JPH1159879A - アキュームレート・ローラーコンベア装置 - Google Patents

アキュームレート・ローラーコンベア装置

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JPH1159879A
JPH1159879A JP24046297A JP24046297A JPH1159879A JP H1159879 A JPH1159879 A JP H1159879A JP 24046297 A JP24046297 A JP 24046297A JP 24046297 A JP24046297 A JP 24046297A JP H1159879 A JPH1159879 A JP H1159879A
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JP
Japan
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transport
roller
torque
drive
drive pulley
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Withdrawn
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JP24046297A
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English (en)
Inventor
Yoichiro Yamamoto
洋一郎 山本
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Hirata Corp
Original Assignee
Hirata Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 搬送物の滞留/停止時に搬送ローラーによる
ラインプレッシャーを0にする。 【解決手段】 中空軸23の一端に弾性体からなる搬送
ローラー24を固定し、駆動プーリー25を中空軸23
の他端に回転自在に設ける。中空軸23に圧入されたブ
ッシュ28に作動軸29を摺動自在に挿通し、作動軸2
9の他端に設けた摩擦板27を駆動プーリー25に対向
させる。摩擦板はブッシュ28に対して摺動自在かつ回
転不能に係合する。作動軸29の他端に螺合された調整
ナット31とブッシュ28の間に圧縮スプリング30を
介装し、圧縮スプリング30で摩擦板27を駆動プーリ
ー25に圧接させ、駆動プーリー25から搬送ローラー
24へ回転トルクを伝える。作動軸29を押して摩擦板
27を駆動プリー25から離間させることにより、搬送
ローラー24のラインプレッシャを0にする。また、調
整ナット31によって摩擦トルクを調整する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はアキュムレート・ロ
ーラーコンベア装置に関する。特に、フリーフロー生産
ラインに用いられるアキュムレート・ローラーコンベア
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、フリーフロー生産ラインに用い
られているアキュムレート・ローラーコンベア装置は、
チェーン等によって動力を伝え、途中に摩擦伝動機構を
介することによって搬送ローラーを回転させ、搬送ロー
ラーによって搬送物を搬送するとともに、摩擦伝導機構
によってコンベア運転中における搬送物の滞留(アキュ
ムレート)を可能にしている。
【0003】図9は、このようなアキュムレート・ロー
ラーコンベア装置の一例を示す断面図であって、駆動ロ
ーラーユニット81の部分を示している。この駆動ロー
ラーユニット81にあっては、ラジアル軸受82を介し
て支持軸83で駆動ローラー84を回転自在に支持して
あり、駆動ローラー84の端部外周面に固設したスプロ
ケット85がチェーン伝動機構の駆動チェーン86に噛
み合っており、駆動チェーン86でスプロケット85を
回転駆動することによって駆動ローラー84を回転させ
るようになっている。また、搬送物を受ける搬送ローラ
ー87の内周面に設けられたジャーナル軸受88が駆動
ローラー84の外周面に摺動自在にはめられている。
【0004】しかして、このアキュムレート・ローラー
コンベア装置にあっては、搬送ローラー87上に搬送荷
重が加わると、ジャーナル軸受88と駆動ローラー84
との間の摩擦力によって駆動ローラー84から搬送ロー
ラー87に摩擦トルクが伝達され、搬送ローラー87が
回転運動することで搬送物が搬送される。このような構
造のアキュムレート・ローラーコンベア装置は、その搬
送力又は加速力が搬送ローラー87と駆動ローラー84
の間の摩擦係数と搬送荷重の積に比例する特徴がある。
【0005】さらに、このようなアキュムレート・ロー
ラーコンベア装置にあっては、初期トルクを大きくして
搬送荷重の影響を少なくするため、図9に示すように、
スプロケット85と搬送ローラー87の間に圧縮スプリ
ング89を介在させ、圧縮スプリング89の弾性力によ
って搬送ローラー87を駆動ローラー84の外周面に設
