JPH1160433A - 皮膚化粧料 - Google Patents
皮膚化粧料Info
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- JPH1160433A JPH1160433A JP23180297A JP23180297A JPH1160433A JP H1160433 A JPH1160433 A JP H1160433A JP 23180297 A JP23180297 A JP 23180297A JP 23180297 A JP23180297 A JP 23180297A JP H1160433 A JPH1160433 A JP H1160433A
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- JP
- Japan
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- cosmetic
- acid
- skin
- fatty acid
- ester
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Abstract
(57)【要約】
【課題】皮膚の保湿機能を持続的に亢進、維持する特性
と共に、L−アスコルビン酸の無機酸エステル塩の保存
安定性にも寄与する特性とを併せ持つ、新規な皮膚化粧
料を提供する。 【解決手段】イソ型脂肪酸及び/又はアンテイソ型脂肪
酸のコレステロールエステルと、L−アスコルビン酸の
無機酸エステル塩とを含有してなる皮膚化粧料。
と共に、L−アスコルビン酸の無機酸エステル塩の保存
安定性にも寄与する特性とを併せ持つ、新規な皮膚化粧
料を提供する。 【解決手段】イソ型脂肪酸及び/又はアンテイソ型脂肪
酸のコレステロールエステルと、L−アスコルビン酸の
無機酸エステル塩とを含有してなる皮膚化粧料。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、皮膚の保湿機能を
持続的に亢進、維持する特性と共に、L−アスコルビン
酸の無機酸エステル塩の保存安定性にも寄与する特性と
を併せ持つ、新規な皮膚化粧料に関する。
持続的に亢進、維持する特性と共に、L−アスコルビン
酸の無機酸エステル塩の保存安定性にも寄与する特性と
を併せ持つ、新規な皮膚化粧料に関する。
【0002】
【従来の技術】L−アスコルビン酸の無機酸エステル塩
は、化粧品、医薬部外品における最も代表的なメラニン
生成抑制剤として美白化粧料に汎用されている。更に、
コラーゲン産生促進効果が確認されて以来、老化防止化
粧料等にも利用されている。
は、化粧品、医薬部外品における最も代表的なメラニン
生成抑制剤として美白化粧料に汎用されている。更に、
コラーゲン産生促進効果が確認されて以来、老化防止化
粧料等にも利用されている。
【0003】しかし、L−アスコルビン酸の無機酸エス
テル塩は、製剤に配合した場合不安定で褐変、変臭を起
こし易く、この傾向はソルビトール、マルビトール等の
化粧品に用いられる保湿剤を配合したときに顕著であ
る。そこで、水溶液中でも安定で、製品への配合適正に
優れる、アスコルビン酸リン酸エステルマグネシウム、
アスコルビン酸リン酸エステルナトリウム、アスコルビ
ン酸グルコース、アスコルビン酸硫酸エステル等が開発
されている。更に、L−アスコルビン酸及びL−アスコ
ルビン酸の水溶性誘導体とニコチン酸アミドとを組み合
わせて用いる(特開平6−107531号公報)、特定
のアミン誘導体又はそのその酸付加塩、尿素又は特定の
α−モノグリセリルエーテル及びL−アスコルビン酸及
びその誘導体とを組み合わせて用いる(特開平9−30
919号公報)等の提案もなされている。しかしなが
ら、これらの技術改良をもってしても、その効果は十分
ではなく、改良の余地を残しているのが実情である。
テル塩は、製剤に配合した場合不安定で褐変、変臭を起
こし易く、この傾向はソルビトール、マルビトール等の
化粧品に用いられる保湿剤を配合したときに顕著であ
る。そこで、水溶液中でも安定で、製品への配合適正に
優れる、アスコルビン酸リン酸エステルマグネシウム、
アスコルビン酸リン酸エステルナトリウム、アスコルビ
ン酸グルコース、アスコルビン酸硫酸エステル等が開発
されている。更に、L−アスコルビン酸及びL−アスコ
ルビン酸の水溶性誘導体とニコチン酸アミドとを組み合
