JPH1045301A - 不良指示方法および装置ならびに不良除去方法および装置 - Google Patents

不良指示方法および装置ならびに不良除去方法および装置

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JPH1045301A
JPH1045301A JP21594896A JP21594896A JPH1045301A JP H1045301 A JPH1045301 A JP H1045301A JP 21594896 A JP21594896 A JP 21594896A JP 21594896 A JP21594896 A JP 21594896A JP H1045301 A JPH1045301 A JP H1045301A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ウェブに不良位置と不良内容を指示し、高速の
ラインにおいても確実に位置と内容を特定できる簡易な
方法と装置を提供する。 【解決手段】本発明の不良指示方法および装置は、ウェ
ブの不良データから不良内容を分類し、各不良内容ごと
に定められた間隔のマーキングを、前記ウェブの不良部
分が始まる前方の所定位置から不良部分までおよび/ま
たは前記ウェブの不良部分が終わってからその後方の所
定位置まで、前記ウェブ上に前記マーキングを行うよう
にしたものである。また本発明の不良除去方法および装
置は、ウェブの移送距離を計測して出力される移送信号
と、ウェブ上に記録された不良指示マークを検出して出
力される検出信号とに基づいて、前記不良指示マークの
間隔を演算し、その間隔によって不良除去動作を行うか
否かを判定するようにしたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はオフセット印刷機、グラ
ビア印刷機、コーティング装置、ラミネーター、製紙機
械、プラスチックシート製造装置、等のウェブの生産機
械(加工機械を含む)において、製造加工後に巻き取ら
れ巻取体となるウェブの不良部分の位置をウェブにマー
キングすることにより指示する不良指示方法および装置
ならびにマーキングから不良部分の位置を特定し不良を
除去する不良除去方法および装置に関する。特に、不良
内容に応じた間隔を設定してマーキングを行うととも
に、そのようにマーキングされたマーク(指示マーク)
を検出して、その間隔から不良内容を特定し、不良除去
を行うか否かを判定する方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】生産品の形態がウェブの巻取体である生
産機械においては、発生した不良はその場で除去するこ
とが困難である。そのため通常は後工程で除去するが、
その際にウェブの不良の位置を特定することが必要であ
る。そこで、不良位置を指示するためにウェブの端部
へのテープやラベルの挿入、貼付、ウェブの余白部分
へのインクジェットやレーザ照射方式によるマークキン
グ、等を行うことが知られている。その場合の不良位置
の指示は、不良の開始位置、不良の終了位置だけでな
く、後工程の装置で不良除去を行い易いように、不良の
開始位置の前方位置、不良の終了位置の後方位置に対し
ても指示することが行われる。
【0003】また、ウェブの生産機械において発生する
不良には様々な種類や形態がある。不良の内容によらず
不良除去作業を同一とすることができる場合には不良位
置だけを特定すればよく不良内容は特定する必要がな
い。ところが、通常は不良の内容によって除去方法や除
去工程が異なる。たとえば、プラスチックフィルム等の
軟包装材料にグラビア印刷を行う場合は、通常は絵柄を
多面付けして広幅(1m前後)で印刷を行い、後のスリ
ット工程で狭幅(広幅の1/2〜1/10程度)の巻取
体に加工を行う。不良内容が印刷インキ色が原因の色調
不良のように多面付けした絵柄の全体におよぶ場合には
広幅の巻取体で不良除去を行うことが作業工数の点で効
率的である。しかし、不良内容がドクター筋のように多
面付けした絵柄の一部だけにおよぶ場合には狭幅の巻取
体で不良除去を行うことが良品歩留の点で有利である。
【0004】その不良内容を指示する方法としては、
不良内容をコード化(たとえば、バーコード化)してマ
ーキングする、検出した不良内容によってウェブの幅
