JPH1156597A - 両面ラミネート布を用いてなる製品 - Google Patents

両面ラミネート布を用いてなる製品

Info

Publication number
JPH1156597A
JPH1156597A JP24775597A JP24775597A JPH1156597A JP H1156597 A JPH1156597 A JP H1156597A JP 24775597 A JP24775597 A JP 24775597A JP 24775597 A JP24775597 A JP 24775597A JP H1156597 A JPH1156597 A JP H1156597A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fabric
cloth
double
sided
sided laminated
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP24775597A
Other languages
English (en)
Inventor
Takayuki Kono
孝之 河野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
MARUTAKA KK
MARUTAKA WOVEN LABEL
Original Assignee
MARUTAKA KK
MARUTAKA WOVEN LABEL
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by MARUTAKA KK, MARUTAKA WOVEN LABEL filed Critical MARUTAKA KK
Priority to JP24775597A priority Critical patent/JPH1156597A/ja
Publication of JPH1156597A publication Critical patent/JPH1156597A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Bathtubs, Showers, And Their Attachments (AREA)
  • Curtains And Furnishings For Windows Or Doors (AREA)
  • Purses, Travelling Bags, Baskets, Or Suitcases (AREA)
  • Bag Frames (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】縫製による製品の縫目による水密性が損なわれ
るのを防止した製品の提供。 【解決手段】織布からなる基布3の表裏両面に水性接着
剤4を全面塗布し、軟質合成樹脂製シート2を密着加熱
し一体にラミネートした両面ラミネート布1を設け、こ
の両面ラミネート布を素材とし、製品の構成用布を切断
成形し、その外周端縁を重ね切り曲げて高周波加熱によ
り熱融着し、製品とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、軟質合成樹脂製シ
ートを基布の両面に一体にラミネートした両面ラミネー
ト布を用いてなるシャワーカーテンや袋物またはカバン
等からなる収納用具に関するものであり、更に詳しく
は、基布の表裏両面に軟質合成樹脂製シートを一体にラ
ミネートした両面ラミネート布からシャワーカーテンや
袋物またはカバン等からなる収納用具の構成用布材を切
断成形し、該構成用布材の切断端縁を互いに内側方向に
折り曲げてなる折曲部の外側面を互いに密接せしめて該
折曲部を高周波加熱して加圧密着せしめて一体に接着す
ることによりシャワーカーテンや袋物またはカバン等の
収納用具の製品に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来この種の基布に軟質合成樹脂製シー
トを一体にラミネートしたラミネート布を用いてなる袋
物やカバン6a等の収納用具6においては、図8乃至図
9に示すごとく、袋物やカバン等の収納用具6の展開形
の複数枚に区分し切断成形した構成用布7を相互にミシ
ン掛けのミシン糸11により縫着して一体に連結して成
型した袋物やカバン等の収納用具のコーナー部等の連結
部においては、図9に示す如く、ミシン掛けによる縫着
部の密封性の観点から、ミシン掛けのミシン糸11によ