わせて用いる(特開平6−107531号公報)、特定
のアミン誘導体又はそのその酸付加塩、尿素又は特定の
α−モノグリセリルエーテル及びL−アスコルビン酸及
びその誘導体とを組み合わせて用いる(特開平9−30
919号公報)等の提案もなされている。しかしなが
ら、これらの技術改良をもってしても、その効果は十分
ではなく、改良の余地を残しているのが実情である。
【0004】一方、外部からの刺激、例えば、日焼け後
の色素沈着・しみの淡色化・美白効果を持つとして提案
している、特開平4−305592号公報や特開平9−
25210号公報等の「美白化粧料」は、美白効果と安
全性を持つことを開示しているが、紫外線により荒れた
肌を皮膚が元来保有する機能(保湿能)を回復させるよ
うな効果は得られない。
の色素沈着・しみの淡色化・美白効果を持つとして提案
している、特開平4−305592号公報や特開平9−
25210号公報等の「美白化粧料」は、美白効果と安
全性を持つことを開示しているが、紫外線により荒れた
肌を皮膚が元来保有する機能(保湿能)を回復させるよ
うな効果は得られない。
【0005】本発明に係わるイソ型脂肪酸及び/又はア
ンテイソ型脂肪酸のコレステロールエステルは、抱水性
が高く、これを含有する皮膚化粧料は皮膚の保湿能を持
続的に亢進、維持することが期待される。
ンテイソ型脂肪酸のコレステロールエステルは、抱水性
が高く、これを含有する皮膚化粧料は皮膚の保湿能を持
続的に亢進、維持することが期待される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、皮膚の保湿
機能を持続的に亢進、維持する特性と共に、L−アスコ
ルビン酸の無機酸エステル塩の保存安定性にも寄与する
特性とを併せ持つ、新規な皮膚化粧料を提供することを
目的とする。
機能を持続的に亢進、維持する特性と共に、L−アスコ
ルビン酸の無機酸エステル塩の保存安定性にも寄与する
特性とを併せ持つ、新規な皮膚化粧料を提供することを
目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記の目的
を解決するため検討した結果、一般式(1)で表される
イソ型脂肪酸及び/又は一般式(2)で表されるアンテ
イソ型脂肪酸のコレステロールエステル、並びにL−ア
スコルビン酸の無機酸エステル塩とを含有することを特
徴とする皮膚化粧料が、本目的を達成することを見出し
た。
を解決するため検討した結果、一般式(1)で表される
イソ型脂肪酸及び/又は一般式(2)で表されるアンテ
イソ型脂肪酸のコレステロールエステル、並びにL−ア
スコルビン酸の無機酸エステル塩とを含有することを特
徴とする皮膚化粧料が、本目的を達成することを見出し
た。
【0008】
【化3】
【0009】(但し、nは6〜32で示される。)
【0010】
【化4】
【0011】(但し、nは6〜32で示される。)
【0012】
【発明の実施の形態】以下、発明の実施の形態を詳述す
る。
る。
【0013】従来より、化粧品原料として用いられてい
る分岐脂肪酸コレステロールエステルは、イソステアリ
ン酸によって構成される。このイソステアリン酸は、分
岐位置及び分岐アルキル鎖長は特定されていないが、ほ
とんどは2−ヘプチルウンデカン酸である。一方、本発
明に用いる分岐脂肪酸コレステロールエステルは、イソ
型、アンテイソ型脂肪酸によって構成される。すなわ
ち、それぞれ末端より2位〔前記一般式(1)〕、及び
末端より3位〔前記一般式(2)〕にメチル基を持つ脂
肪酸に限定される。分岐位置及び分岐アルキル鎖長が特
定されている点で、従来公知化合物の分岐脂肪酸コレス
テロールエステルとは異なる。本発明に用いるイソ型脂
肪酸及び/又はアンテイソ型脂肪酸のコレステロールエ
ステルは、例えば、株式会社日本精化のYOFCO C
LE−NH(イソ型脂肪酸及びアンテイソ型脂肪酸のコ
レステロールエステルを含有)等を挙げることができる
が、これに限定されるものではない。
る分岐脂肪酸コレステロールエステルは、イソステアリ
ン酸によって構成される。このイソステアリン酸は、分
岐位置及び分岐アルキル鎖長は特定されていないが、ほ
とんどは2−ヘプチルウンデカン酸である。一方、本発
明に用いる分岐脂肪酸コレステロールエステルは、イソ
型、アンテイソ型脂肪酸によって構成される。すなわ
ち、それぞれ末端より2位〔前記一般式(1)〕、及び
末端より3位〔前記一般式(2)〕にメチル基を持つ脂
