JP4237843B2 - インプラント体 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は顎骨に歯科技工上の構造体を固定するインプラント体に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、顎骨に義歯を固定するインプラント体としては、顎骨内に挿入する第1のインプラント構成部材(ベース部材)と、この第1のインプラント構成部材に結合して、歯科技工上の構造体を支持する第2のインプラント構成部材(ホルダー部材)とから構成する発明が、例えば特開平7−23983号あるいは特開平8−196548号公報にて公開されている。
【0003】
しかして、前記インプラント体の実施に当たっては、第1のインプラント構成部材を顎骨の所要位置に植立した後、再びその部分の歯肉を縫合して、所要期間待ち、顎骨が成長することによりインプラント構成部材が顎骨に強固に固着するようにする。
【0004】
すなわち、前者の発明は、顎骨に義歯を固定する装置で、図36に示す如く顎骨41に挿入できるベース44、ホルダー45およびスリーブ46を有する義歯49を顎骨41に固定する装置43の提供を目的とする。
【0005】
又、その構成は、ベース44には、端面44dに流入する内ネジ44gおよび拡大部44hを有する穴44eの流入部を取り囲む円錐状のリング面44kとがある。ホルダー45には、装置を組み立てる時にスリーブ46を貫通し、ベース44の内ネジ44gにネジ込まれるネジ部分45cと、ベース44の外にあり義歯49を止めるために使用される外部部分45bとがある。装置43を組み立てる時には、スリーブ46が穴44cの拡大部44hの中に着座し、円錐状の外面46aでベース44の円錐状の内面44iに固定接触する。更に、ホルダー45の外部部分45bは円錐状の当接45gでベース44のリング面44kに固定接触する。ホルダー45は、装置を組み立てる時、ベース44に安定に連結し、ベースの端面を継目なしに覆うものである。
【0006】
さらに、前記後者の発明は、2相の歯用インプラントで、段階的に位置決め可能で、かつ遊びのない2相の歯用インプラントの提供を目的とする。
【0007】
同インプラントの構成は、図37に示す如く、第1のインプラント構成部材57内の受容開口64が錐形であり、かつこの中へ嵌合した第2のインプラント構成部材がこれに適合する錐形であり、第2のインプラント構成部材61が中央の孔53によって貫通せしめられており、この孔内に引張りねじ54の径を細く形成された円筒状の軸部が位置しており、引張りねじがおねじの固定ねじ山を有する拡大された端部58を備えており、固定ねじ山が受容開口64の延長部内に延びた袋穴66のめねじ65へ嵌め込まれることにより構成されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
さて、前記の特開平7−23983号等のインプラント体の場合には、一旦第1のインプラント構成部材を顎骨内に植立した後、同部材が顎骨の成長によって、強固に固着するのを待って、再び同部材の植立部の歯肉を切開し、前記第1のインプラント構成部材の上部を露出させつつ、以後の歯科技工上の構造体の固着作業を続ける必要があった。
【0009】
従って、患者は前記第1のインプラント構成部材の植立後、通常半年間は、十分な咀嚼機能を回復できず不便な生活を強いられるばかりでなく前記作業の開始時における第1のインプラント構成部材の植立部の歯肉部を切開するという肉体的苦痛をも伴うものであった。
【0010】
要するに、前記公開技術によるインプラント体は、抜歯直後の抜歯窩へ植立するのは不可能であった。
【0011】
すなわち、抜歯窩の形状には個人差があり第1の円筒状のインプラント構成部材を抜歯窩に植立しても顎骨または/および歯槽骨との密着面積が小さく、強度的にも十分な固着が得られない。従って、通常抜歯後、数年間、抜歯窩が完全になくなる迄待たなければならず、加えて、抜歯窩のあとは、顎骨または/および歯槽骨が薄くなることが知られており、前記第1のインプラント構成部材の植立自体が難しくなるケースが頻繁に生じているのが現状である。
【0012】
因って、本発明者等は、前記従来のインプラントに於ける欠点を解消すべく特願平9−190824号および特願平9−227809号に係わるインプラント体の発明を提案したところである。
【0013】
