JPH1157671A - 処理槽およびそれを用いた生ゴミ発酵処理装置 - Google Patents

処理槽およびそれを用いた生ゴミ発酵処理装置

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JPH1157671A
JPH1157671A JP9226031A JP22603197A JPH1157671A JP H1157671 A JPH1157671 A JP H1157671A JP 9226031 A JP9226031 A JP 9226031A JP 22603197 A JP22603197 A JP 22603197A JP H1157671 A JPH1157671 A JP H1157671A
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crushed
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Takeshi Yoshida
剛 吉田
Hidetoshi Ueda
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    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A40/00Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 生ゴミ水分調整材と攪拌されやすいように生
ゴミ粉砕物を投入でき、しかも生ゴミ粉砕物の投入口の
閉塞を防止できる処理槽を提供することを目的とする。 【解決手段】 本発明の処理槽は、生ゴミ粉砕物中の水
分を調整し堆肥化する生ゴミ水分調整材13と、回転軸
14bに取り付けられて生ゴミ粉砕物と生ゴミ水分調整
材13とを攪拌混合する攪拌羽根14aからなる攪拌手
段14と、攪拌手段14の回転により形成される生ゴミ
水分調整材13のへこみ部Cの上方位置に開口され、生
ゴミ粉砕物が処理槽6内に投入される投入口20と、処
理槽6内に交換的に新鮮な空気を取り込む給気口および
排気口18と、へこみ部Cを形成した後にこの位置に生
ゴミ粉砕物を投入して該生ゴミ粉砕物と生ゴミ水分調整
材13とが混合されるように攪拌手段14の動作とを制
御する制御手段とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は微生物分解を利用し
て生ゴミ粉砕物の堆肥化を行う処理槽およびそれを用い
た生ゴミ発酵処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年になり、一般家庭にあっても生ゴミ
処理装置が広く使用されるようになっている。この生ゴ
ミ処理装置には各種タイプのものがあり、なかでも、投
入された生ゴミを発酵処理するタイプや乾燥処理するタ
イプのものが広く使用されている。
【0003】その中でも、微生物分解を利用して堆肥化
を行う生ゴミ発酵処理装置に用いられた処理槽に関して
は、特開平6−296953号公報に記載された技術が
知られている。これは、図5に示すように、粉砕された
生ゴミつまり生ゴミ粉砕物と生ゴミ水分調整材13とを
攪拌混合する攪拌羽根14aを処理槽6内に備えてお
り、生ゴミ粉砕物を処理槽6内に投入するための投入口
20を、この攪拌羽根14aの回転が上向きとなる領域
内に設定したものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来の技術では、攪拌羽根14aを回転させる
と、生ゴミ水分調整材13に攪拌羽根14aの回転が上
向きとなる領域を頂点とした傾斜ができてしまう。これ
では、生ゴミ粉砕物は傾斜の上部に投入されて攪拌羽根
