JPH1156853A - 超音波プローブ - Google Patents

超音波プローブ

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JPH1156853A
JPH1156853A JP24029497A JP24029497A JPH1156853A JP H1156853 A JPH1156853 A JP H1156853A JP 24029497 A JP24029497 A JP 24029497A JP 24029497 A JP24029497 A JP 24029497A JP H1156853 A JPH1156853 A JP H1156853A
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flexible
flexible shaft
ultrasonic probe
ring
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Toshio Sakamoto
利男 坂本
Toshikazu Tanaka
俊積 田中
Hirotomo Itoi
啓友 糸井
Masatoshi Yoshihara
正敏 吉原
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 可撓性コード内のフレキシブルシャフトを分
割して、その間に絶縁部材を介在させることにより、超
音波走査部と可撓性コードとの連結部を太径化させた
り、コネクタ部の構成を複雑化させたり、強度を低下さ
せたりせずに、フレキシブルシャフトを介して患者に電
流が流れるのを防止できるようにする。 【構成】 可撓性コード1b内部のフレキシブルシャフ
ト17を、超音波走査部1a側の第1のフレキシブルシ
ャフト17aと、コネクタ部1c側における第2のフレ
キシブルシャフト17bとに分割し、これら第1,第2
のフレキシブルシャフト17a,17bの端部にそれぞ
れ金属からなる連結リング70,71を連結固着すると
共に、これら両連結リング70,71を合成樹脂からな
る絶縁リング73を介して連結している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、体腔内等に挿入さ
れて超音波検査を行う超音波プローブに関するものであ
り、特に超音波振動子を遠隔操作で回転操作できるよう
にした超音波プローブに関するものである。
【0002】
【従来の技術】体内の組織状態の検査を行うための超音
波プローブとして、体腔内に挿入されるタイプのものは
従来から広く用いられている。この種の超音波プローブ
は、超音波走査部を可撓性コードに接続したものであ
り、この超音波プローブは直接体腔内に挿入されるもの
と、所定のガイド手段を介して体腔内に挿入されるもの
とがある。ここで、超音波プローブの体腔内への挿入を
ガイドする手段の代表的なものとしては内視鏡がある。
内視鏡には、鉗子等の処置具を挿通するための処置具挿
通チャンネルが設けられているから、この処置具挿通チ
ャンネルを超音波プローブの挿入経路として用いるのが
一般的である。
【0003】特に、内視鏡の処置具挿通チャンネルをガ
イドとして挿入される超音波プローブにあっては、細径
化を図るために、超音波走査部には単板の超音波振動子
が設けられる。従って、この超音波振動子により所定の
範囲を走査するが、この走査としては超音波振動子を回
転方向に駆動するラジアル走査等が行われ、このラジア
ル走査時には超音波振動子の駆動手段等が必要となる。
この駆動手段等を挿入部の先端に設けると太径化するの
で、超音波観測装置と一体的に設けられ、または超音波
観測装置とは別個に設けた超音波操作部に装着するよう
に構成する。超音波操作部は超音波プローブと一体化し
たものもあるが、使用上の便宜等の観点から、超音波プ
ローブを超音波操作部に着脱可能に接続する構成とする
のが一般的である。超音波走査部に連結した可撓性コー
ドは体腔内の曲がった経路に沿って挿入されるものであ
って、その基端部には超音波操作部に接続するコネクタ
部が設けられる。
【0004】超音波プローブのコネクタ部を超音波操作
部に接続し、その超音波走査部を体腔内に導いて、超音
波検査を行うべき位置に配置させる。超音波振動子から
超音波パルスを体内に向けて送信すると、体内組織の断
層部分から反射エコーが得られ、この反射エコーは超音
波振動子により電気信号に変換されて、この信号が外部
に取り出される。そして、この反射エコー信号を所定の
処理を行うことにより超音波画像が得られる。
【0005】ラジアル超音波走査を行う場合に用いられ
る超音波操作部は、少なくとも回転駆動手段と回転角の
検出手段とが設けられる。従って、遠隔操作により超音
波振動子にまで回転を伝達するために、可撓性コードは
軟性で電気絶縁部材である合成樹脂で形成したチューブ
内にフレキシブルシャフトを挿通させることにより構成
される。フレキシブルシャフトの基端部に回転力を与え
ると、チューブ内でフレキシブルシャフトが軸回りに回
転することになる。フレキシブルシャフトとしては、金
属線材を密着した螺旋状に巻回した密着コイルで形成さ
れる中空のシャフトから構成するのが一般的であり、さ
らにこのフレキシブルシャフト内に超音波振動子に接続
した同軸ケーブルが挿通される。
【0006】可撓性コードの先端に設けられる超音波走
査部としては、先端キャップ内に超音波振動子を設けて
なるものである。超音波振動子は回転部材に装着され、
この回転部材にはフレキシブルシャフトの先端が接続さ
れる。また、先端キャップは音響特性に優れた樹脂材で
構成し、かつ少なくともこの先端キャップ内には超音波
