JPH1158488A - 複合シートの製造装置及び製造方法 - Google Patents

複合シートの製造装置及び製造方法

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JPH1158488A
JPH1158488A JP9226833A JP22683397A JPH1158488A JP H1158488 A JPH1158488 A JP H1158488A JP 9226833 A JP9226833 A JP 9226833A JP 22683397 A JP22683397 A JP 22683397A JP H1158488 A JPH1158488 A JP H1158488A
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resin
discharge port
composite
sheet
flow
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JP9226833A
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Takehiko Narisada
武彦 成定
Michisuke Edamatsu
通介 枝松
Yasuo Hiromoto
泰夫 広本
Takao Marutani
隆雄 丸谷
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Mitsubishi Rayon Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Rayon Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シート全体の表面状態と厚みが均一で外観欠
陥がない遮光性シート等に好適な複合樹脂シートの極め
て簡便な製造装置及び製造方法を提供する。 【解決手段】 X方向に所定の幅、Y方向に所定の厚
み、及びZ方向に所定の長さを有し、Z方向の一端に樹
脂層A用の樹脂aと樹脂条B用の樹脂bとの合流部22
を、他端に複合樹脂流の出口23を有する複合樹脂流路21
と、合流部22のXY平面に面して配置された、樹脂a用
の複数列のスリット状の吐出口31及び樹脂b用の複数列のスリ
ット状の吐出口32とを含む複合シートの製造装置であって、
吐出口31,32はY方向と所定角度をもって交互に配置さ
れ、合流部22においてY方向における吐出口32の幅Lb
が、吐出口31の幅Laより短く、かつY方向における吐
出口32の端部と吐出口31の端部との距離L及びL′の少
なくとも一方が0.20La以上である、樹脂層A中に複数
の扁平形状の樹脂条Bが埋設配置されてなる複合シートの
製造装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は遮光シートや視界制
御シート等に好適な複合シートの製造装置及び製造方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】透明な熱可塑性樹脂と不透明な熱可塑性
樹脂とを共押出して透明部分と不透明部分とを交互に多
数積層した遮光板やライトコントロールフィルムを製造
する方法が提案されている(特開昭61−125846
号公報)。
【0003】熱可塑性樹脂を押出成形法によりシート化
する技術として、溶融状態の熱可塑性樹脂を成形ダイの
出口から押出した後、シートの表面状態と厚みを均一に
するためにシートの一方の面と成形ロールの間に溶融樹
脂の溜まり(以下適宜「バンク」と称する)を形成する
技術が知られている。この成形法では、成形ロール部の
バンク内で、シートの厚み方向Yと長さ方向Zで表され
る断面において溶融樹脂が循環反転する流れが生じた
り、またシート幅方向Xへの二次的流れが発生したりす
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、透明部分と
不透明部分とを交互に多数積層した遮光板等をこのよう
