JPH115965A - ガラス繊維充填樹脂組成物からなるシールリング - Google Patents

ガラス繊維充填樹脂組成物からなるシールリング

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JPH115965A
JPH115965A JP9163011A JP16301197A JPH115965A JP H115965 A JPH115965 A JP H115965A JP 9163011 A JP9163011 A JP 9163011A JP 16301197 A JP16301197 A JP 16301197A JP H115965 A JPH115965 A JP H115965A
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JP
Japan
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weight
seal ring
parts
resin composition
graphite
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Application number
JP9163011A
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English (en)
Inventor
Atsushi Morita
淳 森田
Tomohito Koba
友人 木場
Masaji Yoshimura
正司 吉村
Tomoaki Sato
友章 佐藤
Koichi Sano
弘一 佐野
Katsuyuki Morita
勝幸 盛田
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Mitsui Chemicals Inc
Original Assignee
Mitsui Chemicals Inc
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【解決手段】 加熱変形温度が100℃以上の熱可塑性
樹脂60〜99重量部とガラス繊維40〜1重量部から
なる組成物100重量部と、フッ素樹脂及び/又は黒鉛
1〜80重量部とを含有する樹脂組成物を成形してな
る、ガラス繊維充填樹脂組成物からなるシールリング。 【効果】 シールリングは、少なくとも、優れた摺動
特性、優れたオイルシール性、優れたエアーシール
性を有する。シールリングは、成形加工の際に、優れ
た成形性(例えば、成形サイクル、成形歩留まり等に優
れる性質等)、優れた加工性(例えば、複雑な形状を
製造する容易性、大きな製品を製造する容易性等)を発
揮する。シールリングは、オイル潤滑下でも無潤滑下に
おいても好適に使用することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は加熱変形温度が10
0℃以上の熱可塑性樹脂からなるガラス繊維充填樹脂組
成物を成形してなるシールリングである。詳しくは、オ
イル潤滑下でも無潤滑下においても使用できるものであ
る。さらに詳しくは、産業機器或いは自動車関係の摺動
部材のシ−ルリングとして使用できる。
【0002】
【従来の技術】オイルシールリングは自動車等の自動変
速機等に取り付けられており、その性能としては、摩擦
摩耗特性に優れ(自材の摩耗及び相手材の摩耗)、かつ
オイルシール性に優れていることである。オイルシール
リングはこれらの回転軸及びシリンダーの間にとりつけ
られているが、その回転軸およびシリンダー材料として
はFC(鋳鉄)材が良く知られていた。そして、本発明
者らは、特開平08−081629号に、本用途〜すな
わち、オイルシールリング用途〜向け材料として、炭素
繊維/ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)/黒鉛
(グラファイト)系の樹脂組成物を開示した。さらに、
本発明者らは、特開平08−048887号に、炭素繊
維/ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)/黒鉛
(グラファイト)系は、対軟質金属の摺動が特に良好で
あるが、対硬質の摺動についても良好であり、摺動部が
軟質金属または硬質金属のいずれの場合もオイルシール
