JP2606434B2 - メカニカルラジアル走査式超音波診断装置 - Google Patents

メカニカルラジアル走査式超音波診断装置

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JP2606434B2 JP2268485A JP26848590A JP2606434B2 JP 2606434 B2 JP2606434 B2 JP 2606434B2 JP 2268485 A JP2268485 A JP 2268485A JP 26848590 A JP26848590 A JP 26848590A JP 2606434 B2 JP2606434 B2 JP 2606434B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明はメカニカルラジアル走査式の超音波診断装置
に関するものである。
[従来の技術] メカニカルラジアル走査式超音波診断装置は、一般
に、体腔等の内部に挿入される挿入部と、該挿入部を遠
隔操作によって操作を行うための操作部とを有し、挿入
部の先端に超音波送受信器を設け、該超音波送受信器を
軸回りに回転させる間に超音波パルスを体内に向けて入
射するように構成している。そして、体内組織断層部分
からの反射エコーを受信し、この反射エコー信号を超音
波観測装置に伝送して、所定の信号処理を行うことによ
って、該超音波観測装置に超音波画像を表示するように
したものである。
この超音波送受信器は機械的手段によって回転駆動さ
れるようになっており、またこの超音波送受信器の回転
角度位置を検出する必要もある。超音波送受信器の回転
駆動機構及びその回転角度検出機構を挿入部の先端に設
けると、該挿入部が極めて大径化するので、挿入部の基
端部に回転操作部を連設し、超音波送受信器に可撓性の
ある回転伝達部材を連結して、この回転伝達部材を挿入
部から回転操作部に内まで延在せしめ、該回転操作部に
モータ等の回転駆動手段及びロータリエンコーダ等から
なる回転角度検出手段を設けるようにしている。
回転伝達部材としては、例えば多重コイルばね等から
なるフレキシブルシャフトが用いられ、該フレキシブル
シャフトの基端部を回転操作部内に延在させて、硬質パ
イプを連結し、該硬質パイプに回転駆動手段及び回転角
度検出手段を接続させるように構成している。また、超
音波送受信器には電源供給及び信号の授受を行うため
に、ケーブルが接続されており、このケーブルの他端は
超音波観測装置に接続されることになる。
ここで、ケーブルはその先端側が超音波送受信器と共
に回転できるようにしなければならないが、この回転が
超音波観測装置に接続される基端側の部分に伝達されな
いようにしなければならない。このために、通常は、硬
質パイプ外に延在させた部位に、回転体と固定部材とか
らなり、両者間を導電性ブラシ等を介して電気的に接続
するスリップリングを設け、この回転体には超音波送受
信器に接続した回転側のケーブル部を接続し、また固定
部材には超音波観測装置に接続される非回転側のケーブ
ル部を接続させる構成としたものが用いられている。
[発明が解決しようとする課題] ところで、前述した如く、ケーブルをスリップリング
を介して接続する構成とした場合には、回転側と非回転
側との間の接続はブラシ等の摺動動作により行われるの
で、この接続部分において信号が減衰したり、ノイズが
発生したりする欠点がある。
そこで、本出願人は、このような欠点を解消するため
に、回転側のケーブル部と、非回転側のケーブル部との
間の接続をロータリコネクタを用いて行うように構成し
たものを提案した。
このロータリコネクタは、相対回転自在な一対のカッ
プリング部材を有し、この両カップリング部材間に水銀
等の導電性流体からなる流体接点を介装することにより
構成したものである。そして、一方のカップリング部材
に回転側のケーブル部を接続し、また他方側のカップリ
ング部材には非回転側のケーブル部を接続するようにな
すと共に、このカップリング部材を固定的に支持するこ
