JPH1157741A - 高分子エマルジョン含有廃水の処理方法 - Google Patents
高分子エマルジョン含有廃水の処理方法Info
- Publication number
- JPH1157741A JPH1157741A JP22613697A JP22613697A JPH1157741A JP H1157741 A JPH1157741 A JP H1157741A JP 22613697 A JP22613697 A JP 22613697A JP 22613697 A JP22613697 A JP 22613697A JP H1157741 A JPH1157741 A JP H1157741A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- water
- flocculant
- added
- floc
- aggregate
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Separation Of Suspended Particles By Flocculating Agents (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 高分子エマルジョンを含む廃水を凝集処理
し、凝集物のフロック強度が強く、撹拌などにより凝集
物が微細化することがないので、色及び濁りがなく、極
めて清澄度の高い処理水が得られ、凝集物を容易に速や
かに水より分離できる廃水の処理方法に関するものであ
る。 【解決手段】 高分子エマルジョンを含む廃水に、無機
凝集剤および中和剤を添加し、一次凝集物を生成した
後、水溶性高分子カルボン酸塩、多価金属塩をそれぞれ
廃水に順次添加して二次凝集物を生成した後、有機高分
子凝集剤を添加し、三次凝集物を生成させる。
し、凝集物のフロック強度が強く、撹拌などにより凝集
物が微細化することがないので、色及び濁りがなく、極
めて清澄度の高い処理水が得られ、凝集物を容易に速や
かに水より分離できる廃水の処理方法に関するものであ
る。 【解決手段】 高分子エマルジョンを含む廃水に、無機
凝集剤および中和剤を添加し、一次凝集物を生成した
後、水溶性高分子カルボン酸塩、多価金属塩をそれぞれ
廃水に順次添加して二次凝集物を生成した後、有機高分
子凝集剤を添加し、三次凝集物を生成させる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高分子エマルジョ
ンを含む廃水の処理方法に関するものである。
ンを含む廃水の処理方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、高分子エマルジョンを含む廃水の
処理方法において、凝集物のろ過性、ろ布からの剥離性
を改良するために、凝集剤として、例えば、アルギン酸
ナトリウムのような水溶性高分子カルボン酸塩に、多価
金属塩を作用させて、架橋凝集物を生成させる試みなど
がある。例えば、特開平07−124406、特願平0
8−144780号、特願平08−234579号など
に示される。しかし、これらの処理方法は、凝集物を容
易に速やかに水より分離でき、含水率の低い固形物を得
ることができるが、廃水の性状によっては、凝集物のフ
ロック強度が弱く、撹拌などにより凝集物が壊れて微細
化し、分離された水に色及び濁りが残り、清澄度が低く
なる場合がある。
処理方法において、凝集物のろ過性、ろ布からの剥離性
を改良するために、凝集剤として、例えば、アルギン酸
ナトリウムのような水溶性高分子カルボン酸塩に、多価
金属塩を作用させて、架橋凝集物を生成させる試みなど
がある。例えば、特開平07−124406、特願平0
8−144780号、特願平08−234579号など
に示される。しかし、これらの処理方法は、凝集物を容
易に速やかに水より分離でき、含水率の低い固形物を得
ることができるが、廃水の性状によっては、凝集物のフ
ロック強度が弱く、撹拌などにより凝集物が壊れて微細
