JP3130551B2 - 体腔内超音波診断装置 - Google Patents

体腔内超音波診断装置

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JP3130551B2
JP3130551B2 JP03080512A JP8051291A JP3130551B2 JP 3130551 B2 JP3130551 B2 JP 3130551B2 JP 03080512 A JP03080512 A JP 03080512A JP 8051291 A JP8051291 A JP 8051291A JP 3130551 B2 JP3130551 B2 JP 3130551B2
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和也 雑賀
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、超音波送受信部を有
し、体腔内に挿入して臓器の超音波断層像を得てこれに
より診断を行なう体腔内超音波診断装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の体腔内超音波診断装置としては、
内視鏡にその超音波送受信部を組み込んだ構造のものが
知られている。そして、この種の体腔内超音波診断装置
にあっては、その超音波送受信部による超音波ビームの
走査方式により、電子走査式のものと機械走査式のもの
と大別することができる。このうち機械走査式のもので
は内視鏡の挿入部内に設けた可撓性の駆動軸(コイルシ
ャフト)を介して内視鏡の操作部側に設けたモータ等の
回転駆動手段からの回転力をその挿入部の先端内に組み
込んだ超音波送受信部に伝達し、その超音波送受信部を
回転駆動するようになっている(例えば特開昭57−1
68648号公報を参照)。また、超音波送受信部で受
信した信号は前記挿入部内に配置した可撓性の駆動軸内
に挿通した信号ケーブルを通じて手元側の操作部に設け
た信号受信回路に伝送される。
【0003】ところで、超音波送受信部で受信する超音
波信号は、極めて微弱なものであり、このため、受信し
た信号は例えば内視鏡用照明光源や外付ビデオカメラな
どからの外来ノイズの影響を受けやすいものであった。
【0004】そこで、同軸ケーブルからなる信号ケーブ
ルの外部導線の電気抵抗を低くしたり、また、信号ケー
ブルに単線を使用し、前記信号ケーブルに挿通して案内
する金属コイル製で、可撓性の駆動軸に上記外部導線の
役割を持たせたものがある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この種
の体腔内超音波診断装置における信号ケーブル、コイル
シャフトはその径が細く、可撓性をもち、曲げ耐性が良
い等の厳しい条件を満たす必要がある。このため、信号
ケーブルにおいては、外部導線の径、材質に制限を受
け、コイルシャフトも同様に径、材質(ステンレス)に
制限を受け、双方とも電気抵抗値が高くなってしまう。
しかも、これを通す挿入部が長いため、これに応じて信
号ケーブル、およびコイルシャフトが極めて長くなる。
したがって、信号ケーブルの外部導線およびコイルシャ
フトの電気的抵抗が大きくなる結果、このような対策で
は外来ノイズに対して不充分であった。
【0006】しかも、内視鏡挿入部の先端に固体撮像素
子を組み込んだ電子式内視鏡のものにあっては、その固
体撮像素子と超音波送受信部とが互いにノイズの発生源
になって悪い影響を互いに与え合うという欠点があっ
た。また、高周波処置具等の電気的な処置具を併用する
場合等においても、外来ノイズの影響を受け易いという
事情があった。
【0007】以上のように従来のノイズ対策はその信号
ケーブル、およびこれを挿通する金属製コイルからなる
駆動軸の部分を利用するだけの手段だけであるから、外
来ノイズの多い環境下では不充分であった。
【0008】本発明は前記課題に着目してなされたもの
で、その目的とするところは、外来ノイズの多い環境下
でも良好な超音波画像が得られる体腔内超音波診断装置
を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の体腔内超音波診
断装置は、体腔内に挿入される挿入部と、この挿入部の
先端部に設けられた超音波送受信部と、前記挿入部内に
設けられ、前記超音波送受信部を機械的に運動させる、
導電性を有する中空の駆動軸と、この駆動軸の内部通路
に挿通され、上記超音波送受信部と信号受信回路とを接
続する、同軸ケーブルからなる信号ケーブルと、上記駆
動軸の外側に配置された、導電性を有する筒状のシール
ド部材とを具備しており、前記駆動軸,信号ケーブルの
外部導線,シールド部材における挿入部先端側における
部分を前記超音波送受信部におけるコモン電位の部位に
電気的に接続するとともに、前記駆動軸,信号ケーブル
の外部導線,シールド部材における手元側における部分
を前記信号受信回路におけるコモン電位の部位に電気的
に接続したことを特徴としている。
【0010】
【作用】本発明の体腔内超音波診断装置では、超音波送
受信部のグランド電位の部位と信号受信回路のコモン電
位の部位とを電気的に導通させる複数の並列の導電経路
が形成され、超音波送受信部から信号受信回路までの超
音波信号コモングランドのインピーダンスが低減され、
その結果、外来ノイズを低減する作用が高められる。
【0011】
【実施例】図1ないし図7は本発明の第1の実施例を示
すものである。
【0012】図7は第1の実施例に係わる超音波送受信
部を内視鏡に組み込んでなる体腔内超音波診断装置の全
体を示しており、同図において、1は可撓管2の先端に
湾曲管3を介して先端部4を連結してなる挿入部であ
る。この挿入部1の後端には内視鏡操作部5が連結され
ている。この内視鏡操作部5には前記湾曲管3を遠隔的