る縫着の際にゴムやラミネート布やプラスチックシート
等からなる防水用材12を前記構成用布の間に挾み込ん
で、サンドウイッチ状の重層状に重ね合わせて、該防水
用材12の一部を外側方向に突出せしめ、かつ、ゴム又
はプラスチックシート又はラミネート布等からなる防水
用布13を前記サンドウィッチ状に重ね合わせた構成用
布の折曲部の内側方向から全体を包込んで被覆して、該
折曲部をミシン掛けにより縫着して一体に連結すること
により、収納用具を形成してなるものであった。
【0003】また従来のこの種の収納用具を成型するた
めの素材として用いられる構成用布は、基布の片面全面
に軟質合成樹脂製シートを一体にラミネートした片面ラ
ミネート布12が用いられているものであった。
【0004】さらに浴場やシャワールームにおいて用い
られるシャワーカーテンは、軟質合成樹脂シートや合成
繊維製織布或いは合成樹脂製不織布の防水シートや防水
布を用いるものであった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来技術におけるこの
種の収納用具においては、模様形状や色彩に変化に富ん
だ装飾効果が高くしかも比較的安価で防水効果があり工
業的製造工程により比較的安価に大量生産が可能なよう
に、ラミネート布を構成素材として成型された袋物また
はカバン等の収納用具が提供されているが、従来のラミ
ネート布は片面ラミネート布であり、片面ラミネート布
を構成素材とした収納用具においては、構成素材たる片
面ラミネート布から複数枚に区画して切断成型した収納
用具の構成用布を一体に連結する際に、片面ラミネート
布においては基布とラミネートシートとが高周波加熱に
より遊離または剥離する恐れがあり、十分な接着効果が
得られないため高周波加熱による接着が行えないために
工業用ミシンを用いてミシン掛けによる縫着によって行
っているが、ミシン掛けによる縫着によっては、ミシン
の縫い目により水密性が損なわれ、外部から雨水等の水
分が収納用具内部に侵入してたり、また、水分を多量に
含んだ物品を収納した場合には収納用具の外部に液が滲
み出る等の恐れがあるため、これを防止するためには構
成用布のミシン掛けによる縫着の際には連結する構成用
布の間に防水材を間に挾み、かつ、連結する構成用布の
裏側方向から防水材で全面を包込んで被覆してサンドウ
ィッチ状に重ね合わせた折曲部を縫着しなければならな
いという問題があった。
【0006】また従来のシャワーカーテンにおいては、
軟質合成樹脂製シートまたは合成樹脂製織布または不織
布の防水シートまたは防水布を用いるものであったが、
この種の素材には模様や図柄を印刷したり織り込んだり
することは技術的に非常に難しく、製造コストを高くま
た温水や洗剤等により表示部分が落ちたりする等の問題
があった。
【0007】また更に従来の片面ラミネート布を用いた
収納用具においては、その収納用具の構成用布を一体に
連結する際に防水効果を高めるための防水性を有する防
水材の間隙材や防水性を有する防水材の被覆材を必要と
するという問題があるため、両面ラミネート布を使用し
ようとすると、両面ラミネート布の製造においては基布
の両面に軟質合成樹製シートを一体にラミネートしよう
とするとラミネートの製造工程においてラミネートした
軟質合成樹脂製シートの間に気泡が発生して、シートと
基布とが密着していないの空泡が生じ、このため空泡部
から破損したり裂けたりする等の強度が低下し、或いは
外観上著しく劣る等の問題があり、特に基布が天然繊維
製の基布の場合には素材自体に表面に微小な起毛や微小
穴や燐片がありラミネートの際の気泡の発生を阻止する
ことが困難であった。
【0008】本発明は、従来技術における上記の問題を
解決し、基布の両面に軟質合成樹脂製シートを一体にラ
ミネートした両面ラミネート布をシャワーカーテンとし
てシャワーカーンに任意形状の図柄や色彩を表した素材
によるシャワーカーテンを提供し、また収納用具の構成
用布を連結する場合において防水材の間隙材や被覆材を
全く必要とせず連結しようとする構成用布の相互を直接
に高周波加熱により接着することができる様に収納用具
の構成素材を両面ラミネート布を用いた収納用具と両面
ラミネート布を用いた収納用具の製造方法とを提供する
ことを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の問題点
を克服し解決するために鋭意研究をした結果、織布から
なる基布の表裏両面に水性接着剤を両側面全面に塗布
し、軟質合成樹脂製シートを密着して加熱し一体にラミ
