JPH1156342A - 浄水中の生菌・原虫類の測定方法 - Google Patents

浄水中の生菌・原虫類の測定方法

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JPH1156342A
JPH1156342A JP9241825A JP24182597A JPH1156342A JP H1156342 A JPH1156342 A JP H1156342A JP 9241825 A JP9241825 A JP 9241825A JP 24182597 A JP24182597 A JP 24182597A JP H1156342 A JPH1156342 A JP H1156342A
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JP
Japan
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purified water
protozoa
sensor surface
live bacteria
semiconductor substrate
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JP9241825A
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Ryosuke Fukushima
良助 福嶋
Satoshi Nomura
聡 野村
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Horiba Ltd
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Horiba Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 浄水中に含まれるクリプトスポリジウムなど
生菌・原虫類を選択的に測定することができるととも
に、簡単な操作かつきわめて短時間に測定を行うことが
できる浄水中の生菌・原虫類の測定方法を提供するこ
と。 【解決手段】 半導体基板5の一方の面にセンサ面7を
有し、前記半導体基板5に対してプローブ光3を照射す
るように構成された光走査型二次元濃度分布測定装置の
前記センサ面7にサンプルとしての浄水29を接するよ
うに設け、そのときのpH変化をモニターすることによ
り前記浄水中に生菌・原虫類cが含まれているか否かを
判定するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、上水道など浄水
に含まれるクリプトスポリジウムなどの生菌・原虫類の
測定方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、感染性微生物クリプトスポリジウ
ムによる集団下痢事件などの被害が我が国や、米国ある
いは英国などで発生している。前記クリプトスポリジウ
ムは、被膜に覆われたオーシストという体形をとること
などから、塩素などの消毒剤に対し強い抵抗力を有す
る。このため、現在の浄水工程での除去は困難である。
【0003】そして、1996年9月に発表された我が
国の厚生省の指針案では、浄水処理の徹底と濾過池出口
の濁度を0.1度以下に維持することを浄水場での予防
対策としているとともに、水道水に関するクリプトスポ
リジウムのオーシストの検出のための暫定的な試験方法
として、以下のような試験方法を推奨している。
【0004】すなわち、前記試験方法の概要は、採取し
た試験水を直径47mm以上のディスクフィルタで濾過
濃縮し、このフィルタをアセトンで溶解し遠心分離した
後、生じた沈殿物を(必要に応じてショ糖浮遊法による
前処理を行い)適当な濃度に再懸濁させる。この再懸濁
液の適当量を直径25mmのディスクフィルタで濾過
し、濾紙上の捕捉物をモノクロナール抗体で蛍光染色
し、プレパラートを作製後、落射蛍光顕微鏡を用いてク
リプトスポリジウムを推定し、同時に、微分干渉装置に
よりその内部構造を精査して確定を行い、それぞれの推
定および確定数を算出する。というものである。
【0005】また、現場モニタとして濁度計を用い、濁
度計測として0.1NTU以下とすることとなってい
る。このようにしたには次の理由によるものと思われ
