JPH1158718A - インクジェット式記録ヘッド - Google Patents

インクジェット式記録ヘッド

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JPH1158718A
JPH1158718A JP24220197A JP24220197A JPH1158718A JP H1158718 A JPH1158718 A JP H1158718A JP 24220197 A JP24220197 A JP 24220197A JP 24220197 A JP24220197 A JP 24220197A JP H1158718 A JPH1158718 A JP H1158718A
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JP
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ink
ink jet
jet recording
hole
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Kazunaga Suzuki
一永 鈴木
Norihiko Kurashima
憲彦 倉島
Takahiro Katakura
孝浩 片倉
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 パッキンの剛性を確保して封止部を凹部に正
確に位置合わせすること。 【解決手段】 ヘッドホルダ6が少なくとも連通開口2
2と同心円状の凹部44を備え、またヘッドホルダ6の
ヘッド固定面とほぼ同一の形状を有し、連通開口22に
対向する領域に通孔54が穿設された板状の骨材51
の、通孔54を囲むように弾性材料を積層した封止部5
3a、53bを備えたパッキンを介装して、封止部53
a、53bを弾圧した状態で記録ヘッド本体7をヘッド
ホルダ6に固定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術の分野】本発明は、インクタンクか
らのインクの供給を受ける圧力発生室を圧電振動子や発
熱素子等の圧力発生手段により加圧してノズル連通開口
からインク滴を吐出させるインクジェット式記録ヘッ
ド、より詳細にはインク滴を吐出するヘッド本体と、こ
れをキャリッジに固定する取り付け部材とインクタンク
からのインクをヘッド本体に輸送するインク供給路形成
部材とを兼ねるヘッドホルダとの接続構造に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、特開昭62-111758号公報等に見
られインクジェット式記録ヘッドは、圧力発生室を区画
するスペーサと、これの一方の面を封止するとともに、
圧力発生室に対応して配置された圧電振動板を持つ弾性
板と、他方の面を封止する蓋板からなるアクチュエータ
ユニット、及びインクタンクに連通する流路に接続する
インク供給口形成基板と、圧力発生室にインクを供給す
るリザーバ室を区画するリザーバ室形成基板と、圧力発
生室に連通するノズル連通開口を備えたノズルプレート
とを一体とした流路ユニットから構成されている。
【0003】このような積層構造を採るインクジェツト
式記録ヘツドは、典型的にはその厚みが0.5ミリ程度
で、機械的強度が低いため、インク供給路を兼ねるヘッ
ドホルダに固定された上で、キャリッジに固定される。
【0004】図11は、このようなインクジェット式記
録ヘッドの一例を示すものであって、ヘッドホルダAの
連通開口面に形成された凹部Bに接着剤C、C、Cを塗
布し、この凹部Bにヘッド本体Dを挿入、固定して構成
されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このため、ヘッドホル
ダAのインク供給流路Eの端面Fと、記録ヘッド本体D
のインク供給口Gの端面Hとの間から接着剤Cがインク
供給路側に流れ込んで、インクタンクから記録ヘッド本
体Dへのインクの供給に障害を生じたり、また精密な接
着塗布作業を必要として製造工程が複雑化するという問
題がある。このような問題を解消するため、ヘッドホル
ダと記録ヘッド本体との間にパッキンを嵌装することも
考えられるが、剛性が極めて小さいため、ハンドリング
や位置決めが困難となり、封止が不確実になったり、ま
た作業能率が極端に低下するという問題がある。
【0006】本発明はこのような問題に鑑みてなされた
ものであって、その目的とするところは、位置決め時の
