JPH1157979A - 鋳造方法 - Google Patents

鋳造方法

Info

Publication number
JPH1157979A
JPH1157979A JP21738897A JP21738897A JPH1157979A JP H1157979 A JPH1157979 A JP H1157979A JP 21738897 A JP21738897 A JP 21738897A JP 21738897 A JP21738897 A JP 21738897A JP H1157979 A JPH1157979 A JP H1157979A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
molten metal
mold
casting
temperature
hot water
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP21738897A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3908341B2 (ja
Inventor
Hiroyuki Fukui
広之 福井
Akihito Fujiwara
彰人 藤原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yamaha Motor Co Ltd
Original Assignee
Yamaha Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yamaha Motor Co Ltd filed Critical Yamaha Motor Co Ltd
Priority to JP21738897A priority Critical patent/JP3908341B2/ja
Publication of JPH1157979A publication Critical patent/JPH1157979A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3908341B2 publication Critical patent/JP3908341B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Casting Support Devices, Ladles, And Melt Control Thereby (AREA)
  • Molds, Cores, And Manufacturing Methods Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 鋳造装置の始動時に捨打を実施しなくても良
品を鋳造することができるようにする。 【解決手段】 炉体3に溶湯を給湯した後の最初の注湯
時であって溶湯2を金型4内に注入する以前に、溶湯2
を金型4の給湯口13cに予め定めた時間だけ押上げて
から密閉容器に戻す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、低圧鋳造法によっ
て鋳造を実施する鋳造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、自動二輪車用エンジンのシリンダ
ヘッドなどを鋳造するためには、低圧鋳造法によって実
施している。この低圧鋳造法を実施するために用いる鋳
造装置は、金型の下方に溶湯を溜めるための炉体を配設
し、これら両者を給湯管で連通している。
【0003】前記金型は、給湯口を下端部に設け、この
給湯口の下側に溶湯を給湯口へ導くための湯口カップを
装着している。この湯口カップに前記給湯管の上端部を
接続している。また、金型には、鋳造を実行する以前に
鋳造温度まで予め昇温させるためのヒータを設けてい
る。
【0004】前記炉体は、溶湯を溜めるためのるつぼや
電気式ヒータを備えた箱状の本体と、この本体の上部開
口を開閉する蓋体とから構成し、蓋体を閉じた状態で密
閉容器になるようにしている。前記給湯管は、前記蓋体
を上下方向に貫通し、その下端をるつぼ内の溶湯中に臨
ませている。また、この炉体には、炉体内に高圧の空気
を供給するための加圧装置を接続している。
【0005】このように構成した鋳造装置によって低圧
鋳造を実施するためには、先ず、前記炉体内に溶湯を溜
め、次いで、加圧装置によって高圧の空気を炉体内に供
給し、炉体の内圧を上昇させる。この加圧によって、る
つぼ内の溶湯は給湯管内に押上げられ、湯口カップを通
ってから金型に注入される。
【0006】注湯後、加圧装置による加圧を一定時間継
続させる。これは、金型内の溶湯に対して押湯を行うた
めである。押湯工程が終了した後、溶湯が凝固してから
金型を開き、鋳造物を離型させることによって、1サイ
クルの鋳造工程が終了する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、上述した鋳
造方法では、鋳造装置を始動させたときには、捨打を1
回〜数回実施しなければならないという問題があった。
この捨打とは、鋳造工程で鋳造開始から良品が出始める
までに行う予備的な鋳造のことであり、給湯管から金型
まで通常通りに溶湯を供給することにより給湯系全体の
温度状態を整えるために実施している。なお、捨打を実
施しないと、引け巣が金型内に発生してしまう。
【0008】引け巣が生じるのは、湯口カップ内の溶湯
