JP3001029B2 - 凝集剤 - Google Patents
凝集剤Info
- Publication number
- JP3001029B2 JP3001029B2 JP5195418A JP19541893A JP3001029B2 JP 3001029 B2 JP3001029 B2 JP 3001029B2 JP 5195418 A JP5195418 A JP 5195418A JP 19541893 A JP19541893 A JP 19541893A JP 3001029 B2 JP3001029 B2 JP 3001029B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- flocculant
- coagulant
- present
- wastewater
- added
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Separation Of Suspended Particles By Flocculating Agents (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は凝集剤に関し、産業廃
水、殊に染色廃水に対して優れた凝集能を示し、取扱い
に便利な凝集剤に関する。
水、殊に染色廃水に対して優れた凝集能を示し、取扱い
に便利な凝集剤に関する。
【0002】
【従来の技術】公害意識に対する高まりと共に産業廃水
に対する規制は年々厳しくなっている。これに対処する
ため各種の水処理方法、水処理装置、水処理薬剤の開発
が進められ、重金属や懸濁物質は相当程度高度に処理で
きるようになったが、染色廃水に対してはこれを効率良
く、しかも安価に処理する方法は未だ確立されていな
い。
に対する規制は年々厳しくなっている。これに対処する
ため各種の水処理方法、水処理装置、水処理薬剤の開発
が進められ、重金属や懸濁物質は相当程度高度に処理で
きるようになったが、染色廃水に対してはこれを効率良
く、しかも安価に処理する方法は未だ確立されていな
い。
【0003】即ち、これまで染色廃水は高分子有機凝集
剤単独、無機凝集剤単独あるいは両者の併用、更にはこ
れら凝集剤と活性炭との併用処理が行われている。
剤単独、無機凝集剤単独あるいは両者の併用、更にはこ
れら凝集剤と活性炭との併用処理が行われている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】凝集剤は大別して無機
凝集剤と高分子有機凝集剤とに分けられ、両者は被処理
水の種類や処理目的、処理水の放流場所等によって使い
分けられている。
凝集剤と高分子有機凝集剤とに分けられ、両者は被処理
水の種類や処理目的、処理水の放流場所等によって使い
分けられている。
【0005】一般に無機凝集剤を用いて染色廃水、特に
反応性染料含有廃水を処理する場合、極めて沈降性の悪
いコロイド状物質を生成する。また、高分子有機凝集剤
を用いた場合、微粒子を取りこぼし満足な脱色ができな
い。
反応性染料含有廃水を処理する場合、極めて沈降性の悪
いコロイド状物質を生成する。また、高分子有機凝集剤
を用いた場合、微粒子を取りこぼし満足な脱色ができな
い。
【0006】そこで、これら両者の欠点を補うために無
機凝集剤と高分子有機凝集剤とを併用する方法が行われ
ている。即ち、無機凝集剤を添加し、次いで有機凝集剤
を添加する方法である。この併用法によれば満足のでき
る程度に脱色できるが、二種類の凝集剤を別々に添加す
る方法であるため別々の貯蔵槽、希釈槽を必要とし、処
理装置も大きくなる。このことは一種類の凝集剤を使用
する時より処理設備が大きくなり、設備費が高価になる
ばかりでなく、また操作も煩雑になり長時間を要し、作
業者の負担が大きいといった問題がある。
機凝集剤と高分子有機凝集剤とを併用する方法が行われ
ている。即ち、無機凝集剤を添加し、次いで有機凝集剤
を添加する方法である。この併用法によれば満足のでき
る程度に脱色できるが、二種類の凝集剤を別々に添加す
る方法であるため別々の貯蔵槽、希釈槽を必要とし、処
理装置も大きくなる。このことは一種類の凝集剤を使用
する時より処理設備が大きくなり、設備費が高価になる
ばかりでなく、また操作も煩雑になり長時間を要し、作
業者の負担が大きいといった問題がある。
【0007】そこで、本発明者らは無機凝集剤と有機凝
集剤とを含む安定な一液型の凝集剤について検討を重ね
た結果、以下に詳記する凝集剤が安定でしかも卓抜した
効果を示すことを発見し、かかる知見に基づき本発明を
完成したものである。
集剤とを含む安定な一液型の凝集剤について検討を重ね