けられた抜け止め部90に圧接させる場合もある。
【0006】また、フリーフロー生産ラインのアキュム
レート・ローラーコンベア装置においては、搬送物を滞
留させるための停止手段として、一般に、エアー駆動の
停止装置を備えている。そして、搬送物を搬送中には、
停止装置のストッパーは搬送ローラーの上面よりも下に
引っ込んでいるが、搬送物を停止させる場合には、停止
装置のストッパーが搬送ローラーの上面よりも上に突出
し、ストッパーを搬送物(又は、搬送用パレット)の前
面に当てて搬送物の移動を妨げるようになっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、搬送物の滞留
中にも搬送ローラーは駆動回転されているので、停止装
置のストッパーは流れ方向に押す力、すなわちラインプ
レッシャを搬送物から受けており、ストッパーには搬送
物の滞留中ずっと負荷が加わった状態となっている。
【0008】このラインプレッシャーは、ストッパーを
引っ込めて搬送物を発進させる際の加速力や搬送力とな
るものであるから、ある程度の大きさを保つ必要があ
り、加速力や搬送力を大きくしようとすれば、ラインプ
レッシャーも大きくなる。特に、図9の搬送ローラーユ
ニットのように、搬送力が搬送荷重によって影響を受け
るような場合には、ラインプレッシャーは搬送荷重に比
例し、搬送物の滞留数にも影響を受けるから、搬送物の
重量が大きい場合や、搬送物の滞留数が多い場合には、
ストッパーには非常に大きなラインプレッシャーが加わ
る。
【0009】そして、ラインプレッシャーが大きいと、
ストッパーと搬送物の間の摩擦も増大するから、搬送物
発進時にストッパーを降下させて引っ込めようとして
も、摩擦によってストッパーが降下不能となり、搬送物
を搬送できなくなる。また、ラインプレッシャーが大き
くなると、駆動チェーンの張力が増大するので、駆動モ
ータへの過負荷等の問題を引き起こす恐れもあった。
【0010】大きなラインプレッシャーを受け止めるた
めには、高剛性で高能力のストッパーを備えた停止装置
が必要になるから、コストが高くつく。また、能力一定
のストッパーであれば、搬送物の滞留数を増やすために
は、停止装置の必要台数が増加し、さらに、生産ライン
全体が長くなり、コンベア装置全体の経済性が低下する
という問題がある。
【0011】さらに、ラインプレッシャーのため、スト
ッパーで搬送物を停止させようとすると、搬送物がスト
ッパーに大きな速度で衝突するので、ストッパーの破損
や搬送物の破損やバラケの問題があり、衝突時の騒音も
大きくなる。
【0012】本発明は叙上の従来例の欠点に鑑みてなさ
れたものであり、その目的とするところは、搬送物の停
止時ないし滞留時には、搬送ローラーによるラインプレ
ッシャーを0にすることにより、ラインプレッシャーに
よって引き起こされていた上記のような問題を解消する
ことにある。
【0013】
【発明の開示】請求項1に記載のアキュムレート・ロー
ラーコンベア装置は、動力によって回転駆動される駆動
輪と、駆動輪と切離し可能に圧接して駆動輪との間で摩
擦トルクを発生させる摩擦トルク発生部と、回転自在に
枢支された搬送ローラーと、摩擦トルク発生部から搬送
ローラーへトルクを伝えて搬送ローラーを回転させるト
ルク伝達機構と、摩擦トルク発生部を駆動輪から切り離
す手段とを備えたことを特徴としている。
【0014】請求項1に記載のアキュムレート・ローラ
ーコンベア装置にあっては、駆動輪と摩擦トルク発生部
とを圧接させることにより、トルク伝達機構を介して搬
送ローラーを回転駆動することができ、搬送ローラーに
よって搬送物(又は、搬送用パレット等)を搬送するこ
とができる。また、摩擦トルク発生部を駆動輪から切り
離せば、駆動輪の回転トルクが搬送ローラーへ伝達され
なくなるので、回転ローラーを停止させて搬送物を滞留
させることができる。
【0015】しかして、このアキュムレート・ローラー
コンベア装置にあっては、駆動輪と切離し可能に圧接し
て駆動輪との間で摩擦トルクを発生させる摩擦トルク発
生部と、摩擦トルク発生部を駆動輪から切り離す手段と
を備えているから、搬送物(又は、搬送用パレット等)
の滞留時や停止時には、摩擦トルク発生部を駆動輪から
切り離すことによってラインプレッシャーを0にするこ
とができる。
【0016】従って、ストッパーで搬送物を停止させて
いる滞留時には、搬送物からストッパーにラインプレッ
シャーが加わらないようにできるので、ストッパーも容
易に引っ込めることができるようになる、駆動モータへ
の過負荷等を軽減できる、ストッパーの必要能力を小さ
くしてコストを低減できるなど、従来例の問題点を解消
することができる。
【0017】さらに、搬送物の停止時にも、ラインプレ
ッシャーのために搬送物がストッパーに勢いよく衝突す
るのを防止でき、ストッパーの破損、搬送物の破損やバ
ラケなどを防止でき、衝突時の騒音も小さくできる。
【0018】請求項2に記載の実施態様は、請求項1記
載のアキュムレート・ローラーコンベア装置において、
前記駆動輪及び前記摩擦トルク発生部を外部から遮蔽す
るための部材を備えていることを特徴としている。
【0019】請求項2のアキュムレート・ローラーコン
