JPH1158431A - 発泡補強材及びその製造方法 - Google Patents
発泡補強材及びその製造方法Info
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- JPH1158431A JPH1158431A JP9214983A JP21498397A JPH1158431A JP H1158431 A JPH1158431 A JP H1158431A JP 9214983 A JP9214983 A JP 9214983A JP 21498397 A JP21498397 A JP 21498397A JP H1158431 A JPH1158431 A JP H1158431A
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- end surface
- groove
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- hardening material
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- Laminated Bodies (AREA)
- Extrusion Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
- Molding Of Porous Articles (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】加熱による粘着性の低下を抑え、被補強材に対
する補強効果を最大限に発揮する。 【解決手段】発泡補強材1は、加熱により発泡硬化する
発泡硬化材1の一端面にガラスクロスやアルミニウムフ
ィルム等の薄い表皮材3が被覆され、ボディパネルへ接
着される発泡硬化材2の他端面には溝部5が形成されて
いる。溝部5は、幅方向に平行に車両の上下方向に延び
る貫通孔として形成されている。
する補強効果を最大限に発揮する。 【解決手段】発泡補強材1は、加熱により発泡硬化する
発泡硬化材1の一端面にガラスクロスやアルミニウムフ
ィルム等の薄い表皮材3が被覆され、ボディパネルへ接
着される発泡硬化材2の他端面には溝部5が形成されて
いる。溝部5は、幅方向に平行に車両の上下方向に延び
る貫通孔として形成されている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は発泡補強材及びその
製造方法に関し、例えば、自動車のドアパネル等に用い
られ、加熱により発泡硬化される発泡補強材及びその製
造方法に関する。
製造方法に関し、例えば、自動車のドアパネル等に用い
られ、加熱により発泡硬化される発泡補強材及びその製
造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図1(a)は従来の加熱硬化前の正常な
状態の発泡補強材の断面図であり、(b)は従来の加熱
硬化後の正常な状態の発泡補強材の断面図である。
状態の発泡補強材の断面図であり、(b)は従来の加熱
硬化後の正常な状態の発泡補強材の断面図である。
【0003】図1(a)に示すように、発泡補強材20
は、加熱により発泡硬化する発泡硬化材21の一端面に
ガラスクロス等の薄い表皮材22が被覆されている。発
泡硬化前(加熱前)において、発泡補強材20は車両の
ドアパネルやフェンダパネル等のボディパネルBの裏面
に発泡硬化材21の粘着性により貼り付けられる。そし
て、図1(b)に示すように、発泡補強材20が貼り付
けられたボディパネルBを電着塗装の乾燥炉にて加熱す
ることにより、発泡硬化材21は発泡し硬化される。
は、加熱により発泡硬化する発泡硬化材21の一端面に
ガラスクロス等の薄い表皮材22が被覆されている。発
泡硬化前(加熱前)において、発泡補強材20は車両の
ドアパネルやフェンダパネル等のボディパネルBの裏面
に発泡硬化材21の粘着性により貼り付けられる。そし
て、図1(b)に示すように、発泡補強材20が貼り付
けられたボディパネルBを電着塗装の乾燥炉にて加熱す
