JPH1161009A - 道路用資材 - Google Patents
道路用資材Info
- Publication number
- JPH1161009A JPH1161009A JP22483797A JP22483797A JPH1161009A JP H1161009 A JPH1161009 A JP H1161009A JP 22483797 A JP22483797 A JP 22483797A JP 22483797 A JP22483797 A JP 22483797A JP H1161009 A JPH1161009 A JP H1161009A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- polyester resin
- various
- acid
- component
- mol
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Paints Or Removers (AREA)
Abstract
とりわけ、耐候性ならびに機械的物性などにも優れる
し、加えて、耐汚染性などにも優れる保護塗膜を有する
という、極めて実用性の高い道路用資材を提供するにあ
る。 【解決手段】 金属物品の表面に、ポリアシッド成分が
50〜100モル%のイソフタル酸であり、他方、グリ
コール成分が70〜100モル%のネオペンチルグリコ
ールであるという特定のポリエステル樹脂を必須の被膜
形成用ベース樹脂成分とし、該ポリエステル樹脂と反応
性を有する硬化剤成分、就中、ブロック化されたポリイ
ソシアネート化合物またはアミノプラスト類とを組み合
わせるということによって、叙上のような諸性能などを
発現することを見出すに及んで、目的を見事に達成させ
ることが出来た。
Description
路用資材に関する。さらに詳細には、本発明は、金属物
品の表面に、必須の被膜形成成分として、それぞれ、特
定のポリエステル樹脂を含有するか、あるいは此の特定
のポリエステル樹脂と、その硬化剤とを含有する形の粉
体塗料用組成物(つまり、粉体塗料)を用いて形成され
た塗膜を有する、とりわけ、耐候性ならびに機械的物性
などに優れた、さらには、耐汚染性などにも優れた保護
塗膜を与える道路用資材に関する。
路用資材には、美観や資材保護などの目的で、各種の塗
料による保護塗膜が形成されているが、斯かる道路用資
材に必要とされる耐候性および機械的物性などのほか
に、近年は、新たに、粉塵や自動車の煤煙などのよう
な、屋外における、いわゆる塵芥によっても汚れにくい
という、耐汚染性にも優れる形のものが切望されて来て
いる。加えて、環境問題の観点からは、斯かる道路用資
材に使用される塗料に対して、低公害性にも優れるもの
であることが望まれている。
として、粉体塗料があるけれども、近年、大気汚染をは
じめとする環境問題などの観点から、その低公害性が注
目され、使用量や、その用途も亦、年々、増加・増大し
ている。
に塗料の保存安定性などのような諸性能に優れた粉体塗
料としては、ポリエステル系の粉体塗料が挙げられ、現
在、広く用いられている。しかしながら、とりわけ、耐
候性ならびに塵芥の耐汚染性などの上で、この種の道路
資材用の塗料としては、満足の出来るようなものが存在
しないというのが、まさしく実状である。
は、上述したような、従来型技術における種々の問題点
を解決するべく、鋭意、研究を開始した。したがって、
本発明が解決しようとする課題は、安全であって、しか
も、とりわけ、耐候性ならびに機械的物性などに優れ
た、さらには、耐汚染性などにも優れた保護塗膜が形成
された形の、極めて実用性の高い道路用資材を提供する
ことにある。
上述したような発明が解決しようとする課題に照準を合
わせて、鋭意、検討を重ねた結果、金属物品の表面に、
特定のポリエステル樹脂を必須の被膜形成成分として含
有する形の、斬新なる粉体塗料用組成物を用いて、保護
塗膜を形成せしめることによって始めて、とりわけ、耐
候性ならびに機械的物性などにも優れるし、しかも、耐
汚染性などにも優れるという保護塗膜の形成され得る、
極めて実用性の高い道路用資材が得られることを乱すに
及んで、ここに、本発明を完成させるに到った。
の表面に、ポリエステル樹脂を構成する酸成分のうちの
イソフタル酸成分が50〜100モル%を占め、かつ、
ポリエステル樹脂を構成するグリコール成分のうちのネ
オペンチルグリコール成分が70〜100モル%を占め
る水酸基含有ポリエステル樹脂と、該樹脂の硬化剤と
を、必須の被膜形成成分として含有する粉体塗料用組成