伝達媒体を充満させておく。一方、可撓性コードにおけ
るチューブは先端キャップに連結されるが、この先端キ
ャップは超音波の伝達性を考慮して樹脂材で形成される
から、これら共に樹脂材で形成したチューブと先端キャ
ップとを直接連結すると、外力が作用すると容易に分離
してしまうおそれがある。このために、先端キャップと
チューブとの間には筒状の金属で形成した保形用の連結
部材を設け、先端キャップをこの連結部材に固着すると
共に、チューブの先端もこの連結部材に固着することに
よって、可撓性コードと超音波走査部との間の固着強度
を高めるようにしている。一方、可撓性コードの基端部
には超音波操作部に着脱可能に接続されるコネクタ部が
設けられる。このコネクタ部は、チューブに連結したリ
ング状の固定部と、この固定部内に設けられ、フレキシ
ブルシャフトに連結した回転部とから構成される。固定
部は超音波操作部に固定的に保持され、また回転部は超
音波操作部の回転駆動手段に接続される。
【0007】ここで、超音波振動子に対しては、超音波
の送信駆動を行う信号を供給する必要がある。また、超
音波振動子は体内からの反射エコーを受信して、電気信
号に変換するが、この超音波受信信号は超音波操作部に
送信する必要がある。このために、フレキシブルシャフ
ト内には、一端が超音波振動子に接続したケーブルが挿
通されている。コネクタ部は超音波操作部に着脱可能に
接続されるものであるから、ケーブルの基端部はコネク
タ部に設けた電極に接続し、この電極を介して超音波操
作部に電気的に接続するように構成している。単板の超
音波振動子を用いた超音波プローブの場合には電極は2
箇所設けるが、これらの電極は超音波操作部に着脱可能
に接続するという関係から、筒状に形成するか、あるい
はピンの形状とするのが一般的である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】電極を筒状に形成する
にしろ、またピンの形を持たせるにしろ、2箇所設ける
ことから、間に電気絶縁部材を介在させなければならな
い。またフレキシブルシャフトは、前述したように、金
属線材からなる密着コイルで形成されているから、一方
の電極と当接していると、このフレキシブルシャフトに
も電流が流れることになる。フレキシブルシャフトはチ
ューブ内に挿通されており、このチューブは電気絶縁性
部材である合成樹脂で形成されるから、フレキシブルシ
ャフトがこのチューブの内面と接触していても、格別問
題となることはない。しかしながら、既に説明したよう
に、チューブの先端は直接先端キャップに連結されるの
ではなく、金属で形成した連結部材を介して連結されて
いる。そして、例えば可撓性コードが曲げられたりする
と、フレキシブルシャフトがこの連結部材に接触するこ
とがあり、このためにフレキシブルシャフトから連結部
材に電流が流れ得る状態となってしまう。
【0009】連結部材が外部に露出しており、この連結
部材が体腔内壁と接触した状態で、電極に電流が流れる
と、フレキシブルシャフトから連結部材を介して患者の
体内に電流が流れてしまうことになる。これを防止する
ためには、連結部材が外部に露出しないようにするか、
連結部材の内部に絶縁リングを設けるようにする。ある
いは、コネクタ部における電極とフレキシブルシャフト
との間を電気的に絶縁することも可能である。連結部材
を外部に露出しないようにするには、例えば絶縁部材に
よるコーティングを施す等の構成とすることが考えられ
るが、コーティングは剥離の可能性があることから、完
全な絶縁措置とは言えない。また連結部材の内部に絶縁
リングを設けると、それだけ可撓性コードと超音波走査
部との連結部分が太径化するので好ましくはない。
【0010】ここで、コネクタ部を超音波操作部に接続
した時に、回転の伝達を可能となし、かつ確実に電気的
な接続を行わなければならないが、フレキシブルシャフ
トの基端部に回転体を連結した状態で、その連結強度を
向上させるために、フレキシブルシャフトは金属からな
る回転体に連結しなければならない。そして、コネクタ
部には2箇所に電極が設けられるが、これらの電極は回
転体とも、また相互の電極間とも電気的に絶縁されてい
なければならない。従って、コネクタ部側でフレキシブ
ルシャフトと電気的に絶縁するには、その回転部の構成
としては、金属からなる回転体と、絶縁部材と、一方の
電極、絶縁部材、他方の電極というように、最低限4つ
の部材を連結する構成としなければならないことにな
る。このために、コネクタ部の構成が複雑になり、かつ
4つの部材を連結することから、強度的にも弱くなり、
かつ絶縁部材は合成樹脂で形成されることから、その材
質によっては変形のおそれもあるだけでなく、硬質部分
の軸線方向の長さが長くなってしまう。
【0011】ここで、超音波プローブとして、内視鏡の
処置具挿通チャンネルをガイドとして体腔内に挿入され
るように構成したものがある。この場合には、処置具挿
通チャンネルの内径より細くする必要があるが、超音波
画像の画質の向上を図るために、超音波振動子の送受信
面を大きくして、低周波で高出力のものとした場合に
は、超音波走査部側から処置具挿通チャンネルに挿通で
きなくなってしまう。このために、コネクタ部側から処
置具挿通チャンネルに挿通させるが、前述したように、
コネクタ部における硬質部分が長くなると、処置具挿通
チャンネルへの挿入操作に支障を来すおそれもある。
【0012】本発明は以上の点に鑑みてなされたもので
あって、その目的とするところは、超音波走査部と可撓
性コードとの連結部を太径化させたり、またコネクタ部
の構成を複雑化させたり、強度を低下させたりすること
なく、フレキシブルシャフトを介して患者に電流が流れ
