JP2000217824A - 超音波内視鏡 - Google Patents

超音波内視鏡

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JP2000217824A
JP2000217824A JP11024041A JP2404199A JP2000217824A JP 2000217824 A JP2000217824 A JP 2000217824A JP 11024041 A JP11024041 A JP 11024041A JP 2404199 A JP2404199 A JP 2404199A JP 2000217824 A JP2000217824 A JP 2000217824A
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JP
Japan
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ultrasonic
rotation
shaft
connector
flexible shaft
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JP11024041A
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English (en)
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Shiyouki Adachi
勝貴 安達
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Olympus Corp
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Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 操作部の小型軽量化及び操作性向上化を図る
とともに、超音波コードや挿入部が小さく屈曲しても超
音波振動子が安定して回転し、超音波画像に回転揺れが
発生しない超音波内視鏡を提供するにある。 【解決手段】 本発明の超音波内視鏡1では、重量のあ
るモータ27を超音波コネクタ25に配置し、このモー
タ27に連結される後端側フレシキブルシャフト59に
よる回転力は第2歯車55,第1歯車54等の回転機構
を介して方向変換されて先端側フレシキブルシャフト3
4へと伝達される。後端側フレシキブルシャフト59の
回転伝達可能なトルク量は、先端側フレシキブルシャフ
ト34よりも大きく、また外径は略同一又は細くなって
いる。これにより、操作部5の小型軽量化及び操作性向
上化を図ることが出来、超音波コード18や挿入部2が
小さく屈曲しても超音波振動子28が安定して回転する
ので、超音波画像に回転揺れが発生せず良好な超音波画
像を得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、超音波内視鏡に関
し、特に操作部が軽量で操作性が良く、また挿入部や超
音波コードが細いにも関わらず、超音波コードや挿入部
が小さく屈曲しても超音波振動子が安定して回転し、超
音波画像に回転揺れが発生しない超音波内視鏡に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、超音波内視鏡は、無侵襲で生
体軟部組織の2次元断層像を得ることができ、生体に対
しても安全性が高いことから臨床医学において必要欠く
べからざる装置となっており、広く普及している。
【0003】超音波内視鏡では、操作性向上化を図るた
めに操作部の小型化及び軽量化や、超音波画像の表示性
能の向上化が望まれており、これらの要求を満足するた
めに従来より種々の提案がなされている。中でも、構造
的に改良を加えることで副操作部の小型軽量化及び操作
性向上化を図る提案としては、例えば、特開平02−2
86144号公報に記載のものがある。
【0004】この提案による超音波内視鏡では、超音波
内視鏡先端部を湾曲させるアングル機構を設けた主操作
部の上部に副操作部を固定し、この副操作部には回転型
信号伝達手段であるスリップリングと回転角検出手段で
あるエンコーダと回転駆動手段であるモータとを内蔵し
ている。また、回転信号伝達手段のカップリングの軸心
部にプロープシャフトの中空部と連通する貫通孔を設
け、超音波プロープからの信号ケーブルと前記カップリ
ングの回転側に接続された信号ケーブルを前記貫通孔を
通してカップリングの後端側で接続するように構成して
いる。
【0005】このような構成とすることで、接続のため
のスペースを小さくできるので、副操作部の小型化を図
ることができ、操作性の向上化を図ることもできる。
【0006】一般に、術者が内視鏡を操作する場合に
は、主操作部の下にある把持部を片手で握りながら操作
することになる。このため、操作部全体の重量を軽くし
て操作性を良好にし、術者が疲労しないようにすること
が望ましい。
【0007】しかしながら、上述の従来技術では主操作
部の上の副操作部にモータやエンコーダ、スリップリン
グ等を内蔵する構成となっているため、操作部全体が重
くなってしまい、その形状も大きくなってしまう。この
ため、操作性に悪影響を及ぼすことになり、それに起因
して術者が疲労してしまうという不都合があった。
【0008】そこで、このような不都合を解消するため
に、例えば特公昭63−30019号公報や特願平9−
30808号公報によって開示がなされている従来技術
がある。
【0009】例えば、特公昭63−30019号公報や
特願平9−30808号公報による超音波内視鏡では、
モータ,エンコーダ及びスリップリングが、操作部より
後方の、超音波コード端部に接続された超音波コネクタ
内に設けられている。このモータと超音波振動子との間
は可撓性を有するフレキシブルシャフトで接続され、該
フレシキブルシャフトにより回転力が伝達される。フレ
キシブルシャフトには保護チューブが被さられ、電気ケ
ーブル等と共に超音波コードに内蔵される。
【0010】回転体である超音波振動子と送受信するた
めに、超音波振動子に接続された送受信ケーブルをフレ
キシブルシャフト内に挿通して共に回転させる。この送
受信ケーブルは、スリップリングの回転電極に接続され
る。回転電極には固定された金属ブラシが接触してお
り、ここで非回転体の外部信号ケーブルと電気的に接続
される。
【0011】またエンコーダを、フレキシブルシャフト
にベルトや歯車を介して接続し、回転角を検出する。こ
の検出によって得られた回転角信号と超音波振動子から
の受信信号を基に、所定位置の超音波画像を超音波観測
装置で処理してモニタに映し出すようにしている。
【0012】したがって、上述の構成によれば、モー
タ,エンコーダ及びスリップリングが操作部ではなく超
音波コネクタ内に設けられるとともに、モータと超音波
振動子との間をフレキシブルシャフトにて接続された構
成となっているので、挿入部の手元部側を小型軽量に形
成することができ、また挿入部及び超音波プロープの体
腔内への挿入、臓器への当接診断操作がし易くなる。即
ち、操作部全体の小型軽量化及び操作性の向上化を図る
ことができるので、術者が疲労することもない。
【0013】ところが、上述した従来の超音波内視鏡で
は、フレキシブルシャフト全長が長く、しかも超音波振
動子とエンコーダとの距離が長いため、超音波画像に回
転揺れが発生してしまい、さらに、フレキシブルシャフ
トに大きな外力がかかった場合、超音波振動子が回転し
なくなるなどの問題点があった。
【0014】この理由は、フレキシブルシャフトは可撓
性を有するように細い素線をコイル状に巻いたものであ
り、回転むら(駆動側と非駆動側の回転角のずれ)が生
じる。回転むらが生じると、超音波振動子の回転角とモ
ータの回転角とが一致しなくなるからである。
【0015】また、通常、超音波内視鏡挿入部は、1〜
1.7mの長さがあり、操作部から超音波観測装置まで
の長さも検査のし易さを考えて1.5〜3mは必要であ
る。つまり先端にある超音波振動子と後端にある超音波
コネクタとの距離が長い。このため、超音波振動子とモ
ータとを接続するフレキシブルシャフトが非常に長くな
る。フレキシブルシャフトが長いと回転むらも大きい。
その上、超音波コードが検査中に屈曲されたりねじられ
たりすると、フレキシブルシャフトに曲げ等の外力が加
わったりして、回転を阻害してしまう。
【0016】さらに、フレキシブルシャフト全長にわた
り挿通された、超音波振動子に接続された送受信ケーブ
ルが、回転を阻害する要因にもなる。つまりフレキシブ
ルシャフトが屈曲したりすると、送受信ケーブルにも引
っ張り力が加わるため、フレキシブルシャフトに不均一
な力が加わり、結果フレキシブルシャフトの回転が不良
となる。
【0017】また、回転角を検出しているエンコーダは
超音波コネクタ内に収容されていることから、前述の要
因で超音波振動子の回転角とエンコーダとの回転検出角
が大きくずれてしまう。その結果、超音波画像が揺れた
りゆがんだりして、検査に支障をきたす虞れもある。
【0018】超音波画像揺れを無くすために、フレキシ
ブルシャフトの回転追従性を良くすると、フレキシブル
シャフトの特性上、回転伝達可能なトルク量が小さくな
る。このため、フレキシブルシャフト全長が長くてフレ
キシブルシャフトを保護するチューブとの摩擦力が大き
く、シール部材による摩擦力があり、さらに超音波コー
ドの屈曲による外力が加わる従来技術の構成では、超音
波振動子を回転させることができなくなってしまう。一
方、これとは逆にフレキシブルシャフトの外径を大きく
して回転伝達可能なトルク量を大きくすると、挿入部や
超音波コードが太くなってしまい、結果として術者の操
作性を悪化するとともに患者に苦痛を与えてしまう虞れ
がある。
【0019】以上、述べたように、従来技術では、操作
部が軽くて操作性が良く、しかも挿入部や超音波コード
が細かいにも関わらず、超音波コードや挿入部が小さく
