JPH115946A - 無機塗料の製造方法及び塗膜の形成方法 - Google Patents
無機塗料の製造方法及び塗膜の形成方法Info
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- JPH115946A JPH115946A JP15973797A JP15973797A JPH115946A JP H115946 A JPH115946 A JP H115946A JP 15973797 A JP15973797 A JP 15973797A JP 15973797 A JP15973797 A JP 15973797A JP H115946 A JPH115946 A JP H115946A
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- acid
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 耐候性、耐汚染性、塗膜硬度、密着性、耐薬
品性等の特性を全て満足する無機塗料を提供する。 【解決手段】 テトラエトキシシラン、ジエトキシジメ
チルシラン、及びジエトキシジフェニルシランのうち少
なくとも2種類をテトラエトキシシラン−ジエトキシジ
メチルシラン−ジエトキシジフェニルシラン三元組成図
の点A(75,25,0)、B(35,65,0)、C
(35,20,45)、D(50,0,50)及びE
(75,0,25)で囲まれる範囲内の割合にて含むア
ルコキシドとアルコール及び水との混合液に酸を添加し
て加水分解し、粘度100〜10000mPa・sのバ
インダーを製造し、次いでこのバインダーに無機顔料を
添加して塗料を製造する。
品性等の特性を全て満足する無機塗料を提供する。 【解決手段】 テトラエトキシシラン、ジエトキシジメ
チルシラン、及びジエトキシジフェニルシランのうち少
なくとも2種類をテトラエトキシシラン−ジエトキシジ
メチルシラン−ジエトキシジフェニルシラン三元組成図
の点A(75,25,0)、B(35,65,0)、C
(35,20,45)、D(50,0,50)及びE
(75,0,25)で囲まれる範囲内の割合にて含むア
ルコキシドとアルコール及び水との混合液に酸を添加し
て加水分解し、粘度100〜10000mPa・sのバ
インダーを製造し、次いでこのバインダーに無機顔料を
添加して塗料を製造する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は無機塗料の製造方法
及び塗膜の形成方法に係り、特にシリコンアルコキシド
を用いた無機塗料の製造方法及び塗膜の形成方法に関す
る。
及び塗膜の形成方法に係り、特にシリコンアルコキシド
を用いた無機塗料の製造方法及び塗膜の形成方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】シリコンアルコキシドの加水分解生成物
を用いて塗料を製造することは広く行われている。例え
ば、テトラメトキシシラン、テトラエトキシシラン、テ
トライソプロピルシラン、ジメチルジエトキシシラン、
ジエトキシジフェニルシラン等のアルコキシドを酸で加
水分解し、次いで必要に応じ顔料を添加して塗料を製造
することが行われている。
を用いて塗料を製造することは広く行われている。例え
ば、テトラメトキシシラン、テトラエトキシシラン、テ
トライソプロピルシラン、ジメチルジエトキシシラン、
ジエトキシジフェニルシラン等のアルコキシドを酸で加
水分解し、次いで必要に応じ顔料を添加して塗料を製造
することが行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】種々の研究の結果、従
来の方法により製造された塗料を用いて形成された塗膜
は、耐汚染性、硬度、下地基材表面との付着性、耐アル
カリ性等の特性のすべてを満足することはできない。
来の方法により製造された塗料を用いて形成された塗膜
は、耐汚染性、硬度、下地基材表面との付着性、耐アル
カリ性等の特性のすべてを満足することはできない。
【0004】本発明は、これらの特性のいずれにおいて
も優れた塗膜を形成することができる無機塗料の製造方
法及び塗膜の形成方法を提供することを目的とするもの
である。
も優れた塗膜を形成することができる無機塗料の製造方
法及び塗膜の形成方法を提供することを目的とするもの
である。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の無機塗料の製造
方法は、テトラエトキシシラン、ジエトキシジメチルシ
ラン、及びジエトキシジフェニルシランのうち少なくと
も2種類を図1のテトラエトキシシラン−ジエトキシジ