ネートした両面ラミネート布を設け、この両面ラミネー
ト布を製品の素材とし、該両面ラミネート布から製品の
構成用布を切断成形してその外周端縁を折り曲げて高周
波加熱により熱融着することによりシャワーカーテンや
袋物またはカバン等の収納用具としたものである。
【0010】前記両面ラミネート布から収納用具の構成
用布を必要枚数に切断成形し、該構成用布の側端縁方向
を互いに内側方向に折り曲げてなる折曲部の外側面を重
合して密接せしめ、該折曲部を高周波加熱して一体に接
着することにより袋物またはカバン等からなる収納用具
とするものである。この様にして布の両面に合成樹脂製
シートを一体にラミネートした両面ラミネート布を用い
てなる収納用具としたものである。
【0011】織布からなる基布の一側面全面に酢酸ビニ
ルコポリマーエマルジョンの水性接着剤を塗布し、軟質
塩化ビニル製シートを重合密着し120℃°〜130℃
で加熱加圧して一体にラミネートして片面ラミネート布
を形成し、この片面ラミネート布の基布のラミネート面
と反対方向である他方の側面全面に、酢酸ビニルコポリ
マーエマルジョンの水性接着剤を一側面全面に塗布し、
軟質塩化ビニル製シートを重合密着し80℃前後に加熱
加圧し気泡の発生を抑止しながら基布の両側面に軟質塩
化ビニル製シートを一体にラミネートしてなる両面ラミ
ネート布を形成する。
【0012】次ぎに、前記両面ラミネート布から、任意
形状にシャワーカーテンや袋物またはカバン等からなる
収納用具の構成用布を必要枚数に切断成形し、前記構成
用布の切断端縁や側端縁の外周側縁方向を互いに内側方
向に折り曲げて折曲部を形成し、該折曲部の外側面を重
合して密接した後、該折曲部を高周波により加熱加圧し
て一体に接着することによりシャワーカーテンや袋物ま
たはカバン等からなる収納用具を形成するものである。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明は、袋物またはカバン等か
らなる収納用具を、織布からなる基布の両面に軟質合成
樹脂製シートを一体にラミネートした両面ラミネート布
を構成素材として両面ラミネート布から収納用具の展開
形状の複数枚に区画して切断成型してなる構成用布を形
成し、前記構成用布の端縁方向を互いに内側方向へ折り
曲げてなる折曲部を形成し該構成用布の折曲部の外側面
を相互に密接して重ね合わせた折曲部を高周波加熱によ
り一体に熱融着して接着し構成用布を一体に連結して収
納用具としてなるものである。
【0014】このように、収納用具の構成素材を両面ラ
ミネート布からなる構成用布としたことにより、収納用
具を成型する際に従来の如く構成用布を一体に連結する
連結部に防水性の間隙材を挾み込んだり、防水性の被覆
シートで包込んで被覆した上で当該連結部をミシン掛け
により縫着する必要が全くなくなり、構成用布の端部方
向を内側に折り曲げて折曲部を形成し、該折曲部を高周
波加熱することにより容易に一体に熱融着して接着する
ことができるので、この種の収納用袋を安価にかつ大量
に製造することができ、しかも接着部のラミネートされ
た基布や合成樹脂製シートが遊離したり剥離したりする
ことがなく強固に一体に接着されるように働くものであ
る。
【0015】基布は、天然繊維製または合成繊維製のい
ずれでもよくこれらの繊維を織り込んで形成した織布で
あればその種類を問わないが比較的強靱でかつ安価で入
手し安い点から、天然繊維のものはコットンまたはウー
ルがよく、合成繊維に場合には塩化ビニールまたはポエ
ステルの織布が好適であり、基布の肉厚も特に限定され
ないが余りに厚さの大きい基布を用いると両面にラミネ
ートする軟質合成樹脂製シートの接着効果が低下する恐
れがあるから、一般にこの種のラミネート布として用い
られる程度のもので0.05mm程度から1.5mm程
度まで厚さの織布が好適である。また、基布は、両面ラ
ミネート布をシャワーカーテンや収納用具の製品の構成
素材とするときは、天然繊維製特にコットンまたはウー
ルとすれば、基布の表面への印刷プリントが鮮明かつ比
較的容易に行えるようになり、また、強靱で安価であ
り、しかも絵柄織等も比較的容易にできるので、意匠外
観に優れた両面ラミネート布を構成素材とした製品が得
られるようになる。
【0016】また、軟質合成術製シートについても特に
限定はなく水性接着剤により基布にラミネート可能なも
のであればどのようなものでもよいが、比較的風合いが
よくしかもある程度強靱性があってしかも安価である
点、及び、水性接着剤の酢酸ビニルコポリマーエマルジ
