JPH115552A - 車両用操舵装置 - Google Patents

車両用操舵装置

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Publication number
JPH115552A
JPH115552A JP9158601A JP15860197A JPH115552A JP H115552 A JPH115552 A JP H115552A JP 9158601 A JP9158601 A JP 9158601A JP 15860197 A JP15860197 A JP 15860197A JP H115552 A JPH115552 A JP H115552A
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JP
Japan
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steering
vehicle
input shaft
wheel
preset force
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JP9158601A
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English (en)
Inventor
Yuji Iwata
田 雄 次 岩
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Aisin Corp
Original Assignee
Aisin Seiki Co Ltd
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Publication date
Application filed by Aisin Seiki Co Ltd filed Critical Aisin Seiki Co Ltd
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Publication of JPH115552A publication Critical patent/JPH115552A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 パワーステアリング機構とモータ駆動の自動
操舵機構とを有する車両用操舵装置において、モータを
小型化すること。 【解決手段】 ステアリングホイールSW及び車両の車
輪間に連結され、ステアリングホイールの操作を補助す
るパワーステアリング装置PSと、ステアリングホイー
ル及びパワーステアリング機構間に連結され、ステアリ
ングホイールの操作とは無関係に車両の走行状態に応じ
てパワーステアリング機構を介して車輪を自動的に操舵
するモータ駆動の自動操舵アクチュエータASとを備え
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ステアリングホイ
ールの操作をアシストするパワーステアリング機構と、
車両の走行状態に応じてステアリングホイールの操作と
は無関係に自動的に車輪を操舵する自動操舵機構とを有
する車両用操舵装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の技術としては、例えば特
開平7−132841号公報に示されるものが知られて
いる。このものは、パワーステアリング機構と自動操舵
機構とを並列に配置し、共通の油圧源により両者に作動
油を供給し、両者からの作動油によって車輪に連結され
たステアリングシャフトを駆動するものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このもので
は、油圧駆動の自動操舵機構を用いているため、作動油
を調整するための多数のバルブが必要となり、コスト的
に不利である。また、車両の走行状態に応じて高精度に
操舵制御することが困難である。
【0004】そこで、この問題点を解消するため、モー
タ駆動の自動操舵機構に代えることが考えられる。とこ
ろが、上記公報のものでは、パワーステアリング機構と
自動操舵機構とを並列に配置しているため、自動操舵機
構はパワーステアリング機構を介することなく車輪を操
舵することとなる。このため、モータの所要トルクを大
きくする必要があり、結果、モータが大型化し、占有ス
ペースが増大する。
【0005】故に、本発明は、パワーステアリング機構
とモータ駆動の自動操舵機構とを有する車両用操舵装置
