JPH1160952A - シリコーンゴム組成物 - Google Patents

シリコーンゴム組成物

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JPH1160952A
JPH1160952A JP9240335A JP24033597A JPH1160952A JP H1160952 A JPH1160952 A JP H1160952A JP 9240335 A JP9240335 A JP 9240335A JP 24033597 A JP24033597 A JP 24033597A JP H1160952 A JPH1160952 A JP H1160952A
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JP
Japan
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group
weight
parts
silicone rubber
rubber composition
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Pending
Application number
JP9240335A
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English (en)
Inventor
Naoji Kawamura
直司 川村
Kiyoto Sato
清人 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
DuPont Toray Specialty Materials KK
Original Assignee
Dow Corning Toray Silicone Co Ltd
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Publication date
Application filed by Dow Corning Toray Silicone Co Ltd filed Critical Dow Corning Toray Silicone Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 湿気により硬化して、硬化途上で接触してい
る基材に良好に接着し、硬化後に接触した鉱油、合成油
等の油によっても接着力の低下の小さいシリコーンゴム
を形成することができるシリコーンゴム組成物を提供す
る。 【解決手段】 (A)25℃における粘度が100〜10
0,000センチストークスであり、分子鎖両末端のケ
イ素原子に水酸基もしくは加水分解性基が結合している
ジオルガノポリシロキサン100重量部、(B)無機質充
填剤5〜300重量部、(C)特定のカルバシラトラン誘
導体0.1〜15重量部、(D)一般式:R9 bSi(O−
N=R10)(4-b){式中、R9は置換もしくは非置換の一
価炭化水素基であり、R10は一般式: 【化1】 (式中、R11、R12は同じかまたは異なる置換もしくは
非置換の一価炭化水素基であり、R13はアルキレン基で
ある。)で表される基であり、bは0または1であ
る。}で表されるオキシムシラン0.1〜20重量部、
および(E)錫系縮合反応用触媒0〜5重量部からなるシ
リコーンゴム組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はシリコーンゴム組成
物に関し、詳しくは、湿気により硬化して、硬化途上で
接触している基材に良好に接着し、硬化後に接触した鉱
油、合成油等の油によっても接着力の低下の小さいシリ
コーンゴムを形成することができるシリコーンゴム組成
物に関する。
【0002】
【従来の技術】シリコーンゴムは耐熱性が優れることか
ら自動車のエンジン廻りをシールするためのガスケット
として用いられており、このガスケットを形成する方法
としては、湿気により硬化するシリコーンゴム組成物を
ディスペンサーによりエンジン廻りの部品に塗布した
後、直ちに、この部品を組み付けるという現場成形ガス
ケット(FIPG)方式が用いられている。
【0003】このようなシリコーンゴム組成物として
は、分子鎖両末端のケイ素原子に水酸基が結合している
ジオルガノポリシロキサン、エポキシ基含有有機ケイ素
化合物とケイ素原子を含まない一級もしくは二級アミン
の反応混合物、およびオキシムシランからなるシリコー
ンゴム組成物(特開昭54−90348号公報参照)、
分子鎖両末端のケイ素原子に水酸基もしくは加水分解性
基が結合しているジオルガノポリシロキサン、無機質充
填剤、一級アミノ基もしくは二級アミノ基を有するオル
ガノアルコキシシラン、オキシムシラン、および錫系縮
合反応用触媒からなるシリコーンゴム組成物(特開昭5
7−8247号公報、および特開昭57−70176号
公報参照)、分子鎖両末端のケイ素原子に水酸基が結合
しているジオルガノポリシロキサン、レジン状オルガノ
ポリシロキサン、有機官能性基含有アルコキシシラン、
およびオキシムシランからなるシリコーンゴム組成物
(特開昭63−54486号公報参照)が例示される。