な押出成形法によって製造する場合は、Y方向の端部に
は前述のバンク内の反転流や、バンクの二次的流れの影
響を受けるので、口金部で形成された透明樹脂と不透明
樹脂の積層構造が変形する点が問題である。
【0005】一方、成形ロールを用いてバンクを形成さ
せることなく製造したシートは、シート厚が不均一で、
表面に筋、凹凸、うねり、小皺等が発生するので、視界
制御シートや遮光性シートに適したものとは言えない。
【0006】本発明の目的は熱可塑性樹脂の押出板成形
法を採用して、シート全体の表面状態と厚みが均一で外
観欠陥がなく、遮光性シート、視界制御性シート等に好
適な複合樹脂シートを極めて簡便に製造する装置及び製
造方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記の課題は、本発明の
装置及び製造方法によって解決される。即ちX方向に所
定の幅、Y方向に所定の厚み、及びZ方向に所定の長さ
を有し、Z方向の一端に樹脂層A用の樹脂aと樹脂条B
用の樹脂bとの合流部(22)を、他端に複合樹脂流の
出口(23)を有する複合樹脂流路(21)と、合流部
(22)のXY平面に面して配置された、樹脂a用の複
数列のスリット状の吐出口(31)及び樹脂b用の複数
列のスリット状の吐出口(32)とを含む複合シートの
製造装置であって、これらの吐出口(31、32)はY
方向と平行もしくはY方向に所定角度をもって各々が交
互に配置され、合流部(22)において、Y方向におけ
る吐出口(32)の幅Lbが、吐出口(31)の幅La
より短く、かつY方向における吐出口(32)の端部と
吐出口(31)の端部との距離L及びL′の少なくとも
一方が0.20La以上である、樹脂層A中に複数の扁
平形状の樹脂条Bが埋設配置されてなる複合シートの製
造装置D1である。
【0008】また前記の製造装置において、複合樹脂流
路(21)の合流部(22)と複合樹脂流の出口(2
3)との中間部に、複合樹脂流路(21)の両側または
片側から複合樹脂流路(21)に向けて第3の樹脂cを
吐出させるための、X方向に延在する吐出口(51)が
具備された製造装置D2である。
【0009】またこれらの製造装置D1またはD2にお
いて、各々の吐出口(31)は、その上流側の樹脂a用
の第2圧力室(61)と連結され、各々の第2圧力室
(61)はその両側の上流側の樹脂a用の第1圧力室
(71)と連結され、また、吐出口(32)はその上流
側の樹脂b用の圧力室(62)と連結されてなる製造装
置D3である。
【0010】更にこれらの製造装置D1、D2またはD
3において、複合樹脂流の出口(23)に複合樹脂流路
の幅または更に厚みを縮小するための流路縮小口金(4
1)が配置されてなる製造装置D4である。
【0011】また更にこれらの製造装置D1、D3また
はD4を用いて、樹脂aを吐出口(31)から、また樹
脂bを吐出口(32)から複合樹脂流路(21)に流入
させて、双方の樹脂を合流させ、ついで複合樹脂流の出
口(23)または流路縮小口金の出口(42)から溶融
状態のシ−ト状物を押し出し、このシート状物を少なく
とも1対の成形ロール間に挟み込んでシート状物の一方
の面と成形ロール間に溶融樹脂の溜まりを形成して押出
板に成形する、樹脂層A中に複数の扁平形状の樹脂条B
が埋設された表面が平滑な複合シートの製造方法であ
る。
【0012】またこれらの製造装置D2、D3またはD
4を用いて、樹脂aを吐出口(31)から、また樹脂b
を吐出口(32)から、更に樹脂cを吐出口(51)か
ら、複合樹脂流路(21)に流入させて、これらの樹脂
を合流させ、ついで複合樹脂流の出口(23)または流
路縮小口金の出口(42)から溶融状態のシ−ト状物を
押し出し、このシート状物を少なくとも1対の成形ロー
ル間に挟み込んでシート状物の一方の面と成形ロール間
に溶融樹脂の溜まりを形成して押出板に成形する、樹脂
層A中に複数の扁平形状の樹脂条Bが埋設された表面が
平滑な複合シートの製造方法である。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面を参照しつつ
