JPH1159851A - フリーフローコンベヤ - Google Patents

フリーフローコンベヤ

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Publication number
JPH1159851A
JPH1159851A JP23068897A JP23068897A JPH1159851A JP H1159851 A JPH1159851 A JP H1159851A JP 23068897 A JP23068897 A JP 23068897A JP 23068897 A JP23068897 A JP 23068897A JP H1159851 A JPH1159851 A JP H1159851A
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JP
Japan
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roller
diameter roller
friction member
diameter
speed
Prior art date
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Application number
JP23068897A
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English (en)
Inventor
Hirotomo Sumi
啓友 角
Kenichi Nakayama
健一 中山
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Toyota Auto Body Co Ltd
Original Assignee
Toyota Auto Body Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH1159851A publication Critical patent/JPH1159851A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 輸送物の停止状態を解除できない事態の発生
防止と、搬送ラインの所定位置における搬送速度のアッ
プを可能としたフリーフローコンベヤを提供すること。 【解決手段】 ローラチェーン101が周回することに
よって、搬送ラインを形成する架台107の所定位置に
設けられた摩擦部材10の上に大径ローラ105が到達
すると、大径ローラ105の下方が摩擦部材10と接面
するため、当該大径ローラ105は小径ローラ103と
同じ方向に回転し、ローラチェーン101と同じ速度で
搬送されている台車102に、当該大径ローラ105の
回転速度が加わることになる。従って、搬送ラインを形
成する架台107の所定位置における搬送速度をアップ
することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、搬送中の輸送物を
ストッパ部で停止させ、ストッパ部を解除させた後は再
び輸送物を搬送させる機能を持つフリーフローコンベヤ
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、車両の塗装ラインを構成する搬送
装置の一つに、フリーフローコンベヤがある。その構造
の一例を、その断面図である図5を用いて説明する。図
5に示すフリーフローコンベヤ100は、2条のローラ
チェーン101を動力伝達の要素として、車両(図示せ
ず)が置かれた台車102(「輸送物」に相当する)
を、軌条レール110で案内しながら搬送するものであ
る。
【0003】ローラチェーン101は、図6に示すよう
に、小径ローラ103を有するとともに、2条のローラ
チェーン101の間に、大径ローラ105を等間隔に取
り付けた構成をしており、図示しない2つのスプロケッ
ト間をエンドレスにつながれて、減速機の動力によって
周回するものである。尚、大径ローラ105は、支持ピ
ン106で、2条のローラチェーン101の間に、回動
自在に取り付けられている。
【0004】ここで、搬送ラインに沿って図5の線A−
Aに従い切断した図7の断面図を用いて、台車102に
対するローラチェーン101の動力伝達の仕組みについ
て説明する。図示しないスプロケット間をローラチェー
ン101が周回すると、2条のローラチェーン101の