に湾曲操作するための操作ノブ6の他、送気送水釦等の
釦類7が設けられている。内視鏡操作部5にはユニバー
サルコード8が接続されている。このユニバーサルコー
ド8の先端には図示しない照明用光源装置に接続される
コネクタ9が設けられている。この内視鏡操作部5には
超音波振動子回転駆動用の副操作部10が取着固定され
ている。この副操作部10には電気ケーブル11が接続
されており、この電気ケーブル11の先端には図示しな
い超音波観測装置に接続されるコネクタ12が設けられ
ている。
【0013】挿入部1における先端部4は図1および図
2で示すように構成されている。すなわち、この先端部
4は硬質な導電性材料、例えば金属材料によって先端部
本体21を形成してなり、この先端部本体21の先端に
は、例えばポリエチレン等の超音波透過性の良好な材料
から、いわゆる砲丸形に形成された先端カバー22が液
密的に取り付けられている。先端カバー22の基端縁は
先端部本体21の先端縁に対して嵌合するとともに、シ
ール用Oリング23を介挿して液密的に取り付けてあ
る。さらに、先端カバー22の基端縁には液密的な取り
付け強度を高めるために糸24を巻き付けるとともに、
これを接着して固着している。
【0014】また、また図2で示すように前記先端部本
体21の上面部には観察光学系の観察窓25、照明光学
系の照明窓26、送気送水ノズル27、鉗子チャンネル
に通じる鉗子口28、鉗子口28に設けられる鉗子台2
9が設けられている。さらに図1で示すように観察光学
系30の結像位置にはイメージガイドファイバ31の入
射先端面32が設置されている。イメージガイドファイ
バ31は入射先端面32に結像した視野像を前記副操作
部10に設けた接眼部33に導き、これを通じて肉眼で
観察できるようになっている。なお、送気送水ノズル2
7には送気と送水を選択的に行うチューブ34が接続さ
れている。
【0015】前記先端カバー22の内部には導電性の探
触子ホルダ35に超音波送受信用の超音波振動子36を
保持してなる超音波送受信部37が収容されている。超
音波振動子36の導電性ハウジング38はその導電性の
探触子ホルダ35にその間に例えば導電性接着剤39等
を用いて取着されているため、その両者は電気的に導通
している。また、超音波振動子36の電極の一方がハウ
ジング38に接続されている。つまり、超音波振動子3
6の電極を探触子ホルダ35に電気的に導通する導電手
段を構成している。さらに、探触子ホルダ35の部分は
後述する各導通手段を通じて信号受信回路117に導通
してそのコモンと同じ電位になる。
【0016】前記先端カバー22内には、例えば流動パ
ラフィンやひまし油等の超音波伝達媒体60が密に封入
されている。超音波送受信部37を保持した探触子ホル
ダ35の軸部40は導電性材料からなるすべり軸受41
により回転自在に支持されている。これにより超音波送
受信部37は先端カバー22内で回転自在になってい
る。前記先端カバー22の後端部内面に形成されるフラ
ンジ22aと先端部本体21の先端部内面に形成された
周回溝21aの底面との間にはリング状のスペーサ部材
42が嵌め込まれている。そして、前記すべり軸受41
は先端部本体21に形成した貫通孔43の先端部分付近
に形成した大径孔部43aの部分に嵌め込まれ、前記ス
ペーサ部材42によって押え付けられることによって抜
止め固定されている。スペーサ部材42には図示しない
孔が形成されていて、この孔には先端部本体21に植設
した図示しない固定用ピンが嵌合している。
【0017】前記すべり軸受41は導電性のあるもので
あるから、探触子ホルダ35を先端部本体21と電気的
に導通させる導電手段を構成している。また、探触子ホ
ルダ35は導電性の駆動軸45に対しても電気的に導通
している。
【0018】さらに、探触子ホルダ35の基端は後述す
る副操作部10に設けたモータ等の駆動手段により回転
駆動される中空可撓性の駆動軸(コイルシャフト)45
の先端に連結されている。この駆動軸45は例えば図1
で示すように密巻きコイルを二層に重ねて筒状に構成し
てなり、これは先端側部分45aと基端側部分45bと
に分かれている。そして、先端側部分45aの最先端を
探触子ホルダ35の筒状基端部からなる軸部40に嵌め
込んで固着している。
【0019】先端部本体21には前記貫通孔43に連通
する液密で可撓性のガイドチューブ51が導電性の材料
で形成した接続パイプ52を介して接続されている。こ
のガイドチューブ51は例えばウレタンなどによって形
成されている。このガイドチューブ51も先端側部分5
1aと後端側部分51bとに分かれている。さらに、ガ
イドチューブ51における先端側部分51aの外周は筒
状のシールド部材53で被覆されている。このシールド
部材53は導電性の良好な材料によって例えば真鍮線を
編んで筒体に形成するとともにその前後両端部分だけを
半田付けによってパイプ状にしたものである。そして、
シールド部材53の先端は前記接続パイプ52を介して
同じく導電性の先端部本体21に電気的に導通されてい
る。また、シールド部材53の後端は後述する導電手段
を用いて内視鏡操作部5の基板90に対して電気的に接
続されるようになっている。
【0020】前記駆動軸45は、前記貫通孔43とこの
後端に前記接続パイプ52を介して接続されるガイドチ
ューブ51とからなる通路を通じて後方へ導かれる。そ
して、前記駆動軸45とこれを通す貫通孔43およびガ
イドチューブ51の内部にわたり超音波伝達媒体60が
密に充填されている。
【0021】先端カバー22の先端中央壁部には超音波
伝達媒体60を注入するための開口部56が形成されて
おり、この開口部56は封止用ねじ57をねじ込むこと
によりOリング58を介して密封されている。前記先端
カバー22の先端部分と後端部分にはそれぞれ周回する
溝からなり、バルーン59(一部のみ図示する。)の前
端縁と後端縁をそれぞれ係止するバルーン係止部61,