るのを防止できるようにすることにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】前述の目的を達成するた
めに、本発明は、超音波振動子を備えた超音波走査部
と、前記超音波振動子を回転駆動するために、密着コイ
ルからなるフレキシブルシャフトを可撓性のチューブに
挿通させ、このフレキシブルシャフト内にケーブルを挿
通させた可撓性コードと、前記チューブに連結される固
定部と、この固定部内に設けた回転部とを備えたコネク
タ部とから構成される超音波プローブであって、前記フ
レキシブルシャフトは、前記超音波走査部側から延在さ
せた先端側フレキシブルシャフトと、前記コネクタ部側
から延在させた基端側フレキシブルシャフトとを少なく
とも1箇所で連結する構成となし、連結部の少なくとも
1箇所に電気絶縁部材を介在させる構成としたことをそ
の特徴とするものである。
【0014】先端側,基端側のフレキシブルシャフトは
直接連結する構成とするか、または間に他の1乃至複数
のフレキシブルシャフトを介在させるようにすることも
できる。各フレキシブルシャフトは連結部により連結さ
れて、チューブ内に挿通されるが、複数の連結部を有す
る場合において、電気絶縁部材を介在させるのは、1箇
所でも良いが、より完全な絶縁性を確保するためには、
複数箇所の連結部に電気絶縁部材を介在させる。先端
側,基端側のフレキシブルシャフトを連結部材を介して
直接連結する場合においては、その連結位置は特に制約
はないが、フレキシブルシャフトによる回転の伝達効率
を加味すれば、前記可撓性コードのほぼ中間の部位に設
けるのが好ましい。また、例えば間に第3のフレキシブ
ルシャフトを介在させて、3本のフレキシブルシャフト
で構成する場合には、その全長を3等分した位置で連結
するのが好ましい。
【0015】連結部の構成としては、各フレキシブルシ
ャフトの端部に、それぞれ連結用の金属リングを連結
し、これら両金属リングを間に電気絶縁性を有する絶縁
リングを挟んで連結するように構成するのが望ましい。
そして、絶縁リングは、所定の長さを有する周胴部を有
し、この周胴部の少なくとも一端側に外側または内側に
延在させたスペーサ部を連設したものとなし、両金属リ
ングをそれぞれこの絶縁リングの周胴部の内周側及び外
周側に少なくとも一部分と当接させると共に、これら両
金属リングの端部をスペーサ部に当接させることによっ
て、両金属リングを電気的に絶縁した状態で接続するの
がさらに望ましい。しかも、金属リングの絶縁リングと
重なり合わない位置の周胴部に貫通するように、フレキ
シブルシャフトの内外を連通させる透孔を形成すること
も可能になる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の一形態につ
いて、図面を参照して詳細に説明する。この実施の形態
においては、超音波プローブを内視鏡に設けた処置具挿
通チャンネルを介して体腔内に挿入するように構成した
ものを示す。ただし、直接体腔内に挿入されるタイプの
超音波プローブにも適用できる。また、超音波プローブ
の超音波操作部への接続は接続アダプタを介して行う構
成としたが、接続アダプタを用いず、直接超音波操作部
に接続するように構成することもできる。
【0017】まず、図1に超音波検査装置の全体構成を
示す。この超音波検査装置は、超音波プローブ1と、超
音波操作部2及び超音波観測装置3とそのモニタ4とか
ら構成される。超音波プローブ1は内視鏡5を介して体
腔内に挿入されるものであり、具体的には、内視鏡5の
本体操作部5aに設けられ、鉗子その他の処置具を挿通
させるための処置具導入部6aから挿入されて、この本
体操作部5aから挿入部5bを貫通するように形成した
処置具挿通チャンネル6を介して体腔内に導かれる。ま
た、本体操作部5aには図示しない光源装置やプロセッ
サ等に接続するためのユニバーサルコード5cが延在さ
れている。ここで、超音波観測装置3及びそのモニタ4
はラック7に装架されており、超音波操作部2はこのラ
ック7に連結した支持アーム8の先端に方向調整可能に
取り付けられている。そして、超音波操作部2からのコ
ード9が引き出されて、このコード9は超音波観測装置
3に接続される。
【0018】超音波プローブ1は、図2乃至図5に示し
た構成となっている。まず、図2に示したように、超音
波プローブ1は、先端側から、超音波走査部1a,可撓
性コード1b及びコネクタ部1cとなっている。そし
て、超音波走査部1aの外径が最も太く、可撓性コード
1b及びコネクタ部1cはそれより細くなっており、こ
れら可撓性コード1b及びコネクタ部1cの外径寸法は
処置具挿通チャンネル6の内径より小さくなっている。
そして、図3及び図4から明らかなように、超音波走査
部1aは先端キャップ10を有し、この先端キャップ1
0は連結部材11に螺合することにより連結される。
【0019】先端キャップ10内には超音波振動子13
が回転基台14に装着され、回転基台14は先端キャッ
プ10の内面側に設けた軸受15により回転自在に支持
されており、超音波振動子13を回転駆動することによ
ってラジアル走査を行えるようになっている。ここで、
先端キャップ10は処置具挿通チャンネル6の内径より
太径のものであり、この先端キャップ10内に設けた超
音波振動子13は大型で、広い送受信面を有し、低周波
で高出力の超音波パルスを送信できるものとなってい
る。従って、超音波振動子13を装着した回転基台14
は可撓性コード1bより断面形状が大きくなっている。
【0020】可撓性コード1bは軟性樹脂等のように可
撓性を有するチューブ16内にフレキシブルシャフト1
7を挿通させたものである。フレキシブルシャフト17