化し、分離された水に色及び濁りが残り、清澄度が低く
なる場合がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の課題
は、高分子エマルジョンを含む廃水の処理方法におい
て、凝集物のフロック強度が強く、撹拌などにより凝集
物が微細化することがないので、色及び濁りがなく、極
めて清澄度が高い処理水が得られ、凝集物を容易に速や
かに水より分離できる廃水の処理方法を提供することで
ある。
は、高分子エマルジョンを含む廃水の処理方法におい
て、凝集物のフロック強度が強く、撹拌などにより凝集
物が微細化することがないので、色及び濁りがなく、極
めて清澄度が高い処理水が得られ、凝集物を容易に速や
かに水より分離できる廃水の処理方法を提供することで
ある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の目的を達成する
ために、請求項1の発明は、高分子エマルジョンを含む
廃水(A)に凝集剤(B)を添加して、凝集物(C)を
ろ別する水処理方法において、凝集剤(B)の構成成分
として、無機凝集剤(B1)および中和剤(B2)を添
加し、一次凝集物(C1)を生成した後、水溶性高分子
カルボン酸塩(B3)、多価金属塩(B4)をそれぞれ
廃水(A)に順次添加して二次凝集物(C2)を生成し
た後、有機高分子凝集剤(B5)を添加し、三次凝集物
(C3)を生成させることを特徴とする高分子エマルジ
ョン含有廃水の処理方法。
ために、請求項1の発明は、高分子エマルジョンを含む
廃水(A)に凝集剤(B)を添加して、凝集物(C)を
ろ別する水処理方法において、凝集剤(B)の構成成分
として、無機凝集剤(B1)および中和剤(B2)を添
加し、一次凝集物(C1)を生成した後、水溶性高分子
カルボン酸塩(B3)、多価金属塩(B4)をそれぞれ
廃水(A)に順次添加して二次凝集物(C2)を生成し
た後、有機高分子凝集剤(B5)を添加し、三次凝集物
(C3)を生成させることを特徴とする高分子エマルジ
ョン含有廃水の処理方法。
【0005】本発明において、高分子エマルジョンと
は、接着剤、塗料、インキなどに使用される合成高分子
エマルジョンがある。さらに具体的な例としては、酢酸
ビニル重合体エマルジョン、酢酸ビニル共重合体エマル
ジョン、アクリル酸エステル重合体エマルジョン、スチ
レンブタジエン共重合体エマルジョンなどがある。天然
高分子エマルジョンとしては、天然ゴムエマルジョン、
魚肉すり身のエマルジョン、豆乳、牛乳などを例示する
ことができる。これらのエマルジョンは、各種の工場廃
水の中に単独または他の夾雑物と共存した形で含有され
る。
は、接着剤、塗料、インキなどに使用される合成高分子
エマルジョンがある。さらに具体的な例としては、酢酸
ビニル重合体エマルジョン、酢酸ビニル共重合体エマル
ジョン、アクリル酸エステル重合体エマルジョン、スチ
レンブタジエン共重合体エマルジョンなどがある。天然
高分子エマルジョンとしては、天然ゴムエマルジョン、
魚肉すり身のエマルジョン、豆乳、牛乳などを例示する
ことができる。これらのエマルジョンは、各種の工場廃
水の中に単独または他の夾雑物と共存した形で含有され
る。
【0006】これらのエマルジョン廃水の処理の第一段
階では、まず無機凝集剤(B1)が使用される。無機凝
集剤の例としては、ポリ塩化アルミニウム、硫酸アルミ
ニウム、塩化鉄、硫酸鉄などがある。一般に、これらの
化合物は、酸性を示すため、廃水(A)に無機凝集剤
(B1)を添加して十分な混合を行った後、中和剤(B
2)でPHを5.0〜10.0程度、好ましくは6.5
〜8.5程度に調整する。
階では、まず無機凝集剤(B1)が使用される。無機凝
集剤の例としては、ポリ塩化アルミニウム、硫酸アルミ
ニウム、塩化鉄、硫酸鉄などがある。一般に、これらの
化合物は、酸性を示すため、廃水(A)に無機凝集剤
(B1)を添加して十分な混合を行った後、中和剤(B
2)でPHを5.0〜10.0程度、好ましくは6.5
〜8.5程度に調整する。