そして、本発明者等は、前記両発明に於けるインプラント体により、達成し得る抜歯窩等との間の保持力の増大による、即日可能な人工歯牙の形成に加えて、特に、インプラント本体の植立状態においてインプラント本体内に細菌等の侵入を防止し得るインプラント体の提供を目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1の発明は、前記課題を解決するために、インプラント体は、筒状のインプラント本体と拡開部材とから成るとともに前記インプラント本体は、長さ方向の所要部位に配設した複数の拡開部を備え、前記拡開部材は、前記インプラント本体の複数の拡開部を径方向の外側に拡開し得るように構成して成るとともに、前記インプラント本体の各拡開部は、スリット部を介して径方向の外側に拡開し得るように形成するとともに前記拡開部材は、前記インプラント本体の軸心方向に装入した拡開ねじ体にて形成するとともにこの拡開ねじ体の長さ方向間の、前記インプラント本体の各拡開部との対向位置に突出した凸部とから形成され、当該拡開ねじ体をインプラント本体の軸心にて所要角度回転することにより、各凸部にてこれに対向するインプラント本体の各拡開部を外側に拡開し得るように構成して成るインプラント体において、前記インプラント本体は、前記拡開ねじ体の頭部の係止段部を備え、このインプラント本体の係止段部と、これに係止される拡開ねじ体の頭部との接合面間に、インプラント本体の植立状態において、インプラント本体の内部に細菌等が侵入するのを阻止するシール部を設けるとともに前記インプラント本体の一部に抜孔を設け、かつ前記拡開ねじ体に貫通孔を設けて、緩み止めピンを抜孔から貫通孔に挿入する事で、前記拡開ねじ体を定位置に固定して、前記インプラント本体の各拡開部の投入を阻止することができるようにし、さらに、前記インプラント本体の係止段部の下側と前記緩み止めピン間に位置せしめて、前記拡開ねじ体の外周にウェーブワッシャを嵌め付けることにより、前記インプラント本体と拡開ねじ体との接合面間におけるシール部と相俟って、インプラント本体の内部に細菌等が侵入することを阻止することができるように構成したことを特徴とする。
【0015】
そして、請求項2の発明は、請求項1におけるシール部を、前記インプラント本体の係止段部のテーパー面と、これに係止される前記拡開ねじ体の頭部のテーパー面との接合面にて構成したことを特徴とする。
【0016】
さらに、本発明の請求項3の発明は、請求項2におけるシール部の両テーパー面を前記インプラント本体の係止段部の落とし込み溝のテーパー面と、前記拡開ねじ体の頭部外周縁下部のテーパー面にて構成したことを特徴とする。
【0018】
以下に、本発明の実施の形態を詳細に説明する。
【0019】
(実施の形態1)
図1乃至図5は、本発明の実施の形態1のインプラント体1及びその形成方法を示すものである。
【0020】
図1に示すインプラント体1は、チタン又はステンレスにアパタイト等をコーティングして生体への親和性の良い材料を用いて略円筒状に形成したインプラント本体2を具備している。尚、このインプラント本体2は、円筒状とする他、臼歯部の抜歯窩での使用状態を考慮すると四角筒状等の多角形状とすることも可能である。
【0021】
前記インプラント本体2には、顎骨または/および歯槽骨との密着性を高めるためと、上方からかかる咀嚼による力を分散させるために、筒状体の外周にねじ部2aが設けられている。また、インプラント本体2には、少なくとも一部がこの本体2の肉厚部と分離しない図2に示すようなコの字形状のスリット部3を、例えば本体上部に2箇所、本体中央部及び下部に各々2箇所、合計6箇所設けている。そして、インプラント本体2の上部2箇所のスリット部3は、図2の筒状体上側に示すように本体2の円周方向に長辺が沿い、本体2の長さ方向に短辺が沿う形状としている。また、本体中央部及び下部に各々2箇所ずつ設けたスリット部3は、図2の筒状体下側に示すように本体2の長さ方向に長辺が沿い、本体2の円周方向に短辺が沿う形状としている。尚、スリット部3の部分は外周側から切り込みを入れ、スリット部3を外側へ膨出させ易くするようにして形成することが望ましい。
【0022】
そして、図1に示す如く、前記インプラント本体2の上部の2箇所のスリット部3に囲まれる領域を各々本体2の外周面から外方に膨出させて、2個の膨出部4a,4bとし、本体2の中央部の2箇所のスリット部3に囲まれる領域を各々本体2の外周面から外方に膨出させて、本体2の上方に向けて開口した2個の膨出部5a,5bとし、さらに、本体2の下部の2箇所のスリット部3に囲まれる領域を各々本体2の外周面から外方に膨出させて、本体2の下方に向けて開口した2個の膨出部6a,6bとしている。
【0023】
これら各膨出部4a,4b,5a,5b,6a,6bの形状は、コの字形状の他、これと近似した山形状、略半円状、台形状等とすることができる。
【0024】
前記インプラント本体2の内側は、図3に示すように長さ方向或いは円周方向に沿ってテーパー状に加工されている。