とにより、超音波送受信器が回転して、これに追従して
回転側のケーブル部が回転するときに、ロータリコネク
タの両カップリング部材のうち、回転側のケーブル部が
接続されている側のカップリング部材が回転させられ
る。
このロータリコネクタを用いると、両ケーブル部間の
電気的接続が極めて安定し、信号のロスやノイズの発生
等は最小限に抑制され、微弱で高周波信号である超音波
受信信号を伝送する上で極めて有利ではあるものの、そ
れを実際に超音波診断装置に適用するに当って、なお問
題がないわけではない。
即ち、ロータリコネクタを構成する両カップリング部
材は相互に嵌合せしめられていることから、非回転側の
ケーブル部が接続されているカップリング部材を自由状
態にしておくと、回転側の回転に追従して回転して、こ
の非回転側のケーブル部に捩れが生じる。このために、
当該カップリング部材を固定しておかなければならな
い。一方、回転カップリング部材を円滑に回転させるた
めには、それを軸受によって回転自在に支承させなけれ
ばならない。このために、この軸受からロータリコネク
タを経て固定カップリング部材の支持部に至るまでの間
の軸芯が厳格に直線性を保っていなければ、回転むらが
発生したり、回転時にロータリコネクタに過大な負荷が
かかって、流体接点が外部に漏出しないようにシールす
る機構やその他の機構が損傷する等の不都合を生じるこ
とになる。
また、両カップリング部材の軸芯にずれがある状態
で、固定カップリング部材を固定的に支持させるように
した場合には、回転カップリング部材の非回転時に流体
接点のシール部材に軸芯のずれに相当する偏荷重が作用
する結果、シール部材のシール性が低下することにもな
る。
以上のことから、前述した軸芯の直線性を確保するに
は、軸受,ロータリコネクタ及び固定カップリング部材
を誤差なく極めて正確に組み付けられていなければなら
ず、その組み付けが著しく面倒になるという問題点があ
る。また、回転駆動手段によって回転伝達部材を回転駆
動するときにおいて、この回転駆動手段によって、軸芯
の直線性を阻害する方向に引っ張り力が加わらないよう
に保持しなければならないことになり、このために回転
駆動手段の構成が複雑になる等の欠点もある。
以上のことから、回転時における軸芯の直線性の確保
は極めて困難でありロータリコネクタを用いるのは信号
伝達という観点からは有利ではあるものの、この点が実
用化上における重大な障害となっていた。
本発明は以上の点に鑑みてなされたものであって、そ
の目的とするところは、簡単な構成によって、回転側の
ケーブル部と非回転側のケーブル部との間を接続するロ
ータリコネクタを円滑に回転させることができ、かつ静
止時にもロータリコネクタのシール部材に偏荷重等が作
用することがなく、長時間作動させても、このロータリ
コネクタが損傷することがなく、安定的に作動させるこ
とができるようにしたメカニカルラジアル走査式超音波
診断装置を提供することにある。
[課題を解決するための手段] 前述した目的を達成するために、本発明は、超音波送
受信器と超音波観測装置との間を接続するケーブルを、
超音波送受信器に接続した回転側のケーブル部と超音波
観測装置側に接続される非回転側のケーブル部とに分割
し、これら両ケーブル部を、相対回転可能に嵌合される
回転,固定の2つのカップリング部材と、両カップリン
グ部材間に介装した流体接点からなるロータリコネクタ
を介して接続し、さらに固定カップリング部材に非円形
部を形成すると共に、前記回転カップリング部材の静止
時には、この固定カップリング部材の非円形部に所定の
間隔を持って対面し、この回転カップリング部材の回転
により固定カップリング部材が共回りした時に、その非
円形部が当接する回転規規制部材とを有する回転規制手
段を備える構成としたことをその特徴とするものであ
る。
[作用] このような構成を採用することにより、超音波送受信
器を回転させるために、回転駆動手段を作動させて、回
転伝達部材を回転させたときに、これに伴なってロータ