【0007】本発明において、廃水(A)に無機凝集剤
(B1)と中和剤(B2)を添加する順序を逆にするこ
とも可能である。すなわち、廃水(A)にあらかじめ中
和剤(B2)を添加しておき、その後に無機凝集剤(B
1)を添加することもできる。この場合にも中和剤(B
2)と無機凝集剤(B1)を添加した後の処理水のPH
は5.0〜10.0程度、好ましくは6.5〜8.5程
度である。
(B1)と中和剤(B2)を添加する順序を逆にするこ
とも可能である。すなわち、廃水(A)にあらかじめ中
和剤(B2)を添加しておき、その後に無機凝集剤(B
1)を添加することもできる。この場合にも中和剤(B
2)と無機凝集剤(B1)を添加した後の処理水のPH
は5.0〜10.0程度、好ましくは6.5〜8.5程
度である。
【0008】中和剤(B2)の例としては、水酸化ナト
リウム、炭酸ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸カリウ
ム、アンモニア水などがある。以上の操作によって高分
子エマルジョンは、破壊されて一次凝集物(C1)を生
成する。
リウム、炭酸ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸カリウ
ム、アンモニア水などがある。以上の操作によって高分
子エマルジョンは、破壊されて一次凝集物(C1)を生
成する。
【0009】次に、廃水(A)に水溶性高分子カルボン
酸塩(B3)が添加される。高分子カルボン酸の例とし
ては、ポリアクリル酸、アクリル酸共重合体、スチレン
・マレイン酸共重合体、カルボキシメチルセルロース、
アルギン酸などがある。その性能上、アルギン酸は、特
に好ましいものである。これらの化合物は、一般に水溶
性にするためにアルカリ金属塩の形態で使用される。
酸塩(B3)が添加される。高分子カルボン酸の例とし
ては、ポリアクリル酸、アクリル酸共重合体、スチレン
・マレイン酸共重合体、カルボキシメチルセルロース、
アルギン酸などがある。その性能上、アルギン酸は、特
に好ましいものである。これらの化合物は、一般に水溶
性にするためにアルカリ金属塩の形態で使用される。
【0010】次に、廃水(A)に多価金属塩(B4)が
添加される。多価金属塩(B4)の例としては、塩化カ
ルシウム、塩化アルミニウム、塩化第二鉄、硫酸第二
鉄、硫酸第一鉄、硫酸アルミニウムなどがある。
添加される。多価金属塩(B4)の例としては、塩化カ
ルシウム、塩化アルミニウム、塩化第二鉄、硫酸第二
鉄、硫酸第一鉄、硫酸アルミニウムなどがある。
【0011】これらの操作を遂時行うことによって、廃
水(A)中の一次凝集物(C1)は、二次凝集物(C
2)に変化する。次に廃水(A)にカチオン系高分子凝
集剤が添加される。カチオン系高分子凝集剤の例として
は、アクリル酸アミド・アミノエチルアクリル酸エステ
ル共重合物、ポリアミノエチル・アクリル酸エステル、
ポリビニルピリジウムハライド、ポリアミノメチルアク
リルアミドなどがある。
水(A)中の一次凝集物(C1)は、二次凝集物(C
2)に変化する。次に廃水(A)にカチオン系高分子凝
集剤が添加される。カチオン系高分子凝集剤の例として
は、アクリル酸アミド・アミノエチルアクリル酸エステ
ル共重合物、ポリアミノエチル・アクリル酸エステル、
ポリビニルピリジウムハライド、ポリアミノメチルアク
リルアミドなどがある。
【0012】その性能上、アクリル酸アミド・アミノエ
チルアクリル酸エステル共重合物、ポリアミノエチル・
アクリル酸エステルは特に好ましいものである。この操
作を行うことによって、廃水(A)中の二次凝集物(C
2)は、さらに大きくフロック強度の強い三次凝集物
(C3)を生成する。三次凝集物(C3)はフロック強
度が強いため、撹拌などにより微細化せず、三次凝集物
(C3)をろ別した後の処理水の清澄度も極めて高い。
また、三次凝集物(C3)は、ろ別の際の目詰まりなど
がなく、極めてろ別し易いものである。
チルアクリル酸エステル共重合物、ポリアミノエチル・