【0004】このようなシリコーンゴム組成物は、硬化
途上で接触している基材に良好に接着するが、硬化後に
接触した鉱油、合成油等の油によって、得られるシリコ
ーンゴムの接着力が著しく低下してしまい、自動車のエ
ンジン廻りをシールするためのガスケットを形成するシ
リコーンゴム組成物としては好ましくなかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、上記の
課題について鋭意検討した結果、本発明に到達した。す
なわち、本発明の目的は、湿気により硬化して、硬化途
上で接触している基材に良好に接着し、硬化後に接触し
た鉱油、合成油等の油によっても接着力の低下の小さい
シリコーンゴムを形成することができるシリコーンゴム
組成物を提供することにあり、ひいては、現場成形ガス
ケット用シリコーンゴム組成物として好適なシリコーン
ゴム組成物を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明のシリコーンゴム
組成物は、 (A)25℃における粘度が100〜100,000センチストークスであり、分 子鎖両末端のケイ素原子に水酸基もしくは加水分解性基が結合しているジオルガ ノポリシロキサン 100重量部、 (B)無機質充填剤 5〜300重量部、 (C)一般式:
【化5】 {式中、R1はアルキル基またはアルコキシ基であり、R2は同じかまたは異なる 一般式:
【化6】 (式中、R4はアルキレン基またはアルキレンオキシアルキレン基であり、R5は 一価炭化水素基であり、R6はアルキル基であり、R7はアルキレン基であり、R 8 はアルキル基、アルケニル基、またはアシル基であり、aは0、1、または2 である。) で表される基からなる群から選択される基であり、R3は同じかまたは異なる水 素原子もしくはアルキル基である。} で表されるカルバシラトラン誘導体 0.1〜15重量部、 (D)一般式: R9 bSi(O−N=R10)(4-b) {式中、R9は置換もしくは非置換の一価炭化水素基であり、R10は一般式:
【化7】 (式中、R11、R12は同じかまたは異なる置換もしくは非置換の一価炭化水素基 であり、R13はアルキレン基である。) で表される基であり、bは0または1である。} で表されるオキシムシラン 0.1〜20重量部、 および (E)錫系縮合反応用触媒 0〜5重量部 からなることを特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明のシリコーンゴム組成物を
詳細に説明する。(A)成分のジオルガノポリシロキサン
は本組成物の主成分であり、分子鎖両末端のケイ素原子
に水酸基もしくは加水分解性基が結合していることを特
徴とする。この加水分解性基としては、メトキシ基、エ
トキシ基、プロポキシ基等のアルコキシ基;アセトキシ
基;メチルエチルケトキシム基等のオキシム基;アミノ
オキシ基が例示される。また、(A)成分中のケイ素原子
に結合するその他の基としては、メチル基、エチル基、
プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、ヘプ
チル基、オクチル基等のアルキル基;ビニル基、アリル
基、イソプロペニル基、ブテニル基、ペンテニル基、ヘ
キセニル基等のアルケニル基;フェニル基、トリル基、
キシリル基等のアリール基;3−クロロプロピル基、
3,3,3−トリフロロプロピル基等のハロゲン化アル
キル基等の置換もしくは非置換の一価炭化水素基が例示
される。また、(A)成分の25℃における粘度は100
〜100,000センチストークスの範囲内である。こ
れは、粘度がこの下限より小さいジオルガノポリシロキ
サンを用いると、得られるシリコーンゴムの機械的特性
が低下する傾向があるからであり、一方、粘度がこの上
限をこえるジオルガノポリシロキサンを用いると、得ら
れるシリコーンゴム組成物の取扱作業性が低下する傾向
があるからである。(A)成分の分子構造は実質的に直鎖
状であるが、分子鎖の一部が分枝していてもよい。
【0008】このような(A)成分のジオルガノポリシロ
キサンとしては、ジメチルポリシロキサン、メチルエチ
ルポリシロキサン、メチルオクチルポリシロキサン、メ
チルビニルポリシロキサン、ジメチルシロキサン・メチ
ルビニルシロキサン共重合体、メチル(3,3,3−ト
リフロロプロピル)ポリシロキサン、ジメチルシロキサ
ン・メチルフェニルシロキサン共重合体、ジメチルシロ
キサン・メチル(3,3,3−トリフロロプロピル)シ
ロキサン共重合体が例示される。
【0009】(B)成分の無機質充填剤は本組成物に適度
な流動特性を付与したり、得られるシリコーンゴムに適
度な機械的特性を付与するための成分である。このよう
な(B)成分の無機質充填剤としては、煙霧状シリカ、沈
降法シリカ、ヘキサメチルジシラザンやトリメチルクロ
ルシランで疎水化処理した煙霧状もしくは沈降法シリ
カ、シリカエーロゲル、シリカキセロゲル等の補強性シ
リカ充填剤;石英粉末、珪藻土等の非補強性充填剤;そ
の他、炭酸カルシウム、炭酸亜鉛、酸化マグネシウム、
水酸化アルミニウム、酸化鉄、酸化亜鉛、酸化チタン、
微粉マイカ、カーボンブラックが例示され、これらの無
