JPH1155667A - 画像符号化装置および画像復号化装置および画像符号化データを記録した記録媒体 - Google Patents

画像符号化装置および画像復号化装置および画像符号化データを記録した記録媒体

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JPH1155667A
JPH1155667A JP17777397A JP17777397A JPH1155667A JP H1155667 A JPH1155667 A JP H1155667A JP 17777397 A JP17777397 A JP 17777397A JP 17777397 A JP17777397 A JP 17777397A JP H1155667 A JPH1155667 A JP H1155667A
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    • H04N19/00Methods or arrangements for coding, decoding, compressing or decompressing digital video signals
    • H04N19/20Methods or arrangements for coding, decoding, compressing or decompressing digital video signals using video object coding

Abstract

(57)【要約】 【課題】オブジェクトの形状情報を効率よく符号化する
装置を提供すること。 【解決手段】時系列データとして得られる複数フレーム
の動画像信号を任意形状のオブジェクト(Ob)毎に符号化
する動画像符号化装置における、Obの形状を表すアルフ
ァマップの符号化回路であって、Obを含む方形領域をM
×N画素(M:水平方向の画素数、N:垂直方向の画素
数)で構成されるブロック(BL)毎に分割する手段と、上
記BLを、前記方形領域内において一定規則により順次、
符号化する手段 220とを有し、BLの全てあるいは一部に
対して相対アドレス符号化を適用する2値画像符号化装
置おいて、BL近傍の再生値を蓄える手段と、すでに符号
化されたフレーム(FM)の再生信号を蓄えるFM再生信号保
持手段と、該保持手段内の再生信号を用い動き補償予測
値を生成する予測手段 250と、BL近傍の再生値も含めて
変化画素を検出する手段とを有する構成とし、相対アド
レス符号化の参照変化画素を、上記BL内の画素値でなく
動き補償予測信号から求める。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像信号を高能率
に符号化し、伝送・蓄積すると共に、復号するための画
像符号化装置および画像復号化装置および画像符号化デ
ータを記録した記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】画像信号は膨大な情報量を持つため、伝
送や蓄積に供する場合には圧縮符号化するのが一般的で
ある。そして、画像信号を高能率に符号化するには、フ
レーム単位の画像を、所要画素数単位(例えば、M×N
画素(M:水平方向の画素数、N:垂直方向の画素
数))でブロックに分割し、その分割した各ブロック毎
に直交変換して画像の持つ空間周波数を各周波数成分に
分離し、変換係数として取得してこれを符号化する。
【0003】ところで、画像符号化の一つとして、
『J.Y.A.Wang et.al.“Applyi
ng Mid−level Vision Techn
iques for Video Data Comp
ression and Manipulatio
n”,M.I.T.Media Lab.Tech.R
eport No.263,Feb.1994,』にお
いて、ミッドレベル符号化と呼ばれる範疇に属する画像
符号化法が提案されている。
【0004】この方式では、例えば、図16(a)のよ
うな背景と被写体(以後、被写体をオブジェクトと呼
ぶ)からなる画像があったとして、この背景とオブジェ
クトを図16の(b),(c)のように分けて符号化し
ている。
【0005】このように、背景(図16(c))やオブ
ジェクト(図16(b))を別々に符号化するために
は、オブジェクトの形状や画面内の位置を表す例えば2
値の副画像情報であるアルファマップ信号(図16
(d)参照、図中、白画素がオブジェクトの画素を示
す)が必要となる。なお、背景のアルファマップ信号
(図16(e))は、オブジェクトのアルファマップ信
号から一意に求められる。
【0006】ところで、このアルファマップ信号を効率
的に符号化する方法として、2値画像の符号化法(例え
ば、MMR(Modified Modified R
EAD)符号化等)や、線図形の符号化法(チェイン符
号化等)が用いられている。また、更にアルファマップ
の符号量を低減するために、形状の輪郭線をポリゴン近
似してスプライン曲線でスムーシングする方法(J.O
stermann,“Object−based an
alysis−synthesis coding b
ased on the souece model
of moving rigid 3D object
s”,Signal Process.:Image
Comm.Vol.6 No.2 pp.143−16
1,1994)や、アルファマップを縮小して符号化
し、拡大する際に曲線近似する方法(特願平5‐297
133号参照)などがある。
【0007】ここで、アルファマップを縮小して符号化
し、拡大する際に曲線近似する方法の例を説明する。
【0008】<MMR符号化回路の具体例> (ブロックベース符号化の具体例)図18(a)は、ブ
ロック単位(例えば、M×N画素構成のブロック単位
(M:水平方向の画素数、N:垂直方向の画素数))で
符号化する場合の変化画素の関係を表す図である。ま
た、図18(b)は、参照変化画素b1を検出するため
の参照領域を表す図である。ブロックベース符号化にお
いては、以下のように変化画素の符号化を単純化して符
号化しても良い。なお、以下の処理は、スキャンの順序
を切り換えても良いし、縮小されたブロックに適用して
も良い。
【0009】単純化した変化画素の符号化は、次のよう
にして行う。今、変化画素ai (i=0 〜1)、参照変化画
素b1それぞれについての、画面左上からラスタ順に求
めた際のアドレス(または画素順序)を各々、abs_ai
(i=0 〜1)、abs_b1 と表記し、変化画素a0 の属す
るラインをa0_lineと表記すると、a0_lineおよびr_
ai (i=0 〜1)、r_ b1 の値は、以下の式で求めら
れる。
【0010】 a0_line = (int)((abs_ a0 +WIDTH)/WIDTH)−1 r_ a0 = abs_a0 − a0_line*WIDTH r_ a1 = abs_a1 − a0_line*WIDTH r_ b1 = abs_b1 − (a0_line−1)*WIDTH 上記式において、*は乗算を、(int)(X) はXの小数点
以下切り捨てを意味しており、WIDTH はブロックの水平
方向の画素数を示している。
【0011】そして、変化画素の相対アドレス“r_a
1−r_b1”あるいは、“r_a1−r_a0”の値
を符号化することで、再生値が得られる。これが、上述
の“単純化した変化画素の符号化”である。
【0012】図19は、2値画像の符号化法であるMM
R符号化を、ブロックベースで実施する場合の処理の流
れを示すフローチャートである。以後、フローチャート
に従って符号化処理を説明する。ここでの処理は、ま
ず、起点変化画素の位置を初期化し(S501)、初期
位置(ブロックの左上画素)での画素値を1ビットで符
号化する(S502)、次に初期位置において参照変化
画素b1を検出する(S503)。
【0013】ここで、参照変化画素b1が検出されなか
った場合には、参照領域に変化画素が存在しないことか
ら垂直モードが使えないため、垂直パスモードの状態を
“TRUE”(真)とし、b1が検出された場合は垂直
モードが使えるため、垂直パスモードの状態を“FAL
SE”(偽)とする。
【0014】以上で初期状態のセッティングを終了し、
符号化ループの処理に移る。まず、変化画素a1を検出
し(S505)、変化画素a1が検出されたか否かを判
定し(S506)、変化画素a1が検出されなかった場
合には、以後、変化画素が無いため、符号化の終了を示
す符号化処理終了符号(EOMB;End of MB)を符号化
する(S507)。
【0015】また、S506での判定の結果、変化画素
a1が検出された場合には、垂直パスモード(Vertical
pass mode)の状態を判定する(S508)。ここで、
垂直パスモードの状態が“TRUE”ならば、垂直パス
モードの符号化処理(S516)を行い、垂直パスモー
ドの状態が“FALSE”ならば、b1を検出する(S
509)。
【0016】次に、b1が検出されたか否かを判定し
(S510)、参照変化画素b1が検出されなかった場
合には、水平モードのステップ(S513)に進み、参
照変化画素b1が検出された場合には、”r_a1−r
_b1”の絶対値がしきい値(VTH)よりも大きいか
否かを判定し(S511)、その結果、しきい値(VT
H)以下の場合には、垂直モードのステップ(S51
2)に進み、しきい値(VTH)よりも大きい場合に
は、水平モードのステップ(S513)に進む。水平モ
ードのステップ(S513)では、“r_a1−r_a
0”の値が符号化される。ここで、“r_a1−r_a
0”の値が“WIDTH”よりも小さいか否かを判定し
(S514)、その結果、“WIDTH”以上の場合に
は、垂直パスモードの状態を“TRUE”(真)として
(S515)、垂直パスモードのステップ(S516)
に進み、垂直パスモードのステップ(S516)が終了
したら、垂直パスモードの状態を“FALSE”(偽)
とする。
【0017】以上、垂直モード、水平モード、垂直パス
モードの何れかが終了した後(alまでの符号化が終了
した後)、a1の位置を新たなa0の位置として(S5
18)、S505の処理に戻る。
【0018】図17は、VLCテーブル(可変長符号テ
ーブル)の例である。ここで、垂直パスモードの状態が
“TRUE”の場合には、符号の種類はV0(モードV
0)、H(水平モード)、EOMB(符号化処理終了符
号)の3種類しか生起しないため、垂直パスモードの状
態に応じて、VLCを切り換えることができる。なお、
垂直パスモードの状態が“TRUE”の場合、EOMB
はa0がブロックの左上の位置(初期位置)にある場合
のみ生起する。従って、この場合には、図17の“0”
内の符号が用いられる。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】画像を符号化する場合
に、画面内を背景とオブジェクトに分割して符号化する
方式があるが、この場合、背景とオブジェクトを分ける
ために、オブジェクトの形状や画面内の位置を表すアル
ファマップ信号が必要となる。そして、画像の符号化情
報と共に、このアルファマップの情報も符号化してビッ
トストリーム化し、伝送や蓄積に供する。
【0020】しかし、画面内を背景とオブジェクトに分
割して符号化する方式の場合、従来の符号化法のように
画面内を一括して符号化するのに比べ、アルファマップ
がある分、符号量増加が問題となり、このアルファマッ
プの符号量増加による符号化効率の低下が問題となる。
【0021】そこでこの発明の目的とするところは、オ
ブジェクトの形状や画面内の位置などを表す副画像情報
であるアルファマップの情報を効率良く符号化できると
ともに、その復号を行うことができるようにした画像符
号化装置および画像復号化装置を提供することにある。
【0022】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は次のように構成する。
【0023】第1には、画像をその画像のオブジェクト
領域と背景領域に区別するための情報であるアルファマ
ップと共に符号化し、前記アルファマップは相対アドレ
ス符号化を用いて符号化する画像符号化装置において、
既に符号化した変化画素を参照変化画素とし、この参照
変化画素と、次に符号化する変化画素の相対的な位置を
表すシンボルを可変長符号化テーブルを用いて符号化す
る手段と、前記可変長符号化テーブルを2つ以上保持
し、既に符号化した前記アルファマップのパターンによ
って、前記可変長符号化テーブルを切り替える手段とを
備えることを特徴とする。
【0024】第2には、この符号化装置により符号化さ
れて得られた符号化ビットストリームを復号する復号化
装置であって、前記シンボルを可変長符号化テーブルを
用いて復号する手段と、前記可変長符号化テーブルを2
つ以上保持し、既に復号した前記アルファマップのパタ
ーンによって、前記可変長符号化テーブルを切り替える
手段とを備えることを特徴とする。
【0025】さらには、前記可変長符号化テーブルを切
り替える手段は、参照変化画素の近くのパターンによっ
て切り替えることを特徴とする。
【0026】このような構成の本装置は、変化画素の位
置を特定するシンボルを可変長符号化テーブルを用いて
符号化することにより符号量を少なくするようにした符
号化/復号化において、複数種の可変長符号化テーブル
を用意しておき、既に符号化した前記アルファマップの
パターンによって、その可変長符号化テーブルを切り替
えることを特徴とするものであり、このような本発明に
よれば、アルファマップの符号量をいっそう低減できる
効果が得られる。
【0027】また、第2には本発明は、時系列データと
して得られる複数フレーム(画像フレーム)の動画像信
号を任意形状のオブジェクト毎に符号化する動画像符号
化装置における、オブジェクトの形状を表すアルファマ
ップを符号化する符号化回路であって、オブジェクトを
含む方形領域をM×N画素(M:水平方向の画素数、
N:垂直方向の画素数)で構成されるブロック毎に分割
する手段と、この分割されて得られた上記ブロックを、
前記方形領域内において一定規則により順次、符号化す
る手段とを有し、ブロックの全てあるいは一部に対して
相対アドレス符号化を適用する2値画像符号化装置にお
いて、ブロック近傍の再生値を蓄える再生値蓄積手段
と、すでに符号化されたフレーム(画像フレーム)の再
生信号を蓄える画像保持手段(フレームメモリ)と、画
像保持手段(フレームメモリ)内の再生信号を用いて、
動き補償予測値を生成する動き補償予測回路と、前記再
生値蓄積手段を参照し、ブロック近傍の再生値も含めて
変化画素を検出する手段とを有し、相対アドレス符号化
の参照変化画素を、上記ブロック内の画素値からでな
く、動き補償予測信号から求めるようにしたものであ
る。
【0028】また、アルファマップ復号化回路におい
て、M×N画素で構成されるブロック毎に、オブジェク
トを含む方形領域内を一定規則で順次復号化する手段
と、ブロック近傍の再生値を蓄える手段と、すでに符号
化されたフレーム(画像フレーム)の再生信号を蓄える
画像保持手段(フレームメモリ)と、画像保持手段(フ
レームメモリ)内の再生信号を用いて、動き補償予測値
を生成する動き補償予測回路と、ブロック近傍の再生値
も含めて変化画素を検出する手段とを有し、相対アドレ
ス符号化の参照変化画素を、上記ブロック内の画素値か
らでなく、動き補償予測信号から求めるようにしたもの
である。
【0029】これにより、オブジェクトの形状や画面内
の位置などを表す副画像情報であるアルファマップの情
報を効率良く符号化できるとともに、その復号を行うこ
とができるようになる。
【0030】また、ブロック近傍の再生値を蓄える手段
と、すでに符号化されたフレーム(画像フレーム)の再
生信号を蓄える画像保持手段(フレームメモリ)と、画
像保持手段(フレームメモリ)内の再生信号を用いて、
動き補償予測値を生成する動き補償予測回路と、ブロッ
ク近傍の再生値も含めて変化画素を検出する手段と、上
記ブロック内の再生画素値から求められた、相対アドレ
ス符号化の参照変化画素と、動き補償予測信号から求め
られた、相対アドレス符号化の参照変化画素を切り替え
る手段とを有し、相対アドレス符号化情報を、切り替え
情報と共に符号化するものである。
【0031】また、アルファマップ復号化回路におい
て、M×N画素で構成されるブロック毎に、オブジェク
トを含む方形領域内を一定規則で順次復号化する手段
と、ブロック近傍の再生値を蓄える手段と、すでに符号
化されたフレーム(画像フレーム)の再生信号を蓄える
画像保持手段(フレームメモリ)と、画像保持手段(フ
レームメモリ)内の再生信号を用いて、動き補償予測値
を生成する動き補償予測回路と、ブロック近傍の再生値
も含めて変化画素を検出する手段とを有し、上記ブロッ
ク内の再生画素値から求められた、相対アドレス符号化
の参照変化画素と、動き補償予測信号から求められた、
相対アドレス符号化の参照変化画素を切り替える手段を
有し、切り替え情報にしたがって参照変化画素を求める
ようにしたものである。
【0032】この場合、相対アドレス符号化にあたり、
参照変化画素b1を現在処理中の画像のブロックである
“current block ”内より検出するか、前回処理した画
像のブロックである“ compensated block”内より検出
するかを、ブロック単位で切り替えて処理することがで
き、符号化側ではこの切り替え用の情報も併せて符号化
し、復号化側ではこれを復号して、復号化処理の際に当
該切り替え用の情報に基づいて、参照変化画素b1を
“current block ”内より検出するか、“ compensated
block”内より検出するかを、ブロック単位で切り替え
るようにすることができ、このようにすることによっ
て、ブロック単位の画像内容に基づいて、最適処理が可
能になり、一層、効率の良い符号化が可能になる。
【0033】また本発明は、時系列データとして得られ
る複数フレームの動画像信号を任意形状のオブジェクト
毎に符号化する動画像符号化装置であって、オブジェク
トを含む方形領域をM×N画素(M:水平方向の画素
数、N:垂直方向の画素数)で構成されるブロック毎に
分割すると共に、この分割されて得られた上記ブロック
毎に、前記方形領域内を一定規則により順次、符号化す
る画像符号化装置において、オブジェクトの形状を表す
アルファマップ信号について、ブロック近傍の再生信号
を含む該フレームの再生信号と、符号化が終了したフレ
ームの再生信号を蓄えるフレームメモリと、ブロック内
の画素値を2値の何れか一方の値で全て置き換える手段
と、フレームメモリ内のすでに符号化が終了したフレー
ムの再生信号を用いて、動き補償予測値を生成する動き
補償予測手段と、ブロック毎に2値画像を縮小・拡大す
る手段と、その縮小・拡大率をサイド情報として符号化
する手段と、ブロック毎に縮小された2値画像を符号化
する2値画像符号化手段とからなるアルファマップ符号
化手段を備えて構成した。
【0034】そして、前記アルファマップ符号化手段は
前記ブロックの再生画像を、ブロック内を2値の何れか
一方の値で全て置き換えた再生値と、動き補償予測値
と、ブロック毎に縮小・拡大する事で得られた再生値と
のうちの何れかから選択するようにした。従って、アル
ファマップ信号の符号化を、高品位で効率の良い形態で
実施でき、高品位の画質を維持し、かつ、高圧縮率で符
号化することができるようになる。
【0035】また、時系列データとして得られる複数フ
レームの動画像信号を任意形状のオブジェクト毎に復号
化する動画像復号化装置であって、オブジェクトを含む
M×N画素(M:水平方向の画素数、N:垂直方向の画
素数)で構成されるブロック毎に、その方形領域内を一
定規則により順次、復号化する画像復号化装置におい
て、ブロック近傍の再生信号を含む該フレームの再生信
号と、符号化済みフレームの再生信号を蓄えるフレーム
メモリと、ブロック内の画素値を2値の何れか一方の値
で全て置き換える手段と、フレームメモリ内のすでに符
号化が終了したフレームの再生信号を用いて、動き補償
予測値を生成する動き補償予測手段と、ブロック毎に2
値画像を縮小・拡大する手段と、ブロック毎に縮小され
た2値画像を復号化する2値画像復号化手段とからなる
アルファマップ復号化手段を備えて構成した。
【0036】そして、前記アルファマップ復号化手段
は、前記ブロックの再生画像を、ブロック内を2値の何
れか一方の値で全て置き換えた再生値と、動き補償予測
値と、ブロック毎に縮小・拡大することで得られた再生
値のうちの何れかから選択するようにした。従って、高
品位の画像を再生できるようになる。
【0037】また、アルファマップをブロック毎に符号
化する際に、ブロック毎の属性を符号化する方式であっ
て、オブジェクトを含む、ブロックサイズの倍数で表さ
れる符号化領域を設定する手段と、この領域内をブロッ
クに分割する手段と、各ブロックに対して、各々の属性
に固有のラベルを割り当てるラベル付け手段と、上記ラ
ベルをフレーム毎に保持する記億手段と、現フレームの
符号化ブロックに対応する前フレームの参照ブロックを
決定する決定手段と、少なくとも上記記憶手段に保持さ
れた前フレームのラベルと上記参照ブロックによって予
測値を決定する予測手段と、上記符号化ブロックのラベ
ル情報を、上記予測値を用いて符号化する符号化手段と
を有して構成するようにした。
【0038】また、アルファマップのブロック毎の属性
を再生する復号化装置として、復号化したラベルをフレ
ーム毎に保持する記憶手段と、現フレームの復号ブロッ
クに対応する前フレームの参照ブロックを決定する決定
手段と、少なくとも上記記億手段に保持された前フレー
ムのラベルと上記参照ブロックによつて予測値を決定す
る予測手段と、上記復号ブロックのラベル情報を、上記
予測値を用いて復号化する復号化手段を備えて構成する
ようにした。
【0039】これらにより、アルファマップをマクロブ
ロック(画像を例えば、16×16画素といった所定の
複数画素構成に分割した場合のその分割した単位画像ブ
ロック)毎に符号化する際に、各ブロックの属性に固有
のラベルを付してこれを符号化するようにし、このラベ
ルを再生して元のアルファマップのデータを再生するこ
とにより、効率の良い符号化できるようになる。
【0040】また、本発明は、画像を、その画像のオブ
ジェクト領域と背景領域に区別するための情報であるア
ルファマップと共に符号化するに当たり、アルファマッ
プをブロック毎に符号化する際に、ブロック毎の属性を
符号化するようにした方式の画像符号化装置であって、
オブジェクトを含む、ブロックサイズの倍数で表される
符号化領域を設定する手段と、この領域内をブロックに
分割する手段と、各ブロックに対して、各々の属性に固
有のラベルを割り当てるラベル付け手段と、上記ラベル
あるいは上記アルファマップをフレーム毎に保持する記
億手段と、現フレームの符号化ブロックに対応する前フ
レームの参照ブロックを決定する決定手段と、少なくと
も上記記憶手段に保持された前フレームのラベルあるい
はアルファマップと、上記参照ブロックによって予測値
を決定する予測手段と、上記符号化ブロックのラベル情
報を、上記予測値を用いて符号化する符号化手段とを有
する構成とする。
【0041】さらには、フレーム単位での縮小・拡大率
を保持する記憶手段を設けると共に、上記符号化手段
は、フレーム単位でフレームの縮小・拡大率が可変であ
り、上記縮小・拡大縮率対応に符号化する手段を備え、
また、上記決定手段は、現フレームの縮小・拡大率と、
上記記億手段から得た前フレームの縮小・拡大率を用い
て現フレームの符号化ブロックに対応する前フレームの
参照ブロックを決定する手段を備えるようにする。
【0042】あるいは、フレーム単位での縮小・拡大率
を保持する記憶手段を設けると共に、上記符号化手段
は、フレーム単位でフレームの縮小・拡大率が可変であ
り、上記縮小・拡大縮率対応に符号化する手段を備え、
また、上記決定手段は、現フレームの縮小・拡大率と、
上記記億手段から得た前フレームの縮小・拡大率を用い
て現フレームの符号化ブロックに対応する前フレームの
参照ブロックを決定する手段を備え、また、上記予測手
段は、参照ブロックが複数ある場合には、上記複数の参
照ブロックのラベルのうち、数が多いラベルを予測値と
する手段を備えるようにする。
【0043】あるいは、フレーム単位での縮小・拡大率
を保持する記憶手段を設けると共に、 上記符号化手段
は、フレーム単位でフレームの縮小・拡大率が可変であ
り、上記縮小・拡大縮率対応に符号化するものであっ
て、前フレームあるいは現フレームあるいはその両方の
縮小・拡大率に応じて、複数種のうちから選択した一つ
の可変長符号化テーブルを用いて符号化ブロックの符号
化処理をする手段を備え、また、上記決定手段は、現フ
レームの縮小・拡大率と、上記記億手段から得た前フレ
ームの縮小・拡大率を用いて現フレームの符号化ブロッ
クに対応する前フレームの参照ブロックを決定する手段
を備える。
【0044】また、アルファマップのブロック毎の属性
を再生する復号化装置において、復号化したラベルある
いはアルファマップをフレーム毎に保持する記憶手段
と、現フレームの復号ブロックに対応する前フレームの
参照ブロックを決定する決定手段と、少なくとも上記記
億手段に保持された前フレームのラベルあるいはアルフ
ァマップと上記参照ブロックによつて予測値を決定する
予測手段と、上記復号ブロックのラベル情報を、上記予
測値を用いて復号化する復号化手段を有することを特徴
とする。
【0045】そして、さらには、フレーム単位でフレー
ムの縮小・拡大率が可変であり、上記縮小・拡大率情報
を復号化する手段と、上記縮小・拡大情報を保持する記
憶手段とを有し、上記決定手段は、現フレームの縮小・
拡大率と、上記記億手段から読み出される、前フレーム
の縮小・拡大率を用いて現フレームの復号ブロックに対
応する前フレームの参照ブロックを決定する機能を備え
るものであることを特徴とする。あるいは、フレーム単
位でフレームの縮小・拡大率が可変であり、上記縮小・
拡大率情報を復号化する手段と、上記縮小・拡大情報を
保持する記憶手段とを有し、上記決定手段は、現フレー
ムの縮小・拡大率と、上記記億手段から読み出される、
前フレームの縮小・拡大率を用いて現フレームの復号ブ
ロックに対応する前フレームの参照ブロックを決定する
機能を備え、上記予測手段は、参照ブロックが複数ある
場合には、複数の参照ブロックのラベルのうち、数が多
いラベルを予測値とするものであることを特徴とする。
【0046】また、水平・垂直方向共に1/2N (N=
1,2,3,…)に縮小された2値画像のブロックを拡
大する拡大回路として、該ブロック近傍再生値を保持す
るメモリと、該ブロックの縮小率に応じて上記メモリに
保持された再生値を1/2N に縮小することで参照画素
値を求める手段と、水平・垂直共に2倍に拡大する処理
をN回繰り返すことで元のサイズに拡大する手段とを備
え、上記拡大手段においては、常に1/2N に縮小され
た参照画素値を用いることを特徴とする。
【0047】また、時系列データとして得られる複数フ
レームの動画像信号を任意形状のオブジェクト毎に符号
化する動画像符号化装置であって、オブジェクトを含む
方形領域をM×N画素(M:水平方向の画素数、N:垂
直方向の画素数)で構成されるブロック毎に分割すると
共に、この分割されて得られた上記ブロック毎に、前記
方形領域内を一定規則により順次、符号化する画像符号
化装置であって、上記フレーム内において、オブジェク
トを含むブロックサイズの倍数で表される領域を設定す
る設定手段と、この設定手段により設定された領域内を
ブロックに分割する分割手段と、分割された上記ブロッ
ク内を動き補償予測するために必要な動きベクトルを予
測符号化する手段とを有する画像符号化装置において、
参照フレーム内の領域のフレーム内における位置を表す
第1の位置べクトルを保持するメモリと、該参照フレー
ム内領域のフレーム内での位置を表す第2の位置ベクト
ルを符号化する符号化手段と、符号化対象ブロック近傍
の再生済みのブロックの動きベクトルを保持する動きべ
クトルメモリと、上記動きベクトルメモリに蓄えられて
いる動きべクトルを用いて、符号化対象ブロックの動き
ベクトルを予測する手段とを備えてなり、上記予測手段
において使用する動きベクトルが、前記動きベクトルメ
モリに存在しない場合にはデフォルトの動きベクトルを
予測値とし、このデフォルトの動きベクトルは第1の位
置ベクトルと第2の位置べクトルとの差分べクトルと、
ゼロベクトルを切り換えて用いるようにすることを特徴
とする。
【0048】また、時系列データとして得られる複数フ
レームの動画像信号を任意形状のオブジェクト毎に復号
化する動画像復号化装置であって、オブジェクトを含む
M×N画素(M:水平方向の画素数、N:垂直方向の画
素数)で構成されるブロック毎に、その方形領域内を一
定規則により順次、復号化する画像復号化装置であっ
て、該フレーム内において、オブジェクトを含むブロッ
クサイズの倍数で表される領域をブロック毎に再生する
画像復号化装置において、上記ブロック内を動き補償予
測するために必要な、予測符号化された動きベクトルを
復号する手段と、参照フレーム内を動き補償予測するた
めに必要な、予測符号化された動きベクトルを復号する
手段と、参照フレーム内の領域のフレーム内での位置を
表す第1の位置ベクトルを保持するメモリと、該フレー
ム内の領域のフレーム内での位置を表す第2の位置ベク
トルを復号化する手段と、復号化対象ブロック近傍の補
正済みのブロックの動きベクトルを保持する動きベクト
ルメモリと、上記動きベクトルメモリに保持された動き
ベクトルを用いて、復号化対象ブロックの動きベクトル
を予測する予測手段とを有し、上記予測手段で使用する
ための動きべクトルが、上記動きベクトルメモリに存在
しない場合にはデフォルトの動きベクトルを予測値と
し、このデフォルトの動きベクトルは第1の位置ベクト
ルと第2の位置ベクトルとの差分ベクトルと、ゼロベク
トルのいずれかとすることを特徴とする。
【0049】
【発明の実施の形態】以下、本発明の具体例について、
図面を参照して説明する。初めに、本発明が適用される
画像符号化および画像復号化装置について概略を説明し
ておく。
【0050】(本発明が適用される画像符号化および画
像復号化装置)図1は、画像を符号化する場合に、画面
内を背景とオブジェクトに分割して符号化する方式であ
って本発明を適用した画像符号化装置のブロック図であ
る。本発明における画像符号化装置は、図1に示すよう
に、差分回路100、動き補償予測回路(MC)11
0、直交変換回路120、量子化回路130、可変長符
号化回路(VLC)140、逆量子化回路(IQ)15
0、逆直交変換回路160、加算回路170、多重化回
路180、アルファマップ符号化回路200とから構成
される。
【0051】アルファマップ符号化回路200は、入力
されたアルファマップを符号化し、この符号化された信
号をアルファマップ信号として多重化回路180に出力
する機能と、このアルファマップ信号を復号して局部復
号信号として出力する機能を有する。
【0052】特に、本アルファマップ符号化回路200
は、入力されたアルファマップを符号化するにあたり、
与えられた縮小率(倍率)で解像度を縮小する処理を行
い、この解像度縮小処理されたものを符号化すると共
に、この符号化したものと縮小率の情報(倍率情報)と
を多重化してこれをアルファマップ信号として多重化回
路180に出力する機能を有する。そして、局部復号信
号としては、解像度縮小処理されたものを元の解像度に
戻す処理をして得たものを用いる構成である。
【0053】差分回路100は、動き補償予測回路11
0より供給される動き補償予測信号と入力画像信号との
差分信号を算出するものであり、直交変換回路120
は、差分回路100から供給された差分信号を、アルフ
ァマップの情報にしたがって、直交変換係数に変換して
出力するものである。
【0054】量子化回路130はこの直交変換回路12
0により得られた直交変換係数を量子化する回路であ
り、可変長符号化回路140はこの量子化回路130の
出力を符号化して出力するものである。多重化回路18
0はこの可変長符号化回路140により符号化されたも
のと、前記アルファマップ信号とを、動きベクトル情報
等のサイド情報と共に多重化多重化してビットストリー
ムとして出力するものである。
【0055】逆量子化回路150は量子化回路130の
出力を逆量子化するものであり、逆直交変換回路160
はこの逆量子化回路150の出力を前記アルファマップ
に基いて逆直交変換するものであり、加算回路170は
この逆直交変換回路160の出力と動き補償予測回路1
10から与えられる予測信号(動き補償予測信号)とを
加算して差分回路100に出力するものである。
【0056】動き補償予測回路110は、フレームメモ
リを有し、アルファマップ復号化回路200から与えら
れる局部復号信号にもとづいて動作してオブジェクト領
域の信号、背景領域の信号を蓄積する機能を有する。ま
た、動き補償予測回路110は蓄積したオブジェクト領
域の画像から動き補償値を予測して予測値として出力
し、また、蓄積した背景領域の画像から動き補償値を予
測して予測値として出力する機能を有する。
【0057】このような構成の本装置の作用を説明す
る。本装置には、画像信号とその画像信号のアルファマ
ップが入力される。
【0058】そして、これらのうち、画像信号はフレー
ム毎にそれぞれ所定画素サイズ(例えば、M×N画素
(M:水平方向の画素数、N:垂直方向の画素数))の
ブロックに分割された後、ブロック位置順に信号線10
