衝突安全
性及び成形性に優れた自動車用高強度鋼板。
【0009】(2) 化学成分として、C:0.03〜
0.3重量%、Mn:0.3〜3.0重量%、Si、A
lの内の1種もしくは2種の合計量が0.5重量%〜
5.0重量%、P≦0.2重量%、S≦0.02重量%
を含み、残部はFe及び不可避的成分からなり、鋼板の
ミクロ組織として、残留オ−ステナイトの占積率が5%
〜50%であり、且つ該残留オ−ステナイトの平均結晶
粒径が5μm以下であり、且つ該残留オ−ステナイトの
平均C濃度が0.9重量%〜1.8重量%であり、鋼板
の特性として、加工硬化指数が0.13以上、降伏比が
85%以下、引張強さ×全伸びが20000以上、穴拡
げ比が1.2以上であることを特徴とする耐衝突安全性
及び成形性に優れた自動車用高強度鋼板。
【0010】(3) 化学成分として、C:0.03〜
0.3重量%、Mn:0.3〜3.0重量%、SiとA
lの内の1種もしくは2種の合計量が0.5重量%〜
5.0重量%、P≦0.2重量%、S≦0.02重量%
を含み、残部はFe及び不可避的成分からなり、鋼板の
ミクロ組織として、残留オ−ステナイトの占積率が5%
〜50%であり、且つ該残留オ−ステナイトの平均結晶
粒径が5μm以下であり、且つ該残留オ−ステナイトの
平均C濃度が0.9重量%〜1.8重量%であり、フェ
ライトの占積率が50%以上、且つ該フェライトの平均
結晶粒径が10μm以下であり、残部組織の平均結晶粒
径が10μm以下であり、鋼板の特性として、加工硬化
指数が0.13以上、降伏強さ×加工硬化指数が70以
上、降伏比が85%以下、引張強さ×全伸びが2000
0以上、穴拡げ比が1.2以上であることを特徴とする
耐衝突安全性及び成形性に優れた自動車用高強度鋼板。
【0011】(4) 化学成分として、C:0.03〜
0.3重量%、Mn:0.3〜3.0重量%、SiとA
lの内の1種もしくは2種の合計量が0.5重量%〜
5.0重量%、P≦0.2重量%、S≦0.02重量%
を含み、残部はFe及び不可避的成分からなり、鋼板の
ミクロ組織として、残留オ−ステナイトの占積率が5%
〜50%であり、且つ該残留オ−ステナイトの平均結晶
粒径が5μm以下であり、且つ該残留オ−ステナイトの
平均C濃度が0.9重量%〜1.8重量%であり、フェ
ライトの占積率が50%以上、且つ該フェライトの平均
結晶粒径が10μm以下であり、マルテンサイトの占積
率が3%〜30%、且つ該マルテンサイトの平均結晶粒
径が5μm以下であり、残部組織の平均結晶粒径が10
μm以下であり、鋼板の特性として、加工硬化指数が
0.16以上、降伏強さ×加工硬化指数が80以上、降
伏比が75%以下、引張強さ×全伸びが20000以
上、穴拡げ比が1.2以上であることを特徴とする耐衝
突安全性及び成形性に優れた自動車用高強度鋼板。
【0012】(5) さらに、Ca:0.0005〜
0.01重量%又はREM:0.005〜0.05重量
%を含むことを特徴とする上記(2)〜(4)の内のい
ずれか1つに記載の耐衝突安全性及び成形性に優れた高
強度鋼板。
【0013】(6) 化学成分として、C:0.03〜
0.3重量%、Mn:0.3〜3.0重量%、SiとA
lの内の1種もしくは2種の合計量が0.5重量%〜
5.0重量%、P≦0.2重量%、S≦0.02重量%
を含み、残部はFe及び不可避的成分からからなる鋼
片、或いは、さらに、Ca:0.0005〜0.01重
量%又はREM:0.005〜0.05重量%を含む鋼
片を、初期鋼片厚が25mm以上、仕上温度が760℃
〜920℃、最終パス圧延速度が500mpm以上で熱
間圧延を行い、その後、ランアウトテーブルにおける7
00℃以下の平均冷却速度が25℃/秒以上で冷却を行
い、さらに、500℃以下で巻取を行うことを特徴とす
る上記(1)〜(3)、(5)の内のいずれか1つに記
載の耐衝突安全性及び成形性に優れた自動車用熱延高強
度鋼の製造方法。
【0014】(7) 化学成分として、C:0.03〜
0.3重量%、Mn:0.3〜3.0重量%、SiとA
lの内の1種もしくは2種の合計量が0.5重量%〜
5.0重量%、P≦0.2重量%、S≦0.02重量%
を含み、残部はFe及び不可避的成分からからなる鋼
片、或いは、さらに、Ca:0.0005〜0.01重
量%又はREM:0.005〜0.05重量%を含む鋼
片を、仕上温度が760℃〜920℃、初期鋼片厚が2
5mm以上、最終パス圧延速度が500mpm以上の熱
間圧延を行い、その後、ホットランテーブルにおいて、
700℃以下の平均冷却速度を25℃/秒以上とする冷
却を行い、さらに、350℃以下で巻取を行うことを特
徴とする上記(4)または(5)に記載の耐衝突安全性
及び成形性に優れた自動車用熱延高強度鋼板の製造方
法。
【0015】(8) 化学成分として、C:0.03〜
0.3重量%、Mn:0.3〜3.0重量%、SiとA
lの内の1種もしくは2種の合計量が0.5重量%〜
5.0重量%、P≦0.2重量%、S≦0.02重量%
を含み、残部はFe及び不可避的成分からからなる鋼
片、或いは、さらに、Ca:0.0005〜0.01重
量%又はREM:0.005〜0.05重量%を含む鋼
片を、熱間圧延、酸洗、冷間圧延し、その後、連続焼鈍
する際において、Ac1〜Ac3の温度で10秒以上保持
し、700℃〜500℃の平均冷却速度が10℃/秒以
上の冷却を行い、500℃以下の温度で30秒以上保持
することを特徴とする上記(1)〜(3)、(5)の内
のいずれか1つに記載の耐衝突安全性及び成形性に優れ
た自動車用冷延高強度鋼板の製造方法。
【0016】(9) 化学成分として、C:0.03〜
0.3重量%、Mn:0.3〜3.0重量%、SiとA
lの内の1種もしくは2種の合計量が0.5重量%〜