14aに巻き込まれ難くなるので好ましくない。
【0005】さらに、このような傾斜が形成されると、
生ゴミ水分調整材13により投入口20が閉塞されて生
ゴミ粉砕物が処理槽6内に投入不能となるおそれがあ
る。また、このような傾斜が形成されると、処理槽6に
形成された給気口および排気口も閉塞されて換気不能に
なるおそれがある。
【0006】そして、処理効率を向上させるため、投入
された生ゴミ粉砕物と生ゴミ水分調整材13とをより効
率よく混合することのできる技術が望まれている。
【0007】そこで、本発明は、生ゴミ水分調整材と攪
拌されやすいように生ゴミ粉砕物を投入することのでき
る処理槽を提供することを目的とする。
【0008】また、本発明は、生ゴミ粉砕物が投入され
る投入口が閉塞されることのない処理槽を提供すること
を目的とする。
【0009】本発明は、換気を行うための給気口および
排気口が閉塞されることのない処理槽を提供することを
目的とする。
【0010】そして、本発明は、投入された生ゴミ粉砕
物を生ゴミ水分調整材とを効率よく混合することのでき
る処理槽を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に、本発明の処理槽は、この処理槽内に収容され、生ゴ
ミ粉砕物中の水分を調整するとともに生ゴミ粉砕物を堆
肥化する生ゴミ水分調整材と、処理槽内に設けられた回
転軸、および回転軸に取り付けられてこの回転軸の回転
により生ゴミ粉砕物と生ゴミ水分調整材とを攪拌混合す
る攪拌羽根からなる攪拌手段と、攪拌手段の回転により
形成される生ゴミ水分調整材のへこみ部の上方位置に開
口され、生ゴミ粉砕物が処理槽内に投入される投入口
と、処理槽内に交換的に新鮮な空気を取り込む給気口お
よび排気口と、へこみ部を形成した後にこのへこみ部の
位置に生ゴミ粉砕物を投入して該生ゴミ粉砕物と生ゴミ
水分調整材とが混合されるように攪拌手段の動作とを制
御する制御手段とを有するものである。
【0012】これにより、生ゴミ粉砕物はへこみ部の位
置である処理槽の底面近くに投入されるので攪拌羽根に
巻き込まれ易くなり、効率よく生ゴミ水分調整材と攪拌
混合される。また、生ゴミ水分調整材が投入口まで上昇
することがないので、生ゴミ水分調整材により投入口が
閉塞されて生ゴミ粉砕物が処理槽内に投入不能となるこ
とがない。
【0013】この処理槽において、給気口および排気口
をへこみ部の上方位置に形成すれば、これらが生ゴミ水
分調整材に閉塞されることがなくなる。
【0014】また、生ゴミ粉砕物が処理槽内に投入され
た後にへこみ部を形成する方向とは逆方向に、生ゴミ粉
砕物と生ゴミ水分調整材との混合物の表面がほぼ平らに
なるまで攪拌手段を回転させるようにすれば、生ゴミ粉
砕物と生ゴミ水分調整材とが短時間のうちに十分に攪拌
混合される。また、安定した微生物分解処理を行うこと
ができる。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、処理槽内に収容され、生ゴミ粉砕物中の水分を調整
するとともに生ゴミ粉砕物を堆肥化する生ゴミ水分調整
材と、処理槽内に設けられた回転軸、および回転軸に取
り付けられてこの回転軸の回転により生ゴミ粉砕物と生
ゴミ水分調整材とを攪拌混合する攪拌羽根からなる攪拌
手段と、攪拌手段の回転により形成される生ゴミ水分調
整材のへこみ部の上方位置に開口され、生ゴミ粉砕物が
処理槽内に投入される投入口と、処理槽内に交換的に新
鮮な空気を取り込む給気口および排気口と、へこみ部を
形成した後にこのへこみ部の位置に生ゴミ粉砕物を投入
して生ゴミ粉砕物と生ゴミ水分調整材とが混合されるよ
うに攪拌手段の動作を制御する制御手段とを有する処理
槽であり、生ゴミ粉砕物はへこみ部の位置である処理槽