62が設けられている。そして、バルーン係止部61,
62にバルーン59の前端縁と後端縁をそれぞれ嵌め込
み、締結リング64,65によって締め付けて液密的に
固定し、先端カバー22の外周面をバルーン59で液密
的に覆うようになっている。なお、挿入部1にはバルー
ン59内部に脱気水を給排するための図示しない給水管
路と排水管路が配設されている。
【0022】駆動軸45内には前記超音波送受信部37
に接続される2本の信号ケーブル66が挿通されてい
る。この信号ケーブル66はそれぞれ同軸ケーブルから
なり、挿入部1の後端から内視鏡操作部5、副操作部1
0および電気ケーブル11を通じてコネクタ12に達
し、図示しない超音波観測装置の送受信回路に接続され
るようになっている。
【0023】一方、内視鏡操作部5内において、前記駆
動軸45およびこれを挿通するガイドチューブ51の中
途部には図3ないし図5で示すように構成したシャフト
シール部70が介挿されている。すなわち、駆動軸45
における先端側部分45aの後端には信号ケーブル66
を液密的に封止した状態で挿通する中空のシール用シャ
フト71を連結してなり、このシャフト71には筒状の
シールホルダ72を被嵌している。シールホルダ72の
先端部に形成したテーパ外周面73にガイドチューブ5
1における先端側部分51aの後端縁を被嵌し、その後
端縁をテーパ状の内面を有した押えリング74で押え付
けて液密的に締結する。押えリング74はシールホルダ
72の先端部にねじ込む締付けリング75で締め付ける
ようになっている。シールホルダ72の後端部内にはそ
のシャフト71を回転自在に保持する軸受76とシャフ
ト71の周面に対して液密的に摺接するシール部材77
が設けられている。シールホルダ72の後端部外周には
軸受76とシール部材77を押える固定リング79がね
じ込まれている。これによりガイドチューブ51におけ
る先端側部分51aの内部を液密的にシールしている。
前記軸受76は導電性の材料によって形成され、この導
通手段によって、導電性のシャフト71は駆動軸45を
導電性のシールホルダ72を介して後述する支持枠84
に電気的に導通している。
【0024】さらに、シールホルダ72の壁部にはガイ
ドチューブ51の先端側部分51a内に連通する開孔8
1が形成され、この開孔81には封止用ねじ82がねじ
込まれ、その間にシール用Oリング83を介在させて封
止している。このため、ガイドチューブ51における先
端側部分51aの内部に封止された超音波伝達媒体60
は漏れ出さない。
【0025】前記シールホルダ72は支持枠84に保持
されている。さらに、シール用シャフト71の後端は前
記支持枠84に対して回転自在な連結筒85に連結され
る。連結筒85は前端筒部86と後端筒部87とからな
り、前記シャフト71は前端筒部86に嵌合されてその
前端筒部86にねじ込む止めねじ88により固定されて
いる。前端筒部86の後端側部分は後端筒部87にスラ
イド自在に嵌合されている。前端筒部86の周壁にはそ
の軸方向に沿うガイド溝89aが形成され、後端筒部8
7にはそのガイド溝89aに係合するピン89bが設け
られている。しかして、前端筒部86と後端筒部87は
相互に回転することなくその軸方向へスライドできる。
この構成により連結筒85はその軸方向へ伸縮すること
ができるようになっている。なお、このシャフトシール
部70の支持枠84はその内視鏡操作部5側の筐体内に
設置した導電性の基板90に固定されている。
【0026】シャフトシール部70の支持枠84には前
記シールド部材53の後端に一端を接続した導電ケーブ
ル91の他端を締結ねじ92によって取着している。そ
して、締結ねじ92による締結の際、支持枠84と基板
90とを同時に固定するとともに導電ケーブル91を基
板90に電気的に導通する導電手段を構成している。し
たがって、前記シールド部材53は後述するように副操
作部10の牽引部材125,126を通じて信号受信回
路117のコモンに導通してそれと同電位になる。
【0027】なお、ガイドチューブ51の後端側部分5
1bは基板90に対して保持金具98によって支持さ
れ、後端側部分51bは保護チューブ99によって被覆
されている。
【0028】後端筒部87には駆動軸部45における基
端側部分45bの先端が連結されている。また、この基
端側部分45bはガイドチューブ51における後端側部
分51bの中に挿通されている。ガイドチューブ51に
おける後端側部分51bの先端は支持枠84に対して金
具95を介して取着してある。
【0029】前記副操作部10は図6で示すように構成
されている。このケース100内には駆動源としてのモ
ータ101が収容されている。このモータ101の回転
は減速機構102を介して出力軸103に伝達される。
この出力軸103は前記挿入部1と同軸に配置されてい
る。そして、出力軸103の一端側には回転検出部10
4が設けられている。出力軸103の他端は挿入部1に
挿通される可撓性の駆動軸45における後端側部分45
bに連結されている。
【0030】また、ガイドチューブ51における後端側
部分51bの基端は前記副操作部10の導電性のケース
100の内部に導かれ、そのガイドチューブ51によっ
て導かれた駆動軸45における後端側部分45bの基端
部に対して前記出力軸103が連結されている。
【0031】さらに、前記ケース100内にはモータ1
01を組み込んだ駆動部ユニット106が収納されてい
る。この駆動部ユニット106は、ベース107とこの
ベース107上に設けられたシャフトホルダ108と、
このシャフトホルダ108に保持された軸受109とベ
ース107に保持された軸受110を介して中空の駆動
軸111が回転自在に支持されている。モータ101の
駆動軸111にはプーリ112が取着され、前記出力軸
103には別のプーリ114が取着されている。そし
て、このプーリ112,114間にはベルト115が掛