方向(ウェブの移送方向と直角の方向)の位置を変えて
マーキングする、ウェブ上の絶対番地をマーキングし
て、その絶対番地に対応した不良情報を記録しておく、
等の方法が知られている。また、不良除去については、
不良位置または不良除去のための減速位置を指示するテ
ープ、ラベル、マーク等をセンサーにより検出して不良
除去動作を開始することが行われている。また、ウェブ
上に記録された不良内容のマークまたは絶対番地の検出
には、撮像カメラやバーコードリーダーにより不良内容
を読み取って不良除去動作を開始することが行われてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、ウェブ
の不良を除去するためには不良内容を後工程で読み取っ
て識別する必要がある。不良内容のコードや絶対番地を
読取る場合には撮像カメラが用いられるが、読取に要求
される速度(後工程でのライン速度)が速い場合には誤
認や読取不可となり実用的ではない。また読み取ったコ
ードや絶対番地に対応する不良情報を記憶する手段を必
要とし、マーキングのコードや絶対番地と検査装置で得
られた不良情報との整合性を得るという困難さが残る。
また、通常はウェブの余白部分(移送中の蛇行等を考慮
して設けるウェブ両側部の余裕)は無駄となる部分であ
るため極限まで削減されており、幅方向にコードや絶対
番地の情報を印字するような余裕がない。さらに、幅方
向にマークするには複数台のマーキング装置かもしくは
幅方向に広くマーキングできる装置が必要であることか
ら、システム構成が高額になってしまうという欠点があ
る。そこで本発明の目的は、ウェブに不良位置と不良内
容を指示し、高速のラインにおいても確実に位置と内容
を特定できる簡易な方法と装置を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の不良指示方法お
よび装置は、ウェブの不良データから不良内容を分類
し、各不良内容ごとに定められた間隔のマーキングを、
前記ウェブの不良部分が始まる前方の所定位置から不良
部分までおよび/または前記ウェブの不良部分が終わっ
てからその後方の所定位置まで、前記ウェブ上に前記マ
ーキングを行うようにしたものである。本発明によれ
ば、不良位置と不良内容をマーキングの間隔という形式
で記録するため、ウェブの僅かな余白部分に簡易な装置
で確実に記録することができる。また本発明の不良除去
方法および装置は、ウェブの移送距離を計測して出力さ
れる移送信号と、ウェブ上に記録された指示マークを検
出して出力される検出信号とに基づいて、前記指示マー
クの間隔を演算し、その間隔によって不良除去動作を行
うか否かを判定するようにしたものである。本発明によ
れば、指示マークの間隔によって判定するから、高速の
ラインにおいても簡易な装置で確実に不良位置と不良内
容を特定することができる。
【0007】
【発明の実施の形態】次に、本発明について実施の形態
により説明する。まず本発明の不良指示方法および装置
について説明し、その後で本発明の不良除去方法および
装置について説明する。図1は本発明の不良指示方法お
よび装置を実施する構成の一例を示す説明図である。図
1において、1aは給紙側の巻取体、1bは排紙側の巻
取体、2は被検査対象のウェブ、3a,3b,3c,3
d,3eはウェブ2の移送を案内するガイドローラであ
る。また、4は巻取体1aからウェブ2を巻き解く給紙
部、5はウェブ2を検査する検査装置、6はウェブ2に
マーキングを行うマーキング装置、7はウェブ2の移送
状態(距離・速度)を計測する移送計測装置、8は検査
装置5と移送計測装置7が出力する信号を入力してマー
キング装置6にマーキングを指令する信号を出力する制
御装置である。図1に示す上記の巻取体1a〜制御装置
9は、通常は一つ、場合によって複数のフレームによっ
て支持されているが、図1においてフレームの図は省略
されている。
【0008】給紙部4は、すくなくともウェブ2の巻取
体である巻取体1aをその軸において回動自在に支持す
る機構と、巻取体1aの軸の回転に制動を加えるブレー
キ機構または逆回転トルクを発生する機構とを有してい
る。そして、それらの機構により巻取体1aから巻き解
かれるウェブ2には移送方向とは逆の方向に引っ張るテ
ンションがかけられる。巻取体1aから巻き解かれたウ
ェブ2はガイドローラ3aを通過し、ガイドローラ3b