ベア装置にあっては、駆動輪及び摩擦トルク発生部を外
部から遮蔽しているから、駆動輪と摩擦トルク発生部と
の摩擦面へオイルや粉塵が飛散して摩擦面にオイルや粉
塵が付着することが無く、オイル等の付着による搬送能
力や加速性能の低下を防ぐことができる。
【0020】請求項3に記載の実施態様は、請求項1記
載のアキュムレート・ローラーコンベア装置において、
搬送ローラーに制動を加えるための手段を備えたことを
特徴としている。
【0021】請求項3に記載のアキュムレート・ローラ
ーコンベア装置にあっては、搬送物の停止時には、搬送
ローラーに伝わるトルクを断ってラインプレッシャーを
0にすることができ、しかも搬送ローラーに制動を加え
ることができるので、搬送物の停止時には、搬送ローラ
ーに徐々に制動を加えながら搬送物を停止させることが
できる。従って、搬送物がストッパーに勢いよく衝突す
るのを防止することができ、ストッパーや搬送物の破
損、衝突時の騒音等を防止することができる。
【0022】請求項4に記載の実施態様は、請求項1記
載のアキュムレート・ローラーコンベア装置において、
前記搬送ローラーをゴムや軟質プラスチック、発泡プラ
スチック等の弾性材料によって形成したことを特徴とし
てる。
【0023】搬送ローラーを弾性材料によって形成する
ことにより、搬送中の騒音を小さくできるだけでなく、
搬送ローラーが搬送物に密着するようになるので、平面
度がラフな搬送物でも安定した搬送力を得ることができ
る。また、弾性体の搬送ローラーを使用することで、搬
送物と搬送ローラー間の摩擦係数を大きくでき、搬送物
と搬送ローラーの滑りの発生を抑制できる。よって、磨
耗粉の発生を防止できるので、クリーンルーム等への使
用も可能となる。
【0024】請求項5に記載の実施態様は、請求項1記
載のアキュムレート・ローラーコンベア装置において、
前記駆動輪を含油樹脂によって形成し、駆動輪に動力を
伝えるための駆動ベルトにワイヤー内蔵のゴム製ベルト
を用いたことを特徴としている。
【0025】この実施態様にあっては、駆動ベルトから
駆動輪、摩擦トルク発生部へ至るトルク伝導部分におけ
る金属音の発生を無くすことができ、低騒音化を図るこ
とができる。従って、運転時の機械の騒音を気にするこ
となく、作業に集中できるため作業ミスも減り、作業効
率が良くなることで、生産製品の品質向上が期待でき
る。さらに、ワイヤー内蔵のゴム製ベルトを用いること
により、組み立て時に駆動ベルトが所定の初期張力とな
るように調整するだけでよく、負荷の有無にかかわらず
緊張させるための保守作業を定期的に行なう必要がな
い。また、含油樹脂を駆動プーリーに採用することで給
油を不要にでき、定期メンテナンス期間や磨耗部品の交
換寿命を長くできる。
【0026】
【発明の実施の形態】
(第1の実施形態)図1は本発明の一実施形態によるア
キュムレート・ローラーコンベア装置1を示す断面図で
ある。このアキュムレート・ローラーコンベア装置1
は、生産ラインにおける組立効率を最大限にすることを
考慮し、専用の搬送用パレット22上に載置した状態で
搬送物(生産対象物)3を搬送する形式をとっている。
搬送用パレット2は、搬送物3を支持するパレット4の
四隅に、ラジアル軸受5を内蔵した回転自在なローラー
6を枢着したものであって、ローラー6の一部がパレッ
ト4の四隅でパレット4の縁からはみ出しており、搬送
用パレット2の走行抵抗(後述のサイドレール15との
接触時の走行抵抗)を小さくしている。さらに、ローラ
ー6は、ポリウレタンのような弾性体によって形成され
ており、搬送用パレット2とサイドレール15との衝突
音や搬送用パレット2どうしの衝突音を低減している。
【0027】搬送用パレット2を用いることなく、搬送
物3をダイレクト搬送することも可能であるが、搬送物
3の幅や長さがロット毎に、あるいは搬送物3の種類毎
にまちまちであったり、搬送物3にさまざまな凹凸があ
ったりすると、ダイレクト搬送の場合には、搬送処理上
で種々の規制をうける場合が多い。そこで、このアキュ
ムレート・ローラーコンベア装置1では、搬送用パレッ
ト2の幅Wや長さLを標準化し、さらに、ユニット化す
ることにより、アキュムレート・ローラーコンベア装置
1の製作効率と調達効率を高め、低コスト化を進める目
的で、パレット搬送形式を採用している。
【0028】また、本発明のアキュムレート・ローラー
コンベア装置1は、 最高搬送荷重(パレット重量を含む) 60kg 以下 最高搬送速度 30m/min 以下 最低加速度 0.1G 以上 の搬送性能を目標とし、いわゆる高速軽荷重域のコンベ
ア装置とした。以下、本発明のアキュムレート・ローラ
ーコンベア装置1の構造を詳細に説明する。
【0029】アキュムレート・ローラーコンベア装置1
は、搬送力のある駆動フレーム8を搬送空間の両側に沿
って配設した構造を有している。図2はこの駆動フレー
ム8を内面側から見た図、図3は駆動フレーム8を外面
側から見た一部破断した図(いずれもベースフレーム1
6及びカバーフレーム17は省略)であって、搬送方向
に沿った構造を示している。図1〜図3により駆動フレ
ーム8の構造を説明する。駆動フレーム8は、アルミニ
ウム押出品のベースフレーム16とカバーフレーム17
