JPH1156850A - 超音波プローブ - Google Patents

超音波プローブ

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Publication number
JPH1156850A
JPH1156850A JP22519497A JP22519497A JPH1156850A JP H1156850 A JPH1156850 A JP H1156850A JP 22519497 A JP22519497 A JP 22519497A JP 22519497 A JP22519497 A JP 22519497A JP H1156850 A JPH1156850 A JP H1156850A
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JP
Japan
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sheath
ultrasonic probe
guide wire
probe
ultrasonic
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Withdrawn
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JP22519497A
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English (en)
Inventor
Hidemichi Aoki
秀道 青木
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】極細径のプローブ挿入部を有する超音波プロー
ブを、より細径な内視鏡鉗子チャンネルや体内管腔へ、
ガイドワイヤを介して導けるようにすること。 【解決手段】超音波プローブ2のプローブ挿入部2aを
構成するシース11は、極細径に形成した先端側細径部
11aと、この先端側細径部11aのシース肉厚を厚く
形成して太径な挿入部太径部11bとで形成され外形寸
法が矢印Aで示す中途部で変化している。先端側細径部
11aの先端には挿入部2aの最先端部を構成する金属
製の先端チップ10が配設されている。シース11の挿
入部太径部11bの外周面には長手軸方向に一直線に延
び、ガイドワイヤが挿通配置されるガイドワイヤ案内用
溝17が形成されている。この案内用溝17の断面形状
は、略U字形状であり、案内用溝17の底面とシース1
1の先端側細径部11aの外周面とが一致して形成され
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、体腔内に挿入して
超音波画像診断を行う超音波プローブに関し、特にガイ
ドワイヤを介してプローブ挿入部が体腔内に導かれる超
音波プローブである。
【0002】
【従来の技術】従来より、挿入部の先端側に、回転又は
リニア進退自在に設けた超音波振動子或いはミラーを、
駆動部から延在するフレキシブルシャフト等の駆動力伝
達部材を介して駆動させてメカニカルスキャンする超音
波プローブが知られている。
【0003】前記超音波プローブでは超音波振動子或い
はミラーがプローブ挿入部の先端側に設けたチップ内や
シースの先端部内にハウジングを介して支持されてい
る。このハウジングには駆動部若しくは駆動部に接続さ
れるコネクタ部から延出してシース内を挿通するフレキ
シブルシャフトの他端部が連結されている。なお、前記
シース内には超音波ビームを伝達する役割を担っている
水等の超音波媒体が封入されている。
【0004】可撓性を有し細長な超音波プローブの挿入
部を体腔内の目的部位まで円滑に挿入する方法として、
ガイドワイヤを介してプローブ挿入部を挿入する手技が
知られている。この手技によって体腔内に挿入されるプ
ローブ挿入部の先端には前記ガイドワイヤを挿通するた
めのガイドワイヤ挿通用ルーメンが設けられている。こ
のようなガイドワイヤ挿通用ルーメンを有する構造の超
音波プローブに関しては様々な開示がなされており、例
えば、本出願人は特願平8−239115号にプローブ
先端に設ける硬質部を、その中心軸が挿入部の中心軸に
対して傾斜するように形成すると共に、硬質部の側部に
膨出部を形成し、この膨出部にガイドワイヤ用ルーメン
を形成することにより、体腔内への挿入力量を小さくす