屈曲しても超音波振動子が安定して回転し、超音波画像
に回転揺れが発生しない超音波内視鏡を提供するに至っ
ていないのが現状である。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来
の超音波内視鏡では、副操作部の小型軽量化及び操作性
向上化を図るために特開平02−286144号公報記
載の装置が開示されているが、操作部全体の重量が重く
外形も大きくなってしまうため、操作性を向上させるこ
とができない。このような不都合を解消するために、特
公昭63−30019号公報,特願平9−30808号
公報に記載の装置が開示されているが、モータ,エンコ
ーダ及びスリップリングを操作部ではなく超音波コネク
タ内に設け、またモータと超音波振動子との間をフレキ
シブルシャフトにて接続した構成となっているので、フ
レキシブルシャフトの全長が長く、しかも超音波振動子
とエンコーダとの距離が長くなってしまうため、超音波
画像に回転揺れが発生してしまい、さらに、フレキシブ
ルシャフトに大きな外力がかかった場合、超音波振動子
が回転しなくなり、その結果、検査に支障を来す虞れが
ある等の問題点があった。
【0021】そこで、本発明は上記問題点に鑑みてなさ
れたもので、操作部が軽くて操作性が良く、挿入部や超
音波コードが細いにも関わらず超音波コードや挿入部が
小さく屈曲しても超音波振動子が安定して回転し、超音
波画像に回転揺れが発生しない超音波内視鏡の提供を目
的とする。
【0022】
【課題を解決するための手段】本発明の超音波内視鏡
は、先端側に超音波を送受信する超音波振動子を設けた
挿入部と、前記挿入部の基端に設けられた操作部と、前
記操作部より延出し端部にコネクタ部を設けたコードと
を有する超音波内視鏡において、一端が前記超音波振動
子に連結され、他端が前記操作部側に延びる第1の回転
伝達軸と、前記第1の回転伝達軸の回転角を検出する回
転角検出手段と、一端が前記第1の回転伝達軸に連結さ
れ、他端側が前記コード内に延びると共に、一端側の伝
達トルク量を前記第1の回転伝達軸の一端側の伝達トル
ク量より大きくした第2の回転伝達軸と、前記第2の回
転伝達軸の他端に連結された駆動部と、を備えたことを
特徴とするものである。
【0023】本発明の超音波内視鏡では、前記第2の回
転伝達軸の一端側の伝達トルク量を、第2の回転伝達軸
の一端側の伝達トルク量より回転伝達可能に大きくして
いるので、挿入部や超音波コードが細いにも関わらず超
音波コードや挿入部が小さく屈曲しても超音波振動子が
安定して回転させることができるため、超音波画像に回
転揺れも発生しない。よって、良好な超音波画像を得る
ことができる。また、上記構成では、重量のある駆動手
段を操作部には配置せしない構成となっているので、よ
り操作部の小型軽量化を図ることができ、よって、操作
性向上に大きく寄与する。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
の実施の形態について説明する。
【0025】第1の実施の形態:◎ 図1乃至図4は本発明の超音波内視鏡の第1の実施の形
態を示し、図1は本発明の超音波内視鏡の一例として本
発明を採用した超音波内視鏡の全体構成を示す構成図、
図2は図1に示す先端部の構成を示す断面図、図3は図
1に示す操作部の構成を示す断面図、図4は図1に示す
超音波コネクタの構成を示す断面図である。
【0026】(構成)◎ 全体構成としては、図1に示すように本実施の形態の超
音波内視鏡1には、体腔内へ挿入可能な細長の挿入部2
が設けられ、該挿入部2の先端側には、超音波振動子2
8を内蔵する硬質の先端部3、湾曲自在の湾曲部4、可
撓性を有する可撓部9が設けられている。挿入部2の後
端には操作部5が設けられている。
【0027】操作部5は、挿入部2の側より順に把持部
6,主操作部7,副操作部8が配置されており、これら
の構成要素から構成されている。把持部6の前端付近に
は処置具を挿入する処置具挿入口13が設けられてい
る。主操作部7には、湾曲操作ノブ10,送気送水ボタ
ン11,吸引ボタン12が設けられている。副操作部8
には、回転型信号伝達手段であるスリップリング29
と、回転角検出手段であるエンコーダ30が内蔵されて
いる。
【0028】超音波振動子28に接続された振動子側送
受信ケーブル33は、先端部3,湾曲部4,可撓部9,
把持部6及び主操作部7内を介して、副操作部8内のス
リップリング29に接続される。
【0029】主操作部7と副操作部8には、超音波画像
や内視鏡光学画像を静止させたり写真を撮るためのリモ
ートスイッチ14が複数個取り付けられている。主操作
部7からは、ユニバーサルコード15が1本導出され
る。このユニバーサルコード15は、分岐部16で、ス
コープコネクタ側コード17と超音波コード18の2本
に分岐する。ユニバーサルコード15、スコープコネク
タ側コード17、超音波コード18は可撓性を有したも
のである。
【0030】スコープコネクタ側コード17の端部に
は、スコープコネクタ19が接続される。このスコープ
コネクタ19には、光源コネクタ20,電気コネクタ2
1が設けられている。光源コネクタ20は、光源装置2
2と着脱自在に接続可能に構成されている。電気コネク
タ21は、スコープケーブル23を介してビデオプロセ
ッサ24と着脱自在に接続可能である。
【0031】超音波コード18の端部には、超音波コネ
クタ25が接続される。超音波コネクタ25には、超音
波振動子28を回転駆動するモータ27が内蔵されるよ
うになっている。超音波コネクタ25は、超音波観測装
置26と着脱自在に接続可能となっている。ビデオプロ
セッサ24と超音波観測装置26には、モニタ31が接
続されるようになっている。
【0032】次に、図2を参照しながら先端部3の構成
を説明する。
【0033】(超音波系の説明)◎ 図2に示すように、超音波内視鏡1の先端部3は、金属
やプラスチックで形成された先端部本体32が主要構成
部材として設けられ、該先端部本体32には、挿入部2
に挿通される中空の先端側フレキシブルシャフト34が
回転自在に内蔵されるようになっている。この先端側フ
レキシブルシャフト34は、金属等の素線をコイル状に
巻いたもので、可撓性を有しながら回転伝達を行うこと
ができるように構成されている。
【0034】先端側フレキシブルシャフト34の端部に
は、中空の振動子ホルダ35が溶接やロー付けや接着等
の手段で固定されているとともに、軸受36によって先
端部本体32に対して回転自在に支持されている。振動
子ホルダ35の端部には、超音波振動子28が接着等の
手段で固定されている。
【0035】超音波振動子28には、超音波信号を送受
信するための振動子側送受信ケーブル33が接続されて
いて、振動子ホルダ35と先端側フレキシブルシャフト
34の内腔に挿通されている。なお、前記振動子側送受
信ケーブル33として、導体の周囲にシールド線を被せ
て電磁ノイズ対策を行った同軸ケーブルを使用しても良
い。
【0036】先端部本体32の先端には、超音波振動子
28を覆うように、略円筒状のキャップ37が取り付け
られている。また、キャップ37における少なくとも超
音波振動子28に対向し、超音波が送受信される部分
は、低密度ポリエチレンやポリメチルペンテン等の超音
波透過性材質で構成されている。このキャップ37の内
部には超音波伝達媒体38が充填され、超音波振動子2
8の周囲を満たしている。
【0037】先端側フレキシブルシャフト34は、先端
部本体32に固定された先端側ガイドチューブ39に挿
通されている。先端側ガイドチューブ39の内部は、潤
滑油40で満たされていて、先端側フレキシブルシャフ
ト34と振動子側送受信ケーブル33を浸漬している。
振動子ホルダ35の外周面には、Oリング41が設けら
れ、超音波伝達媒体38と潤滑油40が混ざらないよう
になっている。
【0038】(内視鏡観察光学系の説明)◎ 同図に示すように、先端部本体32には、照明レンズ4
2と対物レンズ43が設けられている。照明レンズ42
に接続されるライトガイド44は、挿入部2,ユニバー
サルコード15,スコープコネクタ側コード17を介し
て挿通されて光源コネクタ20に接続されている。
【0039】対物レンズ43の後方に配置される固体撮
像素子(以下、CCDと称す)45に接続されるCCD
ケーブル46は、挿入部2,ユニバーサルコード15,
スコープコネクタ側コード17を介して挿通されて、電
気コネクタ21に接続されるようになっている。
【0040】次に、図3を参照しながら操作部5の構成
を説明する。
【0041】(内視鏡系の説明)◎ 図1の超音波内視鏡1の操作部5において、挿入部2に
挿通されてきたCCDケーブル46とライトガイド44
は、図3に示すように主操作部7を経由してユニバーサ
ルコード15に挿通される。
【0042】(超音波系の説明)◎ (回転系)◎ また、図3に示すように、挿入部2内を挿通されてきた
先端側フレキシブルシャフト34の端部には、連結シャ
フト47が固定され、該連結シャフト47は、軸受48
によってハウジング49に回転自在に支持されるように
なっている。なお、ハウジング49は副操作部8に固定
されており、回転及び移動しないように構成されてい
る。
【0043】先端側ガイドチューブ39の端部は、ハウ
ジング49に固定される。ハウジング49には、Oリン
グやメカニカルシール等のシール材50が設けられてお
り、潤滑油40が先端側ガイドチューブ39の外に漏れ
出さないように構成されている。
【0044】一方、連結シャフト47は、カップリング
部51にシャフト固定ビス52で固定される。カップリ
ング部51は、スリップリング29のスリップリング回
転軸53と一体的に形成されている。また、このスリッ
プリング回転軸53はスリップリング29内部の回転電
極(図示せず)と軸架されており、このスリップリング
回転軸53が回転すると、スリップリング29内部の回
転電極(図示せず)も連動して一体的に回転するように
なっている。
【0045】本実施の形態では、操作部5の小型化及び
軽量化を図るための一つの手段として、図3に示すよう