ることにより、発泡硬化材21は発泡し硬化される。
【0004】特公平2−27165号公報には、板状の
補強必要部位に、未硬化状且つ未発泡の合成樹脂製の発
泡材料の表面に気体を透過し難い部材で覆った後、その
発泡材料を発泡硬化せしめ、板材上に所定高さの補強部
を一体的に形成した板材の補強方法が開示されている。
補強必要部位に、未硬化状且つ未発泡の合成樹脂製の発
泡材料の表面に気体を透過し難い部材で覆った後、その
発泡材料を発泡硬化せしめ、板材上に所定高さの補強部
を一体的に形成した板材の補強方法が開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術では、図1(a)、(b)のように正常な状態で
ボディパネルBの裏面に貼り付けられないことがある。
例えば、図2(a)に示すように、発泡補強材20のボ
ディパネルBへの貼り付け時に、巻き込まれた空気や吸
湿した水分や発泡材のガス等の加熱膨張因子24が、ボ
ディパネルBと発泡硬化材21との間に入り込んだ状態
で加熱されると、図2(b)に示すように、膨張因子2
4が内部で熱膨張して、発泡補強材全体が押し上げられ
て膨れ部分25が発生してしまう。この膨れ部分25が
発生すると、発泡補強材が脱落したり、本来の目的であ
るボディーパネルの張り剛性や耐デント性(耐座屈性)
の向上が損なわれる。
来技術では、図1(a)、(b)のように正常な状態で
ボディパネルBの裏面に貼り付けられないことがある。
例えば、図2(a)に示すように、発泡補強材20のボ
ディパネルBへの貼り付け時に、巻き込まれた空気や吸
湿した水分や発泡材のガス等の加熱膨張因子24が、ボ
ディパネルBと発泡硬化材21との間に入り込んだ状態
で加熱されると、図2(b)に示すように、膨張因子2
4が内部で熱膨張して、発泡補強材全体が押し上げられ
て膨れ部分25が発生してしまう。この膨れ部分25が
発生すると、発泡補強材が脱落したり、本来の目的であ
るボディーパネルの張り剛性や耐デント性(耐座屈性)
の向上が損なわれる。
【0006】また、膨れ防止対策として、図3、図4に
示すように、発泡補強材20の表皮材から発泡硬化材の
接着面にかけて貫通するスリット26や貫通孔27を形
成する方法がある。
示すように、発泡補強材20の表皮材から発泡硬化材の
接着面にかけて貫通するスリット26や貫通孔27を形
成する方法がある。
【0007】ところが、上記スリットによる方法では、
発泡硬化材中の樹脂が持つ粘着性のために経時や加熱に
より再度くっついてしまうため、通常の平滑な発泡材と
略同じになり膨れ防止効果が無くなってしまう。また、
スリットや貫通孔による方法では、補強性に最も効果を
発揮する表皮材を切断するため、補強効果が低下する。
発泡硬化材中の樹脂が持つ粘着性のために経時や加熱に
より再度くっついてしまうため、通常の平滑な発泡材と
略同じになり膨れ防止効果が無くなってしまう。また、
スリットや貫通孔による方法では、補強性に最も効果を
発揮する表皮材を切断するため、補強効果が低下する。
【0008】本発明は、上記従来技術の問題点を解決す
るためになされ、その目的は、加熱による発泡補強材の
接着面での膨れ部分の発生を抑え、被補強材に対する補
強効果を最大限に発揮する発泡補強材及びその製造方法
を提供することである。
るためになされ、その目的は、加熱による発泡補強材の
接着面での膨れ部分の発生を抑え、被補強材に対する補
強効果を最大限に発揮する発泡補強材及びその製造方法
を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上述の問題点を解決し、
目的を達成するために、この発明に係わる発泡補強材
は、以下の構成を備える。即ち、加熱により発泡硬化せ
しめられる発泡硬化材の少なくとも一端面に表皮材が被
覆され、他端面が接着面とされた発泡補強材において、
前記発泡硬化材の接着面としての他端面に、該発泡硬化
材の側端面へ開口する溝部を設けた。
目的を達成するために、この発明に係わる発泡補強材
は、以下の構成を備える。即ち、加熱により発泡硬化せ
しめられる発泡硬化材の少なくとも一端面に表皮材が被
覆され、他端面が接着面とされた発泡補強材において、