を介して差分回路100に供給される。そして、差分回
路100では、この入力(画像信号)と、予測信号(オ
ブジェクト予測回路110からの動き補償予測信号の出
力)との差分信号が算出され、直交変換回路120に供
給される。
【0059】直交変換回路120では、供給された差分
信号を、信号線40を介してアルファマップ符号化回路
200から供給されるアルファマップの情報にしたがっ
て、直交変換係数に変換した後、量子化回路130に供
給する。そして、ここで量子化される。量子化回路13
0にて量子化されて得られた変換係数は、可変長符号化
回路140において符号化されると共に、逆量子化回路
150に供給される。逆量子化回路150に供給された
変換係数は、ここで逆量子化された後、逆直交変換回路
160において逆変換される。そして、加算回路170
において動き補償予測回路110より供給される動き補
償予測値と加算され、局部復号画像として出力されて、
再び動き補償予測回路110に入力される。
【0060】そして、この加算回路170の出力である
局部復号画像は、動き補償予測回路110内のフレーム
メモリに蓄えられる。
【0061】一方、この動き補償予測回路110は、ア
ルファマップ復号化回路200から与えられる局部復号
信号に基づいてオブジェクトの領域のブロックの処理の
タイミングでは“オブジェクトの動き補償予測値”を、
また、それ以外のタイミングでは“背景部分の動き補償
予測値”を出力して差分回路100に与える。
【0062】すなわち、動き補償予測回路110ではア
ルファマップ信号の局部復号信号から現在、オブジェク
トのブロック対応部分の画像信号が差分回路100に入
力されているのか、あるいは背景部分のブロック対応部
分の画像信号が差分回路100に入力されているのかを
知り、オブジェクトのブロック対応部分の画像信号の入
力期間中であれば、オブジェクトの動き補償予測信号
を、そして、背景部分のブロック対応部分の画像信号入
力期間中であれば、背景の動き補償予測信号を、差分回
路100に与える。
【0063】差分回路100では、この入力された画像
信号と、その画像の領域対応の予測信号との差を算出す
るので、その結果、入力画像がオブジェクト対応の領域
のものであれば、そのオブジェクトの対応位置での予測
値との差分信号が、また、入力画像が背景の領域のもの
であれば、その背景位置対応の予測値との差分信号が算
出され、直交変換回路120に供給される。
【0064】直交変換回路120では、供給された差分
信号を信号線40を介して供給されるアルファマップの
情報にしたがって、直交変換係数に変換した後、量子化
回路130に供給する。そして、直交変換係数はこの量
子化回路130にて量子化される。
【0065】量子化回路130にて量子化された変換係
数は、可変長符号化回路140において符号化されると
共に、逆量子化回路150に供給される。そして、逆量
子化回路150に供給された変換係数はここで逆量子化
された後、逆直交変換回路160において逆変換されて
加算回路170に供給される。そして、予測値切り換え
回路500を介して加算回路170に供給される予測値
と加算されることになる。
【0066】加算回路170の出力である局部復号画像
の信号は、動き補償予測回路110に供給される。そし
て、この動き補償予測回路110ではアルファマップ信
号の局部復号信号から現在、加算回路170からオブジ
ェクトのブロック対応の信号が出力されているのか、あ
るいは背景部分のブロック対応の信号が出力されている
のかを知り、その結果、オブジェクトのブロック対応の
信号の出力中であれば、オブジェクト用のフレームメモ
リに、また、背景部分のブロック対応の信号の出力中で
あれば、背景用のメモリに与えるべく動作して対応のメ
モリに蓄える。そして、これにより、オブジェクト用の
フレームメモリにはオブジェクト画像のみが、また、背
景用のメモリには背景画像のみの画像が得られることに
なる。これにより、動き補償予測回路110はオブジェ
クト画像を利用してオブジェクト画像の予測値を求める
ことができ、また、背景部分の画像を利用して背景画像
の予測値を求めることができる。
【0067】上述したように、アルファマップ符号化回
路200では、入力されるアルファマップを符号化し、
この符号化されたアルファマップ信号を信号線30を介
して多重化回路180に供給している。
【0068】また、多重化回路180には、可変長符号
化回路140から出力された変換係数が線40を介して
供給されている。そして、多重化回路180は供給され
ているこれらアルファマップ信号および変換係数の符号
化値とを、動きベクトル情報等のサイド情報と共に多重
化した後、信号線50を介して出力して本画像符号化装
置の最終出力としての符号化ビットストリームとなる。
【0069】以上が符号化装置の構成と作用であり、画
像の誤差信号を得るにあたって、オブジェクト用および
背景用の画像により動き補償予測を行うべく、アルファ
マップにしたがって処理中の画像の現在ブロック位置が
オブジェクト領域位置であるのか、背景領域位置である
のかを判別しながら、処理中の画像の現在ブロック位置
がオブジェクト領域位置であればオブジェクト用の画像
から求めた予測値を用い、背景領域位置であれば背景用
の画像から求めた予測値を用いて差分を求めるようにし
た。
【0070】そして、オブジェクト用および背景用の予
測には動き補償予測回路に、この差分から得た画像につ
いて、アルファマップにしたがってそれぞれ対応の領域
部分の画像を保持させ、予測に供するようにした。これ
により、オブジェクトおよび背景それぞれで最適な動き
補償予測を行うことができるようになり、質の良い画像
圧縮符号化と復号化を可能にする。
【0071】一方、図2は本発明が用いられる復号化装
置のブロック図である。復号化装置は、図2に示すよう
に、分離化回路300、可変長復号化回路310、逆量
子化回路320、逆直交変換回路330、加算回路34
0、動き補償予測回路350、アルファマップ復号化回
路400とより構成される。
【0072】分離化回路300は入力される符号化ビッ
トストリームを分離化処理してアルファマップ信号と画
像の符号化信号等を得る回路であり、アルファマップ復
号化回路400はこの分離化回路300にて分離された
アルファマップ信号を復号してアルファマップを再生す
る回路である。
【0073】可変長復号化回路310は、分離化回路3
00にて分離された画像の符号化信号を復号するもので
あり、逆量子化回路320はこの復号されたものを逆量
子化して元の係数に戻すものであり、逆直交変換回路3
30はこの係数をアルファマップにしたがって逆直交変
換して予測誤差信号に戻すものであり、加算回路340
は、この予測誤差信号に動き補償予測回路350からの
動き補償予測値を加算して再生画像信号として出力する
ものである。この再生画像信号が復号化装置の最終出力
となる。
【0074】動き補償予測回路350は、加算回路34
0から出力された再生画像信号をアルファマップにした
がってフレームメモリに蓄積することによりオブジェク
ト画像と背景画像とを得ると共に、この蓄積されて得ら
れた画像からオブジェクトの動き補償予測信号、背景の
動き補償予測を得るものである。
【0075】このような構成の復号化装置においては、
符号化ビットストリームは、線70を介して分離化回路
300に供給され、分離化回路300において各々の情
報毎に分離されることにより、アルファマップ信号に関
する符号と、画像信号の可変長符号とに分けられる。
【0076】そして、アルファマップ信号に関する符号
は、信号線80を介してアルファマップ復号化回路40
0に供給され、また、画像信号の可変長符号は可変長復
号化回路310にそれぞれ供給される。
【0077】アルファマップ信号に関する符号はアルフ
ァマップ復号化回路400においてアルファマップ信号
に再生され、信号線90を介して逆直交変換回路330
と動き補償予測回路350に出力される。
【0078】一方、可変長復号化回路310では、分離
化回路300から供給される符号を復号し、逆量子化回
路320に供給して、ここで逆量子化する。逆量子化さ
れた変換係数は、線90を介して供給されるアルファマ
ップにしたがって逆直交変換回路330により逆変換さ
れ、加算回路340に供給される。加算回路340で
は、逆直交変換回路330からの逆直交変換された信号
と、動き補償予測回路350より供給される動き補償予
測信号とを加算し、再生画像を得る。
【0079】以上が本発明を適用する画像符号化装置お
よび画像復号化装置の概要である。
【0080】本発明は、図1に示す符号化装置の構成要
素であるアルファマップ符号化回路200および図2に
示す復号化装置の構成要素であるアルファマップ復号化
回路400に関わるものであり、具体的な実施形態を示
すものである。
【0081】本発明の要部詳細の説明に入る前に、先行
技術としてのアルファマップ符号化回路200に触れて
おく。図3は、先行技術(特願平8−237053号)
におけるアルファマップ符号化回路200の構成を示す
ブロック図である。図に示すように、先行技術における
アルファマップ符号化回路200は、解像度変換回路
(縮小回路)210、(拡大回路)230、2値画像符
号化回路(block-basedMMR encoder )220、多重
化回路240とから構成されている。
【0082】これらのうち、解像度変換回路210は解
像度縮小変換用の変換回路であり、与えられる拡大率に
従った縮小率でアルファマップを符号化し、また、解像
度変換回路230は解像度縮拡大変換用の変換回路であ
って、与えられる拡大率に従った拡大率でアルファマッ
プを符号化する機能を有する。
【0083】解像度変換回路230は解像度変換回路2
10が解像度縮小変換したものを元のサイズに戻すため
に設けてあり、この解像度変換回路230により元のサ
イズに戻されたアルファマップが、信号線40を介して
直交変換回路120,逆直交変換回路160に与えられ
るアルファマップ局部復号信号となる。
【0084】2値画像符号化回路220は解像度変換回
路210の出力する解像度縮小変換されたアルファマッ
プ信号を2値画像符号化して出力するものであり、多重
化回路240は2値画像符号化出力と前記信号線60を
介して与えられる拡大率の情報とを多重化して出力する
ものである。
【0085】このような構成のアルファマップ符号化回
路200においては、アルファマップ信号入力線20を
介して入力されるアルファマップを、解像度変換回路2
10により指定の拡大率で縮小符号化し、この符号化さ
れたアルファマップ信号を信号線30を介して出力し、
また、縮小符号化されたアルファマップ信号を解像度変
換回路230により元の解像度に復号して得た局部復号
信号を信号線40を介して直交変換回路120,逆直交
変換回路160に出力する。
【0086】すなわち、信号線60を介してアルファマ
ップ符号化回路200に所望とする縮小・拡大率の設定
情報を供給することで、上記トレードオフを図ることが
可能となる。
【0087】信号線60を介して供給された縮小・拡大
率の設定情報信号は、解像度変換回路210,230、
2値画像符号化回路220に供給され、アルファマップ
信号の発生符号量を制御することが可能となる。また、
信号線60を介して供給された縮小・拡大率の符号(設
定情報信号)は、多重化回路240にて、符号化された
アルファマップ信号と多重化され、信号線30を介して
出力され、アルファマップの符号化信号として画像符号
化装置の最終出力段である多重化回路180に与えられ
ることになる。
【0088】次に先行技術としてのアルファマップ復号
化回路400に触れておく。図4は先行技術(特願平8
−237053号)における具体的なアルファマップ復
号化回路400である。
【0089】図に示すように、アルファマップ復号化回
路400は、2値画像復号化回路410(block-based
MMR decoder )、解像度変換回路420、分離化回路4
30にて構成される。
【0090】分離化回路430は、図2に示す画像復号
化装置内の分離化回路300で分離されて当該アルファ
マップ復号化回路400に入力されたアルファマップ信
号からアルファマップ信号の符号と縮小・拡大率の符号
(縮小・拡大率の設定情報信号)に分離する回路であ
り、2値画像復号化回路410はアルファマップ信号の
符号を、分離化回路430から分離して与えられる縮小
・拡大率の符号にしたがって2値画像に戻す回路であ
り、解像度変換回路420はこの2値画像を、分離化回
路430から分離して与えられる縮小・拡大率の符号に
したがって解像度拡大変換して出力するものである。
【0091】図4において、信号線80を介してアルフ
ァマップ復号化回路400に供給された符号は、分離化
回路430によりアルファマップ信号の符号と縮小・拡
大率の符号に分離され、各々信号線81および信号線8
2を介して出力される。
【0092】2値画像復号化回路410では、信号線8
1を介して供給されるアルファマップ信号の符号と信号
線82を介して供給される縮小・拡大率の符号から、縮
小されたアルファマップ信号を再生し、信号線83を介
して解像度変換回路420に供給する。解像度変換回路
420では、信号線82を介して供給される縮小・拡大
率の符号から、縮小されたアルファマップ信号を元のサ
イズに拡大してアルファマップ信号を再生した後、信号
線90を介して出力する。
【0093】以上が、本発明を適用する前提となる符号
化回路および復号化回路の概要である。
【0094】次に、このような符号化回路および復号化
回路に適用する本発明の詳細を説明する。はじめに、変
化画素の位置を特定するシンボルを可変長符号化テーブ
ルを用いて符号化するにあたり、出現頻度の多いシンボ
ルには短い符号を割り当てるように可変長符号化テーブ
ル(VLCテーブル)を作っておくことにより、総符号
量を少なくする場合に、既に符号化/復号化されたアル
ファマップの画素パターンによって、可変長符号化テー
ブル(VLCテーブル)を適応的に切り替えることで、
さらに符号量を削減するようにした具体例を説明する。
【0095】(第1の具体例)第1の具体例に示す本発
明は、変化画素の位置を特定するシンボルを可変長符号
化テーブルを用いて符号化し、既に符号化した前記アル
ファマップのパターンによって、その可変長符号化テー
ブルを切り替えることを特徴とするものである。
【0096】本発明の第1の具体例を説明する。
【0097】図3の2値画像符号化回路220では、図
17で示した可変長符号化テーブル(VLCテーブル)
を用いて、変化画素の位置を表すシンボル(Mode)が符
号化される。例えば、垂直パスモードが“FALSE”
で、“V0(垂直モードでr_a1−r_b1=0)”
であった時には符号として“1”を出力する。あるい
は、“V1(垂直モードで|r_a1−r_b1|=
1)”の時は“01s”(s:r_a1−r_b1の正
負によって“0”あるいは“1”)を出力し、“EOM
B(符号化終了)”の時は“0001”を出力する。
【0098】一方、図4の2値画像復号化回路410で
は、符号化に利用したもの同じ図17のVLCテーブル
を用いて、例えば、入力された符号が“1”である場合
には“V0を再”生し、入力された符号が“0001”
である場合には“EOMB”を再生する。
【0099】この場合に、出現頻度の多いシンボルには
短い符号を割り当てるように可変長符号化テーブル(V
LCテーブル)を作っておけば、総符号量を少なくでき
る。本発明は、既に符号化/復号化されたアルファマッ
プの画素パターンによって、可変長符号化テーブル(V
LCテーブル)を適応的に切り替えることで、さらに符
号量を削減するものである。
【0100】<第1の具体例の符号化回路の構成>図5
は、図1のアルファマップ符号化回路200あるいは、
図3の2値画像符号化回路220をより詳細に表した、
本発明の一具体例を示すブロック図である。
【0101】アルファマップ信号1は、a1検出回路
2、及び符号化済みのアルファマップを保持するメモリ
3に入力される。a1検出回路2では、図18等を用い
て説明した変化画素a1の位置4が検出され、モード決
定回路5に送られる。同時にまた、メモリ3からは参照
変化画素b1の位置6がモード決定回路5に送られる。
モード決定回路5では、図19を用いて説明したアルゴ
リズムにより、モードが決定され、そのモードが、符号
化されるシンボル7として符号化回路8に送られる。
【0102】メモリ3からは、符号化済みの参照変化画
素b1の周囲のパターン9が、テーブル決定回路1−1
0に送られる。テーブル決定回路1−10では、複数の
可変長符号化テーブルのうちの一つが選択されて出力さ
れる。
【0103】ここで、例えば、図7に示すように、参照
変化画素b1の上方において、右上から左下向きのエッ
ジがある場合は、参照変化画素b1の下方にも同じエッ
ジが直線的に延びる場合が多いので、画素x1、x2、
x3の中ではx1にa1がある確率が高い。
【0104】そこで、参照変化画素b1の上方がこのよ
うなパターンの時には、VL1(r_a1−r_b1=
−1)に短い符号を割り当てたテーブルを用いる。
【0105】<テーブル決定方法のより詳細な具体例>
テーブル決定方法のより詳細な具体例を図8と図9に示
す。ここでは、図8に示した参照変化画素b1の上2ラ
インのc0〜c5に着目する。これらの画素が参照変化
画素b1と同じ値なら“1”、異なる値なら“0”とし
て、図9に示したように、c0〜c5の順序で“0”と
“1”を並べる。この2進数を10進数に変換したもの
をコンテキスト番号と呼ぶ。そして、各々のコンテキス
ト番号に対応させて、例えば、 [コンテキスト番号=0の時] V0 1 VL1 010 VR1 011 VL2 000010 VR2 000011 EOMB 0001 H 001 [コンテキスト番号=1の時] V0 010 VL1 1 VR1 000010 VL2 011 VR2 000011 EOMB 0001 H 001 [コンテキスト番号=2の時] 以下省略 といったように可変長符号化テーブルを用意しておく。
【0106】このテーブルで、 VL1は、r_a1−r_b1=−1を表し、 VL2は、r_a1−r_b1=−2、 VR1は、r_a1−r_b1=1、 VR2は、r_a1−r_b1=2を表す。 図7はコンテキスト番号=1となるので、上のVL1が
1ビットで符号化できるテーブルが選択される。
【0107】再び図5に戻り、説明を続ける。符号化回
路8ではテーブル決定回路1−10から送られてくる選
択されたテーブル11を用いて符号12が決定される。
そして、その決定した符号12を出力する。
【0108】図6に、図2に示した復号化装置の構成要
素としてのアルファマップ復号化回路400あるいは、
図4に示した復号化装置の構成要素としての2値画像復
号化回路410を、より詳細に表したブロック構成図を
示す。これは、図5の具体例で生成される符号12を復
号するものである。
【0109】符号12は復号化回路13に入力される。
【0110】メモリ14にはそれまでに復号されたアル
ファマップが保持されており、参照変化画素b1の周囲
のパターン15がテーブル決定回路16に送られる。
【0111】テーブル決定回路16では、複数の可変長
符号化テーブルのうちの一つが選択されたテーブル17
として、復号化回路13に送られる。テーブル決定のア
ルゴリズムは図5のテーブル決定回路1−10と同じで
ある。
【0112】テーブル17によって、シンボル18が復
号され、a1再生回路19に送られる。a1再生回路1
9ではシンボル18とメモリ14から送られてくるb1
の位置1−20によってa1の位置を求め、a1までの
アルファマップ1−21を再生する。
【0113】再生されたアルファマップ1−21は出力
され、また、今後の復号のためにメモリ14に保持され
る。
【0114】以上、第1の具体例は、複数の所定の可変
長符号化テーブルを切り替えるものであるが、図10
に、実際に生起したシンボルの頻度によって、テーブル
をダイナミックに修正していく具体例を次に第2の具体
例として示す。
【0115】(第2の具体例) <第2の具体例の符号化装置の構成>以上の第1の具体
例は、複数の所定の可変長符号化テーブルを切り替える
ものであるが、図10に、実際に生起したシンボルの頻
度によって、テーブルをダイナミックに修正していく具
体例を示す。これは第1の具体例の構成である図5の構
成に、カウンタ22とハフマンテーブル生成回路23を
加えた構成である。
【0116】カウンタ22にはモード決定回路5からの
シンボル7と、テーブル決定回路1−10からのコンテ
キスト番号24が入力される。カウンタ22では、各シ
ンボルの発生回数をコンテキスト番号別に保持する。
【0117】そして、一定の時間が経過した後にコンテ
キスト番号別に各シンボルの発生回数25がハフマンテ
ーブル生成回路23に送られる。
【0118】ハフマンテーブル生成回路23では、ハフ
マン符号化(藤田「基礎情報理論」(昭晃堂)pp.5
2−53、1987年)によって符号化テーブル26が
生成される。そのテーブル26がテーブル決定回路1−
10に送られて、該当するコンテキスト番号のテーブル
がテーブル26で置き換えられる。このハフマンテーブ
ルの生成と置き換えを全てのコンテキスト番号について
行う。
【0119】<第2の具体例の復号化装置の構成>図1
0の具体例で生成される符号を復号するための復号化装
置を図11に示す。図11に示す第1の具体例としての
復号化装置も、やはり、図6ににカウンタ27とハフマ
ンテーブル生成回路28を加えた構成である。
【0120】カウンタ27とハフマンテーブル生成回路
28の動作は図10と同じである。
【0121】以上述べたように、第1および第2の具体
例は、変化画素の位置を特定するシンボルを可変長符号
化テーブルを用いて符号化することにより符号量を少な
くするようにした符号化/復号化において、複数種の可
変長符号化テーブルを用意しておき、既に符号化した前
記アルファマップのパターンによって、その可変長符号
化テーブルを切り替えることを特徴とするものであり、
このような本発明によれば、アルファマップの符号量を
いっそう低減できる効果が得られる。
【0122】次に、相対アドレス符号化の参照変化画素
を、M×N画素(M:水平方向の画素数、N:垂直方向
の画素数)構成のブロック内の画素値からでなく、動き
補償予測信号から求めるようにした具体例を第3の具体
例として説明する。
【0123】(第3の具体例)第3の具体例は、相対ア
ドレス符号化の参照変化画素を、上記ブロック内の画素
値からだけでなく、動き補償予測信号からも求められる
ことを特徴とするものである。
【0124】図12は、第3の具体例としてのアルファ
マップ符号化回路を説明するブロック図である。また、
図13は、第3の具体例としてのアルファマップ復号化
回路を説明するブロック図である。
【0125】図12、図13および図14を用いて本発
明のアルファマップ符号化回路200およびアルファマ
ップ復号化回路400を説明する。
【0126】第3の具体例においては、図3に示すアル
ファマップ符号化回路200を、図12の如く構成し、
また、図4に示すアルファマップ復号化回路400を、
図13の如く構成する。
【0127】図12に示すように、本具体例のアルファ
マップ符号化回路200は、解像度変換回路(縮小処理
用回路)210、解像度変換回路(拡大処理用回路)2
30、2値画像符号化回路(block-based MMR enco
der )220、多重化回路240、そして、さらに動き
補償予測回路250および縮小回路260とから構成さ
れている。
【0128】これらのうち、解像度変換回路210は解
像度縮小変換用の変換回路であり、与えられる縮小・拡
大率の設定情報信号に従った縮小率でアルファマップを
符号化し、また、解像度変換回路230は解像度縮拡大
変換用の変換回路であって、与えられる拡大率に従った
拡大率でアルファマップを符号化する機能を有する。解
像度変換回路230は解像度変換回路210が解像度縮
小変換したものを元のサイズに戻すために設けてあり、
この解像度変換回路230により元のサイズに戻された
アルファマップが、信号線40を介して直交変換回路1
20,逆直交変換回路160に与えられるアルファマッ
プ局部復号信号となる。
【0129】2値画像符号化回路220は、解像度変換
回路210の出力する解像度縮小変換されたアルファマ
ップ信号を2値画像符号化して出力するものであって、
詳細は後述するが、縮小処理用の解像度変換回路260
から信号線42にて供給される解像度縮小変換されたア
ルファマップの動き補償予測信号を利用して符号化する
ものである。また、多重化回路240は2値画像符号化
出力と前記与えられる拡大率の情報とを多重化して出力
するものである。
【0130】第3の具体例における符号化回路の構成
は、動き補償予測回路250および縮小処理用の解像度
変換回路260を備えている点が、上述した先行技術の
構成(図3の回路)と異なるものであり、動き補償予測
回路250には、先に符号化されたフレームの再生画像
を蓄積するフレームメモリが具備されていて、拡大回路
230より供給される再生信号が蓄えることができる構
成であると共に、更に、動き補償予測回路250には、
動きベクトル信号(図示せず)が供給され、この動きベ
クトル信号にしたがって動き補償予測信号を生成し、信
号線41を介して縮小処理用の解像度変換回路260に
供給する構成としてある。
【0131】縮小処理用の解像度変換回路260は、信
号線41を介して供給される動き補償予測回路250か
らの動き補償信号を、信号線60を介して供給される縮
小・拡大率の設定情報信号に応じて縮小した後、信号線
42を介して2値画像符号化回路220に出力する。
【0132】なお、2値画像符号化回路220として構
成する場合では、信号線21を介して供給される解像度
変換回路210からの解像度縮小変換されたアルファマ
ップ信号を2値画像符号化して出力する。
【0133】このような構成のアルファマップ符号化回
路200においては、信号線60を介して供給される縮
小・拡大率の設定情報信号は、解像度変換回路210,
230,260、および2値画像符号化回路220に供
給され、アルファマップ信号の発生符号量を制御するこ
とを可能とする。また、信号線60を介して供給された
縮小・拡大率の符号(設定情報信号)は、多重化回路2
40にて、符号化されたアルファマップ信号と多重化さ
れ、信号線30を介して出力され、アルファマップの符
号化信号として画像符号化装置の最終出力段である図1
の多重化回路180に与えられることになる。
【0134】本装置では、アルファマップ信号入力線2
0を介して入力されるアルファマップを、信号線60を
介して与えられる所望の縮小・拡大率の設定情報に従っ
て解像度変換回路210は縮小符号化し、2値画像符号
化回路220に与える。
【0135】2値画像符号化回路220は、解像度変換
回路210から得られた解像度縮小変換済みアルファマ
ップ信号を、縮小処理用の解像度変換回路260から信
号線42にて供給される解像度縮小変換されたアルファ
マップの動き補償予測信号を利用して符号化し、2値画
像符号化出力として多重化回路240と解像度変換回路
230とに与える。そして、多重化回路240はこの2
値画像符号化出力である符号化されたアルファマップ信
号と、前記信号線60を介して与えられる拡大率の情報
とを多重化して信号線30に出力する。
【0136】一方、解像度変換回路230では、この2
値画像符号化回路220から与えられたこの縮小符号化
されたアルファマップ信号(2値画像符号化出力)を、
信号線60を介して得た縮小・拡大率の設定情報信号に
従って元の解像度に復号し、局部復号信号として得て、
この得た局部復号信号を信号線40を介して動き補償予
測回路250および図1の直交変換回路120,逆直交
変換回路160に出力する。
【0137】一方、動き補償予測回路250には、先に
符号化されたフレームの再生画像を蓄積するフレームメ
モリが具備されており、拡大処理用の解像度変換回路2
30より供給される再生信号が蓄えられる。そして、動
き補償予測回路250は、別途供給される動きベクトル
信号にしたがってアルファマップの動き補償予測信号を
生成し、信号線41を介して縮小処理用の解像度変換回
路260に供給する。解像度変換回路260はこの供給
された動き補償予測信号を、信号線60を介して得た縮
小・拡大率の設定情報信号に従って解像度縮小変換し、
2値画像符号化回路220に与える。
【0138】2値画像符号化回路220は、縮小処理用
の解像度変換回路260から与えられた解像度縮小変換
されたアルファマップの動き補償予測信号を利用し、解
像度変換回路210から得られた解像度縮小変換済みア
ルファマップ信号を符号化する。
【0139】以上が、第3の具体例のアルファマップ符
号化回路の概要である。アルファマップ復号化回路は次
のようになる。
【0140】図13に示すように、本具体例のアルファ
マップ復号化回路400は、2値画像復号化回路410
(block-based MMR decoder )、解像度変換回路(拡大
処理用回路)420、分離化回路430、そして、さら
に動き補償予測回路440、および解像度変換回路(縮
小処理用回路)450にて構成されている。
【0141】これらのうち、分離化回路430は、図2
に示す画像復号化装置内の分離化回路300で分離さ
れ、当該アルファマップ復号化回路400に入力された
アルファマップ信号からアルファマップ信号の符号と縮
小・拡大率の符号に分離する回路であり、2値画像復号
化回路410はアルファマップ信号の符号を、分離化回
路430から分離して与えられる縮小・拡大率の符号
(縮小・拡大率の設定情報信号)にしたがって2値画像
に戻す回路であり、詳細は後述するが、縮小処理用の解
像度変換回路450から信号線92にて供給される解像
度縮小変換されたアルファマップの動き補償予測信号を
利用して復号化するものである。
【0142】拡大処理用の解像度変換回路420はこの
2値画像復号化回路410からのアルファマップ信号の
符号である2値画像を、分離化回路430から分離して
与えられる縮小・拡大率の符号(縮小・拡大率の設定情
報信号)にしたがって解像度拡大変換して出力するもの
である。
【0143】第3の具体例における復号化回路の構成
は、動き補償予測回路440および縮小処理用の解像度
変換回路450を備えている点が、上述した先行技術の
構成(図4の回路)と異なるものである。そして、動き
補償予測回路440は、先に符号化されたフレームの再
生画像を蓄積するフレームメモリを有しており、拡大処
理用の解像度変換回路420より供給される再生信号を
蓄えると共に、動きベクトル信号(図示せず)が供給さ
れ、この動きベクトル信号にしたがって動き補償予測信
号を生成し、信号線91を介して縮小処理用の解像度変
換回路450に供給する構成となっている。
【0144】解像度変換回路450はこの動き補償予測
信号を、信号線82を介して供給される縮小・拡大率の
設定情報信号に応じて縮小した後、信号線92を介して
2値画像復号化回路410に出力する。
【0145】このような構成のアルファマップ復号化回
路400においては、信号線80を介してアルファマッ
プ復号化回路400に供給された符号は、分離化回路4
30によりアルファマップ信号の符号と縮小・拡大率の
符号に分離され、各々信号線81および信号線82を介
して出力される。
【0146】2値画像復号化回路410では、詳細は後
述するが、縮小処理用の解像度変換回路450から信号
線92にて供給される解像度縮小変換されたアルファマ
ップの動き補償予測信号を利用し、信号線81を介して
供給されるアルファマップ信号の符号と信号線82を介
して供給される縮小・拡大率の符号(縮小・拡大率の設
定情報信号)に従って2値画像に戻す復号化処理を施す
ことにより、縮小されているアルファマップ信号を再生
し、信号線83を介して解像度変換回路420に供給す
る。
【0147】解像度変換回路420では、2値画像復号
化回路410の再生した縮小されているアルファマップ
信号を、信号線82を介して供給される縮小・拡大率の
符号に基づいて元のサイズに拡大してアルファマップ信
号を再生した後、信号線90を介して出力する。
【0148】2値画像符号化回路220は、解像度変換
回路210から得られた解像度縮小変換済みアルファマ
ップ信号を、縮小処理用の解像度変換回路260から信
号線42にて供給される解像度縮小変換されたアルファ
マップの動き補償予測信号を利用して符号化し、2値画
像符号化出力として多重化回路240と解像度変換回路
230とに与える。そして、多重化回路240はこの2
値画像符号化出力である符号化されたアルファマップ信
号と、前記信号線60を介して与えられる拡大率の情報
とを多重化して信号線30に出力する。
【0149】一方、解像度変換回路420では、この2
値画像復号化回路410から与えられたこの縮小符号化
されたアルファマップ信号(2値画像符号化出力)を、
信号線82を介して得た縮小・拡大率の設定情報信号に
従って元の解像度に復号し、局部復号信号として得て、
この得た局部復号信号を動き補償予測回路440に出力
する。
【0150】一方、動き補償予測回路440には、先に
符号化されたフレームの再生画像を蓄積するフレームメ
モリが具備されており、拡大処理用の解像度変換回路4
20より供給される再生信号が蓄えられる。そして、動
き補償予測回路420は、別途供給される動きベクトル
信号にしたがってアルファマップの動き補償予測信号を
生成し、信号線91を介して縮小処理用の解像度変換回
路450に供給する。解像度変換回路450はこの供給
