JP2007061718A - 複合凝集剤 - Google Patents
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Abstract
【課題】 金属イオンのような溶存汚濁物質やインク顔料のような着色剤の除去やBODの低減に極めて効果があり、かつ、大量の有機高分子凝集剤を必要とせず、さらに、沈降、分離された汚泥の処理が簡単な凝集剤を提供しようとする。
【解決手段】 50〜85重量%の粘土を含み、無機凝集剤、有機高分子凝集剤から選択される1種以上の凝集剤を含んでなり、該無機凝集剤が亜硫酸ナトリウムを含有する複合凝集剤であり、60重量%をこえて85重量%以下の粘土を含み、無機凝集剤、有機高分子凝集剤から選択される1種以上の凝集剤を含んでなり、該無機凝集剤が鉄塩を含有する複合凝集剤である。
【選択図】 なし
【解決手段】 50〜85重量%の粘土を含み、無機凝集剤、有機高分子凝集剤から選択される1種以上の凝集剤を含んでなり、該無機凝集剤が亜硫酸ナトリウムを含有する複合凝集剤であり、60重量%をこえて85重量%以下の粘土を含み、無機凝集剤、有機高分子凝集剤から選択される1種以上の凝集剤を含んでなり、該無機凝集剤が鉄塩を含有する複合凝集剤である。
【選択図】 なし
Description
本発明は、下水や産業廃水、工事現場からの汚濁排水などの排水を浄化するための複合凝集剤に関する。さらに詳細には、本発明は、被処理水が、有機系であると無機系であるとを問わず、また汚濁物質が被処理水に溶存あるいは懸濁しているとを問わず沈降、分離することができる、すなわち、例えば重金属イオンのような溶存汚濁物質や、浮遊懸濁物質やエマルジョンタイプの汚濁物質や、BOD成分を沈降、分離することができる複合凝集剤に関する。
従来、下水や産業廃水、工事現場からの汚濁排水などの排水を浄化するため被処理水に凝集剤を投入して水中の懸濁物質を凝集させて汚泥とし、次いでこの汚泥と水とをフィルタープレスやスクリュープレス等により脱水し分離する方法がとられている。さらに、分離された汚泥は、固形化して廃棄されている。(例えば、特許文献1参照)
懸濁物質を凝集させるための凝集剤としては、硫酸バンド、ポリ塩化アルミニウムなどの無機系凝集剤や、有機高分子凝集剤が知られている。例えば、硫酸バンドなどの無機系凝集剤を排水に投入し、pH調整し更に必要に応じ有機高分子凝集剤を注入し攪拌して排水中より汚濁成分をフロックとして分離する。この方法においては、凝集剤は水溶液として添加量を調整しつつ少量ずつ添加されるが、種々の薬剤を溶解させるための手間と添加量の刻々の調整のための時間と手間がかかる。
また、このような方法は、金属イオンのような溶存汚濁物質やインク顔料のような着色剤の除去に適用した場合、充分な効果が得られないことが多かった。あるいは処理のため高価な凝集剤を大量に消費する必要があった。
さらに、このような方法においては、沈降、分離された汚泥がまさに泥状であり、自然乾燥での固化が難しく、上述のようにフィルタープレス等により脱水し分離し、さらに固形化して廃棄することが必要である。
特開2003−175400
本発明は、このような状況に鑑み、金属イオンのような溶存汚濁物質やインク顔料のような着色剤の除去やBODの低減に極めて効果があり、かつ、大量の有機高分子凝集剤を必要とせず、さらに、沈降、分離された汚泥の処理が簡単な凝集剤を提供しようとする。
本発明の要旨とするところは、50〜85重量%の粘土を含み、無機凝集剤、有機高分子凝集剤から選択される1種以上の凝集剤を含んでなり、該無機凝集剤が亜硫酸ナトリウムを含有する複合凝集剤であることにある。
本発明の要旨とするところは、60重量%をこえて85重量%以下の粘土を含み、無機凝集剤、有機高分子凝集剤から選択される1種以上の凝集剤を含んでなり、該無機凝集剤が鉄塩を含有する複合凝集剤であることにある。