は金属線材を密着螺旋状に巻回した密着コイル等から構
成され、回転伝達をより正確かつ効率的に行うために、
2重の密着コイルから構成するのが好ましい。チューブ
16の先端は先端キャップ10に連結されるが、先端キ
ャップ10は音響特性を考慮して、樹脂材で形成されて
おり、かなり薄肉のものであるから、それを直接チュー
ブ16に連結すると、容易に分離してしまうことになる
から、この部位の連結強度を高めるために、前述した連
結部材11が間に介装される。従って、この連結部材1
1は剛性のある金属材で形成されており、先端キャップ
10への連結側が大径となり、チューブ16への連結側
は小径となっている。そして、連結部材11は少なくと
も一部が外部に露出している。
【0021】一方、回転側の部材であるフレキシブルシ
ャフト17の先端は回転基台14に連結して設けた回転
筒体18に固着される。さらに、超音波振動子13には
一対からなる電極19a,19bが設けられ、これら両
電極19a,19bには信号線20a,20bが接続さ
れており、これら信号線20a,20bは回転筒体18
内で同軸ケーブル20となり、同軸ケーブル20はフレ
キシブルシャフト17の内部に挿通されて、コネクタ部
1cまで延在されている。
【0022】図5に可撓性コード1bとコネクタ部1c
との接続部を拡大して示す。コネクタ部1cは固定部と
回転部とから構成される。可撓性チューブ16の基端部
は金属材からなる固定部を構成する硬質パイプ21に嵌
合固定されている。また、フレキシブルシャフト17の
基端部は回転部を構成する回転部材22に連結される。
回転部材22は、フレキシブルシャフト17の基端部に
直結した回転筒体23と、この回転筒体23に連結した
絶縁筒24とを有し、この絶縁筒24内には電極ピン2
5が挿通されている。回転筒体23は、フレキシブルシ
ャフト17に回転を伝達する機能を発揮するだけでな
く、一方の電極としても機能するもので、導電性を有
し、かつ高い強度を持たせるために、金属パイプで形成
されている。また、絶縁筒24は電極ピン25を支持す
ると共に、この電極ピン25と回転筒体23との間を電
気的に絶縁する機能を発揮するものである。フレキシブ
ルシャフト17内に挿通された同軸ケーブル20は、そ
のシールド線20cが回転筒体23に、また芯線20d
が電極ピン25にそれぞれ連結されている。
【0023】超音波プローブ1内の全体には超音波伝達
媒体としての流動パラフィン等が封入されている。ここ
で、流動パラフィンは潤滑剤としての機能も発揮するこ
とから、超音波走査部1aだけでなく、可撓性コード1
bの内部にも流動パラフィンを封入することによって、
チューブ16内でのフレキシブルシャフト17の回転が
円滑に行われるようになる。このように、内部に液体が
封入されているから、回転筒体23の外周面と硬質パイ
プ21との間にはシール部材26が介装され、これによ
って超音波プローブ1は、その先端キャップ10から基
端部までが密閉された構造となっている。
【0024】超音波操作部2は、図6に示したように、
プラスチック等の絶縁部材から構成されるケーシング3
1を有し、このケーシング31内には、回転軸32が設
けられている。回転軸32は軸受33によりケーシング
31に回転自在に支承して設けられて、このケーシング
31に設けた開口部31aに臨んでいる。また、回転軸
32には一対からなるギア34,35が取り付けられて
いる。一方のギア34には電動モータ36の出力軸に設
けた駆動ギア37が噛合して設けられ、また他方のギア
35はエンコーダ38の入力軸に設けた従動ギア39と
噛合している。そして、この回転軸32のケーシング3
1から突出した部位は大径化されており、この大径化さ
れた部分の内部には電極部材40が配置されている。電
極部材40は内筒41と外筒42とを有し、これら内筒
41と外筒42は導電性部材で形成され、かつこれら内
筒41,外筒42間には絶縁筒43が介装されている。
さらに、外筒42は絶縁リング44に挿嵌されており、
この絶縁リング44が回転軸32に挿嵌されて、固着さ
れている。従って、コネクタ部1c内に挿通させた同軸
ケーブル20は、後述する接続アダプタ50を介して内
筒41及び外筒42に電気的に接続されることになる。
【0025】回転軸32の一端は、前述したように、ケ
ーシング31の開口部31aに臨んでいるが、その他端
はケーシング31内に設けたロータリコネクタ45の回
転側部材45aに連結されている。また、このロータリ
コネクタ45の固定側部材45bにはコード9内のケー
ブル9aが接続されている。さらに、ロータリコネクタ
45の固定側部材45bは回転規制部材46に嵌合され
ており、これによりこの固定側部材45bが共回りする
のを規制し、かつ振れを吸収するように構成している。
そして、この開口部31aの周囲には連結筒部47が立
設されており、この連結筒部47は回転軸32を囲繞し
ている。
【0026】超音波プローブ1のコネクタ部1cは直接
超音波操作部2に接続しても良いが、本実施の形態では
接続アダプタ50を介して接続するように構成してい
る。接続アダプタ50は、固定側部材と回転側部材とか
ら構成され、回転側部材は固定側部材の内部に回転自在
に装着されている。接続アダプタ50は、図7に示した
ように、固定側部材として、最外周側に略円筒状に形成
したハウジング51と、このハウジング51の先端側に
螺挿された保持筒52とから構成される。ハウジング5
1の一端側は超音波操作部2のケーシング31に設けた
連結筒部47に着脱可能に連結され、かつ連結した状態
で相対回動しないようにするために、このハウジング5
1には、連結筒部47に形成されている係合溝47aに
係脱可能に係合される係合突起51aが設けられてい
る。