ョンやアクリル酸エステルコポリマーエマルジョンとの
接着性が良好であることから熱可塑性合成樹脂特に軟質
塩化ビニル製シートが好適であり、軟質合成樹脂製シー
トの肉厚は特に問わないが、通常この種収納用具のラミ
ネート布に用いられる軟質合成樹脂製シートは0.05
mm程度から乃至0.5mm程度までの肉厚のものが好
適である。
【0017】また、接着剤は、水性接着剤でエマルジョ
ンタイプの酢酸ビニルコポリマーエマルジョンを主要剤
とするもの取扱の容易性や安全性かつ比較的安価性から
用いられ、また軟質塩化ビニル製シートとのより強固な
接着性が得られることから、アクリル酸エステルコポリ
マーエマルジョンをも用いこともでき、この水性接着剤
を基布の表面全面に均一に塗布する。この水性接着剤の
基布へ塗布は、20g/m2の塗布量程度に塗布する。
【0018】基布の表面への水性接着剤の塗布は、塗布
量を通常のこの種のラミネートの際の塗布量の通常の塗
布量である20g/m2程度が塗布し、基布に軟質合成
樹脂製シートを重合密着し約120℃〜約130℃の範
囲の温度において加熱し、両側外方から加圧ローラによ
り加圧しながら基布と軟質合成樹脂製シートとを一体に
ラミネートして片面ラミネート布を形成するものであ
る。
【0019】基布の片面に軟質合成樹脂製シートを一体
にラミネートした片面ラミネート布の基布のラミネート
面と反対方向たる裏側面に、水性接着剤の酢酸ビニルコ
ポリマーエマルジョンを塗布して軟質合成樹脂製シート
の軟質塩化ビニル製シートを重合密着し80℃前後に加
熱し加圧ローラーの間を通過せしめて熱融着して一体に
ラミネートし、基布の両面に軟質合成樹脂製シートの軟
質塩化ビニル製シートを一体にラミネートした両面ラミ
ネート布を形成するものである。
【0020】この場合片面ラミネート布の基布へ軟質合
成樹脂製シートたる軟質塩化ビニル製シートの加熱加圧
によるラミネートにおいては、水性接着剤たる酢酸ビニ
ルコポリマーエマルジョンに含有された水分が加熱によ
り水蒸気化して気泡が発生しない程度の加熱温度域に抑
制することが重要であり、水溶性接着剤の酢酸ビニルコ
ポリマーエマルジョンの塗布により、基布に吸収拡散さ
れた水分が水蒸気化しない温度域でしかも、接着効果を
発揮しうる加熱温度域の80℃前後の温度範囲に設定す
ることによりラミネートに際に水分による水蒸気による
気泡の発生を抑止しながら両面ラミネート布を形成する
ように働くものである。
【0021】両面ラミネート布からは、シヤワーカーテ
ンとしての必要な面積をより若干広くした面積を有する
矩形状にシャワーカーテンの構成用布に切断成形し、該
構成布の外周全側縁を約2cm幅に内側方向に折り曲げ
て折曲部を形成し、該折曲部を高周波加熱器により40
0KHz〜4MHzの範囲の高周波を発生せしめて加熱
し熱融着し加圧して一体に圧着するものである。
【0022】また両面ラミネート布からは、収納用具が
例えば袋物においては、その展開形状に底面用及び正面
用及び背面用の3枚の構成用布を区画して切断成型し、
カバンにおいては底面用と上面用及び左右側面用並びに
正面用及び背面用の6枚の構成用布に区画して切断成型
し、該構成用布の端縁方向を幅約0.3cm乃至約2c
m程度に内側方向へ折り曲げて折曲部を形成し、連結す
る構成用布の折曲部の外側面を重ね合わせ、この重ね合
わせた折曲部を高周波発生器により約4KHzの高周波
を発生せしめて加熱し一体に熱融着して圧着するもので
ある。
【0023】このように、収納用具用の構成素材たる構
成用布を両面ラミネート布としたから、単に構成用布の
端縁方向を内側方向に折り曲げて折曲部を設けて連結し
ようとする構成用布の折曲部を互いに重ね合わせて高周
波加熱することによって、ミシン掛により縫着すること
なく、構成用布を一体に接着して連結して収納用具を成
型することができるように働くものである。
【0024】
【実施例】次ぎに本発明について実施例に基づき説明す
るが、これらは本発明を限定するものではない。 (実施例1)以下に本発明の実施例を示す図1乃至図7
に基づいて説明する。本発明の収納用具6は、両面ラミ
ネート布1から収納用具6のうち、例えばカバン6aの
展開形状で複数枚に区画して切断成型した構成用布7を
形成し、構成用布7の端縁7a方向の全周面を幅0.7
cmに内側方向へ折り曲げて折曲部8を形成し、連結す
る構成用布7の折曲部8を互いに重ね合わせて、該重ね
合わせた折曲部8を高周波加熱により一体に熱融着して
一体に圧着し、順次に複数枚の構成用布7を接着し一体