された動き補償予測信号を、信号線82を介して得た縮
小・拡大率の設定情報信号に従って解像度縮小変換し、
2値画像復号化回路410に与える。
【0151】2値画像復号化回路410は、縮小処理用
の解像度変換回路450から与えられた解像度縮小変換
されたアルファマップの動き補償予測信号を利用し、分
離化回路430からの縮小・拡大率の設定情報信号に従
って、分離化回路430からのアルファマップ信号を復
号化する。
【0152】以上が、本発明を適用した復号化回路の概
要である。
【0153】既に説明しているように、本発明を適用し
た第3の具体例における符号化回路の構成は、動き補償
予測回路250および縮小回路260を備えている点が
先行技術の構成(図3の回路)と異なり、また、復号化
回路の構成は、動き補償予測回路440および縮小回路
450を備えている点が先行技術の構成(図4の回路)
と異なる。
【0154】動き補償予測回路250または440に
は、先に符号化されたフレームの再生画像を蓄積するフ
レームメモリが具備されており、拡大回路230または
420より供給される再生信号が蓄えられる。更に、動
き補償予測回路250または440には、ここには図示
していない動きベクトル信号が供給され、この動きベク
トル信号にしたがって動き補償予測信号を生成し、信号
線41および信号線91を介して縮小回路260または
450に供給する。
【0155】ここで、動きベクトル信号は、図1および
図2の装置に具備されている、動き補償予測回路110
または350で用いられる動きベクトル信号を利用して
も良いし、アルファマップ符号化回路200において、
アルファマップ用の動きベクトル検出回路を具備するこ
とにより、アルファマップ用の動きベクトル信号を求め
ても良い。
【0156】すなわち、動き補償予測回路250または
440に供給される動きベクトル信号の求め方は種々知
られており、本発明に関わるものではないため、ここで
はこれ以上言及しない。
【0157】縮小回路260または450においては、
信号線41および信号線91を介して供給される動き補
償信号を、信号線60および信号線82を介して供給さ
れる縮小・拡大率の設定情報信号に応じて縮小した後、
信号線42および信号線92を介して出力する。
【0158】なお、2値画像符号化回路220として構
成する場合では、信号線21を介して供給される解像度
縮小変換されたアルファマップ信号を2値画像符号化し
て出力する。
【0159】ここで、本具体例にかかる2値画像符号化
回路220が上述した先行技術と根本的に異なる点は、
信号線42を介して供給される、解像度縮小変換された
アルファマップの動き補償予測信号を利用して符号化す
る機能を具備していることである。このことについて、
詳しく説明する。
【0160】図14は、動き補償予測信号を利用して符
号化する方法を説明する図であり、フレーム画像単位の
画像における分割されたN×M画素構成の画像ブロック
のうちの一つを示している。
【0161】図14において、“current block ”は処
理対象ブロックであり、入力された現在の処理画像のブ
ロックである。また、“compensated block ”は補償ブ
ロックであり、前回処理対象となった画像のブロックで
ある。
【0162】本発明の適用前提となる先行技術では、現
在の処理対象画像のブロックに対応するアルファマップ
の該当ブロック上での参照変化画素b1を変化画素a
0、a1と同じ“current block ”内で検出していた。
【0163】一方、本発明では、参照変化画素b1を動
き補償予測信号である“compensated block ”内から検
出しており、この点が新しい概念である。すなわち、現
在の処理対象画像のブロックに対応するアルファマップ
の該当ブロック上での参照変化画素b1を、動き補償予
測信号である“compensated block ”内から検出してい
る。
【0164】なお、本発明は、参照変化画素b1の検出
手段が異なるだけで、a0 、a1およびb1の相対アド
レスを用いて符号化・復号化を行う点は、先行技術と同
一である。
【0165】図14において、a0 は起点変化画素であ
り、すでに起点変化画素a0 までは符号化が済んでい
る。また、a1 は、起点変化画素a0 の次の変化画素で
あり、b0 は、“ compensated block”内において、a
0 と同じ位置の画素(変化画素とは限らない)である。
また、a0 (b0 )が属するラインを“a0 - line”と
表記すると、参照変化画素b1は次のように定義され
る。
【0166】ここで、abs_Xをブロック左上の画素
からブロック内をラスタ順にスキャンした際の、画素X
のアドレスとする。なお、ブロック左上の画素のアドレ
スは“0”とする。
【0167】abs_b0 <abs_b1 であり、符号
“×”を付して示す画素は変化画素であって、変化画素
×が“a0 - line”上にある場合には、“a0 ”と反対
色の最初の変加画素を参照変化画素b1とし、変化画素
が“a0 - line”上にない場合は、該ライン上の最初の
変加画素を参照変化画素b1 とする。
【0168】図14(a)は変化画素が“a0_line”上
にない場合であり、この場合、次のラインの最初の変化
画素を“b1 ”としている。
【0169】また、図14(b)は、変化画素が“a0
- line”上にある場合であるが、この変化画素×は、
“a”と反対色ではないので“b1”とはせずに、次の
ラインの最初の変化画素を“b1”としている。
【0170】なお、“a0 - line”および“r_ai
(i=0 〜1)”、“r_b1 ”の値は、以下の式で求めら
れる。
【0171】 a0 - line= (int)((abs- a0 +WIDTH)/WIDTH)−1 r- a0 = abs - a0 − a0 - line*WIDTH r- a1 = abs - a1 − a0 - line*WIDTH r- b1 = abs - b1 − a0 - line*WIDTH 上記式において、*は乗算を、また、(int)(X) はXの
小数点以下切り捨てを意味しており、WIDTH はブロック
の水平方向の画素数を示している。
【0172】本発明では、参照変化画素b1の定義が先
行技術とは変わったため、“r_ b1 ”の定義も、上式
のように変更される。
【0173】図14を用いて説明した例は、“ compens
ated block”内から参照変化画素b1を求める手段の一
例であり、参照変化画素b1の検出については種々変形
が可能である。
【0174】また、2値画像復号化回路においては、信
号線92を介して供給される解像度縮小変換されたアル
ファマップの動き補償予測信号(“ compensated bloc
k”)を利用して、2値画像符号化回路220と同一の
手順で参照変化画素b1を検出する。
【0175】更に、参照変化画素b1を“current bloc
k ”内より検出するか、“ compensated block”内より
検出するかを、たとえばブロック単位で切り替えるよう
にすることもできる。この際、2値画像符号化回路22
0では切り替え用の情報も併せて符号化し、2値画像復
号化回路410では当該切り替え用の情報も復号化し
て、復号化処理の際には当該切り替え用の情報に基づい
て、参照変化画素b1を“current block ”内より検出
するか、“ compensated block”内より検出するかを、
たとえばブロック単位で切り替えるようにする。
【0176】このようにすると、ブロック単位の画像内
容に基づいて、最適処理が可能になり、一層、効率の良
い符号化が可能になる。
【0177】また、先行技術と同様、スキャン順序を切
り替える手段を具備して図15(a)に示すように、ス
キャン順序を横方向スキャンに切り替えたり、図15
(b)に示すように、縦方向スキャンに切り替えるよう
にすることで、変化画素の数が減り、更に符号量が削減
されて、これも一層、効率の良い符号化につながる。
【0178】以上、第3の具体例は、時系列データとし
て得られる複数フレームの動画像信号を任意形状のオブ
ジェクト毎に符号化する動画像符号化装置における、オ
ブジェクトの形状を表すアルファマップを符号化する符
号化回路であって、オブジェクトを含む方形領域をM×
N画素(M:水平方向の画素数、N:垂直方向の画素
数)で構成されるブロック毎に分割する手段と、この分
割されて得られた上記ブロックを、前記方形領域内にお
いて一定規則により順次、符号化する手段とを有し、ブ
ロックの全てあるいは一部に対して相対アドレス符号化
を適用する2値画像符号化装置において、ブロック近傍
の再生値を蓄える手段と、すでに符号化されたフレーム
の再生信号を蓄えるフレームメモリと、フレームメモリ
内の再生信号を用いて、動き補償予測値を生成する動き
補償予測回路と、ブロック近傍の再生値も含めて変化画
素を検出する手段とを有し、相対アドレス符号化の参照
変化画素を、上記ブロック内の画素値からでなく、動き
補償予測信号から求めるようにしたものである。
【0179】また、アルファマップ復号化回路におい
て、M×N画素で構成されるブロック毎に、オブジェク
トを含む方形領域内を一定規則で順次復号化する手段
と、ブロック近傍の再生値を蓄える手段と、すでに符号
化されたフレームの再生信号を蓄えるフレームメモリ
と、フレームメモリ内の再生信号を用いて、動き補償予
測値を生成する動き補償予測回路と、ブロック近傍の再
生値も含めて変化画素を検出する手段とを有し、相対ア
ドレス符号化の参照変化画素を、上記ブロック内の画素
値からでなく、動き補償予測信号から求めるようにした
ものである。
【0180】これにより、オブジェクトの形状や画面内
の位置などを表す副画像情報であるアルファマップの情
報を効率良く符号化できるとともに、その復号を行うこ
とができるようになる。
【0181】また、ブロック近傍の再生値を蓄える再生
値蓄積手段と、すでに符号化されたフレームの再生信号
を蓄えるフレームメモリと、フレームメモリ内の再生信
号を用いて、動き補償予測値を生成する動き補償予測回
路と、前記再生値蓄積手段の蓄積再生値の情報を参照
し、ブロック近傍の再生値も含めて変化画素を検出する
手段と、上記ブロック内の再生画素値から求められた、
相対アドレス符号化の参照変化画素と、動き補償予測信
号から求められた、相対アドレス符号化の参照変化画素
を切り替える手段とを有し、相対アドレス符号化情報
を、切り替え情報と共に符号化するものである。
【0182】また、アルファマップ復号化回路におい
て、M×N画素で構成されるブロック毎に、オブジェク
トを含む方形領域内を一定規則で順次復号化する手段
と、ブロック近傍の再生値を蓄える再生値蓄積手段と、
すでに符号化されたフレームの再生信号を蓄えるフレー
ムメモリと、フレームメモリ内の再生信号を用いて、動
き補償予測値を生成する動き補償予測回路と、ブロック
近傍の再生値も含めて変化画素を検出する手段とを有
し、上記ブロック内の再生画素値から求められた、相対
アドレス符号化の参照変化画素と、動き補償予測信号か
ら求められた、相対アドレス符号化の参照変化画素を切
り替える手段を有し、切り替え情報にしたがって参照変
化画素を求めるようにしたものである。
【0183】この場合、相対アドレス符号化にあたり、
参照変化画素b1を“current block ”内より検出する
か、“ compensated block”内より検出するかを、ブロ
ック単位で切り替えて処理することができ、符号化側で
はこの切り替え用の情報も併せて符号化し、復号化側で
はこれを復号化して、符号化されたアルファマップの復
号化処理の際に当該切り替え用の情報に基づいて、参照
変化画素b1を“current block ”内より検出するか、
“ compensated block”内より検出するかを、ブロック
単位で切り替えるようにすることができ、このようにす
ることによって、ブロック単位の画像内容に基づいて、
最適処理が可能になり、一層、効率の良い符号化が可能
になる。
【0184】以上、本発明によれば、オブジェクトの形
状や画面内の位置などを表す副画像情報であるアルファ
マップの情報を効率良く符号化できるとともに、その復
号を行うことができるようにした画像符号化装置および
画像復号化装置が得られる。以上の具体例は、アルファ
マップ符号化回路200の構成において、MMR(Mo
dified Modified READ)符号化を
用いた場合の例を説明したものであった。しかし、本発
明はMMR符号化に限定されるものではなく、他の任意
の2値画像符号化回路を用いても実現可能である。そこ
で、そのような例を以下説明する。
【0185】(第4の具体例)図21、図22および図
20を用いてアルファマップ符号化回路200およびア
ルファマップ復号化回路400の具体的な構成を説明す
る。
【0186】図20は、アルファマップの画面内を例え
ば、16×16画素といった所定の複数画素構成による
マクロブロック(MB)単位に分割した図であり、正方
形の升目で示したものが分割の境界線であって、升目一
つ一つがマクロブロック(MB)である。
【0187】2値で表現されたアルファマップの場合
(オブジェクトを合成する際の重み係数も含めて多値で
表現される場合もある)、オブジェクトの形状情報は画
素毎に白か黒かのいずれかで表される。従って、図20
に示されるように、アルファマップの画面における各マ
クロブロック(MB)の中身の状態は、“allW”
(全て白)、“allB”(全て黒)、“Multi”
(その他)の3種類のいずれかに分類される。
【0188】人物像のアルファマップである図20のよ
うな画面の場合、背景は“白”、人物部分は“黒”であ
るから、“Multi”に分類されるオブジェクトの境
界部分が含まれるマクロブロック(MB)のみ、2値画
像符号化すればよい。また、“Multi”に分類され
るブロック(MB)の中でも、動き補償予測誤差値が設
定値(しきい値)以下の場合には、該ブロック(MB)
を動き補償予測値でコピーする。このように、コピーさ
れるマクロブロック(MB)のモードを“copy”、
2値面像符号化されるマクロブロック(MB)のモード
を“coded”と表記すると、該マクロブロック(M
B)の符号化モードは次の4通りとなる。
【0189】(1)“allW” (2)“allB” (3)“copy” (4)“coded” それぞれのモードの符号化法あるいは復号化法について
は、アルファマップ符号化回路200、アルファマップ
復号化回路400の中で説明する。
【0190】<第4の具体例におけるアルファマップ符
号化回路の構成例>図21は、アルファマップ符号化回
路200の詳細な構成図である。図21の構成において
は、モード判定回路1100、CR(縮小・拡大率)判
定回路1110、セレクタ1200、ブロック内画素値
設定回路1400,1500、動き補償予測回路160
0、2値画像符号化回路1700、縮小回路1710,
1730,1740、拡大回路1720、フレームメモ
リ1300、転置回路1750,1760、スキャンタ
イプ(ST)判定回路1770、動きベクトル検出回路
(MVE)1780、MV符号化回路1790、VLC
(可変長符号化)・多重化回路1800からなる。
【0191】これらのうち、ブロック内画素値設定回路
1400はマクロブロック内の画素値を全て白とする画
素データを発生する回路であり、ブロック内画素値設定
回路1500はマクロブロック内の画素値を全て黒とす
る画素データを発生する回路である。
【0192】CR(縮小・拡大率)判定回路1110
は、アルファマップ信号入力線20を介して供給される
アルファマップ信号を解析し、1フレーム分のアルファ
マップ画像をどの程度の縮小・拡大率で処理すべきかを
判定すると共にその判定結果を縮小・拡大率情報b2と
して出力するものである。また、縮小回路1710はア
ルファマップ信号入力線20を介して供給されるアルフ
ァマップ信号をフレーム全体について、前記スキャンタ
イプ(ST)判定回路1770は2値画像符号化回路1
700からの出力符号化出力を基にスキャン方向を判定
してスキャン方向情報b4を出力するものである。
【0193】また、転置回路1750はこのスキャンタ
イプ(ST)判定回路1770の出力するスキャン方向
情報b4を基に、前記縮小回路1710の縮小処理した
1フレーム分のアルファマップ信号について各マクロブ
ロックの位置を、転置処理する回路であり、転置回路1
760はスキャンタイプ判定回路1770の出力するス
キャン方向情報b4を基に、前記縮小回路1710,1
720,1730の出力を転置処理して出力する回路で
あり、2値画像符号化回路1700はこれらの転置回路
1750、1760を介して与えられた縮小アルファマ
ップ信号を符号化処理して出力するものである。
【0194】また、拡大回路1720は縮小回路171
0を介して与えられるアルファマップ信号を前記CR判
定回路1110の出力する縮小・拡大率で拡大処理する
回路であり、動き補償予測回路1600はフレームメモ
リ1300に蓄積されている参照フレームの再生画像を
用いて動き補償予測信号を生成し、モード判定回路11
00および縮小回路1740に出力するものであり、縮
小回路1740は前記動き補償予測信号を前記CR判定
回路1110の出力する縮小・拡大率で縮小処理する回
路であり、縮小回路1730は前記フレームメモリ13
00に蓄積されている参照フレームの再生画像を前記C
R判定回路1110の出力する縮小・拡大率で縮小処理
する回路である。
【0195】また、セレクタ1200はモード判定回路
1100の出力する分類情報に従ってブロック内画素値
設定回路1400からの再生信号m0,ブロック内画素
値設定回路1500からの再生信号m1,動き補償予測
回路1600からの動き補償予測信号m2,拡大回路1
720からの再生信号m3のうち、所要のものを選択し
て出力する回路であり、フレームメモリ1300はこの
セレクタ1200の出力をフレーム単位で記憶するメモ
リである。
【0196】また、モード判定回路1100は、動き補
償予測回路1600からの動き補償予測信号と2値画像
符号化回路1700からの符号化信号b4を参照して、
アルファマップ信号入力線20を介して供給されるアル
ファマップ信号を解析し、マクロブロック毎に“all
W”、“allB”、“copy”、“coded”の
何れに分類されるかを判定すると共に判定結果をモード
情報b0として出力するものである。
【0197】動きベクトル検出回路(MVE)1780
は、アルファマップ信号入力線20を介して供給される
アルファマップ信号から動きベクトルを検出するもので
あり、MV符号化回路1790は、動きベクトル検出回
路(MVE)1780で検出された動きベクトルを符号
化し、その符号化結果を動きベクトル情報b1として出
力するものである。例えば、MV符号化回路1970に
予測符号化を適用した場合にはその予測誤差信号が動き
ベクトル情報b1として出力されることになる。
【0198】VLC(可変長符号化)・多重化回路18
00は、モード判定回路1100からのモード情報b0
およびMV符号化回路1790からの動きベクトル情報
b1およびCR(縮小・拡大率)判定回路1110から
の縮小・拡大率情報b2およびスキャンタイプ(ST)
判定回路1770からのスキャン方向情報b3および2
値画像符号化回路1700からの2値符号化情報b4を
受けてこれらを可変長符号化し、多重化して信号線30
へと出力するものである。
【0199】このような構成において、符号化対象であ
るアルファマップ信号は、アルファマップ信号入力線2
0を介してアルファマップ符号化回路200に供給され
る。そして、これを受けたアルファマップ符号化回路2
00では、そのモード判定回路1100においてアルフ
ァマップ信号を解析し、マクロブロック毎に“all
W”、“allB”、“copy”、“coded”の
何れに分類されるかを判定する。ここで、分類の評・価
基準としては、例えば、ミスマッチ画素数を用いる。
【0200】具体的には次の通りである。モード判定回
路1100は、まず、入力されたマクロブロック内の信
号を全て白に置き換えた場合のミスマッチ画素数を計算
し、この数がしきい値以下となるマクロブロックを“a
llW”に分類する。同様に、モード判定回路1100
は、マクロブロック内を全て黒に置き換えた場合“al
lW”に分類する。同様に、マクロブロック内を全て黒
に置き換えた場合のミスマッチ画素数がしきい値以下と
なるマクロブロックを“allB”に分類する。次に、
モード判定回路1100は、“allW”にも“all
B”にも分類されないマクロブロックに対して、信号線
1010を介して供給される動き補償予測値とのミスマ
ッチ画素数を計算し、この数がしきい値以下となるブロ
ックを“copy”に分類する。ここで、“allW”
“allB”あるいは“copy”にも分類されなかっ
たマクロブロックは、“coded”に分類される。
【0201】モード判定回路1100によるこの分類情
報b0は、信号線1020を介してセレクタ1200に
供給され、セレクタ1200では該ブロックのモードが
“allW”の場合は、ブロック内画素値設定回路14
00においてブロック内画素値が全て白にされた再生信
号m0を選択し、信号線40を介してフレームメモリ1
300に供給し、該フレームの記憶領域に蓄えると共
に、アルファマップ符号化回路200の出力として出力
する。
【0202】同様に、該マクロブロックのモードが“a
llB”の場合は、セレクタ1200はマクロブロック
内画素値設定回路1500においてマクロブロック内画
素値が全て黒にされた再生信号m1を選択し、また、該
マクロブロックのモードが“copy”の場合は、信号
線1010を介して供給される動き補償予測回路160
0により生成された動き補償予測信号m2を選択し、ま
た、該マクロブロックのモードが“coded”の場合
には、縮小回路1710、拡大回路1720を経て供給
される再生信号m3を選択して、これを信号線40を介
してフレームメモリ1300に供給し、該フレームの記
憶領域に蓄えると共に、アルファマップ符号化回路20
0の出力信号として出力する。
【0203】また、モード判定回路1110において
“coded”に分類されたマクロブロックの画素値
は、縮小回路1710において縮小された後、2値画像
符号化回路1700において符号化される。ここで、縮
小回路1710で用いられる縮小・拡大率(CR(Conv
ersion Ratio))の設定情報は、CR判定回路1110
において求められる。例えば、縮小率を“1(縮小しな
い)”、“1/2(水平・垂直共に1/2)”、“1/
4(水平・垂直共に1/4)”の3通りに定めた場合、
CR判定回路1110では、次のステップでCR(縮小
・拡大率)が求められる。
【0204】(1) 該マクロブロックを“1/4”に
縮小した際の再生信号と、該マクロブロックとのミスマ
ッチ数を計算し、この数がしきい値以下の場合には、縮
小率を“1/4”とする。
【0205】(2) 上記(1)でミスマッチ数がしき
い値よりも大きい場合には、該マクロブロックを“1/
2”に縮小した際の再生信号と、該マクロブロックとの
ミスマッチ数を計算し、この数がしきい値以下の楊合に
は、縮小率を“1/2”とする。
【0206】(3) 上記(2)でミスマッチ数がしき
い値よりも大きい場合には、該マクロブロックの縮小率
を“1”とする。
【0207】このようにして求められたCR(縮小・拡
大率)の値は、信号線1030を介して縮小回路171
0,1730,1740、拡大回路1720および2値
画像符号化回路1700に供給されると共に、VLC
(可変長符号化)・多重化回路1800に供給され符号
化された後、他の符号と多重化される。また、転置回路
1750では、縮小回路1710より供給される、縮小
された該ブロックの信号の位置が転置される(水平方向
のアドレスと垂直方向のアドレスが入れ替えられる)。
【0208】このことにより、符号化の順序を水平方向
のスキャン順に行うか、垂直方向のスキャン順に行うか
が切り換えられる。また、転置回路1760では、縮小
回路1730により縮小された該マクロブロック近傍の
再生画素値と、縮小回路1740により縮小された動き
補償予測信号とで、それぞれの信号の位置が転置され
る。
【0209】転置回路1750,1760において、転
置処理するか否かの判定は、例えば、2値画像符号化回
路1700において水平スキャンと垂直スキャンとでそ
れぞれ符号化を行い、信号線1040を介して出力され
る符号化情報b4をST(Scan Type)判定回路177
0に供給することによって、このST判定回路1770
が、符号量の少なくなるスキャン方向を選択することで
決まる。
【0210】2値画像符号化回路1700では、転置回
路1750より供給される該マクロブロックの信号を、
転置回路1760より供給される参照信号を用いて符号
化する。
【0211】なお、具体的な2値画像符号化法の一例と
して、上述の第3の具体例で用いた手法が挙げられる
が、これに限らず、第4の具体例でのこの2値画像符号
化回路1700では他の2値画像符号化を適用すること
ができる。
【0212】“coded”に分類されたブロックの中
には、フレーム内の参照画素を用いる“intra”符
号化モードと、動き補償予測信号を参照する“inte
r”符号化モードとがある。ここで、intra/in
terの切り替えは、例えば、線1040を介して供給
される2値画像符号化回路1700からの符号化情報を
モード判定回路1100に供給し、符号量の少なくなる
モードを選択すればよい。ここで、選択された符号化モ
ード(intra/inter)の情報は、信号線10
50を介して2値画像符号化回路1700に供給され
る。
【0213】以上の手段により選択された最適なモード
にて符号化された、2値画像符号化回路1700の符号
化情報は、信号線1040を介してVLC・多重化回路
1800に供給され、他の符号と共に多重化される。ま
た、モード判定回路1100からは最適なモードの情報
が信号線1060を介してVLC・多重化回路1800
に供給され、符号化された後、他の符号と共に多重化さ
れる。また、動きベクトル検出回路(MVE)1780
では、最適な動きベクトルが検出される。ここで、動き
ベクトルの検出方法については、種々存在しており、ま
た、動きべクトルの検出法そのものは、本発明の要部で
はないため、ここでは省略する。検出された動きベクト
ルは、信号線1070を介して動き補償予測回路160
0に供給されると共に、MV符号化回路1790にて符
号化された後、VLC・多重化回路1800に供給さ
れ、符号化された後、他の符号と共に多重化される。
【0214】多重化された符号は、信号線30を介して
出力される。動き補償予測回路1600では、信号線1
070を介して供給される動きベクトル信号に基づいて
フレームメモリ1300に蓄積されている参照フレーム
の再生画像を用いて動き補償予測信号を生成し、信号線
1010を介してモード判定回路1100および縮小回
路1740に出力する。
【0215】以上の処理の結果、画質の良い、しかも、
高圧縮率での画像符号化をすることができる。
【0216】次に復号化について説明する。
【0217】<アルファマップ復号化回路の構成例>図
22は、アルファマップ復号化回路400の詳細な構成
図である。図に示すように、アルファマップ復号化回路
400は、VLC(可変長符号化)・分離化回路210
0、モード再生回路2200、セレクタ2300、マク
ロブロック内画素値設定回路2400,2500、動き
補償予測回路2600、フレームメモリ2700、2値
画像復号化回路2800、拡大回路2810、転置回路
2820,2850、縮小回路2830,2840、2
値画像復号化回路2800、動きベクトル再生回路29
00より構成される。
【0218】これらのうち、VLC(可変長符号化)・
分離化回路2100は、多重化されて送られてきたアル
ファマップの符号化ビットストリームを復号し、モード
情報b0、動きベクトル情報b1、縮小・拡大率情報b
2、スキャン方向情報b3、2値画像符号化情報b4に
分離する回路であり、モード再生回路2200はこの分
離されたモード情報b0を受けて、“allW”,“a
llB”,“copy”,“coded”の4種のモー
ドのうちのいずれのモードであるかを再生する回路であ
る。
【0219】2値画像復号化回路2800は前記VLC
(可変長符号化)・分離化回路2100により分離され
た2値画像符号化情報b4を、前記分離された縮小・拡
大率情報b2およびモード再生回路2200からの再生
されたモード情報および転置回路2850の情報とを用
いて2値画像に復号化して出力する回路であり、拡大回
路2810は前記分離された縮小・拡大率情報b2の情
報を用いて前記復号された2値画像を拡大処理する回路
であり、転置回路2820はこの拡大処理された画像
を、前記分離されたスキャン方向情報b3に従って転置
処理し、再生信号m3として出力する回路である。
【0220】また、マクロブロック内画素値設定回路2
400は,マクロブロック内画素値が全て白にされた再
生信号m0を発生する回路であり、マクロブロック内画
素値設定回路2500は,マクロブロック内画素値が全
て黒にされた再生信号m1を発生する回路である。
【0221】動きベクトル再生回路2900は、前記V
LC(可変長符号化)・分離化回路2100により分離
された動きベクトル情報b1を用いてマクロブロックの
動きベクトルを再生する回路であり、動き補償予測回路
2600はこの再生された動きベクトルを用いてフレー
ムメモリ2700の蓄積参照フレームを再生画像から動
き補償予測値m2を生成する回路であり、縮小回路28
40は前記分離された縮小・拡大率情報b2の情報を用
いて前記動き補償予測値m2を縮小処理するものであ
り、縮小回路2830は前記分離された縮小・拡大率情
報b2の情報を用いて前記フレームメモリ2700の蓄
積参照フレームの画像を縮小処理するものであり、転置
回路2850は前記VLC(可変長符号化)・分離化回
路2100により分離されたスキャン方向情報b3を基
に、縮小回路2830,2840の出力する縮小画像を
転置処理して2値画像復号化回路2800に出力する回
路である。
【0222】また、セレクタ2300は、モード再生回
路2200の出力するモード情報に応じて、マクロブロ
ック内画素値設定回路2400,2500の再生信号m
0,m1、動き補償予測回路2600の動き補償予測値
m2、転置回路2820の再生信号m3のうち、いずれ
かを選択して出力するものであり、フレームメモリ27
00はこのセレクタ2300の出力した画像信号をフレ
ーム単位で保持するメモリである。
【0223】このような構成のアルファマップ復号化回
路400は、信号線80を介してアルファマップの符号
化ビットストリームが供給される。そして、このビット
ストリームはVLD(可変長復号化)・分離化回路21
00に供給される。
【0224】すると、VLD(可変長復号化)・分離化
回路2100では、このビットストリームを復号し、か
つ、モード情報b0、動きベクトル情報b1、縮小・拡
大率情報b2、スキャン方向情報b3、2値画像符号化
情報b4に分離する。これら分離された情報はマクロブ
ロック単位で管理される。
【0225】そして、この分離された情報のうち、モー
ド情報b0は、モード再生回跨2200に供給され、該
マクロブロックが以下のモードの何れに属するかを分類
する。
【0226】(1)“allW” (2)“allB” (3)“copy” (4)“coded” ここで、“coded”には、図21の符号化回路の具
体例で述べたとおり“intra”のモードと“int
er”のモードとがある。すなわち、フレーム内の参照
画素を用いるのが“intra”符号化モードであり、
動き補償予測信号を参照するのが“inter”符号化
モードである。
【0227】セレクタ2300では、信号線2010を
介して供給される上記の符号化モードに応じて、該マク
ロブロックのモードが“allW”の場合は、ブロック
内画素値設定回路2400においてマクロブロック内画
素値が全て白にされた再生信号m0が選択され、信号線
90を介してフレームメモリ2700に供給され、該フ
レームメモリ2700の当該マクロブロックが属する画
像フレームの記憶領域に蓄えられると共に、アルファマ
ップ復号化回路400から復号化されたアルファマップ
の画像として出力される。
【0228】同様に、該マクロブロックのモードが“a
llB”の場合は、マクロブロック内画素値設定回路2
500において、ブロック内画素値が全て黒にされた再
生信号m1が選択され、また、該ブロックのモードが
“copy”の場合は、信号線2020を介して供給さ
れる動き補償予測回路2600において生成された動き
補償予測信号m2が選択され、また、該ブロックのモー
ドが゛“coded”の場合には、拡大回路2810、
転置回路2820を経て供給される再生信号m3が選択
され、信号線90を介してフレームメモリ2700に供
給され、該フレームメモリ2700の当該マクロブロッ
クが属する画像フレームの記憶領域に蓄えられると共
に、アルファマップ復号化回路400から復号化された
アルファマップの画像として出力される。
【0229】一方、分離された動きベクトル情報b1
は、動きベクトル再生回路2900に供給され、該マク
ロブロックの動きベクトルが再生される。ここで、再生
された動きベクトルは、信号線2030を介して動き補
償予測回路2600に供給され、動き補償予測回路26
00ではこの動きベクトルに基づいて、フレームメモリ
2700に蓄積されている参照フレームの再生面像から