前記無機凝集剤は、硫酸バンド、アルミン酸ナトリウム、ポリ塩化アルミニウム、酸化アルミニウム、水酸化アルミニウム、硫酸第一鉄、塩化第二鉄、硫酸第二鉄、消石灰、塩化カルシウム、塩化マグネシウム、珪酸ナトリウム、アルミン酸ナトリウム、亜硫酸ナトリウム、アルミニウムミョウバン類から選択される1種以上のものを含んでなり得る。
前記有機高分子凝集剤は、アルギン酸ナトリウム、カルボキシメチルセルロースナトリウム塩、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリアクリルアミドの部分加水分解塩、マレイン酸共重合物、水溶性アニリン樹脂、ポリチオ尿素、ポリエチレンイミン、第4級アンモニウム塩、ポリビニルピリジン、ポリアクリルアミド、ポリオキシエチレン、ゼラチン、苛性化デンプン、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、多糖類、マレイン酸共重合体、リグニンスルホン酸ナトリウム、ポリオキシエチレンジプロピルアミン、ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレンオクチルフェニルエーテル、(メタ)アクリル酸とアクリルアミドとの共重合体、両性高分子凝集剤、プロピレンジアミンから選択される1種以上のものを含んでなり得る。
本発明の複合凝集剤は、さらに、クリンカアッシュ、活性シリカ、pH調整剤、酸化還元剤、界面活性剤から選択される1種以上のものを含んでなり得る。
本発明によると、金属イオンのような溶存汚濁物質、インク顔料のような着色剤、エマルジョンタイプの汚濁物質の除去に極めて効果があり、かつ、大量の有機高分子凝集剤を必要としない複合凝集剤が提供される。
本発明の複合凝集剤によると、処理槽に本発明の複合凝集剤を所定量いちどきに投入するだけでよく、凝集剤の逐次投入のタイミングや量、液のpH、の複雑な管理、調整を要することなく処理を行うことができる。
本発明の複合凝集剤によると、排水の処理により沈降、分離された凝集物が自然乾燥により容易に固化するので、その後の廃棄処理のための運搬、保管等の取り扱いが極めて容易となる。
本発明の複合凝集剤によると、無機凝集剤、有機高分子凝集剤のみを用いた場合に比べ、同量のその無機凝集剤、有機高分子凝集剤を成分の一部として使用してはるかに効果的な汚濁物質の処理が可能となる。
本発明の複合凝集剤は、排水の処理に効果的に用いられ、50〜85重量%の粘土を含み、無機凝集剤、有機高分子凝集剤から選択される1種以上の凝集剤を含んでなり、該無機凝集剤が亜硫酸ナトリウムを含有する複合凝集剤である。さらに、本発明の複合凝集剤は、60重量%をこえて85重量%以下の粘土を含み、無機凝集剤、有機高分子凝集剤から選択される1種以上の凝集剤を含んでなり、該無機凝集剤が鉄塩を含有する複合凝集剤である。なお本明細書における、複合凝集剤、粘土、無機凝集剤、有機高分子凝集剤及び複合凝集剤に含まれるその他の物質に関する重量は乾燥重量であり、重量%はこの乾燥重量を基準とするものである。
本発明の複合凝集剤を用いて排水を処理すると、汚濁物質が凝集して沈殿物となるが、この沈殿物は水中での塊(フロック)のサイズが大きくなり、かつ自身が分離しにくい締まったフロックが得られる。このため、フロックを処理槽の底部から一部の水とともに排出させることにより容易に取り出すことが出来る。また、この一部の水とともに取り出したフロックは袋脱水等の粗いメッシュの濾過により容易に大部分の水を分離出来る。さらに、この水を分離した沈殿物は自然乾燥により容易に固化するので、その後の廃棄処理のための運搬、保管等の取り扱いが極めて容易となる。
本発明の複合凝集剤は被処理水に対して100〜10000ppm投入されることが好ましい。
本発明の複合凝集剤においては、粘土の比率が50重量%未満であると、凝集物のフロックのサイズが小さくなり、大きなフロックが形成されにくく、沈降に時間がかかり処理槽底部からのフロックの回収に手間がかかるとともに、回収後のフロックはべとつきが多く取り扱いが困難で、自然乾燥して取り扱い容易な塊状に固化することが難しい。また、自身が分離しにくい締まったフロックが得られない。さらに、汚濁物質を凝集させて除去する効果が少なくなる。粘土の比率が85重量%をこえると、汚濁物質を凝集させて除去する効果が少なくなる。