リング材料としては良好であることを開示した。また、
エアーシールリングの場合も、オイルシールリングの場
合と同様に、これらの材料が、好適に適用できることは
良く知られていた。しかし、炭素繊維、特に、ポリアク
リロニトリル(PAN)系炭素繊維は、その値段が高
く、これより安価な副資材の使用が求められていた。ま
た、炭素繊維/PTFE/黒鉛(グラファイト)系の樹
脂組成物は、炭素繊維充填のためその流動性も乏しく改
良が求められていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、摺動特性良好かつオイルシール性またはエ
アーシール性の優れたシールリングを提供することにあ
る。さらに、本発明においては、シールリングを製造す
るに際し、特定の組成のガラス繊維充填樹脂組成物を使
用することにより、複雑な形状及び/又は径の大きなシ
ールリングを製造する場合でさえも、優れた成形加工性
と高い生産性を発揮することを課題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは前記の目的
を達成するために鋭意検討した結果、 加熱変形温度が100℃以上の熱可塑性樹脂60〜
99重量部とガラス繊維40〜1重量部からなる組成物
100重量部に対し、フッ素樹脂及び/又は黒鉛1〜5
0重量部を含有することを特徴とする樹脂組成物を成形
してなる、ガラス繊維充填樹脂組成物からなるシールリ
ング、 「加熱変形温度が100℃以上の熱可塑性樹脂」
が、ポリイミド、ポリエーテルイミド、ポリエーテルニ
トリル、ポリエーテルケトン、ポリエーテルエーテルケ
トン、ポリエーテルケトンケトン、ポリエーテルケトン
エーテルケトンケトン、ポリアミドイミド、ポリエーテ
ルスルホン、ポリスルホン、ポリアリレート、ポリアミ
ド及びポリフェニレンスルフィドからなる群から選択さ
れた少なくとも1種である、記載のガラス繊維充填樹
脂組成物からなるシールリング、を用いることにより、
摺動特性、オイルシール性、エアーシール性に特に優れ
たシールリングを得ることができ、かつ、本シールリン
グは良好な成形加工性を有する樹脂組成物より製造され
るので、複雑な形状または径の大きなシールリングにも
使用できることを見い出し、本発明を完成するに至っ
た。本発明は、以下の[1]〜[5]に記載した事項に
より特定される。
【0005】[1] 加熱変形温度が100℃以上の熱
可塑性樹脂60〜99重量部とガラス繊維40〜1重量
部からなる組成物100重量部と、フッ素樹脂及び/又
は黒鉛1〜80重量部とを含有する樹脂組成物を成形し
てなる、ガラス繊維充填樹脂組成物からなるシールリン
グ。
【0006】[2] 「加熱変形温度が100℃以上の
熱可塑性樹脂」が、ポリイミド、ポリエーテルイミド、
ポリエーテルニトリル、ポリエーテルケトン、ポリエー
テルエーテルケトン、ポリエーテルケトンケトン、ポリ
エーテルケトンエーテルケトンケトン、ポリアミドイミ
ド、ポリエーテルスルホン、ポリスルホン、ポリアリレ
ート、ポリアミド及びポリフェニレンスルフィドからな
る群から選択された少なくとも1種である、[1]に記
載したガラス繊維充填樹脂組成物からなるシールリン
グ。
【0007】[3] 加熱変形温度が100℃以上の熱
可塑性樹脂60〜99重量部とガラス繊維40〜1重量
部からなる組成物100重量部と、フッ素樹脂及び/又
は黒鉛1〜80重量部とを含有することを特徴とする、
ガラス繊維充填樹脂組成物。
【0008】[4] 「加熱変形温度が100℃以上の
熱可塑性樹脂」が、ポリイミド、ポリエーテルイミド、
ポリエーテルニトリル、ポリエーテルケトン、ポリエー
テルエーテルケトン、ポリエーテルケトンケトン、ポリ
エーテルケトンエーテルケトンケトン、ポリアミドイミ
ド、ポリエーテルスルホン、ポリスルホン、ポリアリレ
ート、ポリアミド及びポリフェニレンスルフィドからな
る群から選択された少なくとも1種である、[3]に記
載したガラス繊維充填樹脂組成物。
【0009】[5] [3]又は[4]に記載したガラ
ス繊維充填樹脂組成物からなる成形加工品。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明において用いられる「加熱
変形温度が100℃以上の熱可塑性樹脂」は特に制限さ
れるものではないが、例えば、ポリイミド、ポリエーテ
ルイミド、ポリエーテルニトリル、ポリエーテルケト