とガイドローラ3cの間に至って検査装置5の撮像カメ
ラによってその表面の撮像が行われる。撮像して得られ
る画像データは検査装置5の本体にあるデータ処理部お
いて基準の画像データと比較され不良の有無および不良
の内容が検査される。その検査の結果、不良が有りその
不良の内容が特定されると、検査装置5は不良データ
(不良の有無と内容)を制御装置8に出力する。
【0009】一方、ウェブ2はガイドローラ3dとガイ
ドローラ3eを通過して、排紙部9において巻き取ら
れ、巻取体である巻取体1bを形成する。排紙部9は、
すくなくともウェブ2の巻取体である巻取体1aをその
軸において回動自在に支持する機構と、巻取体1bの軸
を回転駆動しウェブ2を巻き取る回転トルクを発生する
機構とを有している。そして、それらの機構により巻取
体1bに巻き取られるウェブ2には移送方向と同じ方向
に引っ張るテンションがかけられる。
【0010】ウェブ2の移送経路において、ウェブ2の
移送状態(距離、速度)を検出する機構が設けられてい
る。図1に示す一例ではその機構は移送計測装置7であ
る。ガイドローラ3eに対向してウェブ2を挟むように
設けられ、ウェブ2の移送とともに連れ回りするローラ
を移送計測装置7は有する。移送計測装置7はこのロー
ラの回転をロータリーエンコーダ等により電気信号に変
換することによりウェブ2の移送状態を検出する。さら
に、その電気信号は移送計測装置7の本体にあるデータ
処理部おいて移送データ(距離データと速度データ)に
変換され、移送計測装置7はその移送データを制御装置
8に出力する。
【0011】上述のように制御装置8は、検査装置5か
らは不良データを、移送計測装置7からは移送データを
入力する。そして、制御装置8はそれらのデータに基づ
いてマーキング信号を生成しマーキング装置6に出力す
る。図1に示すように、マーキング装置6はマーキング
信号を入力すると、ガイドローラ3dとガイドローラ3
eとの間に設けられたマーキング装置6のマーキングヘ
ッド(たとえば、インクジェット方式にマーキングヘッ
ド)によって、ウェブ2上の余白部分にマーキングを行
う。
【0012】次に、制御装置8が行うマーキング処理
(マーキング信号を生成する処理)について説明する。
図2はマーキング処理の過程を示すフロー図である。ま
ず、図2におけるステップS1において、制御装置8は
検査装置5が出力する不良データ(ウェブ2上で不良を
検出したことと、その不良の内容に関するデータ)の入
力があるか否かを判定する。不良データの入力があるま
で待機状態となり、不良データの入力があると次のステ
ップに進む。
【0013】ステップS2において、制御装置8は入力
した不良データに基づいて、不良内容の分類を行う。た
とえば、グラビア印刷機の場合は、不良内容としては、
色調不良、見当不良、インキはね、ドクターすじ、等が
ある。この内で、色調不良と見当不良はウェブ2の全幅
全面において発生する不良であるが、インキはねはウェ
ブ2のそれが起きた特定部位だけに、またドクターすじ
はウェブ2の幅方向(移送方向と直交する方向)の一部
の領域だけに発生する不良である。そこで不良を除去す
る場合、ウェブ2が広幅の状態で除去してよい場合と、
ウェブ2を狭幅に加工した後に除去したほうが、良品の
歩留りが良くなる場合とがある。したがって、前者の不
良の場合と後者の不良の場合とでは不良の除去工程を区
別したほうが合理的である。そこで、制御装置8は入力
した不良データに基づいて、不良の除去工程を特定でき
るように不良内容の分類を行う。
【0014】また、インキはねやドクターすじの場合に
は、不良の除去工程で不良の除去をやり易いように、そ
のウェブ2の幅方向の不良位置についても特定できるよ
うに不良内容の分類を行う。このように、制御装置8は
入力した不良データに基づいて不良内容の分類を行い、
複数ある所定の分類に不良を割り振る。この所定の分類
に対応して、後述するマーキング間隔が決定される。す
なわち、制御装置8により行われる不良内容の分類は、
不良データに基づいて制御装置8がマーキング間隔を決
定する処理であり、マーキング間隔の決定は上述のよう
に不良の除去工程における作業を考慮して行われる。
【0015】上記の不良データを入力するとともに、そ
の一方で制御装置8は移送計測装置7が出力する移送デ
ータを入力する。この移送データに基づいて、制御装置