る構造を開示している。
【0005】また、プローブ挿入部を極細径に形成した
超音波プローブでは、プローブ挿入部を構成するシース
の強度を確保するため、シース基端側をシース先端側の
肉厚に比べて厚肉にして太径にした段付き構造としてい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、プロー
ブ挿入部を段付き構造にした超音波プローブを観察部位
に挿通するためにガイドワイヤを使用する場合、超音波
プローブのプローブ挿入部のシース基端側の太径部外径
とガイドワイヤの直径との総和が挿入を意図する内視鏡
鉗子チャンネルの内径寸法又は血管等の体内管腔の内径
寸法より大きくなってしまうことにより、プローブ挿入
部を極細径に形成したにも関わらず、この超音波プロー
ブを観察部位まで挿入することができず、挿入部先端を
極細径に形成したというメリットを生かすことができな
いという不具合があった。
【0007】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、プローブ挿入部が極細径で、このプローブ挿入部
を段付き構造にした超音波プローブを、より細径な内視
鏡鉗子チャンネル又は体内管腔へ、ガイドワイヤを介し
て導ける超音波プローブを提供することを目的にしてい
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の超音波プローブ
は、先端側に超音波振動子を内蔵し、シースの外径寸法
が中途部で変化する可撓性シースと、この可撓性シース
の先端にガイドワイヤ挿通用ルーメンを具備する超音波
プローブであって、前記可撓性シースの外周面の少なく
とも一部に、シース長手軸方向に延びる溝を設けてい
る。
【0009】この構成によれば、ガイドワイヤを超音波
プローブのシース外周面に設けた溝に挿通配置すること
によって、ガイドワイヤがシースに対して安定的に配置
されると共に、シースの外形寸法とガイドワイヤの直径
寸法との総和が溝を形成していないシースの外形寸法と
ガイドワイヤの直径寸法との総和より小さくなる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。図1ないし図7は本発明の第1実
施形態に係り、図1は超音波プローブを備えた超音波診
断システムの全体構成の1例を示す説明図、図2は超音
波プローブを示す説明図、図3は超音波プローブの先端
部及び挿入部の外径変化部の拡大図、図4はコネクタ部
内の構成を説明する断面図、図5は内視鏡に超音波プロ
ーブを挿通する際に使用する挿入補助具及び中継蛇管の
構成を説明する斜視図、図6は挿入補助具の構成を説明
する断面図、図7は超音波プローブに形成したガイドワ
イヤ案内用溝にガイドワイヤを沿わせた状態を示す図で
ある。
【0011】図1に示すように超音波診断システム1
は、細長で可撓性を有し、先端側に後述する超音波トラ
ンスデューサーが内蔵されるシース11を備えたプロー
ブ挿入部2aを有する超音波プローブ2と、前記超音波
トランスデューサーを駆動する駆動源を内蔵した駆動ユ
ニット3と、この駆動ユニット3と電気的に接続され、
超音波画像を生成する観測装置4と、この観測装置4で
生成された超音波画像を表示するモニタ5とで主に構成
されている。
【0012】前記観測装置4及びモニタ5は、カート6
にそれぞれ載置されており、前記駆動ユニット3が支持
アーム7を介してカート6に一体的に固定されている。
なお、前記超音波プローブ2の挿入部2aの基端部には
コネクタ部12が設けられており、このコネクタ部12
と前記駆動ユニット3とを着脱自在な中継蛇管8を介し
て機械的かつ電気的に接続されるようになっている。
【0013】図2ないし図4を参照して超音波プローブ
2について説明する。図2に示すように前記超音波プロ
ーブ2のプローブ挿入部2aを構成するシース11は、
極細径に形成した先端側細径部11aと、この先端側細
径部11aのシース肉厚を厚く形成して太径な挿入部太
径部11bとで形成され外形寸法が矢印Aで示す中途部
で変化している。
【0014】図2及び図3に示すように前記先端側細径
部11aの先端には挿入部2aの最先端部を構成する金
属製のルーメン付き先端チップ(以下先端チップと記載
する)10が配設されており、前記挿入部太径部11b
の基端部には前記コネクタ部12が配設されている。
【0015】前記シース11内には細長でこのシース1
1内で回動自在なフレキシブルシャフト13が挿通して
いる。このフレキシブルシャフト13の先端部には超音
波トランスデューサ14を接着固定したハウジング15
が機械的に接続される。一方、図4に示すようにフレキ
シブルシャフト13の基端部はコネクタ部12内にスラ
イド自在に配設されているスライドシャフト18に一体
的に連結されている。このため、前記フレキシブルシャ
フト13は、シース11の軸方向に対して進退自在であ
る。なお、前記シース11は音響窓を兼ねており、音響
透過性の良いポリエチレンやポリメチルペンテンで形成
されており、このシース11内には水などの超音波伝達
媒体16が充填されている。
【0016】前記シース11の挿入部太径部11bの外
周面には長手軸方向に一直線に延び、後述するガイドワ
イヤが挿通配置されるガイドワイヤ案内用溝(以下案内
用溝と略記する)17が形成されている。図3(b)
(図3(a)のB−B断面図)に示すように案内用溝1
7の断面形状は、略U字形状であり、本実施形態におい
ては案内用溝17の溝深さを、U字形状の案内用溝17
の底面とシース11の先端側細径部11aの外周面とが
一致するように設定している。
【0017】なお、前記案内用溝17の軸方向長さ寸法
に関しては、図に示すように必ずしも挿入部太径部11
bの全長に渡って設ける必要はなく、超音波プローブ2
が挿入される管腔長に合わせて適宜設定されるものであ
る。すなわち、管腔長が短い場合には案内用溝17の軸
方向長さを短くしてもよい。また、前記案内用溝17の
断面形状はU字形状に限定されるものではなく、案内の
ためのガイドワイヤを挿通配置することが可能であれば
コの字形状やV字形状等であっても良い。さらに、前記
フレキシブルシャフト13内には超音波トランスデュー
サ14から前記コネクタ部12まで延出する超音波信号
を伝達する信号伝達ケーブル14aが挿通されている。
【0018】図3(a)に示すように前記先端チップ1
0は、先端側細径部11aの先端に糸巻き接着部20を
設けて固定されている。この先端チップ10の先端部に
は膨出部10aが設けられており、この膨出部10aに
後述するガイドワイヤを挿通するガイドワイヤ挿通用ル
ーメン(以下ルーメンと記載する)10bが形成されて
いる。また、前記先端チップ10の基端面には先端面及
び基端面に平面部を設けた略円柱形状の第1磁石21が
固設されている。なお、先端チップ10を先端側細径部
11aの先端に固定する際、図3(b)に示すようにル
ーメン10bとガイドワイヤ案内用溝17との円周上の
相対的位置を略一致させている。
【0019】一方、図3(a)に示すように超音波トラ
ンスデューサ14が固定されているハウジング15の先
端面には前記第1磁石21と逆極性を有し、この第1磁
石21の方向に向かって凸状で円錐形状の第2磁石22
が固定されている。前記先端チップ10に第1磁石21
を設け、前記ハウジング15に第2磁石22を設けたこ
とにより、前記第1磁石21と前記第2磁石22との間
に吸引するように働く磁力によって、前記第2磁石22
の先端が第1磁石21の後端面に当接した状態になっ
て、前記ハウジング15がシース11の先端側細径部1
1aの先端部内に位置する。このとき、ハウジング15
に固定された第2磁石22の先端が第1磁石21の平面
に点接触するので、前記ハウジング15の回転抵抗を小
さくして、回転ムラなく回転して良好な超音波画像が得
られる。
【0020】図5に示すように中継蛇管8は、超音波プ
ローブ2の挿入部2aより太径で、捻じれや曲げに対す
る耐性の高い蛇管であり、この中継蛇管8の一端部には
前記駆動ユニット3と電気的かつ機械的に着脱自在な第
1コネクタ8aが設けられ、他端部には超音波プローブ
2のコネクタ部12に電気的かつ機械的に着脱自在な第
2コネクタ8bとが設けられている。
【0021】また、前記超音波プローブ2は、内視鏡3
0の操作部31に設けられている鉗子挿入口32に配設
される挿入補助具であるアダプタ40を介して内視鏡3
0の図示しない挿入部に設けられている処置用チャンネ
ル内に挿通されるようになっている。
【0022】前記アダプタ40は、内視鏡30の有効長
と略同じ有効長を有する超音波プローブ2を、内視鏡3
0の処置用チャンネルを介して体腔内の処置部位に挿通
する際に使用するものであり、前記アダプタ40には超
音波プローブ2のコネクタ部12が保持固定されるよう
になっており、超音波プローブ2の挿入部2aである先
端チップ10及びシース11がガイドワイヤ25を介し
て内視鏡30の鉗子挿入口開口32aから処置用チャン
ネルに向かって挿入される。
【0023】なお、前記中継蛇管8内には超音波信号を
伝達する図示しない信号伝達ケーブル及び駆動力を超音
波プローブ2のフレキシブルシャフト13に伝達する伝
達部材である駆動力伝達用フレキシブルシャフトが内包
されている。この駆動力伝達用フレキシブルシャフト
は、シース11内を挿通しているフレキシブルシャフト
13より剛性の高いものであってもよい。
【0024】図6に示すようにアダプタ40は、内視鏡
30の鉗子挿入口32に着脱自在に配設される取付け部
41と、この取付け部41から突出するように設けられ
た一対のガイドピン42と、前記取付け部41に対峙し
て前記ガイドピン42に対して摺動自在で前記超音波プ
ローブ2のコネクタ部12を保持固定するプローブ固定
部43とで主に構成されている。
【0025】前記プローブ固定部43の中心軸上には超
音波プローブ2のシース11が挿通する挿入部用透孔4
4と、前記コネクタ部12が配置されるコネクタ配設用
孔45とが形成されている。また、前記コネクタ部12
を前記プローブ固定部43に一体的に固定するためのプ
ローブ固定用ネジ46が前記挿入部用透孔44の軸に直
交するように設けられている。さらに、このプローブ固
定部43には前記ガイドピン42を嵌入するための嵌入
孔47及び付勢用バネ48を配置するためのバネ用穴4
9が形成されると共に、前記嵌入孔47の軸に直交する
ようにプローブ固定部43のガイドピン42に対する位
置決めを行う位置決め用固定ネジ50が設けられてい
る。
【0026】なお、前記付勢用バネ48は、前記ガイド
ピン42の先端面に固設されている皿板42a上に載置
された状態でバネ用穴49内に配置されている。
【0027】上述のように構成した超音波診断システム
1の作用を説明する。まず、超音波プローブ2の挿入部
2aを内視鏡30の鉗子挿入口32から処置用チャンネ
ルに内へ挿入する際、図7(a)に示すように超音波プ
ローブ2の挿入部2aの先端に配置されている先端チッ
プ10に設けられているルーメン10bにガイドワイヤ
25を挿通する一方、前記案内用溝17に沿わせて前記
ガイドワイヤ25をシース11の外周面に一直線上に挿
通配置した状態にして、予め内視鏡30の鉗子挿入口3
2に固定してあるアダプタ40を介して超音波プローブ
2を鉗子挿入口32の鉗子挿入口開口32aから内視鏡
の処置用チャンネルに挿通していく。
【0028】そして、前記超音波プローブ2及びガイド
ワイヤ25を内視鏡30の鉗子チャンネル内の所定位置
まで挿入した後、コネクタ部12をアダプタ40のプロ
ーブ固定部43に固定する。
【0029】次に、超音波プローブ2のコネクタ部12
に中継蛇管8の第2コネクタ8bをを接続すると共に、
この中継蛇管8の第1コネクタ8aを駆動ユニット3に
接続する。ここで、前記アダプタ40の位置決め用固定
ネジ50を緩め、プローブ固定部43をガイドピン42
に対して摺動させて鉗子挿入口32側に移動して、超音
波プローブ2の挿入部2aの先端側に位置する超音波ト
ランスデューサ14を観察対象部位に導く。
【0030】次いで、駆動ユニット3の駆動モータを駆
動させて駆動力を中継蛇管8及びフレキシブルシャフト
13を介してハウジング15に伝達して超音波トランス
デューサ14が固定されているハウジング15を回転さ
せてラジアル走査による超音波観察を行う。
【0031】なお、前記ガイドワイヤ25を案内用溝1
7に沿わせて配置したことによって、同図(b)(図7
(a)のC−C断面図)に示すように超音波プローブ2
の挿入部太径部11bとガイドワイヤ25とを合わせた
総和寸法が、同図(c)に示すように案内用溝17を形
成していない挿入部太径部11bの外周に沿わせて配置
したときの挿入部太径部11bとガイドワイヤ25とを
合わせた総和寸法よりa寸法だけ小さくしている。
【0032】すなわち、ガイドワイヤ25を案内用溝1
7に沿わせて挿通配置することにより、ガイドワイヤ2
5を使用して超音波プローブ2の挿入部2aを処置用チ
ャンネルに挿通する際、処置用チャンネルの直径寸法を
処置用チャンネル33bの直径寸法よりaだけ小径に形
成した処置用チャンネル33a内に挿通することが可能
になる。特に、本実施形態のように案内用溝17の底面
と先端側細径部11aの外周面とを一致された場合、挿
入部太径部11bとガイドワイヤ25とを合わせた総和
寸法が最小値である。
【0033】また、超音波観察中に超音波プローブ2を
押し引き操作したり、内視鏡30の図示しない湾曲部を
湾曲操作した際、シース11内を挿通するフレキシブル
シャフト13の前記シース11に対する軸方向の相対位
置が変化するが、このとき先端チップ10に固定されて
いる第1磁石21とハウジング15に固定されている第
2磁石22とが互いに異なる極性を有するため、第1磁
石21と第2磁石22とが常時接触した状態を保持しよ
うとすることにより、超音波トランスデューサ14が常
にシース11の先端側の略同位置に配置される。
【0034】このように、ガイドワイヤを超音波プロー
ブの挿入部を構成するシースの挿入部太径部に形成した
ガイドワイヤ案内用溝内に挿通配置することにより、挿
入部太径部とガイドワイヤとを合わせた総和寸法を小さ
くして、ガイドワイヤを介して超音波プローブを、より
内径の小さな処置用チャンネルや管腔へ挿入することが
できる。
【0035】また、挿入部太径部にガイドワイヤ案内用
溝を形成する際、案内用溝の底面と先端側細径部の外周
面とを一致させることにより、挿入部太径部とガイドワ
イヤとを合わせた総和寸法を最小にして、さらに小さな
管腔への挿入を可能にすることができる。
【0036】さらに、ガイドワイヤ案内用溝とガイドワ
イヤ挿通用ルーメン開口との相対的な位置関係を円周上
で略一致させたことにより、ガイドワイヤをシース外周
面に一直線に配置させて、ガイドワイヤに対するプロー
ブの進退をスムーズにすることができる。
【0037】また、ガイドワイヤ案内用溝を有する超音
波プローブとガイドワイヤ案内用溝を形成していない超
音波プローブとを同じ鉗子チャンネルに挿通した場合、
ガイドワイヤ挿通用溝を有する超音波プローブの断面積
がガイドワイヤ案内用溝を形成していない超音波プロー
ブの断面積より小さくなるので、鉗子チャンネルを介し
ての送水量及び送気量を十分に確保することができる。
【0038】また、超音波プローブ保管時及び使用時の
温湿度の変化などによる影響や、使用時にシースが受け
る力等によって、シースに対するフレキシブルシャフト
の軸方向の相対位置が変化するような場合でも、フレキ
シブルシャフトがシースの軸方向に対して進退自在であ
ると共に、先端チップに設けた第1磁石とハウジングに
設けた第2磁石との吸着方向に作用する磁力によって、
ハウジングに固定した超音波トランスデューサを常にシ
ースの先端側の略同位置に配置することができる。この
ことによって先端チップの挿入限界地点により近い部位
の超音波観察を可能にしている。
【0039】また、超音波プローブのフレキシブルシャ
フトに比べて回転追従性の良い中継蛇管を用いると共
に、超音波プローブをアダプタに固定して使用すること
により、内視鏡の挿入長に合わせて挿入部長を最短にし
た超音波プローブを選択することが可能になる。このこ
とによって、超音波プローブの挿入部内を挿通している
フレキシブルシャフトを短くて回転追従性が向上させ
て、回転ムラのない良好な超音波画像が得られる。
【0040】更に、鉗子挿入口から突出するシースを短
くした状態でアダプタに内視鏡を一体的に固定すること
により、内視鏡を操作したときシースが捻じれて破損す
ることを防止することができる。
【0041】図8及び図9は本発明の第2実施形態に係
り、図8は超音波プローブの先端部及び挿入部の外径変
化部の他の構成を示す拡大図、図9は超音波プローブの
先端部及び挿入部の外径変化部の別の構成を示す拡大図
である。なお、図10は超音波プローブを経内視鏡的に
体腔内へ挿入するためのロック機構付き挿入補助具を示
す説明図、図11は挿入補助具を内視鏡操作部に配置し
た状態を示す図、図12は挿入補助具の作用を説明する
図である。
【0042】図8に示すように本実施形態の超音波プロ
ーブ2Aは、第1実施形態で示したアダプタ40及び中
継蛇管8を使用することなく、超音波プローブ2Aのコ
ネクタ部12を駆動ユニット3に直接接続するようにし
たものである。このため、超音波プローブ2Aの挿入部
2a及び挿入補助具の構成が前記第1実施形態と異なっ
ている。
【0043】図8に示すように本実施形態の超音波プロ
ーブ2Aの挿入部2aを構成するシース11のガイドワ
イヤ案内用溝17が形成される挿入部太径部11bには
補強部材としてステンレス編組体51が1重又は多重に
編み込まれている。この補強部材としては図9に示すよ
うなステンレスコイル52であっても良く、その他の構
成は前記第1実施形態と同様であり、同部材には同符号
を付して説明を省略する。
【0044】このように、ガイドワイヤ案内用溝を形成
する挿入部太径部に補強部材を埋め込むことによって、
シースの長さが長尺な超音波プローブにガイドワイヤ案
内用溝を形成した場合でもシースの強度を安定的に保つ
ことができる。
【0045】図10を参照して挿入補助具の構成を説明
する。図10(a)の平面図,(b)の側面図に示すよ
うに前記超音波プローブ2Aを内視鏡を介して体腔内へ
挿入する際に使用する挿入補助具60は、鉗子挿入口の
ネジ部に螺合する固定ネジ部61、逆止弁62、注水口
63、ガイドパイプ64、このガイドパイプ64の外周
面に沿って軸方向に摺動するスライド外筒65、前記ガ
イドパイプ64の内周面に沿って軸方向に摺動するスラ
イド内筒66、前記スライド外筒65及びスライド内筒
66の端部に設けられた開口部67、前記スライド外筒
65及びスライド内筒66の端部に固定されたガイドリ
ング68とで構成され、前記ガイドリング68にはプロ
ーブ挿入口69が形成されている。
【0046】同図(c)に示すように前記スライド内筒
66の先端部にはガイドパイプ64の内周面側に凸出し
た爪部66aが設けられている。また、このスライド内
筒66の先端部分には前記内筒66の円周を4分割す
る、軸方向に細長で固定ネジ側に開口を有する4本のス
リット66bが形成されている。一方、前記ガイドパイ
プ64の内周面には前記爪部66aが嵌入する溝64a
が複数設けられている。
【0047】図11及び図12を参照して挿入補助具6
0の作用を説明する。図11に示すように前記挿入補助
具60は、固定ネジ部61を内視鏡30の鉗子挿入口3
2に設けたネジ部(不図示)に締め付けて操作部31に
一体的に固定される。そして、この状態でまず、プロー
ブ挿入口69よりガイドワイヤ25を挿入し、目的部位
まで導いておく。
【0048】次に、前記プローブ挿入部2aの先端チッ
プ10に形成したガイドワイヤ用ルーメン10bにガイ
ドワイヤ25の一端部を通し、さらにガイドワイヤ案内
用溝17にガイドワイヤ25を挿通配置してプローブ挿
入部2aをプローブ挿入口69から内視鏡の処置用チャ
ンネルを介して目的部位まで挿入していく。このとき、
前記第1実施形態と同様に超音波プローブ2Aの挿入部
太径部11bとガイドワイヤ25との総和は、ガイドワ
イヤ案内用溝17を挿入部太径部11bに形成していな
い場合より小さい。
【0049】次いで、ガイドワイヤ25は、プローブ挿
入口69に設けたガイドワイヤ取り外し溝70を介して
前記プローブ挿入口69から外しておく(図に示す状
態)。ここで、ガイドワイヤ25が不必要に進退しない
よう把持固定して、ガイドリング68内に位置するシー
ス11cをガイドリング68と共に把持する。そして、
スライド外筒65及びスライド内筒66を図10(b)
に示すようにストロークL分だけ後方側にスライドさせ
て、超音波プローブ2Aを挿入していく。
【0050】この時、通常の手技においては図12
(a)に示すように爪部66aとガイドパイプ64とが
接触することなく、超音波プローブ2Aのシース11が
挿入されていく。
【0051】しかし、強度の狭搾部や過酷な湾曲形状部
に超音波プローブ2Aのシース11を挿入しようとする
と、超音波プローブ2Aの挿入力量が大きくなる。する
と、図12(b)に示すように超音波プローブ2Aのシ
ース11及びガイドワイヤ25が挿入軸に対して直交す
る方向に大きく撓む。このとき、シース11がスライド
内筒66の内周面に当接するシース11及びガイドワイ
ヤ25からスライド内筒66に力FA及び力FBが働い
て、スライド内筒66の先端部が押し広げられる。この
スライド内筒66の先端部が押し広げられることによっ
て、爪部66aがガイドパイプの溝64aに嵌合してシ
ース11のさらなる挿入を不可能にする。
【0052】なお、超音波トランスデューサ14をスム
ーズに観察対象部位まで導くことができた場合には、駆
動ユニット3で発生させた駆動力をコネクタ部12及び
フレキシブルシャフト13を介して超音波トランスデュ
ーサ14に伝達しラジアル走査による超音波観察を行
う。
【0053】このように、ロック機構付きの挿入補助具
を使用することにより、超音波プローブに無理な力を加
えて体腔内へ挿入していくことを無くすことができる。
このことによって、超音波プローブの先端部などによっ
て、体腔内の損傷、あるいは超音波プローブの損傷が防
止される。
【0054】なお、本発明は、以上述べた実施形態のみ
に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範
囲で種々変形実施可能である。
【0055】[付記]以上詳述したような本発明の上記
実施形態によれば、以下の如き構成を得ることができ
る。
【0056】(1)先端側に超音波振動子を内蔵し、シ
ースの外径寸法が中途部で変化する可撓性シースと、こ
の可撓性シースの先端にガイドワイヤ挿通用ルーメンを
具備する超音波プローブにおいて、前記可撓性シースの
外周面の少なくとも一部に、シース長手軸方向に延びる
溝を設けた超音波プローブ。
【0057】(2)前記溝の深さは、その溝底面が前記
可撓性シースの最細径部の外周面に一致している付記1
記載の超音波プローブ。
【0058】(3)前記溝と前記ガイドワイヤ挿通用ル
ーメンの円周上の相対位置が略一致している付記1又は
付記2記載の超音波プローブ。
【0059】(4)前記可撓性シースの少なくとも前記
溝を設けた部分に金属性の補強部材を配設した付記1又
付記2記載の超音波プローブ。
【0060】(5)前記補強部材は編組体である付記4
記載の超音波プローブ。
【0061】(6)前記補強部材はコイルである付記4
記載の超音波プローブ。
【0062】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、プ
ローブ挿入部が極細径で、このプローブ挿入部を段付き
構造にした超音波プローブを、より細径な内視鏡鉗子チ
ャンネル又は体内管腔へ、ガイドワイヤを介して導ける
超音波プローブを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1ないし図7は本発明の第1実施形態に係
り、図1は超音波プローブを備えた超音波診断システム
の全体構成の1例を示す説明図
【図2】超音波プローブを示す説明図
【図3】超音波プローブの先端部及び挿入部の外径変化
部の拡大図
【図4】コネクタ部内の構成を説明する断面図
【図5】内視鏡に超音波プローブを挿通する際に使用す
る挿入補助具及び中継蛇管の構成を説明する斜視図
【図6】挿入補助具の構成を説明する断面図
【図7】超音波プローブに形成したガイドワイヤ案内用
溝にガイドワイヤを沿わせた状態を示す図
【図8】図8及び図9は本発明の第2実施形態に係り、
図8は超音波プローブの先端部及び挿入部の外径変化部
の他の構成を示す拡大図
【図9】超音波プローブの先端部及び挿入部の外径変化
部の別の構成を示す拡大図
【図10】図10ないし図12は挿入補助具の他の例を
示すものであり、図10は超音波プローブを経内視鏡的
に体腔内へ挿入するためのロック機構付き挿入補助具を
示す説明図
【図11】挿入補助具を内視鏡操作部に配置した状態を
示す図
【図12】挿入補助具の作用を説明する図
【符号の説明】
2a…プローブ挿入部 11…シース 11a…先端側細径部 11b…挿入部太径部 14…超音波トランスデューサー 17…ガイドワイヤ案内用溝

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 先端側に超音波振動子を内蔵し、シース
    の外径寸法が中途部で変化する可撓性シースと、 この可撓性シースの先端にガイドワイヤ挿通用ルーメン
    を具備する超音波プローブにおいて、 前記可撓性シースの外周面の少なくとも一部に、シース
    長手軸方向に延びる溝を設けたことを特徴とする超音波
    プローブ。
JP22519497A 1997-08-21 1997-08-21 超音波プローブ Withdrawn JPH1156850A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005002448A1 (ja) * 2003-07-03 2005-01-13 Hitachi Medical Corporation 超音波探触子
JP2009005769A (ja) * 2007-06-26 2009-01-15 Olympus Medical Systems Corp 超音波プローブ
US7837699B2 (en) 2004-01-13 2010-11-23 Olympus Corporation Ultrasonic treatment apparatus

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