とによって搬送ローラーユニット18を片持ち状に支持
したものであって、さらに搬送トルク切替手段19を有
している。また、カバーフレーム17の内側面の、搬送
用パレット2のローラー6と接触する箇所にも、耐磨耗
性材料からなるサイドレール15が取り付けられてい
る。
【0030】搬送ローラーユニット18にあっては、ベ
ースフレーム16及びカバーフレーム17間に挟持する
ようにしてラジアル軸受20のケース21が配置され、
ボルト22a及びナット22bによってベースフレーム
16に固定されている。ラジアル軸受20は中空軸23
の中央部を回転自在に支持している。中空軸23の一端
外周面には、発泡ポリウレタンのような弾性体によって
形成された搬送ローラー24が圧入固定されており、中
空軸23の他端外周面には、中空軸23と滑りを持たせ
るようにして駆動プーリー25が回転自在に組み込まれ
ている。
【0031】駆動プーリー25には、駆動プーリー25
の端面に圧接して摩擦力によってトルクを発生させるた
めの摩擦板27が対向配置されている。中空軸23に
は、摩擦板27に伝達された回転トルクを搬送ローラー
24へ伝達するためのトルク伝達機構26が内蔵されて
いる。トルク伝達機構26は、図4に示すように、摩擦
板27を支持するブッシュ28と、摩擦板27を動かす
ための作動軸29と、摩擦板27を駆動プーリー25に
圧接させるための圧縮スプリング30と、その圧接力を
調整するための調整ナット31とから構成されている。
【0032】ブッシュ28は、駆動プーリー25側から
中空軸23に圧入されて中空軸23内に固定されてお
り、その中心には軸挿通孔32が穿孔され、駆動プーリ
ー25側の端部には二股状をしたスラスト部33を備え
ている。摩擦板27の中心には、作動軸29の一端が固
定されており、その周囲にはスラスト部33の断面とほ
ぼ一致する噛合孔34があけられている。ブッシュ28
のスラスト部33は摩擦板27の噛合孔34にスライド
自在に挿通されており、スラスト部33と噛合孔34と
の係合によって、摩擦板27はブッシュ28のスラスト
部33に対して摺動可能で、かつ回転トルク伝達可能と
なっている。従って、摩擦板27からブッシュ28及び
中空軸23を介して搬送ローラー24へ回転トルクを伝
達可能となっており、摩擦板27が回転すると搬送ロー
ラー24も回転する。このように駆動プーリー25と摩
擦板27の部分と搬送ローラー24とを分離することに
より、搬送トルクが搬送荷重の影響を受けないようにし
ている。
【0033】さらに、作動軸29はブッシュ28の軸挿
通孔32にスライド自在に挿通されており、作動軸29
の他端部に形成された雄ねじ部35には、緩み止め機構
を有する調整ナット(例えば、Uナット)31が螺合
し、ブッシュ28の端面と調整ナット31との間には圧
縮スプリング30が介装されている。従って、自然な状
態では、圧縮スプリング30の弾性力によって摩擦板2
7が駆動プーリー25に圧接しているが、後述の搬送ト
ルク切替手段19で作動軸29の端を中空軸23内へ押
し込むことにより、図5に示すように、摩擦板27と駆
動プーリー25を切り離して駆動プーリー25から摩擦
板27へ回転トルクが伝わらないようにすことができ
る。
【0034】また、作動軸29に螺合された調整ナット
31と圧縮スプリング30は搬送トルクを調整する手段
を構成しており、調整ナット31を回して圧縮スプリン
グ30の圧縮量を変化させると、その弾性反発力の変化
は摩擦板27に伝わり、摩擦板27とラジアル軸受20
のインナーレースで駆動プーリー25挟み込んでいる強
さが変化する。駆動プーリー25を挟み込んでいる力
(スラスト圧接力)の変化は、摩擦板27と駆動プーリ
ー25の間の摩擦力を変化させるから、駆動プーリー2
5から摩擦板27へ伝達される摩擦トルクの大きさが調
整される。すなわち、搬送荷重が大きい場合には、調整
ナット31を締めて駆動プーリー25と摩擦板27の圧
接力を大きくすることにより、安定した搬送性能や加速
性能を得ることができ、その結果搬送時間が安定して生
産性が向上する。
【0035】駆動プーリー25には駆動ベルト36が噛
み合っていて、駆動ベルト36の走行で駆動プーリー2
5が回転するようになっており、駆動プーリー25の歯
と駆動ベルト36の歯が必ず噛み合うよう、図3に示す
ように、ケース21から突出させられたベルト押さえピ
ン37で駆動ベルト36を駆動プーリー25に押し付け
ている。ベルト押さえピン37による駆動ベルト36の
背面の押さえ位置は、歯飛びせず、ベルト張力によるジ
ャーナル荷重が極小になる位置に設定している。よっ
て、ジャーナル荷重による搬送トルクの影響を最小にす
ることができる。
【0036】しかして、通常の状態では、ブッシュ28
と調整ナット31の間に介装されている圧縮スプリング
30の弾性反発力によって摩擦板27は駆動プーリー2
5の端面に圧接されているので、駆動プーリー25が回
転していると、駆動プーリー25の回転トルクは摩擦に
よって摩擦板27へ伝達され、トルク伝達機構26を介
して搬送ローラー24へ伝達され、その回転トルクが搬
送ローラー24の搬送トルクとなる。この搬送トルク
が、搬送ローラー24と搬送荷重の摩擦力によって搬送
用パレット2へ伝わり、搬送用パレット2と搬送物3を