に歯車回転伝達機構が設けられている。具体的には、操
作部5内のスリップリング回転軸53には、第一歯車5
4が固定されており、この第一歯車54にはこの歯車と
かみ合うように第二歯車55が固定されるようになって
いる。この第2歯車55には、エンコーダ30のエンコ
ーダ回転軸56が固定される。
【0046】エンコーダ30と反対側には、モータ27
からの回転力をフレシキブルシャフト34,59を介し
て伝達するための連結シャフト57が配置され、この連
結シャフト57は第二歯車55に対しシャフト固定ビス
58で固定されるようになっている。連結シャフト57
の端部には、後端側フレキシブルシャフト59が溶接や
ロー付け等の手段で固定される。
【0047】このような構成により、モータ27からの
回転力を、後端側フレシキブルシャフト59,連結シャ
フト57,第2歯車55、第1歯車54,カップリング
部51,連結シャフト47,先端側フレシキブルシャフ
ト34を介して超音波振動子28(図2参照)へと確実
に伝達することができる。
【0048】また、本実施の形態では、後端側フレキシ
ブルシャフト59の回転伝達可能なトルク量は、先端側
フレキシブルシャフト34よりも大きくなるように構成
している。
【0049】後端側フレキシブルシャフト59にはケー
ブル類は挿通されないため、先端側フレキシブルシャフ
ト34のように中空である必要はないから、例えば外形
を先端側フレキシブルシャフト34と同じにして内径を
小さくすることで、回転伝達可能なトルク量を大きくす
る。または、外径を先端側フレキシブルシャフト34よ
りも細くして、内径を無くした中実のフレキシブルシャ
フトとしてもよい。
【0050】後端側フレキシブルシャフト59は、テフ
ロン(登録商標)やポリウレタン製の後端側ガイドチュ
ーブ60に挿通されている。この後端側ガイドチューブ
60の外径は、後端側フレキシブルシャフト59の外径
に合わせて、先端側ガイドチューブ39よりも細いか、
同じになっている。
【0051】また後端側ガイドチューブ60内には、先
端側ガイドチューブ39のように潤滑油40を入れる必
要は特にないが、必要であれば入れるように構成しても
良い。
【0052】また、スリップリング29とエンコーダ3
0は、支持部材61を介して副操作部8に固定されるよ
うになっている。
【0053】なお、本実施の形態では、前記第1歯車5
4と前記第2歯車55とにおけるギヤ比を1:1に設定
した場合であり、さらに後端側フレキシブルシャフト5
9の回転伝達可能なトルク量が先端側フレキシブルシャ
フト34よりも大きくなるように構成した場合を説明し
たが、これに限定されることはなく、例えばギヤ比を変
えて後端側フレキシブルシャフト59のトルク量を大き
くするように構成しても良い。この場合でも、後端側フ
レキシブルシャフト59は、ガイドチューブ60との摩
擦力(潤滑剤40があっても摩擦力は大きい)により、
回転に支障が来さないように剛性を高めたものを用いれ
ば良い。
【0054】(信号系)次に、操作部5内の電気配線形
態を説明すると、図3に示すようにスリップリング29
の回転電極(図示せず)と、カップリング部51に固定
されたケーブル接続基板62の端子との間は、電気ケー
ブル63で配線されている。
【0055】また先端側フレキシブルシャフト34に挿
通されてきた振動子側送受信ケーブル33は、ケーブル
接続基板62の端子に半田付け等の手段で電気的に接続
される。
【0056】回転電極(図示せず)は、スリップリング
29内部において、非回転部分に固定された導電性のブ
ラシ(図示しない)と接触している。この部分で、回転
体である回転電極と非回転体であるブラシとが導通す
る。このブラシと副操作部8内部に固定された超音波受
信信号を増幅するアンプ基板64との間は、アンプ・ス
リップリング接続ケーブル65で配線されている。
【0057】またアンプ基板64には、超音波コネクタ
25と電気的に接続するコネクタ側送受信ケーブル66
が接続される。このコネクタ側送受信ケーブル66は、
ユニバーサルコード15を介して超音波コード18に挿
通されるようになっている(図1参照)。
【0058】この他、エンコーダ30に接続されるエン
コーダ駆動用電気ケーブル67もユニバーサルコード1
5を介して超音波コード18に挿通される(図1参
照)。
【0059】なお、コネクタ側送受信ケーブル66とし
て、導体の周囲にシールド線をかぶせて電磁ノイズ対策
を行った同軸ケーブルを使用しても良く、また外径や硬
さは、振動子側送受信ケーブル33より太く、固くなる
ように構成してもよい。
【0060】次に、図4を参照しながら図1に示す超音
波コネクタ25の構成を説明する。
【0061】(回転系)◎ 図4に示すように、ユニバーサルコード15,超音波コ
ード18内を挿通されている後端側フレキシブルシャフ
ト59の端部には、連結シャフト68が固定され、軸受
69によってハウジング70に回転自在に支持されるよ
うになっている。なお、ハウジング70は、支持部材7
1を介して超音波コネクタ25に固定されており、回転
・移動しないようになっている。
【0062】また、後端側ガイドチューブ60の端部
は、ハウジング70に固定される。
【0063】連結シャフト68とモータ27のモータ回
転軸72とは、カップリング73で接続されている。モ
ータ27は、支持部材71を介して超音波コネクタ25
に固定されている。
【0064】(信号系)◎ ユニバーサルコード15,超音波コード18内に挿通さ
れているコネクタ側送受信ケーブル66は、超音波コネ
クタ25の端子74に半田付け等の手段で電気的に接続
される。
【0065】エンコーダ駆動用電気ケーブル67は、超
音波コネクタ25内に固定された超音波画像位置調整基
板75に接続される。
【0066】超音波画像位置調整基板75を駆動するた
めの電気ケーブル76やモータ27の電源ケーブル77
は、端子74に接続され、この端子74を介して駆動用
電力が供給されるようになっている。
【0067】次に、本実施の形態となる動作を図1乃至
図4を参照しながら詳細に説明する。
【0068】(作用)◎ (内視鏡系の説明)◎ 図1に示す超音波内視鏡1を使用する場合、術者は操作
部5を把持し、挿入部2を患者の体腔内へ挿入する。
【0069】その後、体腔内の様々な場所を観察するた
めに、術者は挿入部2を体腔内で進退させたり、湾曲操
作ノブ10を回転させて湾曲部4を湾曲させたりして、
先端部3の位置を移動させる。
【0070】このとき、光源装置22から出射される照
明光は、ライトガイドを通って先端部本体32の照明レ
ンズ42より体腔内に出射される(図2参照)。
【0071】すると、照明光により照らされた体腔内の
光学像は、先端部本体32の対物レンズ43を通過して
CCD45に結像する。
【0072】その後、CCD45は、この撮像像を電気
信号(映像信号)に変換し、体腔内の撮像映像信号を
得、この撮像映像信号(電気信号)を出力する。この撮
像映像信号は、CCDケーブル46→電気コネクタ21
→スコープケーブル23→ビデオプロセッサ24と伝送
され、ビデオプロセッサ24にて表示するのに必要な信
号処理した後、モニタ31に出力される。こうして、モ
ニタ31の画面上には、体腔内光学画像が表示されるこ
とになる(図1参照)。
【0073】(超音波系の説明)◎ いま、超音波観測装置26を操作して超音波検査を始め
るものとする。
【0074】まず、回転伝達動作について説明すると、
超音波観測装置26から供給される電力は、超音波コネ
クタ25→電源ケーブル77を介してモータ27に入力
される。
【0075】すると、モータ27はこの電力に基づき駆
動することにより、モータ回転軸72が回転することに
なる(図4参照)。
【0076】その後、モータ回転軸72の回転は、後端
側フレキシブルシャフト59に伝達され、副操作部8内
の第二歯車55を回転させる(図3参照)。
【0077】すると、第二歯車55の回転は、第一歯車
54→スリップリング回転軸53→カップリング部51
→連結シャフト47→先端側フレキシブルシャフト34
→振動子ホルダ35と伝達される。
【0078】その結果、振動子ホルダ35に固定されて
いる超音波振動子28が、振動子側送受信ケーブル33
と共に回転することになる。
【0079】次に、超音波信号の伝送動作について説明
すると、超音波観測装置26から供給される送信パルス
信号は、超音波コネクタ25→コネクタ側送受信ケーブ
ル66と伝送されて、副操作部8内のアンプ基板64に
入力される(図3参照)。
【0080】アンプ基板64内を通過した送信パルス信
号は、これまでの非回転体の伝送経路から、スリップリ
ング29を介することで、回転体である超音波振動子2
8に伝送される。すなわち、アンプ・スリップリング接
続ケーブル65→スリップリング29(詳細には、ブラ
シ→回転電極→電気ケーブル63→ケーブル接続基板6
2)→振動子側送受信ケーブル33と伝送され、超音波
振動子28に送信パルス信号が入力される。
【0081】すると、超音波振動子28は、送信パルス
信号を超音波振動に変換し、超音波伝達媒体38とキャ
ップ37越しに超音波を体腔内へ放射する。
【0082】そして、体腔内へ放射された超音波信号
は、臓器等で反射し、その信号を超音波振動子28で受
信する。受信信号は、まず前述とは逆の経路でアンプ基
板64に入力される。アンプ基板64は、受信信号を増
幅した上でコネクタ側送受信ケーブル66に出力する。
増幅された受信信号は、超音波コネクタ25を介して超
音波観測装置26に伝送されることになる。
【0083】次に、回転角度検出動作について説明する
と、エンコーダ30のエンコーダ回転軸56は、第二歯
車55に固定されているから、モータ回転軸72の回転
に合わせてエンコーダ回転軸56も回転する。これによ
り、超音波振動子28の回転角を検出することができ
る。
【0084】そして、エンコーダ30から出力される回
転角検出信号は、エンコーダ駆動用電気ケーブル67で
超音波画像位置調整基板75に伝送され、さらに電気ケ