【0025】
このテーパー状の加工について以下に説明する。外形加工をしたインプラント体1の本体2の一方の端部から図3に示すように偏心した孔7a,7b,7cを他方の端部を貫通する若干手前まで開ける。さらに、孔7a,7b,7cにより形成される本体2の内周におけるテーパ部8を損なわないようなサイズの孔9を本体2の中心に沿って貫通するように開ける。さらに、3箇所の孔7a,7b,7cにより形成される本体2の内周におけるテーパ部8を含むような孔(図示せず)をインプラント体1の本体2の上部に開ける。以上の孔加工はドリルでの加工以外にも放電加工等によって行なうことも可能である。次に、一番大きな孔の途中まで雌ねじを切る。
【0026】
前記膨出部4a,4b,5a,5b,6a,6bを拡開させる拡開ねじ体10について図4を参照して説明する。この拡開ねじ体10の下端はインプラント体1の本体2の下端の孔に嵌合し、拡開ねじ体10に設けた任意数の凸部11bはインプラント体1の本体2内のテーパー部分に沿って回転し、図5に示すようにテーパー部分を外側へ押し開き、膨出部4a,4b,5a,5b,6a,6bを形成する。上端部は本体2の上部の孔に嵌合する。拡開ねじ体10の上端部に設けた溝11eは、手動による回転力を与えるものである。
【0027】
又、この拡開ねじ体10の上端部11aの内側端面11dは、当該拡開ねじ体10を本体2内に挿入した際、本体2の上端部2d(図1参照)の内側に設けた拡開ねじ体10の頭部11aの係止段部(図示しない)と接合した状態にて装着される。
【0028】
そして、内側端面11dと本体2の上端部2dの内側に設けた係止段部の接合面間に水密、気密性を有するシール部(図示しない)を設けることにより、インプラント本体2の植立状態において、インプラント本体2内に細菌等の侵入を阻止することができる。
【0029】
前記シール部としては、拡開ねじ体10の上端部11aの内側端面11dと本体2の同端面11dとの係止段部の両接合面の表面処理により形成することができる。
【0030】
その実施の形態としては、端面11dと係止段部の表面を両接合面のシール性を確保し得る精密な表面加工を施すことにより形成したり、あるいは、水密、気密性を備える塗膜処理並びにシール部材の介在その他のシール性を確保し得る表面処理にて実施する。
【0031】
前記凸部11bの外周面に設けた段部11cは、図5に示す如く前記本体2内のテーパー部分の角部12に係合し、拡開ねじ体10を定位置に固定する。このようにして、図1に示すような本体2を形成することができる。
【0032】
膨出部4a,4bをインプラント体1の最上部に設ければ顎骨または/および歯槽骨の緻密な部分へ拡張することができ強力な保持力を発揮する。また、膨出部4a,4bの向きは顎骨または/および歯槽骨の薄い患部に対応する短いインプラント体1に使用することもできる。さらに、臼歯部の抜歯窩のように先端が二つないしは三つに分岐しているような場合、従来の拡張形のインプラント体では対応が不可能であったが、このタイプの短いインプラント体1により臼歯部への適応が可能になった。
【0033】
前記膨出部6a,6bのようにインプラント体1の下方向きに設けた場合には、咀嚼時に上方からインプラント体1にかかる力に対して大きな保持力を有することになる。膨出部6a,6bの膨出によって骨密度が増した部分が有効に作用すると言える。
【0034】
(実施の形態2)
次に、本発明の実施の形態2について図6乃至図9を参照して説明する。本実施の形態2のインプラント体1は、筒状体の外周にねじ部21を設けるとともに周壁部を貫くコの字形状の任意のスリット部22を設け、かつこの各スリット部22により囲まれる領域の内周側に例えば上下合計3箇所の受凸部23を設けた筒状のインプラント本体20の内部に、図6及び図7に示すような頭部25aを有するとともに外周における前記各受凸部23に各々対応する位置に上下合計3箇所の膨出凸部24を設けた拡開ねじ体25を挿入し、このねじ体25の頭部25aを回転し、前記受凸部23を拡開ねじ体25の膨出凸部24により外方(インプラント体1Aの長さ方向、外周方向)に膨出させてスリット部22により囲まれる領域を任意数の膨出部27とし、図1に示す場合と同様な形状を有する図7に示すインプラント体1Aとするものである。
【0035】
又、インプラント本体20内に拡開ねじ体25を挿入し、本体20の上端部20dの内側に設けた、拡開ねじ体25の係止段部20eに拡開ねじ体25の頭部25aを係合せしめた状態にて装着するものであるが、頭部25aと係止段部20eとの接合面には、前記したように、実施の形態1と同様のシール部を形成するものである。
【0036】