の底面近くに投入されるので攪拌羽根に巻き込まれ易く
なり、効率よく生ゴミ水分調整材と攪拌混合されるとい
う作用を有する。
【0016】また、生ゴミ水分調整材が投入口まで上昇
することがないので、生ゴミ水分調整材により投入口が
閉塞されて生ゴミ粉砕物が処理槽内に投入不能となるこ
とがないという作用を有する。
【0017】また、本発明の請求項2に記載の発明は、
請求項1記載の発明において、生ゴミ粉砕物の処理槽内
への投入方向が、攪拌羽根の回転軌跡面と交差する方
向、または攪拌羽根の回転軌跡面上である処理槽であ
り、生ゴミ粉砕物が攪拌羽根の攪拌領域内に満遍なく行
きわたって、あるいは投入された生ゴミ粉砕物が攪拌羽
根と必ず接触することになって、生ゴミ水分調整材と効
率よく混合されるという作用を有する。
【0018】本発明の請求項3に記載の発明は、請求項
1または2記載の発明において、給気口および排気口
が、へこみ部の上方位置に形成されている処理槽であ
り、これら給排気口が生ゴミ水分調整材に閉塞されるこ
とがないという作用を有する。
【0019】本発明の請求項4に記載の発明は、請求項
1、2または3記載の発明において、制御手段が、さら
に、生ゴミ粉砕物が処理槽内に投入された後にへこみ部
を形成する方向とは逆方向に、生ゴミ粉砕物と生ゴミ水
分調整材との混合物の表面がほぼ平らになるまで攪拌手
段を回転させる処理槽であり、逆回転により生ゴミ粉砕
物と生ゴミ水分調整材とが強制的にかき混ぜられるよう
になるので、両者が短時間のうちに十分に攪拌混合され
るという作用を有する。また、混合物の表面を平らにす
ることにより、加熱手段を備えた処理槽において生ゴミ
水分調整材に供給される熱の均一化が図れるので、安定
した微生物分解処理を行うことができるという作用を有
する。
【0020】そして、本発明の請求項5に記載の発明
は、このような請求項1〜4の何れか一項に記載の処理
槽が用いられた生ゴミ発酵処理装置である。
【0021】以下、本発明の実施の形態について、図1
から図4を用いて説明する。なお、これらの図面におい
て同一の部材には同一の符号を付しており、また、重複
した説明は省略されている。
【0022】図1は本発明の一実施の形態における生ゴ
ミ発酵処理装置を示す全体構成図、図2(a)は図1の
生ゴミ発酵処理装置の一部を構成する処理槽を示す断面
図、図2(b)は(a)と直交する方向における断面
図、図3は図2の処理槽の要部を拡大して示す断面図、
図4は図2の処理槽における攪拌羽根の回転軌跡面に対
する生ゴミ粉砕物の投入方向を示す説明図である。
【0023】図1において、生ゴミを粉砕するディスポ
ーザ類似の粉砕部1は台所流し台シンク下に取り付けら
れており、投入された生ゴミに少量の水を混入させるだ
けでこれを粉砕して搬送可能にする。この粉砕部1は搬
送路5によって処理槽6に連通されている。処理槽6
は、バチルス属を中心とした好気性好熱バクテリア等の
微生物が培養されて、搬送された生ゴミ粉砕物を堆肥化
するようになっている。搬送路5は、たとえば内径25
mm程度で繋ぎ目の無い可撓性を有するポリエチレン製
のチューブで構成されている。粉砕部1と搬送路5との
間には圧送手段であるスクイズポンプ4が設置されてお
り、粉砕部1で粉砕された高粘度の生ゴミ粉砕物を搬送
路5に押し込んでこれを処理槽6へ次々と圧送する。
【0024】そして、このような生ゴミ発酵処理装置に
あっては、処理槽6は屋外に配置され、粉砕部1とスク
イズポンプ4は屋内に配置されている。
【0025】粉砕部1に形成された水道水注入口に至る
経路上には、この粉砕部1に導入される水道水の水量を
調整するための電磁弁2および注入水量を水圧変動に影
響されることなく一定に保つための定流量弁3が設置さ
れている。
【0026】処理槽6内の臭気と水蒸気、二酸化炭素を