前記発泡硬化材の接着面としての他端面に、該発泡硬化
材の側端面へ開口する溝部を設けた。
【0010】また、この発明に係わる発泡補強材は、以
下の構成を備える。即ち、電着塗装の乾燥炉にて加熱さ
れて発泡硬化せしめられる発泡硬化材の少なくとも一端
面に表皮材が被覆され、他端面が車両のボディパネルの
補強必要部位に貼り付けるために接着面とされた発泡補
強材において、前記発泡硬化材の接着面としての他端面
に、前記ボディパネルに沿って延び、該発泡硬化材の側
端面へ開口する溝部を設けた。
下の構成を備える。即ち、電着塗装の乾燥炉にて加熱さ
れて発泡硬化せしめられる発泡硬化材の少なくとも一端
面に表皮材が被覆され、他端面が車両のボディパネルの
補強必要部位に貼り付けるために接着面とされた発泡補
強材において、前記発泡硬化材の接着面としての他端面
に、前記ボディパネルに沿って延び、該発泡硬化材の側
端面へ開口する溝部を設けた。
【0011】また、好ましくは、前記ボディパネルは車
両の上下方向に沿って延びる部材であり、前記溝部は車
両の下方側に開口させる。
両の上下方向に沿って延びる部材であり、前記溝部は車
両の下方側に開口させる。
【0012】また、好ましくは、前記ボディパネルは車
両の上下方向に沿って延びる部材であり、前記溝部は車
両の上下方向に延びる貫通孔として形成されている。
両の上下方向に沿って延びる部材であり、前記溝部は車
両の上下方向に延びる貫通孔として形成されている。
【0013】また、この発明に係わる発泡補強材の製造
方法は、以下の特徴を備える。即ち、加熱により発泡硬
化せしめられる発泡硬化材の少なくとも一端面に表皮材
が被覆され、他端面が接着面とされた発泡補強材におい
て、前記発泡硬化材の接着面としての他端面に、該発泡
硬化材の側端面へ開口する溝部を形成する方法であっ
て、前記表皮材に前記発泡硬化材を押し出しながら、所
定断面形状の型を介して前記溝部を形成する。
方法は、以下の特徴を備える。即ち、加熱により発泡硬
化せしめられる発泡硬化材の少なくとも一端面に表皮材
が被覆され、他端面が接着面とされた発泡補強材におい
て、前記発泡硬化材の接着面としての他端面に、該発泡
硬化材の側端面へ開口する溝部を形成する方法であっ
て、前記表皮材に前記発泡硬化材を押し出しながら、所
定断面形状の型を介して前記溝部を形成する。
【0014】また、この発明に係わる発泡補強材の製造
方法は、以下の特徴を供える。即ち、加熱により発泡硬
化せしめられる発泡硬化材の少なくとも一端面に表皮材
が被覆され、他端面が接着面とされた発泡補強材におい
て、前記発泡硬化材の接着面としての他端面に、該発泡
硬化材の側端面へ開口する溝部を形成する方法であっ
て、前記溝部に対応する形状のローラにより、前記表皮
材に前記発泡硬化材を塗布して該溝部を形成する。
方法は、以下の特徴を供える。即ち、加熱により発泡硬
化せしめられる発泡硬化材の少なくとも一端面に表皮材
が被覆され、他端面が接着面とされた発泡補強材におい
て、前記発泡硬化材の接着面としての他端面に、該発泡
硬化材の側端面へ開口する溝部を形成する方法であっ
て、前記溝部に対応する形状のローラにより、前記表皮
材に前記発泡硬化材を塗布して該溝部を形成する。
【0015】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態につ
き、添付の図面を参照して詳細に説明する。
き、添付の図面を参照して詳細に説明する。
【0016】[発泡補強材の構造]図5は本発明に係わ
る実施形態の加熱硬化前の状態の発泡補強材の断面図で
ある。図6は本発明に係わる実施形態の加熱硬化後の状
態の発泡補強材の断面図である。
る実施形態の加熱硬化前の状態の発泡補強材の断面図で
ある。図6は本発明に係わる実施形態の加熱硬化後の状
態の発泡補強材の断面図である。
【0017】図5、図6に示すように、発泡補強材1
は、加熱により発泡硬化する発泡硬化材2の一端面にガ
ラスクロスやアルミニウムフィルム等の薄い表皮材3が
被覆され、ボディパネルへ接着される発泡硬化材2の他
端面に溝部5が形成されている。溝部5は、その幅t1
が2〜5mm、溝部5の間隔t2が20〜100mmピ