肪酸に限定される。分岐位置及び分岐アルキル鎖長が特
定されている点で、従来公知化合物の分岐脂肪酸コレス
テロールエステルとは異なる。本発明に用いるイソ型脂
肪酸及び/又はアンテイソ型脂肪酸のコレステロールエ
ステルは、例えば、株式会社日本精化のYOFCO C
LE−NH(イソ型脂肪酸及びアンテイソ型脂肪酸のコ
レステロールエステルを含有)等を挙げることができる
が、これに限定されるものではない。
【0014】本発明に用いる、分岐脂肪酸コレステロー
ルエステルは、イソ型、アンテイソ型に分離する必要は
ないが、分離して用いても良い。また、これらの分岐脂
肪酸コレステロールエステルは他の脂肪酸コレステロー
ルエステルとの混合物で良いが、分岐脂肪酸コレステロ
ールエステルのみからなるものでも良い。これらのイソ
型脂肪酸及びアンテイソ型脂肪酸の総炭素数は融点が低
く、液晶構造を形成する範囲である、6〜32であり、
好ましくは総炭素数12〜28である。分岐脂肪酸コレ
ステロールエステルの配合量は、皮膚化粧料の総量を基
準として0.005〜20重量%(以下、wt%と略
す)が好ましい。
ルエステルは、イソ型、アンテイソ型に分離する必要は
ないが、分離して用いても良い。また、これらの分岐脂
肪酸コレステロールエステルは他の脂肪酸コレステロー
ルエステルとの混合物で良いが、分岐脂肪酸コレステロ
ールエステルのみからなるものでも良い。これらのイソ
型脂肪酸及びアンテイソ型脂肪酸の総炭素数は融点が低
く、液晶構造を形成する範囲である、6〜32であり、
好ましくは総炭素数12〜28である。分岐脂肪酸コレ
ステロールエステルの配合量は、皮膚化粧料の総量を基
準として0.005〜20重量%(以下、wt%と略
す)が好ましい。
【0015】本発明に用いるL−アスコルビン酸の無機
酸エステル塩としては、例えば、L−アスコルビル−2
−リン酸ナトリウム、L−アスコルビル−2−リン酸マ
グネシウム、L−アスコルビル−2−リン酸カリウム、
L−アスコルビル−2−リン酸カルシウム、L−アスコ
ルビル−2−硫酸ナトリウム、L−アスコルビル−2−
硫酸カリウム、L−アスコルビル−2−硫酸カルシウム
等が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
なお、これらのL−アスコルビン酸の無機酸エステル塩
は1種以上を混合して用いても良い。L−アスコルビン
酸の無機酸エステル塩の配合量は、皮膚化粧料の総量を
基準として0.01〜5wt%が好ましい。この範囲に
あると、生理的効果、保存安定性上好ましい。
酸エステル塩としては、例えば、L−アスコルビル−2
−リン酸ナトリウム、L−アスコルビル−2−リン酸マ
グネシウム、L−アスコルビル−2−リン酸カリウム、
L−アスコルビル−2−リン酸カルシウム、L−アスコ
ルビル−2−硫酸ナトリウム、L−アスコルビル−2−
硫酸カリウム、L−アスコルビル−2−硫酸カルシウム
等が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
なお、これらのL−アスコルビン酸の無機酸エステル塩
は1種以上を混合して用いても良い。L−アスコルビン
酸の無機酸エステル塩の配合量は、皮膚化粧料の総量を
基準として0.01〜5wt%が好ましい。この範囲に
あると、生理的効果、保存安定性上好ましい。
【0016】本発明の化粧料には、上記原料の他にター
ル系色素、酸化鉄等の着色顔料、パラベン、フェノキシ
エタノール等の防腐剤、ジメチルポリシロキサン、メチ
ルフェニルポリシロキサン等のシリコーン油、流動パラ
フィン、スクワラン、パラフィン、ワセリン等の炭化水
素類、ミツロウ、ホホバ油、カルナバロウ等のロウ類、
トリイソステアリン酸グリセリル、トリオクタン酸グリ
セリル、トリ−2−エチルヘキサン酸グリセリル等のト
リグリセリド類、ミリスチン酸オクチルドデシル、ミリ
スチン酸イソセチル、ジオクタン酸ネオペンチルグリコ
ール、パルミチン酸セチル等のエステル油、セタノー
ル、ベヘニルアルコール、ステアリルアルコール等の高
級アルコール類、コレステロール、フィトステロール等
のステロール類、オリーブ油、マカデミアナッツ油、ヒ
マシ油等の植物油類、これら硬化油の処理油類、ステア
リン酸、ミリスチン酸、イソステアリン酸等の脂肪酸
類、セチル硫酸ナトリウム、N−ステアロイル−L−グ
ルタミン酸塩、グリチルリチン酸塩等の陰イオン界面活
性剤、ポリオキシエチレン(以下、POEと略す)アル