含む空気を下水配管7aに排気するため、処理槽6と下
水配管7aとは排気路7により連通されている。また、
排気路7の下水配管7a寄りには、下水配管7a内が高
い正圧となった時に臭気が処理槽6内に逆流するのを防
止するための逆流防止弁8が取り付けられている。
【0027】生ゴミ発酵処理装置はマイクロコンピュー
タ、メモリ等から構成される制御手段9を有している。
そして、制御手段9の指示に従って後述するような処理
が実行される。
【0028】次に、生ゴミ発酵処理装置における処理槽
6に関して詳細に説明する。処理槽6内には、搬送路5
から送られた高粘度の生ゴミ粉砕物と混合されてこの生
ゴミ粉砕物を発酵処理により分解する生ゴミ水分調整材
13が収容されている。生ゴミ水分調整材13として
は、生ゴミ粉砕物中の水分を調整する作用に加えて、好
気性好熱バクテリア等に代表される発酵のための微生物
を生息させる微生物担体の作用をも有するおがくずや木
質チップ等が適当である。なお、長期的に良好な発酵処
理状態を維持するためには、生ゴミ水分調整材13を定
期的に交換することが望ましい。
【0029】処理槽6内には、生ゴミ水分調整材13と
搬送された生ゴミ粉砕物とを攪拌して均一な状態にまで
攪拌混合する攪拌羽根14aとこの攪拌羽根14aを回
転させる回転軸14bとからなる攪拌手段14が設けら
れている。攪拌羽根14aは処理槽6内のほぼ中央にお
いて水平方向に設けられた回転軸14bに取り付けられ
ている。なお、図2において、回転軸14bには複数枚
の攪拌羽根14aが取り付けられているが、1枚でもよ
い。また、回転軸14bの一方端にはスプロケット12
aが取り付けられている。このスプロケット12aに
は、前記した制御手段9により回転動作が制御される攪
拌モータ15の回転力が伝達されるチェーン12bが掛
け渡されている。これにより、攪拌羽根14aはスプロ
ケット12aの回転とともに回転される。
【0030】処理槽6の上方には、生ゴミ粉砕物を処理
槽6内に投入するための投入口20が開口されている。
【0031】また、処理槽6の底には加熱手段16が設
置されている。この加熱手段16は電熱線が均一に分布
された電熱面ヒータであって、図示しない温度センサに
よって検出された温度に対応して、処理槽6内部の温度
を好気性好熱微生物の生息に適した温度にコントロール
するとともに、粉砕部1から送られてきた生ゴミ粉砕物
によって含水率が一時的に高くなったときや洗浄水が流
れ込んできたときには、水分を蒸発させて内部の含水率
を発酵処理に適した状態にする。
【0032】処理槽6の上部には排気口18が形成さ
れ、ここに排気ファン17が取り付けられている。ま
た、生ゴミ粉砕物と生ゴミ水分調整材13との混合物に
外部から新鮮な空気を取り込むため、同様に処理槽6の
上部には、給気口19が形成されている。これら給気口
19および排気口18により、処理槽6内へは交換的に
新鮮な空気が取り込まれ、処理槽6内が好気条件に保た
れる。
【0033】次に、処理槽6で行われる生ゴミ粉砕物の
発酵分解について説明する。処理槽6の中で生ゴミ水分
調整材13と混合された生ゴミ粉砕物は、生ゴミ水分調
整材13に生息するバチルス属を中心とした好気性好熱
バクテリア等の微生物によって速やかに分解され、水、
炭酸ガス、アンモニア、その他無機物と難分解性の有機
残査に変化する。そして、発生した気体成分は排気ファ
ン17によって排気口18から排気さる。これにより、
処理槽6の中には、分解により安定化された有機物残査
である堆肥が生成される。
【0034】なお、生ゴミ水分調整材13にはバチルス
属を中心とした好気性好熱バクテリア等の微生物が生息
しているが、好気性好熱バクテリアの代表であるバチル
ス属は土壌中に普遍に存在する極めて一般的な細菌であ