において、モータを小型化することを、その技術的課題
とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の技術的課題を解決
するために、請求項1の発明に係る車両用操舵装置は、
ステアリングホイール及び車両の車輪間に連結され、前
記ステアリングホイールの操作を補助するパワーステア
リング機構と、前記ステアリングホイール及び前記パワ
ーステアリング機構間に連結され、前記ステアリングホ
イールの操作とは無関係に車両の走行状態に応じて前記
パワーステアリング機構を介して前記車輪を自動的に操
舵するモータ駆動の自動操舵機構とを備えたものであ
る。
【0007】請求項1の発明によれば、ステアリングホ
イール及びパワーステアリング機構間にモータ駆動の自
動操舵機構を連結したので、自動操舵時に自動操舵機構
はパワーステアリング機構を介して車輪を操舵すること
となり、結果、パワーステアリング機構の補助を受け
る。従って、モータの所要トルクを小さくでき、モータ
を小型化できる。
【0008】請求項1において、請求項2に示すよう
に、パワーステアリング機構が、前記ステアリングホイ
ールの操作により回転する入力軸と、前記車輪に連結さ
れ前記入力軸に相対回転可能に連結された出力軸と、前
記出力軸及び前記車輪間に連結され、前記入力軸の前記
出力軸に対する相対回転に基づき前記ステアリングホイ
ールの操作を補助して前記車輪を操舵する操舵補助装置
とを有し、前記自動操舵機構が、前記ステアリングホイ
ール及び前記入力軸間に連結され、前記入力軸を駆動す
るように構成されると、好ましい。
【0009】この構成によれば、ステアリングホイール
及び入力軸間に自動操舵機構を連結するので、請求項1
と同様に、モータを小型化できる。
【0010】請求項2において、請求項3に示すよう
に、前記パワーステアリング機構が、前記入力軸にその
回転に対する抵抗となるプリセット力を付与するプリセ
ット力付与手段を有し、前記ステアリングホイールの操
作に基づく通常操舵時のプリセット力よりも自動操舵時
のプリセット力を小とするプリセット力可変手段を更に
備えると、好ましい。
【0011】この構成によれば、通常操舵時のプリセッ
ト力よりも自動操舵時のプリセット力を小とするので、
自動操舵時には、通常操舵時に比べて、入力軸への入力
トルクを小さくでき、結果、モータの所要トルクを一層
小さくでき、モータを一層小型化できる。
【0012】請求項3において、請求項4に示すよう
に、前記車両の走行速度を検出する車速センサを更に備
え、前記プリセット力可変手段が、通常操舵時におい
て、車両の走行速度が所定速度より低いときには、プリ
セット力を第1設定値に設定し、所定速度より高いとき
には、プリセット力を第1設定値よりも大きい第2設定
値に設定し、自動操舵時には、プリセット力を第2設定
値よりも小さい第3設定値に設定するように構成される
と、好ましい。
【0013】この構成によれば、通常操舵時において、
車両の走行速度が低いときにはプリセット力を小とし、
高いときにはプリセット力を大とするので、走行速度が
低い場合においてステアリングホイールを十分に軽くで
きると共に、走行速度が高い場合においてステアリング
ホイールが軽くなり過ぎるのを防止できる。また、自動
操舵時には、プリセット力を通常操舵時の走行速度が高
い場合におけるプリセット力よりも小とするので、入力
軸への入力トルクを小さくでき、結果、モータの所要ト
ルクを一層小さくでき、モータを一層小型化できる。
【0014】請求項4において、請求項5に示すよう
に、前記第3設定値を前記第1設定値に等しくすると、
好ましい。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して本実施
形態に係る車両用操舵装置を説明する。
【0016】図1に示すように、車両用操舵装置は、ス
テアリングホイールSW及び前輪FW間に連結されたパ
ワーステアリング装置PSと、ステアリングホイールS
W及びパワーステアリング装置PS間に連結された自動
操舵アクチュエータASと、車両の走行状態に応じて自
動操舵アクチュエータASを制御する電子制御装置EC
Uとを備えている。パワーステアリング装置PSは、ス
テアリングホイールSWの操作力をアシストする。自動
操舵アクチュエータASは、ステアリングホイールSW
の操作とは無関係に車両の走行状態に応じてパワーステ
アリング装置PSを介して前輪を自動的に操舵する。
【0017】電子制御装置ECUには、舵角センサ7
1、車速センサ72、ヨーレートセンサ73、相対位置