機質充填剤を二種以上混合して用いてもよい。また、シ
リコーンゴム組成物の流動特性が良好であり、硬化して
得られるシリコーンゴムの機械的特性が良好であること
から、(B)成分の無機質充填剤としては、煙霧状シリカ
であることが好ましく、特に、BET比表面積が50〜
300m2/gである煙霧状シリカであることが好まし
い。
【0010】(B)成分の配合量は、(A)成分100重量
部に対して5〜300重量部の範囲内であり、補強性充
填剤やカーボンブラックを配合する場合には、好ましく
は、5〜30重量部の範囲内であり、また、その他の充
填剤を配合する場合には、好ましくは、15〜200重
量部の範囲内である。これは、(B)成分の配合量がこの
範囲未満であると、得られるシリコーンゴムの機械的特
性が低下する傾向があるからであり、一方、この範囲を
こえると、得られるシリコーンゴム組成物の取扱作業性
が低下する傾向があるからである。
【0011】(C)成分のカルバシラトラン誘導体は本組
成物を硬化して得られるシリコーンゴムの接着性を向上
させ、さらに鉱油、合成油等の油に接触しても、その接
着力の低下を小さくするための成分であり、一般式:
【化8】 で表される。上式中、R1はアルキル基またはアルコキ
シ基であり、R1のアルキル基としては、メチル基、エ
チル基、プロピル基が例示され、R1のアルコキシ基と
しては、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基が例示
される。(C)成分のカルバシラトラン誘導体において、
上式中のR1はアルコキシ基であることが好ましく、特
に、メトキシ基、エトキシ基であることが好ましい。ま
た、上式中のR2は同じかまたは異なる一般式:
【化9】 で表される基からなる群から選択される基である。上式
中のR4はアルキレン基またはアルキレンオキシアルキ
レン基であり、R4のアルキレン基としては、メチレン
基、エチレン基、プロピレン基、ブチレン基、ペンチレ
ン基、ヘキシレン基、ヘプチレン基、オクチレン基が例
示され、好ましくは、ブチレン基、オクチレン基であ
り、R4のアルキレンオキシアルキレン基としては、メ
チレンオキシエチレン基、メチレンオキシプロピレン
基、メチレンオキシブチレン基、エチレンオキシエチレ
ン基、エチレンオキシプロピレン基が例示され、好まし
くは、メチレンオキシプロピレン基である。また、上式
中のR5は一価炭化水素基であり、メチル基、エチル
基、プロピル基等のアルキル基;ビニル基、アリル基、
ブテニル基等のアルケニル基;フェニル基、トリル基等
のアリール基が例示され、好ましくは、メチル基であ
る。また、上式中のR6はアルキルであり、メチル基、
エチル基、プロピル基が例示され、好ましくは、メチル
基、エチル基である。また、上式中のR7はアルキレン
基であり、メチレン基、エチレン基、プロピレン基、ブ
チレン基、ペンチレン基、ヘキシレン基、ヘプチレン
基、オクチレン基が例示され、好ましくは、メチレン基
である。また、上式中のR8はアルキル基、アルケニル
基、またはアシル基であり、R8のアルキル基として
は、メチル基、エチル基、プロピル基が例示され、R8
のアルケニル基としては、ビニル基、アリル基、ブテニ
ル基が例示され、R8のアシル基としては、アセチル
基、プロピオニル基、ブチリル基、アクリロイル基、メ
タクリロイル基が例示され、好ましくは、アリル基、メ
タクリロイル基である。また、上式中のaは0、1、ま
たは2であり、好ましくは、0である。このようなR2
としては、次のような基が例示される。
【化10】 また、上式中のR3は同じかまたは異なる水素原子もし
くはアルキル基であり、R3のアルキル基としては、メ
チル基、エチル基、プロピル基が例示され、好ましく
は、R3はすべて水素原子である。
【0012】このような(C)成分のカルバシラトラン誘
導体を製造する方法としては、一般式:
【化11】 で表されるアミノ基含有アルコキシシランと一般式:
【化12】 で表されるエポキシ化合物とを、このアミノ基含有アル
コキシシラン1モルに対して、このエポキシ化合物を
1.5〜3.0モルとなるように反応させる際に、この
反応をアルコールの存在下で行う方法が例示される。
【0013】このアミノ基含有アルコキシシランは、エ
ポキシ化合物のエポキシ環を開裂するための反応剤とし
て作用し、さらに、この反応により生成した水酸基とこ
のアルコキシシラン中のアルコキシ基とのアルコール交
換反応により環化するための原料である。このアルコキ
シシラン中のR3は同じかまたは異なる水素原子もしく
はアルキル基であり、前記と同様の基が例示され、好ま
しくは、すべて水素原子である。また、R14はアルキル
基またはアルコキシ基であり、R14のアルキル基として
は、メチル基、エチル基、プロピル基が例示され、R14
のアルコキシ基としては、メトキシ基、エトキシ基、プ
ロポキシ基が例示され、好ましくは、メトキシ基、エト
キシ基である。また、R15は同じかまたは異なるアルキ
ル基であり、メチル基、エチル基、プロピル基が例示さ
れ、好ましくは、メチル基、エチル基である。このよう
なアミノ基含有アルコキシシランとしては、3−アミノ
プロピルトリメトキシシラン、3−アミノプロピルトリ