アクリル酸エステルは特に好ましいものである。この操
作を行うことによって、廃水(A)中の二次凝集物(C
2)は、さらに大きくフロック強度の強い三次凝集物
(C3)を生成する。三次凝集物(C3)はフロック強
度が強いため、撹拌などにより微細化せず、三次凝集物
(C3)をろ別した後の処理水の清澄度も極めて高い。
また、三次凝集物(C3)は、ろ別の際の目詰まりなど
がなく、極めてろ別し易いものである。
【0013】なお、本発明の高分子エマルジョン廃水の
処理操作は、図1に示すように、1つの処理槽を使用し
て、回分操作の形態で行うことができる。また、図2に
示すように、第1処理槽5で、無機凝集剤(B1)およ
び中和剤(B2)を添加し、一次凝集物(C1)を生成
させて、第2処理槽6で、水溶性高分子カルボン酸塩
(B3)および多価金属塩(B4)を順次添加して、二
次凝集物(C2)を生成させ、第3処理槽7で、有機高
分子凝集剤 (B5) を添加して、三次凝集物(C3)を
生成させる回分連続処理または連続処理の形態で行うこ
ともできる。
処理操作は、図1に示すように、1つの処理槽を使用し
て、回分操作の形態で行うことができる。また、図2に
示すように、第1処理槽5で、無機凝集剤(B1)およ
び中和剤(B2)を添加し、一次凝集物(C1)を生成
させて、第2処理槽6で、水溶性高分子カルボン酸塩
(B3)および多価金属塩(B4)を順次添加して、二
次凝集物(C2)を生成させ、第3処理槽7で、有機高
分子凝集剤 (B5) を添加して、三次凝集物(C3)を
生成させる回分連続処理または連続処理の形態で行うこ
ともできる。
【0014】
【発明の実施の形態】高分子エマルジョンを含む廃水
(A)に、無機凝集剤(B1)および中和剤(B2)を
添加し、一次凝集物(C1)を生成した後、水溶性高分
子カルボン酸塩(B3)、多価金属塩(B4)をそれぞ
れ廃水(A)に順次添加して二次凝集物(C2)を生成
させ、さらに有機高分子凝集剤 (B5) を添加し、三次
凝集物(C3)を生成させる。三次凝集物(C3)は容
易に速やかに水より分離でき、そしてまた分離された水
に色及び濁りがなく、清澄度がきわめて高い処理水が得
られる。
(A)に、無機凝集剤(B1)および中和剤(B2)を
添加し、一次凝集物(C1)を生成した後、水溶性高分
子カルボン酸塩(B3)、多価金属塩(B4)をそれぞ
れ廃水(A)に順次添加して二次凝集物(C2)を生成
させ、さらに有機高分子凝集剤 (B5) を添加し、三次
凝集物(C3)を生成させる。三次凝集物(C3)は容
易に速やかに水より分離でき、そしてまた分離された水
に色及び濁りがなく、清澄度がきわめて高い処理水が得
られる。
【0015】
(実施例1)本発明による実施例1を図1に基づき説明す
る。図1の処理槽1へ試料として、水性グラビアインキ
を水で希釈し固形分濃度が約20,000mg/Lに調
整したものを、25Lフイードした。本実施例におい
て、水性グラビアインキの成分として、大日精化工業
(株)製、WGK739藍色(K)105g、WGK7
94墨色105g及びWGKインキべ−ス850gを含
むものを使用した。
る。図1の処理槽1へ試料として、水性グラビアインキ
を水で希釈し固形分濃度が約20,000mg/Lに調
整したものを、25Lフイードした。本実施例におい
て、水性グラビアインキの成分として、大日精化工業
(株)製、WGK739藍色(K)105g、WGK7
94墨色105g及びWGKインキべ−ス850gを含
むものを使用した。
【0016】撹拌機2で攪拌しながら、無機凝集剤(B
1)である塩化第二鉄40%溶液20ccを添加後、中
和剤(B2)である炭酸ナトリウム5%溶液240cc
を添加してPH6.5〜8.0に調整し、一次凝集物
(C1)を生成させた。次に、水溶性高分子カルボン酸
塩(B3)であるアルギン酸ナトリウム2%溶液2.5
Lを添加し、約5分間撹拌した後に、多価金属塩(B
4)である塩化カルシウム50%溶液500ccを徐々
に添加し、10分間攪拌を継続して二次凝集物(C2)
を生成させた。
