JPH1160493A - 活性酸素を起因とする疾患の治療および予防薬又はその原料 - Google Patents
活性酸素を起因とする疾患の治療および予防薬又はその原料Info
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- JPH1160493A JPH1160493A JP9221782A JP22178297A JPH1160493A JP H1160493 A JPH1160493 A JP H1160493A JP 9221782 A JP9221782 A JP 9221782A JP 22178297 A JP22178297 A JP 22178297A JP H1160493 A JPH1160493 A JP H1160493A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 生体内で発生した活性酸素を分解消去し、活
性酸素を起因とする疾患の治療および予防薬又はその原
料を提供する。 【解決手段】 白金およびパラジウムをコロイドの形で
混合したことを特徴とする。
性酸素を起因とする疾患の治療および予防薬又はその原
料を提供する。 【解決手段】 白金およびパラジウムをコロイドの形で
混合したことを特徴とする。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、白金およびパラジ
ウムをコロイドの形で混合したことを特徴とする活性酸
素を起因とする疾患の治療および予防薬又はその原料に
関するものである。
ウムをコロイドの形で混合したことを特徴とする活性酸
素を起因とする疾患の治療および予防薬又はその原料に
関するものである。
【０００２】
【従来の技術】酸素は人体の生命維持に必須不可欠のも
のであることはいうまでもないが、酸素は生体内で代謝
される量だけが必要であり、過剰な酸素はむしろ生体に
害を及ぼすことが判明されている。
のであることはいうまでもないが、酸素は生体内で代謝
される量だけが必要であり、過剰な酸素はむしろ生体に
害を及ぼすことが判明されている。
【０００３】近年、生体内で行われる消化、循環作用
も、地上で行われている酸化、還元作用という物質的代
謝作用が行われているという生化学という学問が普及さ
れるようになってから、血液中の酸素や体内酵素作用の
説明ができるようになり、体にストレスが加えられた
り、また太陽の紫外線を浴びると生体内にある酸素が活
性酸素に変化することがわかった。
も、地上で行われている酸化、還元作用という物質的代
謝作用が行われているという生化学という学問が普及さ
れるようになってから、血液中の酸素や体内酵素作用の
説明ができるようになり、体にストレスが加えられた
り、また太陽の紫外線を浴びると生体内にある酸素が活
性酸素に変化することがわかった。
【０００４】そして、この活性酸素の働きも学問的に明
らかになり、それが体にとって極めて有害であり、これ
が原因となって種々の疾患を引き起こすことも明らかに
されてきている。
らかになり、それが体にとって極めて有害であり、これ
が原因となって種々の疾患を引き起こすことも明らかに
されてきている。
【０００５】活性酸素の増加が原因で起こる疾患とし
て、動脈硬化、中風、狭心症、心筋梗塞、白内障、シ
ミ、ソバカス、皺、ＳＬＥ、皮膚筋炎、結節性動脈周囲
炎、慢性関節リュウマチ、ＰＳＳ、突発性肺硬化症、ベ
ーチェット病、川崎病、デューリング氏疱疹状皮膚炎、
固形癌、悪性リンパ腫、各種肉腫、白血病、糖尿病、肝
炎、腎炎、胃潰瘍の一部・腸管潰瘍、皮膚ケロイド、日
光皮膚炎、アトピー性皮膚炎、皮膚潰瘍等があるとされ
ている。
て、動脈硬化、中風、狭心症、心筋梗塞、白内障、シ
ミ、ソバカス、皺、ＳＬＥ、皮膚筋炎、結節性動脈周囲
炎、慢性関節リュウマチ、ＰＳＳ、突発性肺硬化症、ベ
ーチェット病、川崎病、デューリング氏疱疹状皮膚炎、
固形癌、悪性リンパ腫、各種肉腫、白血病、糖尿病、肝
炎、腎炎、胃潰瘍の一部・腸管潰瘍、皮膚ケロイド、日
光皮膚炎、アトピー性皮膚炎、皮膚潰瘍等があるとされ
ている。
【０００６】人間の生体内では常に活性酸素が発生して