エトキシシラン、3−アミノプロピルメチルジメトキシ
シラン、3−アミノプロピルメチルジエトキシシランが
例示される。
【0014】また、このエポキシ化合物は、得られるカ
ルバシラトラン誘導体に特徴的な官能性の基を導入する
ための原料である。このエポキシ化合物中のR3は同じ
かまたは異なる水素原子もしくはアルキル基であり、前
記と同様の基が例示され、好ましくは、すべて水素原子
である。また、R16は一般式:
【化13】 で表される基からなる群から選択される基である。上式
中、R4はアルキレン基またはアルキレンオキシアルキ
レン基であり、前記と同様の基が例示される。また、上
式中のR5は一価炭化水素基であり、前記と同様の基が
例示される。また、上式中のR7はアルキレン基であ
り、前記と同様の基が例示される。また、上式中のR8
はアルキル基、アルケニル基、またはアシル基であり、
前記と同様の基が例示される。また、上式中のR17はア
ルキル基であり、メチル基、エチル基、プロピル基が例
示される。また、上式中のaは0、1、または2であ
り、好ましくは、0である。このようなR16としては、
前記のR2と同様の基が例示される。そして、このよう
なエポキシ化合物としては、4−オキシラニルブチルト
リメトキシシラン、8−オキシラニルオクチルトリメト
キシシラン、3−グリシドキシプロピルトリメトキシシ
ラン、3−グリシドキシプロピルメチルジメトキシシラ
ン、3−グリシドキシプロピルトリエトキシシラン、ア
リルグリシジルエーテル、グリシジルメタクリレートが
例示される。
【0015】この製造方法において、このアミノ基含有
アルコキシシランとエポキシ化合物とを反応させる際、
特に、アルコール交換反応により環化させる際に、この
反応をアルコールの存在下で行うことが必要である。こ
れは、上記の反応をアルコールのない状態、すなわち、
アルコールの沸点以上に加熱した状態で反応を行うと、
アミノ基含有アルコキシシランによるエポキシ化合物の
エポキシ環の開裂により生成した水酸基とこのアルコキ
シシラン中のアルコキシ基とのアルコール交換反応によ
る環化よりも、二分子間でのアルコール交換反応が進行
し、カルバシラトラン誘導体を得ることができないばか
りか、生成物がゲル化しやすくなるからである。このア
ルコールとしては、アミノ基含有アルコキシシランによ
るエポキシ化合物のエポキシ環の開裂により生成した水
酸基とこのアルコキシシラン中のアルコキシ基とのアル
コール交換反応により生成したアルコール、さらにはこ
の反応の溶剤として用いられるアルコールが例示され
る。このようなアルコールとしては、メタノール、エタ
ノール、プロパノールが例示される。
【0016】この製造方法において、これらの反応は室
温でも進行するが、これらの反応を促進するために、ア
ルコールの沸点以下の温度まで加熱したり、アルコール
の還流温度で行ってもよい。この反応をアルコールの還
流温度で行う場合には、エポキシ化合物のエポキシ環の
開裂、およびこの反応により生成した水酸基とアミノ基
含有アルコキシシラン中のアルコキシ基とのアルコール
交換反応による環化が促進されるので好ましい。この本
発明の製造方法において、アミノ基含有アルコキシシラ
ンとエポキシ化合物とのモル比は(1:1.5)〜
(1:3.0)の範囲内であり、特に、(1:1.8)
〜(1:2.5)の範囲内であることが好ましい。ま
た、この製造方法においては、アルコール存在下で反応
を行うため、ケイ素原子に結合しているアルコキシ基は
アルコール交換反応を起こしやすく、一部置換される場
合がある。このため、原料のケイ素原子結合アルコキシ
基と、反応により生成するカルバシラトラン誘導体中の
ケイ素原子アルコキシ基が同じでない場合もある。
【0017】このような(C)成分のカルバシラトラン誘
導体としては、式:
【化14】 で表されるカルバシラトラン誘導体、式:
【化15】 (式中、R’はメチル基またはエチル基であり、R”は
メチル基またはエチル基である。)で表されるカルバシ
ラトラン誘導体、式:
【化16】 で表されるカルバシラトラン誘導体、式:
【化17】 で表されるカルバシラトラン誘導体が例示される。
【0018】(C)成分の配合量は、(A)成分100重量
部に対して0.1〜15重量部の範囲内であり、好まし
くは、0.5〜5重量部の範囲内である。これは、(C)
成分の配合量がこの範囲未満であると、得られるシリコ
ーンゴムの接着性が低下したり、鉱油、合成油等の油に
接触したときの接着力が著しく低下する傾向があるから
であり、一方、この範囲をこえても、得られるシリコー
ンゴムの接着力が低下したり、機械的特性が低下する傾
向があるからである。
【0019】(D)成分のオキシムシランは本組成物の架
橋剤であり、一般式: R9 bSi(O−N=R10)(4-b) で表される。上式中、R9は置換もしくは非置換の一価
炭化水素基であり、メチル基、エチル基、プロピル基、
ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オク
チル基等のアルキル基;ビニル基、アリル基、イソプロ
ペニル基、ブテニル基、ペンテニル基、ヘキセニル基等
のアルケニル基;フェニル基、トリル基、キシリル基等
のアリール基;3−クロロプロピル基、3,3,3−ト
