JP4338802B2 - インプラント体 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は顎骨に歯科技工上の構造体を固定するインプラント体に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、顎骨に義歯を固定するインプラント体としては、顎骨内に挿入する第1のインプラント構成部材(ベース部材)と、この第1のインプラント構成部材に結合して、歯科技工上の構造体を支持する第2のインプラント構成部材(ホルダー部材)とから構成する発明が、例えば特開平7−23983号あるいは特開平8−196548号公報にて公開されている。
【0003】
しかして、前記インプラント体の実施に当たっては、第1のインプラント構成部材を顎骨の所要位置に植立した後、再びその部分の歯肉を縫合して、所要期間待ち、顎骨が成長することによりインプラント構成部材が顎骨に強固に固着するようにする。
【0004】
又、前記インプラント体の発明に加えて、米国特許第3708883号の発明が開発実施されている。このインプラント体は、図45〜47に示す如く、前記インプラント体におけるベース部材とホルダー部材を一体としたもので、顎骨60に固定するベース部41の上部に義歯62を支持(固定)するホルダー部42を一体に形成したインプラント本体43と、このインプラント本体43のベース部41の拡開片44を拡開する操作部材46を、前記インプラント本体43の軸心方向に上下動自在に装着することにより構成されている。
【0005】
そして、前記インプラント本体43は、筒状に形成され、ベース部41は、上部のホルダー部42より大径に形成されるとともに拡開自在な対向する2枚の拡開片44の外面に、ネジ山状の突起部47を突設し、かつ内面には、前記操作部材46のカム48に係合するカム面49を備えることにより構成されている。
【0006】
さらに、前記操作部材46は、前記インプラント本体43の筒状部50内において、軸心方向に上下動自在に挿入された丸棒状の本体51の下部にカム48を固着するとともに本体51の上部外周には、この本体51をインプラント本体43の軸心方向に上下動する操作用のナット52を螺合するネジ部53を螺設することにより構成されている。
【0007】
前記インプラント体40は、図44に示す顎骨60の植立部61内に挿入した後、ナット52を回転することにより操作部材46の本体51を上昇してカム48を介して、ベース部41の拡開片44を外側に拡開する。
【0008】
前記ベース部41の拡開片44が、操作部材46のカム48により、図45の点線に示す位置に拡開されることにより、インプラント本体43は、図44に示される如く、顎骨60の植立部61内に固定することができる。そして、インプラント体40のホルダー部42を介して義歯62を固定し得るようにしたものである。
【0009】
図47〜49は、米国特許第5681167号の発明であって、この前記インプラント体40の拡開片44の数を4枚(あるいは3枚など)にしたものである。すなわち、図47〜49のインプラント体57のインプラント本体43は、筒状のベース部41の長さ方向に4本のスリット54を各スリット54間に等間隔を置いて設けるとともに、各スリット54によって設けられた4枚の拡開片44の下部内面に、それぞれカム面49を形成することにより構成されている。
【0010】
又、インプラント本体43の操作部材46は図48に示す如く、前記ベース部41の筒状部50内に設けた係止段部55に、頭部56を係止せしめつつネジ杆から成る本体58を回転自在に挿入するとともに、この本体58の下部にカム48を螺着することにより構成さている。
【0011】
尚、義歯62のホルダー部42は、前記インプラント体40とは違い、図49に示す如く、インプラント本体43とは別体に形成したホルダー部42を、前記ベース部41の上部の連結部45に固着することにより構成するものである。
【0012】
前記構成から成るインプラント体57の顎骨60の植立部61に対する植立方法については、前記インプラント体40と同様であるので、説明は省略し、その状態のみを図49により示すことにする。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
さて、前記の特開平7−23983号並びに特開平8−196548号公報記載のインプラント体の場合には、一旦第1のインプラント構成部材を顎骨内に植立した後、同部材が顎骨の成長によって、強固に固着するのを待って、再び同部材の植立部の歯肉を切開し、前記第1のインプラント構成部材の上部を露出させつつ、以後の歯科技工上の構造体の固着作業を続ける必要があった。
【0014】
従って、患者は前記第1のインプラント構成部材の植立後、通常半年間は、十分な咀嚼機能を回復できず不便な生活を強いられるばかりでなく前記作業の開始時における第1のインプラント構成部材の植立部の歯肉部を切開するという肉体的苦痛をも伴うものであった。
【0015】
要するに、前記公開技術によるインプラント体は、抜歯直後の抜歯窩へ植立するのは不可能であった。
【0016】
すなわち、抜歯窩の形状には個人差があり第1の円筒状のインプラント構成部材を抜歯窩に植立しても顎骨又は/及び歯槽骨との密着面積が小さく、強度的にも十分な固着が得られない。従って、通常抜歯後、数年間、抜歯窩が完全になくなる迄待たなければならず、加えて、抜歯窩のあとは、顎骨又は/及び歯槽骨が薄くなることが知られており、前記第1のインプラント構成部材の植立自体が難しくなるケースが頻繁に生じているのが現状である。
【0017】
これに換えて、開発実施される米国特許第370883号の発明並びに米国特許第5681167号の発明の前記インプラント体40および57は、複数の拡開片44を植立部61内において拡開することにより、植立部61の形状、例えば植立部61が抜歯窩の形状が異なる場合にも対応できるので、抜歯窩への植立に対しても、前記両公開公報のインプラント体における欠点を除去しつつ、抜歯直後の抜歯窩への植立を可能とする利点を有する。
【0018】
しかしながら、前記両公開公報のインプラント体および米国特許第3708883号とこれの変形例におけるインプラント体40,57においては、いづれの場合も、その植立状態において、インプラント本体43内への細菌等の侵入を防止する対策が全く施されていないのである。
【0019】