5.0重量%、P≦0.2重量%、S≦0.02重量%
を含み、残部はFe及び不可避的成分からからなる鋼
片、或いは、さらに、Ca:0.0005〜0.01重
量%又はREM:0.005〜0.05重量%を含む鋼
片を、熱間圧延、酸洗、冷間圧延し、その後、連続焼鈍
する際において、Ac1〜Ac3の温度で10秒以上保持
し、700℃〜500℃の平均冷却速度が10℃/秒以
上の冷却を行い、350℃以下の温度で30秒以上保持
することを特徴とする上記(4)または(5)に記載の
耐衝突安全性及び成形性に優れた自動車用冷延高強度鋼
板の製造方法。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明者らは、種々の実験検討を
重ねた結果、耐衝突安全性の向上には、鋼の加工硬化指
数を高めること(0.13以上、好ましくは0.16以
上)、降伏強さ×加工硬化指数を高めること(≧70、
好ましくは≧80)が必要であること、耐衝突安全用部
材の成形性として、低い降伏比(≦85(%)、好まし
くは≦75(%))と高い引張強さ×全伸び(≧200
00(MPa・%))と高い穴拡げ比(≧1.2)が必
要であることを見いだし、さらに鋼板ミクロ組織の制御
により、それらの特性を同時に達成できることを見いだ
し、本発明に到ったのである。
【0018】以下にその要旨を述べる。
【0019】図1及び図2は自動車用部材の耐衝突安全
性の指標となる動的エネルギー吸収量と、鋼板の加工硬
化指数及び降伏強さ×加工硬化指数の関係を示すもので
ある。鋼板の加工硬化指数、降伏強さ×加工硬化指数の
増大により自動車用部材の耐衝突安全性(動的エネルギ
ー吸収量)が向上しており、自動車用部材の耐衝突安全
性の指標として、同一降伏強度クラスであれば鋼板の加
工硬化指数、降伏強度クラスが異なれば鋼板の降伏強さ
×加工硬化指数が妥当であることを示している。なお、
部材が成形加工時に歪を受けることを考慮して、加工硬
化指数は歪5%〜10%のn値で表現したが、本質的に
は成形加工後の加工硬化指数が高いことに最大の特徴を
有するものである。
【0020】また、プレスの設備能力から成形荷重の増
大を抑え、成形しやすくすることが望まれる場合、変形
抵抗を低く抑えるべく、歪0%〜5%のn値を低くする
ことが有効である。
【0021】逆にプレス設備能力が充分にある場合には
歪0%〜5%のn値も高めることが耐衝突安全性の観点
から有効である。図3に歪に伴うn値変化の実例とし
て、三例示す。
【0022】一方、加工硬化指数が増加することによ
り、鋼板のくびれが抑制され、引張強さ×全伸びで表現
される成形性が向上する。その一例を図4に示す。
【0023】用いた鋼板は板厚1.2mmの熱延材であ
り、C:0.03〜0.3重量%、SiとAlの内の1
種もしくは2種の合計量が0.5重量%〜5.0重量
%、Mn:0.3〜3.0重量%、P≦0.2重量%、
S≦0.02重量%を含み、残部はFe及び不可避的成
分からなるものである。
【0024】自動車用部材の動的エネルギー吸収量は、
衝撃圧壊試験法により次のようにして求めた。すなわ
ち、鋼板を図6に示す試験片形状(コ−ナ−R=5m
m)に成形し、先端径5.5mmの電極によりチリ発生
電流の0.9倍の電流で35mmピッチでスポット溶接
3をし、図5に示す2つの天板1間に試験片2を配設し
た部品(ハット型モデル)とし、さらに170℃×20
分の焼付塗装処理を行った後、図7に示すように約15
0kgの落錘4を約10mの高さから落下させ、ショッ
ク・アブソーバー6を設けた架台の上の部品を長手方向
に圧壊し、その際の荷重変位線図の面積から変位=0〜
150mmの変形仕事を算出して、動的エネルギー吸収
量とした。
【0025】鋼板の加工硬化指数、降伏強さ×加工硬化
指数は次のようにして求めた。すなわち、鋼板をJIS
−5号試験片(標点距離50mm、平行部幅25mm)
に加工し、引張速度10mm/分で引張試験し、降伏強
さと加工硬化指数(歪5%〜10%のn値)を求めた。
【0026】次に、本発明の鋼板ミクロ組織について詳
述する。
【0027】残留オ−ステナイトはその占積率を5%〜
50%、且つその平均結晶粒径を5μm以下(好ましく
は3μm以下)とすることが必須要件である。
【0028】残留オ−ステナイトは、変形時(成形時)
に歪を受けることにより非常に硬いマルテンサイトへ変
態するため、加工硬化指数を高める作用やくびれを抑制
して成形性を高める作用を有している。その占積率が5
%未満では、成形後の部材が衝突変形を受けた際に優れ
た加工硬化能を発揮することができず、変形荷重が低い
レベルに留まり変形仕事量が小さくなるため、動的エネ
ルギー吸収量が低く、耐衝突安全性の向上が達成できな
いとともに、くびれ抑制効果が不足し、高い引張強さ×
全伸びを得ることができない。一方、残留オ−ステナイ
トの占積率が50%超ではわずかな成形加工歪みにより
連鎖的な加工誘起マルテンサイト変態が起こり、引張強
さ×全伸びの向上が果たせず、かえって打ち抜き時の顕
著な硬化に起因する穴拡げ比の劣化をもたらし、さらに
たとえ部材に成形できたとしても成形後の部材が衝突変
形を受けた際に優れた加工硬化能を発揮することができ
ない。
【0029】また、残留オ−ステナイトの占積率が5%
〜50%を満たしていても、その平均結晶粒径が5μm
超になると、鋼中に残留オ−ステナイトを微細分散させ
ることができないため、上記残留オ−ステナイトの特性
向上作用が局所的に留まり、上記諸特性を満たすことが
できなくなり、耐衝突安全性及び成形性の両立が不可能
となる。
【0030】さらに好ましくは、残留オ−ステナイトの
C濃度を0.9%〜1.8%とし、変形に対して残留オ
−ステナイトが適度な安定性を持つ様、作用させること