ン、ポリエーテルエーテルケトン、ポリエーテルケトン
ケトン、ポリエーテルケトンエーテルケトンケトン、ポ
リアミドイミド、ポリエーテルスルホン、ポリスルホ
ン、ポリアリレート、ポリフェニレンスルフィド等を好
適な具体例として挙げることができる。
【0011】本発明において用いられる樹脂組成物は、
加熱変形温度が100℃以上の熱可塑性樹脂60〜99
重量部とガラス繊維40〜1重量部からなる組成物の総
量100重量部に対し、フッ素樹脂及び/又は黒鉛1〜
80重量部を含有することを特徴とするものである。
【0012】加熱変形温度が100℃を下回る樹脂を用
いると、摩擦摩耗試験時に摺動面に蓄積された熱により
樹脂が容易に変形されやすくなり、その結果樹脂自身の
摩耗が急速に促進される。加熱変形温度は高ければ高い
ほど好ましいが、通常、100℃以上であれば十分使用
可能である。加熱変形温度は、場合により、120℃以
上が好ましく、140℃以上がより好ましい。
【0013】本発明において用いられる樹脂組成物は、
ガラス繊維とフッ素樹脂及び/又は黒鉛を、特定比率範
囲で、含有せしめることが特徴的である。この特定比率
範囲は、シールリングに、 優れた摺動特性、 優れたオイルシール性、 優れたエアーシール性 を発現せしめ、かつ、シールリングを製造する際に、 優れた成形性(例えば、成形サイクル、成形歩留ま
り等に優れる性質等)、 優れた加工性(例えば、複雑な形状を製造する容易
性、大きな製品を製造する容易性等) を発揮せしめる点で臨界的である。
【0014】本発明において使用できるフッ素樹脂は、
特に制限されるものではないが、例えば、ポリテトラフ
ロオロエチレン(PTFE)、ポリトリフロオロエチレ
ン、ポリジフロオロエチレン、ポリモノフロオロエチレ
ン、PFA等が好ましく使用することができる。本発明
において使用できる黒鉛は、特に制限されるものではな
いが、例えば、天然のグラファイト構造を有するもの、
合成により得られたグラファイト構造を有するもの、フ
ェノール系熱硬化性樹脂を焼結又は焼成して得られた硬
質のもの等が好ましく使用することができる。
【0015】本発明において使用できるガラス繊維は、
特に制限されるものではない。本発明において使用でき
るガラス繊維の特性(例えば、融点、長さ、太さ等)
は、使用目的に応じ、適宜選択することができる。ガラ
ス繊維が所定量より下回ると、摺動時に樹脂組成物の摩
耗が激しく、かつ、相手金属を著しく傷つける。また、
ガラス繊維の添加量が所定量を上回ると、摺動時樹脂組
成物中のガラス繊維が相手金属を著しく摩耗させ好まし
くない。ガラス繊維の添加量は、一般的には、40〜1
重量部が好ましいが、35〜1重量部がより好ましく、
30〜3重量部がさらに好ましい。
【0016】本発明においては、フッ素樹脂及び/又は
黒鉛の添加量が1重量部を下回ると、摺動特性は著しく
悪く、摩擦係数が高く、かつ、樹脂組成物及び相手金属
の摩耗が激しい。フッ素樹脂及び/又は黒鉛の添加量が
80重量部を越えると、成形加工性が著しく低下し好ま
しくない。フッ素樹脂及び/又は黒鉛の添加量は、1〜
80重量部が好ましく、4〜60重量部がより好まし
く、10〜50重量部がさらに好ましい。本発明に係る
シールリングは、炭素繊維充填シールリングと比して、 材料コスト面 良好な成形加工性を活かした大型のシールリング及
び複雑なギャップ形状が加工できる 特にドライ下の摺動性が優れている、の特徴があ
る。
【0017】また、本願のオイルシール性及びエアーシ
ールリングのシール性は、良好であり、実用的にも好適
に使用できる。以下、実施例にて用いた樹脂の加熱変形
温度(18.6kg/cm2:規格ASTM D64
8)は以下の如くである。 ポリイミド:238℃、 ポリエーテルイミド:200℃、 ポリエーテルニトリル:165℃、 ポリエーテルエーテルケトン:152℃、 ポリエーテルスルホン:210℃、 ポリアミドイミド:275℃。
【0018】
【実施例】以下、本発明の実施例および比較例を詳細に
説明する。
【0019】[実施例1]4,4’−ビス(3−アミノ
フェノキシ)ビフェニルとピロメリット酸二無水物を原
料、かつ無水フタル酸を分子末端封止剤として用いて得
られた対数粘度0.45dl/gのポリイミド95重量
部、黒鉛(日本黒鉛社製:特CP)30重量部、フッ素
樹脂(旭ICIフロロポリマーズ社製:L180)15
重量部をミキサーを用いてドライブレンドし、その後二