メチルシラン−ジエトキシジフェニルシラン三元組成図
の点A(75,25,0)、B(35,65,0)、C
(35,20,45)、D(50,0,50)及びE
(75,0,25)で囲まれる範囲内の割合にて含むア
ルコキシドとアルコール及び水との混合液に酸を添加し
て加水分解することにより粘度100〜10000mP
a・sのバインダーを製造し、次いでこのバインダーに
無機顔料を添加して塗料を製造することを特徴とするも
のである。
方法は、テトラエトキシシラン、ジエトキシジメチルシ
ラン、及びジエトキシジフェニルシランのうち少なくと
も2種類を図1のテトラエトキシシラン−ジエトキシジ
メチルシラン−ジエトキシジフェニルシラン三元組成図
の点A(75,25,0)、B(35,65,0)、C
(35,20,45)、D(50,0,50)及びE
(75,0,25)で囲まれる範囲内の割合にて含むア
ルコキシドとアルコール及び水との混合液に酸を添加し
て加水分解することにより粘度100〜10000mP
a・sのバインダーを製造し、次いでこのバインダーに
無機顔料を添加して塗料を製造することを特徴とするも
のである。
【0006】この無機塗料の製造方法により製造された
塗料は、主材であるテトラエトキシシランが塗膜の骨格
となることにより、耐候性、耐汚染性の性能を発揮す
る。又、適度なメチル基、フェニル基の導入により、塗
膜の完成度を向上させる。この塗料により形成された塗
膜は、耐汚染性、下地への付着性に優れ、また硬度も高
い。
塗料は、主材であるテトラエトキシシランが塗膜の骨格
となることにより、耐候性、耐汚染性の性能を発揮す
る。又、適度なメチル基、フェニル基の導入により、塗
膜の完成度を向上させる。この塗料により形成された塗
膜は、耐汚染性、下地への付着性に優れ、また硬度も高
い。
【0007】本発明の塗膜の形成方法は、この塗料を表
面に塗着して塗膜を形成することを特徴とするものであ
る。
面に塗着して塗膜を形成することを特徴とするものであ
る。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明においては、アルコキシド
としてテトラエトキシシランSi(OC2 H5 )4 、ジ
エトキシジメチルシランSi(CH3 )2 (OC
2 H5 )2 及びジエトキシジフェニルシランSi(C6
H5 )2 (OC2 H5 )2 の2種又は3種を用い、この
アルコキシドとアルコール及び水との混合液に対し酸を
添加して加水分解してバインダーとする。
としてテトラエトキシシランSi(OC2 H5 )4 、ジ
エトキシジメチルシランSi(CH3 )2 (OC
2 H5 )2 及びジエトキシジフェニルシランSi(C6
H5 )2 (OC2 H5 )2 の2種又は3種を用い、この
アルコキシドとアルコール及び水との混合液に対し酸を
添加して加水分解してバインダーとする。
【0009】このテトラエトキシシラン、ジエトキシジ
メチルシラン及びジエトキシジフェニルシランの配合割
合は、図1の点A、B、C、D、Eで囲まれる範囲内と
する。後述の実施例からも明らかな通り、テトラエトキ
シシラン、ジエトキシジメチルシラン及びジエトキシジ
フェニルシランの割合をこの範囲内とすることにより耐
汚染性、付着性、硬度及び耐アルカリ性のすべての特性
において優れたものとなる。点A、B、C、Dの三元組
成図における座標は次の通りである。
メチルシラン及びジエトキシジフェニルシランの配合割
合は、図1の点A、B、C、D、Eで囲まれる範囲内と
する。後述の実施例からも明らかな通り、テトラエトキ
シシラン、ジエトキシジメチルシラン及びジエトキシジ
フェニルシランの割合をこの範囲内とすることにより耐
汚染性、付着性、硬度及び耐アルカリ性のすべての特性
において優れたものとなる。点A、B、C、Dの三元組
成図における座標は次の通りである。
【0010】A(75,25,0) B(35,65,0) C(35,20,45) D(50,0,50) E(75,0,25) このアルコキシドに対するアルコール及び水の割合はそ
れぞれアルコキシド100モルに対しアルコール1〜2
00モルとりわけ50〜150モル、水1〜400モル
とりわけ150〜200モルとするのが好ましい。
れぞれアルコキシド100モルに対しアルコール1〜2
00モルとりわけ50〜150モル、水1〜400モル
とりわけ150〜200モルとするのが好ましい。
【0011】このアルコキシドとアルコール及び水との
混合液に添加して加水分解させる酸としては、塩酸、酢
酸、ホウ酸、硝酸、硫酸、リン酸、クエン酸、マレイン
酸、シュウ酸などが挙げられるが、塩酸が最も好まし
い。この酸の添加量は、アルコキシド100モルに対し