センサ74、マニュアルスイッチ75等が電気的に接続
されている。舵角センサ71は、ステアリングホイール
SWの操作角度(即ち操舵角)を検出する。車速センサ
72は、車両の走行速度Vを検出する。ヨーレートセン
サ73は、車両のヨーレートを検出する。相対位置セン
サ74は、車両の走行レーンに沿って配置されたマーカ
ー(図示せず)の、車両に対する相対位置を検出する。
マニュアルスイッチ75は、自動操舵運転を行うか否か
を電子制御装置ECUに指令するもので、運転者等によ
り操作される。電子制御装置ECUは、これらのセンサ
71〜74及びマニュアルスイッチ75からの信号に基
づき、自動操舵アクチュエータASを制御する。
【0018】図2〜図6を参照して、パワーステアリン
グ装置PSの具体的構成を説明する。
【0019】パワーステアリング装置PSは、第1ハウ
ジング10と第2ハウジング11とを有し、両者はボル
ト(図示せず)により固定されている。第1ハウジング
10内には、入力軸2が回転自在に軸支され、ステアリ
ングホイールSWの操作により回転するように構成され
る。入力軸2は、本体20と、本体20の外周部にかし
め固定されたカムプレート22とから構成されている。
入力軸2は、トーションバー28を介して入力軸2と同
一軸線上に配設された出力軸5に相対回転可能に連結さ
れている。トーションバー28は、入力軸2にその軸方
向に延在するように形成されたバー挿通孔27内に配設
され、その一端は入力軸2にピン28aを介して固定さ
れ、その他端は出力軸5に圧入されている。
【0020】第2ハウジング11内には、ステアリング
ホイールの操作力を補助して車両の車輪を操舵するため
のパワーシリンダ3が配設されている。パワーシリンダ
3は、シリンダ31と、シリンダ31に摺動自在に配設
されたピストン32と、ピストン32によって形成され
る2つの圧力室A,Bとを有する。ピストン32の外周
部の一部にはラック33が形成され、このラック33に
は前輪に連動するセクタギヤ4が噛み合っている。従っ
て、セクタギヤ4はピストン32の往復動により回転す
る。
【0021】ピストン32の内部には、出力軸5と同一
軸線上に挿入孔35が形成され、挿入孔35に出力軸5
の図示右側に形成された螺旋状のウォーム50が挿入さ
れる。挿入孔35には螺旋状のボールねじ溝37が形成
され、ボールねじ溝37内にはボール38が配置されて
いる。ウォーム50は、ボール38を介してピストン3
2の挿入孔35に係合している。従って、出力軸5の回
転運動がピストン32の直線運動に変換される。尚、ピ
ストン32の図示右端は栓3sにより塞がれている。
【0022】第1ハウジング10内には、入出力軸2,
5の相対回転量に基づきパワーシリンダ3の圧力室A,
Bの圧力流体の給排を制御するロータリーバルブ7が配
設されている。ロータリーバルブ7は、入力軸2の外周
部に一体的に設けられたインナーバルブ24と、出力軸
5にピン54を介して固定されたアウターバルブ6とを
有する。
【0023】アウタバルブ6は、第1ハウジング10及
び入力軸2間に形成された油室16内に入力軸2の軸方
向に沿って摺動自在(前進及び後退可能)に配置されて
いる。アウタバルブ6により、油室16は、その軸方向
一端(図示左端)に対面する第1油室61kと、軸方向
他端(図示右端)に対面する第2油室62kとに区画さ
れている。
【0024】アウタバルブ6には、供給孔6w、第1連
通孔6a、第2連通孔6b及びドレーン孔6cが半径方
向に貫通するように形成され、これらは、アウタバルブ
6の軸方向にシールを介して隔てられ且つ円周方向にも
所定角度ずれた状態で配置されている。図4に示すよう
に、供給孔6w、第1連通孔6a、第2連通孔6b及び
ドレーン孔6cは、夫々複数設けられ、その複数の各孔
は等間隔に配置されている。供給孔6wは、供給通路8
2を介して油圧ポンプ86に接続されている。油圧ポン
プ86はリザーバ85内の油を吸入加圧しそれを供給孔
6wに供給する。図4に示すように、第1連通孔6a
は、通路81を介してパワーシリンダ3の一方の圧力室
Aに連通し、第2連通孔6bは、通路83を介してパワ
ーシリンダ3の一方の圧力室Bに連通している。ドレー
ン孔6cは、ドレーン通路84を介してリザーバ85に
連通している。
【0025】インナバルブ24(即ち入力軸2)にも、
ドレーン孔2wが半径方向に貫通するように形成されて
いる。このドレーン孔2wは、バー挿通孔27に連通す
ると共に、入力軸2の外周面に形成された連絡溝(図2
参照)2cを介して前述のドレーン孔6cに連通してい
る。つまり、バー挿入孔27はリザーバ85に連通して