が望ましい。
【0031】C濃度が0.9%未満では、プレス成形時
にわずかな歪みで硬いマルテンサイトに変態し易くなる
ため、引張強さ×全伸びの向上が果たせず、かえって打
ち抜き時の顕著な硬化に起因する穴拡げ比の劣化をもた
らし、さらにたとえ部材に成形できたとしても成形後の
部材が衝突変形を受けた際に優れた加工硬化能を発揮す
ることが困難となる。一方、C濃度が1.8%超では、
プレス成形時に逆にマルテンサイト変態し難くなるた
め、一様伸び低下に起因した成形性の悪化とともに、成
形後に部材が衝突変形を受けた際の加工硬化能の低下を
もたらす。
【0032】なお、残留オ−ステナイトの存在位置に関
しては、軟質なフェライトが主に変形時の歪を受けるた
め、フェライトに隣接していない残留オ−ステナイトは
歪を受け難く、その結果5〜10%程度の変形ではマル
テンサイトへ変態し難くなり、その効果が薄れるため、
残留オ−ステナイトはフェライトに隣接することが好ま
しい。
【0033】フェライトはその占積率が50%以上でか
つその平均円相当径が10μm以下とする。
【0034】フェライトは構成組織の中で最も軟質な組
織であるため、降伏強さ×加工硬化指数及び降伏比を決
定する重要な因子である。上記規制値を外れるとフェラ
イト以外の硬質相の悪影響が強まることに主に起因し
て、降伏強さ×加工硬化指数≧70かつ降伏比≦85
(%)を達成することができず、耐衝突安全性及び成形
性の点から不適となる。さらにフェライトの占積率増と
細粒化により、未変態オ−ステナイトのC濃度が増加し
微細分散化するため、未変態オ−ステナイトから生成す
るマルテンサイト及び残部組織の微細化と残留オ−ステ
ナイトの占積率増・微細化に有効に作用し、耐衝突安全
性及び成形性の向上に寄与する。好ましくはフェライト
占積率が70%以上でかつその平均円相当径が6μm以
下が望ましい。
【0035】マルテンサイトはその占積率を3%〜30
%とし、かつ、その平均結晶粒径を5μm以下とする。
【0036】マルテンサイトは硬質であり、主に周囲の
フェライトに可動転位を発生させることにより降伏比の
低減や加工硬化指数の向上に寄与するが、上記規制を満
たすことにより、鋼中に微細マルテンサイトを分散させ
ることができ、その特性向上作用が鋼板全体に及ぶよう
になる。さらに鋼中に微細マルテンサイトが分散するこ
とにより硬いマルテンサイトの悪影響である穴拡げ比の
劣化や引張強さ×全伸びの劣化を回避することができ
る。従って、より好ましい特性レベルである加工硬化指
数≧0.16、降伏強さ×加工硬化指数≧80、降伏比
≦75(%)を達成できるとともに、引張強さ×全伸び
≧20000かつ穴拡げ比≧1.2の達成が可能とな
り、耐衝突安全性及び成形性を両立させることができ
る。
【0037】マルテンサイトの占積率が3%未満では、
降伏比が高くなるとともに加工硬化指数が低下する。一
方、マルテンサイトの占積率が30%超では、降伏比が
高くなるとともに加工硬化指数が低下し、さらに引張強
さ×全伸びや穴拡げ比の劣化が起こる。
【0038】また、マルテンサイトはその占積率が3%
〜30%の範囲内にあっても、その平均結晶粒径が5μ
m超であると、鋼中にマルテンサイトを微細分散させる
ことができないため、上記マルテンサイトの特性向上作
用が局所的に留まるとともに逆に上記マルテンサイトの
悪影響が強まり、上記諸特性を満たすことができなくな
り、耐衝突安全性及び成形性の両立が不可能となる。
【0039】残部組織はその平均円相当径が10μm超
となると上記残留γやマルテンサイトによる特性向上効
果を阻害するため、10μm以下(好ましくは6μm以
下)とする。残部組織の種類はパーライト、ベイナイト
等の1種あるいは2種以上の組合せでよい。
【0040】次に、化学成分の規制値とその制限理由を
説明する。
【0041】Cは残留オ−ステナイトの確保のために、
0.03重量%以上添加するが、スポット溶接性不良に
よる耐衝突安全性劣化を防止する観点から、その添加上
限を0.3重量%以下とする。すなわち、耐衝突安全用
の部材においてはスポット溶接が使用されることが多い
が、0.3重量%を越えるCを含有している場合、衝突
時に接合部が容易に剥離を起こし、耐衝突安全用部材と
して用をなさなくなるのである。
【0042】Si、Alはオ−ステナイトを残留させる
ための必須元素であり、フェライトの生成を促進し、炭
化物の生成を抑制することにより、残留オ−ステナイト
を確保する作用があると同時に脱酸元素・強化元素とし
ても作用する。上記観点から、SiとAlの内の1種も
しくは2種の合計添加下限量は0.5重量%以上とする
必要がある。ただし、Si、Alを過度に添加しても上
記効果は飽和し、かえって鋼を脆化させるため、その合
計添加上限量は5.0重量%以下とする。
【0043】また、特に優れた表面性状が要求される場
合は、Si<0.1重量%とすることにより、Siスケ
−ルを回避するか、逆にSi≧1.0重量%とすること
により、Siスケ−ルを全面に発生させ目立たなくする
ことが望ましい。
【0044】Mnはオーステナイトを安定化して残留γ
を確保する作用があるとともに強化元素である。上記観
点から、Mnの添加下限量は0.3重量%以上とする必
要がある。ただし、Mnを過度に添加しても上記効果は
飽和し、かえってフェライト変態抑制等の悪影響を生ず
るため、Mnの添加上限量は3.0重量%以下とする。
【0045】Pは残留オ−ステナイトの確保に効果があ
るが、2次加工性、靭性、スポット溶接性、リサイクル
性の劣化防止の観点から、Sは硫化物系介在物による成
形性(特に穴拡げ比)、スポット溶接性の劣化防止の観
点から、その含有量はP≦0.2%(好ましくは≦0.