に連結してカバン6aの収納用具6を形成するものであ
る。
【0025】(実施例2)本発明のシャワーカーテン1
0は、両面ラミネート布1からシャワーカーテン10よ
り若干面積を大きく、例えば矩形のシャワーカーテン1
0においては縦方向及び横方向において各々2cm幅に
大きく切断成形してシャワーカーテンの構成用布7を形
成し、構成用布7の端縁方向の全周面を幅1cmに内側
方向へ折り曲げて折曲部8を形成し、連結する構成用布
7の折曲部8を互いに重ね合わせて該重ね合わせた折曲
部8を高周波加熱器により高周波加熱して一体に熱融着
して一体に圧着し、シャワーカーテン10を形成するも
のである。
【0026】(実施例3)両面ラミネート布1は、コッ
トン製の肉厚0.1mmの織布の基布3の表面全面に、
酢酸ビニルコポリマーエマルジョンを主剤とする水溶性
接着剤4を20g/m2の塗布量に塗布し、基布3の表
面に肉厚0.1mmの軟質塩化ビニル製シート2を重合
密着して120℃で加熱しながら加圧ローラ5の間を通
過させて加圧して一体にラミネートして片面ラミネート
布を形成する。
【0027】この片面ラミネート布の基布3のラミネー
ト面と反対方向たる裏側面に酢酸ビニルコポリマーエマ
ルジョンを主剤とする水溶性接着剤4を20g/m2
塗布量に塗布し、軟質塩化ビニル製シート2を前記片面
ラミネート布の基布3の裏側面に重合密着して80℃前
後で加熱し、水性接着剤に含有された水分が水蒸気化し
て気泡が発生するのを抑制しながら、加圧ローラ5の間
を通過せしめて上下方向から加圧して一体にラミネート
し両面ラミネート布1を形成するものである。
【0028】この様にして形成した両面ラミネート布1
から袋物を形成するには、袋物の展開形に両面ラミネー
ト布1から切断成形し袋物の構成用布7を形成し、該構
成用布7を実施例1の製造方法により袋物の収納用具6
を形成するものである。
【0029】
【発明の効果】本発明は上記の如く構成したから、従来
のラミネート布を構成素材とした袋物やカバン等の収納
用具においては、構成用布のみでは連結できずミシン掛
けによる縫着に際しは、防水用の間隙材と被覆材とをサ
ンドウィツチ状に重ね合わせる必要があったが本発明に
おいては、両面ラミネート布を構成素材としたので構成
用布を互いに折り曲げてなる折曲部を、単に重ね合わせ
て高周波加熱により熱融着により一体に接着でき、しか
も、収納用具の生産効率を高めることができ製造コスト
も低減できるとともに意匠外観上も優れたものが提供で
きるという効果がある。
【0030】さらに本発明は、織布の基布の両面に水性
接着剤により軟質合成樹脂製シートの軟質塩化ビニル製
シートを一体にラミネートした両面ラミネート布を素材
として該両面ラミネート布からシャワーカーテンの構成
用布を切断成形したものであるから、外周端縁を内側面
方向へ折り曲げて高周波加熱により一体に熱融着するこ
とができるので、従来シャワーカーテンとして利用でき
なかったラミネート布がそのまま利用できることにな
り、しかも基布を天然繊維製とすればシャワーカーテン
にあざやかな図柄や色彩を印刷プリントしたり、図柄織
に織り込んだ織布を利用できるので、カラフルで意匠外
観に優れたシャワーカーテンが提供できるという効果が
ある。
【0031】さらに基布の両面に水溶性接着剤を利用し
て、軟質合成樹脂製シートを一体にラミネートして両面
ラミネート布を形成し、しかも、片面ラミネート布への
軟質合成樹脂製シートのラミネートには80℃前後の低
温で加熱することにより水溶性接着剤の水分が水蒸気化
して気泡化するのを抑止しながら、加圧ローラにより一
体にラミネートして両面ラミネート布を形成するもので
あるから、両面ラミネート布に気泡が全くないものを提
供することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の両面ラミネート布の製造方法を示す要
部の斜視図である。
【図2】本発明の片面ラミネート布の製造方法を示す要
部の斜視図である。
【図3】図1のAーA線の断面図である。
【図4】図3の要部の拡大断面図である。
【図5】本発明の両面ラミネート布により形成した収納
用具のカバンの斜視図である。
【図6】図5のBーB線の断面図である。
【図7】本発明の両面ラミネート布により形成したシャ
ワーカーテンの斜視図である。
【図8】従来の片面ラミネート布を構成素材とした収納
用具のカバンの斜視図である。
【図9】図8におけるカバンのCーC線の断面拡大図で
ある。
【符号の説明】