さらに、粘土の比率が60重量%をこえて〜85重量以下であることが、凝集剤が投入されてからフロックが沈降するまでの時間が短く、かつ自身が分離しにくい締まった大きなフロックが得られ、ハンドリングが容易で自然乾燥しやすいフロックが得られ、また、汚濁物質を凝集させて除去する効果の大きい複合凝集剤を得るうえで最も好ましい。
本発明の複合凝集剤に用いられる粘土の例としては、カオリン、ベントナイト、蝋石粘土、セリサイト粘土、木節粘土、蛙目粘土などが挙げられるが、産地や性状により種類や呼称が幾多あり、これらに限定されない。なかでも、ベントナイトのようなモンモリロナイトを主成分とする粘土が自身が分離しにくい締まった大きなフロックが得られるうえで好ましい。
本発明の複合凝集剤に用いられる有機高分子凝集剤としては、例えば、アルギン酸ナトリウム、カルボキシメチルセルロースナトリウム塩、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリアクリルアミドの部分加水分解塩、マレイン酸共重合物などのアニオン系ポリマー、水溶性アニリン樹脂、ポリチオ尿素、ポリエチレンイミン、第4級アンモニウム塩、ポリビニルピリジンなどのカチオン系ポリマー、ポリアクリルアミド、ポリオキシエチレン、ゼラチン、苛性化デンプン、ヒドロキシエチルセルロース、CMCのような水溶性セルロース、多糖類などのノニオン系ポリマー、マレイン酸共重合体、リグニンスルホン酸ナトリウム、ポリオキシエチレンジプロピルアミン、ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレンオクチルフェニルエーテル等の界面活性剤、(メタ)アクリル酸とアクリルアミドとの共重合体、両性高分子凝集剤、プロピレンジアミンなどが好適に用いられるが、これらに限定されない。また、これらは、2種以上が混合されて用いられてもよい。
本発明の複合凝集剤に用いられる無機凝集剤としては、例えば硫酸バンド(硫酸アルミニウム)、アルミン酸ナトリウム、ポリ塩化アルミニウム(塩基性塩化アルミニウム)、酸化アルミニウム、水酸化アルミニウムなどのアルミニウム塩、硫酸第一鉄、塩化第二鉄、硫酸第二鉄などの鉄塩、消石灰、塩化カルシウム、塩化マグネシウム、珪酸ナトリウム、亜硫酸ナトリウム、アルミニウムミョウバン類などが好適に用いられるが、これらに限定されない。また、これらは、2種以上が混合されて用いられてもよい。なお、本明細書においては、無機凝集剤は粘土以外の無機の凝集剤であると定義する。
また、本発明の複合凝集剤には凝集助剤としてクリンカアッシュ、活性シリカ、pH調整剤、酸化還元剤、界面活性剤などが添加されてもよい。
本発明の複合凝集剤をセメント工事の現場で発生するセメント系の汚水の処理に用いる場合には、粘土が60重量%をこえて〜85重量%以下含まれ、鉄塩を含有する無機凝集剤8〜38重量%、有機高分子凝集剤1〜10重量%を含んでなる複合凝集剤であることが好ましい。あるいは、粘土50〜85重量%、亜硫酸ナトリウム5〜30重量%、亜硫酸ナトリウム以外の無機凝集剤5〜30重量%、有機高分子凝集剤1〜10重量%を含んでなる複合凝集剤であることが好ましい。また、無機凝集剤は、硫酸第一鉄、塩化第二鉄、硫酸第二鉄などの鉄塩であることがこの汚水中の六価クロムなどの重金属を捕捉するうえで好ましい。
かかる配合の複合凝集剤をセメント系の汚水に適用し、凝集物を沈殿させると、汚水中の六価クロムが凝集物中に捕捉されて分離され、処理水の中の六価クロムの濃度を0.2ppm以下にすることができる。
この場合、粘土が60重量%をこえて〜85重量%以下含まれ、鉄塩を含有する無機凝集剤20〜38重量%、有機高分子凝集剤1〜10重量%含んでなる複合凝集剤を用いることにより処理水の中の六価クロムの濃度を0.05ppm以下にすることができる。また、この場合、有機高分子凝集剤の含有率を5〜10重量%とすることにより凝集物のフロックのサイズをさらに大きくすることができ、凝集物のその後の取り扱いがさらに容易になる。この配合比の複合凝集剤は砒素も効率よく除去できる。