る。すなわち、現場パイロットプラントおよび実プラン
トでの凝集剤に硫酸バンドを用いた浄水の処理実験によ
ると、浄水中のクリプトスポリジウムの存在量と最も相
関の高かった指標は、径が4μm〜7μmの粒子の量で
あり、濁度はこれに次ぐ相関があると報告されており、
米国水道協会では、上水道水中のクリプトスポリジウム
による感染症の発生を最小限に抑えるため、濾過水の濁
度を0.1NTU以下に維持するように提言しているた
めである。なお、前記NTUとは、Nephelome
tric Turbidity Unitの頭文字をと
ったもので、ホルマジン濁度標準液(ホルマジンポリマ
ー)を用いて、散乱光測定法により測定した濁度で、
0.1NTU=約0.07度である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記試
験方法は、多くの複雑で煩瑣なステップを含む手分析で
あるとともに、測定に多くの器材を必要とし、数10分
もかかるようなステップ数回行う必要があり、試験多く
の時間と労力を要するといった不都合があり、また、自
動化を行うこともきわめて困難である。
【0007】また、前記濁度法による計測は、懸濁物質
を測定しているものであって、クリプトスポリジウムの
みを選択的に測定しているとは言えず、その計測結果に
は濁度物質などに起因して誤差が大きく混じり、クリプ
トスポリジウムのみを必ずしも正確に検出し、測定する
ことができないといった問題点がある。
【0008】そして、上述したように、飲用に供される
浄水は塩素殺菌が施されるが、塩素に対して強い抵抗力
を有するクリプトスポリジウムなどの生菌・原虫類以外
の大腸菌などの微生物は生息してなく、この消毒後の水
における生理代謝活性は、クリプトスポリジウムなどの
生菌・原虫類によるものと考えることができる。
【0009】ところで、近年、液体中あるいは物質中に
しみこんだ液体中に溶存している物質(イオンなど)の
濃度を二次元的に計測する装置の研究・開発が行われ、
この二次元分布の計測を行う手法の一つに、LAPS
(Light−Addressable Potent
iometric Sensor)センサからなる電気
化学画像計測装置がある。このような装置は、例えば、
Jpn.J.Appl.Phys.Vol.33(19
94)pp L394−L397に記載してあるよう
に、イオンなどに感応するセンサ面を形成した半導体基
板を適宜の光でスキャンし、このスキャンによって、半
導体基板中に誘発された光電流を取り出すことにより測
定を行うことができる。
【0010】前記装置のセンサ面を直接計測したい対象
物質に挿入したり接触させることによって溶存物質の濃
度分布を測定する。得られたデータは、コンピュータ処
理により、二次元または三次元の濃度分布画像として出
力される。ある時間での濃度分布のみならず、その変化
の様子をリアルタイムに追跡することができる。リアル
タイムに得られた画像を、目視、CCDカメラなどによ
って得られた光学的画像と容易に比較できる。
【0011】この出願の出願人は、上述の二次元濃度分
布を測定する装置およびこれに関連した技術を主題とす
る発明を、特願平7−39114号(特開平8−213
580号)を始めとして多数特許出願している。
【0012】この発明は、上述の事柄に留意してなされ
たもので、その目的は、浄水中に含まれるクリプトスポ
リジウムなどの生菌・原虫類を選択的に測定することが
できるとともに、簡単な操作かつきわめて短時間に測定
を行うことができる浄水中の生菌・原虫類の測定方法を
提供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明の浄水中の生菌・原虫類の測定方法は、半
導体基板の一方の面にセンサ面を有し、前記半導体基板
に対してプローブ光を照射するように構成された光走査
型二次元濃度分布測定装置の前記センサ面にサンプルと
しての浄水を接するように設け、そのときのpH変化を
モニターすることにより前記浄水中に生菌・原虫類が含
まれているか否かを判定するようにしている。
【0014】浄水中の生菌・原虫類を測定するには、例
えば、サンプルとしての浄水を適宜のゲルに塗布し、こ
のゲルを、その塗布面がサンサ面に当接するようにして
セットする。そして、浄水中に生菌・原虫類が存在して
おれば、その生理代謝活性により、ゲルにおけるpHに
変化が生ずる。したがって、このpHの変化の有無を数