け渡されて減速して動力を伝達する前記減速機構102
を構成している。
【0032】また、中空の出力軸103の内部には前記
超音波プローブ37に通じる信号ケーブル66が挿通さ
れている。この信号ケーブル66は前記出力軸103の
後端に連結した回転型信号伝達部116を介して信号受
信回路117に接続されている。前記回転型信号伝達部
116は出力軸103と一体に回転するスリップリング
121と、このスリップリング121に接触するブラシ
122とからなり、スリップリング121には前記信号
ケーブル66の一端が接続されており、ブラシ122に
は信号受信回路117と接続した信号ケーブル123の
一端が接続されている。なお、前記スリップリング12
1にはその隣り合うものとの対向面にセラミックコート
層を形成し、隣り合うスリップリング121同志が電気
的に導通することを防止する。そして、超音波送受信部
37からの受信信号を回転型信号伝達部116を介して
信号受信回路117に伝送して増幅するようになってい
る。
【0033】ケース100内に設置されたベース107
はそのケース100内の前後に設けた牽引部材125,
126によって前記ケース100に対して保持されてい
る。そして、前記信号受信回路117のコモン電位とそ
の牽引部材125,126が同電位になるように固定用
部材やリード線等の部材を利用した導電手段で電気的に
接続されている。また、前記モータ101の図示しない
制御ケーブルのシールド線もその牽引部材125,12
6等に対して電気的に接続され、同電位になっている。
なお、図示しないモータケーブルのシールド線と前記信
号受信回路117のコモン電位は導電性のある前記ケー
ス100によって電気的に接続されている。
【0034】さらに、前記牽引部材125,126は前
記内視鏡操作部5側の筐体またはその内部に設置した導
電性の基板90に対して、内視鏡操作部5と副操作部1
0を連結するための固定用ねじ131などを通じて電気
的に接続されており、両者が同電位になるようになって
いる。
【0035】また、図1で示すように挿入部1の湾曲管
3は複数の湾曲駒132を回動自在に連結した芯材の外
周に金属製で導電性のブレード133を被覆してなり、
さらに、導電性のブレード133の先端は導電性の先端
部本体21に連結され電気的に導通していて、これも第
3の導電手段を構成している。また、ブレード133は
挿入部1の可撓管2における導電性のブレード(図示し
ない。)を通じて前記内視鏡操作部5のケース100や
基板90、副操作部10の牽引部材125,126等を
通じて前記信号受信回路117のコモン電位に接続され
同電位になっている。つまり、挿入部1のブレード13
2は先端部本体21と一体になって導通してシールド効
果を奏するようになっている。
【0036】しかして、上述したような構成によれば、
超音波振動子36と信号受信回路117との導電経路
は、単に信号ケーブル66の外部導線を通じて導通する
導電手段だけではなく、導電性の探触子ホルダ35の軸
部40と同じく導電性の先端部本体21との間に導電性
のすべり軸受41を入れることで、駆動軸45に通じる
経路と、シールド部材53を通じて導通する経路、さら
に挿入部1の構成部材のブレード132を通じて導通す
る経路があり、合わせて4種類の経路がある。そして、
これらの経路はそれぞれ信号ケーブル66をシールドす
ると共に、各経路の合成されたインピーダンスは各々の
インピーダスよりも低く、超音波送受信部37と信号ケ
ーブル66間の共通インピーダンスを下げることができ
る。
【0037】また、前記構成においては、探触子ホルダ
35を軸支するすべり軸受41を用いて導電経路を形成
するため、球軸受のものに比べてその軸受機能と導電機
能を兼ねることができ、構成の簡略化とともに先端部4
を大形化することがない。したがって、患者の苦痛を軽
減できる。さらに、すべり軸受41は一般に玉軸受のも
のに比べて導電性能が高い。
【0038】図20(a)に本実施例における導電経路
の電気ブロック図を示す。この図のように、超音波送信
部37から信号受信回路117のコモンまでの導電経路
を複数にすることで、その間の全抵抗Rは外部導線のみ
の抵抗RN1よりも低くなる。よって、導電経路のイン
ピーダンスが低くなり、ノイズに強くなる。仮にRN2
=2RN1 ,RN3 =1/2RN1 ,RN4 =RN1
すると、全抵抗Rは 1/R=1/RN1 +1/RN2 +1/RN3 +1/RN4 =1/RN1 +1/2RN1 +2/RN1 +1/RN1 =9/2RN1 R=2/9RN1 となり、外部導線の抵抗の2/9になる。
【0039】図20(a)のように、信号受信回路11
7を2次側の電子回路が接地された観測装置231の画
像処理部232に接続した場合も、また、図20(b)
のように、2次側の電子回路が浮いた観測装置235の
画像処理部236に接続した場合も、外来ノイズに対し
て同様のシールド効果があることは言うまでもない。
【0040】本実施例において、シールド部材53と、
信号受信回路117を電気的に接地する際に基板90、
牽引部材125,126を用いて接地したが、図21に
示すようにケーブル237を用いてシ−ルド部材53と
信号受信回路117を接続してもよい。
【0041】図8は本発明の第2の実施例を示すもので
ある。この実施例は超音波振動子36を保持する探触子
ホルダ35の軸部40を軸支するすべり軸受41の代わ
りに玉軸受142を使用し、さらに、探触子ホルダ35
の軸部40と先端部本体21との間に導電性の弾性運動
用Oリング140を介挿したものである。そして、主と
してこの弾性Oリング140により探触子ホルダ35の
軸部40と先端部本体21とを電気的に導通する。
【0042】また、ガイドチューブ51とシールド部材
53を二重にして導電性パイプ143,144の間に入
れ、これらをスエージング等により一体化するととも
に、パイプ143,144の部分を先端部本体21の部