物を用いて形成された塗膜を有する道路用資材を提供し
ようとするものである。
金属物品の表面に、ポリエステル樹脂を構成する酸成分
のうちのイソフタル酸成分が50〜100モル%を占
め、かつ、ポリエステル樹脂を構成するグリコール成分
のうちのネオペンチルグリコール成分が70〜100モ
ル%を占める水酸基含有ポリエステル樹脂と、該樹脂の
硬化剤とを、必須の被膜形成成分として含有する粉体塗
料用組成物を用いて形成された塗膜を有する道路用資材
を請求しているし、
ル樹脂を構成する酸成分のうちのイソフタル酸成分が5
0〜100モル%を占め、かつ、ポリエステル樹脂を構
成するグリコール成分のうちのネオペンチルグリコール
成分が70〜100モル%を占める水酸基含有ポリエス
テル樹脂と、ブロック化されたポリイソシアネート類と
を、必須の被膜形成成分として含有する粉体塗料用組成
物を用いて形成された塗膜を有する道路用資材をも請求
しているし、
ル樹脂を構成する酸成分のうちのイソフタル酸成分が5
0〜100モル%を占め、かつ、ポリエステル樹脂を構
成するグリコール成分のうちのネオペンチルグリコール
成分が70〜100モル%を占める水酸基含有ポリエス
テル樹脂と、ブロック化されたポリイソシアネート類お
よびアミノプラスト類とを、必須の被膜形成成分として
含有する粉体塗料用組成物を用いて形成された塗膜を有
する道路用資材をも請求しているし、
融亜鉛メッキされた金属製部材であるという道路用資材
をも請求している。
することとする。
たように、金属物品の表面に、ポリエステル樹脂を構成
する酸成分のうちのイソフタル酸成分が50〜100モ
ル%を占め、かつ、ポリエステル樹脂を構成するグリコ
ール成分のうちのネオペンチルグリコール成分が70〜
100モル%を占める水酸基含有ポリエステル樹脂を、
必須の被膜形成成分として含有する粉体塗料用組成物を
用いて形成された塗膜を有するというものである。
構成する必須の成分の一つである、前記した金属物品と
しては、勿論、公知慣用の種々の物品が掲げられるが、
それらのうちでも特に代表的なるもののみを例示するに
とどめるならば、アルミニウム、銅、チタン(チタニウ
ム)、鉄、鋳鉄、ステンレススチールまたは亜鉛の如
き、各種の鉄ないしは非鉄金属類;あるいは真鍮の如
き、各種の合金類;さらには、表面処理鋼板や、予め樹
脂などで以てコーティングされた形の塗装処理鋼板など
であるが、就中、加工性、防錆性ならびに塗料の付着性
などから、溶融亜鉛メッキ鋼板が、道路用資材として
は、望ましいものである。
ある、前記した水酸基含有ポリエステル樹脂とは、たと
えば、種々の、多価酸成分(ポリカルボン酸成分)と多
価アルコール成分(ポリオール成分)とを主原料として
用いて、常法により、反応せしめることによって得られ
るというような、エステル結合により構成されている化
合物であって、しかも、官能基として、水酸基を有する
ものを指称する。
脂を構成する酸成分のうち、イソフタル酸成分が、50
〜100モル%となるように、此のイソフタル酸を用い
るのが適切であり、得られるポリエステル樹脂の、とり
わけ、耐候性ならびに耐汚染性などを考慮するならば、
此のイソフタル酸の使用量として、好ましくは、80モ
ル%以上が適切である。
カルボン酸成分)としては、勿論、公知慣用の種々の物
品が掲げられるが、それらのうちでも特に代表的なもの
のみを例示するにとどめれば、アジピン酸、アゼライン
酸、セバシン酸、ドデカン二酸、ダイマー酸、(無水)
グルタル酸またはスベリン酸;
酸、1,4−シクロヘキサンジカルボン酸、(無水)フ
タル酸、テトラヒドロ(無水)フタル酸、ヘキサヒドロ
(無水)フタル酸、メチルヘキサヒドロ(無水)フタル
酸、テレフタル酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸ま
たは4,4−ジフェニルジカルボン酸の如き、各種のジ
カルボン酸(無水物)類または其れらのジメチルエステ
ル類などをはじめ、
メシン酸、シクロペンタンテトラカルボン酸、メチルシ
クロヘキセントリカルボン酸または(無水)ピロメリッ
ト酸;あるいはC12〜C18なる長鎖の二塩基酸(ジカル
ボン酸)類または其れらのエステル類;さらには亦、二
塩基酸(ジカルボン酸)類の縮合物類などである。
多価アルコール成分(グリコール成分)のうち、ネオペ
ンチルグリコールが、70〜100モル%となるよう
に、此のネオペンチルグリコールを用いるのが適切であ
る。
分(グリコール成分)としては、勿論、公知慣用の種々
の物品が掲げられるが、それらのうちでも特に代表的な
もののみを例示するにとどめれば、エチレングリコー