そこで、本発明は、抜歯窩等との間の保持力の増大による、即日可能な人工歯牙の形成に加えて、特に、インプラント本体の植立状態においてインプラント本体内に細菌等の侵入を防止し得るインプラント体の提供を目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1の発明は、前記課題を解決するために、インプラント体は、筒状のインプラント本体と拡開部材とから成るとともに前記インプラント本体は、長さ方向の所要部位に配設した複数の拡開部を備え、前記拡開部材は、前記インプラント本体の複数の拡開部を径方向の外側に拡開し得るように構成して成るとともに、前記インプラント本体の各拡開部は、スリット部を介して径方向の外側に拡開し得るように形成するとともに前記拡開部材は、前記インプラント本体の軸心方向に装入した拡開ねじ体にて形成するとともにこの拡開ねじ体の長さ方向間の、前記インプラント本体の各拡開部との対向位置に突出した凸部とから形成され、当該拡開ねじ体をインプラント本体の軸心にて所要角度回転することにより、各凸部にてこれに対向するインプラント本体の各拡開部を外側に拡開し得るように構成して成るインプラント体において、前記インプラント本体は、前記拡開ねじ体の頭部の係止段部を備え、このインプラント本体の係止段部と、これに係止される拡開ねじ体の頭部との間に、インプラント本体の植立状態において、インプラント本体の内部に細菌等が侵入するのを阻止するシール用の接合面を設けるとともにこの接合面間にシール部材を介装してシール部を設けることにより構成したことを特徴とするものである。
【0021】
インプラント体は、筒状のインプラント本体と拡開部材とから成るとともに前記インプラント本体は、長さ方向の所要部位に配設した複数の拡開部を備え、前記拡開部材は、前記インプラント本体の複数の拡開部を径方向の外側に拡開し得るように構成して成るとともに、前記インプラント本体の各拡開部は、スリット部を介して径方向の外側に拡開し得るように形成するとともに前記拡開部材は、前記インプラント本体の軸心方向に装入した拡開ねじ体にて形成するとともにこの拡開ねじ体の長さ方向間の、前記インプラント本体の各拡開部との対向位置に突出した凸部とから形成され、当該拡開ねじ体をインプラント本体の軸心にて所要角度回転することにより、各凸部にてこれに対向するインプラント本体の各拡開部を外側に拡開し得るように構成して成るインプラント体において、前記インプラント本体は、前記拡開ねじ体の頭部の係止段部を備え、このインプラント本体の係止段部と、これに係止される拡開ねじ体の頭部との間に、インプラント本体の植立状態において、インプラント本体の内部に細菌等が侵入するのを阻止するシール用の接合面を設けるとともにこの接合面間にシール部材を介装してシール部を設け、かつ前記インプラント本体の一部に抜孔を設けるとともに前記拡開ねじ体に貫通孔を設けて、緩み止めピンを抜孔から貫通孔に挿入する事で、前記拡開ねじ体を定位置に固定して、前記インプラント本体の各拡開部の没入を阻止することができるようにし、さらに、前記インプラント本体の係止段部の下側と前記緩み止めピン間に位置せしめて、前記拡開ねじ体の外周にウェーブワッシャを嵌め付けることにより、前記インプラント本体と拡開ねじ体との接合面間におけるシール部と相俟って、インプラント本体の内部に細菌等が侵入することを阻止することができるように構成したことを特徴とするインプラント体。
そして、請求項2の発明は、ものである。
【0022】
また、請求項3の発明は、インプラント体は、筒状のインプラント本体と拡開部材とから成るとともに前記インプラント本体は、長さ方向の所要部位に配設した複数の拡開部を備え、前記拡開部材は、前記インプラント本体の複数の拡開部を径方向の外側に拡開し得るように構成して成るとともに、前記インプラント本体の各拡開部は、スリット部を介して径方向の外側に拡開し得るように形成するとともに前記拡開部材は、前記インプラント本体の軸心方向に装入した拡開ねじ体にて形成するとともに前記インプラント本体には、所要部位に空隙部を配設し、前記拡開ねじ体のねじ部に螺合するねじ部を備える押上体を当該空隙部内に装入した後、前記拡開ねじ体をインプラント本体の軸心に回転自在に装入するとともに空隙部内に装入される押上体のねじ部を拡開ねじ体のねじ部に螺合せしめて構成し、前記拡開ねじ体を回転することにより押上体を拡開ねじ体のねじ部に沿って螺進しつつ上昇し、インプラント体の所要位置に配設される拡開部を外側に拡開し得るように構成して成るインプラント体において、前記インプラント本体は、前記拡開ねじ体の頭部の係止段部を備え、このインプラント本体の係止段部と、これに係止される拡開ねじ体の頭部との間に、インプラント本体の植立状態において、インプラント本体の内部に細菌等が侵入するのを阻止するシール用の接合面を設けるとともにこの接合面間にシール部材を介装してシール部を設けることにより構成したことを特徴とするものである。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態を詳細に説明する。
【0024】
(実施の形態1)
図1および図2は、本発明の実施の形態1のインプラント体の要部を示す拡大断面図である。
【0025】
さて、この実施の形態1は、図44〜46にて示したインプラント体40に本発明を適用することにより実施した場合を示すものである。
【0026】
従って、インプラント体40の全体構成の詳細な説明は、図44〜46と同一構成部分の説明は省略し、以下には、インプラント本体43と操作部材46間に施したシール部70の構成を図1及び図2とともに説明する。
【0027】
図1において、71はインプラント本体43のホルダー部42の内周面に設けた環状溝で、この環状溝71内にはOリング72を嵌着してある。
【0028】
因って、前記インプラント本体43のホルダー部42内において、操作部材46がナット52(図46にて示す)の回転により、インプラント本体43の軸心方向に上下動する際の作動時並びにインプラント本体43の拡開片44が拡開されて植立部61(図44)内に固定された植立状態においても、ホルダー部42と操作部材46の丸棒状の本体51間は、常時前記Oリング72によってシールされることになる。
【0029】
図2の場合のシール部70は、図1のシール部70がインプラント本体43のホルダー部42側に環状溝71を設けるとともに、この環状溝71内にOリング72を嵌着することにより構成したのであるが、これとは逆に、操作部材46の丸棒状の本体51の外周面に環状溝73を設けるとともに、この環状溝73内にOリング72を嵌着することにより構成したもので、かかるシール部70によっても、インプラント体40における植立状態下のインプラント本体43と、操作部材46間におけるシール作用が得られる。
【0030】
以上のインプラント体40におけるシール部70により、インプラント体40の植立状態におけるインプラント本体43と操作部材46間の水密、かつ気密性が保持される結果、インプラント本体43内に対する細菌等の侵入を完全に防止することができる。