いる。連絡溝2cは、入力軸2の周方向においてドレー
ン孔2wに対応している。
【0026】インナバルブ24は、入力軸2の外周部に
周方向において交互に形成された外向き凸部2pと外向
き凹部2rとから構成されている。アウタバルブ6の内
周面には、内向き凸部6rと内向き凹部6pとが周方向
において交互に形成されている。外向き凸部2pは内向
き凸部6rに対向し、外向き凹部2rは内向き凹部6p
に対向している。
【0027】図4は入力軸2がアウタバルブ6に対して
相対回転していない中立位置を示すが、この状態では供
給孔6w、第1及び第2連通孔6a,6b、ドレーン孔
2w,6wが連通している。図4の状態から、入力軸2
が時計回りに相対回転すると、第1連通孔6aが供給孔
6wに連通し、ドレーン孔2wとの連通が遮断される。
これと同時に、第2連通孔6bがドレーン孔2wに連通
し、供給孔6wとの連通が遮断される。その結果、油圧
ポンプ86により加圧された油が供給通路82、供給孔
6w、第1連通孔6a及び通路81を介してパワーシリ
ンダ3の圧力室Aに供給されると共に、圧力室Bが通路
83、第2連通孔6b、ドレーン孔2w、連絡溝2c、
ドレーン孔6c及びドレーン通路84を介してリザーバ
85に連通する。従って、圧力室A内の容積が増大し、
ピストン32が図2右方向に移動する。一方、入力軸2
が反時計回りに相対回転すると、第2連通孔6bが供給
孔6wに連通し、ドレーン孔2wとの連通が遮断され
る。これと同時に、第1連通孔6aがドレーン孔2wに
連通し、供給孔6wとの連通が遮断される。その結果、
油圧ポンプ86により加圧された油が供給通路82、供
給孔6w、第2連通孔6b及び通路83を介してパワー
シリンダ3の圧力室Bに供給されると共に、圧力室Aが
通路81、第1連通孔6a、ドレーン孔2w、連絡溝2
c、ドレーン孔6c及びドレーン通路84を介してリザ
ーバ85に連通する。従って、圧力室B内の容積が増大
し、ピストン32が図2左方向に移動する。
【0028】図5に示すように、入力軸2のカムプレー
ト22には、斜面22kをもつ断面V字形状をなす第1
係合溝22mが形成されている。アウタバルブ6の左端
面には、斜面6kをもつV字形状をなす第2係合溝6m
が形成されている。尚、第2係合溝6mは円錐形状でも
良い。ロータリーバルブ7の中立位置において第1及び
第2係合溝22m,6mは互いに対向しており、両者間
にボール(係合体)29が係合して配設されている。図
3及び図5において、アウタバルブ6がX1方向に前進
すると、ボール29による第1及び第2係合溝22m,
6m間の係合力が増大し、アウタバルブ6がX2方向に
後退すると、ボール29による第1及び第2係合溝22
m,6m間の係合力が減少する。尚、アウタバルブ6は
ボール29に常に接触している。
【0029】図2及び図4に示すように、ドレーン通路
84には可変オリフィス9が配設されている。可変オリ
フィス9の入口は、ドレーン孔6c、連絡溝2c及びド
レーン孔2wを介してバー挿通孔27に連通し、バー挿
通孔27は入出力軸2,5間に配置された軸受62e及
び通路62f(図2参照)を介して第2油室62kに連
通している。可変オリフィス9の出口は、通路87を介
して第1油室61kに連通している。つまり、可変オリ
フィス9に油が流れることにより第2油室62kの油圧
が第1油室61kの油圧よりも大きく設定される。従っ
て、アウタバルブ6を前進方向(X1方向)に付勢する
第2油室62kによる前進駆動力Ffがアウタバルブ6
を後退方向(X2方向)に付勢する第1油室61kによ
る前進駆動力Frよりも大きく設定され、その駆動力差
Ff−Frによりアウタバルブ6がボール29を介して
カムプレート22に押し付けられる。つまり、入力軸2
にプリセット力が付与される。
【0030】図2に示すように、可変オリフィス9は、
ステッピングモータ90により駆動され、ステッピング
モータ90は前述の電子制御装置ECUに電気的に接続
されている。電子制御装置ECUは、車両の走行状態情
報(即ち車両の走行速度)に応じてステッピングモータ
90の駆動量即ち可変オリフィス9の開度も制御する。
【0031】図6に示すように、可変オリフィス9は、
入口91a及び出口91bをもつハウジング91を有す
る。ハウジング91には、入口91a及び出口91b間
においてロータ収容孔91cが形成され、その内部には
ロータ92が回転自在に配設されている。このロータ9
2はステッピングモータ90に連結される。ロータ92
には、左右対称の1対の切欠部94,96が形成され、
両者間を連通するように連通路95が形成されている。
また、ロータ92には、入口91a及び一方の切欠部9