分に半田付けして機械的および電気的に接続したもので
ある。このようにすれば、ガイドチューブ51、シール
ド部材53、導電性パイプ143,144を一体化する
ため、この部分の細径化と簡略化が図れる。
【0043】また、この実施例ではイメージガイドファ
イバ31の代わりに観察光学系30の結像位置に固体撮
像素子145を設け、さらに固体撮像素子145には撮
像信号用ケーブル146を接続している。この固体撮像
素子145および撮像信号用ケーブル146についても
シールド手段が施されている。つまり、固体撮像素子1
45にはシールドカバー147が、撮像信号用ケーブル
146には筒状のシールド部材148を被覆してある。
そして、これらシールドカバー147およびシールド部
材148は先端部本体21や内視鏡操作部5の基板90
などに導通している。
【0044】図9および図10は本発明の第3の実施例
を示すものである。この実施例では第1の実施例の導電
性のすべり軸受41の代わりに探触子ホルダ35の軸部
40にスリップリング151を取り付け、先端部本体2
1側にはそのスリップリング151に摺接するブラシ1
52を設けてその探触子ホルダ35側と先端部本体21
側とを電気的に導通する導電手段を構成したものであ
る。また、この導電手段とは別に探触子ホルダ35の軸
部40を軸支する軸受153,153を設けている。こ
のようにスリップリング151とこれに摺接するブラシ
152を設けて探触子ホルダ35側と先端部21とを導
通するため、その間の電気的導通性がより確実になり、
ノイズを抑制する作用の安定度が増し、より安定した超
音波画像が得られる。
【0045】さらに、接続パイプ52の外周に雄ねじ部
154を形成する一方、シールド部材53には接続した
金属製のパイプ155に前記雄ねじ部154に螺合する
雌ねじ部156を形成し、前記接続パイプ52にパイプ
155をねじ込んで接続するようにした。このため、シ
ールド部材53の着脱が簡単にでき、修理に要する時間
が短くなり、術者の待ち時間が短縮できる。
【0046】図11は本発明の第4の実施例を示すもの
である。この実施例では、第2の実施例における弾性運
動用Oリング40の代わりに2つの導電性の運動用弾性
Oリング161,162を設け、この間に挟まれた空間
部分には導電性のグリース163を封入している。この
ため、先端部本体21側と探触子ホルダ35側との間の
電気的導通性が高められている。
【0047】また、探触子ホルダ35の軸部40は軸受
164で支持している。
【0048】さらに導電性材料で形成されている先端部
本体21とシールド部材53とは電気的導通用のケーブ
ル165を介して電気的に導通させる導電手段を構成し
ている。さらに、先端部本体21の接続パイプ52から
シールド部材53の先端までの間はフレックス166を
介しても電気的に導通されている。このフレックス16
6はりん青銅や表面に金メッキをして導電性を付与して
なり、これはガイドチューブ51の外周に被嵌してあ
る。
【0049】この実施例に構成によれば、先端部本体2
1とシールド部材53とは電気的導通用のケーブル16
5を介して電気的に導通するため、そのシールド部材5
3の着脱が簡単であり、しかも、接着や半田付けによる
外径の太りも抑制される。したがって、修理性がよく、
しかも、挿入部1を細くできる。また、ガイドチューブ
51にフレックス166を被覆してあるため、耐屈曲性
を向上でき、駆動軸45の回転不良による画像の乱れが
なくなる。
【0050】図12ないし図15は本発明の第5の実施
例を示すものである。
【0051】この実施例における挿入部170は、図1
2で示すように、内視鏡のチャンネルを通じてまたは直
接的に肝管や血管などの体腔内に導入できる可撓性で細
径なシース171を有し、このシース171の先端部内
には後述するような超音波プローブ186を有するプロ
ーブユニットを回転自在に組み込んでいる。挿入部17
0はその基端部に接続用コネクタ172を設け、このコ
ネクタ172を用いて駆動操作部173に連結するよう
になっている。駆動操作部173はコード173aを介
して超音波観測装置174に接続されている。この駆動
操作部173を保持するアーム175は上記超音波観測
装置174を設置する移動台176に立設した支柱アー
ム177に対して取り付けられている。超音波観測装置
174は画像処理回路等を組み込んだ装置本体178、
キーボード179、TVモニタ180などによって構成
されている。
【0052】挿入部170の詳細な構造を図13で示
す。すなわち、テフロン製のシース171の最先端には
筒状の先枠181が液密的に嵌合されて糸巻き部182
によって液密的に取着されている。先枠181の内孔1
83にはその内孔183を封止する止めねじ184がね
じ込まれている。先枠181と止めねじ184との間に
はシール用Oリング185が介挿されている。
【0053】さらに、シース171の先端部内には超音
波送受信部186が回転自在に設置されている。
【0054】超音波送受信部186は金属製の探触子ホ
ルダ187に超音波振動子188を導電性接着剤189
を用いて取り付けている。探触子ホルダ187の後端部
には金属製のコイルからなる駆動軸190の先端部分が
被嵌するとともに、その両者は接着固定とレーザ溶接等
によって電気的に導通する状態で固着されている。これ
により第2の導電手段を構成している。また、上記両者
の連結手段として接着と溶接とを用いているから、その
機械的強度を高め、しかも、電気的導通を高めることが
できる。
【0055】探触子ホルダ187を固着する駆動軸19
0の先端部周面には、滑り環191が被嵌した状態で固
定されている。滑り環191はこれに対応してシース1
71の先端部内に圧入して固着された短管状のすべり受
け192の内面に摺接して回転自在に支持されている。
しかして、超音波振動子188を保持する探触子ホルダ