1)である塩化第二鉄40%溶液20ccを添加後、中
和剤(B2)である炭酸ナトリウム5%溶液240cc
を添加してPH6.5〜8.0に調整し、一次凝集物
(C1)を生成させた。次に、水溶性高分子カルボン酸
塩(B3)であるアルギン酸ナトリウム2%溶液2.5
Lを添加し、約5分間撹拌した後に、多価金属塩(B
4)である塩化カルシウム50%溶液500ccを徐々
に添加し、10分間攪拌を継続して二次凝集物(C2)
を生成させた。
【0017】次に、カチオン系高分子凝集剤である変性
ポリアクリルアミド高分子凝集剤0.2%溶液200c
cを添加し、三次凝集物(C3)を生成させた。さら
に、処理槽1の三次凝集物(C3)を含む水を、使い捨
て型フイルター4を備えたろ過装置3に注ぎ、三次凝集
物(C3)と水を分離した。この時ろ過に要した時間を
測定した。
ポリアクリルアミド高分子凝集剤0.2%溶液200c
cを添加し、三次凝集物(C3)を生成させた。さら
に、処理槽1の三次凝集物(C3)を含む水を、使い捨
て型フイルター4を備えたろ過装置3に注ぎ、三次凝集
物(C3)と水を分離した。この時ろ過に要した時間を
測定した。
【0018】使い捨て型フイルター4は、着脱が容易で
あり、形状は、円筒状で底の外径が25cm、上開口部
の外径が30cm、深さ40cmのものを使用した。ろ
材には、ポリエチレン製の不織布を使用した。
あり、形状は、円筒状で底の外径が25cm、上開口部
の外径が30cm、深さ40cmのものを使用した。ろ
材には、ポリエチレン製の不織布を使用した。
【0019】結果を第1表に示した。第1表中の処理水
の水質の判定基準については、aは、着色物または懸濁
物がほとんど認められない場合、bは、わずかに認めら
れる場合、cは、かなり認められる場合、dは、非常に
多く認められる場合とする。
の水質の判定基準については、aは、着色物または懸濁
物がほとんど認められない場合、bは、わずかに認めら
れる場合、cは、かなり認められる場合、dは、非常に
多く認められる場合とする。
【表1】
【0020】また、本実施例1は、図2の第1処理槽5
で塩化第二鉄溶液を添加後、炭酸ナトリウム溶液を添加
し、一次凝集物(C1)を生成させ、第2処理槽6でア
ルギン酸ナトリウム溶液を添加後、塩化カルシウム溶液
を添加して、二次凝集物(C2)を生成させ、第三処理
槽7で有機高分子凝集剤を添加して三次凝集物(C3)
を生成させる回分連続処理および連続処理の形態で行う
こともできる。これらの形態においても、実質的に第1
表と同じ結果が得られた。
で塩化第二鉄溶液を添加後、炭酸ナトリウム溶液を添加
し、一次凝集物(C1)を生成させ、第2処理槽6でア
ルギン酸ナトリウム溶液を添加後、塩化カルシウム溶液
を添加して、二次凝集物(C2)を生成させ、第三処理
槽7で有機高分子凝集剤を添加して三次凝集物(C3)
を生成させる回分連続処理および連続処理の形態で行う
こともできる。これらの形態においても、実質的に第1
表と同じ結果が得られた。
【0021】(比較例1)実施例1と同じ試料を使用
し、無機凝集剤(B1)である塩化第二鉄40%溶液2
0ccを添加後、中和剤(B2)である炭酸ナトリウム
5%溶液240ccを添加してPH6.5〜8.0に調
整し、一次凝集物(C1)を生成させた。
し、無機凝集剤(B1)である塩化第二鉄40%溶液2
0ccを添加後、中和剤(B2)である炭酸ナトリウム
5%溶液240ccを添加してPH6.5〜8.0に調
整し、一次凝集物(C1)を生成させた。
【0022】次に、水溶性高分子カルボン酸塩(B3)
であるアルギン酸ナトリウム2%溶液2.5Lを添加
し、約5分間撹拌した後に、多価金属塩(B4)である
塩化カルシウム50%溶液500ccを徐々に添加し、
10分間攪拌を継続して二次凝集物(C2)を生成させ
た。カチオン系高分子凝集剤である変性ポリアクリルア
ミド高分子凝集剤は添加しなかった。その他は実施例1
と同じに行った。結果を第1表に示した。
であるアルギン酸ナトリウム2%溶液2.5Lを添加
し、約5分間撹拌した後に、多価金属塩(B4)である