値的に捉えることにより、浄水中に生菌・原虫類が含ま
れているか否かを判定することができる。
【0015】上記浄水中の生菌・原虫類の測定方法によ
れば、濁度法などに則った従来の浄水中のクリプトスポ
リジウムの測定方法と異なり、浄水中に含まれるクリプ
トスポリジウムなどの生菌・原虫類のみを選択的に測定
することができるとともに、はるかに簡単にしかもきわ
めて短時間に測定を行うことができる。
【0016】
【発明の実施の形態】発明の実施の形態を図面を参照し
ながら説明する。まず、この発明の浄水中の生菌・原虫
類の測定方法を説明する前に、この測定方法に用いる光
走査型二次元濃度分布測定装置の構成について、図1を
参照しながら説明する。
【0017】図1において、1はセンサ部で、センサ2
とこれにプローブ光3を照射するための光照射部4とか
らなる。
【0018】前記センサ2は、シリコンなどの半導体よ
りなる基板5の一方の面(図示例では上面)にSiO2
層6、センサ面としてのSi3 4 層7を熱酸化、CV
Dなどの手法によって順次形成してなるもので、センサ
面7は例えば水素イオンに応答するように形成されてい
る。8はセンサ面7を含みその周囲に設けられるセル
で、溶液などの試料を収容できるように構成され、合成
樹脂などの絶縁性素材よりなる。
【0019】そして、9,10はセンサ面7の近傍に設
けられる対極、比較電極(参照極)で、これらの対極
9、比較電極10は、ともに後述するポテンショスタッ
ト15に接続されている。また、11は半導体基板5に
設けられる電流信号取出し用のオーミックコンタクト
で、後述する電流−電圧変換器16および演算増幅回路
17を介してポテンショスタット15に接続されてい
る。
【0020】また、12はセンサ2を二次元方向、つま
り、X方向(図示例では左右方向)とこれと直交するY
方向(紙面に垂直な方向)に走査するセンサ走査機構と
しての透過型XYステージで、走査制御装置13によっ
て制御される。
【0021】前記光照射部4は、例えば半導体レーザか
らなるとともに、半導体基板5および透過型XYステー
ジ12の下面側(センサ面7とは反対側)に設けられて
おり、後述するインタフェースボード18を介して入力
されるコンピュータ19(後述する)からの制御信号に
よって断続光を発するとともに、XYステージ12によ
って二次元方向に走査されるセンサ2の半導体基板5に
対して最適なビーム径になるように調整されたプローブ
光3を照射するように構成されている。
【0022】14はセンサ部1を制御するための制御ボ
ックスであって、半導体基板5に適宜のバイアス電圧を
印加するためのポテンショスタット15と、半導体基板
5に形成されたオーミックコンタクト11から取り出さ
れる電流信号を電圧信号に変換する電流−電圧変換器1
6と、この電流−電圧変換器16からの信号が入力され
る演算増幅回路17と、この演算増幅回路17と信号を
授受したり、走査制御装置13や光照射部4に対する制
御信号を出力するインタフェースボード18などよりな
る。
【0023】19は各種の制御や演算を行うとともに、
画像処理および出力機能を有する画像出力装置としての
コンピュータ、20は例えばキーボードなどの入力装
置、21はカラーディスプレイなどの表示装置、22は
メモリ装置である。
【0024】上記構成の光走査型二次元濃度分布測定装
置を用いて、溶液の水素イオン濃度(pH)を測定する
場合について説明すると、セル8内に溶液を入れる。こ
れにより、センサ面7に溶液が接する。そして、対極9
および比較電極10を溶液に浸漬する。
【0025】上記の状態で、半導体基板5に空乏層が発
生するように、ポテンショスタット15からの直流電圧
を比較電極10とオーミックコンタクト11との間に印
加して、半導体基板5に所定のバイアス電圧を印加す
る。この状態で半導体基板5に対してプローブ光3を一
定周期(例えば、5kHz)で断続的に照射することに
よって半導体基板5に交流光電流を発生させる。このプ
ローブ光3の断続照射は、コンピュータ19の制御信号
がインタフェースボード18を介して入力されることに
よって行われる。前記光電流は、半導体基板5の照射点
に対向する点で、センサ面7に接している溶液における
pHを反映した値であり、その値を測定することによ
り、この部分でのpH値を知ることができる。
【0026】さらに、走査制御装置13によって、セン