【0031】
(実施の形態2)
図3および図4は、本発明の実施の形態2のインプラント体の要部を示す拡大断面図である。
【0032】
そして、この実施の形態2は、前記図47〜49によって示したインプラント体57に、本発明を適用することにより実施した場合を示すものである。
【0033】
従って、前記実施の形態1と同様、インプラント体57の全体の構成の説明については、図47〜49と同一構成部分の説明は省略し、以下には、インプラント体57のインプラント本体43と操作部材46間に施したシール部70の構成を図3,図4とともに説明する。
【0034】
図3において、74はインプラント本体43の操作部材46の係止段部55の内周面55aに設けた環状溝で、この環状溝74内にOリング72を嵌着した状態にて操作部材46を、前記インプラント本体43のベース部41内に嵌装することにより、操作部材46の頭部56が係止段部55に係止されるとともに、頭部56の下部の本体(ネジ杆)58との基部(丸棒状)59外周面59aと、係止段部55の内周面55a間にOリング72が介装されるシール部70が構成される。
【0035】
因って、インプラント本体43が顎骨60の植立部61内に植立される際の操作部材46が回転される操作時並びにその後のインプラント本体43の植立状態における、インプラント本体43と操作部材46間の接合面55a,59aは、前記構成から成るシール部70によって水密かつ気密的にシールされる。
【0036】
図4の場合には、図3のシール部70の構成におけるOリング72を、操作部材46側に支持した構成を示し、頭部56の基部59の外周面59aに設けた環状溝75内にOリング72を嵌着してある。
【0037】
因って、図3,図4の構成から成るシール部70により、実施の形態1と同様の作用効果を得ることができる。
【0038】
尚、実施の形態1および2のシール部70の構成に当たって使用するOリング72の形成材料としては、生体適合性を有する医療用エラストマー例えば、天然ゴム,イソプレンゴム,シリコンゴム,ポリオレフィンケイゴム,ブチルゴム,ポリウレタンゴム等を使用する。
【0039】
(実施の形態3)
図5〜図16は、本発明の実施の形態3のインプラント体1及びその形成方法を示すものである。
【0040】
図5に示すインプラント体1は、チタン又はステンレスにアパタイト等をコーティングして生体への親和性の良い材料を用いて略円筒状に形成したインプラント本体2を具備している。
【0041】
尚、このインプラント本体2は、円筒状とする他、臼歯部の抜歯窩での使用状態を考慮すると四角筒状等の多角形状とすることも可能である。
【0042】
前記インプラント本体2には、顎骨又は/及び歯槽骨との密着性を高めるためと、上方からかかる咀嚼による力を分散させるために、筒状体の外周にねじ部2aが設けられている。また、インプラント本体2には、少なくとも一部がこの本体2の肉厚部と分離しない図6に示すようなコの字形状のスリット部3を、例えば本体上部に2箇所、本体中央部及び下部に各々2箇所、合計6箇所設けている。そして、インプラント本体2の上部2箇所のスリット部3は、図6の筒状体上側に示すようにインプラント本体2の円周方向に長辺が沿い、インプラント本体2の長さ方向に短辺が沿う形状としている。また、本体中央部及び下部に各々2箇所ずつ設けたスリット部3は、図6の筒状体下側に示すようにインプラント本体2の長さ方向に長辺が沿い、インプラント本体2の円周方向に短辺が沿う形状としている。尚、スリット部3の部分は外周側から切り込みを入れ、スリット部3を外側へ膨出させ易くするようにして形成することが望ましい。
【0043】
そして、図5に示す如く、前記インプラント本体2の上部の2箇所のスリット部3に囲まれる領域を各々インプラント本体2の外周面から外方に膨出させて、2個の膨出部4a,4bとし、インプラント本体2の中央部の2箇所のスリット部3に囲まれる領域を各々インプラント本体2の外周面から外方に膨出させて、インプラント本体2の上方に向けて開口した2個の膨出部5a,5bとし、さらに、インプラント本体2の下部の2箇所のスリット部3に囲まれる領域を各々インプラント本体2の外周面から外方に膨出させて、インプラント本体2の下方に向けて開口した2個の膨出部6a,6bとしている。
【0044】
これら各膨出部4a,4b,5a,5b,6a,6bの形状は、コの字形状の他、これと近似した山形状、略半円状、台形状等とすることができる。
【0045】
前記インプラント本体2の内側は、図7に示すように長さ方向或いは円周方向に沿ってテーパー状に加工されている。
【0046】
このテーパー状の加工について以下に説明する。外形加工をしたインプラント体1のインプラント本体2の一方の端部から図7に示すように偏心した孔7a,7b,7cを他方の端部を貫通する若干手前まで開ける。さらに、孔7a,7b,7cにより形成されるインプラント本体2の内周におけるテーパ部8を損なわないようなサイズの孔9をインプラント本体2の中心に沿って貫通するように開ける。さらに、3箇所の孔7a,7b,7cにより形成されるインプラント本体2の内周におけるテーパ部8を含むような孔(図示せず)をインプラント体1のインプラント本体2の上部に開ける。以上の孔加工はドリルでの加工以外にも放電加工等によって行なうことも可能である。次に、一番大きな孔の途中まで雌ねじを切る。
【0047】
前記膨出部4a,4b,5a,5b,6a,6bを拡開させる拡開ねじ体10について図8を参照して説明する。この拡開ねじ体10の下端115はインプラント体1のインプラント本体2の下端2bの孔(図示しない)に嵌合し、拡開ねじ体10に設けた任意数の凸部11bはインプラント体1のインプラント本体2内のテーパー部分に沿って回転自在に支持し、図9に示すようにテーパー部分を外側へ押し開き、前記膨出部4a,4b,5a,5b,6a,6bを形成する。
【0048】
又、この拡開ねじ体10の頭部11aの内側端面(接合面)11dは、当該拡開ねじ体10をインプラント本体2内に挿入した際、インプラント本体2の上端部2d(図5参照)の内側に設けた拡開ねじ体10の頭部11aとの係止段部2eと接合した状態にて装着される。尚、拡開ねじ体10の上端部に設けた溝11eは、ドライバー等の工具にて手動による回転力を与える場合に使用する。
【0049】
前記拡開ねじ体10における凸部11bの外周面に設けた段部11cは、図9に示す如く前記インプラント本体2内のテーパー部分の角部12に係合し、拡開ねじ体10を定位置に固定する。
【0050】
又、前記構成から成るインプラント本体2においても、前記実施の形態1および2と同様に、同実施の形態1,2における操作部材46に相当する拡開ねじ体10の頭部11aと、これを係止するインプラント本体2の上端部2dの内側部に設けた係止段部2eとの接合面11d,2f間にシール部70を設けることにより構成する。