【0027】そして、保持筒52には止めナット53が
螺合されると共に、テーパ状案内面52aが形成されて
いる。そして、このテーパ状案内面52aには回転止め
用の弾性リング54が挿嵌されており、止めナット53
を保持筒52にねじ込むことによって、弾性リング54
をテーパ状案内面52aに沿って押動することができる
ようになっている。止めナット53には挿通孔53aが
設けられており、この挿通孔53a内には超音波プロー
ブ1のコネクタ部1c及び可撓性コード1bを挿通でき
るようになっている。また、弾性リング54は、自由状
態ではその内径がコネクタ部1c及び可撓性コード1b
の外径より大きくなっており、止めナット53により弾
性リング54を押動すると、内径が縮径されて、可撓性
コード1bを構成するチューブ16の外周に密着して、
固定部側の回転止めを行えるようになっている。
【0028】接続アダプタ50におけるハウジング51
及び保持筒52からなる固定側部材の内部には回転側の
部材が設けられている。回転側の部材は回転筒部材55
と中空回転体56とから構成され、これら回転筒部材5
5と中空回転体56とは、保持リング57及び袋ナット
58を介して連結状態に保持される。そして、回転筒部
材55は超音波操作部2に着脱可能に接続され、また中
空回転体56には超音波プローブ1のコネクタ部1cが
着脱可能に接続されることになる。中空回転体56内に
はソケット部59が設けられている。このソケット部5
9は外側筒体61と、この外側筒体61に絶縁部材62
を介して装着した内側筒体63から構成され、コネクタ
部1cの回転筒体23は外側筒体61に、電極ピン25
は内側筒体63に挿嵌されて、それぞれ電気的に接続さ
れる。また、中空回転体56にはコネクタ部1cの回転
筒体23に設けた回転伝達ピン27と係合する駆動ピン
64が設けられている。
【0029】一方、回転筒部材55の他端側の部位に
は、超音波操作部2における回転軸32の大径化された
部位の内面に形成した円環状凹部32aに係合して、接
続アダプタ50が超音波操作部2から逸脱しないように
保持するためのCリング65が嵌合されている。また、
このCリング65の嵌合部より先端側の部位にはスプラ
インが形成されており、回転筒部材55の内部にはコネ
クタ部材67が固定的に設けられている。コネクタ部材
67は、それぞれ導電部材からなる外套管68と電極棒
69とを有し、これら外套管68,電極棒69間には絶
縁リング70が介装されている。そして、外套管68と
ソケット部59の外側筒体61との間は配線70で、ま
た内側筒体63と電極棒69との間は配線71でそれぞ
れ接続されている。また、外套管68及び電極棒69は
それぞれ割りが入ったものから構成される。ここで、固
定側部材と回転側部材とは軸受を介して連結するように
構成することもできるが、ハウジング51と回転筒部材
55とを僅かな隙間を持たせて遊嵌させるように構成す
ることもできる。
【0030】超音波プローブ1は、そのコネクタ部1c
が接続アダプタ50に着脱可能に接続され、また接続ア
ダプタ50は超音波操作部2に着脱可能に接続される
が、超音波操作部2は超音波プローブ1における超音波
走査部1aに設けた超音波振動子13を回転駆動できる
ようになっている。超音波操作部2から接続アダプタ5
0への回転の伝達は、回転筒部材55と回転軸32との
間のスプライン結合により行われる。また、接続アダプ
タ50から超音波プローブ1への回転の伝達は、中空回
転体56に設けた駆動ピン64と超音波プローブ1のコ
ネクタ部1cにおける回転筒体23に設けた回転伝達ピ
ン27との係合により行われる。なお、回転伝達ピン2
7と硬質パイプ21との間には円環状のスペーサ28が
介装されている。
【0031】一方、超音波プローブ1における超音波振
動子13と超音波操作部2のロータリコネクタ45との
間の電気的な接続は、超音波プローブ1から引き出され
た同軸ケーブル20の芯線20dがコネクタ部1cの電
極ピン25に接続され、この電極ピン25は接続アダプ
タ50の内側筒体63に接続されることになる。内側筒
体63は、電極棒69と配線71を介して接続されてお
り、この電極棒69は超音波操作部2の内筒40に接続
される。また、同軸ケーブル20のシールド線20cは
コネクタ部1cの回転筒体23に接続されており、この
回転筒体23は接続アダプタ50において、配線70に
より外套管68と電気的に接続されている外側筒体61
に接続される。そして、接続アダプタ50を超音波操作
部2に接続すると、外側筒体61はこの超音波操作部2
における外筒41に接続されるようになる。
【0032】ここで、回転筒体23は金属線材からなる
フレキシブルシャフト17と直接的に連結されているか
ら、超音波観測装置3から電源が供給されると、電気的
接続経路の一部を構成する回転筒体23が電源と接続さ
れた状態になる。フレキシブルシャフト17の先端部は
回転筒体18を介して超音波振動子13を装着した回転
基台14に連結されているが、これらは連結部材11の
内部に挿通されている。従って、フレキシブルシャフト
17または回転筒体18が連結部材11と接触した状態
で回転する可能性がある。連結部材11が患者の体腔内
壁に当接した状態で、超音波プローブ1を作動させた時
に、回転筒体23からフレキシブルシャフト17及び連
結部材11を介して患者の体内に電流が流れるのを防止
するために、図8に示したように、フレキシブルシャフ
ト17における超音波走査部1a側への接続部分と、コ
ネクタ部1c側への接続部分との間を電気的に絶縁する
ようにしている。
【0033】フレキシブルシャフト17は、可撓性コー
ド1bの内部において、好ましくはそのほぼ中間の位置
で超音波走査部1a側の先端側フレキシブルシャフト1