4間を連通するように可変絞り孔93が形成され、可変
絞り孔93は、ロータ92の図示矢印方向への回転に伴
い入口91aの切欠部94への開口面積を次第に増加さ
せる。他方の切欠部96は出口91bに連通している。
【0032】図7を参照して、自動操舵アクチュエータ
ASの具体的構成を説明する。
【0033】自動操舵アクチュエータASは、モータ7
6と、ウォーム77と、ウォームホイール78と、電磁
クラッチ79と備えている。モータ76は、電磁クラッ
チ79を介してウォーム77に連結され、電磁クラッチ
79によりモータ76からウォーム77へのトルクの伝
達が許容又は遮断される。ウォームホイール78は、シ
ャフト80の周りに固定され、シャフト80の一端はス
テアリングホイールSWに連結され、他端はジョイント
部材88を介してパワーステアリング装置PSの入力軸
2に連結されている。ウォーム77は、ウォームホイー
ル78と係合しており、両者は減速機構を構成する。
【0034】電磁クラッチ79を接続した状態でモータ
76を回転駆動すると、モータ76の回転トルクは、電
磁クラッチ79を介してウォーム77に伝達され、ウォ
ーム77及びウォームホイール78により減速されてシ
ャフト80に伝達される。その結果、シャフト80が回
転し、パワーステアリング装置PSを介して前輪が操舵
される。一方、電磁クラッチ79の接続を断った状態
で、運転者がステアリングホイールSWを操作すると、
シャフト80が回転し、パワーステアリング装置PSを
介して前輪が操舵される。このとき、ウォームホイール
78もシャフト80と一体回転するが、電磁クラッチ7
9によりモータ76及びウォーム77間の接続を遮断し
ているため、ウォームホイール78の回転抵抗が軽減さ
れる。その結果、ステアリングホイールSWの操作トル
クも軽減される。
【0035】尚、図7においては、モータ76及びウォ
ーム77間に電磁クラッチ79を配置したが、それを省
いても良い。その場合、運転者がステアリングホイール
SWを操作する場合(自動操舵運転以外の場合)に、モ
ータ76への通電を解除してそれを停止すれば良い。
【0036】図8を参照して、電子制御装置ECUが実
行するプログラムを説明する。このプログラムは、6m
sの周期で実行される。
【0037】まずステップ101において、マニュアル
スイッチ75(図1示)がONか否かが判定され、そう
であればステップ102に進み、可変オリフィス9(図
2示)の開度(絞り径)Dが第1の設定値D1に一致す
るようにステッピングモータ90(即ち可変オリフィス
9)が駆動される。次いで、ステップ103に進み、運
転者によるステアリングホイールの操作とは無関係に車
両の走行状態に応じた自動操舵運転が行われる。具体的
には、相対位置センサ74(図1示)からのマーカーの
車両に対する相対位置情報を基に車両の走行レーンの形
状を検出し、その形状に応じて目標操舵角を決定し、舵
角センサ71により検出される実際の操舵角がその目標
操舵角に合致するように自動操舵アクチュエータASの
モータ76を駆動する。また、これと同時に、自動操舵
アクチュエータASの電磁クラッチ79に通電してモー
タ76及びウォーム77間を接続する。
【0038】一方、ステップ101において、マニュア
ルスイッチ75がOFFと判定されると、ステップ10
4にて自動操舵運転中であればそれが解除された後、ス
テップ105に進む。つまり、自動操舵アクチュエータ
ASのモータ76が停止されると共に、電磁クラッチ7
9の通電が解除される。尚、自動操舵運転中でなければ
(即ち運転者によるステアリング操作に基づく通常操舵
中又は非操舵時であれば)、そのままステップ105に
進む。ステップ105において、車両の走行速度Vが所
定速度V0よりも低いか否かが判定され、そうであれば
ステップ106に進み、可変オリフィス9の開度(絞り
径)Dが自動操舵運転中と同じ第1の設定値D1に一致
するようにステッピングモータ90(即ち可変オリフィ
ス9)が駆動される。一方、ステップ105において、
車両の走行速度Vが所定速度V0よりも高いと判定され
れば、ステップ107に進み、可変オリフィス9の開度
(絞り径)Dが第1の設定値D1よりも小さい第2の設
定値D2に一致するようにステッピングモータ90(即
ち可変オリフィス9)が駆動される。
【0039】以上示したように、自動操舵運転以外の場
合(通常操舵運転の場合)、車両の走行速度Vが低いと
きには可変オリフィス9の開度を大きくし、高いときに
は可変オリフィス9の開度を小さくしているので、図9
に示すように、低車速時のプリセット力F1は高車速時