が金型内の溶湯より先に凝固してしまい、押湯が湯口部
分で断たれ、金型内で凝固収縮が起こったところへ溶湯
を補充することができなくなるからである。良品を得る
ためには、湯口部分が最終凝固部になるようにしなけれ
ばならない。この不具合を解消するために湯口カップを
金型と同様にヒータによって予熱することも考えられる
が、湯口カップは金型と炉体との間の狭い部分に配設し
てあり、ヒータを取付けるスペースはない。
【0009】低圧鋳造法は、他の鋳造方法に較べて1回
の鋳造に要する時間が長い。しかも、自動二輪車用エン
ジンのシリンダヘッドを鋳造する場合には、1個のシリ
ンダヘッドに中子を多数使用する。このため、捨打1回
当たりの損失が多く、コスト低減を図るために捨打を行
わなくてもよいようにすることが要請されている。
【0010】本発明はこのような問題点を解消するため
になされたもので、鋳造装置の始動時に捨打を実施しな
くても良品を鋳造することができる鋳造方法および鋳造
装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明に係る鋳造方法
は、密閉容器に溶湯を給湯した後の最初の注湯時であっ
て溶湯を金型内に注入する以前に、溶湯を金型の給湯口
に予め定めた時間だけ押上げてから一旦密閉容器に戻す
ことによって実施される。本発明によれば、金型の湯口
が溶湯によって予熱される。
【0012】上述した発明に係る鋳造方法においては、
溶湯の湯面が金型の給湯口に達する状態を保持している
ときに、密閉容器内の溶湯の温度を予め定めた温度だけ
上昇させることができる。この方法を採ると、給湯口を
加温して相対的に温度が低下した溶湯が密閉容器に戻る
ことによって密閉容器内の溶湯の温度が元の設定温度よ
り低下することはない。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る鋳造方法を実
施する際に使用する鋳造装置を図1ないし図4によって
詳細に説明する。図1は本発明に係る鋳造装置の側面図
で、同図は要部を破断して描いてある。図2は本発明に
係る鋳造装置に使用する制御装置のブロック図、図3は
制御装置の動作を説明するためのフローチャート、図4
は鋳造時の各部の温度変化を示すグラフである。
【0014】これらの図において、符号1はこの実施の
形態による鋳造装置で、この鋳造装置1は、低圧鋳造に
よって自動二輪車用エンジンのシリンダヘッドを鋳造す
るものである。前記鋳造装置1は、溶湯2を溜めるため
の炉体3と、この炉体3の上方に配設した金型4と、炉
体3に圧縮空気を供給するための加圧装置5と、この加
圧装置5および炉体3や金型4のヒータなどを制御する
ための制御装置6とから構成している。
【0015】前記炉体3は、断熱材によって箱形に形成
して内部にるつぼ7を備えた本体8と、この本体8の上
部開口を開閉する蓋体9とから構成し、図1に示すよう
に蓋体9で本体8の上部開口を閉じた状態で密閉容器に
なる構造を採っている。また、前記本体8は、ヒータ1
0を内蔵しており、るつぼ7内の溶湯2を加温する電気
炉を構成している。前記蓋体9の中央部には給湯管11
が貫通する状態で取付けてある。
【0016】前記金型4は、上金型12と下金型13と
から構成し、駆動装置14に支持させている。上金型1
2は、下方に向けて開口するキャビティ(図示せず)を
有し、駆動装置14の昇降部14aに取付けている。下
金型13は、上方に向けて開口するキャビティ(図示せ
ず)を有する下金型本体13aと、この下金型本体13
aの下端部に取付けた湯口カップ保持部材13bとから
なり、駆動装置14の基台14bに固定している。この
基台14bには、前記給湯管11の上端部が臨む穴14
cを形成している。
【0017】また、前記上金型12および下金型本体1
3aは、これらを鋳造温度まで予熱するためのヒータ
(図示せず)と、鋳造時の金型温度を一定に保つための
水冷式冷却装置(図示せず)とを備えている。これらの
ヒータや冷却装置も後述する制御装置6が制御する。
【0018】前記湯口カップ保持部材13bは、下金型
本体13aの下端に開口する給湯口13cに溶湯2を導
くための湯口カップ15を保持している。また、この湯
口カップ保持部材13bは、湯口カップ15の周囲の下
面が基台14bの前記穴14cを上方から閉塞し、この
穴14c内に下方から臨む前記給湯管11の上端面を当
接させている。
【0019】前記加圧装置5は、密閉容器からなる炉体
3の内部に圧縮空気を供給する構造のものである。すな
わち、加圧装置5から圧縮空気が炉体3内に供給されて
炉体3の内圧が上昇することによって、るつぼ7内の溶
湯2が給湯管11の上端部側へ押上げられて湯口カップ
15を通って金型4内に注入される。
【0020】加圧装置5やヒータを制御する制御装置6
は、この鋳造装置1による鋳造の自動化を図るためのも
ので、図2に示すように、鋳造条件設定器21と、加圧
圧力制御器22と、金型4の温度を調整する金型温調計
23と、炉体3内の溶湯の温度を調整する湯温温調計2
4とから構成している。前記鋳造条件設定器21は、良
品条件監視手段25と、加圧時間演算手段26と、条件
自動設定・補正手段27と、鋳造モード選択手段28
と、湯口カップ予熱手段29とから構成している。
【0021】前記良品条件監視手段25は、金型4や溶
湯2の温度が良品範囲に入っているか否かを判定し、良
品範囲に入っていない場合に、金型4および溶湯2の温
度が良品範囲に入るように金型温調計23および湯温温