0.01〜10モルとりわけ0.5〜5モルとするのが
好ましい。
混合液に添加して加水分解させる酸としては、塩酸、酢
酸、ホウ酸、硝酸、硫酸、リン酸、クエン酸、マレイン
酸、シュウ酸などが挙げられるが、塩酸が最も好まし
い。この酸の添加量は、アルコキシド100モルに対し
0.01〜10モルとりわけ0.5〜5モルとするのが
好ましい。
【0012】この酸を添加した後、0〜100℃にて1
〜100hr好ましくは撹拌して加水分解させる。これ
により、粘度が100〜10000mPa・sの液(バ
インダー)が得られる。この粘度は、塗料の粘度として
適切なものである。
〜100hr好ましくは撹拌して加水分解させる。これ
により、粘度が100〜10000mPa・sの液(バ
インダー)が得られる。この粘度は、塗料の粘度として
適切なものである。
【0013】その後、このバインダーに対し顔料を添加
し、撹拌混合して塗料を製造する。
し、撹拌混合して塗料を製造する。
【0014】この顔料としては、酸化チタン、カーボン
ブラック、カドミウムレッド、弁柄、黄鉛、酸化クロ
ム、コバルトブルー、マイカ、アルミニウム粉、タル
ク、炭酸カルシウム、シリカ粉、亜鉛華などを用いるこ
とができるが、もちろんこれら以外の顔料を用いても良
い。
ブラック、カドミウムレッド、弁柄、黄鉛、酸化クロ
ム、コバルトブルー、マイカ、アルミニウム粉、タル
ク、炭酸カルシウム、シリカ粉、亜鉛華などを用いるこ
とができるが、もちろんこれら以外の顔料を用いても良
い。
【0015】バインダーに対する顔料の割合は、バイン
ダー100重量部に対し顔料100重量部以下とくに1
〜65重量部とりわけ20〜50重量部が好ましい。
ダー100重量部に対し顔料100重量部以下とくに1
〜65重量部とりわけ20〜50重量部が好ましい。
【0016】このようにして得られた塗料は、吹き付
け、ハケ塗り、ロールコーター等の各種の手法により基
材表面に塗着される。この塗膜を常温で又は加熱下で乾
燥させることにより硬質の塗膜が形成される。
け、ハケ塗り、ロールコーター等の各種の手法により基
材表面に塗着される。この塗膜を常温で又は加熱下で乾
燥させることにより硬質の塗膜が形成される。
【0017】本発明方法により製造された塗料は、セメ
ント質基材、コンクリート、モルタル、金属、プラスチ
ック、木材、紙、ガラス等に適用でき、被塗物の材質及
び種類には特に制限はない。なお、セメント質基材、コ
ンクリート、モルタルに対しても、付着性及び耐久性の
良い硬質の塗膜を形成することができる。
ント質基材、コンクリート、モルタル、金属、プラスチ
ック、木材、紙、ガラス等に適用でき、被塗物の材質及
び種類には特に制限はない。なお、セメント質基材、コ
ンクリート、モルタルに対しても、付着性及び耐久性の
良い硬質の塗膜を形成することができる。
【0018】塗料の塗着量は、基材1m2 当り0.01
〜10gとくに0.1〜0.3g程度が好ましい。
〜10gとくに0.1〜0.3g程度が好ましい。
【0019】
【実施例】以下、実施例及び比較例について説明する。
【0020】実施例1 アルコキシドとしてテトラエトキシシラン70モル部及
びジエトキシジメチルシラン30モル部の2種よりなる
合計100モル部のものをエタノール100モル部及び
水200モル部と混合し、1Nの塩酸をHClとして1
モル部添加し、60℃にて10hr撹拌してバインダー
を製造した。
びジエトキシジメチルシラン30モル部の2種よりなる
合計100モル部のものをエタノール100モル部及び
水200モル部と混合し、1Nの塩酸をHClとして1
モル部添加し、60℃にて10hr撹拌してバインダー
を製造した。
【0021】このバインダー100重量部に対し顔料と
して酸化チタンを43重量部添加し、常温にて1hr撹
拌して塗料を製造した。
して酸化チタンを43重量部添加し、常温にて1hr撹
拌して塗料を製造した。
【0022】このようにして得られた塗料の粘度は10
00mPa・sであった。
00mPa・sであった。
【0023】この塗料を基材としてのセメント質基材の
表面に0.15g/m2 の割合で塗着し、常温の大気中
にて7日間放置し、塗膜を硬化させた。
表面に0.15g/m2 の割合で塗着し、常温の大気中
にて7日間放置し、塗膜を硬化させた。
【0024】この硬化した塗膜について、耐候性、耐汚
染性、水接触角、塗膜硬度、下地基材への付着膜、耐酸
性、耐アルカリ性及び透水性について測定した。結果を
表1に示す。
染性、水接触角、塗膜硬度、下地基材への付着膜、耐酸
性、耐アルカリ性及び透水性について測定した。結果を
表1に示す。
【0025】なお、これらの特性の測定方法は次の通り
である。
である。