1 両面ラミネート布 1a 片面ラミネート布 2 軟質合成樹脂製シート 3 基布 4 水性接着剤 5 加圧ローラ 6 収納用具 7 構成用布 a 構成用布の端部 8 折曲部 9 折曲部の外側面 10 シャワーカーテン 11 ミシン糸 11 防水用材 12 防水用布

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水性接着剤を両側全面に塗布した織布か
    らなる基布の両面に軟質合成樹脂製シートを各々重合密
    着し加熱加圧して一体にラミネートしてなる両面ラミネ
    ート布を形成し、該両面ラミネート布を任意形状に切断
    しシャワーカーテンの構成用布を成形し、該シャワーカ
    ーテンの構成用布の外周端縁方向を内側方向に折り曲げ
    て折曲部を設け該折曲部を高周波加熱し加圧して一体に
    熱融着することによりシャワーカーテンを形成してなる
    ことを特徴とする両面ラミネート布を用いてなる製品。
  2. 【請求項2】 水性接着剤を両側全面に塗布した織布か
    らなる基布の両面に軟質塩化ビニル製シートを各々重合
    密着し加熱加圧して一体にラミネートしてなる両面ラミ
    ネート布を形成し、該両面ラミネート布を任意形状にか
    つ必要枚数に切断して袋物又はカバン等の収納用具の構
    成用布を成形し、前記構成用布の外周端縁方向を内側方
    向に折り曲げて折曲部を設け、複数枚の構成用布の折曲
    部の外側面を互いに重合して密接し該折曲部を高周波加
    熱し加圧して一体に熱融着し構成用布を連結することに
    より袋物またはカバン等からなる収納用具を形成してな
    ることを特徴とする両面ラミネート布を用いてなる製
    品。
  3. 【請求項3】 天然繊維製の織布からなる基布の一側面
    全面に酢酸ビニルコポリマーエマルジョンの水性接着剤
    を塗布し、軟質塩化ビニル製シートを重合密着し120
    ℃°〜130℃で加熱加圧して一体にラミネートして片
    面ラミネート布を形成し、 前記片面ラミネート布の基布のラミネート面と反対方向
    である他方の側面全面に、酢酸ビニルコポリマーエマル
    ジョンの水性接着剤を一側面全面に塗布し、軟質塩化ビ
    ニル製シートを重合密着し80℃前後に加熱加圧し気泡
    の発生を抑止しながら基布の両側面に軟質塩化ビニル製
    シートを一体にラミネートしてなる両面ラミネート布を
    形成し、該両面ラミネート布から任意形状にかつ必要枚
    数の袋物またはカバン等からなる収納用具の構成用布を
    切断成形し、前記構成用布の外周端縁方向を内側方向に
    折り曲げて折曲部を設け、複数枚の構成用布の折曲部の
    外側面を互いに重合密接して該折曲部を高周波加熱し加
    圧して一体に熱融着し構成用布を連結することにより袋
    物またはカバン等からなる収納用具を形成してなること
    を特徴とする両面ラミネート布を用いてなる製品。
JP24775597A 1997-08-28 1997-08-28 両面ラミネート布を用いてなる製品 Pending JPH1156597A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24775597A JPH1156597A (ja) 1997-08-28 1997-08-28 両面ラミネート布を用いてなる製品

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24775597A JPH1156597A (ja) 1997-08-28 1997-08-28 両面ラミネート布を用いてなる製品

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1156597A true JPH1156597A (ja) 1999-03-02

Family

ID=17168189

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP24775597A Pending JPH1156597A (ja) 1997-08-28 1997-08-28 両面ラミネート布を用いてなる製品

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1156597A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2017003180A1 (ko) * 2015-07-01 2017-01-05 호전실업 주식회사 고주파 접합법으로 형성된 접합패턴선을 갖는 다운제품 및 이의 제조방법