そして、前記シール部の実施の形態については、図6,図7に示すように、前記本体20の一部に抜孔20aを設け、拡開ねじ体25にも貫通孔28を設けて、緩み止めピン29を抜孔20aから貫通孔28に挿入する事で、拡開ねじ体25を定位置に固定して膨出部27が本体20側に没入しない構成とする事ができる。この場合、本体20の係止段部20eの下側と前記ピン29間に位置せしめて拡開ねじ体25の外周にウェーブワッシャ(又は皿ばね体)30を嵌め付け、上述した頭部25aの下面と、この頭部25aの下面が接合する本体20の係止段部20eの上面との表面加工と相俟って、拡開ねじ体25と本体20との間から細菌等が本体20内に侵入することを防止することができる。また、前記緩み止めピン29と抜孔20aとの間、緩み止めピン29と貫通孔28との間にも各々円筒状のシール部材を介在するようにすれば本体20内への細菌等の侵入をより完璧に防止できる。
【0037】
図8は、前記拡開ねじ体25に設けた膨出部27の膨出動作を示すものである。膨出凸部24は拡開ねじ体25の軸部25bに対して、例えば180度対称配置に前記軸部25bの直径(D)よりも大きい突出長(L)となるように全体として楕円を呈するように形成され、拡開ねじ体25を図8に示す矢印方向aに90度回転することで、膨出部24の両突出端を対応する受凸部23に当てて外方に押し出すことで、スリット部22により囲まれる領域を膨出部27とするものである。膨出凸部24としては、図9に示すような形状、即ち、前記軸部25bに 対して180度対称配置に外方に突出させた段差付きのカム形状で、かつ、外周部にねじ状部24aを備えたものを用いる事もできる。この場合、膨出凸部24により拡開される受凸部23側にもねじ状部23aを設ける事で、拡開ねじ体25を図8に示す如く矢印方向に90度回転したとき、膨出凸部24を受凸部23に螺合せしめつつ膨出部27を形成できる。
【0038】
尚、インプラント体1Aに対する加工は、外形加工をしたインプラント体1Aの一方の端部から内部を貫通する孔を開け、さらにスリット部22により囲まれる領域の内周側に受凸部23を設ける。また、放電加工を利用してもインプラント体1Aの加工を実施できる。
【0039】
(実施の形態3)
次に、図10乃至14を参照して本発明の実施の形態3のインプラント体1Bについて説明する。このインプラント体1Bは、筒状体の外周にねじ部31を設け、周壁部を貫くコの字状の任意のスリット部32(図10において上側部は図12に示すように本体30の円周方向、下部側は本体20の長さ方向)を設け、また、スリット部32の下側に、図14にも示すようにねじ33bを有する筒状で、その外周から180度対称配置に最突出端から内方に至る上昇勾配の押上凸部33aを設けた押上体33が挿通可能な空隙部34(この空隙部34はスリット部32の一辺を大きく切り欠くことで形成される)を設けた筒状のインプラント本体30に対して、この本体30の上部から前記空隙部34に挿通された押上体33のねじ33bに螺合しつつ拡開ねじ体35を挿入することにより構成される。
【0040】
そして、拡開ねじ体35を回転させて前記押上体33を上昇させ、押上体33の押上凸部33aの上昇力を前記スリット部32により囲まれる領域の内周側に作用させて外方に膨出させ、これにより、上部側は図11に示すように本体30の円周方向に膨出する任意数の膨出部36Aとし、下部側は本体30の長さ方向の斜め下方に膨出する膨出部36Bとし、これによりインプラント体1Bを形成するものである。
【0041】
前記実施例の形態1,2のインプラント体1,1Aと同様に、インプラント本体30の上端部30dの内側に設けた、拡開ねじ体35の頭部35aとの係止段部30e間の接合面には、シール部を設けるものである。
【0042】
図13は、本体20の円周方向に膨出して形成される前記膨出部36Aの形状を示すものであり、この膨出部36Aは、上部が厚く形成されるとともに、その内周側において最下端から斜めに上方に向かって最も側方に突出した稜線37を有し、前記押上体33の押上凸部33aが上昇するとき、押上凸部33aの傾斜面が常に稜線37に沿って接触するようにして、膨出部36Aを円周方向に膨出させるものである。
【0043】
(実施の形態4)
図15、図16は、前記インプラント体1の使用例を概略的に示すものであり、図15に示すように、上向きの膨出部5a,5bと、下向きの膨出部6a,6bとを有するインプラント体1を使用し、これらを隣接して膨出部5a,5b、膨出部6a,6bの位置を調整しつつ抜歯窩15に植立することにより、これらが互いに干渉することなく抜歯窩15に高密度で植立することが可能となる。
【0044】