塩化カルシウム50%溶液500ccを徐々に添加し、
10分間攪拌を継続して二次凝集物(C2)を生成させ
た。カチオン系高分子凝集剤である変性ポリアクリルア
ミド高分子凝集剤は添加しなかった。その他は実施例1
と同じに行った。結果を第1表に示した。
【0023】(実施例2)図1の処理槽へ試料として、
酢酸ビニル共重合体エマルジョン(日本カーバイド工業
(株)FX―322)を水で希釈し、固形分濃度を約4
0,000mg/Lに調整したものを、25Lフイード
した。
酢酸ビニル共重合体エマルジョン(日本カーバイド工業
(株)FX―322)を水で希釈し、固形分濃度を約4
0,000mg/Lに調整したものを、25Lフイード
した。
【0024】撹拌機2で攪拌しながら、無機凝集剤(B
1)である塩化第二鉄40%溶液130ccを添加後、
中和剤(B2)である炭酸ナトリウム5%溶液を720
ccを添加してPH7.0〜8.0に調整し、一次凝集
物(C1)を生成させた。その後、水溶性高分子カルボ
ン酸塩(B3)であるアルギン酸ナトリウム2%溶液
2.25Lを添加し、約5分間撹拌した後、多価金属塩
(B4)である塩化カルシウム50%溶液450ccを
徐々に添加した。10分間攪拌を継続し、二次凝集物
(C2)を生成させた。
1)である塩化第二鉄40%溶液130ccを添加後、
中和剤(B2)である炭酸ナトリウム5%溶液を720
ccを添加してPH7.0〜8.0に調整し、一次凝集
物(C1)を生成させた。その後、水溶性高分子カルボ
ン酸塩(B3)であるアルギン酸ナトリウム2%溶液
2.25Lを添加し、約5分間撹拌した後、多価金属塩
(B4)である塩化カルシウム50%溶液450ccを
徐々に添加した。10分間攪拌を継続し、二次凝集物
(C2)を生成させた。
【0025】次に、カチオン系高分子凝集剤である変性
ポリアクリルアミド高分子凝集剤0.2%溶液400c
cを添加し、三次凝集物(C3)を生成させた。さら
に、処理槽1の三次凝集物(C3)を含む水を、使い捨
て型フイルター4を備えたろ過装置3に注ぎ、三次凝集
物(C3)と水を分離した。この時ろ過に要した時間を
測定した。その他は実施例1と同じ方法で行い、結果を
第2表に示した。
ポリアクリルアミド高分子凝集剤0.2%溶液400c
cを添加し、三次凝集物(C3)を生成させた。さら
に、処理槽1の三次凝集物(C3)を含む水を、使い捨
て型フイルター4を備えたろ過装置3に注ぎ、三次凝集
物(C3)と水を分離した。この時ろ過に要した時間を
測定した。その他は実施例1と同じ方法で行い、結果を
第2表に示した。
【表2】
【0026】(比較例2)実施例2と同じ試料を使用
し、無機凝集剤(B1)である塩化第二鉄40%溶液1
30ccを添加後、中和剤(B2)である炭酸ナトリウ
ム5%溶液を720ccを添加してPH7.0〜8.0
に調整し、一次凝集物(C1)を生成させた。その後、
水溶性高分子カルボン酸塩(B3)であるアルギン酸ナ
トリウム2%溶液2.25Lを添加し、約5分間撹拌し
た後、多価金属塩(B4)である塩化カルシウム50%
溶液450ccを徐々に添加した。
し、無機凝集剤(B1)である塩化第二鉄40%溶液1
30ccを添加後、中和剤(B2)である炭酸ナトリウ
ム5%溶液を720ccを添加してPH7.0〜8.0
に調整し、一次凝集物(C1)を生成させた。その後、
水溶性高分子カルボン酸塩(B3)であるアルギン酸ナ
トリウム2%溶液2.25Lを添加し、約5分間撹拌し
た後、多価金属塩(B4)である塩化カルシウム50%
溶液450ccを徐々に添加した。
【0027】10分間攪拌を継続し、二次凝集物(C
2)を生成させた。カチオン系高分子凝集剤である変性
ポリアクリルアミド高分子凝集剤は添加しなかった。そ
の他は実施例2と同じに行った。結果を第2表に示し
た。
2)を生成させた。カチオン系高分子凝集剤である変性
ポリアクリルアミド高分子凝集剤は添加しなかった。そ
の他は実施例2と同じに行った。結果を第2表に示し
た。
【0028】
【発明の効果】すなわち、本発明の目的は、高分子エマ