調計24を制御する構成を採っている。
【0022】前記加圧時間演算手段26は、加圧開始時
の金型温度および溶湯温度に基づいて加圧装置5による
鋳造時の加圧時間を演算し、前記条件自動設定・補正手
段27は、鋳造回数に応じて金型や溶湯の温度、加圧圧
力、加圧時間などの初期値を設定するとともに、この初
期値を金型の塗型の劣化に対応させて補正する構成を採
っている。この塗型とは、金型内面に被覆させた保護層
のことである。
【0023】前記鋳造モード選択手段28は、通常通り
に鋳造を行う通常モードと、湯口カップ15を予熱して
から通常通りに鋳造を行うカップ予熱モードとを切替え
るスイッチである。前記湯口カップ予熱手段29は、前
記鋳造モード選択手段28がカップ予熱モードを選択し
ているときに前記加圧時間演算手段26が設定した加圧
時間を予め定めた湯口カップ予熱時間に変更するととも
に、湯温温調計24の設定値を予め定めた温度だけ上昇
させるように構成している。なお、この実施の形態で
は、湯口カップ予熱モードにあるときには金型4の水冷
式冷却装置を停止させるようにしている。
【0024】前記加圧圧力制御器22は、炉体3の内圧
の上昇率を制御する炉内加圧圧力制御手段30を有し、
前記加圧時間演算手段26や湯口カップ予熱手段29が
設定した加圧時間に基づいて加圧装置5を予め定めた加
圧パターンが得られるように駆動する構成を採ってい
る。湯口カップ予熱モードにあるときには、この加圧圧
力制御器22は、溶湯を湯面が下金型13の給湯口13
cに達するまで押上げた状態で予め定めた時間だけ保持
し、その後、炉体3の内圧を下げて溶湯2をるつぼ7内
に戻してから再び加圧して金型4に注入する。また、通
常モードの場合には、給湯口13cで止めずに溶湯2を
金型4内に注入する。
【0025】次に、上述した鋳造装置1を用いて実施す
る鋳造方法を図3のフローチャートによって詳細に説明
する。ここでは、鋳造装置1の始動から鋳造を連続して
実行するまでの動作を説明する。
【0026】鋳造装置1の始動前にステップS1で示す
ように金型4の予熱を開始する。その温度は制御装置6
で制御される。また、このときには、鋳造モード選択手
段28でカップ予熱モードを選択する。この結果、湯口
カップ予熱手段29が加圧時間を前記湯口カップ予熱時
間に設定し、加圧圧力制御器22が湯口予熱用の加圧パ
ターンを選択する。これとともに、金型4の冷却装置が
オフ状態になる。
【0027】金型4の温度が予熱温度に達した後、制御
装置6がステップS2で示すように金型4のヒータを停
止させる。次いで、ステップS3で示すように、金型4
のキャビティにエアブローを実施するとともに、中子を
装填する。その後、図示してない鋳造開始スイッチをオ
ン操作する(ステップS4)。この操作によって駆動装
置14の昇降部14aが下降して金型4が型締めされ、
加圧装置5が湯口予熱用の加圧パターンをもって加圧を
開始する。また、カップ予熱モードを選択することによ
って、湯温温調計24の設定温度が予め定めた温度だけ
上昇する。
【0028】加圧装置5が加圧を開始することにより、
炉体3内の溶湯2が給湯管11を通って給湯口13cま
で押上げられる。加圧装置5は、溶湯2の湯面が給湯口
13cに達した状態、すなわち湯口カップ15が溶湯2
で満たされた状態をステップS5で示すように予め設定
した時間だけ保持する。このときに溶湯2の熱で下金型
13の給湯口13cおよび湯口カップ保持部材13b
と、湯口カップ15などが加温される。
【0029】湯口カップ15は、溶湯2の供給により図
4中に符号Aで示すように温度が上昇する。なお、図4
から、このときには下金型本体13aの温度は上昇しな
いことが分かる。一方、湯口カップ15や湯口カップ保
持部材13bを加温することにより溶湯2は温度が低下
する。
【0030】しかる後、加圧装置5は、ステップS6で
示すように加圧を停止して炉体3の内圧を下げる。この
減圧により、給湯管11内で押上げられていた溶湯2が
るつぼ7内に戻る。炉体3の温度は上述したように予め
定めた温度だけ上昇しているので、湯口カップ15や湯
口カップ保持部材13bを加熱して温度が低下した溶湯
2がるつぼ7内に戻ることによってるつぼ7内の溶湯2
の温度が元の設定温度より低下することはない。
【0031】減圧工程が終了した後、鋳造モード選択手
段28が自動的に通常モードに切替わる。この結果、加
圧時間演算手段26が金型4および溶湯2の温度に応じ
た加圧時間を設定し、加圧圧力制御器22が前記加圧時
間に対応する加圧パターンを選択してステップS7で示
すように実際の鋳造が開始される。また、湯温温調器2
4での設定温度が通常鋳造時の設定温度に変更されると
ともに、冷却装置が作動して金型4内に冷却水が流さ
れ、金型4の温度が予め定めた鋳造温度になるように制
御される。
【0032】通常モードでは、溶湯2が給湯管11から
湯口カップ15に押上げられ、金型4の給湯口13cに
注入されるように加圧装置5が加圧を実施する。この加
圧は、金型4内が溶湯で満たされた後も押湯を行うため
に継続して実施する。このとき、金型4の温度は、図4
に示すように、上述したカップ予熱モードでの予熱によ
って湯口部分が最も高いので、溶湯2が凝固するときに
は湯口部分が最後になる。このため、凝固の途中で押湯
が断たれることはない。
【0033】加圧開始から予め定めた時間(溶湯2の凝
固が完了するに足りる時間)が経過した後、ステップS
8で加圧装置5を停止させて加圧を止め、炉体3内の圧