また、インプラント体1の任意の箇所から膨出部4a,4b,5a,5bを膨出させることで、図16に示すように不安定な抜歯窩16にもこのインプラント体1を埋め込むことができる。
【0045】
以上説明した実施の形態1〜4によれば、抜歯窩へのインプラント体1の植立が可能となり、以下の説明のようにインプラント体1の適応症例を飛躍的に拡大させる。即ち、通常咀嚼により歯牙からの力により顎骨がわずかに歪み、微小な電位が顎骨に生じる。この電位に血液中のカルシウムイオンが引き寄せられ、歯槽骨へのカルシウム成分の補給を行なっている。
【0046】
従来のインプラント体では抜歯窩が完全に塞がるのを待つ必要があったが、この間には抜歯部の顎骨には十分なカルシウム成分は供給されない。また、抜歯窩を周辺の骨成分が埋めようとするので顎骨が薄く脆弱になり、インプラント体が植立できないケースが上顎で約80%、下顎で30%あるのがインプラント体を処置する際の最大のネックであった。
【0047】
又、抜歯窩へインプラント体1,1A,1Bを植立してもインプラント体1,1A,1Bの上下各部に膨出部4a等を設けることができるので、埋め込みの為の穴が完全な円で無くても良く、抜歯直後にインプラント体1,1A,1Bを顎骨または/および歯槽骨へ植立できる。
【0048】
従って、インプラント体1,1A,1Bの不適合な症例は極めて限られたケースとなる。抜歯窩は不定形であり、従って従来の非拡張形インプラント体を埋め込むのは不可能である。また、従来の拡張形インプラント体もこのインプラント体の下部のみしか拡開しないため不可能であった。本実施の形態によれば、インプラント体1,1A,1Bの各所を膨出できるので、不定型な抜歯窩にもインプラント体1,1A,1Bを埋め込むことができる。
【0049】
現在、インプラント体を扱う術者はごく限られた人数しかいない。その主な原因は、顎骨に穴を開けるという高度な技術を要求されるためである。穴の深さ、方向に細心の注意を払わなければ、直ちに医療事故につながる事態が生じるが、抜歯窩がそのままインプラント体1,1A,1Bの埋め込みのための穴として利用できるのであれば遥かに容易に、そして安全にインプラント体1,1A,1Bの植立を行なうことが可能となる。
【0050】
さらに、前記インプラント体1,1A,1Bによれば、抜歯窩の複数箇所に膨出部を当てて支持で きるので、インプラント体1,1A,1Bに作用する曲げモーメントに対しても従来例の場合よりも強くなるという利点がある。
【0051】
そして、実施の形態1〜3においては、インプラント本体20とこの本体20の所要部位を外側に拡開する拡開部材としての拡開ねじ体10,25,35により構成されるインプラント体1,1A,1Bにおいて、特に拡開ねじ体10,25,35の頭部11d,25a,35aとこれを係止する本体20の係止段部20eとの接合面にシール部を形成することにより、インプラント本体20内に対する同部からの細菌の進入を防止することができる。
【0052】
尚、以上の実施の形態1〜3については、インプラント本体20内に拡開ねじ体10,25,35を挿入し、インプラント本体20の所要部位を外側に拡開する実施の形態について適用した場合の前記シール部の構成を具体的に示したのであるが、前記シール部の構成については、インプラント本体とこのインプラント本体の所要部位を外側に拡開する拡開部材とから成るインプラント体について実施する形態のすべてに適用し得るもので、実施の形態1〜3に限定されるものではない。
【0053】
更に、インプラント体1,1A,1Bは歯科技工上の構造体を支持する場合の具体的な説明はしていないが、これに対して、歯科技工上の義歯等の構造体を取り付ける場合には、これを取り付けるに必要な取り付け部(図示しない)を前記各実施例の形態1〜3のインプラント体1,1A,1Bにあらかじめ形成しておくか、あるいは、前記構造体のホルダーを各インプラント体1,1A,1Bの上端部に結合しつつ構成するものである。尚、図33は、実施の形態1のインプラント1を歯槽骨17に植立後、義歯18をホルダー19を介して取り付けた状態を示したものである。
【0054】
(実施の形態5)
図17〜図21は、実施の形態5を示すものである。
但し、本実施例の形態5は、前記実施の形態1におけるインプラント体1の構成中インプラント本体2の外周にねじ部2aを設けた実施に換えてねじ部2aを形成しない場合の実施の形態を示すものである。
【0055】
従って、インプラント本体2の外周にねじ部2aを形成しない構成以外の構成は実施の形態1と同様であるので、同一構成部分には同一番号を付して詳細な説明は省略する。
【0056】
(実施の形態6,7)
図22〜30は、実施の形態6,7を示し、実施の形態5と同様にインプラント本体20,30の外周にねじ部を形成しない実施の形態を示すものである。