ーブル76→超音波コネクタ25を介して超音波観測装
置26に伝送される。
【0085】超音波観測装置26では、超音波受信信号
を基に超音波画像を生成し、同時に回転角検出信号を基
に超音波振動子28がどの方向に向いているか判断し
て、モニタ31の対応する位置に超音波画像を表示す
る。
【0086】以上、述べたような動作を連続して行うの
で、超音波振動子28の回転軸に対し直角方向全周の体
腔内断面像(ラジアル画像)をモニタ31に表示するこ
とができる。
【0087】(効果)◎ 以上のように本実施の形態では、次の効果を有する。
【0088】・操作部が軽くて操作性がよい。
【0089】つまり、スリップリング29とエンコーダ
30の重量はそれほど無いが、モータ27の重量はかな
りある。この重量の大部分を占めるモータ27を、従来
技術では副操作部8内に配置していたが、上述した第1
の実施の形態では超音波コネクタ25内に配置した。そ
の結果、術者が把持する操作部5が非常に軽くなり、ま
た副操作部8の外形も従来より小さくすることができ
た。よって、操作部5が軽く、操作性が良くなり、術者
の疲労を少なくすることができるという効果が得られ
る。
【0090】・挿入部や超音波コードが細いにも関わら
ず、超音波コードや挿入部が小さく屈曲しても超音波振
動子が安定して回転し、超音波画像に回転揺れが発生し
ない。
【0091】つまり、第1の実施の形態では、後端側フ
レキシブルシャフト59の回転伝達可能なトルク量を、
先端側フレキシブルシャフト34よりも大きくしてい
る。このため、後端側ガイドチューブ60、先端側ガイ
ドチューブ39、シール材50やOリング41による摩
擦力が大きかったり、超音波コード18や挿入部2を小
さく屈曲させたり、湾曲部4を湾曲させても、超音波振
動子28の回転が止まることなく、安定して回転するこ
とができる。
【0092】さらに、回転角検出手段であるエンコーダ
30を、先端側フレキシブルシャフト34と後端側フレ
キシブルシャフト59の間に配置している。このため、
後端側フレキシブルシャフト59の回転伝達可能なトル
ク量を大きくして、その結果回転追従性が悪くなって回
転むらが発生しても、超音波振動子28の位置をエンコ
ーダ30が正確に測定することができる。
【0093】また、後端側フレキシブルシャフト59
は、ケーブルが挿通されないから、先端側フレキシブル
シャフト34のように内径を確保する必要がない。この
ため、後端側フレキシブルシャフト59の外径を大きく
することなく、回転伝達可能なトルク量を先端側フレキ
シブルシャフト34よりも大きくすることが可能であ
る。このため、超音波コードを太くする必要が無く、術
者にとって操作性が良い。
【0094】なお、挿入部2に挿通された先端側フレキ
シブルシャフト34の回転むらによる超音波画像の揺れ
は多少生じるが、特に検査に支障を及ぼすレベルでない
ことは従来技術によっても証明されており、特に問題と
はならない。すなわち、第1の実施の形態では、先端側
フレキシブルシャフト34の外径を従来より大きくし
て、回転伝達可能なトルク量を大きくしたり回転追従性
を良くしたりする必要がないので、挿入部2の外径が太
くならず、患者に苦痛を与えないという効果も得られ
る。
【0095】ところで、本発明では、前記第1の実施の
形態における超音波内視鏡において、改良を施すことに
より、前記第1の実施の形態の超音波内視鏡よりもさら
に操作性を向上させることが可能である。このような実
施の形態を図5乃至図8に示す。
【0096】第2の実施の形態:◎ 図5乃至図8は本発明の超音波内視鏡の第2の実施の形
態を示し、図5は本発明の超音波内視鏡の一例として本
発明を採用した超音波内視鏡の全体構成を示す構成図、
図6は図5に示す操作部の構成を示す断面図、図7は図
5に示すスコープコネクタの構成を示す断面図、図8は
図5に示す超音波ケーブル及びモータユニットのそれぞ
れの構成を示す断面図である。なお、図5乃至図8は、
前記第1の実施の形態の超音波内視鏡と同様の構成要素
には、同一符号を付して異なる部分のみを説明する。
【0097】(構成)◎ 全体構成としては、図5に示すように本実施の形態の超
音波内視鏡78には、体腔内へ挿入可能な細長の挿入部
2が設けられ、該挿入部2の後端には操作部79が設け
られている。
【0098】操作部79は、挿入部2の側より順に把持
部6,主操作部7が配置されており、これらの構成要素
から構成されている。
【0099】把持部6には、回転型信号伝達手段である
スリップリング80と、回転角検出手段であるエンコー
ダ81とが同軸上に内蔵されている。また、把持部6内
には、スリップリング80が挿入部2側に、エンコーダ
81が主操作部7側に配置されるようになっている。
【0100】超音波振動子28に接続された振動子側送
受信ケーブル33は、先端部3,湾曲部4及び可撓部9
内を介して,把持部6内のスリップリング80に接続さ
れる。
【0101】主操作部7には、リモートスイッチ14が
複数個取り付けられている。主操作部7からは、長さが
1〜2m程度のユニバーサルコード82が1本導出され
る。このユニバーサルコード82の端部には、スコープ
コネクタ83が接続される。スコープコネクタ83に
は、光源コネクタ20,電気コネクタ21,超音波コネ
クタ84が設けられている。
【0102】超音波コネクタ84は、超音波電気コネク
タ85と回転伝達コネクタ86からなる。超音波ケーブ
ル87は、超音波コネクタ84とモータユニット88と
に対して着脱自在に接続されるようになっている。
【0103】モータユニット88内部には、回転用モー
タ89が配置されている。このモータユニット88は、
超音波観測装置26と着脱自在に接続可能となってい
る。
【0104】次に、図6を参照しながら図5に示す操作
部79の構成を説明する。
【0105】(内視鏡系の説明)◎ 図5の超音波内視鏡78の操作部79において、挿入部
2に挿通されてきたCCDケーブル46とライトガイド
44は、図6に示すようにユニバーサルコード82に挿
通され、それぞれ電気コネクタ21と光源コネクタ20
に接続されるようになっている。
【0106】(超音波系の説明)◎ (回転系)◎ また、図6に示すように、挿入部2内を挿通されてきた
先端側フレキシブルシャフト34の端部には、連結シャ
フト47が固定され、該連結シャフト47は、軸受48
によってハウジング90に回転自在に支持されるように
なっている。このハウジング90は、把持部6の位置で
固定されており、回転・移動しないように構成されてい
る。
【0107】先端側ガイドチューブ39の端部は、ハウ
ジング90に固定される。連結シャフト47は、カップ
リング部51にシャフト固定ビス52で固定される。カ
ップリング部51はスリップリング80のスリップリン
グ回転軸91と一体的に形成されている。また、このス
リップリング回転軸91はスリップリング80内部の回
転電極(図示せず)と軸架されており、このスリップリ
ング回転軸91が回転すると、スリップリング80内の
回転電極(図示せず)も一体的に回転するようになって
いる。
【0108】スリップリング回転軸91は、スリップリ
ング80の両端から導出されており、カップリング部5
1の反対側には、ジョイント92が固定される。またこ
のジョイント92には、エンコーダ81のエンコーダ回
転軸93が固定されるようになっている。
【0109】エンコーダ回転軸93は、エンコーダ81
の両端から導出されており、ジョイント92の反対側に
は、連結シャフト94がシャフト固定ビス95で固定さ
れている。連結シャフト94の端部には、後端側フレキ
シブルシャフト59が溶接やロー付け等の手段で固定さ
れる。
【0110】本実施の形態においても、前記第1の実施
の形態と同様に後端側フレキシブルシャフト59の回転
伝達可能なトルク量が、先端側フレキシブルシャフト3
4よりも大きくなるように構成している。
【0111】後端側フレキシブルシャフト59にはケー
ブル類は挿通されないため、先端側フレキシブルシャフ
ト34のように中空である必要はないから、例えば外径
を先端側フレキシブルシャフト34と同じにして内径を
小さくすることで、回転伝達可能なトルク量を大きくす
る。または、外径を先端側フレキシブルシャフト34よ
りも細くして、内径を無くした中実のフレキシブルシャ
フトとしてもよい。
【0112】(信号系)次に、操作部79内の電気配線
形態を説明すると、図6に示すようにスリップリング8
0の回転電極と、カップリング部51に固定されたケー
ブル接続基板62の端子との間は、電気ケーブル63で
配線されている。
【0113】また先端側フレキシブルシャフト34に挿
通されてきた振動子側送受信ケーブル33は、ケーブル
接続基板62の端子に半田付け等の手段で電気的に接続
される。
【0114】回転電極(図示せず)は、スリップリング
80内部において、非回転部分に固定された導電性のブ
ラシ(図示せず)と接触している。この部分で、回転体
である回転電極(図示せず)と非回転体であるブラシと
が導通する。このブラシと、主操作部7内部に固定され
た超音波受信信号を増幅するアンプ基板96との間は、
アンプ・スリップリング接続ケーブル65で配線されて
いる。
【0115】またアンプ基板96には、超音波電気コネ
クタ85と電気的に接続するコネクタ側送受信ケーブル
97が接続される。このコネクタ側送受信ケーブル97
は、ユニバーサルコード82に挿通されるようになって
いる。
【0116】この他、エンコーダ81に接続されるエン
コーダ駆動用電気ケーブル67もユニバーサルコード8
2に挿通される。
【0117】次に、図7を参照しながら図5に示すスコ
ープコネクタの構成を説明する。
【0118】(回転系)◎ 図7に示すように、ユニバーサルコード82を挿通され
てきた後端側フレキシブルシャフト59の端部には、連
結シャフト98が固定されている。連結シャフト98
は、シャフト固定ビス99によって傘歯車100と固定
される。この傘歯車100は、軸受101によってハウ
ジング102に回転自在に軸支されている。
【0119】本実施の形態では、傘歯車100の回転軸