リコネクタにおける回転側のケーブル部が接続されてい
る回転カップリング部材が回転する。
ここで、固定カップリング部材は完全には固定されて
おらず、振れは許すが、その回転を防止する回転規制手
段に支持させるように構成している。従って、たとえ多
少組み付け時に誤差があったとしても、静止時には、ロ
ータリコネクタに対して何等の荷重も作用することがな
く、このロータリコネクタを極めて安定した状態に保持
でき、また回転時には、固定カップリング部材が所定範
囲内において振れることによって、ロータリコネクタに
おける回転カップリング部材が円滑に回転することにな
り、ロータリコネクタに過大な負荷が作用することはな
く、さらに回転時に軸芯方向以外の方向に引っ張り力が
作用したとしても、ロータリコネクタに無理な力が働く
ことはない。しかも、回転時には非円形部と回転規制壁
部材とが当接するようになっているから、多少の回転む
らが生じたとしても、固定カップリング部材の安定性は
確保される。この結果、ロータリコネクタによる回転側
と固定側との間の電気的接続機構は、長期間にわたって
安定した作動が確保され、この長寿命化が図られる。
[実施例] 以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明す
る。
まず、第4図に超音波診断装置のシステムの全体構成
を示す。なお、図面においては、超音波内視鏡を用いる
構成としたものが示されている。
図中において、1は超音波内視鏡、2は超音波観測装
置、3は内視鏡観測装置をそれぞれ示す。超音波内視鏡
1は操作部10と、体腔等の内部に挿入される挿入部11
と、超音波観測装置2及び内視鏡観測装置3とに接続さ
れる可撓性コード12とから大略構成され、操作部10は、
術者が把持して操作する操作部本体10aと、回転操作部1
0bとからなる。
超音波観測装置2は、超音波送信回路及び受信回路
と、超音波信号処理回路とを有する制御ユニット2aと、
この制御ユニット2aで信号処理されることによって取得
した超音波画像信号に基づいて超音波画像を表示するた
めのモニタ2bとから構成される。また、内視鏡観測装置
3は、映像信号を処理するためのプロセッサ及び光源部
を備えた制御ユニット3aと、プロセッサで信号処理され
ることにより取得した映像信号を表示するためのモニタ
3bを備える構成となっている。そして、可撓性コード12
には、超音波観測装置2の制御ユニット2aに接続される
超音波用コネクタ12aと、内視鏡観測装置3の制御ユニ
ット3aに接続される光源用コネクタ12b及び映像用コネ
クタ12cが設けられている。
挿入部11は操作部10への連設側から順に軟性部11a,ア
ングル部11b及び先端硬質部11cからなる。
先端硬質部11cは、第5図に示したように、内視鏡観
察部20と超音波観察部30とから構成されており、内視鏡
観察部20は、周知の如く、観察窓21に対物レンズ22を設
け、該対物レンズ22の結像位置にCCD等からなる固体撮
像素子23を配設することにより構成される。
超音波観察部30は、超音波を透過させる筐体内に超音
波送受信器31を配設してなるもので、この筐体内には超
音波伝播媒体としての流動パラフィン,脱気水等が充填
されている。ここで、この超音波診断装置はメカニカル
ラジアル走査式のものであり、超音波送受信器31は軸受
32a,32bにより回転自在に支持されて、挿入部11の軸回
りに回転可能となっている。そして、この超音波送受信
器31を遠隔操作によって回転駆動するために、該超音波
送受信器31には回転伝達部材としてのフレキシブルシャ
フト33が連結されている。このフレキシブルシャフト33
は密着コイルばねを2重乃至多重に巻回してなるもの
で、これによって、該フレキシブルシャフト33は挿入部
11に追従して曲がることができ、しかも回転力は確実に
伝達できるようになっている。そして、超音波送受信器
31に接続されて、該超音波送受信器31に電源を供給した
り、また信号の授受を行うためのケーブル34がこのフレ
キシブルシャフト33の内部に挿通されている。