ッチに形成され、深さは発泡前の発泡硬化材の厚さに対
して約50〜90%の厚さに設定される。表皮材3の厚
さは0.1〜0.3mmで、ボディパネルBの厚さは
0.6〜0.8mmである。発泡硬化材2は、エポキシ
樹脂をベースにゴム成分を配合して発泡剤が添加されて
おり、粘着性や吸油性があり、防錆油が塗布された油面
鋼板に貼り付け可能となっている。発泡前の発泡硬化材
2の厚さは0.5〜1.2mm程度に設定され、加熱に
より発泡前の3〜5倍である厚さ2〜5mmに発泡して
硬化する。尚、発泡硬化材2の他端面にボディパネルへ
の粘着層4を設けても良い。
は、加熱により発泡硬化する発泡硬化材2の一端面にガ
ラスクロスやアルミニウムフィルム等の薄い表皮材3が
被覆され、ボディパネルへ接着される発泡硬化材2の他
端面に溝部5が形成されている。溝部5は、その幅t1
が2〜5mm、溝部5の間隔t2が20〜100mmピ
ッチに形成され、深さは発泡前の発泡硬化材の厚さに対
して約50〜90%の厚さに設定される。表皮材3の厚
さは0.1〜0.3mmで、ボディパネルBの厚さは
0.6〜0.8mmである。発泡硬化材2は、エポキシ
樹脂をベースにゴム成分を配合して発泡剤が添加されて
おり、粘着性や吸油性があり、防錆油が塗布された油面
鋼板に貼り付け可能となっている。発泡前の発泡硬化材
2の厚さは0.5〜1.2mm程度に設定され、加熱に
より発泡前の3〜5倍である厚さ2〜5mmに発泡して
硬化する。尚、発泡硬化材2の他端面にボディパネルへ
の粘着層4を設けても良い。
【0018】発泡硬化前(加熱前)において、発泡補強
材1は車両のドアパネルやフェンダパネル等のボディパ
ネルBの裏面に貼り付けられる。そして、図6に示すよ
うに、発泡補強材1が貼り付けられたボディパネルBを
電着塗装の乾燥炉にて約170〜200℃で加熱するこ
とにより、発泡硬化材2は発泡し硬化される。発泡硬化
材2に設けられた溝部5は、加熱発泡時において、発泡
補強材20のボディパネルBへの貼り付け時に巻き込ま
れた発泡エアや湿気や発泡ガス等の加熱膨張因子を溝部
5に沿って逃がすように作用し、加熱膨張因子の内部で
の熱膨張により発生する表皮材や発泡硬化材の膨れを抑
える効果がある。
材1は車両のドアパネルやフェンダパネル等のボディパ
ネルBの裏面に貼り付けられる。そして、図6に示すよ
うに、発泡補強材1が貼り付けられたボディパネルBを
電着塗装の乾燥炉にて約170〜200℃で加熱するこ
とにより、発泡硬化材2は発泡し硬化される。発泡硬化
材2に設けられた溝部5は、加熱発泡時において、発泡
補強材20のボディパネルBへの貼り付け時に巻き込ま
れた発泡エアや湿気や発泡ガス等の加熱膨張因子を溝部
5に沿って逃がすように作用し、加熱膨張因子の内部で
の熱膨張により発生する表皮材や発泡硬化材の膨れを抑
える効果がある。
【0019】図7は、発泡補強材に形成される溝部の第
1例のレイアウトを示す図である。図8は、発泡補強材
に形成される溝部の第2例のレイアウトを示す図であ
る。図9は、本実施形態の発泡補強材を車両のボディパ
ネルに適用した場合を説明する図である。
1例のレイアウトを示す図である。図8は、発泡補強材
に形成される溝部の第2例のレイアウトを示す図であ
る。図9は、本実施形態の発泡補強材を車両のボディパ
ネルに適用した場合を説明する図である。
【0020】図7に示すように、発泡補強材1は、例え
ば、長さLが約1000mm、幅Wが約150mm、溝
間ピッチt2が約20〜100mmに形成されている。
第1のレイアウトにおける溝部5aは、幅W方向に平行
に車両の上下方向に延びる貫通孔として形成されるか、
或いは車両の上方側を閉塞され、下方側に開口されて形
成される。
ば、長さLが約1000mm、幅Wが約150mm、溝
間ピッチt2が約20〜100mmに形成されている。
第1のレイアウトにおける溝部5aは、幅W方向に平行
に車両の上下方向に延びる貫通孔として形成されるか、
或いは車両の上方側を閉塞され、下方側に開口されて形
成される。
【0021】このように、溝部を幅W方向に平行に車両
の上下方向に延びる貫通孔として形成し、或いは車両の