と略直角の回転軸を持つ傘歯車103が設けられてお
り、この傘歯車103は傘歯車100と歯合するように
配置されている。
【0120】傘歯車103は、軸受104によってハウ
ジング102に回転自在に軸支されている。また、傘歯
車103には、凹状の切り欠きを設けた回転伝達コネク
タ86が形成されており、この回転伝達コネクタ86
は、このスコープコネクタ83上に設けた孔より突出す
るように配置されている。なお、ハウジング102は、
スコープコネクタ83内に固定されており、回転・移動
しないようになっている。
【0121】このような構成により、後端側フレシキブ
ルシャフト59による回転を、連結シャフト98,傘歯
車100,傘歯車103を介して回転伝達コネクタ86
へと伝達することができることになる。
【0122】(信号系)一方、ユニバーサルコード82
に挿通されてきたコネクタ側送受信ケーブル97は、超
音波電気コネクタ85に接続される。
【0123】エンコーダ駆動用電気ケーブル67は、ス
コープコネクタ83内に固定された超音波画像位置調整
基板75に接続される。
【0124】超音波画像位置調整基板75を駆動するた
めの電気ケーブル76も、超音波電気コネクタ85に接
続されるようになっている。
【0125】次に、図8を参照しながら超音波ケーブル
87及びモータユニット88のそれぞれの構成を説明す
る。
【0126】図8の上段に示すように、超音波ケーブル
87には、ガイドチューブ105に挿通されたフレキシ
ブルシャフト106と信号ケーブル107とが挿通され
るようになっている。フレキシブルシャフト106の両
端には、凸状に形成された軸継手108が嵌装されて固
定されている。また、信号ケーブル107の両端には、
コネクタ109がそれぞれ接続されている。
【0127】一方、図8の下段に示すように、モータユ
ニット88には、信号ケーブル112が挿通されるとと
もに、モータ89が固定されている。このモータ89の
モータ回転軸110には、凹状に形成された軸継手11
1が嵌装されて固定されている。
【0128】信号ケーブル112の片方の端部には、コ
ネクタ109と着脱自在に接続可能なコネクタ113が
接続されている。一方、信号ケーブル112の他端に
は、超音波観測装置26と着脱自在に接続可能なコネク
タ114が接続されている。このコネクタ114には、
モータ89の電源ケーブル115も接続されるようにな
っている。
【0129】次に、本実施の形態となる動作を図5乃至
図8を参照しながら詳細に説明する。なお、前記第1の
実施の形態と異なる部分のみを説明するものとする。
【0130】(作用)◎ (超音波系の説明)◎ いま、図5に示す超音波内視鏡78を使用するものとす
る。この場合、超音波観測装置26にモータユニット8
8のコネクタ114(図8参照)を接続する。
【0131】次に、モータユニット88側の凹状の軸継
手111に、超音波ケーブル87側の凸状の軸継手10
8を嵌装するとともに、コネクタ113とコネクタ10
9とを接続する。
【0132】さらに、超音波ケーブル87側の凸状の軸
継手108に、超音波内視鏡78側の凹状の回転伝達コ
ネクタ86を嵌装するとともに、コネクタ109と超音
波電気コネクタ85を接続する。
【0133】このように、機材のセッティングが終わっ
たら、超音波観測装置26を操作して超音波検査を始め
る。
【0134】次に、回転伝達動作について説明すると、
図8に示すように超音波観測装置26から供給される電
力は、コネクタ114→電源ケーブル115を介してモ
ータ89に入力される。
【0135】すると、モータ89はこの電力に基づき駆
動することにより、モータ回転軸110が回転すること
になる。
【0136】その後、モータ回転軸110の回転は、軸
継手111→軸継手108→フレキシブルシャフト10
6→軸継手108→回転伝達コネクタ86に伝達され
る。
【0137】すると、回転は傘歯車103と傘歯車10
0で方向変換され、連結シャフト98を介して後端側フ
レキシブルシャフト59に伝達されることになる。
【0138】その後、後端側フレキシブルシャフト59
の回転は、連結シャフト94→エンコーダ回転軸93→
ジョイント92→スリップリング回転軸91→カップリ
ング部51→連結シャフト47→先端側フレキシブルシ
ャフト34→振動子ホルダ35へと伝達される(図6参
照)。
【0139】その結果、振動子ホルダ35に固定されて
いる超音波振動子28が、振動子側送受信ケーブル33
と共に回転することになる。
【0140】次に、超音波信号の伝送動作について説明
すると、超音波観測装置26から供給される送信パルス
信号は、コネクタ114→信号ケーブル112→コネク
タ113→コネクタ109→信号ケーブル107→コネ
クタ109→超音波電気コネクタ85→コネクタ側送受
信ケーブル97へと伝送されて、アンプ基板96に入力
される。
【0141】アンプ基板96内を通過した送信パルス信
号は、これまでの非回転体の伝送経路から、スリップリ
ング80を介することで、回転体である超音波振動子2
8に伝送される。すなわち、アンプ・スリップリング接
続ケーブル65→スリップリング80(詳細には、ブラ
シ→回転電極→電気ケーブル63→ケーブル接続基板6
2)→振動子側送受信ケーブル33と伝送され、超音波
振動子28に送信パルス信号が入力される。
【0142】すると、超音波振動子28は、送信パルス
信号を超音波振動に変換し、超音波伝達媒体38とキャ
ップ37越しに超音波を体腔内へ放射する。
【0143】そして、体腔内へ放射された超音波信号
は、臓器等で反射し、その信号を超音波振動子28で受
信する。受信信号は、まず前述と逆の経路でアンプ基板
96に入力される。アンプ基板96は受信信号を増幅し
た上でコネクタ側送受信ケーブル97に出力し、この受
信信号は以降、前述とは逆の経路で超音波観測装置26
に伝送されることになる。
【0144】次に、回転角度検出について説明すると、
図6に示すようにエンコーダ81のエンコーダ回転軸9
3は、前述の通り超音波振動子28の回転に合わせて回
転する。これにより、超音波振動子28の回転角を検出
することができる。
【0145】そして、エンコーダ81から出力される回
転角検出信号は、エンコーダ駆動用電気ケーブル67で
超音波画像位置調整基板75に伝送され、さらに超音波
画像位置調整基板75→超音波電気コネクタ85→コネ
クタ109→信号ケーブル107→コネクタ109→コ
ネクタ113→信号ケーブル112→コネクタ114を
介して超音波観測装置26に伝送される。
【0146】超音波観測装置26では、超音波受信信号
を基に超音波画像を生成し、同時に回転角検出信号を基
に超音波振動子28がどの方向に向いているか判断し
て、モニタ31に対応する位置に超音波画像を表示す
る。
【0147】以上、述べたような動作を連続して行うの
で、超音波振動子28の回転軸に対し直角方向全周の体
腔内断面像(ラジアル画像)をモニタ31に表示するこ
とができる。
【0148】(効果)◎ 以上のように本実施の形態では、次の効果を有する。 ・前記第1の実施の形態の超音波内視鏡よりも、術者に
加わる力が小さくなり、操作性がよい。
【0149】つまり、前記第1の実施の形態では、術者
が把持部6を持って検査をしているとき、(スリップリ
ング重量+エンコーダ重量+歯車重量+副操作部筐体重
量)×(把持部と副操作部の間の距離)だけの曲げ力が
術者にかかる。しかし、本実施の形態では、把持部6の
内部にスリップリング80とエンコーダ81があること
から、この曲げ力がほとんど術者にかからない。当然、
歯車重量や副操作部筐体重量もない。その結果、使用中
に操作分を把持する術者に加わる力が、前記第1の実施
の形態より小さくすることができ、また副操作部8が無
いから操作部79の外形も非常に小さくすることができ
る。さらに、前記第1の実施の形態や従来技術とは異な
り、スリップリング80とエンコーダ81を同軸上に並
べて配置したので、細長い把持部6に収納することがで
きる。よって、術者の疲労を前記第1の実施の形態より
も少なくすることができ、操作性をさらに向上させるこ
とが可能となる。
【0150】・前記第1の実施の形態よりも超音波画像
の回転揺れが少ない。
【0151】つまり、本実施の形態では、スリップリン
グ80とエンコーダ81を、第1の実施の形態のときよ
りも超音波振動子28により近い把持部6の内部に配置
している。このため、超音波振動子28の位置を前記第
1の実施の形態のときより正確に検出できる。よって、
前記第1の実施の形態のときよりもさらに超音波画像が
揺れたりせず、良好な超音波画像を術者が見ることがで
きる。
【0152】・前記第1の実施の形態よりも洗滌性が良
く、洗滌作業がやりやすい。
【0153】つまり、副操作部8が無く、超音波コード
18を無くして超音波コネクタをスコープコネクタ83
と一体化した構成であるので、洗滌する箇所が前記第1
の実施の形態より少なく、洗滌性がよくて洗滌作業もや
りやすくなる。また、モータをスコープコネクタ83に
内蔵しない構成となっているので、スコープコネクタ8
3の外形と重量を小さくすることができる。これも洗滌
作業性向上に大きく寄与する要因である。
【0154】・前記第1の実施の形態よりも、原価を下
げることができる。
【0155】つまり、モータ89を超音波内視鏡78と
着脱自在にした構成を採用しているため、モータユニッ
ト88が1台あればよく、超音波内視鏡1本1本にモー
タを内蔵しないで済むので、超音波内視鏡78の原価を
安くすることができ、コスト低減に大きく寄与する。
【0156】他の効果は、勿論、従来技術に対する前記
第1の実施の形態で述べた効果と同様である。
【0157】なお、本実施の形態では、超音波ケーブル
87のフレキシブルシャフト106のトルク量あるいは
剛性は、後端側フレキシブルシャフト59と同じでもよ
いし、大きくなるように構成しても良い。この場合に
も、上述した効果が得られるのは明らかである。
【0158】ところで、本発明では、上述した第1及び
第2の実施の形態におけるカップリング部を構造的に改
