JPH1156877A - インプラント体、該インプラント体の製造方法及び該 インプラント体の使用方法 - Google Patents
インプラント体、該インプラント体の製造方法及び該 インプラント体の使用方法Info
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- JPH1156877A JPH1156877A JP9227809A JP22780997A JPH1156877A JP H1156877 A JPH1156877 A JP H1156877A JP 9227809 A JP9227809 A JP 9227809A JP 22780997 A JP22780997 A JP 22780997A JP H1156877 A JPH1156877 A JP H1156877A
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Abstract
即日に使用可能な人工歯牙を形成することを可能とした
インプラント体を提供する。 【解決手段】 略円筒状に形成され、肉厚部を貫くコの
字形状又はコの字形状に近似した形状のスリット部3を
設けたの本体2と、前記スリット部3を境として本体2
の外周より外方に膨出させた前記スリット部3により画
されるコの字形状又はコの字形状に近似した形状の膨出
部4aとを有するものである。
Description
用いられるインプラント体、インプラント体の形成方法
及びインプラント体の使用方法に関する。
固定する歯科技工の分野においては、インプラント体を
歯槽骨に植立した後、再びその部分の歯肉を縫合して約
数年間待ち、歯槽骨が成長することによりインプラント
体と歯槽骨を強固に固着させるようにしている。
0を示す。このインプラント体50は、下部にスリット
55を有する本体51の内周部に、ねじ体53の回転力
を利用して拡開体52を上昇させ、本体51の下部に左
右に開く拡開部51aを形成したものである。
に示した従来技術の場合、拡開部51aの下部には空洞
が生じて、上部からの力に対して大きな抵抗力を示さな
い。また、周辺の骨成分がこの空洞を埋めるようになる
ため拡開部51aの先端部分の骨密度は極めて薄くなっ
てしまう。また拡開部51aの拡開によって生じた骨密
度の濃くなった部分もインプラント体50の保持力に寄
与していないと言える。
旦インプラント体を歯槽骨に植立しこの後、再びインプ
ラント体の植立部の歯肉を切開し、インプラント体の上
部を露出させ、その後の作業を続ける必要があった。患
者は半年間は充分な咀嚼機能が回復せず、不便な生活を
強いられるばかりでなく、半年後に再びインプラント体
の植立部を切開するという肉体的苦痛を伴うことにな
る。
直後の抜歯溝へ植立するのは不可能であった。抜歯溝の
形状には個人差があり、円筒形をしたインプラント体を
抜歯溝へ植立しても歯槽骨との密着部分が少なく固定す
ることは不可能であった。従って、抜歯してから数年待
ち抜歯溝が完全になくなるまで待たなければならないこ
ととなるが、抜歯溝の後は歯槽骨が薄くなることが知ら
れている。このためインプラント体の植立自体が難しく
なるケースが頻繁に生じていた。
部分を歯槽骨に埋没した直後に機械的に拡張する技術も
提案されているが、この場合、インプラン体の下部のみ
を拡張するため歯槽骨との充分な固着力は得られないと
いう課題があった。
体の一部分の拡張時に歯槽骨に空洞を作ってしまうた
め、歯槽骨が薄くなる危険性も指摘されていた。
であり、抜歯溝等との間の保持力を増し、即日に使用可
能な人工歯牙を形成することを可能としたインプラント
体、該インプラント体の形成方法及び該インプラント体
の使用方法を提供することを目的とする。
は、略円筒状に形成され、肉厚部を貫く任意個数の膨出
部形成用のスリット部を設けた本体と、前記スリット部
を境として本体の外周より外方に膨出させた前記スリッ
ト部の形状で画される膨出部とを有することを特徴とす
るものである。前記膨出部の膨出方向は、前記本体の長
さ方向又は本体の円周方向とした構成としている。
出部として任意の方向に膨出させることができるため、
このインプラント体を抜歯溝に植立した場合、あらゆる
方向からの力に対して強力な保持力を発揮できる。従っ
て、従来のインプラント体に比較して植立直後から強力