ル、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、
プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、1,
3−プロパンジオール、1,3−ブタンジオール、1,
4−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,
6−ヘキサンジオール、オクタンジオール、ジエチルプ
ロパンジオール、ブチルエチルプロパンジオール、2−
メチル−1,3−プロパンジオール、1,9−ノナンジ
オールもしくは2,2,4−トリメチルペンタンジオー
ル;シクロヘキサンジメタノール;またはビスヒドロキ
シエチルテレフタレートなどをはじめ、
ェノールAアルキレンオキサイド付加物もしくは水添ビ
スフェノールAアルキレンオキサイド付加物;グリセリ
ン、ジグリセリン、トリメチロールエタン、トリメチロ
ールプロパン、ペンタエリスリトール、ジペンタエリス
リトールまたはトリスヒドロキシエチルイソシアヌレー
トなどである。
びに多塩基酸以外にも、メタノール、プロパノールもし
くはブタノールまたはベンジルアルコールの如き、各種
の1価アルコール類や、安息香酸もしくはp−tert
−ブチル安息香酸の如き、各種の1塩基酸や、ひまし油
脂肪酸、椰子油脂肪酸もしくは大豆油脂肪酸の如き、各
種の脂肪酸類や、ジメチロールプロピオン酸もしくはヒ
ドロキシピバリルピバレートの如き、各種の、一分子中
に水酸基とカルボキシル基とを併有する形の化合物であ
るとか、あるいはエポキシ樹脂または「カーデュラーE
−10」(オランダ国シェル社製の、分岐脂肪酸のグリ
シジルエステルの商品名)の如き、各種のエポキシ基含
有化合物をも使用することが出来る。
分と、多価アルコール成分となどを用いて得られる、当
該水酸基含有ポリエステル樹脂の水酸基価としては、約
20〜約200(mgKOH/g;以下同様)なる範囲
内が適切であるし、好ましくは、20〜100なる範囲
内が適切である。
ような場合には、どうしても、とりわけ、塗膜の機械的
物性などが劣るというようになり易いし、一方、約20
0よりも大きいというような場合には、どうしても、と
りわけ、塗膜の耐汚染性などが低下するというようにな
り易いので、いずれの場合も好ましくない。
数平均分子量としては、約1,000〜約10,000
なる範囲内が適切であるし、好ましくは、3,000〜
7,000なる範囲内が適切である。
さいというような場合には、どうしても、とりわけ、塗
膜の耐汚染性などが低下するというようになり易くなる
し、一方、約10,000よりも余りにも大きくなる
と、どうしても、とりわけ、塗膜の平滑性などが低下す
るというようになり易くなるので、いずれの場合も好ま
しくない。
の、環球法による軟化点としては、約80〜約150℃
なる範囲内が適切であるし、好ましくは、100〜12
0℃なる範囲内が適切である。
合には、どうしても、粉体塗料の、とりわけ、耐汚染性
などが劣るようになり易いし、一方、約150℃を超え
て余りにも高くなるような場合には、どうしても、塗膜
の平滑性などが低下するというようになり易くなるの
で、いずれの場合も好ましくない。
た水酸基含有ポリエステル樹脂と反応し得る官能基を有
する、前記した硬化剤とは、水酸基と反応し得る官能基
を有する化合物を指称するものであり、こうした硬化剤
たる化合物としては、勿論、公知慣用の種々の化合物が
掲げられるが、それらのうちでも特に代表的なもののみ
を例示するにとどめれば、ポリイソシアネート類;ブロ
ック化されたポリイソシアネート類(ブロック・ポリイ
ソシアネート類);またはアミノプラスト類などであ
る。
ては、勿論、公知慣用の種々の化合物が掲げられるが、
それらのうちでも特に代表的なもののみを例示するにと
どめれば、ヘキサメチレンジイソシアネートもしくはト
リメチルヘキサメチレンジイソシアネートの如き、各種
の脂肪族ジイソシアネート類;キシリレンジイソシアネ
ートもしくはイソホロンジイソシアネートの如き、各種
の環状脂肪族ジイソシアネート類(脂環式ジイソシアネ
ート類);またはトリレンジイソシアネートもしくは
4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネートの如き、
各種の芳香族ジイソシアネート類などをはじめ、
ネート類と、それぞれ、多価アルコール類、低分子量ポ
リエステル樹脂類(ポリエステルポリオール類)または
水などとの付加反応物(付加物)などであるし、さらに
は亦、上掲したような各種の有機ジイソシアネート類同