187が収納される密閉スペース内には例えば流動パラ
フィン等からなる超音波伝達媒体193が密に充填され
ている。また、超音波振動子188に通じる信号ケーブ
ル195は同軸ケーブルからなり、この信号ケーブル1
95は上記駆動軸190の内部を通じてその手元側へ導
かれている。信号ケーブル195の芯線は導電性接着剤
189にて超音波振動子188のプラス極側に接続され
ている。超音波振動子188のコモンは、上記探触子ホ
ルダ187に信号ケーブル195の外部導線を半田付け
することにより、これらを通じてその信号ケーブル19
5の外部導線に導通している。つまり、第3の導電手段
を構成している。
【0056】なお、上記導電性接着剤189はエポキシ
性接着剤などの水密性のあるもので被覆してある。
【0057】挿入部170の基端を接続する前記コネク
タ172は図14で示すように構成されている。すなわ
ち、シース171の最後端縁部は全体として略筒状に構
成したコネクタ本体201の前端部に嵌め込んでねじ止
め固定した接続本体202の先端外周のテーパ部203
に圧入して嵌着され、止め輪204によって一体的に締
付け固定されている。シース171の後端部外周には折
止めチューブ200が被嵌されている。折止めチューブ
200の基端縁部は上記止め輪204の内側へ嵌め込ま
れるとともに、テーパ環205を介して上記シース17
1の後端部外周との間に位置して上記シース171の後
端部とともに上記止め輪204によって一体的に締付け
固定されている。なお、このとき、テーパ環205の内
側で後述するブレード230の後端縁を挟み込んで締め
付けることにより固定する。
【0058】上記駆動軸190の後端にはパイプ状の金
属製の口金206が、その口金206の前端部を被嵌し
て半田などのろう付けによって固着して接続されてい
る。そして、口金206は上記接続本体202を貫通し
ている。また、口金206は接続本体202の後端に取
り付けられた導電性のベアリング207によって回転自
在に支持されている。ベアリング207は固定環208
によって接続本体202に固定されている。しかして、
上記駆動軸190はコネクタ本体201および接続本体
202に対して口金206を通じて直接または導電性の
ベアリング207を介して電気的に導通している。な
お、接続本体202と口金206との間にはOリングが
209が介挿されており、その間を封止している。
【0059】また、コネクタ本体201内にはその口金
206を軸方向へ案内するスライド機構210が組み込
まれている。すなわち、口金206の基端にはスライダ
211が被嵌された状態で固定されており、スライダ2
11にはスライダピン212が突設されている。コネク
タ本体201の内側には導電性のベアリング213によ
って回転自在に支持されたスライダ環214が設けら
れ、スライダ環214にはその軸方向へ沿ってスライド
溝215が形成されている。そして、上記スライダピン
212はそのスライド溝215に嵌め込まれていて、ス
ライダ環214に対してスライダ211および口金20
6をその軸方向へのみ、スライド溝215の長さの範囲
で移動できるとともに、その軸を中心として一体的に回
転できるようになっている。なお、口金206とスライ
ダ211とは止めねじ216aの締結力によって連結固
定されている。また、コネクタ本体201に対するベア
リング213およびスライダ環214の支持は締結環2
16および導電性コネクタ管217によって行われてい
る。また、スライダ環214とコネクタ管217とは止
めねじ218によって連結固定されている。スライダ環
214とコネクタ管217とはその軸方向へ移動せずに
一体的に回転する。コネクタ管217の外周部には先端
を突出する状態で一対の回転受けピン219が取着され
ている。
【0060】さらに、駆動軸190内を通じて導かれて
きた信号ケーブル195は口金206内を通じてコネク
タ本体201内に導出されるとともに、スライダ環21
4の後端に取着されたマッチングコイルの実装された基
板221を中継してコネクタ管217内に設置された同
軸用コネクタ222に接続されている。信号ケーブル1
95は口金206に対して導電性接着材223を用いて
固定的に接続されている。さらに信号ケーブル195は
基板221を中継して同軸用コネクタ222に接続され
ている。同軸用コネクタ222は駆動操作部173に接
続用コネクタ172を連結した際、その駆動操作部17
3側のものに電気的に接続されるようになっている。
【0061】なお、コネクタ本体201の外周には、筒
状の把持部材225が被嵌され、この両者は止めねじ2
26によって固定されている。さらにコネクタ本体20
1と把持部材225との間には前後に位置して2つのシ
ール用のOリング227が介挿されている。また、把持
部材225の外周には上記駆動操作部173に対して接
続する際、着脱自在に係着するクリック用Cリング22
8が装着されている。
【0062】図15で示すように上記駆動軸190の外
周は電気抵抗の小さな材料、例えば真鍮製の素線を用い
て筒状に編んでなる導電性のブレード230で被覆され
ている。この実施例では駆動軸190の先端側部分を残
し、駆動軸190の後端側部分を完全に覆うようにして
いる。また、ブレード230の先端と後端はその駆動軸
190に半田付けすることにより固定して電気的に導通
させている。つまり、第3の導電手段を構成している。
【0063】この実施例装置を使用する場合において、
挿入部170の接続用コネクタ172を駆動操作部17
3に連結する。このとき、コネクタ管217の外周にあ
る回転受けピン219がその駆動操作部173における
回転出力端に係合する。そして、この回転出力端は接続
用コネクタ172におけるコネクタ管217からスライ
ダ環214、スライダピン212、スライダ211、口
金206を介して駆動軸190に連結される。しかし
て、これらを通じて駆動軸190の先端に設けた超音波