粘土50〜85重量%、亜硫酸ナトリウム5〜40重量%、有機高分子凝集剤1〜10重量%含んでなる複合凝集剤は、処理水の中の六価クロムの濃度を0.03ppm以下にすることができる。この場合、亜硫酸ナトリウムの含有率を10〜40重量とすることにより、被処理水の中の六価クロム、鉄分をほぼ完全に除去できる。また、鉛、砒素、燐酸、硝酸を効率よく除去できる。
本発明の複合凝集剤をエマルジョン系接着剤の排水の処理に用いる場合は、粘土50〜85重量%、亜硫酸ナトリウム5〜30重量%、亜硫酸ナトリウム以外の無機凝集剤5〜30重量%、有機高分子凝集剤1〜10重量%を含んでなる複合凝集剤であることが好ましい。この配合の複合凝集剤はエマルジョン系接着剤の排水や食品加工の排水のBODを減少させるとともに六価クロム、鉄分、鉛、砒素、燐酸、硝酸等の重金属類や酸類の処理も同時に行うことができる。
本発明の複合凝集剤を食品加工の排水の処理に用いる場合は、粘土50〜85重量%、無機凝集剤5〜30重量%、有機高分子凝集剤5〜10重量%含んでなる複合凝集剤であることが好ましい。無機凝集剤は鉄塩を含むことが好ましい。この配合比の複合凝集剤は鉄分もあわせて効率よく除去できる。また、砒素、硝酸をかなり除去できる。この場合、無機凝集剤と有機高分子凝集剤とをあわせたものの重量比は15〜35重量%であることが食品加工の排水の処理にとってさらに効果的である。この場合、粘土の比率が60重量%をこえて〜85重量%以下であると、前述のように、凝集剤が投入されてからフロックが沈降するまでの時間が短く、かつ自身が分離しにくい締まった大きなフロックが得られ、ハンドリングが容易で自然乾燥しやすいフロックが得られ最も好ましい。
本発明の複合凝集剤をすすのようなカーボン微粒子を含む排水の処理に用いる場合は、粘土50〜85重量%、無機凝集剤20〜40重量%、有機高分子凝集剤4〜10重量%含んでなる複合凝集剤であることが好ましい。
また、茶のかすや茶の色素を含む排水は従来の凝集剤による処理では無色に近い処理水を得ることが難しかったが、本発明の複合凝集剤により、無色に近い処理水を得ることができる。この場合、まず、粘土が60重量%をこえて〜85重量%以下含まれ、鉄塩を含む無機凝集剤5〜30重量%、有機高分子凝集剤1〜10重量%含んでなる複合凝集剤で処理した後、ついで、亜硫酸ナトリウム5〜30重量%、亜硫酸ナトリウム以外の無機凝集剤5〜30重量%、有機高分子凝集剤1〜10重量%を含んでなる複合凝集剤で処理することが無色に近い処理水を得るうえで最も効果的である。
粘土(ベントナイト)50〜85重量%、亜硫酸ナトリウム5〜30重量%、亜硫酸ナトリウム以外の無機凝集剤(ポリ塩化アルミニウム)5〜30重量%、有機高分子凝集剤(カルボキシメチルセルロースナトリウム塩)1〜10重量%からなる複合凝集剤(A)の群と、粘土が60重量%をこえて〜85重量%以下含まれ、硫酸バンド8〜38重量%、有機高分子凝集剤1〜10重量%からなる複合凝集剤(B)の群と、粘土が60重量%をこえて〜85重量%以下含まれ、硫酸バンド8〜28重量%、有機高分子凝集剤1〜10重量%、鉄塩(塩化第二鉄)5〜25重量%からなる複合凝集剤(C)の群とについての、排液中の重金属等の有害物質の除去能力を表1に示す。表1は5ppmの有害物質を含む液に対する処理テストの結果である。複合凝集剤の投入量は液500mlにつき1gであり、投入後5分間攪拌する処理を行った。なお、テストは各群について成分の重量の構成比をランダムに選択した10種類の複合凝集剤を用いて実施した。
本発明の複合凝集剤は、上下水の処理、研磨、切削工場の排水処理、製紙工場廃水処理、養豚場等畜舎のし尿排水、洗車機排水、湖沼ヘドロ排水の処理にも効果的に適用できる。