リフロロプロピル基等のハロゲン化アルキル基等の置換
もしくは非置換の一価炭化水素基が例示される。また、
上式中のR10は、一般式:
【化18】 で表される基である。上式中のR11、R12は同じかまた
は異なる置換もしくは非置換の一価炭化水素基であり、
メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル
基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基等のアルキル
基;ビニル基、アリル基、イソプロペニル基、ブテニル
基、ペンテニル基、ヘキセニル基等のアルケニル基;フ
ェニル基、トリル基、キシリル基等のアリール基;3−
クロロプロピル基、3,3,3−トリフロロプロピル基
等のハロゲン化アルキル基等の置換もしくは非置換の一
価炭化水素基が例示される。また、上式中のR13はアル
キレン基であり、ペンチレン基、ヘキシレン基が例示さ
れる。また、上式中のbは0または1である。
【0020】このような(D)成分のオキシムシランのう
ち、bが0であるテトラオキシムシランとしては、テト
ラキス(メチルエチルケトキシム)シラン、テトラキス
(メチルイソブチルケトキシム)シラン、テトラキス
(メチルアミルケトキシム)シランが例示され、また、
bが1であるトリオキシムシランとしては、メチルトリ
ス(メチルエチルケトキシム)シラン、ビニルトリス
(メチルエチルケトキシム)シラン、フェニル(トリス
メチルエチルケトキシム)シラン、メチルトリス(ジエ
チルケトキシム)シランが例示される。本発明のシリコ
ーンゴム組成物においては、この(D)成分として、少な
くともテトラオキシムシランを用いることが好ましく、
さらには、テトラオキシムシランと一種もしくは二種以
上のトリオキシムシランとを併用することが好ましい。
【0021】(D)成分の配合量は、(A)成分100重量
部に対して0.1〜20重量部の範囲内であり、好まし
くは、0.5〜15重量部の範囲内であり、特に好まし
くは、0.5〜10重量部の範囲内である。これは、
(D)成分の配合量がこの範囲未満であると、得られるシ
リコーンゴム組成物の貯蔵安定性が低下したり、十分に
硬化しにくくなったりする傾向があるからであり、一
方、この範囲をこえると、得られるシリコーンゴム組成
物の深部硬化性が低下したり、硬化して得られるシリコ
ーンゴムの機械的特性が低下する傾向があるからであ
る。
【0022】(E)成分の錫系縮合反応用触媒は、本組成
物の硬化を促進するための任意の触媒であり、ナフテン
酸錫、カプリル酸錫、オレイン酸錫、ジブチル錫ジアセ
テート、ジブチル錫ジラウレート、ジブチル錫ジオテー
ト、ジブチル錫ジオレート、ジフェニル錫ジアセテー
ト、ジブチル錫オキサイド、ジブチル錫ジメトキサイ
ド、ジブチルビス(トリエトキシシロキシ)錫が例示さ
れる。
【0023】(E)成分の配合量は任意量であり、多くと
も(A)成分100重量部に対して5重量部以下であるこ
とが必要である。これは、(E)成分の配合量がこの範囲
をこえると、得られるシリコーンゴムの耐熱性が低下す
る傾向があるからである。
【0024】本組成物は、上記(A)成分〜(D)成分、さ
らには、(E)成分を均一に混合することにより調製され
るが、必要に応じて、メチルトリメトキシシラン、ビニ
ルトリメトキシシラン、アリルトリメトキシシラン、3
−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、3−グ
リシドキシプロピルトリメトキシシラン、3−アミノプ
ロピルトリメトキシシラン、3−アミノプロピルトリエ
トキシシラン、N−(2−アミノエチル)−3−アミノ
プロピルトリメトキシシラン、ビス(トリメトキシシリ
ル)プロパン、ビス(トリメトキシシリル)ヘキサン、
また、(C)成分のカルバシラトラン誘導体を製造する過
程で未反応として残った、アミノ基含有アルコキシシラ
ンやエポキシ化合物、さらには、この反応により生成し
たカルバシラトラン誘導体以外の反応生成物等の接着促
進剤;酸化セリウム、水酸化セリウム、フュームド二酸
化チタン等の耐熱性付与剤;顔料;白金化合物や炭酸マ
ンガン、アゾビスイソブチロニトリル等の難燃性付与
剤;ほう酸亜鉛等の耐油性向上剤を配合することができ
る。
【0025】本組成物は、湿気により硬化して、硬化途
上で接触している基材に対して良好な接着性を有し、硬
化後に接触した鉱油、合成油等の油によっても接着力の
低下が小さく、さらに、初期耐圧性が優れるので、自動
車エンジンオイルパンガスケット材、船舶用ディーゼル
エンジンヘッドカバーガスケット・パッキング材、自動
車トランスミッションパンパッキング材、ロータリーエ
ンジンパッキング材、自動車ラジエーター部品パッキン
グ材を形成するための現場成形ガスケット用シリコーン
ゴム組成物として有用である。
【0026】
【実施例】本発明のシリコーンゴム組成物を実施例によ
り詳細に説明する。なお、実施例中の粘度は25℃にお
ける値である。
【0027】[実施例1]粘度が13,500センチス
トークスであり、分子鎖両末端のケイ素原子に水酸基が
結合しているジメチルポリシロキサン100重量部、B
ET比表面積が130m2/gであり、表面をジメチル