02%)、S≦0.02%(好ましくは≦0.003
%)とする。
【0046】Caは硫化物系介在物の形態制御(球状
化)により、成形性(特に穴拡げ比)をより向上させる
ために0.0005重量%以上添加するが、効果の飽和
さらには介在物の増加による逆効果(穴拡げ比の劣化)
の点からその上限を0.01重量%とする。また、RE
Mも同様の理由からその添加量を0.005〜0.05
重量%とする。
【0047】以上が本発明における成分の添加理由であ
るが、強度確保、細粒化を目的にNb、Ti、Cr、C
u、Ni、V、B、Moを1種または2種以上添加して
もよい。
【0048】Nb、Ti、Bについては、その添加量が
0.2%を越えると本発明のミクロ組織を得ることが困
難となるとともにコストが増大するため、上限をそれぞ
れ0.2%とすることが好ましい。
【0049】Cr、V、Moについては、その添加量が
1.0%を越えると本発明のミクロ組織を得ることが困
難となるとともにコストが増大するため、上限をそれぞ
れ1.0%とすることが好ましい。
【0050】また、Cu、Niはミクロ組織に与える影
響は少ないが、固溶硬化により成形性が損なわれる恐れ
があるので、それぞれ1.0%以下にすることが好まし
い。
【0051】次に、熱延鋼板の製造条件規制値とその制
限理由を説明する。
【0052】第一に、熱間圧延における仕上温度は76
0℃〜920℃とする。760℃未満では加工フェライ
トが生成し、加工硬化能や成形性を劣化させる。920
℃超ではフェライト占積率の低下や鋼板ミクロ組織の平
均結晶粒径の粗大化が起こる。図8は耐衝突安全性の指
標である加工硬化指数に及ぼす仕上温度の影響を示した
ものである。仕上温度の低下により加工硬化指数が向上
しており、760℃〜920℃の範囲ではより低い温度
が好ましい。
【0053】第二に、熱間圧延における初期鋼片厚は2
5mm以上とする。なお、鋼片の製造に際しては一般的
な連続鋳造のみならず、いわゆる薄肉連続鋳造の適用も
可能である。また、熱延連続化技術(いわゆるエンドレ
ス圧延)の適用も可能である。25mm未満ではフェラ
イト占積率の低下や鋼板ミクロ組織の平均結晶粒径の粗
大化が起こる。
【0054】第三に、熱間圧延における最終パス圧延速
度は500mpm以上(好ましくは600mpm以上)
とする。500mpm未満ではフェライト占積率の低下
や薄鋼板ミクロ組織の平均結晶粒径の粗大化が起こる。
【0055】第四に、ホットランテーブルにおける冷却
は700℃以下の平均冷却速度を25℃/秒以上とす
る。25℃/秒未満では残留γ占積率の低下が起こる。
700℃超の冷却については特に規定しないが、鋼板ミ
クロ組織の微細化やフェライト占積率の増大を狙って、
「仕上温度〜750℃の平均冷却速度を25℃/秒以
上とする」、「750℃〜700℃の平均冷却速度を
25℃/秒未満とする」を単独ないしは複合して行うこ
とが好ましい。
【0056】第五に、巻取温度は500℃以下とする。
500℃超では残留γ占積率の低下が起こる。マルテン
サイトを得たい場合は350℃以下とする。図9は耐衝
突安全性の指標である加工硬化指数に及ぼす巻取温度の
影響を示したものである。巻取温度の低下により加工硬
化指数が向上しており、500℃以下ではより低い温度
が好ましい。
【0057】次に、冷延鋼板の製造条件規制値とその制
限理由を説明する。
【0058】冷延鋼板を製造するに際しては、連続焼鈍
条件が最も重要であり、特に熱間圧延、熱間圧延後の酸
洗、冷間圧延の各条件を規制する必要はない。ただし、
ミクロ組織の微細分散化の観点から熱間圧延における最
終パス圧延速度は500mpm以上(好ましくは600
mpm以上)とすることが好ましい。
【0059】また、焼鈍後に必要に応じ、調質圧延、電
気めっき等を施しても良い。
【0060】以下に連続焼鈍条件規制値とその制限理由
を説明する。
【0061】第1に、Ac1〜Ac3の温度範囲におい
て、10秒以上保持することが必要である。Ac1未満
ではオ−ステナイトが生成しないため、その後、残留オ
−ステナイトを得る事ができず、Ac3超では粗大なオ
−ステナイトの単相組織となるため、その後、所望のミ
クロ組織構成を得る事ができない。また、10秒未満で
はオ−ステナイトの生成量が不足するため、その後、所
望の残留オ−ステナイトを得る事ができない。なお、滞
在時間の上限は設備の長大化、ミクロ組織の粗大化を避
ける観点から200秒以下が好ましい。
【0062】第2に、700℃〜500℃の平均冷却速
度を10℃/秒以上とすることが必要である。10℃/
秒未満では残留γ占積率の低下が起こる。その上限は特
に設けるものではないが、冷却時の温度制御性から、3
00℃/秒が好ましい。
【0063】第3に、500℃以下の温度範囲におい
て、30秒以上保持することが必要である。保持温度が
500℃超、保持時間が30秒未満では所望の残留γを
得る事ができない。マルテンサイトを得たい場合は保持
温度を350℃以下とする。なお、設備の長大化を避
け、過度の低温変態生成物の生成による残留オ−ステナ
イトの低減を抑制する観点から、保持時間の上限は60
0秒未満が好ましい。
【0064】
【実施例】表1に示す化学成分を有する鋼を鋳造して得
た鋼片を用いて、鋼番1〜15、鋼番23〜24につい
ては、表2に示す製造条件で熱延鋼板を製造し、鋼番1
6〜22については表2に示す製造条件で得られた熱延
鋼板をさらに表3に示す製造条件により冷延鋼板を製造
した。
【0065】
【表1】
【0066】
【表2】
【0067】
【表3】 得られた鋼板の最終製品板厚は鋼番1〜4、鋼番23〜
24が1.8mm、鋼番5〜6が1.4mm、鋼番7〜
10が2.2mm、鋼番11〜15が1.2mm、鋼番
16〜22が1.0mmである。なお、得られた鋼板の
ミクロ組織を表4に、鋼板の耐衝突安全性及び成形性を
表5に示す。表1〜表5において、本発明例が鋼番1〜
7、鋼番11〜12、鋼番15〜17及び鋼番23〜2
4であり、比較例が鋼番8〜10、鋼番13〜14及び
鋼番18〜22である。
【0068】
【表4】
【0069】
【表5】 本発明例では比較例を格段に越える優れた耐衝突安全性
(加工硬化指数≧0.13、降伏強さ×加工硬化指数≧
70)及び成形性(降伏比≦85(%)、引張強さ×全
伸び≧20000(MPa・%)、穴拡げ比≧1.2)
を兼備した自動車用高強度鋼板が得られている。なお、
本発明例はスポット溶接性もたがね試験において剥離破
断がなく、良好であった。
【0070】ミクロ組織は以下の方法で評価した。
【0071】フェライト、マルテンサイト及び残部組織
の同定、存在位置の観察、及び平均結晶粒径(平均円相
当径)と占積率の測定はナイタ−ル試薬及び特開昭59
−219473に開示された試薬により鋼板圧延方向断
面を腐食した倍率1000倍の光学顕微鏡写真により行
った。
【0072】残留オーステナイトの平均円相当径は特願
平3−351209で開示された試薬により圧延方向断
面を腐食し、倍率1000倍の光学顕微鏡写真より求め