た結果、以下に詳記する凝集剤が安定でしかも卓抜した
効果を示すことを発見し、かかる知見に基づき本発明を
完成したものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明はカチオン性高分
子有機凝集剤であるポリアリルアミンと無機凝集剤であ
る鉄又はアルミニウムの塩素化合物を含有した一液型凝
集剤であり、上記の問題を一挙に解決した、凝集能力の
高い貯蔵安定性の良い凝集剤を提供するものである。
子有機凝集剤であるポリアリルアミンと無機凝集剤であ
る鉄又はアルミニウムの塩素化合物を含有した一液型凝
集剤であり、上記の問題を一挙に解決した、凝集能力の
高い貯蔵安定性の良い凝集剤を提供するものである。
【0009】
【作用】次に本発明を詳記する。
【0010】本発明に使用する鉄またはアルミニウムの
塩素化合物としては、塩化アルミニウム、塩基性塩化ア
ルミニウム、塩化第二鉄、塩基性塩化鉄等を例示するこ
とができる。
塩素化合物としては、塩化アルミニウム、塩基性塩化ア
ルミニウム、塩化第二鉄、塩基性塩化鉄等を例示するこ
とができる。
【0011】本発明凝集剤に対するポリアリルアミン
(固形分換算)と鉄またはアルミニウムの塩素化合物(Fe2
O3またはAl2O3換算)の含有割合は5乃至50対50乃至
95の比である。この範囲を逸脱すると凝集能力は著し
く低下する。両者の混合方法は通常の混合攪拌によれば
よく、添加順序もいずれが先であってもよい。
(固形分換算)と鉄またはアルミニウムの塩素化合物(Fe2
O3またはAl2O3換算)の含有割合は5乃至50対50乃至
95の比である。この範囲を逸脱すると凝集能力は著し
く低下する。両者の混合方法は通常の混合攪拌によれば
よく、添加順序もいずれが先であってもよい。
【0012】使用方法は通常の凝集剤と同様の方法によ
り使用すればよく、一般的には凝集剤添加後、最初急速
攪拌し、次いで緩速攪拌を行う。その後静置してフロッ
クの成長を促し、凝集物質を濾過する。処理をする懸濁
液や廃水のpHはpH5.5乃至7.5の範囲であるのが望まし
い。特にpHは6付近が最も凝集剤の凝集能力、特に脱色
能力が高い。
り使用すればよく、一般的には凝集剤添加後、最初急速
攪拌し、次いで緩速攪拌を行う。その後静置してフロッ
クの成長を促し、凝集物質を濾過する。処理をする懸濁
液や廃水のpHはpH5.5乃至7.5の範囲であるのが望まし
い。特にpHは6付近が最も凝集剤の凝集能力、特に脱色
能力が高い。
【0013】本発明凝集剤は、高分子有機凝集剤と無機
凝集剤を一液型としていることで、凝集脱水効果は勿論
のこと凝集処理設備は簡易なものとなり操作も容易で、
特に染色廃水処理に於いて有益なものである。
凝集剤を一液型としていることで、凝集脱水効果は勿論
のこと凝集処理設備は簡易なものとなり操作も容易で、
特に染色廃水処理に於いて有益なものである。
【0014】
【実施例】以下に本発明の実施例を揚げ更に説明を行う
が、本発明はこれら実施例に限定されるものでない。ま
た、本発明に於いて%は特に断らない限り全て重量%を
示す。
が、本発明はこれら実施例に限定されるものでない。ま
た、本発明に於いて%は特に断らない限り全て重量%を
示す。
【0015】1.製造及び調整 (1)本発明凝集剤---塩化アルミニウム水溶液(Al2O39
%、多木化学(株)社製、商品名TKフロック)95部にポ
リアリルアミン溶液(日東紡績(株)社製、品種PAA-HCL
-10L、分子量約10万、固形分40%)5部を加え充分に攪拌
して本発明凝集剤を得た(実施例1)。実施例1と同様の
塩化アルミニウム水溶液50部に実施例1と同様のポリア
リルアミン溶液50部を加え充分に攪拌し、本発明凝集剤
を得た(実施例2)実施例1と同様のポリアリルアミン溶
液20部に塩基性塩化鉄水溶液(Fe2O3 14.2%、塩基度8.4
%)80部を加え充分に攪拌して本発明凝集剤を得た(実施
例3), (2)標準廃水---水道水100部に反応性染料(チバガイギー
(株)社製、商品名シバクロン)1部を加えてよく攪拌混合
し、これに炭酸ソーダ10部を添加し標準廃水を調整し
た。尚、標準廃水色度を100とした。 (3)染色廃水---セルロース系繊維を染色する工程で廃出
するアニオン性界面活性剤、芒硝、苛性曹達、炭酸曹
達、反応性染料を含有する染色廃水。尚、処理前の染色
廃水色度を100とした。 2.試験方法 標準廃水100部に所定量の本発明凝集剤を加えて、最初1
20rpmで3分間急速攪拌した後、30rpmで10分間緩速攪拌
を行った。10分間静置した後、No.5Cの濾紙で濾過し、
濾液の色度を610nmの吸収波長で測定した(実施例1及び
2)。混合染色廃水に本発明凝集剤を加え実施例1と同