フレキシブルシャフト33を介して超音波送受信器31を
回転駆動するために、操作部10における操作部本体10a
と挿入部11との間に回転操作部10bが設けられている。
そこで、この回転操作部10bの内部構成を第1図に示
し、またそのうちの回転駆動機構を第2図(a)に示
す。
同図から明らかなように、回転操作部10bのケーシン
グ40内には、フレキシブルシャフト33の端部が延在され
ており、このフレキシブルシャフト33には硬質パイプ41
が連結・固着されている。そして、フレキシブルシャフ
ト33を軸回りに回転させるための回転駆動手段は、ケー
シング40内に設けたモータ42を有し、該モータ42の出力
軸42aにはプーリ43が取り付けられており、また硬質パ
イプ41にもプーリ44が取り付けられて、両プーリ43,44
間には伝達ベルト45が巻回して設けられている。これに
よって、モータ42を駆動すると、硬質パイプ41が回転駆
動せしめられ、該硬質パイプ41に連結したフレキシブル
シャフト33を介して回転力が超音波送受信器31に伝達さ
れて、該超音波送受信器31が回転することになる。
また、この超音波送受信器31の回転角度を検出する必
要があり、このためにエンコーダ46がケーシング40に内
蔵されている。このエンコーダ46の入力軸46aにはプー
リ47が装着されており、このプーリ47と硬質パイプ41に
設けたプーリ48との間に伝達ベルト49が巻回せしめられ
ている。これによって、硬質パイプ41が回転すると、こ
の回転が伝達ベルト49を介してエンコーダ46の入力軸46
aに伝達されて、該入力軸46aが回転し、この回転角度を
エンコーダ46によって検出することができるようになっ
ている。
而して、超音波送受信器31と超音波観測装置2におけ
る制御ユニット2aとの間で、電源供給及び信号の授受を
行うケーブル34は、2つに分割されて、超音波送受信器
31側に接続されるケーブル部34aと、超音波観測装置2
に接続されるケーブル部34bとから構成されている。そ
して、これら2つのケーブル部34a,34b間はロータリコ
ネクタ50によって接続することにより、ケーブル部34a
は超音波送受信器31と共に回転し、超音波用コネクタ12
aに連なるケーブル部34bは回転方向には固定される。
ここで、ロータリコネクタ50は、第3図に示したよう
に、回転側ケーブル部34aに接続される回転カップリン
グ部材51と、非回転側ケーブル部34bに接続されている
固定カップリング部材52とから構成される。回転カップ
リング部材51は、一対の内側電極51a,外側電極51bを有
し、この2つの電極51a,51b間には絶縁部51cが介装され
ている。また、固定カップリング部材52は、回転カップ
リング部材51の内側電極51aに遊嵌状態にして挿嵌せし
められる内側電力52aと、外側電極51bに遊嵌されている
外側電極52bとからなり、これら2つの電極52a,52b間に
は絶縁部52cが介装されている。さらに、回転カップリ
ング部材51の内側電極51aと固定カップリング部材52の
外側電極52bとの間及び回転カップリング部材51の外側
電極51bの外周部にも絶縁部53,54が設けられている。そ
して、両内側電極51a,52a間及び両外側電極51b,52b間の
スペース部分にはそれぞれ水銀等の導電性流体からなる
流体接点55,56が充填されている。さらに、この流体接
点55,56が外部に漏出しないようにするために、適宜必
要な箇所にはOリング等からなるシール部材57が装着さ
れている。
ケーブル34を構成する回転側及び非回転側のケーブル
部34a,34bは共に同軸ケーブルで構成されており、これ
ら各ケーブル部34a,34bにおける芯線は内側電極51a,52a
に接続されており、また外部導体は外側電極51b,52bに
接続されている。
回転カップリング部材51はモータ46により硬質パイプ
41が回転したときには、これに追従して回転することに
なり、このために、該回転カップリング部材51の端部は
硬質パイプ41に連結・固定されて、両者が一体に回転せ