キルエーテル、POE脂肪酸エステル、POE多価アル
コール脂肪酸エステル、POE硬化ヒマシ油、多価アル
コール脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステ
ル、変性シリコーン、蔗糖エステル等の非イオン界面活
性剤、テトラアルキルアンモニウム塩等の陽イオン界面
活性剤、ベタイン型、スルホベタイン型、スルホアミノ
酸型、N−ステアロイル−L−グルタミン酸ナトリウム
等の両性界面活性剤、レシチン、リゾフォスファチジル
コリン等の天然系界面活性剤、酸化チタン、酸化亜鉛等
の顔料、ジブチルヒドロキシトルエンなどの抗酸化剤、
グリセリン、1,3−ブチレングリコール、ジプロピレ
ングリコール、プロピレングリコール、ソルビトール、
マルビトール、ジグリセリン等の多価アルコール類、エ
デト酸等のキレート剤、キサンタンガム、カルボキシビ
ニルポリマー、カラギーナン等の増粘剤、水酸化カリウ
ム、ジイソプロパノールアミン、トリエタノールアミン
等の中和剤、ヒアルロン酸、コラーゲン等の生体高分
子、カミツレ、アロエ、モモ、カロット、甘草、火棘等
の植物エキス、セリン、スレオニン等のアミノ酸、ヒド
ロキシメトキシベンゾフェノンスルフォン酸塩等の紫外
線吸収剤などを、本発明の目的を損なわない範囲内で適
宜配合することができる。
ル系色素、酸化鉄等の着色顔料、パラベン、フェノキシ
エタノール等の防腐剤、ジメチルポリシロキサン、メチ
ルフェニルポリシロキサン等のシリコーン油、流動パラ
フィン、スクワラン、パラフィン、ワセリン等の炭化水
素類、ミツロウ、ホホバ油、カルナバロウ等のロウ類、
トリイソステアリン酸グリセリル、トリオクタン酸グリ
セリル、トリ−2−エチルヘキサン酸グリセリル等のト
リグリセリド類、ミリスチン酸オクチルドデシル、ミリ
スチン酸イソセチル、ジオクタン酸ネオペンチルグリコ
ール、パルミチン酸セチル等のエステル油、セタノー
ル、ベヘニルアルコール、ステアリルアルコール等の高
級アルコール類、コレステロール、フィトステロール等
のステロール類、オリーブ油、マカデミアナッツ油、ヒ
マシ油等の植物油類、これら硬化油の処理油類、ステア
リン酸、ミリスチン酸、イソステアリン酸等の脂肪酸
類、セチル硫酸ナトリウム、N−ステアロイル−L−グ
ルタミン酸塩、グリチルリチン酸塩等の陰イオン界面活
性剤、ポリオキシエチレン(以下、POEと略す)アル
キルエーテル、POE脂肪酸エステル、POE多価アル
コール脂肪酸エステル、POE硬化ヒマシ油、多価アル
コール脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステ
ル、変性シリコーン、蔗糖エステル等の非イオン界面活
性剤、テトラアルキルアンモニウム塩等の陽イオン界面
活性剤、ベタイン型、スルホベタイン型、スルホアミノ
酸型、N−ステアロイル−L−グルタミン酸ナトリウム
等の両性界面活性剤、レシチン、リゾフォスファチジル
コリン等の天然系界面活性剤、酸化チタン、酸化亜鉛等
の顔料、ジブチルヒドロキシトルエンなどの抗酸化剤、
グリセリン、1,3−ブチレングリコール、ジプロピレ
ングリコール、プロピレングリコール、ソルビトール、
マルビトール、ジグリセリン等の多価アルコール類、エ
デト酸等のキレート剤、キサンタンガム、カルボキシビ
ニルポリマー、カラギーナン等の増粘剤、水酸化カリウ
ム、ジイソプロパノールアミン、トリエタノールアミン
等の中和剤、ヒアルロン酸、コラーゲン等の生体高分
子、カミツレ、アロエ、モモ、カロット、甘草、火棘等
の植物エキス、セリン、スレオニン等のアミノ酸、ヒド
ロキシメトキシベンゾフェノンスルフォン酸塩等の紫外
線吸収剤などを、本発明の目的を損なわない範囲内で適
宜配合することができる。
【0017】本発明の皮膚化粧料の剤型としては、クリ
ーム、乳液、化粧水、パック、マッサージ料、メイクア
ップ料、浴用剤等が挙げられる。
ーム、乳液、化粧水、パック、マッサージ料、メイクア
ップ料、浴用剤等が挙げられる。
【0018】
【実施例】以下、実施例及び比較例によって本発明を更
に詳細に説明するが、本発明はこれによって限定される
ものではない。なお、実施例に記載の(1)保存安定性
試験、(2)保湿性試験の各方法は下記の通りである。
に詳細に説明するが、本発明はこれによって限定される
ものではない。なお、実施例に記載の(1)保存安定性
試験、(2)保湿性試験の各方法は下記の通りである。