り、堆肥発酵の初期段階での分解活動に大きく寄与して
いるものである。このバチルス属の大きな特徴として胞
子形成能力を持っていることがあげられる。バチルス属
細菌は周囲環境が厳しくなると胞子を形成する。そして
環境が改善されると再び発芽して活発に増殖をはじめ
る。胞子はいわいる微生物の種子の様なものと考えら
れ、耐熱性が高い。このようなバチルス属を中心とする
微生物は50℃〜90℃の環境下でも生存し続けること
ができ、最も活性度の高いのは50℃〜65℃付近であ
る。そして70℃以上の温度範囲では発酵分解速度は低
下するが槽内に虫等が発生しなくなり、雑草の種子、ウ
ィルス、寄生虫、有害微生物等を不活性にできるもので
ある。
【0035】また、処理槽6は、バチルス族細菌などの
微生物を用いた処理を行うという原理上、その生息に適
した水環境が必要で、生ゴミ粉砕物と生ゴミ水分調製材
13を含めた混合物の含水率を50%〜60%の範囲に
保つ必要がある。含水率がこの範囲を下回ると微生物の
生物活動に必要な水分が不足し、ひいては発酵速度の低
下を来すことになるからである。また、逆に含水率がこ
の範囲を上回ると攪拌によって供給されるべき酸素が不
足し、槽内が嫌気化して嫌気性の微生物が繁殖して強い
臭気を発生するようになるからである。なお、含水率は
生ゴミと生ゴミ水分調整材13に含まれている水分量を
生ゴミと生ゴミ水分調整材13の乾燥重量と該水分量の
和で割ったものである。
【0036】ここで、図3に示すように、攪拌手段14
を所定の回転方向(図示する場合においては、時計回り
であるA方向)に回転させると、一定時間にわたってこ
の攪拌手段14に攪拌された処理槽6内の生ゴミ水分調
整材13は攪拌羽根14aによって掘り下げられた側が
低くなってへこみ部Cが形成される。そして、前記した
投入口20は、このような生ゴミ水分調整材13のへこ
み部Cの上方位置に形成されている。また、排気口18
および給気口19も生ゴミ水分調整材13のへこみ部C
の上方位置に形成されている。なお、図3において、給
気口19は排気口18の向こう側に位置しているため、
表されていない。
【0037】そして、制御手段9は、攪拌手段14をA
方向に回転させてこのようなへこみ部Cを形成した後、
スクイズポンプ4を動作させて投入口20から生ゴミ粉
砕物を処理槽6内へ導入する。これにより、生ゴミ粉砕
物はへこみ部Cの位置に投入されることになる。なお、
導入後は、後述するように、制御手段9は攪拌手段14
をA方向、またはこれと反対のB方向に回転させて生ゴ
ミ粉砕物と生ゴミ水分調整材13とを混合させる。
【0038】ここで、生ゴミ粉砕物は、図4に示すよう
に、攪拌羽根14aの回転軌跡面Sと交差する方向から
処理槽6内のへこみ部Cに投入されるようになってい
る。但し、投入口を図示する場合と隣接する処理槽6の
面に形成し、生ゴミ粉砕物を攪拌羽根14aの回転軌跡
面S上のへこみ部Cに投入するようにしてもよい。生ゴ
ミ粉砕物を攪拌羽根14aの回転軌跡面Sと交差する方
向から投入するようにした場合には、生ゴミ粉砕物が攪
拌羽根14aの攪拌領域内に満遍なく行きわたって生ゴ
ミ水分調整材13と効率よく混合される。また、生ゴミ
粉砕物を攪拌羽根14aの回転軌跡面S上に投入するよ
うにした場合には、投入された生ゴミ粉砕物は攪拌羽根
14aと必ず接触することになって、やはり生ゴミ水分
調整材13と効率よく混合される。
【0039】次に、本実施の形態による生ゴミ発酵処理
装置による生ゴミの粉砕、搬送、発酵という一連の動作
について説明をする。
【0040】まず、粉砕部1内に生ゴミを投入し、動作
開始ボタン(図示せず)をオンにする。これにより、電
磁弁2が開位置となって水道水が粉砕部1内に所定量注