いるが、生体内ではＳＯＤという酵素が常に働いてお
り、活性酸素を分解して消去している。しかし、ＳＯＤ
で分解消去できる量を越えた活性酸素が発生すると、こ
れが前記疾患を起こす原因となる。この活性酸素を分解
消去するものとしてアスコルビン酸（ビタミンＣ）が良
いことが明らかになっている。
いるが、生体内ではＳＯＤという酵素が常に働いてお
り、活性酸素を分解して消去している。しかし、ＳＯＤ
で分解消去できる量を越えた活性酸素が発生すると、こ
れが前記疾患を起こす原因となる。この活性酸素を分解
消去するものとしてアスコルビン酸（ビタミンＣ）が良
いことが明らかになっている。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、生体内
で発生した活性酸素を分解消去するためには大量のビタ
ミンＣを摂取しなければならず、現実的には困難であ
る。
で発生した活性酸素を分解消去するためには大量のビタ
ミンＣを摂取しなければならず、現実的には困難であ
る。
【０００８】本発明者は、上記点に鑑み、ビタミンＣよ
りも活性酸素を分解消去する能力のあるビタミンＣに代
わるものの研究を続けていたが、優れた酸化作用をもつ
白金と、優れた還元作用をもつパラジウムに着目し、こ
れらを併用することにより活性酸素を分解消去できるこ
とをつきとめ本発明を完成するに至った。
りも活性酸素を分解消去する能力のあるビタミンＣに代
わるものの研究を続けていたが、優れた酸化作用をもつ
白金と、優れた還元作用をもつパラジウムに着目し、こ
れらを併用することにより活性酸素を分解消去できるこ
とをつきとめ本発明を完成するに至った。
【０００９】本発明の目的とするところは、生体内で発
生した活性酸素を分解消去し、活性酸素を起因とする疾
患の治療および予防薬又はその原料を提供するところに
ある。
生した活性酸素を分解消去し、活性酸素を起因とする疾
患の治療および予防薬又はその原料を提供するところに
ある。
【００１０】
【課題を解決するための手段】本発明に係る活性酸素を
起因とする疾患の治療および予防薬は、白金およびパラ
ジウムをコロイドの形で含むことを特徴とする。
起因とする疾患の治療および予防薬は、白金およびパラ
ジウムをコロイドの形で含むことを特徴とする。
【００１１】また、本発明に係る活性酸素を起因とする
疾患の治療および予防薬の原料は、白金およびパラジウ
ムをコロイドの形で含むことを特徴とする。
疾患の治療および予防薬の原料は、白金およびパラジウ
ムをコロイドの形で含むことを特徴とする。
【００１２】前記白金コロイドとパラジウムコロイドの
混合物は、服用、塗布、筋肉注射等により、生体内に発
生した活性酸素を分解し消去する。
混合物は、服用、塗布、筋肉注射等により、生体内に発
生した活性酸素を分解し消去する。
【００１３】
【発明の実施の形態】本発明に係る活性酸素を起因とす
る疾患の治療および予防薬は、白金およびパラジウムを
コロイドの形で混合した。
る疾患の治療および予防薬は、白金およびパラジウムを
コロイドの形で混合した。
【００１４】また、活性酸素を起因とする疾患の治療お
よび予防薬の原料は、白金およびパラジウムをコロイド
の形で混合した。
よび予防薬の原料は、白金およびパラジウムをコロイド
の形で混合した。
【００１５】前記白金コロイドとパラジウムコロイド
は、例えば特公平２−４３８０１号で開示された方法で
製造される。白金コロイドとパラジウムコロイドとの混
合比にあっては、特に限定されるものではないが、白金
コロイド：パラジウムコロイドが２：３の割合であるこ
とが好ましい。
は、例えば特公平２−４３８０１号で開示された方法で
製造される。白金コロイドとパラジウムコロイドとの混
合比にあっては、特に限定されるものではないが、白金
コロイド：パラジウムコロイドが２：３の割合であるこ
とが好ましい。
【００１６】白金コロイドとパラジウムコロイドの混合
物が薬である場合、その使用の形態にあっては、そのま
ま使用してもよいが、取扱い等の容易性から、白金コロ
イドとパラジウムコロイドの混合物に蒸留水或いは炭酸
水素ナトリウム水溶液を滴下してコロイド液として使用
することが好ましい。使用の手段にあっては、服用、塗
布、筋肉注射等がある。