8はマーキング装置6のマーキングヘッドがマーキング
を行うウェブ2の現在位置、および、ウェブ2上の不良
の現在位置を演算する。本発明におけるマーキングは、
各不良内容ごとに定められた間隔のマーキングを、ウェ
ブ2の不良部分が始まる前方の所定位置から不良部分ま
でおよび/またはウェブ2の不良部分が終わってからそ
の後方の所定位置まで、ウェブ2上に行う。このマーキ
ングの過程は次に説明する図3におけるステップS3〜
ステップS9において行われる。
【0016】まず、ステップS3において、マーキング
装置6のマーキングヘッド下のウェブ2の位置が、ウェ
ブ2の不良部分が始まる前方の所定位置に到達している
か否かが制御装置8によって判定される。前方の所定位
置がマーキングヘッド下に到達するまで待機状態とな
り、到達すると次のステップに進む。ステップS4にお
いて、マーキング装置6のマーキングヘッド下のウェブ
2の位置が、ウェブ2の不良部位の手前であるか否かが
制御装置8によって判定される。手前である場合には、
ステップS5において、制御装置8は前述した不良内容
を示す間隔でマーキング信号をマーキング装置6に出力
し、ステップS4に戻り、繰返しとなる。この繰返しの
結果、ステップS4の判定が手前でなくなった場合に
は、次のステップに進む。
【0017】ステップS6において、マーキング装置6
のマーキングヘッド下のウェブ2の位置が、ウェブ2の
不良部位の領域の内部であるか否かが制御装置8によっ
て判定される。内部である場合には、ステップS7にお
いて、制御装置8は所定の不良部位を示す間隔でマーキ
ング信号をマーキング装置6に出力し、ステップS6に
戻り、繰返しとなる。この繰返しの結果、ステップS6
における判定が不良部位の領域の内部でなくなった場合
には、次のステップに進む。
【0018】ステップS8において、マーキング装置6
のマーキングヘッド下のウェブ2の位置が、ウェブ2の
後方所定位置の手前であるか否かが制御装置8によって
判定される。手前である場合には、ステップS9におい
て、制御装置8は前述した不良内容を示す間隔でマーキ
ング信号をマーキング装置6に出力し、ステップS8に
戻り、繰返しとなる。この繰返しの結果、ステップS8
の判定が後方所定位置の手前でなくなった場合には、次
のステップに進む。ステップS10において、マーキン
グ処理を終了するか否かが判定される。ウェブ2の移送
を全部終える等により終了する場合は終了し、続行する
場合はステップS1に戻り、上記の処理を繰り返し行
う。
【0019】次に、上述のマーキング処理過程によって
ウェブ上に得られる指示マークについて説明する。図3
は本発明によってウェブ上にマーキングされた指示マー
クの一例を示す図である。図3において、矢印→はウェ
ブ2の移送方向を示し、不良部位は不良部位と不良部
位の2箇所ある。また、指示マークは不良部分が始
まる前方の所定位置から不良部分までの不良内容(不良
部位の不良内容)ごとに定められた間隔の指示マー
ク、指示マークは不良部位を示す間隔の指示マーク、
指示マークは不良部分(不良部位)が終わってから
その後方の所定位置までの不良内容(不良部位の不良
内容)ごとに定められた間隔の指示マークである。ま
た、指示マークは不良部分が始まる前方の所定位置か
ら不良部分までの不良内容(不良部位の不良内容)ご
とに定められた間隔の指示マーク、指示マークは不良
部位を示す間隔の指示マーク、指示マークは不良部分
(不良部位)が終わってからその後方の所定位置まで
の不良内容(不良部位の不良内容)ごとに定められた
間隔の指示マークである。
【0020】不良部位はウェブ2の幅方向の一部だけ
に存在する不良である。また、不良部位はウェブ2の
幅方向の全体に存在する不良である。すでに説明したよ
うに、不良部位と不良部位とでは、不良除去工程を
別々とすることが合理的である。そこで、指示マーク
と指示マークにマーキングされた指示マークの間隔
と、指示マークと指示マークにマーキングされた指
示マークの間隔とは、図3に示すように異なったものと
なっている。このように指示マークの間隔を変えること
で、不良除去工程では指示マークの間隔の読み取りを行
うことによって、その工程で除去すべき不良であるか、
他の工程で除去すべき不良であるかを判別することがで
きる。不良除去の詳細は後述する。
【0021】また、減速開始点は不良部位および不良