下方側に開口するように形成することで、ボディパネル
と発泡硬化材との間に混入した水分や油分を溝部を通じ
て重力により外部に排出することができる。
の上下方向に延びる貫通孔として形成し、或いは車両の
下方側に開口するように形成することで、ボディパネル
と発泡硬化材との間に混入した水分や油分を溝部を通じ
て重力により外部に排出することができる。
【0022】また、図8に示すように、第2のレイアウ
トにおける溝部5bは、長さL方向に対して車両の右斜
め上に上下方向に延びる貫通孔として形成されるか、或
いは車両の下方側に開口されて形成される。
トにおける溝部5bは、長さL方向に対して車両の右斜
め上に上下方向に延びる貫通孔として形成されるか、或
いは車両の下方側に開口されて形成される。
【0023】この第2のレイアウトにおいても、溝部を
長さL方向に対して右斜め上に上下方向に延びる貫通孔
として形成し、或いは車両の上方側を閉塞され、下方側
に開口するように形成することで、ボディパネルと発泡
硬化材との間に混入した水分や油分を溝部を通じて重力
により外部に排出することができる。
長さL方向に対して右斜め上に上下方向に延びる貫通孔
として形成し、或いは車両の上方側を閉塞され、下方側
に開口するように形成することで、ボディパネルと発泡
硬化材との間に混入した水分や油分を溝部を通じて重力
により外部に排出することができる。
【0024】図9に示すように、ボディパネルBは、例
えば車両の上下方向に沿って延びるワンボックスカーの
リアフェンダ等の部材であり、発泡補強材1は、このボ
ディパネルBの裏面に、溝部5がボディの上下方向に延
びる貫通孔、或いはボディの下方側に開口するように貼
り付けられる。
えば車両の上下方向に沿って延びるワンボックスカーの
リアフェンダ等の部材であり、発泡補強材1は、このボ
ディパネルBの裏面に、溝部5がボディの上下方向に延
びる貫通孔、或いはボディの下方側に開口するように貼
り付けられる。
【0025】[発泡補強材の製造方法]発泡補強材は、
押し出し法とロール塗布法の2通りの方法により製造さ
れる。以下に、これら2通りの製造方法について説明す
る。
押し出し法とロール塗布法の2通りの方法により製造さ
れる。以下に、これら2通りの製造方法について説明す
る。
【0026】<押し出し法>図10は、押し出し法によ
る発泡補強材の製造方法を説明する図である。図11〜
図13は、押し出し機に用いられる型の断面図である。
る発泡補強材の製造方法を説明する図である。図11〜
図13は、押し出し機に用いられる型の断面図である。
【0027】図10に示すように、発泡硬化材2の原料
樹脂Rをニーダと呼ばれる混練機M1により混練して、
所定の粘度になった原料樹脂Rを押し出し機M2に投入
する。押し出し機M2は、型Fから原料樹脂Rを押し出
していく。押し出し機M2から押し出された発泡樹脂2
は、巻取りローラから一方向に連続して供給される表皮
材3上に押し出される。更に、表皮材3上に押し出され
た発泡樹脂2の表面には、発泡硬化材2が重ね合わされ
るように、巻取りローラから連続して供給される離型材
4(離型紙)が載置される。この離型材4、発泡樹脂
2、表皮材3からなる材料をローラr1、r2により挟
み込み、所定サイズに裁断するための裁断機に送られ
る。
樹脂Rをニーダと呼ばれる混練機M1により混練して、
所定の粘度になった原料樹脂Rを押し出し機M2に投入
する。押し出し機M2は、型Fから原料樹脂Rを押し出
していく。押し出し機M2から押し出された発泡樹脂2
は、巻取りローラから一方向に連続して供給される表皮
材3上に押し出される。更に、表皮材3上に押し出され
た発泡樹脂2の表面には、発泡硬化材2が重ね合わされ
るように、巻取りローラから連続して供給される離型材
4(離型紙)が載置される。この離型材4、発泡樹脂
2、表皮材3からなる材料をローラr1、r2により挟
み込み、所定サイズに裁断するための裁断機に送られ
る。
【0028】押し出し機に用いられる型Fの樹脂押し出
し口は、発泡硬化材2に形成される溝幅や溝ピッチに対
応する凸部が設けられている。
し口は、発泡硬化材2に形成される溝幅や溝ピッチに対
応する凸部が設けられている。