様に試験を行った(実施例3)。比較例のため、実施例と
同様の塩化アルミニウム溶液(比較例1)及びポリアリル
アミン溶液(比較例2)を用い、実施例1と同様の試験を
行った。その結果を併せ表1に示す。
%、多木化学(株)社製、商品名TKフロック)95部にポ
リアリルアミン溶液(日東紡績(株)社製、品種PAA-HCL
-10L、分子量約10万、固形分40%)5部を加え充分に攪拌
して本発明凝集剤を得た(実施例1)。実施例1と同様の
塩化アルミニウム水溶液50部に実施例1と同様のポリア
リルアミン溶液50部を加え充分に攪拌し、本発明凝集剤
を得た(実施例2)実施例1と同様のポリアリルアミン溶
液20部に塩基性塩化鉄水溶液(Fe2O3 14.2%、塩基度8.4
%)80部を加え充分に攪拌して本発明凝集剤を得た(実施
例3), (2)標準廃水---水道水100部に反応性染料(チバガイギー
(株)社製、商品名シバクロン)1部を加えてよく攪拌混合
し、これに炭酸ソーダ10部を添加し標準廃水を調整し
た。尚、標準廃水色度を100とした。 (3)染色廃水---セルロース系繊維を染色する工程で廃出
するアニオン性界面活性剤、芒硝、苛性曹達、炭酸曹
達、反応性染料を含有する染色廃水。尚、処理前の染色
廃水色度を100とした。 2.試験方法 標準廃水100部に所定量の本発明凝集剤を加えて、最初1
20rpmで3分間急速攪拌した後、30rpmで10分間緩速攪拌
を行った。10分間静置した後、No.5Cの濾紙で濾過し、
濾液の色度を610nmの吸収波長で測定した(実施例1及び
2)。混合染色廃水に本発明凝集剤を加え実施例1と同
様に試験を行った(実施例3)。比較例のため、実施例と
同様の塩化アルミニウム溶液(比較例1)及びポリアリル
アミン溶液(比較例2)を用い、実施例1と同様の試験を
行った。その結果を併せ表1に示す。
【0016】
【表1】 上表から明かなように本発明凝集剤は極めて良く染色廃
水を処理できるが、塩化アルミあるいはポリアリルアミ
ンでは完全に染色廃水を処理することはできない。
水を処理できるが、塩化アルミあるいはポリアリルアミ
ンでは完全に染色廃水を処理することはできない。
【0017】
【発明の効果】本発明凝集剤は一液型であるにも拘ら
ず、長期にわたって安定であるだけでなく、処理設備も
簡易で、作業者の負担も著しく軽減でき、染色廃水処理
に著効を示す極めて有益な凝集剤である。
ず、長期にわたって安定であるだけでなく、処理設備も
簡易で、作業者の負担も著しく軽減でき、染色廃水処理
に著効を示す極めて有益な凝集剤である。
Claims (1)
- 【請求項1】 ポリアリルアミンと鉄又はアルミニウ
ムの塩素化合物を含有した凝集剤
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5195418A JP3001029B2 (ja) | 1993-07-12 | 1993-07-12 | 凝集剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5195418A JP3001029B2 (ja) | 1993-07-12 | 1993-07-12 | 凝集剤 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07313804A JPH07313804A (ja) | 1995-12-05 |
JP3001029B2 true JP3001029B2 (ja) | 2000-01-17 |
Family
ID=16340759
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5195418A Expired - Fee Related JP3001029B2 (ja) | 1993-07-12 | 1993-07-12 | 凝集剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3001029B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20010103460A (ko) * | 2000-05-10 | 2001-11-23 | 박이순 | 정수처리용 응집제 조성물의 제조방법 및 이에 의한응집제 조성물 |