志の重合体類(イソシアヌレート型ポリイソシアネート
類をも含む。)や、イソシアネート・ビウレット体など
である。
ネート類としては、勿論、公知慣用の種々の化合物が掲
げられるが、それらのうちでも特に代表的なもののみを
例示するにとどめれば、上掲したような各種の有機ジイ
ソシアネート類を、イプシロンカプロラクタム( −カ
プロラクタム)の如き、公知慣用の種々のブロック化剤
で以てブロック化せしめて得られる部類の各種の化合物
などであるが、そうした形の市販品として特に代表的な
もののみを例示するにとどめれば、「VESTANT
B1358/100」または「VESTAGON B−
1065もしくはB−1530」(いずれも、ドイツ国
ヒュルス社製の、ブロック・ポリイソシアネート類の商
品名)や、「クレランUI」[住友バイエル(株)製
の、ブロック・ポリイソシアネート類の商品名]などで
ある。
て、分子内に、次のような構造式で示されるウレトジオ
ン結合を有する、いわゆるセルフ・ブロック・タイプの
化合物なども挙げられる。
ネート類としては、勿論、公知慣用の種々の化合物が掲
げられるが、それらのうちでも特に代表的なる市販品の
みを例示するにとどめるならば、「VESTAGON
BF−1540もしくはEP−BF1300」(いずれ
も、ヒュルス社製の、ポリイソシアネート類の商品名)
や、「クレラン TPLS2147」[住友バイエル
(株)製の、ポリイソシアネート類の商品名]などであ
る。
は、勿論、公知慣用の種々の化合物が掲げられるが、そ
れらのうちでも特に代表的なもののみを例示するにとど
めれば、メラミン、尿素、アセトグアナミン、ベンゾグ
アナミン、ステログアナミンまたはスピログアナミンの
如き、各種のアミノ基含有化合物と、片や、ホルムアル
デヒド、アセトアルデヒド、パラホルムアルデヒドまた
はグリオキザールの如き、各種のアルデヒド系化合物と
を、公知慣用の種々の方法により反応せしめて得られ
る、各種の縮合物などをはじめ、
1価アルコール類で以てエーテル化せしめて得られる、
各種の化合物などであるが、これらのほかにも、勿論、
塗料用として、通常、使用されているようなものであれ
ば、いずれも、用いることが出来る。
ルコール類で以て、部分的に、あるいは完全にエーテル
化せしめた形の化合物の使用が望ましく、斯かる形の化
合物として特に代表的なもののみを例示するにとどめれ
ば、ヘキサエーテル化メチロールメラミン、ヘキサブチ
ルエーテル化メチロールメラミン、メチルブチル混合エ
ーテル化メチロールメラミン、メチルエーテル化メチロ
ールメラミン、ブチルエーテル化メチロールメラミンま
たはイソブチルエーテル化メチロールメラミンなどをは
じめ、さらには、それらの各種の縮合物などである。
のほかにも、ヘキサメトキシグリコールウリルもしくは
ヘキサブトキシグリコールウリルの如き、各種の、いわ
ゆる双環状化合物や、公知慣用の種々のカルボキシル基
含有ポリエステル樹脂と、ジエタノールアミンの如き、
各種のアルカノールアミン類との縮合反応によって得ら
れる形の、いわゆる酸アミド類なども、
のブチルエーテル化物のような重合性単量体を、単独で
以て、あるいは共重合可能なる其の他の単量体類との共
重合によって得られる形の種々の、いわゆる高分子化合
物なども、それぞれに、用いることが出来る。
半固形状のものが多いために、塗料の安定性(耐ブロッ
キング性)の上からも、自ずと、その使用量は制限され
る処となる。
も、とりわけ、塗膜外観、機械的物性ならびに塗料の保
存安定性などの諸性能に優れた粉体塗料を調製するとい
うためには、ブロック・ポリイソシアネート類の使用
が、特に望ましい。
境保全などを重視するような場合には、ブロック・ポリ
イソシアネート類のうちでも、焼き付け硬化時におい
て、ブロック(化)剤の飛散などが出来るだけ少ないよ
うな化合物としての、ウレトジオン結合を有する形のブ
ロック・ポリイソシアネート類の使用が望ましい。
には、以上に例示したような硬化剤の使用量としては、
水酸基含有ポリエステル樹脂の100重量部に対して、
約10〜約100重量部なる範囲内が適切であるし、好
ましくは、20〜50重量部なる範囲内が適切である。
りも少ないというような場合には、どうしても、本発明
の目的とする効果が、充分には発現され得なくなり易い
し、一方、約100重量部よりも余りにも多くなる場合
には、どうしても、塗料の貯蔵安定性などが劣るように
なり易くなるので、いずれの場合にも好ましくない。
成成分たる水酸基含有ポリエステル樹脂を用いて、該水
酸基含有ポリエステル樹脂と、硬化剤成分とから、本発
明において用いられる粉体塗料用組成物(粉体塗料)を