動き補償予測値を生成する。そして、信号線2020を
介して縮小回路2840とセレクタ2300とに出力す
る。
【0230】また、分離された縮小・拡大率情報b2
は、縮小回路2830および拡大回路2810に供給さ
れると共に、2値画像復号化回路2800に供給され、
スキャン方向情報b3は、転置回路2820,2850
に供給される。
【0231】そして、スキャン方向情報b3を受けた転
置回路2820では、拡大回路2810より供給され
る、元のサイズに戻された該マクロブロックの再生信号
の位置が転置される(水平方向のアドレスと垂直方向の
アドレスが入れ替えられる)。また、スキャン方向情報
b3を受けた転置回路2850では、縮小回路2830
により縮小された該ブロック近傍の再生画素値と、縮小
回路2840により縮小された動き補償予測信号とで、
それぞれの信号の位置が転置される。
【0232】縮小・拡大率情報b2を受けた2値画像復
号化回路2800では、分離化回路2100により分離
された該マクロブロックの2値画像符号化情報b4を、
転置回路2850より供給される参照信号を用いて復号
化する。
【0233】ところで、先行技術として本発明者らが提
案した特願平8−237053号の第4の具体例に記載
したように、拡大回路1720,2810の出力には斜
め方向の不連続性に起因する画質劣化が発生する場合が
あるが、この問題を解決するために拡大回路1720,
2810には、斜め方向の不連続性を抑えるフィルタを
備えるようにしても良い。
【0234】なお、2値画像符号化回路1700と同様
に、用いる2値画像復号化回路2800の構成は上述の
第3の具体例に示した構成例に限らない。
【0235】<複数の2値画像符号化法を切り換える具
体例>上記の具体例の中で、2値画像符号化回路170
0および2値画像復号化回路2800の具体例は、上述
の第3の具体例に限らないと記述した。そこで、これ以
外の例を示しておく。
【0236】別の2値画像符号化法として、例えば、マ
ルコフモデル符号化法がある(参照:テレビジョン学会
編、“画像情報圧縮”、pp.171 〜176 )。図23がマ
ルコフモデル符号化法の一例を説明する図である。図中
の画素xが符号化の対象となる着目画素であり、画素a
〜fが画素xを符号化する際に参照される参照画素であ
る。ここで、画素a〜fは画素xを符号化する際に既に
符号化が終了している画素とする。着目画素xは、参照
画素a〜fの状態によって、VLC(可変長符号化)を
使用する場合には可変長符号テーブルが、そして、算術
符号を使用する場合には確率テーブルが、適応的に切り
換えられて符号化される。
【0237】この具体例を本発明に適用する場合、“i
ntra”符号化は、現在処理しようとしているマクロ
ブロック内で、着目画素より先に符号化された画素を参
照画素とし、“inter”符号化は現在処理しようと
しているマクロブロック内で、着目画素より先に符号化
された画素だけでなく、動き補償予測誤差信号内の画素
も参照画素として用いればよい。
【0238】本具体例では、例えば、 [方式1]第3の具体例の方式(MMRに基づいた符号
化方式) と、 [方式2]マルコフモデル符号化を適応的に切り換えて
符号化する方式 の両方式を備え、これらを適応的に選択して使用する形
態を採用することを特徴としている。
【0239】図24(a)は、本具体例で用いられる、
2値画像符号化回路1700のブロック図である。図に
示すように、2値画像符号化回路1700は、一対のセ
レクタ4110,4140と、一対の2値画像符号化回
路から構成されている。これらのうち、セレクタ410
1は入力側の選択回路であり、セレクタ4102は出力
側の選択回路である。2値画像符号化回路4120は上
記[方式1]で符号化する第1の2値画像符号化回路で
あり、2値画像符号化回路4130は上記[方式2]で
符号化する第2の2値画像符号化回路である。
【0240】2値画像符号化回路1700では、信号線
4101を介して転置回路1750から供給される処理
対象マクロブロックの信号を、信号線4103を介して
供給される切り換え信号に応じて選択切換えするセレク
タ4110,4140により、第1の2値画像符号化回
路4120と第2の2値画像符号化回路4130に適応
的に振り分け、この振り分けられたマクロブロックの信
号を符号化する。
【0241】符号化された情報は、信号線4102を介
して出力される。なお、図24(a)では2値画像符号
化回路1700に供給される信号の信号線1030,1
050、転置回路1760からの信号線は、省略されて
いる。
【0242】ここで、信号線4103を介して供給され
る切り換え情報は、予め設定されたデフォルト値でも良
いし、画像内容に基づいて適切な切り換え情報を求め
て、サイド情報として別途符号化し、復号側に伝送する
ようにしてもよい。
【0243】これにより、画像内容に基づいた最適処理
が可能になり、また、アプリケーションに応じて複数の
符号化方式の中から適切なものを選択して使用すること
も可能になる。
【0244】同様に、図24(b)は、本具体例で用い
られる2値画像復号化回路2800のブロック図であ
る。図に示すように、2値画像復号化回路2800は一
対のセレクタ4210,4240、一対の2値画像復号
化回路4220,4230とから構成されている。これ
らのうち、セレクタ4210は入力側の選択回路であ
り、セレクタ4240は出力側の選択回路である。ま
た、2値画像復号化回路4220は上記[方式1]で符
号化した画像を復号化する第1の2値画像復号化回路で
あり、2値画像復号化回路4230は上記[方式2]符
号化した画像を復号する第2の2値画像復号化回路であ
る。
【0245】このような構成の2値画像復号化回路28
00では、信号線4201を介して供絵される処理対象
マクロブロックの2値画像符号化情報b4を、信号線4
203を介して供給される切り換え信号に応じてセレク
タ4210,4240により、第1の2値画像復号化回
路4220と第2の2値画像復号化回路4230に適応
的に振り分けて復号化する。
【0246】復号化された信号は、信号線4202を介
して出力される。なお、図24(b)では2値画像復号
化回路2800に対する分離化回路2100からの信号
供給用の信号線,モード再生回路2200からの信号
線,転置回路2850からの信号線は省略されている。
【0247】ここで、信号線4203を介して供給され
る切り換え情報は、デフォルト値でも良いし、符号化さ
れて送られてきたビットストリームから当該切換情報を
得るエンコーダから送られてきた情報でも良い。
【0248】次に縮小・拡大を行うための回路例を具体
的に示す。
【0249】<<縮小・拡大回路に関わる具体例>> [拡大処理の例]本発明は、符号化領域単位あるいはブ
ロック単位(マクロブロック単位)で縮小・拡大処理を
施すことでレート制御を行っている。この縮小・拡大処
理に利用する技術の例として、本願発明者等が特願平8
−237053号に開示した“双一次内挿”がある。こ
の技術について触れておく。当該双一次内挿は、参考文
献“尾上編:画像処理ハンドブック,p.630,昭晃
堂”を基に説明すると図35の如きである。
【0250】図35(a)において、Pexは変換後の画
素位置であり、当該Pexは図35(a)のように実数画
素位置を指し示す。
【0251】そこで、入力信号の整数画素位置A,B,
C,Dとの距離関係から、8つの領域に分けて図35
(b)に示す論理式により、A〜Dの画素値Ia〜Id
からPexの画素値Ipを求める。
【0252】このようなものが“双一次内挿”という処
理であり、A〜Dの画素値Ia〜IdからPexの画素値
Ipを簡易に求めることができるものである。
【0253】ところで、この双一次内挿処理は周囲の4
画素のみを用いて処理を行っているため、広い範囲での
変化が反映されず、特に斜め方向の不連続性が発生し易
くなっている。この問題を解決するための一例として、
拡大処理を行った後にスムーシングフィルタ処理(平滑
化処理)を施す例を、先願の発明(特願平8−2370
53号)に提示している。
【0254】具体的に説明する。図36は、スムーシン
グ処理(平滑化処理)を説明するための図である。ここ
で、図36の(a)は元のサイズの2値画像、図36の
(b)はこれを縮小して得た2値画像である。図36に
おいては、オブジェクト領域は黒丸印で、また、バック
グラウンド(背景)領域は白丸印で示してある。
【0255】この例では、サンプリング変換(拡大・縮
小変換)がなされることにより発生する斜め方向の不連
続性を滑らかにするために、バックグラウンド領域の画
素(白丸)一つ一つについて、それを中心にして、その
上下左右の画素、つまり、隣接画素を調べ、そのうち、
2画素以上がオブジェクト領域の画素(黒丸)であった
ときは、そのバックグラウンド領域の画素を、オブジェ
クト領域に含める処理を行う。
【0256】すなわち、今、バックグラウンド領域にあ
る一つの画素である検査対象画素が図36(b)におけ
る二重丸印で示す位置の画素である場合のように、その
隣接画素に、2画素以上、オブジェクト領域の画素(黒
丸)があったときは、その二重丸印で示す位置の画素
(つまり、検査対象画素)を黒丸印の画素にしてオブジ
ェクト領域の画素にする。黒丸印の画素が例えば、
“1”、白丸印が“0”であるとすると、二重丸印で示
す位置の画素(画素値“0”)を、画素値“1”に置き
換える処理をする。このような処理により、斜め方向の
不連続性を解消できるようになる。
【0257】図37は、スムーシングフィルタ(平滑化
処理フィルタ)の別の例である。図37に示される、3
×3画素のマスクの中心の画素をCとして、Cに対して
左上の画素をTL、右上の画素をTR、左下の画素をB
L、右下の画素をBRとすると、下記の式により、画素
Cのフィルタリングされた値が求められる。ここで、オ
ブジェクトの値を“1”、背景の値を“0”で表わして
いる。
【0258】 if(C==0) { if((TL+TR+BL+BR)>2) C=1: else C=0: } else { if((TL+TR+BL+BR)<2)C=1: else C=0: } すなわち、このフィルタ演算処理は、もし画素Cが
“0”であれば、画素TL,TR,BL,BRを加算し
た値が“2”より大きいか否かを調べ、大きい場合は画
素Cの値を“1”とし、大きくない場合は画素Cを
“0”とし、また、もし画素Cが“0”でなければ、画
素TL,TR,BL,BRを加算した値が“2”より小
さいか否かを調べ、小さい場合は画素Cの値を“1”と
し、大きくない場合は画素Cを“0”とするというもの
である。
【0259】このフィルタによれば、対象となる画素C
に対して斜め方向に位置する画素値の変化を考慮して画
素Cの値を修正するため、斜め方向の不連続性が解消さ
れる。なお、スムーシングフィルタの構成は上記例に限
ったものではなく、メディアンフィルタ等の非線形フィ
ルタを用いても良い。
【0260】図58(a)は、双一次内挿により水平・
垂直共に2倍に拡大する処理を表す図である。図58
(a)において、縮小ブロックの画素は白丸印すなわち
“O”印で表され、内挿される画素はバツ印すなわち、
“×”印で表されており、それぞれの画素値は“0”あ
るいは“1”の何れかである。
【0261】この場合、図35(b)の論理式で内挿さ
れる画素(再生画素)の値を求めると、 Ip1=Ia,Ip2=Ib,Ip3=Ic,Ip4=
Id となる。従って、画素Aの周りの4つの内挿画素の画素
値は全てIaとなるために、拡大画像は2×2画素が同
じ値となり、滑らかさが失われる。そこで、双一次内挿
の重み付けを以下の様に変更することで、上記の問題は
解決される。
【0262】Ip1:if(2*Ia +Ib +Ic +Id >
2)then“1”else“0” Ip2:if(Ia +2*Ib +Ic +Id >2)then
“1”else“0” Ip3:if(Ia +Ib +2*Ic+Id >2)then
“1”else“0” Ip4:if(Ia +Ib +Ic +2*Id >2)then
“1”else“0” ここで、Pi(i=1,2,3,4)は、図58(a)
に示される“×”位置に対応した内挿される画素であ
り、Ipi(i=l,2,3,4)は画素Pi(i=
1,2,3,4)の画素値(“1”または“0”)であ
る。また、A,B,C,Dは縮小ブロックの画素、Ia
,Ib ,Ic ,Id はこれら画素A,B,C,Dの画
素値である。
【0263】『Ip1:if(2*Ia +Ib +Ic +Id
>2)then“1”else“0”』の意味は、画素p1の画
素値Ip1は、もし、Ia の2倍値と、Ibと、Ic と、
Idとの和が2より大きければ“1”とし、そうでなけ
れば“0”とするということを示しており、『Ip2:if
(Ia +2*Ib +Ic +Id >2)then“1”else
“0”』の意味は、画素p2の画素値Ip2は、もし、I
b の2倍値と、Ia と、Ic と、Id との和が2より大
きければ、“1”とし、そうでなければ“0”とすると
云うことを示しており、『Ip3:if(Ia +Ib +2*
Ic+Id >2)then“1”else“0”』の意味は、画
素p3の画素値Ip3は、もし、Ic の2倍値と、Ia
と、Ib と、Id との和が2より大きければ、“1”と
し、そうでなければ“0”とすると云うことを示してお
り、『Ip4:if(Ia +Ib +Ic +2*Id >2)th
en“1”else“0”』の意味は、画素p4の画素値Ip4
は、もし、Id の2倍値と、Ia と、Ib と、Ic との
和が2以上ならば、“1”とし、そうでなければ“0”
とすると云うことを示している。なお、水平・垂直共に
4倍に拡大する場合は、上記の処理を2回繰り返せばよ
い。
【0264】以上は、演算により拡大処理する例である
が、演算によらずとも拡大処理することはできる。その
例を次に説明する。
【0265】<演算によらない拡大処理の例>ここで
は、テーブルを用意してこれをメモリに保持させ、この
テーブルに従って一義的に画素を置き換えるようにする
ものである。
【0266】具体的に説明する。まず、例えばメモリの
アドレスを4ビットとし、Ia,Ib,Ic,Idを並
べて得られるアドレスに、その、Ia,Ib,Ic,I
dのパターンによって得られるIp1,Ip2,Ip3,Ip4
を下表の様に予め記録しておく。
【0267】 Ia Ib Ic Id Ip1 Ip2 Ip3 Ip4 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1 0 0 0 0 0 0 1 0 0 0 0 0 0 0 1 1 0 0 1 1 0 1 0 0 0 0 0 0 0 1 0 1 0 1 0 1 0 1 1 0 0 1 1 0 0 1 1 1 1 1 1 1 1 0 0 0 0 0 0 0 1 0 0 1 1 0 0 1 1 0 1 0 1 0 1 0 1 0 1 1 1 1 1 1 1 1 0 0 1 1 0 0 1 1 0 1 1 1 1 1 1 1 1 0 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 この例は、“Ia,Ib,Ic,Id”が“0,0,
0,0”の時は、“Ip1,Ip2,Ip3,Ip4”が“0,
0,0,0”であることを、“Ia,Ib,Ic,I
d”が“0,0,0,1”の時は、“Ip1,Ip2,Ip
3,Ip4”が“0,0,0,0”であることを、“I
a,Ib,Ic,Id”が“0,0,1,1”の時は、
“Ip1,Ip2,Ip3,Ip4”が“0,0,1,1”であ
ることを、“Ia,Ib,Ic,Id”が“0,1,
0,1”の時は、“Ip1,Ip2,Ip3,Ip4”が“0,
1,0,1”であることを、そして、“Ia,Ib,I
c,Id”が“0,1,1,0”の時は、“Ip1,Ip
2,Ip3,Ip4”が“0,1,1,0”であることを、
…と云う具合にIa,Ib,Ic,Idの内容の組み合
わせが決まれば、Ip1,Ip2,Ip3,Ip4が一義的に定
まるテーブルを表している。
【0268】このようなテーブルをIa,Ib,Ic,
Idの内容がアドレス、そのアドレスの格納データがI
p1,Ip2,Ip3,Ip4となるようにメモリに設定保持さ
せ手おくと、内挿処理を行う時には、メモリにIa,I
b,Ic,Idのアドレスを入力して、それに対応する
Ip1,Ip2,Ip3,Ip4を読み出すだけで、内挿値を求
めることができる。ここで、Ip1,Ip2,Ip3,Ip4の
並びは2進数であるが、これを10進数に変換した数値
をコンテキストと呼ぶこととすると、この手法は、Ip
1,Ip2,Ip3,Ip4によって求まるコンテキストによ
って、内挿値Ip1,Ip2,Ip3,Ip4を決める実施例と
言える。
【0269】なお、コンテキストは コンテキスト=2*2*2*Ia+2*2*Ib+2*
Ic+Id で求まる。
【0270】コンテキストによって内挿値を求める手法
は、上述の例の場合、参照する画素数を4つとしたが、
これに限らず、以下で説明する12個等、いくつの場合
でも実現できる。
【0271】また、参照画素と内挿画素の配置について
も、例えば、図64(a)のように内挿画素P1に対し
ては点線で囲んだ領域の9画素分を参照画素としてコン
テキスト(=0〜511)を求め、そのコンテキストに
よって、内挿画素P1を“0”か“1”かに決定する方
法もある。
【0272】内挿画素P2、P3、P4についても、そ
れぞれの内挿位置とその位置を囲む直近の4個の参照画
素の位置関係に応じて、図64(b),(c),(d)
の点線で囲んだ画素を参照画素とする。
【0273】この際、図のように参照画素A〜Iの、内
挿画素Pに対する相対的な位置が同じになるように配置
(例えば、(b)は(a)を時計回りに90度回転した
配置になっている)しておけば、同じ画素パターンを回
転しただけのものは、同じコンデキストになるので、内
挿画素P1〜P4で共通の内容のテーブルとしたメモリ
を用いることができる。
【0274】次に、4×4画素のマクロブロックを16
×16画素に拡大する場合の例を説明する。4×4画素
のマクロブロックを16×16画素に拡大するには、ま
ず、4×4のサイズのマクロブロックMBを8×8のサ
イズに拡大し、次に8×8のサイズのマクロブロックM
Bから16×16のサイズのマクロブロックMBに拡大
すると云う手順を踏むことになる。
【0275】この4×4のサイズのマクロブロックMB
から8×8のサイズに拡大する時の外部参照画素ATと
ALを図65(a)に示し、8×8のサイズのマクロブ
ロックMBから拡大する時の外部参照画素BTとBLを
図65(b)に示す。
【0276】外部参照画素ATは2行8列、外部参照画
素ALは4行2列、外部参照画素BTは2行12列、外
部参照画素BLは8行2列の配列である。
【0277】これらの外部参照画素の値は図42を用い
て説明したように、既に再生したマクロブロックの所定
の位置の画素の平均値として求める必要がある。しか
し、2値画像符号化回路1700と2値画像復号化回路
2800では、4×4画素のサイズで符号化する際に
は、外部参照画素ATとALを参照し、8×8画素のサ
イズで符号化する際には、外部参照画素BTとBLを参
照するため、これを転用すれば拡大処理のためだけにわ
ざわざ外部参照画素を求めると云った無駄は回避でき
る。
【0278】ここで、外部参照BTとBLについては、
平均値を求めずに、外部参照画素ATとALから、コン
ピュータプログラミング用の言語であるC言語で記述す
れば、 という処理によって求めると、平均値を求める場合と多
少結果は異なるが、平均値演算を省くことができる。
【0279】上述の処理は、図65の例えば、画素p1
を画素p2と画素p3にコピーし、画素p4を画素p5
と画素p6にコピーするというように、ATやALの値
を繰り返して画素を追加処理していくことで、BTやB
Lを生成するものである。なお、C言語プログラム中の
“[][]”は配列を示し、[]中の数字は10進数を
示す。
【0280】以上は、拡大処理の具体的手法を説明し
た。次に、縮小処理の具体的手法を説明する。
【0281】[縮小処理]図38は、ブロック(マクロ
ブロック)を縦横“1/2”のサイズに縮小する縮小処
理の一例である。この例では、点線枠内領域一つ一つを
単位縮小ブロック領域とすると、当該単位縮小ブロック
領域内の2×2画素(各点線枠内における“O”で示し
た計4画素)毎の平均値(図38の“×”)を、その単
位縮小ブロック領域での画素値としている。つまり、マ
クロブロックを縦横“1/4”のサイズに縮小する場合
には、単位縮小ブロック領域毎に、その領域内の4×4
画素毎の平均値を求めて、当該単位縮小ブロック領域で
の画素値とすればよいわけである。
【0282】また図39のように、画素A,B,C,D
からなる、ある単位縮小ブロック領域を考えた場合、当
該単位縮小ブロック領域の画素Xの値を求めて当該単位
縮小ブロック領域の値とするにあたり、画素A〜Dの平
均値を求めるのではなく、これよりも広い範囲の画素位
置の画素E,F,G,H,I,J,K,L,M,N,
O,Pを含めて、これらA〜Pの平均値を求めるように
してもよい。つまり、隣接の単位縮小ブロック領域の画
素のうち、画素A〜Dに隣接する画素を含めてこれらの
平均値を採用する方式とするわけである。
【0283】以上は、現存する画素の値の平均値を単位
縮小ブロック領域の画素値とすることで、その単位縮小
ブロック領域の画素数を減らすようにし、マクロブロッ
クのサイズ縮小を図るようにした例であった。このよう
な、計算を伴わずに、機械的な間引き処理でもマクロブ
ロックを縮小処理することができる。その例を次に説明
する。はじめに、マクロブロック内で閉じた処理を説明
する。
【0284】図40は、画素間引きによる縮小処理の例
である。16×16画素構成のマクロブロックMBは画
素間引きによる縮小処理を施した結果、8×8画素構成
のブロックに縮小された様子を示している。すなわち、
図中で点線の白丸印で示された画素が間引かれた画素で
あり、実線の白丸印で示された画素が単位縮小ブロック
領域の画素値(図40の“×”)となる。この場合、縮
小率(CR)は間引かれる画素の割合を表すことにな
る。なお、画素間引きの方法は図40で説明した方法に
限らず、例えば、五の目格子状に画素を間引いても良
い。また、この場合、拡大処理とは、間引かれた画素を
内挿することに相当する。
【0285】以上、種々の縮小処理の具体的手法を説明
した。次に拡大処理について説明する。
【0286】図41は、拡大処理を表す図である。図に
おいて、実線方形枠はマクロブロックを示しており、点
線枠表示された部分の升目一つ一つが単位縮小ブロック
領域を示している。単位縮小ブロック領域内の白丸印は
現存画素を表わしており、内挿により画素数を増やして
マクロブロックの拡大を図るようにする。内挿される画
素は“×”で表されており、内挿後は“O”の画素は不
要画素となる。
【0287】マクロブロック境界部の画素を内挿する際
に、マクロブロック外の画素値が必要になる。この場
合、図の矢印で示されているように、マクロブロック内
の最も近くの画素値を割り当てればよい。すなわち、あ
る単位縮小ブロック領域の画素内挿をする場合、自己及
び自己と隣接する各単位縮小ブロック領域である周囲8
ブロックの画素値の計9画素分の画素値が、処理に必要
である。しかし、マクロブロック内における当該ある単
位縮小ブロック領域が、マクロブロック境界部に位置し
ていると、前記の周囲8ブロックのいくつかは自己の所
属外のマクロブロック所属のものとなることから、当該
自己所属マクロブロック外の画素値を別途、もらってく
る必要があるということになる。この場合は、図の矢印
で示されているように、自己の所属マクロブロック内の
最も近くの画素値をそれぞれ割り当てて便宜的にその処
理に必要な近隣の単位縮小ブロック領域での画素値と
し、利用すればよい。
【0288】なお、マクロブロック毎の縮小・拡大処理
は、そのマクロブロック内で閉じている必要はなく、図
42に示されるように、該ブロック近傍の再生値(左・
上・左上・右上に隣接するブロック内の画素値)を用い
るようにしても良い。このことを具体的に説明する。図
42において、実線方形枠はあるブロック(マクロブロ
ック)を示し、“×”印は倍率1倍のときの画像(標準
倍率画像)の各画素を示している。マクロブロックは通
常、16×16画素構成であり、フレームを1/2に圧
縮した場合にブロック内の画素は8×8画素構成にな
り、先の16×16画素構成はそれぞれ2×2画素分の
画像が1画素で表現されることになるので、この場合の
2×2画素分の画像を代表点の情報を1画素表現形式に
して表したのが図42における“O”印である。点線で
示した枠内が、単位縮小ブロック領域であって、標準倍
率画像での4画素構成(2×2)の領域を示しており、
1/2縮小の場合はこの点線枠内領域毎に1画素で表現
される。
【0289】1/2縮小画像を元の画像サイズに復元す
る場合(標準倍率画像に復元する場合)、1/2縮小画
像の1画素の領域は4画素構成に戻すが、それをマクロ
ブロック内で閉じずに内挿により行うには次のようにす
る。例えば、図42において、あるマクロブロックの、
ある単位縮小ブロック領域(点線枠内領域)の画素1や
画素2を内挿により再生する場合を考えてみる。この場
合、その処理時点で現存するのは“O”印の画素情報で
ある。従って、内挿しようとする画素1や画素2の周囲
にある現存画素は画素3,4,5,6であるから、これ
ら画素3,4,5,6を用いて双一次内挿を行う。ただ
し、“画素3”や“画素4”は隣接ブロック(隣接する
マクロブロック)に所属する画素で、しかも、拡大前の
画素(1/2縮小画像の画素)であり、当該隣接ブロッ
クは時間的に前の時点で処理される位置にあるブロック
であるので、このマクロブロックの拡大処理後には、不
要となるデータであるから、メモリリソースの節約の観
点から、既に廃棄してしまっていることがある。
【0290】そのようなシステムの場合には、例えば、
“画素3”で云えばそのマクロブロックでの内挿済みで
現存する隣接画素である画素7,8,9,10の平均値
を求めて、前記廃棄してしまった“画素3”の値とする
のも一つの方法であるが、その平均値を求める演算を少
なくしたい場合には、画素7,8,9,10の計4画素
のうち、内挿しようとする画素1,2に近い、画素9,
10の平均値を、前記廃棄してしまった“画素3”の値
として用いるようにしてもよい。
【0291】また、画素10をそのまま流用して“画素
3”の値とするようにすると、さらに演算を省ける。
“画素4”についても、同様に、その近くの画素値で代
用する。また、同様なケースで、“画素11”の内挿に
は、例えば、“画素12”の代わりに画素14と画素1
5の平均値、“画素13”の代わりに画素16、画素1
8の代わりに画素17を用いる。
【0292】フレーム画像Pfは通常、オブジェクト部
分を主体とした最小の矩形範囲、例えば、図59(a)
に示される符号化領域CA内をブロック(マクロブロッ
ク)に分割して符号化するため、符号化領域の境界部に
位置するブロックでは、該ブロックの左・上・左上・右
上に隣接するブロックが、符号化領域CAの外部に位置
することとなってしまう場合がある。この場合、図42
のように、該ブロック近傍の再生画素値(再生した画素
の値)を利用する場合でも、符号化領域CAの外部に位
置するマクロブロックである場合には再生両素値を参照
せずに、図41のように自己所属マクロブロック内の最
も近くの画素値を便宜的に割り当てて用いればよい。
【0293】更に、誤りの影響を受ける伝送路でデータ
の授受を行う場合には、誤りの影響を受け難くするため
に、前記の符号化領域CAよりも小さい単位(これを
“同期回復単位”呼ぶ)で符号化処理を閉じる場合があ
る。
【0294】これにより、誤りの影響をこの“同期回復
単位”で断ち切ることが可能となり、誤りの影響を受け
難くなる。ここで、“同期回復単位”とは、図59
(b)にUnなる符号を付して示した点線で囲まれる各
領域を指す。“同期回復単位”は符号化領域CAを小さ
く区切った領域であるが、複数のマクロブロックで構成
されることは変わりない。
【0295】この方式の場合、“同期回復単位”内で符
号化処理を閉じるため、ある“同期回復単位”で使用す
るデータに伝送誤りがあるものが含まれていたとして
も、その誤りのあるデータを参照して処理するのは当該
ある“同期回復単位”内だけであり、隣接の“同期回復
単位”は当該誤りのあるデータを参照して処理すること
はないから、伝送誤りが波及しにくい処理方式となる訳
である。
【0296】この場合でも、図42のように、該ブロッ
ク近傍の再生画素値を利用する際に、該ブロックが含ま
れる“同期回復単位”以外の同期回復単位に属するマク
ロブロックの再生画素値を参照せずに、図41の様にマ
クロブロック内の最も近くの画素値を割り当てる。
【0297】上述したような、“マクロブロックや同期
回復単位の外側を参照するか、しないか”は、符号に切
り換えビットを用意し、これを用いて切り換えるように
すると伝送エラーの頻度や、許容される演算量、メモリ
量などの様々な状況に対応することができる。
【0298】ところで、先に述べたように双一次内挿で
は、周囲の4画素のみを用いて処理を行っている。その
ため、再生された画素による画像には、特に斜め方向の
不連続性が発生し、視覚的劣化が起き易い傾向が避けら
れない。これを回避するには例えば、図41の内挿対象
画素を内挿する例を取り上げてみると、その内挿の際
に、双一次内挿の参照範囲よりも広い拡大参照範囲に含
まれる画素を用いて内挿する。
【0299】すなわち、双一次内挿の参照範囲よりも広
い拡大参照範囲に含まれる画素を用いて内挿すること
で、より広い範囲の画素の傾向が反映されることにな
り、不連続性の問題が回避される。また、内挿に用いる
画素の数が“4画素”のように偶数個であるよりも、
“9画素”のように奇数個の方が、多数決効果が得ら
れ、不連続性の回避効果がより一層顕著に得られる場合
がある。
【0300】図58(b)に、12個の画素を用いて内
挿を行う例を示す。先に図58(a)を用いて説明した
実施例の表記を用いると、あるマクロブロックの1/2
縮小画像におけるマクロブロック内ある位置での再生画
素をp1,p2,p3,p4、そして、それらの値(画
素値)をIp1,Ip2,Ip3,Ip4とした場合に、これら
Ip1,Ip2,Ip3,Ip4は、 Ip1:if(4*Ia +2*(Ib +Ic +Id )+Ie +If +Ig +Ih + Ii +Ij +Ik +Il )>8 then “1” else “0” Ip2:if(4*Ib +2*(Ia +Ic +Id )+Ie +If +Ig +Ih + Ii +Ij +Ik +Il )>8 then “1” else “0” Ip3:if(4*Ic +2*(Ib +Ia +Id )+Ie +If +Ig +Ih + Ii +Ij +Ik +Il )>8 then “1” else “0” Ip4:if(4*Id +2*(Ib +Ic +Ia )+Ie +If +Ig +Ih + Ii +Ij +Ik +Il )>8 then “1” else “0” で表せる。ただし、aは画素A、bは画素B、cは画素
C、dは画素D、eは画素E、fは画素F、gは画素
G、hは画素H、iは画素I、jは画素J、kは画素
K、lは画素Lを示す。
【0301】また、“1/4”サイズの縮小拡大処理
は、“l/2”サイズの縮小拡大処理を2回施すことで
実現しても良い。
【0302】次に、フレーム単位の拡大・縮小処理との
組み合わせの例を、第5の具体例として説明する。
【0303】(第5の具体例)本発明者らが特願平8−
237053号で示した先行技術には、フレーム単位
(実際にはオブジェクトを含む方形領域)で縮小・拡大
を施すことでレート制御する実施例と、ブロックのよう
な小領域単位で縮小・拡大を施すことでレート制御する
実施例とを提示している。また、上述の第1乃至第3の
具体例には、さらに具体的な小領域単位で縮小・拡大を
施すことにより、レート制御するようにした例を示し
た。
【0304】ここに説明する本具体例においては、フレ
ーム単位での縮小・拡大処理と、小領域単位での縮小・
拡大処理を組み合わせて使用する例を示すものである。
【0305】<アルファマップ符号化装置>図25は、
本具体例のアルファマップ符号化装置を説明する図であ
る。この装置は縮小回路5300,5210,526
0、2値画像符号化回路5220、拡大回路5230,
5400、動き補償予測回路5250、多重化回路52
40,5500とより構成される。
【0306】このような構成において、アルファマップ
信号入力線20を介して供給される2値化されたアルフ
ァマップ画像は、縮小回路5300において縮小・拡大
率CRに基づいてフレーム単位に縮小される。フレーム
単位に縮小された信号は、信号線5020を介してアル
ファマップ符号化回路5200に供給され、小領域に分
割された後、符号化される。
【0307】ここで、アルファマップ符号化回路520
0は、図12のアルファマップ符号化回路200と等価
であり、アルファマップ符号化回路5200の構成要素
5210〜5260は、それぞれ図12のアルファマッ
プ符号化回路200の構成要素210〜260と同じ機
能を有するので、アルファマップ符号化回路5200の
説明はここでは省略する。また、図12のアルファマッ
プ符号化回路200の構成は、図1のアルファマップ符
号化回路200の構成を簡略化して表現したものである
ため、アルファマップ符号化回路5200の構成は、図
1のアルファマップ符号化回路200と等価な構成でも
良い。