【0051】
さて、拡開ねじ体10の頭部11aと係止段部2eとの接合面11dと2f間のシール部70の実施の形態としては、図10〜15の実施の形態を具体的に説明する。
【0052】
まず、図10の実施の形態は、係止段部2eの拡開ねじ体10の頭部11aとの接合面2fに環状溝76を設けるとともに、この環状溝76内にOリング72を嵌着することにより、インプラント本体2内に装着される拡開ねじ体10の頭部11aと係止段部2eの両接合面11d,2f間にシール部70を構成するものである。
【0053】
尚、Oリング72の形成材料については、前記実施の形態1,2に使用するOリング72と同一の材料により形成する。
【0054】
図11の実施の形態は、Oリング72を頭部11a係止段部2eとの接合面11dに設けた環状溝77に嵌着して構成したものである。
【0055】
図12の実施の形態は、拡開ねじ体11の頭部11aと係止段部2eとの接合面を両者の傾斜接合面80,81間にOリング72を介装することにより、シール部70を構成する場合を示すもので、この場合、両者の傾斜接合面80,81のいずれか一方の接合面に環状溝を設け、その環状溝内にOリング72を嵌着して構成しつつ実施できるが、特に図12においては、係止段部2eの傾斜接合面81側に環状溝78を設け、これにOリング72を嵌着した場合の一方のみを図示し、他方の実施の形態は省略した。
【0056】
さらに、図13の実施の形態は、図12の実施の形態の変形例であって、傾斜接合面82,83間にシール部70を構成する構成は、両接合面82,83のいずれか一方の接合面の環状溝内にOリング72を嵌着して実施することができ、一方の接合面83の環状溝79内にOリング72を嵌着して構成した場合を図示したもので、他方の接合面82の実施の形態は図12と同様に省略して示したものである。
【0057】
特に、この実施の形態の場合には、インプラント本体2の植立状態において、インプラント本体2内に侵入する細菌等を、一旦、落とし込み溝84内に落とし込むことによって、直接シール部70に至るのを阻止し、シール部70のみによるシール作用を、前記落とし込み溝84によって助長し得るように構成したものである。
【0058】
実施の形態1,2あるいは前記実施の形態3の図10〜13のシール部70はシール部材としてのOリング72を、シール部70を設けるそれぞれの接合面のいずれか一方の接合面に設けた環状溝内に嵌着して構成する実施の形態を示したものであるが、図14〜16の実施の形態は、シール部70を設ける両接合面11d,2f間に直接シール部材を介装することにより構成する実施の形態を示すものである。
【0059】
そして、図14の実施の形態は、拡開ねじ体10の頭部11aと、インプラント本体43の係止段部2eの接合面11d,2f間にシール部70を構成するに当たり、頭部11aの下面外周に設けた面取り部11iと係止段部2eの接合面2fのコーナー部2g間にOリング72を介装することにより構成したものである。
【0060】
又、図15の実施の形態は、拡開ねじ体10の頭部11aと係止段部2eの両接合面11d,2f間にシール部材としての環状パッキン86を介装することにより、シール部70を構成する実施の形態を示したものである。
【0061】
前記シール部材としての環状パッキン86の形成材料は、前記シール部材としてのOリング72と同様の材料により形成する。
【0062】
又、前記環状パッキン86については、図示の環状パッキン86に換えてチタン、または金、銀あるいはその合金等の金属材料から成る金属材料にて形成した環状ワッシャー又は皿バネ等のシール部材を介装することによりシール部(図示しない)を構成することもできる。
【0063】
そして、環状パッキン86の構成は、図15に示す如く、外周に弾性を有する環状の膨出部86aを設け、拡開ねじ体10の各凸部11bによるインプラント本体2の各膨出部4a,4b,5a,5b,6a,6b,の膨出作用の反力によって生ずる、拡開ねじ体10の前記両接合面11d,2f間に対す圧接作用によって、シール作用を発揮し得るように構成したものである。
【0064】
以上の図10〜15の各実施の形態から成るシール部70については、前記実施の形態1および2におけるシール部70を含めてインプラント本体43に要求される構成上または、水密、気密性上さらにはその他の理由に応じて選択的に採用しつつ実施することができるものである。
【0065】
従って、図10〜15の各実施の形態は、インプラント本体43の要求に応じて、各実施の形態の組み合わせから成る構成によっても実施する場合もある。
【0066】
以上のようにして、インプラント体1を構成することができ、図16に示す如く、顎骨17の植立部に対応せしめて各膨出部4a,4b,5a,5b,6a,6bを拡開ねじ体10の操作によって膨出しつつ植立する。
【0067】
又、この植立状態においては、前述のシール部70によって、インプラント本体2内に細菌等の侵入を水密、気密的にシールしつつ阻止し得る。そして、このインプラント体1の植立完了後、インプラント体1の上部にホルダー部19を取り付けるとともに、このホルダー部19を介して義歯18を取り付けるものである。
【0068】
又、前記インプラント体1の構成上、膨出部4a,4bをインプラント体1の最上部に設ければ、顎骨又は/及び歯槽骨の緻密な部分へ拡張することができ強力な保持力を発揮する。また、膨出部4a,4bの向きは顎骨又は/及び歯槽骨の薄い患部に対応する短いインプラント体1に使用することもできる。さらに、臼歯部の抜歯窩のように先端が二つないしは三つに分岐しているような場合、従来の拡張形のインプラント体では対応が不可能であったが、このタイプの短いインプラント体1により臼歯部への適応が可能になる。
【0069】
前記膨出部6a,6bのようにインプラント体1の下方向きに設けた場合には、咀嚼時に上方からインプラント体1にかかる力に対して大きな保持力を有することになる。前記膨出部6a,6bの膨出によって骨密度が増した部分が有効に作用すると言える。
【0070】
(実施の形態4)
次に、本発明の実施の形態4について図17〜図20を参照して説明する。
【0071】
本実施の形態4のインプラント体1Aは、筒状体の外周にねじ部21を設けるとともに周壁部を貫くコの字形状の任意のスリット部22を設け、かつこの各スリット部22により囲まれる領域の内周側に例えば上下合計3箇所の受凸部23を設けた筒状のインプラント本体20の内部に、図17及び図18に示すような頭部25aを有するとともに外周における前記各受凸部23に各々対応する位置に上下合計3箇所の膨出凸部24を設けた拡開ねじ体25を挿入し、このねじ体25の頭部25aを回転し、前記受凸部23を拡開ねじ体25の膨出凸部24により外方(インプラント体1Aの長さ方向、外周方向)に膨出させてスリット部22により囲まれる領域を任意数の膨出部27とし、図5に示す場合と同様な形状を有する図18に示すインプラント体1Aとするものである。