7aと、コネクタ部1c側における基端側フレキシブル
シャフト17bとの2つに分割されている。これら先端
側及び基端側の各フレキシブルシャフト17a,17b
の端部には、金属からなる連結リング70,71が連結
固着されている。先端側フレキシブルシャフト17aに
連結した連結リング70は、中空の本体部70aの一側
に、その内径側を薄くして、内部に先端側フレキシブル
シャフト17aを挿入固着させた嵌合筒部70bと、こ
の連結筒部70bとは反対に向けて突出し、外周側が薄
肉となった連結筒部70cとから構成される。そして、
本体部70aには、その厚み方向に貫通する透孔72が
1乃至複数箇所穿設されている。また、基端側フレキシ
ブルシャフト17bの端部に連結した連結リング71
は、本体部71aの両端に嵌合筒部71b,連結筒部7
1cが延在されているが、基端側フレキシブルシャフト
17bを挿入固着した嵌合筒部71b及び連結筒部71
cは、共に内径側を薄肉化させたものとする。
【0034】先端側及び基端側の各フレキシブルシャフ
ト17a,17bに連結した連結リング70,71は直
接連結されるのではなく、連結リング70の連結筒部7
0cと連結リング71の連結筒部71cとの間に合成樹
脂からなる絶縁リング73を介在させるようにしてい
る。絶縁リング73は、その断面が略L字状のものであ
り、その周胴部73aは軸線方向に所定の長さを有し、
両連結リング70,71の連結筒部70c,71c間に
挾持されており、この周胴部73aから立ち上がるよう
にスペーサ部73bが連設されており、このスペーサ部
73bは連結リング70の連結筒部70cから本体部7
0aへの移行部となる段差に当接すると共に、連結リン
グ71の連結筒部71cの端面とも当接している。一
方、連結リング70の連結筒部70cの端面と、連結リ
ング71の本体部71aとは非接触状態に保持されてい
る。これによって、連結リング70,71間は絶縁リン
グ73が介在することにより電気的に絶縁された状態に
保持されている。従って、これら連結リング70,71
と絶縁リング73とで先端側,基端側の各フレキシブル
シャフト17a,17bの連結部が構成され、この連結
部によって、チューブ16内に挿通した1本のフレキシ
ブルシャフト17が形成される。
【0035】ここで、先端側,基端側の各フレキシブル
シャフト17a,71bと連結リング70,71との連
結構造としては、これら各フレキシブルシャフト17
a,17bがそれぞれ連結リング70,71の連結筒部
70c,71cに単に挿嵌されているだけでなく、はん
だ付けや溶接手段により固着される。両者は金属で形成
されているから、このような固着方式を採用することが
でき、しかも極めて強固に固着される。これに対して、
連結リング70,71と絶縁リング73との固着は、絶
縁リング73が合成樹脂で形成されているから、その固
着ははんだ付けや溶接手段によることはできない。この
ために、絶縁リング73の連結リング70,71への接
触部分には接着剤で固着する。ただし、金属と合成樹脂
との間の接着であるから、必ずしも強固に固着できな
い。そこで、この接着に加えて、図中に符号74で示し
た位置にかしめを形成する。而して、絶縁リング73の
連結リング70,71との当接面積を広くすると共に、
かしめ手段を併用することによって、絶縁リング73を
介しての連結リング70,71間の連結固定を極めて安
定したものとすることができる。
【0036】以上のように構成することによって、超音
波プローブ1は、その先端部の超音波走査部1aにおい
て、超音波振動子13を装着した先端キャップ10を内
視鏡5に設けた処置具挿通チャンネル6の内径より大径
に形成することができ、超音波振動子13としては、低
い周波数で、パワーの大きな大型のものを用いることが
できる。ただし、超音波走査部1aを太くすると、可撓
性コード1bはもとより、コネクタ部1cも処置具挿通
チャンネル6の内径より細いものとなる。
【0037】そこで、超音波プローブ1は内視鏡5の挿
入部5bを体腔内に挿入する前の段階で、予め挿入部5
bの先端側から処置具挿通チャンネル6内に挿通させ
て、そのコネクタ部1cを本体操作部5aに設けた処置
具導入部6aから導出させる。そして、コネクタ部1c
を処置具導入部6aから導出させた後に接続アダプタ5
0に連結する。そして、接続アダプタ50を超音波操作
部2に連結することにより、図9に示した状態にする。
【0038】以上の状態で、超音波操作部2における電
動モータ36を駆動して、回転軸32を回転駆動する
と、この回転が接続アダプタ50の回転筒部材55及び
中空回転体56からなる回転部材を介して超音波プロー
ブ1のコネクタ部1cの回転部材22を構成する回転筒
体23に伝達される。この接続アダプタ50から超音波
プローブ1への回転の伝達は、回転筒部材55,中空回
転体56,回転筒体23を順次介してチューブ16内に
挿通させたフレキシブルシャフト17に伝達される。従
って、チューブ16は弾性リング54により回転方向に
は固定的に保持されているから、このフレキシブルシャ
フト17はチューブ16内で軸回りに回転して、このフ
レキシブルシャフト17の先端に連結され、超音波振動
子13を設けた回転基台14が回転駆動される。この結
果、フレキシブルシャフト17の回転当初はともかくと
して、定常回転状態になると、先端側にまで正確に回転
が伝達されて、回転むら等が生じることがない。
【0039】フレキシブルシャフト17に回転を伝達す
る超音波操作部2の回転軸32に連結したエンコーダ3
8は超音波振動子13の回転角を検出する。このエンコ
ーダ38からの信号に基づいて、超音波振動子13に駆
動信号を供給して超音波パルスを送信させて、反射エコ