【0308】アルファマップ符号化回路5200で符号
化された符号化情報には、小領域毎の縮小・拡大率CR
bが多重化されており、信号線5030を介して多重化
回路5500に供給され、フレーム単位の縮小・拡大率
CRの符号化情報と多重化され、信号線30を介して出
力される。
【0309】また、アルファマップ符号化回路5200
の再生画像は信号線5040を介して拡大回路5400
に供給され、フレーム単位の縮小・拡大率CRに基づい
て拡大された後、信号線40を介して出力される。
【0310】<アルファマップ復号化装置>図26は、
本具体例の復号化装置を説明する図である。このアルフ
ァマップ復号化装置は、分離化回路6500,643
0、2値画像復号化回路6410、縮小回路6450、
動き補償予測回路6440、拡大回路6420,660
0とから構成されている。
【0311】このような構成において、信号線80を介
して供給される符号化情報は、分離化回路6500でフ
レーム単位の縮小・拡大率CRと、小領域単位の符号化
情報に分離される。そして、小領域単位の符号化情報
は、信号線6080を介してアルファマップ復号化回路
6400に供給され、小領域単位の再生信号が信号線6
090を介して拡大回路6600に供給される。
【0312】アルファマップ復号化回路6400は、図
13のアルファマップ復号化回路400と等価なため、
ここでは説明を省略する。また、図13のアルファマッ
プ復号化回路400の構成は、図2のアルファマップ復
号化回路400の構成を簡略化して表現したものである
ため、アルファマップ復号化回路6400の構成は、図
2のアルファマップ復号化回路400と等価な構成でも
良い。
【0313】拡大回路6600では、フレーム単位の縮
小率CRの情報に基づいて、信号線6090を介して供
給される再生信号を拡大処理して、信号線90より出力
させる。
【0314】このように、ここではアルファマップ信号
をフレーム単位で縮小・拡大処理し、かつ、小領域単位
で縮小・拡大処理するようにした。このフレーム単位で
の縮小・拡大と、小領域単位での縮小・拡大とを組み合
わせることで、縮小・拡大率情報のようなサイド情報が
削減されるため、特に、低い符号化レートで符号化する
場合に効果的となる。
【0315】次にフレームメモリについて、触れてお
く。図25、図26には明示していないが、符号化装置
と復号化装置にはいずれも再生画像を蓄積するためのフ
レームメモリが必要である。図52は、フレーム毎の解
像度の例を表した図である。本発明では、動き補償予測
を用いているため、例えば、時刻nのフレームを符号化
する際には、時刻n−1のフレームの解像度を時刻nの
フレームでの解像度(この場合、縮小・拡大率)に一致
させなければならない。ここで、フレームメモリに蓄積
する再生画像が、アルファマップ符号化回路5200に
よって図52に示されるようにフレーム単位の解像度
(この例の場合、時刻nのフレームならばCR=1/2
(図52の(a))、時刻nのフレームならばCR=1
(図52の(c)))で蓄積される場合と、元の解像度
(時刻に関わらず、常に縮小・拡大率CR=1)で蓄積
される場合の2通りが考えられる。
【0316】前者においては、フレームメモリは信号線
5040および信号線6090を介して供給されるフレ
ーム単位の解像度の再生画像を蓄積することになり、後
者におけるフレームメモリは、信号線40および信号線
90を介して供給される元の解像度の再生画像を蓄積す
ることになる。
【0317】従って、図25の符号化装置および図26
の復号化装置においてフレームメモリを明示すると、前
者のフレームメモリ(これをFM1(符号化装置用)、
FM3(復号化装置用)と表すこととする)の場合は、
図53および図54のようになり、後者のフレームメモ
リ(これをFM2(符号化装置用)、FM4(復号化装
置用)と表すこととする)の場合は、図55および図5
6のようになる。
【0318】つまり、図53の符号化装置は、縮小・拡
大率CRの情報と拡大回路5230の出力情報をFM1
なるフレームメモリに保持し、この保持情報をMC(動
き補償予測回路)5250に与えるように構成したもの
であり、図54の復号化装置は、CRの情報と拡大回路
6420からの出力をFM3なるフレームメモリに保存
し、この保存出力を動き補償予測回路6440に与える
ように構成したものである。
【0319】また、図55の符号化装置は、縮小・拡大
率CRの情報と拡大回路5400の出力情報をFM2な
るフレームメモリに保持し、この保持情報をMC(動き
補償予測回路)5250に与えるように構成したもので
あり、図56の復号化装置は、CRの情報と拡大回路6
600からの出力を保存し、この保存出力を動き補償予
測回路6440に与えるように構成したものである。
【0320】フレームメモリFM1,FM3の具体的な
構成例は、図57(a)に示した如きものとなり、フレ
ームメモリFM2,FM4の具体的な構成例は、図57
(b)に示した如きのものとなる。
【0321】フレームメモリFM1,FM3は、図57
(a)に示すように、現フレームの画像を保存するフレ
ームメモリm11と、このフレームメモリm11の保持
画像を別途与えられる拡大・縮小率CRの情報対応に縮
小・拡大処理する縮小・拡大回路m12、この縮小・拡
大回路m12で縮小・拡大処理された出力を保存するフ
レームメモリm13とからなり、また、フレームメモリ
FM2,FM4は、図57(b)に示すように、現フレ
ームの画像を保存するフレームメモリm21と、このフ
レームメモリm21の保持画像を、別途与えられる拡大
・縮小率CRの情報対応に縮小処理する縮小回路m2
2、この縮小回路m22で縮小処理された出力を保存す
るフレームメモリm12とからなる。
【0322】このような構成のフレームメモリにおける
動作を説明する。まずフレームメモリFM1,FM3の
場合、これらには信号線5040および信号線6090
を介してフレーム単位でそのフレームの対応する解像度
の再生画像が供給され、現フレーム保存用のフレームメ
モリm11に蓄積される。フレームメモリm11は、現
フレームの符号化(例えば、時刻n)が終了した時点で
現フレームの再生画像が全て蓄積されている。
【0323】次に、縮小・拡大回路m12では、時刻n
+1におけるフレームの符号化が開始される時点で、時
刻nにおけるフレームの再生画像をフレームメモリm1
1から読み込み、時刻n+1におけるフレームのフレー
ム単位での縮小・拡大率CRと一致するように、縮小・
拡大処理(解像度変換)を行う。
【0324】図52の例において、(a)に示すように
時刻nにおけるフレームの縮小・拡大率CRは“1/
2”であり、また、(b)に示すようにその次フレーム
である時刻n+1におけるフレームの縮小・拡大率CR
は“1”であるので、この場合、縮小・拡大回路m12
では縮小・拡大率CRを“1/2”から“1”に変換す
る処理を行うことになる。
【0325】縮小・拡大回路m12で解像度変換された
時刻nにおける再生画像は、前フレームのフレームメモ
リm13に蓄積され、時刻n+1におけるフレームの動
き補償予測の参照画像となる。
【0326】フレームメモリFM2,FM4の場合、こ
れらには信号線40および信号線90を介して元の解像
度(CR=1)の再生画像が供給され、現フレームのフ
レームメモリm21に蓄積される。フレームメモリm2
1には、現フレームの符号化(例えば、時刻n)が終了
した時点で現フレームの再生画像が全て蓄積されてい
る。
【0327】次に、縮小回路m22では、時刻n+1に
おけるフレームの符号化が開始される時点で、時刻nに
おけるフレームの再生画像をフレームメモリm21から
銃み込み、時刻n+1におけるフレームのフレーム単位
での縮小・拡大率CRと一致するように、縮小処理(解
像度変換)を行う。
【0328】フレームメモリm21に蓄積される再生画
像は常に縮小・拡大率CR=1であるので、図52の例
では、時刻n+1における縮小・拡大率CRは“1”で
あるから、この場合、縮小回路m22では解像度変換処
理を行わない。なお、図52の例の場合、現フレームが
時刻n+1の場合、時刻n+2におけるフレームの解像
度は“1/2”であるから、縮小回路m22では縮小・
拡大率CRを“l”から“1/2”にする解像度変換処
理を行うことになる。
【0329】縮小回路m22で解像度変換された時刻n
におけるフレームの再生画像は、前フレームのフレーム
メモリm33に蓄積され、時刻n+1におけるフレーム
の動き捕償予測の参照画像となる。
【0330】以上、フレームメモリFM1,FM2,F
M3,FM4の具体的な構成と作用を述べたが、フレー
ムメモリFM1,FM3は、信号線5040および信号
線6090を介して供給されるフレーム単位の解像度の
再生画像が蓄積されることが特徴であり、また、フレー
ムメモリFM2,FM4は、信号線40および信号線9
0を介して供給されるフレーム単位での解像度の再生画
像が蓄積されることが特徴であるため、それぞれ、他に
種々の構成が考えられる。
【0331】(第6の具体例)次に、マクロブロックの
属性情報を符号化する方式の例を第6の具体例として説
明する。まず、先行技術である特願平8−237053
号にて、提案した方式の説明をする。
【0332】図29は、時刻nと時刻n−1におけるあ
るマクロブロックの属性情報の一例を表している。但
し、ここで云う属性情報とは、“allW”(そのマク
ロブロックの構成画素全てが白)、“allB”(その
マクロブロックの構成画素全てが黒)、“Multi”
(そのマクロブロックの構成画素は白黒混在)といった
マクロブロックの中味の状態を示した情報である。そし
て、例えば、“allW”を符号“0”で、“all
B”を符号“3”で、そして、“Multi”を符号
“1”でラベル付けして示した例である。
【0333】フレームにおけるオブジェクト部分を含む
最小矩形領域に着目し、その左上を、領域の境界部に接
するように、方形領域を設定すると、当該設定した方形
領域に含まれる各マクロブロックの属性情報の分布(ラ
ベルの分布)は、例えば、図29の如きとなる。
【0334】そして、図29における(a)に示した時
刻nのフレームでのマクロブロックの構成画素属性情報
の分布例と、(b)に示した時刻n−1のフレームでの
マクロブロックの構成画素属性情報の分布例のように、
時間的に近いフレームのアルファマップ間では、非常に
似たラベル付けが行われる。従って、このような場合に
は、フレーム間においてラベルの相関が高いため、既に
符号化済みのフレームのラベルを利用して、現フレーム
のラベルを符号化することで、大幅に符号化効率が改善
されることになる。
【0335】また、一般に、時刻nのフレームにおける
符号化領域(オブジェクト部分を主体とした最小の矩形
範囲、例えば、図59(a)に示される符号化領域C
A)と、時刻n−1のフレームにおける符号化領域のサ
イズが異なる場合がある。この場合、一例として、図3
0に示す手順で、時刻n−1のフレームでの符号化領域
サイズを時刻nのフレームでのサイズに合わせる。例え
ば、時刻nのフレームにおける符号化領域サイズが、時
刻n−1のフレームにおける符号化領域サイズに比べて
行が1行分長く、列が1列分短い場合は、図30(a)
のように、行の短い時刻n−1のフレームにおける符号
化領域について、その領域内右端の1列分のマクロブロ
ック列をカットし、その後、下部の1行分のマクロブロ
ック列をその下にコピーして行を増やす。この状態が図
46(b)である。
【0336】また、時刻n−1のフレームにおける符号
化領域サイズが、時刻nのフレームにおける符号化領域
サイズより列については1列分短く、行については1行
分長い場合は、符号化領域内の下端の1行分のマクロブ
ロック列をカットし、その後、その符号化領域内の右端
の1列分のマクロブロック列をその隣りにコピーして1
列増やす。
【0337】サイズが合わないときは、このようにして
サイズを合わせる。なお、サイズの合わせ方は前記の方
法に限ったものではない。そして、最終的に、図30
(b)の様に、時刻nのフレームでのサイズに合わせら
れた、時刻n−1のフレームでのラベルを、ここでは便
宜上、時刻n−1’のラベルと表記して以下の説明に用
いることにする。
【0338】図31(a)は、時刻nでの上述のマクロ
ブロックの属性情報と、時刻n−1’での上述のマクロ
ブロックの属性情報の差分、つまり各マクロブロック位
置での各ラベルの差分を、同一位置のもの同士でとった
結果を示している。
【0339】ここで、“S”は“ラベルが一致してい
る”ことを示し、“D”は“ラベルが不一致である”こ
とを示す。
【0340】一方、図31(b)は、時刻nでの上述の
マクロブロックの属性情報における隣接画素位置のラベ
ルの差分をとった結果を示している。ここで、左端のラ
ベルは、1ライン上の右端の画素位置でのラベルとの差
を取り、左上端の画素位量でのラベルは、“0”との差
を取ることにしている。以後、便宜的に図31(a)を
フレーム間符号化、図31(b)をフレーム内符号化と
呼ぶことにする。
【0341】図31より、フレーム間符号化の方がフレ
ーム内符号化に比べて“S”の割合が多く、フレーム間
符号化の方が予測が当たるため、符号量の削減を図るこ
とができる。
【0342】なお、フレーム間での相関が極端に小さい
場合、フレーム内符号化に比べて符号化効率が低下する
おそれがある。この場合は、1ビットの符号でフレーム
内符号化を行うか、フレーム間符号化を行うかを切り換
えられるようにしておき、フレーム内符号化で符号化で
きるようにする。当然のことながら、最初に符号化する
フレームは、参照するラベルが無いため、フレーム内符
号化を行う。この際、フレーム間/フレーム内を切り換
える符号は必要ない。
【0343】幾種類かの予測の方法を切り替える例を、
さらに具体的に説明する。上述の例では、フレーム間の
相関が小さい場合に、フレーム内符号化を行う場合を示
した。しかし、この他にも、例えば本発明を画像伝送に
用いる場合などで、伝送誤りが問題となる時にも、フレ
ーム内符号化は有効である。
【0344】例えば、伝送誤りが発生し、前のフレーム
が正しく再生されていない場合に、フレーム間符号化を
用いると、現フレームも正しく再生されないが、フレー
ム内符号化を用いると、正しく再生することができる。
【0345】また、フレーム内符号化であっても、多く
のマクロブロックを参照していると、伝送誤りには弱く
なる。つまり、参照するマクロブロックを多くすると、
符号量は少なくできるが、参照したマクロブロックの数
が多くなれば、それだけ伝送誤りを含んだマクロブロッ
クを参照する可能性が高くなり、その参照したマクロブ
ロックに含まれる誤りが取り込まれて処理結果に反映さ
れてしまうことになるから、伝送誤りには弱くなると云
え、逆に参照するマクロブロックを少なくすると、符号
量は多くなるが、上記理由から伝送誤りには強くなると
云える。
【0346】そこで、伝送誤りに強く、符号量も少なく
する工夫が必要なる。それには次のようすると良い。
【0347】一例として、伝送誤りに強く、符号量も少
なくするためには、幾つかの予測モードを用意してお
き、それらを切り替えて用いる方法が有効である。予測
モードとしては、例えば、 (A)フレーム間符号化モード (B)フレーム内符号化モード (C)同期回復単位内符号化モード (D)予測なしのモード がある。
【0348】ここで、“同期回復単位”とは、既に説明
したように、オブジェクトの矩形領域をさらに分割した
もの、すなわち、矩形の符号化領域CAをさらに所要の
マクロブロック単位で分割したものを意味し、例えば、
各同期回復単位の符号量が等しくなるように分割した
り、あるいは、所定の数のマクロブロックをまとめて同
期回復単位としたりする。
【0349】“同期回復単位内符号化モード”では、参
照ブロック(参照するマクロブロックのことで、自己の
所属マクロブロックの隣接マクロブロック)が、たとえ
フレーム内であっても、“同期回復単位”の外側にある
場合は、参照せずに、例えば予め定めるラベルを予測値
とする。
【0350】これにより、フレーム内で伝送誤りが発生
したとしても、それが、“同期回復単位”の外であれ
ば、その“同期回復単位”は正しく再生することができ
る。
【0351】また、予測なしとは、他のマクロブロック
は全く参照せずに、該マクロブロックのラベルを符号化
するものであり、誤りにはこのモードが最も強い。
【0352】これら複数種のモードを用意して、誤りが
発生する頻度によっていずれか最適な一つを選択切り替
えして使用する。そして、その切り替えは、“同期回復
単位”毎に行っても良いし、フレーム毎に行っても良い
し、シーケンス毎に行っても良い。どのモードで符号化
されたかという情報は符号化装置から復号化装置に送ら
れるようにする。
【0353】また、別のモードとして、符号化しようと
している対象の領域の、フレーム内における占有位置如
何によって、符号化テーブルを切り替える方法もある。
【0354】すなわち、画像は一般的な傾向として、例
えば、図20のようにフレームの中心部分では、オブジ
ェクトが存在する確率が高く、フレームの端ではオブジ
ェクトが存在しない確率が高い。このことに着目して、
フレームの端に接するマクロブロックでは“allW”
に短い符号を割り当てたテーブルを用い、それ以外のマ
クロブロックでは、“allB”に短い符号を割り当て
たテーブルを用いるようにすると、予測を用いなくて
も、符号量を減らすことができる。これが予測なしモー
ドである。
【0355】また、より単純に、複数の符号化テーブル
を用意し、その符号化テーブルを切り替えて用いる方法
もある。これの切り替え情報は、例えば、“同期回復単
位”毎、あるいは、フレーム毎、シーケンス毎に符号化
する。
【0356】図32は、上述した処理を実現するための
本具体例のシステム構成を示すブロック図であり、この
ブロック図を参照して処理の流れを説明する。
【0357】この図32の構成において、破線で囲まれ
た部分が前述した処理を実現する本具体例に係わる部分
である。図32(a)はアルファマップ符号化装置であ
り、オブジェクト領域検出回路3100、ブロック化回
路3110、ラベル付け回路3120、ブロック符号化
回路3130、ラベルメモリ3140、サイズ変更回路
3150、ラベル符号化回路3160、多重化回路(M
UX)3170とより構成されている。
【0358】これらのうち、オブジェクト領域検出回路
3100は、入力されたアルファマップ信号を元に、そ
のアルファマップ信号においてオブジェクトを含んでい
る部分についての方形領域を検出して、その方形領域の
サイズに関する情報と共に当該方形領域のアルファマッ
プ信号を出力するものである。ブロック化回路3110
は、この方形領域のアルファマップ信号をマクロブロッ
ク化する回路であり、ラベル付け回路3120は、この
マクロブロック化されたアルファマップ信号に,ついて
そのブロック毎に、そのマクロブロックでのアルファマ
ップ信号内容の属性(allW(白のみ)、Multi
(白と黒の混合)、allB(黒のみ))を判定し、各
属性に対応するラベル(“0”、“1”、“3”)を割
り当てる回路である。
【0359】ブロック符号化回路3130は、ラベルが
“1”(Multi)のもののマクロブロックについ
て、そのマクロブロック内のアルファマップ信号を符号
化する回路であり、ラベルメモリ3140は、ラベル付
け回路3120より供給されるラベル情報とラベルメモ
リ出力線3020を介してオブジェクト領域検出回路3
100から与えられる領域のサイズ情報を蓄積すると共
に、この蓄積したラベル情報とサイズ情報を併せてサイ
ズ変更回路3150に供給するためのメモリである。
【0360】サイズ変更回路3150は、ラベルメモリ
3140より供給される、時刻n−1のフレームのラベ
ル情報とサイズ情報と、オブジェクト領域検出回路31
00から与えられる、時刻nのフレームのサイズ情報と
から、時刻n−1のラベル情報を時刻nのサイズに相当
する様にサイズを変吏する回路であり、ラベル符号化回
路3160は、このサイズ変更されたラベル情報を予測
値として、ラベル付け回路3120より供給されるラベ
ル情報を符号化する回路である。
【0361】また、多重化回路3170は、ラベル符号
化回路3160の得た符号化情報と、ブロック符号化回
路3130より供給される符号化情報と、オブジェクト
領域検出回路3100から与えられるサイズ情報とを多
重化して出力する回路である。
【0362】このような構成の符号化装置において、信
号線3010を介して供給されるアルファマップ信号
は、オブジェクト領域検出回路3100に与えられ、こ
のオブジェクト領域検出回路3100は、このアルファ
マップ信号からオブジェクトを含む方形領域を検出す
る。この方形領域のサイズに関する情報は信号線302
0を介して出力され、領域内部のアルファマップ信号
は、ブロック化回路3110に供給される。
【0363】ブロック化回路3110は、この領域内部
のアルファマップ信号についてマクロブロック化する。
マクロブロック化されたアルファマップ信号はラベル付
け回路3120とブロック符号化回路3130に供給さ
れる。
【0364】ラベル付け回路3120では、マクロブロ
ック毎の属性(“allW”、“Muti”、“all
B”)を判定し、各属性に対応するラベル(“0”、
“1”、“3”)を割り当てる。そして、この割り当て
られたラベル情報は、ブロック符号化回路3130、ラ
ベルメモリ3140、ラベル符号化回路3160に供給
される。
【0365】ブロック符号化回路3130では、ラベル
が“1”(Multi)のとき、マクロブロック内のア
ルファマップ信号が符号化され、その符号化情報は多重
化回路3170に供給される。ラベルメモリ3140に
は、ラベル付け回路3120より供給されるラベル情報
とラベルメモリ出力線3020を介する領域のサイズ情
報が蓄積され、ラベル情報とサイズ情報を併せてラベル
メモリ出力線3030よりサイズ変更回路3150へと
供給される。
【0366】サイズ変更回路3150では、ラベルメモ
リ出力線3030を介して供給される、時刻n−1のフ
レームのラベル情報とサイズ情報と、信号線3020を
介して供給される時刻nのサイズ情報とから、時刻n−
1のラベル情報を時刻nのサイズに相当する様にサイズ
を変更したラベル情報をラベル符号化回路3160に供
給する。
【0367】ラベル符号化回路3160では、サイズ変
更回路3150より供給されるラベル情報を予測値とし
て、ラベル付け回路3120に供給されるラベル情報を
符号化し、その符号化情報は多重回路3170に供給さ
れる。多重化回路3170では、ブロック符号化回路3
130とラベル符号化回路3130とラベル符号化回路
3160より供給される符号化情報と、ラベルメモリ出
力線3020を介して供給されるサイズ情報とを多重化
した後、信号線3040を介して出力する。
【0368】以上が符号化装置の構成と作用である。次
に復号化装置の構成と作用を説明する。
【0369】図32(b)に示すアルファマップ符号化
装置は、分離化回路(DMUX)3200、ラベル複合
化回路3210、サイズ変更回路3220、ラベルメモ
リ3230、ブロック複合化回路3240より構成され
る。
【0370】これらのうち、分離化回路3200は、信
号線3050を介して供給される符号化情報を分離する
回路であり、ラベル複合化回路3210は、サイズ変更
回路3220より供給される、時刻n−1のラベル情報
のサイズを変更した情報を予測値として、時刻nのラベ
ル情報を再生する回路である。
【0371】また、サイズ変更回路3220は、サイズ
変更回路3150と同様の働きをする回路であって、ラ
ベルメモリ3230より供給される、時刻n−1のフレ
ームでのラベル情報とサイズ情報と、分離化回路320
0から分離して与えられる、時刻nのフレームのサイズ
情報とから、時刻n−1のフレームでのラベル情報を時
刻nのサイズに相当する様にサイズを変更する回路であ
り、ラベルメモリ3230は、ラベルメモリ3140と
同様の働きをする回路であって、ラベル複合化回路32
10より復号化されて供給されるラベル情報と、分離化
回路3200から与えられる領域のサイズ情報を蓄積す
ると共に、この蓄積したラベル情報とサイズ情報を併せ
てサイズ変更回路3220に供給するためのメモリであ
る。
【0372】また、ブロック復号化回路3240は、ラ
ベル復号化回路3210より供給される、再生されたラ
ベル情報にしたがって、ブロック毎にアルファマップ信
号を再生する回路である。
【0373】このような構成の復号化装置の作用を説明
する。分離化回路3200では、信号線3050を介し
て供給される符号化情報を分離して、ブロック複合化回
路3240とラベル復号化回路3210に供給すると共
に、信号線3060を介してサイズ情報を出力する。ラ
ベル復号化回路3210では、サイズ変更回路3220
より供給される時刻n−1のフレームでのラベル情報の
サイズを変更した情報を予測値として、時刻nのフレー
ムでのラベル情報を再生する。
【0374】再生されたラベル情報はブロック復号化回
路3240とラベルメモリ3230に供給される。ブロ
ック復号化回路3240では、ラベル復号化回路321
0より供給される、再生されたラベル情報にしたがっ
て、ブロック毎にアルファマップ信号を再生する。な
お、サイズ変更回路3220はサイズ変更回路3150
と、ラベルメモリ3230は、ラベルメモリ3140
と、各々同一の動作をするため、ここでは深く説明しな
い。
【0375】以上、マクロブロック単位にしたアルファ
マップをラベル付けし、既に符号化済みのフレームのマ
クロブロックのラベルを利用して、現フレームのマクロ
ブロックのラベルを符号化するようにした符号化装置と
複合化装置の例を説明した。時間的に近いフレームのア
ルファマップ間では、そのマクロブロックは非常に似た
ラベル付けが行われる。従って、このような場合には、
フレーム間においてラベルの相関が高いため、既に符号
化済みのフレームのラベルを利用して、現フレームのラ
ベルを符号化することで、大幅に符号化効率を図ること
ができるようになる。
【0376】ところで、このような先行技術としての発
明では、フレーム内あるいはフレーム間において隣接す
る1ブロック(1マクロブロック)を参照してVLC
(可変長符号化)テーブルを切り換えていた。この場
合、フレーム間相関が高い場合には、“フレーム間の隣
接ブロック”を参照し、フレーム間相関が低い場合に
は、“フレーム内の隣接ブロック”を参照して、VLC
テーブルを切り換えていた。しかし、実際の応用では、
フレーム間相関とフレーム内相関両方を利用した方が良
い場合が多い。
【0377】そこで、ある画素位置のモードを“M
(h、v、t)”(h、v、tは各々、水平、垂直、時
間方向の座標軸を表す)とすると、モード“M(x、
y、n)”を符号化する際に、例えば、“M(x−1、
y、n)”、“M(x、y−1、n)”、“M(x、
y、n−1)”を参照してVLCテーブルを選択するこ
とにする。ここで、図29のようにモードの数が3通り
の場合、参照ブロック数が3ブロック(3マクロブロッ
ク)ならば、VLCテーブルの数は3の3乗(=27)
個となる。また、参照ブロック数をこれ以上多くするこ
とも可能である(例えば、“M(x−1、y−1、
n)”、“M(x、y、n−2)”)。
【0378】この場合、VLCテーブルの数が多くなる
だけでなく、新たに追加する参照ブロック間とのブロッ
ク間相関も低下するため、参照ブロック数を増やしても
符号化効率はあまり向上しない。従って、VLCテーブ
ルの数と、符号化効率とのトレードオフを図る必要があ
る。
【0379】次に、ブロックの属性情報を符号化する別
方式の具体例を説明する。
【0380】ここでは、前のフレームのラベルを予測に
用いてブロックの属性情報を符号化する方式を説明す
る。
【0381】<前のフレームのラベルを予測に用いる符
号化装置の具体例>図43は本発明の一具体例としての
符号化回路のブロック図である。図に示すように、この
符号化回路はオブジェクト領域検出回路502、ブロッ
ク化回路504、ラベル付け回路506、ラベル符号化
回路508、ラベルメモリ509、参照ブロック決定回
路510、予測回路512とから構成される。
【0382】これらのうち、オブジェクト領域検出回路
502は、アルファマップの信号501からオブジェク
トを含む、ブロックサイズの倍数で表される領域を符号
化領域として設定すると共に、当該符号化領域のアルフ
ァマップ信号503を切り出す回路であり、ブロック化
回路504は、この切り出されたアルファマップ信号5
03を16×16画素構成のブロック単位(マクロブロ
ック単位)に分割(ブロック化)して出力するものであ
り、ラベル付け回路506は、ブロック化されたアルフ
ァマップ信号505について、オブジェクトの含み具合
に応じた所定のラベルを付与し、ラベル情報507とし
て出力するものである。
【0383】ラベル符号化回路508は、与えられる予
測値514によって符号化テーブルを切り替えてラベル
情報507を符号化し、出力するものであり、ラベルメ
モリ509は、ラベル付け回路506によってブロック
毎に付与された上記のラベル情報507を記憶するもの
であり、参照ブロック決定回路510は、前フレームに
おいて符号化ブロックと同じ位置にあるブロックを参照
ブロック511として決定するといった処理を行うもの
であり、予測回路512はラベルメモリ509に保持さ
れている前フレームのラベル513を参照し、参照ブロ
ック511の位置のラベルを予測してこれを予測値51
4としてラベル符号化回路508に送るものである。
【0384】このような構成の符号化装置において、ア
ルファマップの信号501は、オブジェクト領域検出回
路502に入力される。オブジェクト領域検出回路50
2では、オブジェクトを含む、ブロックサイズの倍数で
表される領域が符号化領域として設定され、符号化領域
で切り出されたアルファマップ503がブロック化回路
504に送られる。ブロック化回路504では、アルフ
ァマップ503が16×16画素構成のブロック単位
(マクロブロック単位)に分割され、ブロック化された
アルファマップ505は、ラベル付け回路506に送ら
れる。ラベル付け回路506では、例えば、・ブロック
内にオブジェクトが含まれない :“ラベル0”・ブ
ロック内の一部にオブジェクトが含まれる:“ラベル
1”・ブロック内の全てがオブジェクトである :
“ラベル3”といったラベル情報507(モード情報)
がブロック毎に付与される。ラベル情報507はラベル
符号化回路508に送られ、またラベルメモリ509に
記憶される。このラベルメモリ509にはそれまでに符
号化されたラベルが記憶されている。
【0385】一方、参照ブロック決定回路510では、
例えば前フレームにおいて符号化ブロックと同じ位置に
あるブロックが参照ブロック511として決定され、予
測回路512に送られる。予測回路512には、ラベル
メモリ509から前フレームのラベル513も入力さ
れ、そのうちの参照ブロック511の位置のラベルが予
測値514としてラベル符号化回路508に送られる。
ラベル符号化回路508では、予測値514によって符
号化テーブルを切り替えてラベル情報507を符号化
し、符号515が出力される。
【0386】ここで、符号化領域が常にフレームと等し
い時は、参照ブロックは一つに決まる。しかし、符号化
領域がフレームよりも小さく、かつ、前フレームと現フ
レームでその符号化額域の位置が異なる場合は、フレー
ムの角を原点とする座標軸を用いるか、符号化領域の角
を原点とする座標軸を用いるかで参照ブロックは異なっ
てくる。
【0387】この座標軸の取り扱いについて詳しく説明
する。
【0388】図44(a),(b)は、時刻n−1と時
刻nにおけるフレーム画像Fn-1 ,Fnとそれぞれのフ
レームFn-1 ,Fnにおける符号化領域CAの各マクロ
ブロックのモード情報MDの例である。
【0389】先願の発明(特願平8−237053号)
では、一例として、現フレーム(時刻n)内の符号化領
域の原点Vc0と、前フレーム(時刻n−1)内の符号
化領域の原点Vp0を一致させて、該ブロックのモード
情報を符号化する際に参照とするブロックを決定する具
体例を提示した。これは、符号化領域の座標軸に基づい
てブロックの対応付けを行うものである。
【0390】この場合、図45(a)のように、前フレ
ームの符号化領域の右端あるいは下端を“cut”また
は“copy”することで、現フレームの符号化領域の
サイズに一致させている。
【0391】図44の例では、符号化領域の左端および
上端が変化している。このような場合、現フレームのモ
ード情報に対応するブロックは、図45(a)に示され
るように斜線部のブロック(21個)が一致していない
ため、この値を用いて符号化すると符号化効率が低下す
る恐れがある。
【0392】図44のような例では、現フレームの原点
Fc0と前フレームの原点Fp0を一致させて、フレー
ムの座標軸上で最も近いブロック位置のブロックを参照
ブロックとした方がよい。
【0393】図44の場合、フレームの座標軸に基づい
て参照ブロックを求めると図45(b)の様になる。つ
まり、図44の例では、左端と上端で変化があるため、
図45(b)のように左端と上端を“cut”または
“copy”することで、現フレームの符号化領域のサ
イズに一致させることになる。この場合、現フレームの
モード情報に対応するブロックは、図45(b)に示さ
れるように、一致していないブロックは、斜線部のブロ
ック(3個)だけになる。
【0394】即ち、状況に応じて前フレームのラベル
を、符号化領域の座標軸に基づいて変更するか、フレー