サ2をX,Y方向に二次元的に移動させることにより、
半導体基板5にはプローブ光3が二次元方向に走査され
るようにして照射され、溶液における位置信号(X,
Y)と、その場所で観測された交流光電流値により、表
示装置21の画面上にpHを表す二次元画像が表示され
る。
【0027】なお、上記光走査型二次元濃度分布測定装
置において、センサ2をX,Y方向に移動させるのに代
えて、光照射部4に光照射部走査装置を設け、光照射部
4をX,Y方向に移動させるようにしてもよく、また、
光照射部4とセンサ2との間にプローブ光走査装置を設
け、プローブ光3をX,Y方向に移動させるようにして
もよい。
【0028】さらに、上記光走査型二次元濃度分布測定
装置においては、光照射部4によるプローブ光3を半導
体基板5のセンサ面7とは反対側から照射するようにし
ていたが、これに代えて、センサ面7側から照射するよ
うにしてもよい。そして、光照射部4として、例えば特
願平7−39114号(特開平8−213580号公
報)に示すように、半導体基板5に組み込まれた光照射
部を採用してもよい。
【0029】次に、上記光走査型二次元濃度分布測定装
置を用いて浄水中の生菌・原虫類の測定を行う手順の一
例を説明する。この発明の浄水中の生菌・原虫類の測定
方法で使用するサンプルは、一般に用いられている方法
で形成することができ、例えば寒天培地を用いたサンプ
ルを形成する。この方法は、例えば微生物検査(医学書
院刊、臨床検査技術全書7)に記載されている。以下、
図2を参照しながら説明する。
【0030】まず、図2(A)に示すように、適宜の容
器23内に微生物を活動させるための適当な条件に調整
された溶液24に寒天25を加えてこれをシャーレ26
に収容して、例えば厚さ5mm程度のゲル27とする。
一方、同図(B)に示すように、試験管28に測定した
い浄水29を入れ、これをスポイトなどの器具を用いて
前記シャーレ26に収容されたゲル27の表面に滴下
し、浄水29をゲル27の表面全体に塗布して、サンプ
ル30とする(同図(B)参照)。
【0031】そして、図2(C)に示すように、サンプ
ル30を上下逆さにして、光走査型二次元濃度分布測定
装置のセンサ面7に載せ、サンプル30のゲル27に対
極9および比較電極10を突き刺すなどして接触させ
る。
【0032】上記状態において、半導体基板5に空乏層
が発生するように、ポテンショスタット15からの直流
電圧を比較電極10とオーミックコンタクト11との間
に印加して、半導体基板5に所定のバイアス電圧を印加
する。この状態で半導体基板5に対してプローブ光3を
一定周期(例えば、5kHz)で断続的に照射すること
によって半導体基板5に交流光電流を発生させる。この
プローブ光3の断続照射は、コンピュータ19の制御信
号がインタフェースボード18を介して入力されること
によって行われる。前記光電流は、半導体基板5の照射
点に対向する点で、センサ面7に接しているゲル27に
おけるpHを反映した値であり、その値を測定すること
により、この部分でのpH値を知ることができる。
【0033】そして、前記ゲル27に塗布された浄水2
9中にクリプトスポリジウムなどの生菌・原虫類cが存
在していると、この生菌・原虫類cの生理代謝活性によ
ってゲル27の表面におけるpHに変化が生じ、この場
合、生菌・原虫類cの呼吸作用により二酸化炭素が放出
されるため、ゲル27の表面が酸性化され、pH値とし
ては小さくなる。このとき、pHの変化の割合は、生菌
・原虫類cの数に比例するので、その変化割合により、
生菌・原虫類cの個数を知ることができる。
【0034】一方、前記ゲル27に塗布された浄水29
中に生菌・原虫類cが存在していないときは、ゲル27
の表面におけるpHに変化が生ずることがない。
【0035】このように、この発明の浄水中の生菌・原
虫類の測定方法においては、測定対象である浄水29を
ゲル27の表面に塗布し、このゲル27の浄水29が塗
布された面を光走査型二次元濃度分布測定装置のセンサ
面7に当接するだけでよく、前述した試験方法に比べ
て、はるかに簡単にしかもきわめて短時間に測定を行う
ことができる。
【0036】そして、測定対象の浄水29は、塩素殺菌
が予め施されており、この浄水29には生菌・原虫類c
以外の大腸菌などの微生物が生息していないので、前記
pHの変化は生菌・原虫類cの生理代謝活性にのみ起因
して生ずるものである。したがって、上記測定方法によ