【0072】
又、インプラント本体20内に拡開ねじ体25を挿入し、インプラント本体20の上端部20dの内側に設けた、拡開ねじ体25の係止段部20eに拡開ねじ体25の頭部25aを係合せしめた状態にて装着するものであるが、頭部25aと係止段部20eとの接合面25d,20fには、前記したように、実施の形態3と同様な構成から成るシール部70を設ける。尚、その構成は、実施の形態3における図10〜16の実施の形態の構成を適用するもので、具体的な説明と図示は省略する。
【0073】
そして、図17,図18に示すように、前記インプラント本体20の一部に抜孔20aを設け、拡開ねじ体25にも貫通孔28を設けて、緩み止めピン29を抜孔20aから貫通孔28に挿入する事で、拡開ねじ体25を定位置に固定して膨出部27がインプラント本体20側に没入しない構成とする事ができる。
【0074】
この場合、インプラント本体20の係止段部20eの下側と前記ピン29間に位置せしめて拡開ねじ体25の外周にウェーブワッシャ(又は皿ばね体)30を嵌め付け、上述した頭部25aの接合面25dと、この頭部25aの接合面25dが接合するインプラント本体20の係止段部20eの接合面20fとの間のシール部70と相俟って、拡開ねじ体25とインプラント本体20との間から細菌等がインプラント本体20内に侵入することを確実に防止することができる。
【0075】
また、前記緩み止めピン29と抜孔20aとの間、緩み止めピン29と貫通孔28との間にもシール部材を介在するようにすれば、インプラント本体20内への細菌等の侵入をより完壁に防止できる。
【0076】
図19は、前記拡開ねじ体25に設けた膨出部27の膨出動作を示すものである。膨出凸部24は拡開ねじ体25の軸部25bに対して、例えば180度対称配置に前記軸部25bの直径(D)よりも大きい突出長(L)となるように全体として楕円を呈するように形成され、拡開ねじ体25を図19に示す矢印方向aに90度回転することで、膨出部24の両突出端を対応する受凸部23に当てて外方に押し出すことで、スリット部22により囲まれる領域を膨出部27とするものである。膨出凸部24としては、図20に示すような形状、即ち、前記軸部25bに対して180度対称配置に外方に突出させた段差付きのカム形状で、かつ、外周部にねじ状部24aを備えたものを用いる事もできる。この場合、膨出凸部24により拡開される受凸部23側にもねじ状部23aを設ける事で、拡開ねじ体25を図8に示す如く矢印方向に90度回転したとき、膨出凸部24を受凸部23に螺合せしめつつ膨出部27を形成できる。
【0077】
尚、インプラント体1Aに対する加工は、外形加工をしたインプラント体1Aの一方の端部から内部を貫通する孔を開け、さらにスリット部22により囲まれる領域の内周側に受凸部23を設ける。また、放電加工を利用してもインプラント体1Aの加工を実施できる。
【0078】
(実施の形態5)
次に、図21〜図25を参照して本発明の実施の形態5のインプラント体1Bについて説明する。
【0079】
このインプラント体1Bは、筒状体の外周にねじ部31を設け、周壁部を貫くコの字状の任意のスリット部32(図21において上側部は図23に示すように本体30の円周方向、下部側はインプラント本体20の長さ方向)を設け、また、スリット部32の下側に、図25にも示すようにねじ33bを有する筒状で、その外周から180度対称配置に最突出端から内方に至る上昇勾配の押上凸部33aを設けた押上体33が挿通可能な空隙部34(この空隙部34はスリット部32の一辺を大きく切り欠くことで形成される)を設けた筒状のインプラント本体30に対して、この本体30の上部から前記空隙部34に挿通された押上体33のねじ33bに螺合しつつ拡開ねじ体35を挿入することにより構成される。
【0080】
そして、拡開ねじ体35を回転させて前記押上体33を上昇させ、押上体33の押上凸部33aの上昇力を前記スリット部32により囲まれる領域の内周側に作用させて外方に膨出させ、これにより、上部側は図21に示すように本体30の円周方向に膨出する任意数の膨出部36Aとし、下部側は本体30の長さ方向の斜め下方に膨出する膨出部36Bとし、これによりインプラント体1Bを形成するものである。
【0081】
前記実施の形態3,4のインプラント体1,1Aと同様に、インプラント本体30の上端部30dの内側に設けた、拡開ねじ体35の頭部35aとの係止段部30e間の接合面35d,30fには、実施の形態3の場合と同様な構成のシール部70を設ける。尚、実施の形態4と同様であるシール部70の構成については、具体的な説明と図示は省略する。
【0082】
図23,図24は、インプラント本体20の円周方向に膨出して形成される前記膨出部36Aの形状を示すものであり、この膨出部36Aは、上部が厚く形成されるとともに、その内周側において最下端から斜めに上方に向かって最も側方に突出した稜線37を有し、前記押上体33の押上凸部33aが上昇するとき、押上凸部33aの傾斜面が常に稜線37に沿って接触するようにして、膨出部36Aを円周方向に膨出させるものである。
【0083】
以上の実施の形態4,5のインプラント体1A,1Bについても、これを使用する場合には実施の形態3と同様に、図16のインプラント体1に換えて、インプラント体1Aあるいは1Bを植立することにより使用するもので、図示は省略する。
【0084】
又、実施の形態3〜5の各インプラント体1,1A,1Bの各膨出部4a,4b,5a,5b,6a,27,36A,36Bは、必要に応じてインプラント本体2,20,30の長さ方向間の任意の位置に膨出するように配設しつつ実施することができ、かつ、膨出方向についても、任意に設計できる。
【0085】
例えば、図26は2本のインプラント体1の植立状態を示すもので、上向きの膨出部5a,5bと下向きの膨出部6a,6bとを有するインプラント体1を使用し、これらを隣接して膨出部5a,5b、膨出部6a,6bの位置を調整しつつ抜歯窩15に植立することにより、これらが互いに干渉することなく抜歯窩15に高密度で植立することが可能となる。
【0086】
また、インプラント体1の任意の箇所から膨出部4a,4b,5a,5bを膨出させることで、図27に示すように不安定な抜歯窩16にもこのインプラント体1を埋め込むことができる。
【0087】