間に等間隔に取り付けられた大径ローラ105は、回転
することなくローラチェーン101とともに移動する。
従って、複数の大径ローラ105の上方に渡って載置さ
れた台車102は、軌条レール110に案内されつつ
(図5参照)、ローラチェーン101と同じ速度で搬送
される。このとき、搬送ラインを形成する架台107に
敷設されたローラレール108上では、小径ローラ10
3が回転しながら移動する。
【0005】また、図8に示すように、複数の大径ロー
ラ105の上方に渡って載置された台車102の搬送を
ストッパ部109で阻止すると、当該台車102が載置
された大径ローラ105は小径ローラ103と逆の方向
に回転するので、当該台車102の下を大径ローラ10
5が次々に通過する状態が形成される。従って、ローラ
チェーン101を周回させたまま、当該台車102を停
止させることができる。
【0006】このように、図5のフリーフローコンベヤ
100は、ストッパ部109が設けられた搬送ラインの
所定位置において、車両(図示せず)が置かれた台車1
02を停止させて塗装等を行い、塗装等が終了すればス
トッパ部109を解除させ、ふたたび搬送することがで
きる機能を持つ搬送装置である。また、ローラチェーン
101に大径ローラ105を回動自在に取り付けること
により、車両(図示せず)が置かれた台車102と大径
ローラ105との接触を転がり接触としているので、台
車102の搬送をストッパ部109で阻止した際に、台
車102が傷つくことがない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
フリーフローコンベヤ100においては、大径ローラ1
05と台車102との間の静止摩擦力が、大径ローラ1
05の回転抵抗力より大きくなる事態が生じると、台車
102を停止させていたストッパ部109を解除して
も、当該台車102を載置した大径ローラ105は小径
ローラ103と逆の方向に回転し続け、当該台車102
の停止状態を解除できない問題があった。
【0008】特に、従来のフリーフローコンベヤ100
においては、台車102を案内する軌条レール110が
露出しているので、軌条レール110に異物が付着しや
すく、かかる異物が要因となって、大径ローラ105と
台車102との間の静止摩擦力が増加し、大径ローラ1
05の回転抵抗力より大きくなる事態が生じやすかっ
た。
【0009】また、従来のフリーフローコンベヤ100
においては、台車102をローラチェーン101と同じ
速度でしか搬送できないため、搬送ラインの所定位置に
おける台車102の搬送速度を、塗装工程等の観点から
アップさせようとしても、その要求に応じられない問題
があった。
【0010】そこで、本発明は、上述した問題点を解決
するためになされたものであり、輸送物の停止状態を解
除できない事態の発生防止と、搬送ラインの所定位置に
おける搬送速度のアップを可能としたフリーフローコン
ベヤを提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に成された請求項1に係るフリーフローコンベヤは、ロ
ーラレール上を回転する小径ローラを有したローラチェ
ーンに、回動自在な大径ローラを取り付け、前記ローラ
チェーンの周回により、前記大径ローラの上方に載置し
た輸送物を搬送するフリーフローコンベヤであって、前
記大径ローラの下方が接面することにより前記大径ロー
ラを回転させる摩擦部材を、搬送ラインの所定位置に設
けたことを特徴とする。
【0012】また、請求項2に係るフリーフローコンベ
ヤは、請求項1に記載するフリーフローコンベヤであっ
て、前記摩擦部材を前記大径ローラの下方に接面又は離
間させる駆動手段を設けたことを特徴とする。
【0013】また、請求項3に係るフリーフローコンベ
ヤは、請求項2に記載するフリーフローコンベヤであっ
て、前記輸送物を停止させるストッパ部を解除させた後
に、前記駆動手段をもって、前記摩擦部材を前記大径ロ
ーラの下方に接面させることを特徴とする。
【0014】このような構成を有する本発明のフリーフ
ローコンベヤでは、ローラチェーンが周回すると、搬送
ラインに敷設されたローラレール上を小径ローラが回転
しながら移動する。その一方、ローラチェーンに取り付
けられた大径ローラは、回転することなくローラチェー
ンとともに移動するので、大径ローラの上方に載置され
た輸送物は、ローラチェーンと同じ速度で搬送される。
このとき、大径ローラの上方に載置された輸送物の搬送
をストッパ部で阻止すると、当該輸送物が載置された大