前記実施の形態2および3のインプラント体1A,1Bの構成についても、図6〜9の実施の形態2、そして図10〜14の実施の形態3の両実施の形態のインプラント体1A,1Bのインプラント本体20及び30は、ともに外周に、実施の形態1の本体2と同様に、ねじ部21,31を設け、顎骨または/および歯槽骨との密着性を高め、かつ上方からかかる咀嚼による力を分散させることができるようにした場合を示している。
【0057】
従って、図6〜14の実施の形態2,3のインプラント体1A,1Bの本体20,30の外周にねじ部2aに換わるねじ部21,31を備えるものに換えて前記図17〜21の実施の形態4に対応する、図6〜14の本体20の外周にねじ部21,31、を備えない実施が可能であることを実施の形態6,7にて挙げることができ、それは、図22〜30の構成によって実施することができ、具体的構成は図6〜14の実施の形態と全く同一の構成であるので図中同一構成部分には同一番号を付して詳細な説明は省略する。
【0058】
(実施の形態8)
図31,32は前記各実施の形態5〜7のインプラント1,1A,1Bの使用例を示すものである。尚、前記インプラント本体2,20,30によるインプラント体1,1A,1Bによる使用例については図15,16の使用説明と同様であるので詳細な説明は省略する。
【0059】
(実施の形態9)
図34は実施の形態9を示す部分拡大断面図で、実施の形態1〜3,6,7,におけるインプラント本体20,30の係止段部20e,30eと拡開ねじ体25,35の頭部25a,35aとの接合面におけるシール部とは別の構成による実施の形態を示すものである。
【0060】
すなわち、図34に示す如く、拡開ねじ体10の頭部11aと、インプラント本体2の上端部2d内側部における係止段部2eとの接合面12および13を互いにテーパー面によって形成することによりシール部14を形成したものである。
【0061】
又、同シール部14の接合面12,13のテーパー面は、これの表面処理によって形成することができることは、実施の形態1にて説明した通りである。
【0062】
因って、インプラント本体2の植立状態において、同シール部14により、同部14からインプラント本体2内に細菌等の侵入するのを阻止することができる。
【0063】
尚、前述にては、図34中実施の形態1のインプラント体1のインプラント本体2と拡開ねじ体10に適用した場合について図示したが、同様にしてその他の実施の形態2,3,6,7に適用することも可能で、図34中にはカッコ内に、上記各実施の形態に適用した場合の符号を図示して、その具体的な説明を省略する。
【0064】
(実施の形態10)
図35は実施の形態10を示す部分拡大断面図で、図34のシール部とは別の実施の形態を示すものである。
【0065】
すなわち、実施の形態9のシール部14に換えて、頭部11aと係止段部2eとの接合面12のテーパー面を頭部11aの外周縁下部に設けるとともに接合面13のテーパー面は係止段部2eの落とし込み溝13aの溝縁に沿って形成し、かつ両テーパー面の表面処理によってシール部14を形成したものである。
【0066】
尚、図35中実施の形態1以外の適用については実施の形態9と同様にカッコ内の符号のより図示し、説明は省略する。
【0067】
当該実施の形態10は実施の形態9のシール部14に比し接合面12,13のテーパー面を係止段部2e(20e,30e)の落とし込み溝13aを形成し、この溝縁に沿って係止段部2e(20e,30e)側の接合面13を形成するとともに頭部11a(25a,35a)側の接合面12をこれに対応する頭部11a(25a,35a)の外周縁下部に設けたので、インプラント本体2(20,30)の植立状態において、同本体内に細菌等の侵入を落とし込み溝13aによって、一旦緩衝せしめる作用が発揮される。
【0068】
すなわち、実施の形態9のシール部14の場合には、インプラント本体2(20,30)内への細菌等の侵入は、シール部14にて直接阻止しなければならないのに対して、実施の形態10の場合には、落とし込み溝13aがシール部14の副次的なシール作用を発揮し構成上間接的となる。
【0069】
以上の実施の形態によれば、本発明のインプラント体において、以下の構成要旨から成るインプラント体を得ることができる。
【0070】
インプラント体は、筒状のインプラント本体と拡開部材とから成るとともに前記インプラント本体は、長さ方向の所要部位に配設した複数の拡開部を備え、前記拡開部材は、前記インプラント本体の複数の拡開部を径方向の外側に拡開し得るように構成して成ることを特徴とするインプラント体。
【0071】