な保持力を発揮し、インプラント体に対して即日の上部
構造の構築が可能であり即咀嚼機能が回復する。また抜
歯溝を利用しての植立が可能になり、抜歯溝が起因とな
り歯槽骨が薄くなることを防止することもできる。
状に形成され、肉厚部を貫く任意個数の膨出部形成用の
スリット部を設けた本体と、前記スリット部を境として
本体の外周より外方に膨出させた前記スリット部により
画されるコの字形状又はコの字形状に近似した形状の膨
出部とを有することを特徴とするものである。前記コの
字形状又はコの字形状に近似した形状の膨出部は、前記
本体の長さ方向に沿って上向き又は下向きに膨出させた
構成、または、前記本体の円周方向に沿って膨出させた
構成としている。
インプラント体における前記コの字形状又はコの字形状
に近似した形状の膨出部は、前記本体の長さ方向に沿っ
て上向き又は下向きに膨出させたものと前記本体の円周
方向に沿って膨出させたものとの組み合わせからなる構
成としている。
をコの字形状又はコの字形状に近似した形状の膨出部を
利用して、前記本体の長さ方向に沿って上向き又は下向
きに膨出させたり、または、前記本体の円周方向に沿っ
て膨出させたりと任意の方向に膨出させることができる
ため、インプラント体に加わるあらゆる方向からの力に
対して強力な保持力を発揮できる。従って、従来のイン
プラント体に比較して植立直後から強力な保持力を発揮
し即日の上部構造の構築が可能であり即咀嚼機能が回復
する。また抜歯溝を利用しての植立が可能になり、抜歯
溝が起因となり歯槽骨が薄くなることを防止することも
できる。
ラント体の形成方法は、略円筒状に形成され、肉厚部を
貫く膨出部形成用のスリット部を設けた本体の内部に、
拡開ねじ体を挿入して回転し、拡開ねじ体のスリット部
に対応する位置に設けた凸部により、スリット部により
囲まれる領域を外方に膨出させて膨出部とすることを特
徴とするものである。
の発明のような作用を発揮するインプラント体を、拡開
ねじ体の回転操作という簡略な工程で形成できる。
プラント体の形成方法は、略円筒状に形成され、肉厚部
を貫く膨出部形成用のスリット部を設け、スリット部に
より囲まれる領域の内周側に受凸部を設けた本体の内部
に、拡開ねじ体を挿入して回転し、前記受凸部を拡開ね
じ体に設けた膨出凸部により外方に膨出させてスリット
部により囲まれる領域を膨出部とすることを特徴とする
ものである。
の発明のような作用を発揮するインプラント体を、請求
項7記載の発明の場合と同様、拡開ねじ体の回転操作と
いう簡略な工程に基づいて、前記本体の受凸部が拡開ね
じ体に設けた膨出凸部により外方に膨出することにな
り、これにより、スリット部により囲まれる領域を膨出
部とすることができる。
プラント体の形成方法は、略円筒状に形成され、肉厚部
を貫く膨出部形成用のスリット部を設け、スリット部の
下側に、雌ねじを有するとともに外側に突出する押上凸
部を備えた押上体が挿通可能な空隙部を設けた本体に対
して、この本体の上部から前記空隙部に挿通された押上
体の雌ねじに螺合する雄ねじ体を挿入し、雄ねじ体を回
転させて前記押上体を上昇させ、押上体の押上凸部を介
して前記スリット部により囲まれる領域を外方に膨出さ
せて任意数の膨出部とすることを特徴とするものであ
る。
の発明のような作用を発揮するインプラント体を、雄ね
じ体の回転による押上体の上昇動作という簡略な工程で
形成できる。
ント体の形成方法は、略円筒状に形成され、肉厚部を貫
く膨出部形成用のスリット部を設け、スリット部の下側
に、雌ねじを有するとともに外側に突出する押上凸部を
備えた押上体が挿通可能な空隙部を設けた本体に対し
て、この本体の上部から前記空隙部に挿通された押上体
の雌ねじに螺合するねじ部及び頭部を有する雄ねじ体を
挿入し、雄ねじ体を回転させて前記押上体を上昇させ、
押上体の押上凸部を介して前記スリット部により囲まれ
る領域を外方に膨出させて任意数の膨出部とし、前記雄
ねじ体の頭部領域と本体の対応部分とを密封加工するこ
とを特徴とするものである。
場合と同様、請求項1記載の発明のような作用を発揮す
るインプラント体を、雄ねじ体の回転による押上体の上
昇動作という簡略な工程で形成できるとともに、前記雄
ねじ体の頭部領域と本体の対応部分とを密封加工するも
のであるから、前記雄ねじ体の頭部領域と本体との間の