良することにより、組立性をより向上させることができ
るとともに、製造コストも低減することができる。この
ような実施の形態を図9に示す。
【0159】第3の実施の形態:◎ 図9は本発明の超音波内視鏡の第3の実施の形態を示
し、該超音波内視鏡に採用されたカップリングの構成を
示すもので、図9(a)はカップリング部の構成図、図
9(b)はA−A線断面図、図9(c)はB−B線断面
図、図9(d)はC−C線断面図である。なお、図9
は、図3又は図6に示すカップリング部と同様な構成要
素については、同一の符号を付して異なる部分のみを説
明する。
【0160】(構成)◎ 前記第1及び第2の実施の形態にカップリング部51で
は、図3又は図6に示すようにカップリング部51の上
部にケーブル接続基板62が設けられ、このケーブル接
続基板62に電気ケーブル63や振動子側送受信ケーブ
ル33を接続するための孔が設けられているが、この孔
は開口径が小さいものであるため、半田等の接続作業を
行う際のこれらのケーブルの取出が困難であり、作業性
に悪影響を及ぼすことがある。そこで、本実施の形態で
は、カップリング部自体の構造を改良することにより、
作業性を向上させている。
【0161】具体的には、図9(a)に示すようにカッ
プリング部116は、中空のジョイント118,連結シ
ャフト47,振動子側端子124,スリップリング側端
子125等を備えて構成されている。
【0162】中空のジョイント118は、図9(d)に
示すようにスリップリング80のスリップリング回転軸
91に、ビス117によって着脱自在に取り付けられ
る。
【0163】先端側フレキシブルシャフト34が固定さ
れる連結シャフト47は、図9(a)に示すようにジョ
イント118に、ビス119によって着脱自在に取り付
けられる。
【0164】また、ジョイント118には、図9(b)
に示すように、中心軸120と直角方向に縦穴121が
形成されるようになっている。
【0165】ジョイント118の外周面に一部平面を設
け、ここにケーブル接続基板122が接着やビス止めと
いった手段で固定されるようになっている。このケーブ
ル接続基板122には、縦長の穴123が形成されてい
て、ジョイント118の縦穴121と連通する。つま
り、ケーブル接続基板122に対する電気ケーブル63
や振動子側送受信ケーブル33の接続の際には、連通状
態にある縦穴121,穴123を介してこれらのケーブ
ルを外部へと導出して行うことになる。
【0166】また、ケーブル接続基板122の外表面に
は、振動子側端子124a,124bとスリップリング
側端子125a,125bがそれぞれ設けられている。
振動子側端子124aとスリップリング側端子125a
が、振動子側端子124bとスリップリング側端子12
5bが、それぞれ電気的に導通している。
【0167】超音波振動子28と接続された振動子側送
受信ケーブル33に同軸ケーブルを使用する場合は、図
9(a)に示すようにその芯線が振動子側端子124a
に、シールド線が振動子側端子124bに半田によって
接続される。一方、スリップリング80の回転電極と接
続された電気ケーブル63は、同様にスリップリング側
端子125a,125bに接続されるようになってい
る。
【0168】なお、図9に示すカップリング116で
は、ケーブル接続基板122を2枚取り付けている。つ
まりこれは、超音波振動子28に2枚の圧電素子を設け
て、2種類の周波数を選択使用できるようにする場合に
は、これに伴い振動子側送受信ケーブル33も2本必要
であることから、このような場合にも適用させることが
できるように構成したものである。また、本例では、こ
れに限定されることはなく、例えば当然ながら、振動子
側送受信ケーブル33の本数に合わせて、ケーブル接続
基板122の取り付け数を増減させても良い。
【0169】次に、本実施の形態のカップリング部の組
立方法を図9を参照しながら詳細に説明する。
【0170】(作用)◎ いま、カップリング部116を含む周辺部材の組立を行
うものとする。この場合には、ジョイント118にケー
ブル接続基板122を固定後、スリップリング回転軸9
1にジョイント118をビス117で固定する。
【0171】そして、電気ケーブル63をジョイント1
18の縦穴121及びケーブル接続基板122の穴12
3から外部に導出する。
【0172】その後、電気ケーブル63をスリップリン
グ側端子125a,125bに半田付けした後、余った
ケーブルについては縦穴121に収納する。
【0173】次に、ジョイント118に連結シャフト4
7をビス119で固定する。
【0174】そして、振動子側送受信ケーブル33を、
ジョイント118の縦穴121及びケーブル接続基板1
22の穴123から外部に導出する。
【0175】その後、振動子側送受信ケーブル33を振
動子側端子124a,124bに半田付けした後、余っ
たケーブルについては縦穴121に収納する。
【0176】なお、回転力は、スリップリング回転軸9
1→ジョイント118→連結シャフト47→先端側フレ
キシブルシャフト34と伝達されることになる。
【0177】こうして、カップリング部116の組立作
業を完了する。
【0178】(効果)◎ 以上のように本実施の形態では、次の効果を有する。 ・ケーブルを長めに外部に導出した上で、ジョイント1
18の外表面で半田付け作業を行うことができ、また余
ったケーブルについては縦穴121に収納することがで
きる。このため、作業性を向上させることが可能とな
る。
【0179】・先端側フレキシブルシャフト34の外径
を変更すると、連結シャフト47の外径も変更する必要
がある。このとき、連結シャフト47と嵌装するジョイ
ント118は変更する必要があるが、ジョイント118
と着脱自在のスリップリング80を変更する必要はな
い。よって、製造コストを安く抑えることができ、コス
ト低減を可能にする。
【0180】・ジョイント118の外径を細くできるの
で、狭くスペースに配置することが可能になる。よっ
て、操作部の小型化に大きく寄与することができるとい
う効果も得られる。
【0181】次に、前記第3の実施の形態におけるカッ
プリング部よりもさらに組立性を向上させることのでき
る実施の形態を図10に示す。
【0182】第4の実施の形態:図10は本発明の超音
波内視鏡の第4の実施の形態を示し、該超音波内視鏡に
採用されたカップリングの構成を示す構成図である。な
お、図10は、図9に示すカップリング部と同様な構成
要素については、同一の符号を付して異なる部分のみを
説明する。
【0183】(構成)◎ 本実施の形態では、図10に示すように、先端側フレキ
シブルシャフト34が固定される連結シャフト47に
は、振動子側送受信ケーブル33が電気的に接続されて
いる同軸コネクタ(メス側)126が固定されるように
なっている。
【0184】一方、スリップリング80のスリップリン
グ回転軸91には、スリップリング80の回転電極と接
続された電気ケーブルが電気的に接続されている同軸コ
ネクタ(オス側)127が固定されるようになってい
る。
【0185】中空のジョイント118は、スリップリン
グ回転軸91にビス117によって着脱自在に取り付け
られる。また、連結シャフト47は、ジョイント118
にビス119によって着脱自在に取り付けられるように
なっている。
【0186】つまり、上記構成により、同軸コネクタ1
26と同軸コネクタ127とを接続するのみで、ケーブ
ル接続基板122(図9参照)を設けずとも電気的に接
続することが可能となり、また、各ビス117,119
にて螺合し固定することでその接続状態を簡単に保持す
ることができるようになっている。
【0187】次に、本実施の形態の特徴となるカップリ
ング部の組立方法を図10を参照しながら詳細に説明す
る。
【0188】(作用)◎ いま、カップリング部116を含む周辺部材の組立を行
うものとする。この場合には、ジョイント118を、ビ
ス117でスリップリング回転軸91に固定する。この
とき、同軸コネクタ(オス側)127は、カップリング
部116内に挿入された状態となる。
【0189】そして、連結シャフト47に固定された同
軸コネクタ(メス側)126を、カップリング部116
内に挿入し、該同軸コネクタ(メス側)126を同軸コ
ネクタ(オス側)127に差し込み接続する。
【0190】その後、連結シャフト47を、ビス119
でジョイント118に固定する。
【0191】こうして、カップリング部116の組立作
業を完了する。
【0192】(効果)◎ 以上のように本実施の形態によれば、同軸コネクタ12
6と同軸コネクタ127とを接続するのみで、ケーブル
接続基板122(図9参照)を設けずとも電気的に接続
することが可能となり、また、各ビス117,119に
て螺合し固定することでその接続状態を簡単に保持する
ことができるので、前記第3の実施の形態よりも組立が
容易となり、作業性を向上させることができる。
【0193】ところで、本発明では、前記第3の実施の
形態におけるカップリング部に改良を施すことにより、
さらに先端側フレシキブルシャフト34の回転追従性を
向上させることが可能である。このような実施の形態を
図11に示す。
【0194】第5の実施の形態:◎ 図11は本発明の超音波内視鏡の第5の実施の形態を示
し、図11(a)は該超音波内視鏡に採用されたカップ
リングの構成を示す構成図であり、図11(b)はA−
A線断面図である。なお、図11は、図9に示すカップ
リング部と同様な構成要素については、同一の符号を付
して異なる部分のみを説明する。
【0195】(構成)◎ 本実施の形態では、前記第3の実施の形態のカップリン
グ部(図9参照)と略同様に構成されているが、図11
(a)に示すようにスリップリング80と反対側のジョ
イント128には、端部から軸方向にピン嵌合溝129
が設けられている。
【0196】また、先端側フレキシブルシャフト34が
固定される連結シャフト47には、ピン嵌合溝129と
およそ同じ幅のピン130が、接着やネジ止めで固定さ
れるようになっている。
【0197】ピン130は、図11(b)に示すよう