径ローラは小径ローラと逆の方向に回転し、当該台車の
下を大径ローラが次々に通過する状態が形成されるの
で、ローラチェーンを周回させたまま、当該輸送物を停
止させることができる。
【0015】また、ローラチェーンが周回することによ
って、搬送ラインの所定位置に設けられた摩擦部材の上
に大径ローラが到達すると、大径ローラの下方が摩擦部
材と接面するため、当該大径ローラは小径ローラと同じ
方向に回転する。これにより、ローラチェーンと同じ速
度で搬送されている輸送物には、当該大径ローラの回転
速度が加わることになる。すなわち、摩擦部材が設けら
れた搬送ラインの所定位置においては、大径ローラの上
方に載置された輸送物が、ローラチェーンの速度より速
く搬送される。
【0016】また、大径ローラに対する摩擦部材の位置
を駆動手段で制御することにより、当該摩擦部材が設け
られた搬送ラインの所定位置において、大径ローラの上
方に載置された輸送物の搬送速度を、ローラチェーンよ
り速い速度、又は、ローラチェーンと同じ速度のいずれ
かに切り替えることができる。すなわち、大径ローラの
下方と接面できるように、当該摩擦部材の位置を駆動手
段で制御すれば、当該摩擦部材が設けられた搬送ライン
の所定位置において、当該大径ローラは小径ローラと同
じ方向に回転するので、当該大径ローラの上方に載置さ
れた輸送物の搬送速度を、ローラチェーンより速い速度
にすることができる。また、大径ローラの下方と離間す
るように、当該摩擦部材の位置を駆動手段で制御すれ
ば、当該摩擦部材が設けられた搬送ラインの所定位置に
おいても、当該大径ローラは回転することがないので、
当該大径ローラの上方に載置された輸送物の搬送速度
を、ローラチェーンと同じ速度に保つことができる。
【0017】また、大径ローラと当該大径ローラの上方
に載置された輸送物との間の静止摩擦力が、当該大径ロ
ーラの回転抵抗力より大きくなる条件の下では、大径ロ
ーラの上方に載置された輸送物を停止させていたストッ
パ部を解除しても、当該輸送物が載置された大径ローラ
は小径ローラと逆の方向に回転し続けるので、当該輸送
物の停止状態を解除できない。
【0018】そこで、当該輸送物を停止させていたスト
ッパ部を解除させた後に、当該輸送物が載置された大径
ローラの下方と接面できるように、摩擦部材の位置を駆
動手段で制御すれば、当該大径ローラは小径ローラと同
じ方向に回転するので、当該輸送物の停止状態を解除す
るとともに、当該輸送物をローラチェーンの速度より速
く搬送させることができる。
【0019】すなわち、本発明のフリーフローコンベヤ
では、輸送物を停止させていたストッパ部を解除させた
後において、当該輸送物が載置された大径ローラの下方
と接面できるように、摩擦部材の位置を駆動手段で制御
しており、当該大径ローラは小径ローラと同じ方向に回
転するので、輸送物の停止状態を解除できない事態の発
生を防止することができる。
【0020】また、ローラチェーンが周回することによ
って、搬送ラインの所定位置に設けられた摩擦部材の上
に大径ローラが到達すると、大径ローラの下方が摩擦部
材と接面するため、当該大径ローラは小径ローラと同じ
方向に回転し、ローラチェーンと同じ速度で搬送されて
いる輸送物に、当該大径ローラの回転速度が加わること
になるので、搬送ラインの所定位置における搬送速度を
アップすることができる。
【0021】また、大径ローラに対する摩擦部材の位置
を駆動手段で制御することにより、当該摩擦部材が設け
られた搬送ラインの所定位置において、大径ローラの上
方に載置された輸送物の搬送速度を、ローラチェーンよ
り速い速度、又は、ローラチェーンと同じ速度のいずれ
かに切り替えることができるので、搬送ラインの現状調
整や塗装工程等の仕様変更に対し、柔軟に対応すること
ができる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。本発明の実施の形態のフリーフロ
ーコンベヤは、従来技術の欄で説明したフリーフローコ
ンベヤを改良したものである。従って、本発明の実施の
形態のフリーフローコンベヤの概要は、従来技術の欄で
説明したフリーフローコンベヤのものと同じなので、そ
の詳細な説明は省略する。また、図5〜図8の符号は、
本欄の説明においても使用するものとする。
【0023】先ず、第1実施の形態のフリーフローコン
ベヤについて説明する。第1実施の形態のフリーフロー
コンベヤは、従来技術の欄で説明したフリーフローコン
ベヤ100(図5参照)において、搬送ラインを形成す