ーを受信して超音波振動子13により電気信号に変換す
ることによりラジアル超音波走査が行われる。超音波振
動子13で受信した反射エコー信号は、同軸ケーブル2
0及びロータリコネクタ45、さらにはコード9等を経
て超音波観測装置3に反射エコー信号を取り込んで、所
定の信号処理を行うことにより超音波画像信号が生成さ
れて、モニタ4にラジアル超音波画像が表示される。
【0040】超音波プローブ1におけるコネクタ部1c
の回転部材22は回転筒体23と絶縁筒24及び電極ピ
ン25とから構成されるので、このコネクタ部1cの構
成が簡略化される。また、コネクタ部1cにおいて、合
成樹脂で形成しなければならない絶縁部材は1箇所しか
設けられていないので、強度も著しく向上する。また、
この超音波プローブ1は、そのコネクタ部1c側から処
置具挿通チャンネル6内に挿通されるが、処置具挿通チ
ャンネル6は、本体操作部5a内において、処置具導入
部6aへの接続部等で曲がった部位が存在するが、コネ
クタ部1cにおける硬質部分は極めて短いものとなって
いるので、その処置具挿通チャンネル6への挿通操作の
操作性も良好となる。
【0041】また、フレキシブルシャフト17に直結し
た回転筒体23を電極として用いているが、フレキシブ
ルシャフト17のうち、回転筒体23と電気的に導通し
得るのはチューブ16内の途中位置である基端側フレキ
シブルシャフト17bのみであり、超音波走査部1aと
可撓性コード1bとの連結部を構成し、外部に露出して
いる連結部材11と接触する可能性のある先端側フレキ
シブルシャフト17aとは電気的に絶縁されているか
ら、患者の体内に電流が流れるおそれはない。
【0042】また、フレキシブルシャフト17は、コネ
クタ部1cにおける回転部材22からの回転を超音波振
動子13を装着した回転基台14に伝達するものである
が、その性質上、可撓性を有していなければならず、こ
のために密着コイルで形成されるが、密着コイルはピッ
チ間隔を置かないように巻回されるものの、それが長尺
になればなるほど、回転の伝達に遅れ等が生じたり、チ
ューブ16の内面との摺動による回転むらが生じるおそ
れもある。しかしながら、フレキシブルシャフト17
は、そのほぼ中間位置で先端側及び基端側の各フレキシ
ブルシャフト17a,17bに分割して、相互に連結さ
れているから、フレキシブルシャフトの全長を短縮させ
たと実質的に同じ効果を発揮し、回転の伝達精度が向上
する。
【0043】さらに、連結リング70には透孔72が穿
設されており、この透孔72を介してフレキシブルシャ
フト17の内外が連通する状態となっている。超音波プ
ローブ1の内部には、超音波伝達媒体として機能し、ま
たフレキシブルシャフト17の回転時におけるチューブ
16との摺動摩擦を低減する機能を発揮させるために、
例えば流動パラフィン等が封入されるが、この流動パラ
フィン等の液体は、超音波プローブ1の内部全体に完全
に行き渡り、僅かでも空気が混在することがないように
保持しなければならない。フレキシブルシャフト17は
金属線材を密着した螺旋状に巻回したものであり、ピッ
チ間には隙間がない訳ではないが、このピッチ間の隙間
からフレキシブルシャフト17の内部に完全に液体を行
き渡らせるには、かなりの時間が必要である。しかしな
がら、連結リング70に透孔72を設けることにより、
フレキシブルシャフト17の内外が完全に導通状態にな
っているから、液体の回り込みが極めて円滑に行われ
る。
【0044】超音波伝達媒体の封入作業は次のようにし
て行われる。まず、先端キャップ10を連結部材11か
ら脱着させ、また回転伝達ピン27を回転筒体23から
分離する。これによって、超音波振動子13を装着した
回転基台14と、それに連結したフレキシブルシャフト
17がチューブ16から分離できる。この状態で、各部
材を超音波伝達部材を入れた容器内に浸漬させて、容器
全体を負圧にする。この時に、透孔72を介してフレキ
シブルシャフト17の内外が連通しているから、負圧の
作用によりフレキシブルシャフト17の内部の空気が迅
速かつ完全に超音波伝達媒体と完全に置換されることに
なる。そして、容器内の液中で超音波プローブ1を組み
立てれば、その内部には超音波伝達媒体のみが封入され
た状態になり、特に先端キャップ10内に空気が入り込
んで、超音波信号の送受信に対して悪影響を与えるよう
なことはない。
【0045】なお、前述した実施の形態においては、先
端側フレキシブルシャフト17aと基端側フレキシブル
シャフト17bとを連結リング70,71と絶縁リング
73とからなる連結部を介して直接連結する構成とした
が、図10に示したように、先端側フレキシブルシャフ
ト17aと基端側フレキシブルシャフト17bとの間
に、第3のフレキシブルシャフト17cを介在させ、こ
れら3本のフレキシブルシャフトを好ましくは等分の長
さとしてそれぞれ連結部Cを介して1本化する構成とす
ることもでき、またフレキシブルシャフト17の全長が
さらに長い場合には、第4,第5のフレキシブルシャフ
トを介在させる構成とすることもできる。3分割,4分
割等となったフレキシブルシャフトを相互に連結する連
結部Cの構成としては、少なくとも1箇所は連結リング
70,71と絶縁リング73とから構成するが、それ以
外は単なる連結リングで連結する構成としても良い。た
だし、図8からも明らかなように、連結部Cの強度等の
点からは、絶縁リング73はあまり厚肉に形成できない
ことを考慮して、2箇所以上の連結部Cを設ける場合に
は、それぞれの連結部Cに絶縁リングを介在させるよう
にすることも可能である。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、フレキ