た。また、同写真によりその存在位置を観察した。
【0073】残留オーステナイト占積率(Vγ:単位は
%)はMo−Kα線によるX線解析で次式に従い、算出
した。
【0074】Vγ=(2/3){100/(0.7×α
(211)/γ(220)+1)}+(1/3){10
0/(0.78×α(211)/γ(311)+1)} 但し、α(211)、γ(220)、α(211)、γ
(311)は面強度を示す。
【0075】残留γのC濃度(Cγ:単位は%)はCu
−Kα線によるX線解析でオ−ステナイトの(200)
面、(220)面、(311)面の反射角から格子定数
(単位はオングストロ−ム)を求め、次式に従い、算出
した。
【0076】 Cγ=(格子定数−3.572)/0.033 特性評価は以下の方法で実施した。
【0077】引張試験はJIS5号(標点距離50m
m、平行部幅25mm)を用い引張速度10mm/分で
実施し、引張強さ(TS)、降伏強さ(YS)、全伸び
(T.El)、一様伸び(U.El)、局部伸び(L.
El)、加工硬化指数(歪5%〜10%のn値)を求
め、YS×加工硬化指数、降伏比(YR=YS/TS×
100)、TS×T.Elを計算した。
【0078】伸びフランジ性は20mmの打ち抜き穴を
バリのない面から30度円錐ポンチで押し拡げ、クラッ
クが板厚を貫通した時点での穴径(d)と初期穴径(d
0、20mm)との穴拡げ比(d/d0)を求めた。
【0079】スポット溶接性は鋼板板厚の平方根の5倍
の先端径を有する電極によりチリ発生電流の0.9倍の
電流で接合したスポット溶接試験片をたがねで破断させ
た時にいわゆる剥離破断を生じたら不適とした。
【0080】
【発明の効果】本発明により従来にない優れた耐衝突安
全性及び成形性を兼備した自動車用高強度鋼板を低コス
トかつ安定的に提供することが可能となったため、高強
度鋼板の使用用途・使用条件が格段に広がり、工業上、
経済上の効果は非常に大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】鋼板の加工硬化指数と動的エネルギー吸収量と
の関係を示す図である。
【図2】鋼板の降伏強さ×加工硬化指数と動的エネルギ
ー吸収量(J)との関係を示す図である。
【図3】降伏強さが500MPaである鋼板の変形歪み
(%)とn値との関係を示す図である。
【図4】加工硬化指数と引張強さ(TS)×全伸び
(T.El)(MPa・%)との関係を示す図である。
【図5】衝撃圧壊試験方法に用いられる部品(ハットモ
デル)の概観図である。
【図6】試験片形状の断面図である。
【図7】衝撃圧壊試験方法の模式図である。
【図8】巻取温度:450(℃)の時の仕上温度(℃)
と加工硬化指数との関係を示す図である。
【図9】仕上温度:880(℃)の時の巻取温度(℃)
と加工硬化指数との関係を示す図である。
【符号の説明】
1 天板 2 試験片 3 スポット溶接 4 落錘 5 架台 6 ショック・アブソーバー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C21D 9/46 C21D 9/46 S // C22C 38/06 C22C 38/06

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鋼板のミクロ組織として、残留オ−ステ
    ナイトの占積率が5%〜50%であり、且つ該残留オ−
    ステナイトの平均結晶粒径が5μm以下であり、鋼板特
    性として、加工硬化指数が0.13以上、降伏比が85
    %以下、引張強さ×全伸びが20000以上、穴拡げ比
    が1.2以上であることを特徴とする耐衝突安全性及び
    成形性に優れた自動車用高強度鋼板。
  2. 【請求項2】 化学成分として、C:0.03〜0.3
    重量%、Mn:0.3〜3.0重量%、Si、Alの内
    の1種もしくは2種の合計量が0.5重量%〜5.0重
    量%、P≦0.2重量%、S≦0.02重量%を含み、
    残部はFe及び不可避的成分からなり、鋼板のミクロ組
    織として、残留オ−ステナイトの占積率が5%〜50%
    であり、且つ該残留オ−ステナイトの平均結晶粒径が5
    μm以下であり、且つ該残留オ−ステナイトの平均C濃
    度が0.9重量%〜1.8重量%であり、鋼板の特性と
    して、加工硬化指数が0.13以上、降伏比が85%以
    下、引張強さ×全伸びが20000以上、穴拡げ比が
    1.2以上であることを特徴とする耐衝突安全性及び成
    形性に優れた自動車用高強度鋼板。
  3. 【請求項3】 化学成分として、C:0.03〜0.3
    重量%、Mn:0.3〜3.0重量%、SiとAlの内
    の1種もしくは2種の合計量が0.5重量%〜5.0重
    量%、P≦0.2重量%、S≦0.02重量%を含み、
    残部はFe及び不可避的成分からなり、鋼板のミクロ組
    織として、残留オ−ステナイトの占積率が5%〜50%
    であり、且つ該残留オ−ステナイトの平均結晶粒径が5
    μm以下であり、且つ該残留オ−ステナイトの平均C濃
    度が0.9重量%〜1.8重量%であり、フェライトの
    占積率が50%以上、且つ該フェライトの平均結晶粒径
    が10μm以下であり、残部組織の平均結晶粒径が10
    μm以下であり、鋼板の特性として、加工硬化指数が
    0.13以上、降伏強さ×加工硬化指数が70以上、降
    伏比が85%以下、引張強さ×全伸びが20000以
    上、穴拡げ比が1.2以上であることを特徴とする耐衝
    突安全性及び成形性に優れた自動車用高強度鋼板。
  4. 【請求項4】 化学成分として、C:0.03〜0.3
    重量%、Mn:0.3〜3.0重量%、SiとAlの内
    の1種もしくは2種の合計量が0.5重量%〜5.0重
    量%、P≦0.2重量%、S≦0.02重量%を含み、
    残部はFe及び不可避的成分からなり、鋼板のミクロ組
    織として、残留オ−ステナイトの占積率が5%〜50%
    であり、且つ該残留オ−ステナイトの平均結晶粒径が5
    μm以下であり、且つ該残留オ−ステナイトの平均C濃
    度が0.9重量%〜1.8重量%であり、フェライトの
    占積率が50%以上、且つ該フェライトの平均結晶粒径
    が10μm以下であり、マルテンサイトの占積率が3%
    〜30%、且つ該マルテンサイトの平均結晶粒径が5μ
    m以下であり、残部組織の平均結晶粒径が10μm以下
    であり、鋼板の特性として、加工硬化指数が0.16以
    上、降伏強さ×加工硬化指数が80以上、降伏比が75
    %以下、引張強さ×全伸びが20000以上、穴拡げ比
    が1.2以上であることを特徴とする耐衝突安全性及び
    成形性に優れた自動車用高強度鋼板。
  5. 【請求項5】 さらに、Ca:0.0005〜0.01