搬送する力となる。これに対し、図5のように、作動軸
29を押し込んで摩擦板27と駆動プーリー25の圧接
力を小さくしてゆくと、駆動プーリー25から摩擦板2
7に伝達されていた摩擦トルクが次第に小さくなり、つ
いには摩擦板27及び搬送ローラー24が停止する。
【0037】片持ち支持の搬送ローラーユニット18
は、図2に示すように、搬送方向に沿って一定ピッチP
毎にベースフレーム16に配設されており、各搬送ロー
ラーユニット18は、ラジアル軸受20のケース21と
搬送ローラーユニット18間に配置された仕切りカバー
38とによって外界と隔離されている。従って、フリー
フロー生産ラインにおけるオイル飛散や粉塵から駆動プ
ーリー25や摩擦板27を保護することができ、駆動プ
ーリー25と摩擦板27の摩擦面にオイルや粉塵が付着
してトルク伝達性能が劣化するのを防止できる。さら
に、搬送ローラー24が弾性体によって形成されていて
搬送用パレット2の下面に密着するので、搬送用パレッ
ト2と搬送ローラー2の隙間からオイルや粉塵が侵入す
るのも防止できる。
【0038】搬送用パレット2は、安定した搬送力を得
るために必ず最低でも3個以上の搬送ローラーユニット
18で受けるものとし、搬送上の必要条件を、 L≧3P 但し、L: 搬送用パレット2の搬送方向の長さ P: 搬送ローラーユニット18間のピッチ とする。よって、搬送用パレット2の幅Wと長さLを限
定し標準化することで、搬送ローラー24のピッチPや
仕切りカバー38の長さも限定でき、搬送物3の形状や
大きさに関係無く、アキュムレート・ローラーコンベア
装置1を低コストにでき、効率良く設計でき、製造も短
期間で行なえる。搬送用パレット2と接触する搬送ロー
ラー24の個数は、3個以上の条件で、搬送荷重の大き
さに応じて決めることができる。すなわち、搬送荷重が
大きい場合には、搬送用パレット2に接する搬送ローラ
ー24の数を増すことにより、搬送性能を高め、搬送時
間を短縮することができる。
【0039】また、駆動ベルト36はエンドレスベルト
で、駆動モーター(図示せず)により運転される。駆動
プーリー25の上では、駆動ベルト36は、背面をベル
ト押さえピン37で押さえられた状態で、図3中の矢印
a方向に走行し、駆動プーリー25の下では、駆動ベル
ト36は、図3中の矢印b方向へ走行している。もちろ
ん、駆動モーターの回転方向を切り替えれば、駆動ベル
ト36の走行方向を逆転させることも可能である。
【0040】搬送トルク切替手段19は、駆動プーリー
25と摩擦板27の間の摩擦力を解放し、搬送ローラー
24の搬送トルクを0にして搬送ローラー24を停止さ
せるものであって、ベースフレーム16に取り付けられ
ている。すなわち、ボルト39a及びナット39bによ
ってベースフレーム16に固定された補助フレーム40
には支持ブラケット41が設けられ、連結軸42の両端
部はベアリング43を介して支持ブラケット41により
回動自在に支持されている。解放アーム44は、搬送用
パレット2の滞留時に接触する3個以上の各搬送ローラ
ーユニット18にそれぞれ割り当てられており、各解放
アーム44は連結軸42に固定されている。解放アーム
44には、作動軸29の端面と対向する位置にトルク切
替のためのクラッチ部45が突設され、搬送ローラー2
4の端面と対向する位置にブレーキ部46が突設されて
いる。
【0041】連結軸42で連結された解放アーム44の
うち1つの解放アーム44には、補助フレーム40に設
置されたエアアクチュエータ47の作動杆48の先端が
結合されており、エアアクチュエータ47によって解放
アーム44を回転させることにより、連結軸42で連結
された全ての解放アーム44を同時に回動させるように
なっている。すなわち、エアアクチュエータ47を駆動
して作動杆48を引っ込めると、解放アーム44が回動
して図1に実線で示すようにクラッチ部45及びブレー
キ部46がそれぞれ作動軸29の端面と搬送ローラー2
4の端面に当接した状態となり、作動杆48を突出させ
ると、解放アーム44が回動して図1に2点鎖線で示す
ようにクラッチ部45ブレーキ部46が作動軸29及び
搬送ローラー24から分離した状態となる。
【0042】また、このような1組の搬送ローラーユニ
ット18の前には、パレット停止装置49が設けられて
いる。このパレット停止装置49は、搬送ローラー24
の上面よりも下に設置されており、パレット停止装置4
9は、アクチュエータ50によってストッパー51を昇
降させる構造となっており、ストッパー51が搬送ロー
ラー24の上面よりも上に突出すると、搬送用パレット
2の前端に当って搬送用パレット2を停止させ、あるい
はストッパー51が搬送ローラー24の上面よりも下に
引っ込むと、搬送用パレット2が進行可能となる。
【0043】(動作)次に、上記アキュムレート・ロー
ラーコンベア装置1の動作を説明する。まず、搬送用パ
レット2の搬送中の状態を説明する。搬送物3を載置し
た搬送用パレット2は左右各3個以上の搬送ローラー2
4によって支持されている。搬送トルク切替手段19の
解放アーム44は、図1に2点鎖線で示しているよう
に、搬送ローラーユニット18から離間して搬送ローラ
ー24を解放しているから、摩擦板27が圧縮スプリン