力を下げる。溶湯2が給湯管11からるつぼ7内に戻っ
た後、ステップS9で示すように、駆動装置14によっ
て上金型12を上昇させて金型4を開き、製品を取出
す。このように1回目の鋳造が終了した後、制御装置6
は2回目以降の鋳造をステップS10〜S13に示すよ
うに実施する。ステップS10での作業内容は前記ステ
ップS3での作業内容と同じであり、同様に、ステップ
S11は前記ステップS4と同じであり、ステップS1
2は前記ステップS8と同じであり、ステップS13は
前記ステップS9と同じである。この鋳造装置1は、炉
体3内に溶湯2がなくなるまでステップS10〜S13
からなる鋳造を繰返し実施する。
【0034】したがって、上述した鋳造装置1を用いた
鋳造方法によれば、金型4の湯口部分(下金型13の給
湯口13c、湯口カップ保持部材13bおよび湯口カッ
プ15)が溶湯2によって予熱されるから、鋳造装置1
の始動時に捨打を実施しなくても当初から良品を鋳造す
ることができる。
【0035】また、溶湯2の湯面が金型4の給湯口13
cに達する状態を保持しているときに、炉体3内の溶湯
2の温度を予め定めた温度だけ上昇させる鋳造方法を採
っているため、給湯口13cを加温することにより相対
的に温度が低下した溶湯2が炉体3に戻ることによって
炉体3内の溶湯2の温度が元の設定温度より低下するこ
とはない。このため、給湯口13cや湯口カップ15な
どを予熱した後に炉体3内の溶湯2の温度が鋳造温度に
上昇するまで待機しなくてよく、予熱を含めた鋳造時間
を短縮することができる。
【0036】上述したように構成した鋳造装置1を用い
てカップ予熱モードを採用するようにしたところ、捨打
率が0.1%に激減するという好結果を得た。また、炉
体3内の溶湯の温度や下金型13の温度の変動が少なく
なったことに加え、これらの温度を良品範囲に設定する
ことが容易になったため、鋳造品の品質も向上した。
【0037】なお、この実施の形態では、るつぼ7に溶
湯2を溜める構造の炉体3を用いたが、炉体3の内側に
溶湯2を直接溜める構造を採ることもできる。また、こ
の実施の形態では自動二輪車用エンジンのシリンダヘッ
ドを鋳造する例について説明したが、鋳造の対象とする
物品は適宜変更することができる。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、金
型の湯口が溶湯によって予熱されるから、鋳造装置の始
動時に捨打を実施しなくても当初から良品を鋳造するこ
とができる。したがって、捨打を行うことによる無駄を
省き、コストダウンを図ることができる。
【0039】また、溶湯を湯口まで上昇させているとき
に密閉容器内の溶湯の温度を上昇させる鋳造方法を採る
ことにより、給湯口を加温して相対的に温度が低下した
溶湯が密閉容器に戻ることによって密閉容器内の溶湯の
温度が元の設定温度より低下することを阻止することが
できる。したがって、湯口を予熱した後に密閉容器内の
溶湯の温度が鋳造温度に上昇するまで待機しなくてよ
く、予熱を含めた鋳造時間を短縮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る鋳造装置の側面図である。
【図2】 本発明に係る鋳造装置に使用する制御装置の
ブロック図である。
【図3】 制御装置の動作を説明するためのフローチャ
ートである。
【図4】 鋳造時の各部の温度変化を示すグラフであ
る。
【符号の説明】
1…鋳造装置、2…溶湯、3…炉体、4…金型、5…加
圧装置、6…制御装置、9…蓋体、11…給湯管、13
b…湯口カップ保持部材、15…湯口カップ。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 溶湯を溜めた密閉容器内に気体を圧送し
    て内圧を上昇させることによって、気体の圧力で前記溶
    湯を給湯管に気体の圧力で押上げて金型に注湯する鋳造
    方法において、前記密閉容器に溶湯を給湯した後の最初
    の注湯時であって溶湯を金型内に注入する以前に、溶湯
    の湯面が金型の給湯口に達するまで押上げた状態で予め
    定めた時間だけ保持し、その後、前記密閉容器の内圧を
    下げて溶湯を給湯口から密閉容器に戻すことを特徴とす
    る鋳造方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の鋳造方法において、溶湯
    の湯面が金型の給湯口に達する状態を保持しているとき
    に、密閉容器内の溶湯の温度を予め定めた温度だけ上昇
    させることを特徴とする鋳造方法。
JP21738897A 1997-08-12 1997-08-12 鋳造方法 Expired - Lifetime JP3908341B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21738897A JP3908341B2 (ja) 1997-08-12 1997-08-12 鋳造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21738897A JP3908341B2 (ja) 1997-08-12 1997-08-12 鋳造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH1157979A true JPH1157979A (ja) 1999-03-02
JP3908341B2 JP3908341B2 (ja) 2007-04-25