    重量%又はREM:0.005〜0.05重量%を含む
    ことを特徴とする請求項2〜請求項4の内のいずれか1
    つに記載の耐衝突安全性及び成形性に優れた高強度鋼
    板。
  6. 【請求項6】 化学成分として、C:0.03〜0.3
    重量%、Mn:0.3〜3.0重量%、SiとAlの内
    の1種もしくは2種の合計量が0.5重量%〜5.0重
    量%、P≦0.2重量%、S≦0.02重量%を含み、
    残部はFe及び不可避的成分からからなる鋼片、或い
    は、さらに、Ca:0.0005〜0.01重量%又は
    REM:0.005〜0.05重量%を含む鋼片を、初
    期鋼片厚が25mm以上、仕上温度が760℃〜920
    ℃、最終パス圧延速度が500mpm以上で熱間圧延を
    行い、その後、ランアウトテーブルにおける700℃以
    下の平均冷却速度が25℃/秒以上で冷却を行い、さら
    に、500℃以下で巻取を行うことを特徴とする請求項
    1〜3、5の内のいずれか1つに記載の耐衝突安全性及
    び成形性に優れた自動車用熱延高強度鋼の製造方法。
  7. 【請求項7】 化学成分として、C:0.03〜0.3
    重量%、Mn:0.3〜3.0重量%、SiとAlの内
    の1種もしくは2種の合計量が0.5重量%〜5.0重
    量%、P≦0.2重量%、S≦0.02重量%を含み、
    残部はFe及び不可避的成分からからなる鋼片、或い
    は、さらに、Ca:0.0005〜0.01重量%又は
    REM:0.005〜0.05重量%を含む鋼片を、仕
    上温度が760℃〜920℃、初期鋼片厚が25mm以
    上、最終パス圧延速度が500mpm以上の熱間圧延を
    行い、その後、ホットランテーブルにおいて、700℃
    以下の平均冷却速度を25℃/秒以上とする冷却を行
    い、さらに、350℃以下で巻取を行うことを特徴とす
    る請求項4または5に記載の耐衝突安全性及び成形性に
    優れた自動車用熱延高強度鋼板の製造方法。
  8. 【請求項8】 化学成分として、C:0.03〜0.3
    重量%、Mn:0.3〜3.0重量%、SiとAlの内
    の1種もしくは2種の合計量が0.5重量%〜5.0重
    量%、P≦0.2重量%、S≦0.02重量%を含み、
    残部はFe及び不可避的成分からからなる鋼片、或い
    は、さらに、Ca:0.0005〜0.01重量%又は
    REM:0.005〜0.05重量%を含む鋼片を、熱
    間圧延、酸洗、冷間圧延し、その後、連続焼鈍する際に
    おいて、Ac1〜Ac3の温度で10秒以上保持し、70
    0℃〜500℃の平均冷却速度が10℃/秒以上の冷却
    を行い、500℃以下の温度で30秒以上保持すること
    を特徴とする請求項1〜3、5の内のいずれか1つに記
    載の耐衝突安全性及び成形性に優れた自動車用冷延高強
    度鋼板の製造方法。
  9. 【請求項9】 化学成分として、C:0.03〜0.3
    重量%、Mn:0.3〜3.0重量%、SiとAlの内
    の1種もしくは2種の合計量が0.5重量%〜5.0重
    量%、P≦0.2重量%、S≦0.02重量%を含み、
    残部はFe及び不可避的成分からからなる鋼片、或い
    は、さらに、Ca:0.0005〜0.01重量%又は
    REM:0.005〜0.05重量%を含む鋼片を、熱
    間圧延、酸洗、冷間圧延し、その後、連続焼鈍する際に
    おいて、Ac1〜Ac3の温度で10秒以上保持し、70
    0℃〜500℃の平均冷却速度が10℃/秒以上の冷却
    を行い、350℃以下の温度で30秒以上保持すること
    を特徴とする請求項4または5に記載の耐衝突安全性及
    び成形性に優れた自動車用冷延高強度鋼板の製造方法。
JP22300597A 1996-11-28 1997-08-06 耐衝突安全性及び成形性に優れた自動車用高強度鋼板とその製造方法 Withdrawn JPH1161326A (ja)

Priority Applications (18)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22300597A JPH1161326A (ja) 1997-08-06 1997-08-06 耐衝突安全性及び成形性に優れた自動車用高強度鋼板とその製造方法
AU50679/98A AU711873B2 (en) 1996-11-28 1997-11-28 High-strength steels having high impact energy absorption properties and a method for producing the same
CA002273334A CA2273334C (en) 1996-11-28 1997-11-28 High strength steels having high impact energy absorption properties and a method for producing the same
TW086117962A TW384313B (en) 1996-11-28 1997-11-28 High strength steels having high impact energy absorption properties and a method for producing the same
KR1019997004657A KR100318213B1 (ko) 1996-11-28 1997-11-28 높은 동적 변형 저항을 가진 고 강도 강 시트 및 그 제조 방법
PCT/JP1997/004359 WO1998023785A1 (fr) 1996-11-28 1997-11-28 Plaque d'acier a haute resistance mecanique dotee d'une forte resistance a la deformation dynamique et procede de fabrication correspondant
EP97913471.5A EP0952235B2 (en) 1996-11-28 1997-11-28 Method for producing high-strength steels having high impact energy absorption properties
CN97180921A CN1078623C (zh) 1996-11-28 1997-11-28 具有高冲击能量吸收性能的高强度钢及其生产方法
EP10181458A EP2314730B1 (en) 1996-11-28 1997-11-28 High-strength steels having high impact energy absorption properties.