しめられるようになっている。そして、この硬質パイプ
41を回転自在に支承するために、該硬質パイプ41は、そ
のプーリ44,48の装着位置より僅かに先端側の位置に軸
受58が装着されている。
このように、ロータリコネクタ50における回転カップ
リング部材51は硬質パイプ42と共に回転せしめられる
が、この回転時にも固定カップリング部材52は非回転状
態に保持されるようになっていなければならない。しか
しながら、該固定カップリング部材52を完全に固定する
と、軸受58によりその軸芯が固定的に保持されている回
転カップリング部材51との間に僅かでも軸芯のずれがあ
ると、シール部材57等にこのずれに相当する分だけ偏荷
重が作用し、また回転カップリング部材51の円滑な回転
が損なわれる結果となる。
このために、固定カップリング部材52には絶縁性を有
する筒体59を延在させて設け、該筒体59の端部に非円形
部を構成する方形ブロック60が固定して設けられてい
る。そして、この方形ブロック60は略U字状の回転規制
壁部材61に挿嵌されている。ここで、方形ブロック60と
回転規制壁部材61との間には隙間dが形成されており、
第2図(b)に示したように、この隙間dの範囲内にお
いて方形ブロック60は任意の方向に動くことができるよ
うに構成されている。これら非円形部を構成する方形ブ
ロック60と、回転規制壁部材61とによって、固定カップ
リング部材52の回転規制手段が形成され、例え両カップ
リング部材51,52間に組み付け時に多少の軸芯がずれた
としても、回転カップリング部材51が静止している際に
は、固定カップリング部材52の軸芯は回転カップリング
部材51の軸芯に倣うようになって、ロータリコネクタ50
に偏荷重等が作用することがなく、回転カップリング部
材51が回転すると、固定カップリング部材52は、方形ブ
ロック60と回転規制壁部材61との隙間dに相当する角度
分だけ共回りするが、固定カップリング部材52のそれ以
上の回転は規制されることになる。
本実施例は前述のように構成されるものであって、超
音波内視鏡1における可撓性コード12の超音波用コネク
タ12aを超音波観測装置2の制御ユニット2aに、また光
源用コネクタ12b及び映像用コネクタ12cを内視鏡観測装
置3の制御ユニット3aにそれぞれ接続し、挿入部11を患
者の体内に挿入して、所定の観察対象部にまで導く。そ
こで、モータ42を作動させて、硬質パイプ41を回転駆動
すると、挿入部11の先端硬質部11cに設けた超音波送受
信器31が回転し、この間に超音波観測装置波における制
御ユニット3aからケーブル34を介し波超音波送受信器31
に信号が伝送されて、該超音波送受信器31から超音波パ
ルスが入射される。そして、このようにして体内に入射
された超音波ビームは体内における組織断層部で反射
し、この反射エコーは超音波送受信器31より受信され
て、電気信号に変換される。この超音波受信信号はケー
ブル34から超音波観測装置2における制御ユニット2aに
伝送されて、該制御ユニット2aにおいて信号処理が行わ
れて、この超音波受信信号とエンコーダ49からの位置信
号とに基づいてモニタ2bに超音波画像が表示されること
になる。
而して、超音波送受信器31と超音波観測装置2におけ
る制御ユニット2aとの間を接続するケーブル34は、途中
でロータリコネクタ50を介して回転側ケーブル部34aと
固定側ケーブル部34bとを接続するようにしているか
ら、この間の信号の伝達が円滑に行われ、特に微弱な高
周波信号である超音波受信信号の減衰及びノイズの混入
等を最小限に抑制することができる。
ここで、超音波送受信器31に接続されている回転側の
ケーブル部34aは該超音波送受信器31及びこれに接続し
たフレキシブルシャフト33,硬質パイプ41と共に回転す
るが、このケーブル部34aはロータリコネクタ50におけ
る回転カップリング部材51に接続され、また制御ユニッ
ト2aに接続されている非回転側のケーブル部34bは固定
カップリング部材52に接続されてことから、該固定カッ