物が薬である場合、その使用の形態にあっては、そのま
ま使用してもよいが、取扱い等の容易性から、白金コロ
イドとパラジウムコロイドの混合物に蒸留水或いは炭酸
水素ナトリウム水溶液を滴下してコロイド液として使用
することが好ましい。使用の手段にあっては、服用、塗
布、筋肉注射等がある。
【００１７】白金コロイドとパラジウムコロイドの混合
物が薬の原料である場合、その混合物を他の医薬或いは
医薬原料に添加する。この場合の混合物はそのまま添加
してもよく、或いは前記と同様にコロイド液にして添加
してもよい。
物が薬の原料である場合、その混合物を他の医薬或いは
医薬原料に添加する。この場合の混合物はそのまま添加
してもよく、或いは前記と同様にコロイド液にして添加
してもよい。
【００１８】上記白金コロイドとパラジウムコロイドの
混合物は、服用、塗布、筋肉注射等により、生体内に発
生した活性酸素に対しビタミンＣ（アスコルビン酸）に
比べはるかに高い分解消去を示し活性酸素を起因とする
疾患の治療や予防が図れる。以下、白金コロイドとパラ
ジウムコロイドの混合物（以下単に白金・パラジウムコ
ロイドという）の活性酸素消去活性の実験結果を示し、
白金・パラジウムコロイドが活性酸素の極めて高い分解
消去作用のあることを例証する。
混合物は、服用、塗布、筋肉注射等により、生体内に発
生した活性酸素に対しビタミンＣ（アスコルビン酸）に
比べはるかに高い分解消去を示し活性酸素を起因とする
疾患の治療や予防が図れる。以下、白金コロイドとパラ
ジウムコロイドの混合物（以下単に白金・パラジウムコ
ロイドという）の活性酸素消去活性の実験結果を示し、
白金・パラジウムコロイドが活性酸素の極めて高い分解
消去作用のあることを例証する。
【００１９】［試験方法］白金・パラジウムコロイドと
アスコルビン酸の活性酸素消去活性をスピントラッピン
グＥＳＲ法によって評価する。
アスコルビン酸の活性酸素消去活性をスピントラッピン
グＥＳＲ法によって評価する。
【００２０】スピントラッピング法とは、電子スピン共
鳴装置（ＥＳＲ）とスピントラッピング試薬を組み合わ
せた測定系で行われる。ＥＳＲは不対電子を有するラジ
カル種（活性酸素、遷移金属、有機ラジカルなど）を選
択的に高感度検出する計測法である。
鳴装置（ＥＳＲ）とスピントラッピング試薬を組み合わ
せた測定系で行われる。ＥＳＲは不対電子を有するラジ
カル種（活性酸素、遷移金属、有機ラジカルなど）を選
択的に高感度検出する計測法である。
【００２１】［試薬および試料の調整］ ◎試薬 （１）Ｈ2 Ｏ2 １００ｍＭ （２）ＤＭＰＯ １００ｍＭ （３）ｐＨ７．７リン酸緩衝液 １００ｍＭ （４）白金・パラジウムコロイド液 ２５０〜６００倍
稀釈 （５）アスコルビン酸 ７〜１２ｍＭ ◎試料の調整 コントロール溶液 ＤＭＰＯ ０．１ｍｌ Ｈ2 Ｏ2 ０．２ｍｌ 精製水 ０．６ｍｌ アスコルビン酸系 ＤＭＰＯ ０．１ｍｌ Ｈ2 Ｏ2 ０．２ｍｌ リン酸緩衝液 ０．１ｍｌ アスコルビン酸 ０．１ｍｌ 精製水 ０．５ｍｌ 白金・パラジウム系 ＤＭＰＯ ０．１ｍｌ Ｈ2 Ｏ2 ０．２ｍｌ 白金・パラジウムコロイド液 ０．１ｍｌ 精製水 ０．６ｍｌ ［測定手順］各試料をＥＳＲセルに移して、ＥＳＲキャ
ビティー内で紫外線照射を室温で３０秒間行う。照射後
のＥＳＲ信号を定量的に測定する。
稀釈 （５）アスコルビン酸 ７〜１２ｍＭ ◎試料の調整 コントロール溶液 ＤＭＰＯ ０．１ｍｌ Ｈ2 Ｏ2 ０．２ｍｌ 精製水 ０．６ｍｌ アスコルビン酸系 ＤＭＰＯ ０．１ｍｌ Ｈ2 Ｏ2 ０．２ｍｌ リン酸緩衝液 ０．１ｍｌ アスコルビン酸 ０．１ｍｌ 精製水 ０．５ｍｌ 白金・パラジウム系 ＤＭＰＯ ０．１ｍｌ Ｈ2 Ｏ2 ０．２ｍｌ 白金・パラジウムコロイド液 ０．１ｍｌ 精製水 ０．６ｍｌ ［測定手順］各試料をＥＳＲセルに移して、ＥＳＲキャ
ビティー内で紫外線照射を室温で３０秒間行う。照射後
のＥＳＲ信号を定量的に測定する。
【００２２】［結果］ コントロール溶液 ３０秒間の紫外線照射によって過酸化水素由来のヒドロ
キシラジカルがＤＭＰＯに捕捉されＥＳＲ信号が観測さ
れ、紫外線照射によってヒドロキシラジカルが生成する
ことが確認された。