グ30の弾性力によって駆動プーリー25に圧接し、駆
動プーリー25の回転トルクが摩擦板27に伝えられ、
搬送ローラー24が摩擦板27とともに回転している。
従って、搬送物3を載置した搬送用パレット2は搬送方
向に高速搬送される。しかも、このとき搬送用パレット
2が左右に揺れ動いてサイドレール15に衝突しても、
サイドレール15に当ったローラー6が回転するので、
搬送用パレット2はサイドレール15に引っ掛かること
なくスムーズに走行する。また、ローラー6の弾性によ
って衝突時の衝撃や衝撃音が緩和される。
【0044】次に、搬送用パレット2の滞留時の状態を
説明する。このときには、搬送トルク切替手段19の解
放アーム44が図1に実線で示すように搬送ローラー2
4側へ回動しており、クラッチ部45が圧縮スプリング
30の弾性力に抗して作動軸29を押し、摩擦板27と
駆動プーリー25のスラスト圧接力を解放している。し
たがって、駆動プーリー25の回転トルクが、摩擦板2
7や搬送ローラー24に伝達されず、搬送ローラー24
の搬送トルクは0となっていて搬送用パレット2は静止
状態に保たれる。しかも、パレット停止装置49のスト
ッパ51が突出して搬送用パレット2の前端がストッパ
51に当り、搬送用パレット2が所定位置に位置決め状
態で停止させられている。さらに、解放アーム44のブ
レーキ部46が弾性体の搬送ローラー24を押さえつけ
て強制的に静止させているので、搬送ローラー24が回
って搬送用パレット2が後方へ逆戻りする恐れもない。
【0045】次に、搬送されている搬送用パレット2を
停止させる際の動作を説明する。搬送されている搬送用
パレット2を停止させる場合には、パレット停止装置4
9のアクチュエータ50を駆動してストッパ51を突出
させると同時に、搬送トルク切替手段19のエアアクチ
ュエータ47を駆動して解放アーム44を回動させる。
すると、解放アーム44のクラッチ部45が搬送ローラ
ーユニット18の作動軸29の端面に当って作動軸29
を押し、ベルト張力のジャーナル荷重及び摩擦板27と
駆動プーリー25間の摩擦によるトルクの伝達を切り離
す。このため摩擦板27と搬送ローラー24は空回り状
態となり、その搬送ローラー24の端面に解放アーム4
4のブレーキ部46が圧接することで搬送ローラー24
は急速かつ強制的に停止させられる。よって、搬送ロー
ラー24が急停止し、搬送ローラー24の上の搬送用パ
レット2も搬送ローラー24の弾性によって急停止もし
くは減速され、ストッパ51にゆっくりと当って止ま
る。こうしてストッパ51に当って停止している状態で
は、搬送用パレット2の滞留時のラインプレッシャーが
0となっている。
【0046】搬送用パレット2を停止させる場合、パレ
ット停止装置49のストッパ51を突出させると同時
に、解放アーム44のクラッチ部45で作動軸29を押
して摩擦板27と駆動プーリー25の間のトルク伝達を
いっきに切ると、搬送ローラー24が空回り状態となる
ため、搬送物3と搬送用パレット2は、その慣性により
大きな速度で勢いよくストッパー51と衝突し、搬送物
3やパレット停止装置49を破損したり、大きな衝撃音
を発生する恐れがある。
【0047】そのため、本発明のアキュムレート・ベル
トコンベア装置1では、パレット停止装置49や搬送ト
ルク切替手段19をいきなり作動させることなく、下記
のようにゆっくりと作動させている。すなわち、搬送用
パレット2が停止位置に到着する数秒前にアクチュエー
タ50を駆動してストッパ51を突出させると共に搬送
トルク切替手段19のエアアクチュエータ47の動作を
開始させる。しかも、エアアクチュエータ47の動作ス
ピードは遅くしてあり、搬送用パレット2の流れと同期
させながら、徐々に摩擦板27と駆動プーリー25の圧
接力を軽減して搬送トルクを切りつつ、解放アーム44
のブレーキ部46と搬送ローラー24間の摩擦力により
搬送ローラー24の回転数を落とし、搬送物3と搬送用
パレット2を徐々に減速し、ストッパ51にゆっくりと
衝突させて搬送用パレット2を停止させるようにしてい
る。従って、搬送用パレット2がストッパ51に衝突す
る際の衝撃や衝撃音を緩和し、ストッパ51を衝撃によ
る破損から保護できる。また、弾性体によって形成され
た搬送ローラー24をブレーキ部46で強制的に回転停
止させることにより、搬送用パレット2がストッパ51
に当たって跳ね返ることも防止できる。
【0048】ここで、クラッチ部45とブレーキ部46
は解放アーム44に一体に設けられているので、クラッ
チ部45とブレーキ部46の動作タイミングは、解放ア
ーム44の動作スピードにより調整される。解放アーム
44の動作スピードの制御は、空圧機器のスピードコン
トローラなどで行える。搬送トルク切替手段19とパレ
ット停止装置49の制御は、アクチュエータ50とエア
アクチュエータ47の駆動源を統一し、同期制御するこ
とによってタイミング良く行なえる。
【0049】なお、パレット停止装置49と搬送トルク
切替手段19を、駆動源を統一して同期制御するのでな
く、個別に制御するようにしてもよい。
【0050】また、停止していた搬送用パレット2を発
進させる場合には、以下のようにする。パレット停止装