説明する。本発明に置いてX方向、Y方向及びZ方向が
互いなす角度は直角である。図1は本発明の製造装置及
び方法により製造可能な複合シートの一例を示す断面図
であり、押出方向のZ方向に直角なXY面の部分断面図
である。表面が平滑な樹脂層Aの内部に複数の扁平形状
の樹脂条Bが埋設配置されおり、樹脂条BはシートのY
方向に平行、もしくはY方向に対して所定角度φ′をも
って互いに平行に配設されている。
【0014】図1に示した様々な複合シートは本発明の
装置によって製造可能である。図2、図3は本発明の代
表的な装置の一態様を示しており、図2はシート状の複
合シートを製造する装置を示す全体概略図であり、図3
は図2の側面図である。
【0015】図2及び図3において、樹脂層Aとして賦
形される樹脂aは押出機1により賦形ヘッド5内に溶融
押出され、定量ポンプ3に至る。扁平形状の樹脂条Bと
して賦形される樹脂bは押出機2により同じく賦形ヘッ
ド5内に溶融押出され、定量ポンプ4に導かれる。それ
ぞれの樹脂は定量ポンプ3及び4で流量を調節され、ダ
イパック6内に組込まれた分割された流路を経て複合化
され、ダイパック6の複合流出口から押出しされる。次
いで成形ロール群10により面付けが行われ、シート切
断機15により所定長さに切断される。尚、フィルム状
の場合は、図示していないが、チルロールを経て巻取機
で巻き取られる。
【0016】図4は樹脂a用のノズル及び樹脂b用のノ
ズルが組込まれた本発明の装置の要部を示す断面図であ
る。図5は図4におけるIーI線の矢視断面図である。
図6は図5におけるIIーII線の矢視断面図である。
【0017】複合樹脂流路21の合流部22のXY面に
おいて樹脂a用の吐出口31と、樹脂b用の吐出口32
は交互に配置されている。樹脂層Aとして賦形される樹
脂aは、X方向に所定間隔をもって配置された複数列の
スリット状の吐出口31を通して吐出される。一方、樹
脂条B用の樹脂bは、X方向に所定間隔をもって配置さ
れた複数列のスリット状の吐出口32を通して吐出さ
れ、扁平形状の所定の形状、寸法等を有する樹脂条Bの
流れを形成する。
【0018】図6に示すように、樹脂a用の吐出口31
のY方向の長さLaは樹脂b用の吐出口32のY方向の
長さLbより長くとられており、また吐出口32のY方
向の両端部は複合樹脂流路のY方向の端部より内側にな
るように形成されている。これにより複合樹脂流路21
の合流部22において、吐出口31から流出される樹脂
aが吐出口32から流出される樹脂bを周囲から包み込
む様にして複合樹脂流が形成される。
【0019】吐出口31の上流側にはY方向から流入す
る樹脂aの流れ方向を変える樹脂a用の第2圧力室61
が吐出口31の各々に対して1個ずつ連結されている。
この第2圧力室61はY方向の上流部から流入する樹脂
aの流れ方向をZ方向の下流側方向へと向かわせると共
に、圧力室としての働きをし、樹脂aは吐出口31のY
方向の両端部まで均一に吐出される。
【0020】また第2圧力室61の両側の上流側には第
1圧力室71が連結され、X方向に複数列配設された第
2圧力室61の各々に対して、樹脂aを均一に流出させ
る働きをする。
【0021】吐出口32にはZ方向の上流部に樹脂b用
の圧力室62が連結されている。この圧力室62は、樹
脂bをX方向に複数列配置された吐出口32の各々から
樹脂bを均一に吐出させると共に、吐出口32のY方向
の両端部にまで均一に樹脂bを吐出させる働きをする。
【0022】本発明の装置は合流部22において、樹脂
aの吐出方向と樹脂bの吐出方向を共に同一方向(Z方
向)とすることにより、双方の樹脂の流れによる干渉が
防止され、樹脂bの吐出形状は、樹脂aの流れの影響を
受け難くされている。従って樹脂a及び樹脂bの流出速
度や、粘度比等の影響を受けることなく賦形が可能で、
樹脂bの吐出口のピッチが小さい場合にも樹脂条Bを目
的とする形状に正確に賦形することができる。
【0023】図7は成形ロール群10のYZ断面の部分
拡大図である。ダイパック6の出口23から押し出され