シブルシャフトを超音波走査部側から延在させた先端側
フレキシブルシャフトと、コネクタ部側から延在させた
基端側フレキシブルシャフトとで構成して、その間を電
気絶縁部材を介して電気的にアイソレーションした状態
で連結する構成としているので、超音波走査部と可撓性
コードとの連結部を太径化させたり、またコネクタ部の
構成を複雑化させたり、強度を低下させたりすることな
く、フレキシブルシャフトを介して患者に電流が流れる
のを防止できる等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態を示す超音波診断装置の
全体構成図である。
【図2】超音波プローブと接続アダプタとを示す外観図
である。
【図3】超音波プローブの先端部分の断面図である。
【図4】図3のX−X断面図である。
【図5】超音波プローブの基端側の部分の断面図であ
る。
【図6】超音波操作部の断面図である。
【図7】接続アダプタの断面図である。
【図8】フレキシブルシャフトの連結部の構成を示す断
面図である。
【図9】超音波操作部に接続アダプタ及び超音波プロー
ブを接続した状態の接続部分の断面図である。
【図10】フレキシブルシャフトの他の構成例を示す説
明図である。
【符号の説明】
1 超音波プローブ 1a 超音波走
査部 1b 可撓性コード 1c コネクタ
部 2 超音波操作部 5 内視鏡 6 処置具挿通チャンネル 10 先端キャ
ップ 13 超音波振動子 16 可撓性チ
ューブ 17 フレキシブルシャフト 17a 先端側
フレキシブルシャフト 17b 基端側フレキシブルシャフト 21 硬質パイ
プ 22 回転部材 23 回転筒体 24 絶縁筒 25 電極ピン 26 シール部材 25 回転伝達
ピン 32 回転軸 36 電動モー
タ 40 電極部材 41 内筒 42 外筒 50 接続アダ
プタ 51 ハウジング 52 保持筒 55 回転筒部材 56 中空回転
体 70,71 連結リング 70a,71a
本体部 70b,71b 嵌合筒部 70c,71c
連結筒部 72 透孔 73 絶縁リン
グ 73a 周胴部 73b スペー
サ部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉原 正敏 埼玉県大宮市植竹町1丁目324番地 富士 写真光機株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 超音波振動子を備えた超音波走査部と、
    前記超音波振動子を回転駆動するために、密着コイルか
    らなるフレキシブルシャフトを可撓性のチューブに挿通
    させ、このフレキシブルシャフト内にケーブルを挿通さ
    せた可撓性コードと、前記チューブに連結される固定部
    と、この固定部内に設けた回転部とを備えたコネクタ部
    とから構成される超音波プローブにおいて、前記フレキ
    シブルシャフトは、前記超音波走査部側から延在させた
    先端側フレキシブルシャフトと、前記コネクタ部側から
    延在させた基端側フレキシブルシャフトとを少なくとも
    1箇所で連結する構成となし、連結部の少なくとも1箇
    所に電気絶縁部材を介在させる構成としたことを特徴と
    する超音波プローブ。
  2. 【請求項2】 前記先端側,基端側の2つのフレキシブ
    ルシャフト前記可撓性コードのほぼ中間の部位で連結
    し、この連結部に電気絶縁部材を介在させる構成とした
    ことを特徴とする請求項1記載の超音波プローブ。
  3. 【請求項3】 前記先端側,基端側のフレキシブルシャ
    フト間を少なくとも1つのフレキシブルシャフトを介在
    させ、これら各フレキシブルシャフト間を連結する連結
    部のうち、少なくとも1箇所の連結部には電気絶縁部材
    を介在させる構成としたことを特徴とする請求項1記載
    の超音波プローブ。
  4. 【請求項4】 前記各フレキシブルシャフトの端部に、
    それぞれ連結用の金属リングを連結し、これら両金属リ
    ングを間に電気絶縁性を有する絶縁リングを挟んで連結
    する構成としたことを特徴とする請求項1記載の超音波
    プローブ。
  5. 【請求項5】 前記絶縁リングは、所定の長さを有する
    周胴部を有し、この周胴部の少なくとも一端側に外側ま
    たは内側に延在させたスペーサ部を連設して、前記両金
    属リングは、それぞれこの絶縁リングの周胴部の内周側
    及び外周側に少なくとも一部分と当接させると共に、こ
    れら両金属リングの端部を前記スペーサ部に当接させる
    ことによって、両金属リングを電気的に絶縁させる構成
    としたことを特徴とする請求項4記載の超音波プロー
    ブ。
  6. 【請求項6】 前記金属リングには、それが前記絶縁リ
    ングと重なり合わない位置の周胴部に貫通する透孔を形
    成する構成としたことを特徴とする請求項4記載の超音
    波プローブ。
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JP2008049034A (ja) * 2006-08-28 2008-03-06 Adachi Light Co Ltd 遊技機

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JPH1156836A (ja) * 1997-08-22 1999-03-02 Fuji Photo Optical Co Ltd 超音波診断装置の接続アダプタ
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