以上説明した実施の形態3〜5によれば、抜歯窩へのインプラント体1の植立が可能となり、以下の説明のようにインプラント体1の適応症例を飛躍的に拡大させる。即ち、通常咀嚼により歯牙からの力により顎骨がわずかに歪み、微小な電位が顎骨に生じる。この電位に血液中のカルシウムイオンが引き寄せられ、歯槽骨へのカルシウム成分の補給を行なっている。
【0088】
従来のインプラント体では抜歯窩が完全に塞がるのを待つ必要があったが、この間には抜歯部の顎骨には十分なカルシウム成分は供給されない。また、抜歯窩を周辺の骨成分が埋めようとするので顎骨が薄く脆弱になり、インプラント体が植立できないケースが上顎で約80%、下顎で30%あるのがインプラント体を処置する際の最大のネックであった。
【0089】
又、抜歯窩へインプラント体1,1A,1Bを植立してもインプラント体1,1A,1Bの上下各部に膨出部4a等を設けることができるので、埋め込みの為の穴が完全な円で無くても良く、抜歯直後にインプラント体1,1A,1Bを顎骨又は/及び歯槽骨へ植立できる。
【0090】
従って、インプラント体1,1A,1Bの不適合な症例は極めて限られたケースとなる。抜歯窩は不定形であり、従って従来の非拡張形インプラント体を埋め込むのは不可能である。また、従来の拡張形インプラント体もこのインプラント体の下部のみしか拡開しないため不可能であった。本実施の形態によれば、インプラント体1,1A,1Bの各所を膨出できるので、不定型な抜歯窩にもインプラント体1,1A,1Bを埋め込むことができる。
【0091】
現在、インプラント体を扱う術者はごく限られた人数しかいない。その主な原因は、顎骨に穴を開けるという高度な技術を要求されるためである。穴の深さ、方向に細心の注意を払わなければ、直ちに医療事故につながる事態が生じるが、抜歯窩がそのままインプラント体1,1A,1Bの埋め込みのための穴として利用できるのであれば遥かに容易に、そして安全にインプラント体1,1A,1Bの植立を行なうことが可能となる。
【0092】
さらに、前記インプラント体1,1A,1Bによれば、抜歯窩の複数箇所に膨出部を当てて支持できるので、インプラント体1,1A,1Bに作用する曲げモーメントに対しても従来例の場合よりも強くなるという利点がある。
【0093】
そして、実施の形態3〜5においては、インプラント本体20とこのインプラント本体20の所要部位を外側に拡開する拡開部材としての拡開ねじ体10,25,35により構成されるインプラント体1,1A,1Bにおいて、特に拡開ねじ体10,25,35の頭部11a,25a,35aとこれを係止するインプラント本体20の係止段部2e、20e,30eとの接合面11d,25d,35d,25,20f,30fにシール部70を形成することにより、インプラント本体2,20,30内に対する外部からの細菌等の進入を防止することができる。
【0094】
尚、以上の実施の形態3〜5については、インプラント本体2,20,30内に拡開ねじ体10,25,35を挿入し、インプラント本体2,20,30の所要部位を外側に拡開するようにする構成について適用した場合の前記シール部70の構成を具体的に示したが、前記シール部70の構成については、インプラント本体とこのインプラント本体の所要部位を外側に拡開する拡開部材とから成るインプラント体について実施する形態のすべてに適用し得るもので、上述した実施の形態3〜5に限定されるものではない。
【0095】
更に、前記インプラント体1,1A,1Bは歯科技工上の構造体を支持する場合の具体的な説明はしていないが、これに対して、歯科技工上の義歯等の構造体を取り付ける場合には、これを取り付けるに必要な取り付け部(図示しない)を前記各実施例の形態3〜5のインプラント体1,1A,1Bにあらかじめ形成しておくか、あるいは、前記構造体のホルダー部を各インプラント体1,1A,1Bの上端部に結合しつつ構成するものである。
【0096】
(実施の形態6)
図28〜32は、実施の形態6を示すものである。
【0097】
但し、本実施例の形態6は、前記実施の形態3におけるインプラント体1の構成中インプラント本体2の外周にねじ部2aを設けることに換えて、ねじ部2aを形成しない場合の実施の形態を示すものである。
【0098】
従って、インプラント本体2の外周にねじ部2aを形成しない構成以外の構成は実施の形態3と同様である。
【0099】
また、作用、効果もねじ部2aが無い点を除き同一であるので、同一構成部分には同一番号を付して示しその詳細な説明は省略する。そして、実施の形態3の図10〜15のシール部70の構成についても、これを省略する。
【0100】
(実施の形態7,8)
図33〜41は、実施の形態7,8を示し、実施の形態6の場合に対応しインプラント本体20,30の外周にねじ部を形成しない実施の形態を示すもので、具体的な構成は、図16〜25の実施の形態4,5と全く同一構成であるので、図中同一構成部分は同一番号を付して、詳細な説明は省略する。
【0101】
前記実施の形態4及び5のインプラント体1A,1Bのにおいては、図16〜20の実施の形態4、そして図21〜25の実施の形態5の両実施の形態のインプラント体1A,1Bのインプラント本体20及び30は、ともに外周に、実施の形態3のインプラント本体2と同様に、ねじ部21,31を設け、顎骨又は/及び歯槽骨との密着性を高め、かつ、上方からかかる咀嚼による力を分散させることができるようにした場合を示している。
【0102】
従って、図16〜25の実施の形態4,5のインプラント体1A,1Bのインプラント本体20,30のねじ部21,31を備えるものに換えて、前記図28〜32に示す実施の形態6に対応する、図17〜20のインプラント本体20,30の外周にねじ部21,31を備えない実施が可能であることを実施の形態7,8として挙げることができ、それは、図33〜41の構成によって実施することができる。
【0103】
又、本実施の形態7,8においても、実施の形態4,5と同様にシール部70によって、インプラント本体20,30の植立状態において、インプラント本体20,30内への細菌等の侵入を防止することができる。
【0104】
図42,43は実施の形態6〜8の使用例を説明するものであるが、その使用説明については実施の形態3〜5の使用例を示す図26,27と同様であるので、図示のみで説明は省略する。
【0105】
尚、以上の実施の形態3〜7のインプラント体において、以下の構成要旨から成るインプラント体を得ることができる。
【0106】
インプラント体は、筒状のインプラント本体と拡開部材とから成るとともに前記インプラント本体は、長さ方向の所要部位に配設した複数の拡開部を備え、前記拡開部材は、前記インプラント本体の複数の拡開部を径方向の外側に拡開し得るように構成して成ることを特徴とするインプラント体。
【0107】