作業を簡素化して記録ヘッド本体とヘッドホルダを確実
に封止することができるインクジェット式記録ヘッドを
提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】このような問題を解消す
るために本発明においては、インク誘導孔により外部か
らインクの供給を受け、圧力発生手段によりインクを加
圧してノズル連通開口からインク滴を吐出する記録ヘッ
ド本体と、外部からのインクを搬送し、前記インク誘導
孔に連通する連通開口を備えたインク供給路を形成する
とともに、前記記録ヘッド本体の周縁領域を支持する固
定面を備えたヘッドホルダとからなるインクジェット式
記録ヘッドにおいて、前記ヘッドホルダが少なくとも前
記連通開口と同心円状の凹部を備え、また前記ヘッドホ
ルダのヘッド固定面とほぼ同一の形状を有し、前記連通
開口に対向する領域に通孔が穿設された板状の骨材の、
前記通孔を囲むように弾性材料を積層した封止部を備え
たパッキンを介装して、前記封止部を弾圧した状態で前
記記録ヘッド本体を前記ヘッドホルダに固定するように
した。
【0008】
【作用】パッキンが骨材により剛性が確保されていて、
封止部を凹部に正確に位置合わせされ、封止部が記録ヘ
ッド本体により押圧されて、連通開口と記録ヘッド本体
のインク誘導孔とが液密状態で接続される。
【0009】
【発明の実施の形態】そこで以下に本発明の詳細を図示
した実施例に基づいて説明する。図1は、本発明の記録
ヘッドを使用したインクジェット式記録装置の一実施例
を示すものであって、キャリッジ1は、タイミングベル
トを介してモータ3に接続され、案内部材4にガイドさ
れて記録媒体5の幅方向に往復動可能に構成されてい
る。キャリッジ1の記録媒体5の対向面にはヘッドホル
ダ6を介して記録ヘッド本体7が固定され、また上面に
はインクカートリッジ8が着脱可能に搭載されている。
なお、図中符号9は、キャッピング装置を、また符号1
0はクリーニングブレードをそれぞれ示す。
【0010】図2は、キャリッジホルダ6の近傍を拡大
して示すものであって、上面にはインクカートリッジ8
のインク供給口8a〜8eに係合するインク供給針11
〜16が植設されている。インク供給針の下流側にはフ
ィルタ室11a〜16aが形成され、ここからヘッドホ
ルダ6の記録ヘッド固定面40に連通開口17〜22を
有するインク供給路23〜28が形成されている。
【0011】連通開口17〜22には後述するシールを
介してインクジェット式記録ヘッド本体7のインク誘導
孔34、34、34、‥‥を連通させた上で、ヘッド本
体がヘッドホルダ6に固定されている。なお、図中符号
29は、ノズル連通開口に対向する領域に窓29aを有
する固定枠を示す。
【0012】図3、4は、上述した記録ヘッド本体の一
実施例を示すものであって、記録ヘッド本体は固定基板
を兼ねる流路ユニット30と、複数、この実施例では3
つの圧力発生ユニット31、31、31とから構成され
ている。流路ユニット30は、ノズル連通開口32が所
定のピッチで、複数列、この実施例では6列が形成さ
れ、圧力発生ユニット31にインク供給口33を介して
連通し、インク誘導孔34を介して外部からインクの供
給を受けるリザーバ35を形成して構成されている。ま
た、圧力発生ユニット31は、圧力発生室36を形成す
るスペーサ37と、これの一方の面を封止する第1の蓋
板38と、他方の面を封止する第2の蓋体39とを積層
し、第1の蓋体38の表面に圧力発生手段、この実施例
では圧電振動子Pを固定して構成されている。
【0013】図5は、ヘッドホルダの一実施例を示すも
のであって、ヘッドホルダ6は、高分子材料を射出成形
して構成されており、記録ヘッド本体7の外周に当接し
て中央領域に圧力発生ユニット31を収容する空洞41
を形成するように外周に固定面40が形成されている。
記録ヘッド本体7のインク誘導孔34、34、34、‥
‥が対向する領域には、記録ヘッド本体が基準位置に位
置決めされたとき各インク誘導孔34、34、34、‥
‥と対向する位置に連通開口17〜22が形成されてい
る。
【0014】また、連通開口17〜22の近傍、及び窓
部41の近傍には、記録ヘッド本体7の流路ユニット3
0と当接して基準高さを規定する突起42や、窓41の
内周面を取り囲む凸条部43が形成されている。
【0015】そしてこれら連通開口17〜22の外周に
は同心円状に、図7に示したように上方に拡開するテー
パ状の凹部44が形成されている。また、所定の位置に
は位置決め用の突起45や、また固定面40の外側には