隙間からの細菌等の侵入を防止することができる。
ント体の使用方法は、略円筒状に形成され、肉厚部を貫
く任意個数の膨出部形成用のスリット部を設けた本体
と、前記スリット部を境として本体の外周より外方に膨
出させた前記スリット部により画されるコの字形状又は
コの字形状に近似した形状の膨出部とを有するインプラ
ント体を、抜歯溝に植立して、前記膨出部により抜歯溝
周辺部との接合強度の強化を図るようにしたことを特徴
とするものである。
えたインプラント体を抜歯溝に植立することで、抜歯溝
周辺部との接合強度の強化を図り、抜歯溝等との間の保
持力を増し、即日に使用可能な人工歯牙を形成すること
が可能となる。
細に説明する。
インプラント体1及びその形成方法を示すものである。
図1に示すインプラント体1は、チタン又はステンレス
にアパタイト等をコーティングして生体への親和性の良
い材料を用いて略円筒状に形成した本体2を具備してい
る。この本体2は、略円筒状とする他、臼歯部の抜歯溝
での使用状態を考慮すると四角筒状とすることも可能で
ある。
の肉厚部と分離しない図2に示すようなコの字形状のス
リット部3を、例えば本体上部に2箇所、本体中央部及
び下部に各々2箇所、合計6箇所設けている。本体2の
上部の2箇所のスリット部3は、図2の上側に示すよう
に本体2の円周方向に長辺が沿い、本体2の長さ方向に
短辺が沿う形状としている。また、本体中央部及び下部
に各々2箇所ずつ設けたスリット部3は、図2の下側に
示すように本体2の長さ方向に長辺が沿い、本体2の円
周方向に短辺が沿う形状としている。尚、スリット部3
の部分は外周側から切り込みを入れ、スリット部3を外
側へ膨出させ易くするようにすることもできる。また、
歯槽骨との密着性を高めるためと、上方からかかる咀嚼
による力を分散させるために、本体2の外周に雄ねじ部
を設けてもよい。
部3に囲まれる領域を各々本体2の外周面から外方に膨
出させて、2個の膨出部4a、4bとしている。また、
本体中央部の2箇所のスリット部3に囲まれる領域を各
々本体2の外周面から外方に膨出させて、本体2の上方
に向けて開口した2個の膨出部5a、5bとしている。
さらに、本体下部の2箇所のスリット部3に囲まれる領
域を各々本体2の外周面から外方に膨出させて、本体2
の下方に向けて開口した2個の膨出部6a、6bとして
いる。
6a、6bの形状は、コの字形状の他、これと近似した
山形状、略半円状、台形状等とすることができる。
さ方向或いは円周方向に沿ってテーパー状に加工されて
いる。
する。外形加工をしたインプラント体1の本体2の一方
の端部から図3に示すように偏心した孔7a、7b、7
cを他方の端部を貫通する若干手前まで開ける。さら
に、孔7a、7b、7cにより形成される本体2の内周
におけるテーパ部8を損なわないようなサイズの孔9を
本体2の中心に沿って貫通するように開ける。さらに、
3箇所の孔7a、7b、7cにより形成される本体2の
内周におけるテーパ部8を含むような孔(図示せず)を
インプラント体1の本体2の上部に開ける。以上の孔加
工はドリルでの加工以外にも放電加工等によって行うこ
とも可能である。次に、一番大きな孔の途中まで雌ねじ
を切る。
b、6a、6bを拡開させる拡開ねじ体10について図
4を参照して説明する。この拡開ねじ体10の下端はイ
ンプラント体1の本体2の下端の孔に嵌合し、拡開ねじ
体10に設けた任意数の凸部11bはインプラント体1
の本体2内のテーパー部分に沿って回転し、図5に示す
ようにテーパー部分を外側へ押し開き、膨出部4a、4
b、5a、5b、6a、6bを形成する。上端部は本体
2の上部の孔に嵌合する。拡開ねじ体10の上端部に設
けた溝11aは、手動による回転力を与えるものであ
る。
cは、前記本体2内のテーパー部分の角部12に係合
し、拡開ねじ体10を定位置に固定する。このようにし
て、図1に示すような本体2を製造することができる。
部に設ければ歯槽骨の緻密な部分へ拡開することができ
強力な保持力を発揮する。また、膨出部4a、4bの向
きは歯槽骨の薄い患部に対応する短いインプラント体1
に使用する事もできる。さらに、臼歯部の抜歯溝のよう
に先端が二つないしは三つに分岐しているような場合、
従来の拡張形のインプラント体では対応が不可能であっ
たが、このタイプの短いインプラント体1により臼歯部
への適応が可能になる。