EP3321416A4 (en) * 2015-07-09 2019-03-13 Hojeon Limited METHOD FOR SEAMLESS TISSUE-COUPLING USING A LINK PATTERN LINE FORMED BY HIGH-FREQUENCY LINKAGE TECHNIQUE
JP7037686B1 (ja) * 2021-05-18 2022-03-16 愛 井上 鞄用保形具

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2017003180A1 (ko) * 2015-07-01 2017-01-05 호전실업 주식회사 고주파 접합법으로 형성된 접합패턴선을 갖는 다운제품 및 이의 제조방법
KR20170004211A (ko) * 2015-07-01 2017-01-11 호전실업 주식회사 고주파 접합법으로 형성된 접합패턴선을 갖는 다운제품 및 이의 제조방법
EP3321416A4 (en) * 2015-07-09 2019-03-13 Hojeon Limited METHOD FOR SEAMLESS TISSUE-COUPLING USING A LINK PATTERN LINE FORMED BY HIGH-FREQUENCY LINKAGE TECHNIQUE
JP7037686B1 (ja) * 2021-05-18 2022-03-16 愛 井上 鞄用保形具

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US3026225A (en) Waterproof garment and method of making
US5442818A (en) Inner lining and process for making it
US4811428A (en) Washable and disposable bib and fabric for manufacturing same
CA2326954C (en) A flexible water proof glove
US6694528B1 (en) Laminated assembly seam of outdoor garment and process of making same
JP2017523831A (ja) 衣服およびその他の生地製品用の接着製作方法
US20110053450A1 (en) Textile embellishments that permanently bond to waterproof and/or waterproof-breathable fabrics
JPH0814070B2 (ja) 装飾用リボンおよびシ−ト材料
AU752465B2 (en) Process for the production of laminated pockets and laminated pocket
JP2000287751A (ja) フェイスマスクシート
JPH1156597A (ja) 両面ラミネート布を用いてなる製品
JP2014122436A (ja) スライドファスナーの取り付け構造物
US4597812A (en) Handicraft bonding
JPH0892868A (ja) 防水性縫目構造を有する防水布帛およびその製造方法
JP4324721B2 (ja) 装飾体の製造法
JPH0465235A (ja) 折り曲げラインをもった被覆材の構造
JPS6052237B2 (ja) 隅どり模様を有する不織布
GB1204128A (en) Improvements in or relating to cushioning material and to a process for making the same
JPH0761901A (ja) 草花の密封接着方法およびその方法で製造された草花密封接着製品
JPH05163605A (ja) 帽子のつば部分の製造方法
JP3218128U (ja) 刺繍ワッペン
JP2005066940A (ja) 汎用シート材
TWM594619U (zh) 無車縫的布料結構
JP3081542U (ja) パネル
KR950032877A (ko) 자카드의 질감을 갖는 인조피혁의 제조방법