部位の各々の前後にある。図3に示す矢印→の方向、
すなわちウェブ2の移送方向はマーキング処理が行われ
る場合の移送方向を示している。マーキング処理におい
てウェブ2を巻き取った巻取体は、次の工程では、巻き
取られた方向と逆の方向に巻き解かれる。このようにウ
ェブ2は巻取体であるため、工程が1つ進行する度に移
送方向が逆転する。いずれの移送方向であっても不良部
位が到達する前に、不良部位が存在することと、不良内
容を判定することができるように不良部位の前後に不良
内容のマーキングを行なう。
【0022】以上で本発明の不良指示方法および装置に
ついての説明を終え、次に、本発明の不良除去方法およ
び装置について説明する。図4は本発明の不良除去方法
および装置を実施する構成の一例を示す説明図である。
図4において、21は不良除去を行う対象の巻取体、2
2はその巻取体21から巻き解かれるウェブ、23はウ
ェブ22から除去された不良部位を巻き取った不良巻取
体、24a,24bは狭幅にスリットして得られる小巻
取体、25は給紙部、26はウェブ22上の指示マーク
を検出するセンサ部、27は不良除去部、28は排紙
部、29は全体の動作を統括する制御装置、30は移送
計測装置、31は不良除去部27のスプライサー、32
は排紙部28のスリッターである。
【0023】以上の構成において動作を説明する。図4
に示すように、給紙部25にセットした巻取体21から
巻き解かれたウェブ22はガイドローラに導かれて移送
計測装置30に到達する。そして、そこでウェブ22の
移送距離・速度の計測が行われ、その計測データは制御
装置29に入力される。ウェブ22は給紙部25から、
次のセンサ部26に到達する。ウェブ22が不良部位を
有する場合は、前工程において前述した不良指示が行わ
れており、減速開始点から指示マークのマーキングが施
されている。その場合、センサ部26においてウェブ2
2上の指示マークが検出され、その指示マークの検出デ
ータは制御装置29に入力される。
【0024】次に、ウェブ22はセンサ部26から不良
除去部27に到達する。不良除去部27においては、ウ
ェブ22の不良部位の直前の位置がスプライサー31の
カッターによって切断される位置となるように、制御装
置29によってウェブ22の移送停止制御が行われる。
その位置でウェブ22は切断され、それ以降の不良部位
は不良巻取体23として巻き取られる。不良部位が巻き
取られると、不良部位が終了した直後の位置においてウ
ェブ22はカッターによって切断され、不良部位が切り
離される。そして、先の不良部位除去前に切断された下
流部分のウェブ22の端部と今回不良部位除去後に切断
された上流部分のウェブ22の端部とがスプライサー3
1によって接続される。
【0025】不良除去部27において不良部位の除去が
行われたウェブ22は次に排紙部28に到達する。排紙
部28のスリッター32によって、ウェブ22は移送方
向と平行する方向(流れ方向)に切断され広幅であった
ものが狭幅になる。この狭幅のウェブ22は巻き取られ
て、複数の(図4では2つだけが図示されている)小巻
取体24a,24bが得られる。
【0026】次に、制御装置29が行う不良除去処理
(指示マークを検出して所定の位置にウェブを停止する
処理)について説明する。図5は不良除去処理の過程を
示すフロー図である。まず、図5におけるステップS1
01において、センサー部26から出力される指示マー
クの検出信号が制御装置29に入力されたか否かが判定
される。指示マークの検出信号の入力があるまで待機状
態となり、指示マークの検出信号の入力があると次のス
テップに進む。ステップS102において、制御装置2
9は移送計測装置30が出力するデータに基づいて指示
マークの検出信号の入力があった時点におけるウェブ移
送距離をLn として記憶する。そして、nをn+1に置
き換え次回のウェブ移送距離の記憶に備える。
【0027】次にステップS103において、制御装置
29は前回記憶したウェブ移送距離Ln-1 と今回記憶し
たウェブ移送距離Ln に基づいて、指示マークの間隔D
=(Ln −Ln-1 )を演算する。次にステップS104
において、制御装置29は演算した指示マークの間隔D
に基づいて、この工程で不良除去すべき不良内容である
か否かを判定する。この工程で不良除去すべき不良内容
でない場合にはS101に戻り、上記の過程を繰り返
