JPH1157558A - マスキングラベル - Google Patents

マスキングラベル

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Publication number
JPH1157558A
JPH1157558A JP9231823A JP23182397A JPH1157558A JP H1157558 A JPH1157558 A JP H1157558A JP 9231823 A JP9231823 A JP 9231823A JP 23182397 A JP23182397 A JP 23182397A JP H1157558 A JPH1157558 A JP H1157558A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
adhesive layer
base sheet
masking
masking label
label
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP9231823A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuhiro Tachibana
一洋 橘
Keiji Kishi
圭司 岸
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Nissha Printing Co Ltd
Original Assignee
Nissha Printing Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Nissha Printing Co Ltd filed Critical Nissha Printing Co Ltd
Priority to JP9231823A priority Critical patent/JPH1157558A/ja
Publication of JPH1157558A publication Critical patent/JPH1157558A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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  • Details Or Accessories Of Spraying Plant Or Apparatus (AREA)
  • Adhesive Tapes (AREA)
  • Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】加熱時にきれいに剥離することのできるマスキ
ングラベルを提供する。 【解決手段】熱収縮性フィルムからなる基体シート上に
粘着層が設けられたマスキングラベル1において、基体
シートの熱収縮開始温度下での粘着層と被マスキング物
2との剥離強度aが30〜200g/cmであり、かつ、粘着層
の層内凝集力bおよび基体シートと粘着層間の剥離強度
cとの関係が、a<b、a<cである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、プラスチック、
ガラス、金属などの成形品に対しパターン装飾を行うた
めのマスキングラベルに関する。
【0002】
【従来の技術】装飾方法として、マスキングラベルを用
いる方法がある。マスキングラベルとは、基体シート上
に粘着層が形成されたものであり、これを成形品に貼り
付けた後、全面的にスプレー塗装や静電塗装を行い、最
後にマスキングラベルを剥離することにより部分的に塗
装を行うものである。マスキングラベルは、三次元形状
を有する成形品であっても容易にパターン装飾できると
いう特長を有する。
【0003】マスキングラベルを用いた装飾方法におい
て、マスキングラベルの剥離を容易にするために、マス
キングラベルの基体シートとして熱収縮性フィルムを用
いることが提案されている。基体シートとして熱収縮性
フィルムを用いることにより、スプレー塗装や静電塗装
の後に熱風などで加熱処理を行うと、マスキングラベル
が収縮して自然に剥離することが期待できる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、スプレー塗装
や静電塗装の乾燥工程において、成形品とともにマスキ
ングラベルが加熱されることにより、粘着層の粘着剤が
半溶融状態になって変質し、成形品が冷却された後であ
ってもマスキングシートが成形品から剥離しなくなると
いう問題があった。
【0005】したがって、この発明は、上記のような問
題点を解消し、加熱時にきれいに剥離することのできる
マスキングラベルを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明のマスキングラ
ベルは、以上の目的を達成するために、つぎのように構
成した。
【0007】つまり、この発明のマスキングラベルは、
熱収縮性フィルムからなる基体シート上に粘着層が設け
られたマスキングラベルにおいて、基体シートの熱収縮
開始温度下での粘着層と被マスキング物との剥離強度a