調製するには、公知慣用の種々の手段ないしは方法を利
用し適用することが出来る。
しは方法を例示するにとどめれば、まず、前述したよう
な必須の被膜形成成分を、あるいは前述したような各種
の構成成分を混合せしめ、さらに必要に応じて、顔料ま
たは流展剤などのような種々の添加剤成分をも混合せし
め、次いで、それらを溶融混練せしめ、しかるのち、微
粉砕(化)工程ならびに分級(化)工程を経て、目的と
する粉体塗料用組成物(粉体塗料)と為すという、いわ
ゆる機械的粉砕方式などである。
物(粉体塗料)には、本発明の目的を逸脱しないような
範囲内で、あるいは本発明の効果を損なわないような範
囲内で、さらに、その余の成分として、有機系ないしは
無機系の顔料類をはじめ、さらには、流動調整剤、光安
定剤、紫外線吸収剤または酸化防止剤などのような、公
知慣用の種々の添加剤類であるとか、
めるという目的で以て、触媒(つまりは、硬化触媒)を
添加することも出来るが、そのような場合には、通常、
此の種の触媒として用いられているような公知慣用の種
々の化合物、就中、錫系化合物などを使用するようにす
ればよい。
塗料)は、常法により、金属物品に塗布され、次いで、
常法によって、乾燥せしめ、焼き付けるということによ
り、とりわけ、耐候性、機械的物性ならびに耐汚染性な
どに優れた保護塗膜が形成された、目的とする、本発明
に係る道路用資材と為すことが出来るというわけであ
る。
用組成物(粉体塗料)を塗装する前に、予め、下塗りな
らびに中塗りのいずれかを、あるいはこれらの双方を共
に、塗装せしめるというような場合には、斯かる下塗り
や中塗り用の塗装剤として、粉体塗料を用いての、いわ
ゆる粉体塗装とすることも出来るのは、勿論である。
は、主として、各種の、ポール、ガードレール、フェン
ス、建築物外壁、歩道橋、防音壁、標識、高速道路側壁
または橋梁などに利用し適用することが出来るというも
のである。
わけ、耐候性ならびに機械的物性などが良好であって、
しかも、とりわけ、耐汚染性などに優れるという、極め
て実用性の高い道路用資材を提供することが出来る。
例により、一層、具体的に説明することにするが、本発
明は、決して、これらの例示例のみに限定されるもので
はない。以下において、部および%は、特に断りの無い
限り、すべて、重量基準であるものとする。
調製例) 攪拌機、温度計、コンデンサーおよび窒素ガス導入口を
備えた反応容器に、ネオペンチルグリコールの1,90
0部、1,4−シクロヘキサンジメタノールの600部
およびトリメチロールプロパンの140部と、イソフタ
ル酸の1,660部およびテレフタル酸の1,600部
と、ジ−n−ブチル錫オキサイドの2部との混合物を仕
込んで、240℃にまで昇温した。
ル化反応を行なうということによって、水酸基価が33
で、環球法による軟化点(以下、同様)が108℃で、
しかも、数平均分子量が3,700なる、目的とする水
酸基含有ポリエステル樹脂(A)を得た。以下、これを
樹脂(A−1)と略記する。
を、ネオペンチルグリコールの2,260部およびトリ
メチロールエタンの160部と、イソフタル酸の3,4
00部およびセバシン酸の160部とに変更するように
した以外は、参考例1と同様にして、水酸基価が24
で、軟化点が119℃で、かつ、数平均分子量が5,5
00なる、目的とする水酸基含有ポリエステル樹脂
(A)を得た。以下、これを樹脂(A−2)と略記す
る。
ル樹脂の調製例) 使用すべき、それぞれ、アルコール成分ならびに酸成分
を、ネオペンチルグリコールの1,000部、エチレン
グリコールの750部およびトリメチロールプロパンの
160部と、テレフタル酸の3,400部およびセバシ
ン酸の160部とに変更するようにした以外は、参考例
1と同様にして、水酸基価が29で、軟化点が119℃
で、かつ、数平均分子量が5,000なる、目的とする
水酸基含有ポリエステル樹脂(A)を得た。以下、これ
を樹脂(A−3)と略記する。
得られた各種の水酸基含有ポリエステル樹脂(A)と、
硬化剤とを、さらに、粉体塗料の調製の際に、通常、用
いられているような、それぞれ、
も、90℃において、「コニーダー PR−46型」
(スイス国ブス社製の商品名)で以て、溶融混練せしめ
たのちに、冷却をして、粉砕化せしめた。
ン)を用いて、それぞれの、該篩を通過した粉砕分級物
を集めるということによって、各種の粉体塗料用組成
物、つまり、粉体塗料を調製した。
の、諸性能の評価判定の試験を行なった。斯かる評価試
験の基準ないしは評価判定の基準としては、次に示して
いるようなものである。
以て調製した、それぞれの粉体塗料を、静電スプレー塗