複合凝集剤における粘土の構成比率とフロックの状態の関係の実験結果を示す。粘土としてはベントナイト系である笠岡粘土を用いた。実験−1は、1ppmの六価クロムを含む水を被処理水として用い行われ、表2に示す、粘土の構成比率の異なる5水準(イ〜ホ)の凝集剤を用いた。各凝集剤は500mlの被処理水に対して表2に示す量が投入された。なお、各水準における、投入された複合凝集剤のうちの粘土のほかの成分の合計の含有量は同じである。
各被処理水をビーカーに入れ、凝集剤を投入した後、5分間回転速度150rpmで攪拌したのちのフロックの状態及び処理後の液の六価クロムの濃度(ppm)を表3に示す。
実験−2は、500ml中に5mgの鉄分を含む水を被処理水として用い行われ、表4に示す、粘土の構成比率の異なる5水準(ヘ〜ヌ)の凝集剤を用いた。各凝集剤は500mlの被処理水に対して表5に示す量が投入された。
各被処理水をビーカーに入れ、凝集剤を投入した後、1.5分間回転速度150rpmで攪拌したのちの凝集状況、フロックの状態、処理後の液の鉄分の量(mg)及び乾燥させたフロックの状態を表5、図1に示す。
実験−3は、濃度3重量%のアクリル系接着剤エマルジョンを被処理水として用い行われた。凝集剤の種類は実験−2と同じである。各凝集剤は500mlの被処理水に対して表6に示す量が投入された。
各被処理水をビーカーに入れ、凝集剤を投入した後、2分間回転速度150rpmで攪拌したのちの凝集状況、フロックの状態、上澄み液の濁度及び乾燥させたフロックの状態を表7、図2に示す。上澄み液の濁度は 計により測定した。
実験−4は、濃度2重量%の顔料インク(ブルー)を被処理水として用い行われた。凝集剤の種類は実験−2と同じである。各凝集剤は500mlの被処理水に対して表8に示す量が投入された。
各被処理水をビーカーに入れ、凝集剤を投入した後、6分間(凝集剤リ、ヌは2分間)回転速度150rpmで攪拌したのちの凝集状況、フロックの状態を表9、図3に示す。
ベントナイト80重量%、ポリ塩化アルミニウム15重量%、カルボキシメチルセルロースナトリウム塩5重量%からなる複合凝集剤を用いて食品工場の排水(BOD2000)の処理を行った。処理槽に排水に対して1000ppmの濃度になるようにこの複合凝集剤を投入し、20分攪拌してフロックを形成させた。沈殿したフロックは処理槽の底部から少量の水とともに容易に取り出すことができた。処理後の排水のBODは150であった。フロックは風乾により固化し、2次処理工程への移送の操作が容易であった。
ベントナイト68重量%、アルミニウムミョウバン15重量%、アルギン酸ナトリウム2重量%、硫酸第一鉄15重量%からなる複合凝集剤を用いてセメント工事の排水の処理を行った。この排水には2ppmの六価クロムが含まれていた。処理槽に排水に対して300ppmの濃度になるようにこの複合凝集剤を投入し、20分攪拌してフロックを形成させた。沈殿したフロックは処理槽の底部から少量の水とともに容易に取り出すことができた。処理後の排水の六価クロム含有量は0.05ppm以下であった。フロックは風乾により固化し、2次処理工程への移送の操作が容易であった。
ベントナイト55重量%、アルミニウムミョウバン15重量%、アルギン酸ナトリウム5重量%、亜硫酸ナトリウム20重量%からなる複合凝集剤を用いて排水の処理を行った。この排水には20ppmの鉄分が含まれていた。処理槽に排水に対して300ppmの濃度になるようにこの複合凝集剤を投入し、20分攪拌してフロックを形成させた。沈殿したフロックは処理槽の底部から少量の水とともに容易に取り出すことができた。処理後の排水の鉄分の含有量は0.1ppm以下であった。フロックは風乾により固化し、2次処理工程への移送の操作が容易であった。
ベントナイト85重量%、ポリ塩化アルミニウム7重量%、アルギン酸ナトリウム3重量%、塩化第二鉄5重量%からなる複合凝集剤を用いて排水の処理を行った。この排水には500ppmのBOD分が含まれていた。処理槽に排水に対して300ppmの濃度になるようにこの複合凝集剤を投入し、20分攪拌してフロックを形成させた。沈殿したフロックは処理槽の底部から少量の水とともに容易に取り出すことができた。処理後の排水のBODは30ppmであった。フロックは風乾により固化し、2次処理工程への移送の操作が容易であった。