ルジョンを含む廃水の処理方法において、凝集物のフロ
ック強度が強く、撹拌などにより凝集物が微細化するこ
とがないので、色及び濁りがなく、極めて清澄度が高い
処理水が得られ、凝集物を容易に速やかに水より分離で
きる廃水の処理方法を提供することである。
ルジョンを含む廃水の処理方法において、凝集物のフロ
ック強度が強く、撹拌などにより凝集物が微細化するこ
とがないので、色及び濁りがなく、極めて清澄度が高い
処理水が得られ、凝集物を容易に速やかに水より分離で
きる廃水の処理方法を提供することである。
【図1】本発明の実施例を示す処理槽1槽の場合の説明
図である。
図である。
【図2】本発明の実施例を示す処理槽3槽の場合の説明
図である。
図である。
1 処理槽 2 攪拌機 3 ろ過装置 4 使い捨て型フィルター 5 第一処理槽 6 第二処理槽 7 第三処理槽
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C02F 1/56 ZAB C02F 1/56 ZABH
Claims (3)
- 【請求項1】 高分子エマルジョンを含む廃水(A)に
凝集剤(B)を添加して、凝集物(C)をろ別する水処
理方法において、凝集剤(B)の構成成分として、無機
凝集剤(B1)および中和剤(B2)を添加し、一次凝
集物(C1)を生成した後、水溶性高分子カルボン酸塩
(B3)、多価金属塩(B4)をそれぞれ廃水(A)に
順次添加して二次凝集物(C2)を生成した後、有機高
分子凝集剤(B5)を添加し、三次凝集物(C3)を生
成させることを特徴とする高分子エマルジョン含有廃水
の処理方法。 - 【請求項2】 水溶性高分子カルボン酸塩(B3)が水
溶性アルギン酸塩である請求項1記載の高分子エマルジ
ョン含有廃水の処理方法。 - 【請求項3】 有機高分子凝集剤(B5)がカチオン系
高分子凝集剤である請求項1、2記載の高分子エマルジ
ョン含有廃水の処理方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22613697A JPH1157741A (ja) | 1997-08-22 | 1997-08-22 | 高分子エマルジョン含有廃水の処理方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22613697A JPH1157741A (ja) | 1997-08-22 | 1997-08-22 | 高分子エマルジョン含有廃水の処理方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1157741A true JPH1157741A (ja) | 1999-03-02 |
Family
ID=16840421
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP22613697A Pending JPH1157741A (ja) | 1997-08-22 | 1997-08-22 | 高分子エマルジョン含有廃水の処理方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1157741A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009045568A (ja) * | 2007-08-21 | 2009-03-05 | Dowa Techno Engineering Co Ltd | 塗料排水の処理方法 |
WO2009026029A3 (en) * | 2007-08-17 | 2009-05-14 | 3M Innovative Properties Co | Method for treating dairy products |
JP2011194306A (ja) * | 2010-03-18 | 2011-10-06 | Kurita Water Ind Ltd | 湿式塗装ブース循環水の処理方法 |