【0029】例えば、図11に示す型F1は、断面半円
状の溝部を形成するための凸部10が溝幅や溝ピッチに
対応して設けられている。また、図12に示す型F2
は、断面四角形状の溝部を形成するための凸部11が溝
幅や溝ピッチに対応して設けられている。また、図13
に示す型F3は、断面三角形状の溝部を形成するための
凸部12が溝幅や溝ピッチに対応して設けられている。
状の溝部を形成するための凸部10が溝幅や溝ピッチに
対応して設けられている。また、図12に示す型F2
は、断面四角形状の溝部を形成するための凸部11が溝
幅や溝ピッチに対応して設けられている。また、図13
に示す型F3は、断面三角形状の溝部を形成するための
凸部12が溝幅や溝ピッチに対応して設けられている。
【0030】<ロール塗布法>図14は、ロール塗布法
による発泡補強材の製造方法を説明する図である。
による発泡補強材の製造方法を説明する図である。
【0031】図14に示すように、混練機M3により混
練された発泡硬化材の原料樹脂は、供給路15を介して
対向する2つの圧延ローラr3、r4の間に連続的に投
入される。また、表皮材3は、発泡硬化材2の一端面に
配置されるように巻取りローラから一方向に連続して2
つの圧延ローラr3、r4の間に供給される。2つの圧
延ローラr3、r4の間から送り出され、一端面に表皮
材3が配置された発泡硬化材は、離型材4を供給するロ
ーラr5に送られ、離型材4が発泡硬化材での他端面に
配置される。離型材4は巻取ローラから一方向に連続し
て離型材ローラr5に供給される。両端面に表皮材3、
離型材4の夫々を配置された発泡硬化材2は、離型材ロ
ーラr5から裁断機に送られ、所定サイズに裁断され
て、発泡補強材が連続的に製造される。
練された発泡硬化材の原料樹脂は、供給路15を介して
対向する2つの圧延ローラr3、r4の間に連続的に投
入される。また、表皮材3は、発泡硬化材2の一端面に
配置されるように巻取りローラから一方向に連続して2
つの圧延ローラr3、r4の間に供給される。2つの圧
延ローラr3、r4の間から送り出され、一端面に表皮
材3が配置された発泡硬化材は、離型材4を供給するロ
ーラr5に送られ、離型材4が発泡硬化材での他端面に
配置される。離型材4は巻取ローラから一方向に連続し
て離型材ローラr5に供給される。両端面に表皮材3、
離型材4の夫々を配置された発泡硬化材2は、離型材ロ
ーラr5から裁断機に送られ、所定サイズに裁断され
て、発泡補強材が連続的に製造される。
【0032】圧延ローラr4の表面部分には、図15
(a)に示すように、図7に示す第1のレイアウトの発
泡補強材に形成される溝部を形成するために、図7に示
す溝部の溝幅や溝ピッチに対応した凸部13が設けら
れ、或いは、図15(b)に示すように、図8に示す第
2のレイアウトの発泡補強材に形成される溝部を形成す
るために、図8に示す溝部の溝幅や溝ピッチに対応した
凸部14が設けられる。圧延ローラr4は、発泡硬化材
2の他端面に溝部を設けると同時に、発泡硬化材2と表
皮材3とを一体化させていく。
(a)に示すように、図7に示す第1のレイアウトの発
泡補強材に形成される溝部を形成するために、図7に示
す溝部の溝幅や溝ピッチに対応した凸部13が設けら
れ、或いは、図15(b)に示すように、図8に示す第
2のレイアウトの発泡補強材に形成される溝部を形成す
るために、図8に示す溝部の溝幅や溝ピッチに対応した
凸部14が設けられる。圧延ローラr4は、発泡硬化材
2の他端面に溝部を設けると同時に、発泡硬化材2と表
皮材3とを一体化させていく。
【0033】尚、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲
で上記実施の形態を修正又は変形したものに適用可能で
ある。
で上記実施の形態を修正又は変形したものに適用可能で
ある。
【0034】
【発明の効果】以上説明のように、本発明によれば、発
泡硬化材の接着面としての他端面に、該発泡硬化材の側
端面へ開口する溝部を設けたことにより、加熱による膨
れ部分の発生を抑え、被補強材に対する補強効果を最大
限に発揮できる。
泡硬化材の接着面としての他端面に、該発泡硬化材の側