前記インプラント本体の各拡開部は、スリット部を介して径方向の外側に拡開し得るように形成するとともに前記拡開部材は、前記インプラント本体の軸心方向に装入した拡開ねじ体にて形成するとともにこの拡開ねじ体の長さ方向間の、前記インプラント本体の各拡開部との対向位置に突出した凸部とから形成され、当該拡開ねじ体をインプラント本体の軸心にて所要角度回転することにより、各凸部にてこれに対向するインプラント本体の各拡開部を外側に拡開し得るように構成したことを特徴とするインプラント体。
【0108】
前記インプラント本体の各拡開部は、インプラント本体の径方向又は/及びインプラント本体の軸心方向との直交方向に拡開する拡開部を配設して成ることを特徴とするインプラント体。
【0109】
前記インプラント本体は、外周の全面又は所要部位にネジ部を突設して構成したことを特徴とするインプラント体。
【0110】
前記拡開ねじ体は、外周にねじ部を螺設するとともに前記インプラント本体には、所要部位に空隙部を配設し、前記拡開ねじ体のねじ部に螺合するねじ部を備える押上体を前記空隙部内に装入した後、前記拡開ねじ体をインプラント本体の軸心に回転自在に装入するとともに空隙部内に装入される押上体のねじ部を拡開ねじ体のねじ部に螺合せしめて構成し、前記拡開ねじ体を回転することにより押上体を拡開ねじ体のねじ部に沿って螺進しつつ上昇し、インプラント本体の所要位置に配設される拡開部を外側に拡開し得るように構成したことを特徴とするインプラント体。
【0111】
前記インプラント本体は、前記拡開ねじ体の頭部の係止段部を備え、この係止段部と頭部の接合面間に、インプラント本体の植立状態に於いて、インプラント本体の内部に細菌等が侵入するのを阻止するシール部を設けることにより構成したことを特徴とするインプラント体。
【0112】
前記シール部は、前記拡開ねじ体とインプラント本体とが接合する前記接合面間以外の接合面間にシール部材を介装して構成したことを特徴とするインプラント体。
【0113】
前記シール部は、前記拡開ねじ体の外周とインプラント本体の内周との接合面間の任意の位置に設けた環状溝にシール部材を嵌着して構成したことを特徴とするインプラント体。
【0114】
【発明の効果】
以上説明した本発明によれば、インプラント体を、インプラント本体の所要部位を外側に拡開し得るように構成することにより、従来のインプラント体に比較して植立直後から強力な保持力を発揮し、即日の歯科技工上の構造体の施術をも可能ならしめ得るとともに顎骨又は/及び歯槽骨が薄くなることを防止し得るとともに、インプラント本体の植立状態において、インプラント本体の内部に細菌の侵入を阻止するシール部を設けているので、前記インプラント本体の内部における細菌の繁殖を阻止し得るインプラント体を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1のインプラント本体の要部を示す拡大断面図である。
【図2】本発明の実施の形態1のインプラント本体の要部を示す拡大断面図である。
【図3】本発明の実施の形態2のインプラント本体の要部を示す拡大断面図である。
【図4】本発明の実施の形態2のインプラント本体の要部を示す拡大断面図である。
【図5】本発明の実施の形態3のインプラント体を示す正面図である。
【図6】本発明の実施の形態3のインプラント本体におけるスリット部の方向を示す説明図である。
【図7】本発明の実施の形態3のインプラント本体の加工状態を示す説明図である。
【図8】本発明の実施の形態3のインプラント体の拡開ねじ体を示す斜視図である。
【図9】本発明の実施の形態3のインプラント本体の拡開工程を示す説明図である。
【図10】本発明の実施の形態3のインプラント本体におけるシール部の要部を示す拡大断面図である。
【図11】本発明の実施の形態3のインプラント本体におけるシール部の要部を示す拡大断面図である。
【図12】本発明の実施の形態3のインプラント本体におけるシール部の要部を示す拡大断面図である。
【図13】本発明の実施の形態3のインプラント本体におけるシール部の要部を示す拡大断面図である。
【図14】本発明の実施の形態3のインプラント本体におけるシール部の要部を示す拡大断面図である。
【図15】本発明の実施の形態3のインプラント本体におけるシール部の要部を示す拡大断面図である。
【図16】本発明の実施の形態3のインプラント体の使用状態を示す説明図である。
【図17】本発明の実施の形態4のインプラント体を示す断面図である。
【図18】本発明の実施の形態4のインプラント本体の拡開状態を示す断面図である。
【図19】本発明の形態4のインプラント本体の膨出凸部の動作を示す説明図である。
【図20】本実施例の形態4のインプラント本体の膨出凸部の他例を示す説明図である。
【図21】本発明の実施の形態5のインプラント体を示す断面図である。
【図22】本発明の実施の形態5のインプラント本体の拡開状態を示す断面図である。
【図23】本実施の形態5のインプラント本体の膨出部を示す部分斜視図である。
【図24】本実施の形態5のインプラント本体の膨出部の拡大図である。
【図25】本実施の形態5のインプラント本体の押上体を示す斜視図である。
【図26】本発明の実施の形態3〜5のインプラント体の使用例を示す概略図である。
【図27】本発明の実施の形態3〜5のインプラント体の他の使用例を示す概略図である。
【図28】本発明の実施の形態6のインプラント体を示す正面図である。
【図29】本発明の実施の形態6のインプラント本体におけるスリット部の方向を示す説明図である。
【図30】本発明の実施の形態6のインプラント本体の加工状態を示す説明図である。
【図31】本発明の実施の形態6のインプラント体の拡開ねじ体を示す斜視図である。
【図32】本発明の実施の形態6のインプラント本体の拡開工程を示す説明図である。
【図33】本発明の実施の形態7のインプラント体の断面図である。
【図34】本発明の実施の形態7のインプラント体の拡開状態を示す断面図である。
【図35】本発明の実施の形態7のインプラント本体の膨出凸部の動作を示す説明図である。
【図36】本実施の形態7のインプラント本体の膨出凸部の他例を示す説明図である。
【図37】本発明の実施の形態8のインプラント体を示す断面図である。
【図38】本発明の実施の形態8のインプラント本体の拡開状態を示す断面図である。
【図39】本発明の実施の形態8のインプラント本体の膨出部を示す部分斜視図である。
【図40】本発明の実施の形態8のインプラント本体の膨出部の拡大図である。
【図41】本発明の実施の形態8のインプラント本体の押上体を示す斜視図である。
【図42】本発明の実施の形態6〜8のインプラント体の使用例を示す概略図である。
【図43】本発明の実施の形態6〜8のインプラント体の他の使用例を示す概略図である。