れば、濁度法などに則った従来の浄水中のクリプトスポ
リジウムの測定方法と異なり、浄水29中に含まれるク
リプトスポリジウムなど生菌・原虫類cのみを選択的に
測定することができる。
【0037】上述の実施の形態においては、塩素殺菌処
理後の浄水を寒天などのゲル27の表面に塗布してサン
プル30を形成していたが、これに代えて、図3に示す
ような手法を採用してもよい。すなわち、図3(A)に
示すように、水道蛇口31の下方に漏斗32を設け、さ
らにその下方に少なくともクリプトスポリジウムなどの
生菌・原虫類cの大きさよりも目の細かい(例えば1μ
m程度)フィルタ34を設けて、水道水を濾過し、その
ときの濾過液35をビーカー36で受ける。これによ
り、水道水中の生菌・原虫類cがフィルタ34によって
捕捉される。
【0038】そして、図3(A),(B)に示すよう
に、前記フィルタ34における濾過面34aをセンサ面
7に当接させるのである。この場合、前記濾過液35を
スポイトなどの器具37によってセンサ面7に深さが例
えば1mm程度になるように入れ、その上からフィルタ
34の濾過面34aを当接させるのである。そして、対
極9および比較電極10を濾過液35に接触させた状態
で、ポテンショスタット15からの直流電圧を比較電極
10とオーミックコンタクト11との間に印加するな
ど、上述の実施の形態と同様に行うことにより、生菌・
原虫類cの検出を行うことができる。
【0039】
【発明の効果】この発明の浄水中の生菌・原虫類の測定
方法は、生菌・原虫類の生態情報である生理代謝活性の
大きさを光走査型二次元濃度分布測定装置によって測定
するものであるから、浄水中のクリプトスポリジウムな
どの生菌・原虫類を誤差なく正確に測定することができ
る。
【0040】そして、前記生菌・原虫類の測定に際して
は面倒な前処理や複雑なステップを段階的に経たりする
必要がなく、浄水を採取してこれを光走査型二次元濃度
分布測定装置のセンサ面に載置するだけであるから、上
述した推奨されている試験方法に比べてはるかに簡単な
装置でしかも簡単な操作で短時間にクリプトスポリジウ
ムなどの生菌・原虫類の測定を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の測定方法で使用する光走査型二次元
濃度分布測定装置の構成を概略的に示す図である。
【図2】この発明の測定方法の一例を示す図である。
【図3】この発明の測定方法の他の例を示す図である。
【符号の説明】
3…プローブ光、5…半導体基板、7…センサ面、27
…ゲル、29,33…浄水、34…フィルタ、34a…
濾過面、35…濾過液、c…生菌・原虫類。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板の一方の面にセンサ面を有
    し、前記半導体基板に対してプローブ光を照射するよう
    に構成された光走査型二次元濃度分布測定装置の前記セ
    ンサ面にサンプルとしての浄水を接するように設け、そ
    のときのpH変化をモニターすることにより前記浄水中
    に生菌・原虫類が含まれているか否かを判定することを
    特徴とする浄水中の生菌・原虫類の測定方法。
  2. 【請求項2】 サンプルとしての浄水を適宜のゲルに塗
    布し、その塗布された面をセンサ面に当接させるように
    した請求項1に記載の浄水中の生菌・原虫類の測定方
    法。
  3. 【請求項3】 サンプルとしての浄水をフィルタで濾過
    し、そのとき得られる濾過液とともにフィルタの濾過面
    をセンサ面に当接させるようにした請求項1に記載の浄
    水中の生菌・原虫類の測定方法。
JP9241825A 1997-08-21 1997-08-21 浄水中の生菌・原虫類の測定方法 Pending JPH1156342A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004101361A (ja) * 2002-09-09 2004-04-02 Tadashi Matsunaga クリプトスポリジウムの検出方法及び検出装置

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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