軸押出機を用いて、5重量部のガラス繊維(日本板ガラ
ス社製:TP)をサイドフィーダーより供給し、370
〜400℃で押出して造粒し、得られたペレットを射出
成形機(シリンダー温度370〜410℃、射出圧力1
800kg/cm2、金型温度190℃)に供給し、後
述する各試験法に定められた試験片を成形した。なお、
各試験方法は次の通りである。試験の結果を表−1[表
1〜3]に示す。
【0020】 摩擦係数 鈴木式の摩擦摩耗試験に準じ、相手材としてFCD材を
用い、室温下、オイル中(トランスミッションフルー
ド)、12時間後の摩擦係数を求めた。この時の、面圧
及び速度は20kg/cm2、250m/minであ
る。 摩耗量(自材の摩耗量、相手材の摩耗量) 鈴木式の摩擦摩耗試験に準じ、相手材としてFC(鋳
鉄)材の一種であるFCD材を用い、室温下、オイル中
(トランスミッションフルード)、12時間後の自材及
び相手材の摩耗量を測定した。面圧は20kg/c
2、速度は250m/minにて行った。 摩擦係数 鈴木式の摩擦摩耗試験に準じ、相手材としてS45Cを
用い、室温下、無潤滑下、24時間後の摩擦係数を求め
た。この時の、面圧及び速度は5kg/cm2、120
m/minである。 摩耗量(自材の摩耗量、相手材の摩耗量) 鈴木式の摩擦摩耗試験に準じ、相手材としてS45Cを
用い、室温下、無潤滑下、24時間後の摩耗量を測定し
た。面圧は5kg/cm2、速度は120m/minに
て行った。 スパイラル流動長 アーブルグ射出成形機を用い、成形温度410℃、金型
温度180℃、肉厚1mmの条件にて測定を行った。
【0021】[実施例2〜7] [比較例1〜3、7] 表−1[表1〜3]の実施例2〜7に示す組成物を用い
る以外は、実施例1と同様な方法によって行った。な
お、炭素繊維としては、ポリアクリロニトリル(PA
N)系炭素繊維を用いた結果を表−1[表1〜3]、及
び、表−2[表4〜5]に示す。
【0022】
【表1】
【0023】
【表2】
【0024】
【表3】
【0025】
【表4】
【0026】
【表5】
【0027】[実施例8]VICTREX社製PEEK
450Pを85重量部、黒鉛(日本黒鉛社製:特CP)
30重量部、フッ素樹脂(旭ICIフロロポリマーズ社
製:L180)15重量部をミキサーを用いてドライブ
レンドし、その後二軸押出機を用いて、15重量部のガ
ラス繊維(実施例1と同様)をサイドフィーダーより供
給し370〜400℃で押出して造粒し、得られたペレ
ットを射出成形機(シリンダー温度370〜400℃、
射出圧力1700kg/cm2、金型温度170℃)に
供給し、後述する各試験法に定められた試験片を成形し
た。評価方法は、実施例1と同様な方法にて行った。
【0028】[実施例9]出光石油化学社製ポリエーテ
ルニトリル(PEN)を85重量部、黒鉛(日本黒鉛社
製:特CP)30重量部、フッ素樹脂(旭ICIフロロ
ポリマーズ社製:L180)15重量部をミキサーを用
いてドライブレンドし、その後二軸押出機を用いて、1
5重量部のガラス繊維(実施例1と同様)をサイドフィ
ーダーより供給し350〜380℃で押出して造粒し、
得られたペレットを射出成形機(シリンダー温度350
〜380℃、射出圧力1800kg/cm2、金型温度
160℃)に供給し、後述する各試験法に定められた試
験片を成形した。評価方法は、実施例1と同様な方法に
て行った。
【0029】[実施例10]BASF社製PESグレー
ドE2010を85重量部、黒鉛(日本黒鉛社製:特C
P)30重量部、フッ素樹脂(旭ICIフロロポリマー
ズ社製:L180)15重量部をミキサーを用いてドラ
イブレンドし、その後二軸押出機を用いて、15重量部
のガラス繊維(実施例1と同様)をサイドフィーダーよ
り供給し330〜370℃で押出して造粒し、得られた
ペレットを射出成形機(シリンダー温度340〜370
℃、射出圧力1800kg/cm2、金型温度170
℃)に供給し、後述する各試験法に定められた試験片を
成形した。評価方法は、実施例1と同様な方法にて行っ
た。
【0030】[実施例11]アモコ社製ポリアミドイミ
ドであるトーロン樹脂を85重量部、黒鉛(日本黒鉛社
製:特CP)30重量部、フッ素樹脂(旭ICIフロロ
ポリマーズ社製:L180)15重量部をミキサーを用
いてドライブレンドし、その後二軸押出機を用いて、1
5重量部のガラス繊維(実施例1と同様)をサイドフィ