【図44】従来のインプラント体の実施の形態を示す断面図である。
【図45】従来のインプラント体の実施の形態を示す図44A−A断面図である。
【図46】従来のインプラント体の実施の形態を示す断面図である。
【図47】従来のインプラント体の実施の形態を示す断面図である。
【図48】従来のインプラント体の実施の形態を示す断面図である。
【図49】図47,48のインプラント体の使用説明図である。
【符号の説明】
1,1A,1B,40,57 インプラント体
2,20,30,43 インプラント本体
2a,21,30 ねじ部
2d,20d,30d インプラント本体の上端部
2e,20e,30e 係止段部
2f 接合面
2g コーナー部
3,22,32 スリット部
4a,4b,5a,5b,6a,6b,27,36A,36B 膨出部
7a,7b,7c 孔
8 テーパー部
10,25,35 拡開ねじ体
11a,25a,35a 拡開ねじ体の頭部
11b 拡開ねじ体の凸部
11c 拡開ねじ体の段部
11d 拡開ねじ体の頭部の内側端面(接合面)
11e 拡開ねじ体の溝
11f 拡開ねじ体の下端
11g 拡開ねじ体の本体
11h 拡開ねじ体の基部
11i 拡開ねじ体の面取り部
14 シール部
15,16 抜歯窩
17 歯槽骨
18,62 義歯
19 ホルダー部
20a 抜孔
23 受凸部
24 膨出凸部
24a ねじ状部
25b 軸部
28 貫通孔
29 ピン
30 ウェーブワッシャ
33 押上体
33a 押上凸部
33b ねじ
34 空隙部
37 稜線
41 ベース部
42 ホルダー部
44 拡開片
45 連結部
46 操作部材
47 突起部
48 カム
49 カム面
50 筒状部
51 丸棒状の本体
52 ナット
53 ネジ部
54 スリット
55 係止段部
56 頭部
58 本体
59 基部
60 顎骨
61 植立部
70 シール部
71,72,74,75,76,77,78,79 環状溝
72 Oリング
80,81,82,83 傾斜接合面
84 落とし込み溝

Claims (3)

  1. インプラント体は、筒状のインプラント本体と拡開部材とから成るとともに前記インプラント本体は、長さ方向の所要部位に配設した複数の拡開部を備え、前記拡開部材は、前記インプラント本体の複数の拡開部を径方向の外側に拡開し得るように構成して成るとともに、
    前記インプラント本体の各拡開部は、スリット部を介して径方向の外側に拡開し得るように形成するとともに前記拡開部材は、前記インプラント本体の軸心方向に装入した拡開ねじ体にて形成するとともにこの拡開ねじ体の長さ方向間の、前記インプラント本体の各拡開部との対向位置に突出した凸部とから形成され、当該拡開ねじ体をインプラント本体の軸心にて所要角度回転することにより、各凸部にてこれに対向するインプラント本体の各拡開部を外側に拡開し得るように構成して成るインプラント体において、
    前記インプラント本体は、前記拡開ねじ体の頭部の係止段部を備え、このインプラント本体の係止段部と、これに係止される拡開ねじ体の頭部との間に、インプラント本体の植立状態において、インプラント本体の内部に細菌等が侵入するのを阻止するシール用の接合面を設けるとともにこの接合面間にシール部材を介装してシール部を設けることにより構成したことを特徴とするインプラント体。
  2. インプラント体は、筒状のインプラント本体と拡開部材とから成るとともに前記インプラント本体は、長さ方向の所要部位に配設した複数の拡開部を備え、前記拡開部材は、前記インプラント本体の複数の拡開部を径方向の外側に拡開し得るように構成して成るとともに、
    前記インプラント本体の各拡開部は、スリット部を介して径方向の外側に拡開し得るように形成するとともに前記拡開部材は、前記インプラント本体の軸心方向に装入した拡開ねじ体にて形成するとともにこの拡開ねじ体の長さ方向間の、前記インプラント本体の各拡開部との対向位置に突出した凸部とから形成され、当該拡開ねじ体をインプラント本体の軸心にて所要角度回転することにより、各凸部にてこれに対向するインプラント本体の各拡開部を外側に拡開し得るように構成して成るインプラント体において、
    前記インプラント本体は、前記拡開ねじ体の頭部の係止段部を備え、このインプラント本体の係止段部と、これに係止される拡開ねじ体の頭部との間に、インプラント本体の植立状態において、インプラント本体の内部に細菌等が侵入するのを阻止するシール用の接合面を設けるとともにこの接合面間にシール部材を介装してシール部を設け、かつ前記インプラント本体の一部に抜孔を設けるとともに前記拡開ねじ体に貫通孔を設けて、緩み止めピンを抜孔から貫通孔に挿入する事で、前記拡開ねじ体を定位置に固定して、前記インプラント本体の各拡開部の没入を阻止することができるようにし、さらに、前記インプラント本体の係止段部の下側と前記緩み止めピン間に位置せしめて、前記拡開ねじ体の外周にウェーブワッシャを嵌め付けることにより、前記インプラント本体と拡開ねじ体との接合面間におけるシール部と相俟って、インプラント本体の内部に細菌等が侵入することを阻止することができるように構成したことを特徴とするインプラント体。
  3. インプラント体は、筒状のインプラント本体と拡開部材とから成るとともに前記インプラント本体は、長さ方向の所要部位に配設した複数の拡開部を備え、前記拡開部材は、前記インプラント本体の複数の拡開部を径方向の外側に拡開し得るように構成して成るとともに、
    前記インプラント本体の各拡開部は、スリット部を介して径方向の外側に拡開し得るように形成するとともに前記拡開部材は、前記インプラント本体の軸心方向に装入した拡開ねじ体にて形成するとともに前記インプラント本体には、所要部位に空隙部を配設し、前記拡開ねじ体のねじ部に螺合するねじ部を備える押上体を当該空隙部内に装入した後、前記拡開ねじ体をインプラント本体の軸心に回転自在に装入するとともに空隙部内に装入される押上体のねじ部を拡開ねじ体のねじ部に螺合せしめて構成し、前記拡開ねじ体を回転することにより押上体を拡開ねじ体のねじ部に沿って螺進しつつ上昇し、インプラント体の所要位置に配設される拡開部を外側に拡開し得るように構成して成るインプラント体において、
    前記インプラント本体は、前記拡開ねじ体の頭部の係止段部を備え、このインプラント本体の係止段部と、これに係止される拡開ねじ体の頭部との間に、インプラント本体の植立状態において、インプラント本体の内部に細菌等が侵入するのを阻止するシール用の接合面を設けるとともにこの接合面間にシール部材を介装してシール部を設けることにより構成したことを特徴とするインプラント体。
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