ジメトキシシランおよびヘキサメチルジシラザンにより
処理してなる乾式シリカ微粉末18重量部を均一に混合
した後、湿気遮断下で、式:
【化19】 で表されるカルバシラトラン誘導体2重量部、テトラキ
ス(メチルイソブチルケトキシム)シラン1.6重量
部、およびビニルトリ(メチルエチルケトオキシム)シ
ラン6.3重量部を均一に混合してシリコーンゴム組成
物を調製した。
【0028】このシリコーンゴム組成物を、図1に示し
た被着材{アルミニウム板(JISH 4000)}1
および被着材{アルミニウム板(JIS H 400
0)}1’の間に接着面積が2.5cm 2、厚さが1m
mとなるように塗布した後、20℃、55%RH条件下
で4日間静置して硬化させた。次いで、この接着試験体
の剪断接着力を測定した。また、この試験体を120℃
の5W-30SHエンジンオイル(トヨタ自動車社製の
トヨタキャッスルモーターオイルネオギヤーSH)に1
0日間浸漬した後、室温まで冷却した後、この試験体の
剪断接着力を測定した。これらの測定結果を表1に示し
た。
【0029】[実施例2]実施例1において、カルバシ
ラトラン誘導体の配合量を4重量部とした以外は実施例
1と同様にしてシリコーンゴム組成物を調製した。この
シリコーンゴム組成物の接着性を実施例1と同様にして
測定した。この測定結果を表1に示した。
【0030】[実施例3]実施例1において、カルバシ
ラトラン誘導体の配合量を1重量部とした以外は実施例
1と同様にしてシリコーンゴム組成物を調製した。この
シリコーンゴム組成物の接着性を実施例1と同様にして
測定した。この測定結果を表1に示した。
【0031】[実施例4]実施例1において、カルバシ
ラトラン誘導体として、式:
【化20】 (式中、R’はメチル基またはエチル基であり、R”は
メチル基またはエチル基である。)で表されるカルバシ
ラトラン誘導体を2重量部配合した以外は実施例1と同
様にしてシリコーンゴム組成物を調製した。このシリコ
ーンゴム組成物の接着性を実施例1と同様にして測定し
た。この測定結果を表1に示した。
【0032】[比較例1]実施例1において、カルバシ
ラトラン誘導体を配合しない以外は実施例1と同様にし
てシリコーンゴム組成物を調製した。このシリコーンゴ
ム組成物の接着性を実施例1と同様にして測定した。こ
の測定結果を表1に示した。
【0033】[比較例2]実施例1において、カルバシ
ラトラン誘導体の代わりに、3−グリシドキシプロピル
トリメトキシシラン1モルと3−アミノプロピルトリメ
トキシシラン2モルとの混合物を2重量部配合した以外
は実施例1と同様にしてシリコーンゴム組成物を調製し
た。このシリコーンゴム組成物の接着性を実施例1と同
様にして測定した。この測定結果を表1に示した。
【0034】[比較例3]実施例1において、カルバシ
ラトラン誘導体の代わりに、3−グリシドキシプロピル
トリメトキシシラン1モルと3−アミノプロピルトリメ
トキシシラン2モルとの混合物を50℃で反応して得ら
れる式:
【化21】 で表されるカルバシラトラン誘導体を1重量%含有する
反応混合物2重量部配合した以外は実施例1と同様にし
てシリコーンゴム組成物を調製した。このシリコーンゴ
ム組成物の接着性を実施例1と同様にして測定した。こ
の測定結果を表1に示した。
【0035】[比較例4]実施例1において、カルバシ
ラトラン誘導体の代わりに、3−グリシドキシプロピル
トリメトキシシラン1モルと3−アミノプロピルトリエ
トキシシラン2モルとの混合物を2重量部配合した以外
は実施例1と同様にしてシリコーンゴム組成物を調製し
た。このシリコーンゴム組成物の接着性を実施例1と同
様にして測定した。この測定結果を表1に示した。
【0036】
【表1】
【0037】[実施例5]粘度が13,500センチス
トークスであり、分子鎖両末端のケイ素原子に水酸基が
結合しているジメチルポリシロキサン100重量部、B
ET比表面積が130m2/gであり、表面をジメチル
ジメトキシシランおよびヘキサメチルジシラザンにより
処理してなる乾式シリカ微粉末23重量部を均一に混合
した後、湿気遮断下で、式:
【化22】 で表されるカルバシラトラン誘導体2重量部、テトラキ
ス(メチルエチルケトキシム)シラン8重量部を均一に
混合してシリコーンゴム組成物を調製した。
【0038】このシリコーンゴム組成物を直径8mm、
長さ100mmの半円ビード状に塗布した後、20℃、
55%RH条件下で、その表面を指先で触れたときに、
指先にこの組成物が付着しなくなるまでの時間(指触乾
燥時間)を測定した。また、この組成物を、図1に示し
た被着材{アルミニウム板(JIS H 4000)}
1および被着材{アルミニウム板(JIS H 400
0)}1’の間に接着面積が2.5cm2、厚さが1m
mとなるように塗布した後、20℃、55%RH条件下
で4日間静置して硬化させた。次いで、この接着試験体
の剪断接着力を測定した。また、この試験体を120℃
の5W-30SHエンジンオイル(トヨタ自動車社製の
トヨタキャッスルモーターオイルネオギヤーSH)に1
0日間浸漬した後、室温まで冷却した後、この試験体の
剪断接着力を測定した。さらに、この組成物の初期耐圧