る架台107の所定位置に、摩擦部材10を設けたもの
である。摩擦部材10は、幅約15mm×厚さ約9m
m、及び、必要な長さを有したテフロン樹脂の角材から
できており、摩擦部材10の上を大径ローラ105が通
過する際に、大径ローラ105の下方が摩擦部材10と
接面するように、タッピングねじで架台107に固定さ
れている。
【0024】ここで、搬送ラインに沿って図5の線A−
Aに従い切断した図1の断面図を用いて、台車102に
対するローラチェーン101の動力伝達の仕組みについ
て説明する。図示しないスプロケット間をローラチェー
ン101が周回すると、従来技術の欄で説明したフリー
フローコンベヤ100と同様にして、2条のローラチェ
ーン101の間に等間隔に取り付けられた大径ローラ1
05は、回転することなくローラチェーン101ととも
に移動する。従って、複数の大径ローラ105の上方に
渡って載置された台車102は、ローラチェーン101
と同じ速度で搬送される。
【0025】しかし、搬送ラインを形成する架台107
の所定位置に設けられた摩擦部材10の上に大径ローラ
105が到達すると、図1に示すように、大径ローラ1
05の下方が摩擦部材10と接面するので、当該大径ロ
ーラ105は小径ローラ103と同じ方向に回転する。
これにより、ローラチェーン101と同じ速度で搬送さ
れている台車102には、当該大径ローラ105の回転
速度が加わることになる。すなわち、摩擦部材10が設
けられた架台107(搬送ラインを形成するもの)の所
定位置においては、大径ローラ105の上方に載置され
た台車102が、ローラチェーン101の速度より速く
搬送される。
【0026】尚、その速度は、ローラチェーン101の
速度の2倍である。また、架台107に固定される摩擦
部材10の長さを必要に応じて決定することにより、台
車102がローラチェーン101の速度より速く搬送さ
れる区間を自由に設定することができる。
【0027】次に、第2実施の形態のフリーフローコン
ベヤについて説明する。第2実施の形態のフリーフロー
コンベヤは、第1実施の形態のフリーフローコンベヤに
おいて、大径ローラ105に対する摩擦部材10の位置
を制御するシリンダ11(駆動手段に相当する)を設け
たものである。
【0028】ここで、搬送ラインに沿って図5の線A−
Aに従い切断した図2、図4の断面図を用いて、台車1
02に対するローラチェーン101の動力伝達の仕組み
について説明する。大径ローラ105の下方と接面でき
るように、摩擦部材10の位置をシリンダ11で制御す
ると、当該摩擦部材10が設けられた架台107(搬送
ラインを形成するもの)の所定位置において、図4に示
すように、大径ローラ105は小径ローラ103と同じ
方向に回転する。従って、当該大径ローラ105の上方
に載置された台車102の搬送速度を、ローラチェーン
101より速い速度にすることができる。また、大径ロ
ーラ105の下方と離間するように、当該摩擦部材10
の位置をシリンダ11で制御すると、当該摩擦部材10
が設けられた架台107(搬送ラインを形成するもの)
の所定位置においても、図2に示すように、当該大径ロ
ーラ105は回転することがない。従って、当該大径ロ
ーラ105の上方に載置された台車102の搬送速度
を、ローラチェーン101と同じ速度に保つことができ
る。
【0029】すなわち、大径ローラ105に対する摩擦
部材10の位置をシリンダ11で制御することにより、
当該摩擦部材10が設けられた架台107(搬送ライン
を形成するもの)の所定位置において、大径ローラ10
5の上方に載置された台車102の搬送速度を、ローラ
チェーン101より速い速度、又は、ローラチェーン1
01と同じ速度のいずれかに切り替えることができる。
【0030】次に、第3実施の形態のフリーフローコン
ベヤについて説明する。第3実施の形態のフリーフロー
コンベヤは、第2実施の形態のフリーフローコンベヤに
おいて、大径ローラ105に対する摩擦部材10の位置
を制御するシリンダ11を、ストッパ部109で停止す
る台車102の下側に設けたものである。
【0031】ここで、搬送ラインに沿って図5の線A−
Aに従い切断した図3、図4の断面図を用いて、台車1
02に対するローラチェーン101の動力伝達の仕組み
について説明する。大径ローラ105の上方に載置され
た台車102の搬送をストッパ部109で阻止した際
に、大径ローラ105の下方と離間するように、当該摩
擦部材10の位置をシリンダ11で制御すると、当該摩