プリング部材52は、その筒体59に連結した方形ブロック
60が回転規制壁部材61との間に形成される隙間dの範囲
だけは回転カップリング部材51に対して共回りするが、
それ以上の回転は不能となり、非回転側のケーブル部34
bが捩れることはない。そして、回転が継続している間
は、方形ブロック60が回転規制壁部材61に当接した状態
に保持されるから、回転むら等、固定カップリング部材
52に作用する荷重が多少変動しても、固定カップリング
部材52はぶれたりすることがなく安定する。
ところで、モータ42から硬質パイプ41に、また硬質パ
イプ41からエンコーダ46に回転の伝達を円滑かつ確実に
行わせるために、伝達ベルト45,49にはある程度張力を
持たせた状態にしていることから、伝達ベルトの張力に
よって、硬質パイプ41はその軸線と直交する方向に引っ
張られることになる。しかしながら、伝達ベルト45を介
して硬質パイプ41に作用する力と伝達ベルト49による力
とは反対方向のものであるから、両伝達ベルト45,49の
張力をほぼ等しくすることにより、この2方向に作用す
る張力はキャンセルされることになるが、両伝達ベルト
45,49の張力を常に完全に均一な状態に保持することは
殆んど不可能である。このために、硬質パイプ41からロ
ータリコネクタ50に至る軸芯Aは僅かではあるが左右い
ずれかにずれるおそれがある。
然るに、固定カップリング部材52は完全には固定され
てはおらず、その筒体59に取り付けた方形ブロック60と
回転規制壁部材61との間における隙間d分だけ左右に揺
動可能となっているから、軸芯Aのずれはこの隙間dに
よって吸収することができる。また、前述した如く、軸
芯Aのずれは僅かであることから、隙間dはあまり大き
くする必要はなく、従って固定カップリング部材52の安
定性が失われることはない。
このように、硬質パイプ41を軸受58によってほぼ片持
ち状態に装着する構成としているので、この硬質パイプ
41にロータリコネクタ50の回転カップリング部材51を連
結・固定すると共に、固定カップリング部材52側の方形
ブロック60を回転規制壁部材61に係合するだけで、軸芯
Aの直線性を確保するという配慮を必要とすることなく
組み付けることができるので、このロータリエンコーダ
50の回転操作部10bへの組み付け性が著しく良好とな
る。
従って、回転カップリング部材51の静止時にはロータ
リコネクタ50のシール部材57等に偏荷重が作用すること
がなく、また回転カップリング部材51が回転する際に
は、それと固定カップリング部材52との間に無理な力が
働くことがなく、極めて円滑に回転することになるか
ら、例えばシール部材57が変形したり、早期に摩耗した
りして、流体接点55,56が漏出する時,ロータリコネク
タ50が損傷するのを防止することができ、その長寿命化
を図ることができる。
さらに、固定カップリング部材52の回転を規制するが
所定範囲で捩れを可能とする回転規制手段は、該固定カ
ップリング部材52に連設した筒体59に設けた方形ブロッ
ク60と回転規制壁部材61とによって構成しているので、
この回転規制手段の構成が極めて簡単で、部品点数も少
なく、さらにコンパクトであるから、小型に形成した回
転操作部10b内に容易に装着することができる。
なお、前述した実施例においては、超音波検査を行う
機能に加えて、内視鏡としての機能をも有する超音波内
視鏡として構成したものを示したが、必ずしも内視鏡と
しての機能を持たせる必要はないことはいうまでもな
い。また、固定カップをング部材52の回転を規制するが
所定範囲で振れを可能とする回転規制手段を構成する回
転規制壁部材は、固定カップリング部材52の非円形部と
所定の隙間を持って対面する壁を備えておれば良く、略
U字状のものに限定されない。
[発明の効果] 以上説明したように、本発明は、回転駆動せしめられ
る超音波送受信器と回転不能な超音波観測装置都の間を
電気的に接続するケーブルを相対回転可能に嵌合される
一対のカップリング部材と、両カップリング部材間に介