入される。これと同時に、制御手段9は生ゴミの粉砕を
開始させ、生ゴミが十分に細かくなるまでの所定時間粉
砕を継続させる。
【0041】次に、制御手段9は攪拌羽根14aを所定
の方向(図3におけるA方向)に一定時間回転させる。
これにより、生ゴミ水分調整材13には図3に示すよう
なへこみ部Cが形成される。
【0042】そして、制御手段9は、生ゴミ水分調整材
13によるへこみ部Cを形成した後に、粉砕された高粘
度の生ゴミ粉砕物をスクイズポンプ4を駆動して搬送路
5から処理槽6へと導入する。前述のように投入口20
はへこみ部Cの上方に形成されているので、生ゴミ粉砕
物はへこみ部Cの位置、つまり処理槽6の底面近くに投
入される。これにより、生ゴミ粉砕物は攪拌羽根14a
に巻き込まれ易くなり、効率よく生ゴミ水分調整材13
と攪拌混合される。
【0043】また、生ゴミ水分調整材13が投入口20
まで上昇することがないので、この生ゴミ水分調整材1
3により投入口20が閉塞されて生ゴミ粉砕物が処理槽
6内に投入不能となることもない。
【0044】さらに、給気口19や排気口18もへこみ
部Cの上方に形成されているので、これらが生ゴミ水分
調整材13に閉塞されることがなくなって換気が適正に
行われ、生ゴミ粉砕物に対して安定した微生物分解処理
を行うことができる。
【0045】ここで、制御手段9は、生ゴミ粉砕物が処
理槽6内に投入された後、あるいはへこみ部C形成後所
定時間経過すると、攪拌手段14をへこみ部Cを形成す
る方向とは逆方向に、つまり図3においてB方向に回転
させるようにする。なお、このB方向への回転は、生ゴ
ミ粉砕物と生ゴミ水分調整材13との混合物の表面がほ
ぼ平らになるまで継続される。ここで、混合物の表面が
ほぼ平らになるとは、混合物の表面が完全な平坦面にな
るとの意味ではなく、多少の凹凸はあっても、全体とし
て概ね平坦な面になるという意味である。
【0046】このように生ゴミ粉砕物投入後に攪拌手段
14を逆回転させると、生ゴミ粉砕物と生ゴミ水分調整
材13とが強制的にかき混ぜられるようになるので、両
者が短時間のうちに十分に攪拌混合される。また、生ゴ
ミ粉砕物と生ゴミ水分調整材13とからなる混合物の表
面が平らになった時点で攪拌手段14aの回転を停止さ
せることにより、加熱手段16を備えた処理槽6におい
て生ゴミ水分調整材13に供給される熱の均一化が図れ
るので、安定した微生物分解処理を行うことができる。
【0047】このようにして生ゴミ水分調整材13と攪
拌混合された生ゴミ粉砕物は処理槽6の中で微生物によ
って発酵処理されて堆肥が生成される。また、発酵処理
の際に処理槽6内で発生する臭気と水蒸気、二酸化炭素
を含む空気は排気ファン17によって排気口18から下
水配管7aへ排出される。
【0048】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、生ゴミ
粉砕物はへこみ部の位置である処理槽の底面近くに投入
されるので、攪拌羽根に巻き込まれ易くなって効率よく
生ゴミ水分調整材と攪拌混合されるという有効な効果が
得られる。
【0049】したがって、生ゴミ粉砕物の処理時間の短
縮と処理能力の向上を図ることが可能になるという有効
な効果が得られる。
【0050】また、生ゴミ水分調整材が投入口まで上昇
することがないので、生ゴミ水分調整材により投入口が
閉塞されて生ゴミ粉砕物が処理槽内に投入不能となるこ
とがないという有効な効果が得られる。
【0051】生ゴミ粉砕物の処理槽内への投入方向を、
攪拌羽根の回転軌跡面と交差する方向、または攪拌羽根
の回転軌跡面上とすることにより、生ゴミ粉砕物が攪拌
羽根の攪拌領域内に満遍なく行きわたって、あるいは投
入された生ゴミ粉砕物が攪拌羽根と必ず接触することに
なって、生ゴミ水分調整材と効率よく混合されるという