擦部材10が設けられた架台107(搬送ラインを形成
するもの)の所定位置において、図3に示すように、当
該台車102が載置された大径ローラ105は小径ロー
ラ103と逆の方向に回転し、当該台車102の下を大
径ローラ105が次々に通過する状態が形成されるの
で、ローラチェーン101を周回させたまま、当該台車
102を停止させることができる。
【0032】そして、当該台車102を停止させていた
ストッパ部109を解除させた後において、当該台車1
02が載置された大径ローラ105の下方と接面できる
ように、摩擦部材10の位置をシリンダ11で制御すれ
ば、図4に示すように、当該大径ローラ105は小径ロ
ーラ103と同じ方向に回転するので、当該台車102
の停止状態は解除されるとともに、当該台車102をロ
ーラチェーン101の速度より速く搬送させることがで
きる。
【0033】すなわち、軌条レール110(図5参照)
に付着した異物等が要因となって、大径ローラ105と
台車102との間の静止摩擦力が増加し、大径ローラ1
05の回転抵抗力より大きくなる事態が生じても、大径
ローラ105の上方に載置された台車102を停止させ
ていたストッパ部109を解除すれば、当該大径ローラ
105の下方が当該摩擦部材10と接面して、小径ロー
ラ103と同じ方向に回転するので、当該台車102の
停止状態は解除されるとともに、当該台車102をロー
ラチェーン101の速度より速く搬送させることができ
る。
【0034】以上詳細に説明したように、第3実施の形
態ののフリーフローコンベヤでは、台車102を停止さ
せていたストッパ部109を解除させた後において、当
該台車102が載置された大径ローラ105の下方と接
面できるように、摩擦部材10の位置をシリンダ11で
制御しており、当該大径ローラ105は小径ローラ10
3と同じ方向に回転するので、台車102の停止状態を
解除できない事態の発生を防止することができる。
【0035】また、第1実施の形態ののフリーフローコ
ンベヤでは、ローラチェーン101が周回することによ
って、搬送ラインを形成する架台107の所定位置に設
けられた摩擦部材10の上に大径ローラ105が到達す
ると、大径ローラ105の下方が摩擦部材10と接面す
るため、当該大径ローラ105は小径ローラ103と同
じ方向に回転し、ローラチェーン101と同じ速度で搬
送されている台車102に、当該大径ローラ105の回
転速度が加わることになるので、搬送ラインを形成する
架台107の所定位置における搬送速度をアップするこ
とができる。
【0036】また、第2実施の形態のフリーフローコン
ベヤでは、大径ローラ105に対する摩擦部材10の位
置をシリンダ11で制御することにより、当該摩擦部材
10が設けられた架台107(搬送ラインを形成するも
の)の所定位置において、大径ローラ105の上方に載
置された台車102の搬送速度を、ローラチェーン10
1より速い速度、又は、ローラチェーン101と同じ速
度のいずれかに切り替えることができるので、搬送ライ
ンの現状調整や塗装工程等の仕様変更に対し、柔軟に対
応することができる。
【0037】尚、本発明は上記実施の形態に限定される
ものでなく、その趣旨を逸脱しない範囲で様々な変更が
可能である。例えば、本実施の形態のフリーフローコン
ベヤ100は、車両(図示せず)が置かれた台車102
を搬送するものであり、重負荷に対応した大形搬送用の
搬送装置であるが、軽負荷に対応した小形搬送用の搬送
装置に本発明を適用することもできる。
【0038】また、本実施の形態のフリーフローコンベ
ヤ100では、リンク内に小径ローラ103を有したロ
ーラチェーン101を使用しているが、かかるローラチ
ェーン101に代えて、リンクの外側に小径ローラを有
した所謂「サイドローラ付きチェーン」を使用してもよ
い。
【0039】
【発明の効果】本発明のフリーフローコンベヤでは、輸
送物を停止させていたストッパ部を解除させた後におい
て、当該輸送物が載置された大径ローラの下方と接面で
きるように、摩擦部材の位置を駆動手段で制御してお
り、当該大径ローラは小径ローラと同じ方向に回転する
ので、輸送物の停止状態を解除できない事態の発生を防
止することができる。
【0040】また、ローラチェーンが周回することによ
って、搬送ラインの所定位置に設けられた摩擦部材の上
に大径ローラが到達すると、大径ローラの下方が摩擦部
材と接面するため、当該大径ローラは小径ローラと同じ
方向に回転し、ローラチェーンと同じ速度で搬送されて