【0026】・耐候性 JIS K 5400 9.8
に準じサンシャインウェザーメーター2000h後、測
色計により測定。初期値との差(ΔE)を算出。 ・耐汚染性 屋外暴露3ケ月後、測色計により測定。初
期値との差(ΔE)を算出。 ・水接触角 接触角計を用い適量の水滴を塗面に滴下
し、接触角を測定。 ・塗膜硬度 JIS K 5400 8.5に準じ、鉛
筆硬度により評価。 ・付着性 JIS K 5400 8.5に準じ、碁盤
目テープ法により評価。 ・耐酸性 JIS K 5400 8.22に準じ、硫
酸5%溶液を使用し、浸漬24h後の外観により評価。 ・耐アルカリ性 JIS K 5400 8.21に準
じ、水酸化ナトリウム5%溶液を使用し、浸漬24h後
の外観により評価。 ・透水性 JIS K 5400 8.16に準じ、透
水量(ml/day)を評価。
に準じサンシャインウェザーメーター2000h後、測
色計により測定。初期値との差(ΔE)を算出。 ・耐汚染性 屋外暴露3ケ月後、測色計により測定。初
期値との差(ΔE)を算出。 ・水接触角 接触角計を用い適量の水滴を塗面に滴下
し、接触角を測定。 ・塗膜硬度 JIS K 5400 8.5に準じ、鉛
筆硬度により評価。 ・付着性 JIS K 5400 8.5に準じ、碁盤
目テープ法により評価。 ・耐酸性 JIS K 5400 8.22に準じ、硫
酸5%溶液を使用し、浸漬24h後の外観により評価。 ・耐アルカリ性 JIS K 5400 8.21に準
じ、水酸化ナトリウム5%溶液を使用し、浸漬24h後
の外観により評価。 ・透水性 JIS K 5400 8.16に準じ、透
水量(ml/day)を評価。
【0027】実施例2〜8、比較例1〜7 アルコキシドとしてテトラエトキシシラン、ジエトキシ
ジメチルシラン及びジエトキシジフェニルシランの2種
又は3種を表1(実施例2〜8)又は表2(比較例1〜
7)の通りとしたほかは同様にして塗料を製造し、この
塗料を実施例1と同様の基材表面に塗着して同様にして
塗膜を形成し、その特性を同様にして測定した。結果を
表1、2に示す。
ジメチルシラン及びジエトキシジフェニルシランの2種
又は3種を表1(実施例2〜8)又は表2(比較例1〜
7)の通りとしたほかは同様にして塗料を製造し、この
塗料を実施例1と同様の基材表面に塗着して同様にして
塗膜を形成し、その特性を同様にして測定した。結果を
表1、2に示す。
【0028】比較例8〜11 市販のフッ素系塗料(比較例8)、アクリル系塗料(比
較例9)、オルガノシロキサン系塗料(比較例10)、
水ガラス系塗料(比較例11)を用いて塗膜を上記実施
例と同様の基材表面に形成し、その特性を同様にして測
定した。結果を表3に示す。
較例9)、オルガノシロキサン系塗料(比較例10)、
水ガラス系塗料(比較例11)を用いて塗膜を上記実施
例と同様の基材表面に形成し、その特性を同様にして測
定した。結果を表3に示す。
【0029】
【表1】
【0030】
【表2】
【0031】
【表3】
【0032】表2から明らかな通り、比較例1〜3は付
着性に劣ると共に、耐アルカリ性に劣り、さらに水不透
過性に劣る。比較例4〜9は耐汚染性に劣ると共に硬度
が低い。比較例10は耐アルカリ性に劣る。また、比較
例9、10は水接触角も大きい。比較例11は水をかな
り透過させてしまう。
着性に劣ると共に、耐アルカリ性に劣り、さらに水不透
過性に劣る。比較例4〜9は耐汚染性に劣ると共に硬度
が低い。比較例10は耐アルカリ性に劣る。また、比較
例9、10は水接触角も大きい。比較例11は水をかな
り透過させてしまう。
【0033】これに対し、実施例1〜8はいずれの特性
にも優れており、総合評価も十分に高いものとなってい
る。
にも優れており、総合評価も十分に高いものとなってい
る。
【0034】
【発明の効果】以上の通り、本発明によると、耐候性、
耐汚染性、塗膜硬度、密着性、耐薬品性等の特性を全て
満足する無機塗料を製造することが可能となる。
耐汚染性、塗膜硬度、密着性、耐薬品性等の特性を全て
満足する無機塗料を製造することが可能となる。
【図1】テトラエトキシシラン、ジエトキシジメチルシ
ラン及びジエトキシジフェニルシランの組成図である。
ラン及びジエトキシジフェニルシランの組成図である。
Claims (6)
- 【請求項1】 テトラエトキシシラン、ジエトキシジメ
チルシラン、及びジエトキシジフェニルシランのうち少
なくとも2種類を図1のテトラエトキシシラン−ジエト
キシジメチルシラン−ジエトキシジフェニルシラン三元
組成図の点A(75,25,0)、B(35,65,
0)、C(35,20,45)、D(50,0,50)
及びE(75,0,25)で囲まれる範囲内の割合にて
含むアルコキシドとアルコール及び水との混合液に酸を