ト体1の下方向きに設けた場合には、咀嚼時に上方から
インプラント体1にかかる力に対して大きな保持力を有
することになる。即ち、膨出部6a、6bの膨出によっ
て骨密度が増した部分が有効に作用すると言える。
乃至図9を参照して説明する。本実施の形態2のインプ
ラント体1Aは、略円筒状に形成され、肉厚部を貫くコ
の字形状の任意数のスリット部22を設け、スリット部
22により囲まれる領域の内周側に例えば上下合計3箇
所の受凸部23を設けた本体20の内部に、図6及び図
7に示すような頭部25aを有するとともに外周におけ
る前記各受凸部23に各々対応する位置に上下合計3箇
所の膨出凸部24を設けた拡開ねじ体25を挿入し、頭
部25aを回転し、前記受凸部23を拡開ねじ体25の
膨出凸部24により外方(インプラント体1Aの長さ方
向、外周方向)に膨出させてスリット部22により囲ま
れる領域を任意数の膨出部27とし、図1に示す場合と
同様な形状を有する図7に示すインプラント体1Aとす
るものである。前記頭部25aの下面と、この頭部25
aの下面が接合する本体20の段孔部20bの上面は、
密着性(シール性)を確保するために精密な表面加工が
施されている。
凸部24による膨出部27の膨出動作を示すものであ
る。膨出凸部24は拡開ねじ体25の軸部25aに対し
て、例えば180度対称配置に前記軸部25aの直径
(D)よりも大きい突出長(L)となるように全体とし
て楕円を呈するように形成され、拡開ねじ体25を図8
に示す矢印方向に90度回転することで、膨出凸部24
の両突出端を対応する受凸部23に当てて外方に押し出
し、スリット部22により囲まれる領域を膨出部27と
するものである。膨出凸部24としては、図9に示すよ
うな形状、即ち、前記軸部25aに対して180度対称
配置に外方に突出させた段差付きのカム形状で、かつ、
外周部にネジ状部24aを備えたものを用いる事もでき
る。この場合、膨出凸部24により拡開される受凸部2
3側にもネジ状部23aを設ける事で、拡開ねじ体25
を図8に示す如く矢印a方向に90度回転したとき、膨
出凸部24に受凸部23に螺合する感じで膨出部27を
形成できる。
外形加工をしたインプラント体1Aの一方の端部から内
部を貫通する孔を開け、さらにスリット部22により囲
まれる領域の内周側に受凸部23を設ける。また、放電
加工を利用してもインプラント体1Aの加工を実行でき
る。
20の一部に抜孔20aを設け、拡開ねじ体25にも貫
通孔28を設けて、緩み止めピン29を抜孔20aから
貫通孔28に挿入する事で、拡開ねじ体25を定位置に
固定して膨出部27が本体20側に没入しない構成とす
る事ができる。この場合、本体20の段孔部20bの下
側の拡開ねじ体25の外周にウェーブワッシャ(又は皿
ばね体)30を嵌め付け、上述した頭部25aの下面
と、この頭部25aの下面が接合する本体20の段孔部
20bの上面との表面加工と相俟って、拡開ねじ体25
と本体20との間から細菌等が本体20内に侵入するこ
とを防止している。また、前記緩み止めピン29と抜孔
20aとの間、緩み止めピン29と貫通孔28との間に
も各々円筒状のシール部材を介在するようにすれば本体
20内への細菌等の侵入をより完璧に防止できる。
の実施の形態3のインプラント体1Bについて説明す
る。このインプラント体1Bは、略円筒状に形成された
本体20を具備し、肉厚部を貫くコの字状の任意数のス
リット部32(図10において上部側は図12に示すよ
うに本体20の円周方向、下部側は本体20の長さ方
向)を設ける。また、スリット部32の下側に、図14
にも示すように雌ねじ33bを有する円筒状で、その外
周から180度対称配置に最突出端から内方に至る上昇
勾配の押上凸部33aを設けた押上体33が挿通可能な
空隙部34(この空隙部34はスリット部32の一辺を
大きく切り欠くことで形成される)を設けている。
は、前記、本体20に対して、この本体20の上部から
前記空隙部34に挿通された押上体33の雌ねじ33に
螺合する雄ねじ体35を挿入する。そして、雄ねじ体3
5を回転させて前記押上体33を上昇させ、押上体33
の押上凸部33aの上昇力を前記スリット部32により
囲まれる領域の内周側に作用させて外方に膨出させ、こ
れにより、上部側は図11に示すように本体20の円周
方向に膨出する任意数の膨出部36Aとし、下部側は本