位置決め用の突条部46が形成されている。
【0016】図6は、パッキン50の一実施例を示すも
ので、ヘッドホルダの固定面40の上面とほぼ同一の形
状を備えた不錆鋼等の金属板を骨材51とし、窓52の
内縁の内、連通開口17〜22と対向しない3辺には、
骨材51を中心層として、内縁に一致するようにゴムな
どの弾性材料をサンドイッチ状にパッキンとして機能す
る程度の厚みで積層して封止部53を形成し、また連通
開口17〜22の穴に対向する領域には連通開口17〜
22の内径よりも若干大きめの通孔54を穿設して裏面
側には、図7(ロ)に示したように凹部44の深さより
若干厚目の封止部53aを、また表面側には外周部と同
一の厚みで環状の封止部53bが形成されている。
【0017】また、ヘッドホルダ6の突起42、及び位
置決め用突起45と対向する位置に、通孔55及び位置
決め用通孔56が穿設されている。
【0018】この実施例において、ヘッドホルダ6に位
置決め突起に位置決め穴を嵌装してパッキン50をヘッ
ドホルダ6の固定面40に位置合わせすると、金属等の
骨材51により剛性が確保されているから、封止部53
aが凹部44に正確に位置合わせされ貫入する。
【0019】この状態で記録ヘッド本体7の位置決め穴
30aを突起45に貫入させて位置決めして、枠体29
により記録ヘッド本体7をヘッドホルダ6に押圧、固定
すると、流路ユニット30が突起42や凸条部43によ
り規定される一定高さまで降下して、封止部53が流路
ユニット30により押圧されて、連通開口17〜22と
記録ヘッド本体7の各インク誘導孔34とが液密状態で
接続される。
【0020】なお、図8(イ)に示したように凹部44
のテーパ部44aに対向する面に同一のテーパ53cを
形成しておくと、記録ヘッド本体7により押圧されると
図8(ロ)に示したように封止部53aのテーパ部53
cが凹部44と密着するため、確実な封止を得ることが
できる。
【0021】図9、図10は、本発明のヘッドホルダ、
及びパッキンの他の実施例を示すものであって、この実
施例においてはヘッドホルダ6は、図10に示すパッキ
ン50の窓52の内側に沿って環状に形成された封止部
53と係合する溝60が形成されており、また連通開口
17〜22の周囲に形成された凹部44に対向する領域
にのみ基準高さを規定する凸条部47が形成されてい
る。溝60は、断面が上方が拡開する断面が台形状に形
成されていて、封止部53が容易に嵌合するように構成
されている。
【0022】この実施例において、ヘッドホルダ6に位
置決め突起に位置決め穴を嵌装してパッキン50をヘッ
ドホルダ6の固定面40に位置合わせすると、金属等の
骨材51により剛性が確保されているから、封止部5
3、53aが溝60及び凹部44に正確に位置合わせさ
れて貫入する。
【0023】この状態で記録ヘッド本体7の位置決め穴
56を突起45に貫入させて位置決めして、枠体29に
より記録ヘッド本体7をヘッドホルダ6に押圧、固定す
ると、封止部53が溝60に嵌合して確実に固定され
る。そして記録ヘッド本体7が突起42や凸条部43に
より規定される一定高さまで弾圧されると、封止部53
が流路ユニット30により押圧されて、連通開口17〜
22と記録ヘッド本体7の各インク誘導孔34とが液密
状態で接続される。
【0024】なお、上述の実施例においては記録ヘッド
本体7をホルダ6に枠体19により固定しているため、
固定枠19を取り外すことにより、簡単にヘッド本体7
をホルダ6から取り外し、新しいものと換装することが
できるが、換装の必要がない場合には固定枠を使用する
こと無く記録ヘッド本体7の位置決め孔30aから突出
している位置決め用の突起45を溶融、固化させて固定
するようにしても良い。
【0025】さらに上述の実施例においては圧力発生手
段にたわみ変位する圧電振動子を使用した記録ヘッド本
体に例を採って説明したが、軸方向に変位する縦振動モ
ードの圧電振動子や、また発熱素子を使用した記録ヘッ
ド本体に適用することができる。
【0026】
【発明の効果】以上、説明したように本発明において
は、インク誘導孔により外部からインクの供給を受け、
圧力発生手段によりインクを加圧してノズル連通開口か
らインク滴を吐出する記録ヘッド本体と、外部からのイ
ンクを搬送し、インク誘導孔に連通する連通開口を備え
たインク供給路を形成するとともに、記録ヘッド本体の
周縁領域を支持する固定面を備えたヘッドホルダとから
なるインクジェット式記録ヘッドにおいて、ヘッドホル
ダが少なくとも連通開口と同心円状の凹部を備え、また