CA002278841A CA2278841C (en) 1997-01-29 1998-01-23 High strength steels having excellent formability and high impact energy absorption properties, and a method for producing the same
KR1019997006826A KR100334948B1 (ko) 1997-01-29 1998-01-23 높은 동적 변형저항을 가진 우수한 가공성 고강도 강판 및 그제조방법
US09/355,435 US6544354B1 (en) 1997-01-29 1998-01-23 High-strength steel sheet highly resistant to dynamic deformation and excellent in workability and process for the production thereof
EP10181439A EP2312008B1 (en) 1997-01-29 1998-01-23 High-strength steels having high impact energy absorption properties.
PCT/JP1998/000272 WO1998032889A1 (fr) 1997-01-29 1998-01-23 Tole d'acier a haute resistance mecanique, tres resistante a la deformation dynamique et d'une excellente ouvrabilite, et son procede de fabrication
AU55767/98A AU716203B2 (en) 1997-01-29 1998-01-23 High strength steels having excellent formability and high impact energy absorption properties, and a method for production the same
EP98900718.2A EP0974677B2 (en) 1997-01-29 1998-01-23 A method for producing high strength steels having excellent formability and high impact energy absorption properties
CN98802157A CN1072272C (zh) 1997-01-29 1998-01-23 冲击能吸收特性和成形良好的高强度钢板及其制造方法
TW087101096A TW349126B (en) 1997-01-29 1998-01-26 High strength steels having excellent formability and high impact energy absorption properties, and a method for producing the same

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22300597A JPH1161326A (ja) 1997-08-06 1997-08-06 耐衝突安全性及び成形性に優れた自動車用高強度鋼板とその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1161326A true JPH1161326A (ja) 1999-03-05

Family

ID=16791339

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP22300597A Withdrawn JPH1161326A (ja) 1996-11-28 1997-08-06 耐衝突安全性及び成形性に優れた自動車用高強度鋼板とその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1161326A (ja)

Cited By (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010236066A (ja) * 2009-03-31 2010-10-21 Kobe Steel Ltd 加工性および形状凍結性に優れた高強度冷延鋼板
WO2013005670A1 (ja) 2011-07-06 2013-01-10 新日鐵住金株式会社 溶融めっき冷延鋼板およびその製造方法
WO2013005618A1 (ja) 2011-07-06 2013-01-10 新日鐵住金株式会社 冷延鋼板
WO2013005714A1 (ja) 2011-07-06 2013-01-10 新日鐵住金株式会社 冷延鋼板の製造方法
JP2016003351A (ja) * 2014-06-16 2016-01-12 株式会社神戸製鋼所 降伏比と延性のバランスに優れた高強度鋼板
EP2937433A4 (en) * 2012-12-18 2016-02-17 Jfe Steel Corp COLD LAMINATED STEEL SHEET, OF HIGH STRENGTH AND LOW ELASTICITY RATIO AND METHOD OF MANUFACTURING THE SAME
KR20160080216A (ko) * 2014-12-26 2016-07-07 주식회사 포스코 변형유기 변태를 이용한 초경량 샌드위치 강판용 외판재 박판의 제조방법 및 샌드위치 강판
WO2020080554A1 (ja) 2018-10-19 2020-04-23 日本製鉄株式会社 熱延鋼板
WO2020179292A1 (ja) 2019-03-06 2020-09-10 日本製鉄株式会社 熱延鋼板
WO2020179295A1 (ja) 2019-03-06 2020-09-10 日本製鉄株式会社 熱延鋼板
WO2021065346A1 (ja) 2019-10-01 2021-04-08 日本製鉄株式会社 熱延鋼板
KR20210056410A (ko) 2018-10-19 2021-05-18 닛폰세이테츠 가부시키가이샤 열연 강판 및 그 제조 방법
WO2021153036A1 (ja) 2020-01-27 2021-08-05 日本製鉄株式会社 熱延鋼板
WO2022044493A1 (ja) 2020-08-27 2022-03-03 日本製鉄株式会社 熱延鋼板
WO2022044492A1 (ja) 2020-08-27 2022-03-03 日本製鉄株式会社 熱延鋼板
KR20220111724A (ko) 2020-01-27 2022-08-09 닛폰세이테츠 가부시키가이샤 열연 강판
KR20220134776A (ko) 2020-03-11 2022-10-05 닛폰세이테츠 가부시키가이샤 열연 강판
KR20230035624A (ko) 2020-08-27 2023-03-14 닛폰세이테츠 가부시키가이샤 열연 강판

Cited By (33)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010236066A (ja) * 2009-03-31 2010-10-21 Kobe Steel Ltd 加工性および形状凍結性に優れた高強度冷延鋼板
US8349471B2 (en) 2009-03-31 2013-01-08 Kobe Steel, Ltd. High-strength cold-rolled steel sheet excellent in workability and shape freezing property
EP2730671B1 (en) 2011-07-06 2017-11-01 Nippon Steel & Sumitomo Metal Corporation Hot-dip plated cold-rolled steel sheet and process for producing same
US9523139B2 (en) 2011-07-06 2016-12-20 Nippon Steel & Sumitomo Metal Corporation Cold-rolled steel sheet
WO2013005714A1 (ja) 2011-07-06 2013-01-10 新日鐵住金株式会社 冷延鋼板の製造方法
KR20140030335A (ko) 2011-07-06 2014-03-11 신닛테츠스미킨 카부시키카이샤 냉연 강판