体20の長さ方向の斜め下方に膨出する膨出部36Bと
し、これによりインプラント体1Bを形成するものであ
る。この場合、前記雄ねじ体35の頭部35aの外周の
下面35bと、本体20の孔段部20bの上面とは、密
着性(シール性)を確保するために精密な表面加工が施
され、雄ねじ体35の頭部35aの外周から本体20内
への細菌等の侵入を防止している。
形成される前記膨出部36Aの形状を示すものであり、
この膨出部36Aは、上部が薄く下部が厚く形成される
とともに、その内周側において最下端から斜め上方に向
かって最も側方に突出した稜線37を有し、前記押上体
33の押上凸部33aが上昇するとき、押上凸部33a
の傾斜面が常に稜線37に沿って接触するようにして、
膨出部36Aを円周方向に膨出させるものである。
の使用例を概略的に示すものであり、図1に示すよう
に、上向きの膨出部5a、5bと、下向きの膨出部6
a、6bとを有するインプラント体1を使用し、これら
を隣接して膨出部5a、5b、膨出部6a、6bの位置
を調整しつつ抜歯溝40に植立することにより、これら
が互いに干渉することなく抜歯溝40に高密度で植立す
ることが可能となる。
図1に示すような膨出部4a、4b、5a、5bを膨出
させることで、図16に示すように不定型な抜歯溝40
にもこのインプラント体1を埋め込むことができる。
溝へのインプラント体1の植立が可能となり、以下の説
明のようにインプラント体1の適応症例を飛躍的に拡大
させる。即ち、通常咀嚼により歯牙からの力により歯槽
骨がわずかに歪み、微少な電位が歯槽骨に生じる。この
電位に血液中のカルシウムイオンが引き寄せられ、歯糟
骨ヘのカルシウム成分の補給を行っている。
塞がるのを待つ必要があったが、この間には抜歯部の歯
槽骨には充分なカルシウム成分は供給されない。また、
抜歯溝を周辺の骨成分が埋めようとするので歯槽骨が薄
く脆弱になり、インプラント体が植立できないケースが
上顎で約80%、下顎で30%あるのがインプラント体
を処置する際の最大のネックであった。
体1(インプラント体1A、1Bも同様、以下同じ)を
植立してもインプラント体1の上下各部に膨出部4a、
5a、6a等を設けることができのるで、埋め込みの為
の抜歯部等の穴が完全な円で無くても良く、抜歯直後に
前記インプラント体1を歯槽骨へ植立することが可能と
なる。
は極めて限られたケースとなる。抜歯溝は不定形であ
り、従って従来の非拡張形インプラント体を埋め込むの
は不可能である。また、従来の拡張形インプラント体も
このインプラント体の下部のみしか拡張しないため不可
能であった。本本実施の形態によれば、インプラント体
1の各所を膨出できるので、不定型な抜歯溝にもインプ
ラント体1を埋め込むことができる。
限られた人数しかいない。その主な原因は、歯槽骨に穴
を開けるという高度な技術を要求されるためである。穴
の深さ、方向に細心の注意を払わなければ、直ちに医療
事故につながる事態が生じるが、抜歯溝がそのままイン
プラント体1の埋め込みのための穴として利用できるの
であれば遥かに容易に、そして安全にインプラント体1
の植立を行うことが可能となる。
によれば、抜歯溝の複数箇所に膨出部を当てて支持でき
るので、インプラント体1に作用する曲げモーメントに
対しても従来例の場合よりも強くなるという利点があ
る。
に比較して植立直後から強力な保持力を発揮し、即日の
上部構造の構築が可能であり、歯槽骨が薄くなることを
防止することもできるインプラント体を提供することが
できる。
インプラント体を簡略な工程で形成できる形成方法を提
供することができる。
インプラント体を簡略な工程で形成できるとともに、本
体内への細菌等の侵入を防止することも可能なインプラ
ント体の形成方法を提供することができる。
周に備えたインプラント体を抜歯溝に植立することで、
抜歯溝周辺部との接合強度の強化を図り、抜歯溝等との
間の保持力を増し、即日に使用可能な人工歯牙を形成す
ることが可能なインプラント体の使用方法を提供するこ
とができる。
正面図である。
るスリット部の方向を示す説明図である。
状態を示す図である。
ねじ体を示す斜視図である。
工程を示す図である。
を示す断面図である。
断面図である。
動作を示す説明図である。
他例を示す説明図である。
す断面図である。
す断面図である。
示す部分斜視図である。
拡大図である。