に、ピン嵌合溝129と軸方向に移動自在で且つ相互の
回転が不可能であるように嵌合されるようになってい
る。
【0198】それ以外の構成については、前記第3の実
施の形態と略同様である。
【0199】(作用)◎ カップリング部116の組立方法については、前記第3
の実施の形態のカップリング部(図9参照)と略同様で
あるが、先端側フレシキブルシャフト34に固定されて
いる連結シャフト47とのカップリング部116の組立
方法が異なる。つまり、予め連結シャフト47に接着や
ネジ止めでピン130を嵌着しておき、このピン130
を、ジョイント128のピン嵌合溝129に挿通させ、
それ以降は、前記第3の実施の形態と同様に振動子側送
受信ケーブル33を、ジョイント118の縦穴121及
びケーブル接続基板122の穴123から外部に導出し
て、振動子側端子124a,124bに半田付けするこ
とにより、組立を完了する。
【0200】したがって、ピン130は、ピン嵌合溝1
29と軸方向に移動自在で且つ相互の回転が不可能とな
るようにジョイント128に嵌合されているため、先端
側フレシキブルシャフト34による引っ張り力が加わっ
た場合には、ピン130自体が先端側に移動することに
なる。
【0201】(効果)◎ したがって、本実施の形態によれば、前記第3の実施の
形態と同様の効果が得られる他、回転力がピン130と
ピン嵌合溝129の嵌合により確実に伝達されるととも
に、湾曲部4や挿入部2が小さい曲率で屈曲された場
合、先端側フレキシブルシャフト34に引っ張り力が加
わって、先端側に移動しようとするが、このとき、先端
側フレキシブルシャフト34の後端では、ピン130が
ピン嵌合溝129と嵌合したまま軸方向に移動すること
になるので、先端側フレキシブルシャフト34によけい
な力が加わらず、回転追従性をより向上させることが可
能とになり、超音波画像に回転揺れも発生しないという
効果が得られる。勿論、組立作業性も向上させることが
可能である。
【0202】ところで、本発明では、前述した第2の実
施の形態のスリップリングとエンコーダに改良を施すこ
とにより、より小型で組立性の良いスリップリングとエ
ンコーダを備えた超音波内視鏡を提供することも可能で
ある。このような実施の形態を図12に示す。
【0203】第6の実施の形態:◎ 図12は本発明の超音波内視鏡の第6の実施の形態を示
し、該超音波内視鏡に採用されたスリップリング及びエ
ンコーダのそれぞれの構成を示すもので、図12(a)
はスリップリング及びエンコーダの構成図、図12
(b)はスリップリング及びエンコーダの断面図、図1
2(c)はスリット板の構成を示す構成図、図12
(d)はd−d線断面図である。なお、図12は、図6
に示すスリップリング及びエンコーダと同様な構成要素
については、同一の符号を付して異なる部分のみを説明
する。
【0204】(構成)◎ 図12(a)に示すように、スリップリング/エンコー
ダ135は、スリップリング136とエンコーダ部13
7を一体的に構成したものであり、外筒138(図12
(b)参照)と回転軸139を共用した構成となってい
る。
【0205】つまり、スリップリング/エンコーダ13
5は、カップリング部51を含み、スリップリング13
6とエンコーダ部137とを有して構成されている。
【0206】また、回転軸139は、図12(b)に示
すように外筒138に対し軸受140によって回転自在
に支持されるようになっている。
【0207】次に、スリップリング部136の構成につ
いて説明する。図12(b)に示すように、スリップリ
ング部136内において、エンコーダ部137と共有す
る回転軸139には、金メッキ等が表面に施された複数
の回転電極141が固定される。
【0208】これらの回転電極141には、導電性でバ
ネ性を有するブラシ142が接触している。これらのブ
ラシ142は、外筒138の外表面に固定されたブラシ
基板143に固定されるようになっている。
【0209】このブラシ基板143には、前記第2の実
施の形態にて説明した、アンプ・スリップリング接続ケ
ーブル65を接続するための端子144(図12(a)
参照)が設けられており、この端子144とブラシ14
2とは導通するようになっている。また、回転電極14
1には、共に回転する電気ケーブル145が接続される
ようになっている。
【0210】次に、エンコーダ部137について説明す
る。図12(b)に示すように、回転軸139には、円
形のスリット板146が固定される。このスリット板1
46には、図12(c)に示すように、中心から外周に
向かって貫通しているスリット形状のスリット147が
複数本、例えば256本、形成されるようになってい
る。
【0211】また、スリット板146をはさむように、
例えば発光ダイオードを用いた発光素子148と、例え
ばフォトダイオードを用いた受光素子149が、対向配
置して外筒138に固定される。
【0212】発光素子148と受光素子149は、スリ
ット板146の周囲に複数個設けられるようになってい
る。例えば、図12(d)では、それぞれスリット板1
46を介して対向配置するように、スリット板146の
上下方向に2組設けられている。この場合、1組のもの
は、スリット板146が一回転するごとに信号を発生す
るためのもので(いわゆるZ相信号)、もう1組みのも
のは、スリット147が通過する毎に信号を発生するた
めのものである(いわゆるA相信号)。
【0213】一方、回転軸139の端部には、前記第2
の実施の形態にて説明したカップリング部51が、ビス
150で着脱自在に固定される。
【0214】また、回転軸139の他端には、前記第2
の実施の形態にて説明したように、後端側フレキシブル
シャフト59を固定する連結シャフト94が、シャフト
固定ビス95で着脱自在に固定されるようになってい
る。
【0215】次に、本実施の形態の特徴となる動作を図
12を参照しながら詳細に説明する。
【0216】(作用)◎ 上記構成において、モータ89による回転駆動に伴い、
後端側フレシキブルシャフト59が回転すると、スリッ
プリング/エンコーダ135で共有している回転軸13
9が回転し、この回転をカップリング51を介して先端
側フレシキブルシャフト34(図6参照)へと伝達す
る。
【0217】つまり、回転の伝達経路が、モータ89→
後端側フレキシブルシャフト59→連結シャフト94→
回転軸139→カップリング部51→連結シャフト47
→先端側フレキシブルシャフト34→振動子ホルダ35
→超音波振動子28となる。
【0218】上記以外の作用については、前記第2の実
施の形態と同様である。
【0219】(効果)◎ 以上のように本実施の形態では、前記第2実施の形態に
おける効果に加えて、次の効果を有する。 ・スリップリングとエンコーダを別体ではなく一体的に
して、外筒138と回転軸139を共用した構成とした
ので、ジョイント92(図6参照)を設けずに回転伝達
機能を得ることができるため、スリップリングとエンコ
ーダの全長を短くすることができる。このため、例えば
把持部6といった狭い場所にも、スリップリング/エン
コーダを余裕を持って収納することができ、操作部全体
の小型軽量化に大きく寄与する。
【0220】・前記第2の実施の形態のように、ジョイ
ント92(図6参照)でスリップリングとエンコーダを
接続する必要がないので、組立性を向上させることが可
能となる。
【0221】・組立性が良く作業時間を短くすることが
できるので、作業効率を向上させることができ、またジ
ョイント92といった連結部材が不要なので、コストの
低減可を図ることができる。
【0222】なお、本発明は上記第1乃至第6の実施の
形態にてその実施様態を説明したが、これらの実施の形
態に限定されるものではなく、種々の変形が可能であ
り、例えば超音波振動子の代わりに反射ミラーを回転さ
せて超音波走査を行うミラー反射型超音波内視鏡に本発
明を適用させても良い。また光学観察系においてCCD
を使わず、ファイバー束を内蔵させて接眼レンズをのぞ
いて体腔内の観察を行うファイバー型超音波内視鏡に本
発明を適用させても良い。また、本発明は特に医療用に
限定せず、例えば工業用プラントの配管内を検査する工
業用超音波内視鏡に適用しても良い。このような場合で
も、本発明と同様の効果が得られるものである。
【0223】[付記] (付記項1) 先端側に超音波を送受信する超音波振動
子を設けた挿入部と、前記挿入部の基端に設けられた操
作部と、前記操作部より延出し端部にコネクタ部を設け
たコードとを有する超音波内視鏡において、一端が前記
超音波振動子に連結され他端が前記操作部側に延びる第
1の回転伝達軸と、前記超音波振動子に対し信号を伝達
するための回転型信号伝達手段と、前記第1の回転伝達
軸の回転角を検出する回転角検出手段と、一端が前記第
1の回転伝達軸に連結され他端側が前記コード内に延び
ると共に、一端側の伝達トルク量を前記第1の回転伝達
軸の一端側の伝達トルク量より大きくした第2の回転伝
達軸と、前記第2の回転伝達軸の他端に連結された駆動
部と、を備えたことを特徴とする超音波内視鏡。
【0224】(付記項2) 先端側に超音波を送受信す
る超音波振動子を設けた挿入部と、前記挿入部の基端に
設けられた操作部と、前記操作部より延出し端部にコネ
クタ部を設けたコードとを有する超音波内視鏡におい
て、一端が前記超音波振動子に連結され、他端が前記操
作部側に延びる第1の回転伝達軸と、前記超音波振動子
に対し信号を伝達するための回転型信号伝達手段と、前
記第1の回転伝達軸の回転角を検出する回転角検出手段
と、一端が前記第1の回転伝達軸に連結され、他端側が
前記コード内に延びると共に、前記第1の回転伝達軸の
剛性より高い剛性軸からなる第2の回転伝達軸と、前記
第2の回転伝達軸の他端に連結された駆動部と、を備え
たことを特徴とする超音波内視鏡。
【0225】(付記項3) 前記回転角検出手段は、前
記第1の回転伝達軸と前記第2の回転伝達軸との同軸上
に介在させたことを特徴とする付記項1又は付記項2に
記載の超音波内視鏡。
【0226】(付記項4) 前記第1の回転伝達軸の外