送受信部186へ回転力を伝える。信号ケーブル195
を通じて超音波送受信部186に対して超音波信号の送
受信を行って超音波観測装置174のTVモニタ180
に超音波画像を表示して観測する。
【0064】ところで、この実施例において、外来ノイ
ズ対策としてのシールドの構造は、同軸ケーブルからな
る信号ケーブル195の外部導線を利用する第1の導電
手段の他、超音波振動子188を保持する導電性の探触
子ホルダ187からこれに導通させた信号ケーブル19
5を挿通した駆動軸190、口金206、導電性のベア
リング207を通り、接続本体202のコネクタ本体2
01、導電性のベアリング213とスライダ環214、
および導電性コネクタ管217を通じて同軸用コネクタ
222のコモンを接続することにより先端側の探触子ホ
ルダ187と後端の同軸用コネクタ222とを同電位と
する第2の導電手段、さらに、比較的抵抗の高い駆動軸
190の外周に良導体からなるブレード230を被覆
し、全体としての電気抵抗を低くした第3の導電手段と
があり、これらの導電手段の導通作用によってノイズに
対して良好なシールド効果をもたせることができる。な
お、駆動軸190をリン青銅線等の良導体から形成する
と、機械的強度が低下する。また、駆動軸190がコイ
ル形状であると高周波でのインピーダンスが高まり、そ
のままだとあまりシールド効果がでない。また、駆動軸
190の全長にブレード230を被覆するのではなく、
駆動軸190の先端側部分を残して、例えば先端から3
0cm程残してブレード230を被覆したから、経内視鏡
的に体腔内に挿入する場合、内視鏡の湾曲部や鉗子起上
部で小さな曲率で曲げられても、駆動軸190の回転に
支障をきたさない。
【0065】以上のように、この実施例によれば、信号
ケーブル195の外部導線だけでなく、超音波振動子1
88を保持する探触子ホルダ187をレーザ溶接によっ
て駆動軸190に電気的に接続し、駆動操作部173へ
導くので、シールド効果を向上できる。また、ステンレ
ス製の駆動軸190に良導体のブレード230を被覆
し、一体的に回転させるようにしているので、ノイズに
対するシールド効果を高めることができる。
【0066】図16ないし図17は本発明の第6の実施
例を示すものである。この実施例のものではブレード2
30を駆動軸190の略全長にわたって被覆する。つま
り、図16で示すように滑り環191の直後からブレー
ド230を被覆する。さらに、図17で示すように駆動
軸190およびブレード230に導通する口金206に
はケーブル240の一端が接続され、そのケーブル24
0の他端は基板221のコモンに接続されている。つま
り、この実施例では口金206と基板221とを直接に
接続している。
【0067】しかして、この実施例のものでは、駆動軸
190の略全長にわたってブレード230を被覆し、さ
らにケーブル240を介して口金206と基板221と
を直接に接続したから、そのシールドとしては強固なも
のとすることができる。
【0068】なお、上記ブレード素材は真鍮に限らず、
電気抵抗の低い、例えば金や錫メッキ軟銅線、ベリリウ
ムずづ銅線等のものでもよい。
【0069】図18は本発明の第7実施例を示してい
る。
【0070】この実施例では、図18で示すように駆動
軸190の外周は電気抵抗の小さな材料、例えば真鍮製
の素線を用いて筒状に編んでなる導電性のブレード23
0で被覆されている。また、この実施例では駆動軸19
0の先端側部分を残し、駆動軸190の後端側部分を完
全に覆うようにブレ−ド230をシース171の内側に
設け、駆動軸190はブレード230中で回動するよう
にしている。ブレード230の後端は接続本体202の
テーパ部203にシース171と一体的に締付け固定さ
れ、電気的に導通させている。ここで、シース171の
後端近傍は、内側に設けたブレード230が口金206
と干渉しないように内径が広げられている。また、ブレ
ード230の先端は、ほつれないように半田で固められ
ている。これらは第3の導電手段を構成している。
【0071】この実施例において、外来ノイズ対策とし
てのシールドの構造は、同軸ケーブルからなる信号ケー
ブル195の外部銅線を利用する第1の導電手段の他、
超音波振動子188を保持する導電性の探触子ホルダ1
87からこれに導通させた信号ケーブル195を挿通し
た駆動軸190、口金206、導電性のベアリング20
7を通り、接続本体202を通じて同軸用コネクタのコ
モンに導通させる第2の導電手段、さらに、比較的抵抗
の高い駆動軸190の外周を覆うようにシースの内側に
良導体からなるブレードを230を設け、接続本体20
2を通じて全体としての電気抵抗を低くした第3の導電
手段とがあり、これらの導電手段の導通作用によってノ
イズに対して良好なシールド効果をもたせることができ
る。なお、駆動軸190をリン青銅線等の良導体から形
成すると、機械的強度が低下する。また、駆動軸190
がコイル形状であると高周波でのインピーダンスが高ま
り、そのままだとあまりシールド効果がでない。また、
駆動軸190の全長にわたってブレード230をシース
171の内側に設けるのではなく、駆動軸190の先端
側部分を残して、例えば先端から30cm程残してブレー
ド230をシース171の内側に設けたことから、経内
視鏡的に体腔内に挿入する場合、内視鏡の湾曲部や鉗子
起上部で小さな曲率で曲げられても、駆動軸190の回
転に支障をきたさない。
【0072】さらに、ブレード230を駆動軸190と
別体にしたことで、駆動軸190の本来持つ回転性能を
損なうことがない。
【0073】以上のように、この実施例によれば、信号
ケーブル195の外部銅線だけでなく、超音波振動子を
保持する探触子ホルダをレーザ溶接によって駆動軸に電
気的に接続し、駆動操作部へ導くので、シールド効果を
向上できる。ステンレス製の駆動軸190を覆うように
良導体のブレード230をシース内面に設け、接続本体