が30〜200g/cmであり、かつ、粘着層の層内凝集力bお
よび基体シートと粘着層間の剥離強度cとの関係が、a
<b、a<cであるように構成した。
【0008】
【発明の実施の形態】図面を参照しながらこの発明の実
施の形態について詳しく説明する。
【0009】図1は、この発明のマスキングラベルの使
用方法を示す斜視図である。図中、1はマスキングラベ
ル、2は被マスキング物である。
【0010】この発明のマスキングラベル1は、熱収縮
性フィルムからなる基体シート上に粘着層が設けられた
マスキングラベル1において、基体シートの熱収縮開始
温度下での粘着層と被マスキング物2との剥離強度aが
30〜200g/cmであり、かつ、粘着層の層内凝集力bおよ
び基体シートと粘着層間の剥離強度cとの関係が、a<
b、a<cであるものである。
【0011】基体シートとしては、熱収縮性フィルムを
用いる。熱収縮性フィルムとしては、塩化ビニルフィル
ム、ポリエステルフィルム、ポリオレフィンフィルム、
ポリスチレンフィルムなどのうち、無延伸または低延伸
のものを用いるとよい。特に、溶剤系スプレー塗装を行
う場合、耐溶剤性に優れたポリエステルフィルムが適し
ている。フィルム厚さは、10〜100μm、特に好ましく
は38〜50μmが適している。フィルムの厚さが10μmに
満たないと収縮力が弱くなり、剥離が不安定となる。ま
た、フィルムの厚さが100μmを越えると経済的でなく
なる。
【0012】粘着層としては、アクリル系樹脂、ビニル
系樹脂、石油系樹脂、ウレタン系樹脂、ゴム系樹脂、ブ
チラール系樹脂などを用いることができる。基体シート
および被マスキング物2の材質に応じて適宜選択すれば
よい。
【0013】基体シートの熱収縮開始温度下での粘着層
と被マスキング物2との剥離強度aが30〜200g/cmと
し、かつ、粘着層の層内凝集力bおよび基体シートと粘
着層間の剥離強度cとの関係が、a<b、a<cである
ようにする。
【0014】ここで、粘着層と被マスキング物2との剥
離強度aは、次のようにして測定する。つまり、粘着層
との密着力が十分に大きいフィルムに粘着層をコーティ
ングし、このフィルムを被マスキング物2に貼り付けた
後、1cm間隔でフィルムおよび粘着層に切れ目を入れて
試験片を作成する。次いで、基体シートの熱収縮開始温
度まで加熱し、試験片の一端をプッシュプルゲージで垂
直方向に引っ張ることにより剥離強度aを測定すること
ができる。測定値の単位はg/cmである。
【0015】また、粘着層の層内凝集力bは、次のよう
にして測定する。つまり、粘着層との密着力が十分に大
きいフィルムに粘着層をコーティングし、このフィルム
を粘着層との密着力が十分に大きい材質の成形品に貼り
付けた後、1cm間隔でフィルムおよび粘着層に切れ目を
入れて試験片を作成する。次いで、基体シートの熱収縮
開始温度まで加熱し、試験片の一端をプッシュプルゲー
ジで垂直方向に引っ張ることにより層内凝集力bを測定
することができる。測定値の単位はg/cmである。
【0016】また、基体シートと粘着層間の剥離強度c
は、次のようにして測定する。つまり、基体シートに粘
着層をコーティングし、基体シートを粘着層との密着力
が十分に大きい材質の成形品に貼り付けた後、1cm間隔
で基体シートおよび粘着層に切れ目を入れて試験片を作
成する。次いで、基体シートの熱収縮開始温度まで加熱
し、試験片の一端をプッシュプルゲージで垂直方向に引
っ張ることにより剥離強度cを測定することができる。
測定値の単位はg/cmである。
【0017】なお、この発明でいう剥離強度とは、積層
した2つの材料を、その界面において接着破壊するため
に必要な最小引き剥がし荷重のことをいう。また、層内
凝集力とは、単一の材料をその層内において凝集破壊す
るために必要な最小引き剥がし荷重のことをいう。ま
た、密着力とは、積層した2つの材料がその界面におい
て接着破壊を起こさない最大引き剥がし荷重のことであ
り、その値は剥離強度と同じである。
【0018】マスキングラベル1は、加熱により基体シ
ートが収縮を始めるが、基体シートの粘着層が形成され
た面は、粘着層の凝集力に抑制され、基体シートの方が
粘着層よりも大きく収縮する。したがって、基体シート
は、マスキングラベル1の端部からめくれ上がるように
剥がれる。その際、被マスキング物2と粘着層との密着
力がもっとも弱いため、粘着層は基体シートに付着した
状態で剥がれる。マスキングラベル1はカールしながら
剥離を続け、最終的には最小面積のみが付着した状態で
収縮が終わる。この状態で粘着剤が30g/cm以上の密着
力を有することにより、マスキングラベル1は完全に離
脱せず、この状態を保つことができる。これは、製造工
程内で乾燥炉の内部でマスキングラベル1が離脱し炉内
を汚すことがなく、また、炉外にでた後、簡単にマスキ
ングラベル1を剥離することができ、生産性の向上に寄
与するものである。
【0019】ここで、粘着層と被マスキング物2との剥
離強度が200g/cmを越えると基体シートの収縮が不可能
になる。また、粘着層の凝集力が、粘着層と被マスキン
グ物2との密着力より弱い場合、マスキングフィルムは
カールするが、粘着層が被マスキング物2に残存し、不
都合である。また、基体シートと粘着層との密着力が、