ムの座標軸に基づいて変更するかを切り替えることによ
り、符号化効率の改善が図れる。座標軸の決定法は、符
号化装置側で最適な方を選択して切り替え情報を送つて
も良いし、符号化装置と復号化装置とで共に既知の情報
を用いて決定してもよい。
【0395】図46は、符号化領域の座標軸を用いた方
が良い例である。この例はカメラを右方向に振った場合
のように、(a)のフレームFn-1 から(b)のフレー
ムFnのようにフレームが大きく移り変わったことを示
している。この例の場合、図から明らかなように、フレ
ーム内での符号化領域の位置が大きくずれているため、
フレームの座標軸に基づいて参照ブロックを決定するの
は得策ではない。
【0396】即ち、現フレーム(時刻n時点のフレーム
Fn)と前フレーム(時刻n−1時点のフレームFn-1
)とでフレーム内での符号化領域CAの位置が大きく
ずれている場合には符号化領域の座標軸を用いた方がよ
く、フレーム内での符号化領域の位置があまりずれてい
ない場合にはフレームの座標軸を用いた方がよい。
【0397】現フレームFn と前フレームFn-1 とでフ
レーム内での符号化領域の位置が大きくずれでいるか否
かは、フレーム内における符号化領域の位置を表す情報
(ベクトル)prev_refscurr_refと符
号化領域の大きさから判断できる。すなわち、アルファ
マップを併用する動画像符号化装置における符号化デー
タ構成は規格により図47に示す如きとなっている。す
なわち、符号化データは符号化領域のレイヤ、マクロブ
ロックMBのレイヤ、2値形状のレイヤを含み、符号化
領域のレイヤは符号化領域サイズ情報、符号化領域位置
情報、符号化領域縮小・拡大率情報などを含む。そし
て、MBのレイヤは、2値形状情報,texture
MV情報、多値形状情報、texture情報からな
り、2値形状情報はモード情報、動きベクトル情報、縮
小・拡大率情報、スキャン方向情報、2値符号化情報を
含む。
【0398】これらのうち、符号化領域サイズ情報は符
号化領域のサイズ(縦横の大きさ)を表す情報を指し、
符号化領域位置情報は符号化領域の位置(Vp0、Vc0の
位置)を表す情報を指し、符号化領域縮小・拡大率情報
は符号化領域単位での2値画像の縮小・拡大率(CR)
情報を指す。
【0399】また、MB符号化情報はMB内のオブジェ
クトを再生するための情報を指す。
【0400】MBのレイヤにおける2値形状情報はMB
内の各画素がオブジェクト内部か否かを表す情報を指
し、texture MV情報はMB内の輝度信号や色
差信号を動き捕償予測するための動きベクトル情報を指
し、多値形状情報はオブジェクトを他のオブジェクトと
合成する際の重みづけ情報を指し、texture情報
はMB内の輝度信号や色差信号の符号化情報を指す。
【0401】また、2値形状のレイヤにおけるモード情
報はMB内の2値画像の属性を表す情報を指し、動きベ
クトル情報はMB内の2値の画像を動き補償予測するた
めの動きベクトル情報を指し、縮小・拡大率情報はMB
単位での2値画像の縮小・拡大率(CR)情報を指し、
スキャン方向情報は符号化の順序が水平方向か垂直方向
かを示す情報を指し、2値符号化情報は2値画像の符号
化情報を指す。
【0402】符号化領域の位置(Vp0、Vc0の位置)を
表す情報は、符号化領域位置情報に納められており、従
って、この情報を用いることで符号化領域の位置(Vp
0、Vc0の位置)を知ることができる。この情報を用い
てフレームFn-1 とフレームFnを比較する。この比較
はフレームのホームポジションから符号化領域のホーム
ポジション位置までのベクトルをそれぞれ求めてこのベ
クトルによって行う。
【0403】その結果、例えば、図46の様に“pre
v_refとcurr_ref”の差が大きく、現フレ
ームと前フレームとで符号化領域の大きさがほとんど変
化がない場合には、符号化領域の座標軸に基づいてた方
が良いことが分かる。ここで、“prev_refとc
urr_ref”および符号化領域の大きさの情報は、
符号化領域の符号化に先立って符号化されており、復号
装置側でも既知の情報であるため、どちらの座標軸を用
いたかを識別する付加情報は必要ない。
【0404】また、図48(a)に示すようにフレーム
530の一部分として符号化領域531が設定された場
合、符号化領域531の外側はラベルが決まらない。し
かし、次のフレームの符号化の際には、符号化領域53
1の外側が参照ブロックとなる事があるので、何らかの
ラベルを挿入しておく必要がある。
【0405】図48(d)は、図48(a)におけるラ
ベル未定の部分に所定の値、この場合は“0”を挿入し
た例である。図48(c)は、図48(a)におけるラ
ベル未定部分について、符号化領域から外挿した例であ
り、これは、オブジェクトの動きが大きかったり、形状
が激しく変化するなどして、前フレームではオブジェク
トが無かった部分に次のフレームではオブジェクトが現
れる確率が高い場合に有効である。
【0406】図48(b)は、図48(a)のラベル未
定部分について、ラベルメモリ509のメモリ空間のう
ち、次のフレームの符号化領域532の部分だけを外挿
し、その他の部分は上書きしない例であり、このように
すると、2フレーム以上前のフレームのラベルを予測に
用いることができる。
【0407】以前のフレームのラベルを予測に用いたい
場合は、他に、例えば外挿や所定値の挿入は全く行わず
に、メモリ空間のうち、符号化領域だけを更新していく
方法もある。
【0408】次に、図52を用いて説明した、フレーム
の縮小・拡大率(CR)がフレーム毎に切り替わる場合
のラベルの予測方法について説明する。図60は、縮小
処理の例であって、前フレームが“CR=1”で現フレ
ームが“CR=1/2”の例であり、この場合、縮小し
て得ようとする現フレームの対象ブロックである例えば
マクロブロックMB1に対応する前フレームのブロック
は、図に示したように、MB2〜MB5の4つある(図
61参照)。つまり、前フレームのマクロブロックMB
2,MB3,MB4,MB5が縮小後のマクロブロック
MB1になる。
【0409】今、現フレームのマクロブロックMB1の
アドレスを(x,y)とすると、前フレームのブロック
MB2〜MB5のアドレスは(2x,2y)、(2x+
1,2y)、(2x,2y+1)、(2x+1、2y+
1)で得られる。
【0410】ここでの係数“2”は、前フレームと現フ
レームの縮小・拡大率CRの値の比として与えられる。
【0411】ブロックMB1のラベルの符号化の予測に
は、ブロックMB2、MB3、MB4、MB5のいずれ
かのラベルを用いるのが適当であるが、その決め方には
いくつか方法がある。まず、最も簡単で演算量が少ない
のは、4つのうちの所定の位置(例えば左上)にあるブ
ロックのラベルを用いる方法である。あるいは、4つの
ラベルに同じものがある時は、その数が最も多いラベル
を予測値として用いるようにすれば、予測が当たる確率
は高くなる。
【0412】同じ内容を持つラベルの数が等しい場合、
つまり、二組ずつに分かれてしまった場合には、出現頻
度が高い順に予めラベルに順序を付けておき、その順序
で上位のラベルを予測値として選択する。フレーム内に
矩形の符号化領域CAを設定する場合、符号化領域CA
の角を原点とする座標軸を用いると、図61のように、
現フレームのブロック(符号化対象のマクロブロック)
の境界は参照フレームのマクロブロックの境界に重な
る。
【0413】しかし、符号化対象の領域はマクロブロッ
クの幅よりも小さなステップで位置設定可能とし、フレ
ームの角を原点とする座標軸を用いると、図62のよう
に、一般にブロックの境界は重ならず、MB6〜MB1
4の計9つのマクロブロックが参照される。
【0414】この場合は、全体が参照されているマクロ
ブロックMB10のラベルを用いる。
【0415】図63は、前フレームが縮小・拡大率CR
=1/2で現フレームが縮小・拡大率CR=1の例であ
り、この場合、マクロブロックMB19は縮小フレーム
中のマクロブロックMB15の右下の部分を参照するこ
とになる。この時は、ブロックMB15のラベルを予測
値とするか、あるいは、参照部分がブロックMB16〜
MB18とも近いことから、これらのブロックのラベル
を考慮に入れて、例えば前述したように多数決などで予
測値を決めてもよい。
【0416】<ラベルを予測に用いる復号化装置の構成
例>図49にラベルを予測に用いるようにした本発明の
復号化装置の構成例をブロック図で示す。
【0417】この復号化装置は、ラベル復号化回路51
6、ラベルメモリ517、参照ブロック決定回路51
8、予測回路520とから構成される。
【0418】これらのうち、ラベル復号化回路516
は、入力された復号対象の符号データからラベルのデー
タを復号化するものであり、ラベルメモリ517は、こ
の復号化されたラベルのデータを記憶するものであり、
参照ブロック決定回路518は、前フレームにおいて符
号化ブロックと同じ位置にあるブロックを参照ブロック
519として決定するといった処理を行うものである。
【0419】また、予測回路520は前フレームのラベ
ル521と参照ブロック519から予測値522を求
め、ラベル復号化回路516に与える機能を有する。
【0420】このような構成の復号化装置において、復
号対象である符号化データのストリーム515はラベル
復号化回路516に入力され、ラベルが復号化される。
一方、ラベルメモリ517には、それまでに復号化され
たラベルが記憶されている。また、参照ブロック決定回
路518では、符号化装置で説明したものと同じように
参照ブロック519が決定され予測回路520に送られ
る。予測回路520でも符号化装置と同様に前フレーム
のラベル521と参照ブロック519から予測値522
が求められ、ラベル復号化回路516に送られる。ラベ
ル復号化回路516では、予測値522によって復号化
テーブルを切り替えてラベル523を復号化し出力す
る。
【0421】また、あるブロックのモード“M(h、
v、t)”(h、v、tは各々、水平、垂直、時間方向
の座標軸を表す)を符号化する際に、例えば、“M(x
−1、y、n)”、“M(x、y−1、n)”、“M
(x、y、n−1)”などを参照して符号化テーブルを
切り替えるのであるが、ここで用いるモードに、動き補
償に用いる動きベクトルの情報の一部を含め、以下に示
すモードの集合(これをモード集合Aと呼ぶことにす
る。)を用いることもできる。
【0422】[モード集合A] (1) “a11W” (2) “a11B” (3) “copy(動きベクトル==0)” (4) “copy(動きベクトル!=0)” (5) “coded” ここで、モード集合Aの(3)と(4)はいずれもco
pyモードであるが、モード集合Aの(3)は、動きベ
クトルがゼロであることを意味し、モード集合Aの
(4)は、動きベクトルがゼロ以外であることを意味す
る。モード集合Aの(4)の場合は動きベクトルの値を
別途符号化する必要があるが、モード集合Aの(3)の
場合は、動きベクトルを符号化する必要はない。動きベ
クトルがゼロである確率が高い場合に、モード集合Aを
用いると、モードの符号量と動きベクトルの符号量の合
計を削減できる。
【0423】この例において、“copy(動きベクト
ル==0)”として得られるブロックの全ての画素が例
えば黒の場合、上記(2)と(3)はどちらのモードで
も同じ再生画像が得られる。つまり、これら2つのモー
ドを分ける必要はない。同様に、“copy(動きベク
トル==0)”として得られるブロックの全ての画素が
白の場合、上記(1)と(3)は分ける必要はない。そ
こで、 [モード集合B」 (1) “a11W” (2) “a11B” (3) “copy(動きベクトル!=0)” (4) “coded” として、 ステップA1:“copy(動きベクトル==0)″”
とした時に得られる動き補償予測画像が全て黒である場
合は、ステップA3へ、そうでない場合は、ステップA
2へ進む。
【0424】ステップA2: “copy(動きベクト
ル==0)”とした時に得られる動き補償予測画像が全
て白である場合は、ステップA4へ、そうでない場合
は、ステップA5へ進む。
【0425】ステップA3: 参照する““M(*、
*、*)”が、“copy(動きベクトル==0)”の
場合には“M(*、*、*)”を““a11B”に置き
換える。ステップA6に進む。
【0426】ステップA4: 参照する“M(*、*、
*)”が、“copy(動きベクトル==0)”の場合
には“M(*、*、*)゛”を“a11W”に置き換え
る。ステップA6に進む。
【0427】ステップA5: “M(x、y、n)”を
モード集合Aの符号化テーブルを用いて符号化する。符
号化終了。
【0428】ステップA6: “M(x、ysn)”を
モード集合Aの符号化テーブルを用いて符号化する。符
号化終了。
【0429】以上のA0からA6の手順を踏むアルゴリ
ズム(図50)を用いれば、同じ結果となるものに複数
のモードが用意されるという無駄が無くなり、ブロック
の属性情報の符号量を削減できる。なぜなら、4つのモ
ード(モード集合B)を切り替える符号の平均符号長
は、5つのモード(モード集合A)を切り替える符号の
平均符号長よりも短くできるからである。但し、モード
集合Aのみをブロック毎に切り替える方式は、モード集
合Aのみを用いる場合と比較して、演算量とメモリ量が
多少増加するので、この増加が問題にならない場合に用
いる。
【0430】復号化処理は図50のフローチャートと全
く同じアルゴリズムで符号化テーブルをモード集合A用
あるいはモード集合B用のいずれかに決定し、そのテー
ブルを用いて復号化する。
【0431】上述のアルゴリズムと同じ効果が得られる
別のアルゴリズムを図51に示す。ここで、 [モード集合C] (1) “a11W” (2) “copy(動きベクトル==0)” (3) “copy(動きベクトル!=0)” (4) “coded” [モード集合D] (1) “a11B” (2) “copy(動きベクトル==0)” (3) “copy(動きベクトル!=0)” (4) “coded” である。
【0432】図51のフローチャートを説明する。
【0433】ステップB1:“copy(動きベクトル
==0)”とした時に得られる動き補償予測画像が全て
黒である場合は、ステップB3へ、そうでない場合は、
ステップB2へ進む。
【0434】ステップB2:“copy(動きベクトル
==0)”とした時に得られる動き補償予測画像が全て
白である場合は、ステップB4へ、そうでない場合は、
ステップB5へ進む。
【0435】ステップB3:参照する“M(*、*、
*)””が、“allB”の場合には“M(*、*、
*)”を“copy(動きベクトル==0)”に置き換
える。ステップB6に進む。
【0436】ステップB4:参照する“M(*、*、
*)”が、“a11W”の場合には“M(*、*、
*)”を““copy(動きベクトル==0)”に置き
換える。stepb7に進む。
【0437】ステップB5:“M(x.y.n)”をモ
ード集合Aの符号化テーブルを用いて符号化する。符号
化終了。
【0438】ステップB6:“M(xsysn)”をモ
ード集合Cの符号化テーブルを用いて符号化する。符号
化終了。
【0439】ステップB7:“M(x.y.n)”をモ
ード集合Dの符号化テーブルを用いて符号化する。符号
化終了。
【0440】また、ブロックの属性としては、符号化の
パラメータ、例えばブロックサイズやブロックの縮小
率、符号化スキャンの方向、動きベクトルの値なども必
要に応じて含めることもできる。スキャン方向を含めた
例を示す。
【0441】[モード集合E] (1) “a11W” (2) “a11B” (3) “copy(動きベクトル==0)” (4) “copy(動きベクトル!=0)” (5) “codedかつ水平スキャン” (6) “codedかつ垂直スキャン” なお、“==”は左辺は右辺の値と等しい、“!=”は
左辺は右辺の値と等しくないことを示す。
【0442】以上、述べてきたように、本発明では、前
のフレームの参照ブロックを予測に用いるのであるが、
この参照ブロックのラベルではなく、アルファマップそ
のものを予測に用いても構わない。すなわち、アルファ
マップをメモリに記億しておき、各ブロックの属性を符
号化する度に、その参照ブロックの属性(“all
W”、“Multi”、“allB”など)を判定し、
その属性によって符号化テーブルを切り替える。
【0443】このようにすると、前のフレームを符号化
した時に用いたブロックとは、位置が数画素ずれたもの
も参照ブロックとすることができる。つまり、参照ブロ
ックが前のフレームを符号化した時に用いたブロックと
ピッタリと重ならなくてもかまわなくなり、より精度の
高い予測が可能となる。
【0444】また、参照ブロックのアルファマップを用
いた予測と、ラベルを用いた予測を組み合わせることも
可能である。例えば、まず、参照ブロックのアルファマ
ップを用いて、“allW”、“Multi”、“al
lB”によって符号化テーブルを切り替え、さらに、
“Multi”のものについては、参照ブロックのラベ
ルを用いて符号化テーブルを切り替えるようにする。
【0445】前のフレームの参照する部分については、
ブロック毎に与えられる動きベクトルを利用する方法も
ある。つまり、既に符号化の終わった、符号化ブロック
に隣接するマクロブロックの動きベクトルによって指し
示される部分を前のフレームから切り出し、それが、
“allW″か、“Multi”か、“allB”かに
よって符号化テーブルを切り替える。
【0446】(第7の具体例)本発明は画像を符号化す
る場合に、画面内を背景とオブジェクトとに分割して符
号化する方式において、背景とオブジェクトを分けるた
めに、オブジェクト形状や画面内の位置を表すアルファ
マップ信号を使用する。そして、このアルファマップ信
号を画像の符号化情報と共に符号化してビットストリー
ム化し、伝送するようにしたり蓄積したりするが、前者
は放送やパソコン通信に、そして、後者はミュージック
CDなどのように、コンテンツを納めた商品として取り
引きされることになる。
【0447】そして、商品として記憶媒体に記録した動
画像コンテンツを提供する場合に、蓄積媒体に画像の符
号化情報とこのアルファマップ信号の圧縮符号化したも
のとを合わせたビットストリームで蓄積して、一つの媒
体で長時間に亘るコンテンツを納めて映画などを鑑賞で
きるようにするが、このようなアルファマップの画像を
含む圧縮符号化したビットストリームを格納した蓄積媒
体を対象とする再生システムの例を次に第7の具体例と
して説明する。
【0448】<本発明による情報を蓄積する媒体に関す
る具体例>図27、図28を用いて本具体例を説明す
る。図27は、図21のVLC・多重化回路1800に
おいて多重化された、モード情報b0、動きベクトル情
報b1、縮小・拡大率情報b2、スキャン方向情報b
3、2値画像符号化情報b4の符号列のフォーマット例
を示している。本発明では、2値画像符号化情報b4を
復号する際に、b0〜b3までの情報が復号されている
必要がある。また、モード情報b0は他の全ての情報b
l〜b4に先だって復号されていないと、他の情報を復
号することは出来ない。従って、各情報b0〜b4は、
図27のように、先頭にモード情報、最後に2値面像符
号化情報が配置される構成でなければならない。
【0449】図28は、図27で示される符号列が蓄積
される記録媒体8100を用いて画像信号を再生するシ
ステムを示す図である。記録媒体8100には、図27
で示された符号列を含む符号列が蓄積されている。82
00はこの蓄積媒体8100に蓄積されている符号列か
ら、画像信号を再生するデコーダであり、8300は再
生画像を出力する画像情報出力装置である。
【0450】このような構成の本システムは、蓄積媒体
8100に図27に示す如きのフォーマットの符号列を
蓄積してある。デコーダ8300はこの蓄積媒体810
0に蓄積されている符号列から、画像信号を再生する。
すなわち、デコーダ8200は、蓄積媒体8100より
信号線8010を介して符号列を読み込み、図33およ
び図34に示す手順により再生画像を生成する。ここ
で、図34は図33の“2値画像再生”のステップ(S
5)のフローチャートである。
【0451】図33,図34に従って、デコーダ820
0での処理を内容を説明する。すなわち、まずはじめに
モード情報が復号され(ステップS1)、その復号され
たモード情報が“allW”,“allB”,“cop
y”のいずれかに該当するか否かを調べる(ステップS
2,S3,S4)。
【0452】その結果、“allW”であればマクロブ
ロック内の画素値を全て白にして処理を終え(ステップ
S6)、また、“allW”でなく、“allB”であ
ればマクロブロック内の画素値を全て黒にして処理を終
え(ステップS7)、また、“allW”でもなく、
“allB”でもなく、“copy”であったとすれば
動きベクトルを情報を復号し(ステップS8)、動き補
償予測し(ステップS9)、マクロブロック内をこの求
めた動き補償予測値でコピーする(ステップS10)。
そして、処理を終了する。
【0453】一方、ステップS2,S3,S4において
“allW”でもなく、“allB”でもなく、“co
py”でもなかった場合には2値画像再生の処理に移る
(ステップS5)。
【0454】このS5での処理は図34に示す如きであ
り、まずはじめに“inter”符号化であるか否かを
調べる(ステップS21)。その結果、“inter”
符号化であれば動きベクトル情報を復号し(ステップS
25)、動き補償予測し(ステップS26)、次に縮小
・拡大率情報を復号し(ステップS22)、スキャン方
向情報を復号する(ステップS23)。そして、2値符
号化情報を復号し(ステップS24)、処理を終了す
る。
【0455】一方、ステップS21での判断の結果、
“inter”符号化でなかったときは縮小・拡大率情
報を復号し(ステップS22)、スキャン方向情報を復
号する(ステップS23)。そして、2値符号化情報を
復号し(ステップS24)、処理を終了する。
【0456】このようにしてデコーダ8200では画像
を再生し、この再生した面像を信号線8020を介して
画像情報出力装置8300に供給することにより、当該
再生面像がこの画像情報出力装置8300に表示され
る。
【0457】ここで、画像情報出力装置とは、例えばデ
ィスプレイやプリンタ等を指す。なお、先の具体例にあ
るように、フレーム単位の縮小・拡大と、小領域単位の
縮小・拡大を組み合わせた符号化・復号化装置の場合、
フレーム単位縮小・拡大率の情報は、図27に示される
小領域単位の符号列に先だって再生されていなければな
らないため、フレーム単位縮小・拡大率の符号は該フレ
ームにおける全ての小領域単位の符号列の前に位置す
る。
【0458】このように、蓄積媒体にコンテンツとして
の動画像とアルファマップ信号とを、圧縮符号化してビ
ットストリームとして格納した場合に、その蓄積媒体の
再生システムを提供できる。
【0459】(第8の具体例)動きベクトルの予測符号
化に関する具体例を第8の具体例として説明する。
【0460】図21、図22は、本発明のフレームワー
クを表す図である。図21において、動きべクトル検出
回路1780で検出された動きベクトルは、信号線10
70を介してMV符号化回路1790に供給され、符号
化された後、VLC・多重化回路1800に供給され、
他の符号化情報と多重化されて線30を介して出力され
る。
【0461】図22において、VLD・分離化回路21
00によって、信号線80を介して供給された符号化情
報から分離された動きベクトル情報b1は、動きベクト
ル再生回路2900にて動きべクトル信号に再生され
る。
【0462】本具体例は、上記のMV符号化回路179
0および動きベクトル再生回路2900に関わるもので
ある。
【0463】一般的に、動きベクトル信号の相関が隣接
ブロック間で強いため、この相関を除去するために予測
符号化により動きべクトルは符号化される。
【0464】図66は、動きベクトルの予測符号化の一
例を説明するための図である。図66において、方形の
各枠はマクロブロックを示しており、下地がドットパタ
ーンで示された方形枠は、符号化対象ブロックである。
この符号化対象ブロックの動きベクトルをMVsとする
と、当該符号化対象ブロックのMVsに対する予測ベク
トルMVPsを求めるには、当該符号化対象ブロックの
直前のマクロブロック(図66における符号化対象ブロ
ックの左隣)のブロックの動きベクトルMVs1と、当
該符号化対象ブロックの直上のマクロブロック(図66
における符号化対象ブロックの上隣)のブロックの動き
ベクトルMVs2、そして、当該直上のマクロブロック
の右隣のブロックの動きベクトルMVsを用いる。
【0465】このように、符号化対象ブロックの動きベ
クトルMVsに対する予測べクトルMVPsは、一般的
に、符号化対象ブロック周辺のブロックの動きベクトル
MVs1、MVs2、MVs3を用いて求められる。
【0466】例えば、MVPsの水平・垂直成分MVP
s_hおよびMVPs_vは、以下のように求められ
る。 MVPs_h=Median(MVs1_h、MVs2_h、
MVs3_h) MVPs_v=Median(MVs1_v 、MVs2_v 、
MVs3_v ) ここで、“Median()”とは“()”内の値の中央値を
求める処理であり、動きベクトルMVsn(n=1,
2,3)の水平・垂直成分をそれぞれ、 MVsn_h、MVsn_v と表記している。
【0467】また、予測ベクトルMVPsを求める別の
例として、MVs1、MVs2、MVs3の順にそれぞ
れのブロックに動きベクトルが存在するか否かをチェッ
クし、最初に動きベクトルが存在するブロックの動きベ
クトルをMVPsとする方法もある。
【0468】図67(a),(b)は、時刻n−1と時
刻nにおけるフレーム画像Fn−1、Fnとそれぞれの
フレームにおける符号化領域CAn−1、CAnの例で
ある。ここで、符号化対象ブロック周辺のブロックがオ
ブジェクトを含まないブロックの場合、そのブロックに
は動きべクトルが存在しない。また、フレーム内符号化
されたブロックの場合にも、そのブロックには動きべク
トルが存在しない。
【0469】例えば、MVs1,MVs2,MVs3の
全てが存在しない場合、予測ベクトルMVPsにはデフ
ォルト値(べクトル)を用いることになる。オブジェク
トの動きが小さい場合は、このデフォルト値を零なる動
きベクトルである“ゼロベクトル”としても問題ない
が、図67(a)のフレームから図67(b)のフレー
ムへの遷移のように、フレーム内でのオブジェクトの位
置の動きが大きい場合には、動きべクトルの予測が当た
らなくなり、符号化効率が低下する。
【0470】本発明ではこのデフォルト値として、図6
7(a)に示されたベクトル“prev_ref”と図
67(b)に示されたベクトル“curr_ref”と
の差分ベクトル“offset”と、“ゼロベクトル”
とを適応的に切り換えて用いることを特徴とする。
【0471】ここで、“offset”は以下の式で求
められる。 offset=prev_ref−curr_ref デフォルト値“offset”と“ゼロベクトル”の切
り替えは、例えば、フレームの座標軸に基づいて求めら
れた時刻nのオブジェクトと時刻n−1のオプジェクト
の誤差値と、符号化領域の座標軸に基づいて求められた
時刻n時点でのオブジェクトと時刻n−1時点でのオブ
ジェクトの誤差値を比較して、前者が大きい場合は“o
ffset”を、また、後者が大きい場合は“ゼロベク
トル”を、デフォルト値として用いるようにすればよ
い。
【0472】この場合、切り替え情報として1ビットの
サイド情報を送る必要がある。また、このような動きベ
クトルの予測値のデフォルト値として、“offse
t”と“ゼロベクトル”を切り替えることは、テクスチ
ャ情報の動きベクトルの予測符号化にも同様に適用でき
る。
【0473】次に、図21に示したMV符号化回路17
90の具体的構成例と、図22に示すMV再生回路29
00の具体的構成例を、第9の具体例として説明する。
【0474】(第9の具体例) [MV符号化回路1790の構成]図68は、図21に
示したシステムにおけるMV符号化回路1790及びそ
の付帯回路の具体例を示すブロック図であり、(a)は
付帯回路としてのデフォルト値演算回路、(b)はMV
符号化回路1790である。
【0475】図68(a)に示す付帯回路としてのデフ
ォルト値演算回路は、オブジェクト領域について、現時
点での処理フレームと、前時点での処理フレームとか
ら、前時点から見た現時点でのフレームのオブジェクト
の位置移動を、フレーム間での動きベクトル値として求
めるためのものであり、図68(a)において、e10
は符号化領域検出回路、e11はデフォルト値決定回
路、e12は領域情報メモリ、e13はオフセット算出
回路、e14はセレクタである。
【0476】また、e1は現時点でのフレームデータを
入力するための信号線であり、図21におけるシステム
の信号線20に該当するもので、当該信号線20から入
力される現時点のフレームデータを入力として受けるた
めのものである。また、図68(a)におけるe2は、
フレームメモリ1300に保持された前時点フレームデ
ータを供給するための信号線であり、この信号線e2を
介して、フレームメモリ1300から前時点のフレーム
データの供給を受ける。また、e3はデフォルト値決定
回路e11からのフラグの情報を出力する信号線であ
り、e4は符号化領域検出回路e10からの符号化領域
CAnの情報を供給する信号線であり、e6は領域情報
メモリe12から読み出される符号化領域CAn−1の
位置情報を供給する信号線である。
【0477】また、前記符号化領域検出回路e10は、
信号線e1を介して供給される現時点フレームFn−1
の画像信号をもとに、符号化領域CAnのサイズおよび
位置情報VC0 を検出するものであり、その検出結果は
信号線e4を介して、デフォルト値決定回路e11、領
域情報メモリe12およびオフセット算出回路e13に
供給するようにしてある。
【0478】また、領域情報メモリe12は、符号化領
域CAn−1のサイズおよび位置の情報を蓄積するメモ
リであり、時刻nの時点でのフレームの符号化が終了
後、符号化領域CAnのサイズおよび位置情報を蓄積す
ることになる。
【0479】オフセット算出回路e13は、信号線e4
を介して供給される符号化領域CAnと、信号線e6を
介して供給される符号化領域CAn−1の位置情報を用
いて、ベクトル値“offset”を求め、それをセレ
クタe14に与えるものである。
【0480】また、セレクタe14は、零の動きベクト
ル値である“ゼロベクトル”とオフセット算出回路e1
3から与えられる“offset”とを入力とし、これ
らのいずれか一方を信号線e3を介してデフォルト値決
定回路e11から供給されるフラグに従って選択する回
路であり、このセレクタe14の選択したベクトル値を
デフォルト値として信号線e5を介してMV符号化回路
1790のセレクタ1793に出力する回路である。
【0481】以上が、デフォルト値演算回路の構成であ
る。次に、MV符号化回路1790の構成を説明する。
【0482】MV符号化回路1790は、図68(b)
に示すように、MVメモリ1791、MV予測回路17
92、セレクタ1793、差分回路1794より構成さ
れる。
【0483】これらのうち、MVメモリ1791は図2
1における信号線1070を介して供給される動きベク
トル検出回路1780からの動きベクトル情報を保存す
るメモリであり、符号化対象ブロックの周囲の動きベク
トルMVsn(n−1,2,3)がこのMVメモリ17
90に保持される。
【0484】MV予測回路1792は、MVメモリ17
91から供給される符号化対象ブロックの周囲の動きベ
クトルMVsn(n−1,2,3)をもとに、予測べク
トルMVPsを求める回路である。ここで、MVsn
(n−1,2,3)が存在しない場合は、予測ベクトル
MVPsが正常に求められないため、当該MV予測回路
1792は、予測ベクトルMVPsが正常に求められた
か否かを識別する信号を出力する機能を備えており、こ
の識別信号を信号線1795を介してセレクタ1793
に供給する仕組みとしてある。
【0485】セレクタ1793は、MV予測回路179
2より供給されるMVPsと、信号線e5を介して与え
られるデフォルト値とを入力とし、前記信号線1795
を介して供給される信号に従って、両者のうちの一方を
選択して、差分回路1794に供給するものである。
【0486】差分回路1794は、動きベクトルの予測
誤差信号を求める回路であって、信号線1070を介し
て供給される動きベクトル検出回路1780からの動き
ベクトル情報と、セレクタ1793を介して与えられる
MVPsまたはデフォルト値との差を求めて、その結果
を動きべクトル情報b1としてMV符号化回路1790
から出力するものである。
【0487】次にこのような構成の符号化回路の作用を
説明する。図68(a)において、信号線e1にはフレ
ームメモリ1300に保存された前時点での画像信号
(前時点でのフレームのフレームデータ)であるフレー
ムFnの画像信号が供給され、信号線e2には現時点で
の画像信号(現時点でのフレームのフレームデータ)で
あるフレームFn−1の画像信号が供給される。
【0488】そして、フレームFnの画像信号はデフォ
ルト値決定回路e11に入力され、フレームFn−1の
画像信号はデフォルト値決定回路e11と符号化領域検
出回路e10に入力される。
【0489】符号化領域検出回路e10では、フレーム
Fn−1の画像信号をもとに、符号化領域CAnのサイ
ズおよび位置情報VC0 が検出され、その検出結果は信