性をJIS K 6820に規定の耐圧試験フランジ圧
力容器を使用して、次のようにして試験した。フランジ
面に、シリコーンゴム組成物をビード径3mmφで塗布
し、0.5mmのクリアランスになるように締め付け、
室温にて30分静置した。その後、1kgf/cm2
では0.2kgf/cm2ずつ、それ以降は0.5kg
f/cm2ずつ段階的に加圧し、各段階で1分間保持
し、漏れが発生した直前の加圧段階を初期耐圧性とし
た。なお、加圧媒体は空気を用いた。これらの測定結果
を表2に示した。
【0039】[実施例6]粘度が13,500センチス
トークスであり、分子鎖両末端のケイ素原子に水酸基が
結合しているジメチルポリシロキサン100重量部、B
ET比表面積が130m2/gであり、表面をジメチル
ジメトキシシランおよびヘキサメチルジシラザンにより
処理してなる乾式シリカ微粉末22重量部、石英粉末3
0重量部を均一に混合した後、湿気遮断下で、式:
【化23】 で表されるカルバシラトラン誘導体2重量部、テトラキ
ス(メチルエチルケトキシム)シラン8重量部を均一に
混合してシリコーンゴム組成物を調製した。このシリコ
ーンゴム組成物を実施例5と同様に評価して、それらの
測定結果を表2に示した。
【0040】[実施例7]粘度が4,000センチスト
ークスであり、分子鎖両末端のケイ素原子に水酸基が結
合しているジメチルポリシロキサン100重量部、BE
T比表面積が130m2/gであり、表面をジメチルジ
メトキシシランとヘキサメチルジシラザンにより処理し
てなる乾式シリカ微粉末20重量部、平均粒径が0.5
μmである酸化亜鉛30重量部を均一に混合した後、湿
気遮断下、式:
【化24】 で表されるカルバシラトラン誘導体2重量部、テトラキ
ス(メチルエチルケトキシム)シラン8重量部を均一に
混合してシリコーンゴム組成物を調製した。このシリコ
ーンゴム組成物を実施例5と同様に評価して、これらの
測定結果を表2に示した。
【0041】[実施例8]粘度が13,500センチス
トークスであり、分子鎖両末端のケイ素原子に水酸基が
結合しているジメチルポリシロキサン100重量部、B
ET比表面積が130m2/gであり、表面をジメチル
ジメトキシシランとヘキサメチルジシラザンにより処理
してなる乾式シリカ微粉末23重量部を均一に混合した
後、湿気遮断下、式:
【化25】 で表されるカルバシラトラン誘導体2重量部、テトラキ
ス(メチルエチル)ケトキシム)シラン8重量部、3−
メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン2重量部を
均一に混合してシリコーンゴム組成物を調製した。この
シリコーンゴム組成物を実施例5と同様に評価して、こ
れらの評価結果を表2に示した。
【0042】[比較例5]粘度が13,500センチス
トークスであり、分子鎖両末端のケイ素原子に水酸基が
結合しているジメチルポリシロキサン100重量部、B
ET比表面積が130m2/gであり、表面をジメチル
ジメトキシシランとヘキサメチルジシラザンにより処理
してなる乾式シリカ微粉末22重量部を均一に混合した
後、湿気遮断下、ビニルトリス(メチルエチルケトキシ
ム)シラン5.9重量部、メチルトリス(メチルエチル
ケトキシム)シラン2重量部、ジブチルチンジラウレー
ト0.04重量部、3−アミノプロピルトリエトキシシ
ラン1重量部を均一に混合してシリコーンゴム組成物を
調製した。このシリコーンゴム組成物を実施例5と同様
に評価して、これらの評価結果を表2に示した。
【0043】[比較例6]粘度が13,500センチス
トークスであり、分子鎖両末端のケイ素原子に水酸基が
結合しているジメチルポリシロキサン100重量部、B
ET比表面積が130m2/gであり、表面をジメチル
ジメトキシシランとヘキサメチルジシラザンにより処理
してなる乾式シリカ微粉末24重量部、石英粉末30重
量部を均一に混合した後、湿気遮断下、ビニルトリス
(メチルエチルケトキシム)シラン5.9重量部、メチ
ルトリス(メチルエチルケトキシム)シラン2重量部、
ジブチルチンジラウレート0.02重量部、3−アミノ
プロピルトリエトキシシラン1重量部を均一に混合して
シリコーンゴム組成物を調製した。このシリコーンゴム
組成物を実施例5と同様に評価して、これらの評価結果
を表2に示した。
【0044】[実施例9]粘度が13,500センチス
トークスであり、分子鎖両末端のケイ素原子に水酸基が
結合しているジメチルポリシロキサン100重量部、B
ET比表面積が130m2/gであり、表面をジメチル
ジメトキシシランとヘキサメチルジシラザンにより処理
してなる乾式シリカ微粉末19重量部を均一に混合した
後、湿気遮断下、式:
【化26】 で表されるカルバシラトラン誘導体2重量部、テトラキ
ス(メチルエチルケトキシム)シラン0.9重量部、ビ
ニルトリス(メチルエチルケトキシム)シラン7.1重
量部を均一に混合してシリコーンゴム組成物を調製し
た。このシリコーンゴム組成物を実施例5と同様に評価
して、これらの評価結果を表2に示した。
【0045】[実施例10]粘度が13,500センチ
ストークスであり、分子鎖両末端のケイ素原子に水酸基
が結合しているジメチルポリシロキサン100重量部、
BET比表面積が130m2/gであり、表面をジメチ