ヘッドホルダのヘッド固定面とほぼ同一の形状を有し、
連通開口に対向する領域に通孔が穿設された板状の骨材
の、通孔を囲むように弾性材料を積層した封止部を備え
たパッキンを介装して、封止部を弾圧した状態で記録ヘ
ッド本体を前記ヘッドホルダに固定するようにしたの
で、骨材によりパッキンの剛性を確保して封止部を凹部
に正確に位置合わせすることでき、また封止部を記録ヘ
ッド本体により押圧して連通開口と記録ヘッド本体のイ
ンク誘導孔を液密状態で接続することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のインクジェット式記録ヘッドを使用し
た記録装置の一実施例を示す図である。。
【図2】ヘッドホルダ近傍を拡大して示す断面図であ
る。
【図3】記録ヘッド本体の一実施例を示す図である。
【図4】同上記録ヘッド本体の断面構造を示す図であ
る。
【図5】ヘッドホルダの一実施例を記録ヘッド本体の取
り付け面の構造で示す図である。
【図6】パッキンの一実施例を示す図である。
【図7】図(イ)乃至(ハ)は、それぞれ凹部近傍の断
面形状を示す図、ヘッドホルダの凹部に嵌合する領域近
傍のパッキンの構造を示す図、及び記録ヘッド本体をヘ
ッドホルダに固定した状態を示す図である。
【図8】図(イ)、(ロ)は、それぞれパッキンの他の
実施例をヘッドホルダの凹部との関係で示す図、及びヘ
ッド本体をヘッドホルダに固定した状態を示す図であ
る。
【図9】ヘッドホルダの他の実施例を記録ヘッド本体の
固定面の構造で示す図である。
【図10】同上ヘッドホルダに適したパッキンの実施例
を示す図である。
【図11】従来の記録ヘッドの一例を示す図である。
【符号の説明】
6 ヘッドホルダ 7 記録ヘッド本体 17〜22 連通開口 23〜28インク供給路 29 固定用の枠体 40 固定面 42 基準高さ規制用の突起 43 基準高さ規制用の凸条部 44 凹部 50 パッキン 51 骨材 52 窓 53、53a、53b 封止部 54 通孔

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インク誘導孔により外部からインクの供
    給を受け、圧力発生手段によりインクを加圧してノズル
    連通開口からインク滴を吐出する記録ヘッド本体と、外
    部からのインクを搬送し、前記インク誘導孔に連通する
    連通開口を備えたインク供給路を形成するとともに、前
    記記録ヘッド本体の周縁領域を支持する固定面を備えた
    ヘッドホルダとからなるインクジェット式記録ヘッドに
    おいて、 前記ヘッドホルダが少なくとも前記連通開口と同心円状
    の凹部を備え、また前記ヘッドホルダのヘッド固定面と
    ほぼ同一の形状を有し、前記連通開口に対向する領域に
    通孔が穿設された板状の骨材の、前記通孔を囲むように
    弾性材料を積層した封止部を備えたパッキンを介装し
    て、前記封止部を弾圧した状態で前記記録ヘッド本体を
    前記ヘッドホルダに固定してなるインクジェット式記録
    ヘッド。
  2. 【請求項2】 前記固定面に、前記封止部を適正な弾圧
    状態となる位置に前記記録ヘッド本体を支持する規制部
    が形成されている請求項1に記載のインクジェット式記
    録ヘッド。
  3. 【請求項3】 前記凹部が上方に拡開するテーパ部を有
    する請求項1に記載のインクジェット式記録ヘッド。
  4. 【請求項4】 前記封止部の外面に前記凹部とほぼ同一
    のテーパ部が形成されている請求項3に記載のインクジ
    ェット式記録ヘッド。
  5. 【請求項5】 前記ヘッドホルダが中央部に前記記録ヘ
    ッド本体を収容する凹部を備え、また前記骨材が前記凹
    部の開口に一致する窓を備え、前記窓の内周縁に弾性材
    料が積層されている請求項1に記載のインクジェット式
    記録ヘッド。
  6. 【請求項6】 前記ヘッドホルダが前記内周縁に積層さ
    れた弾性材料と嵌合する溝が形成されている請求項5に
    記載のインクジェット式記録ヘッド。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012148410A (ja) * 2011-01-14 2012-08-09 Seiko Epson Corp シール部材及び液体噴射ヘッド並びに液体噴射装置

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