号線e4を介して、デフォルト値決定回路e11、領域
情報メモリe12およびオフセット算出回路e13に供
給される。
【0490】一方、デフォルト値決定回路e11では、
信号線e4を介して供給される符号化領域検出回路e1
0からの符号化領域CAnの情報と、信号線e6を介し
て領域情報メモリe12から供給される符号化領域CA
n−1のサイズおよび位置情報を用いて、フレームFn
とフレームFn−1との誤差量と、符号化領域CAnと
CAn−1との誤差量との比較を行う。そして、その比
較の結果、前者が大きい場合にはデフォルト値として
“offset”を用い、それ以外の場合はデフォルト
値としてゼロベクトルを用いるように決定し、デフォル
ト値として“offset”を用いるか、ゼロベクトル
を用いるか、を識別するフラグの情報を信号線e3を介
して出力する。
【0491】信号線e3を介してデフォルト値決定回路
e11から出力されたフラグの情報は、信号線e4を介
して符号化領域検出回路e10から出力された符号化領
域CAnのサイズおよび位置の情報と共に、図47のデ
ータフォーマットにおける符号化領域のレイヤに多重化
される。そして、伝送あるいは記録媒体への保存に供さ
れる。
【0492】一方、領域情報メモリe12は、符号化領
域CAn−1のサイズおよび位置情報を蓄積するメモリ
であり、時刻nの符号化が終了後、符号化領域CAnの
サイズおよび位置情報を蓄積することになる。
【0493】オフセット算出回路e13では、信号線e
4を介して供給される符号化領域CAnと、信号線e6
を介して供給される符号化領域CAn−1の位置情報を
用いて、ベクトル値“offset”を求めた後、セレ
クタe14に供給する。
【0494】セレクタe14では、信号線e3を介して
デフォルト値決定回路e11から供給されるフラグに従
って、“offset”とゼロベクトルとの何れかが選
択され、これをデフォルト値とする。そして、このデフ
ォルト値は信号線e5を介してMV符号化回路1790
のセレクタ1793に出力される。
【0495】図68(b)のMV符号化回路1790に
は、符号化対象ブロックの動きベクトルMVsが信号線
1070を介して供給され、MVメモリ1791および
差分回路1794に供給される。
【0496】MV予測回路1792には、MVメモリ1
791から符号化対象ブロックの周囲の動きベクトルM
Vsn(n−1,2,3)が供給され、予測べクトルM
VPsが求められる。ここで、MVsn(n−1,2,
3)が存在しない場合は、予測ベクトルMVPsが正常
に求められないため、予測ベクトルMVPsが正常に求
められたか否かを識別する信号を生成してこれを信号線
1795を介し、セレクタ1793に供給する。
【0497】セレクタ1793では、信号線1795を
介して供給される識別信号に従って、MV予測回路17
92より供給されるMVPsか、または、信号線e5の
出力であるデフォルト値かが選択され、差分回路179
4に供給される。
【0498】差分回路1794では、動きベクトルの予
測誤差信号が計算され、その計算結果は動きべクトル情
報b1としてMV符号化回路1790から出力される。
【0499】以上は動きベクトル符号化の処理内容であ
った。次にこのようにして符号化された動きベクトルの
復号化処理について説明する。
【0500】[復号化回路]図69は、本発明を実現す
るための復号化回路の具体例を示すブロック図であり、
MV符号化されたデータの再生をするための要部構成を
示したブロック図であって、図22に示したシステムに
おけるMV再生回路2900及びその付帯回路の具体例
を示すブロック図である。図69における(a)は付帯
回路としてのデフォルト値演算回路、(b)はMV再生
回路2900である。
【0501】図69(a)に示す付帯回路としてのデフ
ォルト値演算回路は、領域情報メモリd10、オフセッ
ト算出回路d11、セレクタd12とから構成される。
また、d1は符号化されて伝送されてきたデータあるい
は記憶媒体に記憶されて読み出されたデータの上位レイ
ヤに含まれているデフォルト値選択識別用のフラグの情
報を与える信号線、d2は符号化されて伝送されてきた
データの上位レイヤに含まれている領域CAnの位置情
報を与える信号線であり、これらは符号化回路側におけ
るe3,e4に対応する。
【0502】また、d3は領域CAn−1の位置情報を
与える信号線、d4はデフォルト値を出力する信号線で
ある。
【0503】上記領域情報メモリd10は、領域CAn
−1の位置情報を蓄積するメモリであり、オフセット算
出回路d11は、信号線d2を介して供給される領域C
Anの位置情報と、信号線d3を介して供給される領域
CAn−1の位置情報とを用いてベクトル値“offs
et”を求めるものであって、この求めたベクトル値
“offset”はセレクタd12に供給する構成とし
てある。
【0504】また、セレクタd12は予め与えられた零
の動きベクトル値と、オフセット算出回路d11から与
えられるベクトル値“offset”とのうちの一方
を、信号線e1を介して与えられるデフォルト値選択識
別用のフラグの情報対応に選択して出力するものであ
り、このセレクタd12の出力がデフォルト値として信
号線d4に出力され、MV再生回路2900に与えられ
る構成である。
【0505】以上が復号側におけるデフォルト値演算回
路の構成である。次にMV再生回路2900の構成を説
明する。
【0506】MV再生回路2900は、図69(b)に
示すように、加算回路2901、セレクタ2902、M
V予測回路2903、MVメモリ2904とからなる。
これらのうち、加算回路2901は、復号化対象ブロッ
クの動きベクトルの予測誤差信号である動きベクトル情
報b1とセレクタ2902を介して与えられるデフォル
ト値とを受けて、両者を加算して出力する回路であり、
この加算出力はMVメモリ2904並びに図22の構成
における信号線2030に出力される構成である。
【0507】また、MVメモリ2904は、前記加算回
路2910の加算出力を保持して復号化対象ブロックの
周囲の動きベクトルMVsn(n=1,2,3)を供給
するためのものであり、また、MV予測回路2903
は、MVメモリ2904から供給される復号化対象ブロ
ックの周囲の動きベクトルMVsn(n=1,2,3)
から予測ベクトルMVPsを求め、セレクタ2902に
与えるものである。なお、MVsn(n=1,2,3)
が存在しない場合は、予測ベクトルMVPsが正常に求
められないため、MV予測回路2903には、予測ベク
トルMVPsが正常に求められたか否かを識別する信号
を発生する機能を持たせてあり、この識別信号は、信号
線2905を介してセレクタ2902に供給する構成と
してある。セレクタ2902は、信号線e4を介して与
えられるデフォルト値と、MV予測回路2903から与
えられる予測ベクトルMVPsを入力とし、これらの一
方を、信号線2905を介して供給される識別信号に従
って、選択して加算回路2901に与える回路である。
【0508】次に、このような構成の復号化側システム
の作用を説明する。図69(a)において、信号線d1
にはデフォルト値として“offset”を用いるか、
ゼロベクトルを用いるかを識別するフラグが供給され、
信号線d2には領域CAnの位置情報が供給される。
【0509】信号線d2を介して供給された領域CAn
の位置情報は、領域情報メモリd10とオフセット算出
回路d11に供給される。領域情報メモリd10は、領
域CAn−1の位置情報を蓄積するメモリであり、時刻
nの復号化が終了後、領域CAnの位置情報を蓄積する
ことになる。
【0510】オフセット算出回路d11では、信号線d
2を介して供給される領域CAnの位置情報と、信号線
d3を介して供給される領域CAn−1の位置情報とを
用いてベクトル値“offset”を求めた後、ベクト
ル値“offset”をセレクタd12に供給する。
【0511】セレクタe12では、信号線d1を介して
供給されるフラグに従って、“offset”と“ゼロ
ベクトル”のうちの何れか一方が選択され、デフォルト
値として信号線e4を介してMV再生回路2900へと
出力する。
【0512】次に図69(b)のMV再生回路2900
においては、復号化対象ブロックの動きベクトルの予測
誤差信号である“動きベクトル情報b1”が供給され、
加算回路2901に供給される。
【0513】また、MV予測回路2903には、MVメ
モリ2904から復号化対象ブロックの周囲の動きベク
トルMVsn(n=1,2,3)が供給され、予測ベク
トルMVPsが求められる。ここで、MVsn(n=
1,2,3)が存在しない場合は、予測ベクトルMVP
sが正常に求められないため、予測ベクトルMVPsが
正常に求められたか否かを識別する信号を信号線290
5を介してセレクタ2902に供給する。
【0514】セレクタ2902では、信号線2905を
介して供給される当該識別信号に従って、MV予測回路
2903より供給されるMVPsか、または信号線d4
の出力であるデフォルト値のいずれかが選択され、加算
回路2901に供給される。加算回路2901では、動
きベクトルの予測誤差信号(“動きベクトル情報b
1”)と予測信号MVPsとが加算され、これによって
復号化対象ブロックの動きベクトルMVsが再生され
る。そして、この復号化対象ブロックの動きベクトルM
Vsは信号線2030を介してMV再生回路2900か
ら出力されると共に、MVメモリ2904に蓄積され
る。
【0515】このようにして、図21に示す構成での必
要なMV符号化処理と、図22に示す構成での必要なM
V再生処理が実現できる。
【0516】以上、種々の実施例を説明したが、本発明
によれば、オブジェクトの形状や画面内の位置などを表
す副画像情報であるアルファマップの情報を効率よく符
号化できると共に、その復号を行うことができるように
した画像符号化装置および復号化装置が得られる。
【0517】また、本発明によれば、アルファマップの
符号量を低減することができるため、フレーム単位で符
号化する従来の符号化法と比べて、大幅な符号化効率の
低下なしにオブジェクト毎に別々に符号化することがで
きるようになる。
【0518】なお、本発明は上述した具体例に限定する
ことなく種々変形して実施し得る。
【0519】
【発明の効果】本発明によれば、アルファマップの符号
量を低減することができるため、フレーム単位で符号化
する従来の符号化法と比べて、大幅な符号化効率の低下
なしにオブジェクト毎に別々に符号化することができる
ようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を説明するための図であって、本発明を
適用する前提となる符号化装置の全体の概略的な構成を
示すブロック図。
【図2】本発明を説明するための図であって、本発明を
適用する前提となる復号化装置の全体の概略的な構成を
示すブロック図。
【図3】本発明を説明するための図であって、本発明を
適用する前提となる符号化装置におけるアルファマップ
符号化回路の構成を示すブロック図。
【図4】本発明を説明するための図であって、本発明を
適用する前提となるアルファマップ復号化回路の構成を
示すブロック図。
【図5】本発明を説明するための図であって、本発明の
第1の具体例にかかる符号化回路の一具体例を示すブロ
ック図。
【図6】本発明を説明するための図であって、本発明の
第1の具体例にかかる復号化回路の一具体例を示すブロ
ック図。
【図7】本発明の第1の具体例を説明するための図であ
って、変化画素b1の周囲の様子の例を示す図。
【図8】本発明の第1の具体例を説明するための図であ
って、参照画素の例を示す図。
【図9】本発明の第1の具体例を説明するための図であ
って、コンテキスト番号の決定方法を説明するための
図。
【図10】本発明を説明するための図であって、本発明
の第2の具体例にかかる符号化回路例を示すブロック
図。
【図11】本発明を説明するための図であって、本発明
の第2の具体例にかかる復号化回路の具体例を示すブロ
ック図。
【図12】本発明を説明するための図であって、本発明
の第3の具体例にかかる符号化回路の具体例を示すブロ
ック図。
【図13】本発明を説明するための図であって、本発明
の第3の具体例にかかる復号化回路の具体例を示すブロ
ック図。
【図14】本発明の第3の具体例を説明するための図で
あって、フレーム間符号化における変化画素の検出手段
を説明する図。
【図15】スキャン方向切り替えを説明する図。
【図16】アルファマップを説明する図。
【図17】先行技術を説明するための図であって、VL
Cテーブル(可変長符号化テーブル)の例を示す図。
【図18】先行技術を説明するための図であって、ブロ
ック単位で符号化する場合の変化画素の関係を表す図お
よびb1を検出する為の参照領域を表す図(ブロックベ
ース符号化の変化画素の関係と参照領域を表す図)。
【図19】先行技術を説明するための図であって、MM
Rをブロックベースで符号化する場合のフローチャー
ト。
【図20】本発明を説明するための図であって、本発明
で用いるアルファマップの画面内を所定の複数画素構成
によるマクロブロック(MB)単位に分割した様子を示
す図。
【図21】本発明を説明するための図であって、本発明
の第4の具体例におけるアルファマップ符号化回路の構
成例を示すブロック図。
【図22】本発明を説明するための図であって、本発明
の第4の具体例におけるアルファマップ復号化回路の構
成例を示すブロック図。
【図23】マルコフモデル符号化を説明するための図。
【図24】本発明を説明するための図であって、複数の
2値面像符号化法を切り換えて使用する2値画像符号化
回路および2値画像復号化回路の構成例を示すブロック
図。
【図25】本発明を説明するための図であって、本発明
の第5の具体例におけるフレーム単位の縮小・拡大と、
小領域単位の縮小・拡大を組み合わせたアルファマップ
符号化回路の構成を示すブロツク図。
【図26】本発明を説明するための図であって、本発明
の第5の具体例におけるフレーム単位の縮小・拡大と、
小領域単位の縮小・拡大を組み合わせたアルファマップ
復号化回路の構成を示すブロック図。
【図27】本発明のアルファマップ符号化回路から出力
されるビット列の並び順を説明する図。
【図28】本発明を説明するための図であって、本発明
の第6の具体例のシステム構成例を示すブロック図。
【図29】本発明を説明するための図であって、本発明
の第6の具体例における先行技術の説明をするための
図。
【図30】本発明を説明するための図であって、本発明
の第6の具体例における先行技術の説明をするための
図。
【図31】本発明を説明するための図であって、本発明
の第6の具体例における先行技術の説明をするための
図。
【図32】本発明を説明するための図であって、本発明
の第6の具体例における先行技術の説明をするための
図。
【図33】本発明を説明するための図であって、本発明
の第6の具体例における処理手順を説明をするためのフ
ローチャート。
【図34】本発明を説明するための図であって、本発明
の第6の具体例における処理手順を説明をするためのフ
ローチャート。
【図35】本発明を説明するための図であって、縮小・
拡大処理に利用する双一次内挿を説明するための図。
【図36】本発明を説明するための図であって、スムー
シング処理(平滑化処理)を説明するための図。
【図37】本発明を説明するための図であって、本発明
で用いるスムーシングフィルタ(平滑化処理フィルタ)
の別の例を説明するための図。
【図38】本発明を説明するための図であって、ブロッ
ク(マクロブロック)を縦横“1/2”のサイズに縮小
する縮小処理の一例を説明するための図。
【図39】本発明を説明するための図であって、縮小ブ
ロックの画素値を求める手法の例を説明するための図。
【図40】本発明を説明するための図であって、画素間
引きによる縮小処理の例を説明するための図。
【図41】本発明を説明するための図であって、本発明
で用いる拡大処理の例を説明するための図。
【図42】本発明を説明するための図であって、ブロッ
ク毎の縮小・拡大処理の別の例を説明するための図。
【図43】本発明を説明するための図であって、本発明
の第6の具体例における符号化回路の構成例を示すブロ
ック図。
【図44】本発明を説明するための図であって、時刻n
−1と時刻nにおけるフレーム画像Fn-1 ,Fnとそれ
ぞれのフレームFn-1 ,Fnにおける符号化領域CAの
各マクロブロックのモード情報MDの例を説明するため
の図。
【図45】本発明を説明するための図であって、符号化
領域の変化とモード情報の対応するブロックの位置の変
化の様子を説明するための図。
【図46】本発明を説明するための図であって、本発明
の時刻n−1と時刻nにおけるフレーム画像Fn-1 ,F
nとそれぞれのフレームFn-1 ,Fnにおける符号化領
域CAの各マクロブロックのモード情報MDの例を説明
するための図。
【図47】本発明を説明するための図であって、アルフ
ァマップを併用する動画像符号化装置における符号化デ
ータ構成を説明するための図。
【図48】本発明を説明するための図であって、符号化
領域が占める対象部分がフレームの一部分である場合に
生じるラベル未定部分の対処法を説明するための図。
【図49】本発明を説明するための図であって、ラベル
を予測に用いるようにした本発明の復号化装置の構成例
を示すブロック図。
【図50】本発明を説明するための図であって、本発明
の符号化装置で用いる符号化処理手順の例を示すフロー
チャート。
【図51】本発明を説明するための図であって、本発明
の符号化装置で用いる符号化処理手順の別の例を示すフ
ローチャート。
【図52】本発明を説明するための図であって、フレー
ム毎の解像度の例を表した図。
【図53】本発明を説明するための図であって、図25
の符号化装置に必要なフレームメモリを明示的に含めて
表した場合の符号化装置の構成例を示すブロック図。
【図54】本発明を説明するための図であって、図26
の復号化装置に必要なフレームメモリを明示的に含めて
表した場合の復号化装置の構成例を示すブロック図。
【図55】本発明を説明するための図であって、図25
の符号化装置に必要なフレームメモリを明示的に含めて
表した場合の符号化装置の別の構成例を示すブロック
図。
【図56】本発明を説明するための図であって、図26
の復号化装置に必要なフレームメモリを明示的に含めて
表した場合の別の復号化装置の構成例を示すブロック
図。
【図57】本発明を説明するための図であって、本発明
の符号化装置および復号化装置で用いるフレームメモリ
の構成例を示すブロック図。
【図58】本発明を説明するための図であって、双一次
内挿により水平・垂直共に2倍に拡大する処理の例を説
明するための図。
【図59】本発明を説明するための図であって、本発明
で使用する双一次内挿処理により水平・垂直共に2倍に
拡大する処理内容を説明するための図。
【図60】本発明を説明するための図であって、本発明
で使用する縮小処理の例を説明するための図。
【図61】本発明を説明するための図であって、本発明
で使用する縮小処理を説明するための図。
【図62】本発明を説明するための図であって、本発明
で用いるラベル予測方法を説明するための図。
【図63】本発明を説明するための図であって、本発明
で使用する縮小フレームから拡大処理によりフレームを
復元する処理の説明をするための図。
【図64】本発明を説明するための図であって、本発明
で適用する拡大処理における内挿画素位置と参照画素の
利用範囲を説明する図。
【図65】本発明を説明するための図であって、本発明
で適用する拡大処理における参照画素の追加処理の例を
説明する図。
【図66】本発明を説明するための図であって、本発明
にて用いる動きベクトルの予測符号化の一例を説明する
ための図。
【図67】本発明を説明するための図であって、フレー
ム内でのオブジェクトの位置の動きが大きい場合での、
動きべクトルの予測の不都合を説明するための図。
【図68】本発明を説明するための図であって、本発明
システムにおけるMV符号化回路1790とその周辺回
路の具体的構成例を示すブロック図。
【図69】本発明を説明するための図であって、本発明
システムにおけるMV再生回路2900とその周辺回路
の具体的構成例を示すブロック図。
【符号の説明】
2…a1検出回路 3,14…メモリ 5…モード決定回路 8…符号化回路 1−10…テーブル決定回路 13…復号化回路 16…テーブル決定回路 17,26…テーブル 19…a1再生回路 22,27…カウンタ 23,28…ハフマンテーブル生成回路 100…差分回路 110,350…動き補償予測回路 120…直交変換回路 130…量子化回路 140…可変長符号化回路 150,320…逆量子化回路 160,330…逆直交変換回路 170,340…加算回路 180,240…多重化回路 200…アルファマップ符号化回路 210,230,260,420…解像度変換回路 220…2値画像符号化回路 300,430,520…分離化回路 310…可変長復号化回路 400…アルファマップ復号化回路 410…2値画像復号化回路 502…オブジェクト領域検出回路 504…ブロック化回路 506…ラベル付け回路 508…ラベル符号化回路 509…ラベルメモリ 510…参照ブロック決定回路 512…予測回路 516…ラベル復号化回路 517…ラベルメモリ 518…参照ブロック決定回路 520…予測回路 1100…モード判定回路 1110…CR(縮小・拡大率)判定回路 1200,2300…セレクタ 1300…フレームメモリ 1400,1500…ブロック内画素値設定回路 1600…動き補償予測回路 1700…2値画像符号化回路 1710,1730,1740,2830,2840…
縮小回路 1720…拡大回路 1750,1760,2820,2850…転置回路 1770…スキャンタイプ(ST)判定回路 1780…動きベクトル検出回路(MVE) 1791…MVメモリ 1792…MV予測回路 1793…セレクタ 1794…差分回路 1800…VLC(可変長符号化)・多重化回路 1900…動きベクトル再生回路 2100…VLC(可変長符号化)・分離化回路 2400,2500…マクロブロック内画素値設定回路 2600…動き補償予測回路 2700…フレームメモリ 2800…2値画像復号化回路 2810…拡大回路 2800…2値画像復号化回路 2901…加算回路 2902…セレクタ 2903…MV予測回路 2904…MVメモリ 8100…蓄積媒体 8200…デコーダ 8300…画像情報出力装置 e10…符号化領域検出回路 e11…デフォルト値決定回路 e12…領域情報メモリ e13…オフセット算出回路 e14…セレクタ d10…領域情報メモリ d11…オフセット算出回路 d12…セレクタ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (31)優先権主張番号 特願平9−144239 (32)優先日 平9(1997)6月2日 (33)優先権主張国 日本(JP) (72)発明者 渡邊 敏明 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝研究開発センター内

Claims (70)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】画像を、その画像のオブジェクト領域と背
    景領域に区別するための情報であるアルファマップと共
    に符号化し、前記アルファマップは相対アドレス符号化
    を用いて符号化する画像符号化装置において、 既に符号化した変化画素を参照変化画素とし、この参照
    変化画素と、次に符号化する変化画素の相対的な位置を
    可変長符号化テーブルを用いて符号化する手段と、 前記可変長符号化テーブルを2つ以上保持し、既に符号
    化した前記アルファマップの状態によって、前記可変長
    符号化テーブルを切り替える手段と、を備えることを特
    徴とする画像符号化装置。
  2. 【請求項2】画像を、その画像のオブジェクト領域と背
    景領域に区別するための情報であるアルファマップと共
    に符号化し、前記アルファマップは相対アドレス符号化
    を用いて符号化する画像符号化装置において、 既に符号化した変化画素を参照変化画素とし、この参照
    変化画素と、次に符号化する変化画素の相対的な位置を
    可変長符号化テーブルを用いて符号化する符号化手段
    と、 前記可変長符号化テーブルを2つ以上保持し、既に符号
    化した前記アルファマップの状態によって、前記可変長
    符号化テーブルを切り替える手段と、を備え、 前記符号化手段は、変化画素の相対的な位置を表す情報
    の他、符号化モードの切り替え情報を前記可変長符号化
    テーブルを用いて符号化可能なことを特徴とする画像符
    号化装置。
  3. 【請求項3】請求項1または請求項2記載の符号化装置
    により符号化されて得られた符号化ビットストリームを
    復号する復号化装置であって、 前記シンボルを可変長符号化テーブルを用いて復号する
    手段と、 前記可変長符号化テーブルを2つ以上保持し、既に復号
    した前記アルファマップのパターンによって、前記可変
    長符号化テーブルを切り替える手段と、を備えることを
    特徴とする画像復号化装置。
  4. 【請求項4】前記可変長符号化テーブルを切り替える手
    段は、参照変化画素の近くのパターンによって切り替え
    ることを特徴とする請求項1記載の画像符号化装置。
  5. 【請求項5】前記可変長符号化テーブルを切り替える手
    段は、参照変化画素の近くのパターンによって切り替え
    ることを特徴とする請求項3記載の画像復号化装置。
  6. 【請求項6】前記可変長符号化テーブルを切り替える手
    段は、前記参照変化画素の近くの所定の位置にあるアル
    ファマップの画素を参照画素とし、それらの参照画素の
    画素値と前記参照変化画素の画素値の相違を2値符号
    (0と1)で表し、その2値符号のパターンによって前
    記可変長符号化テーブルを切り替えることを特徴とする
    請求項4記載の画像符号化装置。
  7. 【請求項7】前記可変長符号化テーブルを切り替える手
    段は、前記参照変化画素の近くの所定の位置にあるアル
    ファマップの画素を参照画素とし、それらの参照画素の
    画素値と前記参照変化画素の画素値の相違を2値符号
    (0と1)で表し、その2値符号のパターンによって前
    記可変長符号化テーブルを切り替えることを特徴とする
    請求項5記載の画像復号化装置。
  8. 【請求項8】前記可変長符号化テーブルは、前記シンボ
    ルが、予め定めた時間あるいは区間に実際に生起した頻
    度によって、逐次作り直すことを特徴とする請求項1ま
    たは請求項2記載の画像符号化装置。
  9. 【請求項9】前記可変長符号化テーブルは、前記シンボ
    ルが、予め定めた時間あるいは区間に実際に生起した頻
    度によって、逐次作り直すことを特徴とする請求項3記
    載の画像復号化装置。
  10. 【請求項10】時系列データとして得られる複数フレー
    ムの動画像信号を任意形状のオブジェクト毎に符号化す
    る動画像符号化装置における、オブジェクトの形状を表
    すアルファマップを符号化する符号化回路であって、オ
    ブジェクトを含む方形領域をM×N画素(M:水平方向
    の画素数、N:垂直方向の画素数)で構成されるブロッ
    ク毎に分割する手段と、この分割されて得られた上記ブ
    ロックを、前記方形領域内において一定規則により順
    次、符号化する手段とを有し、ブロックの全てあるいは
    一部に対して相対アドレス符号化を適用する2値画像符
    号化装置において、 ブロック近傍の再生値を蓄える手段と、 すでに符号化されたフレームの再生信号を蓄えるフレー
    ムメモリと、 フレームメモリ内の再生信号を用いて、動き補償予測値
    を生成する動き補償予測回路と、 ブロック近傍の再生値も含めて変化画素を検出する手段
    とを有し、 相対アドレス符号化の参照変化画素を、上記ブロック内
    の画素値からでなく、動き補償予測信号から求めること
    を特徴とする画像符号化装置。
  11. 【請求項11】時系列データとして得られる複数フレー
    ムの動画像信号を任意形状のオブジェクト毎に符号化す
    る動画像符号化装置における、オブジェクトの形状を表
    すアルファマップの符号化回路であって、オブジェクト
    を含む方形領域をM×N画素(M:水平方向の画素数、
    N:垂直方向の画素数)で構成されるブロック毎に分割
    する手段と、上記ブロックを、前記方形領域内において
    一定規則により順次、符号化する手段とを有し、ブロッ
    クの全てあるいは一部に対して相対アドレス符号化を適
    用する2値画像符号化装置において、 ブロック近傍の再生値を蓄える手段と、すでに符号化さ
    れたフレームの再生信号を蓄える画像蓄積手段と、 この画像蓄積手段内の再生信号を用いて、動き補償予測
    値を生成する動き補償予測手段と、 ブロック近傍の再生値も含めて変化画素を検出する手段
    と、 上記ブロック内の再生画素値から求められた、相対アド
    レス符号化の参照変化画素と、動き補償予測信号から求
    められた、相対アドレス符号化の参照変化画素を切り替
    える手段とを有し、 相対アドレス符号化情報を、切り替え情報と共に符号化
    することを特徴とする画像符号化装置。
  12. 【請求項12】請求項10または請求項11いずれか記
    載の符号化装置において、 ブロック内のスキャン順序である符号化順序を適応的に
    切り替える切り替え手段と、 前記切り替え手段による符号化順序の切り替え情報と前
    記ブロックの符号化情報を併せて符号化する手段と、を
    有することを特徴とする画像符号化装置。
  13. 【請求項13】アルファマップ復号化装置において、 M×N画素で構成されるブロック毎に、オブジェクトを
    含む方形領域内を一定規則で順次復号化する手段と、 ブロック近傍の再生値を蓄える再生値蓄積手段と、 すでに符号化されたフレームの再生信号を蓄える画像保
    持手段と、 この画像保持手段内の再生信号を用いて動き補償予測値
    を生成する動き補償予測手段と、 前記再生値蓄積手段を参照し、ブロック近傍の再生値も
    含めて変化画素を検出する手段とを有し、 相対アドレス符号化の参照変化画素を、動き補償予測信
    号から求めるようにしたことを特徴とする画像復号化装
    置。
  14. 【請求項14】M×N画素で構成されるブロック毎に、
    オブジェクトを含む方形領域内を一定規則で順次復号化
    する手段と、 ブロック近傍の再生値を蓄える再生値蓄積手段と、 すでに符号化されたフレームの再生信号を蓄える画像蓄
    積手段と、 この画像蓄積手段内の再生信号を用いて、動き補償予測
    値を生成する動き補償予測回路と、 再生値蓄積手段の蓄積情報を参照し、ブロック近傍の再
    生値も含めて変化画素を検出する手段とを有し、 上記ブロック内の再生画素値から求められた、相対アド
    レス符号化の参照変化画素と、動き補償予測信号から求
    められた、相対アドレス符号化の参照変化画素を切り替
    える手段とを有し、 切り替え情報にしたがって参照変化画素を求めることを
    特徴とする画像復号化装置。
  15. 【請求項15】請求項13または請求項14いずれか記
    載の復号化装置において、 ブロック内のスキャン順序である復号化順序を切り替え
    る切り替え手段と、 符号化側にて符号化された切り替え情報を復号化する手
    段とを有し、 前記復号化された切り替え情報に応じて前記切り替え手
    段を切り替え制御することにより復号化順序を切り替え
    ることを特徴とする画像復号化装置。
  16. 【請求項16】時系列データとして得られる複数フレー
    ムの動画像信号を任意形状のオブジェクト毎に符号化す
    る動画像符号化装置であって、オブジェクトを含む方形
    領域をM×N画素(M:水平方向の画素数、N:垂直方
    向の画素数)で構成されるブロック毎に分割すると共
    に、この分割されて得られた上記ブロック毎に、前記方
    形領域内を一定規則により順次、符号化する画像符号化
    装置において、 オブジェクトの形状を表すアルファマップ信号につい
    て、ブロック近傍の再生信号を含む該フレームの再生信
    号と、符号化が終了したフレームの再生信号を蓄えるフ
    レームメモリと、 ブロック内の画素値を2値の何れか一方の値で全て置き
    換える手段と、 フレームメモリ内のすでに符号化が終了したフレームの
    再生信号を用いて、動き補償予測値を生成する動き補償
    予測手段と、 ブロック毎に2値画像を縮小・拡大する手段と、 その縮小・拡大率をサイド情報として符号化する手段
    と、 ブロック毎に縮小された2値画像を符号化する2値画像
    符号化手段とからなるアルファマップ符号化手段を有
    し、 前記アルファマップ符号化手段は前記ブロックの再生画
    像を、ブロック内を2値の何れか一方の値で全て置き換
    えた再生値と、動き補償予測値と、ブロック毎に縮小・
    拡大する事で得られた再生値とのうちの何れかから選択
    するようにしたことを特徴とする画像符号化装置。