【0019】(1)保存安定性試験 試料を60℃の恒温槽に入れ、2日間放置後の乳化状態
・外観を顕微鏡及び目視観察し、下記の基準で判定し
た。 異常が認められる場合:「×」 (油が分離した場合、粒子が粗大になった場合、黄変、
変臭) 異常が認められない場合:「○」 (乳化状態が均一で均質なエマルションを形成している
場合)
・外観を顕微鏡及び目視観察し、下記の基準で判定し
た。 異常が認められる場合:「×」 (油が分離した場合、粒子が粗大になった場合、黄変、
変臭) 異常が認められない場合:「○」 (乳化状態が均一で均質なエマルションを形成している
場合)
【0020】(2)保湿性試験(角質層水分量測定方
法) 20人の上腕部において、試料塗布前及び塗布15分後
の角質水分量を田上らの方法(日本香粧品科学会誌:1
6巻、2号、100−106頁、1982年)に基づき
Skicon−200型水分量測定器(IBS社製)を
用いて測定し、角質水分量の上昇した人数で評価を行っ
た。
法) 20人の上腕部において、試料塗布前及び塗布15分後
の角質水分量を田上らの方法(日本香粧品科学会誌:1
6巻、2号、100−106頁、1982年)に基づき
Skicon−200型水分量測定器(IBS社製)を
用いて測定し、角質水分量の上昇した人数で評価を行っ
た。
【0021】なお、本試験において、イソ型脂肪酸及び
/又はアンテイソ型脂肪酸のコレステロールエステルは
株式会社日本精化製(YOFCO CLE−NH、以
下、NHと略す)を用いた。更に、L−アスコルビン酸
の無機酸エステル塩は、L−アスコルビル−2−リン酸
ナトリウム(以下、APSと略す)、L−アスコルビル
−2−リン酸マグネシウム(以下、APMと略す)、L
−アスコルビル−2−硫酸ナトリウム(以下、ASSと
略す)を用いた。但し、本発明はこれによって限定され
るものではない。
/又はアンテイソ型脂肪酸のコレステロールエステルは
株式会社日本精化製(YOFCO CLE−NH、以
下、NHと略す)を用いた。更に、L−アスコルビン酸
の無機酸エステル塩は、L−アスコルビル−2−リン酸
ナトリウム(以下、APSと略す)、L−アスコルビル
−2−リン酸マグネシウム(以下、APMと略す)、L
−アスコルビル−2−硫酸ナトリウム(以下、ASSと
略す)を用いた。但し、本発明はこれによって限定され
るものではない。
【0022】実施例1〜6、比較例1(W/O型乳化
物) 表1の組成で各々のW/O型乳化物を調製し、前記の諸
試験を実施した。
物) 表1の組成で各々のW/O型乳化物を調製し、前記の諸
試験を実施した。
【0023】
【表1】
【0024】(1)調製方法 (A),(B)各々を約60℃にて均一に溶解し、攪拌
下、(B)を(A)に加えて乳化分散した後、約30℃
まで冷却して調製した。
下、(B)を(A)に加えて乳化分散した後、約30℃
まで冷却して調製した。
【0025】(2)特性 各W/O型乳化物の諸試験を実施した結果を表1下欄に
併せて示す。表1に示すように、本発明の実施例1〜6
は全て優れた保存安定性、保湿性を示した。これに対
し、NHの代わりにソルビトールと、APSとを組み合
わせて配合した比較例1は諸特性において十分な効果は
得られなかった。
併せて示す。表1に示すように、本発明の実施例1〜6
は全て優れた保存安定性、保湿性を示した。これに対
し、NHの代わりにソルビトールと、APSとを組み合
わせて配合した比較例1は諸特性において十分な効果は
得られなかった。
【0026】実施例7〜10、比較例2(エッセンス) 表2の組成で実施例1に準じた調製方法でエッセンスを
調製し、前記の諸試験を実施した。
調製し、前記の諸試験を実施した。
【0027】各エッセンスの諸試験を実施した結果を表
2下欄に併せて示す。表2に示すように、本発明の実施
例7〜10は全て優れた保存安定性、保湿性を示した。
これに対し、NHの代わりにマルビットと、APSとを
組み合わせて配合した比較例2は諸特性において十分な
効果は得られなかった。
2下欄に併せて示す。表2に示すように、本発明の実施
例7〜10は全て優れた保存安定性、保湿性を示した。
これに対し、NHの代わりにマルビットと、APSとを
組み合わせて配合した比較例2は諸特性において十分な
効果は得られなかった。
【0028】
【発明の効果】以上記載のように、本発明は、皮膚の保
湿機能を持続的に亢進、維持する特性と共に、L−アス
コルビン酸の無機酸エステル塩の保存安定性にも寄与す
る特性とを併せ持つ、新規な皮膚化粧料を提供すること