202に電気的に導通させるので、ノイズに対するシー
ルド効果を高めることができる。
【0074】ここで、ブレ−ドは必ずしも駆動軸190
の先端部分を露出させる必要はなく、全長を覆うように
シ−ス171の内面に設けても良い。
【0075】図19に本発明の第8の実施例の要部を示
す。この実施例は駆動軸190が前後に動いて走査を行
うリニアスキャン型の超音波診断装置であることを除け
ば、上記実施例と同様である。つまり、この実施例によ
れば、信号ケーブル195の外部銅線だけでなく、駆動
軸190さらには良導体のブレード230を外部銅線と
して使用するため、受信回路のコモン電位が安定し、ノ
イズに強くなる。また、信号ケーブルを覆うように、駆
動軸190、ブレード230を設けたため、ノイズに対
するシールド効果を高めることができる。
【0076】以上説明したように本発明によれば、超音
波送受信部のコモンと信号受信回路のコモンとを電気的
に導通する駆動軸と、信号ケーブルと、シールド部材と
を設け、超音波送受信部のコモンを信号受信回路のコモ
ンと同電位にしたから、ノイズに対して強くなる。した
がって、外来ノイズの多い環境下でも良好な超音波画像
が得られ、誤診等も防止できるとともに診断時間の短縮
化が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の第1の実施例に係わる体腔内超
音波診断装置の挿入部付近の縦断面図である。
【図2】図2は第1の実施例に係わる体腔内超音波診断
装置の挿入部付近の横断面図である。
【図3】図3は第1の実施例に係わる体腔内超音波診断
装置の内視鏡操作部の縦断面図である。
【図4】図4は第1の実施例に係わる体腔内超音波診断
装置のシール部の縦断面図である。
【図5】図5は図3のA−A線に沿う断面図である。
【図6】図6は第1の実施例に係わる体腔内超音波診断
装置の副操作部の縦断面図である。
【図7】図7は本発明の体腔内超音波診断装置の全体を
示す図である。
【図8】図8は本発明の第2の実施例に係わる体腔内超
音波診断装置の挿入部付近の横断面図である。
【図9】図9は本発明の第2の実施例に係わる体腔内超
音波診断装置の挿入部付近の横断面図である。
【図10】図10は図9に示す導通部の側面図である。
【図11】図11は本発明の第4の実施例に係わる体腔
内超音波診断装置の挿入の付近の横断面図である。
【図12】図12は本発明の第5の実施例に係わる体腔
内超音波診断装置の装置全体の使用状態を示す斜視図で
ある。
【図13】図13は第5の実施例に係わる体腔内超音波
診断装置の挿入部の先端付近の縦断面図である。
【図14】図14は第5の実施例に係わる体腔内超音波
診断装置の接続用コネクタ部の縦断面図である。
【図15】図15は第5の実施例に係わる体腔内超音波
診断装置の超音波プローブの断面図である。
【図16】図16は本発明の第6の実施例に係わる体腔
内超音波診断装置の超音波プローブの断面図である。
【図17】図17は図16に示す接続用コネクタ部の縦
断面図である。
【図18】図18は本発明の第7の実施例に係わる体腔
内超音波診断装置の超音波送受信部の部分断面図であ
る。
【図19】図19は本発明の第8の実施例に係わる体腔
内超音波診断装置の超音波送受信部の断面図である。
【図20】(a)は第1の実施例に係わる導電手段を示
す電気ブロック図、(b)は第1の実施例の変形例を示
す電気ブロック図である。
【図21】図21は第1の実施例の他の変形例を示す部
分断面図である。
【符号の説明】
1…挿入部、4…先端部、5…内視鏡操作部、10…副
操作部、21…先端部本体、35…探触子ホルダ、36
…超音波振動子、37…超音波送受信部、41…すべり
軸受、45…駆動軸、52…接続パイプ、53…シール
ド部材、66…信号ケーブル、71…シャフト、84…
支持枠、90…基板、91…導電ケーブル、117…信
号増幅回路、125,126…牽引部材、140…Oリ
ング、143,144…導電性パイプ、151…スリッ
プリング、152…ブラシ、161,162…Oリン
グ、163…グリース、165…ケーブル、166…フ
レックス、170…挿入部、186…超音波送受信部、
187…探触子ホルダ、188…超音波振動子、190
…駆動軸、195…信号ケーブル、222…同軸用コネ
クタ、230…ブレード。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−212533(JP,A) 特開 昭62−167545(JP,A) 実開 昭60−86311(JP,U)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 体腔内に挿入される挿入部と この挿入部の先端部に設けられた超音波送受信部と 前記挿入部内に設けられ、前記超音波送受信部を機械的
    に運動させる、導電性を有する中空の駆動軸と、 この 駆動軸の内部通路に挿通され、上記超音波送受信部
    と信号受信回路とを接続する、同軸ケーブルからなる
    号ケーブルと 上記駆動軸の外側に配置された、導電性を有する筒状の
    シールド部材と、 を具備しており、前記駆動軸,信号ケーブルの外部導
    線,シールド部材における挿入部先端側における部分を
    前記超音波送受信部におけるコモン電位の部位に電気的
    に接続するとともに、前記駆動軸,信号ケーブルの外部
    導線,シールド部材における手元側における部分を前記
    信号受信回路におけるコモン電位の部位に電気的に接続
    したことを特徴とする体腔内超音波診断装置。
JP03080512A 1990-05-11 1991-03-20 体腔内超音波診断装置 Expired - Fee Related JP3130551B2 (ja)

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