装した流体接点からなるロータリコネクタを介して接続
するようにしているから、信号の授受が安定し、信号の
減衰やノイズの発生等は最小限に抑制することができ、
しかも、固定カップリング部材に非円形部を形成すると
共に、回転カップリング部材の静止時には、この固定カ
ップリング部材の非円形部に所定の間隔を持って対面
し、この回転カップリング部材の回転により固定カップ
リング部材が共回りした時に、その非円形部が当接する
回転規制壁部材を設けて、これら非円形部と回転規制壁
部材とにより回転規制手段としているので、回転カップ
リング部材側を軸受によって回転自在に支承させて組み
付ける際に、この軸受からロータリコネクタを通る軸芯
の直線性が確保されていなくとも、静止時には、格別ロ
ータリコネクタに偏荷重が作用することがなく、また回
転時にはロータリコネクタに負荷がかかることなく、極
めて円滑に作動し、ロータリコネクタの長寿命化を図る
ことができ、従って回転側と固定側との間の電気的接続
機構の構成が著しくコンパクトで簡略なものとでき、か
つその組み付けも容易になる等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第3図は本発明の第1の実施例を示すもので
あって、第1図は回転操作部の内部構成図、第2図
(a)は超音波送受信器の回転機構の構成説明図、同図
(b)はその作動説明図。第3図はロータリコネクタの
断面図、第4図は超音波内視鏡装置の全体構成図、第5
図は挿入部の先端部分の断面図である。 1:超音波内視鏡、2:超音波観測装置、3:内視鏡観測装
置、10:操作部、10a:操作部本体、10b:回転操作部、20:
内視鏡観察部、30:超音波観察部、31:超音波送受信器、
33:フレキシブルシャフト、34:ケーブル、34a:回転側ケ
ーブル部、34b:固定側ケーブル部、40:ケーシング、41:
硬質パイプ、42:モータ、46:エンコーダ、50:ロータリ
コネクタ、51:回転カップリング部材、52:固定カップリ
ング部材、51a,52a:内側電極、51b,52b:外側電極、55,5
6:流体接点、58:軸受、59:筒体、60:方形ブロック、61:
回転規制壁部材。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−122435(JP,A) 特開 昭48−77431(JP,A) 実開 昭64−40192(JP,U) 実開 昭59−134293(JP,U) 実開 昭57−194193(JP,U) 実開 昭60−28689(JP,U)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】挿入部の先端に設けた超音波送受信器に、
    内部にケーブルを挿通させた回転伝達部材を連設し、該
    回転伝達部材の基端部に回転駆動手段を接続させ、該回
    転駆動手段を作動させて、前記回転伝達部材を介して前
    記超音波送受信器を回転駆動するようにした超音波診断
    装置において、前記ケーブルを、前記超音波送受信器に
    接続した回転側のケーブル部と超音波観測装置側に接続
    される非回転側のケーブル部とに分割し、これら両ケー
    ブル部を、相対回転可能に嵌合される回転,固定の2つ
    のカップリング部材と、両カップリング部材間に介装し
    た流体接点からなるロータリコネクタを介して接続し、
    さらに固定カップリング部材に非円形部を形成すると共
    に、前記回転カップリング部材の静止時には、この固定
    カップリング部材の非円形部に所定の間隔を持って対面
    し、この回転カップリング部材の回転により固定カップ
    リング部材が共回りした時に、その非円形部が当接する
    回転規制壁部材とを有する回転規制手段を備える構成と
    したことを特徴とするメカニカルラジアル走査式超音波
    診断装置。
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