ーダーより供給し300〜370℃で押出して造粒し、
得られたペレットを射出成形機(シリンダー温度320
〜370℃、射出圧力1800kg/cm2、金型温度
200℃)に供給し、後述する各試験法に定められた試
験片を成形した。評価方法は、実施例1と同様な方法に
て行った。
【0031】[実施例12]実施例1にて用いたポリイ
ミド樹脂65重量部、VICTREX社製PEEK45
0Pを20重量部、黒鉛(日本黒鉛社製:特CP)30
重量部、フッ素樹脂(旭ICIフロロポリマーズ社製:
L180)15重量部をミキサーを用いてドライブレン
ドし、その後二軸押出機を用いて、15重量部のPAN
系炭素繊維をサイドフィーダーより供給し370〜40
0℃で押出して造粒し、得られたペレットを射出成形機
(シリンダー温度370〜400℃、射出圧力1800
kg/cm2、金型温度170℃)に供給し、後述する
各試験法に定められた試験片を成形した。評価方法は、
実施例1と同様な方法にて行った。
【0032】[比較例5]比較例5に示す組成物を用い
る以外は、実施例8と同様な方法によって行った。結果
を表−2[表4〜5]に示す。
【0033】[比較例6]比較例6に示す組成物を用い
る以外は、実施例10と同様な方法によって行った。結
果を表−2[表4〜5]に示す。
【0034】
【発明の効果】本発明に係るシールリングは、少なくと
も、優れた摺動特性、優れたオイルシール性、優
れたエアーシール性を有する。本発明に係るシールリン
グは、その成形加工の際に、優れた成形性(例えば、
成形サイクル、成形歩留まり等に優れる性質等)、優
れた加工性(例えば、複雑な形状を製造する容易性、大
きな製品を製造する容易性、径の大きなシールリングを
製造する容易性等)を発揮する。本発明に係るシールリ
ングは、オイル潤滑下でも無潤滑下においても好適に使
用することができる。例えば、産業機器や自動車関係の
摺動部材のシ−ルリングとして好適に使用できる。本発
明に係るガラス繊維充填樹脂組成物からなるシールリン
グは、炭素繊維−特に、ポリアクリロニトリル(PA
N)系炭素繊維−を充填樹脂組成物からなるシールリン
グと比較して、安価に製造されるので有利である。本発
明に係るガラス繊維充填樹脂組成物からなるシールリン
グは、炭素繊維/PTFE/黒鉛(グラファイト)系の
樹脂組成物からなるシールリングと比較して、成形加工
の際の流動性に優れるので有利である。本発明に係るガ
ラス繊維充填樹脂組成物は、例えば、ギア、ワッシャ
ー、ピストンリング、ウエアリング、ガイドローラー、
リテーナー、搬送用機具その他種々の摺動部材に広く応
用が可能である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C08L 77/00 C08L 77/00 79/08 79/08 B Z C 81/04 81/04 81/06 81/06 F16J 15/20 F16J 15/20 15/26 15/26 (72)発明者 佐藤 友章 神奈川県横浜市栄区笠間町1190番地 三井 東圧化学株式会社内 (72)発明者 佐野 弘一 神奈川県横浜市栄区笠間町1190番地 三井 東圧化学株式会社内 (72)発明者 盛田 勝幸 愛知県名古屋市南区丹後通2丁目1番地 三井東圧化学株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加熱変形温度が100℃以上の熱可塑性
    樹脂60〜99重量部とガラス繊維40〜1重量部から
    なる組成物100重量部と、フッ素樹脂及び/又は黒鉛
    1〜80重量部とを含有する樹脂組成物を成形してな
    る、ガラス繊維充填樹脂組成物からなるシールリング。
  2. 【請求項2】 「加熱変形温度が100℃以上の熱可塑
    性樹脂」が、ポリイミド、ポリエーテルイミド、ポリエ
    ーテルニトリル、ポリエーテルケトン、ポリエーテルエ
    ーテルケトン、ポリエーテルケトンケトン、ポリエーテ
    ルケトンエーテルケトンケトン、ポリアミドイミド、ポ
    リエーテルスルホン、ポリスルホン、ポリアリレート、
    ポリアミド及びポリフェニレンスルフィドからなる群か
    ら選択された少なくとも1種である、請求項1に記載し
    たガラス繊維充填樹脂組成物からなるシールリング。
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