  17. 【請求項17】時系列データとして得られる複数フレー
    ムの動画像信号を任意形状のオブジェクト毎に符号化す
    る動画像符号化装置であって、オブジェクトを含む方形
    領域をM×N画素(M:水平方向の画素数、N:垂直方
    向の画素数)で構成されるブロック毎に分割すると共
    に、この分割されて得られた上記ブロック毎に、前記方
    形領域内を一定規則により順次、符号化する画像符号化
    装置において、 ブロック近傍の再生信号を含む該フレームの再生信号と
    符号化終了済みフレームの再生信号を蓄えるフレームメ
    モリと、 ブロック内の画素値を2値の何れか一方の値で全て置き
    換える手段と、 フレームメモリ内の符号化終了済みフレームの再生信号
    を用いて、動き補償予測値を生成する動き補償予測手段
    と、 ブロック毎に2値画像を縮小・拡大する手段と、 その縮小・拡大率をサイド情報として符号化する手段
    と、 ブロック毎に縮小された2値画像を符号化する2値画像
    符号化手段と、 2値画像符号化の符号化順序をブロック内で変更する手
    段とからなるアルファマップ符号化手段を備え、 前記アルファマップ符号化手段は前記ブロックの再生画
    像を、ブロック内を2値の何れか一方の値で全て置き換
    えた再生値と、動き補償予測値と、ブロック毎に縮小・
    拡大する事で得られた再生値のうちの何れかから選択す
    るようにしたことを特徴とする画像符号化装置。
  18. 【請求項18】請求項16または請求項17いずれか記
    載の画像符号化装置において、 前記2値画像符号化手段は符号化手法が異なる複数種を
    備え、切り換え情報に応じてこれら2値画像符号化手段
    の一つを選択切り換えして使用すると共に、当該切り換
    え情報は符号化して送るようにしたことを特徴とする画
    像符号化装置。
  19. 【請求項19】請求項16乃至請求項18いずれか記載
    の画像符号化装置において、 アルファマップ符号化手段はオブジェクトを含む方形領
    域を縮小・拡大する手段と、その縮小・拡大率をサイド
    情報として符号化する手段とを有し、 前記縮小された方形領域を符号化対象とすることを特徴
    とする画像符号化装置。
  20. 【請求項20】時系列データとして得られる複数フレー
    ムの動画像信号を任意形状のオブジェクト毎に復号化す
    る動画像復号化装置であって、オブジェクトを含むM×
    N画素(M:水平方向の画素数、N:垂直方向の画素
    数)で構成されるブロック毎に、その方形領域内を一定
    規則により順次、復号化する画像復号化装置において、 ブロック近傍の再生信号を含む該フレームの再生信号
    と、符号化済みフレームの再生信号を蓄えるフレームメ
    モリと、 ブロック内の画素値を2値の何れか一方の値で全て置き
    換える手段と、 フレームメモリ内のすでに符号化が終了したフレームの
    再生信号を用いて、動き補償予測値を生成する動き補償
    予測手段と、 ブロック毎に2値画像を縮小・拡大する手段と、 ブロック毎に縮小された2値画像を復号化する2値画像
    復号化手段とからなるアルファマップ復号化手段を有
    し、 前記アルファマップ復号化手段は、前記ブロックの再生
    画像を、ブロック内を2値の何れか一方の値で全て置き
    換えた再生値と、動き補償予測値と、ブロック毎に縮小
    ・拡大することで得られた再生値のうちの何れかから選
    択するようにしたことを特徴とする画像復号化装置。
  21. 【請求項21】時系列データとして得られる複数フレー
    ムの動画像信号を任意形状のオブジェクト毎に復号化す
    る動画像復号化装置であって、オブジェクトを含むM×
    N画素(M:水平方向の画素数、N:垂直方向の画素
    数)で構成されるブロック毎に、その方形領域内を一定
    規則により順次、復号化する画像復号化装置において、 ブロック近傍の再生信号を含む該フレームの再生信号
    と、すでに符号化が終了したフレームの再生信号を蓄え
    るフレームメモリと、 ブロック内の画素値を2値の何れか一方の値で全て置き
    換える手段と、 フレームメモリ内のすでに符号化が終了したフレームの
    再生信号を用いて、動き補償予測値を生成する動き補償
    予測手段と、 ブロック毎に2値画像を縮小・拡大する手段と、 ブロック毎に縮小された2値面像を復号化する2値面像
    復号化手段と、 2値画像復号化の復号化順序をブロック内で変更する手
    段とからなるアルファマップ復号化手段を有し、 前記アルファマップ復号化手段は、前記ブロックの再生
    画像を、ブロック内を2値の何れか一方の値で全て置き
    換えた再生値と、動き補償予測値と、ブロック毎に縮小
    ・拡大する事で得られた再生値のうちの何れかから選択
    するようにしたことを特徴とする画像復号化装置。
  22. 【請求項22】請求項19または請求項20いずれか記
    載の画像復号化装置において、 アルファマップ復号化手段は、復号化手法の異なる複数
    種の2値画像復号化手段を有し、これらを切り換え情報
    により選択切り換えして使用することを特徴とする画像
    復号化装置。
  23. 【請求項23】請求項20乃至請求項22いずれか記載
    の画像復号化装置において、 前記アルファマップ復号化手段は、オブジェクトを含む
    方形領域を拡大する手段を備え、縮小された方形領域を
    拡大して復号化することを特徴とする画像復号化装置。
  24. 【請求項24】アルファマップをブロック毎に符号化す
    る際に、ブロック毎の属性を符号化する方式であって、 オブジェクトを含む、ブロックサイズの倍数で表される
    領域を設定する手段と、この領域内をブロックに分割す
    る手段とを有し、各ブロックに対して、各々の属性に固
    有のラベルを割り当てるラベル付け手段と、 前記ラベル情報と領域のサイズをフレーム毎に保持する
    メモリと、 前記メモリに蓄積されたラベル情報を、現フレームの領
    域のサイズに合わせて変更するサイズ変更手段と、 該ブロック近傍の再生済みのブロックのラベル情報を保
    持するメモリとを備え、 該ブロックのラベル情報を、前記サイズ変更手段より供
    給されるラベル情報と該ブロック近傍のブロックのラベ
    ル情報にしたがって符号化することを特徴とする画像符
    号化装置。
  25. 【請求項25】請求項24記載の符号化装置により符号
    化されたデータを復号化すると共に、アルファマップ信
    号のブロック毎の属性を再生するための画像復号化装置
    において、 再生されたラベル情報と領域のサイズをフレーム毎に保
    持するメモリと、 前記メモリに蓄積されているラベル情報を、現フレーム
    の領域のサイズに合わせて変更するサイズ変更手段と、 該ブロック近傍の再生済みのブロックのラベル情報を保
    持するメモリとを備え、 現フレームのラベル情報を、前記サイズ変更手段より供
    給されるラベル情報と該ブロック近傍のブロックのラベ
    ル情報にしたがって復号化することを特徴とする画像復
    号化装置。
  26. 【請求項26】時系列データとして得られる複数フレー
    ムの動画像信号を任意形状のオブジェクト毎に符号化す
    る動画像符号化装置により符号化された符号列が記録さ
    れた記録媒体であって、 前記符号列には、オブジェクトを含む方形領域毎または
    ブロック毎にアルファマップ信号を縮小・拡大するため
    の縮小・拡大率の情報を含み、 この情報を縮小拡大処理に利用してアルファマップ信号
    を再生することを特徴とする画像符号化データを記録し
    た記録媒体。
  27. 【請求項27】画像を、その画像のオブジェクト領域と
    背景領域に区別するための情報であるアルファマップと
    共に符号化するに当たり、アルファマップをブロック毎
    に符号化する際に、ブロック毎の属性を符号化するよう
    にした方式の画像符号化装置であって、 オブジェクトを含む、ブロックサイズの倍数で表される
    符号化領域を設定する手段と、 この領域内をブロックに分割する手段と、 各ブロックに対して、各々の属性に固有のラベルを割り
    当てるラベル付け手段と、 上記ラベルあるいは上記アルファマップをフレーム毎に
    保持する記億手段と、 現フレームの符号化ブロックに対応する前フレームの参
    照ブロックを決定する決定手段と、 少なくとも上記記憶手段に保持された前フレームのラベ
    ルあるいはアルファマップと、上記参照ブロックによっ
    て予測値を決定する予測手段と、 上記符号化ブロックのラベル情報を、上記予測値を用い
    て符号化する符号化手段と、を有することを特徴とする
    画像符号化装置。
  28. 【請求項28】請求項27記載の画像符号化装置におい
    て、 上記符号化領域はフレーム内の一部分であり、 上記記憶手段は、符号化領域以外のラベルとしては符号
    化領域のラベルから外挿して得られるものを保持するよ
    うにしたことを特徴とする画像符号化装置。
  29. 【請求項29】請求項27記載の画像符号化装置におい
    て、 上記符号化領域はフレーム内の一部分であり、 上記記憶手段は、保持対象を符号化領域のラベルとし、
    上記予測手段における上記参照ブロックが、前フレーム
    の符号化領域の外側となった時には、その近くの符号化
    領域のラベルを予測値として用いることを特徴とする画
    像符号化装置。
  30. 【請求項30】請求項27〜請求項29いずれか記載の
    画像符号化装置において、 上記符号化領域はフレーム内の一部分であり、 上記決定手段は、上記符号化領域の座標軸に基づいて上
    記参照ブロックを決定するものであることを特徴とする
    画像符号化装置。
  31. 【請求項31】請求項27〜請求項29いずれか記載の
    画像符号化装置において、 上記符号化領域はフレーム内の一部分であり、 上記決定手段は、上記符号化領域の座標軸に基づいて求
    まる第1の参照ブロックと、上記フレームの座標軸に基
    づいて求まる第2の参照ブロックのいずれか一方を選択
    して上記参照ブロックとする構成であることを特徴とす
    る画像符号化装置。
  32. 【請求項32】請求項31記載の画像符号化装置におい
    て、 上記決定手段は、上記第1の参照ブロックと上記第2の
    参照ブロックのうち、符号量が少なくなる方を選択し、
    その選択結果を識別する情報もあわせて符号化する構成
    であることを特徴とする画像符号化装置。
  33. 【請求項33】請求項31記載の画像符号化装置におい
    て、 上記決定手段は、前フレームの符号化領域の位置と現フ
    レームの符号化領域の位置によって、上記第1の参照ブ
    ロックと上記第2の参照ブロックのうち、いずれか一方
    を選択する構成であることを特徴とする画像符号化装
    置。
  34. 【請求項34】請求項27〜請求項33いずれか記載の
    画像符号化装置において、 複数の符号化テーブルを用意し、 上記予測手段においては、どの符号化テーブルを用いる
    かを表すインデックスが上記予測値として用いられる構
    成であることを特徴とする画像符号化装置。
  35. 【請求項35】請求項27〜請求項34いずれか記載の
    画像符号化装置において、 上記予測手段は、既に符号化した現フレームのブロック
    のラベルも用いて予測値を決定する構成であることを特
    徴とする画像符号化装置。
  36. 【請求項36】請求項27〜請求項35いずれか記載の
    画像符号化装置において、 上記符号化ブロックの属性として、少なくとも、そのブ
    ロックはオブジェクトの内側にあることを意味する第1
    の属性と、そのブロックはオブジェクトの外側にあるこ
    とを意味する第2の属性と、そのブロックは2値画像符
    号化されることを意味する第3の属性と、そのブロック
    は前のフレームのアルファマップの所定の部分をそのま
    まコピーすることを意味する第4の属性を有し、 上記前のフレームのアルファマップの所定の部分が前の
    フレームのオブジェクトの内側と外側をまたぐ場合は、
    上記第1から第4の属性を区別して符号化し、上記前の
    フレームのアルファマップの所定の部分が前のフレーム
    のオブジェクトの内側にある場合は、上記第1の属性と
    第4の属性を同一視して符号化し、上記前のフレームの
    アルファマップの所定の部分が前のフレームのオブジェ
    クトの外側にある場合は、上記第2の属性と第4の属性
    を同一視して符号化することを特徴とする画像符号化装
    置。
  37. 【請求項37】アルファマップのブロック毎の属性を再
    生する復号化装置において、 復号化したラベルあるいはアルファマップをフレーム毎
    に保持する記憶手段と、 現フレームの復号ブロックに対応する前フレームの参照
    ブロックを決定する決定手段と、 少なくとも上記記億手段に保持された前フレームのラベ
    ルあるいはアルファマップと上記参照ブロックによつて
    予測値を決定する予測手段と、 上記復号ブロックのラベル情報を、上記予測値を用いて
    復号化する復号化手段を有することを特徴とする画像復
    号化装置。
  38. 【請求項38】請求項37記載の画像復号化装置におい
    て、 符号化領域はフレーム内の一部分であり、 上記記憶手段は、符号化領域以外のラベルとしては符号
    化領域のラベルから外挿して得られるものを保持する構
    成とすることを特徴とする画像復号化装置。
  39. 【請求項39】請求項37記載の画像復号化装置におい
    て、 上記符号化領域はフレーム内の一部分であり、 上記記憶手段は、保持対象を符号化領域のラベルとする
    と共に、上記予測手段は上記参照ブロックが、前フレー
    ムの符号化領域の外側となった時には、その近傍の符号
    化領域のラベルを予測値として用いる構成とすることを
    特徴とする画像復号化装置。
  40. 【請求項40】請求項37〜請求項39いずれか記載の
    画像復号化装置において、 上記符号化領域はフレーム内の一部分であり、 上記決定手段は、上記符号化領域の座標軸に基づいて上
    記参照ブロックを決定する構成とすることを特徴とする
    画像復号化装置。
  41. 【請求項41】請求項37〜請求項39いずれか記載の
    画像復号化装置において、 上記符号化領域はフレーム内の一部分であり、 上記決定手段は、上記符号化領域の座標軸に基づいて求
    まる第1の参照ブロックと、上記フレームの座標軸に基
    づいて求まる第2の参照ブロックのいずれか一方を選択
    して上記参照ブロックとする構成とすることを特徴とす
    る画像復号化装置。
  42. 【請求項42】請求項41記載の画像復号化装置におい
    て、 上記決定手段は、上記第1の参照ブロックと上記第2の
    参照ブロックのうち、いずれか一方を選択結果を識別す
    る情報によって選択する構成とすることを特徴とする画
    像復号化装置。
  43. 【請求項43】請求項41記載の画像復号化装置におい
    て、 上記決定手段は、前フレームの符号化領域の位置と現フ
    レームの符号化領域の位置によって、上記第1の参照ブ
    ロックと上記第2の参照ブロックのうち、いずれか一方
    を選択する構成とすることを特徴とする画像復号化装
    置。
  44. 【請求項44】請求項37〜請求項43いずれか記載の
    画像復号化装置において、 複数の復号化テーブルを用意し、 上記予測手段は、どの復号化テーブルを用いるかを表す
    インデックスが上記予測値として用いられる構成とする
    ことを特徴とする画像復号化装置。
  45. 【請求項45】請求項37〜請求項44いずれか記載の
    画像復号化装置において、 上記予測手段は、既に復号化した現フレームのブロック
    のラベルも用いて予測値を決定する構成とすることを特
    徴とする画像復号化装置。
  46. 【請求項46】請求項37〜請求項45いずれか記載の
    画像復号化装置において、 上記符号化ブロックの属性として、 少なくとも、 そのブロックはオブジェクトの内側にあることを意味す
    る第1の属性と、 そのブロックはオブジェクトの外側にあることを意味す
    る第2の属性と、 そのブロックは2値画像符号化されることを意味する第
    3の属性と、 そのブロックは前のフレームのアルファマップの所定の
    部分をそのままコピーすることを意味する第4の属性を
    有し、 上記前のフレームのアルファマップの所定の部分が前の
    フレームのオブジェクトの内側と外側をまたぐ場合は、
    上記第1から第4の属性を区別して復号化し、上記前の
    フレームのアルファマップの所定の部分が前のフレーム
    のオブジェクトの内側にある場合は、上記第1の属性と
    第4の属性を同一視して復号化し、 上記前のフレームのアルファマップの所定の部分が前の
    フレームのオブジェクトの外側にある場合は、上記第2
    の属性と第4の属性を同一視して復号化する構成とする
    ことを特徴とする画像復号化装置。
  47. 【請求項47】請求項27記載の画像符号化装置におい
    て、 フレーム単位での縮小・拡大率を保持する記憶手段を設
    けると共に、 上記符号化手段は、フレーム単位でフレームの縮小・拡
    大率が可変であり、上記縮小・拡大縮率対応に符号化す
    る手段を備え、 また、上記決定手段は、現フレームの縮小・拡大率と、
    上記記億手段から得た前フレームの縮小・拡大率を用い
    て現フレームの符号化ブロックに対応する前フレームの
    参照ブロックを決定する手段を備えることを特徴とする
    画像符号化装置。
  48. 【請求項48】請求項27記載の画像符号化装置におい
    て、 フレーム単位での縮小・拡大率を保持する記憶手段を設
    けると共に、 上記符号化手段は、フレーム単位でフレームの縮小・拡
    大率が可変であり、上記縮小・拡大縮率対応に符号化す
    る手段を備え、 また、上記決定手段は、現フレームの縮小・拡大率と、
    上記記億手段から得た前フレームの縮小・拡大率を用い
    て現フレームの符号化ブロックに対応する前フレームの
    参照ブロックを決定する手段を備え、 また、上記予測手段は、参照ブロックが複数ある場合に
    は、上記複数の参照ブロックのラベルのうち、数が多い
    ラベルを予測値とする手段を備えることを特徴とする画
    像符号化装置。
  49. 【請求項49】請求項47記載の画像符号化装置におい
    て、 上記予測手段は、参照ブロックが複数ある場合には、上
    記複数の参照ブロックのうち、予め定める位置にあるブ
    ロックのラベルを予測値とすることを特徴とする画像符
    号化装置。
  50. 【請求項50】請求項27記載の画像符号化装置におい
    て、 フレーム単位での縮小・拡大率を保持する記憶手段を設
    けると共に、 上記符号化手段は、フレーム単位でフレームの縮小・拡
    大率が可変であり、上記縮小・拡大縮率対応に符号化す
    る手段を備え、 また、上記決定手段は、現フレームの縮小・拡大率と、
    上記記億手段から得た前フレームの縮小・拡大率を用い
    て現フレームの符号化ブロックに対応する前フレームの
    参照ブロックを決定する手段を備え、 また、上記予測手段は、予めラベルに優先順位をつけ
    て、参照ブロックが複数ある場合には、これら複数の参
    照ブロックのラベルうち、上記優先順位の高いラベルを
    予測値とする手段を備えることを特徴とする画像符号化
    装置。
  51. 【請求項51】請求項27記載の画像符号化装置におい
    て、 フレーム単位での縮小・拡大率を保持する記憶手段を設
    けると共に、 上記符号化手段は、フレーム単位でフレームの縮小・拡
    大率が可変であり、上記縮小・拡大縮率対応に符号化す
    るものであって、前フレームあるいは現フレームあるい
    はその両方の縮小・拡大率に応じて、複数種のうちから
    選択した一つの可変長符号化テーブルを用いて符号化ブ
    ロックの符号化処理をする手段を備えたものであり、 また、上記決定手段は、現フレームの縮小・拡大率と、
    上記記億手段から得た前フレームの縮小・拡大率を用い
    て現フレームの符号化ブロックに対応する前フレームの
    参照ブロックを決定する手段を備えたことを特徴とする
    画像符号化装置。
  52. 【請求項52】請求項37記載の画像復号化装置におい
    て、 フレーム単位でフレームの縮小・拡大率が可変であり、
    上記縮小・拡大率情報を復号化する手段と、 上記縮小・拡大情報を保持する記憶手段とを有し、 上記決定手段は、現フレームの縮小・拡大率と、上記記
    億手段から読み出される、前フレームの縮小・拡大率を
    用いて現フレームの復号ブロックに対応する前フレーム
    の参照ブロックを決定する機能を備えるものであること
    を特徴とする画像復号化装置。
  53. 【請求項53】請求項37記載の画像復号化装置におい
    て、 フレーム単位でフレームの縮小・拡大率が可変であり、
    上記縮小・拡大率情報を復号化する手段と、 上記縮小・拡大情報を保持する記憶手段とを有し、 上記決定手段は、現フレームの縮小・拡大率と、上記記
    億手段から読み出される、前フレームの縮小・拡大率を
    用いて現フレームの復号ブロックに対応する前フレーム
    の参照ブロックを決定する機能を備え、 上記予測手段は、参照ブロックが複数ある場合には、複
    数の参照ブロックのラベルのうち、数が多いラベルを予
    測値とするものであることを特徴とする画像復号化装
    置。
  54. 【請求項54】請求項37記載の画像復号化装置におい
    て、 フレーム単位でフレームの縮小・拡大率が可変であり、
    上記縮小・拡大率情報を復号化する手段と、 上記縮小・拡大情報を保持する記憶手段とを有し、 上記決定手段は、現フレームの縮小・拡大率と、上記記
    億手段から読み出される、前フレームの縮小・拡大率を
    用いて現フレームの復号ブロックに対応する前フレーム
    の参照ブロックを決定する機能を備え、 上記予測手段は、参照ブロックが複数ある場合には、複
    数の参照ブロックのうち、予め定める位置にあるブロッ
    クのラベルを予測値とする手段を備えることを特徴とす
    る画像復号化装置。
  55. 【請求項55】請求項37記載の画像復号化装置におい
    て、 フレーム単位でフレームの縮小・拡大率が可変であり、
    上記縮小・拡大率情報を復号化する手段と、 上記縮小・拡大情報を保持する記憶手段とを有し、 上記決定手段は、現フレームの縮小・拡大率と、上記記
    億手段から読み出される、前フレームの縮小・拡大率を
    用いて現フレームの復号ブロックに対応する前フレーム
    の参照ブロックを決定する機能を備え、 上記予測手段は、予めラベルに優先順位をつけておき、
    参照ブロックが複数ある場合には、複数の参照ブロック
    のラベルうち、上記優先順位の高いラベルを予測値とす
    るものであることを特徴とする画像復号化装置。
  56. 【請求項56】請求項37記載の画像復号化装置におい
    て、 フレーム単位でフレームの縮小・拡大率が可変であり、
    上記縮小・拡大率情報を復号化する手段と、 上記縮小・拡大情報を保持する記憶手段とを有し、 上記決定手段は、現フレームの縮小・拡大率と、上記記
    億手段から読み出される、前フレームの縮小・拡大率を
    用いて現フレームの復号ブロックに対応する前フレーム
    の参照ブロックを決定する機能を備え、 上記復号化手段は、複数種の可変長符号化テーブルを持
    ち、前フレームあるいは現フレームあるいはその両方の
    縮小・拡大率に応じて選択した一つの可変長符号化テー
    ブルを用いて復号化するものであることを特徴とする画
    像復号化装置。
  57. 【請求項57】請求項27記載の画像符号化装置におい
    て、 ブロック毎に動きベクトルが与えられ、上記動きベクト
    ルを保持する手段と、 既に符号化したブロックの動きベクトルを用いて、前の
    フレームの第2の参照ブロックを決定する手段と、 複数種の符号化テーブルを持ち、上記第2の参照ブロッ
    クによってこれら符号化テーブルの一つを選択して上記
    符号化手段の符号化に処理に供する手段と、を有するこ
    とを特徴とする画像符号化装置。
  58. 【請求項58】請求項37記載の画像復号化装置におい
    て、 ブロック毎に動きベクトルが与えられ、上記動きベクト
    ルを保持する手段と、 既に符号化したブロックの動きベクトルを用いて、前の
    フレームの第2の参照ブロックを決定する手段と、 複数種の符号化テーブルを持ち、上記第2の参照ブロッ
    クによって符号化テーブルの一つを選択して上記復号化
    手段の復号処理に供する手段と、を有することを特徴と
    する画像復号化装置。
  59. 【請求項59】請求項27記載の画像符号化装置におい
    て、 上記予測手段は、予め定める複数種類の予測方法のうち
    のいずれかを選択して用いるものであることを特徴とす
    る画像符号化装置。
  60. 【請求項60】請求項59記載の画像符号化装置におい
    て、 上記予測手段は、その使用する予測の方法として少なく
    とも、フレーム内符号化とフレーム間符号化を含むもの
    であることを特徴とする画像符号化装置。
  61. 【請求項61】請求項37記載の画像復号化装置におい
    て、 上記予測手段は、予め定める複数種類の予測の方法のう
    ち、いずれかを選択して用いるものであることを特徴と
    する画像復号化装置。
  62. 【請求項62】請求項61記載の画像復号化装置におい
    て、 上記予測手段は、その予測の方法として少なくとも、フ
    レーム内符号化とフレーム間符号化を含むものであるこ
    とを特徴とする画像復号化装置。
  63. 【請求項63】請求項16記載の画像符号化装置におい
    て、 上記ブロック毎に2値画像を縮小・拡大する手段は、ブ
    ロックの拡大においては、既に符号化したブロックの再
    生値を参照しながら拡大処理するものであることを特徴
    とする画像符号化装置。
  64. 【請求項64】請求項16記載の画像符号化装置におい
    て、 ブロックの拡大においては、既に符号化したブロックの
    再生値を参照する方法と、参照しない方法のいずれかを
    切り替えて用いることを特徴とする箇像符号化装置。
  65. 【請求項65】請求項20記裁の画像復号化装置におい
    て、 ブロックの拡大においては、既に符号化したブロックの
    再生値を参照しながら拡大することを特徴とする画像復
    号化装置。
  66. 【請求項66】請求項20記載の画像復号化装置におい
    て、 上記アルファマップ復号化手段は、ブロックの拡大処理
    時、既に符号化したブロックの再生値を参照して処理す
    るか、若しくは参照しないで処理するかいずれかを切り
    替えて処理実行する機能を備えることを特徴とする画像
    復号化装置。
  67. 【請求項67】時系列データとして得られる複数フレー
    ムの動画像信号を任意形状のオブジェクト毎に符号化す
    る動画像符号化装置であって、オブジェクトを含む方形
    領域をM×N画素(M:水平方向の画素数、N:垂直方
    向の画素数)で構成されるブロック毎に分割すると共
    に、この分割されて得られた上記ブロック毎に、前記方
    形領域内を一定規則により順次、符号化する画像符号化
    装置であり、 オブジェクトの形状を表す2値画像であるアルファマッ
    プ信号について、上記各ブロックをそのブロックの水平
    ・垂直方向共に1/2N (N=1,2,3,…)に縮小
    処理する手段と、この縮小処理されたブロックを拡大処
    理する拡大回路とを有し、符号化にあたってはレート制
    御のために上記縮小処理されたブロックと拡大処理され
    たブロックとを選択的に利用するようにした画像符号化
    装置において、 上記拡大回路は、 上記ブロックの近傍再生値を保持するメモリと、 該ブロックの縮小率に応じて上記メモリに保持された再
    生値を1/2N に縮小することで参照画素値を求める手
    段と、 水平・垂直方向共に2倍に拡大する処理をN回繰り返す
    ことで元のサイズに拡大する拡大処理手段と、を備えて
    構成し、 上記拡大処理手段においては、常に1/2N に縮小され
    た参照画素値を用いるようにすることを特徴とする画像
    符号化装置。
  68. 【請求項68】水平・垂直共に1/2N (N=1,2,
    3,…)に縮小された2値画像のブロックを拡大する拡
    大回路であって、 該ブロック近傍再生値を保持するメモリと、 該ブロックの縮小率に応じて上記メモリに保持された再
    生値を1/2N に縮小することで参照画素値を求める手
    段と、 水平・垂直共に2倍に拡大する処理をN回繰り返すこと
    で元のサイズに拡大すると共に、この拡大処理において
    は、常に1/2N に縮小された参照画素値を用いる拡大
    処理手段と、を具備することを特徴とする画像符号化装
    置。
  69. 【請求項69】時系列データとして得られる複数フレー
    ムの動画像信号を任意形状のオブジェクト毎に符号化す
    る動画像符号化装置であって、オブジェクトを含む方形
    領域をM×N画素(M:水平方向の画素数、N:垂直方
    向の画素数)で構成されるブロック毎に分割すると共
    に、この分割されて得られた上記ブロック毎に、前記方
    形領域内を一定規則により順次、符号化する画像符号化
    装置であって、 上記フレーム内において、オブジェクトを含むブロック
    サイズの倍数で表される領域を設定する設定手段と、こ
    の設定手段により設定された領域内をブロックに分割す
    る分割手段と、分割された上記ブロック内を動き補償予
    測するために必要な動きベクトルを予測符号化する手段
    とを有する画像符号化装置において、 参照フレーム内の領域のフレーム内における位置を表す
    第1の位置べクトルを保持するメモリと、 該参照フレーム内領域のフレーム内での位置を表す第2
    の位置ベクトルを符号化する符号化手段と、 符号化対象ブロック近傍の再生済みのブロックの動きベ
    クトルを保持する動きべクトルメモリと、 上記動きベクトルメモリに蓄えられている動きべクトル
    を用いて、符号化対象ブロックの動きベクトルを予測す
    る手段とを備えてなり、 上記予測手段において使用する動きベクトルが、前記動
    きベクトルメモリに存在しない場合にはデフォルトの動
    きベクトルを予測値とし、このデフォルトの動きベクト
    ルは第1の位置ベクトルと第2の位置べクトルとの差分
    べクトルと、ゼロベクトルを切り換えて用いるようにす
    ることを特徴とする画像符号化装置。
  70. 【請求項70】時系列データとして得られる複数フレー
    ムの動画像信号を任意形状のオブジェクト毎に復号化す
    る動画像復号化装置であって、オブジェクトを含むM×
    N画素(M:水平方向の画素数、N:垂直方向の画素
    数)で構成されるブロック毎に、その方形領域内を一定
    規則により順次、復号化する画像復号化装置であって、
    該フレーム内において、オブジェクトを含むブロックサ
    イズの倍数で表される領域をブロック毎に再生する画像
    復号化装置において、 上記ブロック内を動き補償予測するために必要な、予測
    符号化された動きベクトルを復号する手段と、 参照フレーム内を動き補償予測するために必要な、予測
    符号化された動きベクトルを復号する手段と、 参照フレーム内の領域のフレーム内での位置を表す第1
    の位置ベクトルを保持するメモリと、 該フレーム内の領域のフレーム内での位置を表す第2の
    位置ベクトルを復号化する手段と、 復号化対象ブロック近傍の補正済みのブロックの動きベ
    クトルを保持する動きベクトルメモリと、 上記動きベクトルメモリに保持された動きベクトルを用
    いて、復号化対象ブロックの動きベクトルを予測する予
    測手段とを有し、 上記予測手段で使用するための動きべクトルが、上記動
    きベクトルメモリに存在しない場合にはデフォルトの動
    きベクトルを予測値とし、このデフォルトの動きベクト
    ルは第1の位置ベクトルと第2の位置ベクトルとの差分
    ベクトルと、ゼロベクトルのいずれかとすることを特徴
    とする画像復号化装置。
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