のプリセット力F2よりも小さくなる。また、自動操舵
運転中には、可変オリフィス9の開度を低車速時の開度
と等しくしているため、図9に示すように、そのプリセ
ット力も低車速時のプリセット力F1に等しくなる。
【0040】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、ステアリング
ホイール及びパワーステアリング機構間にモータ駆動の
自動操舵機構を連結したので、自動操舵時に自動操舵機
構はパワーステアリング機構を介して車輪を操舵するこ
ととなり、結果、パワーステアリング機構の補助を受け
る。従って、モータの所要トルクを小さくでき、モータ
を小型化できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の本実施形態に係る車両用操舵装置の全
体構成図である。
【図2】図1のパワーステアリング装置の全体構成図で
ある。
【図3】図2のロータリーバルブ付近の拡大断面図であ
る。
【図4】図2のロータリーバルブ及び油圧回路を示す構
成図である。
【図5】図2のボール付近の拡大図である。
【図6】可変オリフィスの具体的構成を示す断面図であ
る。
【図7】図1の自動操舵アクチュエータの具体的構成を
示す斜視図である。
【図8】図1の電子制御装置が実行するプログラムを示
すフローチャートである。
【図9】入力トルクとパワーシリンダの油圧との関係を
示すグラフである。
【符号の説明】
SW ステアリングホイール FW 前輪(車輪) PS パワーステアリング装置(パワーステアリング機
構) AS 自動操舵アクチュエータ(自動操舵機構) ECU 電子制御装置(プリセット力可変手段) 2 入力軸 3 パワーシリンダ(操舵補助装置) 5 出力軸 9 可変オリフィス(プリセット力可変手段) 90 ステッピングモータ(プリセット力可変手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI B62D 137:00

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ステアリングホイール及び車両の車輪間
    に連結され、前記ステアリングホイールの操作を補助す
    るパワーステアリング機構と、 前記ステアリングホイール及び前記パワーステアリング
    機構間に連結され、前記ステアリングホイールの操作と
    は無関係に車両の走行状態に応じて前記パワーステアリ
    ング機構を介して前記車輪を自動的に操舵するモータ駆
    動の自動操舵機構とを備えた車両用操舵装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記パワーステアリング機構は、前記ステアリングホイ
    ールの操作により回転する入力軸と、前記車輪に連結さ
    れ前記入力軸に相対回転可能に連結された出力軸と、前
    記出力軸及び前記車輪間に連結され、前記入力軸の前記
    出力軸に対する相対回転に基づき前記ステアリングホイ
    ールの操作を補助して前記車輪を操舵する操舵補助装置
    とを有し、 前記自動操舵機構は、前記ステアリングホイール及び前
    記入力軸間に連結され、前記入力軸を駆動するように構
    成されている車両用操舵装置。
  3. 【請求項3】 請求項2において、 前記パワーステアリング機構は、前記入力軸にその回転
    に対する抵抗となるプリセット力を付与するプリセット
    力付与手段を有し、 前記ステアリングホイールの操作に基づく通常操舵時の
    プリセット力よりも自動操舵時のプリセット力を小とす
    るプリセット力可変手段を更に備えた車両用操舵装置。
  4. 【請求項4】 請求項3において、 前記車両の走行速度を検出する車速センサを更に備え、 前記プリセット力可変手段は、通常操舵時において、車
    両の走行速度が所定速度より低いときには、プリセット
    力を第1設定値に設定し、所定速度より高いときには、
    プリセット力を第1設定値よりも大きい第2設定値に設
    定し、自動操舵時には、プリセット力を第2設定値より
    も小さい第3設定値に設定するように構成されている車
    両用操舵装置。
  5. 【請求項5】 請求項4において、 前記第3設定値は前記第1設定値に等しくされてなる車
    両用操舵装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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