端面へ開口する溝部を設けたことにより、加熱による膨
れ部分の発生を抑え、被補強材に対する補強効果を最大
限に発揮できる。
【0035】また、発泡硬化材の接着面としての他端面
に、ボディパネルに沿って延び、発泡硬化材の側端面へ
開口する溝部を設けたことにより、加熱による膨れ部分
の発生を抑え、被補強材に対する補強効果を最大限に発
揮できる。
に、ボディパネルに沿って延び、発泡硬化材の側端面へ
開口する溝部を設けたことにより、加熱による膨れ部分
の発生を抑え、被補強材に対する補強効果を最大限に発
揮できる。
【0036】また、表皮材に発泡硬化材を押し出しなが
ら、所定断面形状の型を介して溝部を形成することによ
り、製造工程を変更せずに発泡硬化材に溝部を形成する
ことができる。
ら、所定断面形状の型を介して溝部を形成することによ
り、製造工程を変更せずに発泡硬化材に溝部を形成する
ことができる。
【0037】また、溝部に対応する形状のローラによ
り、表皮材に発泡硬化材を塗布して溝部を形成すること
により、製造工程を容易化できる。
り、表皮材に発泡硬化材を塗布して溝部を形成すること
により、製造工程を容易化できる。
【0038】
【図1】(a)は従来の加熱硬化前の正常な状態の発泡
補強材の断面図であり、(b)は従来の加熱硬化後の正
常な状態の発泡補強材の断面図である。
補強材の断面図であり、(b)は従来の加熱硬化後の正
常な状態の発泡補強材の断面図である。
【図2】(a)は従来の加熱硬化前の膨れが発生する状
態の発泡補強材の断面図であり、(b)は従来の加熱硬
化後の膨れが発生した状態の発泡補強材の断面図であ
る。
態の発泡補強材の断面図であり、(b)は従来の加熱硬
化後の膨れが発生した状態の発泡補強材の断面図であ
る。
【図3】従来の膨れ防止対策を説明する発泡補強材の粘
着面を示す図である。
着面を示す図である。
【図4】従来の膨れ防止対策を説明する発泡補強材の粘
着面を示す図である。
着面を示す図である。
【図5】本発明に係わる実施形態の加熱硬化前の状態の
発泡補強材の断面図である。
発泡補強材の断面図である。
【図6】本発明に係わる実施形態の加熱硬化後の状態の
発泡補強材の断面図である。
発泡補強材の断面図である。
【図7】発泡補強材に形成される溝部の第1例のレイア
ウトを示す図である。
ウトを示す図である。
【図8】発泡補強材に形成される溝部の第2例のレイア
ウトを示す図である。
ウトを示す図である。
【図9】本実施形態の発泡補強材を車両のボディパネル
に適用した場合を説明する図である。
に適用した場合を説明する図である。
【図10】押し出し法による発泡補強材の製造方法を説
明する図である。
明する図である。
【図11】押し出し機に用いられる型の断面図である。
【図12】押し出し機に用いられる型の断面図である。
【図13】押し出し機に用いられる型の断面図である。
【図14】ロール塗布法による発泡補強材の製造方法を
説明する図である。
説明する図である。
【図15】(a)は図7に示す第1のレイアウトの発泡
補強材に形成される溝部を形成するための圧延ローラ表
面を示す図であり、(b)は図8に示す第2のレイアウ
トの発泡補強材に形成される溝部を形成するための圧延
ローラ表面を示す図である。
補強材に形成される溝部を形成するための圧延ローラ表
面を示す図であり、(b)は図8に示す第2のレイアウ
トの発泡補強材に形成される溝部を形成するための圧延
ローラ表面を示す図である。
1…発泡補強材 2…発泡硬化材 3…表皮材 4…離型材 5、5a、5b…溝部 B…ボディパネル R…原料樹脂
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI B60J 5/04 B60J 5/04 Z // B29K 105:04 B29L 9:00
Claims (6)
- 【請求項1】 加熱により発泡硬化せしめられる発泡硬
化材の少なくとも一端面に表皮材が被覆され、他端面が
接着面とされた発泡補強材において、前記発泡硬化材の
接着面としての他端面に、該発泡硬化材の側端面へ開口
する溝部を設けたことを特徴とする発泡補強材。 - 【請求項2】 電着塗装の乾燥炉にて加熱されて発泡硬