CN102408145A (zh) * | 2011-10-21 | 2012-04-11 | 浙江大学舟山海洋研究中心 | 一种复合絮凝剂及应用 |
CN105668744A (zh) * | 2016-04-06 | 2016-06-15 | 太仓市锦达印染有限公司 | 一种纺织印染废水絮凝剂 |
-
1997
- 1997-08-22 JP JP22613697A patent/JPH1157741A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2009026029A3 (en) * | 2007-08-17 | 2009-05-14 | 3M Innovative Properties Co | Method for treating dairy products |
JP2009045568A (ja) * | 2007-08-21 | 2009-03-05 | Dowa Techno Engineering Co Ltd | 塗料排水の処理方法 |
JP2011194306A (ja) * | 2010-03-18 | 2011-10-06 | Kurita Water Ind Ltd | 湿式塗装ブース循環水の処理方法 |
CN102408145A (zh) * | 2011-10-21 | 2012-04-11 | 浙江大学舟山海洋研究中心 | 一种复合絮凝剂及应用 |
CN105668744A (zh) * | 2016-04-06 | 2016-06-15 | 太仓市锦达印染有限公司 | 一种纺织印染废水絮凝剂 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2007061718A (ja) | 複合凝集剤 | |
JP2008110280A (ja) | 染色排水処理方法 | |
US6372145B1 (en) | Fat and protein removal from process streams | |
JPH1157741A (ja) | 高分子エマルジョン含有廃水の処理方法 | |
JPH0679300A (ja) | 汚物処理剤および汚物処理方法 | |
JP2000015300A (ja) | 汚泥の脱水方法 | |
JPH1076274A (ja) | 高分子エマルジョン含有廃水の処理方法 | |
JPH05115882A (ja) | アルカリタイプ感光性フイルム現像剥離廃液の処理方法 | |
JPH06165993A (ja) | 染料及び染色工業廃水用脱色薬剤並びにその脱色方法 | |
JP4816374B2 (ja) | 高含水性汚泥の凝集方法 | |
JPH1157743A (ja) | 廃水処理方法 | |
JP2002153866A (ja) | ダイオキシン類含有廃水の処理方法 | |
JP2003112198A (ja) | 水中のcod成分の除去方法及び除去装置 | |
JP3547113B2 (ja) | 廃牛乳の処理方法 | |
JPH06343999A (ja) | 汚泥の脱水方法 | |
JP2003245674A (ja) | 有害金属イオンとフッ素イオン含む排水の処理方法及びその処理剤 | |
JP3398182B2 (ja) | 汚泥の処理方法及びそれに用いる処理材 | |
JPS6071083A (ja) | 廃水中の重金属除去方法 | |
US4200527A (en) | Treating chrome tanning bath recycle stream | |
JP4110295B2 (ja) | 銅エッチング廃液とレジスト廃液を同時に処理する方法及びそれに使用する薬剤 | |
JPH0910508A (ja) | 食肉魚加工廃水処理剤と処理方法 | |
JPH10192899A (ja) | 浚渫泥の処理方法 | |
JP3001029B2 (ja) | 凝集剤 | |
JPH1110169A (ja) | 廃水の処理方法 | |
JPH07136663A (ja) | 廃液処理方法 |