た溶融状態のシート状物37は、少なくとも1対の成形
ロール10の間に挟まれながらバンク36を形成し、シ
ートの表面状態、及びシート厚等が均一に成形される。
【0024】成形ロールによる賦形時には、バンク内の
YZ断面おいて反転うず流が発生し、これが樹脂条Bを
変形させたり乱れさせたりする。また、シートの幅方向
(X方向)への2次的な流れが発生し、樹脂条BのY方
向に対する角度を幅方向(X方向)にわたって均一に保
持することを困難とする。
【0025】このような流れによる変形や乱れを抑制す
るために、本発明では、合流部22における樹脂a用の
吐出口31の末端と樹脂b用の吐出口32の末端との距
離L又はL′の少なくとも一方が、樹脂a用の吐出口3
1の長さLaの20%以上となるように設定されてい
る。20%未満では樹脂条Bがバンクの反転流等に巻き
込まれ、変形や乱れが発生する。
【0026】本発明の好ましい装置においては、図8に
示すように合流部22と出口23の途中の複合樹脂流路
21内に第3の樹脂c用の吐出口51を設け、合流部で
形成された複合樹脂流の厚み方向(Y方向)の少なくと
も一方の側に樹脂層を更に一層を積層可能な構造とされ
る。これによりL又はL′が長くなり、バンクの影響が
防止できる。
【0027】本発明の好ましい装置においては、図9に
示す様に、複合樹脂流路の先端23に流路縮小口金41
が装着される。この装置を用いて溶融樹脂を流路縮小口
金の出口42から吐出させると、樹脂流路の幅、厚み、
幅と厚みを狭めることができる。幅のみを縮小すると樹
脂条Bのピッチを小さくすることができる。また幅と厚
みを縮小すると複合シートの厚みと樹脂条Bのピッチを
小さくすることができる。また厚みのみを縮小すること
もできる。
【0028】これらの複数列のスリット状の吐出口31
及び32は、図10、図11に示す様にY方向から所定
角度φ傾けて配置することもできる。また図12の様に
吐出口32を吐出口31の一方の側へ偏らせて配置する
こともできる。尚、図10及び図12は複合樹脂流路を
下流方向から見た図である。
【0029】本発明で使用可能な樹脂aとしては、ポリ
エチレンテレフタレート、ポリ塩化ビニル、ポリスチレ
ン、ポリカーボネート、ポリメチルメタクリレートに代
表される各種のアクリル系樹脂、非晶質ポリオレフィ
ン、ポリアミド、ポリメチルペンテン、これらの共重合
樹脂、ブレンド樹脂等が挙げられる。視界制御シート、
光拡散板等のように、透明性、耐候性等が特に要求され
る場合はアクリル系樹脂が好ましく、特にポリメチルメ
タクリレートが最も好ましい材料といえる。
【0030】また樹脂bとしては、前記の樹脂を使用で
きるが、樹脂aとの密着性を勘案して選ばれる。通常は
複合シートに隠蔽性を付与するために、カーボンブラッ
クその他が添加される。樹脂cとしては、樹脂aと同様
の樹脂を使用することができる。樹脂cは樹脂aと同一
の樹脂とすることもでき、また異なる樹脂とすることも
できる。
【0031】
【実施例】以下実施例により具体的に説明する。 (実施例1)図2〜図6に示す装置を用いた。樹脂a用
のスリット状の吐出口31、及び樹脂b用のスリット状
の吐出口32はそれぞれ交互に等間隔でY方向に対して
平行に配設され、吐出口32の配設ピッチを0.2mm、
全てのスリットの間隙を0.02mmとし、吐出口31の
長さLaを2mm、L、L′を共にLaの20%、すなわ
ち0.4mmとした。複合樹脂流路はX方向の幅500m
m、Y方向の厚み2mmとした。樹脂aとしてポリメチル
メタクリレート(三菱レイヨン製、アクリペット(登録
商標)VH)を、又樹脂bとして同様のポリメチルメタ
クリレートにカーボンブラックを添加したものを用意し
た。
【0032】この装置を用いて賦形温度を260℃とし
て押出成形し、2mm厚×500mm幅の複合シートを得
た。断面を顕微鏡により観察すると、複合樹脂シートの
樹脂層A中に、断面厚み約0.02mmの樹脂条Bが0.2
mmピッチでY方向に平行でかつ互いに平行に形成され、
樹脂条Bの変形はシートの幅方向にわたって観察されな
かった。厚み方向(Y方向)の樹脂条Bの長さは約1.