装機で以て、溶融亜鉛メッキ鋼板上に、約60ミクロン
・メータ(μm)となるように塗装せしめ、180℃
で、20分間のあいだ、焼き付けを行なうことによっ
て、各種の試験板、つまり、保護塗膜の形成されてい
る、目的資材ならびに対照用の資材を得た。
表に示すような、各種の試験項目に亙っての諸性能の評
価判定の試験を行なった。それらの結果は、まとめて、
第2表に示す。
B−1530」の略記であって、前出社製のブロック
ポリイソシアネート化合物の商品名。
STAGON BF−1540」の略記であって、前出
社製のセルフ・ブロックポリイソシアネート化合物の商
品名。
イアナミッド(株)製の、ヘキサメトキシメチル化メラ
ミンの商品名。
業(株)製の、ルチル型酸化チタンの商品名。
国BASF社製の、流動調整剤の商品名。
(1/2インチ)で、300gの荷重を落下させたとき
に、試験板表面に、割れなどの欠陥を生じないような高
さ(cm)で以て表示した。此の値が大きいほど、耐衝
撃性が良好であることを意味している。
ヵ月に及ぶ屋外曝露による試験板表面の耐汚染性の有無
と其の程度を、目視により評価を行なって、試験板表面
上における塵芥などの汚れの付着の度合いを観察し判定
した。
ザオメータ[スガ試験機(株)製の、促進耐候性試験機
の商品名]を用いての、600時間に及ぶ曝露後の光沢
保持率(%)で以て、すなわち、試験後の60度鏡面反
射率を、試験前の其れで除した値を100倍して表示し
た。
果からも明らかなように、本発明に係る道路用資材は、
とりわけ、耐候性、機械的物性ならびに耐汚染性などに
優れているものであることが、無理なく、知り得よう。
用資材は、とりわけ、耐候性、機械的物性ならびに耐汚
染性などに優れているものであり、こうした優れた諸性
能を有する保護塗膜が形成された形の、極めて実用性の
高いものである。
Claims (4)
- 【請求項1】 金属物品の表面に、ポリエステル樹脂を
構成する酸成分のうちのイソフタル酸成分が50〜10
0モル%を占め、かつ、ポリエステル樹脂を構成するグ
リコール成分のうちのネオペンチルグリコール成分が7
0〜100モル%を占める水酸基含有ポリエステル樹脂
と、該樹脂の硬化剤とを、必須の被膜形成成分として含
有する粉体塗料用組成物を用いて形成された塗膜を有す
ることを特徴とする、道路用資材。 - 【請求項2】 前記した硬化剤がブロック化されたポリ
イソシアネート類である、請求項1に記載の道路用資
材。 - 【請求項3】 前記した硬化剤が、ブロック化されたポ
リイソシアネート類およびアミノプラスト類である、請
求項1に記載の道路用資材。 - 【請求項4】 前記した金属物品が、溶融亜鉛メッキさ
れた金属製部材である、請求項1〜3のいずれかに記載
の道路用資材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22483797A JPH1161009A (ja) | 1997-08-21 | 1997-08-21 | 道路用資材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22483797A JPH1161009A (ja) | 1997-08-21 | 1997-08-21 | 道路用資材 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1161009A true JPH1161009A (ja) | 1999-03-05 |
Family
ID=16819963
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP22483797A Pending JPH1161009A (ja) | 1997-08-21 | 1997-08-21 | 道路用資材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1161009A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN108083739A (zh) * | 2018-01-26 | 2018-05-29 | 湖北恒沁环保科技有限责任公司 | 一种磷石膏水硬性道路材料及其制备方法 |
-
1997
- 1997-08-21 JP JP22483797A patent/JPH1161009A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN108083739A (zh) * | 2018-01-26 | 2018-05-29 | 湖北恒沁环保科技有限责任公司 | 一种磷石膏水硬性道路材料及其制备方法 |