径は、前記第2の回転伝達軸の外径と比べて略同一又は
細いことを特徴とする付記項1乃至付記項3のいずれか
1つに記載の超音波内視鏡。
【0227】(付記項5) 前記回転型信号伝達手段と
前記回転角検出手段とが、1つの外筒を用いて一体的に
構成されたもので、共有の回転軸を有していることを特
徴とする付記項1又は付記項2に記載の超音波内視鏡。
【0228】(付記項6) 前記第1の回転伝達軸に挿
通されたもので、一端が前記超音波振動子に電気的に接
続され、他端が前記回転型信号伝達手段の回転電極側に
電気的に接続される振動子側送受信ケーブルと、一端が
前記回転型信号伝達手段の非回転電極側に電気的に接続
され、他端が超音波振動子からの信号を処理する超音波
観測手段との電気接点に接続される非回転方式のコネク
タ側送受信ケーブルと、を備えたことを特徴とする付記
項1又は付記項2に記載の超音波内視鏡。
【0229】(付記項7) 前記駆動手段は、前記コネ
クタ部に対して着脱自在に接続可能であることを特徴と
する付記項1又は付記項2に記載の超音波内視鏡。
【0230】(付記項8) 前記回転型信号伝達手段
は、スリップリング又はロータリコネクタであり、前記
回転角検出手段は光学式エンコーダであり、前記駆動手
段はモータであり、前記回転伝達軸は可撓性を有するフ
レキシブルシャフトであることを特徴とする付記項1又
は付記項2に記載の超音波内視鏡。
【0231】(付記項9) 前記モータは、前記コネク
タ部に配置されたもので、前記スリップリング又はロー
タリーコネクタ及び前記光学式エンコーダを前記操作部
の後端側に設けられた副操作部内に配置したことを特徴
とする付記項8に記載の超音波内視鏡。
【0232】(付記項10) 前記第1の回転伝達軸に
回転を伝達するための第1歯車と、該第1歯車と歯合す
るとともに前記第2の回転伝達軸からの回転を伝達する
第2歯車とで構成される歯車回転機構を前記副操作部内
に設けたことを特徴とする付記項9に記載の超音波内視
鏡。
【0233】(付記項11) 前記第1歯車には、回転
軸を介して前記スリップリング又はロータリコネクタが
接続され、前記第2歯車には、回転軸を介して前記エン
コーダが接続されたことを特徴とする付記項10に記載
の超音波内視鏡。
【0234】(付記項12) 超音波を送受信する超音
波振動子を設けた挿入部と、前記挿入部の基端部に設け
られた操作部と、前記操作部より導出される1本の中空
管と、前記中空管の端部に設けられたスコープコネクタ
部とを有する超音波内視鏡において、前記スコープコネ
クタ部に設けられ、前記挿入部に配設したライトガイド
に照明光を供給する光源装置に対して着脱自在に接続可
能な光源コネクタと、前記スコープコネクタ部に設けら
れ、前記超音波振動子からの信号を処理する超音波観測
手段に着脱自在に接続可能な超音波コネクタと、前記超
音波コネクタと前記超音波観測手段との間に設けられ、
前記超音波振動子を駆動する駆動手段と、前記超音波コ
ネクタに設けられ、前記駆動手段からの回転力を伝達す
るための回転伝達コネクタと、前記超音波振動子に対し
信号を伝達するための回転型信号伝達手段と、前記操作
部から延びる回転伝達軸の回転角を検出する回転角検出
手段と、前記操作部内に設けられ、前記回転型信号伝達
手段と前記回転角検出手段とが同軸上に配置されるとと
もに、外筒にて一体的に構成され、共有の回転軸を有す
る回転機構と、前記挿入部に挿通され、一端が前記超音
波振動子に固定され、他端が前記回転機構の回転軸に接
続された先端側回転伝達軸と、前記中空管に挿通され、
一端が前記回転機構の回転軸に接続され、他端が前記回
転伝達コネクタに接続されるとともに、一端側の伝達ト
ルク量を前記先端側回転伝達軸の一端側の伝達トルク量
より大きくした後端側回転伝達軸と、前記先端側回転伝
達軸に挿通され、一端が前記超音波振動子に電気的に接
続され、他端が前記回転型信号伝達手段の回転電極側に
電気的に接続される振動子側送受信ケーブルと、一端が
前記回転型信号伝達手段の非回転電極側に電気的に接続
され、他端が超音波振動子からの信号を処理する超音波
観測手段との電気接点に接続される非回転方式のコネク
タ側送受信ケーブルと、を備えたことを特徴とする超音
波内視鏡。
【0235】(付記項13) 前記スコープコネクタ
は、前記後端側回転伝達軸とともに回転する第1傘歯車
と、該第1傘歯車と歯合して回転方向を略直角に変換し
て前記回転伝達コネクタに回転を伝達させる第2傘歯車
とを設けたことを特徴とする付記項12記載の超音波内
視鏡。
【0236】
【発明の効果】以上、述べたよう本発明によれば、重量
の大部分を占めるモータを超音波コネクタ内に配置した
ことにより、術者が把持する操作部が非常に軽くなり、
また副操作部の外形も従来より小さくすることができ
る。よって、操作部全体を軽くすることができ、操作性
が良くなり、術者の疲労を少なくすることができる。即
ち、操作部の小型軽量化と操作性を向上させることがで
きるという効果を得る。
【0237】また、後端側フレキシブルシャフトの回転
伝達可能なトルク量を、先端側フレキシブルシャフトよ
りも大きくしているため、後端側ガイドチューブ、先端
側ガイドチューブ、シール材やOリングによる摩擦力が
大きかったり、超音波コードや挿入部を小さく屈曲させ
たり、湾曲部を湾曲させても、超音波振動子の回転が止
まることなく、安定して回転することができる。よっ
て、超音波画像に回転揺れが発生せずに良好な超音波画
像を得ることができ、また、後端側フレキシブルシャフ
トのトルク量を大きくすることによって、超音波コード
を太くする必要もないことから、操作部の小型化を図る
ことができ、さらに操作性向上に大きく寄与する。この
ように技術にはない高性能な超音波内視鏡を提供するこ
とが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の超音波内視鏡の第1の実施の形態を示
し、該装置の一例として本発明を採用した超音波内視鏡
の全体構成を示す構成図。
【図2】図1に示す超音波内視鏡の先端部の構成を示す
断面図。
【図3】図1に示す超音波内視鏡の操作部の構成を示す
断面図。
【図4】図1に示す超音波コネクタの構成を示す断面
図。
【図5】本発明の超音波内視鏡の第2の実施の形態を示
し、該装置の一例として本発明を採用した超音波内視鏡
の全体構成を示す構成図。
【図6】図5に示す超音波内視鏡の操作部の構成を示す
断面図。
【図7】図5に示すスコープコネクタの構成を示す断面
図。
【図8】図5に示す超音波ケーブル及びモータユニット
のそれぞれの構成を示す断面図。
【図9】本発明の超音波内視鏡の第3の実施の形態を示
し、該装置に採用されたカップリング部の構成を説明す
るための構成図。
【図10】本発明の超音波内視鏡の第4の実施の形態を
示し、該装置に採用されたカップリング部の構成を説明
するための構成図。
【図11】本発明の超音波内視鏡の第5の実施の形態を
示し、該装置に採用されたカップリング部の構成を説明
するための構成図。
【図12】本発明の超音波内視鏡の第6の実施の形態を
示し、該装置に採用されたカップリング部及びエンコー
ダの構成を説明するための構成図。
【符号の説明】
1…超音波内視鏡、 2…挿入部、 3…先端部、 4…湾曲部、 5…操作部、 6…把持部、 7…主操作部、 8…副操作部、 9…可撓部、 10…湾曲操作ノブ、 15…ユニバーサルコード、 16…分岐部、 17…スコープコネクタ側コード、 18…超音波コード、 19…スコープコネクタ、 20…光源コネクタ、 23…スコープケーブル、 26…超音波観測装置、 27…モータ、 28…超音波振動子、 29…スリップリング、 30…エンコーダ、 31…モニタ、 33…振動子側送受信ケーブル、 34…先端側フレシキブルシャフト、 47…連結シャフト、 48…軸受、 49…ハウジング、 51…カップリング部、 53…スリップリング回転軸、 54…第1歯車、 55…第2歯車、 56…エンコーダ回転軸、 59…後端側フレシキブルシャフト、 62…ケーブル接続基板。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 先端側に超音波を送受信する超音波振動
    子を設けた挿入部と、前記挿入部の基端に設けられた操
    作部と、前記操作部より延出し端部にコネクタ部を設け
    たコードとを有する超音波内視鏡において、 一端が前記超音波振動子に連結され、他端が前記操作部
    側に延びる第1の回転伝達軸と、 前記第1の回転伝達軸の回転角を検出する回転角検出手
    段と、一端が前記第1の回転伝達軸に連結され、他端側
    が前記コード内に延びると共に、一端側の伝達トルク量
    を前記第1の回転伝達軸の一端側の伝達トルク量より大
    きくした第2の回転伝達軸と、 前記第2の回転伝達軸の他端に連結された駆動部と、 を備えたことを特徴とする超音波内視鏡。
  2. 【請求項2】 先端側に超音波を送受信する超音波振動
    子を設けた挿入部と、前記挿入部の基端に設けられた操
    作部と、前記操作部より延出し端部にコネクタ部を設け
    たコードとを有する超音波内視鏡において、 一端が前記超音波振動子に連結され、他端が前記操作部
    側に延びる第1の回転伝達軸と、 前記第1の回転伝達軸の回転角を検出する回転角検出手
    段と、 一端が前記第1の回転伝達軸に連結され、他端側が前記
    コード内に延びると共に、前記第1の回転伝達軸の剛性
    より高い剛性軸からなる第2の回転伝達軸と、 前記第2の回転伝達軸の他端に連結された駆動部と、 を備えたことを特徴とする超音波内視鏡。
  3. 【請求項3】 前記回転角検出手段は、前記第1の回転
    伝達軸と前記第2の回転伝達軸との同軸上に介在させた
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の超音波
    内視鏡。
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