前記インプラント本体の各拡開部は、スリット部を介して径方向の外側に拡開し得るように形成するとともに前記拡開部材は、前記インプラント本体の軸心方向に装入した拡開ねじ体にて形成するとともにこの拡開ねじ体の長さ方向間の、前記インプラント本体の各拡開部との対向位置に突出した凸部とから形成され、当該拡開ねじ体をインプラント本体の軸心にて所要角度回転することにより、各凸部にてこれに対向するインプラント本体の各拡開部を外側に拡開し得るように構成したことを特徴とするインプラント体。
【0072】
前記インプラント本体の各拡開部は、インプラント本体の径方向または/およびインプラント本体の軸心方向との直交方向に拡開する拡開部を配設して成ることを特徴とするインプラント体。
【0073】
前記インプラント本体は、外周の全面または所要部位にネジ部を突設して構成したことを特徴とするインプラント体。
【0074】
前記拡開ねじ体は、外周にねじ部を螺設するとともに前記インプラント本体には、所要部位に空隙部を配設し、前記拡開ねじ体のねじ部に螺合するねじ部を備える押上体を前記空隙部内に装入した後、前記拡開ねじ体をインプラント本体の軸心に回転自在に装入するとともに空隙部内に装入される押上体のねじ部を拡開ねじ体のねじ部に螺合せしめて構成し、前記拡開ねじ体を回転することにより押上体を拡開ねじ体のねじ部に沿って螺進しつつ上昇し、インプラント本体の所要位置に配設される拡開部を外側に拡開し得るように構成したことを特徴とするインプラント体。
【0075】
前記インプラント本体は、前記拡開ねじ体の頭部の係止段部を備え、この係止段部と頭部の接合面間に、インプラント本体の植立状態に於いて、インプラント本体の内部に細菌等が侵入するのを阻止するシール部を設けることにより構成したことを特徴とするインプラント体。
【0076】
前記シール部は、拡開ねじ体の頭部のテーパー面とインプラント本体の係止段部のテーパー面との接合面にて構成したことを特徴とするインプラント体。
【0077】
前記シール部の両テーパー面はインプラント本体の係止段部の落とし込み溝のテーパー面と拡開ねじ体の頭部外周縁下部のテーパー面にて構成したことを特徴とするインプラント体。
【0078】
【発明の効果】
本発明によれば、インプラント体を、インプラント本体の所要部位を外側に拡開し得るように構成することにより、従来のインプラント体に比較して植立直後から強力な保持力を発揮し、即日の歯科技工上の構造体の施術をも可能ならしめ得るとともに顎骨または/および歯槽骨が薄くなることを防止し得るインプラント体を提供することができる。
【0079】
又、特に前記構成のインプラント体において、インプラント本体の植立状態において、インプラント本体の内部に細菌の侵入を阻止するシール部を設けたので、前記インプラント体における細菌の繁殖を阻止し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1のインプラント体を示す正面図である。
【図2】本発明の実施の形態1のインプラント本体におけるスリット部の方向を示す説明図である。
【図3】本発明の実施の形態1のインプラント本体の加工状態を示す説明図である。
【図4】本発明の実施の形態1のインプラント体の拡開ねじ体を示す斜視図である。
【図5】本発明の実施の形態1のインプラント本体の拡開工程を示す説明図である。
【図6】本発明の実施の形態2のインプラント体を示す断面図である。
【図7】本発明の実施の形態2のインプラント本体の拡開状態を示す断面図である。
【図8】本発明の形態2のインプラント本体の膨出凸部の動作を示す説明図である。
【図9】本実施例の形態2のインプラント本体の膨出凸部の他例を示す説明図である。
【図10】本発明の実施の形態3のインプラント体を示す断面図である。
【図11】本発明の実施の形態3のインプラント本体の拡開状態を示す断面図である。
【図12】本実施の形態3のインプラント本体の膨出部を示す部分斜視図である。
【図13】本実施の形態3のインプラント本体の膨出部の拡大図である。
【図14】本実施の形態3のインプラント本体の押上体を示す斜視図である。
【図15】本発明の実施の形態1〜3のインプラント体の使用例を示す概略図である。
【図16】本発明の実施の形態1〜3のインプラント体の他の使用例を示す概略図である。
【図17】本発明の実施の形態5のインプラント体を示す正面図である。
【図18】本発明の実施の形態5のインプラント本体におけるスリット部の方向を示す説明図である。
【図19】本発明の実施の形態5のインプラント本体の加工状態を示す説明図である。
【図20】本発明の実施の形態5のインプラント体の拡開ねじ体を示す斜視図である。
【図21】本発明の実施の形態5のインプラント本体の拡開工程を示す図である。