2mmあり、シート表面から樹脂条Bの先端までの長さ
L、L′は共に約0.4mmあった。このシートは表面状
態が良好であり、厚みが均一でそりがなく、視界制御
性、遮光性が良好で、かつ樹脂条Bが視認出来ず、明る
さが良好であった。
【0033】(実施例2)ダイパックとしてX方向に延
在するスリット状の吐出口51を有するもの(図8)を
用い、この吐出口51が成形ロールのバンク形成側とな
るように配置した。L、L′は共に0.2mm(即ち
0.10La)とした。また第3の樹脂c用の吐出口5
1からは樹脂aを流入させる構造とした。それ以外の条
件は実施例1と同様にして、2.3mm厚×500mm幅の
複合シートを得た。
【0034】断面を顕微鏡により観察すると、樹脂層A
中に断面厚み約0.02mmの樹脂条Bが0.2mmピッチで
Y方向に平行でかつ互いに平行に形成され、樹脂条Bの
変形はシートの幅方向にわたって観察されなかった。厚
み方向(Y方向)の樹脂条Bの長さは約1.6mmあり、
シート表面から樹脂条Bの一方の側の先端までの長さは
約0.5mmあった。得られたシートは表面状態が良好で
あり、厚みが均一でそりがなく、視界制御性、遮光性が
良好で、かつ樹脂条Bが視認出来ず、明るさが良好であ
った。
【0035】(実施例3)ダイパック6の先端に流路縮
小口金41を装着し、複合樹脂流路の出口幅を1/2に
縮小した(図9)。それ以外の条件は実施例1と同様に
して、2mm厚×250mm幅の複合シートを得た。断面を
顕微鏡により観察すると、樹脂層A中に断面厚み約0.
01mmの樹脂条Bが0.1mmピッチでY方向に平行でか
つ互いに平行に形成され、樹脂条Bの変形はシートの幅
方向にわたって観察されなかった。厚み方向(Y方向)
の樹脂条Bの長さは約1.2mmあり、シート表面から樹
脂条Bの先端までの長さd及びd′は共に約0.4mmあ
った。得られたシートは表面状態が良好であり、厚みが
均一でそりがなく、視界制御性、遮光性が良好で、かつ
樹脂条Bが視認出来ず、明るさが良好であった。
【0036】
【発明の効果】本発明の装置及び製法によればシート表
面状態及び厚みが均一で、遮光性、視界制御性等の光学
的機能が付与された複合シートを得ることができる。ま
た樹脂条Bのピッチが小さい場合にも樹脂条Bがほぼ規
則的に配置された複合シートを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の装置で製造可能な複合樹脂シートの一
例を示す断面図である。
【図2】本発明の装置の一例を示す全体概略図である。
【図3】図2の側面図である。
【図4】本発明の装置の要部断面図である。
【図5】図4におけるIーI線の矢視断面図である。
【図6】図5におけるIIーII線の矢視断面図である。
【図7】成形ロール部のYZ断面図である。
【図8】複合樹脂流路内に樹脂c用の吐出口を配置した
例を示す断面図である。
【図9】図4の装置に流路縮小口金41を装着した図で
ある。
【図10】賦形ノズルにおける吐出口の配置を示す図で
ある。
【図11】図10のIII-III矢視断面図である。
【図12】賦形ノズルにおける吐出口の他の配置態様を
示す図である。
【符号の説明】
1、2 押出機 3、4 定量ポンプ 5 賦型ヘッド 6 ダイパック 8 賦形ノズル 9 複合樹脂流形成ノズル 10 成形ロール群 21 複合樹脂流路 31 樹脂a用の吐出口 32 樹脂b用の吐出口 36 バンク形成部 41 流路縮小口金 51 樹脂c用の吐出口 61 樹脂a用の第2圧力室 62 樹脂b用の圧力室 71 樹脂a用の第1圧力室 La 樹脂a用の吐出口31のY方向の長さ Lb 樹脂b用の吐出口32のY方向の長さ L、L’ 吐出口31の端部と吐出口32の端部との
Y方向の距離 w 樹脂条BのY方向の長さ t 樹脂条Bの厚み d、d′ 樹脂条Bの末端からシート表面までのY方
向の長さ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 丸谷 隆雄 広島県大竹市御幸町20番1号 三菱レイヨ ン株式会社大竹事業所内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 X方向に所定の幅、Y方向に所定の厚