す。一方、この工程で不良除去すべき不良内容である場
合には、次のステップに進む。
【0028】ステップS105において、制御装置29
はウェブ22の移送速度を減速して不良部位の直前の位
置が不良除去部27の位置となる位置においてウェブ2
2の移送を停止する。そしてステップS106におい
て、前述した不良除去処理を行う。次にステップS10
7において、不良除去処理を終了するか否かを判定す
る。ウェブ22が巻取体21から所定量が巻き解かれ巻
取体21の付け替えを行うような場合には終了とする。
不良除去処理を継続する場合には、ステップS108に
おいて、ウェブ22の移送を再開してステップS101
に戻り、上記の過程を繰り返し行う。
【0029】
【発明の効果】以上のように本発明の不良指示方法およ
び装置によれば、不良位置と不良内容をマーキングの間
隔という形式で記録するため、ウェブの僅かな余白部分
に簡易な装置で確実に記録することができる。また本発
明の不良除去方法および装置によれば、指示マークの間
隔によって判定するから、高速のラインにおいても簡易
な装置で確実に不良位置と不良内容を特定することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の不良指示方法および装置を実施する構
成の一例を示す説明図である。
【図2】マーキング処理の過程を示すフロー図である。
【図3】本発明によってウェブ上にマーキングされたマ
ークの一例を示す図である。
【図4】本発明の不良除去方法および装置を実施する構
成の一例を示す説明図である。
【図5】不良除去処理の過程を示すフロー図である。
【符号の説明】
1a,1b,21 巻取体 2,22 ウェブ 3a,3b,3c,3d,3e ガイドローラ 4,25 給紙部 5 検査装置 6 マーキング装置 7,30 移送計測装置 8,29 制御装置 9,28 排紙部 23 不良巻取体 24a,24b 小巻取体 26 センーサ部 27 不良除去部 31 スプライサー 32 スリッター

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ウェブの不良データから不良内容を分類
    し、各不良内容ごとに定められた間隔のマーキングを、
    前記ウェブの不良部分が始まる前方の所定位置から不良
    部分までおよび/または前記ウェブの不良部分が終わっ
    てからその後方の所定位置まで、前記ウェブ上に前記マ
    ーキングを行うことを特徴とする不良指示方法。
  2. 【請求項2】検査手段と、移送計測手段と、制御手段
    と、マーキング手段とを有する不良指示装置であって、 前記検査手段はウェブを検査して不良データを出力し、 前記移送計測手段は前記ウェブの移送距離を計測して移
    送信号を出力し、 前記制御手段は前記不良データを入力して不良内容を分
    類するとともに、前記移送信号を入力し各不良内容ごと
    に定められた間隔のマーキングを、前記ウェブの不良部
    分が始まる前方の所定位置から不良部分までおよび/ま
    たは前記ウェブの不良部分が終わってからその後方の所
    定位置まで、行うためのマーキング信号を生成し、 前記マーキング手段は前記マーキング信号を入力して前
    記ウェブ上に指示マークを記録する、 ことを特徴とする不良指示装置。
  3. 【請求項3】ウェブの移送距離を計測して出力される移
    送信号と、ウェブ上に記録された指示マークを検出して
    出力される検出信号とに基づいて、前記指示マークの間
    隔を演算し、その間隔によって不良除去動作を行うか否
    かを判定することを特徴とする不良除去方法。
  4. 【請求項4】移送距離計測手段と、マーク検出手段と、
    制御手段とを有する不良除去装置であって、 前記移送距離計測手段はウェブの移送距離を計測して移
    送信号を出力し、 前記マーク検出手段はウェブ上に記録された指示マーク
    を検出して検出信号を出力し、 前記制御手段は前記移送信号と前記検出信号を入力し
    て、前記指示マークの間隔を演算し、その間隔によって
    不良除去動作を行うか否かを判定する、ことを特徴とす
    る不良除去装置。
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