【図22】本発明の実施の形態6のインプラント体の断面図である。
【図23】本発明の実施の形態6のインプラント体の拡開状態を示す断面図である。
【図24】本発明の実施の形態6のインプラント本体の膨出凸部の動作を示す説明図である。
【図25】本実施の形態6のインプラント本体の膨出凸部の他例を示す説明図である。
【図26】本発明の実施の形態7のインプラント体を示す断面図である。
【図27】本発明の実施の形態7のインプラント本体の拡開状態を示す断面図である。
【図28】本実施の形態7のインプラント本体の膨出部を示す部分斜視図である。
【図29】本実施の形態7のインプラント本体の膨出部の拡大図である。
【図30】本実施の形態7のインプラント本体の押上体を示す斜視図である。
【図31】本発明の実施の形態5〜7のインプラント体の使用例を示す概略図である。
【図32】本発明の実施の形態5〜7のインプラント体の他の使用例を示す概略図である。
【図33】本発明の実施の形態1のインプラント体の使用例を示す説明図である。
【図34】本発明の実施の形態9のインプラント体の一部拡大断面図である。
【図35】本発明の実施の形態10のインプラント体の一部拡大断面図である。
【図36】従来のインプラント体の実施の形態を示す断面図である。
【図37】従来のインプラント体の実施の形態を示す断面図である。
【符号の説明】
1,1A,1B インプラント体
2,20,30 インプラント本体
2a,21,30 ねじ部
2d,20d インプラント本体の上端部
2e,20e,30e 係止段部
3,22,32 スリット部
4a,4b,5a,5b,6a,6b 膨出部
7a,7b,7c 孔
8 テーパー部
10,25,35 拡開ねじ体
11a,25a,35a 拡開ねじ体の頭部
11b 拡開ねじ体の凸部
11c 拡開ねじ体の段部
11d 拡開ねじ体の頭部の内側端面
11e 拡開ねじ体の溝
12 角部
12,13 接合面
13a 落とし込み溝
14 シール部
15,16 抜歯窩
17 歯槽骨
18 義歯
19 ホルダー
20a 抜孔
23 受凸部
24 膨出凸部
24a ねじ状部
25b 軸部
27 膨出部
28 貫通孔
29 ピン
30 ウェーブワッシャ
33 押上体
33a 押上凸部
33b ねじ
34 空隙部
36A,36B 膨出部
37 稜線

Claims (3)

  1. インプラント体は、筒状のインプラント本体と拡開部材とから成るとともに前記インプラント本体は、長さ方向の所要部位に配設した複数の拡開部を備え、前記拡開部材は、前記インプラント本体の複数の拡開部を径方向の外側に拡開し得るように構成して成るとともに、
    前記インプラント本体の各拡開部は、スリット部を介して径方向の外側に拡開し得るように形成するとともに前記拡開部材は、前記インプラント本体の軸心方向に装入した拡開ねじ体にて形成するとともにこの拡開ねじ体の長さ方向間の、前記インプラント本体の各拡開部との対向位置に突出した凸部とから形成され、当該拡開ねじ体をインプラント本体の軸心にて所要角度回転することにより、各凸部にてこれに対向するインプラント本体の各拡開部を外側に拡開し得るように構成して成るインプラント体において、
    前記インプラント本体は、前記拡開ねじ体の頭部の係止段部を備え、このインプラント本体の係止段部と、これに係止される拡開ねじ体の頭部との接合面間に、インプラント本体の植立状態において、インプラント本体の内部に細菌等が侵入するのを阻止するシール部を設けるとともに前記インプラント本体の一部に抜孔を設け、かつ前記拡開ねじ体に貫通孔を設けて、緩み止めピンを抜孔から貫通孔に挿入する事で、前記拡開ねじ体を定位置に固定して、前記インプラント本体の各拡開部の投入を阻止することができるようにし、さらに、前記インプラント本体の係止段部の下側と前記緩み止めピン間に位置せしめて、前記拡開ねじ体の外周にウェーブワッシャを嵌め付けることにより、前記インプラント本体と拡開ねじ体との接合面間におけるシール部と相俟って、インプラント本体の内部に細菌等が侵入することを阻止することができるように構成したことを特徴とするインプラント体。
  2. 前記シール部は、前記インプラント本体の係止段部のテーパー面と、これに係止される前記拡開ねじ体の頭部のテーパー面との接合面にて構成したことを特徴とする請求項1記載のインプラント体。
  3. 前記シール部の両テーパー面は、前記インプラント本体の係止段部の落とし込み溝のテーパー面と、前記拡開ねじ体の頭部外周縁下部のテーパー面にて構成したことを特徴とする請求項2記載のインプラント体。
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