ベントナイト70重量%、塩化第二鉄30重量%からなる複合凝集剤を用いて食品工場の排水(BOD2000)の処理を行った。処理槽に排水に対して1000ppmの濃度になるようにこの複合凝集剤を投入し、20分攪拌してフロックを形成させた。沈殿したフロックは処理槽の底部から少量の水とともに容易に取り出すことができた。処理後の排水のBODは200ppmであった。フロックは風乾により固化し、2次処理工程への移送の操作が容易であった。
ベントナイト80重量%、塩化第二鉄10重量%有機高分子凝集剤(アクリルアミド系)30重量%からなる複合凝集剤を用いて食品工場の排水(BOD2000)の処理を行った。処理槽に排水に対して1000ppmの濃度になるようにこの複合凝集剤を投入し、20分攪拌してフロックを形成させた。沈殿したフロックは処理槽の底部から少量の水とともに容易に取り出すことができた。処理後の排水のBODは160ppmであった。フロックは風乾により固化し、2次処理工程への移送の操作が容易であった。
ベントナイト70重量%、ポリ塩化アルミニウム10重量%、有機高分子凝集剤(アクリルアミド系)2重量%、塩化第二鉄10重量%、活性シリカ3重量%、ドデシルベンゼンスルホン酸ソーダ5重量%からなる複合凝集剤を用いて機械油を3重量%含む排水の処理を行った。処理槽に排水に対して1000ppmの濃度になるようにこの複合凝集剤を投入し、20分攪拌してフロックを形成させた。沈殿したフロックは処理槽の底部から少量の水とともに容易に取り出すことができた。処理後の排水のBODは120ppmであった。フロックは風乾により固化し、2次処理工程への移送の操作が容易であった。
その他、本発明は、主旨を逸脱しない範囲で当業者の知識に基づき種々なる改良、修正、変更を加えた態様で実施できるものである。
Claims (5)
- 50〜85重量%の粘土を含み、無機凝集剤、有機高分子凝集剤から選択される1種以上の凝集剤を含んでなり、該無機凝集剤が亜硫酸ナトリウムを含有する複合凝集剤。
- 60重量%をこえて85重量%以下の粘土を含み、無機凝集剤、有機高分子凝集剤から選択される1種以上の凝集剤を含んでなり、該無機凝集剤が鉄塩を含有する複合凝集剤。
- 前記無機凝集剤が、硫酸バンド、アルミン酸ナトリウム、ポリ塩化アルミニウム、酸化アルミニウム、水酸化アルミニウム、硫酸第一鉄、塩化第二鉄、硫酸第二鉄、消石灰、塩化カルシウム、塩化マグネシウム、珪酸ナトリウム、アルミン酸ナトリウム、亜硫酸ナトリウム、アルミニウムミョウバン類から選択される1種以上のものを含んでなる請求項1又は2に記載の複合凝集剤。
- 前記有機高分子凝集剤が、アルギン酸ナトリウム、カルボキシメチルセルロースナトリウム塩、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリアクリルアミドの部分加水分解塩、マレイン酸共重合物、水溶性アニリン樹脂、ポリチオ尿素、ポリエチレンイミン、第4級アンモニウム塩、ポリビニルピリジン、ポリアクリルアミド、ポリオキシエチレン、ゼラチン、苛性化デンプン、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、多糖類、マレイン酸共重合体、リグニンスルホン酸ナトリウム、ポリオキシエチレンジプロピルアミン、ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレンオクチルフェニルエーテル、(メタ)アクリル酸とアクリルアミドとの共重合体、両性高分子凝集剤、プロピレンジアミンから選択される1種以上のものを含んでなる請求項1ないし3のいずれかに記載の複合凝集剤。
- さらに、クリンカアッシュ、活性シリカ、pH調整剤、酸化還元剤、界面活性剤から選択される1種以上のものを含んでなる請求項1ないし4のいずれかに記載の複合凝集剤。
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