Family

ID=16703404

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP21738897A Expired - Lifetime JP3908341B2 (ja) 1997-08-12 1997-08-12 鋳造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3908341B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109622920A (zh) * 2018-11-30 2019-04-16 江苏文灿压铸有限公司 低压浇注燃气燃油阀门远程控制器齿轮箱体的浇注工艺
JP2020151751A (ja) * 2019-03-20 2020-09-24 トヨタ自動車株式会社 鋳造装置における堰、及び湯口入子の予熱方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109622920A (zh) * 2018-11-30 2019-04-16 江苏文灿压铸有限公司 低压浇注燃气燃油阀门远程控制器齿轮箱体的浇注工艺
JP2020151751A (ja) * 2019-03-20 2020-09-24 トヨタ自動車株式会社 鋳造装置における堰、及び湯口入子の予熱方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP3908341B2 (ja) 2007-04-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5657812A (en) Metal-casting apparatus and method
JP3908341B2 (ja) 鋳造方法
JP4521616B2 (ja) スラリー製造方法及びスラリー製造装置
JPH01148449A (ja) 低圧鋳造法における金型温度制御方法
JPH07303955A (ja) 低圧鋳造における加圧制御方法および加圧制御装置
JP2004195533A (ja) 低圧鋳造装置の金型冷却制御方法および低圧鋳造装置の金型
JP2799454B2 (ja) 低圧鋳造機の加圧制御方法及び加圧制御装置
JPH1157985A (ja) 金型温度制御装置
JP4132814B2 (ja) 低圧鋳造装置の鋳造方法
JP4239160B2 (ja) 低圧鋳造システム
JP2007038264A (ja) 低圧鋳造炉及び低圧鋳造方法
JPH0788612A (ja) 非晶質合金の冷却方法とその装置
JP3605499B2 (ja) 金型温度制御装置
JPH0649406Y2 (ja) 鋳造用金型の温度調整装置
JPH079108A (ja) 鋳造用給湯装置
JPH0523869B2 (ja)
JPH05192758A (ja) 低圧鋳造装置
JPH01148451A (ja) 低圧鋳造法における溶湯の加圧冷却制御方法
JPS5825863A (ja) 加圧式注湯炉
JPH08117961A (ja) 高圧鋳造装置およびその給湯方法
JPH08309510A (ja) 低圧鋳造法における鋳造条件制御方法
JP3477414B2 (ja) 射出成形方法及び装置
JP3425753B2 (ja) 連続鋳造方法及び鋳造初期における鋳型内溶鋼レベルの制御方法
JP2002254154A (ja) 低圧鋳造方法及び低圧鋳造装置
JPH05337627A (ja) ダイカストマシン

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040402

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20041222

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060307

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20060627

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060823

A911 Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20060919

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20061017

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20061127

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070116

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070118

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100126

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110126

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120126

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120126

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130126

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140126

Year of fee payment: 7

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term