いる輸送物に、当該大径ローラの回転速度が加わること
になるので、搬送ラインの所定位置における搬送速度を
アップすることができる。
【0041】また、大径ローラに対する摩擦部材の位置
を駆動手段で制御することにより、当該摩擦部材が設け
られた搬送ラインの所定位置において、大径ローラの上
方に載置された輸送物の搬送速度を、ローラチェーンよ
り速い速度、又は、ローラチェーンと同じ速度のいずれ
かに切り替えることができるので、搬送ラインの現状調
整や塗装工程等の仕様変更に対し、柔軟に対応すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】フリーフローコンベヤの動力伝達部を、図5の
線A−Aで、搬送ラインに沿って切断した断面図であ
り、摩擦部材が設けられた搬送ラインの所定位置におい
て、ローラチェーンの動力が台車に伝達する仕組みを説
明した図である。
【図2】フリーフローコンベヤの動力伝達部を、図5の
線A−Aで、搬送ラインに沿って切断した断面図であ
り、摩擦部材の位置を制御するシリンダが設けられた搬
送ラインの所定位置において、ローラチェーンの動力が
台車に伝達する仕組みを説明した図である。
【図3】フリーフローコンベヤの動力伝達部を、図5の
線A−Aで、搬送ラインに沿って切断した断面図であ
り、ストッパ部、及び、摩擦部材の位置を制御するシリ
ンダが設けられた搬送ラインの所定位置において、ロー
ラチェーンの動力が台車に伝達しない仕組みを説明した
図である。
【図4】フリーフローコンベヤの動力伝達部を、図5の
線A−Aで、搬送ラインに沿って切断した断面図であ
り、ストッパ部、及び、摩擦部材の位置を制御するシリ
ンダが設けられた搬送ラインの所定位置において、ロー
ラチェーンの動力が台車に伝達する仕組みを説明した図
である。
【図5】フリーフローコンベヤを搬送ラインに対して直
角に切断した断面図である。
【図6】ローラチェーンの一部の斜視図である。
【図7】フリーフローコンベヤの動力伝達部を、図5の
線A−Aで、搬送ラインに沿って切断した断面図であ
り、搬送ラインの任意位置において、ローラチェーンの
動力が台車に伝達する仕組みを説明した図である。
【図8】フリーフローコンベヤの動力伝達部を、図5の
線A−Aで、搬送ラインに沿って切断した断面図であ
り、ストッパ部が設けられた搬送ラインの所定位置にお
いて、ローラチェーンの動力が台車に伝達しない仕組み
を説明した図である。
【符号の説明】
100 フリーフローコンベヤ 101 ローラチェーン 102 台車 103 小径ローラ 105 大径ローラ 107 架台 108 ローラレール 109 ストッパ部 10 摩擦部材 11 シリンダ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ローラレール上を回転する小径ローラを
    有したローラチェーンに、回動自在な大径ローラを取り
    付け、前記ローラチェーンの周回により、前記大径ロー
    ラの上方に載置した輸送物を搬送するフリーフローコン
    ベヤにおいて、 前記大径ローラの下方が接面することにより前記大径ロ
    ーラを回転させる摩擦部材を、搬送ラインの所定位置に
    設けたことを特徴とするフリーフローコンベヤ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載するフリーフローコンベ
    ヤにおいて、 前記摩擦部材を前記大径ローラの下方に接面又は離間さ
    せる駆動手段を設けたことを特徴とするフリーフローコ
    ンベヤ。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載するフリーフローコンベ
    ヤにおいて、 前記輸送物を停止させるストッパ部を解除させた後に、
    前記駆動手段をもって、前記摩擦部材を前記大径ローラ
    の下方に接面させることを特徴とするフリーフローコン
    ベヤ。
JP23068897A 1997-08-27 1997-08-27 フリーフローコンベヤ Pending JPH1159851A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7255220B2 (en) 2002-12-20 2007-08-14 Honda Motor Co., Ltd. Conveyance system

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