JP5733677B2 (ja) * | 2010-12-02 | 2015-06-10 | 三菱レイヨン株式会社 | 廃水処理剤 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4450092A (en) | 1982-06-11 | 1984-05-22 | Nalco Chemical Company | Reducing turbidity in turbid waters |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4661263A (en) * | 1985-02-19 | 1987-04-28 | Ethyl Corporation | Water clarification |
JP2962816B2 (ja) * | 1990-11-27 | 1999-10-12 | 日東紡績株式会社 | 凝集剤 |
-
1993
- 1993-07-12 JP JP5195418A patent/JP3001029B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4450092A (en) | 1982-06-11 | 1984-05-22 | Nalco Chemical Company | Reducing turbidity in turbid waters |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07313804A (ja) | 1995-12-05 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
DE69606274T2 (de) | Verfahren zum Entfernen von Farben | |
EP0618176B1 (en) | Process for color reduction of dye wastewater | |
US5205939A (en) | Removal of silver from aqueous systems | |
US3677940A (en) | Method of treating scouring and dyeing waste water | |
JP2683991B2 (ja) | 染色廃水処理法 | |
Wang et al. | Color removal from textile industry wastewater using composite flocculants | |
JP3001029B2 (ja) | 凝集剤 | |
CA1047178A (en) | Method for treating pulp-containing waste liquors | |
EP0406999B1 (en) | Method of treating low-concentration turbid water | |
JPH06165993A (ja) | 染料及び染色工業廃水用脱色薬剤並びにその脱色方法 | |
JPH07124569A (ja) | 捺染・染色排水の脱色処理方法 | |
KR101700589B1 (ko) | 마그네슘-세리사이트 응집제 제조방법 및 이를 이용한 오염수 처리방법 | |
US4088573A (en) | Method for clarifying aqueous waste liquids containing acid dyes | |
JP2018061923A (ja) | 染料廃水の処理方法 | |
Hafez et al. | Characterization and pretreatment of dyeing wastewater from the cotton and polyester textile industry in Egypt | |
JPH09174061A (ja) | 着色物質含有廃水の処理方法 | |
RU2029736C1 (ru) | Способ очистки сточных вод от красителей и поверхностно-активных веществ | |
JPS62277200A (ja) | 汚泥の凝集処理方法 | |
JPH0741247B2 (ja) | 染料含有着色廃水の処理方法 | |
SU1708774A1 (ru) | Способ очистки вод от органических примесей | |
JP2002079005A (ja) | 浄水用有機性高分子凝集剤及び凝集処理方法 | |
JPH06198289A (ja) | 廃液処理用組成物及び廃液の処理方法 | |
JP3225266B2 (ja) | 藻類含有水の処理方法 | |
JPH02194803A (ja) | 凝集剤 | |
JP2000153280A (ja) | 着色廃水の処理方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |