JP3439270B2 - 超音波プローブ - Google Patents

超音波プローブ

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JP3439270B2
JP3439270B2 JP27111194A JP27111194A JP3439270B2 JP 3439270 B2 JP3439270 B2 JP 3439270B2 JP 27111194 A JP27111194 A JP 27111194A JP 27111194 A JP27111194 A JP 27111194A JP 3439270 B2 JP3439270 B2 JP 3439270B2
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【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】この発明は、超音波診断で用いら
れる超音波プローブ、特に、スコープ(内視鏡)の鉗子
チャンネルに挿通可能な超音波プローブに関するもので
ある。 【0002】 【従来の技術】経内視鏡的に体腔内に挿入して超音波診
断を行う超音波プローブは既知である。この種の超音波
プローブは、プローブの挿入先端部に、超音波振動子お
よび湾曲機構を有し、挿入部をスコープの鉗子口に直
接、あるいは鉗子口に着脱自在に設けられたT字管を介
して挿入し、超音波振動子をプローブ後端部に設けた駆
動ユニットにより、例えば回転駆動し、湾曲機構を操作
部により操作して、所望の部位の超音波像を得るように
している。ここで、T字管は、スコープの鉗子口と連通
し、超音波プローブや処置具を挿通可能な開口と、この
開口から側方に分岐した側口と、この側口の先端に設け
られたルアー口金とを有し、このT字管を介して鉗子口
に超音波プローブや処置具を挿通した状態で、ルアー口
金から鉗子口を介して脱気水等の超音波伝達媒体や生理
食塩水等を体腔内に注水できるようになっている。 【0003】かかる、超音波プローブの挿入部は、非常
に柔軟性に富んでいるため、操作部を、挿入部の鉗子チ
ャンネルから突出した部分に設けると、挿入部が捩れた
り、損傷するおそれがある。このような問題を解決する
ため、本出願人は、挿入部の鉗子チャンネルに挿入され
ない部分に分岐部を設け、一方を駆動ユニットに連結し
て超音波振動子を駆動するようにし、他方を操作部に連
結して先端部の湾曲機構を操作できるようにした超音波
プローブを開発している。なお、内視鏡においては、例
えば、実開昭61−185401号公報や実開平4−1
8501号公報に、操作部を分岐させたものが開示され
ているが、超音波プローブでは、上記のように操作部を
分岐させたものは、いまだ提案されていない。 【0004】図1は、超音波プローブの使用例を示すも
のである。図1において、術者1は、スコープ2の鉗子
チャンネルを通して、超音波プローブ3を患者4の体腔
内に導く。超音波プローブ3は、スコープ2の外部にお
いて分岐部9により二つに分岐し、その一方は延出部1
23およびコネクタ部12を介して駆動ユニット5に連
結し、他方は延出部124を介して操作部11に連結す
る。駆動ユニット5は超音波観測装置6に接続され、プ
ローブ先端部に設けられている超音波振動子を回転駆動
すると共に、超音波観測装置6により超音波振動子から
のエコー信号より超音波断層像を構築してモニタ7に表
示する。また、操作部11は、術者10により操作する
ようにして、超音波プローブ3の先端部の湾曲部8を湾
曲させて、所望の部位の超音波像をモニタ7に表示する
ようにする。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】上記の超音波プローブ
3にあっては、超音波プローブ3をスコープ2の鉗子チ
ャンネルに挿入すると共に、スコープ2を操作する術者
1と、超音波プローブ3の操作部11を操作して湾曲部
8を湾曲させる術者10との二人の術者を要することに
なるが、施設によっては、術者が二人いるとは限らず、
スコープ2の操作と超音波プローブ3の湾曲操作とを一
人で行わなければならない場合がある。しかし、上記の
超音波プローブ3にあっては、その操作部11を、スコ
ープ2の鉗子口の近傍に着脱自在に保持し得るようには
なっていない。また、T字管を介して超音波プローブ3
を挿入する場合は、T字管によって超音波プローブ3や
処置具を挿通した状態で、超音波伝達媒体を体腔内に注
入できるようにはなっているものの、T字管は操作部1
1を保持する構造にはなっていない。したがって、スコ
ープ2の術者1が、スコープ2を操作しながら超音波プ
ローブ3の操作部11をも保持することが困難である。
このため、スコープ2に超音波プローブ3を挿通した状
態で、操作部11を手離してしまうと、強度的に弱いプ
ローブ挿入部や分岐部9からコネクタ12,操作部11
に延びる延出部123,124を損傷させてしまうおそ
れがある。 【0006】この発明は、上記の点に鑑みてなされたも
ので、湾曲部および湾曲部を操作する操作部を有する超
音波プローブを経内視鏡的に使用する際に、術者一人で
も超音波プローブを何ら損傷することなく、スコープと
超音波プローブとを操作できるよう適切に構成した、使
い勝手の良好な超音波プローブを提供することを目的と
する。 【0007】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明は、スコープの鉗子チャンネルに挿通可能
で、挿入部の先端近傍に湾曲部を有する超音波プローブ
であって、前記湾曲部を操作する操作部を、前記挿入部
の途中に設けた分岐部から延出させた延出部先端に設け
ると共に、該操作部を前記スコープの鉗子口近傍に着脱
自在に保持し得るよう構成したことを特徴とするもので
ある。 【0008】 【作用】かかる構成において、超音波プローブの操作部
は、スコープの鉗子口近傍に着脱自在であるので、超音
波プローブの操作部をスコープの鉗子口近傍に保持する
ことにより、スコープの術者一人で、超音波プローブの
湾曲操作を行うことが可能となり、また、他の術者によ
り超音波プローブの湾曲操作を行う場合には、超音波プ
ローブの操作部をスコープの鉗子口近傍から外して使用
することが可能となる。 【0009】 【実施例】図2は、この発明の第1実施例を示すもの
で、図1に示したものと同様の作用をなすものには、同
一符号を付してその説明を省略する。この超音波プロー
ブ3は、スコープ2の鉗子口125から鉗子チャンネル
に挿通される挿入部120と、この挿入部120の先端
に設けた超音波を送受波する超音波振動子121と、そ
の近傍に設けた湾曲部8とを有する。この実施例では、
挿入部120の途中に分岐部9を設け、この分岐部9か
ら挿入部120とほぼ同軸上に延びる延出部123と、
挿入部120に対してほぼ0°〜180°、好ましくは
90°の角度をもって延びる延出部124とを設けてい
る。延出部123の端部は、コネクタ部12を介して、
超音波振動子121を例えば回転駆動する駆動ユニット
5に接続し、延出部124の端部は、湾曲部8を湾曲操
作するための操作部11に連結する。 【0010】一方、スコープ2の鉗子口125には、T
字管126を固定する。T字管126は、スコープ2の
鉗子口125と連通し、超音波プローブ3や処置具を挿
通可能な開口と、この開口から側方に分岐した側口と、
この側口の先端に設けられたルアー口金127とを有
し、T字管126を介して鉗子口125に超音波プロー
ブ3や処置具を挿通した状態で、自動注水ポンプ129
からチューブ130、ルアー口金127および鉗子口1
25を介して脱気水等の超音波伝達媒体や生理食塩水等
を体腔内に注水できるようになっている。この実施例で
は、このT字管126にアーム128の一端部を取り付
けると共に、このアーム128の他端部に、超音波プロ
ーブ3の操作部11を着脱自在に保持するほぼY字型の
保持部131を設ける。また、超音波プローブ3の操作
部11は、その基部を円錐状に形成して、この円錐状の
基部を、ほぼY字型の保持部131に着脱自在に保持し
得るようにする。 【0011】この超音波プローブ3を用いる経内視鏡的
超音波診断においては、まず、スコープ2により患者4
の患部132を観察確認後、自動注水ポンプ129を操
作して患部132が水没するまで脱気水133を体腔内
に注水する。次に、超音波プローブ3をT字管126を
介してスコープ2の鉗子チャンネルに挿通して、その先
端を患部132の近傍まで突出させる。この超音波プロ
ーブ3のスコープ2への挿通が終了したところで、操作
部11をアーム128のほぼY字型の保持部131に保
持しておく。 【0012】その後、術者1によりスコープ2を操作し
て、超音波振動子121を患部132に対しておおよそ
の位置に位置決めし、その状態で、鉗子口125の近傍
においてアーム128に保持された超音波プローブ3の
操作部11のノブ136を回動操作して、先端を適宜湾
曲させ、これにより患者に対する所望の超音波断層像を
抽出して診断を行うようにする。また、必要に応じて、
超音波プローブ3の操作部11を、アーム128の保持
部131から取り外して、他の術者によって操作するこ
とも可能である。 【0013】このように、この実施例では、超音波プロ
ーブ3の先端を湾曲せしめる操作部11を、スコープ2
の鉗子口125の近傍において、アーム128の保持部
131に着脱自在に保持し得るようにしたので、術者が
たとえ一人であっても、スコープ2に超音波プローブ3
を挿通し、その操作部11をアーム128の保持部13
1に装着することにより、ルアー口金127を介して体
腔内に脱気水等を注入することができると共に、患者4
に対するプローブ先端の位置調整を、スコープ2の術者
一人で行うことができる。また、必要に応じて操作部1
1を保持部131から外した状態で、他の術者により湾
曲操作を行うこともできるので、使い勝手を大きく向上
することができる。さらに、操作部11を保持部131
に着脱自在に保持することで、操作部11のぶらつきを
防止でき、操作部11に結合する延出部124や挿入部
120、駆動ユニット5に延びる延出部123の損傷も
有効に防止することができる。 【0014】図3は、この発明の第2実施例を示すもの
である。この実施例は、第1実施例に示した、スコープ
2の鉗子口125の近傍に設けたアーム128を、ステ
ンレス、真鍮、アルミニウム等の金属、またはアクリ
ル、ポリカーボネイト、ポリサルフォン等の樹脂をもっ
て構成した場合を示している。また、超音波プローブ3
の操作部11の基部には、アーム128の先端部のほぼ
Y字型の保持部131に係合する固定溝134を形成す
る。 【0015】この実施例の超音波プローブ3を用いる経
内視鏡的超音波診断においては、まず、スコープ2の鉗
子口125にT字管126を固定し、そのアーム128
の先端部の保持部131に、超音波プローブ3の操作部
11の固定溝134を、保持部131の弾性変形を利用
して嵌め込んで、操作部11を保持部131に保持す
る。次に、超音波プローブ3の挿入部120を、T字管
126に設けたセミディスポ栓135を通すように鉗子
口125に挿通し、先端部を体腔内の患部に導いて、超
音波断層像を得るようにする。 【0016】ここで、術者が、スコープ2の操作と超音
波プローブ3の操作とを一人で行う場合には、超音波プ
ローブ3の操作部11を保持部131に保持した状態
で、操作部11に設けられているノブ136を矢印方向
に操作して、湾曲部を湾曲させることができ、また、超
音波プローブ3の先端部の湾曲操作を他の術者が行う場
合には、操作部11をアーム128の保持部131から
取り外して操作することができる。 【0017】したがって、この実施例においても、第1
実施例におけると同様の効果が得られる。さらに、この
実施例では、超音波プローブ3の操作部11を、スコー
プ2の鉗子口125の近傍において、アーム128の保
持部131の弾性変形を利用して着脱自在に保持するよ
うにしたので、装着および取り外しを容易かつ確実に行
うことができ、使い勝手をより向上することができる。 【0018】図4は、この発明の第3実施例を示すもの
である。この実施例では、スコープ2のアーム128の
先端部に磁石137を設け、また超音波プローブ3の操
作部11の基部には、アーム128の磁石137と引き
合うように磁石138を設けて、超音波プローブ3の操
作部11を、スコープ2の鉗子口125の近傍におい
て、磁石137および138との磁気的結合により着脱
自在に保持するようにしたもので、その他の構成は上述
した実施例と同様である。 【0019】この実施例においては、術者が、スコープ
2の操作と超音波プローブ3の操作とを一人で行う場合
には、超音波プローブ3の挿入部120をスコープ2の
鉗子チャンネルに挿通後、磁石137および138との
磁気的結合により、操作部11をスコープ2の鉗子口1
25の近傍に保持した状態で、操作部11のノブ136
を操作して、湾曲部を湾曲させることができる。また、
超音波プローブ3の先端部の湾曲操作を他の術者が行う
場合には、磁石137および138との磁気的吸引力に
抗して、操作部11をスコープ2から取り外して湾曲操
作を行うことができる。 【0020】したがって、この実施例においても、第1
実施例におけると同様の効果が得られる。さらに、この
実施例では、超音波プローブ3の操作部11を、スコー
プ2の鉗子口125の近傍において、磁石137および
138との磁気的結合により着脱自在に保持するように
したので、装着および取り外しを容易かつ確実に行うこ
とができ、使い勝手をより向上することができる。 【0021】なお、一対の磁石137および138は、
その一方を鉄板のような磁性体に代えることができる。
また、操作部11の外装を磁性体として、スコープ2の
アーム128に設けた磁石137に着脱自在に吸着保持
するようにしてもよい。さらに、一対の磁石137およ
び138に代えて、面ファスナ(マジックテープ;商品
名)を用いることもできる。 【0022】図5は、この発明の第4実施例を示すもの
である。この実施例では、スコープ2の鉗子口125に
固定するT字管126に、弾性アーム139を設け、こ
の弾性アーム139の先端に保持環140を設ける。弾
性アーム139は、バネのような弾性変形可能なもので
あれば良く、例えば、バネ用のステンレス鋼やリン青
銅、またはこれらを素材としたコイルスプリングや板バ
ネ、あるいはポリプロピレンやポリアセタール等の弾性
を有する樹脂をもって構成することができる。 【0023】一方、超音波プローブ3の操作部11に
は、湾曲部をそれぞれ異なる方向に湾曲させるワイヤ
(図示せず)に連結して二つのノブ141を設けると共
に、操作部11から突出して、保持環140の内径より
も若干小さい外径を有する支え腕142を設け、この支
え腕142を保持環140に着脱自在に装着し得るよう
にする。 【0024】この実施例においては、術者が、スコープ
2の操作と超音波プローブ3の操作とを一人で行う場合
には、超音波プローブ3の挿入部120をT字管126
を介してスコープ2の鉗子チャンネルに挿通後、支え腕
142を保持環140に差し込むように、操作部11を
弾性アーム139を介して鉗子口125の近傍に保持
し、その状態で操作部11のいずれかのノブ141を引
いて、湾曲部を湾曲させることができる。また、超音波
プローブ3の先端部の湾曲操作を他の術者が行う場合に
は、保持環140から支え腕142を外して行うことが
できる。 【0025】したがって、この実施例においても、第1
実施例におけると同様の効果が得られる。さらに、この
実施例では、超音波プローブ3の操作部11を、弾性ア
ーム139により弾性的に保持するようにしたので、操
作部11が何かにぶつかるなど何らかの外力が加わって
も、その外力を弾性アーム139で吸収することができ
る。したがって、外力による操作部11やT字管12
6、スコープ2等の損傷を有効に防止することができ
る。 【0026】図6は、この発明の第5実施例を示すもの
である。この実施例では、スコープ2の鉗子口125に
特別なアダプタを設けることなく、超音波プローブ3の
操作部11に、鉗子口125に係合可能なフック143
を設け、このフック143を介して操作部11をスコー
プ2の鉗子口125の近傍において着脱自在に保持する
ようにしたものである。 【0027】したがって、この実施例によれば、フック
143を鉗子口125に引っかけた状態で、スコープ2
の操作と超音波プローブ3の操作とを一人の術者で行う
ことができ、また、フック143を鉗子口125から外
した状態で、超音波プローブ3の湾曲操作を他の術者に
おいて行うことができるので、第1実施例と同様の効果
を得ることができる。また、この実施例では、操作部1
1にフック143を設け、これを鉗子口125に直接係
合、すなわち引っかけるようにしたので、上述した実施
例におけるように、専用のアダプタ(T字管)を必要と
せず、したがってT字管を必要としない場合でも、操作
部11を鉗子口125の近傍に着脱自在に保持すること
ができる。 【0028】以上のように、この発明によれば、超音波
プローブ3の湾曲部を湾曲させる操作部11を、分岐部
9から延出させた延出部124の先端に設けると共に、
該操作部11をスコープ2の鉗子口125の近傍に着脱
自在に保持し得るようにしたので、操作部11を鉗子口
125の近傍に保持した状態で、スコープ2の操作と超
音波プローブ3の湾曲操作とを一人の術者で行うことが
できると共に、必要に応じて操作部11を鉗子口125
の近傍から外して、超音波プローブ3の湾曲操作を他の
術者により行うことができる。したがって、使い勝手を
向上することができる。さらに、操作部11をスコープ
2の鉗子口125の近傍に着脱自在に保持することで、
操作部11のぶらつきを防止でき、したがって操作部1
1に結合する延出部124や挿入部120の損傷も有効
に防止することができる。 【0029】ところで、上述したように、超音波プロー
ブ3の挿入部120の途中に分岐部9を設け、この分岐
部9から2つの延出部123および124を延出させ
て、延出部123の端部を駆動ユニット5に、延出部1
24の端部を操作部11にそれぞれ連結する構成におい
て、図1に示すような超音波検査が終了した後、洗浄消
毒等のために超音波プローブ3を別の場所に持ち運ぶ場
合には、湾曲部8を含む先端部と、駆動ユニット5に接
続するコネクタ部12と、操作部11との三箇所を持つ
必要がある。 【0030】しかしながら、分岐部9から操作部11お
よびコネクタ部12にそれぞれ連結される延出部124
および123を構成するチューブや、挿入部120を構
成するチューブは、比較的細くて柔らかいため、上記の
三箇所を一度に持つと、チューブが座屈したり、破損す
るというおそれがある。また、これらのチューブの長さ
が固定されているため、術者1に対して、例えば、超音
波プローブ3を操作する術者10が所望の位置に立てな
かったり、超音波観測装置6を所望の位置に配置するこ
とができない場合があり、使い勝手が制約されることが
ある。 【0031】以下、このような不具合を解決し得る超音
波プローブの実施例について説明する。図7および図8
は、この発明の第6実施例を示すものである。この実施
例は、分岐部9の延出部124の側に着脱部17を設
け、この着脱部17により、図8に示すように、延出部
124を分岐部9に対して着脱可能にしたものである。 【0032】このように構成すれば、超音波プローブ3
の保管時や運搬時等において、超音波プローブ3を分岐
部9で2体に分割できるので、持ち運び易くなり、挿入
部120や延出部123,124を損傷することもな
い。また、延出部124の長さの異なるものを数種類用
意して、適宜選択して使用するようにすることもでき、
例えば図1に示したように、術者1によりスコープ2の
操作を行い、術者10により超音波プローブ3の操作を
行う場合に、術者10が患者4を挟んで術者1とベッド
の対向する側に分かれて立つことができる。 【0033】図9は、第6実施例における着脱部17を
有する分岐部9の一例の構成を示すものである。着脱部
17の分岐部本体18には、その挿入部側の端部にテフ
ロン(商品名)等の外シース19を止めネジ20により
固定する。これら分岐部本体18および外シース19内
には、内シース22を延在して設け、この内シース22
を分岐部本体18の駆動ユニット側の端部において、止
めネジ23によりゴム24を介して固定する。この内シ
ース22は、駆動ユニットのコネクタ部12まで延出さ
せて延出部123を構成し、この内シース22内に延在
して、先端部に設けた超音波振動子121(図7参照)
を回転または進退させるフレキシブルシャフト(図示せ
ず)を設ける。 【0034】また、外シース19内で、挿入部先端近傍
に設けた湾曲部8から分岐部本体18まで延在して2本
の湾曲コイル25を設け、これら湾曲コイル25の分岐
部本体側端部を口金26を介してそれぞれ分岐部本体1
8に固定する。これら湾曲コイル25内には、それぞれ
湾曲部8に連結して湾曲ワイヤ27をスライド可能に延
在させ、それらの手元側端部を分岐部本体18の着脱部
17においてそれぞれ磁石28に連結する。これら磁石
28は、着脱部17において、それぞれ湾曲ワイヤ27
の長さ方向に変位可能に分岐部本体18に設けると共
に、それぞれコイルバネ29により、着脱部17から突
出する方向に附勢する。また、着脱部17において、分
岐部本体18には、その外周にネジ部37を形成すると
共に、中央部には、一部平面を有する断面がD形状の凹
状のピン受け30を形成する。 【0035】一方、操作部11側の着脱部本体31に
は、操作部11に連結する延出部124を構成するチュ
ーブ15の端部を接着、半田付け、ロー付け等により固
定すると共に、このチューブ15内で2本の湾曲コイル
32の端部を、同様に接着、半田付け、ロー付け等によ
り固定する。2本の湾曲コイル32内には、それぞれ操
作部11のノブ(図2〜4,図6のノブ136、図5の
ノブ141)に連結して湾曲ワイヤ33をスライド可能
に延在させ、それらの着脱部本体31側の端部をそれぞ
れ磁石34に連結する。これら磁石34は、湾曲ワイヤ
33の長さ方向に変位可能に着脱部本体31に設けると
共に、それぞれコイルバネ35により、着脱部本体31
から突出する方向に附勢する。 【0036】また、着脱部本体31には、分岐部本体1
8側のネジ部37に螺合するネジ部を有する固定用ノブ
36を回転自在に設けると共に、中央部には、分岐部本
体18側に設けたピン受け30に係合する凸状の位置決
めピン38を設ける。なお、位置決めピン38には、ピ
ン受け30に対して周方向の位置が一義的に決まるよう
に平面部39を形成する。また、分岐部本体18側の磁
石28と、着脱部本体31側の磁石34は、対応する磁
石同志が互いに吸引し合うように、それらの磁極を対向
させる。 【0037】上記構成において、着脱部本体31を分岐
部本体18に装着する場合には、着脱部本体31の位置
決めピン38を、分岐部本体18のピン受け30に嵌め
込んで両者を位置決めし、その状態で固定用ノブ36を
ネジ部37に締め込んで固定する。このようにすれば、
着脱部本体31側の湾曲ワイヤ33と分岐部本体18側
の湾曲ワイヤ27との互いに対応するもの同志が、磁石
34および28の吸着により一体的に連結される。した
がって、その状態で、操作部11のノブを操作すれば、
湾曲ワイヤ33および27を介して先端部の湾曲部8を
湾曲させることができる。また、着脱部本体31の固定
用ノブ36を緩めれば、着脱部本体31を分岐部本体1
8から分離することができるので、その状態で超音波プ
ローブ3を保管あるいは運搬することができる。 【0038】このように、図9に示す構成によれば、固
定用ノブ36の回動により、着脱部本体31を分岐部本
体18に対して着脱でき、しかも装着においては、着脱
部本体31の位置決めピン38と分岐部本体18のピン
受け30との係合により、両者の位置関係が確保される
ので、着脱を容易かつ確実に行うことができる。 【0039】図10は、第6実施例における着脱部17
を有する分岐部9の他の例の構成を示すものである。こ
の例では、図9において、分岐部本体18側の磁石に代
えて湾曲ワイヤ27の端部に爪40を設けると共に、着
脱部本体31側の磁石に代えて湾曲ワイヤ33の端部
に、爪40が着脱自在に係合するようにリング42を設
ける。また、分岐部本体18側の着脱部17の外周に
は、カムピン44を設けると共に、着脱部本体31に
は、図11に示すように、カムピン44と着脱自在に係
合するカム溝43を設ける。さらに、分岐部本体18の
中央部には、断面円形の凹状のピン受け41を設けると
共に、着脱部本体31の中央部には、ピン受け41に着
脱自在に係合する断面円形の凸状の中心ピン45を設け
る。その他の構成は、図9と同様である。 【0040】この例において、着脱部本体31を分岐部
本体18に装着するにあたっては、着脱部本体31の中
心ピン45を、分岐部本体18のピン受け41に嵌め込
むと共に、分岐部本体18のカムピン44に、着脱部本
体31のカム溝43を、図11に示すように係合させ、
分岐部本体18側に押し込んでから、着脱部本体31
を、カムピン44がカム溝43に嵌まり込む方向に回転
させることで、着脱部本体31を分岐部本体18に固定
する。この際、着脱部本体31側のリング42は、着脱
部本体31が回転することにより、分岐部本体18側の
爪40に係合して、着脱部本体31側の湾曲ワイヤ33
と分岐部本体18側の湾曲ワイヤ27との互いに対応す
るもの同志が一体的に連結される。したがって、その状
態で、操作部11のノブを操作すれば、湾曲ワイヤ33
および27を介して先端部の湾曲部8を湾曲させること
ができる。また、着脱部本体31を、装着の場合とは逆
方向に回転させて分岐部本体18から引き抜くようにす
ると、爪40とリング42との係合およびカムピン44
とカム溝43との係合が外れて、着脱部本体31を分岐
部本体18から分離することができる。その状態で超音
波プローブ3を保管あるいは運搬することができる。 【0041】したがって、この例においても、図9の場
合と同様に、分岐部本体18に対する着脱部本体31の
着脱を容易かつ確実に行うことができる。また、この例
では、カムピン44とカム溝43との組み合わせによ
り、分岐部本体18と着脱部本体31とを着脱可能にし
たので、構成を簡単にできる。 【0042】なお、図9および図10では、湾曲ワイヤ
を2本として、湾曲部8を2方向に湾曲させるようにし
たが、湾曲ワイヤを4本として4方向に湾曲させること
もできる。 【0043】図12は、第6実施例における着脱部17
を有する分岐部9のさらに他の例の構成を示すものであ
る。この例では、分岐部本体18側において、湾曲ワイ
ヤ27の端部を、接続ネジ46を有する多角形のフラン
ジ48に連結する。このフランジ48は、分岐部本体1
8に形成した相似の多角形状の移動筒47内で、湾曲ワ
イヤ27の長さ方向に変位可能に設けると共に、コイル
バネ29により分岐部本体18から突出する方向に附勢
する。また、着脱部本体31側において、湾曲ワイヤ3
3の端部には、分岐部本体18側の接続ネジ46に螺合
可能に、接続ノブ49を回転自在に設ける。さらに、分
岐部本体18の外周には、ネジ部37を設け、着脱部本
体31の外周には、このネジ部37に螺合可能な固定用
ノブ36を、回転可能で、かつ軸方向にスライド可能に
設ける。 【0044】かかる構成において、着脱部本体31を分
岐部本体18に装着する場合には、先ず、固定用ノブ3
6を操作部11側にスライドさせて、接続ノブ49を露
出させ、その状態で接続ノブ49を分岐部本体18側の
接続ネジ46に螺合して、湾曲ワイヤ33および27を
連結する。この際、フランジ48は多角形で、相似の形
状の移動筒47内に係合しているので、接続ノブ49を
回転しても、共回りすることはない。次に、分岐部本体
18のネジ部37に、固定用ノブ36を螺合して、着脱
部本体31を分岐部本体18に装着する。また、分岐部
本体18から着脱部本体31を分離する場合には、上記
と逆の操作を行えばよい。 【0045】したがって、この例においても、上記の例
におけると同様に、分岐部本体18に対する着脱部本体
31の着脱を容易かつ確実に行うことができる。なお、
この例では、湾曲ワイヤを1本として、湾曲部8を1方
向に湾曲させる場合を示したが、湾曲ワイヤを2本ある
いは4本として、湾曲部8を2方向あるいは4方向に湾
曲させる場合も同様に構成することができる。 【0046】図13は、この発明の第7実施例を示すも
のである。この実施例は、分岐部9の延出部123の
側、すなわち駆動ユニット5(図1参照)に接続される
コネクタ部12を有する側に着脱部17を設け、この着
脱部17により、延出部123を分岐部9に対して着脱
可能にしたものである。 【0047】このように構成すれば、第6実施例におけ
ると同様に、超音波プローブ3の保管時や運搬時等にお
いて、超音波プローブ3を分岐部9で2体に分割できる
ので、持ち運び易くなり、挿入部120や延出部12
3,124を損傷することもない。また、延出部123
の長さの異なるものを数種類用意して、適宜選択して使
用するようにすることもでき、これにより術者1と超音
波観測装置6との距離を適正にできるので、検査室内の
装置の配置等の自由度を高めることができる。 【0048】図14は、第7実施例における着脱部17
を有する分岐部9の一例の構成を示すものである。着脱
部17の分岐部本体18には、その挿入部側の端部にテ
フロン(商品名)等の外シース19を止めネジ20によ
り固定する。これら分岐部本体18および外シース19
内には、ポリエチレン等よりなる内シース22を延在し
て設け、この内シース22の端部を、分岐部本体18に
螺合した内枠52に止めネジ53を介して固定する。 【0049】内シース22内には、先端部に設けた超音
波振動子121(図7参照)に連結して、これを回転ま
たは進退させるフレキシブルシャフト51を延在して設
け、このフレキシブルシャフト51の端部を、内枠52
にベアリング57を介して回転自在に設けたコネクタ台
56に、半田付けまたは接着により固定する。コネクタ
台56には、その中央部に、フレキシブルシャフト51
内に通したリード線を介して先端部の超音波振動子12
1に電気的に接続した同軸コネクタ54を設けると共
に、この同軸コネクタ54の両側に2本の回転ピン55
を設ける。なお、コネクタ台56と内枠52との間に
は、内シース22内に収容される水等の媒体をシールす
るために、Oリング58を設ける。 【0050】また、分岐部本体18の着脱部17側に
は、筒状の開口部60を形成し、この開口部60の内周
面に、後述する着脱部本体31のCリング61が係合す
る固定溝62を形成し、開口部60の先端面に、後述す
る着脱部本体31の固定ピン63が係合するピン受け6
4を形成する。さらに、分岐部本体18の操作部11側
の開口部59には、操作部11に接続された延出部12
4を構成するチューブ15の端部を接着固定する。ま
た、操作部11と湾曲部8との間には、チューブ15、
分岐部本体18および外シース19内を通して、湾曲コ
イル25を延在させると共に、この湾曲コイル25内
に、湾曲部8と操作部11のノブとに連結して湾曲ワイ
ヤを延在させる。 【0051】一方、コネクタ部12を有する側の着脱部
本体31には、コネクタ部12に連結する延出部123
を構成するテフロン(商品名)もしくはポリエチレン等
の樹脂製のチューブ16の端部を、止めネジ65により
固定し、このチューブ16を通して、一端をコネクタ1
2に回転自在に取り付けたフレキシブルシャフト66を
延在させる。このフレキシブルシャフト66の他端部
は、着脱部本体31にベアリング70を介して回転自在
に設けたコネクタ台69に、半田付けまたは接着により
固定する。 【0052】コネクタ台69には、その中央部に、分岐
部本体18の同軸コネクタ54に着脱自在に電気的に接
続される同軸コネクタ67を設けると共に、その両側に
2本の回転ピン68を設ける。同軸コネクタ67は、フ
レキシブルシャフト66内に通したリード線およびコネ
クタ部12を介して駆動ユニット5を通じて超音波観測
装置6に電気的に接続するようにする。また、着脱部本
体31には、分岐部本体18のピン受け64に係合する
固定ピン63を設けると共に、分岐部本体18の固定溝
62に係合するCリング61を設ける。 【0053】上記構成において、着脱部本体31を分岐
部本体18に装着する場合には、固定ピン63とピン受
け64との位置を合わせて、着脱部本体31を分岐部本
体18に押し込む。この際、Cリング61は、固定溝6
2に係合し、これにより着脱部本体31は、不用意には
外れないように分岐部本体18に固定される。また、着
脱部本体31を分岐部本体18に押し込むことによっ
て、同軸コネクタ67および54が嵌まり込んで電気的
に接続され、これにより超音波振動子に対する信号の送
受が可能になると共に、回転ピン68および55が係合
可能となる。したがって、この状態で、駆動ユニット5
によりフレキシブルシャフト66を回転させると、その
回転は回転ピン68および55の係合によりフレキシブ
ルシャフト51に伝達されるので、これにより超音波振
動子を回転させることができる。また、Cリング61の
固定溝62に対する係合力に抗して、着脱部本体31を
分岐部本体18から引き抜けば、着脱部本体31を分岐
部本体18から分離することができるので、その状態で
超音波プローブ3を保管あるいは運搬し易い状態にする
ことができる。 【0054】このように、図14に示す構成によれば、
着脱部本体31を分岐部本体18に対して挿脱すること
によって着脱できるので、両者を容易に着脱することが
できる。 【0055】なお、上記の例では、操作部11に結合し
た延出部124またはコネクタ部12に結合した延出部
123を、分岐部9において分離可能に構成したが、延
出部123および124の両者を分岐部9で分離可能に
して、超音波プローブ3を3体に分割し得るようにする
こともできる。 【0056】以上のように、挿入部の途中に分岐部を設
け、この分岐部から第1の延出部を介して駆動ユニット
に連結されるコネクタ部を結合すると共に、前記分岐部
から第2の延出部を介して操作部を結合して、前記駆動
ユニットにより前記挿入部の先端部に設けられた超音波
振動子を駆動するようにし、前記操作部により前記挿入
部の先端部の湾曲部を湾曲させるようにした超音波プロ
ーブにおいて、第1の延出部および第2の延出部の少な
くとも一方を、前記分岐部において分離可能に構成する
ことにより、持ち運びが非常に容易になり、挿入部や第
1,第2の延出部等の損傷を有効に防止することができ
る。 【0057】また、挿入部の長さや、分岐部から操作部
までの長さ、もしくは分岐部からコネクタ部までの長さ
が異なるものを数種類用意して、適宜組み合わせて使用
することにより、使い勝手を向上できると共に、検査室
内での術者の立つ位置や、装置のレイアウト等の自由度
を向上することができる。 【0058】なお、このような分離構成は、湾曲機構を
持たない通常の超音波プローブにも有効に適用できると
共に、この場合においても、挿入部の長さや、分岐部か
ら湾曲以外の操作を行う操作部までの長さ、もしくは分
岐部から駆動ユニットに結合されるコネクタ部までの長
さが異なるものを数種類用意して、適宜組み合わせて使
用するようにすることにより、使い勝手を向上すること
ができる。 【0059】次に、上述したこの発明に係る超音波プロ
ーブや内視鏡に適用し得る湾曲機構について説明する。
超音波プローブや内視鏡等の体腔内に挿入する機器にお
いては、患者の苦痛低減や挿入性向上のために、機器挿
入部を細径化することが望まれている。しかしながら、
図15に示すように、機器挿入部の先端に湾曲部201
を設け、この湾曲部201を、湾曲コイル203内を通
して延在させた湾曲ワイヤ202を介して、手元側の操
作部204で湾曲操作を行う構造においては、挿入部の
細径化に伴って湾曲コイル203および湾曲ワイヤ20
2を細くすると、湾曲ワイヤ202の引っ張り強度が不
足して断線するおそれがある。 【0060】ここで、湾曲ワイヤ202に加わる引っ張
り力の要因の一つに、湾曲ワイヤ202と湾曲コイル2
03との摩擦がある。例えば、図15に示す構成におい
て、湾曲部201を湾曲せしめる力をF、湾曲ワイヤ2
02と湾曲コイル203との摩擦力をP、操作部204
にて湾曲ワイヤ202を引く力をTとすると、図15の
ストレート状態では、 P≒0、T≒F (1) となるが、図16に示すように、挿入部が湾曲した状態
では、 T≒F+P、P=CFn (C;定数、n>1) (2) となって、大きなTを要することになり、これがため湾
曲ワイヤ202の断線が生じるおそれがある。 【0061】このような問題を解決する方法として、例
えば、湾曲ワイヤとして、単線を用いることが考えられ
る。すなわち、湾曲ワイヤを単線とすれば、一般に使用
されている撚り線よりなる湾曲ワイヤに比べて、同じ引
っ張り強度を保持しつつ、その外径を細くすることが可
能となる。しかしながら、この場合には、単線のバネ力
が撚り線のそれよりも強いため、例えば、複数本の湾曲
ワイヤによって、湾曲部を複数の方向に湾曲させる場合
には、ある湾曲ワイヤを牽引して湾曲部をある方向に湾
曲させる際に、湾曲せしめる力Fとして、当該湾曲ワイ
ヤのバネ力のほかに、他の湾曲ワイヤのバネ力にも抗す
る大きな力が必要となる。このように、力Fが大きくな
ると、上記(2)式から、湾曲ワイヤと湾曲コイルとの
摩擦力Pも大きくなり、その結果、湾曲ワイヤを引く力
Tが大きくなって、操作性が悪くなったり、湾曲ワイヤ
が断線するおそれがある。 【0062】特に、上記の湾曲せしめる力Fは、メカニ
カル・ラジアル走査方式の湾曲機能付きの超音波プロー
ブでは、挿入部内に延在して超音波振動子を回転させる
ためのフレキシブルシャフトが設けられているために、
そのバネ力の影響で、より大きくなる。このようなこと
から、かかる超音波プローブにおいては、径の太い湾曲
ワイヤが必要となり、挿入部の細径化の障害となる。 【0063】なお、例えば、特開昭62−134616
号公報や実開昭62−116701号公報には、湾曲ワ
イヤと湾曲コイルとの摩擦を低減するようにしたものが
提案されているが、これらの公報に開示されたものにお
いては、湾曲ワイヤに被覆する2種類のコーティング材
(特開昭62−134616号公報)や、特殊な材質の
もの(実開昭62−116701号公報)が必要になる
ため、いずれもコストアップになるという不具合があ
る。 【0064】以下、上記の不具合を解決し、湾曲ワイヤ
に加わる引っ張り力を増加させることなく、従来よりも
細い湾曲ワイヤを用いても、湾曲ワイヤの断線を有効に
防止できると共に、複数種のコーティングや特殊な材料
等を要することなく、基本的な構成のままで細径化が可
能な湾曲機構、およびこのような湾曲機構を有する超音
波プローブについて説明する。 【0065】図17および図18は、かかる湾曲機構の
一例の構成を示すものである。この湾曲機構は、2本の
湾曲ワイヤ202aおよび202bを用いて、湾曲部2
01を2方向に湾曲させるようにしたものである。湾曲
部201には、5つの節輪205をピン206を介して
回動自在に連結し、その手元側の第5の節輪205a
に、2つの湾曲コイル203a,203bのそれぞれの
端部を、半田付けあるいはロー付けにより固定し、これ
ら湾曲コイル203a,203b内を通して、それぞれ
湾曲ワイヤ202a,202bを延在させる。 【0066】湾曲ワイヤ202aは、湾曲部201が図
17に示すように直線状態にあるときに、ほぼ湾曲部2
01に沿って延在するワイヤ207aと、湾曲コイル2
03a内に延在するワイヤ208aとをもって構成す
る。湾曲ワイヤ202bについても、同様に、ワイヤ2
07bとワイヤ208bとをもって構成する。ここで、
ワイヤ207a,207bは、ワイヤ208a,208
bよりも、可撓性が十分大きいものを用いる。 【0067】ワイヤ207a,207bは、それらの先
端部を、湾曲部201の先端部に位置する第1の節輪2
05bに形成した2個の陥凹部209に、それぞれ半田
付けあるいはロー付けして固定し、他端部は、対応する
ワイヤ208a,208bの先端部に固着する。なお、
ワイヤ207a,207bおよびワイヤ208a,20
8bは、例えば、ワイヤ208a,208bとして、直
径0.2mmのステンレス製撚り線を用いる場合には、
ワイヤ207a,207bとして、直径0.1mmのス
テンレス製撚り線や直径0.2mmのテグス、ケブラー
の撚り線または絹糸を用いる。また、ワイヤ208a,
208bとして、直径0.15mmの超鋼撚り線を用い
る場合には、ワイヤ207a,207bとして、直径
0.1mmの超鋼撚り線、直径0.15mmのポリエチ
レン製単線、直径0.1mmのステンレス製撚り線また
はナイロン糸等を用いる。 【0068】上記構成において、図示しない操作部によ
り、例えば、湾曲コイル203a内に挿通したワイヤ2
08aを引っ張ると、ワイヤ207aを介して節輪20
5がピン206を中心に回動して、湾曲部201が図1
8に示すように湾曲する。ワイヤ208aによって引っ
張られるワイヤ207a、および湾曲部201が湾曲す
ることにより第1の節輪205bによって引っ張られる
ワイヤ207bは、それぞれ第3の節輪205cの部分
で屈曲する。 【0069】ここで、従来のようにバネ力の強い単線で
は、屈曲に反発する力が働いて、湾曲せしめる力Fが大
きくなり、その結果、上記(2)式で示したように、摩
擦力Pが大きくなって、湾曲ワイヤ202aを引く力T
が増大するが、図17および図18に示す構成では、湾
曲部201におけるワイヤ207a,207bを、湾曲
部201を除く部分に亘って延在させたワイヤ208
a,208bに比べて、十分可撓性の大きいものとして
いるので、湾曲せしめる力Fを小さく抑えることができ
る。したがって、湾曲ワイヤ202aを引く力Tを増大
させることがないので、断線等の発生を有効に防止する
ことができる。このことは、湾曲ワイヤ202bを引く
場合も同様である。 【0070】また、湾曲ワイヤ202a、202bを引
く力Tを小さく抑えることができることから、ワイヤ2
07a,207bおよび208a,208bを、従来の
ものよりも細くでき、したがって内視鏡(スコープ)や
超音波プローブの全体としての外径を、従来よりも細く
でき、患者に与える苦痛を軽減することができる。 【0071】なお、上記の例では、湾曲部201の節輪
205を5個としたが、任意の個数とすることができ
る。また、湾曲方向も2方向に限らず、4方向等、任意
に構成することができる。さらに、ワイヤ207a,2
07bおよび208a,208bの寸法や材質も、上述
した例に限らず、適用するスコープや超音波プローブ等
の太さや大きさに応じて適宜変更することができる。 【0072】図19は、湾曲機構の他の例の構成を示す
ものである。この例では、湾曲ワイヤ202を、同じ材
質で、湾曲部201の部分における可撓性が、湾曲コイ
ル203の部分における可撓性よりも十分高くなるよう
に形成したもので、その他の構成は、図17,18と同
様である。このような湾曲ワイヤ202は、例えば、湾
曲コイル203の部分では高密度ポリエチレン、湾曲部
201の部分では低密度ポリエチレンと高密度ポリエチ
レンとをブレンドしたポリエチレン製とすることがで
き、これにより湾曲部201の部分における可撓性を十
分大きくすることができる。 【0073】この例においても、図示しない操作部によ
り、湾曲コイル202を引っ張ると、節輪205がピン
206を中心に回動して湾曲部201が湾曲し、湾曲部
201内の湾曲ワイヤ202は、第3の節輪205cの
部分で屈曲する。しかし、湾曲部201の部分の湾曲ワ
イヤ202は、低密度ポリエチレンを有し、可撓性が十
分大きいので、屈曲による湾曲せしめる力Fが増加する
ことはない。したがって、図17,図18における実施
例と同様に、湾曲ワイヤ202を引く力Tを増大させる
ことがないので、断線等の発生を有効に防止することが
でき、また、これにより湾曲ワイヤ202も従来より細
くできるので、スコープや超音波プローブの全体として
の外径を細くでき、患者に与える苦痛を軽減できる。 【0074】なお、この例では、湾曲ワイヤ202をポ
リエチレン製としたが、他の適度な引っ張り強度を有す
る材質を用いて構成することもできる。例えば、ナイロ
ンやポリエステルを用い、湾曲部201に相当する部分
に柔軟剤を混入して可撓性を上げることができる。 【0075】図20は、湾曲機構における湾曲ワイヤの
さらに他の例を示すものである。この例では、湾曲ワイ
ヤ202を、湾曲部内に位置する範囲211と、湾曲コ
イル内に位置する範囲212との2つの部分に分け、範
囲212を、図20では5本の撚り線で、範囲211は
5本の撚り線から1本だけを延出させた単線でそれぞれ
構成したものである。 【0076】このように構成すれば、範囲211におい
ては、範囲212におけるよりも、湾曲ワイヤ202の
可撓性を大きくすることができるので、上述した湾曲機
構におけると同様の効果を得ることができる。 【0077】なお、この例では、範囲211を単線、範
囲212を5本の撚り線としたが、所望の引っ張り強度
を保持できるように、各範囲における線数を適宜代える
こともできる。例えば、範囲212を、六方稠密の1本
の芯に対して6本を撚った撚り線とし、範囲211は範
囲212の1本の芯を延出させたり、あるいは範囲21
2を7本の撚り線とし、範囲211はそのうちの3本の
撚り線とすることもできる。 【0078】図21は、湾曲機構における湾曲ワイヤの
さらに他の例を示すものである。この例では、湾曲ワイ
ヤ202を、例えばステンレス鋼線の単線とし、その湾
曲部内に位置する範囲211での径を、例えば0.1m
m、湾曲コイル内に位置する範囲212での径を、例え
ば0.3mmとして、範囲211における可撓性を、範
囲212におけるそれよりも大きくしたものである。し
たがって、この例においても、上述した湾曲機構におけ
ると同様の効果を得ることができる。 【0079】なお、この場合の単線は、ステンレス鋼線
に限らず、タングステンや超弾性線等の引っ張り強度の
適当な金属を用いることができる。また、その外径も、
上記の数値に限らず、範囲212における外径が、範囲
211におけるそれよりも大きくなるようにすれば良
く、適用する機器に応じて適宜設定することができる。 【0080】図22は、上述した湾曲機構を有するこの
発明に係る超音波プローブの先端部の構成を示す断面図
である。超音波を送受波する超音波振動子214は、ハ
ウジング215に保持され、このハウジング215にフ
レキシブルシャフト216を連結する。これらハウジン
グ215およびフレキシブルシャフト216は、内シー
ス217内に通して、超音波振動子214が内シース2
17の先端部において回転可能に支持すると共に、内シ
ース217内には超音波伝達媒体218を封入してお
く。 【0081】一方、湾曲部を構成する第1〜第5の節輪
219〜223は、ピン224を介して回転自在に連結
し、その手元側の第5節輪223の手元側端部のほぼ対
称位置に2本の湾曲コイル225を固定し、これら各湾
曲コイル225内に湾曲ワイヤ228を延在して設け
る。各湾曲ワイヤ228は、ほぼ湾曲部に相当する範囲
に位置する可撓性の十分大きい湾曲ワイヤ226と、該
湾曲ワイヤ226から手元側操作部(図示せず)まで延
在する十分な引っ張り強度を有する湾曲ワイヤ227と
をもって構成し、湾曲ワイヤ226を第5,第3節輪2
23,221の陥凹部229を通して、その先端を第1
節輪219の陥凹部229に半田付け、ロー付けまたは
接着剤等により固定する。 【0082】第1〜第5の節輪219〜223内には、
上記の内シース217を通し、この内シース217を、
先端部の超音波振動子214が、第1節輪219から突
出するように、前口金230を介して第1節輪219に
接着固定する。また、第1〜第5の節輪219〜223
の外周には、湾曲ゴム231を設け、その先端部側を前
口金230に、後端部側を第5節輪223にそれぞれ糸
巻き接着等により固定する。さらに、第5節輪223か
ら手元側には、内シース217および湾曲コイル225
を内包するように外シース232を設け、その先端部側
を第5節輪223に固定した湾曲ゴム231と連続させ
て接着等により固定する。 【0083】この超音波プローブによれば、内視鏡等を
介して患者の体腔内に挿入し、その状態で図1または図
2に示す手元側の駆動ユニット5によりフレキシブルシ
ャフト216を介して超音波振動子214を回転させる
と共に、超音波振動子214により超音波の送受波を行
うことにより、超音波断層像を得ることができる。ま
た、超音波振動子214を所望の位置に導くために、図
1または図2に示す操作部11を介して所望の湾曲ワイ
ヤ228を引っ張ると、湾曲部は、図22において上方
または下方に湾曲し、これにより患部に対して所望の位
置または角度からの超音波断層像を得ることができる。 【0084】ここで、湾曲ワイヤ228を構成する先端
部側の湾曲ワイヤ226は、後端部側の湾曲ワイヤ22
7よりも可撓性が十分大きいので、湾曲部が湾曲した際
に、直線状に戻ろうとする力が非常に小さく、上記
(2)式で示した湾曲させる力Fは、殆どフレキシブル
シャフト216が直線状に戻ろうとする力だけとなる。
したがって、湾曲させる力Fを必要最小限に抑えること
ができるので、上記(2)式から湾曲ワイヤ228を引
く力も必要最小限とすることができると共に、その分、
従来よりも細い湾曲ワイヤを用いることができるので、
湾曲コイルも細径化でき、全体として超音波プローブを
細径化できる。さらに、湾曲ワイヤ228を引く力を小
さくできることから、操作部も小さくかつ構造の簡単な
ものにでき、さらに超音波プローブ全体を軽量化できる
など、使い勝手を大きく向上できる。 【0085】このように、上述した湾曲機構によれば、
湾曲部に位置する湾曲ワイヤの可撓性を、他の部分のそ
れよりも大きくしたので、湾曲時に手元側でワイヤを引
っ張る力を小さく抑えることができ、その結果、湾曲ワ
イヤを従来よりも細くできるので、内視鏡等の挿入部外
径を従来よりも細径化でき、したがって従来よりも患者
の苦痛を軽減することができる。 【0086】付記 1.スコープの鉗子チャンネルに挿通可能で、挿入部の
先端近傍に湾曲部を有する超音波プローブであって、前
記湾曲部を操作する操作部を、前記挿入部の途中に設け
た分岐部から延出させた延出部先端に設けると共に、該
操作部を前記スコープの鉗子口近傍に着脱自在に保持し
得るよう構成したことを特徴とする超音波プローブ。 2.前記操作部の一部に、該操作部を前記鉗子口に着脱
自在に保持する係止部を設けたことを特徴とする付記1
記載の超音波プローブ。 3.前記操作部を、前記鉗子口に装着したアダプタを介
して、該鉗子口の近傍に着脱自在に保持し得るよう構成
したことを特徴とする付記1記載の超音波プローブ。 4.前記アダプタは、前記操作部を保持する保持部と、
前記鉗子口と連通する開口部と、該開口部から分岐さ
れ、先端にルアー口金を有する側口とを有することを特
徴とする付記3記載の超音波プローブ。 5.前記アダプタの保持部を、弾性変形可能に構成した
ことを特徴とする付記4記載の超音波プローブ。 6.前記操作部を、磁気的吸着により前記アダプタに着
脱自在に保持するよう構成したことを特徴とする付記3
記載の超音波プローブ。 7.前記操作部を、面ファスナを介して前記アダプタに
着脱自在に保持するよう構成したことを特徴とする付記
3記載の超音波プローブ。 8.前記保持部を、弾性変形可能なアームの先端部に設
けたことを特徴とする付記4,5,6または7記載の超
音波プローブ。 9.スコープの鉗子チャンネルに挿通可能で、挿入部の
先端近傍に湾曲部を有する超音波プローブであって、前
記挿入部の途中に分岐部を介して2つの延出部を設け、
その一方の延出部の端部に、プローブ先端部の超音波振
動子を駆動する駆動ユニットに連結するためのコネクタ
部を、他方の延出部の端部に、湾曲部を操作する操作部
をそれぞれ設けると共に、これら延出部の少なくとも一
方を、前記分岐部において着脱自在に構成したことを特
徴とする超音波プローブ。 10.湾曲部の後端部に連結した湾曲コイルと、この湾
曲コイル内を通して配設され、その先端部を前記湾曲部
の先端部に固定した湾曲ワイヤとを有し、この湾曲ワイ
ヤを操作して前記湾曲部を湾曲させる湾曲機構におい
て、前記湾曲ワイヤを、その可撓性が、前記湾曲部に相
当する部分で、前記湾曲コイルに相当する部分における
可撓性よりも大きくなるよう構成したことを特徴とする
湾曲機構。 11.スコープの鉗子口から挿通可能な超音波プローブ
であって、湾曲部に連結した湾曲コイル内を通して、そ
の先端部を前記湾曲部の先端部に固定した湾曲ワイヤを
有し、この湾曲ワイヤの操作により前記湾曲部を湾曲さ
せる湾曲機構を具える超音波プローブにおいて、前記湾
曲ワイヤを、その可撓性が、前記湾曲部に相当する部分
で、前記湾曲コイルに相当する部分における可撓性より
も大きくなるよう構成したことを特徴とする湾曲機構。 12.前記湾曲ワイヤは、前記湾曲部に相当する部分
に、可撓性の大きいワイヤを接続してなることを特徴と
する付記10または11記載の湾曲機構。 13.前記湾曲ワイヤは撚り線からなり、その撚り線数
を、前記湾曲部に相当する部分で、前記湾曲コイルに相
当する部分における撚り線数よりも少なくしたことを特
徴とする付記10または11記載の湾曲機構。 14.前記湾曲ワイヤは、前記湾曲コイルに相当する部
分では撚り線とし、前記湾曲部に相当する部分ではその
断面積が、前記撚り線の断面積よりも小さい断面積の単
線としたことを特徴とする付記10または11記載の湾
曲機構。 15.前記湾曲ワイヤは単線からなり、その外径を、前
記湾曲部に相当する部分で、前記湾曲コイルに相当する
部分における外径よりも細くしたことを特徴とする付記
10または11記載の湾曲機構。 16.前記湾曲部に相当する部分のワイヤを、ケブラー
等の繊維をもって構成したことを特徴とする付記10,
11または12記載の湾曲機構。 17.前記湾曲ワイヤはポリエチレンからなり、その低
密度ポリエチレンの配合比を、前記湾曲部に相当する部
分で、前記湾曲コイルに相当する部分におけるよりも大
きくしたことを特徴とする付記10または11記載の湾
曲機構。 18.前記湾曲コイルに相当する部分における湾曲ワイ
ヤを、超鋼の撚り線または単線をもって構成したことを
特徴とする付記10〜16のいずれかに記載の湾曲機
構。 【0087】 【発明の効果】以上のように、この発明によれば、超音
波プローブの湾曲部を湾曲させる操作部を、分岐部から
延出させた延出部の先端に設けると共に、該操作部をス
コープの鉗子口近傍に着脱自在に保持し得るようにした
ので、操作部を鉗子口近傍に保持した状態で、スコープ
の操作と超音波プローブの湾曲操作とを一人の術者で行
うことができると共に、必要に応じて操作部を鉗子口近
傍から外すことにより、超音波プローブの湾曲操作を他
の術者により行うことができ、使い勝手を向上すること
ができる。また、操作部をスコープの鉗子口近傍に着脱
自在に保持することで、操作部のぶらつきを防止でき、
したがって操作部に結合する延出部や挿入部の損傷も有
効に防止することができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本出願人が開発している超音波プローブの使用
例を示す図である。 【図2】この発明の第1実施例を示す図である。 【図3】同じく、第2実施例を示す図である。 【図4】同じく、第3実施例を示す図である。 【図5】同じく、第4実施例を示す図である。 【図6】同じく、第5実施例を示す図である。 【図7】同じく、第6実施例を示す図である。 【図8】図7の作用を説明するための図である。 【図9】図7に示す分岐部の一例の構成を示す図であ
る。 【図10】同じく、他の例の構成を示す図である。 【図11】図10の部分詳細図である。 【図12】図7に示す分岐部のさらに他の例の構成を示
す図である。 【図13】この発明の第7実施例を示す図である。 【図14】図13に示す分岐部の一例の構成を示す図で
ある。 【図15】湾曲機構の作用を説明するための図である。 【図16】同じく、湾曲機構の作用を説明するための図
である。 【図17】改良した湾曲機構の一例の構成を示す図であ
る。 【図18】図17の全体構成図である。 【図19】改良した湾曲機構の他の例の構成を示す図で
ある。 【図20】改良した湾曲機構における湾曲ワイヤのさら
に他の例を示す図である。 【図21】同じく、さらに他の例を示す図である。 【図22】改良した湾曲機構を有するこの発明に係る超
音波プローブの先端部の構成を示す図である。 【符号の説明】 2 スコープ 3 超音波プローブ 4 患者 5 駆動ユニット 6 超音波観測装置 7 モニタ 8 湾曲部 9 分岐部 11 操作部 12 コネクタ部 120 挿入部 121 超音波振動子 123,124 延出部 125 鉗子口 126 T字管 127 ルアー口金 128 アーム 129 自動注水ポンプ 130 チューブ 131 保持部

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 スコープの鉗子チャンネルに挿通可能
    で、挿入部の先端近傍に湾曲部を有する超音波プローブ
    であって、 前記湾曲部を操作する操作部を、前記挿入部の途中に設
    けた分岐部から延出させた延出部先端に設けると共に、
    該操作部を前記スコープの鉗子口近傍に着脱自在に保持
    し得るよう構成したことを特徴とする超音波プローブ。
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