粘着層と被マスキング物2との密着力より弱い場合、基
体シートは収縮するがカールせず、マスキングラベル1
の剥離が困難となるほか、粘着層の被マスキング物2へ
の残存が生じる。
【0020】マスキングラベル1を利用して装飾体を得
るには、まず、塗装が不要な部分に、必要な形状に打ち
抜きや切り取りなどの方法で整形したマスキングラベル
1を貼り付ける(図1a〜b参照)。次に、スプレー
法、静電法などにより塗装を行い、乾燥を行う(図1c
参照)。乾燥は、少なくともマスキングラベル1の熱収
縮開始温度以上で行う必要があり、通常は80℃以上で2
分間以上である。乾燥終了時において、マスキングラベ
ル1はカールし、極小面積のみが被マスキング物2に付
着した状態となるので、人為的にあるいは機械的にマス
キングラベル1を除去することが容易である。マスキン
グラベル1を除去すると、マスキングラベル1の形状に
したがって非塗装部分を有する塗装品が得られる(図1
d参照)。粘着層は被マスキング物2に残存せず塗装エ
ッジにはにじみが生じないので、優れた外観にパターン
装飾できる。
【0021】
【実施例】
実施例 基材シートとして、厚さ50μmの熱収縮性ポリエステル
フィルムを用い、アクリル系樹脂からなる粘着層をリバ
ースコート法により厚さ2μmで形成してマスキングラ
ベルを得た。剥離強度a、層内凝集力b、基体シートと
粘着層間の剥離強度cは、それぞれa=118g/cm、b=
276g/cm、c=394g/cmであった。
【0022】また、被マスキング物として、ガラスビン
を用意した。
【0023】被マスキング物の側面に、円形に打ち抜い
たマスキングラベルを貼り付け、スプレー法で全面的に
塗装を行った。次いで、60℃、10分間の条件で乾燥を行
った。
【0024】最後に、150℃、20分間の条件でマスキン
グラベルを収縮させ、マスキングラベルを剥離して、円
形窓付きの着色ガラスビンを得た。
【0025】このようにして得た装飾品は、非塗装部の
エッジラインのきれいなものであり、量産性に優れた高
級感のあるものであった。
【0026】比較例基体シートとしてプロピレンフィル
ムを使用したこと以外は実施例と同様にしてマスキング
ラベルを得た。剥離強度a、層内凝集力b、基体シート
と粘着層間の剥離強度cは、それぞれa=118g/cm、b
=276g/cm、c=39.4g/cmであった。
【0027】次いで、実施例と同様にしてガラスビンに
対してマスキングを行い塗装を行った。
【0028】マスキングラベルを収縮させるために加熱
処理を行ったが、マスキングラベルはカールせず、マス
キングラベル全体がガラスビンに密着したまま収縮し
た。そのため、マスキングラベルの除去に手間がかか
り、生産性が劣るものであった。また、粘着層が被マス
キング物に残存し、外観的にも劣るものであった。
【0029】
【発明の効果】この発明は、前記した構成からなるの
で、次のような効果を有する。
【0030】この発明のマスキングラベルは、熱収縮性
フィルムからなる基体シート上に粘着層が設けられたマ
スキングラベルにおいて、基体シートの熱収縮開始温度
下での粘着層と被マスキング物との剥離強度aが30〜20
0g/cmであり、かつ、粘着層の層内凝集力bおよび基体
シートと粘着層間の剥離強度cとの関係が、a<b、a
<cであるので、マスキングラベルは被マスキング物か
ら加熱時にきれいに剥離することができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のマスキングラベルの使用方法を示す
斜視図である。
【符号の説明】
1 マスキングラベル 2 被マスキング物

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱収縮性フィルムからなる基体シート上
    に粘着層が設けられたマスキングラベルにおいて、基体
    シートの熱収縮開始温度下での粘着層と被マスキング物
    との剥離強度aが30〜200g/cmであり、かつ、粘着層の
    層内凝集力bおよび基体シートと粘着層間の剥離強度c
    との関係が、a<b、a<cであることを特徴とするマ
    スキングラベル。
JP9231823A 1997-08-12 1997-08-12 マスキングラベル Withdrawn JPH1157558A (ja)

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JP9231823A JPH1157558A (ja) 1997-08-12 1997-08-12 マスキングラベル

Applications Claiming Priority (1)

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JP9231823A JPH1157558A (ja) 1997-08-12 1997-08-12 マスキングラベル

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ID=16929586

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Effective date: 20041102