CN108083739B (zh) * | 2018-01-26 | 2020-10-27 | 湖北恒沁环保科技有限责任公司 | 一种磷石膏水硬性道路材料及其制备方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP1888687B1 (en) | Thermosetting powder compositions | |
US6660398B1 (en) | Powder thermosetting compositions for preparing coatings with low gloss finish | |
US6897265B2 (en) | Polyester coil coating | |
CA2502691C (en) | Polyester coil coating composition, method of coating a coil, and coated coil | |
EP1229062B1 (en) | Resin composition for powder coating, powder coating, and article coated therewith | |
US6482536B1 (en) | Coating composition and coated metal plate having coating film formed therefrom | |
US6613840B2 (en) | Resin composition for powder coating, powder coating, and coated article therewith | |
JPH09221612A (ja) | 熱硬化性ポリエステル粉体塗料 | |
JPH1161009A (ja) | 道路用資材 | |
JPH11124541A (ja) | 粉体塗料用樹脂組成物 | |
JP3760216B2 (ja) | 粉体塗料用樹脂組成物 | |
JP3864661B2 (ja) | 粉体塗料用組成物および塗膜形成方法 | |
JP4035761B2 (ja) | 粉体塗料用樹脂組成物、粉体塗料及びそれを用いた塗装体 | |
JP3760575B2 (ja) | 粉体塗料用樹脂組成物 | |
JP2024012090A (ja) | 塗料組成物 | |
JPH10120943A (ja) | 粉体塗料組成物 | |
JPS6134754B2 (ja) | ||
JP2001026746A (ja) | 粉体塗料用樹脂組成物、中塗り塗料、下塗り塗料および複層塗膜形成方法 | |
JPH1192710A (ja) | 粉体塗料組成物 | |
JP2001009356A (ja) | 複層塗膜形成方法 | |
WO2024026334A1 (en) | Thermosetting powder coating compositions | |
JPH09271718A (ja) | 複層塗膜形成方法 | |
JP2003026991A (ja) | 粉体塗料用樹脂組成物 | |
JP2000239568A (ja) | 粉体塗料用組成物 | |
JP2004059712A (ja) | 熱硬化型艶消し粉体塗料 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Effective date: 20040607 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 |
|
RD01 | Notification of change of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421 Effective date: 20050621 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20060810 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Effective date: 20060817 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 |
|
A02 | Decision of refusal |
Effective date: 20061207 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 |