キシラジカルがＤＭＰＯに捕捉されＥＳＲ信号が観測さ
れ、紫外線照射によってヒドロキシラジカルが生成する
ことが確認された。
【００２３】アスコルビン酸系 紫外線照射後、ＥＳＲ信号を測定したところ、コントロ
ール溶液に比べＥＳＲ信号強度の減少が確認された。
ール溶液に比べＥＳＲ信号強度の減少が確認された。
【００２４】白金・パラジウム系 紫外線照射後、ＥＳＲ信号を測定したところ、コントロ
ール溶液に比べＥＳＲ信号強度の減少が確認され、その
減少率はアスコルビン酸系の減少率よりも高く、この減
少率から白金・パラジウムのヒドロキシラジカルの消去
反応速度定数はアスコルビン酸に比べ約１００倍の速度
定数をもつことが確認された。
ール溶液に比べＥＳＲ信号強度の減少が確認され、その
減少率はアスコルビン酸系の減少率よりも高く、この減
少率から白金・パラジウムのヒドロキシラジカルの消去
反応速度定数はアスコルビン酸に比べ約１００倍の速度
定数をもつことが確認された。
【００２５】［評価］上記の結果から、白金・パラジウ
ムコロイドはアスコルビン酸に比べてはるかに高い活性
酸素分解消去作用があると評価された。
ムコロイドはアスコルビン酸に比べてはるかに高い活性
酸素分解消去作用があると評価された。
【００２６】
【発明の効果】以上のように本発明に係る白金コロイド
とパラジウムコロイドの混合物はビタミンＣ（アルコル
ビン酸）よりもはるかに高い活性酸素分解消去作用を有
するものであり、これを服用、塗布或いは筋肉注射する
ことにより、生体内で発生した活性酸素を効果的に分解
消去することができるので、活性酸素を起因とする疾患
の治療および予防薬又はその原料として極めて有効であ
る。
とパラジウムコロイドの混合物はビタミンＣ（アルコル
ビン酸）よりもはるかに高い活性酸素分解消去作用を有
するものであり、これを服用、塗布或いは筋肉注射する
ことにより、生体内で発生した活性酸素を効果的に分解
消去することができるので、活性酸素を起因とする疾患
の治療および予防薬又はその原料として極めて有効であ
る。
Claims (2)
- 【請求項１】 白金およびパラジウムをコロイドの形で
混合したことを特徴とする活性酸素を起因とする疾患の
治療および予防薬。 - 【請求項２】 白金およびパラジウムをコロイドの形で
混合したことを特徴とする活性酸素を起因とする疾患の
治療および予防薬の原料。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP22178297A JP3411195B2 (ja) | 1997-08-18 | 1997-08-18 | 活性酸素除去剤 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP22178297A JP3411195B2 (ja) | 1997-08-18 | 1997-08-18 | 活性酸素除去剤 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1160493A true JPH1160493A (ja) | 1999-03-02 |
| JP3411195B2 JP3411195B2 (ja) | 2003-05-26 |
Family
ID=16772126
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP22178297A Expired - Lifetime JP3411195B2 (ja) | 1997-08-18 | 1997-08-18 | 活性酸素除去剤 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3411195B2 (ja) |
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-
1997
- 1997-08-18 JP JP22178297A patent/JP3411195B2/ja not_active Expired - Lifetime
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