有効な効果が得られる。
【0052】給気口および排気口をへこみ部の上方位置
に形成することにより、これら給排気口が生ゴミ水分調
整材に閉塞されることがなくなるという有効な効果が得
られる。これにより換気が適正に行われるようになるの
で、生ゴミ粉砕物に対して安定した微生物分解処理を行
うことができるという有効な効果が得られる。
【0053】生ゴミ粉砕物投入後に、へこみ部を形成す
る方向とは逆方向に平坦面が形成されるまで攪拌手段を
回転させることにより、生ゴミ粉砕物と生ゴミ水分調整
材とが強制的にかき混ぜられて両者が短時間のうちに十
分に攪拌混合されるという有効な効果が得られる。ま
た、加熱手段を備えた処理槽において生ゴミ水分調整材
に供給される熱の均一化が図れ、安定した微生物分解処
理を行うことができるという有効な効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態における生ゴミ発酵処理
装置を示す全体構成図
【図2】(a)は図1の生ゴミ発酵処理装置の一部を構
成する処理槽を示す断面図(b)は(a)と直交する方
向における断面図
【図3】図2の処理槽の要部を拡大して示す断面図
【図4】図2の処理槽における攪拌羽根の回転軌跡面に
対する生ゴミ粉砕物の投入方向を示す説明図
【図5】生ゴミ水分調整材が収容された従来の処理槽を
示す断面図
【符号の説明】
6 処理槽 9 制御手段 13 生ゴミ水分調整材 14 攪拌手段 14a 攪拌羽根 14b 回転軸 18 排気口 19 給気口 20 投入口 C へこみ部 S 回転軌跡面

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】生ゴミ粉砕物を発酵分解する処理槽であっ
    て、 前記処理槽内に収容され、前記生ゴミ粉砕物中の水分を
    調整するとともに前記生ゴミ粉砕物を堆肥化する生ゴミ
    水分調整材と、 前記処理槽内に設けられた回転軸、および前記回転軸に
    取り付けられてこの回転軸の回転により前記生ゴミ粉砕
    物と前記生ゴミ水分調整材とを攪拌混合する攪拌羽根か
    らなる攪拌手段と、 前記攪拌手段の回転により形成される前記生ゴミ水分調
    整材のへこみ部の上方位置に開口され、前記生ゴミ粉砕
    物が前記処理槽内に投入される投入口と、 前記処理槽内に交換的に新鮮な空気を取り込む給気口お
    よび排気口と、 前記へこみ部を形成した後にこのへこみ部の位置に前記
    生ゴミ粉砕物を投入して該生ゴミ粉砕物と前記生ゴミ水
    分調整材とが混合されるように前記攪拌手段の動作とを
    制御する制御手段とを有することを特徴とする処理槽。
  2. 【請求項2】前記生ゴミ粉砕物の前記処理槽内への投入
    方向は、前記攪拌羽根の回転軌跡面と交差する方向、ま
    たは前記攪拌羽根の回転軌跡面上であることを特徴とす
    る請求項1記載の処理槽。
  3. 【請求項3】前記給気口および前記排気口は、前記へこ
    み部の上方位置に形成されていることを特徴とする請求
    項1または2記載の処理槽。
  4. 【請求項4】前記制御手段は、さらに、前記生ゴミ粉砕
    物が前記処理槽内に投入された後に前記へこみ部を形成
    する方向とは逆方向に、前記生ゴミ粉砕物と前記生ゴミ
    水分調整材との混合物の表面がほぼ平らになるまで前記
    攪拌手段を回転させることを特徴とする請求項1、2ま
    たは3記載の処理槽。
  5. 【請求項5】請求項1〜4の何れか一項に記載の処理槽
    が用いられていることを特徴とする生ゴミ発酵処理装
    置。
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