    み、及びZ方向に所定の長さを有し、Z方向の一端に樹
    脂層A用の樹脂aと樹脂条B用の樹脂bとの合流部(2
    2)を、他端に複合樹脂流の出口(23)を有する複合
    樹脂流路(21)と、合流部(22)のXY平面に面し
    て配置された、樹脂a用の複数列のスリット状の吐出口
    (31)及び樹脂b用の複数列のスリット状の吐出口
    (32)とを含む複合シートの製造装置であって、これ
    らの吐出口(31、32)はY方向と平行もしくはY方
    向に所定角度をもって各々が交互に配置され、合流部
    (22)において、Y方向における吐出口(32)の幅
    Lbが、吐出口(31)の幅Laより短く、かつY方向
    における吐出口(32)の端部と吐出口(31)の端部
    との距離L及びL′の少なくとも一方が0.20La以
    上である、樹脂層A中に複数の扁平形状の樹脂条Bが埋
    設配置されてなる複合シートの製造装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の製造装置において、複
    合樹脂流路(21)の合流部(22)と複合樹脂流の出
    口(23)との中間部に、複合樹脂流路(21)の両側
    または片側から複合樹脂流路(21)に向けて第3の樹
    脂cを吐出させるための、X方向に延在する吐出口(5
    1)が具備された製造装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載の製造装
    置において、各々の吐出口(31)は、その上流側の樹
    脂a用の第2圧力室(61)と連結され、各々の第2圧
    力室(61)はその両側の上流側の樹脂a用の第1圧力
    室(71)と連結され、また、吐出口(32)はその上
    流側の樹脂b用の圧力室(62)と連結されてなる製造
    装置。
  4. 【請求項4】 請求項1〜請求項3のいずれかに記載の
    製造装置において、複合樹脂流の出口(23)に複合樹
    脂流路の幅または更に厚みを縮小するための流路縮小口
    金(41)が配置されてなる製造装置。
  5. 【請求項5】 請求項1、請求項3または請求項4に記
    載の複合シートの製造装置を用いて、樹脂aを吐出口
    (31)から、また樹脂bを吐出口(32)から複合樹
    脂流路(21)に流入させて、双方の樹脂を合流させ、
    ついで複合樹脂流の出口(23)または流路縮小口金の
    出口(42)から溶融状態のシ−ト状物を押し出し、こ
    のシート状物を少なくとも1対の成形ロール間に挟み込
    んでシート状物の一方の面と成形ロール間に溶融樹脂の
    溜まりを形成して押出板に成形する、樹脂層A中に複数
    の扁平形状の樹脂条Bが埋設された表面が平滑な複合シ
    ートの製造方法。
  6. 【請求項6】 請求項2、請求項3または請求項4に記
    載の複合シートの製造装置を用いて、樹脂aを吐出口
    (31)から、また樹脂bを吐出口(32)から、更に
    樹脂cを吐出口(51)から、複合樹脂流路(21)に
    流入させて、これらの樹脂を合流させ、ついで複合樹脂
    流の出口(23)または流路縮小口金の出口(42)か
    ら溶融状態のシ−ト状物を押し出し、このシート状物を
    少なくとも1対の成形ロール間に挟み込んでシート状物
    の一方の面と成形ロール間に溶融樹脂の溜まりを形成し
    て押出板に成形する、樹脂層A中に複数の扁平形状の樹
    脂条Bが埋設された表面が平滑な複合シートの製造方
    法。
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JP9226833A Pending JPH1158488A (ja) 1997-08-22 1997-08-22 複合シートの製造装置及び製造方法

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JP (1) JPH1158488A (ja)

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