ができる。
湿機能を持続的に亢進、維持する特性と共に、L−アス
コルビン酸の無機酸エステル塩の保存安定性にも寄与す
る特性とを併せ持つ、新規な皮膚化粧料を提供すること
ができる。
【表2】
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成9年10月20日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】変更
【補正内容】
【0014】本発明に用いる、分岐脂肪酸コレステロー
ルエステルは、イソ型、アンテイソ型に分離する必要は
ないが、分離して用いても良い。また、これらの分岐脂
肪酸コレステロールエステルは他の脂肪酸コレステロー
ルエステルとの混合物でも良いが、分岐脂肪酸コレステ
ロールエステルのみからなるものでも良い。これらのイ
ソ型脂肪酸及びアンテイソ型脂肪酸の総炭素数は融点が
低く、液晶構造を形成する範囲である、10〜37であ
り、好ましくは総炭素数12〜28である。分岐脂肪酸
コレステロールエステルの配合量は、皮膚化粧料の総量
を基準として0.005〜20重量%(以下、wt%と
略す)が好ましい。
ルエステルは、イソ型、アンテイソ型に分離する必要は
ないが、分離して用いても良い。また、これらの分岐脂
肪酸コレステロールエステルは他の脂肪酸コレステロー
ルエステルとの混合物でも良いが、分岐脂肪酸コレステ
ロールエステルのみからなるものでも良い。これらのイ
ソ型脂肪酸及びアンテイソ型脂肪酸の総炭素数は融点が
低く、液晶構造を形成する範囲である、10〜37であ
り、好ましくは総炭素数12〜28である。分岐脂肪酸
コレステロールエステルの配合量は、皮膚化粧料の総量
を基準として0.005〜20重量%(以下、wt%と
略す)が好ましい。
Claims (1)
- 【請求項1】 一般式(1) 【化1】 (但し、nは6〜32で示される。)で表されるイソ型
脂肪酸のコレステロールエステル及び/又は一般式
(2) 【化2】 (但し、nは6〜32で示される。)で表されるアンテ
イソ型脂肪酸のコレステロールエステル、並びにL−ア
スコルビン酸の無機酸エステル塩とを含有することを特
徴とする皮膚化粧料。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23180297A JPH1160433A (ja) | 1997-08-12 | 1997-08-12 | 皮膚化粧料 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23180297A JPH1160433A (ja) | 1997-08-12 | 1997-08-12 | 皮膚化粧料 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1160433A true JPH1160433A (ja) | 1999-03-02 |
Family
ID=16929259
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP23180297A Pending JPH1160433A (ja) | 1997-08-12 | 1997-08-12 | 皮膚化粧料 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1160433A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000256173A (ja) * | 1999-03-15 | 2000-09-19 | Kose Corp | 乳化化粧料 |
JP2012144444A (ja) * | 2011-01-07 | 2012-08-02 | Mikimoto Pharmaceut Co Ltd | 油中水型乳化組成物または油中水中油型乳化組成物 |
-
1997
- 1997-08-12 JP JP23180297A patent/JPH1160433A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000256173A (ja) * | 1999-03-15 | 2000-09-19 | Kose Corp | 乳化化粧料 |
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