JPH1158698A - 印刷読み取り方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【課題】 特に線速の速い細物長尺体１０（電線や光ケ
ーブル等）の表面に印刷された標識１２（文字やマーク
等からなる目印）を自動的に光学的に読み取り、不良の
場合は警報を出せるようにする。 【解決手段】 たとえば、印刷ロール２４０の回転軸に
反射テープを貼り、光センサー２６で検出して印刷周期
と同じパルス信号を得、これを利用してストロボライト
２８発光させ、その発光の瞬間をイメージセンサー３０
で撮像（静止化撮像）する。そして、撮像した画像の標
識１２の部分の面積を計測し、計測値が設定値から外れ
たとき警報を出すようにする。これにより、印刷状態の
無人管理が可能になる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は、電線や光ケーブ
ル等の長尺体の表面に印刷された標識（文字やマーク等
からなる目印）を読みとる方法に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】図２（ａ）に、標識の印刷方式の一例を
模型的に示した。１０はたとえば細物通信ケーブル等か
らなる長尺体である。押出しヘッド２０で被覆され、水
槽２２を通過した長尺体１０に印刷機２４で印刷する。
このときは、たとえば標識を彫った印刷ロール２４０を
長尺体１０に押し当てて印刷する。すると同図（ｂ）の
ように、長尺体１０上に標識１２が等間隔に連続して印
刷される。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】従来、高速押出しの場
合（特に細物通信ケーブル等）、印刷状態の確認は、押
出し後のボビンの端末チェックだけに止まっていた。

【０００４】また、線速の遅い長尺体においても、無人
管理が行えず、人が確認しに行かない限り、不良が発見
できなかった。

【０００５】なお、印刷不良には、標識１２の欠け、に
じみ、スジ、誤字等がある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】図１の例を参考にしなが
ら説明する。請求項１に記載の発明は、 一方向に連続走行する長尺体１０の表面に連続して等
間隔に印刷された標識１２を、イメージセンサー３０に
より読みとるようにし、 読み取りに際して、前記標識１２の印刷される周期と
同期する信号を取り出し、当該信号を利用して前記標識
１２を静止化撮像し、 撮像した画像の標識１２の部分の面積を計測し、当該
計測値が設定値から外れたとき警報を発する、ことを特
徴とする。

【０００７】なお、イメージセンサー３０としては、通
常、ＣＣＤ方式のＴＶカメラが用いられるが、これに限
定されない。

【０００８】また、標識１２の印刷される周期と同期す
る信号を取り出すには、図２の例でいえば印刷ロール２
４０の回転周期を検出すればよい。そのための方法に
は、印刷ロール２４０の回転軸に反射テープを貼って、
そのテープが直前に回って来るのを光センサーで検出す
るとか、反射テープの代わりに金属テープを貼って、磁
気センサー等で検出する等がある。これらにより、印刷
周期と同じ値のパルス信号が得られる。

【０００９】また、上記のパルス信号を利用して静止化
撮像するには、公知のストロボライト方式や高速シャッ
タ方式を利用する。

【００１０】

【発明の実施の形態】図１の例について説明する。上記
同様に、印刷機２４により、たとえば、同図（ｂ）のよ
うに、長尺体１０上に標識１２を連続して等間隔に印刷
するものとする。たとえば、印刷ロール２４０の１回転
により１つの標識１２を印刷するときは、印刷ロール２
４０の回転軸に反射テープを貼り、センサー２６（光セ
ンサー）で検出して、印刷周期と同じ値のパルス信号を
得る。

【００１１】光源２８には、たとえば、ストロボライト
を使用し、センサー２６から送られるパルス信号ごとに
発光させ、その瞬間をイメージセンサー３０で撮像（静
止化撮像）する。

【００１２】得られる画像信号を、メインコンピュータ
３２で画像処理し、かつモニタ３４に表示する。なお、
モニタ３４の画面は、メインコンピュータ３２により色
調を調節して見易くすることができる。

【００１３】画像処理に際しては、画像信号には長尺体
１０自体や背景なども含まれるので、白黒２値化によ
り、同図（ｃ）のように標識１２だけとしておく。

【００１４】そして、ウインド４０を設定し、このウイ
ンド４０内の面積の総和のうち標識１２の占める割合を
求める。

【００１５】標識１２の占める割合に対して、プラス・
マイナスの任意の値を設けてやり、その値から外れた場
合、警報を出す。例えば印刷に「にじみ」や「スジ」と
いったものが発生した場合、標識１２の占めるる面積が
プラスとなり、設定値を超えると警報が出る。逆に印刷
に「欠け」が発生した場合、マイナスとなり、同じく警
報が出る。

【００１６】

【発明の効果】 高速運転時、人の目では追えない部分を読み取り、イ
ンライン上の管理が可能である。 表面印刷の標識の面積を読み取り、画像処理して警報
を出すので、無人管理ができる。 コンピュータによる面積数値管理であるため、任意に
管理値を設定できる。 警報が出た場合、その場で対応できるため、不慮の発
生をその場でくい止められる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施形態例に係るもので、（ａ）は構
成の模型的説明図、（ｂ）は長尺体１０の表面に標識１
２を印刷した状態の説明図、（ｃ）は画像処理の説明
図。

【図２】長尺体１０表面に標識１２を印刷する方式の一
般的説明図。

【符号の説明】

１０ 長尺体 １２ 標識 ２０ 押出しヘッド ２２ 水槽 ２４ 印刷機 ２４０ 印刷ロール ２６ センサー ２８ 光源 ３０ イメージセンサー ３２ メインコンピュータ ３４ モニタ ４０ ウインド

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 一方向に連続走行する長尺体の表面に連
   続して等間隔に印刷された標識を、イメージセンサーに
   より読み取るとともに、前記読み取りに際して、前記標
   識の印刷される周期と同期する信号を取り出し、当該信
   号を利用して前記標識を静止化撮像し、撮像した画像の
   前記標識の部分の面積を計測し、当該計測値が設定値か
   ら外れたとき警報を発することを特徴とする、印刷読み
   取り方法。