ルジメトキシシランとヘキサメチルジシラザンにより処
理してなる乾式シリカ微粉末20重量部を均一に混合し
た後、湿気遮断下、式:
【化27】 で表されるカルバシラトラン誘導体2重量部、テトラキ
ス(メチルエチルケトキシム)シラン0.8重量部、ビ
ニルトリス(メチルエチルケトキシム)シラン7.1重
量部、3−アミノプロピルトリエトキシシラン0.5重
量部を均一に混合してシリコーンゴム組成物を調製し
た。このシリコーンゴム組成物を実施例5と同様に評価
して、これらの評価結果を表2に示した。
【0046】[実施例11]粘度が13,500センチ
ストークスであり、分子鎖両末端のケイ素原子に水酸基
が結合しているジメチルポリシロキサン100重量部、
BET比表面積が130m2/gであり、表面をジメチ
ルジメトキシシランとヘキサメチルジシラザンにより処
理してなる乾式シリカ微粉末20重量部、粘度が10セ
ンチストークスであり、分子鎖両末端のケイ素原子に水
酸基が結合しているメチルビニルポリシロキサン3重量
部を均一に混合した後、湿気遮断下、式:
【化28】 で表されるカルバシラトラン誘導体2重量部、テトラキ
ス(メチルエチルケトキシム)シラン0.8重量部、ビ
ニルトリス(メチルエチルケトキシム)シラン7.1重
量部、3−(N,N’−ジ−n−ブチルアミノ)プロピ
ルトリメトキシシラン0.5重量部、ジブチルチンジラ
ウレート0.01重量部を均一に混合してシリコーンゴ
ム組成物を調製した。このシリコーンゴム組成物を実施
例5と同様に評価して、この評価結果を表2に示した。
【0047】[実施例12]粘度が13,500センチ
ストークスであり、分子鎖両末端のケイ素原子に水酸基
が結合しているジメチルポリシロキサン100重量部、
BET比表面積が130m2/gであり、表面をジメチ
ルジメトキシシランとヘキサメチルジシラザンにより処
理してなる乾式シリカ微粉末20重量部、粘度が10セ
ンチストークスであり、分子鎖両末端のケイ素原子に水
酸基が結合しているメチルビニルポリシロキサン3重量
部を均一に混合した後、湿気遮断下、式:
【化29】 で表されるカルバシラトラン誘導体2重量部、テトラキ
ス(メチルエチルケトキシム)シラン3.9重量部、ビ
ニルトリス(メチルエチルケトキシム)シラン3.9重
量部を均一に混合してシリコーンゴム組成物を調製し
た。このシリコーンゴム組成物を実施例5と同様に評価
して、この評価結果を表2に示した。
【0048】
【表2】
【0049】
【発明の効果】本発明のシリコーンゴム組成物は、湿気
により硬化して、硬化途上で接触している基材に良好に
接着し、硬化後に接触した鉱油、合成油等の油によって
も接着力の低下の小さいシリコーンゴムを形成すること
ができるという特徴がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は実施例で作成した接着試験体の斜視図
である。
【符号の説明】
1、1’ 被着材{アルミニウム板(JIS H 40
00)} 2 シリコーンゴム

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)25℃における粘度が100〜100,000センチス トークスであり、分子鎖両末端のケイ素原子に水酸基もしくは加水分解性基が結 合しているジオルガノポリシロキサン 100重量部、 (B)無機質充填剤 5〜300重量部、 (C)一般式: 【化1】 {式中、R1はアルキル基またはアルコキシ基であり、R2は同じかまたは異なる 一般式: 【化2】 (式中、R4はアルキレン基またはアルキレンオキシアルキレン基であり、R5は 一価炭化水素基であり、R6はアルキル基であり、R7はアルキレン基であり、R 8 はアルキル基、アルケニル基、またはアシル基であり、aは0、1、または2 である。) で表される基からなる群から選択される基であり、R3は同じかまたは異なる水 素原子もしくはアルキル基である。} で表されるカルバシラトラン誘導体 0.1〜15重量部、 (D)一般式: R9 bSi(O−N=R10)(4-b) {式中、R9は置換もしくは非置換の一価炭化水素基であり、R10は一般式: 【化3】 (式中、R11、R12は同じかまたは異なる置換もしくは非置換の一価炭化水素基 であり、R13はアルキレン基である。) で表される基であり、bは0または1である。} で表されるオキシムシラン 0.1〜20重量部、 および (E)錫系縮合反応用触媒 0〜5重量部 からなるシリコーンゴム組成物。
  2. 【請求項2】 (D)成分が、一般式: Si(O−N=R10)4 {式中、R10は一般式: 【化4】 (式中、R11、R12は同じかまたは異なる置換もしくは
    非置換の一価炭化水素基であり、R13はアルキレン基で
    ある。)で表される基である。}で表されるテトラオキ
    シムシランを少なくとも含むことを特徴とする、請求項
    1記載のシリコーンゴム組成物。
  3. 【請求項3】 現場成形ガスケット用シリコーンゴム組
    成物であることを特徴とする、請求項1または2記載の
    シリコーンゴム組成物。
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