置49のアクチュエータ50を駆動してストッパ51に
よる搬送用パレット2の規制を解除すると、搬送用パレ
ット2は再び搬送可能となる。そして、エアアクチュエ
ータ47によって解除アーム44を素速く待機位置へ戻
して作動軸29や搬送ローラー24から離間させると、
駆動プーリー25の回転トルクが搬送ローラー24に伝
達され、搬送ローラー24に支持されている搬送用パレ
ット2が急速に加速されて搬送方向へ急発進する。
【0051】(低騒音化)次に、このアキュムレート・
ローラーコンベア装置1における低騒音化対策について
説明する。まず、低騒音を実現するため、駆動プーリー
25を含油エンジニアリングプラスチックス(以下、含
油エンプラという)[例えば、商品名:OL10、日本
ポリプラスティックス(株)製]によって製作し、駆動
ベルト36としてワイヤー内蔵のゴム製ベルト[例え
ば、商品名:アイアンラバーベルト、NOK(株)製]
を用いることにより、駆動ベルト36と駆動プーリー2
5の間での金属音を無くすと共に駆動ベルト36と駆動
プーリー25の間の噛合時等の滑りを良好にし、騒音を
小さくしている。また、前記のように、搬送ローラー2
4を弾性材料で製作することにより、金属製の搬送用パ
レット2を用いた場合でも、搬送用パレット2の走行時
の金属音を無くすことができる。さらに、搬送ローラー
2を弾性体によって形成すれば、平面度のラフな搬送物
や搬送用パレット2も安定に搬送することができる。
【0052】本発明の発明者は、含油エンプラを選定す
る前の実験において、他の摩擦材料により成形した駆動
プーリー25を用いて連続負荷実験を行ったが、いずれ
も摩擦面でのきしみ音の発生を経験した。これに対し、
駆動プーリー25に含油エンプラを選定することで、金
属音ばかりではなく、摩擦面のきしみ音も抑制すること
ができた。
【0053】さらに、搬送用パレット2どうしの衝突音
や、搬送用パレット2とサイドレール15の衝突音は、
弾性体のローラー6により抑制できる。
【0054】また、パレット停止装置49と搬送用パレ
ットの衝突は、前記のように、衝突前に搬送トルク切替
手段19により徐々に搬送トルクを弱めて搬送物3及び
搬送用パレット2を減速させることにより、衝突音を和
らげることが可能である。
【0055】これらの低騒音化のための対策を講じた結
果、このアキュムレート・ローラーコンベア装置1にお
ける、運転時の騒音レベルの測定値は、60dB以下と
なった。
【0056】(メンテナンスフリー)また、本発明のア
キュムレート・ローラーコンベア装置1においては、駆
動ベルト36のベルト張力変化を初期張力内とし、駆動
ベルト36にワイヤー入りゴム製ベルトを採用すること
で、初期張力のみの調整で済むようになり、駆動ベルト
36を緊張させるための作業を定期的に行なう必要が無
くなった。なお、初期張力とは、ベルトにかかる最大張
力の半分の張力を言う。
【0057】さらに、含油エンプラの駆動プーリー25
は、給油を必要とせず、耐磨耗性に優れ、摩擦面の磨耗
進行も緩やかで、期待寿命を極端に延ばせる。従って、
駆動ベルト36にワイヤー入りゴム製ベルトを用いると
共に駆動プーリー25に含油エンプラを用いることによ
り、メンテナンスフリーを実現できた。
【0058】本発明のアキュムレート・ローラーコンベ
ア装置1は、上記のように、従来例のアキュムレート・
コンベア装置と比較して、周囲の雰囲気に影響されず、
安定した搬送性能を発揮できるので、搬送性能上におい
て、生産ラインに最適で高効率のコンベア装置を提供で
きる。また、メンテナンスフリーのコンベア装置は、装
置稼働率を上昇させ、コンベア装置の経済性を大きく向
上させる。さらに、騒音が低減され、摩耗による金属粉
の飛散も少なくなるので、快適な作業環境とクリーンな
環境を維持できる。
【0059】(第2の実施形態)図6は本発明の別な実
施形態によるアキュームレート・ローラコンベア装置5
6を示す断面図である。このアキュムレート・ローラー
コンベア装置56にあっては、搬送荷重を支持するため
のサポートフレーム7と、搬送力のある駆動フレーム8
を搬送空間の両側に沿って配設した構造を有している。
サポートフレーム7は、アルミニウム押出品からなるフ
レーム9の内面に片持ち支持のサポートローラーユニッ
ト10を取り付けたものであって、サポートローラーユ
ニット10は、ボルト11aとナット11bによってフ
レーム9に固定された軸部12の外周にラジアル軸受1
3を介してサポートローラー14を回転自在に枢支した
ものである。搬送物3を載置した搬送用パレット2を支
持するサポートローラー14は、ポリウレタンのような
弾性体によって形成されており、搬送時の騒音の低減と
搬送物3の衝撃緩和を図っている。また、フレーム9の
内側面のうち、搬送用パレット2のローラー6と接触す
る箇所には、耐磨耗性材料からなるサイドレール15が
交換可能に取り付けられている。
【0060】この実施形態のように、駆動フレーム8を
一方のみにすれば、アキュムレート・ローラーコンベア
装置56の製造コストを安価にすることができる。
【0061】(第3の実施形態)図7は本発明の別な実
施形態によるアキュームレート・ローラーコンベア装置
61を示す一部破断した断面図である。駆動ベルト36