KR20140033226A (ko) 2011-07-06 2014-03-17 신닛테츠스미킨 카부시키카이샤 냉연 강판의 제조 방법
KR20140033227A (ko) 2011-07-06 2014-03-17 신닛테츠스미킨 카부시키카이샤 용융 도금 냉연 강판 및 그 제조 방법
US10774412B2 (en) 2011-07-06 2020-09-15 Nippon Steel Corporation Hot-dip galvanized cold-rolled steel sheet and process for producing same
WO2013005670A1 (ja) 2011-07-06 2013-01-10 新日鐵住金株式会社 溶融めっき冷延鋼板およびその製造方法
US10174392B2 (en) 2011-07-06 2019-01-08 Nippon Steel & Sumitomo Metal Corporation Method for producing cold-rolled steel sheet
WO2013005618A1 (ja) 2011-07-06 2013-01-10 新日鐵住金株式会社 冷延鋼板
US10144996B2 (en) 2012-12-18 2018-12-04 Jfe Steel Corporation High strength cold rolled steel sheet with low yield ratio and method of manufacturing the same
EP2937433A4 (en) * 2012-12-18 2016-02-17 Jfe Steel Corp COLD LAMINATED STEEL SHEET, OF HIGH STRENGTH AND LOW ELASTICITY RATIO AND METHOD OF MANUFACTURING THE SAME
JP2016003351A (ja) * 2014-06-16 2016-01-12 株式会社神戸製鋼所 降伏比と延性のバランスに優れた高強度鋼板
KR20160080216A (ko) * 2014-12-26 2016-07-07 주식회사 포스코 변형유기 변태를 이용한 초경량 샌드위치 강판용 외판재 박판의 제조방법 및 샌드위치 강판
KR20210056410A (ko) 2018-10-19 2021-05-18 닛폰세이테츠 가부시키가이샤 열연 강판 및 그 제조 방법
WO2020080554A1 (ja) 2018-10-19 2020-04-23 日本製鉄株式会社 熱延鋼板
US11492679B2 (en) 2018-10-19 2022-11-08 Nippon Steel Corporation Hot-rolled steel sheet and method for manufacturing same
WO2020179292A1 (ja) 2019-03-06 2020-09-10 日本製鉄株式会社 熱延鋼板
KR20210104863A (ko) 2019-03-06 2021-08-25 닛폰세이테츠 가부시키가이샤 열연 강판
WO2020179295A1 (ja) 2019-03-06 2020-09-10 日本製鉄株式会社 熱延鋼板
KR20210102418A (ko) 2019-03-06 2021-08-19 닛폰세이테츠 가부시키가이샤 열연 강판
KR20220050206A (ko) 2019-10-01 2022-04-22 닛폰세이테츠 가부시키가이샤 열연 강판
WO2021065346A1 (ja) 2019-10-01 2021-04-08 日本製鉄株式会社 熱延鋼板
KR20220110823A (ko) 2020-01-27 2022-08-09 닛폰세이테츠 가부시키가이샤 열연 강판
KR20220111724A (ko) 2020-01-27 2022-08-09 닛폰세이테츠 가부시키가이샤 열연 강판
WO2021153036A1 (ja) 2020-01-27 2021-08-05 日本製鉄株式会社 熱延鋼板
KR20220134776A (ko) 2020-03-11 2022-10-05 닛폰세이테츠 가부시키가이샤 열연 강판
WO2022044493A1 (ja) 2020-08-27 2022-03-03 日本製鉄株式会社 熱延鋼板
WO2022044492A1 (ja) 2020-08-27 2022-03-03 日本製鉄株式会社 熱延鋼板
KR20230035624A (ko) 2020-08-27 2023-03-14 닛폰세이테츠 가부시키가이샤 열연 강판
KR20230036137A (ko) 2020-08-27 2023-03-14 닛폰세이테츠 가부시키가이샤 열연 강판

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4235030B2 (ja) 局部成形性に優れ溶接部の硬さ上昇を抑制した引張強さが780MPa以上の高強度冷延鋼板および高強度表面処理鋼板
EP2314729B2 (en) Dual-phase type high-strength steel sheets having high impact energy absorption properties
US8926772B2 (en) Method of producing austenitic iron/carbon/manganese steel sheets having a high strength and excellent toughness and being suitable for cold forming, and sheets thus produced
US6544354B1 (en) High-strength steel sheet highly resistant to dynamic deformation and excellent in workability and process for the production thereof
US8177924B2 (en) High-strength steel sheet and process for producing the same
JP3619357B2 (ja) 高い動的変形抵抗を有する高強度鋼板とその製造方法
JP5146051B2 (ja) 靭性および変形能に優れた板厚:25mm以上の高強度鋼管用鋼材およびその製造方法
KR20070061859A (ko) 신장과 구멍 확장성이 우수한 고강도 박강판 및 그 제조방법
JPH1161326A (ja) 耐衝突安全性及び成形性に優れた自動車用高強度鋼板とその製造方法
JP5521444B2 (ja) 加工性に優れた高強度冷延鋼板およびその製造方法
KR20130034027A (ko) 강판 및 그 제조 방법
WO1998023785A1 (fr) Plaque d'acier a haute resistance mecanique dotee d'une forte resistance a la deformation dynamique et procede de fabrication correspondant
JP2000282175A (ja) 加工性に優れた超高強度熱延鋼板およびその製造方法
JP3492176B2 (ja) 高い動的変形抵抗を有する良加工性高強度鋼板とその製造方法
JP4811288B2 (ja) 高強度冷延鋼板およびその製造方法
JP3551064B2 (ja) 耐衝撃性に優れた超微細粒熱延鋼板およびその製造方法
JP3231204B2 (ja) 疲労特性にすぐれる複合組織鋼板及びその製造方法
JP3936440B2 (ja) 耐衝突安全性と成形性に優れた自動車用高強度鋼板とその製造方法
JP2010168651A (ja) 高強度熱延鋼板およびその製造方法
JP6628561B2 (ja) 加工性に優れた構造部材用ステンレス鋼板及びその製造方法
JP2001226741A (ja) 伸びフランジ加工性に優れた高強度冷延鋼板およびその製造方法
JP2008231541A (ja) 高強度冷延鋼板およびその製造方法
WO2021200579A1 (ja) 鋼板、部材及びそれらの製造方法
JPH10273752A (ja) 耐衝突安全性及び成形性に優れた自動車用高強度鋼板とその製造方法
JP6098537B2 (ja) 高強度冷延鋼板およびその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20061219

A761 Written withdrawal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761

Effective date: 20070215