添加して加水分解することにより粘度100〜1000
0mPa・sのバインダーを製造し、 次いでこのバインダーに無機顔料を添加して塗料を製造
することを特徴とする無機顔料の製造方法。 - 【請求項2】 請求項1において、水の添加量がアルコ
キシド100モルに対し1〜400モルであることを特
徴とする無機顔料の製造方法。 - 【請求項3】 請求項1又は2において、アルコールは
エタノールであり、このエタノールの添加量がアルコキ
シド100モルに対し1〜200モルであることを特徴
とする無機塗料の製造方法。 - 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれか1項におい
て、酸は塩酸であり、この塩酸の添加量がアルコキシド
100モルに対し0.01〜10モルであることを特徴
とする無機塗料の製造方法。 - 【請求項5】 請求項1ないし4のいずれか1項におい
て、無機顔料の添加量がバインダー100重量部に対し
100重量部以下であることを特徴とする無機塗料の製
造方法。 - 【請求項6】 請求項1ないし5のいずれか1項に記載
の方法により製造された無機塗料を表面に塗着して塗膜
を形成することを特徴とする塗膜の形成方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15973797A JPH115946A (ja) | 1997-06-17 | 1997-06-17 | 無機塗料の製造方法及び塗膜の形成方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15973797A JPH115946A (ja) | 1997-06-17 | 1997-06-17 | 無機塗料の製造方法及び塗膜の形成方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH115946A true JPH115946A (ja) | 1999-01-12 |
Family
ID=15700176
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15973797A Pending JPH115946A (ja) | 1997-06-17 | 1997-06-17 | 無機塗料の製造方法及び塗膜の形成方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH115946A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2002088267A1 (fr) * | 2001-04-24 | 2002-11-07 | Nissan Chemical Industries, Ltd. | Procede pour produire un film epais a base de silice |
AU2002357530B2 (en) * | 2001-12-28 | 2010-03-11 | Yoshino Kogyosho Co., Ltd. | Synthetic resin bottle container |
-
1997
- 1997-06-17 JP JP15973797A patent/JPH115946A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2002088267A1 (fr) * | 2001-04-24 | 2002-11-07 | Nissan Chemical Industries, Ltd. | Procede pour produire un film epais a base de silice |
US7211522B2 (en) | 2001-04-24 | 2007-05-01 | Nissan Chemical Industries, Ltd. | Method of forming thick silica-based film |
US7491651B2 (en) | 2001-04-24 | 2009-02-17 | Nissan Chemical Industries, Ltd. | Method of forming thick silica-based film |
AU2002357530B2 (en) * | 2001-12-28 | 2010-03-11 | Yoshino Kogyosho Co., Ltd. | Synthetic resin bottle container |
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