は、エンドレスベルトであるため、両端で駆動ベルト3
6を掛け回されているヘッド部及びテール部が必ずそれ
ぞれ1箇所ずつ存在する。図7はこのヘッド部又はテー
ル部の構造を示している。
【0062】ヘッド部又はテール部においては、搬送ロ
ーラーユニット18は搬送ローラー24及び駆動プーリ
ー25が中空軸23の両端でそれぞれ片持ち支持されて
おり、搬送ローラーユニット18には駆動ベルト36の
張力によってラジアル荷重が発生し、中空軸23と駆動
プーリー25の間のジャーナル摩擦によって搬送トルク
が発生する。この搬送トルクは、摩擦板27と駆動プー
リー25の間に発生する搬送トルクとは比べものになら
ない程大きいので、ヘッド部又はテール部においては、
調整ナット31で圧縮スプリング30を調整しても搬送
トルクを調整することができない。
【0063】そのため、この実施形態においては、駆動
プーリー25と中空軸23の間にラジアル軸受62を圧
入し、ラジアル軸受20,62間に挿入した間座63に
より駆動プーリー25の取り付け位置を一定位置に保持
し、これによって駆動プーリー25と中空軸23の間の
ジャーナル摩擦を低減している。また、リターン側(図
7では駆動プーリー25の下面側)のベルト歯面が中間
部(=ヘッド部及びテール部以外)の駆動プーリー25
と干渉しないよう、ヘッド部及びテール部の駆動プーリ
ー25の歯数を中間部の駆動プーリー25より2歯、大
きくしてある。さらに、歯飛びの心配はないので、ベル
ト押さえピンは省略している。
【0064】(第4の実施形態)図8は本発明のさらに
別な実施形態によるアキュムレート・ローラーコンベア
装置71を示す一部破断した断面図である。この実施形
態にあっては、ポリウレタン製の駆動スプロケット72
にチェーン73を噛み合わせてあり、駆動スプロケット
72と一体になった含油エンプラ製のディスク74に摩
擦板27を圧接させて回転トルクを駆動スプロケット7
2から摩擦板27へ伝えるようにしている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態によるアキュムレート・ロ
ーラーコンベア装置の断面図である。
【図2】同上の実施形態における駆動フレームを内面側
から見たときの、一部省略した図である。
【図3】同上の実施形態における駆動フレームを外側か
ら見たときの、一部省略した図である。
【図4】同上のトルク伝達機構を示す分解斜視図であ
る。
【図5】同上の搬送ローラーユニットの回転トルクを切
り離した状態を示す断面図である。
【図6】本発明の別な実施形態によるアキュムレート・
ローラーコンベア装置の断面図である。
【図7】本発明のさらに別な実施形態によるアキュムレ
ート・ローラーコンベア装置の一部破断した断面図であ
る。
【図8】本発明のさらに別な実施形態によるアキュムレ
ート・ローラーコンベア装置の一部破断した断面図であ
る。
【図9】従来例の断面図である。 〔図面の簡単な説明〕
【符号の説明】
2 搬送用パレット 3 搬送物 8 駆動フレーム 18 搬送ローラーユニット 19 搬送トルク切替手段 24 搬送ローラー 25 駆動プーリー 27 摩擦板 30 圧縮スプリング 47 エアアクチュエータ 44 解放アーム 45 クラッチ部 46 ブレーキ部 49 パレット停止手段 51 ストッパ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 動力によって回転駆動される駆動輪と、
    駆動輪と切離し可能に圧接して駆動輪との間で摩擦トル
    クを発生させる摩擦トルク発生部と、回転自在に枢支さ
    れた搬送ローラーと、摩擦トルク発生部から搬送ローラ
    ーへトルクを伝えて搬送ローラーを回転させるトルク伝
    達機構と、摩擦トルク発生部を駆動輪から切り離す手段
    とを備えたアキュムレート・ローラーコンベア装置。
  2. 【請求項2】 前記駆動輪及び前記摩擦トルク発生部を
    外部から遮蔽するための部材を備えていることを特徴と
    する、請求項1に記載のアキュムレート・ローラーコン
    ベア装置。
  3. 【請求項3】 搬送ローラーに制動を加えるための手段
    を備えたことを特徴とする、請求項1に記載のアキュム
    レート・ローラーコンベア装置。
  4. 【請求項4】 前記搬送ローラーをゴムや軟質プラスチ
    ック、発泡プラスチック等の弾性材料によって形成した
    ことを特徴とする、請求項1に記載のアキュムレート・
    ローラーコンベア装置。
  5. 【請求項5】 前記駆動輪を含油樹脂によって形成し、
    駆動輪に動力を伝えるための駆動ベルトにワイヤー内蔵
    のゴム製ベルトを用いたことを特徴とする、請求項1に
    記載のアキュムレート・ローラーコンベア装置。
JP24046297A 1997-08-20 1997-08-20 アキュームレート・ローラーコンベア装置 Withdrawn JPH1159879A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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