化せしめられる発泡硬化材の少なくとも一端面に表皮材
が被覆され、他端面が車両のボディパネルの補強必要部
位に貼り付けるために接着面とされた発泡補強材におい
て、前記発泡硬化材の接着面としての他端面に、前記ボ
ディパネルに沿って延び、該発泡硬化材の側端面へ開口
する溝部を設けたことを特徴とする発泡補強材。 - 【請求項3】 前記ボディパネルは車両の上下方向に沿
って延びる部材であり、前記溝部は車両の下方側に開口
させることを特徴とする請求項2に記載の発泡補強材。 - 【請求項4】 前記ボディパネルは車両の上下方向に沿
って延びる部材であり、前記溝部は車両の上下方向に延
びる貫通孔として形成されていることを特徴とする請求
項2に記載の発泡補強材。 - 【請求項5】 加熱により発泡硬化せしめられる発泡硬
化材の少なくとも一端面に表皮材が被覆され、他端面が
接着面とされた発泡補強材において、前記発泡硬化材の
接着面としての他端面に、該発泡硬化材の側端面へ開口
する溝部を形成する方法であって、 前記表皮材に前記発泡硬化材を押し出しながら、所定断
面形状の型を介して前記溝部を形成することを特徴とす
る発泡補強材の製造方法。 - 【請求項6】 加熱により発泡硬化せしめられる発泡硬
化材の少なくとも一端面に表皮材が被覆され、他端面が
接着面とされた発泡補強材において、前記発泡硬化材の
接着面としての他端面に、該発泡硬化材の側端面へ開口
する溝部を形成する方法であって、 前記溝部に対応する形状のローラにより、前記表皮材に
前記発泡硬化材を塗布して該溝部を形成することを特徴
とする発泡補強材の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9214983A JPH1158431A (ja) | 1997-08-08 | 1997-08-08 | 発泡補強材及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9214983A JPH1158431A (ja) | 1997-08-08 | 1997-08-08 | 発泡補強材及びその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1158431A true JPH1158431A (ja) | 1999-03-02 |
Family
ID=16664773
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9214983A Withdrawn JPH1158431A (ja) | 1997-08-08 | 1997-08-08 | 発泡補強材及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1158431A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014513004A (ja) * | 2011-04-28 | 2014-05-29 | コンパニー ゼネラール デ エタブリッスマン ミシュラン | 発泡材料を含むトレッドを備えたタイヤ |
JP2014129716A (ja) * | 2012-11-27 | 2014-07-10 | Fukuvi Chem Ind Co Ltd | 断熱材およびその製造方法 |
-
1997
- 1997-08-08 JP JP9214983A patent/JPH1158431A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014513004A (ja) * | 2011-04-28 | 2014-05-29 | コンパニー ゼネラール デ エタブリッスマン ミシュラン | 発泡材料を含むトレッドを備えたタイヤ |
JP2014129716A (ja) * | 2012-11-27 | 2014-07-10 | Fukuvi Chem Ind Co Ltd | 断熱材およびその製造方法 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20041102 |