示す斜視図である。
用例を示す概略図である。
の使用例を示す概略図である。
ある。
Claims (11)
- 【請求項1】 略円筒状に形成され、肉厚部を貫く任意
個数の膨出部形成用のスリット部を設けた本体と、 前記スリット部を境として本体の外周より外方に膨出さ
せた前記スリット部の形状で画される膨出部と、 を有することを特徴とするインプラント体。 - 【請求項2】 前記膨出部の膨出方向は、前記本体の長
さ方向又は本体の円周方向である請求項1記載のインプ
ラント体。 - 【請求項3】 略円筒状に形成され、肉厚部を貫く任意
個数の膨出部形成用のスリット部を設けた本体と、 前記スリット部を境として本体の外周より外方に膨出さ
せた前記スリット部により画されるコの字形状又はコの
字形状に近似した形状の膨出部と、 を有することを特徴とするインプラント体。 - 【請求項4】 前記コの字形状又はコの字形状に近似し
た形状の膨出部は、前記本体の長さ方向に沿って上向き
又は下向きに膨出させたことを特徴とする請求項3記載
のインプラント体。 - 【請求項5】 前記コの字形状又はコの字形状に近似し
た形状の膨出部は、前記本体の円周方向に沿って膨出さ
せたことを特徴とする請求項3記載のインプラント体。 - 【請求項6】 前記コの字形状又はコの字形状に近似し
た形状の膨出部は、前記本体の長さ方向に沿って上向き
又は下向きに膨出させたものと前記本体の円周方向に沿
って膨出させたものとの組み合わせからなることを特徴
とする請求項3記載のインプラント体。 - 【請求項7】 略円筒状に形成され、肉厚部を貫く任意
個数の膨出部形成用のスリット部を設けた本体の内部
に、拡開ねじ体を挿入して回転し、拡開ねじ体のスリッ
ト部に対応する位置に設けた凸部により、スリット部に
より囲まれる領域を外方に膨出させて膨出部とすること
を特徴とするインプラント体の形成方法。 - 【請求項8】 略円筒状に形成され、肉厚部を貫く任意
個数の膨出部形成用のスリット部を設け、スリット部に
より囲まれる領域の内周側に受凸部を設けた本体の内部
に、拡開ねじ体を挿入して回転し、前記受凸部を拡開ね
じ体に設けた膨出凸部により外方に膨出させてスリット
部により囲まれる領域を膨出部とすることを特徴とする
インプラント体の形成方法。 - 【請求項9】 略円筒状に形成され、肉厚部を貫く膨出
部形成用のスリット部を設け、スリット部の下側に、雌
ねじを有するとともに外側に突出する押上凸部を備えた
押上体が挿通可能な空隙部を設けた本体に対して、この
本体の上部から前記空隙部に挿通された押上体の雌ねじ
に螺合する雄ねじ体を挿入し、雄ねじ体を回転させて前
記押上体を上昇させ、押上体の押上凸部を介して前記ス
リット部により囲まれる領域を外方に膨出させて任意数
の膨出部とすることを特徴とするインプラント体の形成
方法。 - 【請求項10】 略円筒状に形成され、肉厚部を貫く膨
出部形成用のスリット部を設け、スリット部の下側に、
雌ねじを有するとともに外側に突出する押上凸部を備え
た押上体が挿通可能な空隙部を設けた本体に対して、こ
の本体の上部から前記空隙部に挿通された押上体の雌ね
じに螺合するねじ部及び頭部を有する雄ねじ体を挿入
し、雄ねじ体を回転させて前記押上体を上昇させ、押上
体の押上凸部を介して前記スリット部により囲まれる領
域を外方に膨出させて任意数の膨出部とし、前記雄ねじ
体の頭部領域と本体の対応部分とを密封加工することを
特徴とするインプラント体の形成方法。 - 【請求項11】 略円筒状に形成され、肉厚部を貫く任
意個数の膨出部形成用のスリット部を設けた本体と、前
記スリット部を境として本体の外周より外方に膨出させ
た前記スリット部により画されるコの字形状又はコの字
形状に近似した形状の膨出部とを有するインプラント体
を、抜歯溝に植立して、前記膨出部により抜歯溝周辺部
との接合強度の強化を図るようにしたことを特徴とする
インプラント体の使用方法。
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KR20040037967A (ko) * | 2002-10-31 | 2004-05-08 | 정필훈 | 치아 뿌리모양에 맞게 팽창하는 치과용 임플란트 |
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